年の初めのダメダメっぷり。
2017年1月1日 タカラヅカ 2017年最初の公演は、『グランドホテル』……だけど、初日はスルー。初詣に行ってました。
理由は単純、友会でチケットが当たらなかったから。
当たったら、ふつーに元日からムラへ行っていた。元日からなにがなんでも!と思うのは、ライトなヲタであるわたしにとっては雪組初日だけかなあ。
ヅカヲタ度が落ちているのだと思う。
だってさー、この『グランドホテル』にしても、役替わりがあるの、忘れてたもん……。
役替わりが発表になったのって、去年の7月よね。新トップになってもまだ番手誤魔化しやんのかと嘆いた覚えがある。んで、9月に日程発表があって。
その後、友会入力が一次二次とあって、先行と一般発売があって。
都合4回もチケットを取るチャンスがあったのに。
役替わりのこと、忘れてた。
友会抽選は一次二次とも落選。だから結局、いつものように先行で買った。
てきとーに。
役替わりの認識なく。
あらら。
AとCしか持ってないわー。
月組の役替わりって『1789』のときも思ったけど、無駄に細かいというか。4パターンもあるのね。
A ラファエラ@暁千星、エリック@朝美絢、フラムシェン@早乙女わかば
B ラファエラ@朝美絢、エリック@暁千星、フラムシェン@海乃美月
C ラファエラ@暁千星、エリック@朝美絢、フラムシェン@海乃美月
D ラファエラ@朝美絢、エリック@暁千星、フラムシェン@早乙女わかば
3つの役を4人でやる。すべての役を見たい、というだけなら、2回で済む。つーか、ふつーはそれで済ませるだろう。それぞれ独立した役で、絡まないわけだし。
でもわざわざ4パターン設定するのは、露骨に動員対策だなあ、と思う……。
2回で済むんだから、そのつもりでチケット取るべきだった、『1789』のときのように。
でも、ヲタレベルの落ちたわたしは、きれーさっぱり抜け落ちていた……。
2回分買っていたのは、役替わり目当てじゃない。どの公演も最低2回観る。初日と、後半。初日はSだと取れないから大抵B席。友会なら10列目センターとか来るもんな。2階からまったり全体を眺めて。
後半はいつものタケノコ。花道の下級生にかまってもらいたくて(笑)。どんな駄作でも前方で観れば楽しい、底上げされる、それを期待して。
今回は初日は手に入らなかったので、ふつーにS席で2回観る。初日以外ならSも手に入るものね。
なんのツテもお金もないので、自分で入手できる範囲で。
初日か、それに近い日にちに自分で観てみて、面白ければチケットを増やせばいいし、もう観なくていいかなという場合は……わたしがそう思うくらいの公演は、大抵巷にチケットが余っていて、定価ではさばけない状況になっているので……結局自分で観ることになる、ゆえに、最低2回は観ている(笑)。
だから今回も2回分持っていて、それがAとCってことは、だ。
フラムシェンはわかばちゃんとくらげちゃん、それぞれ見られるけど、ラファエラは暁くん固定で、あーさのを見られないわ……。
えー。あーさのラファエラも見たかったなあ。
見たかった、とはじまる前から過去形になっているあたり……。ほんと、レベル落ちたわ……。
今までのわたしなら、失敗に気づいた段階でチケット探ししている。
でも、今のダメダメなわたしは、チケット探すのが億劫でなあ。
『グラホ』のチケット事情、さっぱりわからないし。名作ミュージカルだから即日完売してるのかしら。初演は発売日に朝からプレイガイドに並んだのに、買えなかった思い出。
や、ネット見ればいいだけなんだけど、それすらせずに、「観に行って、チケット増やしたいと思ったら、その足で劇場の残席モニター見ればいっかー」と考えるのだった……どんだけダメダメなん……。
フラムシェンが両方観られるなら、まだいいか。この役は重要。
理由は単純、友会でチケットが当たらなかったから。
当たったら、ふつーに元日からムラへ行っていた。元日からなにがなんでも!と思うのは、ライトなヲタであるわたしにとっては雪組初日だけかなあ。
ヅカヲタ度が落ちているのだと思う。
