大人であることと、色気と。@新人公演『アルジェの男』
2011年8月16日 タカラヅカ 月組新人公演『アルジェの男』観劇。
演出は微妙にチガウ。いろいろとわかりやすくなっていた印象。
待望の(笑)ゆりやくん新公主役。
そこそこ早くから抜擢され、路線の役ばかりやり続け、でもこのまま主演はないまま卒業かと危ぶんだよ……。主演できて良かった。
ジュリアン@ゆりやくん。
今回の月組公演初日を観劇した時点で、ゆりやくんが、コレを演じるのか……(笑)と、なんかにやにやしました。
きりやさんが演じていてなお、感情移入しにくいっつーか、なにがなんだかわかんない役。それをゆりやくんが、ねえ……。きりやさんにはきりやさんらしい被虐プレイ(プレイ言うな)らしさがあったけど、ゆりやくんにそっちは期待できないだろーし、どうなるんだろう、と。
えーと、がんばれ青少年、って感じ?
野望とか闇とかはあまり感じられず、一生懸命あがいている男の子がいました。
最初から最後まで若い……つーか、幼い。
年齢設定いくつなんだろ。
年月が経った感じはせず、「1年間の物語です」と言われたら信じそう。相手役ともども。
高校入学した4月に校長先生にスリを咎められて、反省文提出と共に校長室の掃除をやらされて、その1週間後に生徒会役員を押しつけられる。それで中学時代の遊び仲間とは縁を切るはめに。生徒会やってるうちに生徒会長(3年女子・校長の娘)とピアノ部の目の不自由な同級生女子(お金持ち)の間でフラフラする夏休み。すっかり真面目に高校生やってるんだけど、昔の仲間たちとの縁も完全には切れていなくて……秋口あたりにちょっと事件が……みたいな。あ、1年経ってない、せいぜい半年?
とにかく、一生懸命。
ジュリアンが一生懸命生きていることは、わかった。
しかしゆりやくんは、芸幅狭いんだなあと思った……。
別にものすごーくヘタ、ってわけでもないのに、出来る役は限られてくるような。
きれいなので彼がスターであることに異論はないのだが、これからどういう道を行くのかなあと老婆心。
ジュリアンはとても素直な少年。
財布をジャック@ちなつくんに投げつけてしまったので、そのあと花売りの少女に渡すお金がない。
花を受け取ってしまったはいいけど、かっこつけてお金を出そうとポケットに手を入れたはいいけど……しまった、金がない!
焦ってポケットの中をごそごそ、小銭残ってないか?!
今さら花を返せないよ、かっこわるい……っ、と焦るジュリアンがかわいかったです。
……って、あそこはそーゆー場面ぢゃなかったの?(笑)
いやあ、焦るジュリアンにはじめて、「そーいやジュリアンさっき、財布投げ捨てて『全部だ!』とかゆーてたから、今は一文無しじゃん!」と思い出しました。財布持ってないのに、ついお花を受け取ってしまって、払うお金がなくてじたばたする、リアルだわ!と、思ったんだけど。や、そんなリアルいらないけど(笑)。
無理矢理引っ張り出したポケットは裏返り気味だし、握りしめた手は不自然だし。
わたしには、エアコインに見えた。つまり、お金ナイのに、あるふりで、ゼスチャーだけで支払った。
ポケットにコイン入れてくるの忘れたとか?>ゆりやくん
お金ナイならナイで、笑ってお花を返すとかすればよかったのに。財布がないことは観客も知ってるんだから。自嘲して花売り娘に花を返す、で話はつながると思うんだけど。
や、ちゃんとコインはあって、ちゃんと支払われたのかもしれないけど。単に引っかかってなかなか出なかったとか?
高校生の青春記でもぜんぜんかまわないと思うので、コレはコレであり、いいと思うよ。
ジュリアンが少年のままに見えたことの一因は、色気のなさにあると思う。
きれい、と、色気、はイコールではないんだなあ。
色気がないといえば。
性転換していきなりの新公ヒロイン、サビーヌ@ちゃぴちゃん。
とりあえず、顔小さい、腕長い、スタイルいい! かわいい!
