美少女王女に踏まれる奴隷美少年。@金色の砂漠
2016年11月11日 タカラヅカ お楽しみのウエクミ新作だーー!
花組『雪華抄』『金色の砂漠』初日。
『雪華抄』は、取り急ぎ原田くんは今後ショー作家に転向してくれ。とのみ言及し、『金色の砂漠』の話。
みりお様が奴隷! 拗らせ系! ということで、楽しみ過ぎた作品。
……初日に観に行って良かった、と思うのは、冒頭のある場面。
タルハーミネ@かのちゃんが輿から降りるときに、ギィ@みりおくんを、踏み台にする。
これは……。
劇場内の空気が、動いたね。
あの空気を、どう言えばいいんだろう。
それは純粋に、驚愕なんだと思う。
トップスターがトップ娘役の足元にうずくまり、その背中を踏んで、トップ娘役が輿から降りる。
そんなことが起こるとは思ってないから、みんな驚いた。
驚愕は素直に声となって漏れていたし、かのちゃんがみりおくんを踏んだのは一瞬のことで、そのまま芝居は進んでいくんだけど、しばらく客席はざわざわしていた。
いやあ、「タカラヅカ」ってすごいね。
トップ娘役に、トップスターが踏まれた。
これだけのことに、驚愕するんだ。本人たちどうこうじゃなく、「芝居」の中の話なのに。そこで悲鳴上げるくらいには、「トップスターは特別な存在」と、ファンが認識している。
トップスターが「踏み台」にされることなどあり得ない。……「太陽が東から昇る」くらい当たり前に刷り込まれているもんだから、「え、今、西から太陽昇った?? え?!」って驚く。
「タカラヅカ」すごい。
もちろん、初日の客席の何割かは確実にみりおくんのファンで、「愛するみりお様が踏み台にされた!」ということにシンプルにショックを受けた人も、そんな演出をされたことに憤りを感じた人もいたと思う。
でも、「誰が」ということよりもまず、「トップスターが」ということに、反射的に驚くと思う。みりおくんのファンだって、まさかトップスターになってそんな扱いされると思ってないだろうし。
名もなき下級生なら、こんな反応にはならない。トップスターだからだ。
「タカラヅカ」ってすごい……と、改めて思いながら、そのすごい「タカラヅカ」で、よくこんなことさせたな、ウエクミ。と、思った……。
奴隷役だとわかっていてなお、あくまでも芝居の中で踏み台にされる、というだけのことで客席がマジにびびる、そんな客層の劇団で、コレをわざわざやらせるって。
挑戦的だなあ。
初日に観られて良かった。
ナニも知らずにこの場面を見られて良かった。
驚愕の声と、そのあともざわつく客席。
まず、驚愕。そして、困惑。
え、今、踏んだよね。踏まれたよね。え? え? ……いいの?
いやあ、いい体験だった。ざわざわざわ。
でもって、とても美しい物語だった。
みりおくんが楽器弾いてて、かのちゃんがカレーくん膝枕してるとことか。
あまりの美しさに、大漁旗でも振って叫びたいくらいだった。「これが『タカラヅカ』だーー!」と。
これほどまでに美しいのが、「タカラヅカ」という文化。世界。現実にこんな美しいものがあるなんて。
タカラヅカを好きでよかった。ヅカヲタでよかった。こんなに美しいものが観られるなんて。
と、瞬間メーターぶっちぎるくらい、美しさに感動した。
この一場面の美しさだけでしばらく生きていけるわ的な。美しいは正義。
しかし、「王族には異性の奴隷を付ける」という設定には終始違和感。どう考えてもソレはない……おかしい……。
王子に女性の奴隷を付けるまではギリギリありかもしんないが、王女に男の奴隷はナイわ……付けるなら去勢しなきゃだわ……。
物語の根っこ部分に納得出来ないのがつらい。
つっみどころはいろいろあるけど、さすがに女盗賊じゅりあの「アツいね、アンタの剣は!」で、吹き出した。
そーれーはー(笑)。
やりたいことはわかるけど、トンデモ過ぎるわ、その展開。
素直に、「いい男じゃないか、気に入ったよ」でいいじゃん。周りの男たちに「また悪い癖がはじまった」とか言わせておけばいい。手下たちも顔で選んでるの丸わかりだから、説得力ある。
ギィが女首領の男妾になって、賊を率いるようになったんじゃない、あくまでも実力と人望ゆえだと、その後の会話でフォローすればいい。
つか、むしろ台詞で「実力ゆえに」と説明出来るようになるから、最初は美貌ゆえに首領に気に入られた、ということにした方がよくないか?