だってさー、この『グランドホテル』にしても、役替わりがあるの、忘れてたもん……。
役替わりが発表になったのって、去年の7月よね。新トップになってもまだ番手誤魔化しやんのかと嘆いた覚えがある。んで、9月に日程発表があって。
その後、友会入力が一次二次とあって、先行と一般発売があって。
都合4回もチケットを取るチャンスがあったのに。
役替わりのこと、忘れてた。
友会抽選は一次二次とも落選。だから結局、いつものように先行で買った。
てきとーに。
役替わりの認識なく。
あらら。
AとCしか持ってないわー。
月組の役替わりって『1789』のときも思ったけど、無駄に細かいというか。4パターンもあるのね。
A ラファエラ@暁千星、エリック@朝美絢、フラムシェン@早乙女わかば
B ラファエラ@朝美絢、エリック@暁千星、フラムシェン@海乃美月
C ラファエラ@暁千星、エリック@朝美絢、フラムシェン@海乃美月
D ラファエラ@朝美絢、エリック@暁千星、フラムシェン@早乙女わかば
3つの役を4人でやる。すべての役を見たい、というだけなら、2回で済む。つーか、ふつーはそれで済ませるだろう。それぞれ独立した役で、絡まないわけだし。
でもわざわざ4パターン設定するのは、露骨に動員対策だなあ、と思う……。
2回で済むんだから、そのつもりでチケット取るべきだった、『1789』のときのように。
でも、ヲタレベルの落ちたわたしは、きれーさっぱり抜け落ちていた……。
2回分買っていたのは、役替わり目当てじゃない。どの公演も最低2回観る。初日と、後半。初日はSだと取れないから大抵B席。友会なら10列目センターとか来るもんな。2階からまったり全体を眺めて。
後半はいつものタケノコ。花道の下級生にかまってもらいたくて(笑)。どんな駄作でも前方で観れば楽しい、底上げされる、それを期待して。
今回は初日は手に入らなかったので、ふつーにS席で2回観る。初日以外ならSも手に入るものね。
なんのツテもお金もないので、自分で入手できる範囲で。
初日か、それに近い日にちに自分で観てみて、面白ければチケットを増やせばいいし、もう観なくていいかなという場合は……わたしがそう思うくらいの公演は、大抵巷にチケットが余っていて、定価ではさばけない状況になっているので……結局自分で観ることになる、ゆえに、最低2回は観ている(笑)。
だから今回も2回分持っていて、それがAとCってことは、だ。
フラムシェンはわかばちゃんとくらげちゃん、それぞれ見られるけど、ラファエラは暁くん固定で、あーさのを見られないわ……。
えー。あーさのラファエラも見たかったなあ。
見たかった、とはじまる前から過去形になっているあたり……。ほんと、レベル落ちたわ……。
今までのわたしなら、失敗に気づいた段階でチケット探ししている。
でも、今のダメダメなわたしは、チケット探すのが億劫でなあ。
『グラホ』のチケット事情、さっぱりわからないし。名作ミュージカルだから即日完売してるのかしら。初演は発売日に朝からプレイガイドに並んだのに、買えなかった思い出。
や、ネット見ればいいだけなんだけど、それすらせずに、「観に行って、チケット増やしたいと思ったら、その足で劇場の残席モニター見ればいっかー」と考えるのだった……どんだけダメダメなん……。
フラムシェンが両方観られるなら、まだいいか。この役は重要。
年の初めのカンチガイ。
2017年1月2日 タカラヅカ ところで、新年早々のカンチガイ。
というニュースがHPに掲載され、わたしは「ふーん」と流し読みした。
お正月からBSでタカラヅカの舞台中継流すんだー。久しぶりやな。
昔はよくやっていたし、特集組んで数日間放送してくれたりもしたけど、100周年のお祭りを除けばそんなこともう、なかなかやってくんないよねえ。
TCAとNHKではカメラアングルがチガウし、NHKは高画質。お正月関係なく、NHKが腰を上げてくれることがうれしい。
『グランドホテル』は版権問題で中継できないのかな、ショーだけなんだ。まあ仕方ないな。
……ん? 放送日は1月3日? え、わたしこの日ムラへ行くわ。
つーと中継日に当たってるのか!
