いまさら初日の視界・その1。@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-
2016年2月19日 タカラヅカ 『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』初日の観劇メモ。
……今さら初日。
すでに2週間経過、その間何度も観に行って、代役感想まで書いているのに。
初日のメモを文章化してUPすることを放棄し、他公演感想書くのに忙しかったのね。
もうそれでいいか、とも思ったけど、せっかくメモ取ったんだから、このまま無駄にするのは惜しいなと思い、リサイクル(笑)。
つっても、今さら「初日です、ドキドキ☆」てな文章化は白々しいので、初日のメモを載せつつ、それについての追記やツッコミも入れて行こうかと。
時系列は正しくない、前後してる。でも直す気なし、メモした順番のまま。
・きんぐからだー!
→幕開きに登場するのが桂@きんぐ。これはうれしいね。
・新選組! れいこ、ひとこ。
→斎藤@咲ちゃんのことは書いてないっす……。
・剣心かっけー! 銀橋ソロなんだありゃあ。
→ちぎくんの歌唱力のことではありません。
歌。メロディにショックを受けた。え、演歌……? いきなりこんな曲調で、「『るろ剣』ファンです、はじめてタカラヅカ観ます」な人たちドン引きしない? ……という意味。
・だいもん登場。やだこの人変。言ってること意味わかんない。バカ? バカなの?
→加納@だいもんがあまりにDQN全開なことをまくしたてるので、唖然としている様子。
ここほんとひどいわ。イケコ、ナニがしたかったんだ。
・ヒメ久しぶりに見た! お帰りー! 朝風くんは旦那呼び似合うなー。
・プロローグかっこいー。翼くん新選組!
・だいもん生着替え。髪の毛ばっさー。
・まなはる瓦版売り! 歌ってる、かわいい。あすくん新聞売り、歌ってる、かわいい。
てゆーかこのふたりかわいすぎ。
・タジィやめちゃやだー。
・みゆちゃんかわいいなー。みちるちゃん、男の子だー。
・翼くん三枚目。台詞聞き取りにくい、もっとゆっくり喋ってほしい。せっかく笑わせる役なのにな。
・レオ様壺振り!! うきゃー、かっけー、でも笑えるー。
やくざさんたちなんかすごい。バラエティ豊か。まちくんとおーじが目に付く……ってゆーかおーじくんの髪型!!
→比留間組のみなさんのことですな。
おーじくんの髪型がマジ二次元。
・翔くん?! 年齢不詳だなあ。声が子どもみたいだから、ちびっこギャングみたいにも見える。それはそれで味かも。
→観柳@翔くん登場。賭博でわざと勝たせてもらって悦に入っているため、余計に子どもっぽく見える。
・弥彦うまいな。この子好き。
→弥彦@みちるちゃんを救出したあとの剣心との銀橋。ここの場面好きだ。弥彦いい子だ。そのあとの、薫@みゆちゃんを加えてのやり取りも好き。
・技説明の歌があるのか……。原作ファンへのサービスかな。ヅカファンにはこれ、不要じゃ……?
・でも、門下生ダンサーズの面子が豪華! きんぐ! きんぐ! かわいい、笑ってるーー!!
・やくざさんたち、人数増えてる(笑)。しかし縣くん目立つな。出て来ると絶対わかる。
・がおりにいろいろとまどう。イベントのコスプレ感……。これくらい嘘くさい方が、いっそいいのかな。
→比留間組の神谷道場襲撃。
ここはほんと、雪組イケメンズたちの「本気」を楽しむところ。リピート観劇では比留間組の点呼をしているだけであっという間に終わってしまう。
・翼くんはずっと警官役なのかな。
・やっとだいもん出て来たー! でも絶好調に変な人だー!
……てゆーかさ。変態?
→芥子の花相手に悶えつつ歌うだいもんさん。新選組時代も変な人だったけど、さらに手が付けられなくなっている感じ。
まあ、イケコの悪役だから仕方ないけど……。
・阿片患者の点呼が終わってません! 朝風先輩見てるだけで終わってしまった!
・縣くんの台詞、はじめてまともに聞いたような。え、ふつうにうまくない?
→清里@縣。学年からするとすげー大役もらってるなあ。
・剣心の影@ひとこ、巴@あんり、いいなあ。すげえドラマがある。
しかし、剣心の頬のふたつめの傷、どうして巴が付けたのか、この演出でアニメ見てない人にわかるの? 偶然付いたんじゃないんだよ? 意志を持って刻んだんだよ?
・赤べこーー!!
やだ女の子たちかわいいかわいいかわいい。くらっち歌ってる、のぞみちゃんすげーかわいい、美少女!
・大ちゃん……!!
→左之助@大ちゃん登場の口上は、初日は客席が固唾を呑んでました。どこに着地するかわかんないんだもん。
翌日以降は、わかってて眺めてられるけど。
・蒼紫出たーー!
・すぐ引っ込んだーー!
→動く客席。オペラグラスが一斉に上がる(笑)。そしてすぐ下がる(笑)。
・蒼紫、再登場だーー!
・お庭番衆出たーー!
→動く客席、再び(笑)。
・蒼紫&お庭番衆すごい。
・れいこがんばってる、すげーがんばってる。顔に「緊張」とか「真剣」とか書いてある……大丈夫か蒼紫。んなガチガチで蒼紫。
・れいこの歌はそれでもまだいい。アリだ。男役の声だ。しかし。
・お庭番衆の歌は、なんとかならんかったんやろか……。彼らは歌わない方がよかったのでは。
→蒼紫@れいこの歌まではよかったんだ。が、そのあとお庭番衆たちがコーラスをはじめると、歌声が一気に「オンナノコ」……。AKB的な、ハーモニー関係ナシにただ「みんなで」歌ってる感じがすごくトホホに感じる。
お庭番衆はビジュアルと動きがすごくて、登場したときの「おおっ!!」という高揚感・期待感があるだけに、「オンナノコ」として歌い出されるとギャップがひどい。
みんなひとりずつで喋る分には男役なんだけど、ダンスしながらのコーラスだとオンナノコアイドルユニットになってしまう……。
・ホテル王キターー! ベネディクトキターー!
・既視感パネェ。『オーシャンズ11』? 『スカピン』? しかし、『オーシャンズ11』よりも『スカピン』よりも、すっげー地味な画面……。
・お金ないのかな……。ジェラールさんにではなく、歌劇団に。もっと予算出してほしかったなあ。
・朝風先輩とタジィのシェフコスプレ!! うきゃ~~!! かっけーかっけーかっけー。
・きんぐキターー! うさんくさいガイジンーー!
とりあえず、1幕までのメモ。
……咲ちゃんにまったく触れてないなヲイ。
ナニ気に剣心のことも書いてないような……。
や、剣心はほら主役だから、わざわざメモしてないだけで。
剣心に泣かされるのは、実はもっとあとになってからなんだよねー……。それはまたおいおい書く。
……今さら初日。
すでに2週間経過、その間何度も観に行って、代役感想まで書いているのに。
初日のメモを文章化してUPすることを放棄し、他公演感想書くのに忙しかったのね。
もうそれでいいか、とも思ったけど、せっかくメモ取ったんだから、このまま無駄にするのは惜しいなと思い、リサイクル(笑)。
つっても、今さら「初日です、ドキドキ☆」てな文章化は白々しいので、初日のメモを載せつつ、それについての追記やツッコミも入れて行こうかと。
時系列は正しくない、前後してる。でも直す気なし、メモした順番のまま。
・きんぐからだー!
→幕開きに登場するのが桂@きんぐ。これはうれしいね。
・新選組! れいこ、ひとこ。
→斎藤@咲ちゃんのことは書いてないっす……。
・剣心かっけー! 銀橋ソロなんだありゃあ。
→ちぎくんの歌唱力のことではありません。
歌。メロディにショックを受けた。え、演歌……? いきなりこんな曲調で、「『るろ剣』ファンです、はじめてタカラヅカ観ます」な人たちドン引きしない? ……という意味。
・だいもん登場。やだこの人変。言ってること意味わかんない。バカ? バカなの?
→加納@だいもんがあまりにDQN全開なことをまくしたてるので、唖然としている様子。
ここほんとひどいわ。イケコ、ナニがしたかったんだ。
・ヒメ久しぶりに見た! お帰りー! 朝風くんは旦那呼び似合うなー。
・プロローグかっこいー。翼くん新選組!
・だいもん生着替え。髪の毛ばっさー。
・まなはる瓦版売り! 歌ってる、かわいい。あすくん新聞売り、歌ってる、かわいい。
てゆーかこのふたりかわいすぎ。
・タジィやめちゃやだー。
・みゆちゃんかわいいなー。みちるちゃん、男の子だー。
・翼くん三枚目。台詞聞き取りにくい、もっとゆっくり喋ってほしい。せっかく笑わせる役なのにな。
・レオ様壺振り!! うきゃー、かっけー、でも笑えるー。
やくざさんたちなんかすごい。バラエティ豊か。まちくんとおーじが目に付く……ってゆーかおーじくんの髪型!!
→比留間組のみなさんのことですな。
おーじくんの髪型がマジ二次元。
・翔くん?! 年齢不詳だなあ。声が子どもみたいだから、ちびっこギャングみたいにも見える。それはそれで味かも。
→観柳@翔くん登場。賭博でわざと勝たせてもらって悦に入っているため、余計に子どもっぽく見える。
・弥彦うまいな。この子好き。
→弥彦@みちるちゃんを救出したあとの剣心との銀橋。ここの場面好きだ。弥彦いい子だ。そのあとの、薫@みゆちゃんを加えてのやり取りも好き。
・技説明の歌があるのか……。原作ファンへのサービスかな。ヅカファンにはこれ、不要じゃ……?
・でも、門下生ダンサーズの面子が豪華! きんぐ! きんぐ! かわいい、笑ってるーー!!
・やくざさんたち、人数増えてる(笑)。しかし縣くん目立つな。出て来ると絶対わかる。
・がおりにいろいろとまどう。イベントのコスプレ感……。これくらい嘘くさい方が、いっそいいのかな。
→比留間組の神谷道場襲撃。
ここはほんと、雪組イケメンズたちの「本気」を楽しむところ。リピート観劇では比留間組の点呼をしているだけであっという間に終わってしまう。
・翼くんはずっと警官役なのかな。
・やっとだいもん出て来たー! でも絶好調に変な人だー!
……てゆーかさ。変態?
→芥子の花相手に悶えつつ歌うだいもんさん。新選組時代も変な人だったけど、さらに手が付けられなくなっている感じ。
まあ、イケコの悪役だから仕方ないけど……。
・阿片患者の点呼が終わってません! 朝風先輩見てるだけで終わってしまった!
・縣くんの台詞、はじめてまともに聞いたような。え、ふつうにうまくない?
→清里@縣。学年からするとすげー大役もらってるなあ。
・剣心の影@ひとこ、巴@あんり、いいなあ。すげえドラマがある。
しかし、剣心の頬のふたつめの傷、どうして巴が付けたのか、この演出でアニメ見てない人にわかるの? 偶然付いたんじゃないんだよ? 意志を持って刻んだんだよ?
・赤べこーー!!
やだ女の子たちかわいいかわいいかわいい。くらっち歌ってる、のぞみちゃんすげーかわいい、美少女!
・大ちゃん……!!
→左之助@大ちゃん登場の口上は、初日は客席が固唾を呑んでました。どこに着地するかわかんないんだもん。
翌日以降は、わかってて眺めてられるけど。
・蒼紫出たーー!
・すぐ引っ込んだーー!
→動く客席。オペラグラスが一斉に上がる(笑)。そしてすぐ下がる(笑)。
・蒼紫、再登場だーー!
・お庭番衆出たーー!
