仙名さんがトップ娘役と発表された件について、わたしの思考整理、その3。

2.これまでの扱いに対する不満

 システム無視に対する危惧とは別の、感情的な不満。

 仙名さんってさ、路線外じゃん?
 なのになんで今さらトップ? はああ?

 トップにするなら、なんで今まで路線扱いしてくれなかったのよ?!

 ……と思っている。腹を立てている。ぷんすか!


 仙名さんは、きれいで優秀な人だ。
 にも関わらず、劇団は頑なに頑なに「脇」として育てた。

 本人の意思ではないだろう。
 タカラヅカのキラキラした舞台に憧れる女の子が「人生で最も美しい時期に、若さや美しさを排除して、脇のおばさんやおばあさんを演じるのが夢なの」と思ってはいないだろうから。結果的におばさん役者に落ち着く人たちだって、タカラヅカを目指した最初の最初、学生だったり子どもだったりするときに、「タカラヅカに入って老婆を演じたい!」とか思ったりはしないだろう。

 それでも、劇団が、仙名さんに「脇のおばさん役者」を目指せ、それが天分だ。と指し示したんだ。
 わたしをはじめ、「脇と決め付けず、路線スターを目指す可能性を残してほしい」と少なくない数のファンが望んでいても、劇団は断固拒絶した。
 仙名さんに新公ヒロインを、と当時よく目にも耳にもした。仙名さんがトップ娘役に相応しいかどうか今この瞬間決断するのではなく、考える余地とか将来への可能性とか真ん中に立つ経験は脇人生にだって活きるはずだとか、いろんな意味で願っていたのに、それすら劇団はよしとしなかった。
 「未来永劫、路線スターにする意思はない」と、劇団がファンに突きつけたんだ。「脇でも出来るバウヒロインならさせる、だが、路線スターの登竜門である新公ヒロインはさせない」と。

 わたしは、仙名さんの新公ヒロが見たかったのよ!
 なのになんで、やらせなかったのよ。みりおんがいたから『ファントム』は無理だったと思うけど、『オーシャンズ11』くらいやってもよかったじゃん。
 仙名さんには脇の個性的な役、アクの強すぎる役ばっかやらせて、若い柔軟なときにそんな役割ばっか振って、「ほら、ヒロインは似合わないでしょう?」「仙名さんは脇の人でしょう?」って示されても、割り切れないわ。
 最初からヒロイン芝居をやっていれば、ヒロイン寄りの持ち味が開花したかもしんないじゃん。
 丸く育つスイカを四角い枠にはめて育てて、「四角いスイカはトップには出来ません」って、そりゃ枠はめたからじゃん! 枠がなかったら、立派な丸いスイカで、トップの器を見せつけてたかもしれないじゃん!

 偏った育成をされたことに、強い不満を持つ。

 れいこの組替えと同じく、「それならなんで?」という、劇団の育成方法への疑問がわく。
 組替えさせるならなんで、れいこにふつーの新公や主演をさせなかったんだ。トップにするならなんで、仙名さんに新公をやらせなかったんだ。
 なにかしら事情が変わって、あわてて駒を並べ直しているんでしょう? なにも起こっていないなら、すべてが順調予定通りなら、前もって今回の人事のための育成方法を取っていたはず。
 人事の雑さが見えて嫌だ。

 口汚くいってしまうと。
 その場しのぎ人事ばっかやってんじゃねえよ。
 ……てことだ。

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