テレビ局が来ていたからといって、一観客にはなんの関係もナイ。テレビに映るわけでもインタビューされるわけでもない。(されそうになったら逃げる)
それでも、そんな特番のテレビ局スタッフが来ている日、っていうのは、華やいでいいですな。
出演者たちも気合い入ってるだろうしなー。なんか楽しそうだなー。
初観劇が生中継かー。初日でもなんでもないのに、そこに当たるなんて、なんかその「当たりの良さ」が縁起いい感じ。
2017年のヅカライフはいいことあるかな?
と、思ってました。
よく見て、こあらった。
舞台映像(録画)って書いてある。
えー……っ。
マジ、気づいてませんでした。
今上演中の公演を、わざわざお正月に放送する=生中継、だと信じてた……。
だって昔はそうやったやん……。
家族に中継の話してて、気づいた。
ナマちゃう……!
幕開いて3日目で、録画……? えーと、1日と2日しか、映像データないよね? 初日か翌日の録画を流すの? 慣習的に初日か? だとしたら初日に生中継の方が盛り上がるんじゃ……? 2日遅れで放送ってその時差が微妙。
とかなんとかぶつぶつ。
要するに、わたしのカンチガイ。
お正月にNHK、現在やっている公演、というだけで、生中継だと脳内回路が直結してた。だって今までがそうだったから。
自分の観劇日時が生中継に当たる、なんかその「当たりの良さ」が縁起いい感じ……と、なんの根拠もなく思っていたわけだから。
それがカンチガイだとわかったときの、縁起の悪さってば……!
新年早々コレって、やばくない?
初観劇がソレって、先が思いやられない?
あー……。
最初から、縁起悪いわー。
詰んだわー。
役替わり忘れてたし、カンチガイはするし。
なんか終わってるわー。
【テレビ】NHK BSプレミアム特集番組
2016/12/01
番組名
「新春 宝塚スペシャル ~レビュー誕生90年~」
放送局
NHK BSプレミアム
放送日時
2017年1月3日(火)16時30分~17時59分
放送内容
・宝塚大劇場月組公演『カルーセル輪舞曲(ロンド)』舞台映像(録画)
・珠城りょう、愛希れいかへのインタビュー
・レビュー90年の名作のアーカイブ映像
・宝塚歌劇団卒業生へのインタビュー
当該番組に関する詳細な情報については こちら をご覧下さい。(以下省略)
というニュースがHPに掲載され、わたしは「ふーん」と流し読みした。
お正月からBSでタカラヅカの舞台中継流すんだー。久しぶりやな。
昔はよくやっていたし、特集組んで数日間放送してくれたりもしたけど、100周年のお祭りを除けばそんなこともう、なかなかやってくんないよねえ。
TCAとNHKではカメラアングルがチガウし、NHKは高画質。お正月関係なく、NHKが腰を上げてくれることがうれしい。
『グランドホテル』は版権問題で中継できないのかな、ショーだけなんだ。まあ仕方ないな。
……ん? 放送日は1月3日? え、わたしこの日ムラへ行くわ。
つーと中継日に当たってるのか!
テレビ局が来ていたからといって、一観客にはなんの関係もナイ。テレビに映るわけでもインタビューされるわけでもない。(されそうになったら逃げる)
それでも、そんな特番のテレビ局スタッフが来ている日、っていうのは、華やいでいいですな。
出演者たちも気合い入ってるだろうしなー。なんか楽しそうだなー。
初観劇が生中継かー。初日でもなんでもないのに、そこに当たるなんて、なんかその「当たりの良さ」が縁起いい感じ。
2017年のヅカライフはいいことあるかな?
と、思ってました。
よく見て、こあらった。
舞台映像(録画)って書いてある。
えー……っ。
マジ、気づいてませんでした。
今上演中の公演を、わざわざお正月に放送する=生中継、だと信じてた……。
だって昔はそうやったやん……。
家族に中継の話してて、気づいた。
ナマちゃう……!
