今、ここまでの美しさを刻む。@Dancing Heroes!
2011年1月9日 タカラヅカ 『ロミジュリ』が忙しいわたしですが、そのかくんの『Dancing Heroes!』ははずせません、行ってきました。
そのかが、かっこよかった。
も、このひとことに尽きる。
桐生園加というタカラジェンヌがいること、ダンサーがいること。
そのことを感謝し、誇りに思う、そういう公演だった。
学年を考えても当然のことなんだが、他の出演者とそのかとの格差がすごい。
ただ踊れている、ということと、空間を牽引する・客席を掌握する「スター」との違いを見せつけてくれた。
バウ公演は新しい出会いの場、下級生をおぼえて帰るぞー!という意気込みもあったんだが、途中で完敗宣言、無理。
そのか見てるだけで、いっぱいいっぱい。
複数回観られるならそれもアリだけど、チケット1枚しかないなら、もうここはそのかを見よう、そのかに酔おう。それこそ本望ってもん。
や、それでも第一目標の「せめて男の子たちだけでも、全員顔を見分ける・おぼえる」は達成したのでヨシとしよう(笑)。
バウで行われたダンス公演、『Young Bloods!!』や『ハロー!ダンシング』も全組観てきたけれど、今回のような確固たる「スター!」の率いる公演ではなかった。
スターが主役を務める、通常のバウ公演。
構成演出も通常公演っぽいというか、「所詮ワークショップ」という甘えのない真っ向勝負なものに思えたけれど、これは単に演出家のちがい?
ハコがバウであるということを除けば、ふつーに大劇場でやっているショーの感覚で観られた……演出的に。
ええ、そのためでしょうか。
主役は、歌も歌わなければならない(笑)。
ダンス公演だし! ふつーのヅカショーぢゃなくてもいいんだし!
誰もそのかの歌に期待してないんだし!
何故、歌わせる(笑)。
タカラヅカ・ショーというテンプレートには、「ここでこうスターがばーんと出てきて、出てきたらまず主題歌歌って」とか書き込まれているのね。それ以外はナイのね。
だからものすごーくかっこよく登場! かっこよく踊るそのかさん!が、……歌い出すので、もお、大変。
その落差の大きさときたら(笑)。
踊るそのかがめちゃくちゃかっこいい、素敵すぎるだけに、歌い出した瞬間のとほほぶりに椅子に沈み込んじゃうよ(笑)。
歌は宇月くんに任せるとか、全部録音にしておくとか、方法はあるだろーに、「タカラヅカだから!」とテンプレ重視。
や、そこがタカラヅカの愛しいところであり、そのかの愛しいところでもある。
何故そのかに歌わせるのか。
これが外部なら絶対彼は寸劇の台詞以外に声を出すことなく、踊りだけだよね。陳腐な歌よりはるかに、そのダンスで言葉を表現できるのだから。
だけど歌う。
決してうまくない……ぶっちゃけかなりとほほな歌を。
でもそれが「タカラヅカ」。
この公演はダンス・パフォーマンスを観に来る公演ではなく、タカラヅカスター・桐生園加を見に来る公演だから。
そのかが歌うことで作品のクオリティが下がってもかまわない、彼が歌も踊りも務めることでそのか主演公演としてのクオリティが増すならば。
観点の違い。作品クオリティより、スターの見せ場重視。
それが正しいとか間違っているとかいう次元じゃない、それが前提、それが「タカラヅカ」。
プロ歌手の素晴らしい歌唱と楽曲のテープを流してそれに合わせて無言で踊るよりも、ヅカスタッフの手によるチープな曲と詞をとほほな歌声でスターが歌いながら踊るのが、タカラヅカ。
それが、愛しい。
なんでそのかに歌わせるかなー、黙って踊らせときゃいいじゃん。と、幕間も終幕後も仲間内で言い合うけれど、だからといってそのかの歌を否定する人はいないと思うんだ。
あの歌声も含めて「そのか」だから。
てゆーかプログラムの写真も含め、踊るそのかがかっこよすぎて、美しすぎて、歌でもなけりゃ、やってられないよ?
この人完璧?! 神?! な勢いを、歌うことで「ああ、完全無欠な人なんていないのね」とほっこりさせてくれるってゆーか。
手の届かない神々しい人が、一気に近しい存在になるというか。
そのギャップにいちいちきゅんと来ます(笑)。
下級生たちも良かったしがんばっていたし、発展途上の彼らを率いて公演を打つことに意義があるのもわかってるけれど、もう少しスキルのある人たちでこの公演を観てみたかったなと、特に「タカラヅカ」スキルが必要な場面を観ると思いました。
ダンスの善し悪しだけなら文化祭や発表会でもいいの、でもここタカラヅカだから、という。
フロックコートの男たちが妖しく絡む場面なんかもお、女子校の文化祭を観る気恥ずかしさに満ちていて、もおどうしようかと(笑)。耽美な萌え場面なんだろうけど、萌える以前だわ、男役としての技術(ハッタリ含む)が足りていない人たちで観ると。
それも含めて、大満足の公演なんだけどね(笑)。
宇月くんがいてくれて良かった。彼ひとり、他の子たちと一線を画していた。いろんな意味で。まんちゃんも踊っているときは安心。
ラストの「奇跡」はそのか自身の振付らしい。
予備知識なく観ていたんでそんなことは知らなかったが、観ながら「そうにちがいない」と思った。すごーく創作ダンスっぽいというか(高校時代のダンスの授業を思い出した)、スカステの『ダンス魂』でそのかが踊っていた創作ダンスとテイストが激似だったので。
そのかのこの公演に対する意気込み、熱意のすごさがわかる。
全編通してものすごーい「サヨナラ公演」演出で、あまりに際立って「サヨナラ」なので、チガウ意味でとまどう。
これが2番手以上の公演なら、「ああ、次で卒業なんだ。トップスター以外は事前に告知できないから発表されていないだけで、これがサヨナライベントなのね」と思えるけれど。
そのかはそうじゃないし。
ここ20年ほどの間で、サヨナライベント公演をしたのは、トップスターのみ。新専科の樹里ちゃんは日生劇場主演したけれど、作品ありきで樹里ちゃん個人のイベント公演ではなかったし。
たかちゃんの『W-WING-』とか、ワタさんの『Across』とかコム姫の『アルバトロス、南へ』とか、かしちゃんの『I have a dream』とか、そーゆーの。
ゆみこですら、DSがあったのみで、イベント公演はなかった。
立場的にサヨナラ公演作ってもらえる人ではないので、あまりに「サヨナラ」一色なのでとまどう。
「そのかだから、『ナニか感動的なものを』って考えたら、サヨナラっぽくなっちゃったんじゃね?」
とか、友人たちと話してましたが。
集大成とサヨナラは、たしかに似ているので(卒業するスターは大抵インタビューで「男役**の集大成をお見せします」とか言う)、それでこんなことになっちゃった……というオチであることを、心から祈る。
そのかが、かっこよかった。
も、このひとことに尽きる。
桐生園加というタカラジェンヌがいること、ダンサーがいること。
そのことを感謝し、誇りに思う、そういう公演だった。
学年を考えても当然のことなんだが、他の出演者とそのかとの格差がすごい。
ただ踊れている、ということと、空間を牽引する・客席を掌握する「スター」との違いを見せつけてくれた。
バウ公演は新しい出会いの場、下級生をおぼえて帰るぞー!という意気込みもあったんだが、途中で完敗宣言、無理。
そのか見てるだけで、いっぱいいっぱい。
複数回観られるならそれもアリだけど、チケット1枚しかないなら、もうここはそのかを見よう、そのかに酔おう。それこそ本望ってもん。
や、それでも第一目標の「せめて男の子たちだけでも、全員顔を見分ける・おぼえる」は達成したのでヨシとしよう(笑)。
バウで行われたダンス公演、『Young Bloods!!』や『ハロー!ダンシング』も全組観てきたけれど、今回のような確固たる「スター!」の率いる公演ではなかった。
スターが主役を務める、通常のバウ公演。
構成演出も通常公演っぽいというか、「所詮ワークショップ」という甘えのない真っ向勝負なものに思えたけれど、これは単に演出家のちがい?
ハコがバウであるということを除けば、ふつーに大劇場でやっているショーの感覚で観られた……演出的に。
ええ、そのためでしょうか。
主役は、歌も歌わなければならない(笑)。
ダンス公演だし! ふつーのヅカショーぢゃなくてもいいんだし!
誰もそのかの歌に期待してないんだし!
何故、歌わせる(笑)。
タカラヅカ・ショーというテンプレートには、「ここでこうスターがばーんと出てきて、出てきたらまず主題歌歌って」とか書き込まれているのね。それ以外はナイのね。
だからものすごーくかっこよく登場! かっこよく踊るそのかさん!が、……歌い出すので、もお、大変。
その落差の大きさときたら(笑)。
踊るそのかがめちゃくちゃかっこいい、素敵すぎるだけに、歌い出した瞬間のとほほぶりに椅子に沈み込んじゃうよ(笑)。
歌は宇月くんに任せるとか、全部録音にしておくとか、方法はあるだろーに、「タカラヅカだから!」とテンプレ重視。
や、そこがタカラヅカの愛しいところであり、そのかの愛しいところでもある。
何故そのかに歌わせるのか。
これが外部なら絶対彼は寸劇の台詞以外に声を出すことなく、踊りだけだよね。陳腐な歌よりはるかに、そのダンスで言葉を表現できるのだから。
だけど歌う。
決してうまくない……ぶっちゃけかなりとほほな歌を。
でもそれが「タカラヅカ」。
この公演はダンス・パフォーマンスを観に来る公演ではなく、タカラヅカスター・桐生園加を見に来る公演だから。
そのかが歌うことで作品のクオリティが下がってもかまわない、彼が歌も踊りも務めることでそのか主演公演としてのクオリティが増すならば。
観点の違い。作品クオリティより、スターの見せ場重視。
それが正しいとか間違っているとかいう次元じゃない、それが前提、それが「タカラヅカ」。
プロ歌手の素晴らしい歌唱と楽曲のテープを流してそれに合わせて無言で踊るよりも、ヅカスタッフの手によるチープな曲と詞をとほほな歌声でスターが歌いながら踊るのが、タカラヅカ。
それが、愛しい。
なんでそのかに歌わせるかなー、黙って踊らせときゃいいじゃん。と、幕間も終幕後も仲間内で言い合うけれど、だからといってそのかの歌を否定する人はいないと思うんだ。
あの歌声も含めて「そのか」だから。
てゆーかプログラムの写真も含め、踊るそのかがかっこよすぎて、美しすぎて、歌でもなけりゃ、やってられないよ?
この人完璧?! 神?! な勢いを、歌うことで「ああ、完全無欠な人なんていないのね」とほっこりさせてくれるってゆーか。
手の届かない神々しい人が、一気に近しい存在になるというか。
そのギャップにいちいちきゅんと来ます(笑)。
下級生たちも良かったしがんばっていたし、発展途上の彼らを率いて公演を打つことに意義があるのもわかってるけれど、もう少しスキルのある人たちでこの公演を観てみたかったなと、特に「タカラヅカ」スキルが必要な場面を観ると思いました。
ダンスの善し悪しだけなら文化祭や発表会でもいいの、でもここタカラヅカだから、という。
フロックコートの男たちが妖しく絡む場面なんかもお、女子校の文化祭を観る気恥ずかしさに満ちていて、もおどうしようかと(笑)。耽美な萌え場面なんだろうけど、萌える以前だわ、男役としての技術(ハッタリ含む)が足りていない人たちで観ると。
それも含めて、大満足の公演なんだけどね(笑)。
宇月くんがいてくれて良かった。彼ひとり、他の子たちと一線を画していた。いろんな意味で。まんちゃんも踊っているときは安心。
ラストの「奇跡」はそのか自身の振付らしい。
予備知識なく観ていたんでそんなことは知らなかったが、観ながら「そうにちがいない」と思った。すごーく創作ダンスっぽいというか(高校時代のダンスの授業を思い出した)、スカステの『ダンス魂』でそのかが踊っていた創作ダンスとテイストが激似だったので。
そのかのこの公演に対する意気込み、熱意のすごさがわかる。
全編通してものすごーい「サヨナラ公演」演出で、あまりに際立って「サヨナラ」なので、チガウ意味でとまどう。
これが2番手以上の公演なら、「ああ、次で卒業なんだ。トップスター以外は事前に告知できないから発表されていないだけで、これがサヨナライベントなのね」と思えるけれど。
そのかはそうじゃないし。
ここ20年ほどの間で、サヨナライベント公演をしたのは、トップスターのみ。新専科の樹里ちゃんは日生劇場主演したけれど、作品ありきで樹里ちゃん個人のイベント公演ではなかったし。
たかちゃんの『W-WING-』とか、ワタさんの『Across』とかコム姫の『アルバトロス、南へ』とか、かしちゃんの『I have a dream』とか、そーゆーの。
ゆみこですら、DSがあったのみで、イベント公演はなかった。
立場的にサヨナラ公演作ってもらえる人ではないので、あまりに「サヨナラ」一色なのでとまどう。
「そのかだから、『ナニか感動的なものを』って考えたら、サヨナラっぽくなっちゃったんじゃね?」
とか、友人たちと話してましたが。
集大成とサヨナラは、たしかに似ているので(卒業するスターは大抵インタビューで「男役**の集大成をお見せします」とか言う)、それでこんなことになっちゃった……というオチであることを、心から祈る。
いとしいヴェローナ。@ロミオとジュリエット
2011年1月8日 タカラヅカ「キングはどこに出てました?」
と友人のチェリさんに聞かれたので、プロローグのあゆっちとの場面を含め、1幕で出ていた場所を簡単に説明したけれど、これが初見のチェリさんの記憶には残っていなかったらしい……ある日の幕間の会話。
「ヲヅキを見るのに忙しいから、赤チームはあんまり見る余裕がないの」
という彼女の言葉は納得。全体を観たいと思いつつも、贔屓を見てしまうのがヅカファンの性。でも他の子たちだって、見たいよね。
これから2幕を見るわけだから、大丈夫、絶対にわかる場面がある。
ヲヅキに胸ぐら捕まれて、殴られるんだよ、キング。ここならヲヅキしか視界に入らない人にもわかるはず。
そう太鼓判押して説明。
んで、2幕も終わった終演後。
「キング、どこに出てた?」
ちょ……っ、ヲヅキティボに殴られていた赤チームの男の子いたでしょ?
「殴られてた男の子はいた、ちゃんと見た。でもアレ、キングぢゃない」
キングだってば(笑)。
という物議を醸し出すほどに、キングがイケメン。
『ロミオとジュリエット』にハマってます、機嫌良くリピートしてます。
仲間内では観劇回数の少ないわたしが、それなりにがんばって観ています。ええ、少ない方ですよ、友人のドリーさんは『EXCITER!!』を通算40回以上観てたりするし、ジュンタンの宙組観劇回数なんかもお……。みんな贔屓の出ている公演はそれくらい観るよね?な人たちだもん、わたしはまだまだ小物です。
それでも、ドリーさんに真顔で「めずらしいじゃない」と言われるくらい、わたしらしくなくマメに観劇しています。
つか、1週間で6回観劇とか、バカジャネーノ?って感じに通ってます。……や、そんなの今だけ、すぐに落ち着くと思う。お金続かないし。すでにチケットカウンターでカード切ってるし(現金が足りなくなったらしいよ・笑)。
ヘタレ美形キングを愛でるのを楽しみにしている(としか思えない、いつも必ずキングに言及する)、チェリさんが認識できなかったほど、今回のキングくんはかっこいいっす。
思い切ったショートヘアは赤トサカ気味。ワイルドってゆーか、ほんとに「男子」な感じなの。ちっともヘタレぢゃないのよ、マジかっこいいのよ!!
小顔で肩のラインがきれいで。
オープニングのラブストーリーっぷりもいい。ドラマのあるイケメンぶり。
赤チーム男子では、朝風くんが好みすぎてたまりません。
なんか目張り成功してるってゆーか(ヲイ)、黒髪とアイメイクのくっきり具合がすごーくツボ、もともと気になる顔なのにさらにど真ん中にキタ(笑)。あの顔で、なんかワイルドな、邪悪な表情浮かべてんのよ、好みすぎる。
りんきらのカオとカラダのボリュームが相変わらずであること、レオくんのカオがやはり好みであることを、初日からとりあえず確認しました、はい。
赤チーム女子では、なんといっても、リサリサの美貌と毒!
も、たまらん。あのコケティッシュな美貌で挑発的かつワイルドな美女を演じられたりしたら、鼻血もんですわ。
オレ、女で良かったなああ。もしオレが男でリサちゃんと出会ってたら、今頃マジで恋してるかもしんない……と思いました。あんな女の子に恋して身を持ち崩すのは、男としてある意味本懐かも、と。
んで、そんなリサちゃんにエロエロに絡まれてなお、ジュリエットへの純愛を貫いているティボルト@ヲヅキが、さらに不器用で愛しくなります(笑)。
友人のkineさんとモンタギューチームの点呼をしていて、ふたりそろってホタテくんを捕獲していない事実に気が付く。
他の男たちは点呼済みなんだが、ホタテと桜路くんだけが漏れている。今後の課題。てゆーか、カオをおぼえていない桜路くんはともかく、個別認識できているホタテを何故見落としているんだ自分。
がおりが安定した美しさを、カオもそうだし動きでも示していること、なにがどうじゃなくてもしょうくんが美貌とガタイで目立ちまくっていること、まなはるが、暑苦しすぎること(笑)、あすくんのカオというか笑顔が目に付き過ぎること(笑)を、仲間たちと語りつつ、毎回舞台をまったり愛でている。
れのくんはこの間、客席降りが真横でさぁ。銀橋のまっつ忘れて、その美貌とナマの歌声にうっとりしちゃったわー。きれいー。鼻大きいー。(ソコ?!)
まっつ中心視界なので、まっつを抱く男たちというくくりで、みうととか香音くんとか認識してるし(語弊ありすぎです)。
「綺麗は汚い」でまっつと絡むハウルはWプルシェンコ!とツボっているし。
若者チームはともかく。
ソロのある年長者たちを見て、つくづく「歌の難しいミュージカルなんだな」と思っています。
美しくて色っぽくて、いろいろと無神経っぽいキャピュレット夫人@かおりちゃんは、期待以上かな。
ある意味ティボルトの相手役であるわけで、母役とはいえ「現役!」の華やかさが姿にも歌声にも必要。
ミュージカルの大役といえば、その昔マダム・ヴォルフ@『エリザベート』で残念感のあったかおりちゃんであるだけに、美貌はさらに磨きを掛けつつ大人の女として花開いている様が素敵です。
キャピュレットの不倫ママと対照的なのが、貞節かつ過保護ママであるモンタギュー夫人@ゆめみちゃん。
重厚なママっぷりは安心な出来なんだけど、このゆめみちゃんを持ってしても手に汗握る歌なんだ、モンタギュー夫人のパートって。
最初の両夫人のデュエット、ゆめみちゃんの歌い上げが不安定でなあ。階段にいるベンヴォーリオ@まっつと一緒にオペラに収めていることが多いんだが、「ゆめみちゃんがんばれ」と毎回思う。
ここまで歌で苦戦するゆめみちゃんをはじめて見た。
最後の霊廟での歌は素晴らしいっす。
ヴェローナ大公@しゅうくんは……がんばれ。大変だと思うけど、がんばってくれー。
キーが合わないのか、あちこち大変(笑)。
特にオープニングは苦戦しまくりだよなあ。ぱっちり歌えている箇所と、やばいところの差が大きくて。
姿の良さと、芝居のかっこよさがあるゆえに、歌もがんばってほしいナリ。
政治家・施政者である顔に、個人の顔が見えるあたりがイイ。従者をたくさん連れて行動している威圧感がサマになってる。
うれしい驚きだったのは、神父@にわにわ。
歌える人だとということはわかっていたけれど、今までの彼はあくまでも「脇」の歌手であり、こんなに「主要人物」で歌えるかどうかは未知数だった。単に歌がうまいことと、物語を動かす歌を歌えるかどうかは、別次元のことだから。
そんなの杞憂だった。
神父さんの歌、すごくイイ!! ロミオ@キムくんとも合っている。
あたたかくておおきくて、ドラマのある歌声。すごく素敵。心地良い。
台詞回しが星組エマくみちょまんまに聞こえるのは、演出家指示なのかな。もっとにわさんオリジナルでもいいと思うんだが。
と友人のチェリさんに聞かれたので、プロローグのあゆっちとの場面を含め、1幕で出ていた場所を簡単に説明したけれど、これが初見のチェリさんの記憶には残っていなかったらしい……ある日の幕間の会話。
「ヲヅキを見るのに忙しいから、赤チームはあんまり見る余裕がないの」
という彼女の言葉は納得。全体を観たいと思いつつも、贔屓を見てしまうのがヅカファンの性。でも他の子たちだって、見たいよね。
これから2幕を見るわけだから、大丈夫、絶対にわかる場面がある。
ヲヅキに胸ぐら捕まれて、殴られるんだよ、キング。ここならヲヅキしか視界に入らない人にもわかるはず。
そう太鼓判押して説明。
んで、2幕も終わった終演後。
「キング、どこに出てた?」
ちょ……っ、ヲヅキティボに殴られていた赤チームの男の子いたでしょ?
「殴られてた男の子はいた、ちゃんと見た。でもアレ、キングぢゃない」
キングだってば(笑)。
という物議を醸し出すほどに、キングがイケメン。
『ロミオとジュリエット』にハマってます、機嫌良くリピートしてます。
仲間内では観劇回数の少ないわたしが、それなりにがんばって観ています。ええ、少ない方ですよ、友人のドリーさんは『EXCITER!!』を通算40回以上観てたりするし、ジュンタンの宙組観劇回数なんかもお……。みんな贔屓の出ている公演はそれくらい観るよね?な人たちだもん、わたしはまだまだ小物です。
それでも、ドリーさんに真顔で「めずらしいじゃない」と言われるくらい、わたしらしくなくマメに観劇しています。
つか、1週間で6回観劇とか、バカジャネーノ?って感じに通ってます。……や、そんなの今だけ、すぐに落ち着くと思う。お金続かないし。すでにチケットカウンターでカード切ってるし(現金が足りなくなったらしいよ・笑)。
ヘタレ美形キングを愛でるのを楽しみにしている(としか思えない、いつも必ずキングに言及する)、チェリさんが認識できなかったほど、今回のキングくんはかっこいいっす。
思い切ったショートヘアは赤トサカ気味。ワイルドってゆーか、ほんとに「男子」な感じなの。ちっともヘタレぢゃないのよ、マジかっこいいのよ!!
小顔で肩のラインがきれいで。
オープニングのラブストーリーっぷりもいい。ドラマのあるイケメンぶり。
赤チーム男子では、朝風くんが好みすぎてたまりません。
なんか目張り成功してるってゆーか(ヲイ)、黒髪とアイメイクのくっきり具合がすごーくツボ、もともと気になる顔なのにさらにど真ん中にキタ(笑)。あの顔で、なんかワイルドな、邪悪な表情浮かべてんのよ、好みすぎる。
りんきらのカオとカラダのボリュームが相変わらずであること、レオくんのカオがやはり好みであることを、初日からとりあえず確認しました、はい。
赤チーム女子では、なんといっても、リサリサの美貌と毒!
も、たまらん。あのコケティッシュな美貌で挑発的かつワイルドな美女を演じられたりしたら、鼻血もんですわ。
オレ、女で良かったなああ。もしオレが男でリサちゃんと出会ってたら、今頃マジで恋してるかもしんない……と思いました。あんな女の子に恋して身を持ち崩すのは、男としてある意味本懐かも、と。
んで、そんなリサちゃんにエロエロに絡まれてなお、ジュリエットへの純愛を貫いているティボルト@ヲヅキが、さらに不器用で愛しくなります(笑)。
友人のkineさんとモンタギューチームの点呼をしていて、ふたりそろってホタテくんを捕獲していない事実に気が付く。
他の男たちは点呼済みなんだが、ホタテと桜路くんだけが漏れている。今後の課題。てゆーか、カオをおぼえていない桜路くんはともかく、個別認識できているホタテを何故見落としているんだ自分。
がおりが安定した美しさを、カオもそうだし動きでも示していること、なにがどうじゃなくてもしょうくんが美貌とガタイで目立ちまくっていること、まなはるが、暑苦しすぎること(笑)、あすくんのカオというか笑顔が目に付き過ぎること(笑)を、仲間たちと語りつつ、毎回舞台をまったり愛でている。
れのくんはこの間、客席降りが真横でさぁ。銀橋のまっつ忘れて、その美貌とナマの歌声にうっとりしちゃったわー。きれいー。鼻大きいー。(ソコ?!)
まっつ中心視界なので、まっつを抱く男たちというくくりで、みうととか香音くんとか認識してるし(語弊ありすぎです)。
「綺麗は汚い」でまっつと絡むハウルはWプルシェンコ!とツボっているし。
若者チームはともかく。
ソロのある年長者たちを見て、つくづく「歌の難しいミュージカルなんだな」と思っています。
美しくて色っぽくて、いろいろと無神経っぽいキャピュレット夫人@かおりちゃんは、期待以上かな。
ある意味ティボルトの相手役であるわけで、母役とはいえ「現役!」の華やかさが姿にも歌声にも必要。
ミュージカルの大役といえば、その昔マダム・ヴォルフ@『エリザベート』で残念感のあったかおりちゃんであるだけに、美貌はさらに磨きを掛けつつ大人の女として花開いている様が素敵です。
キャピュレットの不倫ママと対照的なのが、貞節かつ過保護ママであるモンタギュー夫人@ゆめみちゃん。
重厚なママっぷりは安心な出来なんだけど、このゆめみちゃんを持ってしても手に汗握る歌なんだ、モンタギュー夫人のパートって。
最初の両夫人のデュエット、ゆめみちゃんの歌い上げが不安定でなあ。階段にいるベンヴォーリオ@まっつと一緒にオペラに収めていることが多いんだが、「ゆめみちゃんがんばれ」と毎回思う。
ここまで歌で苦戦するゆめみちゃんをはじめて見た。
最後の霊廟での歌は素晴らしいっす。
ヴェローナ大公@しゅうくんは……がんばれ。大変だと思うけど、がんばってくれー。
キーが合わないのか、あちこち大変(笑)。
特にオープニングは苦戦しまくりだよなあ。ぱっちり歌えている箇所と、やばいところの差が大きくて。
姿の良さと、芝居のかっこよさがあるゆえに、歌もがんばってほしいナリ。
政治家・施政者である顔に、個人の顔が見えるあたりがイイ。従者をたくさん連れて行動している威圧感がサマになってる。
うれしい驚きだったのは、神父@にわにわ。
歌える人だとということはわかっていたけれど、今までの彼はあくまでも「脇」の歌手であり、こんなに「主要人物」で歌えるかどうかは未知数だった。単に歌がうまいことと、物語を動かす歌を歌えるかどうかは、別次元のことだから。
そんなの杞憂だった。
神父さんの歌、すごくイイ!! ロミオ@キムくんとも合っている。
あたたかくておおきくて、ドラマのある歌声。すごく素敵。心地良い。
台詞回しが星組エマくみちょまんまに聞こえるのは、演出家指示なのかな。もっとにわさんオリジナルでもいいと思うんだが。
劇団は、同じ組での再演を禁止するべきだ。
花組で、『ファントム』って……!!
主演のらんとむさんの持ち味や得意分野無視の演目、さらには相手役の蘭ちゃんも歌は相当苦手なのに何故天使の歌声役、つーこともツッコミたいところだが、それよりなにより、役者個人がどうとか何組だからどうという次元じゃなくて。
「花組」で「『ファントム』再演」はナイだろうってこと。
たった5年前にやったところなのよ?
その間、花組の主立った顔ぶれにはあまり変化がないのよ?
トップを含めて3~4人しかまともに役がなく、しかも花組メンバーで当時と比べて変化があったのはトップを含めて3人ほど、役のある人の顔ぶれが変わっただけで、それ以外の大した役じゃない人たちは全員同じなのよ?
そもそも『ファントム』は再演するような作品じゃない。
大山鳴動してぢゃないけど、鳴り物入りで輸入されたわりに肩すかしな残念作品。演出家が違えば底上げはされたかもしれないけれど、なにしろ紙芝居作家が指揮を執っている。ネタは良くても料理人の腕によって、いくらでもまずいモノが皿に並ぶ見本のよーな作品だ。
演出が悪くて見た目のセンスがなくても、タカラヅカ的であるならそれはソレでアリだと思うが、それもチガウ。
主人公から3番手までタカラヅカ的な意味では誰ひとり「おいしく」ない。うまく感動的に演じても、誰も「タカラヅカ」としては得をしない。
そして致命的に、役がない。主要な役すらおいしくないのに、それ以外にろくに役がないなんて……「タカラヅカ」でやる意味があるのか??
せめて1時間半で収まっているならショーと2本立てにして、救いを持たせることが出来るが……。
あらゆる意味でマイナス面しかないのに、なんで再演するんだ。
もっとも「鳴り物入り」だったために知名度はある。外部でも上演されているし、無名のオリジナル作品より上演するメリットが劇団にあるんだろう。
それならせめて、組を変えるべきだ。
タカラヅカはリピーターで持っている。ファンが「あきた、もう観たくない」と思う状態は避けるべきだろう。
5年前、花組で再演が決まったとき、わたしは相当凹んだ(笑)。
宙組の初演を楽しんだのは事実。だけど、楽しんだことと、作品への評価は別。
寿美礼サマで聴きたい曲はあっても、本公演でやって欲しいわけじゃない。『TCAスペシャル』とかでちらりと見せてくれれば満足できる……むしろ全編上演は勘弁してレベルの作品だと思っていたから。
トップから3番手まではいいけど、番手もつかない人たちはただの「動く背景」。それがショーもなく1本モノで1ヶ月半……。そりゃ凹むわ……。
それでも、宙組でこうだったものを花組で、という意味では楽しめたり期待できたりもした。
前もってどんな役か話かわかっているので、妄想配役で仲間たちと盛り上がることも出来た。
どんなに駄作でも、「再演」ならキャスティングを想像して楽しむことは出来る。
出演する人々が違えば。
最近なら、『ロミオとジュリエット』がそうだね。星組でこうだったから、雪組ではこうだろう、とか、考えて楽しめた。
しかし同じ組で同じ演目って。
花組はついこの間、『EXCITER!!』再演したばっかですけどっ?!
