続・ルフィオさん男前。@ワンピース デッドエンドの冒険
2003年3月31日 映画 さて、映画『ワンピース』の話のつづきである。
4作目にしてはじめての「映画」で、まっとーに「物語」として創られていて。
いちばん、心からうれしかったこと。
「友情」の押し売りがないこと。
3作目だっけか2作目だっけか。映画館で一度見ただけなんで、よくはおぼえていないんだが。
ワンピの映画を見て辟易したのは、なにかっちゃー「友情」「友情」言うことだったのね。
はっきり言って、気持ち悪かったのさ。
……わかってるよ。たかが50分とかの枠で、テレビ版より派手なモノを創らなきゃならないんだ、テーマを表現する余裕なんかないってことは。
余裕がないから、「よーし、いちばん保護者ウケするテーマは、台詞で言っちゃえ!」とゆーのは、わかるんだ。
キャラをたてて、ストーリー展開させて、そのなかで表現するより、台詞で「オレは仲間を信じる」「信じ合うのが真の友情だ」とか言っちゃえば、1000分の1くらいの労力ですむもんな。30分かけて表現するより、30秒で言っちまえ! てことだろうよ。
でもわたしには、それがものすごーく、気持ち悪かった。
ワンピって、こんなマンガだったっけ……?
友情大安売り。
べたべたべたべた、まるでひとりで生きられないから群れているよーな、「友情」「仲間」という名の依存関係。ルフィは「友情教」の教祖様ですか?
ルフィをはじめとするキャラたちの「かっこよさ」は、「自立」していることだと思っていたんだが……。
みんな自分の都合で一緒にいて、好き勝手な方向を向いている。ひとりでも生きられるけど、「今」「自分の意志」で、「ここ」にいる。
そーゆー奴らの群れだと思っていたんだが。
映画のワンピでは、みんな気持ちの悪い依存関係に沈んでいた。
仕方がないことはわかってるんだけどな。
ただ、かなしかったのよ。
「映画」がテレビ版よりさらに「低年齢化」していることが。
大衆化、ってのは、ほんとつにキツイわなぁ。
それがこ今回の『デッドエンドの冒険』では。
ちゃーんと、原作のテイストになっていたんだ。
「友情」とゆー、見た目だけきれいな台詞でお茶を濁してなかった。
ルフィは勝手に突っ走っているし、他の連中はそれを止めないし、命がけで助けようともしない。ひとりずつが自分のすることをし、静観したりツッコミ入れたりして、あっけらかんとしている。
信じているから、なにもしない。「友情」とか言って邪魔をしない。
台詞ではなく、「行動」で、彼らの信頼関係を表現している。
それがね、気持ちよかったのよ、わたしには。
……ああわたし、ほんとにつらかったのね、過去の3作。涙。
あと、テーマパーク風の作りに、こだわりを感じた。
冒頭やレースの序盤部分などで、わたしが連想したのは、「テーマパークのアトラクション」だ。
椅子に坐ってシートベルト閉めて手すりを握って、コースターが動き出す。あの高揚感。次々と目の前に現れるパノラマ。あのたのしさ。
絶対、意識して作ってるよねえ? 3D感覚で背景が流れていくアレは。
ルフィと一緒にわくわくしたよ、冒険のはじまりに。
正しきバーチャルリアリティ、追体験。座席のままでひとときだけの冒険行。
前半までは、とってもたのしゅーございました。
後半っちゅーか、半ばあたりで少々首を傾げておりましたが。
シュライヤって奴、なんすか?
なんかこいつ、ワンピの世界観に微妙に合ってない気がしたんだが。
だって……かっこよすぎ(笑)。
最初から最後まで美形でシリアスなんて、変だよ??
美形の復讐鬼なんてなー。
途中でシュライヤ主役みたいになっちゃって、首傾げたよー。
そりゃわたしは美形は好きだけどな。美しくてかっこいい男が、過去を背負ってクールでニヒルにキメてくれたらうれしいけどさ。
ただ、これは『ワンピース』だから。
どんなに王子様でもサンジの眉が渦を巻いているよーに、どんなに男前でもゾロが腹巻きをしているよーに、どこかツッコミどころがあるのが『ワンピース』。
なのにシュライヤ、完全無欠の美形キャラっす。
……変だ。
腐女子サービスですか、これって。
シュライヤはやりすぎだよ、制作者さん。やおひのためだけのキャラは興ざめっす。
べつに、美形である必要ないもんな。ゲタみたいな顔だとしても、彼の「かっこよさ」や「強さ」は表現できたはず。つーか、それこそが『ワンピース』。
シュライヤの出番を少なくしていたら、もっと短くできたぞ、この映画。その分、麦わら海賊団の活躍を描けたんじゃないか?