幕開いて3日目で、録画……? えーと、1日と2日しか、映像データないよね? 初日か翌日の録画を流すの? 慣習的に初日か? だとしたら初日に生中継の方が盛り上がるんじゃ……? 2日遅れで放送ってその時差が微妙。
とかなんとかぶつぶつ。
要するに、わたしのカンチガイ。
お正月にNHK、現在やっている公演、というだけで、生中継だと脳内回路が直結してた。だって今までがそうだったから。
自分の観劇日時が生中継に当たる、なんかその「当たりの良さ」が縁起いい感じ……と、なんの根拠もなく思っていたわけだから。
それがカンチガイだとわかったときの、縁起の悪さってば……!
新年早々コレって、やばくない?
初観劇がソレって、先が思いやられない?
あー……。
最初から、縁起悪いわー。
詰んだわー。
役替わり忘れてたし、カンチガイはするし。
なんか終わってるわー。
過去の記憶の上に現在の感情はある。@グランドホテル
2017年1月3日 タカラヅカ そんなわけで、初観劇は、1月3日。
3日だけど、お正月記念ポスカもらえたー。昔は元日のみだったと思うけど、今年は3日までかな。
ヅカはじめ、観劇はじめです。
作品はお楽しみの『グランドホテル』。
初演を観て、とても感動した記憶あり。
とはいえ、初演をよくおぼえている、というわけでもない。なにしろ1回しか観られなかったんだ、チケットが手に入らなくて。1階22列目で友だちと並んで観た。(当時は21列目だった。中通路挟んだすぐ後ろ)
とにかく「タカラヅカらしくない」舞台に圧倒されて終わった。
わたしは当時の月組トップスターの涼風さんが苦手だったため、月組はほとんど観たことがなかった。だから出演者にもあまり馴染みがない。主要メンバーしかわからない、それ以外は一切見分けついてない、そんな状態。
それでも、圧倒された。
ただ、すごかった、感動した、という漠然とした記憶だけ抱いて、現在に至る。
細部はまったくもっておぼえてないんだ。
回転ドアと椅子かな、印象強かったの。
椅子ってのは、電話交換手が坐ってた、たくさんある椅子ね。
タカラヅカの舞台って、植爺の『ベルサイユのばら』みたいに、大きな書き割りセットがどーんとあって、お屋敷です、とか、オスカルの部屋です、とかやるもんだと思っていたの。豪華なセットです、タカラヅカといえば豪華絢爛、1場面ごとに独立したセットを作ります、大道具動かすだけで別の場面です、背景なにもないけど想像してね!なんて貧乏くさいことはやりません! ……てのがタカラヅカだと思っていたの。つか、タカラヅカを観てそこにびっくりしたから。
ゆえに、椅子を移動させて場面を作るのが新鮮で。わー、タカラヅカじゃないみたいー、外部のお芝居みたいー。という感動(笑)。
舞台も暗くて、『ベルばら』みたいに煌々と舞台全体が同じ明るさじゃない、薄暗くて神秘的!
……どんだけ『ベルばら』基本のタカラヅカ認識だったのわたし。
『グランドホテル』に抱いていたのは、暗い部屋での合わせ鏡のような美しさと神秘的さ。
鏡のフチは金古色の額縁ね。鈍く光る枠と鏡面。無限に世界が連なり、美しさと不思議さ、一抹のこわさがある。
そこで展開される人間模様。現実の色にセピアを加えたような、ノスタルジックな印象で。
主役だというオットー@かなめさんのことは、あまりおぼえていない。なんでトップスターがこんな役? というのと、退団がこんな役だなんて、わたしがファンなら嫌だな、と思ったことは、おぼえている。
