チケット販売状況メモ。@『るろうに剣心』ライブ中継
2016年5月9日 タカラヅカ そういや、『るろうに剣心』ライブ中継のことだけど。
5月6日にチケット販売状況が告知されたのよね。
わたしは前売りを押さえていたので、売れていようがいまいが興味なかったんだけど、今後を占う意味で確認してみるかな、と。
長いんで、チケット販売状況箇所のみ抜粋。
えええ。すげえ売れてる……。
映画館によってキャパはチガウにしろ、こんだけの箇所でやって、大半が「予定枚数終了」するようなイベントだったのか。
複数あるスクリーンの中で、いちばん小さなハコしか用意されていなかったとしても、用意した枚数は売り切った、ってわけで、用意された枚数ってのは「採算が取れるからその枚数」なわけで、……つまり、儲かった、ってことだよな?
んじゃこれからも、ライブ中継あるなー。
儲かるならやるでしょう、商売だもん。
ないよりある方がいい。劇場と映画館、選択肢は多い方がいい。
5月6日にチケット販売状況が告知されたのよね。
わたしは前売りを押さえていたので、売れていようがいまいが興味なかったんだけど、今後を占う意味で確認してみるかな、と。
雪組 東京宝塚劇場公演千秋楽 浪漫活劇 『るろうに剣心』 ライブ中継について(追)
~原作 和月伸宏「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」(集英社ジャンプ・コミックス刊)~
2016/05/06
以下の通り、雪組東京宝塚劇場公演千秋楽の模様をライブ中継致します。
※チケット販売状況/当日券について追記しました。
○チケット販売状況について
※5月6日(金)9:00時点での情報となります。
○当日券について
残席がある映画館については、当日券の販売を予定しております。
※5月6日(金)12:00までに販売予定枚数を終了した場合は、当日券の販売はございません。
○ 空席あり △ 残りわずか × 予定枚数終了
都道府県会場名チケット販売状況
北海道札幌シネマフロンティア×
秋田県TOHOシネマズ 秋田△
山形県MOVIE ON やまがた×
東京都TOHOシネマズ 六本木ヒルズ×
TOHOシネマズ 新宿×
TOHOシネマズ 日本橋×
TOHOシネマズ 渋谷×
お台場シネマメディアージュ×
TOHOシネマズ 府中×
TOHOシネマズ 南大沢×
千葉県TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ×
神奈川県TOHOシネマズ 川崎×
TOHOシネマズ ららぽーと横浜×
埼玉県TOHOシネマズ ららぽーと富士見×
栃木県TOHOシネマズ 宇都宮△
茨城県TOHOシネマズ 水戸内原△
新潟県ユナイテッド・シネマ新潟×
山梨県TOHOシネマズ 甲府△
長野県TOHOシネマズ 上田×
静岡県TOHOシネマズ 浜松△
富山県TOHOシネマズ ファボーレ富山△
岐阜県TOHOシネマズ モレラ岐阜△
愛知県TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ×
京都府TOHOシネマズ 二条×
大阪府TOHOシネマズ 梅田×
TOHOシネマズ なんば×
大阪ステーションシティシネマ×
奈良県TOHOシネマズ 橿原×
兵庫県TOHOシネマズ 西宮OS×
OSシネマズミント神戸×
岡山県TOHOシネマズ 岡南×
広島県TOHOシネマズ 緑井△
高知県TOHOシネマズ 高知×
愛媛県TOHOシネマズ 新居浜×
島根県松江東宝5○
福岡県TOHOシネマズ 天神×
ユナイテッド・シネマキャナルシティ13×
熊本県TOHOシネマズ 光の森 ※上映中止となりました。-
長崎県TOHOシネマズ 長崎×
大分県TOHOシネマズ アミュプラザおおいた×
鹿児島県TOHOシネマズ 与次郎×
沖縄県ミハマ7プレックス×
長いんで、チケット販売状況箇所のみ抜粋。
えええ。すげえ売れてる……。
映画館によってキャパはチガウにしろ、こんだけの箇所でやって、大半が「予定枚数終了」するようなイベントだったのか。
複数あるスクリーンの中で、いちばん小さなハコしか用意されていなかったとしても、用意した枚数は売り切った、ってわけで、用意された枚数ってのは「採算が取れるからその枚数」なわけで、……つまり、儲かった、ってことだよな?
んじゃこれからも、ライブ中継あるなー。
儲かるならやるでしょう、商売だもん。
ないよりある方がいい。劇場と映画館、選択肢は多い方がいい。
プラスアルファの幸福感。@『るろうに剣心』ライブ中継
2016年5月8日 タカラヅカ 『るろうに剣心』ライブ中継に行ってきましたー!
トップスターのサヨナラでもナイ、ごくふつうの公演のライブビューは初体験。
わくわくと、ただわくわくと、梅田の映画館へ行きました。
だって、『〇〇〇ラストディ』じゃないもんね。通常の、これからも続く、日常のヒトコマだとわかっている中継だからね。
無責任に、イベントとして楽しめる。
ご贔屓はいないけれど、雪組ファンで、今の雪組が好きで、というスタンスのライトな者からすれば。
そりゃ退団者はいるけれど。きんぐ卒業は悲しいけれど。
それとはまた、別の話。
退団者見送りモードは、ムラで済ませたというか、ムラをホームとする身なので、ご贔屓が出演する公演以外のすべては、ムラ千秋楽が区切りなのね。基本東宝公演は観ないので、わたしにとってはないも同じ、ムラ楽がわたしにとっての楽。
東宝公演を観られるとしたら、それはBIGなプレゼント。通常にはあり得ない幸運、プラスアルファ的な。
ご贔屓いないから、もう遠征しないから、まったくもってムラだけがすべてです。広くぬるくのヅカヲタライフ。
だから、東宝楽が中継とはいえ、見られるなんて。
常にはナイ、わたしの日常にはナイ、素敵なプラスアルファ。
あるのはイベントとしてのわくわく感。
シアターの入口で、剣心@ちぎくんのカードをもらった。わーい、記念品付きなの? 非売品とかノベルティとか大好きな小市民です、宣伝付きの小さなカード1枚で、安直にお得を感じる(笑)。
今後もサヨナラ以外の通常公演中継には、カードのおまけが付くのかしら。4時間上映の『ラストディ』とのサービス差を埋めるために?
ヲタクだから、そんなことされたらカードを集めたくなっちゃうわ。
そして、最後の『るろうに剣心』。シアターで見るタカラヅカ。
すっごく、楽でした。
オペラグラスいらないし、勝手にアップになるし。ちぎくんはスクリーンにドアップになっても美しいし。
もちろん、見たいところ・いつも見ていたところは映らないけれど、それはわかっていたことだし、ムラでさんざん観たからもう、気にならない。むしろ、「はじめてのアングル」を楽しんだ……わたしほんと、真ん中あんまし観てないもんなあ……(笑)。
ここできんぐが満面の笑みを浮かべているとか、翼くんが右往左往しているとか、脳内で補完しつつ視聴。
みゆちゃんのビジュアルと喉は回復には至ってないんだな、とひと月ぶりの邂逅にしみじみする。
薫のソロが本来のメロディで歌われたのって、ムラの最初のうちだけで終わっちゃったんだな。きれいな曲だったので残念。
だいもん氏は映像向きの人ではないと思う。芸風がクドいからなー。
2600人収容の広い空間に訴えかける芝居をする人なので、小さな枠でバストアップだけ切り取っても、彼の芝居は正確に伝わらない。ぶっちゃけ、表情キタナイ(笑)。
だが、舞台ではそれがいいんだ。彼はテレビ俳優ではなく、舞台役者だ。映像で美しい表情ではなく、舞台で伝わる表情をするのは、正しい。いやその、映像でも舞台でもどちらで見ても美しい顔をしてくれても、そりゃいいけどさ。でも、わたしは舞台しか観ないから、舞台で素敵ならそれでいいや。
だいもんを観ていると、生の舞台が恋しくなるな。
でもそれはそれ、今はこうして見ることが出来るモノを堪能する。
とってもらくちんに、ただ与えられるモノだけをぼーっと眺める。
不思議な感じ。
舞台って、自分で積極的に「視る」もので、こんな風に楽はできないもんな。意志を持って視界を決めて、次はここを視る、次はここ、この表情の続きを知りたいから次はここを視て、この台詞の答えを知りたいから次はここを視て……自分から物語に関わって、読み解いていく。
それがない、誰か他人が「ここを見なさい」と差し出してくるものを、ただ受動的に眺めるってのは……とっても楽で、なんだか変な感じ。
スカステの舞台映像をほぼ見ることがないので、「通常公演の映像」に慣れてないのなー。この中継映像は、1年後にはふつーにスカステで、そのまんま放映されるんだよねえ。待っていればスカステで流れる、それはわかっているけど、「どうせ見ない」こともわかっているので、それならイベントとして映画館で見ちゃおう、と思ったんだ。
あ、わたしにとってスカステは「録画するモノ」です。メディアに焼いて、ファイリングする。コレクションする。見ることはまずナイ(笑)。
東宝千秋楽だ、とわかって見ているので、パレードが終わって幕が下りたあと、あっさり放映終了する違和感パネェ。
退団者挨拶は? ちぎくんの挨拶は?
わーーん、きんぐ~~!!
まあ、『るろ剣』中継はヅカヲタ以外の新規客動員目当てだろうから、「はぢめてタカラヅカを見る」人たちに退団挨拶見せるのは逆効果と判断されても、仕方ないわなー。
なんつーかマニアックな特殊な世界だと印象づけることになるもんな。
それでもヲタとしては、『ラストディ』のように、最後の挨拶まで見たかったよ。
ちゃんと3時間で終了して、梅田で6時半にカラダが空くとか、なんかすごく時間を有効に使える感じ? まだまだ買い物とかいろいろ楽しめるじゃん?
中継、いいかも。
今後どの公演も中継があるのか、『るろ剣』が特別なのかは知らないけれど。
すっかり味をしめましたわ。
『るろ剣』は最初から最後まで、祭りだったな。
贔屓組でこんな祭りを楽しめるとは思わなかった。キムくんのときの冷遇っぷりを苦く思い出しつつも、ちぎくんの春を心から「よかったね」と思う。
タカラヅカは楽しい。
トップスターのサヨナラでもナイ、ごくふつうの公演のライブビューは初体験。
わくわくと、ただわくわくと、梅田の映画館へ行きました。
だって、『〇〇〇ラストディ』じゃないもんね。通常の、これからも続く、日常のヒトコマだとわかっている中継だからね。
無責任に、イベントとして楽しめる。
ご贔屓はいないけれど、雪組ファンで、今の雪組が好きで、というスタンスのライトな者からすれば。
そりゃ退団者はいるけれど。きんぐ卒業は悲しいけれど。
それとはまた、別の話。
退団者見送りモードは、ムラで済ませたというか、ムラをホームとする身なので、ご贔屓が出演する公演以外のすべては、ムラ千秋楽が区切りなのね。基本東宝公演は観ないので、わたしにとってはないも同じ、ムラ楽がわたしにとっての楽。
東宝公演を観られるとしたら、それはBIGなプレゼント。通常にはあり得ない幸運、プラスアルファ的な。
ご贔屓いないから、もう遠征しないから、まったくもってムラだけがすべてです。広くぬるくのヅカヲタライフ。
だから、東宝楽が中継とはいえ、見られるなんて。
常にはナイ、わたしの日常にはナイ、素敵なプラスアルファ。
あるのはイベントとしてのわくわく感。
シアターの入口で、剣心@ちぎくんのカードをもらった。わーい、記念品付きなの? 非売品とかノベルティとか大好きな小市民です、宣伝付きの小さなカード1枚で、安直にお得を感じる(笑)。
今後もサヨナラ以外の通常公演中継には、カードのおまけが付くのかしら。4時間上映の『ラストディ』とのサービス差を埋めるために?
ヲタクだから、そんなことされたらカードを集めたくなっちゃうわ。
そして、最後の『るろうに剣心』。シアターで見るタカラヅカ。
すっごく、楽でした。
オペラグラスいらないし、勝手にアップになるし。ちぎくんはスクリーンにドアップになっても美しいし。
もちろん、見たいところ・いつも見ていたところは映らないけれど、それはわかっていたことだし、ムラでさんざん観たからもう、気にならない。むしろ、「はじめてのアングル」を楽しんだ……わたしほんと、真ん中あんまし観てないもんなあ……(笑)。
ここできんぐが満面の笑みを浮かべているとか、翼くんが右往左往しているとか、脳内で補完しつつ視聴。
みゆちゃんのビジュアルと喉は回復には至ってないんだな、とひと月ぶりの邂逅にしみじみする。
薫のソロが本来のメロディで歌われたのって、ムラの最初のうちだけで終わっちゃったんだな。きれいな曲だったので残念。
だいもん氏は映像向きの人ではないと思う。芸風がクドいからなー。
2600人収容の広い空間に訴えかける芝居をする人なので、小さな枠でバストアップだけ切り取っても、彼の芝居は正確に伝わらない。ぶっちゃけ、表情キタナイ(笑)。
だが、舞台ではそれがいいんだ。彼はテレビ俳優ではなく、舞台役者だ。映像で美しい表情ではなく、舞台で伝わる表情をするのは、正しい。いやその、映像でも舞台でもどちらで見ても美しい顔をしてくれても、そりゃいいけどさ。でも、わたしは舞台しか観ないから、舞台で素敵ならそれでいいや。
だいもんを観ていると、生の舞台が恋しくなるな。
でもそれはそれ、今はこうして見ることが出来るモノを堪能する。
とってもらくちんに、ただ与えられるモノだけをぼーっと眺める。
不思議な感じ。
舞台って、自分で積極的に「視る」もので、こんな風に楽はできないもんな。意志を持って視界を決めて、次はここを視る、次はここ、この表情の続きを知りたいから次はここを視て、この台詞の答えを知りたいから次はここを視て……自分から物語に関わって、読み解いていく。
それがない、誰か他人が「ここを見なさい」と差し出してくるものを、ただ受動的に眺めるってのは……とっても楽で、なんだか変な感じ。
スカステの舞台映像をほぼ見ることがないので、「通常公演の映像」に慣れてないのなー。この中継映像は、1年後にはふつーにスカステで、そのまんま放映されるんだよねえ。待っていればスカステで流れる、それはわかっているけど、「どうせ見ない」こともわかっているので、それならイベントとして映画館で見ちゃおう、と思ったんだ。
あ、わたしにとってスカステは「録画するモノ」です。メディアに焼いて、ファイリングする。コレクションする。見ることはまずナイ(笑)。
東宝千秋楽だ、とわかって見ているので、パレードが終わって幕が下りたあと、あっさり放映終了する違和感パネェ。
退団者挨拶は? ちぎくんの挨拶は?
わーーん、きんぐ~~!!
まあ、『るろ剣』中継はヅカヲタ以外の新規客動員目当てだろうから、「はぢめてタカラヅカを見る」人たちに退団挨拶見せるのは逆効果と判断されても、仕方ないわなー。
なんつーかマニアックな特殊な世界だと印象づけることになるもんな。
それでもヲタとしては、『ラストディ』のように、最後の挨拶まで見たかったよ。
ちゃんと3時間で終了して、梅田で6時半にカラダが空くとか、なんかすごく時間を有効に使える感じ? まだまだ買い物とかいろいろ楽しめるじゃん?
中継、いいかも。
今後どの公演も中継があるのか、『るろ剣』が特別なのかは知らないけれど。
すっかり味をしめましたわ。
『るろ剣』は最初から最後まで、祭りだったな。
贔屓組でこんな祭りを楽しめるとは思わなかった。キムくんのときの冷遇っぷりを苦く思い出しつつも、ちぎくんの春を心から「よかったね」と思う。
タカラヅカは楽しい。
キャスト感想つれづれと。@ ヴァンパイア・サクセション
2016年5月7日 タカラヅカ 『ヴァンパイア・サクセション』 の感想あれこれ。
カーミラ@うらら様。
派遣の死神って……。
なんというか、いかにもイシダ作品らしいキャラクタで、笑えるけれどぜんぜんうれしくない……。
イロモノ、飛び道具なので、誰がやっても目立つ役だし、へたっぴでも新人でも脇の個性派さんでも、なんでも成り立つ。
役割りが大きいので、今回は路線スターに振るべきだと思うけど、イシダ作品のこのテのイロモノは、わたしは苦手だわ。作劇として「ずるい」と思うから。まあ、イシダだもん、そのへん老獪だわー。うまいわー。
うらら様はいい仕事をしていた。
というか、やっぱうらら様は脇で美貌を武器にしているのが似合う。真ん中だと技術のなさが弱点としてさらされてしまうけど、脇なら強み(美貌)のみを行使できる。
イロモノ役だから、美女である必要はないんだが、それを美女のうらら様がやることで、インパクトを大きくしていた。イシダ作品の弱点……イシダ本人は長所だと思っているんだろう……「美しくない」「タカラヅカらしくない」を、うらら様の美しさでカバーしているの。
うらら様が美しくて、よかった。
この役を不細工さんがやっていたら、ますますタカラヅカらしさから遠ざかっていただろうから。
や、ジェンヌはみんなきれいだけど、その中でも個性売りというかきれいでない役を得意とする人がやっていたら、きっとことさら滑稽さや下品さをアピールしただろう役だから。それはもう、わたしの苦手分野直撃で、想像するだけで「勘弁してください」になるので。
ほんとうらら様でよかった。ありがとううらら様。命の恩人。
劇団がうらら様をどうしたいのかさっぱりわからないが、ふつう大劇場本公演でポスターに載っちゃうような、初演のトップ娘役の役をやっちゃうような、そんなレベルまで達したスターさんが、5期も下の子がヒロインやっている公演で、脇のイロモノを演じる、ってのは、あり得ないことだと思う。
娘役の寿命は短いから、5期下ってのは、数字以上の重みと開きがあるわけだし。
こんな状況でも、楽しげに舞台に立っているうらら様を観ると、「ほんまにタカラヅカが好きなんやなあ」とじーんとする。
愛ちゃんがマカゼと並び立ち、絡んで歌い踊る。
ということの、お得感。
盆と正月が一緒に来た感じ? 今ならお値段据え置きで2個セット、おまけにもう1箱!の深夜通販的?
美形がふたりで、画面価値倍増。
愛ちゃんはほんと、スタイル美形だと思っている。顔はわたしの好みでないために評価が低いのだが(すまん)、全身バランスがいいんだよなあ。
舞台は全身を愛でるものだから、彼のカラダの美しさ!は、わたしを大変楽しませてくれる。
……まあ、台詞はナニ言ってんだかわかんないことが多いんだけどなー。まあ、聴き取れなくてもあまり問題ない脚本なので、キニシナイ!(笑)
みつるはみつるらしい芝居で、観ていて安心。ちゃんと老け役で、役割を果たしていて、そのくせちゃんと美しい。
おっさん役でも、「色気がある」ことは、絶対必要、絶対強み。「好々爺」は本専科さんが担うべきスキルで、路線スターから専科入りしたみなさんは、「大人の色気」を作品に沿える必要があるもの。
相手役のまいらちゃんは、もちろんいつも通りうまいのだけど……なんだろう、違和感があった。うまいしいつも通りだけど、みつるには合っていない、ような。ん? この「いつも通り」が問題なのか?
このテの役はまいらちゃんの十八番というか、持ち味と立場からこのテの役が回って来がちで、このテの役はいつもこのテの役らしく演じて……という。
ちょっと残念かな。
や、好みの問題。
もあちゃんとかなりちゃん、きれいでかわいかった(笑)。こういう記号的な美女は好き。
てゆーかわたし、かなりちゃんを舞台ではじめて認識した。なるほどー、ああいう顔になるのかー。
スカステのナビゲーターズで全組通して代替わりも含めて歴代すべての中で、唯一舞台で存在を認識していなかった子。
これで次からは舞台で見つけられるはず。……たぶん。(こあらさんはアタマのデキが残念な人です)
他の顔と名前の一致するみなさんも、違和感なく観られたのは、イシダらしいアテ書きというか、本人のイメージを裏切らない使い方をしているためだと思う。(あおいちゃんのみ、相手役が宙組生でない「いつも通り」が通用しないみつるだったから、それが裏目出ちゃったかなと)
カーミラ@うらら様。
派遣の死神って……。
なんというか、いかにもイシダ作品らしいキャラクタで、笑えるけれどぜんぜんうれしくない……。
イロモノ、飛び道具なので、誰がやっても目立つ役だし、へたっぴでも新人でも脇の個性派さんでも、なんでも成り立つ。
役割りが大きいので、今回は路線スターに振るべきだと思うけど、イシダ作品のこのテのイロモノは、わたしは苦手だわ。作劇として「ずるい」と思うから。まあ、イシダだもん、そのへん老獪だわー。うまいわー。
うらら様はいい仕事をしていた。
というか、やっぱうらら様は脇で美貌を武器にしているのが似合う。真ん中だと技術のなさが弱点としてさらされてしまうけど、脇なら強み(美貌)のみを行使できる。
イロモノ役だから、美女である必要はないんだが、それを美女のうらら様がやることで、インパクトを大きくしていた。イシダ作品の弱点……イシダ本人は長所だと思っているんだろう……「美しくない」「タカラヅカらしくない」を、うらら様の美しさでカバーしているの。
うらら様が美しくて、よかった。
この役を不細工さんがやっていたら、ますますタカラヅカらしさから遠ざかっていただろうから。
や、ジェンヌはみんなきれいだけど、その中でも個性売りというかきれいでない役を得意とする人がやっていたら、きっとことさら滑稽さや下品さをアピールしただろう役だから。それはもう、わたしの苦手分野直撃で、想像するだけで「勘弁してください」になるので。
ほんとうらら様でよかった。ありがとううらら様。命の恩人。
劇団がうらら様をどうしたいのかさっぱりわからないが、ふつう大劇場本公演でポスターに載っちゃうような、初演のトップ娘役の役をやっちゃうような、そんなレベルまで達したスターさんが、5期も下の子がヒロインやっている公演で、脇のイロモノを演じる、ってのは、あり得ないことだと思う。
娘役の寿命は短いから、5期下ってのは、数字以上の重みと開きがあるわけだし。
こんな状況でも、楽しげに舞台に立っているうらら様を観ると、「ほんまにタカラヅカが好きなんやなあ」とじーんとする。
愛ちゃんがマカゼと並び立ち、絡んで歌い踊る。
ということの、お得感。
盆と正月が一緒に来た感じ? 今ならお値段据え置きで2個セット、おまけにもう1箱!の深夜通販的?
美形がふたりで、画面価値倍増。
愛ちゃんはほんと、スタイル美形だと思っている。顔はわたしの好みでないために評価が低いのだが(すまん)、全身バランスがいいんだよなあ。
舞台は全身を愛でるものだから、彼のカラダの美しさ!は、わたしを大変楽しませてくれる。
……まあ、台詞はナニ言ってんだかわかんないことが多いんだけどなー。まあ、聴き取れなくてもあまり問題ない脚本なので、キニシナイ!(笑)
みつるはみつるらしい芝居で、観ていて安心。ちゃんと老け役で、役割を果たしていて、そのくせちゃんと美しい。
おっさん役でも、「色気がある」ことは、絶対必要、絶対強み。「好々爺」は本専科さんが担うべきスキルで、路線スターから専科入りしたみなさんは、「大人の色気」を作品に沿える必要があるもの。
相手役のまいらちゃんは、もちろんいつも通りうまいのだけど……なんだろう、違和感があった。うまいしいつも通りだけど、みつるには合っていない、ような。ん? この「いつも通り」が問題なのか?
