最近、語彙の少なさが加速している気がする。

 かっこいい以外の言葉を使っていない気がする。
 昔のわたしは、もう少し他のことも書いていたよーな記憶があるんだが……。

 まっつまっつな『EXCITER!!』です。視界はいつでもまっつセンター。まっつ中心。

 夢ゆめしくはじまる『EXCITER!!』の、まっつ登場は世界が赤と黒とゴールドへ変化するのと共に。
 大階段を2列になって降りてくる男たちの、上手の先頭。
 『ベルばら』で打ちのめされたあとなだけに、この「花組! タカラヅカ!」というクドカッコイイ演出にわくわくする。

 男役の花組と言われ、ダンスの花組と言われ。
 組カラーは時代によってそのときのトップによって変わるものだけれど、その奥に息づくDNAだけは変えようがない。
 男たちが静かな情熱を漲らせ、爆発の予感をひそませたまま大階段を降りてくる姿に、「花組キターーッ!」と思う。

 まっつは花男らしい花男で、花組DNAを色濃く受け継いでいるひとり。
 今回はいつもにも増して、そのことに強く気づかされる。

 黒の変わり燕尾っつーんですか、テール部分がドレスのようにひだになってる衣装。踊るとテールが揺れて、裏の真紅が炎のようにひるがえるという。
 情熱的な音楽と赤黒変わり燕尾男たちのダンスが、息を飲む格好良さ。

 男たちだけのダンスのあと一旦ハケて、壮くんの歌でトップコンビが踊るところで、再登場。
 今度は相手役アリ、いちかちゃんとのデュエットダンス。

 ここが、もお、もお。

 最初からナニしてくれますねん! ってくらい、エロカッコイイ。

 数組のカップル登場で、それぞれタンゴをがっつり踊っているわけなんだが、見事にココはまっついちかしか見ていないので、他の顔ぶれがまったくわかっていない(笑)。
 まっつといちかちゃんは、なんつーかこう、「目線が合う」感じが好きだ。がっつり見つめ合っている感じ。双方逃げ場なしの容赦なしっていうか。
 もともとエロい振付なんだと思うが、それにしてもあれってキスシーンなんですか?
 抱き合って踊ったあと、ふたりが顔を近づけていって、顔が客席から見えないように踊る角度を変える、というのは。
 ヅカのキスシーンはほんとにキスするわけではなく、寸止め。だから唇が重なっていないことを見せないように、チューの瞬間背中を見せて、客席からはしてなくてもしてるよーに見せる。
 それと同じことをしてるよね? 顔を近づけて、唇が触れるのかな、ってときに、角度変えて顔は見せないよーにして踊るっつーのは。ダンスだから、芝居のキスシーンほど顔が近くないので、判断が難しい。
 ただ、いちかちゃんが目を伏せているのはわかる。目を伏せて、顔を近づけているんだわ。
 しかしまっつがどうなのかが、よくわからない。まっつは背中向きになるんだよなー。まっつが目を伏せているならほんとにキスシーンなのかも?

 まっつキスは大変レアなので、間近で見てみたいです。

 まっつさんのキスシーンをまともに見たのは彼の新公主演時にまで遡ってしまいます。
 大変微妙なカツラだった『天使の季節』とか、最後の最後にとってつけたよーに1回あっただけの『La Esperanza』とか。……なんかまともなキスシーンではなかったよーな、そんなものしか見たことありませんから。

 エロダンスでエロエロに顔を近づけるまっつは、どんな顔してるんでしょうね? 是非間近で見てみたいんですが、彼の踊る位置からして、上手タケノコに坐るしかないんぢゃないかと……そのへんって一般発売してないよーな……しくしく、一生見られないわ。

 ちなみにここのダンスは壮くんの歌で踊っているわけだが、まっつは壮くんから歌を受け継ぐんだな。パートナーのいちかちゃんを壮くんへ譲り渡して。
 それまで数組のカップルのひとりとして踊っていたのに、突然ひとりで歌い出す。
 しかも、すげえイイ声で。

 この、大勢の中でひとり突然歌い出す、つーの、すごく好き(笑)。
 フォーカスが合う感じが、わくわくする。
 もとからひとり豪華な衣装、というならともかく、みんな同じなのにふとピントが合うように、突然ライトが当たるように、その他大勢から一歩前へ出る、ひとり特別になる、その感じが。

 まっつが歌い出すところで、周囲に人がわーっとやってくるから余計に「大勢の中で、不意にひとり」に思える。
 ええ、オペラはまっつロックオン状態なので、全体はわかりません。まっつの周囲にわらわらみんな現れるから、舞台全体に大勢登場したんだなと推察(笑)。

 んで、まっつの歌の間、周囲の人たちは男女カップルでタンゴを踊る。舞台狭っ。大階段出てるからただでさえ狭いのに、いったい何組のカップルが踊ってるの?! すごい密度でデュエットダンス。
 そしてわたし的ツボに入りまくりの、この場面ラストのキメ……まっつの歌が終わり、短い後奏が「じゃんっ、じゃんっ、じゃらららん、じゃん!」と入って暗転する演出部分。
 この「じゃんっ、じゃんっ」でカップルたちはそれぞれポーズを決めていく。最後の「じゃん!」ではみんな、互いに抱き合ってポーズ決めて暗転、なわけよ。
 他のみんなは、カップルなの。男には女がいるのよ。
 なのにまっつだけ、シングル。
 ひとりぼっち。
 男女カップルがエロカッコ良くポーズを決めているなか、まっつは男ひとりでポーズ。

 まっつひとりかよ! 女ナシかよ!! さびしーーっ!!(笑)
 ひとりだけ女ナシ(カノジョは壮くんに取られた)なのに、すげースカシた顔でポーズ決めてるのが、もお。

 きゃーきゃーきゃー。

 変なトコでツボ入りまくり、萌えまくり(笑)。

 
 んで一旦暗転したあと、一拍おいてライトが点く。がらりとムードが変わり、主題歌GO!
 あの「バチっバチっバチっ」で「ガチっガチっガチっ」です。ナニこの特撮ヒーローソング?!な主題歌です。

 みんな一気に笑顔全開、ライト輝度アップ、手拍子解禁で祭りムード。
 曲に合った「アクション!」って感じの振付も好きだー!

 この主題歌好き。問答無用でテンション上がる。真似して踊りたくなる。

 でもってナニ気に好き過ぎるのが、銀橋を歌い踊りながら忙しく通っていくときの、「バチっバチっバチっ」と「ガチっガチっガチっ」で両腕を広げる振付。
 かなりなスピードで銀橋移動しなきゃいけないのに、この歌詞のところで体勢低くして両腕広げなきゃいけなくて、ものすごく忙しそうなの!あわあわわたわたしているよーに見えるの! やーん、ステキーー!!(笑)

 このプロローグほんと好きだ。
 アダルト・セクシーではじまって、特撮ソングではじけて終わるなんて、小気味良い。

 まっつはここで本舞台上のほとんどの人々と一緒に上手へさーっと退場しちゃうけど、彼らと入れ替わりに歌い出す女豹@彩音ちゃんもすげーかっこいいし。特撮主題歌の裏バージョン、女主人公編。いやあ、主題歌がイイと盛り上がるなー。

 うわ。プロローグだけで1日欄使い切った。続く~~。
 『EXCITER!!』です、まっつです、こあらった目線のオススメまっつです。

 黒黒赤金でキメキメだったオープニングから一転して、次は白です。
 天才デザイナー@はっちさんが狂言回しとなる、5分でわかる服飾史(笑)。ロココ衣装からはじまって、現代へと下っていくわけだ。
 まっつは3組目、きらりちゃんとカップルでジャズエイジ。まっつは白タキ、きらりちゃんはフラッパーガール。『ギャツビー』や『THE LAST PARTY』の、あの時代ですな。

 まっつきらりって、なんか新鮮。
 きらりちゃんの持つスキルは「華」。苦手としているものは「歌」。すなわち、まっつと正反対のお嬢さんなので、このカップリングはなかなかどーして良い相乗効果。

 アップテンポの曲に乗って、なんかすごくまっつらしいジャズぶり。
 『TUXEDO JAZZ』とかで見かけた、まっつらしいまっつ。
 二枚目然とスカシながらもどっかコミカルで、リードしていながらも根っこは女の子に押さえられていそうな、軽妙な男。

 初見からして「うわ、また難しい歌、歌わされて」と思った。
 正しい音程で歌う、というのも必要なことだけど、まっつの場合そこに「正しいリズム」が加わるというか。『エンカレッジコンサート』の「And All That Jazz」だとか、この間の『Red Hot Sea』の幽霊船の歌手だとか。メロディだけでも大変そうだけど、これをこのリズムで、このビート感で歌うのか、と感心したもんだ。
 勢いだけで、雰囲気だけで、歌うのではなく、ほんとーに丁寧にリズム刻んで歌う姿に拍手。
 
