他の記事に押し出されてUPする場所がないままだったシリーズ、その2。……ってナニそのシリーズ名。



 『ケイレブ・ハント』の話ばっかしで、ショーの感想をぜんぜん書けずにいたわけだが。
 『Greatest HITS!』は、大好きだ!

 なんかめっちゃかわいくない? あちこちかわいくて、楽しくて、でも芯になる部分がこうがっつり固くて、バランスいい作品だと思うの。

 わたしは毎度の『1万人の第九』のレッスンに通いながら、ムラにも通っていたわけなんだけど。
 あるとき、がつんと思ったのよ。気づいたのよ。

 ああ、この作品は「歓喜の歌」なんだ、って。

 世界中の人が、ひとつになる。
 ばかばかしいけど、笑われるだろうけど。
 心が通じ合って、許し合って、手を取り合う。
 それを希む歌。

 ああ、これは第九と同じテーマの作品なんだ……。
 みんな大好き! 大好きでうれしい! 世界は美しい! まるっと全部愛しい!
 そう歓喜の声を上げるうた。

 ちぎくんの歌う主題歌聴きながら、泣けてきた。

 夢物語だと笑われてもいい。
 こころがつながり、こえをあわせて、ひとつのうたを、うたえたら。
 それはどんなに、しあわせなことだろう。
 いとしいことだろう。

 そんな、やさしく愛しいテーマで貫かれた作品。
 明るく楽しいオープニング。耳馴染みのある曲から、わかりやすい主題歌へ。
 スターの歌い継ぎ。そうか、声と歌がいいのはだいもんか、えソレいいの言っちゃって、とツッコミ入れつつ(笑)。

 みゆちゃんの「マテリアルガール」がかわいすぎるっ。
 イモ娘のときもかわいいけど、変身後のキュートさにめろめろ。
 うわああ、こういう女の子好き。

 白燕尾咲ちゃんが「王子様です」と出て来るのもいい。そうか、こんな役をやるようになったんだな。
 そこで改めて今の体制になって、はじめてのショーなんだということに気づく。
 お芝居よりも顕著に、スターの立ち位置がはっきりするからね、ショーって。
 咲ちゃん、本格的に3番手として始動だな。

 というか、あちこちれいこの上げっぷりにびびる。
 「遅れてきた」路線スターのかなとくんは、モブ要員だった時代が長いため、ショーの経験が圧倒的に少ない。
 そんな彼に少しでも経験を積ませ、華々しく送り出す……今回の組替えの意図というか覚悟みたいなものが、劇団の扱いから伝わってくる。
 がんばれー。

 そのれいこと、大ちゃんの「赤鼻のトナカイ」のかわいさに悶絶。
 ちぎサンタにも。

 季節的にクリスマスは早いけど、わたしにとってタカラヅカで使われる曲は「タカラヅカで使われる曲」でしかない、10月なのにクリスマスなんて気分が乗らないわ、冷めるわ、なんてことにはまったくならない。真冬でも中詰めラテンでオラオラ、とか、季節関係ないのがヅカだもん。

 季節先取りは気にならない。それより、公演中に当日がやってくるハロウィンの方が「11月になったら演出変えるんだろうか?」と気になるわ。

 ハロウィンネタぶっ込んでる、翔くん中心のゴーストバスターズがかわいくてかわいくて。「ゴーストバスターズのポーズ」とか、アホかわいくてたまらん……。レオ様、クールな美貌であーた、ナニやってんの。

 後半メインの「運命」は、まるでそこだけひとつのミュージカルのよう。
 だいもんのドラマティックヴォイスと咲ちゃんの美スタイルを活かしたダンス、総力戦の混沌から、ちぎみゆの清浄な美しさまで。
 なんかすげーもん観たー、という気になる。

 タカラヅカってすごい。
 踊るちぎみゆの美しさに、心から思う。
 よどんだ色彩を引き裂く光、絶望が昇華されて破片をきらめかせながら、解けていく。

 みんなみんな、しあわせになれ。
 夢物語だと笑われても。
 みんながいつか、ひとつになる。
 みんなで、かんきのうたをうたおう。

 いやあ、このショー好きだわー。


 ……ちぎくんとだいもんのお耽美場面は、えーっと。
 ちぎくんはともかく、だいもんにあのテのは鬼門だと、何故演出家は理解しないんだー。
 だいもんに耽美やらせたいなら、いかにもなお耽美衣装じゃなく、ダブルのスーツでも着せてくれ。マフィアですよね?という姿で、美青年ちぎくんと絡ませろ~~、それなら絶対絵になる!

 あの場面は女の子たち見るのに忙しいっす……。ヒメのパワーヴォイスに酔いながら。

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