このテの役はまいらちゃんの十八番というか、持ち味と立場からこのテの役が回って来がちで、このテの役はいつもこのテの役らしく演じて……という。
ちょっと残念かな。
や、好みの問題。
もあちゃんとかなりちゃん、きれいでかわいかった(笑)。こういう記号的な美女は好き。
てゆーかわたし、かなりちゃんを舞台ではじめて認識した。なるほどー、ああいう顔になるのかー。
スカステのナビゲーターズで全組通して代替わりも含めて歴代すべての中で、唯一舞台で存在を認識していなかった子。
これで次からは舞台で見つけられるはず。……たぶん。(こあらさんはアタマのデキが残念な人です)
他の顔と名前の一致するみなさんも、違和感なく観られたのは、イシダらしいアテ書きというか、本人のイメージを裏切らない使い方をしているためだと思う。(あおいちゃんのみ、相手役が宙組生でない「いつも通り」が通用しないみつるだったから、それが裏目出ちゃったかなと)
彼は役割が「ハンサム」。@ヴァンパイア・サクセション』
2016年5月6日 タカラヅカ そらくんが少女マンガだ。
『ヴァンパイア・サクセション』 でいちばん意外だったのは、ソコだ。
『ヴァンパイア・サクセション』 はイシダおじさんが、なんかがんばって少女マンガとかBLとか、イマドキの女子向きテイストを意識している。意識しているだけで、取り入れられてもいないし、すべっているというかむしろ「それじゃないし」「わかってないなら触んなよ」という悪い意味でしか反映されていないんだけど。
そんななかで、カズキソラだけが、なんか真っ当に少女マンガしている。
少女マンガによくいる、当て馬キャラ。
やさしくてハンサムで、ヒロインを本気で愛していて。お金持ちとか頭がいいとかとにかくわかりやすいスペックが高くて。
ヒロインと作者にだけ都合がよくて、便利使いされてポイ捨てされるキャラ。
少年マンガだとこのポジションに来るキャラは大抵腹黒で、ヒロインを汚い手を使って手に入れようとしたりするんだけど、少女マンガだとマジ「いい人」。いい人なので、勝手にひとりで踊って当て馬としてドラマを盛り上げてくれて、最後はなにもしなくても勝手に自己完結して身を引いてくれる。「都合のいい人」。
その少女マンガあるあるキャラを、よりによってあの和希そらが見事に演じていた!!
えーと。
ランディ(医大生、ルーシーの元カレ)@和希そら。
医大生ですよ、金髪ですよ、スペック高いですよ!
でも、カズキソラ。
……すみません。わたし、そらくんを基本「ハンサムではナイ」と認識しているのです。
わっかりやすいハンサムキャラを演じていいビジュアルの人ではない、と思っている……すまん。
この『ヴァンパイア・サクセション』 におけるランディくんってのは、『ベルばら』でいうところのジェローデルですよ。『メイちゃんの執事』でいうところのみやるりですよ。……あれくらい、わっかりやすい美形が演じるべき役なんですよ
どんだけアタマが良くてお金持ちで性格が良くてヒロインだけを一途に愛してくれていても「ハンサム」でなければ、それ以外のハイスペックは無意味なんです、女子向けエンタメではそうなんです。
主人公とヒロインを争う男は、まずなにがどうあれ「ハンサム」でなくてはならないんです。
わたしゃてっきり、ヒロインを争う相手は愛ちゃんかみつるかと思ってました。基本スキル「ハンサム」を持つユニット。
基本スキルに「ハンサム」の上位スキル「美形」を持つマカゼと対戦するのに、「ハンサム」すら持たない脇ユニット投入しても、時間稼ぎにもならないでしょ、と。
なのにさー、カズキソラでマジに当て馬やってんだもんなー。
ランディは三枚目成分大目に思えたけど、ソレはたぶんカズキソラだからで、美形が演じていたらふつーにジェローデルだったと思うわ。
ああもうほんとに、カズキソラ好きだーー!!
美形じゃナイから当て馬にもならないはずなのに、なのに、ちゃんと少女マンガしてる!!
「これ美形の役だよね」「設定と目に映っているモノが違いすぎる」と混乱しつつも、それでも。
カズキソラ、かっこいい!!
いい男だわーー。
顔はハンサムじゃないけど、わたしにはどうしてもそうは見えないんだけど、でも、でもっ、ハンサムだよね?
矛盾してますが、ハンサムなの。目に映るモノと、心の目に映るモノは別なのよ!!
カズキソラがかっこいい。ハンサム。素敵。
やだもう、ハクハクするーー!
『メイちゃんの執事』では、 「剣人にしとこうよ、理人のどこがいいのよ」と思ったクチですが、そう思わせなくては少女マンガの当て馬は務まらないのですが、『ヴァンパイア・サクセション』 ではごめん、やっぱり「ランディはナイわ、所詮は当て馬だわ」と思って観ていたけれど、それはなんつーか、ランディの生きる場所はルーシー@まどかのそばではないと、思えたからかもな。
ランディは「あるある」のテンプレキャラの域を超えて、NPCではない、ちゃんとした生きた人間として、考え、行動し、存在しているように見えた。
だから当て馬としての「ランディでいいじゃん、ルーシー」と思うことなく、ルーシーはシドニー・アルカード@マカゼ、ランディはランディ、と思えたのかも。
顔の好みは断然マカゼで、美しいと思うのも完全にマカゼなのに、ジェローデル立場の役をやってなおハンサムだとは思えないのに、何故かそらくんが好きです。
『ヴァンパイア・サクセション』 でいちばん意外だったのは、ソコだ。
『ヴァンパイア・サクセション』 はイシダおじさんが、なんかがんばって少女マンガとかBLとか、イマドキの女子向きテイストを意識している。意識しているだけで、取り入れられてもいないし、すべっているというかむしろ「それじゃないし」「わかってないなら触んなよ」という悪い意味でしか反映されていないんだけど。
そんななかで、カズキソラだけが、なんか真っ当に少女マンガしている。
少女マンガによくいる、当て馬キャラ。
やさしくてハンサムで、ヒロインを本気で愛していて。お金持ちとか頭がいいとかとにかくわかりやすいスペックが高くて。
ヒロインと作者にだけ都合がよくて、便利使いされてポイ捨てされるキャラ。
少年マンガだとこのポジションに来るキャラは大抵腹黒で、ヒロインを汚い手を使って手に入れようとしたりするんだけど、少女マンガだとマジ「いい人」。いい人なので、勝手にひとりで踊って当て馬としてドラマを盛り上げてくれて、最後はなにもしなくても勝手に自己完結して身を引いてくれる。「都合のいい人」。
その少女マンガあるあるキャラを、よりによってあの和希そらが見事に演じていた!!
えーと。
ランディ(医大生、ルーシーの元カレ)@和希そら。
医大生ですよ、金髪ですよ、スペック高いですよ!
でも、カズキソラ。
……すみません。わたし、そらくんを基本「ハンサムではナイ」と認識しているのです。
わっかりやすいハンサムキャラを演じていいビジュアルの人ではない、と思っている……すまん。
この『ヴァンパイア・サクセション』 におけるランディくんってのは、『ベルばら』でいうところのジェローデルですよ。『メイちゃんの執事』でいうところのみやるりですよ。……あれくらい、わっかりやすい美形が演じるべき役なんですよ
どんだけアタマが良くてお金持ちで性格が良くてヒロインだけを一途に愛してくれていても「ハンサム」でなければ、それ以外のハイスペックは無意味なんです、女子向けエンタメではそうなんです。
主人公とヒロインを争う男は、まずなにがどうあれ「ハンサム」でなくてはならないんです。
わたしゃてっきり、ヒロインを争う相手は愛ちゃんかみつるかと思ってました。基本スキル「ハンサム」を持つユニット。
基本スキルに「ハンサム」の上位スキル「美形」を持つマカゼと対戦するのに、「ハンサム」すら持たない脇ユニット投入しても、時間稼ぎにもならないでしょ、と。
なのにさー、カズキソラでマジに当て馬やってんだもんなー。
ランディは三枚目成分大目に思えたけど、ソレはたぶんカズキソラだからで、美形が演じていたらふつーにジェローデルだったと思うわ。
ああもうほんとに、カズキソラ好きだーー!!
美形じゃナイから当て馬にもならないはずなのに、なのに、ちゃんと少女マンガしてる!!
「これ美形の役だよね」「設定と目に映っているモノが違いすぎる」と混乱しつつも、それでも。
カズキソラ、かっこいい!!
いい男だわーー。
顔はハンサムじゃないけど、わたしにはどうしてもそうは見えないんだけど、でも、でもっ、ハンサムだよね?
矛盾してますが、ハンサムなの。目に映るモノと、心の目に映るモノは別なのよ!!
カズキソラがかっこいい。ハンサム。素敵。
やだもう、ハクハクするーー!
『メイちゃんの執事』では、 「剣人にしとこうよ、理人のどこがいいのよ」と思ったクチですが、そう思わせなくては少女マンガの当て馬は務まらないのですが、『ヴァンパイア・サクセション』 ではごめん、やっぱり「ランディはナイわ、所詮は当て馬だわ」と思って観ていたけれど、それはなんつーか、ランディの生きる場所はルーシー@まどかのそばではないと、思えたからかもな。
ランディは「あるある」のテンプレキャラの域を超えて、NPCではない、ちゃんとした生きた人間として、考え、行動し、存在しているように見えた。
だから当て馬としての「ランディでいいじゃん、ルーシー」と思うことなく、ルーシーはシドニー・アルカード@マカゼ、ランディはランディ、と思えたのかも。
顔の好みは断然マカゼで、美しいと思うのも完全にマカゼなのに、ジェローデル立場の役をやってなおハンサムだとは思えないのに、何故かそらくんが好きです。
彼は属性「ハンサム」!@ヴァンパイア・サクセション』
2016年5月5日 タカラヅカ マカゼさん主演作、『ヴァンパイア・サクセション』 初日観劇。
作品は趣味に合わず、観ているのがつらかった。その話はもうしたくないので、キャスト感想に行く。
マカゼは昔から男前だったけど、容姿に学年が追い付いてきた感じやな~。
ほんっとにかっこいい。美しい。
イシダ作品は美しくないので、キャストの美しさが重要。ちぎくんがイシダ作品をその美貌だけで支えていたように、マカゼ氏が美しさだけで踏ん張っているさまを見て胸熱。
美しさ「だけ」ってマカゼに他はないっちゅーんかい、という意味じゃないよ。今言及しているのは「美しさ」の話。作品にも美しさが求められるタカラヅカですから。
たとえば「美しさ」を点数化して、作品100、キャスト100、合計200配点で、180点以上ないと「タカラヅカ」らしくない、それより低い点数なら、外部でいいじゃん、とかゆー基準だとすると。
イシダ作品はそもそも作品点を20とかしか作家が用意してなかったりするわけよ。植爺ですら40は用意してるよ、景子タンなんか他を犠牲にして150点とか配分してるよ、なのに20ですか!!てな。
この場合、「美しさ」点はキャストの肩にかかっちゃうわけですよ。作品点がMAXで20じゃあ、キャストが100点満点取っても成績は120にしかならないのに……「美しくない」という評価がキャストのせいになってしまう。
いつだって悪いのはキャストで、演出家は悪くない。駄作は出演者のせい。だってキャストは生徒で演出家は先生様。それがタカラヅカ。だから植爺は巨匠として現在に至る。演出家に責任があれば、植爺が今も現役の先生様でいるわけない、ザッツ・タカラヅカ☆
イシダ作品も同じ、「なんでタカラヅカでやってるのかわからない」ような作品でも、生徒が力尽くで「タカラヅカ!!」にしなくてはならない。その、美しさで。
マカゼはハンサムだけど、あまりファンタスティックな芸風のジェンヌではない認識だった。
生々しいとは思わないけれど、地に足着いた感は常にあったというか。
その曖昧さが魅力だとも思っていた。
そんな人がイシダ作品で主演を張ると、そうか、ファンタジーではなく、マンガ系になるのか(笑)。
2.5次元に挟まっちゃって、じたばたしている感。マンガになりきれているわけでなく、かといって現実感があるわけでなく、
架空の世界のふわふわと現実の世界の泥臭さを、絶妙に引きずって、マカゼ氏がくそ真面目にイケメンをやっている。
愛しいな。
こういうマカゼ氏がとても愛しい。
全編通して「マカゼの無駄遣いだっ、貴重な主演機会をこんなもんで浪費させやがって!!」という演出家への不満は渦巻きまくっていたけれど、マカゼはなにやったって「ハンサム」だからいいや。
ちょっと嘘くさいまでに「ハンサム」……ああ、それってとっても「タカラヅカ」。
わたしの愛する、「タカラヅカ」。
相手役の女子大生、まどかちゃんは……何故にああも丸い……。
イシダ作品は美しくないので、そこで「美しいヒロイン」をやるのは難しい。現代モノだとことさら変っ!な衣装着せられるし。イシダせんせの思うところの「ナウいヤングの服と髪型」な……大変だよな……。
にしても、あまりかわいく見えなくて残念。
若いから仕方ないんだろうけど、早く大人になって、しゅっと引き締まってくれないかなあ……。ヒロイン力はあるのだから、あとはビジュアル……きれいなら、それだけで説得力になるからなあ。
マカゼとまどかちゃんは、あまり似合いのカップルには見えなかった。
ヴァンパイアと少女、という異種族モノだから、違和感がある方が設定的には正しいんだろうけど……やっぱ衣装かなあ。
『Shakespeare』のときは別に、マカゼとまどかちゃんが並んでいても、特にナニも思わなかった。同じ筆遣いで描かれた絵だった。
なのに今回は、ふたりのキャラの画風が違いすぎて。
マカゼは大抵なに着てもオトコマエだけど、まどかちゃんは着こなせない服が多い。衣装と髪型によってはきれいなんだけど、そうでないときの違和感が大きい。
ちなみにわたし、おっさんと少女とか、別にOKな人っす。
ジャン・レノの『レオン』とか、トヨエツの『青い鳥』とか。ほら、『キャンディ・キャンディ』世代ですから! キャンディは丘の上の王子様と結ばれるのよ!(笑)
それにわたしゃ、佐々木丸美ファンですから、「おっさんと少女の恋愛」鉄板ですよ、基本ですよ。幼いヒロインが、10以上年上の青年に恋をして、高校生くらいになってから30男となった彼と再会し、本格的な恋がはじまるんですよ! 佐々木丸美作品ほとんどこのパターンだから!
マカゼがどんだけおっさんで、まどかちゃんがどんだけロリータでも、まったくかまわない。おっさんと幼女だから似合わないとは、思わない。
ただ。
今回のマカゼ氏とまどか嬢は、しっくりこなかった。
あー、いっそのことマカゼとまどかで『レオン』観たかったわー……。
絶対萌えたわー……。
イシダ作品でなければ、もっとときめきがあったかもしれない。……って、結局ソコに行き着くのか。
作品は趣味に合わず、観ているのがつらかった。その話はもうしたくないので、キャスト感想に行く。
マカゼは昔から男前だったけど、容姿に学年が追い付いてきた感じやな~。
ほんっとにかっこいい。美しい。
イシダ作品は美しくないので、キャストの美しさが重要。ちぎくんがイシダ作品をその美貌だけで支えていたように、マカゼ氏が美しさだけで踏ん張っているさまを見て胸熱。
美しさ「だけ」ってマカゼに他はないっちゅーんかい、という意味じゃないよ。今言及しているのは「美しさ」の話。作品にも美しさが求められるタカラヅカですから。
たとえば「美しさ」を点数化して、作品100、キャスト100、合計200配点で、180点以上ないと「タカラヅカ」らしくない、それより低い点数なら、外部でいいじゃん、とかゆー基準だとすると。
イシダ作品はそもそも作品点を20とかしか作家が用意してなかったりするわけよ。植爺ですら40は用意してるよ、景子タンなんか他を犠牲にして150点とか配分してるよ、なのに20ですか!!てな。
この場合、「美しさ」点はキャストの肩にかかっちゃうわけですよ。作品点がMAXで20じゃあ、キャストが100点満点取っても成績は120にしかならないのに……「美しくない」という評価がキャストのせいになってしまう。
いつだって悪いのはキャストで、演出家は悪くない。駄作は出演者のせい。だってキャストは生徒で演出家は先生様。それがタカラヅカ。だから植爺は巨匠として現在に至る。演出家に責任があれば、植爺が今も現役の先生様でいるわけない、ザッツ・タカラヅカ☆
イシダ作品も同じ、「なんでタカラヅカでやってるのかわからない」ような作品でも、生徒が力尽くで「タカラヅカ!!」にしなくてはならない。その、美しさで。
マカゼはハンサムだけど、あまりファンタスティックな芸風のジェンヌではない認識だった。
生々しいとは思わないけれど、地に足着いた感は常にあったというか。
その曖昧さが魅力だとも思っていた。
そんな人がイシダ作品で主演を張ると、そうか、ファンタジーではなく、マンガ系になるのか(笑)。
2.5次元に挟まっちゃって、じたばたしている感。マンガになりきれているわけでなく、かといって現実感があるわけでなく、
架空の世界のふわふわと現実の世界の泥臭さを、絶妙に引きずって、マカゼ氏がくそ真面目にイケメンをやっている。
愛しいな。
こういうマカゼ氏がとても愛しい。
全編通して「マカゼの無駄遣いだっ、貴重な主演機会をこんなもんで浪費させやがって!!」という演出家への不満は渦巻きまくっていたけれど、マカゼはなにやったって「ハンサム」だからいいや。
ちょっと嘘くさいまでに「ハンサム」……ああ、それってとっても「タカラヅカ」。
わたしの愛する、「タカラヅカ」。
相手役の女子大生、まどかちゃんは……何故にああも丸い……。
イシダ作品は美しくないので、そこで「美しいヒロイン」をやるのは難しい。現代モノだとことさら変っ!な衣装着せられるし。イシダせんせの思うところの「ナウいヤングの服と髪型」な……大変だよな……。
にしても、あまりかわいく見えなくて残念。
若いから仕方ないんだろうけど、早く大人になって、しゅっと引き締まってくれないかなあ……。ヒロイン力はあるのだから、あとはビジュアル……きれいなら、それだけで説得力になるからなあ。
マカゼとまどかちゃんは、あまり似合いのカップルには見えなかった。
ヴァンパイアと少女、という異種族モノだから、違和感がある方が設定的には正しいんだろうけど……やっぱ衣装かなあ。
『Shakespeare』のときは別に、マカゼとまどかちゃんが並んでいても、特にナニも思わなかった。同じ筆遣いで描かれた絵だった。
なのに今回は、ふたりのキャラの画風が違いすぎて。
マカゼは大抵なに着てもオトコマエだけど、まどかちゃんは着こなせない服が多い。衣装と髪型によってはきれいなんだけど、そうでないときの違和感が大きい。
ちなみにわたし、おっさんと少女とか、別にOKな人っす。
ジャン・レノの『レオン』とか、トヨエツの『青い鳥』とか。ほら、『キャンディ・キャンディ』世代ですから! キャンディは丘の上の王子様と結ばれるのよ!(笑)
それにわたしゃ、佐々木丸美ファンですから、「おっさんと少女の恋愛」鉄板ですよ、基本ですよ。幼いヒロインが、10以上年上の青年に恋をして、高校生くらいになってから30男となった彼と再会し、本格的な恋がはじまるんですよ! 佐々木丸美作品ほとんどこのパターンだから!
マカゼがどんだけおっさんで、まどかちゃんがどんだけロリータでも、まったくかまわない。おっさんと幼女だから似合わないとは、思わない。
ただ。
今回のマカゼ氏とまどか嬢は、しっくりこなかった。
あー、いっそのことマカゼとまどかで『レオン』観たかったわー……。
絶対萌えたわー……。
イシダ作品でなければ、もっとときめきがあったかもしれない。……って、結局ソコに行き着くのか。
『ヴァンパイア・サクセション』 を観ながら、考えてたんだ。
『アル・カポネ』嫌いだったけど、コレよりマシかあ……?