シュライヤの露出の多さで、バランスが悪くなっている気がした。
……かっこいいんだけどなあ、シュライヤ。
せっかくのかっこいいキャラが「世界観に合わない」あたり、ワンピってのも因果なアニメだなあ(笑)。
とりあえず腐女子のたしなみとして、「シュライヤは受か攻か。相手は誰か」を考えましたけれど。
シュライヤがやりすぎでバランス悪いのをのぞけば、終始たのしみました。ほんとアトラクション気分。
悪の権化を、ルフィがぶっ倒すのを、爽快に眺めました。ああ、エンタメはこうでなきゃなー。
ルフィは悪い奴を殴るのに、「正義」を振りかざさないのよ。義憤である、と言って自分を正当化せずに、ただ「オレが殴りたいから殴る」と言う。それが気持ちいい。
カリスマ攻。
総攻。
小さいけどかわいいけど、完全無欠の攻様(笑)。
ところで絵はあれでいいんですか?
わたし、スクリーンで見るにはつらいレベルだと思ったんですが。
絵だけで言えば、前作の方がよくなかった?
帰ってからなにかホモが読みたいなと思って(笑)、ネットの海に漕ぎ出してみたんですが……。
ルフィ攻って少ないよね……。
そしてさらに、ル攻ってなんでそう、鬼畜モノになるんですか?
そりゃルフィは男前で自己中でバカだけど、だからってそんな、鬼畜男にせんでも……。緊縛強姦流血なんでもこいですか……。
もしくは、だだっ子ガキ攻。
うーん。むずかしいキャラだよね、ルフィって。
男前で自然なルフィオさんが読みたいわ。あ、わたしルゾロです。サンジ命のWHITEちゃんとは微妙に嗜好がズレてます(笑)。
☆
じつはよーやく、今ごろになって確定申告しました。はー、やれやれ。
そしてよーやく病院にも行きました。とっくに薬が切れていて、かなりキツい日々でした(笑)。
4作目にしてはじめての「映画」で、まっとーに「物語」として創られていて。
いちばん、心からうれしかったこと。
「友情」の押し売りがないこと。
3作目だっけか2作目だっけか。映画館で一度見ただけなんで、よくはおぼえていないんだが。
ワンピの映画を見て辟易したのは、なにかっちゃー「友情」「友情」言うことだったのね。
はっきり言って、気持ち悪かったのさ。
……わかってるよ。たかが50分とかの枠で、テレビ版より派手なモノを創らなきゃならないんだ、テーマを表現する余裕なんかないってことは。
余裕がないから、「よーし、いちばん保護者ウケするテーマは、台詞で言っちゃえ!」とゆーのは、わかるんだ。
キャラをたてて、ストーリー展開させて、そのなかで表現するより、台詞で「オレは仲間を信じる」「信じ合うのが真の友情だ」とか言っちゃえば、1000分の1くらいの労力ですむもんな。30分かけて表現するより、30秒で言っちまえ! てことだろうよ。
でもわたしには、それがものすごーく、気持ち悪かった。
ワンピって、こんなマンガだったっけ……?
友情大安売り。
べたべたべたべた、まるでひとりで生きられないから群れているよーな、「友情」「仲間」という名の依存関係。ルフィは「友情教」の教祖様ですか?
