路線スターでない人が、トップ娘役になるということ・その1。
2016年10月4日 タカラヅカ 9月30日発表された人事について。
正直、混乱した。なので、なんで混乱したのかを整理する意味で文章にした。数日欄かけて、うだうだ続く予定。
混乱の理由は、「組替え嫌だ!」という脊髄反射と、「タカラヅカってそうじゃないだろ」という経験からくる違和感、「時代は変わったんだな……」という寂寥感に由来する、と書いた。
で、先日欄では「組替え嫌だ!」をうだうだ書いた。
今日はふたつめの「タカラヅカってそうじゃないだろ」について書く。
花組トップ娘役が、仙名さんだと発表された。
これには心底驚いた、
だって仙名さんは、路線スターじゃない。
路線スターでない人が、トップ娘役になる。
これは、大事件だ。
この人事への割り切れなさを整理したい。
1.トップスターを作るためのシステムを否定することへの危惧
2.これまでの扱いに対する不満
3.変化に対する不安
危惧に不満に不安。きゃー、マイナス感情だらけ!
それと同時に、
4.仙名さんは好き、がんばれ
5.柔軟さへの期待
というプラス感情も絡む。やだー、複雑!
てことで、自分のための思考整理タイム。
1.システム否定への危惧
タカラヅカのシステム。
トップスターになるためには、まず「路線スター」にならなくてはならない。タカラヅカは平等じゃない、「全員がトップスターになれる可能性を持って舞台に立っている」わけじゃない。
たとえば、各組の組長さんは「いつかトップスターになるかもしれない」人ではない。
初舞台からこっち台詞もろくにもらったことがないまま何年も過ごしてきた人が、「明日突然トップスターになれる」という劇団ではナイ。
そういう意味での「誰でも平等」という「夢」はない。トップスターになる「可能性がある人」は生徒の一部だ。
路線スターとそれ以外を区切る、最初の、そして絶対のステップが「新人公演主演(ヒロイン)」だ。
新公主演した者は、路線スターになる。路線スターとは、将来トップスターになる可能性のある人のことだ。
新公主演=トップスターではないし、路線スター=トップスターでもない。念のため。可能性の問題だ。
反対にいえば、トップスターは新公主演を経験している。必ず。
バウなど外箱の主演なら、路線スターでなくても出来る。
別格スターでも若手でも。
でも、「大劇場主演」は、路線スターでなくては出来ない。
新人公演主演、というのは、ただ「主演をする」のではない。「宝塚大劇場で、主演をする」ということだ。
将来トップスターになって、この大劇場の舞台の真ん中に立つ器かどうかを、見極める。また、その経験を積ませる。その意味で、新公主演は絶対に必要だ。他では替えが利かない。
どれくらい重要か、コム姫の例を見ればわかるだろう。
コムちゃんは新公主演経験がないまま中堅学年になった。組が増えたことによるポジションUP、さらに当たり役を得てまさかのブレイク、大人気スターとなる。
でも、新公主演していないから、ときすでに遅し。どんなにブレイクしても、トップスターにはなれない。……はずが。
劇団が、荒技を使った。
新人公演を中止し、役替わり公演を行った。
新人公演じゃないから、中堅学年のコムちゃんも出演出来る。なんせ役替わり公演だもの。
今でいうと、『桜華に舞え』の新公は中止します、かわりにことちゃん主演で役替わり公演をやります。的な? みちこ様の役をことちゃんが役替わりでやりますよ。大劇場で主演することちゃん、楽しみですね!
『エリザベート』の新公は中止します、かわりにずんちゃん主演で役替わり公演をやります。的な? まぁ様以外のトートを見てみたい人は必見! トップスター以外が役替わりでトートを演じるのは、宝塚初ですよ!
……今やったら、ヅカファンが荒れまくるだろうなああ。
新公は新公だからあり得るのであって、それ以外の面子で本公演と同じことをしたら……。「役替わり」だもん……ついこの間『エリザベート』でルドルフ役替わりやってた、それと同じ言葉だもん……。
一応、コム姫役替わり公演実施については、「各組選抜の海外公演があったから、人数が減っていて通常の新公が出来ないため」という言い訳はあったんだけど。言い訳でしかないよなあ。
つくづく、とんでもない荒技、禁じ手だった。
わざわざ「役替わり公演」なんてものを創り出してまで、コム姫に大劇場主演させた。新公主演させときゃー済む話だったのに、新公学年時はぱっとしない子だったから、大人になってからブレイクしたから、仕方なく。
それくらい、「トップスターには、新公主演が必須」。名目が新公でも役替わりでもなんでもいいけど、とにかく、大劇場で主役をさせなくてはならない。
タカラヅカがタカラヅカであり、トップスター制度を取る劇団であるからこそ。
唯一無二の価値を持つ「トップスター」は粗製濫造出来ない。完成までには踏むべきステップが決められており、システム化されている。
……にもかかわらず、今回このシステムを無視して、「新公主演(ヒロイン)」経験のない仙名さんをトップ娘役にするという。
トップスターとトップ娘役は別モノだし、娘役は所詮添え物なのでトップスターほど重要視されていない。……のだとしても、トップ娘役も今まではちゃんと新公ヒロインを必ずしている。
娘役の例は、翌日欄にて。
正直、混乱した。なので、なんで混乱したのかを整理する意味で文章にした。数日欄かけて、うだうだ続く予定。
混乱の理由は、「組替え嫌だ!」という脊髄反射と、「タカラヅカってそうじゃないだろ」という経験からくる違和感、「時代は変わったんだな……」という寂寥感に由来する、と書いた。
で、先日欄では「組替え嫌だ!」をうだうだ書いた。
今日はふたつめの「タカラヅカってそうじゃないだろ」について書く。
花組トップ娘役が、仙名さんだと発表された。
これには心底驚いた、
だって仙名さんは、路線スターじゃない。
路線スターでない人が、トップ娘役になる。
これは、大事件だ。
この人事への割り切れなさを整理したい。
1.トップスターを作るためのシステムを否定することへの危惧
2.これまでの扱いに対する不満
3.変化に対する不安
危惧に不満に不安。きゃー、マイナス感情だらけ!