 で、そんな大変な歌を歌っているわりに、場面はおちゃめでダンスはコミカル。

 とにかく「かわいこちゃん」な振りとキメポーズがついているのが、おかしくてならない。
 指を一本立てて片足曲げてぴょんっと飛ぶのが、さいこーっす。
 まっつだから、余計オカシイ。
 もともとかわいこちゃん属性、アイドル系の子がやればふつーに「かわいい♪」で済むんだろうけど、なにしろまっつだから。
 かわいこちゃんでもアイドルでも、ましてや若手でもないので。
 もうおっさんカテゴリに片足突っ込んだ、いぶし銀のクールビューティ(研12、花組で上から9人目)が「ナニをトチ狂ったんだ」的はしゃぎっぷりなのが、可愛すぎる(笑)。

 いやいやいや、まっつまだまだ若いなー。
 アイドル大丈夫、若者もぜんぜんOK!(笑)←笑うのか。

 カップルで銀橋を渡ったあとは、本舞台カーテン前に全員集合。
 男たちも女の子たちも、みんな白い衣装なので、デザインも時代もばらばらなんだが、見ていてきれい。
 いろいろ入れ混ざって歌い踊るけれど、最後はそれぞれのパートナーとがっちり組んでキメポーズで暗転。

 ……が、そのまま次景へ。て、フジイくんこのパターン多いな。

 ポイントはこのライトが消えたあとっすよ。
 カーテンが開き、中では次のミュージカル場面の立ちベッド(笑)がせり上がってきている。
 夢見心地のMr.YU@まとぶんと、黒鳥たちが現れる中、白衣装のカップルたちもそれぞれ反応してるのね。

 まっつは二枚目白タキ男らしく、すげーかっこつけてMr.YUを眺め、さらに彼の寝言「あの子もキレイ、あの子もセクシィ……」に合わせて、じつにまっつらしいキザキザポーズを取っている。

 あー、独特のかっこつけ、好きだー。
 腕の表情がきれいで、ぴしっと決まっているがゆえに、さらにおかしいという。

 そのあと、きらりちゃんをエスコートして下手へはけていくのも萌え。

 
 で。
 黒赤金変わり燕尾→白タキ、と来て、お次が黒タキですよ、お客さん!!

 お待ちかね、花組ならではの男祭り、黒タキ祭りです!

 まっつは最初から壮くんと一緒に板付き登場。壮くんの隣、上手側です、ライト当たるのちょっと遅れるけど見逃すな。
 奥から前へ歩いて登場、彼が定位置に来るころには他の黒タキ男たち、ドレスの女たちも勢揃い。つか、人口密度高ぇ。

 セクシー全開。
 やたら指さし、フィンガーアクション過多の振付がたまりません!!

 まっつのね、手が好きなの、手。
 腕の動き、指の表情、きれいよね。

 振付がそっち重視だから、まっつの手の美しさを堪能できまっつ。

 ここの後ろがたしかマメで。
 マメの濃いぃやりすぎ感漂うダンスと、同じ振付とは思えないのが、ひそかなツボ(笑)。
 まっつ温度低い! クール全開! エッジの鋭角さ全開! でもって後ろのマメ、高温注意! ねばっこさ注意!(笑)

 壮くんの歌で1曲踊って、そのあとアンニュイに上手端へ。
 舞台中央にはみわっちが登場しているっぽい。(よくわかっていない)

 みわさんのねちっこい歌声(誉めてます)が響く中、まっつはずっと上手端の壁際にいる。いちばん端っこ。いちばん客席寄り。
 遅れて壮くんがやってきて、手前の椅子に坐る。

 ここは自由なのか、そのときどきで微妙に違っている。
 
 好きなのは、先に来たまっつが黒服よろしく腕を広げ「どうぞ」と壮くんに椅子を勧める姿。
 壮くんが「ああ」と肯いて、とーぜんのよーに椅子に坐る姿。

 傍観者よろしく中央のショーを鑑賞しつつ、「踊れHotNight♪」で、気怠くされどかっこつけてアクションを決める姿。

 坐っている壮くんに立ったまま話しかける姿。
 また、坐っている壮くんの話を聞くために腰をかがめ、内緒話のよーに耳元でなにやらささやいている姿。

 まっつ×えりたん!
 ジオラモ×モーリスだったわたし(笑)としては、たのしすぎる場面っすよ!

 や、ほんと日替わりなので、そのときどきでやってることチガウんだけど。
 まっつは壮くん関係なしにひとり離れて立ったまま、服を直すのに必死だったり、こっそり顔の汗を指で拭いてまわるのに忙しかったりすることも、あるんだけど。
 壮くんと絡みの多いときは、よりたのしいっす。

 そして、舞台中央での歌手が変わったらしく「オレの出番だ」と、歩き出す姿。坐ったままの壮くんに手を振って。壮くんも鷹揚に手を振り返し、この一種共犯者めいた「男同士の目線」がすげー好き(笑)。

  
 中央で歌っているのは、赤いドレスの彩音ちゃん。
 彼女の歌に合わせてセクシーに踊る男たち。まっつとみつるがシンメになってるのかな。(反対側がよくわかっていない)

 男たちがひとりずつ彩音ちゃんに絡み、でも相手にされない、とゆーのを繰り返す。

 まっつは後ろから抱きついて、手首の内側にキスする。

 このキスするときの顔もですが、実はいちばんエロいのは、キスをはねのけられたあとだと思う。

 すげー冷たい眼。

 海馬帝国のファーストレディの座を蹴った女を、「バカな女だ」と言い捨てたときのマッドな眼ですよ!!

 ナニあのナチュラルに鬼畜な上から目線。
 冷ややかな侮蔑。

 そして再度、彼女の腰を後ろから抱きしめるわけだけど、そのときはもう口説こうとか思ってなさそーなとこが、もお。
 他の男たちにまざって低温なまま抱いて、でも彼女の目を見る気はなさそーで、首筋を一瞥して身を離す。そのくせ、腰に回した腕は他の男たちが離れたあと、いちばん遅くまでそのままときた。

 なんかプライド高そうで、心温度は低そうで、すげーヤなヤツですがな!
 きゃー!!(大喜び)

 続く~~。
 アーサーに、タムドク@『太王四神記 Ver.II』やらせたいっ。

 新人公演『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』を観ながら、いや、正確には革命場面を観ながら、痛感していました。

 『太王四神記』ではないです、『太王四神記 Ver.II』です。花組版ではなく、星組版(笑)。

 ベルナール@アーサーは、すげー傲慢かつ、冷酷でした。

 なんなの、あの悪役っぷり!!(笑)

 黒いんですよあの人!
 傲慢なんですよあの人!
 自分のこと英雄だと思ってますよ。
 実際、英雄だと思いますよ。
 アンドレ@だいもんは途中で倒れてしまうわけだしね。革命勝利の旗を振るのはベルナールなわけだしね。
 このあと彼は絶対、傲慢な支配者になるんですね。ギロチンによる恐怖政治を行うわけですね!(それってロベスピエール……)

 はぁはぁ。
 や、とにかくね。

 アーサーが、めちゃくちゃ格好良かった。

 善人に見えないところが、とくにカッコイイっす。イヤナヤツだけど間違いなく魅力的で、傲慢冷酷だけど指導力のあるリーダー、だというところが、たまりません!

 もー、れおんくんに激似。

 今までもれおん似だということは言われてきたけれど、わたしはそれほど思っていたわけじゃないんだが(あー、似てるわねー、程度)、今回はもう脱帽。マジ似てる。
 かっこいー。
 めちゃくちゃかっこいー。

 いやその、カツラはアレでいいのかとか、お化粧もちょっと微妙ぢゃなかったかとか、本公演の衛兵隊役の方が作り込まれていて単純なビジュアルは上だと思っているんだが、そーゆー末端の話でなく、役作りというか、「ベルナール」というキャラクタ全体が格好良かったの。

 まっつとは、まったくキャラクタのちがうベルナールさんでした。
 まっつはある意味神経質さがあるんだよね。でもアーサーにはそんなもんナイ。どーんと強い。
 そして、この男、アンドレに対して、なんの負い目もない。
 気にしてませんよ、まったく。
 戦いの最中一度も弱くならず、終始一貫して前を向いて強く強く闘い続ける。

 カリスマ系の男性的なリーダー。
 黙って俺に付いてこい。刃向かう奴、離反する奴は抹殺する。それが当然、俺が正義。俺が神。

 アーサーって今まで、いわゆる「二枚目役」がつかなかったじゃん? 脇のおっさん役とかばっかで。
 二枚目系やったら、こーゆーことになんの?
 王者系なキャラクタ。

 長身とバランスのいい着こなし、群舞センターを締める大輪の華っぷり。
 押し出しのいい歌声といい、目の覚める感じ。

 わたし好みど真ん中の、傲慢ドSキャラ……!!