ヒロインのフラムシェン@よしこちゃんの記憶も薄い。タカラヅカのヒロインらしくない役だなあ、と思った。この役は、ラストシーンがいちばん納得出来てないかもな。
オットーとフラムシェンがハッピーエンド的に終わることに、頭も心も付いていかなかったの。打算しか見えないっていうか、「えっ、それでいいの?(わたしなら嫌だ)」と思ったのな。
トップコンビの役に感情移入出来ないわたしが、それでも感動したのは男爵@ノンちゃんがかっこよかったことと、彼と恋に落ちるバレリーナ@はねちゃんの物語が、美しかったためだ。
ふたりの瞬間湯沸かし器的恋の盛り上がりと、短く儚く不幸に終わる結末に、タカラヅカ・ハートを満たされた。
わたしはタカラヅカが好きで、タカラヅカを観に来ている。
冴えない中年男と、打算的なビッチ女が、お金で手を取り合う物語を観たいわけじゃない。美しい恋の物語を観たいんだ。
「オットーとフラムシェンで描かれていたモノはそんな低俗なモノじゃないわ、奥深くて高尚なモノよ!」というツッコミは勘弁。そーゆーモノだったのかもしれんが、わたしはそんな難しいことまで理解出来ず、ごく浅いとこしか観てないし理解出来てない、という、過去の事実の話だから。
事実は事実、今回の観劇はそんな偏った思い込みと、薄い記憶しかない状態からのスタートなんだってこと。
そんなだから、今回の『グランドホテル』が、男爵とバレリーナの物語中心である、ということを素直に喜んでいた。
初演をろくにおぼえていないので、どこがどうチガウ、というのは、さっぱりわからない。
比べられるのは、印象のみ。
その印象が、ずいぶん違ったんだ。
3日だけど、お正月記念ポスカもらえたー。昔は元日のみだったと思うけど、今年は3日までかな。
ヅカはじめ、観劇はじめです。
作品はお楽しみの『グランドホテル』。
初演を観て、とても感動した記憶あり。
とはいえ、初演をよくおぼえている、というわけでもない。なにしろ1回しか観られなかったんだ、チケットが手に入らなくて。1階22列目で友だちと並んで観た。(当時は21列目だった。中通路挟んだすぐ後ろ)
とにかく「タカラヅカらしくない」舞台に圧倒されて終わった。
わたしは当時の月組トップスターの涼風さんが苦手だったため、月組はほとんど観たことがなかった。だから出演者にもあまり馴染みがない。主要メンバーしかわからない、それ以外は一切見分けついてない、そんな状態。
それでも、圧倒された。
ただ、すごかった、感動した、という漠然とした記憶だけ抱いて、現在に至る。
細部はまったくもっておぼえてないんだ。
回転ドアと椅子かな、印象強かったの。
椅子ってのは、電話交換手が坐ってた、たくさんある椅子ね。
タカラヅカの舞台って、植爺の『ベルサイユのばら』みたいに、大きな書き割りセットがどーんとあって、お屋敷です、とか、オスカルの部屋です、とかやるもんだと思っていたの。豪華なセットです、タカラヅカといえば豪華絢爛、1場面ごとに独立したセットを作ります、大道具動かすだけで別の場面です、背景なにもないけど想像してね!なんて貧乏くさいことはやりません! ……てのがタカラヅカだと思っていたの。つか、タカラヅカを観てそこにびっくりしたから。
ゆえに、椅子を移動させて場面を作るのが新鮮で。わー、タカラヅカじゃないみたいー、外部のお芝居みたいー。という感動(笑)。
舞台も暗くて、『ベルばら』みたいに煌々と舞台全体が同じ明るさじゃない、薄暗くて神秘的!