→動く客席、再び(笑)。
・蒼紫&お庭番衆すごい。
・れいこがんばってる、すげーがんばってる。顔に「緊張」とか「真剣」とか書いてある……大丈夫か蒼紫。んなガチガチで蒼紫。
・れいこの歌はそれでもまだいい。アリだ。男役の声だ。しかし。
・お庭番衆の歌は、なんとかならんかったんやろか……。彼らは歌わない方がよかったのでは。
→蒼紫@れいこの歌まではよかったんだ。が、そのあとお庭番衆たちがコーラスをはじめると、歌声が一気に「オンナノコ」……。AKB的な、ハーモニー関係ナシにただ「みんなで」歌ってる感じがすごくトホホに感じる。
お庭番衆はビジュアルと動きがすごくて、登場したときの「おおっ!!」という高揚感・期待感があるだけに、「オンナノコ」として歌い出されるとギャップがひどい。
みんなひとりずつで喋る分には男役なんだけど、ダンスしながらのコーラスだとオンナノコアイドルユニットになってしまう……。
・ホテル王キターー! ベネディクトキターー!
・既視感パネェ。『オーシャンズ11』? 『スカピン』? しかし、『オーシャンズ11』よりも『スカピン』よりも、すっげー地味な画面……。
・お金ないのかな……。ジェラールさんにではなく、歌劇団に。もっと予算出してほしかったなあ。
・朝風先輩とタジィのシェフコスプレ!! うきゃ~~!! かっけーかっけーかっけー。
・きんぐキターー! うさんくさいガイジンーー!
とりあえず、1幕までのメモ。
……咲ちゃんにまったく触れてないなヲイ。
ナニ気に剣心のことも書いてないような……。
や、剣心はほら主役だから、わざわざメモしてないだけで。
剣心に泣かされるのは、実はもっとあとになってからなんだよねー……。それはまたおいおい書く。
『For the people -リンカーン 自由を求めた男-』、トドロキ主演。
ええ、トド様。
トド様、似合いすぎ。
や、最初ポスター見たときから「きゃ~~☆」ってテンション上がりましたよ(笑)。
あんな顔一周ヒゲでなお美しい男が、他にいる?
トド様の美しさを改めて知ったわ……。はふー。
でもって「リンカーン」って段階で、わくわくっすよ。
トドって芸風的に、キャラ的に、吠える役が似合うの。
皇帝とか総統とか政治家とか指導者とか。
民衆の前で、演説カマす役が似合うの!
あの美貌と存在感、そして、声。
舞台センターでばーーん!! どーーん!! とする役が似合うのよおお。
『JFK』のキング牧師役で、どんだけときめいたか……。
幕開きからあの野太い声でゴスペルを唸り出すのよ、正論を語るメッセージソングは、トドの得意分野よーー!
だもんで、期待してました。
トドのリンカーン。
しかも、相手役が仙名さん。実力派ですよ、支えなくても自分で立って、ブッシュの中でもびしばし道を切り開いて進んでくれますよ。
2番手がカレーくんなのは、実力と相性的にどうかなと不安はありましたが。
『南太平洋』でマカゼがなんか頼もしく成長していたし、ここはカレーくんも成長見込み、どんな化学変化が見られるのかわくわく。
あきらやマイティーも出るし、キャストいいよなー。『Ernest in Love』が主要4役以外モブだから、役者たちをこっちの公演に集めることが出来たんだな。ゼイタクな公演だな~~。
でもって、実際に観てみて。
実にいいトドロキだ。
吠えるトドロキ。
説教するトドロキ。
正論を語るトドロキ。
大好物だ(笑)。
主題歌の「♪Government of the people~」の「Government」がぞくぞくするほど好き。
吠えて吠えて、もって吠えてーーっ。
トドのトドらしさ全開で、実に楽しい時間でした。
相手役の仙名さんはロリ風味を持たない人なので、トドと並んでも違和感少ない。そりゃよく見れば若いから肌の質感とか違いすぎるけど、舞台の上で役を演じている限り問題なく、ああ良い相手役さんだなあとしみじみ。
ちゃんと美人だから、ふたりの男に取り合われるのも納得だし。
小娘なときより、大人になってからの落ち着き、揺るがなさがあるのが仙名さんのいいところだな。
てゆーか、頑なさ? 仙名さんの芸風ってわりと手強いというか、実はあまりいろんなものには染まらず、頑なだよね(笑)。
トドは強いから大丈夫、仙名さんのままでいい。
トド主演公演にヒロインとして出るトップ娘役候補の娘さんとか、2番手で出るトップ路線の男役スターとか、公演を通してなんかとてもうまくなっている、ということが今まで繰り返されてきた。
トドは路線スターを鍛えることが出来る人なのかしら。真偽は知らぬが、そうだといいなと思う。理事でありながら主演もやってんだもん、若者の育成もやってくれなきゃだわ。
今回のヒロイン仙名さんは新公ヒロインをやっていない、別格スターさんなので、今回のトドの育成予定スターではないんだろう。
だからきっと、今回はカレーくんなんだろうなと思っていた。や、わたしが勝手にな。
んで実際、カレーくんうまくなってる? 思ったよりぜんぜん歌えていて、トド効果すごいな、とか思ったんだけど。
それより驚いたのは、あきらだった。
あ、あれ。
あきらもなんか、うまくなってる……。
あきらって、顔と立場のわりになんも出来ない人認識っつーか、なんでも出来そうな顔と立場ゆえに余計そう見えているのかもしんないけど、最近残念さが目立ってきてるなと思っていたところだったので。
なんか、あきらすごい。
こんな役できるとか思ってなかった。あきら比なだけだとしても、求められる役割に、食らいついてるよね? いやその、わたしの最近のあきら評価が低かったせいかもしんないけど、なんか意外、うれしいーー!
所詮あきらスキーなので。
あきらがかっこよくて、目から水が出ますわ……。
そして、なんといってもマイティー。
なんなの、あの美しさ。あのキラキラっぷり。
最近のマイティーこわい。アイドル的な美貌とキラキラを身に付けていってる。いぶし銀系だと昔は思ってたのに。
てゆーかマイティーの役、おいしすぎない……? びっくりしたわ。
しかし黒人さんがみんな、黒すぎる……。
そして、タカラジェンヌとはいえ、あそこまで黒くすると美しく見えないんだな。それが残念だわ……あそこまでやらなくても、と。
べーちゃんなんかべーちゃんに見えなくて気づくのに時差があったし、他の子も「知ってるはずなのにわからない」って点呼が途中で途切れたわ……。
そして、「あそこまで黒くすると美しく見えない」のに、カレーが美しくてびびる。
カレーくんって、ほんまに美形やな……あの色でそれでも美しいわ。カレーの美貌の底力を見た。
原田演出が、派手さとあざとさを増しているのがいい。
好みの話ではまったくないのだけど、トドを好きで出演者が好きだと楽しめるし、わかりやすく感動させてくれる、波に乗せてくれる演出があるのはいい。
トドにあの声で「♪Government of the people~」って歌わせてくれただけでも、わたしとしては拳を振り上げて喜んでおきます(笑)。
ええ、トド様。
トド様、似合いすぎ。
や、最初ポスター見たときから「きゃ~~☆」ってテンション上がりましたよ(笑)。
あんな顔一周ヒゲでなお美しい男が、他にいる?
トド様の美しさを改めて知ったわ……。はふー。
でもって「リンカーン」って段階で、わくわくっすよ。
トドって芸風的に、キャラ的に、吠える役が似合うの。
皇帝とか総統とか政治家とか指導者とか。
民衆の前で、演説カマす役が似合うの!
あの美貌と存在感、そして、声。
舞台センターでばーーん!! どーーん!! とする役が似合うのよおお。
『JFK』のキング牧師役で、どんだけときめいたか……。
幕開きからあの野太い声でゴスペルを唸り出すのよ、正論を語るメッセージソングは、トドの得意分野よーー!
だもんで、期待してました。
トドのリンカーン。
しかも、相手役が仙名さん。実力派ですよ、支えなくても自分で立って、ブッシュの中でもびしばし道を切り開いて進んでくれますよ。
2番手がカレーくんなのは、実力と相性的にどうかなと不安はありましたが。
『南太平洋』でマカゼがなんか頼もしく成長していたし、ここはカレーくんも成長見込み、どんな化学変化が見られるのかわくわく。
あきらやマイティーも出るし、キャストいいよなー。『Ernest in Love』が主要4役以外モブだから、役者たちをこっちの公演に集めることが出来たんだな。ゼイタクな公演だな~~。
でもって、実際に観てみて。
実にいいトドロキだ。
吠えるトドロキ。
説教するトドロキ。
正論を語るトドロキ。
大好物だ(笑)。
主題歌の「♪Government of the people~」の「Government」がぞくぞくするほど好き。
吠えて吠えて、もって吠えてーーっ。
トドのトドらしさ全開で、実に楽しい時間でした。
相手役の仙名さんはロリ風味を持たない人なので、トドと並んでも違和感少ない。そりゃよく見れば若いから肌の質感とか違いすぎるけど、舞台の上で役を演じている限り問題なく、ああ良い相手役さんだなあとしみじみ。
ちゃんと美人だから、ふたりの男に取り合われるのも納得だし。
小娘なときより、大人になってからの落ち着き、揺るがなさがあるのが仙名さんのいいところだな。
てゆーか、頑なさ? 仙名さんの芸風ってわりと手強いというか、実はあまりいろんなものには染まらず、頑なだよね(笑)。
トドは強いから大丈夫、仙名さんのままでいい。
トド主演公演にヒロインとして出るトップ娘役候補の娘さんとか、2番手で出るトップ路線の男役スターとか、公演を通してなんかとてもうまくなっている、ということが今まで繰り返されてきた。
トドは路線スターを鍛えることが出来る人なのかしら。真偽は知らぬが、そうだといいなと思う。理事でありながら主演もやってんだもん、若者の育成もやってくれなきゃだわ。
今回のヒロイン仙名さんは新公ヒロインをやっていない、別格スターさんなので、今回のトドの育成予定スターではないんだろう。
だからきっと、今回はカレーくんなんだろうなと思っていた。や、わたしが勝手にな。
んで実際、カレーくんうまくなってる? 思ったよりぜんぜん歌えていて、トド効果すごいな、とか思ったんだけど。
それより驚いたのは、あきらだった。
あ、あれ。
あきらもなんか、うまくなってる……。
あきらって、顔と立場のわりになんも出来ない人認識っつーか、なんでも出来そうな顔と立場ゆえに余計そう見えているのかもしんないけど、最近残念さが目立ってきてるなと思っていたところだったので。
なんか、あきらすごい。
こんな役できるとか思ってなかった。あきら比なだけだとしても、求められる役割に、食らいついてるよね? いやその、わたしの最近のあきら評価が低かったせいかもしんないけど、なんか意外、うれしいーー!