 タムドクやってー、『太王四神記 Ver.II』やってー!
 歌ウマだし台詞声いいし、体格いいし。顔はれおんくんだし、タムドクプレイ見たいよー!(プレイ言うな)

 
 そして今回はじめて、冷静につーか、客観的に革命場面を見回すことが出来たのね。
 本公演は視界が限られていて、全体はほとんど見られずにいるので(笑)。

 オペラも使わずふつーに眺めてみて。
 しみじみ、思った。

 ベルナールって、いい役だなヲイ。

 なんかすげーかっこいい役だ。
 本公演では、自分のご贔屓だってことや、台詞がないとか出番がコレだけとか、いろんな要因で冷静になっていない部分がある。
 まっつしか見てないから、まっつが全体の中でどんなふうなのかとか、よくわかってないし。

 そっかあ、こんな風に見えるんだ。こんな位置取りで、こんな感じで存在しているんだ。

 今さらそんなことに感心した。
 

 あ、とーぜんですが、アーサーくん、まっつと衣装違ってました(笑)。
 ごめんねえ、まっつ小さいからさぁ。細いからさぁ。長身で男らしい体格の若者には、着回せないよねええ。
 めぐむのときも別衣装になっていたし、すまんねええ。
 んで、本役の衣装が着られないときは、よく似た別の、さらに地味目の衣装に変更するっていう決まりなのかな? めぐむもそうだったけど、アーサーもさらに地味な衣装になってた。

 アーサー格好いい、しか言っていないが、文字数中途半端だから一旦筆を置く。
 だいもんの話はまた明日~~。
 花組新人公演『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』の感想。

「だいもんに、オサ様の新公やらせたかったっ」

 帰り道、友人たちと熱弁。
 「歌」という武器。「歌」という説得力。
 だいもんが持つ、もっとも顕著な能力。

 だいもんくんは実力者で、演技にしろ派手な顔芸にしろ(笑)、全部ひっくるめたパッショネイトな芸風にしろ、高水準を保っている。
 そして、歌唱力はさらに高いんだよね。
 ただ「正しい音階で歌える」だけではなく、「歌で芝居をする」ことができるの。
 その純粋な心を、そのままに音楽にすることが出来る。

 だからこそ、彼の特質をもっとも表現できるのは稀代の歌手であった、オサ様の役だったと思う。

「だいもんで『アデュー・マルセイユ』が見たかった」
「『黒蜥蜴』でもいいよ」
「トカゲぇェ~~♪を熱唱するだいもん、見てみてぇ!」

 だいもんの芝居は、いつも熱い。高温多湿。冷めていたり引いていたり諦観したりは決して、しない。彼はいつも「舞台が好き、芝居が好き、歌が好き」と感じる芝居をする。舞台にいることが、たのしくてならないように。
 本公演でろくな役もつかないまま、すみっこにその他大勢として立っているときだって、それがビンビン伝わってくる。
 その舞台への愛情、アグレッシヴさが、新公は演じること、表現することのできる「役」があるため、より一層強く発散される。
 プラスの感情っていうのは、伝わるんだ。
 だいもんが舞台を好きで、タカラヅカを好きで、それゆえに今舞台に立ち、作品を愛し役を愛し、真摯に誠実にすべてのものと向き合っているのがわかる。
 その素直な感情が、素直に芝居になる。素直に、歌になる。

 アンドレ@だいもんは、なんかもーやたらめったら、ピュアでした。
 見ていて泣けてくるような純粋さ。
 ほんとーに心がキレイで、疑うこともなく生き、オスカルを愛しているんだなと。

 心の動きが繊細で、ひとつひとつの反応が新鮮で純粋で、見ていてはっとさせられる。ああそうか、そうなのか、と。
 生まれたばかりの子馬が、おぼつかなくも走り出すような。彼の目に映る世界は、何十年もすでに生きてきたわたしとは別のモノに映っているんだろうな、と思えるような。

 アンドレは、ピュアでありすぎたために、この不浄な現実には長く留まれなかった天使なんだ……。
 だから最後、天使たちが迎えに来るんだ……パトラッシュ、ボクはもう疲れたよ……。ラララ……。

 だいもんは植爺の型芝居なんかより、もっとナチュラルな「表現力・芝居力」を必要とする真っ当なミュージカルの方が任に合っていると思う。
 それでも、実に丁寧に「植田歌舞伎」をやる姿に実力派ゆえの底力を見た。向いてない芝居も作品も、ちゃんとカラーを変えてこなすんだねええ。

 てゆーかほんと、一見派手なだけでつまんない曲だよな、『ベルばら』の楽曲って。や、派手でわかりやすくておぼえやすくて素人が真似して歌ったり遊んだりしやすくて、大衆演劇に必要なテイストだとわかっているけど。こーゆーハリボテ世界を作ることが出来るのが、植爺の能力だとは思っているけど。(たとえば正塚とかは、やろうとしてもできないだろーし)

 本公演でだってもちろん納得も満足もカケラもしていないが、それにしても新公ではさらに曲への不満が募った。
 つまらない。こんなストーリーと関係ない、場をぶった切って「主役だから・トップスターだから」というだけで銀橋を歩きながら1曲どーでもいい曲を歌う、のではなく、「物語」のある曲を聴きたかった。
 ストーリーが盛り上がり、人間の感情を表現する手段として、テーマをよりドラマティックに彩る手段として、台詞がそのまま歌になるよーな「ミュージカル」をだいもんで見たかった。

 てゆーか、歌少ない……。もっと歌を聴きたい、次の歌はいつだっけ、と思う新公は久しぶり。
 ああ、みっちゃん主演だった『飛鳥夕映え』以来だな。

 だからこそ、「オサ様の役を見たかった」になる。
 脚本がどうあれ演出がどうあれ、歌の力で全部ねじ伏せていった、かの偉大なヒト(笑)の役を、歌を、だいもんで見て・聴いてみたかった。

「オサ様の役で、作品で新公やらせてあげてほしかったよ……」
「『マルセイユ』でも『トカゲぇェ~~』でもいいから、スーツ物でさ」

「コスチューム物は、可哀想だよ」

 うん。
 だいもん、ほんと実力派だし歌ウマだし美人だし。期待の新人なんだけど。

 なんでもできる優等生でありながら、以前行ったトークショーでは終始オタオタしたドジっこだったり、こっそり参加した某フェアウェル・パーティでダダ泣きしていて、泣きすぎで挨拶できず同期に介抱されていたり(笑)、堂々たる舞台とのギャップの大きさが魅力の愛すべき若者なんだけど。
 もちろんわたしはダイスキなんだけど。

 コスチューム物は……あああ、今回ほんっと似合わない衣装ばっかで大変ナリ。アンドレの衣装ってなんであんな、「首の長さ」が必要な衣装ばっかしなの?!
 シャツの襟、高すぎだよ。軍服の襟、高すぎだよ。くぅぅ……。

 いや、それは新公だから、本人に合わせた衣装ぢゃないから、仕方ないということで……たとえコスチューム物でも本公演で本役ならもう少し考慮したお衣装にしてもらえるはずだしっ。

 だいもんでマジにミュージカル見たいっす。
 彼にちゃんとした役を、出番を。
 ……今度のバウに期待しまっつ。
 新人公演『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』の感想、続き。

 新人公演は1回限り。
 だから拍手がアツい。拍手が多い。開演アナウンスで拍手して、主役登場時に拍手して。
 舞台の上もだが、客席もまたアツいのだ。
 それが心地いい。

 これは本公演でもそうなんだけど、衛兵隊登場時の拍手のすごいことったら(笑)。
 みんなみんな、待ってたんだね。待ちわびていたんだね。この「作品」に辟易しているがゆえに。
 単調な紙芝居演出と無意味な真正面向いてひとりずつ説明台詞のオンパレード、歌もダンスもないまま少人数棒立ち場面の連続に、我慢の限界も近いなってときだからね。
 威勢のいい音楽と、威勢のいいイケメンズたち登場に、観客が心から拍手を送っている。

 てゆーか、瀬戸くんかっこいい。

 花組新公学年イケメンを代表するひとり。前回の新公に続き、なんてオトコマエぶり!
 本公演の衛兵隊でも、実は彼の顔をぼーっと眺めていたりする(笑)。だってかっこいいんだもん。