『ヴァンパイア・サクセション』 キャストとそのファンに対する同情心とか、これが我が身に降りかからずに済んだ安堵感に後ろめたさを感じつつ。
いやいや、わたしだって原田の駄作を好きなジェンヌと組でやられて、文句言いつつリピートしたじゃん。
原田とイシダならどっちがより最悪よ? という、脳内で底辺争いを繰り広げた。
作品の基礎力自体は、『ヴァンパイア・サクセション』 の方がある。イシダせんせは最低限「物語」を作ってくる。「物語」を作れず「史実箇条書き」の原田くんとは基本から違う。
原田くんはそもそも「物語」を構築できないからなあ……。「物語」という点のみで考えると、イシダせんせはヅカの座付き演出家では上位に入る人だよなあ。
そのうえイシダせんせは、ヅカの命である「スターの個性に合わせたアテガキ」ができる人だ。
たくさんのキャラクタを出し、たとえモブでも小芝居して楽しめるようなごちゃごちゃ画面を作ってくる。ただ突っ立っているだけの「大道具」扱いでない分、下級生ファンにもありがたい作風だろう。
美点はあるのに……それでも、『ヴァンパイア・サクセション』 を観ながら「『アル・カポネ』でまだよかったか……」と、原田作品に軍配を上げちゃいましたよ……。
たしかに「物語」としてなら、イシダだけど。
「タカラヅカ」としてなら、原田だろう、と。
原田くん作品は、「タカラヅカでないと、成り立たない作品」。
中身空っぽで、ただきれいなだけ。
これは外部で、ひげの剃り跡だーのすね毛だーののある顔デカ中年男性(ヅカの主人公は少年ではなく大人世代です)が演じたんでは、成立しない。中身ナイんだから、外見命。「タカラヅカ」マジックがないと、見られたもんぢゃない。
反対にイシダ作品は、「なんでタカラヅカでやっているのかわからない作品」。
外部で、ひげの剃り跡だーのすね毛だーののある顔デカ中年男性がふつーにやっていそうな内容を、わざわざタカラヅカの麗人たちにやらせている。
外部でありそうなくらい、作劇的にはふつーのエンタメ系(コメディベース、活劇アリ、恋愛アリ、お涙アリ、若者へのお説教アリ)でまとめてあり、ふつーに下品さや笑いを盛り込んである。
ぶっちゃけ、ヅカでやる必要がナイ。
「タカラヅカでしか成立しない作品」と「タカラヅカでやる必要のない作品」なら、わたしは前者を支持する。
タカラヅカはこの世にひとつしかないんだもん。よそで観られる作品は、ありがたくない。
あくまでも「どっちも駄作」というカテゴリ内の話よ? 「タカラヅカでしか成立しない駄作」と「タカラヅカでやる必要のない超傑作」なら、後者を観たいわ。
『アル・カポネ』も『ヴァンパイア・サクセション』 もどっちも駄作でリピートしたくないけど、リピートするなら『アル・カポネ』がマシだな。贔屓にどっちの作品で主演してほしいかというと、『アル・カポネ』だな。
と、思いました。だって、マフィアもののシリアス作品の方が、現代の下品コメディより、きれいだもん。
これはあくまでも好みの問題。
わたしは、タカラヅカで「コメディ」を言い訳にした、下品な話を観たくない。
イシダせんせはほんと、「タカラヅカ」を好きじゃなさそうだなあ。「タカラヅカ的」なものを否定することが、好きそう。
その昔、ショーで「トップコンビの場面を作らない」とか、「あえてタカラヅカらしくないことをした」と語っていたのを思い出す。
んで、当時のヅカファンから「アホなことすんな、ふつーにやれ」とフルボッコされてたんだよね……ヅカ初心者だったわたしは、「いつもトップがコンビ扱いとか飽きるじゃん、ドラマでも映画でも別の役者が組むのに」と思って、ファンが嫌がる気持ちがわかんなかった。
ヅカ初心者のわたしは、タカラヅカも世界に数あるエンタメのひとつ、ドラマや映画と同じ意識、で考えていたから、そう思ったんだよな。
イシダがヅカらしくないお笑いや下ネタをぶっこんで来るのを、素直に楽しんでいた。テレビのバラエティ番組を見るノリで。
タカラヅカのタカラヅカらしさに愛も思い入れもない、だから、「外部と同じ」ノリを見せてくれるイシダ作品が気楽だった。
そして、タカラヅカにはまるのに比例して、イシダ作品が苦手になった。
わたしはコレ、タカラヅカに求めていない……そう思うようになった。
タカラジェンヌが演じる限り、どんなに身もフタもない作品でも、そこに「タカラヅカらしさ」は芽生え、わたしは故意と無意識総動員して、「タカラヅカらしさ」を見出そうと努めているけれど。
やっぱり、イシダは苦手だ。
ただ、過去の自分がそうであったように、初心者にはイシダ作品は大変ありがたいと思う。
タカラヅカってのはやっぱり特殊で、興味や好意があったって、はまるにはちょい敷居が高いんだもの。
まずタカラヅカらしくないイシダ作品で地均ししてから、本格的なタカラヅカに入っていくのはアリだろう。
イシダ作品は、エンタメとしての基礎値はあるんだし。
や、玄人ぶって初心者見下したいわけではなくて。
わたしというケースでは、最初はイシダせんせの「タカラヅカらしくないところ」が好ましく思え、ディープなヲタになるに従い、イシダせんせの「タカラヅカらしくないところ」が超絶苦手、逆ツボとなった。
初心者がヲタになる過程での、ひとつの事象の話。すべての初心者、すべてのヲタがそうだということではなくて。
いろんな作品があっていいのだから、イシダ作品は需要があるのだと思う。ヅッカヅカしたものは苦手だけどタカラヅカは観たいし好き、という人だっているはずだし、いや「石田作品こそタカラヅカの王道!」と思う層だって、いるかもしれないし。
少なくとも、石田作品は物語として機能している。「そもそも物語になってないし」てな他演出家作品とは一線を画しているのだから、貴重だよね。
だから、1回観るだけならイシダ作品は「物語」として楽しめる。「どうなるんだろう?」と思えるから。
けれど、感性に隔たりがある分、2回目以降のキツさが半端ナイ。起承転結があったとしても、生理的に無理な考え方とか笑いとかてんこ盛りだと、苦痛でしかない。キャラクタへの嫌悪感から、キャストまで苦手になりかねない……こわいわー、感染力半端ナイわー。
1回観るだけなら、『ヴァンパイア・サクセション』 。ご贔屓が出てなくてよかった、と胸をなで下ろしつつ、二度と観ないですむのだから、下品なネタも生理的に引っかかる価値観も死生観も、フィクションとして無責任に楽しむ。
贔屓が(主演でもモブでも)出演しているためリピートしまくるのなら、『アル・カポネ』。駄作ー、ストーリーないー、役がないー、整合性なさ過ぎー、アタマおかしいヤツしかおらんのかー、とか文句言いつつ、「でもダークスーツかっこいい」とか言って通えるわ。
という結論。
『アル・カポネ』嫌いだったけど、コレよりマシかあ……?
『ヴァンパイア・サクセション』 キャストとそのファンに対する同情心とか、これが我が身に降りかからずに済んだ安堵感に後ろめたさを感じつつ。
いやいや、わたしだって原田の駄作を好きなジェンヌと組でやられて、文句言いつつリピートしたじゃん。
原田とイシダならどっちがより最悪よ? という、脳内で底辺争いを繰り広げた。
作品の基礎力自体は、『ヴァンパイア・サクセション』 の方がある。イシダせんせは最低限「物語」を作ってくる。「物語」を作れず「史実箇条書き」の原田くんとは基本から違う。
原田くんはそもそも「物語」を構築できないからなあ……。「物語」という点のみで考えると、イシダせんせはヅカの座付き演出家では上位に入る人だよなあ。
そのうえイシダせんせは、ヅカの命である「スターの個性に合わせたアテガキ」ができる人だ。
たくさんのキャラクタを出し、たとえモブでも小芝居して楽しめるようなごちゃごちゃ画面を作ってくる。ただ突っ立っているだけの「大道具」扱いでない分、下級生ファンにもありがたい作風だろう。
美点はあるのに……それでも、『ヴァンパイア・サクセション』 を観ながら「『アル・カポネ』でまだよかったか……」と、原田作品に軍配を上げちゃいましたよ……。
たしかに「物語」としてなら、イシダだけど。
「タカラヅカ」としてなら、原田だろう、と。
原田くん作品は、「タカラヅカでないと、成り立たない作品」。
中身空っぽで、ただきれいなだけ。
これは外部で、ひげの剃り跡だーのすね毛だーののある顔デカ中年男性(ヅカの主人公は少年ではなく大人世代です)が演じたんでは、成立しない。中身ナイんだから、外見命。「タカラヅカ」マジックがないと、見られたもんぢゃない。
反対にイシダ作品は、「なんでタカラヅカでやっているのかわからない作品」。
外部で、ひげの剃り跡だーのすね毛だーののある顔デカ中年男性がふつーにやっていそうな内容を、わざわざタカラヅカの麗人たちにやらせている。
外部でありそうなくらい、作劇的にはふつーのエンタメ系(コメディベース、活劇アリ、恋愛アリ、お涙アリ、若者へのお説教アリ)でまとめてあり、ふつーに下品さや笑いを盛り込んである。
ぶっちゃけ、ヅカでやる必要がナイ。
「タカラヅカでしか成立しない作品」と「タカラヅカでやる必要のない作品」なら、わたしは前者を支持する。
タカラヅカはこの世にひとつしかないんだもん。よそで観られる作品は、ありがたくない。
あくまでも「どっちも駄作」というカテゴリ内の話よ? 「タカラヅカでしか成立しない駄作」と「タカラヅカでやる必要のない超傑作」なら、後者を観たいわ。
『アル・カポネ』も『ヴァンパイア・サクセション』 もどっちも駄作でリピートしたくないけど、リピートするなら『アル・カポネ』がマシだな。贔屓にどっちの作品で主演してほしいかというと、『アル・カポネ』だな。
と、思いました。だって、マフィアもののシリアス作品の方が、現代の下品コメディより、きれいだもん。
これはあくまでも好みの問題。
わたしは、タカラヅカで「コメディ」を言い訳にした、下品な話を観たくない。
イシダせんせはほんと、「タカラヅカ」を好きじゃなさそうだなあ。「タカラヅカ的」なものを否定することが、好きそう。
その昔、ショーで「トップコンビの場面を作らない」とか、「あえてタカラヅカらしくないことをした」と語っていたのを思い出す。
んで、当時のヅカファンから「アホなことすんな、ふつーにやれ」とフルボッコされてたんだよね……ヅカ初心者だったわたしは、「いつもトップがコンビ扱いとか飽きるじゃん、ドラマでも映画でも別の役者が組むのに」と思って、ファンが嫌がる気持ちがわかんなかった。
ヅカ初心者のわたしは、タカラヅカも世界に数あるエンタメのひとつ、ドラマや映画と同じ意識、で考えていたから、そう思ったんだよな。
イシダがヅカらしくないお笑いや下ネタをぶっこんで来るのを、素直に楽しんでいた。テレビのバラエティ番組を見るノリで。
タカラヅカのタカラヅカらしさに愛も思い入れもない、だから、「外部と同じ」ノリを見せてくれるイシダ作品が気楽だった。
そして、タカラヅカにはまるのに比例して、イシダ作品が苦手になった。
わたしはコレ、タカラヅカに求めていない……そう思うようになった。
タカラジェンヌが演じる限り、どんなに身もフタもない作品でも、そこに「タカラヅカらしさ」は芽生え、わたしは故意と無意識総動員して、「タカラヅカらしさ」を見出そうと努めているけれど。
やっぱり、イシダは苦手だ。
ただ、過去の自分がそうであったように、初心者にはイシダ作品は大変ありがたいと思う。
タカラヅカってのはやっぱり特殊で、興味や好意があったって、はまるにはちょい敷居が高いんだもの。
まずタカラヅカらしくないイシダ作品で地均ししてから、本格的なタカラヅカに入っていくのはアリだろう。
イシダ作品は、エンタメとしての基礎値はあるんだし。
や、玄人ぶって初心者見下したいわけではなくて。
わたしというケースでは、最初はイシダせんせの「タカラヅカらしくないところ」が好ましく思え、ディープなヲタになるに従い、イシダせんせの「タカラヅカらしくないところ」が超絶苦手、逆ツボとなった。
初心者がヲタになる過程での、ひとつの事象の話。すべての初心者、すべてのヲタがそうだということではなくて。
いろんな作品があっていいのだから、イシダ作品は需要があるのだと思う。ヅッカヅカしたものは苦手だけどタカラヅカは観たいし好き、という人だっているはずだし、いや「石田作品こそタカラヅカの王道!」と思う層だって、いるかもしれないし。
少なくとも、石田作品は物語として機能している。「そもそも物語になってないし」てな他演出家作品とは一線を画しているのだから、貴重だよね。
だから、1回観るだけならイシダ作品は「物語」として楽しめる。「どうなるんだろう?」と思えるから。
けれど、感性に隔たりがある分、2回目以降のキツさが半端ナイ。起承転結があったとしても、生理的に無理な考え方とか笑いとかてんこ盛りだと、苦痛でしかない。キャラクタへの嫌悪感から、キャストまで苦手になりかねない……こわいわー、感染力半端ナイわー。
1回観るだけなら、『ヴァンパイア・サクセション』 。ご贔屓が出てなくてよかった、と胸をなで下ろしつつ、二度と観ないですむのだから、下品なネタも生理的に引っかかる価値観も死生観も、フィクションとして無責任に楽しむ。
贔屓が(主演でもモブでも)出演しているためリピートしまくるのなら、『アル・カポネ』。駄作ー、ストーリーないー、役がないー、整合性なさ過ぎー、アタマおかしいヤツしかおらんのかー、とか文句言いつつ、「でもダークスーツかっこいい」とか言って通えるわ。
という結論。
何故、の答えを得たような。@ヴァンパイア・サクセション』
2016年5月3日 タカラヅカ どうしてヴァンパイアなのか。
身もフタもないリアルさ、下ネタ満載の親父っぽい作風と臓器移植キャンペーンが売りのイシダせんせの新作が、どうしてヴァンパイアものなのか。
最初わたしは不思議だった。意外だった。
だって「ヴァンパイア」って、ファンタジックかつ耽美な題材でしょ? イシダせんせの芸風とかけ離れ過ぎてる……ヴァンパイアを選ぶなんて意外。
なんて。
演目発表時に不思議がっていたことが、嘘みたいに、しっくりきました。
実際に、イシダ新作『ヴァンパイア・サクセション』 を観て。
あー、なるほど……。
臓器移植キャンペーン大好きだからか……。
すとんと納得。
なんで思い至らなかったんだろうな。
臓器移植が好きな人が選んだネタ、ということにのみ着目していたら、ヴァンパイアネタはなんの不思議もない、延長線上にあるわな。
つまりは、いつも通りの、身もフタもないイシダ作品でした。
マカゼ氏に対し、むくむくと湧き上がる同情心。気の毒だな、なんでこうも作品運が悪いんだ。初出演の『ランスロット』で作品運を使い切ったのか?っていう。
イシダせんせの現代モノって、外国が舞台でも外国感がしない。これふつーに日本だよね。登場人物のメンタリティーも、舞台となる街とかの空気感も、言葉ややり取りのセンスも、なにもかも日本。ただ、金髪でカタカナ名前で呼び合ってるだけっぽい。
たぶんそれが一層「タカラヅカではない、大衆演劇」っぽいのだと思う。日本人が日本で芝居してるのに、なにが「オスカル」だ、「フランスのために」だ、あほくせー(薄笑)ってな感じっていうか。
タカラヅカだって大衆演劇じゃないか、小林一三が目指したのはそういうものだろう、とかいうツッコミはナシね。
現在のタカラヅカが持つ「タカラヅカ感」が薄い。金髪のカツラをかぶった日本人、じゃなくて、タカラジェンヌという2.5次元の存在なんだよ、と騙してくれる世界観を創ることを、最初から放棄しているような。
『復活』とかのシリアスな時代物などはともかく、舞台がどこであれ現代モノだと、「タカラヅカである」ことにこだわりが薄く感じる。
同じ駄作でもつまらなさが倍増するのは、そういう部分だろうな。
わたしはタカラヅカが好きだから、「タカラヅカである」ことに敬意や関心を持たない作品は評価が下がってしまう。
真正面から「タカラヅカ」する気がないなら、他でやればいいのに。
「タカラヅカ」でないイシダせんせのオリジナル作品に、どれだけの商業価値が付くのかは知らないけれど。
……なんてのは、わたしの個人的な感じ方なので、世間の評価は知りませんが。
イシダせんせは、ものすっげ破綻しまくりで物語として成立してないとか、ストーリー自体が存在しないとか、起承転結がないとか、どこがクライマックスかわからないだらだらローテンションとか、そんな基本的な致命的な欠陥はないモノを作る人だから。
だからもうあとは好みの問題だよな。
アタマからしっぽまで、どこもかしこも好みでなくて、困りました(笑)。
観ながら途方に暮れるレベルで。
キャストとそのファンに対する同情心とか、これが我が身に降りかからずに済んだ安堵感とか、そう感じることへの後ろめたさとか。や、後ろめたく感じるのもおかしな話だが。
わたしが「うわ、こりゃきついわー」と思うだけで、世の一般的感覚の人々には佳作なのかもしれないしな。
マカゼの美貌を堪能することだけに集中すればいいのかもしんないし。
はー。
『殉情』レベルの最悪のイシダではなかったけれど、『復活』などのマシなイシダでもなく、いつものイシダだった。
つまり、わたしは面白いと思えない作品だった。
新ジャンル開拓で、ファンタジックな作品に挑戦するイシダせんせ、を観てみたかったなあ……そんなことに期待したわたしが浅はかだった(笑)。いつものダーイシ。
とりあえず、イシダせんせはほんと、みつる好きだなあ、と思いました。
イシダに好かれてうれしいかどうかはともかく、こんな風に「○○先生は本当に○○くんが好きだなあ」と思わせる役者ってのは、強いんだと思う。
トップスターになるだけがジェンヌ人生じゃない。「みつるはイシダ役者である」という事実がある、こと自体は、いいことなんだと思う。
身もフタもないリアルさ、下ネタ満載の親父っぽい作風と臓器移植キャンペーンが売りのイシダせんせの新作が、どうしてヴァンパイアものなのか。
最初わたしは不思議だった。意外だった。
だって「ヴァンパイア」って、ファンタジックかつ耽美な題材でしょ? イシダせんせの芸風とかけ離れ過ぎてる……ヴァンパイアを選ぶなんて意外。
なんて。
演目発表時に不思議がっていたことが、嘘みたいに、しっくりきました。
実際に、イシダ新作『ヴァンパイア・サクセション』 を観て。
あー、なるほど……。
臓器移植キャンペーン大好きだからか……。
すとんと納得。
なんで思い至らなかったんだろうな。
臓器移植が好きな人が選んだネタ、ということにのみ着目していたら、ヴァンパイアネタはなんの不思議もない、延長線上にあるわな。
つまりは、いつも通りの、身もフタもないイシダ作品でした。
マカゼ氏に対し、むくむくと湧き上がる同情心。気の毒だな、なんでこうも作品運が悪いんだ。初出演の『ランスロット』で作品運を使い切ったのか?っていう。
イシダせんせの現代モノって、外国が舞台でも外国感がしない。これふつーに日本だよね。登場人物のメンタリティーも、舞台となる街とかの空気感も、言葉ややり取りのセンスも、なにもかも日本。ただ、金髪でカタカナ名前で呼び合ってるだけっぽい。
たぶんそれが一層「タカラヅカではない、大衆演劇」っぽいのだと思う。日本人が日本で芝居してるのに、なにが「オスカル」だ、「フランスのために」だ、あほくせー(薄笑)ってな感じっていうか。
タカラヅカだって大衆演劇じゃないか、小林一三が目指したのはそういうものだろう、とかいうツッコミはナシね。
現在のタカラヅカが持つ「タカラヅカ感」が薄い。金髪のカツラをかぶった日本人、じゃなくて、タカラジェンヌという2.5次元の存在なんだよ、と騙してくれる世界観を創ることを、最初から放棄しているような。
『復活』とかのシリアスな時代物などはともかく、舞台がどこであれ現代モノだと、「タカラヅカである」ことにこだわりが薄く感じる。
同じ駄作でもつまらなさが倍増するのは、そういう部分だろうな。
わたしはタカラヅカが好きだから、「タカラヅカである」ことに敬意や関心を持たない作品は評価が下がってしまう。
真正面から「タカラヅカ」する気がないなら、他でやればいいのに。
「タカラヅカ」でないイシダせんせのオリジナル作品に、どれだけの商業価値が付くのかは知らないけれど。
……なんてのは、わたしの個人的な感じ方なので、世間の評価は知りませんが。
イシダせんせは、ものすっげ破綻しまくりで物語として成立してないとか、ストーリー自体が存在しないとか、起承転結がないとか、どこがクライマックスかわからないだらだらローテンションとか、そんな基本的な致命的な欠陥はないモノを作る人だから。
だからもうあとは好みの問題だよな。
アタマからしっぽまで、どこもかしこも好みでなくて、困りました(笑)。
観ながら途方に暮れるレベルで。
キャストとそのファンに対する同情心とか、これが我が身に降りかからずに済んだ安堵感とか、そう感じることへの後ろめたさとか。や、後ろめたく感じるのもおかしな話だが。
わたしが「うわ、こりゃきついわー」と思うだけで、世の一般的感覚の人々には佳作なのかもしれないしな。
マカゼの美貌を堪能することだけに集中すればいいのかもしんないし。
はー。
『殉情』レベルの最悪のイシダではなかったけれど、『復活』などのマシなイシダでもなく、いつものイシダだった。
つまり、わたしは面白いと思えない作品だった。
新ジャンル開拓で、ファンタジックな作品に挑戦するイシダせんせ、を観てみたかったなあ……そんなことに期待したわたしが浅はかだった(笑)。いつものダーイシ。
とりあえず、イシダせんせはほんと、みつる好きだなあ、と思いました。
イシダに好かれてうれしいかどうかはともかく、こんな風に「○○先生は本当に○○くんが好きだなあ」と思わせる役者ってのは、強いんだと思う。
トップスターになるだけがジェンヌ人生じゃない。「みつるはイシダ役者である」という事実がある、こと自体は、いいことなんだと思う。
まろやかに、気品を持つ。@ME AND MY GIRL
2016年5月2日 タカラヅカ 花組『ME AND MY GIRL』初日、キャスト中心に思ったことをつらつら書く。
べーちゃんマリアおばさま。
目に新しい。
ただ新しいのではなく、なによりもまず、目に。
今までのマリアは、主におばあさん枠だった。たとえジョン卿が2番手スターであっても、専科の超おねえさまがやることが多かった。
そうでなければ組内管理職とか。
とにかくひと目で「年配」とわかる容色の人が演じる。
新公は専科さんが出ないから、マリアももちろん若い。脇の実力系が演じることが多いけれど、すっきりふつうにきれいな印象。
年配か新公か、そのどちらかしか記憶にナイもんだから。
若々しいけれど、ぽっちゃりしていることで他のキャラクタと年代の差別化の出来たマリアというのは、はじめて観た。
べーちゃんはタカラジェンヌにしてはふくよかで、群衆にいても身体のサイズでぱっと目に付く。
若い娘さんたちだけで老若男女を演じ分ける舞台だから、全員ががりがりに細いだけだと表現出来ることに限界がある。トップ路線の娘さんは細くなきゃダメだけど、別格スターなら細さにこだわる必要はないってことだな……と、マリアの自然な差別化を観て思った。
べーちゃんの丸みが、マリアとして説得力があった。
そのふくよかさは、育ちの良さゆえだと思えた。あくせくする必要のない育ち、ほんとうのお姫様育ちゆえにダイエットに血道を上げたりせず、真の豊かさを持つ大人の貴族女性として君臨しているのだと。
貴族よりは下町娘が持ち味だったべーちゃんが、こんなに気品ある大人の女性になってるんだなあ。
外見の説得力からはじまって、言動の厳しさだけでない、かわいらしさのある女性として、なんとも魅力的なマリアだった。
そうだよなあ、マリアって最初敵役っぽい立ち位置で、でもほんとはかわいらしい部分のある人だとわかってきて、最終的には観客の共感を得られるとこまで持って行く役だもんな。フィナーレの花嫁姿に拍手喝采ムードになるように。
きびしく、そして、魅力的であること。
タカラヅカでいうと男役2番手に求められる役割り。「悪役だけどかっこいい!」「2番手っておいしいよね」と言われる役。
べーちゃんはべーちゃんだってだけでかわいいけど(盲目)、マリアがこれまたかわいかった!
彼女に感情移入して観てしまうから、ビルの方に苛立ちを感じるくらい(笑)。
べーちゃんのあのまろやかな体格だって、マリアを演じるためにあるようなものだわ! ……と思ったけど、えーと、フィナーレになるとやっぱ「太っ」と思ったよ、ごめん。
タカラジェンヌは大変よね……がりっがりではじめて「ふつう」と呼ばれるんだものね……そして娘役は肌露出多いから、体型モロに出るもんね……。
芝居はぜんぜんいいんだけど、ショーになるとべーちゃんはもうちょい肉が薄くなってくれてもいいかなあ、と思う……。
ジョン卿@キキくんがまた、かわいかった!
