ちょっと油断しているウチに、カウンターの「6666666」が過ぎ去ってしまった……。
 次は7並びか。ちょっと縁起良さそう(笑)。

 ムラ版『仮面の男』演出についての感想、続き。

 この作品ではアトス@まっつとミレディ@ヒメの元夫婦設定はない。
 だけど一大ページェントでアトスが登場するとき、ミレディはなんとなく顔を隠す……と、役者が勝手にやっている、というのは、「NOW ON STAGE」でもお茶会その他でも語られている。
 ミレディには、闇の騎士に扮したアトスがわかったわけだ。

 しかし。

 ダルタニアン@ちぎには、わからない。

 ミレディのことがなくたって、三銃士は顔をさらして踊っているし、大暴れもしている。
 なのに銃士隊隊長で元親友のダルタニアンは、なーんも気付いていない。

 ダルタニアン……どんだけアホの子……。

 一大ページェントでルイ/フィリップ@キムの入れ替えは無事に成功。
 フィリップと母のアンヌ王太后@ミトさんの語らいは「人目につくから」ということで中断、今はまず王として王太后としての務めを果たしましょう、なんて雰囲気で、続くイベントの中へとけ込んでいく。

 ちょっと気になるのは、人間ミラーボール@かおりちゃんの扱い。

 ただの装置じゃないよ、彼女は武器でもあるんだよ。
 銃士隊と追いかけっこをするポルトス@ヲヅキとアラミス@きんぐ。ふたりは銃士隊をやっつけるために、人間ミラーボールを利用する。
 ミラーボールを吊っている太いロープを引いて彼女を移動させ、走ってくる銃士隊のみなさんをなぎ倒す。

 どんだけ固いんだ、人間ミラーボール。

 吊ってあるだけなのに、男たち数人でぶつかっても、吊ってある方はびくともせずに、ぶつかった男たちが倒れるんだよ? ふつー、吊ってある方は揺れるよねえ?
 まあ、涼しい顔をしているかおりちゃんが大変美しいのですが(笑)。

 んで、ここでポルトスとアラミスの力の差が出ているのは、いいんだろうか。
 ポルトスがミラーボールを動かすときは、相当重いらしく、あの大男が全身の力を込め、体重を掛けてローブをたぐり寄せている。それでよーやく動くんだな。
 が、その次にアラミスが同じようにミラーボールを動かすんだが、ああら不思議、アラミスは大して重くもなさそうに、とっととロープをたぐり寄せる。

 実はアラミス、怪力の持ち主?

 よくわからん演出だ。

 で、武器として活躍した人間ミラーボールは、アラミスが動かしたのを最後に放置される。
 ライトも当たらないし、声も聞こえない。なにか歌っているような姿ではあるんだけど。

 手前でフィリップとアンヌの芝居が展開されているから……といっても、彼女に小さな音量で歌わせることはできた思う。
 「あのミラーボール、なんのためにいるの?」と観客の気を散らせるより、歌という役割を与えた方が、中央の芝居に集中できると思うんだがなあ。


 そして、フィリップとルイーズ@みみの場面。
 この場面自体はいい。ルイーズの思い詰めた美しさ、フィリップの歌声のやさしさ。
 初対面の女の子相手に、そんなにすぐに正体明かしちゃっていいの? とかは問わない。時間ナイし。

 たださあ、疑問は残るんだよなあ。ルイーズはいつ、ラウルの死を知ったのか?と。

 ラウル@翔は秘密裏に処刑されてるんだよね? 政治犯として投獄されただけで、サンマール@コマの訊問ショーを見ても「さあ吐け!」としばらくは囚人たち相手に過ごしているし、投獄即死刑ではないらしい。
 アトスもラウルからの手紙ではじめてその死を知ったように、身内にすら処刑は知らされていなかった。
 「ル・サンク」に、アトスが飲んだくれているのは「捕らわれの弟を思い」とあるので、処刑については知らされていないのは公式設定。

 ラウルの手紙でその死を知ったアトスが、ルイーズに知らせたのか。
 それなら、入れ替え作戦のことも、教えてやれよ。

 ラウルの婚約者だぞ? 一生、別人だと知らずにフィリップを憎ませる気だったのか、アトス。

 フィリップ救出作戦や、双子入れ替え作戦自体に、彼女を巻き込むのは危険だ、という判断はわかる。しかし、完璧に蚊帳の外は可哀想だろう……。
 三銃士ってほんとにひどい奴らだな。


 で、立ち聞きダルタニアンが「このダルタニアンの目は誤魔化せないぞ」とか、お笑い台詞を吐く。
 立ち聞きするまで、ルイ/フィリップの違いに気付かなかったくせに!
 どんだけアホの子なの、ダルタニアン!!


 で。
 ある意味、わたしがいちばん「この構成ってどうよ」と思っているのが、三銃士の酒盛り場面。

 というのも、彼らが飲んだくれる理由が「今夜の成功を祝して」。

 今夜?
 てゆーと、アンヌ王太后のお誕生日パーティは今日のことだったの? 一大ページェントは数時間前?

 じゃあ、さっきの私室で書き物をしていたフィリップは、入れ替わって数時間後っていうか、直後ぐらい??

 あんだけ大騒ぎして、たった数時間で、もうバレちゃったの?

 なんて無意味。
 それでルイを手に入れて、なにかしているならともかく、「捕まえたルイをどうすかる、それが問題だ」とか言ってるし。
 ナニも考えてなかったんかい。

 一大ページェント自体が、まったく無意味になっているの。
 ルイ/フィリップを入れ替えた、でも数時間後にバレてルイは無事銃士隊に救出され、フィリップと三銃士は逃走……って、ソレいったいなんの意味があったの?
 牢獄から助け出したあと、サンマールから報告を受けたダルタニアンに追いかけられても話通じちゃうんですが? ダルタニアンはこの時点で双子のことを知らないとしても、フィリップを逃がしてしまったのは国家を揺るがす大失態だから、サンマールが泣きついても不思議はない。

 なんのための入れ替え劇?
 入れ替えたあとになにかしらアクションがないと、エピソードがないと、構成上無意味だよね? プロット段階でツッコミ入るレベルのミスだよね?

 単に劇中劇とドタバタがあって盛り上がるから?
 ストーリーに無関係(無意味)に「盛り上がるから」だけで入れるなら、そんなのルイの悪趣味場面やサンマールの大囚人ナンバーと同じじゃん。

 ストーリーに関係があり、その上で派手に盛り上がる場面、だったはずでしょう、一大ページェント。

 王太后のイベントがあったわけだから、フィリップはなにもできないよね。せっかく会えたママとも個人的な時間は持てていないだろう。
 入れ替わってやったことといえば、ダンスを踊ったくらい? 王様としての務めはなにも果たしていない。

 私室で書き物をしていたから、さっそくなにかしら王として働いているのかと思ったよ。
 入れ替わったあと数日だか数週間だか知らないが、王として優秀だとかルイの悪政を正して政治を立て直そうとしたとか、なにかしらよいところを皆に示していたのかと。

 入れ替えました、次の瞬間バレました……って。
 作者はアホかと。

 続く。

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