アルジェ時代のサビーヌはとってもキュート。そして、現代劇(笑)。
『アルジェの男』の時代劇、大仰な昭和芝居なんだが、ちゃぴちゃんは現代物でも演じているかのよーだ。
ま、それはソレでヨシ。
問題は、パリ時代。
色気ナッシング。
酒場で腹出して踊ってるおねーさんぢゃないです、あの幼さは(笑)。幼いっつっても、ロリータ的でもないし。
めちゃ細くて筋肉質で、抱いても女性的なまろやかさは期待出来なさそう。
そしてなんつっても、髪型がひどい(笑)。金髪のサザエさんみたいな、あのカツラはどーしたこったい。
色っぽい仕事のおねーさん、に見えないため、女子高生が「無理にやらされてる」感満載。
高校生のジュリアンとふたりして、色気のなさと持ち味の幼さがすごい。
かわりに、アルジェ時代はいいのよー。
オープニングの男前ダンス! サビーヌかっけー!
「少女」らしい髪型と衣装なら、ちゃぴちゃんのかわいさがストレートに出ている。安心して観ていられる。
歌はがんばれー。でも、転向後すぐってのと学年を考えれば及第点か。
てゆーか、ほんとに経験値僅少なのに、よくこれだけいろいろと出来るもんだ……すごいなー。
何故かあちこち、しずくちゃんの新公初ヒロイン姿を思い出していた。
顔とか別に似てないのにねー。
『シークレット・ハンター』かあ、なつかしいなあ。
ジュリアンとサビーヌ、とにかくアルジェ時代がかわいくてねえ。
甘甘銀橋とか、もうずっとこの路線で行って欲しい!と思ったわ。
ゆりやくんがすげーヒール履いてて、ちゃぴちゃんがペタ靴なのはご愛敬。
娘役が小顔で頭身高いのはいいなあ。
ゆりやくんにこもらない声と、ちゃぴちゃんに高い鼻があればなあ、とないものねだりしてみる(笑)。
そして、わたしだけの思い、私感でしかないことだが。
ゆりやくんとちゃぴちゃん、よりによって「この顔」のふたりが、カップルとして新公主演しちゃうなんてなあ。
なんつー俺得な世界。
演出は微妙にチガウ。いろいろとわかりやすくなっていた印象。
待望の(笑)ゆりやくん新公主役。
そこそこ早くから抜擢され、路線の役ばかりやり続け、でもこのまま主演はないまま卒業かと危ぶんだよ……。主演できて良かった。
ジュリアン@ゆりやくん。
今回の月組公演初日を観劇した時点で、ゆりやくんが、コレを演じるのか……(笑)と、なんかにやにやしました。
きりやさんが演じていてなお、感情移入しにくいっつーか、なにがなんだかわかんない役。それをゆりやくんが、ねえ……。きりやさんにはきりやさんらしい被虐プレイ(プレイ言うな)らしさがあったけど、ゆりやくんにそっちは期待できないだろーし、どうなるんだろう、と。
えーと、がんばれ青少年、って感じ?
野望とか闇とかはあまり感じられず、一生懸命あがいている男の子がいました。
最初から最後まで若い……つーか、幼い。
年齢設定いくつなんだろ。
年月が経った感じはせず、「1年間の物語です」と言われたら信じそう。相手役ともども。
高校入学した4月に校長先生にスリを咎められて、反省文提出と共に校長室の掃除をやらされて、その1週間後に生徒会役員を押しつけられる。それで中学時代の遊び仲間とは縁を切るはめに。生徒会やってるうちに生徒会長(3年女子・校長の娘)とピアノ部の目の不自由な同級生女子(お金持ち)の間でフラフラする夏休み。すっかり真面目に高校生やってるんだけど、昔の仲間たちとの縁も完全には切れていなくて……秋口あたりにちょっと事件が……みたいな。あ、1年経ってない、せいぜい半年?
とにかく、一生懸命。
ジュリアンが一生懸命生きていることは、わかった。
しかしゆりやくんは、芸幅狭いんだなあと思った……。
別にものすごーくヘタ、ってわけでもないのに、出来る役は限られてくるような。
きれいなので彼がスターであることに異論はないのだが、これからどういう道を行くのかなあと老婆心。
ジュリアンはとても素直な少年。
財布をジャック@ちなつくんに投げつけてしまったので、そのあと花売りの少女に渡すお金がない。
花を受け取ってしまったはいいけど、かっこつけてお金を出そうとポケットに手を入れたはいいけど……しまった、金がない!