所詮あきらスキーなので。
あきらがかっこよくて、目から水が出ますわ……。
そして、なんといってもマイティー。
なんなの、あの美しさ。あのキラキラっぷり。
最近のマイティーこわい。アイドル的な美貌とキラキラを身に付けていってる。いぶし銀系だと昔は思ってたのに。
てゆーかマイティーの役、おいしすぎない……? びっくりしたわ。
しかし黒人さんがみんな、黒すぎる……。
そして、タカラジェンヌとはいえ、あそこまで黒くすると美しく見えないんだな。それが残念だわ……あそこまでやらなくても、と。
べーちゃんなんかべーちゃんに見えなくて気づくのに時差があったし、他の子も「知ってるはずなのにわからない」って点呼が途中で途切れたわ……。
そして、「あそこまで黒くすると美しく見えない」のに、カレーが美しくてびびる。
カレーくんって、ほんまに美形やな……あの色でそれでも美しいわ。カレーの美貌の底力を見た。
原田演出が、派手さとあざとさを増しているのがいい。
好みの話ではまったくないのだけど、トドを好きで出演者が好きだと楽しめるし、わかりやすく感動させてくれる、波に乗せてくれる演出があるのはいい。
トドにあの声で「♪Government of the people~」って歌わせてくれただけでも、わたしとしては拳を振り上げて喜んでおきます(笑)。
物語がなくても。@For the people -リンカーン 自由を求めた男-
2016年2月17日 タカラヅカ 最近ほんとわたし、ボケたわ……。
チケットだぶらせない、ちゃんと気をつけるとあれほど肝に銘じたのに、また同じことをやってしまったニャ……。
『For the people -リンカーン 自由を求めた男-』初日と、音楽学校文化祭をダブらせた。
や、『リンカーン』初日は、意図的に取るの。トドファンですから、彼の初日は観たい。挨拶だって聞きたい。こちらは、取る意志さえあれば、取れる。900席のうちの多くは市場に出回るのだから。
でも文化祭はね、「手に入らない」のが基本。500席のうち、関係者以外に発売されるのは、ほんのわずか。だからこちらは、日時を選ぶ余裕はない。初日とか千秋楽とか、ABどちらのバージョンがいいとか。んなこたぁ、どーでもいい。手に入った公演を観る。
手に入った文化祭チケットが、『リンカーン』初日と丸かぶりだった。
がーん。
『リンカーン』は初日以外ならいつでも観に行ける。定価以下チケットもいっぱいネットには出てる。
でも文化祭は、この日しか観られない。手に入らない。
となると、文化祭取るじゃん……。
『リンカーン』初日、行きたかったなー。
トドファンだし、あきらもカレーも仙名さんも大好きなのになー。
ううう、ぬかったわ……。
初日じゃないならいつ行ってもいいや、と、値段と座席で選んでの余裕観劇。レート低いの大歓迎っす、びんぼー人じゃけん。
でもって、初『リンカーン』……えーと、轟悠主演『For the people -リンカーン 自由を求めた男-』。
ストーリー解説不要、タイトルの1行ですべて説明可(笑)。
いつもの原田くんの「有名人の伝記、出来事羅列箇条書き作品」です。
毎度、なんで原田くんは演出家になったのかなあ、って疑問だった。
ほんとにやりたくてやってるのかな? って疑問な作風だから。
でも、この『リンカーン』を観て、ひょっとして?と、新しい可能性を考えた。
彼は、「物語を作りたい」「創作をしたい」のではなくて、「技術を試したい」人なのではないかな、って。
小説でもマンガでも、作家(プロでも自称でも)って基本、「物語りたい」人がなるじゃないですか。
自分でキャラ作って、自分で話を作りたい。こんな台詞言わせて、こんな必殺技で、こんなものすごい秘密があって……。
書けもしない壮大な物語空想して、年表作ったり、キャラクタ設定表作ったり、相関図作ったりして。え、やらない? わたし若い頃やってたわ、数学のノートの裏から「わたしのかんがえたさいこうのふぁんたじーしょうせつ」の「設定」だけ書いてたりしたわ。実際に書くことはなくても(笑)。
んで、わたしみたいに空想だけで終わらせるんじゃなくて、ちゃんとマンガなり小説なりに出来た人が、プロになるわけよね。
コミックスのおまけページに、作者自身が鼻息荒く「裏話」とか「キャラクタ設定資料集」とか披露してたり、キャラがストーリーを離れてゆるい掛け合いをするだけのおまけマンガが載っていたり……ああ、この作者はほんと、「物語りたい」んだな、ってわかる。そういう人だからこそ、「物語る職業」についているんだなって。
そしてわたしは、そういう「物語る人」の物語が読みたい。
「これが書きたいんだあああっ」という強い渇望でもって書いているクリエイターが好き。
てな思い込みがあったから。
演出家もすべてそうなのかなって、思ってた。
でもそうすると、原田せんせの作風ってよくわかんない。
「伝記マンガ」をそのまま舞台にしたような作品作り続けて、楽しいのかなあ? 別に主人公の有名人のことも、彼の人生も、特別好きじゃないよね? 舞台化するに当たって調べはしただろうけど、それだけの愛情と興味しかないよね?
なにがやりたくて演出家やってるんだろう? なにか言いたいこと、伝えたいことはないのかなあ?
「物語りたいこと」はないのかなあ?
……ないのかもしれない。
物語りたくて演出家やってるんじゃなくて、「演出する」こと自体がやりたいことなのかも。
平面で描かれた絵を、見えない部分も補って3D化すること自体が楽しい、みたいな。
白黒のマンガ原作を、フルカラーで音も動きもあるアニメ作品にすることが楽しい、みたいな。
原作マンガについての思い入れも理解もないけど、この1ページを、描かれている情報をそのままアニメ化するという、技術に凝ることが楽しい、みたいな。
クリエイターではなく、職人?
自分では生み出さないけど、すでに「ある」ものを別の形に置き換える「技術」を誇る人?
それなら、わかるわー。
そういうことが楽しいってのも、ある。
物語るだけが創作物のすべてじゃない。や、わたしは物語る人が好きだけど、それだけじゃないことは知ってる。
原田くんは、「リンカーン」という有名人を使って、「タカラヅカのミュージカル」を作る、演出する、という「技術」を試したかった、楽しみたかった。
だから、「まんが偉人伝」をどこまで感動的にタカラヅカの舞台に置き換えることが出来るか、をとことん試した。
テーマは「演出」であって、「物語」ではない。
感動的な演出、美しい画面、涙を誘う台詞。それだけあればいい。
ついこの間さんざん通った『アル・カポネ』もそうだった。出来事が羅列されているだけで、物語はなかった。
だけど、場面や画面は盛り上がったり、美しかったりする。台詞だけ取り出してみたら、いいことを言っていたりもする。
物語がナイのに、何故盛り上がるのか。かえって不思議だった。……や、演者の力技だってのも大きいけど。
それが今回、なんかふっと思ったんだ。
物語なんか関係ないんだ、って。
重要なのは演出なんだって。
『リンカーン』の演出、すごくない?
装置や照明、音楽の力も含めて。
なんかすごい。
内容が過剰書きなのに、感動大作っぽく持って行く。
それって、演出すごいわ。
や、もちろん演者の力が大きいにしろ。
原田くん、どんどん演出力上がってるんだ。すごいわ。
物語れない人だから、好みではないのだけど、この演出力には感動した。
なんかええもん観たー、って気分にさせてくれる!
ところで最後の場面、舞台に星条旗が出来上がるのね。すごいね。
や、わたしの席からは見えなくて、観劇後に友だちに教えてもらった。DCは舞台が低いから、前からだと舞台を見上げるカタチになって、階段状のセットの「上」は見えないのよー。
高くなっている後方センターとだと、きれいに見えたんだろうな。
それは惜しいことをした。
チケットだぶらせない、ちゃんと気をつけるとあれほど肝に銘じたのに、また同じことをやってしまったニャ……。
『For the people -リンカーン 自由を求めた男-』初日と、音楽学校文化祭をダブらせた。
や、『リンカーン』初日は、意図的に取るの。トドファンですから、彼の初日は観たい。挨拶だって聞きたい。こちらは、取る意志さえあれば、取れる。900席のうちの多くは市場に出回るのだから。
でも文化祭はね、「手に入らない」のが基本。500席のうち、関係者以外に発売されるのは、ほんのわずか。だからこちらは、日時を選ぶ余裕はない。初日とか千秋楽とか、ABどちらのバージョンがいいとか。んなこたぁ、どーでもいい。手に入った公演を観る。
手に入った文化祭チケットが、『リンカーン』初日と丸かぶりだった。
がーん。
『リンカーン』は初日以外ならいつでも観に行ける。定価以下チケットもいっぱいネットには出てる。
でも文化祭は、この日しか観られない。手に入らない。
となると、文化祭取るじゃん……。
『リンカーン』初日、行きたかったなー。
トドファンだし、あきらもカレーも仙名さんも大好きなのになー。
ううう、ぬかったわ……。
初日じゃないならいつ行ってもいいや、と、値段と座席で選んでの余裕観劇。レート低いの大歓迎っす、びんぼー人じゃけん。
でもって、初『リンカーン』……えーと、轟悠主演『For the people -リンカーン 自由を求めた男-』。
ストーリー解説不要、タイトルの1行ですべて説明可(笑)。
いつもの原田くんの「有名人の伝記、出来事羅列箇条書き作品」です。
毎度、なんで原田くんは演出家になったのかなあ、って疑問だった。
ほんとにやりたくてやってるのかな? って疑問な作風だから。
でも、この『リンカーン』を観て、ひょっとして?と、新しい可能性を考えた。
彼は、「物語を作りたい」「創作をしたい」のではなくて、「技術を試したい」人なのではないかな、って。
小説でもマンガでも、作家(プロでも自称でも)って基本、「物語りたい」人がなるじゃないですか。
自分でキャラ作って、自分で話を作りたい。こんな台詞言わせて、こんな必殺技で、こんなものすごい秘密があって……。
書けもしない壮大な物語空想して、年表作ったり、キャラクタ設定表作ったり、相関図作ったりして。え、やらない? わたし若い頃やってたわ、数学のノートの裏から「わたしのかんがえたさいこうのふぁんたじーしょうせつ」の「設定」だけ書いてたりしたわ。実際に書くことはなくても(笑)。
んで、わたしみたいに空想だけで終わらせるんじゃなくて、ちゃんとマンガなり小説なりに出来た人が、プロになるわけよね。
コミックスのおまけページに、作者自身が鼻息荒く「裏話」とか「キャラクタ設定資料集」とか披露してたり、キャラがストーリーを離れてゆるい掛け合いをするだけのおまけマンガが載っていたり……ああ、この作者はほんと、「物語りたい」んだな、ってわかる。そういう人だからこそ、「物語る職業」についているんだなって。
そしてわたしは、そういう「物語る人」の物語が読みたい。
「これが書きたいんだあああっ」という強い渇望でもって書いているクリエイターが好き。
てな思い込みがあったから。
演出家もすべてそうなのかなって、思ってた。
でもそうすると、原田せんせの作風ってよくわかんない。
「伝記マンガ」をそのまま舞台にしたような作品作り続けて、楽しいのかなあ? 別に主人公の有名人のことも、彼の人生も、特別好きじゃないよね? 舞台化するに当たって調べはしただろうけど、それだけの愛情と興味しかないよね?
なにがやりたくて演出家やってるんだろう? なにか言いたいこと、伝えたいことはないのかなあ?
「物語りたいこと」はないのかなあ?
……ないのかもしれない。
物語りたくて演出家やってるんじゃなくて、「演出する」こと自体がやりたいことなのかも。
平面で描かれた絵を、見えない部分も補って3D化すること自体が楽しい、みたいな。
白黒のマンガ原作を、フルカラーで音も動きもあるアニメ作品にすることが楽しい、みたいな。
原作マンガについての思い入れも理解もないけど、この1ページを、描かれている情報をそのままアニメ化するという、技術に凝ることが楽しい、みたいな。
クリエイターではなく、職人?
自分では生み出さないけど、すでに「ある」ものを別の形に置き換える「技術」を誇る人?
それなら、わかるわー。
そういうことが楽しいってのも、ある。
物語るだけが創作物のすべてじゃない。や、わたしは物語る人が好きだけど、それだけじゃないことは知ってる。
原田くんは、「リンカーン」という有名人を使って、「タカラヅカのミュージカル」を作る、演出する、という「技術」を試したかった、楽しみたかった。
だから、「まんが偉人伝」をどこまで感動的にタカラヅカの舞台に置き換えることが出来るか、をとことん試した。
テーマは「演出」であって、「物語」ではない。
感動的な演出、美しい画面、涙を誘う台詞。それだけあればいい。
ついこの間さんざん通った『アル・カポネ』もそうだった。出来事が羅列されているだけで、物語はなかった。
だけど、場面や画面は盛り上がったり、美しかったりする。台詞だけ取り出してみたら、いいことを言っていたりもする。
物語がナイのに、何故盛り上がるのか。かえって不思議だった。……や、演者の力技だってのも大きいけど。
それが今回、なんかふっと思ったんだ。
物語なんか関係ないんだ、って。
重要なのは演出なんだって。
『リンカーン』の演出、すごくない?