同じメンバーで同じ作品を再演しました。
凹みました、マジ。
同じことをまた繰り返せと……??
『EXCITER!!』はまだフジイくんで、多少演出の変化も期待できたけれど、中村Bには、それすらない。
彼は10年前も10年後も同じことをやり続けます、配役は持ち味無視で上から順番1・2・3です、1階センター席以外からは観られない、平面的で奥行きのない舞台を作り続けます……。
ああせめて、同じ組で再演でさえ、なければ……。
同じ組でやるなら10年はあけないと、似た顔ぶれになってしまう。10年未満の再演は、同じ組禁止にして欲しい。切実。
作品も出演者(組)も演出家も同じはナイわー。
本公演は5年前とほぼ同じ顔ぶれなので、配役で楽しみがあるのは新公だけです……。
いまっち主演が見たいです。心から見たいです。「同期で感動銀橋」とかゆーピントのズレたことを劇団が狙っての演目なら、新公も同期でタソにキャリエールやらせたってください。
「らんとむでファントム」そう言いたいだけの劇団渾身のギャグ(もちろん大スベリ)なんやないの、と思いつつも、決まってしまったからには応援します、5年前もそうでしたから。
宙組さんの演目は楽しみです。芝居の演出家がイシダせんせだということ以外は、うらやましいです(笑)。
史実忠実な世界観ではなく、ゲーム的なビジュアル戦国モノでお願いします。
2011/01/07
2011年 公演ラインアップ【宝塚大劇場、東京宝塚劇場】<5月~8月・宙組『美しき生涯』『ルナロッサ』><6月~9月・花組『ファントム』>
1月7日(金)、2011年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、宝塚大劇場、東京宝塚劇場の上演作品が決定いたしましたのでお知らせいたします。
宙組
■主演…(宙組)大空祐飛、野々すみ花
宝塚グランドロマン
『美しき生涯』-石田三成 永遠(とわ)の愛と義-
作/大石 静 演出/石田昌也
脚本家の大石静氏、テーマ曲の作曲に大島ミチル氏を迎え、戦国武将・石田三成の生き様を描きます。
レヴュー・ロマン
『ルナロッサ』-夜に惑う旅人-
作・演出/稲葉太地
紅い月の下で繰り広げられる様々なイメージを、東西文化の交じり合う中近東世界を舞台に展開するエキゾチックで魅惑的なレヴュー作品。
花組
■主演…(花組)蘭寿とむ、蘭乃はな
ミュージカル
『ファントム』
脚本/アーサー・コピット 作詞・作曲/モーリー・イェストン
潤色・演出/中村一徳 翻訳/青鹿宏二
ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を題材とし、1991年のブロードウェイでの初演以降、世界各地で上演され高い評価を受けている脚本アーサー・コピット、音楽モーリー・イェストンによる『ファントム』を、宝塚歌劇では2004年に宙組により初演。怪人の心の葛藤を鮮明に浮かび上がらせ、悲劇の結末をよりドラマティックに描き出した、宝塚歌劇ならではのロマンチックな舞台は高い評価を得、2006年には花組により再演。今回は、花組・新トップスター蘭寿とむのお披露目公演として、初演時から潤色・演出を務める中村一徳により、さらに感動的な舞台をお届けいたします。
花組で、『ファントム』って……!!
主演のらんとむさんの持ち味や得意分野無視の演目、さらには相手役の蘭ちゃんも歌は相当苦手なのに何故天使の歌声役、つーこともツッコミたいところだが、それよりなにより、役者個人がどうとか何組だからどうという次元じゃなくて。
「花組」で「『ファントム』再演」はナイだろうってこと。
たった5年前にやったところなのよ?
その間、花組の主立った顔ぶれにはあまり変化がないのよ?
トップを含めて3~4人しかまともに役がなく、しかも花組メンバーで当時と比べて変化があったのはトップを含めて3人ほど、役のある人の顔ぶれが変わっただけで、それ以外の大した役じゃない人たちは全員同じなのよ?
そもそも『ファントム』は再演するような作品じゃない。
大山鳴動してぢゃないけど、鳴り物入りで輸入されたわりに肩すかしな残念作品。演出家が違えば底上げはされたかもしれないけれど、なにしろ紙芝居作家が指揮を執っている。ネタは良くても料理人の腕によって、いくらでもまずいモノが皿に並ぶ見本のよーな作品だ。
演出が悪くて見た目のセンスがなくても、タカラヅカ的であるならそれはソレでアリだと思うが、それもチガウ。
主人公から3番手までタカラヅカ的な意味では誰ひとり「おいしく」ない。うまく感動的に演じても、誰も「タカラヅカ」としては得をしない。
そして致命的に、役がない。主要な役すらおいしくないのに、それ以外にろくに役がないなんて……「タカラヅカ」でやる意味があるのか??
せめて1時間半で収まっているならショーと2本立てにして、救いを持たせることが出来るが……。
あらゆる意味でマイナス面しかないのに、なんで再演するんだ。
もっとも「鳴り物入り」だったために知名度はある。外部でも上演されているし、無名のオリジナル作品より上演するメリットが劇団にあるんだろう。
それならせめて、組を変えるべきだ。
タカラヅカはリピーターで持っている。ファンが「あきた、もう観たくない」と思う状態は避けるべきだろう。
5年前、花組で再演が決まったとき、わたしは相当凹んだ(笑)。
宙組の初演を楽しんだのは事実。だけど、楽しんだことと、作品への評価は別。
寿美礼サマで聴きたい曲はあっても、本公演でやって欲しいわけじゃない。『TCAスペシャル』とかでちらりと見せてくれれば満足できる……むしろ全編上演は勘弁してレベルの作品だと思っていたから。
トップから3番手まではいいけど、番手もつかない人たちはただの「動く背景」。それがショーもなく1本モノで1ヶ月半……。そりゃ凹むわ……。
それでも、宙組でこうだったものを花組で、という意味では楽しめたり期待できたりもした。
前もってどんな役か話かわかっているので、妄想配役で仲間たちと盛り上がることも出来た。
どんなに駄作でも、「再演」ならキャスティングを想像して楽しむことは出来る。
出演する人々が違えば。
最近なら、『ロミオとジュリエット』がそうだね。星組でこうだったから、雪組ではこうだろう、とか、考えて楽しめた。
しかし同じ組で同じ演目って。
花組はついこの間、『EXCITER!!』再演したばっかですけどっ?!
同じメンバーで同じ作品を再演しました。
凹みました、マジ。
同じことをまた繰り返せと……??
『EXCITER!!』はまだフジイくんで、多少演出の変化も期待できたけれど、中村Bには、それすらない。
彼は10年前も10年後も同じことをやり続けます、配役は持ち味無視で上から順番1・2・3です、1階センター席以外からは観られない、平面的で奥行きのない舞台を作り続けます……。
ああせめて、同じ組で再演でさえ、なければ……。
同じ組でやるなら10年はあけないと、似た顔ぶれになってしまう。10年未満の再演は、同じ組禁止にして欲しい。切実。
作品も出演者(組)も演出家も同じはナイわー。
本公演は5年前とほぼ同じ顔ぶれなので、配役で楽しみがあるのは新公だけです……。
いまっち主演が見たいです。心から見たいです。「同期で感動銀橋」とかゆーピントのズレたことを劇団が狙っての演目なら、新公も同期でタソにキャリエールやらせたってください。
「らんとむでファントム」そう言いたいだけの劇団渾身のギャグ(もちろん大スベリ)なんやないの、と思いつつも、決まってしまったからには応援します、5年前もそうでしたから。
宙組さんの演目は楽しみです。芝居の演出家がイシダせんせだということ以外は、うらやましいです(笑)。
史実忠実な世界観ではなく、ゲーム的なビジュアル戦国モノでお願いします。
愛がなければこの世は闇よ。@ロミオとジュリエット
2011年1月6日 タカラヅカ それにしても、当日券発売時に「BINGO」参加券当たったって人、いるんすか?
花組のときもけっこうな回数当日券で観たし、今回の雪組はそりゃーもー気合い入れて当日券並んでるんですが。
わたしひとり当たらないだけじゃなくて、当たっている人を見たことナイ……。
ええ、「BINGO」当たってませんとも。わたしのくじ運だとそりゃ無理だろうっていう。
当たってもいいように、「BINGO」当日は予定空けてあるのにっ。行く気満々なのにっ!(笑)
初日からとんとんと調子よくリピートして、休演日をはさんだことでちょっとアタマ冷やして……しかしまた、観に行きたくて行きたくてたまらなくなっているという、ナニこの中毒性。
いい作品に贔屓が出ているって、幸福なことだなああ。(切実・笑)
『ロミオとジュリエット』、ジュリエットと、ロミオについて。
初日のジュリエットはみみちゃん。
とにかく、かわいい。
登場した瞬間のかわいらしさから、「ああ、この子がヒロイン!」と納得できる。
歌が苦手な人であるため心配していたけれど、芝居歌として聴く分には問題なかった。
ヒロインらしいきれいな声で、違和感ない。
ロミオ@キムとの並びがキレイ。
公演ごと、役ごとに成長していく人を見るのはうれしい。
翌日はもうひとりのジュリエット、研1抜擢の夢華さん。
彼女の抜擢に言いたいことは山ほどあるが、それは置いておいて、あくまでも舞台上の話限定。
『ロジェ』新公のビジュアルがあまりにアレだったし、その後の『はじめて愛した』も苦しかったので心配していたけれど、大丈夫、かわいくなってる!
というか、「ジュリエット」というのは、女の子をかわいく見せる役なんだなと。ブロンドの髪やかわいいドレス、素直に笑って泣いて愛に生きる女の子。……マサツカ作品の地味服しかめっ面キャラより、そりゃかわいさが底上げされるわっていう……。まあその、相変わらず横顔はキビシイが(笑)。
でもって、歌がうまい。徹底的にキャリア不足なのに、舞台度胸もある。
ただ、体格的にキムくんと合わない……舞踏会のキュートなドレス姿でペタ靴はないわー。ロミオがすごいハイヒールなのに。んで、夢華さんに肩出しドレスは気の毒ですよ、いかつさがむき出しになってびびる。
これはわたしの問題なんだろうけれど、今回「ジュリエットがふたり」ということで、『ロミオとジュリエット』なのに、ロミオとジュリエットの恋愛に没入できていない。
星組版を観たときに「ちえねねがすきだ、ちえねねがすきだ」と大泣きした。ロミオ@れおんとジュリエット@ねねちゃんが愛を語っている、それだけのことに感動して号泣できた。あの感覚が雪組版にはない。
今回の『ロミオとジュリエット』は、タイトルに反して『ロミオ』という作品なんじゃないかと思う。
ジュリエットは主人公ロミオの人生を彩るパーツの一部であり、主役のひとりではないというか。公演ポスターが物語る通りに。
演出的にもロミオだけが突出したカタチになっている。
タカラヅカには番手制度があり、舞台での露出にもルールがある。銀橋を渡る回数に、それがもっとも大きく反映される。
銀橋ソロがあるのはロミオとジュリエットだけ、しかもジュリエットは1回だけであとはえんえんロミオのみ。
今回は2番手に銀橋ソロがないため、他のキャラクタにも銀橋は与えられない。せっかくエプロンステージがあるのにそんなルールのため使用できず、みんなカーテン前で歌うしかなくなっている。
全体のバランスを無視して、ロミオの扱いだけがぶっちぎりで強い。
そしてキムロミオがまた、「ジュリエット」を愛してはいても、ジュリエット本人のことは愛しているのかどうかよくわからないというか……。
ロミオはとびきり繊細な天才肌の少年で、どんな人生を歩んだにしろいずれ狂気に至るというか自殺して終わりそうな暗い予感を持ったキャラクタ。……なんだが、彼はとても強い。存在がとても強く、唯我独尊。
ロミオの強い自我の前に、ジュリエットはとても形式的というかロミオと同じ次元に存在していない気がする。
ロミオが愛しているのは結局ロミオ自身であり、ジュリエットはロミオの鏡像ではないかと。
彼らの「運命の恋」を否定するわけではないけれど。
キムくんって「恋愛」においては相手役いらずな面は、たしかにあるよなあ、と。
彼自身が強く、自己のうちで完結できてしまうというか。若くして抜擢され続けてきたわりに、ちゃんとした恋愛はさせてもらってない、そのあたりが出てしまったのかなと。
だから、見た目のお似合いっぷりに反し、芝居の調和はみみちゃんより夢華さんだと思った。
みみちゃんのジュリエットには、個性がある。
ああこれはみみちゃんのジュリエットだと思える。
だが夢華さんにはソレがない。
夢華さんは歌ウマさんだが、彼女が歌い出した瞬間「おおっ、すげー歌姫だ!」と思うことはない。彼女の歌は「主役」の歌声ではないんだ。うまいんだろうけど印象に残らない。ヘタじゃないから耳障りでもないし。
彼女の芝居は、その歌声と同種のものだ。うまいんだけど、主張がない。キムくんのような「強い」人の前だと個が消えて、完全に従になってしまっている。
『ロミオとジュリエット』ではなく『ロミオ』であるこの物語では、ジュリエットは個性のあるみみちゃんより、ロミオの陰にかくれてしまう夢華さんの方が合っている気がした。
でもなー。
べつにそんな、「ジュリエット」という記号を観たいわけじゃないからなー。
みみちゃんの生気あるジュリエットがさらに開花し、キムを振り向かせられるといいなあ。今のところ、同じ次元にいないからな、このカップル(笑)。
見た目の似合いっぷりは素敵なのに。
夢華さんがこれで個性を出してきて、キムと一騎打ちになったらおもしろいだろうけど、そしたら見た目の似合わなさがクローズアップされて難しいことになるかな? キムより縦にも横にも大きいよね? 見た目は大事だよー、頼むよ劇団。
キムの独走態勢という構成演出になっているのも原因だと思うけど、キムラさんももう少し周り見てくれてもいいのになと思う(笑)。
テンパっちゃうのも仕方ない状況なんだけど。
といいつつ、今の『ロミオ!』も好きよ。(キムシンの『オグリ!』みたいな感じのタイトルでヨロシク)
面白いです、マジ。あのキムくんがテンパって暴走しているなんて、愉快ですよ。
いずれ落ち着いて芝居も変わってくるんだろうし、今しか見られないものを目一杯楽しみますとも。
花組のときもけっこうな回数当日券で観たし、今回の雪組はそりゃーもー気合い入れて当日券並んでるんですが。
わたしひとり当たらないだけじゃなくて、当たっている人を見たことナイ……。
ええ、「BINGO」当たってませんとも。わたしのくじ運だとそりゃ無理だろうっていう。
当たってもいいように、「BINGO」当日は予定空けてあるのにっ。行く気満々なのにっ!(笑)
初日からとんとんと調子よくリピートして、休演日をはさんだことでちょっとアタマ冷やして……しかしまた、観に行きたくて行きたくてたまらなくなっているという、ナニこの中毒性。
いい作品に贔屓が出ているって、幸福なことだなああ。(切実・笑)
『ロミオとジュリエット』、ジュリエットと、ロミオについて。
初日のジュリエットはみみちゃん。
とにかく、かわいい。
登場した瞬間のかわいらしさから、「ああ、この子がヒロイン!」と納得できる。
歌が苦手な人であるため心配していたけれど、芝居歌として聴く分には問題なかった。
ヒロインらしいきれいな声で、違和感ない。
ロミオ@キムとの並びがキレイ。
公演ごと、役ごとに成長していく人を見るのはうれしい。
翌日はもうひとりのジュリエット、研1抜擢の夢華さん。
彼女の抜擢に言いたいことは山ほどあるが、それは置いておいて、あくまでも舞台上の話限定。
『ロジェ』新公のビジュアルがあまりにアレだったし、その後の『はじめて愛した』も苦しかったので心配していたけれど、大丈夫、かわいくなってる!
というか、「ジュリエット」というのは、女の子をかわいく見せる役なんだなと。ブロンドの髪やかわいいドレス、素直に笑って泣いて愛に生きる女の子。……マサツカ作品の地味服しかめっ面キャラより、そりゃかわいさが底上げされるわっていう……。まあその、相変わらず横顔はキビシイが(笑)。
でもって、歌がうまい。徹底的にキャリア不足なのに、舞台度胸もある。
ただ、体格的にキムくんと合わない……舞踏会のキュートなドレス姿でペタ靴はないわー。ロミオがすごいハイヒールなのに。んで、夢華さんに肩出しドレスは気の毒ですよ、いかつさがむき出しになってびびる。
これはわたしの問題なんだろうけれど、今回「ジュリエットがふたり」ということで、『ロミオとジュリエット』なのに、ロミオとジュリエットの恋愛に没入できていない。
星組版を観たときに「ちえねねがすきだ、ちえねねがすきだ」と大泣きした。ロミオ@れおんとジュリエット@ねねちゃんが愛を語っている、それだけのことに感動して号泣できた。あの感覚が雪組版にはない。
今回の『ロミオとジュリエット』は、タイトルに反して『ロミオ』という作品なんじゃないかと思う。
ジュリエットは主人公ロミオの人生を彩るパーツの一部であり、主役のひとりではないというか。公演ポスターが物語る通りに。
演出的にもロミオだけが突出したカタチになっている。
タカラヅカには番手制度があり、舞台での露出にもルールがある。銀橋を渡る回数に、それがもっとも大きく反映される。
銀橋ソロがあるのはロミオとジュリエットだけ、しかもジュリエットは1回だけであとはえんえんロミオのみ。
今回は2番手に銀橋ソロがないため、他のキャラクタにも銀橋は与えられない。せっかくエプロンステージがあるのにそんなルールのため使用できず、みんなカーテン前で歌うしかなくなっている。
全体のバランスを無視して、ロミオの扱いだけがぶっちぎりで強い。
そしてキムロミオがまた、「ジュリエット」を愛してはいても、ジュリエット本人のことは愛しているのかどうかよくわからないというか……。
ロミオはとびきり繊細な天才肌の少年で、どんな人生を歩んだにしろいずれ狂気に至るというか自殺して終わりそうな暗い予感を持ったキャラクタ。……なんだが、彼はとても強い。存在がとても強く、唯我独尊。
ロミオの強い自我の前に、ジュリエットはとても形式的というかロミオと同じ次元に存在していない気がする。
ロミオが愛しているのは結局ロミオ自身であり、ジュリエットはロミオの鏡像ではないかと。
彼らの「運命の恋」を否定するわけではないけれど。
キムくんって「恋愛」においては相手役いらずな面は、たしかにあるよなあ、と。
彼自身が強く、自己のうちで完結できてしまうというか。若くして抜擢され続けてきたわりに、ちゃんとした恋愛はさせてもらってない、そのあたりが出てしまったのかなと。
だから、見た目のお似合いっぷりに反し、芝居の調和はみみちゃんより夢華さんだと思った。
みみちゃんのジュリエットには、個性がある。
ああこれはみみちゃんのジュリエットだと思える。
だが夢華さんにはソレがない。
夢華さんは歌ウマさんだが、彼女が歌い出した瞬間「おおっ、すげー歌姫だ!」と思うことはない。彼女の歌は「主役」の歌声ではないんだ。うまいんだろうけど印象に残らない。ヘタじゃないから耳障りでもないし。
彼女の芝居は、その歌声と同種のものだ。うまいんだけど、主張がない。キムくんのような「強い」人の前だと個が消えて、完全に従になってしまっている。
『ロミオとジュリエット』ではなく『ロミオ』であるこの物語では、ジュリエットは個性のあるみみちゃんより、ロミオの陰にかくれてしまう夢華さんの方が合っている気がした。
でもなー。
べつにそんな、「ジュリエット」という記号を観たいわけじゃないからなー。
みみちゃんの生気あるジュリエットがさらに開花し、キムを振り向かせられるといいなあ。今のところ、同じ次元にいないからな、このカップル(笑)。
見た目の似合いっぷりは素敵なのに。
夢華さんがこれで個性を出してきて、キムと一騎打ちになったらおもしろいだろうけど、そしたら見た目の似合わなさがクローズアップされて難しいことになるかな? キムより縦にも横にも大きいよね? 見た目は大事だよー、頼むよ劇団。
キムの独走態勢という構成演出になっているのも原因だと思うけど、キムラさんももう少し周り見てくれてもいいのになと思う(笑)。
テンパっちゃうのも仕方ない状況なんだけど。
といいつつ、今の『ロミオ!』も好きよ。(キムシンの『オグリ!』みたいな感じのタイトルでヨロシク)
面白いです、マジ。あのキムくんがテンパって暴走しているなんて、愉快ですよ。
いずれ落ち着いて芝居も変わってくるんだろうし、今しか見られないものを目一杯楽しみますとも。
ははは、笑うがいい。@ロミオとジュリエット
2011年1月5日 タカラヅカ ティボルト@ヲヅキが、生身過ぎてウケる。
雪組『ロミオとジュリエット』は、いろいろと星組版とは別物で。
星組版で号泣し、「ちえねねが好きだ、ちえテルねねのトライアングルが好きだ」と、大好き過ぎてゴロゴロ転がっちゃう勢いだったわたしです。
どーしても星組と比べてしまうのですが。
かなめティボルトを見てツボに入りまくった、あの恥ずかしい中2病キャラ。
さんざん悪さしておいて「俺のせいじゃない」って、ナニその責任転嫁!
かなめくんのティボルトはなんともアホかわいい美形様で、笑いながら脳天つんつんしたい愛しさがありました。
しかしヲヅキティボルトは。
笑えない。
彼が「俺のせいじゃない」と歌うと、笑うどころか痛々しくてたまりません。
ほんとうにそうなんだろう、わかっていて止めることが出来ないんだろう。彼の抱える闇に、心がずきずきする。
ジュリエットがロミオ@キムに奪われたと知ったティボルトの歌がまた、痛々しくて。
彼の人生が今ここに集約されているというか。
ジュリエットを密かに愛してきた、禁じられた恋だった、それを彼女の夫を殺したうえで告白しようってのはもうコレ、自殺ソングだよね?
今まで築いてきたモノすべて叩き壊す宣言。
本当にそうしたとして、彼はキャピュレット家すら崩壊させるだろう、掟を破ってジュリエットをその腕に抱くなら。
キムロミオの狂気もそうだけど、ヲヅキティボもリアルに闇が深い。
いや、ロミオがああだからこそ、ティボルトもこうなんだろう。
星組ってほんと素敵に「ファンタジー」だったんだなあ。
生きる意志とすこやかさでキラキラしたロミオ、持ち味の生々しさはともかくバービー人形みたいなジュリエット、マンガ的っつーか笑えるくらいテンプレ中2なティボルト、そしてこれまたマンガ的な「オレがドラマチック!」キャラのマーキューシオ(笑)。
雪組版はなんかこー、ダークなんですけど……。
『ロミオとジュリエット』を見に来たんだよ、そんなとこで現実は見たくないんだよ的、泥臭さがあるというか。
天下の大純愛モノなのにジュリエットがふたりいる段階で、「ファンタジー」として創るのは無理っつーことで、イケコもチガウところに狙いを持っていってるのかしら。
雪組版でもっともマンガ的なのは、乳母@コマだ。
初日はすごかった、ほっぺたはおてもやんだし。
肉布団量すごいし。低いどすこい男役声でコミカルに演じていたし。
乳母ってのはここまでやっていい役なんだなと。
路線娘役として育ったれみちゃんはここまで出来ないし、しなくていい。娘役は「娘役」としての崩してはならないラインがある。
でもコマは男役だから、どんだけ崩してもイイ。おでぶな不細工おばさんになってもいいんだ。彼が美形男役であることと、おばさん役は別次元にあるから。
コマ乳母がおてもやんなのは、この病んだ雪組版の「救い」なんだと思った。
ロミオの狂気ハンパねえ……ッ!な物語で、乳母までリアル路線だったら辛すぎる。だってこの役、土壇場で裏切るんですよ? それがジュリエットのためだとしても。
空気読まないコミカルキャラでいいよ、乳母。
……と思ってたんだ。大事なとこはちゃんとシリアスなんだし(顔はおてもやんだけど)。
ところが4日に観たときはすでにおてもやんはやめて、ちょいチーク濃いめなだけになっていた。(アンタ初日から何回観てんのよって話・笑)
ナニ、不評だったの、あのメイク……?
キャラクタ自体は変わっていないので、ほんとメイクだけ「ふつー」にしちゃったんだねええ。
ケバいチークがカンチガイ感を作っているし、おでぶなおばさんなのは変わってないから、同じことなもかもしれない。
乳母は難しいキャラクタだなほんと。
……しかしコマくん、太ったよね?
えーと、役作り? 声を出すために必要な肉をつけた?
でも最近せっかく痩せてきれいになったのに、また二重アゴになってるっすよ……もったいないー。
この公演が終わったら、またイケメンなコマくんに戻ってね。
イケメンNo.1といえば、なんつってもマーキューシオ@ちぎ。
どんなイカレた髪型したって、下品な態度を取ったって、彼が超美形であることは揺るがない。
おウタがアレなのは想定内、とゆーか、芝居歌である限り気にならない。いやその、フィナーレの銀橋ソロはすばらしい破壊力でしたが(笑)。
彼もまた雪組版らしいマーキューシオなんだろうなと。
つまり、地に足が着いている。
現実の範囲の不良少年、リアルにありそうなレベルのキレた男の子。
星組版の初見時、マーキューシオの最期を見て、ごめん、泣くどころかツボっちゃってふるふるした(ベニー最高!!)のに、ちぎたさんだとちっとも笑えない。
あ、ここってふつーに悲劇なんだ、と思った。や、星組版も悲劇だっつーのはわかってるけど、ベニーが素敵にベニーで、やりすぎまくってたから……。
ちぎたマーさんの最期はとてもふつうで、ふつうゆえにちょっと地味というか、芝居がかり方が少ない分引っかかりがなくて……さみしい。
物足りないという意味のさみしいではなくて、ほんとうにマーキューシオという男の最期として、さみしい。
こういう死に方しちゃう子なんだなという。
トラブルメーカーでさ。
いつも騒動起こして、物事引っかき回して、そして最後の最後でもロミオを追いつめてさ。
「オレが刺されたのはロミオのせい」とか、いちいち言うな、墓場まで持っていけっつの(笑)。その同じクチで「ジュリエットを愛し抜け」とか言うなっつの(笑)。
この凡人ぶりが痛い。悪意とかなく、めっちゃニュートラルにロミオを追いつめ、狂気へと背中を押しちゃうんだぜえ。
世の中往々にしてそーゆーことってあるけど……そんなリアルは「ファンタジー」にはいらん、見ていてつらいってば。
や、その「いらん」がてんこ盛りでダーク路線な雪組版も、だからこそ好きです(笑)。
繊細すぎるキムロミオに、無神経なちぎマーさんは素敵なコントラスト。ロミオはそりゃ、この大雑把なマーキューシオを好きだったんだろうなと。
雪組『ロミオとジュリエット』は、いろいろと星組版とは別物で。
星組版で号泣し、「ちえねねが好きだ、ちえテルねねのトライアングルが好きだ」と、大好き過ぎてゴロゴロ転がっちゃう勢いだったわたしです。
どーしても星組と比べてしまうのですが。
かなめティボルトを見てツボに入りまくった、あの恥ずかしい中2病キャラ。
さんざん悪さしておいて「俺のせいじゃない」って、ナニその責任転嫁!
かなめくんのティボルトはなんともアホかわいい美形様で、笑いながら脳天つんつんしたい愛しさがありました。
しかしヲヅキティボルトは。
笑えない。
彼が「俺のせいじゃない」と歌うと、笑うどころか痛々しくてたまりません。
ほんとうにそうなんだろう、わかっていて止めることが出来ないんだろう。彼の抱える闇に、心がずきずきする。
ジュリエットがロミオ@キムに奪われたと知ったティボルトの歌がまた、痛々しくて。
彼の人生が今ここに集約されているというか。
ジュリエットを密かに愛してきた、禁じられた恋だった、それを彼女の夫を殺したうえで告白しようってのはもうコレ、自殺ソングだよね?