 顔も整っているけど、わたし的にはあの体格ですな、胸にずきゅんとクる(笑)のは。
 肩とか胸板とかが好きです。ラインが好みです。
 瀬戸くんの役が目立つのは、衛兵隊登場時の歌とダンスのみ、あとはみんなアランに役割を託してしまうので、他の衛兵隊のみんなと一緒に「1列に並んで説明台詞を順番に話す」だけの存在になる。

 瀬戸くんは健康的なオトコマエだなと思う。
 だから真っ正直に「オトコマエ勝負」をする衛兵隊でキラキラしている。
 「武器を持って闘う強い男」という点では前回の新公チョロ@『太王四神記』も同じなんだけど、チョロ役は本役がめお様だったために瀬戸くんでは耽美度と「変な人度」が下がり、「ふつーにハンサム」あたりへ落ち着いてしまった。
 チョロが変で耽美なヒトである必要があるかないかは置いておいて(星組版はふつーの人だったし。めおくんならではのチョロでしょアレは)、インパクトという点ではかなり落ちていたのはたしか。
 しかし今回は、みょーな特色ナシに、自分の持ち味で真っ向勝負が出来る。まっすぐに「前へ」オーラを発散していい役。

 オラオラと漢っぽく舞台センターで歌い踊る瀬戸くんは、そりゃーもー安心できるかっこよさでした。
 もっとまともに演技している彼を見てみたいなあ……。植爺の『ベルばら』じゃ主役級か専科さん以外は演技やキャラクタを堪能するところまで書き込まれないし、出番もないもんなあ。「1列に並んで説明台詞を順番に話す」だけだもんなあ。

 
 酒場のおかみさん@くまくまちゃんを除いて、いちばん鼻息が荒くこの新公に臨んでいたのは、オスカル@がりんくんだと思う。くまちゃんの鼻息が荒いのはいつものことなので置くとして(笑)、研3のがりんくんのオスカルは大役、抜擢だ、あれくらい鼻息荒くてナンボでしょう。
 
 オスカルの白パンツは男役泣かせの難しい衣装、ラインがまんま出てしまうので女らしい丸々した桃尻ぶりだとか、太股の肉感が隠せないんだよね。新公学年でオスカル・パンツを着こなすのは至難の業だと思う。
 さらに金髪巻き毛も膨張色でフェイスラインが膨れて見える。よっぽど細面でないと丸顔に見えてしまう罠。
 ……とゆーことで、外見的には難易度の高い役だ。
 が、中身はというと、実はけっこー難易度が低い。
 「男装した女の子」でいいので、まだ男役になっていない発展途上の女の子がそのまま演じればなんとかなるんだ。女の子の声、女の子の立ち居振る舞いでも、まかり通る。

 極端な意見になるが、「オスカル」という役の意義は、「劇団が期待している生徒」ということと、「外見の美しさ」にある……と思う。
 もちろんそれだけでないことは重々承知だが、大雑把にまとめるとそんな感じ。

 外見はともかく、新公オスカルで芝居ができてなかったのって、宙組のあいりくんぐらいしか思い出せない。ふつーに数年間路線スターとして注目されてきた若手男役なら、オスカルの芝居自体はできる。男装した女の子、ならば素のまんまでも大丈夫なんだから。
 学年的ふつーレベルの芝居さえできればそれでOK、あとはひたすら「外見の美しさ」勝負。
 そーゆー意味でもオスカル役ってのは、たしかに「タカラヅカ」を象徴する役だ。
 
 がりんくんは、十分うまかった。
 男装の麗人というよりは、「女の子」を全面に出したオスカル。外見はやはり丸さとの戦い。丸く見えて当然のオスカル衣装やカツラとの戦い。
 女の子としてきれいな声でクリアに話し、女らしいかわいらしい仕草でラヴシーンに臨む。
 膨張必至のカツラや白パンツのおかげでスレンダーには見えないものの、十分きれいなオスカルだったと思う。

 愉快だったのは、植爺オスカルらしい女々しさに満ちた独白シーンのあと、「誰だ!」と叫ぶ声の唐突な男らしさ(笑)。
 衛兵隊との場面があったりしたら、この凛々しい声ももっと聞けたのかも……と思わせる。
 今回は男としての芝居ではないので、男役としてどの程度うまいのかはよくわからない。若い女の子役(娘役は別スキルだから、娘役としてぢゃないぞ)ならば、十分演技できるんだとわかった。
 前回の新公も子役寄りの役作りだったし、大人の男は演じられるんだろうか、今後はソレを知りたい。(前回の新公の本役と新公役のふたりで、今回はオスアンやって愛し合ってるのね・笑)

 臆するよりも挑んでいく感じの舞台姿がイイなあ。
 や、挑むよーに「女らしく、しなだれかかる」演技っぷりもステキ(笑)。
 アンドレに告白するとこは少女マンガ的にかわいーぞー。お目々うるうる、星が飛ぶ勢いで。
 
 がりんくんも歌ウマさんだから、ちゃんと歌のあるミュージカルでだいもんとのコンビを見てみたかったなあ……。
 本公演の子アンドレ役でも、方言で観客に笑われつつも、歌い出すと「あ、ここはヨシモトぢゃなくてタカラヅカだったんだ!」というきれいな歌声を披露してるもんなー。
 
 
 本公演は一見さんも多いので、最初の子役たちの唐突な方言に日々失笑がわき続けているが、ファンが客席のほとんどを占める新公では笑いが起こらなかった。みんなもう、あきらめているもの。本人たちの責任ではないところで笑ったら、役者が気の毒だもの。
 主要キャラ初登場場面や銀橋ソロの位置もわかっているから、確実に大きな拍手が入る。なんて通な空間。
 ……だからこそ、主要キャラの中で唯一「拍手が起こらなかった」ヒトがいたのはびっくりだ……。タイミング的に入れにくいことと、みんながそろってオペラグラスをのぞいていたせいかもしれないけど、東宝では無事拍手が入ることを祈る。ナイとさみしい。(わたしはオペラのぞいていて、拍手できなかった人だ・笑)
 初日を観たあとに「コレを新公でやるの……?」「大変だね下級生」「がんばれ、だいもん」などなど、仲間内で話題になったが。
 鬱も過ぎれば突き抜ける。なにごともポジティヴ・シンキング。

「ゆまちゃん、初ヒロインおめでとう」

「チガウよ、ヒロインじゃなくて主役だよ」

 だってこれは、『外伝 ベルサイユのばら-マロングラッセ編-』だもんね。マロングラッセが主人公なんだから、新公でも主人公なのはゆまちゃんじゃん!

「そっかー、ゆまちゃん主役かあ」
「すごいねゆまちゃん!」

 ……みんなそろって現実逃避しているだけですけどね、はい。

 新人公演『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』の感想、続き。

 ええ、我らがゆまちゃんは、とってもキュートに主役を務めておりました。
 もっとも多い出番、もっとも多い台詞。そして物語のキーパーソン……とゆーかすべてを握る人物。

 わたしはもう『ベルばら』の登場人物がなにか喋っているとき、ただの「音」として聞き、その意味を脳みそには伝達しない、という癖が付いているので、実のところマロングラッセの演技がどうであったのか、よくわかっていません。
 ただ、とてもかわいいおばーちゃんだったということは、たしかです。
 愛くるしさとアニメっぽさがあるので、台詞や役割のブラックさを軽減していたのではないかと。

 ゆまちゃんというと、『マラケシュ』博多座の超棒読み台詞が有名ですが、あそこからはじまって、ほんとにお芝居うまくなったよねえええ。
 アンドレ@だいもんとの芝居も、同期同士で良い空気感だった。
 
 美貌と華やかさを封じられた老婆役が新公最後の役というのは残念極まりないが、それでもなんつっても主役だからよかったのだと思おう……思うしかない……ちくしょー、責任者出せー! こんな脚本書いた役に責任取らせろー!!

 
 と、気を抜くとつい、暴れたくなるんだが、もう作品のアレさについては考えたくもないのでスルーして、他のキャラクタの話。

 さて、主人公はマロングラッセ。アンドレはその相手役かな。
 そして準主役はというと。

 イマッチ、準主役おめでとー!!