装置や照明、音楽の力も含めて。
なんかすごい。
内容が過剰書きなのに、感動大作っぽく持って行く。
それって、演出すごいわ。
や、もちろん演者の力が大きいにしろ。
原田くん、どんどん演出力上がってるんだ。すごいわ。
物語れない人だから、好みではないのだけど、この演出力には感動した。
なんかええもん観たー、って気分にさせてくれる!
ところで最後の場面、舞台に星条旗が出来上がるのね。すごいね。
や、わたしの席からは見えなくて、観劇後に友だちに教えてもらった。DCは舞台が低いから、前からだと舞台を見上げるカタチになって、階段状のセットの「上」は見えないのよー。
高くなっている後方センターとだと、きれいに見えたんだろうな。
それは惜しいことをした。
雪組 宝塚大劇場公演 休演者復帰のお知らせよっしゃ、翔くん復活!!
2016/02/16
雪組 宝塚大劇場公演『るろうに剣心』を休演させていただいておりました彩凪 翔、水沙 瑠流、優美 せりなは、2月16日(火)11時公演より復帰いたします
てことで、今日もまた『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』観てきました。
や、今日はもともとチケット持ってたの。
翔くんの休演が11日から、インフルなら5~6日で復活するだろうから、次のわたしの観劇日16日には翔くんが戻っている可能性が高い。
てことで、13日に急遽観劇した。まなはる観柳観たくて。いい判断だったな。
そして、おかえり翔くん! 拍手の音がひときわ大きい。
観柳はやっぱ、翔くんの役だよ。滑舌悪くてナニ言ってんのかわからなくても(笑)、あの華やかな愛嬌を持つ小悪党ぶりは翔くんならでは。
いやあ、わたし今回の翔くん好きだわー。や、前回の『星逢一夜』の翔くんもかなり好きだったんだけど。
そして、瓦版売りに戻ったまなはる! すげーメイクの式尉役に戻ったまなはる!
新聞売り@あすくんとのいちゃいちゃぶりに萌えながらも、ちょっと物足りない。
一本モノの4番手役が出来ちゃう人なのに、こんな脇の役をやってるんだよなあ。
まなはるまなはる、やめちゃわないでね。代役の大きさと、本来の自分の役ギャップとか、大階段センター降り出来てヅカ人生に満足しちゃったとか、理由はなんでもいいからとにかくそんな風にやめちゃったりしないでね。
ずっとまなはるでいてね。
と、なんか勝手にドキドキ。
そして今回は、妙さん@くらっちが休演してるじゃないですか。
代役は新公の羽織夕夏ちゃん。
まなはると比べるのもアレだが、こちらはやっぱり足りないものがかなり見えてしまい、本役の大きさを実感。
妙って脇役だと思ってたけど、群舞センターがあるから、「歌えるか否か」だけで決まる役じゃないんだな。
大劇場で、がちゃがちゃした出演者たちを背中にしょって、センター張るだけの華がなければ務まらないんだ。
くらっち、華やかだったんだなー。
改めて、思ったよ。
華やかで、そしてきれいだったんだ。
新公ヒロイン経験は伊達じゃないわな。
羽織ちゃんが悪いとか、そういうことではなくて。
100期研2の女の子がいきなり代役で放り込まれて、踊って歌って芝居してるだけで、すごいと思うよ。ちゃんと役目をこなし、破綻させずに舞台を回してるんだから。
華や美しさは、きっとこれから身に付けるものなんだろう。
でもほんと、くらっちカムバックと思う。
赤べこの妙さんと燕ちゃん@のぞみちゃんは、セットで看板娘、アイドルユニットのセンター張ってなきゃいけないんだもん。
妙さんが沈むと、燕ちゃんもくすんじゃうよ。
毎日毎日、雪組の休演者関連のニュースが出て、本舞台もだし、新公のお稽古も心配になるよ。
花組『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』を思い出すわ……あのときも休演者すごくて、一気に10人とかで、新公まで出られない子がいたんだよねっていうか、89期最後なのにれみちゃん出られなかったんだよね。
あきらが新公出られますように、あの役を新公でやれるかどうかで、あきらの今後の人生変わるはず……ってくらいの役だったから、すげードキドキしてた思い出。
今回の雪組も、早く治まりますように。
みんな新公に出られますように。
まなはるまんなかまなはる。@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-
2016年2月15日 タカラヅカ雪組 宝塚大劇場公演 休演者のお知らせ(追)ちょ……っ、くらっちまで?!
2016/02/15
雪組 宝塚大劇場公演『るろうに剣心 』の休演者をお知らせいたします。
雪組
彩凪 翔(2月11日(木)11時公演より休演)
水沙 瑠流(2月9日(火)13時公演より休演)
有沙 瞳(2月15日(月)13時公演より休演)
叶海 世奈(2月15日(月)13時公演より休演)
優美 せりな(2月11日(木)11時公演より休演)
朝澄 希(2月12日(金)13時公演より休演)
■代役
武田 観柳役/彩凪 翔・・・真那 春人
瓦版売り役/真那 春人・・・真條 まから
式尉役/真那 春人・・・鳳華 はるな
関原 妙役/有沙 瞳・・・羽織 夕夏
※以上6名は体調不良のため、休演いたします。
なお、復帰時期につきましては、現在のところ未定となっております。
まだベストメンバーの感想書いてないけど。
メンバーはすぐに復帰すると信じて、とり急ぎ、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の役替わりピンポイント感想を記しておきます。
観柳@まなはる!!
雪組の愛されキャラ、まなはる。
モブで踊っていてもやたらとアツく、端役でもなんでも全力投球、アツくるしくて空回り風味も愛しい、スタイルよしの美形くんなのに、じじい役も辞さないバイプレーヤー。
わりと早くからいい位置にいたにもかかわらず、新公2番手が最高の役付き、ついに主演は回ってこなかった……のは、歌がかなりアレだったから、だと思うんだが、新公卒業したあたりから、そっちもわりと大丈夫になってきてるよね? ときどきアヤしいけど! てな素敵にーさん。研10の92期。翔くんと同期。
得意は弟分とか子分とか、とにかく、下っ端。「兄貴!」てな台詞の似合う男。
『るろ剣』本役は「いかにもまなはるらしいまなはる」の瓦版売りと、「まなはるすげええ!」の式尉。
どちらの役も、92期別格としてはかなりいい役、まなはるだからこそ任された役。
それが、急遽4番手役の観柳に。
わたしが観たのは土曜日なので、代役3日目だったけど、違和感なし。
まなはるならきっと、初日から違和感なくこなしていたと思うわ!
ビジュアルも芝居も問題なし。
てゆーか、翔くんだと聞き取れなかった台詞が、まなはるだとすっと聞き取れた……。あー、「会津藩の御殿医の娘」か……マジに何回聞いてもわかんなかったよ、翔くん……(笑)。
ひょっとしなくても、実力的には翔くんより上だと思う。
こういう場で、きちんと役割を果たせることも含めて、素晴らしい舞台人だと思うよ。
今回わたし、チケ取りがんばりすぎちゃって(笑)、余らせたチケットを普段をヅカを観ない「タカラヅカで『るろ剣』やるの? うわあ、観てみたい」という人に譲ったりしていたんだが、その人に観柳代役のことを言っても「代役なの? ぜんぜんわかんなかった!!」とかえって驚かれたわ。
そうよねそうよね、気づかないよね、本役だと思うよね。
代役で入ると、見えてくることってあるよね。
まなはるは、大劇場の銀橋で、2番手スターと芝居しても、問題ない。
そして、大劇場本舞台センターで、ひとりで歌い出しても、問題ない。
役がイロモノだから、それだけで判断は出来ないにしろ。
飲まれちゃう子、存在が地味過ぎる・小さすぎる子なら、とても務まらなかったはず。
まなはるがいい味出しはじめたのは、新公卒業後だから仕方ないけど、こういう力を持った子なんだということを理解した上で、今後まなはる使いをしてほしいなと、オマエナニサマなことを思う。
まなはるがいいまなはるでいて欲しいんだもの、いつも、心から!
はー、まなはる愛しい(笑)。
加納@だいもんとの相性もばっちりさ。なにしろ『アル・カポネ』でさんざん兄貴と弟分やってたからなー。
ただ。
銀橋で掛け合いするだいもんとまなはるを観て、「やばい、翔くんカムバック!」と思った。
その、スタイルがね……。
まなはる、手足長いから。
日本人体型のムッシュ・ジェラールと、ガイジン体型の武田観柳、というのもちょっと悲しい。や、どっちも日本人の役だけどさ。まなはるが相棒だと、だいもんの頭身がさらに低く見えてしまう罠。
でもわたし、だいもんとまなはるのコンビ、好きだなー。
だいもんがまなはる苛めるの、わくわくするなー(笑)。
2幕最初のプチ・ガルニエで、観柳にいぢわるするジェラールがいいのよー、萌えるのよー(笑)。
まなはるの下っ端力が素敵に発揮されて、足蹴にされる感じがたまりません。
最後のパレードの階段降り、まなはるが4番手位置でセンターひとり降りする感動。
あああ。感慨深いよおお。
『シルバー・ローズ・クロニクル』の「ラドルズ」メンバーとか、『凍てついた明日』再演ジェレミーとか、まなはるを好きになったきっかけの役が頭を回る。
『インフィニティ』とか『BJ』とか『フットルース』とか、わたしにとって大切な公演の大切な役をやっていたまなはるが、頭を回る。
まなはる、まなはる、ずっとずっとまなはるでいてね。
キーを打っているとときどき「なまはる」になっててアセる(笑)、まなはるまなはる。
ほんとのとこ、まなはるの観柳の方がうまいと思うよ。
それでも、ほんとのとこ、観柳は翔くんの役だとも思う。まなはるを見ながら、翔くんを思ったよ。この役はやっぱり、翔くんの役だなとも。
それでも。
まなはるの観柳も大好きだ。
代役、というアクシデントゆえとはいえ。
観られて良かった。
誰のためのプログラムだったのか。@宝塚音楽学校第102期生文化祭
2016年2月14日 タカラヅカ 去年、101期生の文化祭で、わたしは客席で大泣きした。
タカラヅカの名曲を次々聴ける……そのことに大感激した。
が。
今になって思う。
たしかに、タカラヅカの名曲が聴ける、から、わたしは感動したんだ。
反対に、歌っている子たちが同一でも、タカラヅカの名曲じゃなかったら、どこかの知らない曲だったら、取り乱すほど感動しないだろう。
宝塚音楽学校第102期生文化祭を観て、しみじみ思った。
文化祭のポピュラー・ヴォーカルが何故いつも、「宝塚歌劇主題歌メドレー」なのかわかった。
素人が歌っても誤魔化しが利くから、ヅカメドレーなんだ。
「入江薫宝塚歌劇作品集」では、わたしにとっての誤魔化しにはなってくれず、みんな似たり寄ったり……驚愕するほどの歌ウマも、椅子から転げ落ちるほどの音痴もおらず、ふつうにきれいに歌って、ふつうに終了した。
知らない曲がほとんどなので、ちょっと気になる子がいても、記憶に残らない。どの曲を歌った子、と記憶にエッジを立てられない。
みんな同じ色で流れていった。
わたしはポピュラー・ヴォーカルで個別認識するので、ここで誰もわからない状態だと、まずもう無理だと思う。
そのあとの演劇でそのときだけ見分けが付いても、最後のダンス・コンサートでもれなく見失うし。
ポピュラー・ヴォーカルが「だめだこりゃ」だったわたしは、そこで潔く降参しました。
今年の文化祭は、個別認識無理。
あとはもう、ただの催しとして楽しもう!!