焦ってポケットの中をごそごそ、小銭残ってないか?!
今さら花を返せないよ、かっこわるい……っ、と焦るジュリアンがかわいかったです。
……って、あそこはそーゆー場面ぢゃなかったの?(笑)
いやあ、焦るジュリアンにはじめて、「そーいやジュリアンさっき、財布投げ捨てて『全部だ!』とかゆーてたから、今は一文無しじゃん!」と思い出しました。財布持ってないのに、ついお花を受け取ってしまって、払うお金がなくてじたばたする、リアルだわ!と、思ったんだけど。や、そんなリアルいらないけど(笑)。
無理矢理引っ張り出したポケットは裏返り気味だし、握りしめた手は不自然だし。
わたしには、エアコインに見えた。つまり、お金ナイのに、あるふりで、ゼスチャーだけで支払った。
ポケットにコイン入れてくるの忘れたとか?>ゆりやくん
お金ナイならナイで、笑ってお花を返すとかすればよかったのに。財布がないことは観客も知ってるんだから。自嘲して花売り娘に花を返す、で話はつながると思うんだけど。
や、ちゃんとコインはあって、ちゃんと支払われたのかもしれないけど。単に引っかかってなかなか出なかったとか?
高校生の青春記でもぜんぜんかまわないと思うので、コレはコレであり、いいと思うよ。
ジュリアンが少年のままに見えたことの一因は、色気のなさにあると思う。
きれい、と、色気、はイコールではないんだなあ。
色気がないといえば。
性転換していきなりの新公ヒロイン、サビーヌ@ちゃぴちゃん。
とりあえず、顔小さい、腕長い、スタイルいい! かわいい!
アルジェ時代のサビーヌはとってもキュート。そして、現代劇(笑)。
『アルジェの男』の時代劇、大仰な昭和芝居なんだが、ちゃぴちゃんは現代物でも演じているかのよーだ。
ま、それはソレでヨシ。
問題は、パリ時代。
色気ナッシング。
酒場で腹出して踊ってるおねーさんぢゃないです、あの幼さは(笑)。幼いっつっても、ロリータ的でもないし。
めちゃ細くて筋肉質で、抱いても女性的なまろやかさは期待出来なさそう。
そしてなんつっても、髪型がひどい(笑)。金髪のサザエさんみたいな、あのカツラはどーしたこったい。
色っぽい仕事のおねーさん、に見えないため、女子高生が「無理にやらされてる」感満載。
高校生のジュリアンとふたりして、色気のなさと持ち味の幼さがすごい。
かわりに、アルジェ時代はいいのよー。
オープニングの男前ダンス! サビーヌかっけー!
「少女」らしい髪型と衣装なら、ちゃぴちゃんのかわいさがストレートに出ている。安心して観ていられる。
歌はがんばれー。でも、転向後すぐってのと学年を考えれば及第点か。
てゆーか、ほんとに経験値僅少なのに、よくこれだけいろいろと出来るもんだ……すごいなー。
何故かあちこち、しずくちゃんの新公初ヒロイン姿を思い出していた。
顔とか別に似てないのにねー。
『シークレット・ハンター』かあ、なつかしいなあ。
ジュリアンとサビーヌ、とにかくアルジェ時代がかわいくてねえ。
甘甘銀橋とか、もうずっとこの路線で行って欲しい!と思ったわ。
ゆりやくんがすげーヒール履いてて、ちゃぴちゃんがペタ靴なのはご愛敬。
娘役が小顔で頭身高いのはいいなあ。
ゆりやくんにこもらない声と、ちゃぴちゃんに高い鼻があればなあ、とないものねだりしてみる(笑)。
そして、わたしだけの思い、私感でしかないことだが。
ゆりやくんとちゃぴちゃん、よりによって「この顔」のふたりが、カップルとして新公主演しちゃうなんてなあ。
なんつー俺得な世界。