今まで築いてきたモノすべて叩き壊す宣言。
本当にそうしたとして、彼はキャピュレット家すら崩壊させるだろう、掟を破ってジュリエットをその腕に抱くなら。
キムロミオの狂気もそうだけど、ヲヅキティボもリアルに闇が深い。
いや、ロミオがああだからこそ、ティボルトもこうなんだろう。
星組ってほんと素敵に「ファンタジー」だったんだなあ。
生きる意志とすこやかさでキラキラしたロミオ、持ち味の生々しさはともかくバービー人形みたいなジュリエット、マンガ的っつーか笑えるくらいテンプレ中2なティボルト、そしてこれまたマンガ的な「オレがドラマチック!」キャラのマーキューシオ(笑)。
雪組版はなんかこー、ダークなんですけど……。
『ロミオとジュリエット』を見に来たんだよ、そんなとこで現実は見たくないんだよ的、泥臭さがあるというか。
天下の大純愛モノなのにジュリエットがふたりいる段階で、「ファンタジー」として創るのは無理っつーことで、イケコもチガウところに狙いを持っていってるのかしら。
雪組版でもっともマンガ的なのは、乳母@コマだ。
初日はすごかった、ほっぺたはおてもやんだし。
肉布団量すごいし。低いどすこい男役声でコミカルに演じていたし。
乳母ってのはここまでやっていい役なんだなと。
路線娘役として育ったれみちゃんはここまで出来ないし、しなくていい。娘役は「娘役」としての崩してはならないラインがある。
でもコマは男役だから、どんだけ崩してもイイ。おでぶな不細工おばさんになってもいいんだ。彼が美形男役であることと、おばさん役は別次元にあるから。
コマ乳母がおてもやんなのは、この病んだ雪組版の「救い」なんだと思った。
ロミオの狂気ハンパねえ……ッ!な物語で、乳母までリアル路線だったら辛すぎる。だってこの役、土壇場で裏切るんですよ? それがジュリエットのためだとしても。
空気読まないコミカルキャラでいいよ、乳母。
……と思ってたんだ。大事なとこはちゃんとシリアスなんだし(顔はおてもやんだけど)。
ところが4日に観たときはすでにおてもやんはやめて、ちょいチーク濃いめなだけになっていた。(アンタ初日から何回観てんのよって話・笑)
ナニ、不評だったの、あのメイク……?
キャラクタ自体は変わっていないので、ほんとメイクだけ「ふつー」にしちゃったんだねええ。
ケバいチークがカンチガイ感を作っているし、おでぶなおばさんなのは変わってないから、同じことなもかもしれない。
乳母は難しいキャラクタだなほんと。
……しかしコマくん、太ったよね?
えーと、役作り? 声を出すために必要な肉をつけた?
でも最近せっかく痩せてきれいになったのに、また二重アゴになってるっすよ……もったいないー。
この公演が終わったら、またイケメンなコマくんに戻ってね。
イケメンNo.1といえば、なんつってもマーキューシオ@ちぎ。
どんなイカレた髪型したって、下品な態度を取ったって、彼が超美形であることは揺るがない。
おウタがアレなのは想定内、とゆーか、芝居歌である限り気にならない。いやその、フィナーレの銀橋ソロはすばらしい破壊力でしたが(笑)。
彼もまた雪組版らしいマーキューシオなんだろうなと。
つまり、地に足が着いている。
現実の範囲の不良少年、リアルにありそうなレベルのキレた男の子。
星組版の初見時、マーキューシオの最期を見て、ごめん、泣くどころかツボっちゃってふるふるした(ベニー最高!!)のに、ちぎたさんだとちっとも笑えない。
あ、ここってふつーに悲劇なんだ、と思った。や、星組版も悲劇だっつーのはわかってるけど、ベニーが素敵にベニーで、やりすぎまくってたから……。
ちぎたマーさんの最期はとてもふつうで、ふつうゆえにちょっと地味というか、芝居がかり方が少ない分引っかかりがなくて……さみしい。
物足りないという意味のさみしいではなくて、ほんとうにマーキューシオという男の最期として、さみしい。
こういう死に方しちゃう子なんだなという。
トラブルメーカーでさ。
いつも騒動起こして、物事引っかき回して、そして最後の最後でもロミオを追いつめてさ。
「オレが刺されたのはロミオのせい」とか、いちいち言うな、墓場まで持っていけっつの(笑)。その同じクチで「ジュリエットを愛し抜け」とか言うなっつの(笑)。
この凡人ぶりが痛い。悪意とかなく、めっちゃニュートラルにロミオを追いつめ、狂気へと背中を押しちゃうんだぜえ。
世の中往々にしてそーゆーことってあるけど……そんなリアルは「ファンタジー」にはいらん、見ていてつらいってば。
や、その「いらん」がてんこ盛りでダーク路線な雪組版も、だからこそ好きです(笑)。
繊細すぎるキムロミオに、無神経なちぎマーさんは素敵なコントラスト。ロミオはそりゃ、この大雑把なマーキューシオを好きだったんだろうなと。
天使の歌が聞こえる。@ロミオとジュリエット
2011年1月4日 タカラヅカ あらためて。
キムくん、トップお披露目おめでとう。
『ロミオとジュリエット』初日、開演アナウンスに心から拍手した。
真ん中に立つことが相応しい人。彼の創る雪組を、愛し、見守りたいと思う。
ロミオ役って似合うよね、まさに等身大、5組の中でもっともロミオって感じの人だよね。
……なんてのんきに考えておりました。
たしかにキムくんは少年としての持ち味があり、若々しさやかわいらしさはロミオっぽいのだけど。
芸風というか、根っこにある特徴はまた別だもんな。
ロミオの「狂気」っぷりに、震撼しました。
そーだよな、キムだもんな。かわいいだけで終わるわけないよなー(笑)。あーもー、えーらいこっちゃなロミオだわ。
キムくんの天使の笑顔を堪能できる前半が、実は伏線というか伏兵というか。クライマックス以降も彼はまさに天使の笑顔を浮かべるんだけど、それはすでに狂気の域で、なまじ無垢な天使っぷりなので背筋が凍るというか。
んで、その狂気を見せつけられたあと、また観劇すると最初の純真な少年っぷりもまた違って見えてくるというか。
いやはや。面白い持ち味のトップスターが誕生したな。
ベンヴォーリオ@まっつの感想欄でも書いたけれど、ロミオ@キムが死ぬのは霊廟で毒を飲んで、ではない。
ベン様からジュリエットの死を告げられたときに、彼の心は死ぬ。
そっから先はロミオもう狂ってる。常人ぢゃない。
狂気を演じさせるなら音月桂か野々すみ花、まっつってば相沢@『舞姫』に続いてまたしても追いつめて狂わせてしまう役なのね、相手が狂気に落ちる様を目撃する役なのね、とアゴを落としました。
狂ってしまったロミオは、彼ならではの天使の笑顔、しあわせそうな光輝く笑顔を浮かべ、毒薬と戯れる。
……こわいんですけど(笑)。
直近にあったばかりだら比べるなという方が無理、れおんくんのロミオとの個性の差がすごい。
れおんくんはほんとうに健康な人なんだと思う。彼のロミオは心からまっすぐで、愛も悲しみもブレがなかった。不安がなかった。人々が夢想する「ロミオ」とはこうだろうってな、美しい純粋さと健やかさがあった。
この少年を助けたい、愛を成就させてやりたい……! どうして死んでしまうの、と生身の彼に感情移入してだーだー泣ける。
れおんくん自身は少年役者ではなく、彼の魅力が最大に発揮できるのはもっと色気や傲慢さのある役だと思うけれど、彼の魂の強さは少年ロミオ役でも見事に発揮されていた。
少年役者でかわいらしい容姿で、一見人々が夢想する「ロミオ」そのものに思われがちなキムくんは、実は邪悪系が持ち味なんだよねえぇ。
キムもまた「強い」魂を感じさせる人だけど、彼には毒と陰がある。濁りというか、夢の世界に相応しくない「ヨゴレ」を持つ。
ゆがんだ硝子玉のような、屈折した光を内包するのがキムくん。本人は美貌と華を持ち、真ん中できらきら輝いているんだけど、それとは相反する不道徳な闇がその奥にある。
ロミオという純粋無垢な少年を演じることで、キムくんの闇の部分が浮かび上がってくる、この効果が面白い。
ロミオが自殺を選ぶ、その流れが実に自然だ。
そこにたどり着くしかないだろうと思わせる。
れおんのときは「助けたい、なんとかしたい」と思うのに、ロミオが死んだ直後に起きあがるジュリエットに「どうしてもう少し早く……!」と涙を流すのに、キムだと「仕方ない、もう手遅れだ」と思うし、間に合わないジュリエットにも「そうだよね」と思う。
だってロミオってさ。
ジュリエットと出会ってなくてもいずれ自殺したんじゃね?
そう、キムロミオの最大の特徴。
ジュリエットと出会って人生加速したけれど、遅かれ早かれ彼は狂気に至ったのではないかと思わせる。
彼は、繊細すぎる。
多くの芸術家が自ら死を選ぶに至るよーに、ロミオはいずれ自殺した気がする。現実は彼をゆっくり蝕み、破滅させただろう、と。
「僕は怖い」というソロが、彼の精神の悲鳴に聞こえる。ああ、いずれ狂気に堕ちる人ならではの独白なんだなと。
弱いからいずれ死を、という意味じゃない。
彼は強い。強いからこそ現実と真っ向からぶつかってしまう。それゆえに摩耗が激しく、目に見えないヒビが細かく入り続け、いつかぱりんと全体を壊してしまう。
それこそ40代くらいになって、成人した子どもが身を固めるあたりで、おとーさん自殺しちゃったよになりそうだ。
ジュリエットと出会わなかったロミオを見てみたい、と思わせる。
今は子どもだから夢見る夢子でいられるけれど、そのうち否応なくモンタギューの長として一族を背負い、ティボルト@ヲヅキ率いるキャピュレットと戦いながら生きなければならなくなる。
両家の争いを遺憾と思うロミオだから、自分がトップになった暁には事態を変えようと努力するだろう、だけど憎しみの連鎖は止まらず揺らがず、彼は傷つき続けるだろう……。
戦い続け、傷つき続け、狂気と正気を彷徨いながら、笑いながら死んでいく、壮絶なロミオの一代記が脳裏に浮かびます。
書きたいなソレ。ジュリエットと出会わなかったロミオの物語(笑)。
ジュリエットの死を告げられたあとのロミオの狂気っぷりに震撼したのち、再度観劇すれば、そうなるに相応しい、納得のロミオだということがわかる。
悲恋だとか心中だとか以前に、彼の心がいずれ壊れることをわかったうえで見ると、なおいっそう哀しい。彼の刹那の輝き、幸福な天使の笑顔に胸がしめつけられる。
美しすぎるから、壊れるしかなかったのか。
れおんくんのロミオこそが、大劇場で大衆向けに見せるロミオで、キムくんロミオは中劇場向けじゃないかなああ。マニアックですよコレ。
そのくせキムくん自身は大劇場向きのキラキラ資質を持った人で。
面白いなあ。
物語のカラーは主役が作ってヨシと思っているので、れおんくんならではの『ロミオとジュリエット』、キムくんならではの『ロミオとジュリエット』、両方アリだと思う。
れおんの健やかさ、キムの病みっぷり、どっちも好きだ。たのしい。
れおんくんはもう見ることが出来ないのだから、キムくんの闇と狂気に浸りきりますよ、楽しいですよ、魂ぎゅーっと絞られる感じの痛さが快感ですよ(笑)。
かわいい少年、いかにもロミオ、な外見であるからいくらでも病んでヨシ。
初見の人やライト層にはそのかわいらしい部分だけ見えるから、ラストの狂気に「え?」となってリピートしない限り「最初からこのロミオやべぇ!」とは気付かれないから、いくらでも繊細に光と闇を表現しちゃってください。
ピュアな役をやるほど毒が見える、なんて素敵な持ち味、マニアックな中毒性のあるトップスター。
音月桂のロミオは必見だ。
キムくん、トップお披露目おめでとう。
『ロミオとジュリエット』初日、開演アナウンスに心から拍手した。
真ん中に立つことが相応しい人。彼の創る雪組を、愛し、見守りたいと思う。
ロミオ役って似合うよね、まさに等身大、5組の中でもっともロミオって感じの人だよね。
……なんてのんきに考えておりました。
たしかにキムくんは少年としての持ち味があり、若々しさやかわいらしさはロミオっぽいのだけど。
芸風というか、根っこにある特徴はまた別だもんな。
ロミオの「狂気」っぷりに、震撼しました。
そーだよな、キムだもんな。かわいいだけで終わるわけないよなー(笑)。あーもー、えーらいこっちゃなロミオだわ。
キムくんの天使の笑顔を堪能できる前半が、実は伏線というか伏兵というか。クライマックス以降も彼はまさに天使の笑顔を浮かべるんだけど、それはすでに狂気の域で、なまじ無垢な天使っぷりなので背筋が凍るというか。
んで、その狂気を見せつけられたあと、また観劇すると最初の純真な少年っぷりもまた違って見えてくるというか。
いやはや。面白い持ち味のトップスターが誕生したな。
ベンヴォーリオ@まっつの感想欄でも書いたけれど、ロミオ@キムが死ぬのは霊廟で毒を飲んで、ではない。
ベン様からジュリエットの死を告げられたときに、彼の心は死ぬ。
そっから先はロミオもう狂ってる。常人ぢゃない。
狂気を演じさせるなら音月桂か野々すみ花、まっつってば相沢@『舞姫』に続いてまたしても追いつめて狂わせてしまう役なのね、相手が狂気に落ちる様を目撃する役なのね、とアゴを落としました。
狂ってしまったロミオは、彼ならではの天使の笑顔、しあわせそうな光輝く笑顔を浮かべ、毒薬と戯れる。
……こわいんですけど(笑)。
直近にあったばかりだら比べるなという方が無理、れおんくんのロミオとの個性の差がすごい。
れおんくんはほんとうに健康な人なんだと思う。彼のロミオは心からまっすぐで、愛も悲しみもブレがなかった。不安がなかった。人々が夢想する「ロミオ」とはこうだろうってな、美しい純粋さと健やかさがあった。
この少年を助けたい、愛を成就させてやりたい……! どうして死んでしまうの、と生身の彼に感情移入してだーだー泣ける。
れおんくん自身は少年役者ではなく、彼の魅力が最大に発揮できるのはもっと色気や傲慢さのある役だと思うけれど、彼の魂の強さは少年ロミオ役でも見事に発揮されていた。
少年役者でかわいらしい容姿で、一見人々が夢想する「ロミオ」そのものに思われがちなキムくんは、実は邪悪系が持ち味なんだよねえぇ。
キムもまた「強い」魂を感じさせる人だけど、彼には毒と陰がある。濁りというか、夢の世界に相応しくない「ヨゴレ」を持つ。
ゆがんだ硝子玉のような、屈折した光を内包するのがキムくん。本人は美貌と華を持ち、真ん中できらきら輝いているんだけど、それとは相反する不道徳な闇がその奥にある。
ロミオという純粋無垢な少年を演じることで、キムくんの闇の部分が浮かび上がってくる、この効果が面白い。
ロミオが自殺を選ぶ、その流れが実に自然だ。
そこにたどり着くしかないだろうと思わせる。
れおんのときは「助けたい、なんとかしたい」と思うのに、ロミオが死んだ直後に起きあがるジュリエットに「どうしてもう少し早く……!」と涙を流すのに、キムだと「仕方ない、もう手遅れだ」と思うし、間に合わないジュリエットにも「そうだよね」と思う。
だってロミオってさ。
ジュリエットと出会ってなくてもいずれ自殺したんじゃね?
そう、キムロミオの最大の特徴。
ジュリエットと出会って人生加速したけれど、遅かれ早かれ彼は狂気に至ったのではないかと思わせる。
彼は、繊細すぎる。
多くの芸術家が自ら死を選ぶに至るよーに、ロミオはいずれ自殺した気がする。現実は彼をゆっくり蝕み、破滅させただろう、と。
「僕は怖い」というソロが、彼の精神の悲鳴に聞こえる。ああ、いずれ狂気に堕ちる人ならではの独白なんだなと。
弱いからいずれ死を、という意味じゃない。
彼は強い。強いからこそ現実と真っ向からぶつかってしまう。それゆえに摩耗が激しく、目に見えないヒビが細かく入り続け、いつかぱりんと全体を壊してしまう。
それこそ40代くらいになって、成人した子どもが身を固めるあたりで、おとーさん自殺しちゃったよになりそうだ。
ジュリエットと出会わなかったロミオを見てみたい、と思わせる。
今は子どもだから夢見る夢子でいられるけれど、そのうち否応なくモンタギューの長として一族を背負い、ティボルト@ヲヅキ率いるキャピュレットと戦いながら生きなければならなくなる。
両家の争いを遺憾と思うロミオだから、自分がトップになった暁には事態を変えようと努力するだろう、だけど憎しみの連鎖は止まらず揺らがず、彼は傷つき続けるだろう……。
戦い続け、傷つき続け、狂気と正気を彷徨いながら、笑いながら死んでいく、壮絶なロミオの一代記が脳裏に浮かびます。
書きたいなソレ。ジュリエットと出会わなかったロミオの物語(笑)。
ジュリエットの死を告げられたあとのロミオの狂気っぷりに震撼したのち、再度観劇すれば、そうなるに相応しい、納得のロミオだということがわかる。
悲恋だとか心中だとか以前に、彼の心がいずれ壊れることをわかったうえで見ると、なおいっそう哀しい。彼の刹那の輝き、幸福な天使の笑顔に胸がしめつけられる。
美しすぎるから、壊れるしかなかったのか。
れおんくんのロミオこそが、大劇場で大衆向けに見せるロミオで、キムくんロミオは中劇場向けじゃないかなああ。マニアックですよコレ。
そのくせキムくん自身は大劇場向きのキラキラ資質を持った人で。
面白いなあ。
物語のカラーは主役が作ってヨシと思っているので、れおんくんならではの『ロミオとジュリエット』、キムくんならではの『ロミオとジュリエット』、両方アリだと思う。
れおんの健やかさ、キムの病みっぷり、どっちも好きだ。たのしい。
れおんくんはもう見ることが出来ないのだから、キムくんの闇と狂気に浸りきりますよ、楽しいですよ、魂ぎゅーっと絞られる感じの痛さが快感ですよ(笑)。
かわいい少年、いかにもロミオ、な外見であるからいくらでも病んでヨシ。
初見の人やライト層にはそのかわいらしい部分だけ見えるから、ラストの狂気に「え?」となってリピートしない限り「最初からこのロミオやべぇ!」とは気付かれないから、いくらでも繊細に光と闇を表現しちゃってください。
ピュアな役をやるほど毒が見える、なんて素敵な持ち味、マニアックな中毒性のあるトップスター。
音月桂のロミオは必見だ。
昨日までの俺たち・その2。ロミオとジュリエット
2011年1月3日 タカラヅカ 『ロミオとジュリエット』、ベンヴォーリオ@まっつについて、わたしのアタマの中の整理整頓。
マーキューシオを失って、ロミオまで失って。ベンヴォーリオどんだけ不幸のフルコース。
このあと彼は、タカから鳩へ変貌する。
モンタギューのリーダーだったはずなのに、血に飢えた人々はベンヴォーリオの言葉を聞かない。
いや、ベンヴォーリオがリーダーたり得たのは、彼が「憎しみ」というエネルギーの切っ先役だったから。共通の敵を持つことでグループがまとまる、目に見えない大きな力。
憎しみの呪縛から解き放たれたベン様は、モンタギューもキャピュレットもない、ただ争いを止めたいと願う。
大きな力の前で、あまりに無力に。
憎み合うふたつの勢力、大人たちからゆがめられてしまった子どもたち。
ロミオは最初からそういった呪縛の外にいたし、ティボルトは呪縛の中で自滅した。
ベンヴォーリオは唯一、物語の途中で呪縛が解けるキャラクタなんだ。
だから彼は変わる。
途中からは別人。
直接的な原因はマーキューシオが死に、ロミオがいなくなったためだけれど、ほんとのところはそうじゃない。
ジュリエットを愛するロミオを見て、彼が訴える「自由に生きる権利」に共感し、憎しみという何代にも渡る呪いを打ち破ったためだ。
ゆがめられる前の、本来のベン様に戻ったんだ。
親友たちに見せていた、やさしい少年の顔に。
他人が傷つくことにも傷つく、ごく当たり前の少年に。
そのやさしさやまともさを取り戻した代償が、さらなる絶望だっつーのが、この物語の残酷なところ。
ベンヴォーリオが憎しみに囚われたままだったら、ジュリエットの死をロミオに伝えに行きはしなかった。
……ところでベン様は、自分が死刑執行人だという意識はあったのかな?
れおんくんのロミオはともかく、キムくんのロミオはベン様にジュリエットの死を告げられたときからすでに死んでいたと思うので、ベン様がロミオを直接殺してるんだよねええ。
ジュリエットが死んだと知ったらロミオは死ぬだろう、ってわかって言っているのか、「誰かに殺されるくらいなら、親友の俺の手で殺してやる」ってことなのか……まあそれはまた欄を改めて妄想するとして。
冒頭のテーマに戻るとだ、ベンヴォーリオというキャラクタの持つ二面性、挑発するくせに止める、どっちやねん!な半端さ。
それこそが「本当の俺じゃない、大人たちがし向けたんだ」な、この物語のやるせない部分の具現なんだなと。ベン様自身もそう歌ってるよな、ロミオをかばって。
最初に見たときは、ベンヴォーリオまっつのかっこよさにばかりくらくら来てたんだけど、だんだんそうじゃない、弱い、哀しい部分が大きくなって。
てゆーかこの人、相当繊細ぢゃないか?
マーキューシオの最期を見取るところの、魂が抜け落ちたような姿。いたいけですらある表情。無垢な少女のようだ……「少年」ですらなく、強き者の庇護を必要とするような。
ロミオの亡骸を前に、立っていることが出来ず、ぺたんと、まるで正座しているかのようになってしまうところ。かっこいい坐り方ではなく、男らしくもなく、そんなことを考えてる余裕もない、空っぽの姿。
ロミオの眠る台の縁に両手をついて、そこに顔を埋めてしまう、子どものような泣き方。
これが本来のベンヴォーリオ。彼はロミオをピュアだと思っているけれど、ベン様だってほんとはピュアなんだよ。ゆがめられてしまっていただけで。
そして人は、やり直せる。
生きている限り。
間違いは間違いで、なかったことにはできないけれど、改めることは出来る。
だからベンヴォーリオは立ち上がる。
……大公閣下@しゅうくんに腰を抱かれるように(笑)去っていくのが、ひそかなツボだ。あの身長差、体格差。
これから大公閣下と共に、新しいヴェローナを作るべく努力するんだよね?
とまあ、そんなこんな。
観ているうちにまた感想は変化するかもしんないけど、現在はこんな感じ。
大人で強いまっつ、ドSなまっつばかり最近見ていた気がするので、繊細でやさしい、幼いまっつが新鮮でどきどきしまつ(笑)。
しかも前半は黒くて悪くてかっこいいまっつだし。
なんて美味しいんだ、ベンヴォーリオ。
でもってフィナーレなんだけど。
初日の感想に2回目の登場は短髪地毛だと書いてるけど、翌日の11時公演でえらいことになっていた(笑)ので、地毛オンリーではないことがわかった。
すみれ色の燕尾で登場するとき、たしかにぱっと見、短髪で燕尾の衿がちゃんと見えているんだけど……まっつアレ、ナニやってんの? 編み込み? なんか複雑なことになってないか、後ろ髪。
2日の11時公演フィナーレ、燕尾まっつは何故か短い後ろ髪を味も素っ気もないゴムくくりでもしているような感じになっていて、なんで後ろくくってるんだろ、と思って見ていたら、どんどんどこからともなく長い髪がぱさりさぱさりと落ちてきた。
踊れば踊るほど、髪が長くなるまっつ。
男役群舞から、ヲカマ……ぢゃねえ、ショートカット美女ふたりをまじえたダンスになるころには、ロン毛のまつださんがそこに。しかし彼は涼しい笑顔。髪の毛失敗してる? なんのこと? と言わんばかりに。
内心めちゃ焦ってんだろうなあ、と想像しつつも、気合いの入った「これがふつーですよ。ナニかありました?」な笑顔とのギャップに、ひとり客席で悶えた(笑)。
んで、3回目の観劇時に後ろ髪がどういう仕掛けになっているのかがんばって見たんだけど、やっぱよくわかんない。
パレードでまたベンヴォーリオになるため、付け毛をはずせないんだろうけど、それなら無理して短髪にならず、ずっとロン毛のままでいりゃいいのに……黒ピン使ってるのも見えるし、なんでああまで苦労してんだろう……もともと髪型をころころ変えられるほど器用ぢゃないんだろうに(笑)。
ああもお、かわいいなあ。
パレードでは足元をなんか心配してしまうし。
だってあの人、白のスターブーツなんか履いてるんですよ?? そんなもん履いたまっつが見られるとは、夢にも思ってなかったので、初日は目を疑いました。
で、歩きにくそうだなあ……と。
階段気を付けてね?(余計なお世話)
マーキューシオを失って、ロミオまで失って。ベンヴォーリオどんだけ不幸のフルコース。
このあと彼は、タカから鳩へ変貌する。
モンタギューのリーダーだったはずなのに、血に飢えた人々はベンヴォーリオの言葉を聞かない。
いや、ベンヴォーリオがリーダーたり得たのは、彼が「憎しみ」というエネルギーの切っ先役だったから。共通の敵を持つことでグループがまとまる、目に見えない大きな力。
憎しみの呪縛から解き放たれたベン様は、モンタギューもキャピュレットもない、ただ争いを止めたいと願う。
大きな力の前で、あまりに無力に。
憎み合うふたつの勢力、大人たちからゆがめられてしまった子どもたち。
ロミオは最初からそういった呪縛の外にいたし、ティボルトは呪縛の中で自滅した。
ベンヴォーリオは唯一、物語の途中で呪縛が解けるキャラクタなんだ。
だから彼は変わる。
途中からは別人。
直接的な原因はマーキューシオが死に、ロミオがいなくなったためだけれど、ほんとのところはそうじゃない。
ジュリエットを愛するロミオを見て、彼が訴える「自由に生きる権利」に共感し、憎しみという何代にも渡る呪いを打ち破ったためだ。
ゆがめられる前の、本来のベン様に戻ったんだ。
親友たちに見せていた、やさしい少年の顔に。
他人が傷つくことにも傷つく、ごく当たり前の少年に。
そのやさしさやまともさを取り戻した代償が、さらなる絶望だっつーのが、この物語の残酷なところ。
ベンヴォーリオが憎しみに囚われたままだったら、ジュリエットの死をロミオに伝えに行きはしなかった。
……ところでベン様は、自分が死刑執行人だという意識はあったのかな?
れおんくんのロミオはともかく、キムくんのロミオはベン様にジュリエットの死を告げられたときからすでに死んでいたと思うので、ベン様がロミオを直接殺してるんだよねええ。
ジュリエットが死んだと知ったらロミオは死ぬだろう、ってわかって言っているのか、「誰かに殺されるくらいなら、親友の俺の手で殺してやる」ってことなのか……まあそれはまた欄を改めて妄想するとして。
冒頭のテーマに戻るとだ、ベンヴォーリオというキャラクタの持つ二面性、挑発するくせに止める、どっちやねん!な半端さ。
それこそが「本当の俺じゃない、大人たちがし向けたんだ」な、この物語のやるせない部分の具現なんだなと。ベン様自身もそう歌ってるよな、ロミオをかばって。
最初に見たときは、ベンヴォーリオまっつのかっこよさにばかりくらくら来てたんだけど、だんだんそうじゃない、弱い、哀しい部分が大きくなって。
てゆーかこの人、相当繊細ぢゃないか?
マーキューシオの最期を見取るところの、魂が抜け落ちたような姿。いたいけですらある表情。無垢な少女のようだ……「少年」ですらなく、強き者の庇護を必要とするような。
ロミオの亡骸を前に、立っていることが出来ず、ぺたんと、まるで正座しているかのようになってしまうところ。かっこいい坐り方ではなく、男らしくもなく、そんなことを考えてる余裕もない、空っぽの姿。
ロミオの眠る台の縁に両手をついて、そこに顔を埋めてしまう、子どものような泣き方。
これが本来のベンヴォーリオ。彼はロミオをピュアだと思っているけれど、ベン様だってほんとはピュアなんだよ。ゆがめられてしまっていただけで。
そして人は、やり直せる。
生きている限り。
間違いは間違いで、なかったことにはできないけれど、改めることは出来る。
だからベンヴォーリオは立ち上がる。
……大公閣下@しゅうくんに腰を抱かれるように(笑)去っていくのが、ひそかなツボだ。あの身長差、体格差。
これから大公閣下と共に、新しいヴェローナを作るべく努力するんだよね?
とまあ、そんなこんな。
観ているうちにまた感想は変化するかもしんないけど、現在はこんな感じ。
大人で強いまっつ、ドSなまっつばかり最近見ていた気がするので、繊細でやさしい、幼いまっつが新鮮でどきどきしまつ(笑)。
しかも前半は黒くて悪くてかっこいいまっつだし。
なんて美味しいんだ、ベンヴォーリオ。
でもってフィナーレなんだけど。
初日の感想に2回目の登場は短髪地毛だと書いてるけど、翌日の11時公演でえらいことになっていた(笑)ので、地毛オンリーではないことがわかった。
すみれ色の燕尾で登場するとき、たしかにぱっと見、短髪で燕尾の衿がちゃんと見えているんだけど……まっつアレ、ナニやってんの? 編み込み? なんか複雑なことになってないか、後ろ髪。
2日の11時公演フィナーレ、燕尾まっつは何故か短い後ろ髪を味も素っ気もないゴムくくりでもしているような感じになっていて、なんで後ろくくってるんだろ、と思って見ていたら、どんどんどこからともなく長い髪がぱさりさぱさりと落ちてきた。
踊れば踊るほど、髪が長くなるまっつ。
男役群舞から、ヲカマ……ぢゃねえ、ショートカット美女ふたりをまじえたダンスになるころには、ロン毛のまつださんがそこに。しかし彼は涼しい笑顔。髪の毛失敗してる? なんのこと? と言わんばかりに。
内心めちゃ焦ってんだろうなあ、と想像しつつも、気合いの入った「これがふつーですよ。ナニかありました?」な笑顔とのギャップに、ひとり客席で悶えた(笑)。
んで、3回目の観劇時に後ろ髪がどういう仕掛けになっているのかがんばって見たんだけど、やっぱよくわかんない。
パレードでまたベンヴォーリオになるため、付け毛をはずせないんだろうけど、それなら無理して短髪にならず、ずっとロン毛のままでいりゃいいのに……黒ピン使ってるのも見えるし、なんでああまで苦労してんだろう……もともと髪型をころころ変えられるほど器用ぢゃないんだろうに(笑)。
ああもお、かわいいなあ。
パレードでは足元をなんか心配してしまうし。
だってあの人、白のスターブーツなんか履いてるんですよ?? そんなもん履いたまっつが見られるとは、夢にも思ってなかったので、初日は目を疑いました。
で、歩きにくそうだなあ……と。
階段気を付けてね?(余計なお世話)
昨日までの俺たち・その1。ロミオとジュリエット
2011年1月2日 タカラヅカ ベン様は、いったい何回仲裁に入るのでしょうか?