ルフィをはじめとするキャラたちの「かっこよさ」は、「自立」していることだと思っていたんだが……。
みんな自分の都合で一緒にいて、好き勝手な方向を向いている。ひとりでも生きられるけど、「今」「自分の意志」で、「ここ」にいる。
そーゆー奴らの群れだと思っていたんだが。
映画のワンピでは、みんな気持ちの悪い依存関係に沈んでいた。
仕方がないことはわかってるんだけどな。
ただ、かなしかったのよ。
「映画」がテレビ版よりさらに「低年齢化」していることが。
大衆化、ってのは、ほんとつにキツイわなぁ。
それがこ今回の『デッドエンドの冒険』では。
ちゃーんと、原作のテイストになっていたんだ。
「友情」とゆー、見た目だけきれいな台詞でお茶を濁してなかった。
ルフィは勝手に突っ走っているし、他の連中はそれを止めないし、命がけで助けようともしない。ひとりずつが自分のすることをし、静観したりツッコミ入れたりして、あっけらかんとしている。
信じているから、なにもしない。「友情」とか言って邪魔をしない。
台詞ではなく、「行動」で、彼らの信頼関係を表現している。
それがね、気持ちよかったのよ、わたしには。
……ああわたし、ほんとにつらかったのね、過去の3作。涙。
あと、テーマパーク風の作りに、こだわりを感じた。
冒頭やレースの序盤部分などで、わたしが連想したのは、「テーマパークのアトラクション」だ。
椅子に坐ってシートベルト閉めて手すりを握って、コースターが動き出す。あの高揚感。次々と目の前に現れるパノラマ。あのたのしさ。
絶対、意識して作ってるよねえ? 3D感覚で背景が流れていくアレは。
ルフィと一緒にわくわくしたよ、冒険のはじまりに。
正しきバーチャルリアリティ、追体験。座席のままでひとときだけの冒険行。
前半までは、とってもたのしゅーございました。
後半っちゅーか、半ばあたりで少々首を傾げておりましたが。
シュライヤって奴、なんすか?
なんかこいつ、ワンピの世界観に微妙に合ってない気がしたんだが。
だって……かっこよすぎ(笑)。
最初から最後まで美形でシリアスなんて、変だよ??
美形の復讐鬼なんてなー。
途中でシュライヤ主役みたいになっちゃって、首傾げたよー。
そりゃわたしは美形は好きだけどな。美しくてかっこいい男が、過去を背負ってクールでニヒルにキメてくれたらうれしいけどさ。
ただ、これは『ワンピース』だから。
どんなに王子様でもサンジの眉が渦を巻いているよーに、どんなに男前でもゾロが腹巻きをしているよーに、どこかツッコミどころがあるのが『ワンピース』。
なのにシュライヤ、完全無欠の美形キャラっす。
……変だ。
腐女子サービスですか、これって。
シュライヤはやりすぎだよ、制作者さん。やおひのためだけのキャラは興ざめっす。
べつに、美形である必要ないもんな。ゲタみたいな顔だとしても、彼の「かっこよさ」や「強さ」は表現できたはず。つーか、それこそが『ワンピース』。
シュライヤの出番を少なくしていたら、もっと短くできたぞ、この映画。その分、麦わら海賊団の活躍を描けたんじゃないか?
シュライヤの露出の多さで、バランスが悪くなっている気がした。
……かっこいいんだけどなあ、シュライヤ。
せっかくのかっこいいキャラが「世界観に合わない」あたり、ワンピってのも因果なアニメだなあ(笑)。
とりあえず腐女子のたしなみとして、「シュライヤは受か攻か。相手は誰か」を考えましたけれど。
シュライヤがやりすぎでバランス悪いのをのぞけば、終始たのしみました。ほんとアトラクション気分。
悪の権化を、ルフィがぶっ倒すのを、爽快に眺めました。ああ、エンタメはこうでなきゃなー。
ルフィは悪い奴を殴るのに、「正義」を振りかざさないのよ。義憤である、と言って自分を正当化せずに、ただ「オレが殴りたいから殴る」と言う。それが気持ちいい。
カリスマ攻。
総攻。
小さいけどかわいいけど、完全無欠の攻様(笑)。
ところで絵はあれでいいんですか?
わたし、スクリーンで見るにはつらいレベルだと思ったんですが。
絵だけで言えば、前作の方がよくなかった?
帰ってからなにかホモが読みたいなと思って(笑)、ネットの海に漕ぎ出してみたんですが……。
ルフィ攻って少ないよね……。
そしてさらに、ル攻ってなんでそう、鬼畜モノになるんですか?
そりゃルフィは男前で自己中でバカだけど、だからってそんな、鬼畜男にせんでも……。緊縛強姦流血なんでもこいですか……。
もしくは、だだっ子ガキ攻。
うーん。むずかしいキャラだよね、ルフィって。
男前で自然なルフィオさんが読みたいわ。あ、わたしルゾロです。サンジ命のWHITEちゃんとは微妙に嗜好がズレてます(笑)。
☆
じつはよーやく、今ごろになって確定申告しました。はー、やれやれ。
そしてよーやく病院にも行きました。とっくに薬が切れていて、かなりキツい日々でした(笑)。