演劇は、谷先生の「オーロラの歌声」。97期生と同じですな。パッションくんがパッションしてましたっけ……なつかしい。
古典的な芝居を求められる、谷先生のコスチューム物人情劇。
わたしが観たのは初日初回です。
いや……おどろいた。
古典的な芝居だしコスチューム物だし、若者たちにはハードルが高いのかもしれないが……記憶にあるどの期より、芝居がやばかった……。
最初に出て来た脱走兵の子が、あまりに破壊力が高くて、なにしろ最初がコレなんで、「えええ、ナニが起こっているの??」と世界に入っていくのが遅れたよ……。
最初に登場した子につられるとか、あるのかな? みんなもう、えーらいこっちゃになっていて。
そりゃ97期だってそんなにうまかったわけではないけど、ここまですごいことにはなってなかったぞ?
いやはや、驚きました……。
そんななか、ただひとりうまかったのが、この期でいちばん有名な男の子。
親の名前ばかり先に出て、本人がどんな子なのかぜんぜん知らなかったんだけど、小柄だけどきれいな子でした。
で、この子だけが、うまかった。
それが不思議で。この子を際立たせるために他の役を配役したのかと穿った見方をしそうなくらい、なんかこの子だけまだマシで、ほっとした。
102期生というとやたらこの子の話をヅカファン以外からも振られ、「親の力で入学しただけで、どうせへたなんでしょ?」的な誘導を受けたりするんだけど、あれ? 別にへたじゃないよ?
周りが周りだから、相対してそう見えているだけかもしんないけど。
少なくとも、この子が演劇の主役をしていることは、納得出来た。A組ではいちばんうまいわ……。
ただ、好みのタイプでないために、たぶんすぐに見失ってしまうだろうな、……と思った。
そしてその通りに、第3部のダンス・コンサートでは、もう誰が誰だかさっぱりわからなかった(笑)。
今年の文化祭は、わたしの敗北です。
誰もわかんなかった。
いつもなら、せめて数人はおぼえて帰るのに。
年寄りはダメねー、いつもとチガウことがあると、それだけでもうパニクっちゃってなんにも出来なくなるの。
でもさ。
今年のポピュラー・ヴォーカルのプログラム、誰のためにあったの?
少なくとも、当の生徒たちのためではないよね? 何十年、生徒のために行われてきたプログラムを、今年に限って変更したんだもの。
なにかしらの大人の事情や、身内のためにやったように思えてならない。
なんてね。
「悪いのは、わからなくなったわたしじゃない、わたしが望まない変更をした誰かだ!」と言ってるようなもの?(笑)
ところで、文化祭には日舞とコンサートの間に「予科生コーラス」というのがあって、要するに本科生のお着替えの間の穴埋めなんだけど、予科生が音校の制服まま整列して2曲コーラスするのね。
その予科生の中にひとり、すっげー汗かいてる子がいて、気になった。
他の子は誰ひとり汗なんてかいてないのに、ひとりだけダラダラ滝のように汗を流してるの。制服にも汗が落ちて色が変わってるし、床にもぼたぼた落ちている。……って、ここまで見えるの相当だよ?!
顔は笑顔のまま歌ってるんだけど……それがまた異様な光景で、びびりました。
体調悪いの? それともひとりだけ全力疾走でもしてきたの?
なんにせよ明らかにおかしい。
客席でそのことに言及している人はわたしの耳に入る範囲では皆無だったし、誰かに聞けるわけでなし。
ただすごく、気になった。
あの予科生、ちゃんと元気に今も音校に通ってるのよね?
タカラヅカの名曲を次々聴ける……そのことに大感激した。
が。
今になって思う。
たしかに、タカラヅカの名曲が聴ける、から、わたしは感動したんだ。
反対に、歌っている子たちが同一でも、タカラヅカの名曲じゃなかったら、どこかの知らない曲だったら、取り乱すほど感動しないだろう。
宝塚音楽学校第102期生文化祭を観て、しみじみ思った。
文化祭のポピュラー・ヴォーカルが何故いつも、「宝塚歌劇主題歌メドレー」なのかわかった。
素人が歌っても誤魔化しが利くから、ヅカメドレーなんだ。
「入江薫宝塚歌劇作品集」では、わたしにとっての誤魔化しにはなってくれず、みんな似たり寄ったり……驚愕するほどの歌ウマも、椅子から転げ落ちるほどの音痴もおらず、ふつうにきれいに歌って、ふつうに終了した。
知らない曲がほとんどなので、ちょっと気になる子がいても、記憶に残らない。どの曲を歌った子、と記憶にエッジを立てられない。
みんな同じ色で流れていった。
わたしはポピュラー・ヴォーカルで個別認識するので、ここで誰もわからない状態だと、まずもう無理だと思う。
そのあとの演劇でそのときだけ見分けが付いても、最後のダンス・コンサートでもれなく見失うし。
ポピュラー・ヴォーカルが「だめだこりゃ」だったわたしは、そこで潔く降参しました。
今年の文化祭は、個別認識無理。
あとはもう、ただの催しとして楽しもう!!
演劇は、谷先生の「オーロラの歌声」。97期生と同じですな。パッションくんがパッションしてましたっけ……なつかしい。
古典的な芝居を求められる、谷先生のコスチューム物人情劇。
わたしが観たのは初日初回です。
いや……おどろいた。
古典的な芝居だしコスチューム物だし、若者たちにはハードルが高いのかもしれないが……記憶にあるどの期より、芝居がやばかった……。
最初に出て来た脱走兵の子が、あまりに破壊力が高くて、なにしろ最初がコレなんで、「えええ、ナニが起こっているの??」と世界に入っていくのが遅れたよ……。
最初に登場した子につられるとか、あるのかな? みんなもう、えーらいこっちゃになっていて。
そりゃ97期だってそんなにうまかったわけではないけど、ここまですごいことにはなってなかったぞ?
いやはや、驚きました……。
そんななか、ただひとりうまかったのが、この期でいちばん有名な男の子。
親の名前ばかり先に出て、本人がどんな子なのかぜんぜん知らなかったんだけど、小柄だけどきれいな子でした。
で、この子だけが、うまかった。
それが不思議で。この子を際立たせるために他の役を配役したのかと穿った見方をしそうなくらい、なんかこの子だけまだマシで、ほっとした。
102期生というとやたらこの子の話をヅカファン以外からも振られ、「親の力で入学しただけで、どうせへたなんでしょ?」的な誘導を受けたりするんだけど、あれ? 別にへたじゃないよ?
周りが周りだから、相対してそう見えているだけかもしんないけど。
少なくとも、この子が演劇の主役をしていることは、納得出来た。A組ではいちばんうまいわ……。
ただ、好みのタイプでないために、たぶんすぐに見失ってしまうだろうな、……と思った。
そしてその通りに、第3部のダンス・コンサートでは、もう誰が誰だかさっぱりわからなかった(笑)。
今年の文化祭は、わたしの敗北です。
誰もわかんなかった。
いつもなら、せめて数人はおぼえて帰るのに。
年寄りはダメねー、いつもとチガウことがあると、それだけでもうパニクっちゃってなんにも出来なくなるの。
でもさ。
今年のポピュラー・ヴォーカルのプログラム、誰のためにあったの?
少なくとも、当の生徒たちのためではないよね? 何十年、生徒のために行われてきたプログラムを、今年に限って変更したんだもの。
なにかしらの大人の事情や、身内のためにやったように思えてならない。
なんてね。
「悪いのは、わからなくなったわたしじゃない、わたしが望まない変更をした誰かだ!」と言ってるようなもの?(笑)
ところで、文化祭には日舞とコンサートの間に「予科生コーラス」というのがあって、要するに本科生のお着替えの間の穴埋めなんだけど、予科生が音校の制服まま整列して2曲コーラスするのね。
その予科生の中にひとり、すっげー汗かいてる子がいて、気になった。
他の子は誰ひとり汗なんてかいてないのに、ひとりだけダラダラ滝のように汗を流してるの。制服にも汗が落ちて色が変わってるし、床にもぼたぼた落ちている。……って、ここまで見えるの相当だよ?!
顔は笑顔のまま歌ってるんだけど……それがまた異様な光景で、びびりました。
体調悪いの? それともひとりだけ全力疾走でもしてきたの?
なんにせよ明らかにおかしい。
客席でそのことに言及している人はわたしの耳に入る範囲では皆無だったし、誰かに聞けるわけでなし。
ただすごく、気になった。
あの予科生、ちゃんと元気に今も音校に通ってるのよね?
油断大敵、攻略法は万全ではない。@宝塚音楽学校第102期生文化祭
2016年2月13日 タカラヅカ 音楽学校文化祭には、89期以来ほぼ毎年行っている。
観てないのは99期のみかな。99期だけは「贔屓の主演公演は全日程観劇する」というスタンスゆえに、公演がかぶって観られなかった。
文化祭を観に行くのは単に、楽しいからだ。
短い時間にいろんなモノが詰め込まれていて、すげーゼイタクで楽しい催しだ。
もちろん、未来のスターを見つけたい、好みの子を探したい、なんて気持ちもあるが、わたしの海馬ではそんなん無理、学生の顔なんかおぼえてらんないよー。そもそも個別認識できないし。
でもま、アタマが悪いなりに気になる子を見つけたりもする。つっても、多くの場合はそのとき限りで、入団後は見失い、新公で役が付く頃に「あれ、この子って文化祭で気になった子じゃん!」と思い至ったりする。
文化祭から一貫して気になる子は、あまりいない。古くはだいもんとかせーことか、ちょっと経ってからりくくんとか、仙名さんとか、まゆぽんとかちゃぴとか、最近では縣くんあたり?