それと同時に、
4.仙名さんは好き、がんばれ
5.柔軟さへの期待
というプラス感情も絡む。やだー、複雑!
てことで、自分のための思考整理タイム。
1.システム否定への危惧
タカラヅカのシステム。
トップスターになるためには、まず「路線スター」にならなくてはならない。タカラヅカは平等じゃない、「全員がトップスターになれる可能性を持って舞台に立っている」わけじゃない。
たとえば、各組の組長さんは「いつかトップスターになるかもしれない」人ではない。
初舞台からこっち台詞もろくにもらったことがないまま何年も過ごしてきた人が、「明日突然トップスターになれる」という劇団ではナイ。
そういう意味での「誰でも平等」という「夢」はない。トップスターになる「可能性がある人」は生徒の一部だ。
路線スターとそれ以外を区切る、最初の、そして絶対のステップが「新人公演主演(ヒロイン)」だ。
新公主演した者は、路線スターになる。路線スターとは、将来トップスターになる可能性のある人のことだ。
新公主演=トップスターではないし、路線スター=トップスターでもない。念のため。可能性の問題だ。
反対にいえば、トップスターは新公主演を経験している。必ず。
バウなど外箱の主演なら、路線スターでなくても出来る。
別格スターでも若手でも。
でも、「大劇場主演」は、路線スターでなくては出来ない。
新人公演主演、というのは、ただ「主演をする」のではない。「宝塚大劇場で、主演をする」ということだ。
将来トップスターになって、この大劇場の舞台の真ん中に立つ器かどうかを、見極める。また、その経験を積ませる。その意味で、新公主演は絶対に必要だ。他では替えが利かない。
どれくらい重要か、コム姫の例を見ればわかるだろう。
コムちゃんは新公主演経験がないまま中堅学年になった。組が増えたことによるポジションUP、さらに当たり役を得てまさかのブレイク、大人気スターとなる。
でも、新公主演していないから、ときすでに遅し。どんなにブレイクしても、トップスターにはなれない。……はずが。
劇団が、荒技を使った。
新人公演を中止し、役替わり公演を行った。
新人公演じゃないから、中堅学年のコムちゃんも出演出来る。なんせ役替わり公演だもの。
今でいうと、『桜華に舞え』の新公は中止します、かわりにことちゃん主演で役替わり公演をやります。的な? みちこ様の役をことちゃんが役替わりでやりますよ。大劇場で主演することちゃん、楽しみですね!
『エリザベート』の新公は中止します、かわりにずんちゃん主演で役替わり公演をやります。的な? まぁ様以外のトートを見てみたい人は必見! トップスター以外が役替わりでトートを演じるのは、宝塚初ですよ!
……今やったら、ヅカファンが荒れまくるだろうなああ。
新公は新公だからあり得るのであって、それ以外の面子で本公演と同じことをしたら……。「役替わり」だもん……ついこの間『エリザベート』でルドルフ役替わりやってた、それと同じ言葉だもん……。
一応、コム姫役替わり公演実施については、「各組選抜の海外公演があったから、人数が減っていて通常の新公が出来ないため」という言い訳はあったんだけど。言い訳でしかないよなあ。
つくづく、とんでもない荒技、禁じ手だった。
わざわざ「役替わり公演」なんてものを創り出してまで、コム姫に大劇場主演させた。新公主演させときゃー済む話だったのに、新公学年時はぱっとしない子だったから、大人になってからブレイクしたから、仕方なく。
それくらい、「トップスターには、新公主演が必須」。名目が新公でも役替わりでもなんでもいいけど、とにかく、大劇場で主役をさせなくてはならない。
タカラヅカがタカラヅカであり、トップスター制度を取る劇団であるからこそ。
唯一無二の価値を持つ「トップスター」は粗製濫造出来ない。完成までには踏むべきステップが決められており、システム化されている。
……にもかかわらず、今回このシステムを無視して、「新公主演(ヒロイン)」経験のない仙名さんをトップ娘役にするという。
トップスターとトップ娘役は別モノだし、娘役は所詮添え物なのでトップスターほど重要視されていない。……のだとしても、トップ娘役も今まではちゃんと新公ヒロインを必ずしている。
娘役の例は、翌日欄にて。
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