キキくんは貴族が似合う。鷹揚で、育ちの良さが自然。
ちょっと不思議ちゃん入ってる感じなのも、「貴族ゆえ」と思える。一般人と同じところで生きてないからなー、と。
不思議ちゃんなジョン卿というと断然えりたんを思い出すんだけど、えりたんは「不思議なイキモノ」「変な人」であって、「貴族だから」ではなかったなあ。
マリアとジョン卿が若くてかわいい人たちだってだけで、作品のわくわく度が違うな。や、わたしの場合。
べーちゃんマリアおばさま。
目に新しい。
ただ新しいのではなく、なによりもまず、目に。
今までのマリアは、主におばあさん枠だった。たとえジョン卿が2番手スターであっても、専科の超おねえさまがやることが多かった。
そうでなければ組内管理職とか。
とにかくひと目で「年配」とわかる容色の人が演じる。
新公は専科さんが出ないから、マリアももちろん若い。脇の実力系が演じることが多いけれど、すっきりふつうにきれいな印象。
年配か新公か、そのどちらかしか記憶にナイもんだから。
若々しいけれど、ぽっちゃりしていることで他のキャラクタと年代の差別化の出来たマリアというのは、はじめて観た。
べーちゃんはタカラジェンヌにしてはふくよかで、群衆にいても身体のサイズでぱっと目に付く。
若い娘さんたちだけで老若男女を演じ分ける舞台だから、全員ががりがりに細いだけだと表現出来ることに限界がある。トップ路線の娘さんは細くなきゃダメだけど、別格スターなら細さにこだわる必要はないってことだな……と、マリアの自然な差別化を観て思った。
べーちゃんの丸みが、マリアとして説得力があった。
そのふくよかさは、育ちの良さゆえだと思えた。あくせくする必要のない育ち、ほんとうのお姫様育ちゆえにダイエットに血道を上げたりせず、真の豊かさを持つ大人の貴族女性として君臨しているのだと。
貴族よりは下町娘が持ち味だったべーちゃんが、こんなに気品ある大人の女性になってるんだなあ。
外見の説得力からはじまって、言動の厳しさだけでない、かわいらしさのある女性として、なんとも魅力的なマリアだった。
そうだよなあ、マリアって最初敵役っぽい立ち位置で、でもほんとはかわいらしい部分のある人だとわかってきて、最終的には観客の共感を得られるとこまで持って行く役だもんな。フィナーレの花嫁姿に拍手喝采ムードになるように。
きびしく、そして、魅力的であること。
タカラヅカでいうと男役2番手に求められる役割り。「悪役だけどかっこいい!」「2番手っておいしいよね」と言われる役。
べーちゃんはべーちゃんだってだけでかわいいけど(盲目)、マリアがこれまたかわいかった!
彼女に感情移入して観てしまうから、ビルの方に苛立ちを感じるくらい(笑)。
べーちゃんのあのまろやかな体格だって、マリアを演じるためにあるようなものだわ! ……と思ったけど、えーと、フィナーレになるとやっぱ「太っ」と思ったよ、ごめん。
タカラジェンヌは大変よね……がりっがりではじめて「ふつう」と呼ばれるんだものね……そして娘役は肌露出多いから、体型モロに出るもんね……。
芝居はぜんぜんいいんだけど、ショーになるとべーちゃんはもうちょい肉が薄くなってくれてもいいかなあ、と思う……。
ジョン卿@キキくんがまた、かわいかった!
キキくんは貴族が似合う。鷹揚で、育ちの良さが自然。
ちょっと不思議ちゃん入ってる感じなのも、「貴族ゆえ」と思える。一般人と同じところで生きてないからなー、と。
不思議ちゃんなジョン卿というと断然えりたんを思い出すんだけど、えりたんは「不思議なイキモノ」「変な人」であって、「貴族だから」ではなかったなあ。
マリアとジョン卿が若くてかわいい人たちだってだけで、作品のわくわく度が違うな。や、わたしの場合。
見慣れた名前とオーバーラップ。@NOBUNAGA<信長>
2016年5月1日 タカラヅカ 『NOBUNAGA<信長> -下天の夢-』その他配役が発表された。
え、今ごろ? たしか集合日はもっと前だったよね?
と、わかっているくせに突っ込んでみる。大野くんのお約束だよねー、きっと集合日には脚本出来てなかったか、あるいは何時間ぶんもの超大作を書いちゃって、削る部分が確定するまで配役できなかったんだよねー(笑)。
なんて、大野作品あるあるを書いてみたりな。
ま、ともかく、大野くんスキーとして反応。
前田利家@にわにわが、まゆぽん。
まつ@あゆっちが、みくちゃん。
豊臣(羽柴)秀吉@はっちさんが、みやちゃん。
ねね@カレンちゃんが、わかばちゃん。
そして、織田信長@りーしゃ……が、我らがスーパースター、まさお様。
なんか見慣れた役名があると、オーバーラップさせて楽しくなりますな。
しかし、大野せんせのまつのイメージって、ふくよかな女性?
わたし的に注目配役は、浅井長政@としくんですなー。悲劇の美男子武将! としくんに持ってくるとは。さすが大野せんせ。
大野せんせはマサツカせんせと同じく、お気に入りの役者にはこだわりのある役を付ける印象。
過去の大野作品から、としくん、からんくん、まゆぽんにはいい役を付けそうだなと。
それはともかく、森蘭丸@あーさ!!
美少年認定キターー!
……ただ問題は、あーさがなんか二役らしいこと。
妻木(帰蝶の家臣)、って……。
やたらめったら女役ばっかやらされてる路線男役のファンをしている友人が、他の路線スターにことごとく「女役をしろ」「お仲間になれ」と呪い(笑)をかけているので、あーさの配役にすっげー反応しててめんどくさいです……(笑)。
蘭丸がいい役で、女役は彩りを添える程度でありますように。
や、あーさは女役なんかしてる場合じゃないっす、ここでがつんといい男やって、存在感を磨かないと。
(と、このときは書いてたんだよなあ、わたし……。遠い目。思わず追記しちゃった、UP時)
家臣とか妻とか側室とか、同グループで役が多い場合は、そのグループでの歌やダンスがあることに期待。
なんにせよ、再演ではない、オリジナル作品はわくわくするな。
ところで大野せんせ、もう脚本は出来てるの?(大野せんせあるあるで締めくくる)
え、今ごろ? たしか集合日はもっと前だったよね?
と、わかっているくせに突っ込んでみる。大野くんのお約束だよねー、きっと集合日には脚本出来てなかったか、あるいは何時間ぶんもの超大作を書いちゃって、削る部分が確定するまで配役できなかったんだよねー(笑)。
なんて、大野作品あるあるを書いてみたりな。
ま、ともかく、大野くんスキーとして反応。
前田利家@にわにわが、まゆぽん。
まつ@あゆっちが、みくちゃん。
豊臣(羽柴)秀吉@はっちさんが、みやちゃん。
ねね@カレンちゃんが、わかばちゃん。
そして、織田信長@りーしゃ……が、我らがスーパースター、まさお様。
なんか見慣れた役名があると、オーバーラップさせて楽しくなりますな。
しかし、大野せんせのまつのイメージって、ふくよかな女性?
わたし的に注目配役は、浅井長政@としくんですなー。悲劇の美男子武将! としくんに持ってくるとは。さすが大野せんせ。
大野せんせはマサツカせんせと同じく、お気に入りの役者にはこだわりのある役を付ける印象。
過去の大野作品から、としくん、からんくん、まゆぽんにはいい役を付けそうだなと。
それはともかく、森蘭丸@あーさ!!
美少年認定キターー!
……ただ問題は、あーさがなんか二役らしいこと。
妻木(帰蝶の家臣)、って……。
やたらめったら女役ばっかやらされてる路線男役のファンをしている友人が、他の路線スターにことごとく「女役をしろ」「お仲間になれ」と呪い(笑)をかけているので、あーさの配役にすっげー反応しててめんどくさいです……(笑)。
蘭丸がいい役で、女役は彩りを添える程度でありますように。
や、あーさは女役なんかしてる場合じゃないっす、ここでがつんといい男やって、存在感を磨かないと。
(と、このときは書いてたんだよなあ、わたし……。遠い目。思わず追記しちゃった、UP時)
家臣とか妻とか側室とか、同グループで役が多い場合は、そのグループでの歌やダンスがあることに期待。
なんにせよ、再演ではない、オリジナル作品はわくわくするな。
ところで大野せんせ、もう脚本は出来てるの?(大野せんせあるあるで締めくくる)
記憶と今、見えているものと。@ME AND MY GIRL
2016年4月30日 タカラヅカ 花組『ME AND MY GIRL』初日観劇。
作品に関してはもうナニも語ることがないので、キャスト中心に思ったことを備忘録程度に残す。
『ミーマイ』ってジャッキーからソロ曲を歌うのか。
や、知ってたはずだけど、今まで意識したことなくて。
大作ミュージカルの最初のソロを「ジャッキー@カレーくんが歌う」ことに、アゴがかくーんと落ちた。
カレーくん比で悪くはない歌声だと思う。もっとすごい歌を聴いたことあるからなー……と思ってたら最後に膝かっくんされた(笑)。はずすというか出ないというか……。男役の女装だから仕方ない、でくくれるかな。
あ、でもうらら様よりマシかも? とナチュラルに思った自分に突っ込んだ。←うらら様は本職の娘役。
カレーくんのジャッキーはいろいろ「甘い」と思った。
ヲカマ度は足りないけど、本職の娘役でもなく、どっちつかずというか、わたしはどこに基点を置いていいのかわかんないまま観た。
わたしのヲカマジャッキー最高峰はマミさんで、そりゃコレに迫られたらどんな男でも逃げるだろう! と納得だった。
娘役ジャッキーといえばあいちゃん、余裕のイイ女だった。スカート(ガウンの裾)裁きの見事さは「娘役芸」だと思った。どんなにひるがえしても、絶対パンツは見せないという。
カレーくんはそんなにヲカマじゃない……でも、娘役にしては違和感ある。
されど、きれいだ。
舞台慣れしてないハーフの美女芸能人みたい。モデルとかタレントとかが、舞台に立ったらこんな感じかなっていう。
日本物の女役よりも、動いて芝居して出番のある役だから、かえって制限ありまくりで大変なのかな?
本来ならもっとできることもあるだろうに、今はそこまで気が回らないというか、手順の中でいっぱいいっぱいというか?
箱の中でボールが揺れてる感じ? 箱は四角いけどボールは丸いから、隅々まで届かない、箱の真ん中だけしか使用出来ていない感。
箱いっぱいまで中身を詰められたら、おもしろいものになりそう。
なにしろ初日だから、これからなんだと思う。
とにかくきれいで、顔だけでなく動きもきれいで、女性らしいまろやかさはないんだけど、キレッキレッ、ビシッビシッてな動作しつつ、ポーズだけは「なよっ」「うふんあはん」な感じに作るのが愉快。
かわいいなあ。
このアンバランスさは、かわいい。
ジャッキーというキャラクタのアク部分として、こーゆーのもアリかも。
ジェラルドがふつーの人だ!
って、友人たちも同じことで感嘆していたから、2008年月組の、あひくんジェラルドは罪深い。あひくん演じるジェラルドはなんというか、身体は大人だけど中身が子どものまんま止まっている人のようで、なんというか、その、観ていて大変つらかった。
つらいだけに印象が強すぎて、ジェラルドというと……なんか、トラウマ的な刷り込み。
いやあ、みんながみんな口を揃えて「ジェラルドに知性がある!」と感嘆するのがもう、みんな同じトラウマに苦しんだんだなあと。
ふつうに演じればふつうの役だよね、ジェラルド……。なんであひくんはああも演技するということに向かない役者だったんだろう。あひくんのことは好きだったけれど、ほんっとに舞台クラッシャーだったわ……。なつかしいなあ。ほろり。
ともあれ、マイティーのジェラルドが、ちゃんと年相応の知性と人格を持ったふつうの青年で、その上でヘタレている、という、ごくふつうの役作りで助かりました。や、トラウマ持ちには(笑)。
きれいだしねー。
カレージャッキーと並んでいるだけで、にやにやしちゃうしねー。
どうせならラブシーン見たいなあ。マイティー×カレーで。
客寄せ配役ならそれくらいやってくれてもいいのに(笑)。
って、どうしても2008年月組の『ミーマイ』思い出しちゃうんだけど、ジャッキーを演じるスターのみりおくんの後ろで、モブのまさおがテニスウェア着て踊ってたんだよなあ、とか。
ちなみに、新公では仙名さんがテニスウェア着て踊ってたなとか。
なんかいちいち思い出す。
仲買人のあきらがカッコよすぎる……!
釘付けですがな。
あきらの本役はランベス・キング、こっちは意外にかわいいし!
意外にってナニ、失礼な(笑)。
でも、正直あんまし重要視してなくて。わたし的にはBパターンのジョン卿こそが興味の対象、Aパターンではナニやるんだっけか、ああそうだった、ランベス・キング。てな温度。
ランベス・キング&クイーンってダンサー枠というイメージを勝手に持っているもんで、ダンサーでもないあきらがやってもどうなん、と、これまた勝手にテンション低く感じていたのね。
あの派手な衣装だって、いぶし銀タイプのあきらには違和感だし。と。
でもでも、実際観てみたら、思った以上にかわいかった!
派手な衣装も似合ってた。
なんか、あきらが若くて、くすぐったい。
そうか、若い役もいけるんじゃん。かわいい男もいけるんじゃん。いやあ、予想外の発見ですな!
あきらウォッチ的にも楽しかったわ、『ミーマイ』Aパターン。
作品に関してはもうナニも語ることがないので、キャスト中心に思ったことを備忘録程度に残す。
『ミーマイ』ってジャッキーからソロ曲を歌うのか。
や、知ってたはずだけど、今まで意識したことなくて。
大作ミュージカルの最初のソロを「ジャッキー@カレーくんが歌う」ことに、アゴがかくーんと落ちた。
カレーくん比で悪くはない歌声だと思う。もっとすごい歌を聴いたことあるからなー……と思ってたら最後に膝かっくんされた(笑)。はずすというか出ないというか……。男役の女装だから仕方ない、でくくれるかな。
あ、でもうらら様よりマシかも? とナチュラルに思った自分に突っ込んだ。←うらら様は本職の娘役。
カレーくんのジャッキーはいろいろ「甘い」と思った。
ヲカマ度は足りないけど、本職の娘役でもなく、どっちつかずというか、わたしはどこに基点を置いていいのかわかんないまま観た。
わたしのヲカマジャッキー最高峰はマミさんで、そりゃコレに迫られたらどんな男でも逃げるだろう! と納得だった。
娘役ジャッキーといえばあいちゃん、余裕のイイ女だった。スカート(ガウンの裾)裁きの見事さは「娘役芸」だと思った。どんなにひるがえしても、絶対パンツは見せないという。
カレーくんはそんなにヲカマじゃない……でも、娘役にしては違和感ある。
されど、きれいだ。
舞台慣れしてないハーフの美女芸能人みたい。モデルとかタレントとかが、舞台に立ったらこんな感じかなっていう。
日本物の女役よりも、動いて芝居して出番のある役だから、かえって制限ありまくりで大変なのかな?
本来ならもっとできることもあるだろうに、今はそこまで気が回らないというか、手順の中でいっぱいいっぱいというか?
箱の中でボールが揺れてる感じ? 箱は四角いけどボールは丸いから、隅々まで届かない、箱の真ん中だけしか使用出来ていない感。
箱いっぱいまで中身を詰められたら、おもしろいものになりそう。
なにしろ初日だから、これからなんだと思う。
とにかくきれいで、顔だけでなく動きもきれいで、女性らしいまろやかさはないんだけど、キレッキレッ、ビシッビシッてな動作しつつ、ポーズだけは「なよっ」「うふんあはん」な感じに作るのが愉快。
かわいいなあ。
このアンバランスさは、かわいい。
ジャッキーというキャラクタのアク部分として、こーゆーのもアリかも。
ジェラルドがふつーの人だ!
って、友人たちも同じことで感嘆していたから、2008年月組の、あひくんジェラルドは罪深い。あひくん演じるジェラルドはなんというか、身体は大人だけど中身が子どものまんま止まっている人のようで、なんというか、その、観ていて大変つらかった。
つらいだけに印象が強すぎて、ジェラルドというと……なんか、トラウマ的な刷り込み。
いやあ、みんながみんな口を揃えて「ジェラルドに知性がある!」と感嘆するのがもう、みんな同じトラウマに苦しんだんだなあと。
ふつうに演じればふつうの役だよね、ジェラルド……。なんであひくんはああも演技するということに向かない役者だったんだろう。あひくんのことは好きだったけれど、ほんっとに舞台クラッシャーだったわ……。なつかしいなあ。ほろり。
ともあれ、マイティーのジェラルドが、ちゃんと年相応の知性と人格を持ったふつうの青年で、その上でヘタレている、という、ごくふつうの役作りで助かりました。や、トラウマ持ちには(笑)。
きれいだしねー。
カレージャッキーと並んでいるだけで、にやにやしちゃうしねー。
どうせならラブシーン見たいなあ。マイティー×カレーで。
客寄せ配役ならそれくらいやってくれてもいいのに(笑)。
って、どうしても2008年月組の『ミーマイ』思い出しちゃうんだけど、ジャッキーを演じるスターのみりおくんの後ろで、モブのまさおがテニスウェア着て踊ってたんだよなあ、とか。
ちなみに、新公では仙名さんがテニスウェア着て踊ってたなとか。
なんかいちいち思い出す。
仲買人のあきらがカッコよすぎる……!
釘付けですがな。
あきらの本役はランベス・キング、こっちは意外にかわいいし!
意外にってナニ、失礼な(笑)。
でも、正直あんまし重要視してなくて。わたし的にはBパターンのジョン卿こそが興味の対象、Aパターンではナニやるんだっけか、ああそうだった、ランベス・キング。てな温度。
ランベス・キング&クイーンってダンサー枠というイメージを勝手に持っているもんで、ダンサーでもないあきらがやってもどうなん、と、これまた勝手にテンション低く感じていたのね。
あの派手な衣装だって、いぶし銀タイプのあきらには違和感だし。と。
でもでも、実際観てみたら、思った以上にかわいかった!
派手な衣装も似合ってた。
なんか、あきらが若くて、くすぐったい。
そうか、若い役もいけるんじゃん。かわいい男もいけるんじゃん。いやあ、予想外の発見ですな!
あきらウォッチ的にも楽しかったわ、『ミーマイ』Aパターン。
さあ、お祭り公演開始だ!@ME AND MY GIRL
2016年4月29日 タカラヅカ 花組『ME AND MY GIRL』初日に行ってきました。
お祭り公演っていいなあ!
グッズ好きなもんで、キャトルレーヴにオリジナルグッズがあふれていると、わくわくするのですよ、買わないけど!(笑)←
通常公演の、「クリアファイルと公演バッグとフェイスペーパーしか出しません」状態を、寂しいと思うクチ。
昔のように、オリジナルストラップとか、なにかしら特別感あるグッズを出してくれた方が気持ちが上がるんだけどなあ。
バッグチャームかわいいー!
公演ストラップが好きだったので、これ系のグッズは大好物。
その上、懐中時計まである!
キキくんとあきらのファンは、絶対買わなきゃねー。わたしなら絶対買ってる。もしもまっつがジョン卿だったら、「まっつグッズが公式発売された!」って脳内変換して、大よろこび&大騒ぎして買ってる(笑)。たとえ文字盤に印刷されているのがビルであってもだ!←
そればかりか、目覚まし時計まであるー!
なんだコレ、デザインびみょーだし、これはどうなん……しかも高っ!! と、思ったけど。
みりおくんの声入りって!!
ナニその赤面アイテム。
うっわー、これは買うわー。ご贔屓でこんなの出たら、爆笑しながら買うわー。まっつの声入りだったりしたら、高いとは思わないわー。
……って、どうしても「まっつなら」で考えてしまうまっつヲタ脳。
今でもやっぱ。「ご贔屓=まっつ」だからなあ。わたしのアタマの中、2013年あたりで止まってるからなあ。
ともかく。
缶バッジとかマグネットとか。
いちいちかわいいな。
『ミーマイ』のロゴやデザインもかわいいんだけど、みりかのがめっちゃかわいい。
美男美女は正義ですわ。
グッズがいっぱい、ということは、劇団がその公演に力を入れている現れなわけで。
力の入った公演は、それだけでわくわくするもの。
ご贔屓のグッズはなんでも全買い基本だったわたしは、ご贔屓がいなくなった今はなにもかも一切買わない人になっているのだけど、見るのは好き。楽しい。
いつかまたご贔屓が出来て、その人のグッズが発売されることがあれば、また全買いする日々が来るでしょう。
それまでは、見て楽しむだけ。
というわたしは実は、バッグに『ME AND MY GIRL』の缶バッジを付けている。
みりかの写真の破壊力には負けるかもだけど、公式のロゴバッジよりはずっとオシャレよ。
2013年月組『ME AND MY GIRL』のコマくんデザイン缶バッジ!!
ディープグリーンのチェックのやつ。
鞄の色ともすっげー合うんだわー。
オシャレなんだわー。
花組公演期間中はずっと付けてよーっと。
『ミーマイ』自体は苦手だし、再演はぜんぜんうれしくないし、もうあと10年は封印してくれていいよとか、思ってるけどさ。
それでも、楽しむ気満々で来てますから!
美しい人たちの、しあわせなミュージカルを観に。
わくわく。
お祭り公演っていいなあ!
グッズ好きなもんで、キャトルレーヴにオリジナルグッズがあふれていると、わくわくするのですよ、買わないけど!(笑)←
通常公演の、「クリアファイルと公演バッグとフェイスペーパーしか出しません」状態を、寂しいと思うクチ。
昔のように、オリジナルストラップとか、なにかしら特別感あるグッズを出してくれた方が気持ちが上がるんだけどなあ。
バッグチャームかわいいー!
公演ストラップが好きだったので、これ系のグッズは大好物。
その上、懐中時計まである!
キキくんとあきらのファンは、絶対買わなきゃねー。わたしなら絶対買ってる。もしもまっつがジョン卿だったら、「まっつグッズが公式発売された!」って脳内変換して、大よろこび&大騒ぎして買ってる(笑)。たとえ文字盤に印刷されているのがビルであってもだ!←
そればかりか、目覚まし時計まであるー!
なんだコレ、デザインびみょーだし、これはどうなん……しかも高っ!! と、思ったけど。
みりおくんの声入りって!!
ナニその赤面アイテム。
うっわー、これは買うわー。ご贔屓でこんなの出たら、爆笑しながら買うわー。まっつの声入りだったりしたら、高いとは思わないわー。
……って、どうしても「まっつなら」で考えてしまうまっつヲタ脳。
今でもやっぱ。「ご贔屓=まっつ」だからなあ。わたしのアタマの中、2013年あたりで止まってるからなあ。
ともかく。
缶バッジとかマグネットとか。
いちいちかわいいな。
『ミーマイ』のロゴやデザインもかわいいんだけど、みりかのがめっちゃかわいい。
美男美女は正義ですわ。
グッズがいっぱい、ということは、劇団がその公演に力を入れている現れなわけで。
力の入った公演は、それだけでわくわくするもの。
ご贔屓のグッズはなんでも全買い基本だったわたしは、ご贔屓がいなくなった今はなにもかも一切買わない人になっているのだけど、見るのは好き。楽しい。
いつかまたご贔屓が出来て、その人のグッズが発売されることがあれば、また全買いする日々が来るでしょう。
それまでは、見て楽しむだけ。
というわたしは実は、バッグに『ME AND MY GIRL』の缶バッジを付けている。
みりかの写真の破壊力には負けるかもだけど、公式のロゴバッジよりはずっとオシャレよ。
2013年月組『ME AND MY GIRL』のコマくんデザイン缶バッジ!!