あまりにいつもいつも仲裁ばっかしてるので、数えようとして、早々に挫折しました。8回までは数えたんだけど……多すぎだよ。
てことで『ロミオとジュリエット』、ベンヴォーリオ@まっつの行動調査。
まずまっつを整理しないと他の感想が書けないという、狭量なのーみそゆえ。
ベンヴォーリオって、どんな人?
ベンヴォーリオとマーキューシオ@ちぎくんは、モンタギューのリーダー。
とりあえずどっちも不良少年、かつ危険な人物として紹介される。いや、別に不良ではないんだけど、この作品では不良少年グループ同士の抗争っぽく描かれているから。
リーダーがふたりいるグループ。(ちなみにロミオ@キムくんはチームのアイドルポジ・笑)
ひとりはキレやすく暴力的、ひとりはクールで大人。……てのがキャラ立ての定番。
マーキューシオが短気設定なので、ベン様がそれを止める役目ってのはわかるけど、それにしても同じことばっかやらせすぎだぞイケコ(笑)。
マーさん相手だけでなく、他の人たちのことも片っ端から止めてるんだよなー。だから数え切れない(笑)。
んで、そういう「制止役」つーならば、もっと完璧クールで感情が動かないとか、両家の争いに反対だとか、穏やかで争いや騒動自体を嫌うとかなら、わかるんだけど。
ベン様自身、十分好戦的だし。
挑発したりからかったり、舞踏会に潜り込んだり、やることは十分過激かつ幼稚。
さんざん挑発しておいて、いざ暴力沙汰?てなときは止めに入るという、迷惑な男。どっちやねん!という。
ツートンカラーの髪からして、自己顕示欲の強いナルシスト。
絶対自分を色男だと思ってる。
ジュリエットの乳母@コマに「ボクがロミオです」と超かっこつけて迫ったのに、「こんな男」呼ばわりされ魅力を全否定。そのときのショック顔からして、女に振られることに慣れてない……振られるとはカケラも思ってないことがわかる。
仕草は貴族的で慇懃無礼。
いちいち大仰な挨拶をする。特に敵であるキャピュレット相手にはよくやってる……相手をバカにするために。
さらに、舌出しに象徴される、下品な態度も取る。
そしてこれはまっつの特性なんだろうけど、黙っているとクールに見える。そりゃーもー、冷え冷えと。
いろんな顔があるし、言動が一致していない部分もあり、ベンヴォーリオの人となりはわかりにくい。
ヤンキーキャラとして筋が通っているマーキューシオと違って、なんか半端だぞっと。
ベンヴォーリオの二面性の最大部分は、「敵」と「仲間」に対する顔の違いだろう。
冷ややかだったり慇懃無礼だったりするのは、敵であるキャピュレット絡みのとき。
ロミオたち仲間の前では、やたらかわいこちゃんでちょいヘタレなキャラになる。
「戦争なんてなかったら良かったのにね、お兄ちゃん」ぢゃないけれど、両家の争いさえなければ、ベン様はヘタレなかわいこちゃんでいたのかもしれない。ちょいナル入ったカッコ付けの二枚目半だったのかもしれない。
マーさんのキレやすさは両家の争い関係なくそのままかもしんないけど、ベン様は相当違ったキャラになっていたかも?
ティボルト@ヲヅキが「本当の俺じゃない、大人たちがし向けたんだ」と歌うけど、ベン様もそうだよなあ、と。
とういうのも、ベンヴォーリオは物語の前半後半でかなりキャラが変わるからだ。
モンタギューのタカ派筆頭としてダークに踊っているところからはじまるオープニング、宿敵キャピュレットに対するときのクールかつ尊大な態度。
それが、親友ロミオの裏切り、決闘、マーキューシオの死で、劇的に変わる。
キャピュレットの娘と結婚したというロミオを責めるときも、マーキューシオが脊髄反射的な怒りや嫌悪感で吠えているのに対し、ベンヴォーリオは悲しみを打ち出し理を説いている。「駆け落ちしても連れ戻される、敵を愛しても幸せになれない」と。
ロミオに裏切られたことに怒りはあるだろうし悲しみも大きいにしろ、それだけではなく、ロミオが不幸になることを心配している。マーさんよりベン様が精神的に大人なのは、こーゆーところにも出ているよな。
そして決闘のさなか、ベンヴォーリオはロミオが訴える「誰もが自由に生きる権利がある」に共感する。
それこそ、ラダメスが歌う「世界に求む-王家に捧ぐ歌」を肯定し、アイーダが毅然と顔を上げて唱和するがごとく(笑)。
ロミオの歌にがっつり応える。
ロミオはほんとならここでロレンス神父以外の味方を得るはずだったんだ。親友ベンヴォーリオもまた、彼の恋を認め、応援してくれるはずだったんだ。
だがマーキューシオの死、ティボルト殺害の罪で急転直下。
ベンヴォーリオが、ロミオが目指すものを一緒に目指そうと、同じ夢を見ようとしたその直後、大きな力が少年たちを引き裂く。
大人たちから否応なく受け継がされてきた憎しみ、負の連鎖がマーキューシオを殺す。
憎しみではなく愛を、信じてみようとしたその矢先に。
声に出して態度に出して取り乱すロミオと違い、ベンヴォーリオは静かに打ちのめされる。
息絶えようとする親友を呆然と見つめる。
……ベン様がロミオ大好きなのはデフォルトだけど、実はいちばん彼が愛してたのはマーキューシオぢゃないかと思うのよ。
ロミオは親友だけど、マーさんは魂の双子っていうか。ロミオはベン様とはいろいろチガウ部分があるけれど、マーさんとは言葉不要の関係というか、子猫がじゃれ合うみたいにいつもいつも一緒で、離ればなれになることなんか考えてもいなさそうだから。
子どもの頃からナニも隠さない仲だったという3人組だけど、ロミオが知らない、ベンヴォーリオとマーキューシオふたりだけの秘密はあったと思う。
キャピュレットとの抗争のことだったり、女絡みのことだったり。ロミオに言ったら引かれるよーなことは、あえて言わずにふたりだけの秘密にしていそう。
ワルイコトを共有する、一種の共犯。運命共同体。ふたりにとってロミオは天使、聖域。ふたりともロミオを愛しているけれど、ほんとのとこいちばん愛し合っていた……それを確認するまでもなかったのは、ベン様とマーさんかもなと。
確認するまでもないから、マーさんは最後ロミオにばっか意識を向ける。彼は去る側だから、愛してやまない天使ロミオに思いをぶつけて事切れていい。
「失う」ことで、自分の中の思いに気づき、呆然とするのはベンヴォーリオ。置いて行かれる側の彼は、今まさに自分の半身が失われるのだと知る。
怒るとか復讐とか。
そんなことすら、考えつかない、喪失。
ロミオにとってマーキューシオは親友ではあっても半身ではないのね。だから彼は取り乱すことができた。てゆーかマーさんがひどいんだけどね。ロミオのせいで刺されたとか言うな(笑)。そのへんの無神経さがマーさん。
取り乱したロミオがティボルトを刺し……半身を失って身動きできないベン様がナニも出来ないウチに、ロミオすらベン様から離れていく。
マーキューシオを失って、ロミオまで失う……って。ベンヴォーリオどんだけ不幸のフルコース。
続く。
あまりにいつもいつも仲裁ばっかしてるので、数えようとして、早々に挫折しました。8回までは数えたんだけど……多すぎだよ。
てことで『ロミオとジュリエット』、ベンヴォーリオ@まっつの行動調査。
まずまっつを整理しないと他の感想が書けないという、狭量なのーみそゆえ。
ベンヴォーリオって、どんな人?
ベンヴォーリオとマーキューシオ@ちぎくんは、モンタギューのリーダー。
とりあえずどっちも不良少年、かつ危険な人物として紹介される。いや、別に不良ではないんだけど、この作品では不良少年グループ同士の抗争っぽく描かれているから。
リーダーがふたりいるグループ。(ちなみにロミオ@キムくんはチームのアイドルポジ・笑)
ひとりはキレやすく暴力的、ひとりはクールで大人。……てのがキャラ立ての定番。
マーキューシオが短気設定なので、ベン様がそれを止める役目ってのはわかるけど、それにしても同じことばっかやらせすぎだぞイケコ(笑)。
マーさん相手だけでなく、他の人たちのことも片っ端から止めてるんだよなー。だから数え切れない(笑)。
んで、そういう「制止役」つーならば、もっと完璧クールで感情が動かないとか、両家の争いに反対だとか、穏やかで争いや騒動自体を嫌うとかなら、わかるんだけど。
ベン様自身、十分好戦的だし。
挑発したりからかったり、舞踏会に潜り込んだり、やることは十分過激かつ幼稚。
さんざん挑発しておいて、いざ暴力沙汰?てなときは止めに入るという、迷惑な男。どっちやねん!という。
ツートンカラーの髪からして、自己顕示欲の強いナルシスト。
絶対自分を色男だと思ってる。
ジュリエットの乳母@コマに「ボクがロミオです」と超かっこつけて迫ったのに、「こんな男」呼ばわりされ魅力を全否定。そのときのショック顔からして、女に振られることに慣れてない……振られるとはカケラも思ってないことがわかる。
仕草は貴族的で慇懃無礼。
いちいち大仰な挨拶をする。特に敵であるキャピュレット相手にはよくやってる……相手をバカにするために。
さらに、舌出しに象徴される、下品な態度も取る。
そしてこれはまっつの特性なんだろうけど、黙っているとクールに見える。そりゃーもー、冷え冷えと。
いろんな顔があるし、言動が一致していない部分もあり、ベンヴォーリオの人となりはわかりにくい。
ヤンキーキャラとして筋が通っているマーキューシオと違って、なんか半端だぞっと。
ベンヴォーリオの二面性の最大部分は、「敵」と「仲間」に対する顔の違いだろう。
冷ややかだったり慇懃無礼だったりするのは、敵であるキャピュレット絡みのとき。
ロミオたち仲間の前では、やたらかわいこちゃんでちょいヘタレなキャラになる。
「戦争なんてなかったら良かったのにね、お兄ちゃん」ぢゃないけれど、両家の争いさえなければ、ベン様はヘタレなかわいこちゃんでいたのかもしれない。ちょいナル入ったカッコ付けの二枚目半だったのかもしれない。
マーさんのキレやすさは両家の争い関係なくそのままかもしんないけど、ベン様は相当違ったキャラになっていたかも?
ティボルト@ヲヅキが「本当の俺じゃない、大人たちがし向けたんだ」と歌うけど、ベン様もそうだよなあ、と。
とういうのも、ベンヴォーリオは物語の前半後半でかなりキャラが変わるからだ。
モンタギューのタカ派筆頭としてダークに踊っているところからはじまるオープニング、宿敵キャピュレットに対するときのクールかつ尊大な態度。
それが、親友ロミオの裏切り、決闘、マーキューシオの死で、劇的に変わる。
キャピュレットの娘と結婚したというロミオを責めるときも、マーキューシオが脊髄反射的な怒りや嫌悪感で吠えているのに対し、ベンヴォーリオは悲しみを打ち出し理を説いている。「駆け落ちしても連れ戻される、敵を愛しても幸せになれない」と。
ロミオに裏切られたことに怒りはあるだろうし悲しみも大きいにしろ、それだけではなく、ロミオが不幸になることを心配している。マーさんよりベン様が精神的に大人なのは、こーゆーところにも出ているよな。
そして決闘のさなか、ベンヴォーリオはロミオが訴える「誰もが自由に生きる権利がある」に共感する。
それこそ、ラダメスが歌う「世界に求む-王家に捧ぐ歌」を肯定し、アイーダが毅然と顔を上げて唱和するがごとく(笑)。
ロミオの歌にがっつり応える。
ロミオはほんとならここでロレンス神父以外の味方を得るはずだったんだ。親友ベンヴォーリオもまた、彼の恋を認め、応援してくれるはずだったんだ。
だがマーキューシオの死、ティボルト殺害の罪で急転直下。
ベンヴォーリオが、ロミオが目指すものを一緒に目指そうと、同じ夢を見ようとしたその直後、大きな力が少年たちを引き裂く。
大人たちから否応なく受け継がされてきた憎しみ、負の連鎖がマーキューシオを殺す。
憎しみではなく愛を、信じてみようとしたその矢先に。
声に出して態度に出して取り乱すロミオと違い、ベンヴォーリオは静かに打ちのめされる。
息絶えようとする親友を呆然と見つめる。
……ベン様がロミオ大好きなのはデフォルトだけど、実はいちばん彼が愛してたのはマーキューシオぢゃないかと思うのよ。
ロミオは親友だけど、マーさんは魂の双子っていうか。ロミオはベン様とはいろいろチガウ部分があるけれど、マーさんとは言葉不要の関係というか、子猫がじゃれ合うみたいにいつもいつも一緒で、離ればなれになることなんか考えてもいなさそうだから。
子どもの頃からナニも隠さない仲だったという3人組だけど、ロミオが知らない、ベンヴォーリオとマーキューシオふたりだけの秘密はあったと思う。
キャピュレットとの抗争のことだったり、女絡みのことだったり。ロミオに言ったら引かれるよーなことは、あえて言わずにふたりだけの秘密にしていそう。
ワルイコトを共有する、一種の共犯。運命共同体。ふたりにとってロミオは天使、聖域。ふたりともロミオを愛しているけれど、ほんとのとこいちばん愛し合っていた……それを確認するまでもなかったのは、ベン様とマーさんかもなと。
確認するまでもないから、マーさんは最後ロミオにばっか意識を向ける。彼は去る側だから、愛してやまない天使ロミオに思いをぶつけて事切れていい。
「失う」ことで、自分の中の思いに気づき、呆然とするのはベンヴォーリオ。置いて行かれる側の彼は、今まさに自分の半身が失われるのだと知る。
怒るとか復讐とか。
そんなことすら、考えつかない、喪失。
ロミオにとってマーキューシオは親友ではあっても半身ではないのね。だから彼は取り乱すことができた。てゆーかマーさんがひどいんだけどね。ロミオのせいで刺されたとか言うな(笑)。そのへんの無神経さがマーさん。
取り乱したロミオがティボルトを刺し……半身を失って身動きできないベン様がナニも出来ないウチに、ロミオすらベン様から離れていく。
マーキューシオを失って、ロミオまで失う……って。ベンヴォーリオどんだけ不幸のフルコース。
続く。
帰れない場所と、今いる場所。@ロミオとジュリエット
2011年1月1日 タカラヅカ 鏡開きで泣きました。
まとぶさん、蘭ちゃん、そしてサプライズで登場の花組メンバー。「元花組もひとりまざってます」……れみちゃん。
わたしの好きな花組が、そこにある。
まとぶんや壮くんがきらきら笑っていて、めおちゃんがしゅん様が神妙な顔していて、下級生までひとりずつ名前の点呼が出来て。
わたしのホームだった組が、みんなが、そこにある。
ああ、そこは帰れない場所なんだ、と思った。
どんなに愛しくても時は戻らない、止まらない。まっつはそこにいないし、まとぶん他は退団してしまう。
そーやってひとりでべそかいて。
2年前と同じように、ロビーの出演者写真を見上げた。『太王四神記』初日も、鏡開きのときにキャトルレーヴ入口上に飾られた写真を見て、韓国時代劇コスプレな人々の中まっつが時代を超越した涼しい姿で映っていて震撼したっけ。
『ロミオとジュリエット』スチールのまっつは、黒髪でした。
あれ? 宝塚支局の写真と違うぞ、と思い、あわててプログラムを買いに行く。
そしてプログラムをめくって。
腰を抜かす。
まさかの1ページひとり写り!!
キムくんの美しいロミオ写真を何枚も見て、きれーねー写真集状態ねー、と前からめくっていって、トップ娘役がいないからヒロインはふたりで1ページなんだ、あーちぎくんかっこいーワイルドだわー。
と、なんの気負いもなくページめくって。
そこに、まつださんがいるとは、夢にも思わず。
全身写真っ?! こここここれって3番手位置ですよ?!!
うろたえきってここでまっつメイトにあわててメールして、そのあとでいや待てこれはオープニング写真だから、出演者スチールは別、そっちはどうなってんの、とあたふためページをめくり。
スチール写真も、1ページでした。ちぎくんと見開き。さらにあわくって、主な出演者インタビューページをめくる。こちらも1ページ。
おろおろおろおろ。ナニをすればいいんだろう、とまごついたあと、まっつメイトにプログラムを写メする。
……うろたえると、行動がおかしくなりますね。なんかわたし、あちこち徘徊していたようです。
てゆーか。
スチール写真のまっつベン様、黒髪に青メッシュでめちゃかっこいいんですけど?!
最初はこのイメージだったわけでしょ? なのになんで宝塚支局のゲネプロ写真は謎の金黒ツートンカラーなの?!
舞台はどっち??
願わくば、プログラムの青メッシュで……!!
と思っていたが、実際幕が開くと。
金黒ツートン様がいらっしゃいました。
『タカラヅカスペシャル2010』で後ろ髪が長かったのはこのためか、というロングヘア。黒髪を後ろで束ねてます。そして、アタマの上だけいかにも「ヅラ付けました」という金髪がわさっと盛られてます。アタマ長いです、髪が盛り上がってる分。……はっ。まっつったら髪の毛で身長を稼ごうとしている……っ?!(失礼な)
いやまあその、ナマで見るとそう変でもないというか、コレはコレでアリかなと思います……。所詮はファンなのでナニ見ても許せてしまうので、客観的な判断は出来ません。
ロミオ@キムくん、マーキューシオ@ちぎくん、ベンヴォーリオ@まっつがもお、かわいいです。愛しいです。
3人でわーーっと銀橋渡られたりするとどきどきします。
そしてまつださん、踊ってます、歌ってます。
歌ばっか言われてるけど彼、踊れる人でもあるんだってば。
そしてその、歌声。
コーラスの中でもどーんと聞こえる、その声。
彼が芯になって歌う群衆場面が何ヶ所かあるんだが、それらがもお、快感で。
キムくんも歌える人だから、キムくんが「主役」として朗々と歌い、それにコーラスが絡み、コーラスの中でもさらにまっつの声がキムくんに絡み、支えるというか。
うわナニこれ気持ちいい。
キムくんとまっつの声が絡む。つかず離れず、触れて絡んで自在に模様が織られる。
ああ、この人がトップさんだ。
まっつの組のトップさんなんだ。
まっつはこの人を支え、この人と舞台を作っていくんだ。
舞台の上のまっつが、すごく「イイ」顔をしていて。
彼が今、やりがいを持ってそこにいることがわかる。
ここが、まっつの居場所なんだ。
鏡割りで泣いた。帰れない場所を思って泣いた。
わたしはまだキモチを花組に残したまま、うまく切り替えが出来ずにいるけれど。
ご贔屓自身はもう、前に進んでいる。
花組が大切なことは変わらないけれど、これからは雪組もまた大切なホームになる。
ご贔屓がこんなにイイ顔をしている、そうあれる場所であり、仲間たちなんだ。
2幕のベンヴォーリオのソロ「どうやって伝えよう」はカーテン前にひとり。って、今までそんなの見たことナイ、まるまる1曲ソロ、しかも舞台にひとりきり。
そしてまた、この歌が。
この歌を、聴けて良かった。
ラストの絶唱とか鳥肌モノっす。
ベンヴォーリオはチャラい今どきの男の子で。
コミカルな顔もするし、凶暴な顔もする。ハードな場面も楽しい場面も出るし、2幕はシリアス一直線だ。ひとつの舞台の中でいろんな顔を見せる。ロミオと同じように……いや、あるいはそれ以上に、彼は急激に成長していく。
オープニングの舌出し挑発顔のエロさ(笑)にがつんとやられ、二枚目半のボクちゃん喋りにあわあわし、ロミオを責めながらも親友の言葉にきちんと耳を傾け胸に届いている姿から、マーキューシオが今まさに死ぬってときの少女のような可憐さ(笑)にオペラグラスを落としそーになり、苦悩のファルセットに耳を疑い。
そしてフィナーレでは、黒髪まっつ健在。
金髪部分ヅラ(だからウィッグって言いなさいよ)をはずし、ザ・男役!なリーゼント。
……結局、彼は黒髪歴を更新しています(笑)。
ナニが驚いたかって、フィナーレの出番は2ヶ所なんだが、そこでいちいち髪型を変えてきていること! あのまっつがだよ?
最初は黒髪リーゼントなんだけど後ろ髪は付け毛のロングヘアでベン様踏襲。次は後ろ髪はずして地毛オンリー。……ただし地毛にも幾筋かはメッシュ入ってるんでただの黒一色でもないんだけど。
ここまででも十分驚いてたんだけど。
最後のパレード。
ひろみ、ヲヅキと降りてきて、次はまっつだよね?と準備しているにもかかわらず、階段の上でスタンバっている姿が、まっつに見えなかった。
な、なんか、王子様みたいな姿してまつよ??
白尽くめ衣装、大きな袖、白マントに肩章付きでもお、およそまっつらしくない姿!(失礼な)
なんでまっつが金髪部分ヅラなのかわかった。
パレードの衣装は、金髪が似合うからだっ。
だって白い王子様なんだもん。真正面から見ると黒髪が見えなくて、金髪だけなんだもん。
白い王子様なまっつって……おろおろおろ。
いやはや、消耗しました。
泣いたり舞い上がったりもお。
暫定の3番目だろーとなんだろうと、こんなまっつを見られるなんて夢にも思わなかった。ありがとうありがとう。いろんな人、いろんなものに、とにかくありがとう。
まとぶさん、蘭ちゃん、そしてサプライズで登場の花組メンバー。「元花組もひとりまざってます」……れみちゃん。
わたしの好きな花組が、そこにある。
まとぶんや壮くんがきらきら笑っていて、めおちゃんがしゅん様が神妙な顔していて、下級生までひとりずつ名前の点呼が出来て。
わたしのホームだった組が、みんなが、そこにある。
ああ、そこは帰れない場所なんだ、と思った。
どんなに愛しくても時は戻らない、止まらない。まっつはそこにいないし、まとぶん他は退団してしまう。
そーやってひとりでべそかいて。
2年前と同じように、ロビーの出演者写真を見上げた。『太王四神記』初日も、鏡開きのときにキャトルレーヴ入口上に飾られた写真を見て、韓国時代劇コスプレな人々の中まっつが時代を超越した涼しい姿で映っていて震撼したっけ。
『ロミオとジュリエット』スチールのまっつは、黒髪でした。
あれ? 宝塚支局の写真と違うぞ、と思い、あわててプログラムを買いに行く。
そしてプログラムをめくって。
腰を抜かす。
まさかの1ページひとり写り!!
キムくんの美しいロミオ写真を何枚も見て、きれーねー写真集状態ねー、と前からめくっていって、トップ娘役がいないからヒロインはふたりで1ページなんだ、あーちぎくんかっこいーワイルドだわー。
と、なんの気負いもなくページめくって。
そこに、まつださんがいるとは、夢にも思わず。
全身写真っ?! こここここれって3番手位置ですよ?!!
うろたえきってここでまっつメイトにあわててメールして、そのあとでいや待てこれはオープニング写真だから、出演者スチールは別、そっちはどうなってんの、とあたふためページをめくり。
スチール写真も、1ページでした。ちぎくんと見開き。さらにあわくって、主な出演者インタビューページをめくる。こちらも1ページ。
おろおろおろおろ。ナニをすればいいんだろう、とまごついたあと、まっつメイトにプログラムを写メする。
……うろたえると、行動がおかしくなりますね。なんかわたし、あちこち徘徊していたようです。
てゆーか。
スチール写真のまっつベン様、黒髪に青メッシュでめちゃかっこいいんですけど?!
最初はこのイメージだったわけでしょ? なのになんで宝塚支局のゲネプロ写真は謎の金黒ツートンカラーなの?!
舞台はどっち??
願わくば、プログラムの青メッシュで……!!
と思っていたが、実際幕が開くと。
金黒ツートン様がいらっしゃいました。
『タカラヅカスペシャル2010』で後ろ髪が長かったのはこのためか、というロングヘア。黒髪を後ろで束ねてます。そして、アタマの上だけいかにも「ヅラ付けました」という金髪がわさっと盛られてます。アタマ長いです、髪が盛り上がってる分。……はっ。まっつったら髪の毛で身長を稼ごうとしている……っ?!(失礼な)
いやまあその、ナマで見るとそう変でもないというか、コレはコレでアリかなと思います……。所詮はファンなのでナニ見ても許せてしまうので、客観的な判断は出来ません。
ロミオ@キムくん、マーキューシオ@ちぎくん、ベンヴォーリオ@まっつがもお、かわいいです。愛しいです。
3人でわーーっと銀橋渡られたりするとどきどきします。
そしてまつださん、踊ってます、歌ってます。
歌ばっか言われてるけど彼、踊れる人でもあるんだってば。
そしてその、歌声。
コーラスの中でもどーんと聞こえる、その声。
彼が芯になって歌う群衆場面が何ヶ所かあるんだが、それらがもお、快感で。
キムくんも歌える人だから、キムくんが「主役」として朗々と歌い、それにコーラスが絡み、コーラスの中でもさらにまっつの声がキムくんに絡み、支えるというか。
うわナニこれ気持ちいい。
キムくんとまっつの声が絡む。つかず離れず、触れて絡んで自在に模様が織られる。
ああ、この人がトップさんだ。
まっつの組のトップさんなんだ。
まっつはこの人を支え、この人と舞台を作っていくんだ。
舞台の上のまっつが、すごく「イイ」顔をしていて。
彼が今、やりがいを持ってそこにいることがわかる。
ここが、まっつの居場所なんだ。
鏡割りで泣いた。帰れない場所を思って泣いた。
わたしはまだキモチを花組に残したまま、うまく切り替えが出来ずにいるけれど。
ご贔屓自身はもう、前に進んでいる。
花組が大切なことは変わらないけれど、これからは雪組もまた大切なホームになる。
ご贔屓がこんなにイイ顔をしている、そうあれる場所であり、仲間たちなんだ。
2幕のベンヴォーリオのソロ「どうやって伝えよう」はカーテン前にひとり。って、今までそんなの見たことナイ、まるまる1曲ソロ、しかも舞台にひとりきり。
そしてまた、この歌が。
この歌を、聴けて良かった。
ラストの絶唱とか鳥肌モノっす。
ベンヴォーリオはチャラい今どきの男の子で。
コミカルな顔もするし、凶暴な顔もする。ハードな場面も楽しい場面も出るし、2幕はシリアス一直線だ。ひとつの舞台の中でいろんな顔を見せる。ロミオと同じように……いや、あるいはそれ以上に、彼は急激に成長していく。
オープニングの舌出し挑発顔のエロさ(笑)にがつんとやられ、二枚目半のボクちゃん喋りにあわあわし、ロミオを責めながらも親友の言葉にきちんと耳を傾け胸に届いている姿から、マーキューシオが今まさに死ぬってときの少女のような可憐さ(笑)にオペラグラスを落としそーになり、苦悩のファルセットに耳を疑い。
そしてフィナーレでは、黒髪まっつ健在。
金髪部分ヅラ(だからウィッグって言いなさいよ)をはずし、ザ・男役!なリーゼント。
……結局、彼は黒髪歴を更新しています(笑)。
ナニが驚いたかって、フィナーレの出番は2ヶ所なんだが、そこでいちいち髪型を変えてきていること! あのまっつがだよ?
最初は黒髪リーゼントなんだけど後ろ髪は付け毛のロングヘアでベン様踏襲。次は後ろ髪はずして地毛オンリー。……ただし地毛にも幾筋かはメッシュ入ってるんでただの黒一色でもないんだけど。
ここまででも十分驚いてたんだけど。
最後のパレード。
ひろみ、ヲヅキと降りてきて、次はまっつだよね?と準備しているにもかかわらず、階段の上でスタンバっている姿が、まっつに見えなかった。
な、なんか、王子様みたいな姿してまつよ??
白尽くめ衣装、大きな袖、白マントに肩章付きでもお、およそまっつらしくない姿!(失礼な)
なんでまっつが金髪部分ヅラなのかわかった。
パレードの衣装は、金髪が似合うからだっ。
だって白い王子様なんだもん。真正面から見ると黒髪が見えなくて、金髪だけなんだもん。
白い王子様なまっつって……おろおろおろ。
いやはや、消耗しました。
泣いたり舞い上がったりもお。
暫定の3番目だろーとなんだろうと、こんなまっつを見られるなんて夢にも思わなかった。ありがとうありがとう。いろんな人、いろんなものに、とにかくありがとう。
小鳥のように自由に。@2010年観劇回数
2010年12月31日 タカラヅカ籠の中にありし小鳥のはなされて自由にとび歩行く様に
苦しみを逃れて楽しみ多き身となる運なり
12月31日深夜……というか、0時を回ったので1月1日です、あけましておめでとうございます。
親の家で紅白にツッコミを入れながら年越しそばを食べ、そのあと除夜の鐘を聴きつつ弟とふたりで近所の神社へ初詣に行くのが恒例です。神社の隣がお寺で、そこで鐘突いてるんだよなー。
おみくじは「向大吉」という、微妙なモノでした……。
「これから良くなるよ!」という意味で、つまりそれって「今は不幸」ってことじゃん。
冒頭に転記したのが「運勢」です、つまり今のわたしは籠の中で苦しんでるんですかそうですか。
「んじゃ、今年はわたしを小鳥さんって呼ぶよーに!」
と言ったら、「大大吉」を引いた弟になまぬるく笑われました。ちっ。
つーことで、暦が変わってから『オール・リクエスト宝塚名曲!カウントダウン2011』を見ました。
感想。
れんたが、面白かった!
