彼女になって、彼に恋をする醍醐味。@ダル・レークの恋
2007年5月29日 タカラヅカ 全国ツアー『ダル・レークの恋』の感想続き。
なんといっても、カマラ@かなみちゃん。
きれい。
すげーきれい。
ナマ腹ですよ、ナマ腹!!
ヘソ見えてますよ。背骨見えてますよ。
いやあもー、かなみちゃんの腹見せてもらっただけでも価値ありました、この公演!(鼻息)
インド物は男役にはきついが(男物ターバンは日本女性にはふつー似合わない。頬が丸い人は悲惨になる)、娘役は華やかでよいねっ。サリーと金色尽くしが豪華、タカラヅカ的視覚満足感につながる。
そして、1幕はふつーに、カマラが主人公に見えた。ラッチマンは、その相手役。
わたしがこの作品に10年前よりすんなり入れたのは、このことも大きいと思う。
マリコさんは「主役にするしか能がない」くらい、脇には置いておけない、なにをやっても脇にはならない人だった。
カマラ視点で物語を進めなければならないときでも、ラッチマンの印象が強くなりすぎて、混乱したってばよ。
マハラジャの姫君カマラ@かなみんは、避暑に訪れたダル湖畔で身分違いの恋に落ちる。
恋のお相手は超イケメンの騎兵大尉ラッチマン@あさこ。女たちにきゃーきゃー騒がれている、ダル湖畔避暑中セレブたちのアイドル。
身分はなくても有名人、カマラとの恋はあっちゅー間に人の耳に届いてしまう。まあ、このラッチマンつー男、悪びれないっつーか無神経っつーか、ちっとも恋を隠さないからね。
恋の噂がマイナスになるのは、嫁入り前の姫君の方。輝かしい将来が待っているカマラ姫は、祖母インディラ@タキさんの命によりラッチマンと別れることになった。
身分違いじゃしょーがない……いずれ別れさせられるのだから、自分の手で、相手を傷つけて別れる。自分が悪役になって、別れる。カマラは泣く泣くそうするわけだ。
別れの哀しみでダメージくらっているところへ、さらに追い打ちがかけられる。ラッチマンの正体は、セレブ女をターゲットにする色男詐欺師ラジエンドラではないかというのだ。
詐欺師に喰われたとなるとカマラの将来はなくなってしまう。インディラたちに尋問されたラッチマンはあっさり自白、自分が詐欺師だと肯定。
そして彼は、カマラ姫との関係を吹聴しないかわりに1回ヤラせろと要求してきた。お家大事のインディラたちは、もちろんカマラを差し出してしまう。まあもともと恋愛関係にあった段階で不名誉さは同じ。男女の仲がどこまでかなんて、世間にはわからない。今さら「1回ヤラせろ」と言ってきたところで、インディラからすりゃ「今さら」なことだ。
ちょっと待っておばーさま、ヤるとゆーか、ヤラれるのはわたしなんですけど? 自業自得、身から出たさびとはいえ、わたしがこのカラダで責任取らなきゃならないんですか?!
カマラ、ピ〜ンチ!