ディープグリーンのチェックのやつ。
鞄の色ともすっげー合うんだわー。
オシャレなんだわー。
花組公演期間中はずっと付けてよーっと。
『ミーマイ』自体は苦手だし、再演はぜんぜんうれしくないし、もうあと10年は封印してくれていいよとか、思ってるけどさ。
それでも、楽しむ気満々で来てますから!
美しい人たちの、しあわせなミュージカルを観に。
わくわく。
クリスマスはやばいと学習したのかな。
2016年4月28日 タカラヅカ やっぱ劇団は、クリスマスに退団公演をやりたくないんだな、と思った。
わたしが経営者ならそう考えるし、退団者のファンだとしても、クリスマスは嫌だと思う。
今年の年間スケジュールで、後半の星組と雪組の公演順が不自然に入れ替えられていた。
なんで入れ替えたのか想像がつく。
雪組→星組の順だと、星組の東宝楽がクリスマスになってしまう。
トップ退団が決まっている星組楽がクリスマスに当たらないように、配慮したんだ。
トップ卒業千秋楽とクリスマスをブッキングさせなかった。
よかった、劇団、学習してくれたんだ。
もうあんな、恐くて不快な思いはしたくないもの。
「なんで? クリスマス退団の方が盛り上がるじゃん」なんてファジィなことを考えるのは、当日日比谷に行かない人だろう。
思い出作りなんて次元の話じゃない。
単純に、警備面のこと。
昔はともかく、現在のクリスマスは日本中がイベントてんこ盛りだ。日比谷も例外ではない……つーか、むしろ日比谷だからまずい。
オサ様千秋楽がクリスマスとかぶり、サヨナラパレードが大変なことになった。
日比谷公園で行われたイベントと、トップ退団千秋楽に集まったヲタたちがガチンコしたんだ。そのカオスっぷりときたら。
事故が起こらなかったのは、運が良かったのだと思う。
ほんとうに、恐かった。
なにか起こるんじゃないかって。
そして、心から、不快だった。
大切な人の大切な最後の瞬間を、土足で踏みにじられて。
……劇団も、アレはヤバイ、と思ったんじゃないかな。や、ふつーの神経をしていたら、思うだろう。
退団パレードのための花道を、袴姿の退団者と日比谷イベントの通行人が並んで歩く異様さ。
退団者の最後の楽屋出って、ファンクラブの人たちがガードと呼ばれる人垣を作って、退団者の歩く道を作るじゃん? ガードで区切られた道は、ジェンヌや関係者だけが歩く道。一般人はガードの後ろを通る。おかしな人が人混みにまぎれていたとしても、ガードがあるから近寄れない。
どんな人気トップの千秋楽も、それで問題なく乗り越えてきた。
が、現代のクリスマスで、それは通用しなかった。
イベント帰りの一般人たちは、ガードを無視して真ん中を歩く。半端ナイ人混みだから、ガード後ろなんかじゃ治まらない、数少ない警備員が誘導しようが関係ない、真ん中に空いた通路があるんだから、そこをずかずか通る。
袴姿でお花を持った退団者が、一般人の人混みの波に飲み込まれる。
最後の花道であるはずの通路で、ヅカを知らない・関係ないふつーの通行人から、好奇の目で見られ、真横で指さされたり、肩が当たりそうな近くで携帯でバシャバシャ写真を撮られる退団者。
ガードとガードの間を通行人が歩くわけだから、ガードに入っているファンクラブの人たちも、その後ろにいるギャラリーも、退団者が見えなくなる。朝から場所取りしていたんだろうに……最後なのに……。
ヅカファンおとなしいからそこでブーイングしたり暴れたりしなかったけど、ざわざわ広がる困惑と嘆きの声。空気がおかしくなる。
警備員の怒声、次第に大きくなるファンの不満の声、一般通行人の混乱。
こわいって。
やばいって。
あれ以来、東宝楽がクリスマスにぶつかる公演でのトップ退団は避けられるようになったんだと思う。
なまじそれまでがクリスマスのトップ退団が多かったから誤解しがちだけど、やばかったのはオサ様のときだから、それ以前にどんだけ多くても関係ないもんね。
オサ様退団のあと、クリスマス退団したのはキムくんひとりで、キムくんは「宝塚GRAPH」の表紙を1年に2回やることになったりと「劇団の予定外退団」と思われる要素の多い人だ。
キムがクリスマス退団したんたがら、できるはず、という話ではない。
そりゃ、やるだけなら別に、クリスマスでも元旦でも、いつだってできるだろうさ。
ただ、同じ警備をするとして、ごくふつーの日曜日にするのと、クリスマスの日曜日にするのでは、かかる経費がまったく違うのだろう、ということは、誰でも想像がつくと思う。
そして、日比谷の道端に何千人集めてイベントをする場合、ごくふつーの日曜日と、クリスマスの日曜日では、事故の起こる確率がまったく違うのだろう、ということも、誰でも想像がつくと思う。
できないからしないのではない、できるけれど、選べるのなら、「したくない」んだ。わざわざ、危険でお金のかかる日には。
だから、予定通りの退団の場合、クリスマスはあえて外すんだろう。
今までクリスマス退団でも事故が起こらなかった、から、今後もクリスマス退団していい、とはふつーの企業は考えないだろう。
急遽、予定外に退団になってしまう場合はともかく、前もって企画できるならクリスマスは外す。
たとえば、組の公演順を入れ替えてでも。
年間スケジュールが発表になったときにはもう、みっちゃんの予定は決まっていたんだろう。というか、みっちゃんが星組トップに落下傘就任すると決まったときから、全部予定されていたんだろうなと。演目からなにから、3作退団を示唆するものばかりだった。
プレお披露目の全ツ『大海賊』とお披露目の『ガイズ&ドールズ』はともかく、そのあとのディズニーやら『こうもり/THE ENTERTAINER!』やらサヨナライベント感満載で、何作前からサヨナラムード盛り上げんのよとびびったくち。任期の3分の2がサヨナライベントって。
でも、「3作だよ」という劇団からのプレッシャーの大きさゆえに、ファンは急き立てられるように劇場に通ったんじゃないかな。なにがなんでも観なきゃ、今観なきゃ!って。来年観ればいいや、なんて悠長なことは考えず。や、みっちゃんの場合学年もあるけれど。
えりたんにしろみっちゃんにしろ、イレギュラー就任のトップさんは、それゆえに任期にイレギュラー余地はなく、最初の予定通りに卒業していくのかもしれない。
みっちゃんの人気ぶりから、3作で卒業はもったいないと思うけど、そこはもう決まっている部分なのかなと。
えりたんとみっちゃんを「イレギュラー就任」と思うのは、やはり経験からで、劇団がそう公式見解を述べているわけではないけれど。
前述のキムくんのことや、トップ以外が回る全ツの取り扱いを見ても、そういうことなのかなと。
経緯はどうあれ、よい舞台を見せてくれてありがとうだし、最後まで充実したフェアリー人生を送って欲しいと思う。卒業していったジェンヌさんたちと同じように。
クリスマス退団が、今後もないことを祈る。
どうしても年末公演で退団するなら、あさこのときのように、12月26日以降に楽が来る年限定にして欲しい。
やっぱ今の時代、クリスマスの人出はものすごいもの。
わたしが経営者ならそう考えるし、退団者のファンだとしても、クリスマスは嫌だと思う。
今年の年間スケジュールで、後半の星組と雪組の公演順が不自然に入れ替えられていた。
なんで入れ替えたのか想像がつく。
雪組→星組の順だと、星組の東宝楽がクリスマスになってしまう。
トップ退団が決まっている星組楽がクリスマスに当たらないように、配慮したんだ。
トップ卒業千秋楽とクリスマスをブッキングさせなかった。
よかった、劇団、学習してくれたんだ。
もうあんな、恐くて不快な思いはしたくないもの。
「なんで? クリスマス退団の方が盛り上がるじゃん」なんてファジィなことを考えるのは、当日日比谷に行かない人だろう。
思い出作りなんて次元の話じゃない。
単純に、警備面のこと。
昔はともかく、現在のクリスマスは日本中がイベントてんこ盛りだ。日比谷も例外ではない……つーか、むしろ日比谷だからまずい。
オサ様千秋楽がクリスマスとかぶり、サヨナラパレードが大変なことになった。
日比谷公園で行われたイベントと、トップ退団千秋楽に集まったヲタたちがガチンコしたんだ。そのカオスっぷりときたら。
事故が起こらなかったのは、運が良かったのだと思う。
ほんとうに、恐かった。
なにか起こるんじゃないかって。
そして、心から、不快だった。
大切な人の大切な最後の瞬間を、土足で踏みにじられて。
……劇団も、アレはヤバイ、と思ったんじゃないかな。や、ふつーの神経をしていたら、思うだろう。
退団パレードのための花道を、袴姿の退団者と日比谷イベントの通行人が並んで歩く異様さ。
退団者の最後の楽屋出って、ファンクラブの人たちがガードと呼ばれる人垣を作って、退団者の歩く道を作るじゃん? ガードで区切られた道は、ジェンヌや関係者だけが歩く道。一般人はガードの後ろを通る。おかしな人が人混みにまぎれていたとしても、ガードがあるから近寄れない。
どんな人気トップの千秋楽も、それで問題なく乗り越えてきた。
が、現代のクリスマスで、それは通用しなかった。
イベント帰りの一般人たちは、ガードを無視して真ん中を歩く。半端ナイ人混みだから、ガード後ろなんかじゃ治まらない、数少ない警備員が誘導しようが関係ない、真ん中に空いた通路があるんだから、そこをずかずか通る。
袴姿でお花を持った退団者が、一般人の人混みの波に飲み込まれる。
最後の花道であるはずの通路で、ヅカを知らない・関係ないふつーの通行人から、好奇の目で見られ、真横で指さされたり、肩が当たりそうな近くで携帯でバシャバシャ写真を撮られる退団者。
ガードとガードの間を通行人が歩くわけだから、ガードに入っているファンクラブの人たちも、その後ろにいるギャラリーも、退団者が見えなくなる。朝から場所取りしていたんだろうに……最後なのに……。
ヅカファンおとなしいからそこでブーイングしたり暴れたりしなかったけど、ざわざわ広がる困惑と嘆きの声。空気がおかしくなる。
警備員の怒声、次第に大きくなるファンの不満の声、一般通行人の混乱。
こわいって。
やばいって。
あれ以来、東宝楽がクリスマスにぶつかる公演でのトップ退団は避けられるようになったんだと思う。
なまじそれまでがクリスマスのトップ退団が多かったから誤解しがちだけど、やばかったのはオサ様のときだから、それ以前にどんだけ多くても関係ないもんね。
オサ様退団のあと、クリスマス退団したのはキムくんひとりで、キムくんは「宝塚GRAPH」の表紙を1年に2回やることになったりと「劇団の予定外退団」と思われる要素の多い人だ。
キムがクリスマス退団したんたがら、できるはず、という話ではない。
そりゃ、やるだけなら別に、クリスマスでも元旦でも、いつだってできるだろうさ。
ただ、同じ警備をするとして、ごくふつーの日曜日にするのと、クリスマスの日曜日にするのでは、かかる経費がまったく違うのだろう、ということは、誰でも想像がつくと思う。
そして、日比谷の道端に何千人集めてイベントをする場合、ごくふつーの日曜日と、クリスマスの日曜日では、事故の起こる確率がまったく違うのだろう、ということも、誰でも想像がつくと思う。
できないからしないのではない、できるけれど、選べるのなら、「したくない」んだ。わざわざ、危険でお金のかかる日には。
だから、予定通りの退団の場合、クリスマスはあえて外すんだろう。
今までクリスマス退団でも事故が起こらなかった、から、今後もクリスマス退団していい、とはふつーの企業は考えないだろう。
急遽、予定外に退団になってしまう場合はともかく、前もって企画できるならクリスマスは外す。
たとえば、組の公演順を入れ替えてでも。
年間スケジュールが発表になったときにはもう、みっちゃんの予定は決まっていたんだろう。というか、みっちゃんが星組トップに落下傘就任すると決まったときから、全部予定されていたんだろうなと。演目からなにから、3作退団を示唆するものばかりだった。
プレお披露目の全ツ『大海賊』とお披露目の『ガイズ&ドールズ』はともかく、そのあとのディズニーやら『こうもり/THE ENTERTAINER!』やらサヨナライベント感満載で、何作前からサヨナラムード盛り上げんのよとびびったくち。任期の3分の2がサヨナライベントって。
でも、「3作だよ」という劇団からのプレッシャーの大きさゆえに、ファンは急き立てられるように劇場に通ったんじゃないかな。なにがなんでも観なきゃ、今観なきゃ!って。来年観ればいいや、なんて悠長なことは考えず。や、みっちゃんの場合学年もあるけれど。
えりたんにしろみっちゃんにしろ、イレギュラー就任のトップさんは、それゆえに任期にイレギュラー余地はなく、最初の予定通りに卒業していくのかもしれない。
みっちゃんの人気ぶりから、3作で卒業はもったいないと思うけど、そこはもう決まっている部分なのかなと。
えりたんとみっちゃんを「イレギュラー就任」と思うのは、やはり経験からで、劇団がそう公式見解を述べているわけではないけれど。
前述のキムくんのことや、トップ以外が回る全ツの取り扱いを見ても、そういうことなのかなと。
経緯はどうあれ、よい舞台を見せてくれてありがとうだし、最後まで充実したフェアリー人生を送って欲しいと思う。卒業していったジェンヌさんたちと同じように。
クリスマス退団が、今後もないことを祈る。
どうしても年末公演で退団するなら、あさこのときのように、12月26日以降に楽が来る年限定にして欲しい。
やっぱ今の時代、クリスマスの人出はものすごいもの。
共に走ると決めていたからこそ。@妃海風退団発表
2016年4月27日 タカラヅカ 旅から戻り、日常がはじまった。
まっつのときでも思ったけど、現実を確認するのに、スカステのタカラヅカニュースがいちばん効果があるんだよな。
ニュース冒頭で、「退団のお知らせ」とおとめの写真付きで流れると「ああ、本当なんだ」と思う。
みっちゃん退団のお知らせを見たその日に、風ちゃんの発表もあった。
風ちゃんは、みっちゃんと同時なんだろうと思っていた。
根拠はないが、そうなんだろうと。
舞台を観ていて、そうなんだろうなと。
95期。ちゃぴやみりおんと同期だ。そして、ちゃぴやみりおんが充実期を過ごしているだけに、もったいない、若いのに、まだまだやれるのに、とも思う。
だけど、みっちゃんと共に卒業していくのが、風ちゃんらしいんだろうなとも思う。
しかし、タカラヅカニュースで日によってはふたつの退団会見が立て続けに放送されることになるのか……現実感の突き付けがすごいな。切ないな。
まっつのときでも思ったけど、現実を確認するのに、スカステのタカラヅカニュースがいちばん効果があるんだよな。
ニュース冒頭で、「退団のお知らせ」とおとめの写真付きで流れると「ああ、本当なんだ」と思う。
みっちゃん退団のお知らせを見たその日に、風ちゃんの発表もあった。
星組トップ娘役・妃海 風 退団会見のお知らせ
2016/04/27
星組トップ娘役・妃海 風が、2016年11月20日の東京宝塚劇場公演『桜華に舞え』『ロマンス!!(Romance)』の千秋楽をもって退団することとなり、2016年4月28日(木)に記者会見を行います。
なお、会見の模様は当ホームページでもお知らせ致します。
風ちゃんは、みっちゃんと同時なんだろうと思っていた。
根拠はないが、そうなんだろうと。
舞台を観ていて、そうなんだろうなと。
95期。ちゃぴやみりおんと同期だ。そして、ちゃぴやみりおんが充実期を過ごしているだけに、もったいない、若いのに、まだまだやれるのに、とも思う。
だけど、みっちゃんと共に卒業していくのが、風ちゃんらしいんだろうなとも思う。
しかし、タカラヅカニュースで日によってはふたつの退団会見が立て続けに放送されることになるのか……現実感の突き付けがすごいな。切ないな。
3作限定だからこそ。@北翔海莉退団発表
2016年4月26日 タカラヅカ 旅先で、メールを受け取った。
そのときわたしは「未来心の丘」ってところにいて、見渡す限り真っ白な異世界でモバタカのメールを受け取った。午後4時ちょうど。
旅行中だったので、前日が星楽だったことも曜日もぴんときてなかった。
連れもいるし携帯の充電も切れかけてるしで、あわただしくメールチェックのみした。モバタカメールのタイトルはサイトのニュース欄と違って組名しか載らないので、本文の「北翔海莉退団」ということだけ確認した。
ああ、そうか。
そう思った。
ナニが「ああ、そうか」なのかというと、みっちゃんが退団することではなくて、昨日が『こうもり』のムラ楽だったんだ、ということに対して。
みっちゃんが次の公演で退団するだろうとは、去年の年間スケジュール発表時に思っていた。
2016年の後半、星組と雪組の公演順が不自然に入れ替えられていた。おかげで雪組は2月公演のあと、10月まで間が空いてしまっている。
なんで入れ替えたのか、経験上想像がついた。
星組が退団公演で、雪組は通常公演なんだ。
雪担のわたしは、ちぎくん卒業がないことにほっとし、次にタカスペ出られないじゃん!てことに思い至ったもんだった……。
や、ただの想像だから、実情なんかわかんないけどね。わたしが経営者なら、公演順を入れ替えると思うから。
あれから、何ヶ月?
公演順変更理由を裏付ける発表ばかりが続き、すっかり外堀は埋められているし、実際にみっちゃんの舞台を観るたびそうとしか思えず。
生き急いでいるようなその舞台姿に、よっしゃそれなら思い存分暴れてくれ!と思った。
あの生き急ぎ感は、やっぱり3作限定ゆえにだったんだなあ。
みっちゃんを、正直な人だなと思う。
わたしなんかにあんだけ伝わってくる舞台だもの、ファンの人はたまらんかったやろなあ。
ほんとに、このまま最後までみっちゃんらしく爆走して欲しい。
それはやはり、ひとつのファンタジーだと思う。
タカラヅカ万歳。
…………。
よりによってこんな珍妙な場所でメールを受け取ってしまい、わたしこの感覚を一生忘れないんだろうなと思った……。
Google様のストリートビューで「未来心の丘」を見てやってくださいまし……トンデモナイから。
珍寺と名高い耕三寺は、真面目な人には向きません。パロディを見て「作品への冒涜だ!」と青筋立てる人は、行っちゃいけない。幸いわたしは爆笑できた……すごいわここ。
ジャンルはなんであれ、本家への愛を基点にした二次創作はいいよねー。と、二次創作スキーなヲタは思う。
しまなみ海道サイクリングして、最終目的地尾道の手前の島で。
白い異空間と青い空、そしてモバタカメール。メールを受け取ってすぐに、力尽きるかのように充電切れした携帯。
忘れられない記憶になる。
星組トップスター・北翔 海莉 退団会見のお知らせ
2016/04/26
星組トップスター・北翔 海莉が、2016年11月20日の東京宝塚劇場公演『桜華に舞え』『ロマンス!!(Romance)』の千秋楽をもって退団することとなり、2016年4月27日(水)に記者会見を行います。
なお、会見の模様は当ホームページでもお知らせ致します。
そのときわたしは「未来心の丘」ってところにいて、見渡す限り真っ白な異世界でモバタカのメールを受け取った。午後4時ちょうど。
旅行中だったので、前日が星楽だったことも曜日もぴんときてなかった。
連れもいるし携帯の充電も切れかけてるしで、あわただしくメールチェックのみした。モバタカメールのタイトルはサイトのニュース欄と違って組名しか載らないので、本文の「北翔海莉退団」ということだけ確認した。
ああ、そうか。
そう思った。
ナニが「ああ、そうか」なのかというと、みっちゃんが退団することではなくて、昨日が『こうもり』のムラ楽だったんだ、ということに対して。
みっちゃんが次の公演で退団するだろうとは、去年の年間スケジュール発表時に思っていた。
2016年の後半、星組と雪組の公演順が不自然に入れ替えられていた。おかげで雪組は2月公演のあと、10月まで間が空いてしまっている。
なんで入れ替えたのか、経験上想像がついた。
星組が退団公演で、雪組は通常公演なんだ。
雪担のわたしは、ちぎくん卒業がないことにほっとし、次にタカスペ出られないじゃん!てことに思い至ったもんだった……。
や、ただの想像だから、実情なんかわかんないけどね。わたしが経営者なら、公演順を入れ替えると思うから。
あれから、何ヶ月?
公演順変更理由を裏付ける発表ばかりが続き、すっかり外堀は埋められているし、実際にみっちゃんの舞台を観るたびそうとしか思えず。
生き急いでいるようなその舞台姿に、よっしゃそれなら思い存分暴れてくれ!と思った。
あの生き急ぎ感は、やっぱり3作限定ゆえにだったんだなあ。
みっちゃんを、正直な人だなと思う。
わたしなんかにあんだけ伝わってくる舞台だもの、ファンの人はたまらんかったやろなあ。
ほんとに、このまま最後までみっちゃんらしく爆走して欲しい。
それはやはり、ひとつのファンタジーだと思う。
タカラヅカ万歳。
…………。
よりによってこんな珍妙な場所でメールを受け取ってしまい、わたしこの感覚を一生忘れないんだろうなと思った……。
Google様のストリートビューで「未来心の丘」を見てやってくださいまし……トンデモナイから。
珍寺と名高い耕三寺は、真面目な人には向きません。パロディを見て「作品への冒涜だ!」と青筋立てる人は、行っちゃいけない。幸いわたしは爆笑できた……すごいわここ。
ジャンルはなんであれ、本家への愛を基点にした二次創作はいいよねー。と、二次創作スキーなヲタは思う。
しまなみ海道サイクリングして、最終目的地尾道の手前の島で。
白い異空間と青い空、そしてモバタカメール。メールを受け取ってすぐに、力尽きるかのように充電切れした携帯。
忘れられない記憶になる。
主役は初演のままじゃなく、変更あるよね?@2017年公演ラインアップ発表
2016年4月25日 タカラヅカ 『グランドホテル』……だ……と?!
おおお。
テンションあがるー!
すごいの持って来たなー、たまきちお披露目!!
『グランドホテル』初演は1回だけ観た。
そのときの感想。
すごい。タカラヅカじゃないみたい。
そして、もひとつ思った。
すばらしい! でも、自分のご贔屓がコレで退団は嫌だ。
すごくてすばらしくて、でも、タカラヅカじゃなくて、ご贔屓にはやって欲しくない。
それが、『グランドホテル』のイメージ(笑)。
きれいでおしゃれで曲が良くて場面が良くて、タカラヅカとは思えないくらい、しゃきしゃき垢抜けている。
でも、この主人公はタカラヅカでは観たくない。
うらさびれた中年男で、ちっともきれいじゃないし、かっこよくもない。
人間味あふれるすばらしい役で、役者冥利に尽きるのかもしれないけれど、それは外部でやってくれ、ここはタカラヅカだ。
そう思った。
人気スターの天海が、レズ(? いかにもタチっぽい、男みたいな)女の役をやっているのも、タカラヅカ的に大いに気になった。
や、外部でやる分にはいいが、ヅカでガチレズ、しかも男みたいな女とかシャレならんやろ、と。
つか、この期に及んで天海が女役とかどうなん。みんな男役が観たいんとちゃうん?