うまいヘタではなく、アレは「面白い」というくくりだと思う! あの振り付けは誰がやったんですか(笑)。
れんたが「エル・アルコン」歌い終わったあと、テレビに向かって拍手しちゃったよ。
んでその直後、まさかのまっつ。危惧した通りの(笑)、直立不動。
ナニこれ。狙ってんのかスカステの中の人(笑)。
みわさんは花男らしい歌いっぷりで、みりおくんは仰角のカメラアングル過多にはらはらしつつもそれ以外は問題なく素敵で、みっちゃんに至ってはもお全方向性全天候型の安心歌声!
組替えしてから舞台に立つ間もなくイベントだーのテレビだーので、「まっつ、雪組代表としてナニすんの?」状態なんだが、こうやって馴染みのない曲を歌うことになるわけだったのね。
水しぇんの歌ばかり歌わされているまっつに、声はイイけど、器用な人ではないんだなと思う。
歌い込んだ水くんの歌声で脳内再生される曲を、練習期間は決して長くないだろうまっつが歌うのではこんなに違和感があるのかと。脳裏の水くんの歌声を力尽くでねじ伏せるほどの、圧倒的歌唱力!ってわけではナイぞと。
舞台でまっつが聴かせてくれている、惚れ惚れする歌声はお稽古して努力して、その上で出来上がったモノなんだなと。
『カラマーゾフの兄弟』と『マリポーサの花』、どちらももっともっと歌い込めば、ずっと聴かせてくれたんだろうなと思う。
でも今は、水くんの歌声の方が勝っちゃうなあ……わたしのなかで。
いや、新年早々まっつに会えただけでうれしいっす。大好きな顔を見られて、大好きな声を聞けて幸福です。
さて2011年、小鳥なわたしはもっとシアワセになれるのかしらっと。
あ、2010年の観劇回数は、95回でした。
手帳に付けてる観劇したぞシールをざっくり数えただけ、内訳は不明。いちいち調べるのはめんどくさいし(笑)半券もちゃんと残してないし。
回数だけ、自分のために記録。
2010年は全公演観てます。博多が梅田の続演だったおかげで助かった(笑)。
しかし感想書けていない公演がちらほら。敗因はモバイルPCを失ったことが大きい。自宅でまとまった時間を取れない限り、ブログ更新できないんだもの。
びんぼーがみんな悪いんや。
元旦は鏡割り行って『ロミジュリ』観て、そのあと京都まで初詣予定。夜の伏見稲荷だっ、天気が心配だっ。(伏見稲荷は雨だと足元こわくて登れません・笑)
つか、『ロミジュリ』観るって決めていながら、チケット持ってないってどうなの。サバキの神様、今年もヨロシクお願いします。
苦しみを逃れて楽しみ多き身となる運なり
12月31日深夜……というか、0時を回ったので1月1日です、あけましておめでとうございます。
親の家で紅白にツッコミを入れながら年越しそばを食べ、そのあと除夜の鐘を聴きつつ弟とふたりで近所の神社へ初詣に行くのが恒例です。神社の隣がお寺で、そこで鐘突いてるんだよなー。
おみくじは「向大吉」という、微妙なモノでした……。
「これから良くなるよ!」という意味で、つまりそれって「今は不幸」ってことじゃん。
冒頭に転記したのが「運勢」です、つまり今のわたしは籠の中で苦しんでるんですかそうですか。
「んじゃ、今年はわたしを小鳥さんって呼ぶよーに!」
と言ったら、「大大吉」を引いた弟になまぬるく笑われました。ちっ。
つーことで、暦が変わってから『オール・リクエスト宝塚名曲!カウントダウン2011』を見ました。
感想。
れんたが、面白かった!
うまいヘタではなく、アレは「面白い」というくくりだと思う! あの振り付けは誰がやったんですか(笑)。
れんたが「エル・アルコン」歌い終わったあと、テレビに向かって拍手しちゃったよ。
んでその直後、まさかのまっつ。危惧した通りの(笑)、直立不動。
ナニこれ。狙ってんのかスカステの中の人(笑)。
みわさんは花男らしい歌いっぷりで、みりおくんは仰角のカメラアングル過多にはらはらしつつもそれ以外は問題なく素敵で、みっちゃんに至ってはもお全方向性全天候型の安心歌声!
組替えしてから舞台に立つ間もなくイベントだーのテレビだーので、「まっつ、雪組代表としてナニすんの?」状態なんだが、こうやって馴染みのない曲を歌うことになるわけだったのね。
水しぇんの歌ばかり歌わされているまっつに、声はイイけど、器用な人ではないんだなと思う。
歌い込んだ水くんの歌声で脳内再生される曲を、練習期間は決して長くないだろうまっつが歌うのではこんなに違和感があるのかと。脳裏の水くんの歌声を力尽くでねじ伏せるほどの、圧倒的歌唱力!ってわけではナイぞと。
舞台でまっつが聴かせてくれている、惚れ惚れする歌声はお稽古して努力して、その上で出来上がったモノなんだなと。
『カラマーゾフの兄弟』と『マリポーサの花』、どちらももっともっと歌い込めば、ずっと聴かせてくれたんだろうなと思う。
でも今は、水くんの歌声の方が勝っちゃうなあ……わたしのなかで。
いや、新年早々まっつに会えただけでうれしいっす。大好きな顔を見られて、大好きな声を聞けて幸福です。
さて2011年、小鳥なわたしはもっとシアワセになれるのかしらっと。
あ、2010年の観劇回数は、95回でした。
手帳に付けてる観劇したぞシールをざっくり数えただけ、内訳は不明。いちいち調べるのはめんどくさいし(笑)半券もちゃんと残してないし。
回数だけ、自分のために記録。
2010年は全公演観てます。博多が梅田の続演だったおかげで助かった(笑)。
しかし感想書けていない公演がちらほら。敗因はモバイルPCを失ったことが大きい。自宅でまとまった時間を取れない限り、ブログ更新できないんだもの。
びんぼーがみんな悪いんや。
元旦は鏡割り行って『ロミジュリ』観て、そのあと京都まで初詣予定。夜の伏見稲荷だっ、天気が心配だっ。(伏見稲荷は雨だと足元こわくて登れません・笑)
つか、『ロミジュリ』観るって決めていながら、チケット持ってないってどうなの。サバキの神様、今年もヨロシクお願いします。
金×黒のエクスタシー(笑)。@ロミオとジュリエット
2010年12月30日 タカラヅカ あの人の中で、ナニが起こっているんだろう。
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/takarazuka/backnumber/101230/more_photo1.html
↑ スポニチ宝塚歌劇支局のアレです。
「すずみんベン様は潔いベリーショートのプラチナブロンドだった。まっつベン様の髪型と色はどうなるのか?」
てのは、まっつファンならずとも、多少は興味のわくところだったと思う。
……これは、いったい……。
そう遠くない昔。
友人のゆみこファンは初日が近づくとそりゃーもーうるさかった。
「ゆみこちゃん、髪型失敗してないかしらっ?!」
1回2回ぢゃないよ? 公演前は毎回だよ? なんでこーいつも同じこと言って騒ぐんだろう、と不思議だった。
とゆーのもだ、「ゆみこがスチール失敗してる! ひどい!」と言って見せられる写真は大抵「?? いつものゆみこじゃん」てなもんで、違いがわからなかったんだ。
ああ。
今になってわかった。実感した。
たしかに気になるわ、おびえるわ、びびるわ。
まっつ、やらかした??
我がご贔屓は今まで髪型やらメイクやらで、なんの心配もない人だった。期待もない代わりに、心配もなかった。
いつ見ても同じだったので(笑)。
2009年元旦、『太王四神記』初日に友人のドリーさんに、
「まっつの汎用性の高さはすごいね!」
と、しみじみ言われたように、まっつはいつどこでナニを見ても変化の少ない人だった。
あの超コスプレ韓国時代劇で、まっつひとりヨーロッパ物でも現代物でもOKなスチール写真で載ってたからなー。
ナニやっても代わり映えしない。安心というか、今まで「まっつの髪型どんなかしらっ」とわざわざ考えたこともないわ。いつも似たり寄ったりだもん。
黒髪歴が長いので、どこまで記録更新するつもりなのか、そーゆーネタ的な意味で気にはなっても、舞台姿を心配することなんて念頭になかった。
気にしていたのはヒゲ有りかナシかぐらいだよなー。でもこれはキャラや役の問題で、髪型の話ぢゃないしなー。
だから毎回贔屓の髪型だので観る前からぎゃーぎゃー言ってる友人が、不思議だった。
本気で愚痴ってるというより、「楽しそうだな毎回」となまぬるく微笑ましく思っていた。よーするにただのノロケじゃん、と。
ごめんよnanaタン、身をもって実感したわ……これは騒ぎたくなるわ、ぎゃーぎゃー言いたくなるわ……。ノロケの一種かもしれないけど、贔屓の一大事とばかりに誰かにナニか言いたくなるわ……。
写真見てからもー、まっつメイトと怒濤のメール会話。
悲鳴っちゅーか笑いっちゅーか(笑)。
まっつベン様が黒髪だろうと金髪だろうとショートだろうとロングだろうと、「どーせいつものまっつ」だとタカをくくっていたよ……「失敗するかも」なんて心配皆無だったよ。
黒髪まっつならほんといつも通りだし、金髪だとしてもアズ@『スカウト』があるので、なんの疑問もない。
まさか、ツートンカラーとわ……っっ。
大地に両手をついて、「やられた……」とがっくりうなだれました、盛大に(笑)。
てゆーかあの金髪はヅラなの? 黒髪地毛にヅラ載せてんの??(エクステって言いなさいよ)
イケコのこだわりなの? 指示なの? 今までのまっつからは想像もつかないセンスなんですが……っ。
いやあ。
深夜までメール攻勢できるよーなネタをありがとう、この年の瀬に、って感じっす。
わたしたちの合い言葉は、「ナマで見れば、かっこいいのかもしれないし!」という、励ましの言葉……(笑)。
うん、あの写真が微妙なだけだよね? ナマで、動いているのを見れば、きっとかっこいいんだよね? おしゃれなんだよね?
そーだよね、まっつ?(笑)←笑うのか
雪組デビュー、はじめてまっつを見る雪組ファンも多いだろうに、今までとがらりと芸風変えて、どこの転校デビューヤンキーって感じですが(笑)。
でもこれはわたしがファンだから過剰反応しちゃってるだけで、世の中の人には「?? いつものまっつじゃん」てなもんで、なんの不思議もない姿なのかもしれません。
初日がますます楽しみになりました。
ゆみこファンの友人が、初日観劇後にファン仲間へまずメールで報告する第一声が「髪型失敗してなかったよ!」とかだったことを胸に熱く思い出しながら、わたしも同じ行動を取りそうですよMyフレンズ。
うん。
とどのつまりはノロケです。まっつまっつまっつ!
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/takarazuka/backnumber/101230/more_photo1.html
↑ スポニチ宝塚歌劇支局のアレです。
「すずみんベン様は潔いベリーショートのプラチナブロンドだった。まっつベン様の髪型と色はどうなるのか?」
てのは、まっつファンならずとも、多少は興味のわくところだったと思う。
……これは、いったい……。
そう遠くない昔。
友人のゆみこファンは初日が近づくとそりゃーもーうるさかった。
「ゆみこちゃん、髪型失敗してないかしらっ?!」
1回2回ぢゃないよ? 公演前は毎回だよ? なんでこーいつも同じこと言って騒ぐんだろう、と不思議だった。
とゆーのもだ、「ゆみこがスチール失敗してる! ひどい!」と言って見せられる写真は大抵「?? いつものゆみこじゃん」てなもんで、違いがわからなかったんだ。
ああ。
今になってわかった。実感した。
たしかに気になるわ、おびえるわ、びびるわ。
まっつ、やらかした??
我がご贔屓は今まで髪型やらメイクやらで、なんの心配もない人だった。期待もない代わりに、心配もなかった。
いつ見ても同じだったので(笑)。
2009年元旦、『太王四神記』初日に友人のドリーさんに、
「まっつの汎用性の高さはすごいね!」
と、しみじみ言われたように、まっつはいつどこでナニを見ても変化の少ない人だった。
あの超コスプレ韓国時代劇で、まっつひとりヨーロッパ物でも現代物でもOKなスチール写真で載ってたからなー。
ナニやっても代わり映えしない。安心というか、今まで「まっつの髪型どんなかしらっ」とわざわざ考えたこともないわ。いつも似たり寄ったりだもん。
黒髪歴が長いので、どこまで記録更新するつもりなのか、そーゆーネタ的な意味で気にはなっても、舞台姿を心配することなんて念頭になかった。
気にしていたのはヒゲ有りかナシかぐらいだよなー。でもこれはキャラや役の問題で、髪型の話ぢゃないしなー。
だから毎回贔屓の髪型だので観る前からぎゃーぎゃー言ってる友人が、不思議だった。
本気で愚痴ってるというより、「楽しそうだな毎回」となまぬるく微笑ましく思っていた。よーするにただのノロケじゃん、と。
ごめんよnanaタン、身をもって実感したわ……これは騒ぎたくなるわ、ぎゃーぎゃー言いたくなるわ……。ノロケの一種かもしれないけど、贔屓の一大事とばかりに誰かにナニか言いたくなるわ……。
写真見てからもー、まっつメイトと怒濤のメール会話。
悲鳴っちゅーか笑いっちゅーか(笑)。
まっつベン様が黒髪だろうと金髪だろうとショートだろうとロングだろうと、「どーせいつものまっつ」だとタカをくくっていたよ……「失敗するかも」なんて心配皆無だったよ。
黒髪まっつならほんといつも通りだし、金髪だとしてもアズ@『スカウト』があるので、なんの疑問もない。
まさか、ツートンカラーとわ……っっ。
大地に両手をついて、「やられた……」とがっくりうなだれました、盛大に(笑)。
てゆーかあの金髪はヅラなの? 黒髪地毛にヅラ載せてんの??(エクステって言いなさいよ)
イケコのこだわりなの? 指示なの? 今までのまっつからは想像もつかないセンスなんですが……っ。
いやあ。
深夜までメール攻勢できるよーなネタをありがとう、この年の瀬に、って感じっす。
わたしたちの合い言葉は、「ナマで見れば、かっこいいのかもしれないし!」という、励ましの言葉……(笑)。
うん、あの写真が微妙なだけだよね? ナマで、動いているのを見れば、きっとかっこいいんだよね? おしゃれなんだよね?
そーだよね、まっつ?(笑)←笑うのか
雪組デビュー、はじめてまっつを見る雪組ファンも多いだろうに、今までとがらりと芸風変えて、どこの転校デビューヤンキーって感じですが(笑)。
でもこれはわたしがファンだから過剰反応しちゃってるだけで、世の中の人には「?? いつものまっつじゃん」てなもんで、なんの不思議もない姿なのかもしれません。
初日がますます楽しみになりました。
ゆみこファンの友人が、初日観劇後にファン仲間へまずメールで報告する第一声が「髪型失敗してなかったよ!」とかだったことを胸に熱く思い出しながら、わたしも同じ行動を取りそうですよMyフレンズ。
うん。
とどのつまりはノロケです。まっつまっつまっつ!
男歌。@14 COVERS TAKARAZUKA OTOKOUTA
2010年12月29日 タカラヅカ まっつの「I LOVE YOU」?!
まっつの歌がCDで聴ける、ってだけでも青天の霹靂なんですが。
公演曲をダウンロードで聴ける、ではなく、スタジオでわざわざ録音した音源なんて。
スターさんたちが歌う公演主題歌だって、スタジオ録音と舞台中継ではまったくチガウ。スタジオ録音の方が加工できる……とかいうことではなく、その場の勢いとか流れとかではない、「曲」にのみ集中し向き合った結果のよりプリミティヴな歌になるというか。
まっつにそーゆー場がめぐってくるなんて、想像したこともなかった。
その上、そのヘキレキな出来事が、よりによって「I LOVE YOU」……だと……?
まっつの声で、あの甘く切ないバラードを……?
…………。
…………。
…………。
……うおおおおっ。
うれしー、うれしすぎるーー!!
ええわたし、尾崎スキーです。そーゆー世代です(笑)。
わたしの周囲で尾崎豊はどっちかっつーと男子人気のヒトで、尾崎信者の男子とカラオケ行くときはよく「尾崎禁止令」が出てたなあ。信者男子に入り込み切って熱唱されると周囲はブリザード必至だからな。尾崎歌うときは周囲に「尾崎歌っていい?」ってお伺い立てなきゃなんなかったなあ……。わたしは信者まではいかなかったけれどとりあえずファンだったので、仲間と「尾崎カラオケ」と称し、カラオケ店にて尾崎の曲を上から全部入れて、ひとりずつ順番にそのときかかった曲を歌い続けるとゆーのもやったなあああ。「卒業」に当たっちゃったりしたら、ひとりでえんえん歌う羽目に……。
とまあ、我が青春の尾崎豊(笑)。
それをまっつで聴けるのかあ。
あの声で「I LOVE YOU」って繰り返すんだ……「子猫のような」とか歌っちゃうんだ……。なんてうひゃっほうな……。
でもって他の顔ぶれも。
ふつーにスターさんだからいろんな発売CDに名を並べていておかしくないみっちゃんやみりおくんとかにまざって、組ファン以外には無名だろう歌ウマさんたちが入っているのが素晴らしいですな。
てゆーか花組。
だいもんとアーサーって……!!
だいもんは歌ウマ路線スターとして組ファン以外からも認識されつつあるヒトだと思うけど、それでも今のポジションでこーゆー場にまざっているのがうれしい。
だいもんくんの1ファンとしてうれしい。だいもんの歌を聴ける。あの表現過多、表現欲、歌いたい欲のカタマリみたいな彼が、スタジオ録音でどんな声を聴かせてくれるのか、楽しみすぎる。
そして、アーサー。
何故にアーサー?!(笑)
や、歌ウマだけど。昔っから安定して歌ウマさんだけど。しかし、よりによって何故。
なんか昔スカステであった超恥ずかしい悶絶モノの番組を思い出しますわ……若手くんがPV風に自作曲披露していたあの番組。
アーサー落ちしたあとでたまたまその総集編だかを見てしまい、あまりの恥ずかしさにもんどりうってじたばたした、甘酸っぱい思い出がよみがえりました。
まっつ、だいもん、アーサーって、ナニこの俺得。
これまた思い出の『エンカレ』がよみがえりますわ……まっつに惚れ直しつつもとほほになり、だいもんの表現欲の派手さに舌を巻き、能面アーサーにツボっていた。
なつかしいなああ。この面子でいちばん変わったのはアーサーだな。当時と今は別人だ。
「truth」を全員で歌う、つーのも気になります。
全員って、10人っすよ?
スタジオに10人並んで歌うの? んで特典DVDではソレ見られるの? まっつとみっちゃんが並んで歌ってたりするの? なんてカオス。
そしてラストの「他数曲収録予定」って。
10人10曲と全員で歌う1曲は発表済み。んで「誰もが耳なじみのある14曲のヒット曲を収録」とあるから、残り3曲。
誰がナニを歌うの?
デュエットとかあり?
いやその純粋に、まっつとみっちゃんのデュエットが聴きたいっす。
同期で歌ウマなふたりが、本気で声絡めて歌うの聴きたい。
まっつの「I LOVE YOU」だけで相当にまにましたけれど、それ以外も楽しみっす。
タイトルもいいね、ズバリ「男歌」って(笑)。
あ。
曲名だけで元歌のアーティスト名書いてないけど。「I LOVE YOU」といえばオザキだよね? シンプルな曲名だから他のミュージシャンもいっぱい使っていそうだけど……ふつー「I LOVE YOU」といえばオザキだよね?
ここまで勝手に盛り上がって、「I LOVE YOU」違いだったら泣ける(笑)。
14 COVERS TAKARAZUKA OTOKOUTA
11.3.16発売 ¥3,300 (特典DVD付き ¥5,000)
□Topix□
宝塚の“男役”である「女性」が、「男性アーティストの楽曲」をカバー!
若手スターたちの華やかな歌声で、誰もが耳なじみのある14曲のヒット曲を収録。
舞台とは違った“新しく意外性のあるナンバー”を楽しめる、バラエティに富んだスペシャルなカバーアルバムです。
さらに、初回限定仕様は、レコーディング風景・インタビュー等を収録した特典DVD付き!普段見ることのできない彼女たちの素顔が見える貴重な映像が満載です!!
■収録曲■(順不同)
♪Missing (望海風斗)
♪歌うたいのバラッド (煌雅あさひ)
♪チェリー (明日海りお)
♪僕は君に恋をする (沢希理寿)
♪I LOVE YOU (未涼亜希)
♪壊れかけのRadio (香綾しずる)
♪奇跡~大きな愛のように~ (紅ゆずる)
♪どんなときも。 (礼 真琴)
♪Believe (凪七瑠海)
♪悲しみにさよなら (北翔海莉)
♪truth (全員)
他数曲収録予定
まっつの歌がCDで聴ける、ってだけでも青天の霹靂なんですが。
公演曲をダウンロードで聴ける、ではなく、スタジオでわざわざ録音した音源なんて。
スターさんたちが歌う公演主題歌だって、スタジオ録音と舞台中継ではまったくチガウ。スタジオ録音の方が加工できる……とかいうことではなく、その場の勢いとか流れとかではない、「曲」にのみ集中し向き合った結果のよりプリミティヴな歌になるというか。
まっつにそーゆー場がめぐってくるなんて、想像したこともなかった。
その上、そのヘキレキな出来事が、よりによって「I LOVE YOU」……だと……?
まっつの声で、あの甘く切ないバラードを……?
…………。
…………。
…………。
……うおおおおっ。
うれしー、うれしすぎるーー!!
ええわたし、尾崎スキーです。そーゆー世代です(笑)。
わたしの周囲で尾崎豊はどっちかっつーと男子人気のヒトで、尾崎信者の男子とカラオケ行くときはよく「尾崎禁止令」が出てたなあ。信者男子に入り込み切って熱唱されると周囲はブリザード必至だからな。尾崎歌うときは周囲に「尾崎歌っていい?」ってお伺い立てなきゃなんなかったなあ……。わたしは信者まではいかなかったけれどとりあえずファンだったので、仲間と「尾崎カラオケ」と称し、カラオケ店にて尾崎の曲を上から全部入れて、ひとりずつ順番にそのときかかった曲を歌い続けるとゆーのもやったなあああ。「卒業」に当たっちゃったりしたら、ひとりでえんえん歌う羽目に……。
とまあ、我が青春の尾崎豊(笑)。
それをまっつで聴けるのかあ。
あの声で「I LOVE YOU」って繰り返すんだ……「子猫のような」とか歌っちゃうんだ……。なんてうひゃっほうな……。
でもって他の顔ぶれも。
ふつーにスターさんだからいろんな発売CDに名を並べていておかしくないみっちゃんやみりおくんとかにまざって、組ファン以外には無名だろう歌ウマさんたちが入っているのが素晴らしいですな。
てゆーか花組。
だいもんとアーサーって……!!
だいもんは歌ウマ路線スターとして組ファン以外からも認識されつつあるヒトだと思うけど、それでも今のポジションでこーゆー場にまざっているのがうれしい。
だいもんくんの1ファンとしてうれしい。だいもんの歌を聴ける。あの表現過多、表現欲、歌いたい欲のカタマリみたいな彼が、スタジオ録音でどんな声を聴かせてくれるのか、楽しみすぎる。
そして、アーサー。
何故にアーサー?!(笑)
や、歌ウマだけど。昔っから安定して歌ウマさんだけど。しかし、よりによって何故。
なんか昔スカステであった超恥ずかしい悶絶モノの番組を思い出しますわ……若手くんがPV風に自作曲披露していたあの番組。
アーサー落ちしたあとでたまたまその総集編だかを見てしまい、あまりの恥ずかしさにもんどりうってじたばたした、甘酸っぱい思い出がよみがえりました。
まっつ、だいもん、アーサーって、ナニこの俺得。
これまた思い出の『エンカレ』がよみがえりますわ……まっつに惚れ直しつつもとほほになり、だいもんの表現欲の派手さに舌を巻き、能面アーサーにツボっていた。
なつかしいなああ。この面子でいちばん変わったのはアーサーだな。当時と今は別人だ。
「truth」を全員で歌う、つーのも気になります。
全員って、10人っすよ?
スタジオに10人並んで歌うの? んで特典DVDではソレ見られるの? まっつとみっちゃんが並んで歌ってたりするの? なんてカオス。
そしてラストの「他数曲収録予定」って。
10人10曲と全員で歌う1曲は発表済み。んで「誰もが耳なじみのある14曲のヒット曲を収録」とあるから、残り3曲。
誰がナニを歌うの?
デュエットとかあり?
いやその純粋に、まっつとみっちゃんのデュエットが聴きたいっす。
同期で歌ウマなふたりが、本気で声絡めて歌うの聴きたい。
まっつの「I LOVE YOU」だけで相当にまにましたけれど、それ以外も楽しみっす。
タイトルもいいね、ズバリ「男歌」って(笑)。
あ。
曲名だけで元歌のアーティスト名書いてないけど。「I LOVE YOU」といえばオザキだよね? シンプルな曲名だから他のミュージシャンもいっぱい使っていそうだけど……ふつー「I LOVE YOU」といえばオザキだよね?
ここまで勝手に盛り上がって、「I LOVE YOU」違いだったら泣ける(笑)。
『タカラヅカスペシャル』を考える。@タカラヅカスペシャル2010
2010年12月28日 タカラヅカ 実は『タカラヅカスペシャル』ってなんなんだろう、って、しみじみ考えちゃいましたよ今回。
年に1回のお祭りだから、過去にあった『TMP音楽祭』だとか『TCAスペシャル』と同じモノだと思っていたの。各組選抜スターが集まって行われる、豪華なイベント。
梅田でチケット発売していた頃はすごかった、早朝から人人人、何千人もの人が抽選に参加するため並んでいた。
あーゆービッグなイメージ。
しかし……。
今のタカラヅカに昔日の勢いはなく、今同じように梅田でチケット発売しても過去の何分の一しか人は並ばないんだろうなとか。
5組のうち3組しかまともに出演していないんだから、全組かあるいは4組出演していた頃とはスターの数がチガウとか。
梅芸開催だから劇場の設備悪いし本拠地じゃないから盛り上がらないとか。
時代は変わるものだから、過去の『TMP』や『TCA』と同じである必要はない、『ヅカスペ』は『ヅカスペ』だ、とか。
いろいろ思うところはあるが、そーゆーこととは別に。
『タカラヅカスペシャル』って、なんなんだろう?? と、思った。
とゆーのもだ。
あまりにも、つまらなかったからだ。
このブログにも何度となく書いているが、本来『TCAスペシャル』っつーのは「参加することに意義がある」わけで、面白いモノではないんだ。
複数の組のスターが出演するからお稽古時間は取れず、凝っていない簡素なダンスと練習不足の歌は当たり前、群舞がバラバラ、誰それが振り間違えたはお約束、ショボイその場限りの張りぼてセット、使い古したお衣装。
チケット代だけ高くて、「ショー」としてのクオリティは通常公演のはるか下。
そーゆーもんだと、わかっている。
だけど何年かに1回は、とても面白い回もある。
アタリハズレが大きいが、当たるとお得感が大きい。なにしろ全組単位のイベントだから。
ハズレで当然、当たったらラッキー。
チケ取りは大変だけど、実際観れば「ショー」としてのつまらなさに「1回で十分」と思い、それゆえに「参加することに意義がある」と割り切る。
そーゆーモノだと、今までだって書いてきた。
だから今年のショーが取り立てて、史上まれに見るハズレっぷりだったのかどうかはわからない。よくあるハズレっぷりだったのかもしれない。
でもなんかすごく、いつもにもましてひどかった気がする。
1部の公演パロディは面白かったよ? 笑ったよ? ……1回は。
2回目はわかって観てしまうので、初見ほど笑えなかった。でもま、4回しかないイベントだ、1回しか観ないことを想定しているのだから、そこはつっこんじゃダメだなと。
でも2部のショーはほんっとすごかった。ナニあの構成。
トップ3人+トドがなんの演出的工夫もないまま順番に客席降りして空っぽの舞台を十何分客に見せ続けるとか、ありえない。
んでパロディは面白かったけど……って、そもそも『TCAスペシャル』って公演パロディをする催しだったか?
