ずっと一緒にいたかったんだ。@凍てついた明日−ボニー&クライドとの邂逅
2008年7月17日 タカラヅカ つーことで、『凍てついた明日−ボニー&クライドとの邂逅』Bチームの感想。
誰が出るのかさっぱりわからないまま観劇。ボニーとアニスが役替わりしていること、あずりんに役がないことくらいしか、理解してなかった(笑)。
で。
……びっくりした。
Bチーム、スタイルええんや。
クライド@かなめ、テッド@ヲヅキが長身8等身なのは周知のこととはいえ、ヒロインのアニス@みなこもまた美しいプロポーションだし、ジェレミー@真那春人くんがまた長身小顔の8等身、ジョーンズ@彩風咲奈くんはさらにでかくてこれまた小顔に長い手足のモデル体型ときたもんだ。
すげー並びだなヲイ。
みんなきれいでスタイル良くて、素直に感嘆した。眼福。
真那春人、という名前は知らなかったが、顔を見てわかった。
『銀薔薇』の下級生じゃん。
『シルバー・ローズ・クロニクル』初日に「あれは誰だ」と言っていた最下級生。
(http://koalatta.blog48.fc2.com/blog-entry-1489.html 『銀薔薇』初日感想)
「もうひとりの子よりイイ」てなことを書いている、もうひとりっつーのがAチームのジェレミーか……わたしの感想は『銀薔薇』から変わっていないようだな(笑)。
Bチームのジェレミーくん、まず美貌に注目した。
おお、ジェレミーが美形だ。背が高くてスタイルいい。てゆーか、ちゃんと、若者だ。
Aチームのジェレミーは体型も衣装も子どもで、ボニーにコナをかけようとしたり、ビリーと恋愛したりするようには見えなかった。
クライドとの精神的距離も大きく開いており、主要キャラクタとして格が落ちていた。
再演のジェレミーはそういう位置づけなのかと肩を落としていたところだったので、まなはるくんのジェレミーの「若い雄」ぶりに心が沸き立った。
トウコのジェレミーと同じポジションを期待できる? と。
オープニングの群衆、ボニー&クライドを悪く言う人々の中、「チガウ、チガウ、チガウ!!」と叫んで走り抜けていくところから、明らかに違った。……や、わたしの席からは声だけで、姿は見えなかったんだけど。その叫びの悲痛さに、姿は見えなくても注目したよ。
で、改めて姿を見たら、きれーな若者だったのでさらによろこんだ。
子どもではなく少年、大人になる前の若い獣であるということが、彼をあやうく、そして魅力的に見せている。
「助けてくれたじゃないか」とクライドの背に言い募る姿、「オレを置いていくのか」と怒りと悲しみに取り乱す姿、クライドへの愛情もそうだけど、ビリーとちゃんと恋人同士である、ということがジェレミーという少年をリアルにしている。
クライドとボニーが倒産した銀行を、そうとは知らず襲うところで、わたしはライトの当たっていないジェレミーとビリー@ぎゃびいを見ていた。
クライドたちに拒絶されたジェレミーは、傷ついた心を抱えてビリーのもとを訪れていた。
「オレは行き場所がなくて……ごめん、結局いつもここへやってくる」……そんなことを言う。
「バカね、それでいいのよ」
ビリーは微笑んでジェレミーを抱きしめ、ライトは消える。
ライトが消え、下手でクライドたちが銀行強盗をしているのに、それでもジェレミーたちを見ていた。
ジェレミーとビリーは、キスをしていた。
ライトの当たっていないなか、ずっと。
このふたり、こんなにちゃんと恋愛してたんだ。
知らなかった。
ジェレミーという男の物語を、見た。
たしかに。
ぶっちゃけ、今までとくに考えたことがなかったんだ。ジェレミーとビリーが、その、どこまでの関係かは。
ジェレミーがビリーを拠り所にしていることはわかっていたけれど、初演ビリー@まひるはそりゃー色気なくてな(笑)、キスだけのままごと恋愛もアリだろーと思っていたし、再演Aチームはジェレミーとジョーンズの区別があまりないくらいで、ビリーと恋愛しているとは気づいてなかった。
でも、まなはるくんのジェレミーを見て、はじめて気づいた。
そっか、ジェレミーとビリーって、ちゃんと結ばれてたんだな。彼女の部屋に泊まるってのは、そーゆーことなんだ。彼女の肌で、彼女の魂で、癒されていたんだ。
次の場面は、愛し合った翌日、なわけだ。最初かどーかは知らんが、確実に。
「あたしもつれてってよ」「バカ言え。お前まで連れ回してどうする」「それならアンタがそばにいてよ!」……この会話が、泣けるんですが。
ふたりが愛し合っていることが、わかるだけに。
ジェレミーが不器用に、だけどたしかにビリーを愛していることが、わかって。
だからこそ。
そこへやってくるフランク捜査官@ハマコが、残酷なんだ。恐いんだ。
容赦なく恫喝し、ビリーに乱暴する。ビリーを救いたかったら、クライドを裏切れと、ジェレミーを脅迫する。
ジェレミーがビリーを愛していることがわかるから。どれほど大切に思っているか、わかるから。
引き裂かれるジェレミーの心が、わかる。
クライドと、ビリー。
愛する人たちの間で、その愛ゆえに、ジェレミーは罪を犯す。
そして。
「死にに行かなくたっていいじゃないか!」という、ジェレミーの名台詞(なにしろ、しいちゃんのお茶会のクイズにも出題されたくらい、印象的な名台詞だ・笑)につながるわけだ。
このジェレミーには泣かされた。
まなはるくん、まだ研3だろ? うまいなー。
もうひとりの美形くん、ジョーンズ@彩風くん、こちらは研2。
おお。ジョーンズ、でかい(笑)。
子役には無理があるでかさです(笑)。ヲヅキに次いで長身てか?