しかし救いの手は差し出されず、彼女は悪漢ラジエンドラ……たしかに愛したはずの男ラッチマンと一夜を過ごすことになった……。
カマラ主役で、カマラに感情移入して、ハンサムなラッチマンに恋をする。
祖母の命令で無理に別れを言い渡すせつなさや、実は彼は詐欺師で騙されていたのだという哀しみも堪能できる。
いやあ、少女マンガです。少女マンガ感覚、まんまを味わえます。
そして、あさこがまた、少女マンガのヒーローまんまなんだよなあ。
脚長っ。軍服似合い過ぎ。
ビジュアルだけで「彼が、ヒロインの相手役」だと納得させてくれる。
で、休憩を挟んだ2幕になってからラッチマン視点で物語が再スタートする……わけだな。
1幕をまるまるカマラ視点で観てしまったので、2幕もパリの回想シーン以外は全部カマラ中心にしてくれてもよかったんだが。2幕は途端カマラの扱いが悪いので、落差にとまどう。
もっと彼女中心に葛藤を描いて、どきどきさせてほしかったなあ。
カマラと観客の目線を完全に一体化することで、ラッチマンへの恋を「一人称」で堪能させてほしかったっすよ。
2幕で半端にラッチマン目線が入るので、「三人称」になるのが散漫な感じ。
タカラヅカは男役中心だから、仕方ないのか……。
でもさあ、女性向け恋愛ドラマも映画も、女が主人公じゃん。ヒロインに感情移入して、ダーリンキャラに恋するんじゃん。
ヅカでもそーゆー風に恋愛ドラマを展開してくれてもいいと思うんだけどなあ。
せっかくかなみちゃんという、ピンで立てる実力のある娘役トップスターがいて、乙女の夢を満たす美しさのあるあさこちゃんという男役トップスターと組んでいるんだからさぁ。
まあなんにせよ、美しさに酔うことのできるふたりだ、月組トップコンビ。
そしてまた、ゆーひくんが少女マンガまんまのハンサムっぷりだから。
かなみちゃんとあさこ、ゆーひって、すごく映りがいいんだよなあ。3人揃って嘘くさいまでにヴィジュアル系。タカラヅカはこうでなくっちゃなキラキラ感。
そのうえあいちゃんというスタイル抜群の美少女が加わり、少女マンガ完成。
すげえなヲイ。
ゆーひはダークサイドが映える持ち味の人だと思っているんで、こーゆーコメディ的な悪役は器の大きくなさ(微妙な表現)がのぞいちゃった気がしないでもないんだが、とにかく色男なのでヨシ。
10年前に観たコテコテ昭和芝居『ダル・レークの恋』とはちがい、キラキラ少女マンガ『ダル・レークの恋』なんだから、ペペルもキラキラしてなきゃ!
ゆーひの持ち味的にはラッチマンの方が得意分野(プルミタス系だよね?)だと思うし、あさこはペペルの方が得意(スーパーラティーノ系つーことで)なんだろーなとは思うけど。
まあ、番手的に逆は無理だからなぁ。
男をよく見せるもしょーもなく見せるも女の腕次第、かなみちゃんの華やかで深みのある演技で、観客を「情熱の恋」へ誘ってほしいわん。カマラになりかわって、ラッチマンに恋をさせてほしいわん。
そーいや初日のカマラ姫、「一夜」のあとサリーがうまく着られなかったらしく、翌日の祭りのダンスにハラハラさせられっぱなし(笑)。
カマラ、自分でサリーを着たことなかったのね、お姫様だから。
サリーの片端を背中に長く垂らしているんだけど、一夜のあとはソレが長すぎ、引きずるほどだったの。危ないって。踏んだら転んじゃうよ?
やばいと思ったのか肩のアクセサリをいじって短くしよーとしたあげく、アクセサリごと取れちゃって。
サリーの端がひらひら状態に。
かなみちゃんは必死に押さえながら踊ってるし。……ラッチマン、助けてやれよー。
しかし救いの手は差し出されず、彼女はサリーを押さえたまま、なんとか演技を終えて走り去った……。
あああ、せっかくのいいシーンだったのに、サリーの処理に気を取られず、カマラの感情の揺れだけにとことん注目してせつなくなりたかったわ。まあ、初日だから仕方ないか。
ダンスなどの決められていた「手順」を止めて、ラッチマンが強引にカマラのサリーを直したりしたら、ときめいただろうなあ(笑)。残念。
あれから10年、当時あんなに苦手だったコテコテな星組にハマったあとなので、今、マリコさんの『ダル・レークの恋』を観てみたい気もする。
……すげーハマっちゃったら、どうしよう(笑)。
や、時は戻らないので無理ですが。(ビデオは「観た」うちにカウントしません。だからもう無理っす。残念)
なんといっても、カマラ@かなみちゃん。
きれい。
すげーきれい。
ナマ腹ですよ、ナマ腹!!