 『外伝 ベルサイユのばら-マロングラッセ編-』の2番手役は、ブイエ将軍@イマッチだよね?
 や、スカフェになってくれたおかげで、「イマッチさん」という呼び方が耳に馴染みましたよ、真瀬くん。

 いやあ、ブイエ将軍かっこよかったっす。
 なにあのチョイ悪オヤジ(笑)。

 悪役ぢゃないの、ちょっとワルぶった、でも愛すべき美中年なの。枯れる一歩手前の飄々とした自由さがある。
 最初の娼館……ぢゃなくて、酒場に現れたときの二枚目ぶりってば。おおお、なんかかっこいい男が現れたぞー、と思える。

 マリーズ@あまちゃきを口説いても、いやらしさよりも、ロマンがある。
 悪いがわたしには「平民の三十路女を養女にする大貴族・平民への差別感バリバリ中年男」なんて設定を信じていません。
 ブイエ将軍はマリーズを愛人にしたんだと思う。だけど、そこはキャラクタと描き方の問題だと思う。

 イマッチのブイエ将軍は、ほんとーにマリーズのことを想っていそうだ。
 養女というのは本当で、きっと指一本触れずに、ただそばに置くんだろうなと。

 純愛ですよ、純愛。

 酒場勤めなんてさせたくない、手元で見守りたい、幸せにしてやりたい……それだけの思いで、男として彼女を愛しながら、好々爺のふりをしているわけですよ……! 自分の恋情が彼女の人生の負担にならないようにと……!

 いい男だ、ブイエ将軍。
 マリーズはきっと、アンドレの死後やがて真実の愛に気づくのよ。
 自分をずっと見守ってくれていた、広い大地のような愛に。ほろり。

 
 でもって、そのマリーズ@あまちゃき。
 大変だね、初ヒロインがこんな役って……。

 あまちゃきの最大の魅力は、純朴な少女としての魅力にあふれていること。
 「少女」であることが違和感ないってのは、ある意味強い。

 マリーズは、若く幼い女の子だった。
 実年齢がどうあれ(笑)、恋に恋して道を踏み外してしまう少女の純粋さを感じられた。
 30女には見えないから、ケータイ小説世代のオンナノコとして視界に入ってくる。やー、運命の恋は大好物って世代ね。障害とか別れとか裏切りとか(笑)。

 本役さんだと精神か知能か、発育になにか障害がある系のこわさが漂う、アンドレとの再会シーンも、未熟な若い少女の逆ギレっぽく見えてセーフ。
 女子高生ナメたらイカンよなあ、これぐらいの復讐、脊髄反射でしちゃうよなあ、と。

 だけど邪悪なわけではないから、そのあと本気で後悔して泣き崩れるのもわかる。
 泣いて懺悔すれば赦されると思ってるあたりのゆるさも、いかにも女子高生っていうか。

 大丈夫、君にはブイエ将軍がいるよ。
 空と君との間に冷たい雨が降っていてもだ、たとえ悪になっても君を守ってくれるブイエ将軍の愛に、早く気づいてあげたまえ。

 少女のかわいらしさは抜群だが、ドレスを着て大人の美女に変身したときは、あまり「おおっ」という感動につながっていない気がするので、さらに女ぶりを磨いて洗練された美女に育ってくれるとうれしいな。
 や、あの少女っぽいやわらかなラインとあどけない風情が、かわいくてならないんだが。

 
 娼館……ぢゃなくて、酒場のマダム@くまくまちゃんは、余裕の第3ヒロインぶり。

 え、『外伝 ベルサイユのばら-マロングラッセ編-』って、主人公マロングラッセ、その相手役アンドレ(ヒロイン)、2番手ブイエ将軍、その相手役マリーズ(準ヒロイン)、でもって第3ヒロインがマダムだよね?
 なかもー、わけわかんないけども。

 くまちゃんのマダムっぷりがもお、ステキでステキで。
 美人で押し出しが良くて歌がうまくて、もおサイコー。
 まだまだ現役のいい女、若い恋人の3~4人は囲ってそうだ。

 ブイエ将軍とは昔恋バナが……というよりは、同じ相手を取り合った恋敵、今は気の置けない友人、とか、そんな男同士の関係に思える。
 くまちゃんは本役さんとちがって女にしか見えないし、若くて肉食系がっつりに見えるのに、ブイエ将軍とは男同士の関係に近いって……(笑)。
 昔取り合った相手ってのは、男かしら、女かしら。どっちもありそーだ♪ とかな。

 余裕で演じるくまちゃんの懐の深さと実力にくらくらしていたのに。

 実はいちばんウケまくったのは、最後の天国場面です。

 美しく昇天していくアンドレ……あああ、白い軍服が美しい……でも襟はもっと短いヤツにしてやってくれ……と思ってのぞいているオペラグラスの視界の中に。

 超ヤル気満々、鼻息荒っ、の、くまちゃんのすんごい笑顔がっ!!

 またイイ位置で踊ってるもんだから、アンドレ@だいもんを見ると必ず目に入るのよ、飛び込んでくるのよ!!
 やる気満々の笑顔が。戦闘意欲満々、エンジン全開、そのへんのもんなんか跳ね飛ばして爆走するぜ!なステキ笑顔が。

 あああ、くまちゃんダイスキだー。

 終演後にnanaタンとふたり、「天使のくまちゃんがっ」と地団駄踏んで喜んださ。
 いやあ、アレは目が離せないってばよー。

 
 アラン@嶺乃くんは、思ったよりぜんぜんきれいなアランだった。『愛と死のアラビア』新公よりはずっと男役になっていた。つか、丁寧に本役さんをなぞっていた。
 役が役だから、大変だよなあほんと。健闘していたと思う。

 フェルゼン@鳳くんもまた、あんな役だから大変だよなあ。
 まともに演じてしまうと、フェルゼンってただのイヤナヤツで終始するので、この役を演じるにはなにかしらファンタジーが必要なんだと思う。
 浮世離れした美貌とか、異次元的な愛嬌とか。本役さんはアレ、すげーファンタジーが成立してると思うよ、「こいつ絶対ヒトの話聞いてねえ!(笑)」と思わせてくれるもの。
 ふつーの人が演じると、ツッコミも入れられなくて困るよなあ。

 
 カロンヌ伯爵夫人@れみちゃんは堂々たる貴婦人ぶりだったけれど、やっぱり彼女は「娘役」だなと思った。
 この「カーテン前説明婦人団体」には、男役が演じるだけの理由があるんだなと。本役さんのもつ説得力は、いわゆる「路線娘役」が持たないスキルであり、持たなくてもいいスキルなんだなと。

 あ、この婦人団体の中、はるちゃんがやたらキラキラして目を引いた。やっぱ彼女派手だなー、存在が。

 
 みちるタンはステキにみちるタンで、村人だとか衛兵隊だとかやっていたけれど、……ううむ、ちょっと最近やりすぎている気がしている。
 この芸風でこの立ち位置でいくならば、もう少しキレイになって欲しい。ここはタカラヅカだから。
 せっかく歌えて演技が出来るんだから、あとは最低限ラインの体型やフェイスを保ってほしいっす。もったいないよー。

 仙名さんをすっかり見失っていたんだが、最後の天使でよーやく捕獲。大階段にたった3人で(少なっ)コーラスしてました。
 歌ウマさんだからなー。

 姫花ちゃんの破壊力は健在、どこにいてもひとこと喋れば「あ、姫花だ」とわかる(笑)。
 あの美貌であの声と芝居……いやあ、キャラ立ってますなあ。

 美貌と言えば研1の柚カレー(誤変換)くんは目立つなあ。なんかまた衛兵隊やってたけど。本役と新公役が同じでも、それでもまだ軍服を着こなせないあたりが初々しい。ええ、革命場面の市民役も、本役さんの衣装だからとはいえ、あの「服の中でカラダが泳いでる感」ってのは……(笑)。
 がんばれー。

  
 89期はこれで新公卒業かあ。
 ゆまちゃんに新公ヒロイン、一度はしてほしかったなあ。
 まっつは、まとぶさんに対してはあまり冷たくなくないですか?(日本語微妙にもどかしい)

 こあらった目線のオススメまっつ、『EXCITER!!』その3。

 黒タキ祭りでのエロ標準装備のまっつ。
 美女彩音ちゃんにせまったあと、一旦上手端で傍観者やって、再度舞台中央へ出て、ひと踊りしたあと、色男まとぶんに絡む。

 そのときのまっつが、彩音ちゃんに迫ったり拒絶されたりしたときの冷徹さとはチガウってゆーか。
 まとぶん相手だと、どっか遊び心みたいなものがあり、鬼畜系にはなっていないとゆーか。

 まとぶんに後ろから抱きつくところ、まつださん耳の後ろでチューっぽい口してませんか?

 耳裏っちゅーか、首筋っちゅーか、そのへん。チューの口して、フッとやってますよね、あの人。唇が当たることは絶対ない離れっぷりだけど、息吹きかけでもしてんのかって感じにアクションを起こしている。
 それがクールというよりは、たのしそうなので、彩音ちゃん相手のときの本気っぷりとはチガウなー、と。や、まとぶん相手だと嘘気(本気の反対語。な、わけナイ)だというんじゃなくて。

 振りは毎回同じでも、表情はそのときどきで変化がある。まとぶん相手でも、すげぇクールでSに徹しているときもある。ので、すべてがそうってわけじゃない。
 それでも、まとぶさん相手のときの方が、変な意味も含めてノッている気がする(笑)。男相手ってのが久々だから、本人楽しいのかな?