相当わかりやすい人しか、わかってないな(笑)。
毎年観ているとルーチン化してわたしの中で新鮮味がなくなっていたのだけど、去年の101期文化祭で初心に戻って大感動して、ますます「文化祭」が好きになったもんじゃった。
そして、こんな判別力も記憶力もない年寄りだけど、毎年文化祭を観ることで、勝手に「文化祭攻略法」を編み出す(笑)。
や、文化祭のプログラムって毎年骨組みが同じだから、肉付きが多少違っても、見えてくるモノがある。
それゆえに、出演者のことをなーんにも知らずに席に着いて、1回観ただけで「あの子いいな」「あの子がこの期でいちばん男役度高い」とか、勝手なことを言えたのよ。
贔屓組公演はじまっちゃって、しかも休演者でバタバタしている中、今年も文化祭を観るわけだけど、大丈夫、例年通りなら落ち着かない中ざーっと観るだけでも、ちゃんと楽しめるわ。
と思って油断して観劇した、宝塚音楽学校第102期生文化祭。
…………完全敗北しました…………。
わたしのささやかな攻略法なんて、役に立ちませんでしたニャ……。
わたしは目もアタマも悪いので、いきなり同じ髪型・同じ服装の同じ年頃の少女たちが40人近くぞろっと同時に並ばれても、個別認識出来ません。
だから、文化祭第1部の日本舞踊でまず目を慣らして、そこでのソロや、続くクラシック・ヴォーカルの子を、うすぼんやりと頭に入れて、本格的に個別認識に入るのは、ポピュラー・ヴォーカルにて。
ポピュラー・ヴォーカルで気になった子を、第2部の芝居で確実に記憶と結びつける。
ここまでが勝負ですな。
第3部のダンス・コンサートでは、人の判別をしようなんて思ってません。じっとしてないから、顔なんかわかんないもん(笑)。
2部まででかなり強い記憶を得ているか、あるいはダンスにて相当な出番と華があるか、しないことには、ダンス・コンサートで誰か個人を追いかけることはしないし、出来ない。
今までダンス・コンサートでわたしの目を奪ってくれたのは、93期りくくんと、94期仙名さん、95期ちゃぴくんぐらいのもんだ。
それ以外の人たちは、それまでにちゃんと個別認識完了していたから、ダンス・コンサートでも見分けられたってだけ。
だから今年も、例年に倣ってポピュラー・ヴォーカルで個別認識しようと思った。
が。
ポピュラー・ヴォーカルの、プログラムが観たことナイものだった……。
ぼーぜん。
えーとですね、ポピュラー・ヴォーカルってのは例年、「タカラヅカ・ヒットソング・メドレー」でございましてね、使われる曲がほぼ決まっていたの。2パターンくらいあるんだけど、どちらも似たり寄ったりの内容で、起承転結と盛り上がり、要になる男役スター、締めになる娘役スターとか、役割りもほぼ決まっていたの。
だから、ソングリストを見るだけで生徒の力量とかポジションとかが、推察出来たの。
また、使われる曲がちょっとヅカファンやるだけで、5万回は耳にすることになるよーな、超メジャー曲ばかりでね。知り尽くした曲だからこそ、誰が歌ってもある程度楽しめるし、記憶のきっかけになりやすい。
観劇しながらメモを取ることはしなくても、「愛あればこそ」を歌った子がよかったな、とか、「丘の上のジョニー」の子はクドくて今後に期待だな、とか、曲に記憶を紐づけることが出来るの。そうすれば、あとからソングリストを眺めるだけで、いくらでも記憶を起こすことが出来る。
そう、曲と記憶、って、すごく深い要因だ。
日常でもあるじゃん、街中で学生時代に流行っていた曲を予期せず耳にして、その途端、当時のことがだーっと脳裏に浮かんじゃう、とか。
なつかしい曲を聴くと、当時のことを思い出す。
音楽ってすごいよ。精神的タイムマシン。
だからわたし、音校生の記憶は、曲頼みなの。アタマ悪いけど、曲に記憶を紐づけることは出来るから。
それがさ。
102期生文化祭ってばさ。
いつもの「宝塚歌劇主題歌メドレー」ではなく、「入江薫宝塚歌劇作品集」だったの。
宝塚歌劇団には100年分の楽曲があり、その中には名曲として長年歌い継がれてきた曲がある。そして、宝塚歌劇団には100年の歴史を支えたたくさんの作曲家たちがいる。彼ら作曲家たちにはそれぞれ名曲がある。
……当然だよな。なにしろ100年だ。
今までは「宝塚歌劇主題歌メドレー」であり、100年の中から、よりすぐりの名曲で構成、だったの。100年の時の流れを経て生き残ってきた現役曲ばかりだから、どこかで耳にしたことがあるものばかり。
だがしかし。
その100年の歴史の中で、ただひとりの作曲家に焦点を絞ると、だ。
「その時代、その作曲家比では有名・名作」かもしれないが、100年という膨大な時間と現代という基点から見ると、「聞いたことないよ、大していい曲でもないよ」が、てんこ盛りですがな!!
でさ、聞いたこともないし、今の時代にはじめて聞くと古くてぜんぜん良く聞こえない曲だとしても、プロの歌手やエンターテイナーが歌うなら、違うと思うの。
「入江薫メモリアルコンサート」という興行があること自体は、わかるの。
でもね、素人の学生が、知らない古い曲を歌っても、魅力が発揮されにくいのよ……。
テレビの素人のど自慢でも、誰も知らない歌より、みんなが知ってる歌の方がより伝わるし、カラオケでも知らない歌ばかり歌われるより、みんなが知ってる歌の方が盛り上がるよね。
いやあ、無理でした、今年の文化祭。
わたしには難易度高すぎた。
知らない曲ばかりじゃ、いつものようには楽しめないし、記憶にも残らない。
一度聞いただけで歌をおぼえられるのーみそ持ってないから、知らない歌を10曲とか連続で聴いて、3曲目と5曲目はどんな曲だった? 歌ったのは39名の同じ格好の生徒の内の誰と誰? と聞かれて、判別出来るわけないっすよ……。つか、みんなはできるの?
わたしは、諸手を挙げて降参、早々に尻尾を巻きました。
観てないのは99期のみかな。99期だけは「贔屓の主演公演は全日程観劇する」というスタンスゆえに、公演がかぶって観られなかった。
文化祭を観に行くのは単に、楽しいからだ。
短い時間にいろんなモノが詰め込まれていて、すげーゼイタクで楽しい催しだ。
もちろん、未来のスターを見つけたい、好みの子を探したい、なんて気持ちもあるが、わたしの海馬ではそんなん無理、学生の顔なんかおぼえてらんないよー。そもそも個別認識できないし。
でもま、アタマが悪いなりに気になる子を見つけたりもする。つっても、多くの場合はそのとき限りで、入団後は見失い、新公で役が付く頃に「あれ、この子って文化祭で気になった子じゃん!」と思い至ったりする。
文化祭から一貫して気になる子は、あまりいない。古くはだいもんとかせーことか、ちょっと経ってからりくくんとか、仙名さんとか、まゆぽんとかちゃぴとか、最近では縣くんあたり?
相当わかりやすい人しか、わかってないな(笑)。
毎年観ているとルーチン化してわたしの中で新鮮味がなくなっていたのだけど、去年の101期文化祭で初心に戻って大感動して、ますます「文化祭」が好きになったもんじゃった。
そして、こんな判別力も記憶力もない年寄りだけど、毎年文化祭を観ることで、勝手に「文化祭攻略法」を編み出す(笑)。
や、文化祭のプログラムって毎年骨組みが同じだから、肉付きが多少違っても、見えてくるモノがある。
それゆえに、出演者のことをなーんにも知らずに席に着いて、1回観ただけで「あの子いいな」「あの子がこの期でいちばん男役度高い」とか、勝手なことを言えたのよ。
贔屓組公演はじまっちゃって、しかも休演者でバタバタしている中、今年も文化祭を観るわけだけど、大丈夫、例年通りなら落ち着かない中ざーっと観るだけでも、ちゃんと楽しめるわ。
と思って油断して観劇した、宝塚音楽学校第102期生文化祭。
…………完全敗北しました…………。
わたしのささやかな攻略法なんて、役に立ちませんでしたニャ……。
わたしは目もアタマも悪いので、いきなり同じ髪型・同じ服装の同じ年頃の少女たちが40人近くぞろっと同時に並ばれても、個別認識出来ません。
だから、文化祭第1部の日本舞踊でまず目を慣らして、そこでのソロや、続くクラシック・ヴォーカルの子を、うすぼんやりと頭に入れて、本格的に個別認識に入るのは、ポピュラー・ヴォーカルにて。
ポピュラー・ヴォーカルで気になった子を、第2部の芝居で確実に記憶と結びつける。
ここまでが勝負ですな。
第3部のダンス・コンサートでは、人の判別をしようなんて思ってません。じっとしてないから、顔なんかわかんないもん(笑)。
2部まででかなり強い記憶を得ているか、あるいはダンスにて相当な出番と華があるか、しないことには、ダンス・コンサートで誰か個人を追いかけることはしないし、出来ない。
今までダンス・コンサートでわたしの目を奪ってくれたのは、93期りくくんと、94期仙名さん、95期ちゃぴくんぐらいのもんだ。
それ以外の人たちは、それまでにちゃんと個別認識完了していたから、ダンス・コンサートでも見分けられたってだけ。
だから今年も、例年に倣ってポピュラー・ヴォーカルで個別認識しようと思った。
が。
ポピュラー・ヴォーカルの、プログラムが観たことナイものだった……。
ぼーぜん。
えーとですね、ポピュラー・ヴォーカルってのは例年、「タカラヅカ・ヒットソング・メドレー」でございましてね、使われる曲がほぼ決まっていたの。2パターンくらいあるんだけど、どちらも似たり寄ったりの内容で、起承転結と盛り上がり、要になる男役スター、締めになる娘役スターとか、役割りもほぼ決まっていたの。
だから、ソングリストを見るだけで生徒の力量とかポジションとかが、推察出来たの。
また、使われる曲がちょっとヅカファンやるだけで、5万回は耳にすることになるよーな、超メジャー曲ばかりでね。知り尽くした曲だからこそ、誰が歌ってもある程度楽しめるし、記憶のきっかけになりやすい。
観劇しながらメモを取ることはしなくても、「愛あればこそ」を歌った子がよかったな、とか、「丘の上のジョニー」の子はクドくて今後に期待だな、とか、曲に記憶を紐づけることが出来るの。そうすれば、あとからソングリストを眺めるだけで、いくらでも記憶を起こすことが出来る。
そう、曲と記憶、って、すごく深い要因だ。
日常でもあるじゃん、街中で学生時代に流行っていた曲を予期せず耳にして、その途端、当時のことがだーっと脳裏に浮かんじゃう、とか。
なつかしい曲を聴くと、当時のことを思い出す。
音楽ってすごいよ。精神的タイムマシン。
だからわたし、音校生の記憶は、曲頼みなの。アタマ悪いけど、曲に記憶を紐づけることは出来るから。
それがさ。
102期生文化祭ってばさ。
いつもの「宝塚歌劇主題歌メドレー」ではなく、「入江薫宝塚歌劇作品集」だったの。
宝塚歌劇団には100年分の楽曲があり、その中には名曲として長年歌い継がれてきた曲がある。そして、宝塚歌劇団には100年の歴史を支えたたくさんの作曲家たちがいる。彼ら作曲家たちにはそれぞれ名曲がある。
……当然だよな。なにしろ100年だ。
今までは「宝塚歌劇主題歌メドレー」であり、100年の中から、よりすぐりの名曲で構成、だったの。100年の時の流れを経て生き残ってきた現役曲ばかりだから、どこかで耳にしたことがあるものばかり。
だがしかし。
その100年の歴史の中で、ただひとりの作曲家に焦点を絞ると、だ。
「その時代、その作曲家比では有名・名作」かもしれないが、100年という膨大な時間と現代という基点から見ると、「聞いたことないよ、大していい曲でもないよ」が、てんこ盛りですがな!!
でさ、聞いたこともないし、今の時代にはじめて聞くと古くてぜんぜん良く聞こえない曲だとしても、プロの歌手やエンターテイナーが歌うなら、違うと思うの。
「入江薫メモリアルコンサート」という興行があること自体は、わかるの。
でもね、素人の学生が、知らない古い曲を歌っても、魅力が発揮されにくいのよ……。
テレビの素人のど自慢でも、誰も知らない歌より、みんなが知ってる歌の方がより伝わるし、カラオケでも知らない歌ばかり歌われるより、みんなが知ってる歌の方が盛り上がるよね。
いやあ、無理でした、今年の文化祭。
わたしには難易度高すぎた。
知らない曲ばかりじゃ、いつものようには楽しめないし、記憶にも残らない。
一度聞いただけで歌をおぼえられるのーみそ持ってないから、知らない歌を10曲とか連続で聴いて、3曲目と5曲目はどんな曲だった? 歌ったのは39名の同じ格好の生徒の内の誰と誰? と聞かれて、判別出来るわけないっすよ……。つか、みんなはできるの?
わたしは、諸手を挙げて降参、早々に尻尾を巻きました。
ハリー・ハリー、ざーっと記憶整理。@2016年公演ラインアップ
2016年2月12日 タカラヅカ 翔くん休演?!で気持ちが落ち着かないところへ、次回大劇場本公演のラインアップ来た。時の流れは容赦ないな。
正塚だーー!!