ヘソ見えてますよ。背骨見えてますよ。
いやあもー、かなみちゃんの腹見せてもらっただけでも価値ありました、この公演!(鼻息)
インド物は男役にはきついが(男物ターバンは日本女性にはふつー似合わない。頬が丸い人は悲惨になる)、娘役は華やかでよいねっ。サリーと金色尽くしが豪華、タカラヅカ的視覚満足感につながる。
そして、1幕はふつーに、カマラが主人公に見えた。ラッチマンは、その相手役。
わたしがこの作品に10年前よりすんなり入れたのは、このことも大きいと思う。
マリコさんは「主役にするしか能がない」くらい、脇には置いておけない、なにをやっても脇にはならない人だった。
カマラ視点で物語を進めなければならないときでも、ラッチマンの印象が強くなりすぎて、混乱したってばよ。
マハラジャの姫君カマラ@かなみんは、避暑に訪れたダル湖畔で身分違いの恋に落ちる。
恋のお相手は超イケメンの騎兵大尉ラッチマン@あさこ。女たちにきゃーきゃー騒がれている、ダル湖畔避暑中セレブたちのアイドル。
身分はなくても有名人、カマラとの恋はあっちゅー間に人の耳に届いてしまう。まあ、このラッチマンつー男、悪びれないっつーか無神経っつーか、ちっとも恋を隠さないからね。
恋の噂がマイナスになるのは、嫁入り前の姫君の方。輝かしい将来が待っているカマラ姫は、祖母インディラ@タキさんの命によりラッチマンと別れることになった。
身分違いじゃしょーがない……いずれ別れさせられるのだから、自分の手で、相手を傷つけて別れる。自分が悪役になって、別れる。カマラは泣く泣くそうするわけだ。
別れの哀しみでダメージくらっているところへ、さらに追い打ちがかけられる。ラッチマンの正体は、セレブ女をターゲットにする色男詐欺師ラジエンドラではないかというのだ。
詐欺師に喰われたとなるとカマラの将来はなくなってしまう。インディラたちに尋問されたラッチマンはあっさり自白、自分が詐欺師だと肯定。
そして彼は、カマラ姫との関係を吹聴しないかわりに1回ヤラせろと要求してきた。お家大事のインディラたちは、もちろんカマラを差し出してしまう。まあもともと恋愛関係にあった段階で不名誉さは同じ。男女の仲がどこまでかなんて、世間にはわからない。今さら「1回ヤラせろ」と言ってきたところで、インディラからすりゃ「今さら」なことだ。
ちょっと待っておばーさま、ヤるとゆーか、ヤラれるのはわたしなんですけど? 自業自得、身から出たさびとはいえ、わたしがこのカラダで責任取らなきゃならないんですか?!
カマラ、ピ〜ンチ!