 とゆーことで、まとめてみると。
 女の子(彩音ちゃん)相手だとドSで、男(壮くん)相手にくだけた笑顔で雑談し、男(まとぶん)相手だとたのしそうにエロい絡み方をする男、という設定。
 そう受け止めちゃっていいですかね、まつださん(笑)。

 や、極寒クールエロなまっつと、たのしそーなまっつと、たのしそーに悪のりエロなまっつと、いろんなまっつを見られて、ものすごく楽しんですが。

 とりあえずその中でいちばんアップで見てみたいのは、まとぶさん相手にノリノリでエロ絡みしているまっつですね。スカシてエロやってるまっつはわりとあるけど、内心ノリノリ?てな様子のまっつは久しぶりな気がする。『ファントム』フィナーレ以来?(アレも相手は男だったっけ……)

 トップさん相手のシーンだから、まっつのチューっぽい表情も劇団公式映像にアップで収録されるかしら。アップで見たい、ぜひぜひアップで見たいっ。
 と、考えて。あー、まっつひとりぢゃなく、男たちが一斉にまとぶさんに群がるから、アップにはならないな。全身像か膝から上程度にしかアップにならないんだろーな、全員映さなきゃならないから。
 と、考えて。トップさんにはトップさんだけの特別アングルってあったっけ、公式DVD。男たちにまとわりつかれているまとぶさんの、顔アップ収録されないかしら。そしたらまっつもどさくさにまぎれてアップで映り込むのに!!
 と、いろいろ考えて、気を揉む(笑)。

 で。
 ここまでエロエロと連発で書いて、絡みについて語っておきながら、実はそのエロ場面はいちばん好きな場面というか、振付ではなかったりする(笑)。

 もちろんエロもクールも大好物なので、がっつり食いついてるけどさ。
 それ以上に、身悶えするくらい好きなトコがある。

 それが、そのあとの場面。
 エロエロは一旦暗転で終了、次にライトが点いたときキャストもセットもそのままだが、がらりと音楽が変わり、別場面になる。(だからフジイくん、同じ演出続きすぎ・笑)

 それまでのエロが嘘のように、全員で元気に主題歌熱唱。
 手拍子と歓声、全開の笑顔、イキのいいヒーローソング。バチバチでガチガチですから!

 ここでの、まっつの腰振りが、さいこーに好きだっ。

 腰振り。
 ま っ つ の、腰 振 り、腰 使 いっ。

 はーはーはー。(落ち着け)

 
 今までずーっと上手ばかりにいたまっつがよーやく下手側にやってくる。まとぶん中心の下手側で、黒タキまっつはみんなと一緒にヒーロー主題歌熱唱。
 フィンガーアクション過多の威勢のいい振付なわけだが。

 その元気ソングの中の、指さしでもウインクでもなく、腰をクイッくいっクイッと横振りすることに、大いに反応。

 えーとねえーとね、

「♪マドンナのふりした 夜の蝶~~♪」で、指さし。
 続けて、「♪Ah~~、火傷するようなエキサイトラ~~ブ♪」の、「♪火傷するような♪」デスヨ、最高の腰振り!!

 ココ、ここがサイコーなのっ。
 わたし的にここがMAXなのっ。

 そのピキピキした腰振りが好きだっ。

 なんかもお、ハート直撃。

 他にもね、そのあと銀橋出てから「♪バチンバチンバチン」で腰振ってたりするし、そこの腰振りもダイスキなんだけど、この「火傷するような」を超える腰振りではないのっ。
 オープニングでも同じ曲・歌詞は踊ってるけど、振付チガウし。

 ココなの。ここだけなのよ~~。
 ココだけが、もっともわたしをアツく狂わせる(笑)。

 腰だけ語るのはアレだから、上半身は……えーっとたしか、両腕を上に、気怠く上げていきながら、左右に腰を強く動かしていた。

 なんで? なんでこんなにときめくの?
 『ラブ・シンフォニー』でもたしか、まっつの腰振りについて、あうあう悶えていた気がするが……。あそこもたしか、両腕あげて腰振るとこだっけ……? わたしのツボ? ツボなのか? こんな妙なところが?? うおおお。(アタマを抱えている)

 
 はー。
 オープニングに引き続き、この主題歌に震える。たのしい。この主題歌、このショー、たのしすぎるっ。

 もともとアニメ系好きだからさー。ヒーローソングに馴染みあるからさー。演歌やムード歌謡より一昔前の特撮主題歌風の方が、ダイレクトに心に届くわー。(ヅカの音楽比率としては圧倒的に演歌・ムード歌謡>アニメ・特撮ソングだけどさ)

 指さしが多いのも、単純にうれしいなー。
 まっつの指さしが真っ直ぐにオペラ越しに飛び込んでくることがあるのよ。
「うわっ、まっつに串刺しにされたっ」
 って、思うもん。(オペラ越しです、距離めちゃくちゃ遠いです、100%カンチガイです)

 黒タキまっつが好物過ぎます。

 いつかヒゲ付けてやってください。伏してお願いしまっつ。(はぁはぁはぁ)
 こあらった目線のオススメまっつ、『EXCITER!!』その4。

 中詰めの黒タキ祭りで盛り上がりすぎるせいか、そのあとのハバナはあまり好きじゃない。
 なにより、衣装が嫌い。
 それまでが燕尾やスーツやタキシードばかりだから、カラーを変える必要があったんだろうけど、そんな気遣いは無用だフジイ!!
 
 まあともかく。

 ここでもまっつは壮くんと一緒に登場。
 下手端で歌うアーサーに見とれていたら、まっつの「陽気に踊りながら登場だホイ♪」を見遅れてしまうので注意。

 なんか今回ほんと、壮くんと仲良しで、なんのサービスかと。

 軽薄タラシな壮くんに「やめとけよ」と言う、友人まっつ。
 ここもまた、そのときによってにスキンシップ度が上がっていることがある(笑)。

 二の腕をがしっと握って話したり、顔を近づけて喋っていたり。
 演じているうちについ大袈裟ってゆーか、激しくなっていくこともあるんだろうな、なにごとも。「タラシな友人をいさめる演技」も、それで単に熱っぽくなっていってるんだと思う。……が、見ていて愉快だ(笑)。

 横恋慕はやめておけ、と注意するだけあって、まっつにはちゃんと「ぼくの女の子」がいる。れみちゃんだ。……ナニ、その薄幸顔のカップル(笑)。

 喧噪の中、歌い出すまっつを見つめる、れみちゃんがステキです。すげーうっとりした目で、まっつを見つめているの。

 まっつにうっとり見とれる女の子って!! 新しい! 新しいわっ!
 大抵まっつの場合、つきあっていても惚れているのはまっつの方で、カノジョの方は「ま、こいつでいいか」的妥協の見える感じで。もしくはまあ、ふつうに対等っていうか、それほどラヴラヴでもないけどつきあうってこんな温度感がいちばん長続きするよね的平凡カップルか。

 それが、れみちゃんの方がまっつに惚れているのよ、この場面。このカップル。

 れみちゃんは歌うまっつをうっとり見つめているけれど、まっつは気づいていない。背中向けてやがりますから。
 まっつはれみちゃんを自分のカノジョだと思っているけど、いざとなると扱いはけっこーぞんざいっていうか、カノジョより友だちとか乱闘という男子世界の方が大事っぽい。

 まっつの方が、カノジョから愛されている! 女の子が目をハートにしてまっつを見ている! ナニ、その新境地。(どんだけ……)

 とりあえず、まっつをうっとり見つめてくれるれみちゃんにシンパシィ半端ないっす。れみちゃんステキ。

 乱闘シーンのわざとらしさは、けっこう萎えポイント。つか、まっつの転がり方が嘘くさくて(笑)。
 まっつが乱闘相手のマメを殴り飛ばすまではイイ。それで転がるマメはうまい。
 が、転がったマメがまっつを蹴るところ、ここでのまっつのふっ飛び方が、ありえない。
 だってさー、下からこう蹴って、どーしてこう吹っ飛ぶのよ?(見た人にしかわからないって、そんな説明・笑)
 ありえないでしょ。ドラマヲタクゆえにふつーにドラマのケンカ場面とかいくらでも見てきたし、少年マンガ育ちゆえに格闘マンガもアニメも山ほど見てきたけど、まっつのアレはナイわー、嘘臭いわー。
 マメのキックが当たったというなら、「うっ」と立ったまま受けるか、避けた振りをすればいいに。
 あの体勢からの蹴りで、関係ない方向へ曲がって吹っ飛ぶって、マメが人間ではないことになるよ? マメキックには人間離れしたパワーが込められ、かつ足首にありえない回転が掛かっていて、それゆえにまっつは吹っ飛び、しかもその回転にまきこまれてカラダも回転し、結果転倒した、としか思えないもん。
 マメの蹴りに大して力がないように見えて(あの体勢では力は入らない)、なのにまっつが「やられたーー!」って感じに転がるから、「当たってもいないのに、当たった振りして大袈裟に転んで見せて、ナニやってんのこの人?」に見える。
 ヤラセが見え見えの格闘シーンは萎える……(笑)。