……どんだけ『ベルばら』基本のタカラヅカ認識だったのわたし。
『グランドホテル』に抱いていたのは、暗い部屋での合わせ鏡のような美しさと神秘的さ。
鏡のフチは金古色の額縁ね。鈍く光る枠と鏡面。無限に世界が連なり、美しさと不思議さ、一抹のこわさがある。
そこで展開される人間模様。現実の色にセピアを加えたような、ノスタルジックな印象で。
主役だというオットー@かなめさんのことは、あまりおぼえていない。なんでトップスターがこんな役? というのと、退団がこんな役だなんて、わたしがファンなら嫌だな、と思ったことは、おぼえている。
ヒロインのフラムシェン@よしこちゃんの記憶も薄い。タカラヅカのヒロインらしくない役だなあ、と思った。この役は、ラストシーンがいちばん納得出来てないかもな。
オットーとフラムシェンがハッピーエンド的に終わることに、頭も心も付いていかなかったの。打算しか見えないっていうか、「えっ、それでいいの?(わたしなら嫌だ)」と思ったのな。
トップコンビの役に感情移入出来ないわたしが、それでも感動したのは男爵@ノンちゃんがかっこよかったことと、彼と恋に落ちるバレリーナ@はねちゃんの物語が、美しかったためだ。
ふたりの瞬間湯沸かし器的恋の盛り上がりと、短く儚く不幸に終わる結末に、タカラヅカ・ハートを満たされた。
わたしはタカラヅカが好きで、タカラヅカを観に来ている。
冴えない中年男と、打算的なビッチ女が、お金で手を取り合う物語を観たいわけじゃない。美しい恋の物語を観たいんだ。
「オットーとフラムシェンで描かれていたモノはそんな低俗なモノじゃないわ、奥深くて高尚なモノよ!」というツッコミは勘弁。そーゆーモノだったのかもしれんが、わたしはそんな難しいことまで理解出来ず、ごく浅いとこしか観てないし理解出来てない、という、過去の事実の話だから。
事実は事実、今回の観劇はそんな偏った思い込みと、薄い記憶しかない状態からのスタートなんだってこと。
そんなだから、今回の『グランドホテル』が、男爵とバレリーナの物語中心である、ということを素直に喜んでいた。
初演をろくにおぼえていないので、どこがどうチガウ、というのは、さっぱりわからない。
比べられるのは、印象のみ。
その印象が、ずいぶん違ったんだ。
過去の記憶に囚われているにしても、目にしている現実は。@グランドホテル
2017年1月4日 タカラヅカ 『グランドホテル』を観劇して、遠い遠い初演の記憶との差異に首をかしげた。
いちばんの違い。
男爵とバレリーナの物語って、もっと美しいと思っていた。
夢のように美しかったんだが……。
えーとソレ、わたしが盛っちゃってる? 長い年月、脳内で勝手に盛りまくって、美しいモノを創っちゃってる?
事実と違う?
前日欄でも書いたが、事実と違っているかどうかは、ひとまず置く。
過去のわたしがアホで作品をまったく理解出来ていないとか、勝手に解釈して脳内で別モノにしているとか、それは別にどーでもいい。
や、初演ファンの人には「そうじゃないよ、間違ったことを書くな!」てなもんかもしれないが、「正しい初演『グランドホテル』はどうであったか」を語りたいわけではないので、勘弁して欲しい。
あくまでも、わたしが観た・わたしが思い込んでいる、わたしの脳内の『グランドホテル』の話だ。
「正しい初演『グランドホテル』」の話はわたし以外でも出来るけど、わたしの脳内にある『グランドホテル』の話は、わたしにしか出来ない。
初演『グランドホテル』で、わたしは男爵を「かっこいいおじさま」だと思っていた。
ヒゲのダンディ。イケオジ。借金あったり情けないことになってはいても、基本かっけー大人の男。
そして、バレリーナのことは「美しい人」だと思っていた。
落ち目だと言われているが、人気の盛衰なんて芸能社会でよくあること、彼女の年齢とか技術や容姿の問題だとは思ってなかった。
だって、目に映る彼女は妖精のように美しいんだもの。
だから、ふたりが出会った途端恋に落ちるのは納得だった。
そして、その恋が一瞬で破局することも。
物語の主人公が冴えない中年男でヒロインがビッチ系だってことで、その反動でより美しく受け取ったかもしれない。
本筋が好みでない人たちの方で、男爵とバレリーナはあくまでもサブストーリーでしかない、という露出具合もまた、彼らをより美しく見せたのかもしれない。
事情はともあれ、わたしには美しく哀しい人たちに見えた。
……ので。
あ、あれ。
男爵@たまきちとバレリーナ@ちゃぴが、美しくない……。
ということに、びびった。
えええ。こんな話だったのぉ?
23年前のわたしは、ナニを見ていたんだ??
まず、フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵。
この人の年齢設定はどうなっているんだ?
登場した瞬間は、ふつーに大人の男に見えた。外見は適度に老けている。久世男爵の先入観もあるので、「おっさん役だものね」と素直に受け取った。
が、どうやら若いらしい。観ていると、若さが伝わってくる。
実際まだケツの青い若造年齢を告げる場もあった。
若者だったのか!!
