ラブいちゃだけで終わるとは思わなかった。@私立探偵ケイレブ・ハント
2016年10月17日 タカラヅカ 『私立探偵ケイレブ・ハント』でいちばんびびったことは、主人公カップルのいちゃいちゃしか描かれていないと言えるくらい、恋愛に比重が置かれていること。
ど、どうしちゃったんだ、ハリー。
マサツカせんせの恋愛要素に期待していなかった分、ストレートにカップルの恋愛事情描いててびっくり。
や、どの作品の主人公だって恋愛してたと思うけど、自分探し中の主人公の人生の一片でしかなかったっていうか。
素直に愛を言動に表せず、それよりも使命だとか任務だとか仲間だとか、なにかしら重要なことがあるとやせ我慢しちゃう的な。愛以外のモノを選択する的な。
もしくは出会って両思いになるまでで終わるから、いちゃいちゃはナシとか。
そのあたりの温度感を漠然と想像していたので、最初から最後まで両思いカップルのラブラブっぷりを見せつけられるとは思わなかった……。
でもってわたしは、マサツカせんせの恋愛パート好きです。
男の生き様を描くのがメインで、恋愛はそのうちの一部でしかないとしても、その少ない恋愛部分が好きだった。
小説を読むような感じで、短い会話のやり取りから彼らの心の動きを想像し、感情移入する。「うん」「ああ」だけの会話が、どんどん深みを増していく。
主人公にしろヒロインにしろ、恋愛感情に嘘がないのが好き。
マサツカせんせとは波長が合うんだと思う。キャラの気持ちの動きに齟齬を感じないの。
他の先生方作品に感じることが多い、「キャラクタがキチガイばっか」「思考回路と言動が破綻しまくっていて気持ち悪い」が、基本マサツカにはない。
ストーリーが破綻していて、「おいおいそりゃねーよ」と思うことは多々あるけど、キャラクタに破綻を感じないから、ストレスが少ない。
ケイレブ@ちぎくん、イヴォンヌ@みゆちゃん、それぞれの心の動きに見入ってしまった。
ふたりの心情がリアルで。ああ、わかる、と、一緒になって頷いてしまう。
そして、こんなにリアルだとまずいよなあ、とも思う。
エンタメなんて、盛りつけと誇張はデフォルトだ。「日常にあるモノ」をそのまんま描いたら退屈に映る。
地味な「カップルの日常会話」をやりたいなら、筋立てを派手にしてバランス取らないとまずいよー。主人公たちが地味で、筋立ても地味とか、大劇場でやるエンタメ作品じゃないよー。
ケイレブとイヴォンヌはこのままでいいから、ストーリー1から作り直せ、と、心から思う……(笑)。
まず、設定からだ。
主人公がケイレブ、2番手はナイジェルな。
3番手はレストランのオーナー。
……わー、今と別モノ……。
そうすれば設定もストーリーの流れも今のままで、ずっとドラマティックになる。
ケイレブとイヴォンヌは一切変更なしで、今のいちゃいちゃも全部そのままやっていい。
物語がハードであればあるほど、ふたりの「日常」は切なく輝くだろうから。
タイトルは『私立探偵ケイレブ・ハント』だ。『私立探偵ケイレブと探偵事務所の仲間たち』じゃない。つまり、ジムだのカズノだーのを書き込む必要はない。事務所の話は雰囲気を伝えるのみ、ケイレブが孤独でなく仲間がいるのだとわかる程度でいい……って、あれ? 今も結局その程度にしか探偵事務所の仲間たちとの関係書き込まれてないよね? 2番手と3番手がやってるのに。
だからほんと、マサツカせんせ、組み立て間違ってる……。
唯一まともに成立しているのがケイレブとイヴォンヌの関係のみだし、しかもすっげー時間と場面取って描いてるからそりゃ成立するだろうよっていうか、……なんでジムとカズノを2番手3番手にアテたんだろう。
キャラクタの比重を間違っているから、物語が機能していない。
まあそれはともかく。
ケイレブたちの「男のロマン」と、そんな男たちを見守るイヴォンヌの女心にはキュンキュンきます。
バカだなあ、と思うけど。ケイレブにしろ、ジム@だいもんにしろカズノ@咲ちゃんにしろ、戦う動機が弱すぎて最初ぽかーんだったんだけど、マサツカおじさんの脳内では弱くなんかナイ、十分な理由なんだろう、と気づいたときの気恥ずかしさ(ハリー、恥ずかしい……っ)も含め、キュンとします(笑)。
それにしてもちぎくんが美しい。
てゆーか、ケイレブってほんと、「ただしイケメンに限る」を体現してねえ? この男、この顔面でなかったらつきあいきれないよ、「依頼人でもない、つまり仕事でもない、通りすがり程度の赤の他人のために命を懸ける、恋人も危険にさらす」とか。
惚れた女(まだ恋人じゃない)の弟を助けるために、すべてを捨てるネロ@『マリポーサの花』も大概だったけど、ケイレブはそれ以上やわ……。せめてイヴォンヌのためとか、彼女の家族や友人のためというならともかく……。
イケメンだからいいけど、不細工だったらただの傍迷惑男(笑)。
そんな傍迷惑なケイレブがステキ。こういうバカさは嫌いじゃない。
ちぎくんの相手役がみゆちゃんで良かった……。ケイレブの雑な設定を、みゆちゃんイヴォンヌが埋めていってる。