 興奮するまっつを、らいが抱き留めるのはイイ。うん、まっつごとき、羽交い締め容易いでしょう(笑)。……て、らいだよな、アレ?(まっつしか見えていないのか)

 ファヌン様@まとぶん降臨で、まっつは下手端に倒れ伏す。
 盆には乗っていないので、まっつは固定。動かず。
 ライトが横から当たっているので、その輪郭を堪能。早めに顔を上げてファヌン様を見ていたり、いつまでもうつむいて歌を聴いていたりは、そのとき次第。
 早めに顔を上げているときの、横顔の輪郭が好き。

 ファヌン様の説教で改心?したまっつ、笑顔で何故かじゅりあちゃんとスキンシップ……ヲイヲイ、れみちゃんは?
 人数多くてごちゃっとしていてよくわかってないんだけど、じゅりあの背後にれみちゃんいるよね?
 じゅりあとしか触れあっていないときもあるけど、れみちゃんとアイコンタクトしているときもある? 背中しか見えない子と頷き合ってたときがあった、あれってれみちゃん?

 まあともかく、そっから先は、フジイくんのいつもの「新世界」。

 今回は演出もストーリーもあんまし好きぢゃないんだが、それでもまっつの満面の笑みが拝める、貴重場面。

 最後の最後で、まっつ笑顔。
 すげー笑顔。
 小さな歯がずらりと並んだ口をぱかっと開けて、怪獣みたいに笑ってる。いやその、まっつって大口開けると怪獣とか爬虫類っぽいってゆーか……ゲフンゲフン。

 あー……まっつが笑ってるー。あんなに歯を見せて、セサミのパペットみたいに笑ってるよー。
 ときめく~~(笑)。

 ここまでくしゃくしゃになってまっつが笑うことは、あまりない。
 だからこそ、まるで花火みたいにぱーんと笑うまっつが貴重。

 
 しかし。
 せっかくのラヴラヴなカノジョ、れみちゃんとは二度と絡まないのだった……フジイ……だから場面にオチをつけてくれよ……(笑)。

 人間愛だの明日への希望だのに目ざめたって、ステディなオンナノコ放置して笑って終わり、つーのは……。(まっつに限らず、他のみんなも、全員それまでの人間関係放置して終了)

 
 続く。
いざ、まっつとツーショット! その1。@宝塚ステージスタジオ
 ちょっと奥さん、ご存じでした?

 我らが未涼亜希さんと、ツーショット写真が撮れるんですってよ?!

 や、全国5万人のまっつファンには周知の事実とは思いますが、念のため(笑)。

 「ステージスタジオ」なるものが、大劇場内に、ある。
 宝塚変身写真館、と言った方が馴染み深いし、直感的にわかりやすいと思うんだが。いつの間にかカタカナ名前に変わっていたんだな。
 タカラヅカのレプリカ衣装を着て写真を撮れるアレだ。

 わたしは過去、2回か3回かは挑戦したことがある。もちろん娘役のドレスだ、金を出して着るからには! ……が、友人のリクエストで男役もやったかな……オレがマリコさんで、友人があやかちゃんだっけか、寄り添って写真に収まったな……そんな友人ももう1児の母、ヅカはとっくに卒業……あああれは若かった日のマボロシ……なんでオレひとりまだ独り身でヅカ通いしてんだ……るるるー(哀愁)。

 て、それはさておき、変身写真館には衣装着用でどうこう以外に、スターの顔写真と「わたし」で合成ツーショット写真を撮る、というサービスもやっている。

 そんなもんやるくらいなら、ふつーにジェンヌのデータ入りプリクラマシンをロビーに設置してくれよ、と心から思うが、それじゃ儲けにならないんだろう、ふつーに写真屋で証明写真撮るくらいの値段で、自動ではなく有人でやっている。

 有人。
 つまり、店員さんが、カメラで撮影する。

 ツーショとはいっても、ジェンヌさんはいない。
 たったひとりで顔だけ撮影されて、それをジェンヌさん写真と合成されるわけだ。

 だからそんなの! ふつーに考えてありえないから!(笑)

 
 でも、やってきました。(素)
 
 
「まっつグッズは恥ずかしくて買えないのに、あのツーショット写真が平気だなんて、その基準がわからない」とも、「これ撮るのって衣装着るのより恥ずかしくないですか?」という意見もいただいておりますが。

 大丈夫だ!(親指立て)

 
 まず、グッズを売店で買う、のはわたし的に日常の範囲。雑誌やDVDを買ったりする場所でしょ、キャトルレーヴ。
 日常の場所で、日常のわたしが「まっつグッズください……」と店員さんに言うのはすげー恥ずかしいのだ。

 が、変身写真館までいくと、あれは日常じゃない。
 特別、お祭り、ハレの日だ。
 家や職場やご近所の道で、ミッキーマウスのカチューシャしてたら変な人でも、ディズニーランドでなら平気でしょ? アレと同じ。
 キャトレという日常の場では恥ずかしくてできなくても、変身写真館なら平気。もーすでにあそこはイベントの場、祭りだわっしょい!!

 しかも、決行したのは9月29日。
 招き猫の日(9来る29福)であり、わたしのばーすでー。
 誕生日なら多少おちゃめなことをしても、自分に言い訳が立つ。

 自分へのプレゼント、いざまっつまっつ!!

 
 はい、つーことで、ここで変身写真館ツーショ写真レポートです。

 変身写真館はいつも混んでいるので、精神的余裕をもって撮影に臨みたい人、誰か知らない人が店にいる状態は気が引ける人は、上演中を狙いましょう。
 わたしは『ベルばら』上演中に行きました。や、ショーだけ観る場合、芝居の間は余裕のフリータイムですよ。

 ツーショ写真は「タカラヅカファンタジー」というわけわかんない名前がついているようだが、この正式名称で申し込む人はどれくらいいるんだろーか?(ちなみに、衣装を着て撮影するコースは「タカラヅカストーリー」というらしい。ナニこのネーミングセンス??)
 とりあえず「ツーショット写真お願いします」と言ってもいいし、カウンターに置いてある見本写真のアルバムや、カウンター脇に掲示してある見本写真を指さして「アレ撮りたいんですけど」と言っても店員さんには通じる。

 ちょうど前のお客がツーショアルバムを広げたまま去っていったので、わたしはそのアルバムを差し、「未涼さんでストラップを作りたいんですけど」と迷わず言いました。

 ツーショット写真で作れるのは、A4プリント、A5プリントと、ストラップのみ。
 このストラップっての、前はなかったぞ。ケロちゃんのとき(5年前? 6年前か?)は仕方なくA5の1050円プリントを注文した。

 でもさ、自分の顔を、そんなでかいサイズで見たいヤツがいるのか?
 あー、若くて美人な娘さんなら、でかくてもいいのかもなー。最近のお嬢さんたちってみんなキレイよね。
 でも、わたしは嫌だ(笑)。美しいジェンヌさんの顔は大きい紙でどーんとプリントしてくれて良いけど、わたしみたいな不細工なおばさんの顔は大画面でなんか見たくない。

 だからできあがる写真は、小さければ小さいほどイイ(笑)。

 つーことで、ストラップ決定。他に選択肢なし。

 自分の顔を見たくない、なのに何故ツーショ写真を注文するのか。

 それはもちろん、まっつがツーショット写真スター入りしたことがうれしいからデスヨ。
 他に理由はありません。

 公演プログラムのインタビューと同じ。
 いつもは買わないプログラムを購入したのと同じで、まっつがツーショ入りしたのなら、申し込むさ。

 ひとつの組に80人だか組子がいて、歌劇団に何百人生徒がいたって、この「変身写真館タカラヅカファンタジー」に写真が掲載される生徒はほんの一握りなの。
 ひとつの組で5~6人、全組合わせても30人ほどなのよ。

 まっつが、その一握りのメンバーに入った。
 ……というなら、それを支持するしかナイでしょう。ファンとしては。

 掲載はふつう、トップコンビと男役2~4番手くらいまで。
 各組2公演分データを用意してある。

 ……月組は、なんかカオスな顔ぶれだ……。だってデータが『エリザベート』なんだもん……トップ娘役不在で3番手以下不明っちゅーか横並びルドルフ役替わりに、ルキーニに……。