しかし救いの手は差し出されず、彼女は悪漢ラジエンドラ……たしかに愛したはずの男ラッチマンと一夜を過ごすことになった……。
カマラ主役で、カマラに感情移入して、ハンサムなラッチマンに恋をする。
祖母の命令で無理に別れを言い渡すせつなさや、実は彼は詐欺師で騙されていたのだという哀しみも堪能できる。
いやあ、少女マンガです。少女マンガ感覚、まんまを味わえます。
そして、あさこがまた、少女マンガのヒーローまんまなんだよなあ。
脚長っ。軍服似合い過ぎ。
ビジュアルだけで「彼が、ヒロインの相手役」だと納得させてくれる。
で、休憩を挟んだ2幕になってからラッチマン視点で物語が再スタートする……わけだな。
1幕をまるまるカマラ視点で観てしまったので、2幕もパリの回想シーン以外は全部カマラ中心にしてくれてもよかったんだが。2幕は途端カマラの扱いが悪いので、落差にとまどう。
もっと彼女中心に葛藤を描いて、どきどきさせてほしかったなあ。
カマラと観客の目線を完全に一体化することで、ラッチマンへの恋を「一人称」で堪能させてほしかったっすよ。
2幕で半端にラッチマン目線が入るので、「三人称」になるのが散漫な感じ。
タカラヅカは男役中心だから、仕方ないのか……。
でもさあ、女性向け恋愛ドラマも映画も、女が主人公じゃん。ヒロインに感情移入して、ダーリンキャラに恋するんじゃん。
ヅカでもそーゆー風に恋愛ドラマを展開してくれてもいいと思うんだけどなあ。
せっかくかなみちゃんという、ピンで立てる実力のある娘役トップスターがいて、乙女の夢を満たす美しさのあるあさこちゃんという男役トップスターと組んでいるんだからさぁ。
まあなんにせよ、美しさに酔うことのできるふたりだ、月組トップコンビ。
そしてまた、ゆーひくんが少女マンガまんまのハンサムっぷりだから。
かなみちゃんとあさこ、ゆーひって、すごく映りがいいんだよなあ。3人揃って嘘くさいまでにヴィジュアル系。タカラヅカはこうでなくっちゃなキラキラ感。
そのうえあいちゃんというスタイル抜群の美少女が加わり、少女マンガ完成。
すげえなヲイ。
ゆーひはダークサイドが映える持ち味の人だと思っているんで、こーゆーコメディ的な悪役は器の大きくなさ(微妙な表現)がのぞいちゃった気がしないでもないんだが、とにかく色男なのでヨシ。
10年前に観たコテコテ昭和芝居『ダル・レークの恋』とはちがい、キラキラ少女マンガ『ダル・レークの恋』なんだから、ペペルもキラキラしてなきゃ!
ゆーひの持ち味的にはラッチマンの方が得意分野(プルミタス系だよね?)だと思うし、あさこはペペルの方が得意(スーパーラティーノ系つーことで)なんだろーなとは思うけど。
まあ、番手的に逆は無理だからなぁ。
男をよく見せるもしょーもなく見せるも女の腕次第、かなみちゃんの華やかで深みのある演技で、観客を「情熱の恋」へ誘ってほしいわん。カマラになりかわって、ラッチマンに恋をさせてほしいわん。
そーいや初日のカマラ姫、「一夜」のあとサリーがうまく着られなかったらしく、翌日の祭りのダンスにハラハラさせられっぱなし(笑)。
カマラ、自分でサリーを着たことなかったのね、お姫様だから。
サリーの片端を背中に長く垂らしているんだけど、一夜のあとはソレが長すぎ、引きずるほどだったの。危ないって。踏んだら転んじゃうよ?
やばいと思ったのか肩のアクセサリをいじって短くしよーとしたあげく、アクセサリごと取れちゃって。
サリーの端がひらひら状態に。
かなみちゃんは必死に押さえながら踊ってるし。……ラッチマン、助けてやれよー。
しかし救いの手は差し出されず、彼女はサリーを押さえたまま、なんとか演技を終えて走り去った……。
あああ、せっかくのいいシーンだったのに、サリーの処理に気を取られず、カマラの感情の揺れだけにとことん注目してせつなくなりたかったわ。まあ、初日だから仕方ないか。
ダンスなどの決められていた「手順」を止めて、ラッチマンが強引にカマラのサリーを直したりしたら、ときめいただろうなあ(笑)。残念。
あれから10年、当時あんなに苦手だったコテコテな星組にハマったあとなので、今、マリコさんの『ダル・レークの恋』を観てみたい気もする。
……すげーハマっちゃったら、どうしよう(笑)。
や、時は戻らないので無理ですが。(ビデオは「観た」うちにカウントしません。だからもう無理っす。残念)