タカラヅカ的にかっこいいのは、男爵役ののんちゃんで、タカラヅカ的なのは彼とバレリーナのはねちゃんとの関係性だった。
どうして男爵とグルーシンスカヤの物語じゃないの? と、心から謎だった。
1回しか観ていないので、深部まではわからない。
もっと観たかったんだけど、チケットが取れなかったんだ。
初演『エリザベート』語りでも書いたけど、当時のわたしは「プレイガイドで完売したチケット」を手に入れるすべを持たなかった。
発売日に梅田のプレイガイドに並びに行き、チケット購入権利を抽選で得る。抽選に外れた場合は、当選者が購入し終わったあとの売れ残りチケットを買うしかないし、当選者だけでチケットが完売してしまった場合は、もう買うことが出来ない。
なんのツテもないし、当時はネットもない。情報もない。
プレイガイドで敗退したわたしには、タカラヅカの人気公演を観るすべがない。
友人に譲ってもらった1階21列目(現在の22列目)で1回観るのが精一杯だった。
もっと観たいのに、観られなかった。
その不完全燃焼な思いが、ずーーっと胸にある。
だから、『グランドホテル』再演がうれしい。
めっちゃうれしい。
名作であることは、のんちゃんファンの友人からえんえん聞かされたし、CDだけは友人宅でめっちゃ聴かされた。1回しか観てないから、実況の、しかも歌だけCD聴かされてもわかんねーっつーのに(笑)。
そう、CD。ビデオ発売されなかったんだよな。著作権云々で。
そのCDだってドラマ部分ナシの歌だけだし。
どんだけ著作権きびしいん。
そんなん、コンテンツ商売基本の今やってええんか。
クリア出来るからこその再演かな。そうあってほしい。
それに、たまきちなら、男爵主役だよね?
オットー役は柄違いすぎる。
たまきちで『グラホ』! と知った瞬間、男爵主演バージョンが観られる!! と思ったもん。
このブログのどこかで「水しぇんで、男爵主役のグラホが観たい」って書いた記憶がある……どこの記述だったか、探せない……(笑)。
たまきちと水しぇんは違いすぎるけど、少なくとも涼風さんよりは近いわ……。
そして、『グラホ』のいいところはショーと2本立てってこと!
やっぱショーがなくちゃね!
新生月組公演、楽しみだー!
2017年 公演ラインアップ【宝塚大劇場、東京宝塚劇場】<2017年1月~3月・月組『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲』>
2016/04/25
4月25日(月)、2017年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚大劇場】【東京宝塚劇場】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。
月組
■主演・・・(月組)珠城 りょう、愛希 れいか
◆宝塚大劇場:2017年1月1日(日)~1月30日(月)
一般前売:2016年11月26日(土)
◆東京宝塚劇場:2017年2月21日(火)~3月26日(日)
一般前売:2017年1月15日(日)
ザ・ミュージカル
『グランドホテル』
GRAND HOTEL, THE MUSICAL
Book by LUTHER DAVIS Music and Lyrics by ROBERT WRIGHT AND GEORGE FORREST
Based on VICKI BAUM’s GRAND HOTEL
By arrangement with TURNER BROADCASTING CO.
Owner of the motion picture "GRAND HOTEL"
Additional music and lyrics by MAURY YESTON
脚本/ルーサー・ディヴィス 作曲・作詞/ロバート・ライト、ジョージ・フォレスト
追加作曲・作詞/モーリー・イェストン
オリジナル演出・振付、特別監修/トミー・チューン
演出/岡田 敬二、生田 大和
翻訳/小田島 雄志
“GRAND HOTEL, THE MUSICAL is presented through special arrangement with Music Theatre International (MTI).
All authorized performance materials are also supplied by MTI.
421 West 54th Street, New York, NY 10019 USA Phone: 212-541-4684 Fax: 212-397-4684 www.MTIShows.com”
1928年のベルリンを舞台に、高級ホテルを訪れた人々が一日半のうちに繰り広げる様々な人生模様を描いたミュージカル『グランドホテル』。1989年トミー・チューン氏演出・振付によりブロードウェイで幕を開けたこの作品は、圧倒的な評価を得てトニー賞を5部門で受賞、その後ロンドンやベルリンでも上演されました。宝塚歌劇では1993年、涼風真世を中心とした月組がトミー・チューン氏を演出・振付に迎え、宝塚バージョンとして上演し、大好評を博しました。
長年の功績を称えられ、2015年の第69回トニー賞において特別功労賞を受賞したトミー・チューン氏を特別監修に迎え、2017年の幕開け、月組トップスター・珠城りょうの宝塚大劇場お披露目公演として、『グランドホテル』が宝塚歌劇の舞台に蘇ります。
モン・パリ誕生90周年
レヴューロマン
『カルーセル輪舞曲(ロンド)』
作・演出/稲葉 太地
日本初のレヴュー『モン・パリ』誕生から90周年を記念して、優美な華やかさの中に迫力あるダンス場面を織り交ぜて繰り広げるレヴューロマン。地球全体を軸にして回る回転木馬(カルーセル)に命が宿り、まるで輪舞曲(ロンド)を踊るように世界中どこまでも果てしなく駆け出して行く様をイメージ。日本を出発しパリに着くまでを描いた『モン・パリ』に対し、パリから出発して宝塚を目指す世界巡りの形式で、バラエティ豊かな数々の場面をお届け致します。珠城りょうを中心とした、フレッシュでパワフルな新生月組の魅力満載のレヴュー作品です。
おおお。
テンションあがるー!
すごいの持って来たなー、たまきちお披露目!!
『グランドホテル』初演は1回だけ観た。
そのときの感想。
すごい。タカラヅカじゃないみたい。
そして、もひとつ思った。
すばらしい! でも、自分のご贔屓がコレで退団は嫌だ。
すごくてすばらしくて、でも、タカラヅカじゃなくて、ご贔屓にはやって欲しくない。
それが、『グランドホテル』のイメージ(笑)。
きれいでおしゃれで曲が良くて場面が良くて、タカラヅカとは思えないくらい、しゃきしゃき垢抜けている。
でも、この主人公はタカラヅカでは観たくない。
うらさびれた中年男で、ちっともきれいじゃないし、かっこよくもない。
人間味あふれるすばらしい役で、役者冥利に尽きるのかもしれないけれど、それは外部でやってくれ、ここはタカラヅカだ。
そう思った。
人気スターの天海が、レズ(? いかにもタチっぽい、男みたいな)女の役をやっているのも、タカラヅカ的に大いに気になった。
や、外部でやる分にはいいが、ヅカでガチレズ、しかも男みたいな女とかシャレならんやろ、と。
つか、この期に及んで天海が女役とかどうなん。みんな男役が観たいんとちゃうん?
タカラヅカ的にかっこいいのは、男爵役ののんちゃんで、タカラヅカ的なのは彼とバレリーナのはねちゃんとの関係性だった。
どうして男爵とグルーシンスカヤの物語じゃないの? と、心から謎だった。
1回しか観ていないので、深部まではわからない。
もっと観たかったんだけど、チケットが取れなかったんだ。
初演『エリザベート』語りでも書いたけど、当時のわたしは「プレイガイドで完売したチケット」を手に入れるすべを持たなかった。
発売日に梅田のプレイガイドに並びに行き、チケット購入権利を抽選で得る。抽選に外れた場合は、当選者が購入し終わったあとの売れ残りチケットを買うしかないし、当選者だけでチケットが完売してしまった場合は、もう買うことが出来ない。
なんのツテもないし、当時はネットもない。情報もない。
プレイガイドで敗退したわたしには、タカラヅカの人気公演を観るすべがない。
友人に譲ってもらった1階21列目(現在の22列目)で1回観るのが精一杯だった。
もっと観たいのに、観られなかった。
その不完全燃焼な思いが、ずーーっと胸にある。
だから、『グランドホテル』再演がうれしい。
めっちゃうれしい。
名作であることは、のんちゃんファンの友人からえんえん聞かされたし、CDだけは友人宅でめっちゃ聴かされた。1回しか観てないから、実況の、しかも歌だけCD聴かされてもわかんねーっつーのに(笑)。
そう、CD。ビデオ発売されなかったんだよな。著作権云々で。
そのCDだってドラマ部分ナシの歌だけだし。
どんだけ著作権きびしいん。
そんなん、コンテンツ商売基本の今やってええんか。
クリア出来るからこその再演かな。そうあってほしい。
それに、たまきちなら、男爵主役だよね?
オットー役は柄違いすぎる。
たまきちで『グラホ』! と知った瞬間、男爵主演バージョンが観られる!! と思ったもん。
このブログのどこかで「水しぇんで、男爵主役のグラホが観たい」って書いた記憶がある……どこの記述だったか、探せない……(笑)。
たまきちと水しぇんは違いすぎるけど、少なくとも涼風さんよりは近いわ……。
そして、『グラホ』のいいところはショーと2本立てってこと!
やっぱショーがなくちゃね!
新生月組公演、楽しみだー!
初演『エリザベート』とわたし・その8。~パパみたいに~
2016年4月24日 タカラヅカ わたしの好きな人は、ずっとタカラヅカにいてくれるのだと思っていた……。
なんなんだろね、この思い込みって。
最初に好きになったのがトドロキで、この人はトップになるとカケラも疑ってなかったから、トップになるまでに「いなくなる」なんて可能性、カケラも考えたことがなかった。
そして、トドの次に好きなのが古代さんで、脇のおじさまだからきっと組長さんになって専科さんになって、ずっとずっといてくれるんだわ的な、ものすごーく漠然とした「永遠」感を持っていた。
今なら、「カリさんと一緒に辞めなかったのだから、次世代も組を支えてくれるはず。次に退団のタイミングがあるとすれば、トップ交代のときだな」とか、もっともらしく考察もできるけれど、当時のわたしは「脇のおじさま」というだけで細かいことはなにも考えていなかった。
だから、『エリザベート』で古代さんが退団する、ということにショックを受けた。いっちゃんの退団よりずっとずっと、わたしにとっては大ごとだった。
そのときになってはじめて古代さんのブロマイドを買おうとしたのだけど、……知らなかった、脇のおじさまって舞台写真ないのね!!
古代さんの立ち位置って、今の雪組ならにわにわかな。にわにわの舞台写真は、そりゃ発売されてないわな。
そして、スチール写真も、現在の公演のしかなかった……。
『エリザベート』のマックス侯爵は愉快ヒゲだったので不満だった。
もっとかっこいい役だってあったのに、売ってるのがこの1枚だけだなんて!
仕方なく、それを買って、今もノートに貼ってあるけど。
……ええ、当時のわたしは、ブロマイドは注文できることも知りませんでしたのよ。
その、愉快ヒゲのマックス侯爵だけど。
なんで愉快ヒゲで、本気のダンディヒゲじゃないのかは、今になってわかる。
相方(笑)のゾフィー@朱未知留ちゃんとの兼ね合いだ。
初演ゾフィーは、以後のゾフィーとはまったくチガウお化粧をしている。
ディズニーの悪役キャラみたいな、思い切った「意地悪」メイク。登場した瞬間。「あ、あいつ悪もんや!」と子どもが指さすレベルで。
ゾフィーはその後「いい人キャラ」(ヒロインにつらくあたるから誤解されがちだけど、彼女にもそうするだけの理由があったんです系)になるけれど、初演ではずばり「悪役」だった。ただの悪役ではなく、愛嬌のある、憎めない悪役。だからアニメのようなメイク。
わたしは朱未知留ちゃんのゾフィーが大好き。さすがイシダ芝居で「いかにもイシダ芝居」としかいいようのないギャグメイク(ゴキブリつけてなかったけ……?)をしていただけのことはある、思い切った造形。
初演『エリザベート』がファンタジックなのは、現実の嫁姑とかの生々しい部分をアニメチックにすることで緩和し、とことんクールなトートのもと、現実の続きではない異世界を創り上げたことにあると思う。
再演を重ねるごとにキャラクタがリアルになっていき、膨らみは出たのだろうけど、初演ほどの夢々しさはないなと思う。
今の『エリザベート』が嫌だというわけではなくて、改めて考えると、初演からずいぶんチガウ作品になっていってるんだなと。
初演のキャラクタたちは、現在の『エリザベート』に比べて雲の上というか、ぽっかり浮かび上がった世界にいるなと。
マックスもまた、マンガ的なヒゲ男で、軽さと粋さを併せ持つ。
二枚目にし過ぎないことが、必要だったんだよな。
正直歌はきびしいと思うけど、古代さんがこんだけ苦戦するとか、どんだけ難しいんよと当時思った記憶がある……「歌手」という分類はされてなかったけど、ふつーに歌える人で、彼の歌でひっかかったことはなかったから、低音半端ねぇなと曲に対して舌を巻いたっけ。
それでも古代さんのマックスがいちばん好き。
ダンディで優しくて茶目っ気があって、シシィの「あこがれの人」なのがよくわかる。
マックスってね、ナニを差し置いても色男じゃなきゃダメなのよ。
シシィのあこがれの人なんだから。ただ自由人であればいいってもんじゃない、シシィが男ならソレもアリだけど、女子のあこがれは美形でなきゃ!
二枚目の上級生男役が演じてこその説得力。
でも、二枚目過ぎると話がヤバイ方へこじれるから、適度に抜きを作って。
そのケースモデルを初演でばっちり作ってきたのが、古代さんだと思う。
マックス=二枚目説のわたしは、申し訳ないけど星原先輩やまりんのマックスは「チガウ」の。
ヒロさんや越リュウが正統系だと思うの。現役色男、今現在女にモテてるだろうなっていう。
古代さんにはもっともっとタカラヅカで、二枚目姿を見せて欲しかった。
研18で退団だから、今のにわにわやみつるの学年じゃん……まだまだいけるやん……。
タカラジェンヌはみんな等しく、いなくなっちゃうものなんだと、最初に知ったのが古代さんの退団だった。
……懲りないわたしは何度もあっさりジェンヌを好きになり、「わたしの好きな人は辞めない・いなくならない」と無意識に思い込み、「退団するなんて思わなかった、ショック!!」を繰り返すのだけど。特に、ふたりめのご贔屓、ケロの突然の退団で相当凹むのだけど。んでもってその次のご贔屓のまっつは、好きになった時点で「次の公演で退団するだろう」とずっと噂されるような立ち位置の人だったので、疑心暗鬼と被害妄想でえらくしんどいまま10年もファンやっちゃうことになるんだけど(笑)。
最初が、古代さんだったなあと。や、古代さんはご贔屓ではなく、ファン止まりなんだけど。(ご贔屓>ファン>好き、というわたしのなかの「ラヴ度☆三段階」においての区別)
それでも、好きだったもん。それはほんとうだもん。
いっちゃんのサヨナラショーで、同時退団者たちがスーツケース持って歌う場面、古代さんだけを注視し続けた……最後にヒゲなしのかっこいい古代さんを観られて良かった。
いっちゃんとトドロキの、シンクレアとクリフォードにもう一度会えたのも、うれしかったけど。
いっちゃんのサヨナラショー、良かったよなあ……。
なつかしく、切なく思い出す。
なんなんだろね、この思い込みって。
最初に好きになったのがトドロキで、この人はトップになるとカケラも疑ってなかったから、トップになるまでに「いなくなる」なんて可能性、カケラも考えたことがなかった。
そして、トドの次に好きなのが古代さんで、脇のおじさまだからきっと組長さんになって専科さんになって、ずっとずっといてくれるんだわ的な、ものすごーく漠然とした「永遠」感を持っていた。
今なら、「カリさんと一緒に辞めなかったのだから、次世代も組を支えてくれるはず。次に退団のタイミングがあるとすれば、トップ交代のときだな」とか、もっともらしく考察もできるけれど、当時のわたしは「脇のおじさま」というだけで細かいことはなにも考えていなかった。
だから、『エリザベート』で古代さんが退団する、ということにショックを受けた。いっちゃんの退団よりずっとずっと、わたしにとっては大ごとだった。
そのときになってはじめて古代さんのブロマイドを買おうとしたのだけど、……知らなかった、脇のおじさまって舞台写真ないのね!!
古代さんの立ち位置って、今の雪組ならにわにわかな。にわにわの舞台写真は、そりゃ発売されてないわな。
そして、スチール写真も、現在の公演のしかなかった……。
『エリザベート』のマックス侯爵は愉快ヒゲだったので不満だった。
もっとかっこいい役だってあったのに、売ってるのがこの1枚だけだなんて!
仕方なく、それを買って、今もノートに貼ってあるけど。
……ええ、当時のわたしは、ブロマイドは注文できることも知りませんでしたのよ。
その、愉快ヒゲのマックス侯爵だけど。
なんで愉快ヒゲで、本気のダンディヒゲじゃないのかは、今になってわかる。
相方(笑)のゾフィー@朱未知留ちゃんとの兼ね合いだ。
初演ゾフィーは、以後のゾフィーとはまったくチガウお化粧をしている。
ディズニーの悪役キャラみたいな、思い切った「意地悪」メイク。登場した瞬間。「あ、あいつ悪もんや!」と子どもが指さすレベルで。
ゾフィーはその後「いい人キャラ」(ヒロインにつらくあたるから誤解されがちだけど、彼女にもそうするだけの理由があったんです系)になるけれど、初演ではずばり「悪役」だった。ただの悪役ではなく、愛嬌のある、憎めない悪役。だからアニメのようなメイク。
わたしは朱未知留ちゃんのゾフィーが大好き。さすがイシダ芝居で「いかにもイシダ芝居」としかいいようのないギャグメイク(ゴキブリつけてなかったけ……?)をしていただけのことはある、思い切った造形。
初演『エリザベート』がファンタジックなのは、現実の嫁姑とかの生々しい部分をアニメチックにすることで緩和し、とことんクールなトートのもと、現実の続きではない異世界を創り上げたことにあると思う。
再演を重ねるごとにキャラクタがリアルになっていき、膨らみは出たのだろうけど、初演ほどの夢々しさはないなと思う。
今の『エリザベート』が嫌だというわけではなくて、改めて考えると、初演からずいぶんチガウ作品になっていってるんだなと。
初演のキャラクタたちは、現在の『エリザベート』に比べて雲の上というか、ぽっかり浮かび上がった世界にいるなと。
マックスもまた、マンガ的なヒゲ男で、軽さと粋さを併せ持つ。
二枚目にし過ぎないことが、必要だったんだよな。
正直歌はきびしいと思うけど、古代さんがこんだけ苦戦するとか、どんだけ難しいんよと当時思った記憶がある……「歌手」という分類はされてなかったけど、ふつーに歌える人で、彼の歌でひっかかったことはなかったから、低音半端ねぇなと曲に対して舌を巻いたっけ。
それでも古代さんのマックスがいちばん好き。
ダンディで優しくて茶目っ気があって、シシィの「あこがれの人」なのがよくわかる。
マックスってね、ナニを差し置いても色男じゃなきゃダメなのよ。
シシィのあこがれの人なんだから。ただ自由人であればいいってもんじゃない、シシィが男ならソレもアリだけど、女子のあこがれは美形でなきゃ!
二枚目の上級生男役が演じてこその説得力。
でも、二枚目過ぎると話がヤバイ方へこじれるから、適度に抜きを作って。
そのケースモデルを初演でばっちり作ってきたのが、古代さんだと思う。
マックス=二枚目説のわたしは、申し訳ないけど星原先輩やまりんのマックスは「チガウ」の。
ヒロさんや越リュウが正統系だと思うの。現役色男、今現在女にモテてるだろうなっていう。
古代さんにはもっともっとタカラヅカで、二枚目姿を見せて欲しかった。
研18で退団だから、今のにわにわやみつるの学年じゃん……まだまだいけるやん……。
タカラジェンヌはみんな等しく、いなくなっちゃうものなんだと、最初に知ったのが古代さんの退団だった。
……懲りないわたしは何度もあっさりジェンヌを好きになり、「わたしの好きな人は辞めない・いなくならない」と無意識に思い込み、「退団するなんて思わなかった、ショック!!」を繰り返すのだけど。特に、ふたりめのご贔屓、ケロの突然の退団で相当凹むのだけど。んでもってその次のご贔屓のまっつは、好きになった時点で「次の公演で退団するだろう」とずっと噂されるような立ち位置の人だったので、疑心暗鬼と被害妄想でえらくしんどいまま10年もファンやっちゃうことになるんだけど(笑)。
最初が、古代さんだったなあと。や、古代さんはご贔屓ではなく、ファン止まりなんだけど。(ご贔屓>ファン>好き、というわたしのなかの「ラヴ度☆三段階」においての区別)
それでも、好きだったもん。それはほんとうだもん。
いっちゃんのサヨナラショーで、同時退団者たちがスーツケース持って歌う場面、古代さんだけを注視し続けた……最後にヒゲなしのかっこいい古代さんを観られて良かった。
いっちゃんとトドロキの、シンクレアとクリフォードにもう一度会えたのも、うれしかったけど。
いっちゃんのサヨナラショー、良かったよなあ……。
なつかしく、切なく思い出す。
初演『エリザベート』とわたし・その7。~革命トリオのあの場面~
2016年4月23日 タカラヅカ 年寄りなので昔話をする。
初演『エリザベート』についてあれこれがたがた。記憶を辿るのって年寄りには大事。
初演のナニが好きかって、不要な台詞がないこと。
再演を重ねるにつれ、いらん台詞がばんばん増えていくのが不満。
増えた台詞の大半は「説明台詞」。
なくていいのに、わざわざご丁寧に不自然に言葉を重ねて「説明」する。
シシィとパパの会話なんか、再演ごとに大袈裟になっていって不快だわー。
でも、いちばん手法的に「ひどいな」と思うのが、ハンガリーの革命家トリオの「無意味な名前呼び」。
フィクションの手法で、キャラクタ紹介をするために、わざと「名前を呼ぶ」てのがある。
作品中自然にそのキャラクタがどんな人なのか、立場や性格を紹介するのが理想だけど、作劇上の理由でそんなことしている暇がない。そういうときは手っ取り早く「名前を呼ぶ」。モブではない、名前があるんです、てことは役割りもあるんです、それは観客が自分で整理してね、こっちはとりあえず名前教えたからね。って。
わたしたち、日常会話ではあまり名前呼ばないじゃないですか。
すぐ目の前にいるのに、その人と会話しているのに、わざわざ「〇〇、そうだな」とは言わない。名前は省略して「そうだな」で済む。
なのに、不要なタイミングでわざわざ名前を呼ぶのは作為、会話している当人たちではなく、「それを観ている観客」に伝えるためにやっている。
それが、革命家トリオはことさらわざとらしい(笑)。
「エルマー、ハンガリー一の古い家柄の貴族がいいのか」
「シュテファン、協力してくれ」
というエルマーとシュテファンの互いへの呼びかけ1回ずつ、はいいと思う。
特にエルマーは観客が個別認識しなくてはならないキャラクタなので、彼の名を呼んでくれるのはいい。
会話はひとりでは成り立たないので、エルマーがシュテファンに語りかける1回もいい。
問題はそのあとだ。
彼らのプチ革命(笑)はエリザベート皇后の機転によって潰えた。
カーテン前で落胆する彼らが、名前連呼。
「エルマー」
「ジュラ、しっかりしろ」
「シュテファン」
……わー。ここでの会話の目的のひとつが「名前を何度も言って、観客におぼえてもらうこと」なんだなー、とわかって、萎える。
キャラ紹介のための名前連呼って、安い手法だなあ。
文章でもさ、「誰が喋っているのか」を示すためにいちばん簡単なのは、
「こんにちは」
と、エルマーが言った。
「こんにちは。いいお天気ですね」
と、シュテファンが返した。
「そうですね」
と、エルマーが言った。
「でも明日は雨が降るそうですよ」
と、シュテファンが言った。
てな風に、いちいち「 」のあとに"と、〇〇が言った。"を付けることよ。そう書けば絶対間違われずに済むけれど、こんな手法、不細工すぎるじゃん?