大丈夫か。
……って、まずソレが先に来る(笑)。
わたしはハリー好きだけど、今の正塚せんせが、100周年以降のヅカファンのニーズに応えられるモノを書けるのか、はなはだ疑問。
つか、100周年関係なく、大劇場本公演の意味と価格に相応しいクオリティの作品を書けるのか疑問。
もともと大劇場向きの作風でない上に、ここ10年の劣化はすごい勢いだもんなー……。
それでも正塚作品のスピリットは好きなので、登板はうれしい。悪評を覆すくらいの良作を書いて欲しいと思う。
そして毎度のことだが、だいもんを考える。
だいもんって……正塚作品、出てないよねえ。
つらーっと考えても、記憶にあるのが『La Esperanza』と『スカウト』くらいしか出てこないんだが。
『La Esperanza』新公ではらんとむの役で、彩音ちゃんとふたりでやってたのおぼえてる。当時研2? ふつーにきれいでうまかった。研7と言われても「ふーん」と思うほど。
しかし、だいもんが路線扱いされてたのって、研2の1年間だけって印象だなー。『La Esperanza』新公は、その扱いが良かった頃なー。このままの扱いで行けばいいのに劇団はバカだからなー。
正塚せんせは生徒使いが独特で、路線スターでも平気で番手から外すし、反対に番手外でも使いたい人を使う。
『La Esperanza』新公では、何故かみつるがモブに落とされていて、何故か正塚お気に入りのめぐむが組内3番手役をやっていた。だいもんに4番手のらんとむ役が回ってきたのは、2番手格スターのみつるがモブに回されてその分席が空いた、という事情もある。
ちなみに、めぐむの同期で今宙組トップスターを務めているまぁくんは、このとき台詞ひとつふたつのモブ役だ。
正塚は、まぁくんに興味なかった模様。新公がコレだし、その次のバウ公演『スカウト』も、まぁくんはすでに新公主演済みだったのにモブで、めぐむが役付きだった。
で、痛烈なのが再演『カナリア』、3番手のあさこの役を当時研3のマイティにやらせ、まぁくんは4番手のゆみこ役だった。ちなみにここでもめぐむは彼のポジション的にはいい役をもらっている。
ほんとに正塚、どんだけまぁくん使いたくないん……。(だから、まぁくんがトップになってから正塚の『メランコリック・ジゴロ』主演するのは意外だった。さすがにトップになったまぁくんを拒否れないか……)
だいもんが最後に正塚芝居に出たのって、やっぱ『スカウト』か。
ええ、モブのひとりでした。『La Esperanza』新公の記憶があるから、もっといい扱いしてくれるかと期待したけど、学年順でしかなかった。
変なリーゼントですげー気合いで顔芸しまくってたのをおぼえてる……。あー……あの顔芸……だいもんはモブでも若い頃でも、変わらずずっとだいもんだ(笑)。
当時研3? 研3から今まで、正塚と無縁で来たの?
(わたし的に、だいもんは谷&イケコのお気に入り認識、正塚とは気が合わなさそうな演出家……笑)
でもさ、89期文化祭って、演劇が正塚作品だったよね。
んで、だいもんはそこで主役やってた記憶があるんだが……正塚群像劇だったから、主役の比重低かったけどさー。
だいもんと正塚の縁ってほんと大昔のみなのなー。
反対に雪組は、正塚作品率高い組。
ちぎくんはちゃんといい役やってたなと。
キレた美貌の殺し屋と、二枚目半のハートフル刑事。まったくちがうタイプの役を振られたのがいいよね。殺し屋は、ちぎくんの美貌へのアテ書き、ハートフル刑事はキャラクタへのアテ書き、かな。
正塚はアテ書きの人だから、お気に入りにはその役者本人のキャラクタのみで通せる役を与えることが多い。ミサノエールがいかなるときにもミサノエールでしかない役で正塚作品に出続けたように。
雪組では、コマがいつもおなじような役をやり続けてたよね。
ちぎくんもひょっとしたら、キャラクタを買われて、前回の刑事と同じ二枚目半のハートフル探偵になるのかも?
だいもんがどうなるのか、ほんとわからんわー。アテ書きするの? どのあたりのだいもんで?(だいもんさんは取り出し方で、見方がいろいろ変わると思います)
そして、番手無視したりする正塚だから、他にどんなことになるのか、不安半分、楽しみにしておきます。ポジションに反して比重が変わる人がいるかもしれないからな。
いなばっち登板は、素直にうれしい。正塚のように不安感はない(笑)。
2016年 公演ラインアップ【宝塚大劇場、東京宝塚劇場】<10月~12月・雪組『私立探偵ケイレブ・ハント』『Greatest HITS!』>
2016/02/12
2月12日(金)、2016年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚大劇場】【東京宝塚劇場】の上演作品が決定いたしましたのでお知らせいたします。
雪組
■主演・・・(雪組)早霧 せいな、咲妃 みゆ
◆宝塚大劇場:2016年10月7日(金)~11月7日(月)
一般前売:2016年9月3日(土)
◆東京宝塚劇場:2016年11月25日(金)~12月25日(日)
一般前売:2016年10月23日(日)
ミュージカル・ロマン
『私立探偵ケイレブ・ハント』
作・演出/正塚 晴彦
舞台は20世紀半ばのロサンゼルス。探偵事務所の所長を務めるケイレブは、共同出資者である探偵仲間のジムやカズノと共に高級住宅街に住むセレブ達の浮気調査やトラブル対応に奔走する日々を送っていた。スタイリストとして働く恋人イヴォンヌとの関係も良好だったが、互いの生き方を尊重する二人は、新たな段階に踏み出す機会を見出せずにいた。そんなある日、行方不明となった娘アデルの捜索依頼にやって来たメキシコ人夫婦が直後に事故死するという事件が起きる。ケイレブは夫婦の願いに応える為、早速調査を開始。やがて、とある会員制の超高級クラブでアデルらしき女を発見するが、別の調査を進めていたジムとカズノが追う人物も、このクラブの関係者であることが判明する。果たしてそこは犯罪組織の隠れ蓑なのか。クラブのオーナーであるマクシミリアンと接触する為に彼の屋敷を訪れたケイレブは、そこで思いがけずイヴォンヌの姿を見かける…。
仲間達と力を合わせ敵に立ち向かうケイレブと、その身を案じながらも彼を支えるイヴォンヌとの大人の恋の行方を描くミュージカル。粋な都会的空気感の中で、雪組トップコンビ早霧せいなと咲妃みゆが恋する男女の心の機微を繊細に演じあげます。
ショーグルーヴ
『Greatest HITS!』
作・演出/稲葉 太地
人々の心を酔わせ、躍らせる名曲の数々で構成するショーグルーヴ。熱いエネルギーを放つソウルミュージックに乗せて繰り広げるプロローグに始まり、誰もが知っているクリスマスソングで綴るシーンなど、時に甘く、時に切なく、それぞれの時代に燦然と輝き、今なお愛され続ける数多の楽曲に乗せて、クールでありながらもホットそしてセクシーな魅力を持つ早霧せいな率いるグレイテストな雪組出演者が、煌めくハーモニーと情熱的なダンスをお届け致します。
正塚だーー!!
大丈夫か。
……って、まずソレが先に来る(笑)。
わたしはハリー好きだけど、今の正塚せんせが、100周年以降のヅカファンのニーズに応えられるモノを書けるのか、はなはだ疑問。
つか、100周年関係なく、大劇場本公演の意味と価格に相応しいクオリティの作品を書けるのか疑問。
もともと大劇場向きの作風でない上に、ここ10年の劣化はすごい勢いだもんなー……。
それでも正塚作品のスピリットは好きなので、登板はうれしい。悪評を覆すくらいの良作を書いて欲しいと思う。
そして毎度のことだが、だいもんを考える。
だいもんって……正塚作品、出てないよねえ。
つらーっと考えても、記憶にあるのが『La Esperanza』と『スカウト』くらいしか出てこないんだが。
『La Esperanza』新公ではらんとむの役で、彩音ちゃんとふたりでやってたのおぼえてる。当時研2? ふつーにきれいでうまかった。研7と言われても「ふーん」と思うほど。
しかし、だいもんが路線扱いされてたのって、研2の1年間だけって印象だなー。『La Esperanza』新公は、その扱いが良かった頃なー。このままの扱いで行けばいいのに劇団はバカだからなー。
正塚せんせは生徒使いが独特で、路線スターでも平気で番手から外すし、反対に番手外でも使いたい人を使う。
『La Esperanza』新公では、何故かみつるがモブに落とされていて、何故か正塚お気に入りのめぐむが組内3番手役をやっていた。だいもんに4番手のらんとむ役が回ってきたのは、2番手格スターのみつるがモブに回されてその分席が空いた、という事情もある。
ちなみに、めぐむの同期で今宙組トップスターを務めているまぁくんは、このとき台詞ひとつふたつのモブ役だ。
正塚は、まぁくんに興味なかった模様。新公がコレだし、その次のバウ公演『スカウト』も、まぁくんはすでに新公主演済みだったのにモブで、めぐむが役付きだった。
で、痛烈なのが再演『カナリア』、3番手のあさこの役を当時研3のマイティにやらせ、まぁくんは4番手のゆみこ役だった。ちなみにここでもめぐむは彼のポジション的にはいい役をもらっている。
ほんとに正塚、どんだけまぁくん使いたくないん……。(だから、まぁくんがトップになってから正塚の『メランコリック・ジゴロ』主演するのは意外だった。さすがにトップになったまぁくんを拒否れないか……)
だいもんが最後に正塚芝居に出たのって、やっぱ『スカウト』か。
ええ、モブのひとりでした。『La Esperanza』新公の記憶があるから、もっといい扱いしてくれるかと期待したけど、学年順でしかなかった。
変なリーゼントですげー気合いで顔芸しまくってたのをおぼえてる……。あー……あの顔芸……だいもんはモブでも若い頃でも、変わらずずっとだいもんだ(笑)。
当時研3? 研3から今まで、正塚と無縁で来たの?
(わたし的に、だいもんは谷&イケコのお気に入り認識、正塚とは気が合わなさそうな演出家……笑)
でもさ、89期文化祭って、演劇が正塚作品だったよね。
んで、だいもんはそこで主役やってた記憶があるんだが……正塚群像劇だったから、主役の比重低かったけどさー。
だいもんと正塚の縁ってほんと大昔のみなのなー。
反対に雪組は、正塚作品率高い組。
ちぎくんはちゃんといい役やってたなと。
キレた美貌の殺し屋と、二枚目半のハートフル刑事。まったくちがうタイプの役を振られたのがいいよね。殺し屋は、ちぎくんの美貌へのアテ書き、ハートフル刑事はキャラクタへのアテ書き、かな。
正塚はアテ書きの人だから、お気に入りにはその役者本人のキャラクタのみで通せる役を与えることが多い。ミサノエールがいかなるときにもミサノエールでしかない役で正塚作品に出続けたように。
雪組では、コマがいつもおなじような役をやり続けてたよね。
ちぎくんもひょっとしたら、キャラクタを買われて、前回の刑事と同じ二枚目半のハートフル探偵になるのかも?
だいもんがどうなるのか、ほんとわからんわー。アテ書きするの? どのあたりのだいもんで?(だいもんさんは取り出し方で、見方がいろいろ変わると思います)
そして、番手無視したりする正塚だから、他にどんなことになるのか、不安半分、楽しみにしておきます。ポジションに反して比重が変わる人がいるかもしれないからな。
いなばっち登板は、素直にうれしい。正塚のように不安感はない(笑)。
翔くん休演!@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-
2016年2月11日 タカラヅカ雪組 宝塚大劇場公演 休演者及び復帰のお知らせ翔くん……!!
2016/02/11
雪組 宝塚大劇場公演『るろうに剣心 』の休演者をお知らせいたします。
雪組
彩凪 翔(2月11日(木)11時公演より休演)
水沙 瑠流(2月9日(火)13時公演より休演)
汐聖 風美(2月8日(月)13時公演より休演)
琴羽 りり(2月8日(月)13時公演より休演)
優美 せりな(2月11日(木)11時公演より休演)
■代役
武田 観柳役/彩凪 翔・・・真那 春人
瓦版売り役/真那 春人・・・真條 まから
式尉役/真那 春人・・・鳳華 はるな
※以上5名は体調不良のため、休演いたします。
なお、復帰時期につきましては、現在のところ未定となっております。
※また、休演いたしておりました 碧月 れんは2月11日(木)11時公演より復帰いたします。
ちょっと待て。
翔くんって、えっと、雪組4番手だよな。
4番手が公演中に休演するって……。それ、ものすごい大ごとやんな?