でもかわいい。あま〜い美少年。
そして、これまたちゃんと演技するんだ。
子役ではあるけれど、かなり設定は高め。思春期くらいには達していそうだ。
モノの善悪の区別はついているからこそ、クライドたちへの裏切りの意味と、保身の狭間が思わぬ痛さを持つ。
役替わりビリー@ぎゃびいは、いつの間にかおねーさんになっていたんだなあ。
ビリーはぎゃんぎゃんうざい役だけど、彼女が意外と骨太に立ってくれたから、またチガウ味になった、感じ。
ぎゃびいに色気があるとも思えないが、なんだろ、生々しい存在感があったな。
ブランチ@カレンは、Aチームのぎゃびいより好き(笑)。どっしりした感じと、歌声の安定がイイ。
メアリーも役替わりなんだが、うーん、あんまりわかんなかった。
ボブ@朝風れいくんは、Aチームで「ブルース・レクイエム」の歌手だったので、役が付いているBチームでは誰が歌うのかと思っていたら、彼のままで「ボブが歌って良いのか?」と突っ込んだ(笑)。今回の「ブルース・レクイエム」は、どうしても彼の声が必要だったんだな。
声も演技も、悪くはない。けど、弱いかなあ。癖がないというか、カタチが出来上がる前というか。でも、顔はけっこー好きだー。
あずりんはオーディエンスなんだけど、見えやすいとこにはいない。
もともと真ん中で踊らせてもらっていたとこぐらいしか、いい位置はないんじゃないかなー。
2幕の銀行員は、ヒゲが似合っていてよかった。ああ、ほんとに好みの顔だ〜〜。スカフェが終わってしまったのが残念。もっともっと顔を見ていたかったよ。
あずりんのジェレミーも、見てみたかったなあ……。
誰が出るのかさっぱりわからないまま観劇。ボニーとアニスが役替わりしていること、あずりんに役がないことくらいしか、理解してなかった(笑)。
で。
……びっくりした。
Bチーム、スタイルええんや。
クライド@かなめ、テッド@ヲヅキが長身8等身なのは周知のこととはいえ、ヒロインのアニス@みなこもまた美しいプロポーションだし、ジェレミー@真那春人くんがまた長身小顔の8等身、ジョーンズ@彩風咲奈くんはさらにでかくてこれまた小顔に長い手足のモデル体型ときたもんだ。
すげー並びだなヲイ。
みんなきれいでスタイル良くて、素直に感嘆した。眼福。
真那春人、という名前は知らなかったが、顔を見てわかった。
『銀薔薇』の下級生じゃん。
『シルバー・ローズ・クロニクル』初日に「あれは誰だ」と言っていた最下級生。
(http://koalatta.blog48.fc2.com/blog-entry-1489.html 『銀薔薇』初日感想)
「もうひとりの子よりイイ」てなことを書いている、もうひとりっつーのがAチームのジェレミーか……わたしの感想は『銀薔薇』から変わっていないようだな(笑)。
Bチームのジェレミーくん、まず美貌に注目した。
おお、ジェレミーが美形だ。背が高くてスタイルいい。てゆーか、ちゃんと、若者だ。
Aチームのジェレミーは体型も衣装も子どもで、ボニーにコナをかけようとしたり、ビリーと恋愛したりするようには見えなかった。
クライドとの精神的距離も大きく開いており、主要キャラクタとして格が落ちていた。
再演のジェレミーはそういう位置づけなのかと肩を落としていたところだったので、まなはるくんのジェレミーの「若い雄」ぶりに心が沸き立った。
トウコのジェレミーと同じポジションを期待できる? と。
オープニングの群衆、ボニー&クライドを悪く言う人々の中、「チガウ、チガウ、チガウ!!」と叫んで走り抜けていくところから、明らかに違った。……や、わたしの席からは声だけで、姿は見えなかったんだけど。その叫びの悲痛さに、姿は見えなくても注目したよ。
で、改めて姿を見たら、きれーな若者だったのでさらによろこんだ。
子どもではなく少年、大人になる前の若い獣であるということが、彼をあやうく、そして魅力的に見せている。
「助けてくれたじゃないか」とクライドの背に言い募る姿、「オレを置いていくのか」と怒りと悲しみに取り乱す姿、クライドへの愛情もそうだけど、ビリーとちゃんと恋人同士である、ということがジェレミーという少年をリアルにしている。
クライドとボニーが倒産した銀行を、そうとは知らず襲うところで、わたしはライトの当たっていないジェレミーとビリー@ぎゃびいを見ていた。