いや、してくれていいし、むしろ「やってくれ!」派なんだけど、それとは別に、「パロディをしなかった場合の『ヅカスペ』」を考えちゃったんだ。
パロディをやってお茶を濁さず、正攻法の「ショー」を創る能力が、今の「タカラヅカ」にあるのか?と。
各組のスターを集めた、豪華な特別のショーを。
そこで、アタマを抱えた。
うわ、無理っぽい、と(笑)。
だってさあ。
ピラミッドが美しく構成されていない、んだもの。
『TCAスペシャル』とかってさ、パロディをやるやらないはその年によってまちまちだったけれど、いつだって決まっていることはあった。
『TCAスペシャル』のお約束というより、「タカラヅカ」のお約束。
トップスターがいて、娘役トップがいる。男役2番手、3番手がいて、2番手格の娘役がいる。そして、若手のスターたちがいる。
だから『TCA』等のお祭りでは、トップ5人が並んで歌う場面があり、娘役トップが5人で歌う場面がある。
娘トップを各組の2番手たちが顔ぶれを替えてエスコートしたり、トップスターの周囲で組を超えた若手スターたちが歌い踊った。
ただ出てきて歌って引っ込む、の繰り返しではなく、過去の名作名場面の再現を、組の枠を超えた夢の配役でやって見せた。
そーゆーことが、今はもうできないのか。
今回の『タカラヅカスペシャル2010』では、おおまかにグループ分けすると、男役は、
トド、ゆーひ、まとぶ、キム
らんとむ、壮
みわっち、みちこ、ちぎ、まさお
ともち、まっつ、そのか、まさこ
まぁくんとその他
で、娘役は「すみ花、蘭はな」しか個別化されていない。かろうじて「れーれ、みみ」かな。
ピラミッドぢゃ、ない……。
タカラヅカのタカラヅカたる、トップと娘トップ、2番手3番手という、美しい三角形が作られていない。
このグループ分け自体は、わかりやすいと思う。
組2番手は壮くん、まさお、ちぎ、らんとむの4人だけど、単独2番手としてすでにキャリアのある壮くんとらんとむを、W2番手だったりまだ2番手として一度も大劇場に立っていないまさおとちぎを同列にはできない。だからまさおとちぎは3番手のみわっちとみちこと一緒にする。
「スター」という観点でいえば、3番手グループの次に置かれているのはまぁくん。でもその間に、別格グループのまっつたちが入る、と。
すごくわかりやすいし納得だけど、でもソレ、ピラミッドになってない……。
なんといっても、娘役トップがいないのは、構成の幅を狭め、またいびつにしている。
組ごとのポジション構成がチガウもんだから、スターを均等にバラして再構成できない。
たとえばよくあるパターンの「トップコンビのシャッフルダンス」とか「トップスターに、各組3番手男が女装してデュエダン」とかできないですよ、組によってそのポジがいたりいなかったりするから。
だから今回は組のポジション構成に合わせ、「花組はトップコンビ」「雪組はトップひとりとその他大勢」「宙組は男1・2・3」という分け方。
特に雪組は、キムひとりしか見せ場もソロもない構成だから、いびつさが強いなあ。娘トップいないし、2番手は新米ってことで他組3番手と並列、組単位の場面では全員横並びだし。
タカラヅカとしての正しいピラミッドがない、組ごと生徒ごとに立ち位置がチガウ、そんな人たちを使って、時間不足経費不足でショーを作れっつっても、難しいのかなああ。
組内構成のいびつさは、大きな目で見れば「タカラヅカ」の崩壊に近づくのだと、ショーをまともに作れない現実を目の当たりにして思いました。
年に1回のお祭りだから、過去にあった『TMP音楽祭』だとか『TCAスペシャル』と同じモノだと思っていたの。各組選抜スターが集まって行われる、豪華なイベント。
梅田でチケット発売していた頃はすごかった、早朝から人人人、何千人もの人が抽選に参加するため並んでいた。
あーゆービッグなイメージ。
しかし……。
今のタカラヅカに昔日の勢いはなく、今同じように梅田でチケット発売しても過去の何分の一しか人は並ばないんだろうなとか。
5組のうち3組しかまともに出演していないんだから、全組かあるいは4組出演していた頃とはスターの数がチガウとか。
梅芸開催だから劇場の設備悪いし本拠地じゃないから盛り上がらないとか。
時代は変わるものだから、過去の『TMP』や『TCA』と同じである必要はない、『ヅカスペ』は『ヅカスペ』だ、とか。
いろいろ思うところはあるが、そーゆーこととは別に。
『タカラヅカスペシャル』って、なんなんだろう?? と、思った。
とゆーのもだ。
あまりにも、つまらなかったからだ。
このブログにも何度となく書いているが、本来『TCAスペシャル』っつーのは「参加することに意義がある」わけで、面白いモノではないんだ。
複数の組のスターが出演するからお稽古時間は取れず、凝っていない簡素なダンスと練習不足の歌は当たり前、群舞がバラバラ、誰それが振り間違えたはお約束、ショボイその場限りの張りぼてセット、使い古したお衣装。
チケット代だけ高くて、「ショー」としてのクオリティは通常公演のはるか下。
そーゆーもんだと、わかっている。
だけど何年かに1回は、とても面白い回もある。
アタリハズレが大きいが、当たるとお得感が大きい。なにしろ全組単位のイベントだから。
ハズレで当然、当たったらラッキー。
チケ取りは大変だけど、実際観れば「ショー」としてのつまらなさに「1回で十分」と思い、それゆえに「参加することに意義がある」と割り切る。
そーゆーモノだと、今までだって書いてきた。
だから今年のショーが取り立てて、史上まれに見るハズレっぷりだったのかどうかはわからない。よくあるハズレっぷりだったのかもしれない。
でもなんかすごく、いつもにもましてひどかった気がする。
1部の公演パロディは面白かったよ? 笑ったよ? ……1回は。
2回目はわかって観てしまうので、初見ほど笑えなかった。でもま、4回しかないイベントだ、1回しか観ないことを想定しているのだから、そこはつっこんじゃダメだなと。
でも2部のショーはほんっとすごかった。ナニあの構成。
トップ3人+トドがなんの演出的工夫もないまま順番に客席降りして空っぽの舞台を十何分客に見せ続けるとか、ありえない。
んでパロディは面白かったけど……って、そもそも『TCAスペシャル』って公演パロディをする催しだったか?
いや、してくれていいし、むしろ「やってくれ!」派なんだけど、それとは別に、「パロディをしなかった場合の『ヅカスペ』」を考えちゃったんだ。
パロディをやってお茶を濁さず、正攻法の「ショー」を創る能力が、今の「タカラヅカ」にあるのか?と。
各組のスターを集めた、豪華な特別のショーを。
そこで、アタマを抱えた。
うわ、無理っぽい、と(笑)。
だってさあ。
ピラミッドが美しく構成されていない、んだもの。
『TCAスペシャル』とかってさ、パロディをやるやらないはその年によってまちまちだったけれど、いつだって決まっていることはあった。
『TCAスペシャル』のお約束というより、「タカラヅカ」のお約束。
トップスターがいて、娘役トップがいる。男役2番手、3番手がいて、2番手格の娘役がいる。そして、若手のスターたちがいる。
だから『TCA』等のお祭りでは、トップ5人が並んで歌う場面があり、娘役トップが5人で歌う場面がある。
娘トップを各組の2番手たちが顔ぶれを替えてエスコートしたり、トップスターの周囲で組を超えた若手スターたちが歌い踊った。
ただ出てきて歌って引っ込む、の繰り返しではなく、過去の名作名場面の再現を、組の枠を超えた夢の配役でやって見せた。
そーゆーことが、今はもうできないのか。
今回の『タカラヅカスペシャル2010』では、おおまかにグループ分けすると、男役は、
トド、ゆーひ、まとぶ、キム
らんとむ、壮
みわっち、みちこ、ちぎ、まさお
ともち、まっつ、そのか、まさこ
まぁくんとその他
で、娘役は「すみ花、蘭はな」しか個別化されていない。かろうじて「れーれ、みみ」かな。
ピラミッドぢゃ、ない……。
タカラヅカのタカラヅカたる、トップと娘トップ、2番手3番手という、美しい三角形が作られていない。
このグループ分け自体は、わかりやすいと思う。
組2番手は壮くん、まさお、ちぎ、らんとむの4人だけど、単独2番手としてすでにキャリアのある壮くんとらんとむを、W2番手だったりまだ2番手として一度も大劇場に立っていないまさおとちぎを同列にはできない。だからまさおとちぎは3番手のみわっちとみちこと一緒にする。
「スター」という観点でいえば、3番手グループの次に置かれているのはまぁくん。でもその間に、別格グループのまっつたちが入る、と。
すごくわかりやすいし納得だけど、でもソレ、ピラミッドになってない……。
なんといっても、娘役トップがいないのは、構成の幅を狭め、またいびつにしている。
組ごとのポジション構成がチガウもんだから、スターを均等にバラして再構成できない。
たとえばよくあるパターンの「トップコンビのシャッフルダンス」とか「トップスターに、各組3番手男が女装してデュエダン」とかできないですよ、組によってそのポジがいたりいなかったりするから。
だから今回は組のポジション構成に合わせ、「花組はトップコンビ」「雪組はトップひとりとその他大勢」「宙組は男1・2・3」という分け方。
特に雪組は、キムひとりしか見せ場もソロもない構成だから、いびつさが強いなあ。娘トップいないし、2番手は新米ってことで他組3番手と並列、組単位の場面では全員横並びだし。
タカラヅカとしての正しいピラミッドがない、組ごと生徒ごとに立ち位置がチガウ、そんな人たちを使って、時間不足経費不足でショーを作れっつっても、難しいのかなああ。
組内構成のいびつさは、大きな目で見れば「タカラヅカ」の崩壊に近づくのだと、ショーをまともに作れない現実を目の当たりにして思いました。
ちなみに、2部の演出家はミキと中村B。@タカラヅカスペシャル2010
2010年12月27日 タカラヅカ「それで、観る前の注意とかある?」
と、これから初観劇のチェリさんが、すでに初回を観劇済みのわたしや木ノ実さんに聞いてきた。
「2幕冒頭のトド様の雄叫び?」
チェリさんは「見どころ」という意味で聞いたのかもしれない。でもわたしは思いっきり注意というか警告というか、「熊出没注意」とかそのノリでの注意事項を述べた。
2幕最初のトド様の……アレはナニ、スキャット? 歌詞があるのか? よくわかんねーけど、すげーボリュームで、咆吼してらっしゃいました。
音響さん、ボリューム間違えたんじゃあ? 事故なんじゃあ? てくらいの、ものすごさでした。鼓膜弱い人や敏感すぎる耳の人にはきついんじゃないかとか、余計な心配。
……それくらい、すごかった。
熊出没注意ならぬ、「トド様雄叫び注意」。
『タカラヅカスペシャル2010』だらだら感想、2部は記憶が薄いので、さくっと。
幕開きからトド様。
謎の咆吼スキャット。元ネタがあるのかどうかわからない。いや2部は海外公演ネタだから、元ネタはあるんだろう。
初回を観たときに音響さんのミスを疑ったが、2回目も同じ爆裂音量だったのでミスではなく、デフォルトでこのヘルツ数だったらしい。
きんぴか衣装で吠えるトド様を乗せて、中央セリがずんずん上がる。
記憶が確かならば、このイベントでセリが活躍したのはこのただ一度のみ。
トド様乗せて一端上がって、すぐに下がった。それだけ。……演出家出てこい。
こっからはメドレーなのでもお、なにがなんだか、記憶が薄い(笑)。
でもみんな基本「グループ分け」されてるっしょ? 似たポジションの人で固まって出てくるから。
トップ3人+トド様、2番手らんとむ・壮、単独2番手経験ナシの2番手まさお・ちぎ、3番手みわっち・みっちゃん……てなふーにナンバリングされててさ。
まさお・ちぎ・みわっち・みっちゃんという4人のあとに、ともちん・まっつ・まさこ・そのかがぞろっと出た日にゃあ、「脇グループまとめときました」的なわっかりやすい絵ヅラにぎゃふんでした(笑)。
89期男が勢揃いで登場した瞬間、カイくんひとりがばちこーんとウインクとばしてて、びびった(笑)。
どっかで壮くんがすごくにこっとしていて、誰かに笑いかけた・アイコンタクトしたとわかり、相手誰だろとあわてて確認したら、キムだった。……壮キム……そうだよね、長年同じ組にいたよね、Wキャスト主演だってしたよね。ほろほろ。
客席降りで、まっつが率先して手拍子煽ってて腰を抜かす。ままままつださん、あーたそんなキャラでしたっけ?? 雪組行ってから、中の人入れ替わってないか??
らんとむさんの韓国語ソングが韓国語に聞こえない……ふつーに日本語に聞こえる。意味はわかんないけど、なんか日本語を歌っている、と。らんとむの歌唱力の神髄を見た。
なにはともあれ、全組モノのイベントの華である、「みんな勢揃い」場面はハクハクする。
途中何回かあった、男役勢揃いでガンガン行くぜ!系の。トド様がなんかロック系の雄叫びあげててびびったな(笑)。キムくんは似合うが、トド様はあーゆーイメージなくて。
1幕ラストと並んで、2幕中盤のキャリオカが圧巻。
その後のクリスマス抽選会は、あれって、必要なの?
ものすごーく盛り下がるんですが……。
時間稼ぎっていうか、45分のショー作るのめんどくせー、抽選会で10分消費、35分だけ考えれば済むわラッキー☆という結果に思えるのですが。
トップ3人+トド様のぐだぐだな会話は楽しめるけれど、それよりはこの10分間、ふつーに「ショー」をやってくれた方がうれしい。
でもってこの抽選会の景品の、お金かかってなさ。
基本が生徒のサインで、生徒の労力頼み。お金がかかってるものは公演ペアチケット1組とトド様CD1枚とキャトレで売ってるポーチ2個。ペアチケットは席種を言わないし(笑)、自社販売グッズなんて原価いくらよ?状態だし。
や、ふつーに小銭で買えるCDだのポーチだのより、ジェンヌのサインがいいですが、出演者全員のサイン入りプログラムはすげー欲しいですが、「ファンのため」にそうしているというより、「お金かけたくないんだよ」に見えて仕方がない。
でもって、プロの司会者のいない抽選会のぐだぐださといったら……!
初回なんかなんの説明もないまま抽選はじめちゃって、トップ3人+トド様たちだけで勝手に盛り上がって引いている抽選は、ナニの分の抽選か、見ていてさっぱりわからなかった。引く前に「これからサイン色紙の抽選します」「これから公演チケットの抽選します」とか言わなきゃダメだよ……。
トップ3人+トド様、みんなかわいいんだけどね。
トド様のいじられ具合とダメダメさ、ゆーひくんの低温気味だけどすぱっとしたツッコミ、終始テンパってるキム。
まとぶんの「アニィ」を聞けてうれしかったっす。そうだよな、トド様といえばアニィだよな(笑)。『長崎しぐれ坂』、通算何回観たと思うよこのわたし……(笑)。
そのぐだぐだ全開で盛り下がったところへ、トップ3人+トド様のソロと客席降り4連発。
なんのひねりもない、同じ演出×4。
客席降りの間は、2階3階席は空っぽの舞台を眺めるのみ。
2部はほんとひどい演出だった。
おかげで盛り下がって終幕を迎え、観劇後に会う人会う人「今年の『タカスペ』ひどいね」とクチにする……(笑)。
後味悪いんだよなー。
せめてキャリオカはラストにしようよ、最後に盛り上げてばんっと終わればまだ誤魔化せるのに。
退団発表済みのまとぶさんのための演出は皆無だった。
オサ様やあさこちゃんや、退団発表済みのトップさんへの哀惜をどーんともりあげた演出を、するときとしないときの差はなんなんだろう?
「コレを2回も観るの? 愛だね!!」と、友人にあきれられたりしつつも、いーのよ、まっつの雪組デビューを観るためだもん。びんぼーだけどS席チケットだって買っちゃったんだもん。なのに客席降りのまっつは反対側だったけどな(笑)。みーちゃん近かったからいっか。
お祭りだから、楽しみました。
通常公演でこんなふざけた構成・演出だったらキレてますが(笑)、お祭りだからいーの。
ジェンヌさんたちが、スターさんたちが一堂に会する、それを観る、それだけが目的のイベントだもん。
と、これから初観劇のチェリさんが、すでに初回を観劇済みのわたしや木ノ実さんに聞いてきた。
「2幕冒頭のトド様の雄叫び?」
チェリさんは「見どころ」という意味で聞いたのかもしれない。でもわたしは思いっきり注意というか警告というか、「熊出没注意」とかそのノリでの注意事項を述べた。
2幕最初のトド様の……アレはナニ、スキャット? 歌詞があるのか? よくわかんねーけど、すげーボリュームで、咆吼してらっしゃいました。
音響さん、ボリューム間違えたんじゃあ? 事故なんじゃあ? てくらいの、ものすごさでした。鼓膜弱い人や敏感すぎる耳の人にはきついんじゃないかとか、余計な心配。
……それくらい、すごかった。
熊出没注意ならぬ、「トド様雄叫び注意」。
『タカラヅカスペシャル2010』だらだら感想、2部は記憶が薄いので、さくっと。
幕開きからトド様。
謎の咆吼スキャット。元ネタがあるのかどうかわからない。いや2部は海外公演ネタだから、元ネタはあるんだろう。
初回を観たときに音響さんのミスを疑ったが、2回目も同じ爆裂音量だったのでミスではなく、デフォルトでこのヘルツ数だったらしい。
きんぴか衣装で吠えるトド様を乗せて、中央セリがずんずん上がる。
記憶が確かならば、このイベントでセリが活躍したのはこのただ一度のみ。
トド様乗せて一端上がって、すぐに下がった。それだけ。……演出家出てこい。
こっからはメドレーなのでもお、なにがなんだか、記憶が薄い(笑)。
でもみんな基本「グループ分け」されてるっしょ? 似たポジションの人で固まって出てくるから。
トップ3人+トド様、2番手らんとむ・壮、単独2番手経験ナシの2番手まさお・ちぎ、3番手みわっち・みっちゃん……てなふーにナンバリングされててさ。
まさお・ちぎ・みわっち・みっちゃんという4人のあとに、ともちん・まっつ・まさこ・そのかがぞろっと出た日にゃあ、「脇グループまとめときました」的なわっかりやすい絵ヅラにぎゃふんでした(笑)。
89期男が勢揃いで登場した瞬間、カイくんひとりがばちこーんとウインクとばしてて、びびった(笑)。
どっかで壮くんがすごくにこっとしていて、誰かに笑いかけた・アイコンタクトしたとわかり、相手誰だろとあわてて確認したら、キムだった。……壮キム……そうだよね、長年同じ組にいたよね、Wキャスト主演だってしたよね。ほろほろ。
客席降りで、まっつが率先して手拍子煽ってて腰を抜かす。ままままつださん、あーたそんなキャラでしたっけ?? 雪組行ってから、中の人入れ替わってないか??
らんとむさんの韓国語ソングが韓国語に聞こえない……ふつーに日本語に聞こえる。意味はわかんないけど、なんか日本語を歌っている、と。らんとむの歌唱力の神髄を見た。
なにはともあれ、全組モノのイベントの華である、「みんな勢揃い」場面はハクハクする。
途中何回かあった、男役勢揃いでガンガン行くぜ!系の。トド様がなんかロック系の雄叫びあげててびびったな(笑)。キムくんは似合うが、トド様はあーゆーイメージなくて。
1幕ラストと並んで、2幕中盤のキャリオカが圧巻。
その後のクリスマス抽選会は、あれって、必要なの?
ものすごーく盛り下がるんですが……。
時間稼ぎっていうか、45分のショー作るのめんどくせー、抽選会で10分消費、35分だけ考えれば済むわラッキー☆という結果に思えるのですが。
トップ3人+トド様のぐだぐだな会話は楽しめるけれど、それよりはこの10分間、ふつーに「ショー」をやってくれた方がうれしい。
でもってこの抽選会の景品の、お金かかってなさ。
基本が生徒のサインで、生徒の労力頼み。お金がかかってるものは公演ペアチケット1組とトド様CD1枚とキャトレで売ってるポーチ2個。ペアチケットは席種を言わないし(笑)、自社販売グッズなんて原価いくらよ?状態だし。
や、ふつーに小銭で買えるCDだのポーチだのより、ジェンヌのサインがいいですが、出演者全員のサイン入りプログラムはすげー欲しいですが、「ファンのため」にそうしているというより、「お金かけたくないんだよ」に見えて仕方がない。
でもって、プロの司会者のいない抽選会のぐだぐださといったら……!
初回なんかなんの説明もないまま抽選はじめちゃって、トップ3人+トド様たちだけで勝手に盛り上がって引いている抽選は、ナニの分の抽選か、見ていてさっぱりわからなかった。引く前に「これからサイン色紙の抽選します」「これから公演チケットの抽選します」とか言わなきゃダメだよ……。
トップ3人+トド様、みんなかわいいんだけどね。
トド様のいじられ具合とダメダメさ、ゆーひくんの低温気味だけどすぱっとしたツッコミ、終始テンパってるキム。
まとぶんの「アニィ」を聞けてうれしかったっす。そうだよな、トド様といえばアニィだよな(笑)。『長崎しぐれ坂』、通算何回観たと思うよこのわたし……(笑)。
そのぐだぐだ全開で盛り下がったところへ、トップ3人+トド様のソロと客席降り4連発。
なんのひねりもない、同じ演出×4。
客席降りの間は、2階3階席は空っぽの舞台を眺めるのみ。
2部はほんとひどい演出だった。
おかげで盛り下がって終幕を迎え、観劇後に会う人会う人「今年の『タカスペ』ひどいね」とクチにする……(笑)。
後味悪いんだよなー。
せめてキャリオカはラストにしようよ、最後に盛り上げてばんっと終わればまだ誤魔化せるのに。
退団発表済みのまとぶさんのための演出は皆無だった。
オサ様やあさこちゃんや、退団発表済みのトップさんへの哀惜をどーんともりあげた演出を、するときとしないときの差はなんなんだろう?
「コレを2回も観るの? 愛だね!!」と、友人にあきれられたりしつつも、いーのよ、まっつの雪組デビューを観るためだもん。びんぼーだけどS席チケットだって買っちゃったんだもん。なのに客席降りのまっつは反対側だったけどな(笑)。みーちゃん近かったからいっか。
お祭りだから、楽しみました。
通常公演でこんなふざけた構成・演出だったらキレてますが(笑)、お祭りだからいーの。
ジェンヌさんたちが、スターさんたちが一堂に会する、それを観る、それだけが目的のイベントだもん。
それでも黒燕尾。@タカラヅカスペシャル2010
2010年12月26日 タカラヅカ 『タカラヅカスペシャル2010』だらだら感想続き。
各組パロディコーナー、ラストは宙組「誰がためにTRAFALGAR in 銀ちゃん」。
タイトルの作品がごっちゃになっている上、こっそり『“R”ising!!』と『ファンキー・サンシャイン』も混ざっているという、元ネタ作品数は各組見回しても最多。
パロディとしていちばん込み入った作りになっているけど、成功しているかどうかはわからない。
もともとパロディってのは元ネタ知らないと楽しめないモノだけど、それにしても宙組はその元ネタの敷居が高かった。他の組が元ネタを知らなくてもある程度笑えるゆるい作りなのに対し、宙組だけ作り込みすぎていて意味がわからない。これって構成失敗してないか……?
たとえばみっちゃんがアンドレスの姿でハミルトン卿になりきって話すのとか、元ネタ知らないとおもしろくもなんともない。そっからヤスになるのは落差があるので、元ネタ知らなくても楽しいと思うけど。
てゆーか宙パロって、みっちゃんに頼りすぎ。
他の人たちはみんなそれぞれ「自分の役」をやっているだけで、みっちゃんひとりが「誰がためにTRAFALGAR in 銀ちゃん」じゃん?
凝っているわりに、残念な印象だ、宙パロ……。
それでもプリミティボ@まさこの「くだらねー!!」に吹き出し、満面の笑みで踊るナポレオン様にときめいた(笑)。
らんとむの笑顔って特徴的だねええ……ナポ様の扮装だからこそ痛感した。ぽわわん。
でもって最初に登場したグルーピーの女たち@88期トリオ+かちゃ。
みんなでかいカラダで女装してきゃーきゃーゆーてるわけなんですが。
みーちゃんが、いちばんかわいかった。
いや、異論は認めます。認めますが、わたしにはそう見えた。正直意外だった。かちゃは違和感ないかわいこちゃんだろーし大ちゃんはもともと美形だしちーちゃんは端正だし。みーちゃんは好きな顔ではあるが個性的なカオだなと思っていたので、女装でみーちゃんが勝利するとはまったく思ってなかった。なんだよ女だときれーなんじゃん、てゆーかソレこそが「好きなカオ」ってこと? 好みだからきれーに見える? いやその好みだけでゆーならちーちゃんの顔がいちばん好みですストライクです、あのテの顔が好き。だけど今回みーちゃんがかわいく見えたのはきっと表情も大きいと思うの、あの笑い方がすごくいいのかわいいの、お茶会のみーちゃんがかわいかったあの表情とか重なってさらにきゅんとなるってゆーか、おおっとお茶会と舞台を混同しちゃいかんやろ自分、でも生徒さんへの好意は舞台姿にもよりフィルターかかるよねってゆーか、かわいいなあ、みーちゃん。
素敵な蘭寿さんにきゃーきゃー言う、素直な女子の笑顔がかわいかったんだと思うの、みーちゃん。
男役としての顔も良いけど、こーゆー顔もギャップでときめきますなああ。
パロコーナーが終わっても、「終わり」という合図はない。「はじまり」は双子ちゃんが解説していたのに。
だからなんか唐突感あふれてるんだけど、こっから突然公平氏の追悼コーナー。
お笑い場面のあと、なんの説明もなく追悼ですよ?? 演出家出てこい!って感じですわ(笑顔)
脈絡なくセンターにキムくん登場。
なつかしの『ON THE 5th』。
ひとり踊るキムに、ちぎくんが加わり、次にまっつが加わる……この演出に、「まっつ3番手!」な感じがすごくして、体温上がった(笑)。
そのあとみんな登場、雪組は総踊り。
8年前だから、新公学年の子たちは誰も当時の舞台を知らないのか……。
時の流れって。
賛否両論だったなあ、『ON THE 5th』。911を扱うのはねええ。
そしてゆーひくん登場で『夢は世界を翔けめぐる』。
こちらはらんとむ、みっちゃんと3人だけ。
ああ、忘れられない自衛隊ポスター……。>『夢は世界を翔けめぐる』
まとぶさんで『レビュー誕生』……ってきゃああなつかしーなつかしー。オサ様ー!!(落ち着け)
まとぶんは蘭ちゃんとしっとり、そして世界に誇る花娘と共にステージ。
んで組パロのインパクトでもうすっかり忘れていた、そっかトド様出てたよね、曲調の時代劇っぷり、トド様本人の異世界っぷりが素晴らしい、『コインブラ物語』。
イネス役誰だろと思ったらののすみだった。ののすみ……かつらがんばれ……(笑)。
トド様が異次元にぶった切った世界。
それまでのゆるい時代というか空気感から、「ザ・タカラヅカ!」なぴりっと張りつめたモノに変わる。
そーして男役の黒燕尾総踊りへ。
うわー、キター!!
多少構成や演出がアレであっても、こーゆー全組モノのイベントでコレをやられると、たまりませんなあ。
伝家の宝刀を抜いたってゆーか。
まっつをガン見しつつ、いやまっつ見ている場合じゃない、このゼイタクな画面を堪能せねばと全体見回し点呼をし、それでもやっぱりまっつに落ち着き。
ちなみに、2回目に観たととき、キメのまっつ目線が直撃して「はうっ」となりました。(もちろんただのカンチガイ)
黒燕尾の彼らが背を向けて去っていく、その背中に幕が下りて、1部終了。
各組パロディコーナー、ラストは宙組「誰がためにTRAFALGAR in 銀ちゃん」。
タイトルの作品がごっちゃになっている上、こっそり『“R”ising!!』と『ファンキー・サンシャイン』も混ざっているという、元ネタ作品数は各組見回しても最多。
パロディとしていちばん込み入った作りになっているけど、成功しているかどうかはわからない。
もともとパロディってのは元ネタ知らないと楽しめないモノだけど、それにしても宙組はその元ネタの敷居が高かった。他の組が元ネタを知らなくてもある程度笑えるゆるい作りなのに対し、宙組だけ作り込みすぎていて意味がわからない。これって構成失敗してないか……?
たとえばみっちゃんがアンドレスの姿でハミルトン卿になりきって話すのとか、元ネタ知らないとおもしろくもなんともない。そっからヤスになるのは落差があるので、元ネタ知らなくても楽しいと思うけど。
てゆーか宙パロって、みっちゃんに頼りすぎ。
他の人たちはみんなそれぞれ「自分の役」をやっているだけで、みっちゃんひとりが「誰がためにTRAFALGAR in 銀ちゃん」じゃん?