だって、どんだけ「アツいね、アンタの剣は」ってスピリッツに惚れたみたいなこと言っても、肉食系おねーさまじゅりあに、おいしくいただかれちゃってるよね、子ウサギみりお様、と思えるもん……。虎がウサギ捕まえてる図にしか見えん。
あきらの喋り方が変だ、なんか変だ、まさかと思うが若い役なのか、若いのか、てゆーかちょっと待て、この国の奴隷設定だと、あきらと音くり同世代?! え、あきらまさかの小学生役?! え、それなんのプレイ? どのへんに需要が??
べーちゃん、長女じゃないの? どう見てもかのちゃんよりおねーさんだろ。
タソがいいヤツ過ぎる……。
ジャハンギール王@ちなっちゃんが、かっこいい……!!
ちょっとどうしよう!! どきどき。
とかまあ、いろいろ。
それはともかく、帰り道の電車降り際に、わたしはふと溜息をついた。
「いい人の役をやって、ちゃんと『いい人』に見えるっていいよね……」
固有名詞は一切出してない、ただのひとりごとめいたつぶやきだったのに。
「どうしてああなっちゃんだろうね。『オーシャンズ11』初日なんか、悪役が出来なくて大変なことになってたのに」
間髪入れず、的確に同意した花担友人すごい。
ほんと、どうしてこうなった。「いい人」役をやってもそう見えない、悪者に見えるなんて……なーぜーだー。
昔はナニやっても「いい人」で、『オーシャンズ11』初日は「ただの生真面目な苦労人やん。同情しちゃって、主人公チームが非道に見えるからよせ」と頭抱えたのにーー。
と、さらに固有名詞を出さずに書く(笑)。
えーとその、要するに、キキちゃんのいい人オーラに感動しました、まる。
花組『雪華抄』『金色の砂漠』初日。
『雪華抄』は、取り急ぎ原田くんは今後ショー作家に転向してくれ。とのみ言及し、『金色の砂漠』の話。
みりお様が奴隷! 拗らせ系! ということで、楽しみ過ぎた作品。
……初日に観に行って良かった、と思うのは、冒頭のある場面。
タルハーミネ@かのちゃんが輿から降りるときに、ギィ@みりおくんを、踏み台にする。
これは……。
劇場内の空気が、動いたね。
あの空気を、どう言えばいいんだろう。
それは純粋に、驚愕なんだと思う。
トップスターがトップ娘役の足元にうずくまり、その背中を踏んで、トップ娘役が輿から降りる。
そんなことが起こるとは思ってないから、みんな驚いた。
驚愕は素直に声となって漏れていたし、かのちゃんがみりおくんを踏んだのは一瞬のことで、そのまま芝居は進んでいくんだけど、しばらく客席はざわざわしていた。
いやあ、「タカラヅカ」ってすごいね。
トップ娘役に、トップスターが踏まれた。
これだけのことに、驚愕するんだ。本人たちどうこうじゃなく、「芝居」の中の話なのに。そこで悲鳴上げるくらいには、「トップスターは特別な存在」と、ファンが認識している。
トップスターが「踏み台」にされることなどあり得ない。……「太陽が東から昇る」くらい当たり前に刷り込まれているもんだから、「え、今、西から太陽昇った?? え?!」って驚く。
「タカラヅカ」すごい。
もちろん、初日の客席の何割かは確実にみりおくんのファンで、「愛するみりお様が踏み台にされた!」ということにシンプルにショックを受けた人も、そんな演出をされたことに憤りを感じた人もいたと思う。
でも、「誰が」ということよりもまず、「トップスターが」ということに、反射的に驚くと思う。みりおくんのファンだって、まさかトップスターになってそんな扱いされると思ってないだろうし。
名もなき下級生なら、こんな反応にはならない。トップスターだからだ。
「タカラヅカ」ってすごい……と、改めて思いながら、そのすごい「タカラヅカ」で、よくこんなことさせたな、ウエクミ。と、思った……。
奴隷役だとわかっていてなお、あくまでも芝居の中で踏み台にされる、というだけのことで客席がマジにびびる、そんな客層の劇団で、コレをわざわざやらせるって。
挑戦的だなあ。
初日に観られて良かった。
ナニも知らずにこの場面を見られて良かった。
驚愕の声と、そのあともざわつく客席。
まず、驚愕。そして、困惑。
え、今、踏んだよね。踏まれたよね。え? え? ……いいの?