四半世紀前と現代では、年齢の受け取り方がチガウ。大雑把に言っちゃうと、昔の20代は大人でも、現代の20代はコドモだ。テレビドラマを見ても、描き方がまったくチガウ。たとえば、モラトリアムでぐたぐた言うのは昔は19歳だったのに、今は29歳主人公で扱うテーマだ。
だから、初演のノンちゃん男爵も実は20代だったのかもしれない。当時のアラサー男性はあれくらいおっさんだったということ、かもしれない。
そして、たまきち男爵はリアルな現代の若者。年齢は大人だけど、中身はコドモ。
だとしても。
たまきち氏は難しい。
彼はふつーにスーツを着ていると、貫禄ある男性に見えてしまう。わたしには。
だから「おっさんなのね」と受け取る。
でもたまきち自身は若い。おっさん役でない以上、当然、若さが出る。
若くない外見とにじみ出る若さと若い年齢の役と……わーん、どっちかに振り切ってくれ!
若い役なら、若い外見にしてくれ! 貫禄ある二重顎を、若者らしいシャープさにしてくれ!
おっさんなら、頬や胴回りが豊かでも、貫禄になってかっこいい。
しかし、若くて顔の肉が豊かなのは、……わたしには、残念に思える。
丸くても「かわいい」タイプなら、混乱はしないのになあ。若いから丸いのね、と思える。
でもたまきち、かわいこちゃんじゃないやん……。男臭い系やん……。
ガタイの良さは魅力だと思ってるけど、顔の肉は控えめな方がいいなあ。
という、「男爵」というキャラクタへの混乱がひとつ。
そしてもうひとつ、バレリーナ……エリザヴェッタ・グルーシンスカヤの年齢設定について。
39歳と39ヶ月、だっけ。作中の台詞。
つまり42歳ってこと?
たしかに数字で聞くと「うわっ、そんなトシなのか!」とびっくりするけれど。
でも実際、大した年齢じゃないよね。現代なら。
ただ、当時だと大年増、ぶっちゃけ初老ってことなのかな。また、一般人としてでなく、バレリーナとしては老女ということなのかもしれない。
が。
そんな年齢設定とか、当時だとか職業としての年齢概念としてではなく。
ちゃぴの演技が、老齢過ぎてびびる。
なんであんな声? バレリーナは「悪声」設定じゃないよね? 声が悪くてもバレエに関係ないし。
見た目には、美しい大人の女性だ。
でも演技が痛々しい初老おばさんであるがゆえに、美しく見えない。
え、え、この人、年齢いくつ? 若く美しいけど、実は老婆? でも背筋伸びてて、現役バレリーナで、でも声も表情も年期入ったおばさんで……わ、わからないっ。
男爵は一見おっさんで、でもプリケツの若者で、青くて幼いメンタルをしていて。
バレリーナは一見美女で、でもカンチガイ老婆で、ヒステリーと諦念できーきー言っていて。
どこに基点を置いて観ればいいのか、わからない。
困ったぞ。
いちばんの違い。
男爵とバレリーナの物語って、もっと美しいと思っていた。
夢のように美しかったんだが……。
えーとソレ、わたしが盛っちゃってる? 長い年月、脳内で勝手に盛りまくって、美しいモノを創っちゃってる?
事実と違う?
前日欄でも書いたが、事実と違っているかどうかは、ひとまず置く。
過去のわたしがアホで作品をまったく理解出来ていないとか、勝手に解釈して脳内で別モノにしているとか、それは別にどーでもいい。
や、初演ファンの人には「そうじゃないよ、間違ったことを書くな!」てなもんかもしれないが、「正しい初演『グランドホテル』はどうであったか」を語りたいわけではないので、勘弁して欲しい。
あくまでも、わたしが観た・わたしが思い込んでいる、わたしの脳内の『グランドホテル』の話だ。
「正しい初演『グランドホテル』」の話はわたし以外でも出来るけど、わたしの脳内にある『グランドホテル』の話は、わたしにしか出来ない。
初演『グランドホテル』で、わたしは男爵を「かっこいいおじさま」だと思っていた。
ヒゲのダンディ。イケオジ。借金あったり情けないことになってはいても、基本かっけー大人の男。
そして、バレリーナのことは「美しい人」だと思っていた。
落ち目だと言われているが、人気の盛衰なんて芸能社会でよくあること、彼女の年齢とか技術や容姿の問題だとは思ってなかった。
だって、目に映る彼女は妖精のように美しいんだもの。
だから、ふたりが出会った途端恋に落ちるのは納得だった。
そして、その恋が一瞬で破局することも。
物語の主人公が冴えない中年男でヒロインがビッチ系だってことで、その反動でより美しく受け取ったかもしれない。
本筋が好みでない人たちの方で、男爵とバレリーナはあくまでもサブストーリーでしかない、という露出具合もまた、彼らをより美しく見せたのかもしれない。
事情はともあれ、わたしには美しく哀しい人たちに見えた。
……ので。
あ、あれ。
男爵@たまきちとバレリーナ@ちゃぴが、美しくない……。
ということに、びびった。
えええ。こんな話だったのぉ?