凝っているわりに、残念な印象だ、宙パロ……。
それでもプリミティボ@まさこの「くだらねー!!」に吹き出し、満面の笑みで踊るナポレオン様にときめいた(笑)。
らんとむの笑顔って特徴的だねええ……ナポ様の扮装だからこそ痛感した。ぽわわん。
でもって最初に登場したグルーピーの女たち@88期トリオ+かちゃ。
みんなでかいカラダで女装してきゃーきゃーゆーてるわけなんですが。
みーちゃんが、いちばんかわいかった。
いや、異論は認めます。認めますが、わたしにはそう見えた。正直意外だった。かちゃは違和感ないかわいこちゃんだろーし大ちゃんはもともと美形だしちーちゃんは端正だし。みーちゃんは好きな顔ではあるが個性的なカオだなと思っていたので、女装でみーちゃんが勝利するとはまったく思ってなかった。なんだよ女だときれーなんじゃん、てゆーかソレこそが「好きなカオ」ってこと? 好みだからきれーに見える? いやその好みだけでゆーならちーちゃんの顔がいちばん好みですストライクです、あのテの顔が好き。だけど今回みーちゃんがかわいく見えたのはきっと表情も大きいと思うの、あの笑い方がすごくいいのかわいいの、お茶会のみーちゃんがかわいかったあの表情とか重なってさらにきゅんとなるってゆーか、おおっとお茶会と舞台を混同しちゃいかんやろ自分、でも生徒さんへの好意は舞台姿にもよりフィルターかかるよねってゆーか、かわいいなあ、みーちゃん。
素敵な蘭寿さんにきゃーきゃー言う、素直な女子の笑顔がかわいかったんだと思うの、みーちゃん。
男役としての顔も良いけど、こーゆー顔もギャップでときめきますなああ。
パロコーナーが終わっても、「終わり」という合図はない。「はじまり」は双子ちゃんが解説していたのに。
だからなんか唐突感あふれてるんだけど、こっから突然公平氏の追悼コーナー。
お笑い場面のあと、なんの説明もなく追悼ですよ?? 演出家出てこい!って感じですわ(笑顔)
脈絡なくセンターにキムくん登場。
なつかしの『ON THE 5th』。
ひとり踊るキムに、ちぎくんが加わり、次にまっつが加わる……この演出に、「まっつ3番手!」な感じがすごくして、体温上がった(笑)。
そのあとみんな登場、雪組は総踊り。
8年前だから、新公学年の子たちは誰も当時の舞台を知らないのか……。
時の流れって。
賛否両論だったなあ、『ON THE 5th』。911を扱うのはねええ。
そしてゆーひくん登場で『夢は世界を翔けめぐる』。
こちらはらんとむ、みっちゃんと3人だけ。
ああ、忘れられない自衛隊ポスター……。>『夢は世界を翔けめぐる』
まとぶさんで『レビュー誕生』……ってきゃああなつかしーなつかしー。オサ様ー!!(落ち着け)
まとぶんは蘭ちゃんとしっとり、そして世界に誇る花娘と共にステージ。
んで組パロのインパクトでもうすっかり忘れていた、そっかトド様出てたよね、曲調の時代劇っぷり、トド様本人の異世界っぷりが素晴らしい、『コインブラ物語』。
イネス役誰だろと思ったらののすみだった。ののすみ……かつらがんばれ……(笑)。
トド様が異次元にぶった切った世界。
それまでのゆるい時代というか空気感から、「ザ・タカラヅカ!」なぴりっと張りつめたモノに変わる。
そーして男役の黒燕尾総踊りへ。
うわー、キター!!
多少構成や演出がアレであっても、こーゆー全組モノのイベントでコレをやられると、たまりませんなあ。
伝家の宝刀を抜いたってゆーか。
まっつをガン見しつつ、いやまっつ見ている場合じゃない、このゼイタクな画面を堪能せねばと全体見回し点呼をし、それでもやっぱりまっつに落ち着き。
ちなみに、2回目に観たととき、キメのまっつ目線が直撃して「はうっ」となりました。(もちろんただのカンチガイ)
黒燕尾の彼らが背を向けて去っていく、その背中に幕が下りて、1部終了。
聖なる夜に、まっつまっつ。
2010年12月25日 タカラヅカ クリスマスの土曜日だというのに、わたしは梅田でnanaタンと女ふたりデートでした。
クリスマスだということをすっかり忘れて誘ったわたしもわたしだが、ふたつ返事でOKしたnanaタンもどうかと思います……(笑)。
いやあ、梅田はすごい人で、カップルだらけでありましたよ……。
「この間、某カフェにすごーく好みの顔の店員さんがいてさー。跪いてオーダー取ってくれたりして、たのしくガン見しちゃったよー」
「わたしは単に好みだわーと思って眺めてただけだったんだけど、一緒にいた木ノ実さんが『今の店員さん、まっつに似てる』って言い出して。言われてみれば似てるかなって。わたしが好みの顔だって思った、つまりソレはまっつに似てるってことなんだわー」
とわたしは自分ひとりで語ってひとりで納得していたんだが。
黙って聞いていたnanaタンが。
「緑野さん、そのまっつに似てる人って、男? 女? どっち?」
まさかそこでそーゆー返しが来ると思わなかった。
「女の子に決まってるでしょー? まっつは女の子だもん」
迷いなく語るわたしに、nanaタンはしみじみと、言い聞かすように説明してくれました。
「あのね、ふつう、『好みの顔』って言うときはね、男の人に使うものよ。女の子相手には、言わない」
ええっ?! わたしふつーに使うよ? 言うよ? 男女平等(笑)に。
「それ、変。ふつーの人は言わない」
そ、そうなのか? 好みの色とか好みの服とか、それと同じ感覚で好みの顔もあるんだが。別に恋愛対象(笑)でなくても、好きな顔ってあるんだがなあ。
とまあ、そんなとほほなクリスマス。
『MISS 2011年2月号』発売日っす。
表紙にもちっこく載ってます「宝塚・トップスター 音月桂さん率いる雪組 早霧せいなさん、未涼亜希さん、緒月遠麻さん、彩那音さん」と。
まさかだよねええ。
まっつが、載ってるなんて。
花組特集のときに載ったから、もう載らないと思ってた。
なんてありがたいんだ。ありがとうありがとう。
わたしはもちろんまっつ目当てで購入したわけですが、雪組ページの最初の見開き、5人が勢揃いしている写真を見ていちばん感動したことは。
ヲヅキが、美しい。
どーしたんだヲヅキ!! すげー美人だヲヅキ!
『オネーギン』のときも彼の美しさに瞠目したけれど、それにしたって迫力ある美人ぢゃないですか。
真ん中のキムくんが少年っぽいので、大人っぽいヲヅキさんがさらにイイ味になってる。
また遠近法だかなんだかわかんないけど、ヲヅキさんがいちばん小顔になってるし。
んでもってみんな、目ぇ見開きすぎで、こわいです(笑)。
まっつ、ヲヅキ、ひろみの3人が見開いてるから、過半数が見開いていることになり、なんか「みんな」って思っちゃった。
キムくんのひとり写りアップの方の表情が好きだ。
あのクチビルがたまらんなぁ……。しみじみ。
まつださんはといえば、まつださんで。
いつもの顔、いつもの表情なんだけど、前回よりは無理のない感じかなあ……って、すでに前回の記事を紛失しているんですが。探したけど、どこへやったやら。雑誌から切り取って、どこへやったんだー!
微妙に大きい誌面だから、「まっつファイル」に入らなくて、多分どこかへ大切にしまい込んだんだと思う……あああわたしの整理能力って。
今回のまっつの、口角がわずかに上がっていること、目の下のシワが写っていること、に、不思議なときめきをおぼえる……(笑)。
んで、クリスマスデートから帰宅して猫にエサやったあとナニも考えずにテレビを点けたら。
まっつが、映っていた。
スカステ恒例のクリスマス特番、『スカイ・ステージ☆夢のクリスマスナイト2010』。
まっつ出るなんて知らなかった!! スカステの番組欄には名前出てないじゃん?!
コレクション体質のヲタクゆえ録画は完璧ですが、びっくりした。
あの、やらされてる感漂うサンタ帽姿が、たまりません!(笑)
なんであんなに似合わないの、かわいい帽子が。
そしてこれまたイメージを損ねない、クール&ドライな子ども時代……(笑)。
なにより、壮くんとの両思いっぷりに、ウケました。
別々の場所でそれぞれ話題にしているってどうなん。どんだけ大切な思い出なの、ふたりだけのプレゼント交換は(笑)。
去年のクリスマス、『相棒』チームはみんなでプレゼント交換、抽選で当たった相手のために、内緒でプレゼントを探し、渡す。まっつの相手は偶然壮くんだった。そして壮くんの相手も偶然まっつだった。あんなにたくさんいた『相棒』チームの中、偶然ふたりだけでプレゼント交換することになっていた、という。
んでもってまっつが「壮さんのために」選んだプレゼントが、うまい棒たくさんって……それで壮さん大喜びって……小学生男子か、えりたん(笑)。そこを突くまっつもどうなん……(笑)。
えりまつ、えりまつ。いやはや、おいしい話をありがとう。
同じテーマで組ごとに話していて、組替え経験者があちこちにいるから、なんか「検証」できたことも興味深い。
星組にてテルとねねちゃんが「プレゼント交換がないので驚いた」
月組にてまりもが「プレゼント交換があったので驚いた」
雪組ではみんなふつーに「プレゼント交換は毎年ある」
星組だけなのか、プレゼント交換してないのは(笑)。
そこをつっこまれて「どきっ」としているれおんくんがかわいい……。
あと、小池せんせがどんだけクリスマスのプレゼント交換に本気かが、複数証言から証明されたり。
クリスマス特番では、まっつ黒髪。つい先日の『タカラヅカスペシャル2010』でも真っ黒髪。
それらより以前に撮影済みだったはずの「MISS」では黒よりとはいえ、いちおー茶髪。
ひょっとしてまっつ、「MISS」撮影のためだけに茶髪にしてたのか……?
いやあ、今年は良いクリスマスでした、まっつまっつ。
クリスマスだということをすっかり忘れて誘ったわたしもわたしだが、ふたつ返事でOKしたnanaタンもどうかと思います……(笑)。
いやあ、梅田はすごい人で、カップルだらけでありましたよ……。
「この間、某カフェにすごーく好みの顔の店員さんがいてさー。跪いてオーダー取ってくれたりして、たのしくガン見しちゃったよー」
「わたしは単に好みだわーと思って眺めてただけだったんだけど、一緒にいた木ノ実さんが『今の店員さん、まっつに似てる』って言い出して。言われてみれば似てるかなって。わたしが好みの顔だって思った、つまりソレはまっつに似てるってことなんだわー」
とわたしは自分ひとりで語ってひとりで納得していたんだが。
黙って聞いていたnanaタンが。
「緑野さん、そのまっつに似てる人って、男? 女? どっち?」
まさかそこでそーゆー返しが来ると思わなかった。
「女の子に決まってるでしょー? まっつは女の子だもん」
迷いなく語るわたしに、nanaタンはしみじみと、言い聞かすように説明してくれました。
「あのね、ふつう、『好みの顔』って言うときはね、男の人に使うものよ。女の子相手には、言わない」
ええっ?! わたしふつーに使うよ? 言うよ? 男女平等(笑)に。
「それ、変。ふつーの人は言わない」
そ、そうなのか? 好みの色とか好みの服とか、それと同じ感覚で好みの顔もあるんだが。別に恋愛対象(笑)でなくても、好きな顔ってあるんだがなあ。
とまあ、そんなとほほなクリスマス。
『MISS 2011年2月号』発売日っす。
表紙にもちっこく載ってます「宝塚・トップスター 音月桂さん率いる雪組 早霧せいなさん、未涼亜希さん、緒月遠麻さん、彩那音さん」と。
まさかだよねええ。
まっつが、載ってるなんて。
花組特集のときに載ったから、もう載らないと思ってた。
なんてありがたいんだ。ありがとうありがとう。
わたしはもちろんまっつ目当てで購入したわけですが、雪組ページの最初の見開き、5人が勢揃いしている写真を見ていちばん感動したことは。
ヲヅキが、美しい。
どーしたんだヲヅキ!! すげー美人だヲヅキ!
『オネーギン』のときも彼の美しさに瞠目したけれど、それにしたって迫力ある美人ぢゃないですか。
真ん中のキムくんが少年っぽいので、大人っぽいヲヅキさんがさらにイイ味になってる。
また遠近法だかなんだかわかんないけど、ヲヅキさんがいちばん小顔になってるし。
んでもってみんな、目ぇ見開きすぎで、こわいです(笑)。
まっつ、ヲヅキ、ひろみの3人が見開いてるから、過半数が見開いていることになり、なんか「みんな」って思っちゃった。
キムくんのひとり写りアップの方の表情が好きだ。
あのクチビルがたまらんなぁ……。しみじみ。
まつださんはといえば、まつださんで。
いつもの顔、いつもの表情なんだけど、前回よりは無理のない感じかなあ……って、すでに前回の記事を紛失しているんですが。探したけど、どこへやったやら。雑誌から切り取って、どこへやったんだー!
微妙に大きい誌面だから、「まっつファイル」に入らなくて、多分どこかへ大切にしまい込んだんだと思う……あああわたしの整理能力って。
今回のまっつの、口角がわずかに上がっていること、目の下のシワが写っていること、に、不思議なときめきをおぼえる……(笑)。
んで、クリスマスデートから帰宅して猫にエサやったあとナニも考えずにテレビを点けたら。
まっつが、映っていた。
スカステ恒例のクリスマス特番、『スカイ・ステージ☆夢のクリスマスナイト2010』。
まっつ出るなんて知らなかった!! スカステの番組欄には名前出てないじゃん?!
コレクション体質のヲタクゆえ録画は完璧ですが、びっくりした。
あの、やらされてる感漂うサンタ帽姿が、たまりません!(笑)
なんであんなに似合わないの、かわいい帽子が。
そしてこれまたイメージを損ねない、クール&ドライな子ども時代……(笑)。
なにより、壮くんとの両思いっぷりに、ウケました。
別々の場所でそれぞれ話題にしているってどうなん。どんだけ大切な思い出なの、ふたりだけのプレゼント交換は(笑)。
去年のクリスマス、『相棒』チームはみんなでプレゼント交換、抽選で当たった相手のために、内緒でプレゼントを探し、渡す。まっつの相手は偶然壮くんだった。そして壮くんの相手も偶然まっつだった。あんなにたくさんいた『相棒』チームの中、偶然ふたりだけでプレゼント交換することになっていた、という。
んでもってまっつが「壮さんのために」選んだプレゼントが、うまい棒たくさんって……それで壮さん大喜びって……小学生男子か、えりたん(笑)。そこを突くまっつもどうなん……(笑)。
えりまつ、えりまつ。いやはや、おいしい話をありがとう。
同じテーマで組ごとに話していて、組替え経験者があちこちにいるから、なんか「検証」できたことも興味深い。
星組にてテルとねねちゃんが「プレゼント交換がないので驚いた」
月組にてまりもが「プレゼント交換があったので驚いた」
雪組ではみんなふつーに「プレゼント交換は毎年ある」
星組だけなのか、プレゼント交換してないのは(笑)。
そこをつっこまれて「どきっ」としているれおんくんがかわいい……。
あと、小池せんせがどんだけクリスマスのプレゼント交換に本気かが、複数証言から証明されたり。
クリスマス特番では、まっつ黒髪。つい先日の『タカラヅカスペシャル2010』でも真っ黒髪。
それらより以前に撮影済みだったはずの「MISS」では黒よりとはいえ、いちおー茶髪。
ひょっとしてまっつ、「MISS」撮影のためだけに茶髪にしてたのか……?
いやあ、今年は良いクリスマスでした、まっつまっつ。
タイトルに偽りナシ。@タカラヅカスペシャル2010
2010年12月24日 タカラヅカ 『タカラヅカスペシャル2010』だらだら感想続き。
花組パロディコーナーが終わり、暗転した舞台にごそごそ動く影。
センターに誰かスタンバッた様子。
ライトが点くとそこに、キムがいた。
椅子と手錠と。
リオン@キムの、手錠プレイ。
はじまるのはリオン@『ロジェ』のひとり芝居。ロジェに置いて行かれるところを、ひとりでやる。
うん、ロジェ@水しぇんはいってしまったの。もうここにはいないのよ。それを思い知らされる演出。いたはずの人の不在を、ひとり芝居で見せつけられるとはねー。花組の「ニセ虞美人」よりもずどんとクる気がする。
それはともあれ、キムの声、芝居を好きだなと思う。ひとり芝居ゆえに、しみじみと。
すなおにすとんと響くというか。
心地よい声と、芝居だ。
ロジェは行ってしまった。
残されたリオンが歌うのは、例の銀橋ソング。『ロジェ』にてTPO無視っちゅーか作中で浮きまくっていた明るい前向きソング。『ソルフェリーノの夜明け』におけるゆみこの銀橋ソングばりに空気無視の取って付けた歌。
そのどーしよーもない歌が、椅子を引きずりながら歌う、だけでこんなに笑えるよーになるのか。
キムくんうまいなあ。同じ歌なのに、途方に暮れたように歌う、揺るがない歌唱力。
そこに現れるあゆみみ。このふたりが母娘設定って……(笑)。
ママの方@あゆっちが言う、「ふたり写ってる、片方は主人」という写真。ひとりしか写ってないよーに見えたんだが、見間違いだろうか。
ふつーにバストアップの人物がひとり……劇団販売のロジェのスチール写真じゃないのかなアレ。や、顔まではわかんなかったけど。
手錠プレイ中のリオンに臆しもせず、淡々と情報を伝えるあゆみみがクールでシュール。
そして至極真面目に、ロジェの行き先としてあがるのが、「ソルフェリーノ」。
その地名が出た途端、流れるのはあの音楽だ。
一度聴いたら最後耳にこびりついて離れない、恐怖の洗脳ソング。世界のワイルドホーンより浸透力強し、植爺おそるべし!とゆー、あの『ソルフェリーノの夜明け』の主題歌!
ぞろぞろ現れるのはソルフェリーノの看護婦たち。ロングスカートにエプロン、血糊付き。横一列にずらりと並び、コーラス。
えー、どの看護婦がこわかったかキモかったかは個人の感覚なので異論はいろいろあるでしょうが、ヲヅキさんがインパクト大なのは間違いないんじゃないでしょうか?
そのヲヅキさんが隣にいてくれたおかげでかなり緩和されていたとはいえ、看護婦まっつのキモさも大概だと思いました。(笑顔)
横一列コーラスする血まみれナースたち。おもむろに一歩前へ出て、まっつソロ。無駄にイイ声。続けてひろみ、ヲヅキ、コマ、ちぎと順番に一歩前へ出て歌う。どーゆー順番かとおもったがすぐに理解した。学年順か。
2週間後の大劇場で、女役として舞台に立つせしるさんはきれーな看護婦さんでした……そして、同じく2週間後の大劇場で、女役として舞台に立つコマさんは……ものすげーどすこい男声で、ソロをキメてました。コ、コマさん??
ソルフェリーノまで椅子をつれてやって来たらしいリオンは、看護婦たちに手錠をはずして欲しいと訴える。
楚々としたナースたちは「まあ大変」「どうしましょう」と慎ましく困惑する。
年長のナース、まっつに促され、ヲヅキが代表して手錠をはずしに行く。
初日初回は手こずってました。
「ああんっ」とか「あんっ」とか、気持ち悪い女の子らしいカワイイ声をあげてがんばるヲヅキ嬢。
最後に「ふんっ」と男役全開に力尽くではずしてましたが。
初日夜公演では「ああんっ」プレイはナシ。はずしに行った→「ふんっ」はずれた。
その一瞬ぶりに、どんだけ力自慢設定……と思ったのと同時に、あの喘ぎ声はキモチワルイからNGになったのか?と思いました……ヲヅキかわいいよヲヅキ。
そして、目的のロジェはここにいないと女装ナース軍団から聞き……マイクを持って現れた本物の女子(笑)から、リオンが狂ったよーに激しくマイクを奪い取り(何故?!)、突然『ロック・オン!』主題歌を歌い踊ることに(何故?!)。
大股開きで『ロック・オン!』を歌い踊る血まみれナースたち。
シュールだ……。
ここのお稽古場映像を見たかったんだ。
通常初日より前に放送されるスカステニュースが公演終了後になったのは、パロディのネタバレを考慮したためかと期待したよママン……。
先に女装お稽古場を見てしまったらインパクト薄れるもんな。だから公演後のお楽しみかと思ったのに……。稽古場映像ではパロ部分全カットだった……スカステ、使えねえええ。
素顔で娘役のスカート借りて踊り狂うまっつ他を見たかったよ……。
まっつ中心の視界しか持たないモノで、このシュールな場面もまつださんしかろくに語れないんだが、基本過度なアピールをしないまつださんが、すげー勢いでアピっていたのが印象的です……ちゃんとウインクしてたよ……ナース姿なのに。
そしてさんざん歌い踊ったあと。
看護婦たちのクチから「マントヴァ」という地名が出たから大変。
「マントヴァというとロミオ……」ってことで、音楽は『ロミオとジュリエット』に。
まずキムがその気になり、ちぎ、まっつとスカートたくし上げてスタンバイ。
みんな揃ってさあっ!と歌い出したときに音楽ストップ。
「この続きは『ロミオとジュリエット』で!!」
予告に落ち着いたところで終了。
このコント(笑)のタイトルは『ロジェの夜明け』。
ナニ気にこの雪組パロディ、演出クオリティが高いと思うの。
男役の女装で笑いを取っただけに見えるけど、違うのよ、そうじゃないの。
このパロディ作品の真のパロディ部分は、植爺芝居をきちんとパロっていることにあると思うの。
主人公だけが個別に動き、それ以外は大勢一度に登場。横一列に並び、ひとりずつ順番にひとことずつ歌い、ひとことずつ喋る……!
すげえよこの演出!! これこそ『ソルフェリーノの夜明け』、これこそ植爺芝居……っ!
看護婦たちを無機質にフィンガーアクション付きで歌い踊らせることによって、さらに植爺芝居を揶揄してましたねっ(笑)。
なんだよ中村A、愉快な演出もできるんじゃん。
ついでに言うと、この作品名は『ロジェの夜明け』。リオンがロジェを捜して彷徨う話だから「ロジェ」と付いて当然だし、んじゃ「夜明け」はナニか、単に『ソルフェリーノの夜明け』だからってだけじゃなくて。
最後の『ロミジュリ』の曲「世界の王」。歌おうとしてストップが掛かる、その歌い出しが「♪朝」。
ほんとーに、「ロジェ」を捜して「朝」で終わった。『ロジェの夜明け』、タイトルに偽りナシ!!
花組パロディコーナーが終わり、暗転した舞台にごそごそ動く影。
センターに誰かスタンバッた様子。
ライトが点くとそこに、キムがいた。
椅子と手錠と。
リオン@キムの、手錠プレイ。
はじまるのはリオン@『ロジェ』のひとり芝居。ロジェに置いて行かれるところを、ひとりでやる。
うん、ロジェ@水しぇんはいってしまったの。もうここにはいないのよ。それを思い知らされる演出。いたはずの人の不在を、ひとり芝居で見せつけられるとはねー。花組の「ニセ虞美人」よりもずどんとクる気がする。
それはともあれ、キムの声、芝居を好きだなと思う。ひとり芝居ゆえに、しみじみと。
すなおにすとんと響くというか。
心地よい声と、芝居だ。
ロジェは行ってしまった。
残されたリオンが歌うのは、例の銀橋ソング。『ロジェ』にてTPO無視っちゅーか作中で浮きまくっていた明るい前向きソング。『ソルフェリーノの夜明け』におけるゆみこの銀橋ソングばりに空気無視の取って付けた歌。
そのどーしよーもない歌が、椅子を引きずりながら歌う、だけでこんなに笑えるよーになるのか。
キムくんうまいなあ。同じ歌なのに、途方に暮れたように歌う、揺るがない歌唱力。
そこに現れるあゆみみ。このふたりが母娘設定って……(笑)。
ママの方@あゆっちが言う、「ふたり写ってる、片方は主人」という写真。ひとりしか写ってないよーに見えたんだが、見間違いだろうか。
ふつーにバストアップの人物がひとり……劇団販売のロジェのスチール写真じゃないのかなアレ。や、顔まではわかんなかったけど。
手錠プレイ中のリオンに臆しもせず、淡々と情報を伝えるあゆみみがクールでシュール。
そして至極真面目に、ロジェの行き先としてあがるのが、「ソルフェリーノ」。
その地名が出た途端、流れるのはあの音楽だ。
一度聴いたら最後耳にこびりついて離れない、恐怖の洗脳ソング。世界のワイルドホーンより浸透力強し、植爺おそるべし!とゆー、あの『ソルフェリーノの夜明け』の主題歌!
ぞろぞろ現れるのはソルフェリーノの看護婦たち。ロングスカートにエプロン、血糊付き。横一列にずらりと並び、コーラス。
えー、どの看護婦がこわかったかキモかったかは個人の感覚なので異論はいろいろあるでしょうが、ヲヅキさんがインパクト大なのは間違いないんじゃないでしょうか?
そのヲヅキさんが隣にいてくれたおかげでかなり緩和されていたとはいえ、看護婦まっつのキモさも大概だと思いました。(笑顔)
横一列コーラスする血まみれナースたち。おもむろに一歩前へ出て、まっつソロ。無駄にイイ声。続けてひろみ、ヲヅキ、コマ、ちぎと順番に一歩前へ出て歌う。どーゆー順番かとおもったがすぐに理解した。学年順か。
2週間後の大劇場で、女役として舞台に立つせしるさんはきれーな看護婦さんでした……そして、同じく2週間後の大劇場で、女役として舞台に立つコマさんは……ものすげーどすこい男声で、ソロをキメてました。コ、コマさん??
ソルフェリーノまで椅子をつれてやって来たらしいリオンは、看護婦たちに手錠をはずして欲しいと訴える。
楚々としたナースたちは「まあ大変」「どうしましょう」と慎ましく困惑する。
年長のナース、まっつに促され、ヲヅキが代表して手錠をはずしに行く。
初日初回は手こずってました。
「ああんっ」とか「あんっ」とか、
最後に「ふんっ」と男役全開に力尽くではずしてましたが。
初日夜公演では「ああんっ」プレイはナシ。はずしに行った→「ふんっ」はずれた。
その一瞬ぶりに、どんだけ力自慢設定……と思ったのと同時に、あの喘ぎ声はキモチワルイからNGになったのか?と思いました……ヲヅキかわいいよヲヅキ。
そして、目的のロジェはここにいないと女装ナース軍団から聞き……マイクを持って現れた本物の女子(笑)から、リオンが狂ったよーに激しくマイクを奪い取り(何故?!)、突然『ロック・オン!』主題歌を歌い踊ることに(何故?!)。
大股開きで『ロック・オン!』を歌い踊る血まみれナースたち。
シュールだ……。
ここのお稽古場映像を見たかったんだ。
通常初日より前に放送されるスカステニュースが公演終了後になったのは、パロディのネタバレを考慮したためかと期待したよママン……。
先に女装お稽古場を見てしまったらインパクト薄れるもんな。だから公演後のお楽しみかと思ったのに……。稽古場映像ではパロ部分全カットだった……スカステ、使えねえええ。
素顔で娘役のスカート借りて踊り狂うまっつ他を見たかったよ……。
まっつ中心の視界しか持たないモノで、このシュールな場面もまつださんしかろくに語れないんだが、基本過度なアピールをしないまつださんが、すげー勢いでアピっていたのが印象的です……ちゃんとウインクしてたよ……ナース姿なのに。
そしてさんざん歌い踊ったあと。
看護婦たちのクチから「マントヴァ」という地名が出たから大変。
「マントヴァというとロミオ……」ってことで、音楽は『ロミオとジュリエット』に。
まずキムがその気になり、ちぎ、まっつとスカートたくし上げてスタンバイ。
みんな揃ってさあっ!と歌い出したときに音楽ストップ。
「この続きは『ロミオとジュリエット』で!!」
予告に落ち着いたところで終了。
このコント(笑)のタイトルは『ロジェの夜明け』。
ナニ気にこの雪組パロディ、演出クオリティが高いと思うの。
男役の女装で笑いを取っただけに見えるけど、違うのよ、そうじゃないの。
このパロディ作品の真のパロディ部分は、植爺芝居をきちんとパロっていることにあると思うの。
主人公だけが個別に動き、それ以外は大勢一度に登場。横一列に並び、ひとりずつ順番にひとことずつ歌い、ひとことずつ喋る……!
すげえよこの演出!! これこそ『ソルフェリーノの夜明け』、これこそ植爺芝居……っ!
看護婦たちを無機質にフィンガーアクション付きで歌い踊らせることによって、さらに植爺芝居を揶揄してましたねっ(笑)。
なんだよ中村A、愉快な演出もできるんじゃん。
ついでに言うと、この作品名は『ロジェの夜明け』。リオンがロジェを捜して彷徨う話だから「ロジェ」と付いて当然だし、んじゃ「夜明け」はナニか、単に『ソルフェリーノの夜明け』だからってだけじゃなくて。
最後の『ロミジュリ』の曲「世界の王」。歌おうとしてストップが掛かる、その歌い出しが「♪朝」。
ほんとーに、「ロジェ」を捜して「朝」で終わった。『ロジェの夜明け』、タイトルに偽りナシ!!
遙かな夢の国を伝えて受け継がれた。@花組集合日
2010年12月23日 タカラヅカ 来てしまった、というか。
まとぶんの花組が、ひとつの時代が、ほんとに終わるのだなと実感しています。
めおくんはまとぶんが花組ではじめて主演した『MIND TRAVELLER』から花組子になったんだよ。
はるちゃんだってまとぶんトップ大劇場お披露目公演で娘役デビューした子だよ。
みらいくんはまとぶんがトップになってからの組子だし、鳳龍くんもジェンヌ生活のほとんどがまとぶん時代だよね……。つか鳳龍くん辞めたら誰が新公でタソの役をやるんだ。
いや、彼らのジェンヌ人生をまとぶんと勝手に絡めるなっちゅーもんですが、どうにも感傷的になって、思い出が直結してしまって。
雪組時代から見ていた王子、わたしのフェイバリット公演であるオサコン『I got music』のしゅん様……。
あまちゃきはなんつってもこれからじゃないか。
トップスター退団公演は退団者が多いものだし、タカラヅカはみないつか卒業していくモノだし、わかってる、仕方ないと思いつつも、寂しいです。
通い続けた花組、感情移入して一喜一憂して眺めた彼ら。
共有する時間の多さに従って、どんどん好きになっていった、魅力に気付いていった彼ら。
卒業してしまうのか……。
あああ、めおくんとらんとむが並んでキザってるところが見たかったんだよおおっ。
アハン顔してるとこが見たかったんだよおおっ。
壮くん、みわっちが残り、これからも花組を支えてくれることが救いです。
でもって、まとぶさんのDS出演者発表。
ちょ……っ、なんなのこの野郎祭り!