 宙組は現代的な『薔薇に降る雨』写真に、突然顔色の悪いホゲ様@ゆーひくん……。

 せつないのは、宙組、星組のページが抜け抜けだったこと。

 以前、ケロとツーショを撮ったときは、この見本アルバムには「退団した人の写真」もふつーに貼ってあった。もういない人だけれど、その公演にいたことはたしかだから、「この公演のデータでツーショット写真を撮りたい」と思ったら、選ぶことが出来たんだ。
 だけど今はもう、退団した人の写真は抹消してしまうらしい。

 2公演分のデータだから、前回の公演で退団した人の写真があったはずの場所は、そのまんま白く抜けているの。はがしたあとがあるの。

 宙組と星組は、トップコンビや番手のあった人たちの位置が、ずこっと空白だった。
 ここにはきっとタニちゃんが……ウメちゃんが……トウコちゃんが、あすかちゃんが、しいちゃんが……。涙。

 また、雪組にはとなみちゃんらしき空白があるし、花組はゆーひさんの不在がある。

 なんかもお、こんなところで劇団の激動人事に想いを馳せたりな……あああ。

 まあそんなこんな、波瀾万丈のタカラジェンヌたち、その1ページに我らがまっつも名を連ねたわけですよ。
 今回の『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』『EXCITER!!』ページに、まっつが載っているわけですよ。
 みんな『ベルばら』扮装写真なのに、気の毒にまっつだけショー写真ですよ。なにしろ台詞もない役ですから(笑)、芝居用のスチール撮ってもらってないのな。

 そんな扱いでもなんでも。

 まっつがここにいてくれることが、うれしい。
 まっつを必要としている人間が、ここにいる。

 そのキモチを示すために、ささやかだけど行動しているわけですよ。ええ、ささやかすぎて、ただの自己満足ですが。

 自分の顔とのツーショ写真なんてもんに、必要性はまったく感じていないけどな。

 続く~~。
いざ、まっつとツーショット! その2。@宝塚ステージスタジオ
 「ステージスタジオ」のツーショット写真スターの面子に、まっつが入った。
 ので、まっつとツーショ写真が撮れる。

 せっかくだからと参戦してきた、まっつとツーショット写真記録、その2。
 
 迷わず、「未涼さんでストラップを作りたいんですけど」と言い切ったわたし。
 応対してくれた店長さんがアルバムをめくり、「未涼さん……こちらの写真でよろしいですか」とまっつ写真を示して確認を取る。ああ、やっぱジェンヌの顔と名前をおぼえてないとできない商売よね。(前にココで写真を撮ったとき、実は友人が着付けスタッフとして働いていたのだな。彼女はふつーに派遣会社からやってきた非ヅカファンだったので、ジェンヌの顔と名前がわからずに苦労していた……・笑)

 写真だけ確認できればいいのかと思ったら、次は「フレームはどうされますか」ときた。
 ツーショの背景が、3つのフレームから選べるらしい。

 が。

 ど、どれも微妙。
 示された見本ページを見て、わたしは思わず無口になった……(笑)。

 わたしはいかにもCGです、なキラキラと半端な加工は好きぢゃないんですよ。マットで鋭角な装飾が好きです。
 花と宝石と、なんだっけ? 厨なグラデが苦手感を煽りまくってくれるが、「大丈夫、ストラップは小さいわ、どーせどんな背景選んだってろくに見えなくなるわ」と自分を励まし、「花」を選んだ。

 えーと、赤いフレームですな。よく見るとバラの花が舞っているのよ。

 まっつ写真が『EXCITER!!』スチールなので、赤がいちばん無難かなと。

 そこまで決めたら、注文用紙に名前を記入。電話番号も書いたっけ?
 そこに「未涼、花、ストラップ」とか注文内容がすでに書き込まれていた。そして会計を済ませる。

 次に撮影。
 顔だけですから、着替える必要もなく、カウンターの中で。

 ええ、カウンター。
 「ステージスタジオ」という名前の店なのに、肝心のスタジオにも入れてくれません(笑)。玄関先での応対。

 会計したり見本アルバムを眺める、あのカウンターの中で撮るのよ、なんつーチープさ。
 や、経験者だから知ってはいるけど、もう少し手を掛けてくれてもいいんぢゃ……? ってくらいの扱いだよな(笑)。

「未涼さんの顔がこちらになります」
 と、ナニもない空間を店長さんが指す。
 わたしは「まあ、ここに未涼さんが」というように、目線を向ける。

「ポーズはどうされますか。これとか、こんなふうとか」
 見本写真は顔の前で指を組む「乙女の祈り」ポーズとか、両手を合わせる「ぶりっこ」ポーズとかで微笑んでいる。
 コレも以前はなかった。なかったけどたしかわたし、勝手に「夢見る乙女」ポーズで写真撮ってもらったんだわ……見学していた友人が笑いこけてたっけ……。

 迷うのも面倒なので(ヲイ)、「じゃあこれで」と指を組んでにっこり笑う。少々のはにかみも忘れずに。

 イベントですから! 祭りですから!
 まっつが横にいるわけじゃなし、ぜんぜんへーき!

「じゃあちょっと首を傾げて……そうです、そんな感じで」
 言われたことをすぐにやる。じたばたしない、照れたりしない。事務的に、機能的に、しゃきしゃきと。

 手間取ってたまるか。(イベントとして祭りとして、楽しむ気はなさそーですよこの人)

 そーやって「はい、撮りますよー」で撮影は3回。
 まっつの顔が合成される方向を向いて、ヲトメっぽく指を組んで首を傾げて、「笑ってー」……まともに考えると、すげーアホっぽい作業ですな。(まともに考えてはいけません!!)

 相変わらず、写真は見せてくれない。念のため聞いてみたけど、むべなく却下。
 客に選ばせると、時間が掛かって大変なんだろうな。1000円レベルの仕事に、そんなことを求めてはいけない。
 3回撮影したウチの、どのどんな映りのものが商品として渡されるのかは、秘密のまま、一旦終了。

「4時以降に来てください」
 と言われるのみで、引換券もナシ。カウンターで名前を言えば良いんだって。

 撮影自体はほんと数分。
 アルバムめくって迷ったりしなければ、ほんとに手続き入れて5分で済む。
 3時10分くらいに店に入って、3時20分くらいには終わっていたよーな……。

 で、真面目に4時過ぎに引き取りに行った。とにかく、人のいないときにしか行動したくないのだ(笑)。上演中しかないのだ。静まりかえったロビー、人気のないステージスタジオ。

 そして。
「こちらでよろしいですか」
 と、女性スタッフから、確認の上渡された、問題の一品。

 まっつとわたしのツーショ写真ストラップ。
 大きさは、3cm×2.5cm。

 舞台メイクのまっつは、小さくても目鼻くっきり、美しい。
 そして、問題のわたしは。

 おおお。
 白くボケてて、シミもシワも一切写ってない!!(笑) 薄く小さな目鼻が「描いてる途中の絵?」みたいで、まっつの邪魔にならない!!(笑)

 良い感じだ、店長さんGJ! きっと修正してくれたのね、ナマのまんまぢゃあんまりだから!

 表が写真で、裏が公演ロゴ。
 ……あれ、なんかシールが貼ってある。
 「池田プロ」とマルC付きで、猫の絵。
 そっか、著作権ね、『ベルばら』だから……って。

 まっつは『ベルばら』ちゃうやん。『EXCITER!!』やん。

 こんなシール貼るくらいなら、ベルナール@まっつスチール作ってよ?

 しつれーだわー。
 黒と赤の衣装を着た、赤い口紅のまっつは、池田御大とは無関係だもん。関係したくても、まっつはさせてもらってないんじゃん。ふーんだ(笑)。

 シールは早々に剥がして、『EXCITER!!』のロゴがよく見えるようにする。 

 グッズ作りが好きなので、写真を使ったオリジナルストラップ制作キットとか、好きで調べたりしているんだけど、そーゆー素人工作キットより、ずっとまともな作りでした。

 ころんとした触感がかわいい。意外。
 写真はともかく、公演ロゴのストラップ、つーのはわかりやすい記念品だ。いやその、写真はショーのものだから、あとから見たらどの公演かわかんなくなる可能性あるから……ゲフンゲフン。

 身につけることはないだろーけど、コレクションするにはいいかも。
 毎公演記念に作ってもいいかも。

 と。
 誕生日の祭りムードでやっちゃいましたー、のはずが、なんか本気な感じに……?(笑)

 でもって。
 毎回、まっつはメンバー入りしてくれるのかしら。(たとえばそのかは、前回は入っているけど、今回ははずれている)

 次の公演もまっつあったら、撮っちゃおうかなー……。ぼそり。

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