今は走り書きだけど、そのうちちゃんと語る!(『ル・サンク』出てからでないと台詞を拾えないから、書きにくいのよー)
ど、どうしちゃったんだ、ハリー。
マサツカせんせの恋愛要素に期待していなかった分、ストレートにカップルの恋愛事情描いててびっくり。
や、どの作品の主人公だって恋愛してたと思うけど、自分探し中の主人公の人生の一片でしかなかったっていうか。
素直に愛を言動に表せず、それよりも使命だとか任務だとか仲間だとか、なにかしら重要なことがあるとやせ我慢しちゃう的な。愛以外のモノを選択する的な。
もしくは出会って両思いになるまでで終わるから、いちゃいちゃはナシとか。
そのあたりの温度感を漠然と想像していたので、最初から最後まで両思いカップルのラブラブっぷりを見せつけられるとは思わなかった……。
でもってわたしは、マサツカせんせの恋愛パート好きです。
男の生き様を描くのがメインで、恋愛はそのうちの一部でしかないとしても、その少ない恋愛部分が好きだった。
小説を読むような感じで、短い会話のやり取りから彼らの心の動きを想像し、感情移入する。「うん」「ああ」だけの会話が、どんどん深みを増していく。
主人公にしろヒロインにしろ、恋愛感情に嘘がないのが好き。
マサツカせんせとは波長が合うんだと思う。キャラの気持ちの動きに齟齬を感じないの。
他の先生方作品に感じることが多い、「キャラクタがキチガイばっか」「思考回路と言動が破綻しまくっていて気持ち悪い」が、基本マサツカにはない。
ストーリーが破綻していて、「おいおいそりゃねーよ」と思うことは多々あるけど、キャラクタに破綻を感じないから、ストレスが少ない。
ケイレブ@ちぎくん、イヴォンヌ@みゆちゃん、それぞれの心の動きに見入ってしまった。
ふたりの心情がリアルで。ああ、わかる、と、一緒になって頷いてしまう。
そして、こんなにリアルだとまずいよなあ、とも思う。
エンタメなんて、盛りつけと誇張はデフォルトだ。「日常にあるモノ」をそのまんま描いたら退屈に映る。
地味な「カップルの日常会話」をやりたいなら、筋立てを派手にしてバランス取らないとまずいよー。主人公たちが地味で、筋立ても地味とか、大劇場でやるエンタメ作品じゃないよー。
ケイレブとイヴォンヌはこのままでいいから、ストーリー1から作り直せ、と、心から思う……(笑)。
まず、設定からだ。
主人公がケイレブ、2番手はナイジェルな。
3番手はレストランのオーナー。
……わー、今と別モノ……。
そうすれば設定もストーリーの流れも今のままで、ずっとドラマティックになる。
ケイレブとイヴォンヌは一切変更なしで、今のいちゃいちゃも全部そのままやっていい。
物語がハードであればあるほど、ふたりの「日常」は切なく輝くだろうから。
タイトルは『私立探偵ケイレブ・ハント』だ。『私立探偵ケイレブと探偵事務所の仲間たち』じゃない。つまり、ジムだのカズノだーのを書き込む必要はない。事務所の話は雰囲気を伝えるのみ、ケイレブが孤独でなく仲間がいるのだとわかる程度でいい……って、あれ? 今も結局その程度にしか探偵事務所の仲間たちとの関係書き込まれてないよね? 2番手と3番手がやってるのに。
だからほんと、マサツカせんせ、組み立て間違ってる……。
唯一まともに成立しているのがケイレブとイヴォンヌの関係のみだし、しかもすっげー時間と場面取って描いてるからそりゃ成立するだろうよっていうか、……なんでジムとカズノを2番手3番手にアテたんだろう。
キャラクタの比重を間違っているから、物語が機能していない。
まあそれはともかく。
ケイレブたちの「男のロマン」と、そんな男たちを見守るイヴォンヌの女心にはキュンキュンきます。
バカだなあ、と思うけど。ケイレブにしろ、ジム@だいもんにしろカズノ@咲ちゃんにしろ、戦う動機が弱すぎて最初ぽかーんだったんだけど、マサツカおじさんの脳内では弱くなんかナイ、十分な理由なんだろう、と気づいたときの気恥ずかしさ(ハリー、恥ずかしい……っ)も含め、キュンとします(笑)。
それにしてもちぎくんが美しい。
てゆーか、ケイレブってほんと、「ただしイケメンに限る」を体現してねえ? この男、この顔面でなかったらつきあいきれないよ、「依頼人でもない、つまり仕事でもない、通りすがり程度の赤の他人のために命を懸ける、恋人も危険にさらす」とか。
惚れた女(まだ恋人じゃない)の弟を助けるために、すべてを捨てるネロ@『マリポーサの花』も大概だったけど、ケイレブはそれ以上やわ……。せめてイヴォンヌのためとか、彼女の家族や友人のためというならともかく……。
イケメンだからいいけど、不細工だったらただの傍迷惑男(笑)。
そんな傍迷惑なケイレブがステキ。こういうバカさは嫌いじゃない。
ちぎくんの相手役がみゆちゃんで良かった……。ケイレブの雑な設定を、みゆちゃんイヴォンヌが埋めていってる。
今は走り書きだけど、そのうちちゃんと語る!(『ル・サンク』出てからでないと台詞を拾えないから、書きにくいのよー)
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