クライドたちに拒絶されたジェレミーは、傷ついた心を抱えてビリーのもとを訪れていた。
「オレは行き場所がなくて……ごめん、結局いつもここへやってくる」……そんなことを言う。
「バカね、それでいいのよ」
ビリーは微笑んでジェレミーを抱きしめ、ライトは消える。
ライトが消え、下手でクライドたちが銀行強盗をしているのに、それでもジェレミーたちを見ていた。
ジェレミーとビリーは、キスをしていた。
ライトの当たっていないなか、ずっと。
このふたり、こんなにちゃんと恋愛してたんだ。
知らなかった。
ジェレミーという男の物語を、見た。
たしかに。
ぶっちゃけ、今までとくに考えたことがなかったんだ。ジェレミーとビリーが、その、どこまでの関係かは。
ジェレミーがビリーを拠り所にしていることはわかっていたけれど、初演ビリー@まひるはそりゃー色気なくてな(笑)、キスだけのままごと恋愛もアリだろーと思っていたし、再演Aチームはジェレミーとジョーンズの区別があまりないくらいで、ビリーと恋愛しているとは気づいてなかった。
でも、まなはるくんのジェレミーを見て、はじめて気づいた。
そっか、ジェレミーとビリーって、ちゃんと結ばれてたんだな。彼女の部屋に泊まるってのは、そーゆーことなんだ。彼女の肌で、彼女の魂で、癒されていたんだ。
次の場面は、愛し合った翌日、なわけだ。最初かどーかは知らんが、確実に。
「あたしもつれてってよ」「バカ言え。お前まで連れ回してどうする」「それならアンタがそばにいてよ!」……この会話が、泣けるんですが。
ふたりが愛し合っていることが、わかるだけに。
ジェレミーが不器用に、だけどたしかにビリーを愛していることが、わかって。
だからこそ。
そこへやってくるフランク捜査官@ハマコが、残酷なんだ。恐いんだ。
容赦なく恫喝し、ビリーに乱暴する。ビリーを救いたかったら、クライドを裏切れと、ジェレミーを脅迫する。
ジェレミーがビリーを愛していることがわかるから。どれほど大切に思っているか、わかるから。
引き裂かれるジェレミーの心が、わかる。
クライドと、ビリー。
愛する人たちの間で、その愛ゆえに、ジェレミーは罪を犯す。
そして。
「死にに行かなくたっていいじゃないか!」という、ジェレミーの名台詞(なにしろ、しいちゃんのお茶会のクイズにも出題されたくらい、印象的な名台詞だ・笑)につながるわけだ。
このジェレミーには泣かされた。
まなはるくん、まだ研3だろ? うまいなー。
もうひとりの美形くん、ジョーンズ@彩風くん、こちらは研2。
おお。ジョーンズ、でかい(笑)。
子役には無理があるでかさです(笑)。ヲヅキに次いで長身てか?
でもかわいい。あま〜い美少年。
そして、これまたちゃんと演技するんだ。
子役ではあるけれど、かなり設定は高め。思春期くらいには達していそうだ。
モノの善悪の区別はついているからこそ、クライドたちへの裏切りの意味と、保身の狭間が思わぬ痛さを持つ。
役替わりビリー@ぎゃびいは、いつの間にかおねーさんになっていたんだなあ。
ビリーはぎゃんぎゃんうざい役だけど、彼女が意外と骨太に立ってくれたから、またチガウ味になった、感じ。
ぎゃびいに色気があるとも思えないが、なんだろ、生々しい存在感があったな。
ブランチ@カレンは、Aチームのぎゃびいより好き(笑)。どっしりした感じと、歌声の安定がイイ。
メアリーも役替わりなんだが、うーん、あんまりわかんなかった。
ボブ@朝風れいくんは、Aチームで「ブルース・レクイエム」の歌手だったので、役が付いているBチームでは誰が歌うのかと思っていたら、彼のままで「ボブが歌って良いのか?」と突っ込んだ(笑)。今回の「ブルース・レクイエム」は、どうしても彼の声が必要だったんだな。
声も演技も、悪くはない。けど、弱いかなあ。癖がないというか、カタチが出来上がる前というか。でも、顔はけっこー好きだー。
あずりんはオーディエンスなんだけど、見えやすいとこにはいない。
もともと真ん中で踊らせてもらっていたとこぐらいしか、いい位置はないんじゃないかなー。
2幕の銀行員は、ヒゲが似合っていてよかった。ああ、ほんとに好みの顔だ〜〜。スカフェが終わってしまったのが残念。もっともっと顔を見ていたかったよ。
あずりんのジェレミーも、見てみたかったなあ……。