地の文の"と、〇〇が言った。"に相当するのが、「名前呼び」。
「こんにちは、シュテファンさん」
「こんにちは、エルマーさん。いいお天気ですね」
「そうですね、シュテファンさん」
「でも明日は雨が降るそうですよ、エルマーさん」
わかりやすければいいってもんじゃない、スマートじゃないよ、こんな手法。
特にわたし、カーテン前の革命家たちの、「ジュラ、しっかりしろ」の「ジュラ」が無理。
この「ジュラ」がなかったらまだ、ここまで作為を感じずに済んだと思う。
このカーテン前のやり取りで、もっとも不要っつーか、不自然なのが「ジュラ」なのよ。
目の前にいるんだから、「しっかりしろ」だけでいい。なのにわざわざ名前を呼ぶから、キモチ悪い。
ここで不自然に名前を呼ぶから、他の名前連呼もすべて作為に感じてしまう。
えー、初演には、このカーテン前の革命家トリオの会話(「やめろ、それはハンガリーの誇りだ」とか「誇りは皇后の手に落ちた」とかいうやつね)はありません。
革命失敗して打ちひしがれた3人に対し、トートが「長い沈黙のときは終わったのだ♪」と歌いかけ、3人は無言で立ち去っていく。
わざわざ「うわーー!(国旗ばーーん!)」とかやらなくても、3人の絶望とトートに操られている感は出たのになあ。
安い説明会話がないおかげで、台詞に頼らず芝居するわけだし。
ここの会話が宙組から付け加えられたのって、「革命家トリオの出番水増し」「ストーリー解説」のためよね? プラス、トリオの名前を観客におぼえさせるため。
初演ジュラ役のファンであったわたしは、「トリオ」なのにジュラは一度も名前呼んでもらえないし、エルマーは「シュテファン、協力してくれ」としか言わず、え? トリオなのにそんな扱い? と、不満だった。……ええ、不満でしたよ、ジュラの名前も呼んでくれよ、と。
でも、こんな学芸会みたいなやり取りで名前呼ぶことにしなくても……。
ジュラの名前を出したいなら、「シュテファン、協力してくれ」のところで、「シュテファン、ジュラ、協力してくれ」にするべきだ。
番手大事なタカラヅカ、シュテファンとジュラの序列を付けるために、ここでシュテファンの名前しか呼べないんだろうけど、不自然だなあと思うよ。
シュテファンにだけ決意表明みたいに頷きかけるのに、革命の同志はシュテファンだけみたいなのに、落胆場面には何故かもうひとりいるし……誰? と思われるから、そこですかさず「ジュラ、しっかりしろ」が入るんだろうけど。
やだなあ、ここの説明台詞会話。
せめて「ジュラ」だけ取ってくれないかなあ。ジュラの名前はどこか別のとこで呼びかけてさ。シュテファンと同列にしないために、あとの方でこっそりとでいいからさ。
余計な説明会話もなく、出番も今より短いけれど。
初演のエルマー@たかこの「若手スター」感が好きだ。
エルマーが出て来た瞬間、「主要キャストのひとりだ」とわかる。
イケコがタカラヅカ版『エリザベート』のために書き下ろした役。タカラヅカがタカラヅカであるための、いかにも「タカラヅカ」らしい役。
それが、たかこにぴったり合っていた。
本家にない役だから、なくてもいい役、本筋に関係ない役、なんだけど。
それでも「主要な役」だと思わせる、スターの輝き。
まあその、2幕のヒゲエルマーが似合っていたかというと微妙なんだけど、ヒゲだけ付けても若造芝居のままでペラくてつらいですよとか、言いたいことはあるにしろ(笑)、たかこエルマー好き。
彼の持つ硬質さ、融通のきかなさ、潔癖さみたいなものが、エルマーという青年にキリキリと不穏な音をどこかしらたてている感じ。
エルマーにしろルドルフにしろ、「破滅の予感」を漂わせている方が好みだ。
そんな風に見えない力強さや明るさがあっても、その奥にちらりちらりと、死の影が見えるような。
もう初演の演出に戻ることはないんだろう。
ソレは仕方ないと思っている。
……だからほんとに「ジュラ」だけ削ってくんないかなあ……。(しつこい)
初演『エリザベート』についてあれこれがたがた。記憶を辿るのって年寄りには大事。
初演のナニが好きかって、不要な台詞がないこと。
再演を重ねるにつれ、いらん台詞がばんばん増えていくのが不満。
増えた台詞の大半は「説明台詞」。
なくていいのに、わざわざご丁寧に不自然に言葉を重ねて「説明」する。
シシィとパパの会話なんか、再演ごとに大袈裟になっていって不快だわー。
でも、いちばん手法的に「ひどいな」と思うのが、ハンガリーの革命家トリオの「無意味な名前呼び」。
フィクションの手法で、キャラクタ紹介をするために、わざと「名前を呼ぶ」てのがある。
作品中自然にそのキャラクタがどんな人なのか、立場や性格を紹介するのが理想だけど、作劇上の理由でそんなことしている暇がない。そういうときは手っ取り早く「名前を呼ぶ」。モブではない、名前があるんです、てことは役割りもあるんです、それは観客が自分で整理してね、こっちはとりあえず名前教えたからね。って。
わたしたち、日常会話ではあまり名前呼ばないじゃないですか。
すぐ目の前にいるのに、その人と会話しているのに、わざわざ「〇〇、そうだな」とは言わない。名前は省略して「そうだな」で済む。
なのに、不要なタイミングでわざわざ名前を呼ぶのは作為、会話している当人たちではなく、「それを観ている観客」に伝えるためにやっている。
それが、革命家トリオはことさらわざとらしい(笑)。
「エルマー、ハンガリー一の古い家柄の貴族がいいのか」
「シュテファン、協力してくれ」
というエルマーとシュテファンの互いへの呼びかけ1回ずつ、はいいと思う。
特にエルマーは観客が個別認識しなくてはならないキャラクタなので、彼の名を呼んでくれるのはいい。
会話はひとりでは成り立たないので、エルマーがシュテファンに語りかける1回もいい。
問題はそのあとだ。
彼らのプチ革命(笑)はエリザベート皇后の機転によって潰えた。
カーテン前で落胆する彼らが、名前連呼。
「エルマー」
「ジュラ、しっかりしろ」
「シュテファン」
……わー。ここでの会話の目的のひとつが「名前を何度も言って、観客におぼえてもらうこと」なんだなー、とわかって、萎える。
キャラ紹介のための名前連呼って、安い手法だなあ。
文章でもさ、「誰が喋っているのか」を示すためにいちばん簡単なのは、
「こんにちは」
と、エルマーが言った。
「こんにちは。いいお天気ですね」
と、シュテファンが返した。
「そうですね」
と、エルマーが言った。
「でも明日は雨が降るそうですよ」
と、シュテファンが言った。
てな風に、いちいち「 」のあとに"と、〇〇が言った。"を付けることよ。そう書けば絶対間違われずに済むけれど、こんな手法、不細工すぎるじゃん?
地の文の"と、〇〇が言った。"に相当するのが、「名前呼び」。
「こんにちは、シュテファンさん」
「こんにちは、エルマーさん。いいお天気ですね」
「そうですね、シュテファンさん」
「でも明日は雨が降るそうですよ、エルマーさん」
わかりやすければいいってもんじゃない、スマートじゃないよ、こんな手法。
特にわたし、カーテン前の革命家たちの、「ジュラ、しっかりしろ」の「ジュラ」が無理。
この「ジュラ」がなかったらまだ、ここまで作為を感じずに済んだと思う。
このカーテン前のやり取りで、もっとも不要っつーか、不自然なのが「ジュラ」なのよ。
目の前にいるんだから、「しっかりしろ」だけでいい。なのにわざわざ名前を呼ぶから、キモチ悪い。
ここで不自然に名前を呼ぶから、他の名前連呼もすべて作為に感じてしまう。
えー、初演には、このカーテン前の革命家トリオの会話(「やめろ、それはハンガリーの誇りだ」とか「誇りは皇后の手に落ちた」とかいうやつね)はありません。
革命失敗して打ちひしがれた3人に対し、トートが「長い沈黙のときは終わったのだ♪」と歌いかけ、3人は無言で立ち去っていく。
わざわざ「うわーー!(国旗ばーーん!)」とかやらなくても、3人の絶望とトートに操られている感は出たのになあ。
安い説明会話がないおかげで、台詞に頼らず芝居するわけだし。
ここの会話が宙組から付け加えられたのって、「革命家トリオの出番水増し」「ストーリー解説」のためよね? プラス、トリオの名前を観客におぼえさせるため。
初演ジュラ役のファンであったわたしは、「トリオ」なのにジュラは一度も名前呼んでもらえないし、エルマーは「シュテファン、協力してくれ」としか言わず、え? トリオなのにそんな扱い? と、不満だった。……ええ、不満でしたよ、ジュラの名前も呼んでくれよ、と。
でも、こんな学芸会みたいなやり取りで名前呼ぶことにしなくても……。
ジュラの名前を出したいなら、「シュテファン、協力してくれ」のところで、「シュテファン、ジュラ、協力してくれ」にするべきだ。
番手大事なタカラヅカ、シュテファンとジュラの序列を付けるために、ここでシュテファンの名前しか呼べないんだろうけど、不自然だなあと思うよ。
シュテファンにだけ決意表明みたいに頷きかけるのに、革命の同志はシュテファンだけみたいなのに、落胆場面には何故かもうひとりいるし……誰? と思われるから、そこですかさず「ジュラ、しっかりしろ」が入るんだろうけど。
やだなあ、ここの説明台詞会話。
せめて「ジュラ」だけ取ってくれないかなあ。ジュラの名前はどこか別のとこで呼びかけてさ。シュテファンと同列にしないために、あとの方でこっそりとでいいからさ。
余計な説明会話もなく、出番も今より短いけれど。
初演のエルマー@たかこの「若手スター」感が好きだ。
エルマーが出て来た瞬間、「主要キャストのひとりだ」とわかる。
イケコがタカラヅカ版『エリザベート』のために書き下ろした役。タカラヅカがタカラヅカであるための、いかにも「タカラヅカ」らしい役。
それが、たかこにぴったり合っていた。
本家にない役だから、なくてもいい役、本筋に関係ない役、なんだけど。
それでも「主要な役」だと思わせる、スターの輝き。
まあその、2幕のヒゲエルマーが似合っていたかというと微妙なんだけど、ヒゲだけ付けても若造芝居のままでペラくてつらいですよとか、言いたいことはあるにしろ(笑)、たかこエルマー好き。
彼の持つ硬質さ、融通のきかなさ、潔癖さみたいなものが、エルマーという青年にキリキリと不穏な音をどこかしらたてている感じ。
エルマーにしろルドルフにしろ、「破滅の予感」を漂わせている方が好みだ。
そんな風に見えない力強さや明るさがあっても、その奥にちらりちらりと、死の影が見えるような。
もう初演の演出に戻ることはないんだろう。
ソレは仕方ないと思っている。
……だからほんとに「ジュラ」だけ削ってくんないかなあ……。(しつこい)
初演『エリザベート』とわたし・その6。~ルドルフに必要なモノは~
2016年4月22日 タカラヅカ 途中になっていた初演『エリザベート』語りの続きを唐突にはじめる。
わたしは初演厨で「初演が最高!」と思っているクチだけど、すべてにおいて初演に満足しているわけじゃない。
ルドルフはチガウと思ってるもん……。
初演ルドルフのタータン。歌ダンス芝居と三拍子揃ったスター。
だがしかし。
美貌だけは、持ち合わせていなかった……。
いや、男役としての美しさはあったと思う。だが、タータン本人も劇団も、プロデュースの仕方っつーか、売り方を間違えていたと思う。
男役=男装の麗人、男役=中性的なフェアリー、という認識を、劇団上層部のおじさんたちは捨てるべきだ。おじさんたちから見れば、男役だってみんな若くてかわいい女の子たちなんだろうけど、舞台上の男役にはタイプがあり、全員が「かわいい女の子」じゃない。
タータンは、「おっさんタイプ」だった。
若い頃から、「中性的なフェアリー」ではなく、「かっこいいおっさん」。
だから、彼がかっこいいおっさん役をやっている分にはよかったんだけど。
耽美役とか中性的な美形役とかも、劇団は彼にやらせちゃうんだよねえ……。
劇団だけでなく、タータン自身も自分の魅力を理解していたのかどうか。舞台外での「タータンねぇ~」という舌っ足らずなオンナノコ喋りとかオンナノコな言動とか、好むモノと現実とが乖離していたのではないか?
シシィのパパでもいいビジュアルで、「少女マンガの王子様」ルドルフ役をやってしまう違和感。
初演だから他に例があるわけでもないのに、ただもう痛烈に「これはチガウやろ!!」と感じていた。
役の表現、言動から、ルドルフが「本気の美形役」だとわかる。それこそ少女マンガから抜け出てきたような、タカラヅカならではの麗人がやる役だ。
なのに、目に映っているのは八の字眉毛のおっさん。
仕事も出来て部下から恐れられていそうないかつい壮年の男が、フリルブラウス着て大きなお尻の目立つパンツを穿いて、子鹿のように震えている。……って、なんのプレイよ??
タータンが魅力的に見える役はコレじゃないし、ルドルフという役もコレじゃない!!
歌声が素晴らしいのはわかる。認める。トート&ルドルフとして歴代屈指のハーモニーだ。
でも、ビジュアルのコレジャナイ感もまた、歴代屈指だ。
なまじ少年時代のルドルフがこぼれおちそうな大きな瞳の美少年で、ソレが成長してコレになるのか!という裏切られた感……(笑)。
初演で唯一「チガウ!」と思う箇所だ。
初演の影響は大きくて、今日に至るまで、初演で創り上げた「カタチ」は、ブラッシュアップされているにしろ、ほぼそのまま踏襲されている。
が、ルドルフ役だけは役の意味が変わっている。
今の『エリザベート』において、ルドルフ役ってのは「実力・歌唱力微妙でもいい、とにかくビジュアル大事!!」であり、美形スターが役替わりで華を添える役だ。
明らかに初演と配役の方向性が違う。
初演と同じだとするなら「ルドルフは歌唱力命、ビジュアルはおっさんでも難アリでもなんもいい」という認識のはず。
つまり、「チガウ」と思ったのは間違いではナイ、ということなんじゃないかな?
初演当時、わたしの友人たちは「ルドルフが美しくないのはおかしい」「タータンはミスキャスト」という意見ばかり。や、類は友を呼びますから、同じ意見の人ばかりなのは必然。世間の大多数がどうだったかはわかりません。
タータンファンの友人は「きれいじゃなくてごめんねー。でもファンとしては楽しい~~」と言っていたので、「柄違いなのはわかってる。でも美形役を見られてうれしい」ということだろう……その気持ちはわかる、ご贔屓なら「あんな格好してあんな役してる~~、似合わない~~(笑)、萌え~~」てなもんよねえ。だから、タータンファン的にはよかったんだろうけど……でも、「めずらしいからいい」的な喜び方で、ご贔屓の魅力が最大限に活きる役だとは思ってなかったのでは?
世間的にはどうだったんだろう?
史実のルドルフはおっさんだったから、『エリザベート』もおっさんでいいのか?
なんにせよ、新公では雪組きっての甘い美貌の王子様キャラの子がルドルフ役になったし、組替え万歳、タータンが花組へ行ってしまったので、東宝では若くてハンサムなルドルフになった。
初演のムラ公演だけなんだよね、タータンルドルフ。
おっさんルドルフは「1公演の半分」だけで、以来20年、ルドルフは青年のみが演じている。
……と、ここまで語っておいてなんですが、タータンのルドルフは「素晴らしい耽美キャラ」だったりします? わたしと友人たち以外には、コム姫とかテルとかみりおくんとかカレーくんと、タータンは同じタイプに見えていたりするのかしら。
や、わたしにはタータンは「かっこいいおっさん」で、フーバー長官や中臣鎌足、藤原基経がハマリ役の、知性も行動力もある渋い大人の男で、「ママ助けて、パパを説得して」と泣き崩れるのが魅力の坊ちゃんをハマリ役にはしないタイプ、に見えているから。
わたしは東宝公演版を観ていない。観ていないけど、キャスティングだけで、「東宝版の方がいい!」と思う。今も思っている。
タータンに比べて「歌唱力が落ちる」「でかすぎてトートが見えない(笑)」とか言われていたにしろ、たかこルドルフを観たかった。どんだけタータンより実力が下だとしても、ルドルフにはまず美貌があって欲しい、と心から思うから。
タータンの実力は認めているし、歌もダンスも素晴らしい。
でも、このルドルフ役だけは、「チガウ」としか思えない。
ごめんよ……。
芝居も、ビジュアルに足を取られて、わたしにはよくわからないし……見た目おっさんなのに、ピュアな少年、みたいな芝居がなんとも収まり悪くて。
ごめんよ……。
ルドルフでさえなければ、こんなにつらくなかったのになー。フーバーも鎌足も基経も、かっこよかったもん。
わたしは初演厨で「初演が最高!」と思っているクチだけど、すべてにおいて初演に満足しているわけじゃない。
ルドルフはチガウと思ってるもん……。
初演ルドルフのタータン。歌ダンス芝居と三拍子揃ったスター。
だがしかし。
美貌だけは、持ち合わせていなかった……。
いや、男役としての美しさはあったと思う。だが、タータン本人も劇団も、プロデュースの仕方っつーか、売り方を間違えていたと思う。
男役=男装の麗人、男役=中性的なフェアリー、という認識を、劇団上層部のおじさんたちは捨てるべきだ。おじさんたちから見れば、男役だってみんな若くてかわいい女の子たちなんだろうけど、舞台上の男役にはタイプがあり、全員が「かわいい女の子」じゃない。
タータンは、「おっさんタイプ」だった。
若い頃から、「中性的なフェアリー」ではなく、「かっこいいおっさん」。
だから、彼がかっこいいおっさん役をやっている分にはよかったんだけど。
耽美役とか中性的な美形役とかも、劇団は彼にやらせちゃうんだよねえ……。
劇団だけでなく、タータン自身も自分の魅力を理解していたのかどうか。舞台外での「タータンねぇ~」という舌っ足らずなオンナノコ喋りとかオンナノコな言動とか、好むモノと現実とが乖離していたのではないか?
シシィのパパでもいいビジュアルで、「少女マンガの王子様」ルドルフ役をやってしまう違和感。
初演だから他に例があるわけでもないのに、ただもう痛烈に「これはチガウやろ!!」と感じていた。
役の表現、言動から、ルドルフが「本気の美形役」だとわかる。それこそ少女マンガから抜け出てきたような、タカラヅカならではの麗人がやる役だ。
なのに、目に映っているのは八の字眉毛のおっさん。
仕事も出来て部下から恐れられていそうないかつい壮年の男が、フリルブラウス着て大きなお尻の目立つパンツを穿いて、子鹿のように震えている。……って、なんのプレイよ??
タータンが魅力的に見える役はコレじゃないし、ルドルフという役もコレじゃない!!
歌声が素晴らしいのはわかる。認める。トート&ルドルフとして歴代屈指のハーモニーだ。
でも、ビジュアルのコレジャナイ感もまた、歴代屈指だ。
なまじ少年時代のルドルフがこぼれおちそうな大きな瞳の美少年で、ソレが成長してコレになるのか!という裏切られた感……(笑)。
初演で唯一「チガウ!」と思う箇所だ。
初演の影響は大きくて、今日に至るまで、初演で創り上げた「カタチ」は、ブラッシュアップされているにしろ、ほぼそのまま踏襲されている。
が、ルドルフ役だけは役の意味が変わっている。
今の『エリザベート』において、ルドルフ役ってのは「実力・歌唱力微妙でもいい、とにかくビジュアル大事!!」であり、美形スターが役替わりで華を添える役だ。
明らかに初演と配役の方向性が違う。
初演と同じだとするなら「ルドルフは歌唱力命、ビジュアルはおっさんでも難アリでもなんもいい」という認識のはず。
つまり、「チガウ」と思ったのは間違いではナイ、ということなんじゃないかな?
初演当時、わたしの友人たちは「ルドルフが美しくないのはおかしい」「タータンはミスキャスト」という意見ばかり。や、類は友を呼びますから、同じ意見の人ばかりなのは必然。世間の大多数がどうだったかはわかりません。
タータンファンの友人は「きれいじゃなくてごめんねー。でもファンとしては楽しい~~」と言っていたので、「柄違いなのはわかってる。でも美形役を見られてうれしい」ということだろう……その気持ちはわかる、ご贔屓なら「あんな格好してあんな役してる~~、似合わない~~(笑)、萌え~~」てなもんよねえ。だから、タータンファン的にはよかったんだろうけど……でも、「めずらしいからいい」的な喜び方で、ご贔屓の魅力が最大限に活きる役だとは思ってなかったのでは?
世間的にはどうだったんだろう?
史実のルドルフはおっさんだったから、『エリザベート』もおっさんでいいのか?