いやあ、いい体験だった。ざわざわざわ。
でもって、とても美しい物語だった。
みりおくんが楽器弾いてて、かのちゃんがカレーくん膝枕してるとことか。
あまりの美しさに、大漁旗でも振って叫びたいくらいだった。「これが『タカラヅカ』だーー!」と。
これほどまでに美しいのが、「タカラヅカ」という文化。世界。現実にこんな美しいものがあるなんて。
タカラヅカを好きでよかった。ヅカヲタでよかった。こんなに美しいものが観られるなんて。
と、瞬間メーターぶっちぎるくらい、美しさに感動した。
この一場面の美しさだけでしばらく生きていけるわ的な。美しいは正義。
しかし、「王族には異性の奴隷を付ける」という設定には終始違和感。どう考えてもソレはない……おかしい……。
王子に女性の奴隷を付けるまではギリギリありかもしんないが、王女に男の奴隷はナイわ……付けるなら去勢しなきゃだわ……。
物語の根っこ部分に納得出来ないのがつらい。
つっみどころはいろいろあるけど、さすがに女盗賊じゅりあの「アツいね、アンタの剣は!」で、吹き出した。
そーれーはー(笑)。
やりたいことはわかるけど、トンデモ過ぎるわ、その展開。
素直に、「いい男じゃないか、気に入ったよ」でいいじゃん。周りの男たちに「また悪い癖がはじまった」とか言わせておけばいい。手下たちも顔で選んでるの丸わかりだから、説得力ある。
ギィが女首領の男妾になって、賊を率いるようになったんじゃない、あくまでも実力と人望ゆえだと、その後の会話でフォローすればいい。
つか、むしろ台詞で「実力ゆえに」と説明出来るようになるから、最初は美貌ゆえに首領に気に入られた、ということにした方がよくないか?
だって、どんだけ「アツいね、アンタの剣は」ってスピリッツに惚れたみたいなこと言っても、肉食系おねーさまじゅりあに、おいしくいただかれちゃってるよね、子ウサギみりお様、と思えるもん……。虎がウサギ捕まえてる図にしか見えん。
あきらの喋り方が変だ、なんか変だ、まさかと思うが若い役なのか、若いのか、てゆーかちょっと待て、この国の奴隷設定だと、あきらと音くり同世代?! え、あきらまさかの小学生役?! え、それなんのプレイ? どのへんに需要が??
べーちゃん、長女じゃないの? どう見てもかのちゃんよりおねーさんだろ。
タソがいいヤツ過ぎる……。
ジャハンギール王@ちなっちゃんが、かっこいい……!!
ちょっとどうしよう!! どきどき。
とかまあ、いろいろ。
それはともかく、帰り道の電車降り際に、わたしはふと溜息をついた。
「いい人の役をやって、ちゃんと『いい人』に見えるっていいよね……」
固有名詞は一切出してない、ただのひとりごとめいたつぶやきだったのに。
「どうしてああなっちゃんだろうね。『オーシャンズ11』初日なんか、悪役が出来なくて大変なことになってたのに」
間髪入れず、的確に同意した花担友人すごい。
ほんと、どうしてこうなった。「いい人」役をやってもそう見えない、悪者に見えるなんて……なーぜーだー。
昔はナニやっても「いい人」で、『オーシャンズ11』初日は「ただの生真面目な苦労人やん。同情しちゃって、主人公チームが非道に見えるからよせ」と頭抱えたのにーー。
と、さらに固有名詞を出さずに書く(笑)。
えーとその、要するに、キキちゃんのいい人オーラに感動しました、まる。
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