23年前のわたしは、ナニを見ていたんだ??
まず、フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵。
この人の年齢設定はどうなっているんだ?
登場した瞬間は、ふつーに大人の男に見えた。外見は適度に老けている。久世男爵の先入観もあるので、「おっさん役だものね」と素直に受け取った。
が、どうやら若いらしい。観ていると、若さが伝わってくる。
実際まだケツの青い若造年齢を告げる場もあった。
若者だったのか!!
四半世紀前と現代では、年齢の受け取り方がチガウ。大雑把に言っちゃうと、昔の20代は大人でも、現代の20代はコドモだ。テレビドラマを見ても、描き方がまったくチガウ。たとえば、モラトリアムでぐたぐた言うのは昔は19歳だったのに、今は29歳主人公で扱うテーマだ。
だから、初演のノンちゃん男爵も実は20代だったのかもしれない。当時のアラサー男性はあれくらいおっさんだったということ、かもしれない。
そして、たまきち男爵はリアルな現代の若者。年齢は大人だけど、中身はコドモ。
だとしても。
たまきち氏は難しい。
彼はふつーにスーツを着ていると、貫禄ある男性に見えてしまう。わたしには。
だから「おっさんなのね」と受け取る。
でもたまきち自身は若い。おっさん役でない以上、当然、若さが出る。
若くない外見とにじみ出る若さと若い年齢の役と……わーん、どっちかに振り切ってくれ!
若い役なら、若い外見にしてくれ! 貫禄ある二重顎を、若者らしいシャープさにしてくれ!
おっさんなら、頬や胴回りが豊かでも、貫禄になってかっこいい。
しかし、若くて顔の肉が豊かなのは、……わたしには、残念に思える。
丸くても「かわいい」タイプなら、混乱はしないのになあ。若いから丸いのね、と思える。
でもたまきち、かわいこちゃんじゃないやん……。男臭い系やん……。
ガタイの良さは魅力だと思ってるけど、顔の肉は控えめな方がいいなあ。
という、「男爵」というキャラクタへの混乱がひとつ。
そしてもうひとつ、バレリーナ……エリザヴェッタ・グルーシンスカヤの年齢設定について。
39歳と39ヶ月、だっけ。作中の台詞。
つまり42歳ってこと?
たしかに数字で聞くと「うわっ、そんなトシなのか!」とびっくりするけれど。
でも実際、大した年齢じゃないよね。現代なら。
ただ、当時だと大年増、ぶっちゃけ初老ってことなのかな。また、一般人としてでなく、バレリーナとしては老女ということなのかもしれない。
が。
そんな年齢設定とか、当時だとか職業としての年齢概念としてではなく。
ちゃぴの演技が、老齢過ぎてびびる。
なんであんな声? バレリーナは「悪声」設定じゃないよね? 声が悪くてもバレエに関係ないし。
見た目には、美しい大人の女性だ。
でも演技が痛々しい初老おばさんであるがゆえに、美しく見えない。
え、え、この人、年齢いくつ? 若く美しいけど、実は老婆? でも背筋伸びてて、現役バレリーナで、でも声も表情も年期入ったおばさんで……わ、わからないっ。
男爵は一見おっさんで、でもプリケツの若者で、青くて幼いメンタルをしていて。
バレリーナは一見美女で、でもカンチガイ老婆で、ヒステリーと諦念できーきー言っていて。
どこに基点を置いて観ればいいのか、わからない。
困ったぞ。