なんにせよ、新公では雪組きっての甘い美貌の王子様キャラの子がルドルフ役になったし、組替え万歳、タータンが花組へ行ってしまったので、東宝では若くてハンサムなルドルフになった。
初演のムラ公演だけなんだよね、タータンルドルフ。
おっさんルドルフは「1公演の半分」だけで、以来20年、ルドルフは青年のみが演じている。
……と、ここまで語っておいてなんですが、タータンのルドルフは「素晴らしい耽美キャラ」だったりします? わたしと友人たち以外には、コム姫とかテルとかみりおくんとかカレーくんと、タータンは同じタイプに見えていたりするのかしら。
や、わたしにはタータンは「かっこいいおっさん」で、フーバー長官や中臣鎌足、藤原基経がハマリ役の、知性も行動力もある渋い大人の男で、「ママ助けて、パパを説得して」と泣き崩れるのが魅力の坊ちゃんをハマリ役にはしないタイプ、に見えているから。
わたしは東宝公演版を観ていない。観ていないけど、キャスティングだけで、「東宝版の方がいい!」と思う。今も思っている。
タータンに比べて「歌唱力が落ちる」「でかすぎてトートが見えない(笑)」とか言われていたにしろ、たかこルドルフを観たかった。どんだけタータンより実力が下だとしても、ルドルフにはまず美貌があって欲しい、と心から思うから。
タータンの実力は認めているし、歌もダンスも素晴らしい。
でも、このルドルフ役だけは、「チガウ」としか思えない。
ごめんよ……。
芝居も、ビジュアルに足を取られて、わたしにはよくわからないし……見た目おっさんなのに、ピュアな少年、みたいな芝居がなんとも収まり悪くて。
ごめんよ……。
ルドルフでさえなければ、こんなにつらくなかったのになー。フーバーも鎌足も基経も、かっこよかったもん。
花組四分割面子について思ったことをゆるっとメモ。
2016年4月21日 タカラヅカ 花組別箱公演の振り分けが出ました。
全ツ『仮面のロマネスク』『Melodia-熱く美しき旋律-』、あきらバウ『アイラブアインシュタイン』、歌バウの『Bow Singing Workshop~花~』の、三分割だと思ってた。
トド様DSの存在を忘れていたのよ……。いちおー四分割なのか……、カレーくんは全ツでもあきらバウでもなく、トドDSなのか……。
『リンカーン』に引き続き、トドチームのカレーくん。歌手じゃないのに、歌要員。
それを言うなら、歌手じゃないのに歌バウ出演。
『Bow Singing Workshop』は他組出演者を見ても、「歌ウマが出る公演」ではなく、「歌の練習が必要な人も出る公演」なんだなと思う。
実際、難しいところだと思うのよ。
本当に「歌ウマだけ」に絞ったら、名もなき下級生や別格だらけになってしまい、チケットが売れにくい。世の中の人って、知らない人しか出ていないバウ公演に、時間とお金を割いて観に行かないらしいのよ。
「うまい歌を聴きたい」だけなら、無名のタカラジェンヌでなくて、他にもっと手軽なモノがあるから。
タカラヅカにお金を払うのは、「タカラヅカ」が観たいから。スターを観たいから。
ということでスターを出演させちゃうと、今度はチケットが取りづらくなっちゃったり。しかも、歌苦手なスターだったりしたら、「なんのための公演?」と意義が揺らいだり。
まあ、100周年以降バウや新公は売り切れが当たり前になったから、無名歌ウマさんたちだけでも大丈夫かもしんないけどね。
たぶん劇団も、『エンカレッジ・コンサート』時代のいろいろいろいろ大変だった記憶があるためだと思う。いくら建前が歌唱力云々のコンサートでも、スター出演は必須だって。
にしても花歌バウ、スターぶっ込みすぎやろ……。
カレー&マイティーって……それだけでもう、チケット取れる気がしない……。
てゆーか、宙・星・雪・花とキャストが発表になって、並べて見ると雪組だけおかしいと思うわ。
宙ずんちゃん(そら、もえこ)、星まおくん(しどりゅー)、雪ナシ(ひとこ)、花カレー(マイティー)
どの組も、センター張ることになる「バウ主演経験者」がいて、さらに新公主演者がいる。
バウ主演済みのスターが、芝居ではなく歌の主演をする、つー目的の公演よね。『エンカレ』と同じなら、メインのスターが1幕最後に歌い、彼の絶唱を最後に幕が下りるんだもの。トップスターと同等の演出ですよ。
なのに、雪だけバウ主演経験者がいない……。
新公主演したひとこがいるだけ。バウ主演経験もしてないのに、いきなりひとこに歌バウの1幕ラストをやらせるのか……。
他の別格スターを見回しても、雪組だけどうも選抜基準がおかしい気がする。
……まあ、わたしは雪担だから、誰が出てもいいっちゃいいんだけど。
友人の琴担が、各組歌バウキャストが出るたびうるさいので(笑)、あえてこうやってメイン出演者を整理して書き出してみた。
ここにことちゃんが入るのはおかしいでしょ? 星組だけバウ主演経験者2名になっちゃうよ、雪組がゼロなのに。
てことで、花歌バウもとてもたのしみです。カレー&マイティー以外にも、組担以外にも有名な歌ウマ揃えてきてるから、絶対マジ過酷チケ難だわ……うひゃー。
みりおくんの全ツは想定内のメンバー、てゆーかこの面子だと、トゥールベル夫人は仙名さんだよね?
そして、あきらバウも……マイティー2番手うれしいなと。
あきらバウは主な配役も出た。べーちゃん&みれいちゃんのダブルヒロインらしい。
こうきたか……。
ふつう、ベテラン男役のバウヒロは、経験不足の若い子を持ってくるんだけどな。……あきらだから、んな未知数な子を付けて、共倒れのリスクを負うよーなことはせんわな劇団も……。(あきらは好きだが、彼の実力を信頼してはいない・笑)
ベテランのべーちゃん、若手だけどすでにベテランの安定感みれいちゃん。このふたりなら、あきらをがっつり支えてくれるだろう!
わくわく。
全ツ『仮面のロマネスク』『Melodia-熱く美しき旋律-』、あきらバウ『アイラブアインシュタイン』、歌バウの『Bow Singing Workshop~花~』の、三分割だと思ってた。
トド様DSの存在を忘れていたのよ……。いちおー四分割なのか……、カレーくんは全ツでもあきらバウでもなく、トドDSなのか……。
『リンカーン』に引き続き、トドチームのカレーくん。歌手じゃないのに、歌要員。
それを言うなら、歌手じゃないのに歌バウ出演。
『Bow Singing Workshop』は他組出演者を見ても、「歌ウマが出る公演」ではなく、「歌の練習が必要な人も出る公演」なんだなと思う。
実際、難しいところだと思うのよ。
本当に「歌ウマだけ」に絞ったら、名もなき下級生や別格だらけになってしまい、チケットが売れにくい。世の中の人って、知らない人しか出ていないバウ公演に、時間とお金を割いて観に行かないらしいのよ。
「うまい歌を聴きたい」だけなら、無名のタカラジェンヌでなくて、他にもっと手軽なモノがあるから。
タカラヅカにお金を払うのは、「タカラヅカ」が観たいから。スターを観たいから。
ということでスターを出演させちゃうと、今度はチケットが取りづらくなっちゃったり。しかも、歌苦手なスターだったりしたら、「なんのための公演?」と意義が揺らいだり。
まあ、100周年以降バウや新公は売り切れが当たり前になったから、無名歌ウマさんたちだけでも大丈夫かもしんないけどね。
たぶん劇団も、『エンカレッジ・コンサート』時代のいろいろいろいろ大変だった記憶があるためだと思う。いくら建前が歌唱力云々のコンサートでも、スター出演は必須だって。
にしても花歌バウ、スターぶっ込みすぎやろ……。
カレー&マイティーって……それだけでもう、チケット取れる気がしない……。
てゆーか、宙・星・雪・花とキャストが発表になって、並べて見ると雪組だけおかしいと思うわ。
宙ずんちゃん(そら、もえこ)、星まおくん(しどりゅー)、雪ナシ(ひとこ)、花カレー(マイティー)
どの組も、センター張ることになる「バウ主演経験者」がいて、さらに新公主演者がいる。
バウ主演済みのスターが、芝居ではなく歌の主演をする、つー目的の公演よね。『エンカレ』と同じなら、メインのスターが1幕最後に歌い、彼の絶唱を最後に幕が下りるんだもの。トップスターと同等の演出ですよ。
なのに、雪だけバウ主演経験者がいない……。
新公主演したひとこがいるだけ。バウ主演経験もしてないのに、いきなりひとこに歌バウの1幕ラストをやらせるのか……。
他の別格スターを見回しても、雪組だけどうも選抜基準がおかしい気がする。
……まあ、わたしは雪担だから、誰が出てもいいっちゃいいんだけど。
友人の琴担が、各組歌バウキャストが出るたびうるさいので(笑)、あえてこうやってメイン出演者を整理して書き出してみた。
ここにことちゃんが入るのはおかしいでしょ? 星組だけバウ主演経験者2名になっちゃうよ、雪組がゼロなのに。
てことで、花歌バウもとてもたのしみです。カレー&マイティー以外にも、組担以外にも有名な歌ウマ揃えてきてるから、絶対マジ過酷チケ難だわ……うひゃー。
みりおくんの全ツは想定内のメンバー、てゆーかこの面子だと、トゥールベル夫人は仙名さんだよね?
そして、あきらバウも……マイティー2番手うれしいなと。
あきらバウは主な配役も出た。べーちゃん&みれいちゃんのダブルヒロインらしい。
こうきたか……。
ふつう、ベテラン男役のバウヒロは、経験不足の若い子を持ってくるんだけどな。……あきらだから、んな未知数な子を付けて、共倒れのリスクを負うよーなことはせんわな劇団も……。(あきらは好きだが、彼の実力を信頼してはいない・笑)
ベテランのべーちゃん、若手だけどすでにベテランの安定感みれいちゃん。このふたりなら、あきらをがっつり支えてくれるだろう!
わくわく。
近づく別れに、岐路を振り返る。@きんぐとわたし。
2016年4月20日 タカラヅカ きんぐを見ていると、何故にこうなった……、という気持ちになる。
きんぐというと銀橋ソロでひどい歌を披露する二枚目スター、みたいな認識になっていると思うけど……彼も、デビュー当時は「歌える人」だったんだよなあ……。
美形揃い、スター候補揃いと言われた花の89期。今でいう95期みたいな華やかな期で、入団当初から注目されていたひとりだった。
なにしろ元月組トップスター似の美貌、てのは大きなセールスポイントだもの。ずらり並んだ初舞台生の中でもわかりやすく目立つ。
当時は路線スター登竜門だったスカステの「スカイフェアリーズ」に最短の研3で抜擢、美貌と名前をまずお茶の間に知らしめた。無名の新人は、顔を売ることがなにより大事だものね。
役付きも順調。研2の新公でテルの役とかやってるし。バウで研3からすでに役が付いてるし、全ツではカーテン前とはいえ場面もらって「スター修業」してるし。将来のトップ候補のひとりなんだと組ファンにはよくわかる、そんな滑り出し。
最下の研4で『エンカレッジ・コンサート』出演。
研5の『エリザベート』で若手スター枠のジュラやって、新公ではルドルフ。そして、次の公演で、89期として最初の新公初主演。月組のみりおくんより早かったし、当時は花組のだいもんなんて本公演ではモブか子役、新公でも2~4番手役あたりをうろうろしているだけだった。
スター街道走ってたよな。
美形で(雪組では)長身で、歌も歌える。早くからスター扱いされていたからか、舞台からアグレッシブにアピールしてくる。
このまま行くと思ったのにな。
何故にこうなった……。
いちばん不思議なのが、歌。
きんぐって昔は、「歌える」認識だったのに。「可能性を持ちながらも歌唱力を発揮するチャンスが限られがちな若手」が出演することになっている『エンカレッジ・コンサート』で、ちゃんと歌っていたのに。
そりゃ雰囲気優先の歌声だったけど、研4であんだけ歌えて場面として成り立たせていたんだ、そのまま成長すれば十分「歌ウマ」になるでしょう。
新公時代は「歌に関しては、本役より上」と言われ続けてきたし。…………そりゃ、本役が水しぇんでしたから! 歌の基準値低かったと思うけど! 本公演では謎のメロディが、「新公ではじめてわかった」とか、あったりまえでしたけど!
当時のヅカは「音痴大歓迎」シフトだったため、スターに歌唱力は問われなかった。そんななか、きんぐは「歌唱力は問わない」他のスターたちに比べ、よっぽど「歌ウマ」だったのよ。
あのまま歌唱力を磨いてくれると、思ってた。せっかくトウコちゃんに似てるんだし、本人も『エンカレ』でトウコの歌を歌うくらいだし、トウコの歌唱力を目指して欲しかった……。
それがいつの頃からか、「背が高くて歌のヘタなトウコ」とか言われるようになり……ダメじゃん、ソコ大事なとこなのに!
歌唱力が伸びなかったこと、てゆーか退化してないか……? てな感じになっているのも残念極まりないのだけど。
もうひとつ不思議なのが、ヘタレキャラになったこと。
下級生時代は超肉食系っていうか、雪組にはめずらしくガツガツ前に出て来る子、って感じだったのになあ。
抜擢が早かったから、単に与えられた役目を果たすためになりふり構ってなかったら、ガツガツして見えた、ってことなのかしら。
気がついたらきんぐさん、ヘタレキャラになってた。
『ノン ノン シュガー!!』以来だと思うけど。そこでヘタレキャラやって直後の『エリザベート』でヘタレルドルフやって、『シルバー・ローズ・クロニクル』でもヘタレキャラやって。さらに次の『ロシアン・ブルー』でもヘタレキャラやって。
1年間ヘタレキャラばっかやってたら、すっかりヘタレキャラ一丁上がり!って感じになってた。
本人は「フェロモン・スタァ」だと思っていたみたいだけど……わたしとその周囲では「ヘタレキャラ」ゆえに、ショーでキザりまくるのを「微笑ましく」見守る、という位置が定着した。
なんであんなにヘタレちゃったんだ……早期抜擢の鼻息荒くぶんぶんぶっ飛ばしている男の子だったのに……。
やっぱり、「実力」かなあ。
歌唱力もそうだけど、基本となる技術がふんだんにあれば、舞台でヘタレることも、キザりがオモシロになっちゃうこともなかったと思う……。
スタート時点では他の同世代の子よりうまかったし、抜擢されて経験も与えてもらっていたから、優に先を進んでいた。
でも、そこから技術は向上しないまま、持って生まれた長身と美貌だけで来てしまった。
もったいない……。
もう少し、なんとかならなかったんだろうか……。
わたしはオラオラ言ってた頃のきんぐも愛着持って見ていたし、まあその、ぶっちゃけヘタレてからの彼が好みど真ん中だったわけなんだが。だもんで、わたしがこんなこと言っても「でも、そんなきんぐが好きなんでしょ?」はいそうです、そんなきんぐだから好きなんです……なんだけど、でも。
でも。
もどかしい。
じれったい。
彼にはもっと、別の未来もあっただろうに……そう思えるだけに、くやしくて。
結局きんぐは、バウ主演はおろか、バウ2番手すらなかったもんなあ。
なのにショーでは銀橋ソロもらってたし。ふつー、銀橋ソロ常連クラスだと、別箱2番手くらいはしてるもんですが。
新公2回も主演してるのになあ。
学年が上がってもヘタレなままで、下級生スターの台頭で、きんぐはもう路線スターくくりではないんだろうなと、わかっちゃいたけれど。
それでもまだ、スター枠ではいられたし。
きんぐに止めを刺したのは、ほんとのとこ、大ちゃんの組替えだと思う。
大ちゃんが雪組にやって来る、とわかったときに思ったことは「きんぐがいるのに?」だった。
大ちゃんときんぐって、得意分野も苦手分野も丸かぶりしてる。
長身美形で新公2回主演してるけど路線コースからは外れていて、得意技は銀橋でのキザり、ウインク、一本釣り、そして学年のわりにいろいろ技術微妙で、潔く音痴。
こんだけ丸かぶりな人がくると、きんぐやばいなと思った。
学年順のタカラヅカ、大ちゃんの方が上級生だし、パイがひとつしかない場合、学年順で大ちゃんが得て、きんぐには回らない。や、大ちゃんに含みはないよ。ただ、事実として。
や、キャラかぶりだからこそ、きんぐと大ちゃんが並び立つなんて「夢の競演!!」とも思ったけど(笑)、ふたりの銀橋とか、ものすげーことになってて耳は大変、目にはキラキラ、楽しかったけど!
左之助役が取れなかったときに、覚悟した。ああ、きんぐはここまでなんだなって。きっと退団しちゃうんだろうなって。……誰にも言えなかったけど。
もしも大ちゃんがいなかったら、左之助は順番的にもキャラクタ的にも、きんぐに回ってくる可能性が高かった。いや、大ちゃんがいてもなお、きんぐが取るくらいでなきゃ、今後生きづらかったろう。
大ちゃんやがおりと違い、きんぐは本当の老け役とか脇の役、下級生主演バウの脇はやっていない。
脇でもなく、キャラと立ち位置的に合っていた花形役も取れない。
これは、覚悟するよ。
何故にこうなった。
あんなに華やかな下級生時代だったのに。
ヘタレてからのきんぐが好きよ。今のきんぐが好きよ。
出会えて良かった。今の君に会えて良かった。
そう思うこととは別に、もどかしくて、切ない。
ナニかボタンが掛け違っていれば、今、きんぐとの別れを迎えずに済んだのかもしれない。
そう思えて。
きんぐというと銀橋ソロでひどい歌を披露する二枚目スター、みたいな認識になっていると思うけど……彼も、デビュー当時は「歌える人」だったんだよなあ……。
美形揃い、スター候補揃いと言われた花の89期。今でいう95期みたいな華やかな期で、入団当初から注目されていたひとりだった。
なにしろ元月組トップスター似の美貌、てのは大きなセールスポイントだもの。ずらり並んだ初舞台生の中でもわかりやすく目立つ。
当時は路線スター登竜門だったスカステの「スカイフェアリーズ」に最短の研3で抜擢、美貌と名前をまずお茶の間に知らしめた。無名の新人は、顔を売ることがなにより大事だものね。
役付きも順調。研2の新公でテルの役とかやってるし。バウで研3からすでに役が付いてるし、全ツではカーテン前とはいえ場面もらって「スター修業」してるし。将来のトップ候補のひとりなんだと組ファンにはよくわかる、そんな滑り出し。
最下の研4で『エンカレッジ・コンサート』出演。
研5の『エリザベート』で若手スター枠のジュラやって、新公ではルドルフ。そして、次の公演で、89期として最初の新公初主演。月組のみりおくんより早かったし、当時は花組のだいもんなんて本公演ではモブか子役、新公でも2~4番手役あたりをうろうろしているだけだった。
スター街道走ってたよな。
美形で(雪組では)長身で、歌も歌える。早くからスター扱いされていたからか、舞台からアグレッシブにアピールしてくる。
このまま行くと思ったのにな。
何故にこうなった……。
いちばん不思議なのが、歌。
きんぐって昔は、「歌える」認識だったのに。「可能性を持ちながらも歌唱力を発揮するチャンスが限られがちな若手」が出演することになっている『エンカレッジ・コンサート』で、ちゃんと歌っていたのに。
そりゃ雰囲気優先の歌声だったけど、研4であんだけ歌えて場面として成り立たせていたんだ、そのまま成長すれば十分「歌ウマ」になるでしょう。
新公時代は「歌に関しては、本役より上」と言われ続けてきたし。…………そりゃ、本役が水しぇんでしたから! 歌の基準値低かったと思うけど! 本公演では謎のメロディが、「新公ではじめてわかった」とか、あったりまえでしたけど!
当時のヅカは「音痴大歓迎」シフトだったため、スターに歌唱力は問われなかった。そんななか、きんぐは「歌唱力は問わない」他のスターたちに比べ、よっぽど「歌ウマ」だったのよ。
あのまま歌唱力を磨いてくれると、思ってた。せっかくトウコちゃんに似てるんだし、本人も『エンカレ』でトウコの歌を歌うくらいだし、トウコの歌唱力を目指して欲しかった……。
それがいつの頃からか、「背が高くて歌のヘタなトウコ」とか言われるようになり……ダメじゃん、ソコ大事なとこなのに!
歌唱力が伸びなかったこと、てゆーか退化してないか……? てな感じになっているのも残念極まりないのだけど。
もうひとつ不思議なのが、ヘタレキャラになったこと。
下級生時代は超肉食系っていうか、雪組にはめずらしくガツガツ前に出て来る子、って感じだったのになあ。
抜擢が早かったから、単に与えられた役目を果たすためになりふり構ってなかったら、ガツガツして見えた、ってことなのかしら。
気がついたらきんぐさん、ヘタレキャラになってた。
『ノン ノン シュガー!!』以来だと思うけど。そこでヘタレキャラやって直後の『エリザベート』でヘタレルドルフやって、『シルバー・ローズ・クロニクル』でもヘタレキャラやって。さらに次の『ロシアン・ブルー』でもヘタレキャラやって。
1年間ヘタレキャラばっかやってたら、すっかりヘタレキャラ一丁上がり!って感じになってた。
本人は「フェロモン・スタァ」だと思っていたみたいだけど……わたしとその周囲では「ヘタレキャラ」ゆえに、ショーでキザりまくるのを「微笑ましく」見守る、という位置が定着した。
なんであんなにヘタレちゃったんだ……早期抜擢の鼻息荒くぶんぶんぶっ飛ばしている男の子だったのに……。
やっぱり、「実力」かなあ。
歌唱力もそうだけど、基本となる技術がふんだんにあれば、舞台でヘタレることも、キザりがオモシロになっちゃうこともなかったと思う……。
スタート時点では他の同世代の子よりうまかったし、抜擢されて経験も与えてもらっていたから、優に先を進んでいた。
でも、そこから技術は向上しないまま、持って生まれた長身と美貌だけで来てしまった。
もったいない……。
もう少し、なんとかならなかったんだろうか……。
わたしはオラオラ言ってた頃のきんぐも愛着持って見ていたし、まあその、ぶっちゃけヘタレてからの彼が好みど真ん中だったわけなんだが。だもんで、わたしがこんなこと言っても「でも、そんなきんぐが好きなんでしょ?」はいそうです、そんなきんぐだから好きなんです……なんだけど、でも。
でも。
もどかしい。
じれったい。
彼にはもっと、別の未来もあっただろうに……そう思えるだけに、くやしくて。
結局きんぐは、バウ主演はおろか、バウ2番手すらなかったもんなあ。
なのにショーでは銀橋ソロもらってたし。ふつー、銀橋ソロ常連クラスだと、別箱2番手くらいはしてるもんですが。
新公2回も主演してるのになあ。
学年が上がってもヘタレなままで、下級生スターの台頭で、きんぐはもう路線スターくくりではないんだろうなと、わかっちゃいたけれど。
それでもまだ、スター枠ではいられたし。
きんぐに止めを刺したのは、ほんとのとこ、大ちゃんの組替えだと思う。
大ちゃんが雪組にやって来る、とわかったときに思ったことは「きんぐがいるのに?」だった。
大ちゃんときんぐって、得意分野も苦手分野も丸かぶりしてる。
長身美形で新公2回主演してるけど路線コースからは外れていて、得意技は銀橋でのキザり、ウインク、一本釣り、そして学年のわりにいろいろ技術微妙で、潔く音痴。
こんだけ丸かぶりな人がくると、きんぐやばいなと思った。
学年順のタカラヅカ、大ちゃんの方が上級生だし、パイがひとつしかない場合、学年順で大ちゃんが得て、きんぐには回らない。や、大ちゃんに含みはないよ。ただ、事実として。
や、キャラかぶりだからこそ、きんぐと大ちゃんが並び立つなんて「夢の競演!!」とも思ったけど(笑)、ふたりの銀橋とか、ものすげーことになってて耳は大変、目にはキラキラ、楽しかったけど!
左之助役が取れなかったときに、覚悟した。ああ、きんぐはここまでなんだなって。きっと退団しちゃうんだろうなって。……誰にも言えなかったけど。
もしも大ちゃんがいなかったら、左之助は順番的にもキャラクタ的にも、きんぐに回ってくる可能性が高かった。いや、大ちゃんがいてもなお、きんぐが取るくらいでなきゃ、今後生きづらかったろう。
大ちゃんやがおりと違い、きんぐは本当の老け役とか脇の役、下級生主演バウの脇はやっていない。
脇でもなく、キャラと立ち位置的に合っていた花形役も取れない。
これは、覚悟するよ。
何故にこうなった。
あんなに華やかな下級生時代だったのに。
ヘタレてからのきんぐが好きよ。今のきんぐが好きよ。
出会えて良かった。今の君に会えて良かった。
そう思うこととは別に、もどかしくて、切ない。
ナニかボタンが掛け違っていれば、今、きんぐとの別れを迎えずに済んだのかもしれない。
そう思えて。