男役ばかりをバックに揃えるのはめずらしいことでもないが、フェアリータイプ皆無の「男」だけってのは相当レアぢゃないか?
行きたいけど金欠過ぎてな……。
王子のイゾラベッラも発表。そうか、ちゃんと晴れの場があるんだね。
花組情報続きだ、『愛のプレリュード』の配役と一部の新公配役決定。
オリジナル作品なので、配役を見てもさっぱりわからない……ため、注目は新人公演。
がりんくんとべーちゃん、新公主役おめでとー。
ひとりっこ政策反対派なので、いろんな子が真ん中経験してくれるのはうれしいです。まゆくんも2番手がんばれー。
でもっていまっち、はじめて路線の役ついた??
いまっちの二枚目が見たいですよ。てゆーか新公主演が見たいですよ。
わたし、先日「モバタカ」メールの着信音変えてたんだよね。他のメールと音で区別した方がいいなと思って、なーんも考えず『TUXEDO JAZZ』に。
そんなことすっかり忘れてたから、今日突然『TUXEDO JAZZ』が鳴り出して、びっくりした(笑)。
花組担当になってから、もっとも狂乱して通い倒した作品、『TUXEDO JAZZ』。
当たり前に20公演とか観てたんだねえええ。さっき昔の自分の日記読み返して、びびったわ。
そしてごめんよまとぶんごめん、ひどいこといっぱい書いてるねわたし。オサ様を神と崇める傍ら、まとぶさんへの記述のキツいこと。つってもまとぶんを嫌っていたわけではなく、足りない(と、わたしが一方的に思い込んでいた)部分をもどかしく思っていたんだなぁ。
そんなこんなところから、こんだけまとぶんスキーになってるんだからもお。恥ずかしいなあ。
花組は集合して、次の公演に向けて一丸となっているんだな。
次にまとぶんと花っ子たちに会えるのは、卒業公演初日か……。
さみしいな。
2010/12/23
花組 退団者のお知らせ
下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。
(花組)
眉月 凰
真飛 聖 ―すでに発表済み―
真野 すがた
祐澄 しゅん
天宮 菜生
天咲 千華
鳳龍 アヤ
朝陽 みらい
2011年4月24日(花組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団
まとぶんの花組が、ひとつの時代が、ほんとに終わるのだなと実感しています。
めおくんはまとぶんが花組ではじめて主演した『MIND TRAVELLER』から花組子になったんだよ。
はるちゃんだってまとぶんトップ大劇場お披露目公演で娘役デビューした子だよ。
みらいくんはまとぶんがトップになってからの組子だし、鳳龍くんもジェンヌ生活のほとんどがまとぶん時代だよね……。つか鳳龍くん辞めたら誰が新公でタソの役をやるんだ。
いや、彼らのジェンヌ人生をまとぶんと勝手に絡めるなっちゅーもんですが、どうにも感傷的になって、思い出が直結してしまって。
雪組時代から見ていた王子、わたしのフェイバリット公演であるオサコン『I got music』のしゅん様……。
あまちゃきはなんつってもこれからじゃないか。
トップスター退団公演は退団者が多いものだし、タカラヅカはみないつか卒業していくモノだし、わかってる、仕方ないと思いつつも、寂しいです。
通い続けた花組、感情移入して一喜一憂して眺めた彼ら。
共有する時間の多さに従って、どんどん好きになっていった、魅力に気付いていった彼ら。
卒業してしまうのか……。
あああ、めおくんとらんとむが並んでキザってるところが見たかったんだよおおっ。
アハン顔してるとこが見たかったんだよおおっ。
壮くん、みわっちが残り、これからも花組を支えてくれることが救いです。
でもって、まとぶさんのDS出演者発表。
2010/12/23
真飛 聖 ディナーショー(追)
※その他の出演者が決定いたしました。
<タイトル>『For YOU』
<構成・演出>藤井大介
<出演者>(花組)真飛 聖
真野 すがた、朝夏 まなと、望海 風斗、瀬戸 かずや
ちょ……っ、なんなのこの野郎祭り!
男役ばかりをバックに揃えるのはめずらしいことでもないが、フェアリータイプ皆無の「男」だけってのは相当レアぢゃないか?
行きたいけど金欠過ぎてな……。
王子のイゾラベッラも発表。そうか、ちゃんと晴れの場があるんだね。
花組情報続きだ、『愛のプレリュード』の配役と一部の新公配役決定。
オリジナル作品なので、配役を見てもさっぱりわからない……ため、注目は新人公演。
がりんくんとべーちゃん、新公主役おめでとー。
ひとりっこ政策反対派なので、いろんな子が真ん中経験してくれるのはうれしいです。まゆくんも2番手がんばれー。
でもっていまっち、はじめて路線の役ついた??
いまっちの二枚目が見たいですよ。てゆーか新公主演が見たいですよ。
わたし、先日「モバタカ」メールの着信音変えてたんだよね。他のメールと音で区別した方がいいなと思って、なーんも考えず『TUXEDO JAZZ』に。
そんなことすっかり忘れてたから、今日突然『TUXEDO JAZZ』が鳴り出して、びっくりした(笑)。
花組担当になってから、もっとも狂乱して通い倒した作品、『TUXEDO JAZZ』。
当たり前に20公演とか観てたんだねえええ。さっき昔の自分の日記読み返して、びびったわ。
そしてごめんよまとぶんごめん、ひどいこといっぱい書いてるねわたし。オサ様を神と崇める傍ら、まとぶさんへの記述のキツいこと。つってもまとぶんを嫌っていたわけではなく、足りない(と、わたしが一方的に思い込んでいた)部分をもどかしく思っていたんだなぁ。
そんなこんなところから、こんだけまとぶんスキーになってるんだからもお。恥ずかしいなあ。
花組は集合して、次の公演に向けて一丸となっているんだな。
次にまとぶんと花っ子たちに会えるのは、卒業公演初日か……。
さみしいな。
札付き芝居、人生はフクザツ★@タカラヅカスペシャル2010
2010年12月22日 タカラヅカ 『タカラヅカスペシャル2010』、だらだらと感想語りの続き。
双子ちゃんの解説のあとは、パロディ場面へ。
トップバッターは花組「EXCITER!!・虞美人」。
プログラムで役名はわかっていた。
項羽@まとぶん、赤いけしの花S@蘭ちゃん、劉邦@壮くん、韓信@みわっち、張良@みつる。……みつるが張良なんだ、彼自身の役・衛布ぢゃいかんかったんやろーか、と思っていたら。
突然はじまったのは、クライマックスの講和場面。
漢の赤い戦闘服に身を包んだ劉邦と、同じく赤い……エキサイター衣装のみつる。首から「張良」の札付き……ちょ……っ!!
下手からはやはりエキサイター衣装のみわっち……首からは「韓信」の札……。
超シリアスだった場面。
義兄弟の契りを交わした、互いを信じて兵を引いた、その友を後ろから騙し討ちにしろというのか。劉邦@えりたん、渾身の嘆きのソロ場面。
そこをそのまま、札付き芝居。
「偽虞美人を使って項羽をおびき出し、チェンジボックスへ入れる」という、途方もない策略……っ!!(白目)
えりたんの慟哭ソロの合間合間に、冷淡なみつるとみわっちの台詞が入るわけなんだが。
えりたんの芝居つーか歌声自体は元ネタ通りなんだが、合間に入る策略解説がアホアホな分、シリアスさとのギャップがすごい。
劉邦様がドラマティックに慟哭すればするほど、場内爆笑になるという。
すごいのはこの3人の芝居の個性。
壮くんはまあ「生物名えりたん」だから置くとして、韓信@みわっちのなりきりぶり!! 本気で二枚目芝居してる、この期に及んで! つか「チェンジボックスへ入れるのです!」とか喋ってるのに、カオは超二枚目!
そんでもって冷酷軍師の張良@みつるときたら。やりすぎですってば!(笑) すげーわっかりやすく「悪役」顔してるの。顔の筋肉使いすぎだってばみつるさん。いいなあ(笑)。
三者三様。面白いわこの人たち。
あれほど深刻に傷つき悩み、嘆いていた劉邦、最後の最後に。
「♪やーろーお~~!」
……やるんかい(笑)。
そして登場する、項羽様@まとぶん。やっぱきれいだまとぶん、項羽様の甲冑衣装似合いすぎ。
彼を誘惑するエキサイター衣装の娘たち……つか、蘭ちゃんは首から「ニセ虞美人」の札付き……ちょっと……!(笑)
蘭ちゃんが歌う「赤いけしの花」。『虞美人』の主題歌だったこの歌、実は虞美人@彩音ちゃんは歌ってないんだよね。虞美人が歌う「赤いけしの花」ってなんかしみじみするわ……。
蘭ちゃんかわいい、いちかあまちゃきかわいい。花娘の花っぷりに惚れ惚れ。
ニセモノ相手に笑顔でとてとてついて行く項羽様がかわいい。女の子にふらふらなびいてる風情マジかわいい。ほんとナニあの笑顔。
羽根扇ひらひら、まとぶんの「ハックショイ!」はお約束。
そうこうしているうちに、みわさんとみつる(札無し)で運んでくるチェンジボックス……壊されずにまだ置いてあったんだ……そのうえ、まさかのドリームガールズ登場!
スリット入りロングドレスではなく、『Apasionado!!』のお花ちゃんたち。「♪人生はフ~ク~ザ~ツ」だそうですよ。
ヲカマというとこの衣装デフォ?!
めおくん、まぁくん、だいもん、まゆくん。
まゆくんは違和感なく女の子、だいもんは……なんか困る感じ、この間女の子役やってたのに、なんでこう女装すると困る感じなんだ?? まぁくんの方が「男役です!」な美女っぷり。
めおちゃんはスタイルといい顔立ちといい、文句なしに美人なんだが……あのコワさはナニ?!
なんか取って喰われそうなんですけどっ?!
めおくんのその個性溢れる女装っぷりに、時の流れを思い、胸がアツくなる。
その昔、同じように女装していたときの彼はとても美しく……美しいだけで空気だった。「まぁくん細すぎ、めぐむは怖すぎ……あとひとりいたけどアレ誰?」な長身美女トリオ。
わたしの周囲限定かもしれないが、いつもひとりだけ話題に上らず「あとひとりいたよね?」だった。3人組のセンターだったのに。あのころめおくんは今の個性開花前だった。
男役たるもの、女装してヲカマになってなんぼだよね。こわくてなんぼだよね。
んで無事にイケメンからヘタレへ逆チェンジ終了、項羽様はMr.YUに。
衣装はそのまま、パンダ持ってメガネ掛けてくるくる前髪付けて。
まとぶんの声芸炸裂。
項羽様姿でMr.YU。
ひとりでボケてひとりでつっこんで。
ドリフ的すちゃらかさで、全員で『EXCITER!!』オープニングテーマ熱唱へ。
あーわたし、いったい何回この曲聴いてんだろう……(笑)。初演も通った、再演も通った、彩音ちゃんMSもサヨナラショーも複数回観た、そして今またここで聴いて……。
最初の『虞美人』再現パロ場面ではおいしかったみわさんとみつるだが、こーなるとおいしくない。
だって彼らはエキサイター衣装で『EXCITER!!』を歌い踊っているだけ。
しかしめおくん以下はお花ちゃん姿だ、迫力ヲカマ衣装で「バチッバチッ」「ガチッガチッ」だ。
まとぶんと壮くんもそれぞれ大仰な甲冑姿だ。
同じ歌、同じ振り付けでもカオスっぷりがチガウ。
や、それでもみわさんのウインクは新幹線ぐらいの時速で飛んできましたが(笑)。
えりたんがきらきらしている姿にきゅんとなる。あああ壮くん壮くん壮くん!!
『虞美人』もこれくらいすかっとするフィナーレナンバーがあれば良かったのにな。
ラストはキメ台詞と共に項羽様二刀流。
剣抜きましたよこの人(笑)。
かっこいいんだかおかしいんだかの興奮冷めやらず、実際ラブいちろー指揮のノリノリの後奏が響く中、暗転した舞台にごそごそ動く影。
センターに誰かスタンバッた様子。
ライトが点くとそこに、キムがいた。
続く。
双子ちゃんの解説のあとは、パロディ場面へ。
トップバッターは花組「EXCITER!!・虞美人」。
プログラムで役名はわかっていた。
項羽@まとぶん、赤いけしの花S@蘭ちゃん、劉邦@壮くん、韓信@みわっち、張良@みつる。……みつるが張良なんだ、彼自身の役・衛布ぢゃいかんかったんやろーか、と思っていたら。
突然はじまったのは、クライマックスの講和場面。
漢の赤い戦闘服に身を包んだ劉邦と、同じく赤い……エキサイター衣装のみつる。首から「張良」の札付き……ちょ……っ!!
下手からはやはりエキサイター衣装のみわっち……首からは「韓信」の札……。
超シリアスだった場面。
義兄弟の契りを交わした、互いを信じて兵を引いた、その友を後ろから騙し討ちにしろというのか。劉邦@えりたん、渾身の嘆きのソロ場面。
そこをそのまま、札付き芝居。
「偽虞美人を使って項羽をおびき出し、チェンジボックスへ入れる」という、途方もない策略……っ!!(白目)
えりたんの慟哭ソロの合間合間に、冷淡なみつるとみわっちの台詞が入るわけなんだが。
えりたんの芝居つーか歌声自体は元ネタ通りなんだが、合間に入る策略解説がアホアホな分、シリアスさとのギャップがすごい。
劉邦様がドラマティックに慟哭すればするほど、場内爆笑になるという。
すごいのはこの3人の芝居の個性。
壮くんはまあ「生物名えりたん」だから置くとして、韓信@みわっちのなりきりぶり!! 本気で二枚目芝居してる、この期に及んで! つか「チェンジボックスへ入れるのです!」とか喋ってるのに、カオは超二枚目!
そんでもって冷酷軍師の張良@みつるときたら。やりすぎですってば!(笑) すげーわっかりやすく「悪役」顔してるの。顔の筋肉使いすぎだってばみつるさん。いいなあ(笑)。
三者三様。面白いわこの人たち。
あれほど深刻に傷つき悩み、嘆いていた劉邦、最後の最後に。
「♪やーろーお~~!」
……やるんかい(笑)。
そして登場する、項羽様@まとぶん。やっぱきれいだまとぶん、項羽様の甲冑衣装似合いすぎ。
彼を誘惑するエキサイター衣装の娘たち……つか、蘭ちゃんは首から「ニセ虞美人」の札付き……ちょっと……!(笑)
蘭ちゃんが歌う「赤いけしの花」。『虞美人』の主題歌だったこの歌、実は虞美人@彩音ちゃんは歌ってないんだよね。虞美人が歌う「赤いけしの花」ってなんかしみじみするわ……。
蘭ちゃんかわいい、いちかあまちゃきかわいい。花娘の花っぷりに惚れ惚れ。
ニセモノ相手に笑顔でとてとてついて行く項羽様がかわいい。女の子にふらふらなびいてる風情マジかわいい。ほんとナニあの笑顔。
羽根扇ひらひら、まとぶんの「ハックショイ!」はお約束。
そうこうしているうちに、みわさんとみつる(札無し)で運んでくるチェンジボックス……壊されずにまだ置いてあったんだ……そのうえ、まさかのドリームガールズ登場!
スリット入りロングドレスではなく、『Apasionado!!』のお花ちゃんたち。「♪人生はフ~ク~ザ~ツ」だそうですよ。
ヲカマというとこの衣装デフォ?!
めおくん、まぁくん、だいもん、まゆくん。
まゆくんは違和感なく女の子、だいもんは……なんか困る感じ、この間女の子役やってたのに、なんでこう女装すると困る感じなんだ?? まぁくんの方が「男役です!」な美女っぷり。
めおちゃんはスタイルといい顔立ちといい、文句なしに美人なんだが……あのコワさはナニ?!
なんか取って喰われそうなんですけどっ?!
めおくんのその個性溢れる女装っぷりに、時の流れを思い、胸がアツくなる。
その昔、同じように女装していたときの彼はとても美しく……美しいだけで空気だった。「まぁくん細すぎ、めぐむは怖すぎ……あとひとりいたけどアレ誰?」な長身美女トリオ。
わたしの周囲限定かもしれないが、いつもひとりだけ話題に上らず「あとひとりいたよね?」だった。3人組のセンターだったのに。あのころめおくんは今の個性開花前だった。
男役たるもの、女装してヲカマになってなんぼだよね。こわくてなんぼだよね。
んで無事にイケメンからヘタレへ逆チェンジ終了、項羽様はMr.YUに。
衣装はそのまま、パンダ持ってメガネ掛けてくるくる前髪付けて。
まとぶんの声芸炸裂。
項羽様姿でMr.YU。
ひとりでボケてひとりでつっこんで。
ドリフ的すちゃらかさで、全員で『EXCITER!!』オープニングテーマ熱唱へ。
あーわたし、いったい何回この曲聴いてんだろう……(笑)。初演も通った、再演も通った、彩音ちゃんMSもサヨナラショーも複数回観た、そして今またここで聴いて……。
最初の『虞美人』再現パロ場面ではおいしかったみわさんとみつるだが、こーなるとおいしくない。
だって彼らはエキサイター衣装で『EXCITER!!』を歌い踊っているだけ。
しかしめおくん以下はお花ちゃん姿だ、迫力ヲカマ衣装で「バチッバチッ」「ガチッガチッ」だ。
まとぶんと壮くんもそれぞれ大仰な甲冑姿だ。
同じ歌、同じ振り付けでもカオスっぷりがチガウ。
や、それでもみわさんのウインクは新幹線ぐらいの時速で飛んできましたが(笑)。
えりたんがきらきらしている姿にきゅんとなる。あああ壮くん壮くん壮くん!!
『虞美人』もこれくらいすかっとするフィナーレナンバーがあれば良かったのにな。
ラストはキメ台詞と共に項羽様二刀流。
剣抜きましたよこの人(笑)。
かっこいいんだかおかしいんだかの興奮冷めやらず、実際ラブいちろー指揮のノリノリの後奏が響く中、暗転した舞台にごそごそ動く影。
センターに誰かスタンバッた様子。
ライトが点くとそこに、キムがいた。
続く。
over sea TAKARAZUKA!…ですってよ。@タカラヅカスペシャル2010
2010年12月21日 タカラヅカ 『タカラヅカスペシャル2010』、1部は公演パロディと公平氏追悼特集、第2部が海外公演ネタ。
組カラー無視のカラフル衣装で組ごとに登場、3人きり参加の月組も寂しいが、娘役トップのいない雪組も十分寂しかった。
花組と宙組は、登場・顔見せのあと、男1・2・3が相手役の女の子とそれぞれデュエットダンスを踊るのだわ。それまで広がって真正面向いて「オープニング!」ってやっていたスターたちが、曲調の変化と共にさっとカップルになって踊り出すのがいかにもタカラヅカ!で素敵だった。
でも娘トップのいない雪組は、みんなで前向いたままゆらゆら揺れるだけ。……しょぼん。
にしても、オープニングの歌はすごかった。
書き下ろしなんだろう、「宝塚歌劇団海外公演の歴史の歌」……誰得……。
音楽性云々以前に、こんなもんを作って平気で歌わせるセンスに脱帽。いつぞやの『TCAスペシャル』だか他のイベントだかでも、「頼む封印してくれ、2度と聴きたくない」なオリジナルソング作ってオープニングで歌わせてたよね……。
開演ベルの代わりに汽笛を鳴らしたりして、海外公演めぐりやっちゃいますよという気合い十分なんだが、なにしろ構成が悪い。つか、真面目に構成考えてないんぢゃ……てくらい、「ショー」としてはひどい出来。
構成のやっつけ具合を誤魔化すために、各場面を狂言回しでつなぐとかしようよ……そしてなんつっても、トドに解説者役をさせるな。
あの人はトークを牽引したり場を盛り上げたりはできないのよーっ! 末っ子ポジでぐたぐたにするのは得意だけどーっ!(笑)
ショーの解説部分、海外公演がどうとか校長先生の意志とか偉業とか、今回のメニューに絡めて「ちょっとイイ話」をするとか、そーいった役割を担っていたのがトド様。
トドにミサノエール的話術を期待するなんて、演出家は何十年トドとつきあってんだ……。
海外公演と亡き公平氏と今回のイベント趣旨とその内容と、うまく絡めて盛り上げることは可能だったと思う。ナレーションがしっかりしていれば。今やってるこの場面がどーゆー意味を持つか、観客に伝わるならば。
海外公演ってさ、たしかに「宝塚歌劇団」的には大事業で、亡き公平氏が力を入れていたのかもしれないが、1観客からすると「ナマで観た人がものすごーく少ない、よく知らない公演」のことなんだよな。
「今年1年を振り返る」ことをテーマのひとつにしているような「よく知ってるよね?」を前提にしたイベントだ。パロディを楽しむには元ネタを知ってなきゃいけないように、観客側の予備知識をアテにしたずさんな作りのショーなんだ。
それを「偉業だけど、ほとんどの人が観ていない」海外公演を元ネタにするんだもんなー。ズレてるっちゅーかさー。
「観ていない」人を相手にするなら、ソレ相応の工夫が必要なんだが、そんな労力を掛ける劇団ぢゃない。アリモノの曲を出演者に順番に歌わせるだけが「構成」、単調な画面と動きが「演出」だもんよ。
そしてオリジナルで特別に!演出家たちのしたことといえば、「おーばーしー おーばーしー タカラヅカ~~♪」と歌わせることぐらい。
いやはや、裏切らない劇団だ。
オープニングのあとはトド+トップ3人のMCだったんだが、どーしよーもないっすねほんと(笑)。
ここに必要なのは「勇気を持って混ぜっ返す役」かな。
「今年1年を振り返って」というありがちテーマでひとりずつ順番に喋る、言葉の間の空白多すぎ。お行儀良く順番待って、誰かが喋っている間はマイク持って棒立ち。
やはりこーゆーときに、話に割って入って混ぜっ返して会話ぽんぽんキャッチボールにしちゃう人が欲しい。順番待ちより場が活性化する。
初回より2回目の方がゆーひさんがその役を買って出ていた気がするので、あと2回ではさらに進化してくれていることを望む。
んで、月組コーナー、専科コーナーはパロディなしの歌だけ。
人数少ないからなー。
ひとり専科のトド様はともかくとして、月組はなんかやって欲しかった。歌をちゃんと聴かせてくれて(そのかの歌も良かったよ!)、それはうれしかったけど……やっぱ寂しい。
去年の花組も3人だけ参加だったけど、パロディにも参加してたよ? 星組に、混ざってたけど。
一昨年の雪組はキムとテルのふたりだけ参加だっけ? でもパロディ1場面ふつーにやってた。
月組かてやってもええやん……ショーヴラン@まさおと殿下@そのかのどつき漫才とか……。加えてロベスピエール@宇月くんとか……。そのままジプシーな3人の会話になだれ込むとか……。
トド様@『オネーギン』は大好き作品なので、再現ソングうれしい。後ろを横切るだけのタチヤーナ@みみちゃんも情感たっぷりでイイ。
組ごとに「1年を振り返る」コーナーはそうやってすでにはじまっているんだけれど、何故かここで一端解説が入る。
パヤパヤ♪の音楽に乗って双子ちゃん登場。
これから公演パロやるよ!とナレーション。
たしかにそっくり、でも並べてみるとたしかにチガウ、その違いに納得しつつ。
この双子ちゃんコーナーで思ったいちばんの感想は。
歌わないんだ。……ってこと(笑)。
や、事前にプログラム見て双子ちゃんだけの場面があると知ったときは、たとえ場面名が「MC」であろうとなんかしらパフォーマンスをする、それはイコール歌唱だと思ったのですよ双子アイドルといえば!!
そして流れる「恋のフーガ」!!
歌うと思ってたんだもん!
歌わず踊らず、かわいい衣装でくるくるゆらゆら、順番に台本通りの台詞を言う、それだけで退場、とは思わなかった!(笑)
とゆーびっくり演出ののち、パロディ場面へ。
トップバッターは花組「EXCITER!!・虞美人」。
続くっ。
組カラー無視のカラフル衣装で組ごとに登場、3人きり参加の月組も寂しいが、娘役トップのいない雪組も十分寂しかった。
花組と宙組は、登場・顔見せのあと、男1・2・3が相手役の女の子とそれぞれデュエットダンスを踊るのだわ。それまで広がって真正面向いて「オープニング!」ってやっていたスターたちが、曲調の変化と共にさっとカップルになって踊り出すのがいかにもタカラヅカ!で素敵だった。
でも娘トップのいない雪組は、みんなで前向いたままゆらゆら揺れるだけ。……しょぼん。
にしても、オープニングの歌はすごかった。
書き下ろしなんだろう、「宝塚歌劇団海外公演の歴史の歌」……誰得……。
音楽性云々以前に、こんなもんを作って平気で歌わせるセンスに脱帽。いつぞやの『TCAスペシャル』だか他のイベントだかでも、「頼む封印してくれ、2度と聴きたくない」なオリジナルソング作ってオープニングで歌わせてたよね……。
開演ベルの代わりに汽笛を鳴らしたりして、海外公演めぐりやっちゃいますよという気合い十分なんだが、なにしろ構成が悪い。つか、真面目に構成考えてないんぢゃ……てくらい、「ショー」としてはひどい出来。
構成のやっつけ具合を誤魔化すために、各場面を狂言回しでつなぐとかしようよ……そしてなんつっても、トドに解説者役をさせるな。
あの人はトークを牽引したり場を盛り上げたりはできないのよーっ! 末っ子ポジでぐたぐたにするのは得意だけどーっ!(笑)
ショーの解説部分、海外公演がどうとか校長先生の意志とか偉業とか、今回のメニューに絡めて「ちょっとイイ話」をするとか、そーいった役割を担っていたのがトド様。
トドにミサノエール的話術を期待するなんて、演出家は何十年トドとつきあってんだ……。
海外公演と亡き公平氏と今回のイベント趣旨とその内容と、うまく絡めて盛り上げることは可能だったと思う。ナレーションがしっかりしていれば。今やってるこの場面がどーゆー意味を持つか、観客に伝わるならば。
海外公演ってさ、たしかに「宝塚歌劇団」的には大事業で、亡き公平氏が力を入れていたのかもしれないが、1観客からすると「ナマで観た人がものすごーく少ない、よく知らない公演」のことなんだよな。
「今年1年を振り返る」ことをテーマのひとつにしているような「よく知ってるよね?」を前提にしたイベントだ。パロディを楽しむには元ネタを知ってなきゃいけないように、観客側の予備知識をアテにしたずさんな作りのショーなんだ。
それを「偉業だけど、ほとんどの人が観ていない」海外公演を元ネタにするんだもんなー。ズレてるっちゅーかさー。
「観ていない」人を相手にするなら、ソレ相応の工夫が必要なんだが、そんな労力を掛ける劇団ぢゃない。アリモノの曲を出演者に順番に歌わせるだけが「構成」、単調な画面と動きが「演出」だもんよ。
そしてオリジナルで特別に!演出家たちのしたことといえば、「おーばーしー おーばーしー タカラヅカ~~♪」と歌わせることぐらい。
いやはや、裏切らない劇団だ。
オープニングのあとはトド+トップ3人のMCだったんだが、どーしよーもないっすねほんと(笑)。
ここに必要なのは「勇気を持って混ぜっ返す役」かな。
「今年1年を振り返って」というありがちテーマでひとりずつ順番に喋る、言葉の間の空白多すぎ。お行儀良く順番待って、誰かが喋っている間はマイク持って棒立ち。
やはりこーゆーときに、話に割って入って混ぜっ返して会話ぽんぽんキャッチボールにしちゃう人が欲しい。順番待ちより場が活性化する。
初回より2回目の方がゆーひさんがその役を買って出ていた気がするので、あと2回ではさらに進化してくれていることを望む。
んで、月組コーナー、専科コーナーはパロディなしの歌だけ。
人数少ないからなー。
ひとり専科のトド様はともかくとして、月組はなんかやって欲しかった。歌をちゃんと聴かせてくれて(そのかの歌も良かったよ!)、それはうれしかったけど……やっぱ寂しい。
去年の花組も3人だけ参加だったけど、パロディにも参加してたよ? 星組に、混ざってたけど。
一昨年の雪組はキムとテルのふたりだけ参加だっけ? でもパロディ1場面ふつーにやってた。
月組かてやってもええやん……ショーヴラン@まさおと殿下@そのかのどつき漫才とか……。加えてロベスピエール@宇月くんとか……。そのままジプシーな3人の会話になだれ込むとか……。
トド様@『オネーギン』は大好き作品なので、再現ソングうれしい。後ろを横切るだけのタチヤーナ@みみちゃんも情感たっぷりでイイ。
組ごとに「1年を振り返る」コーナーはそうやってすでにはじまっているんだけれど、何故かここで一端解説が入る。
パヤパヤ♪の音楽に乗って双子ちゃん登場。
これから公演パロやるよ!とナレーション。
たしかにそっくり、でも並べてみるとたしかにチガウ、その違いに納得しつつ。
この双子ちゃんコーナーで思ったいちばんの感想は。
歌わないんだ。……ってこと(笑)。
や、事前にプログラム見て双子ちゃんだけの場面があると知ったときは、たとえ場面名が「MC」であろうとなんかしらパフォーマンスをする、それはイコール歌唱だと思ったのですよ双子アイドルといえば!!
そして流れる「恋のフーガ」!!
歌うと思ってたんだもん!
歌わず踊らず、かわいい衣装でくるくるゆらゆら、順番に台本通りの台詞を言う、それだけで退場、とは思わなかった!(笑)
とゆーびっくり演出ののち、パロディ場面へ。
トップバッターは花組「EXCITER!!・虞美人」。
続くっ。