や、もちろん、他の下級生たちも休演は大変だし、この人数の多さって!!と白目むくけど、それよりなにより、やっぱ立場の大きさ重さで、翔くん休演が一大事。
しかも翔くんがやってる観柳って、翔くん史上最大の当たり役……!
うっわ……。
大変だわ……。
おろおろおろおろ。
新公の子がとりあえず穴埋めに入るんじゃなく、ちゃんとマジに実力者配して代役立ててるとこが劇団の本気を見た、感じ。舞台を守るための、最小燃費で最大限出力を期待出来る面子を配したぞ。
まなはるもまからも、頼もしい人たちだからきっと見事に務めてくれることはわかってるけど。
大変さを想像するとくらくらする。
まなはるの代わりに入る子は知らない子だ……つか、98期か若っ……って、まからくんと同期っすか。まからは大丈夫、と思っちゃうあたり、まからへの信頼感ってば。
HPには記されなくても、玉突きで役替わりになったりフォーメーションが変わったり、大変なことは山ほどあるんだろう。
みんなどうか、乗り切って欲しい。
復帰する子もいるくらいだから、翔くんたちもすぐに戻ってくるよね? この人数からしてインフルっぽいし。
みんな元気に、良い舞台を務められますように。
アムネリスの難しさってば。@博多座主な配役発表
2016年2月10日 タカラヅカ 昨日(2016/2/9)、博多座『王家に捧ぐ歌』の、メインどころの配役発表があった。
それが……。
えええ?
アムネリス@彩花まり?!
びっくりした。
心から、びっくりした。
意外すぎる配役……。
や、他もね、ウバルドあっきーぢゃないのかよ、とか、劇団、ずんちゃんマジにアゲて来てるんだなとか、上げてくれていいけど、いつどこで方針が変わったんだ、ずんちゃんのことろくに路線らしい扱いせずに何年も放置してたくせに?とか、『ベルばら』新公の不可解さとか、もえこの扱いナニ気にすごいなとか、モンチ良かったねとか、いろいろあるけどさ。
そんなのぶっとぶくらい、アムネリス@しーちゃんに驚いた。
たぶん、初演を知る者ゆえよね、この驚きは。
アムネリスというのは、絶対的な役で、ヒロインではなくても、トップ娘役クラスの役なのよ。
ヒロインじゃないのにトップ娘役の役、というのがややこしいけど。
コレは譲れないところなのよ。
あの檀れい様あってのアムネリス。
今現在女優としてテレビで活躍している檀れい様だからすごい、のではなく、当時のタカラヅカにおいて、やっぱり檀ちゃんの美貌とハッタリ力はすごかったのよ。
美貌とハッタリ力しか持たない人だったけど(暴言)、だからこそそれだけで他の山ほどある弱点を不問にするほどの、とてつもない美貌とハッタリ力だったのよ(極論)。
それだけの武器で、ふたつの組でトップ娘役張ったんだから。どんだけすごかったか。
その稀有なスター、檀れい様の代表作。
たしかにアムネリスに必要なのは一も二もなく、美貌。でも、美貌だけじゃダメなんだ。
トップスターと肩を並べるだけの、ハッタリ力が必要なんだ。
広大な大劇場のセンターに立ち、2600人劇場の空気を動かせる人でなきゃダメなんだ。
博多座は宝塚大劇場ではない、ったって……。
美貌だけではダメだ、ということを、うらら様が身をもって証明してくれた。ある程度の歌唱力は必要。
うらら様の場合、歌唱力ばかり言われるけど、それは歌唱力不足がものすごすぎるからそこしか言及されないだけで、華とハッタリも足りてなかったからなー。うらら様ってもともと持ち味が陰でいぶし銀な人だし。(不幸な未亡人がハマリ役)
現タカラヅカ一の美貌のスターでもっても成立しなかった難役だ。美貌でダメなら攻略法を変えて、歌唱力で攻めるのだと、うらら様が博多座に出演しないとわかったときに思った。
だから、歌唱力ゆえに、せーこがやるんだと思った。
せーこちゃんは、檀れい様と並び称されるほどの美貌は持っていないが、高い歌唱力と、ミュージカル役者としての実力がある。
いくつもの舞台で難役を演じ、場を動かしてきた。真ん中芝居ではなく、脇の仕事だけれど、その職人技は力強さと安定感を持つ。
アムネリスに必要な「美貌とトップ娘役格の貫禄」に、せーこの持つ別格女役力はいい勝負を挑めるのではないかと。
美穂圭子おねーさまが、トップ娘役をぶっとばすほどの存在感を放つように、極められた別格力はあなどれない。
もしくは、「美貌の娘役」程度では太刀打ち出来ない、ということで、伝家の宝刀「男役の女装」を抜くのではないかと思った。
足りないとわかっている娘役にやらせるよりも、劇団推しの男役スターにやらせる。
歌唱力が足りなくても、「オカマやん」と言われても、「男役だから仕方ない」で済み、アムネリスという役にも、役の格に合わないまま演じる者にも、傷が付かない。
……うらら様の華麗な自爆っぷりを見たあとでは、劇団だって生徒を守るために、「出来ないことはやらせない」「できなくても大目に見てもらえる」人にやらせるんじゃないかと。
最近推されていると感じる、ずんちゃんあたりが演じるのもアリではないか、と思った。
いかなる選択肢、妄想配役の中にも、しーちゃんはなかった。
新人公演でアムネリス役も付かなかったんだよ? 学年配慮がある研7だったのに。
しーちゃんが歌ウマだってことは知ってる。
『銀河英雄伝説』新公以来、ずっと「歌って~~、歌聴きたい~~」と思っている娘役さんのひとりだ。
先日の『Shakespeare』新公だって良かった。
しかし。
アムネリスという役は、歌唱力だけでは務まらないだろう。
真ん中修行をして、路線スターとして経験を積んで、大劇場でたったひとりでライトを浴びて歌えるだけの、確固たるスターでないと無理。
しーちゃんはいい娘役さんやけど、脇育ちやん……。
脇育ちの子に、今すぐトップ娘役やれって言うのと同じ無茶振りやん……。
花の乙羽ちゃんが、明日から花組トップ娘役。
月のはーちゃんが、明日から月組トップ娘役。
雪のゆきのちゃんが、明日から雪組トップ娘役。
星のりらちゃんが、明日から星組トップ娘役。
……そんな感じ? 新公でそれなりに活躍してるけど脇育ちの同じ辺りの学年の歌ウマさんを挙げてみました。異論は認める。(ゆきのちゃんだけ歌ウマというほどではないかも)
うおー。
しーちゃんがどうこうではなく、初演ファン、アムネリススキーゆえに、うだうだ言っているのだ。すまん、しーちゃん。
てゆーか。
ここまで文句みたいなことを言っておいて、だ。いや、わたし的には文句のつもりはなく、アムネリス役の説明をしているだけのキモチなんだが。
アムネリス@しーちゃん、うれしい。
だから。
アムネリス役は、特別だから。
選択肢にかすりもしなかった、想像だにしなかったこの配役は、わくわくする。
中途半端なかわいこちゃんにやらせてお茶を濁すんじゃなく、実力者に振ってきた、しかも「なんとかするだろう」と思えるベテランにではなく、未知数である、若い子に。
これは、冒険じゃん? 挑戦じゃん?
それって、うれしいよ。
だからわたし、しーちゃん好きだし。ずっと地味に、好きだと言ってきてるし(笑)。や、ファンというほどの能動的なもんじゃないが、新公では必ずチェックする娘役さん。
一度ヒロイン系の役も見てみたい……と思っていて、『メランコリック・ジゴロ』で「ヒロイン系似合わないのか……」とわたし的に肩を落としたんだけど……今度こそ、どーんと素晴らしいモノを見せてくれるかも?!
わくわくっ。
一度、ガチに歌ウマのアムネリス見てみたかったのよ。
楽しみだ。
それが……。
宙組 博多座公演『王家に捧ぐ歌』一部の配役決定
主な配役
ラダメス(エジプトの若き武将) 朝夏 まなと
アイーダ(エジプトの囚人、エチオピア王女) 実咲 凜音
ケペル(ラダメスの戦友) 澄輝 さやと
サウフェ(エチオピア王家の元家臣) 星吹 彩翔
カマンテ(エチオピア王家の元家臣) 蒼羽 りく
ウバルド(アイーダの兄) 桜木 みなと
アムネリス(エジプト王ファラオの娘) 彩花 まり
メレルカ(ラダメスの戦友) 瑠風 輝
※その他の配役は、決定次第ご案内いたします。
えええ?
アムネリス@彩花まり?!
びっくりした。
心から、びっくりした。
意外すぎる配役……。
や、他もね、ウバルドあっきーぢゃないのかよ、とか、劇団、ずんちゃんマジにアゲて来てるんだなとか、上げてくれていいけど、いつどこで方針が変わったんだ、ずんちゃんのことろくに路線らしい扱いせずに何年も放置してたくせに?とか、『ベルばら』新公の不可解さとか、もえこの扱いナニ気にすごいなとか、モンチ良かったねとか、いろいろあるけどさ。
そんなのぶっとぶくらい、アムネリス@しーちゃんに驚いた。
たぶん、初演を知る者ゆえよね、この驚きは。
アムネリスというのは、絶対的な役で、ヒロインではなくても、トップ娘役クラスの役なのよ。
ヒロインじゃないのにトップ娘役の役、というのがややこしいけど。
コレは譲れないところなのよ。
あの檀れい様あってのアムネリス。
今現在女優としてテレビで活躍している檀れい様だからすごい、のではなく、当時のタカラヅカにおいて、やっぱり檀ちゃんの美貌とハッタリ力はすごかったのよ。
美貌とハッタリ力しか持たない人だったけど(暴言)、だからこそそれだけで他の山ほどある弱点を不問にするほどの、とてつもない美貌とハッタリ力だったのよ(極論)。
それだけの武器で、ふたつの組でトップ娘役張ったんだから。どんだけすごかったか。
その稀有なスター、檀れい様の代表作。
たしかにアムネリスに必要なのは一も二もなく、美貌。でも、美貌だけじゃダメなんだ。
トップスターと肩を並べるだけの、ハッタリ力が必要なんだ。
広大な大劇場のセンターに立ち、2600人劇場の空気を動かせる人でなきゃダメなんだ。
博多座は宝塚大劇場ではない、ったって……。
美貌だけではダメだ、ということを、うらら様が身をもって証明してくれた。ある程度の歌唱力は必要。
うらら様の場合、歌唱力ばかり言われるけど、それは歌唱力不足がものすごすぎるからそこしか言及されないだけで、華とハッタリも足りてなかったからなー。うらら様ってもともと持ち味が陰でいぶし銀な人だし。(不幸な未亡人がハマリ役)
現タカラヅカ一の美貌のスターでもっても成立しなかった難役だ。美貌でダメなら攻略法を変えて、歌唱力で攻めるのだと、うらら様が博多座に出演しないとわかったときに思った。
だから、歌唱力ゆえに、せーこがやるんだと思った。
せーこちゃんは、檀れい様と並び称されるほどの美貌は持っていないが、高い歌唱力と、ミュージカル役者としての実力がある。
いくつもの舞台で難役を演じ、場を動かしてきた。真ん中芝居ではなく、脇の仕事だけれど、その職人技は力強さと安定感を持つ。
アムネリスに必要な「美貌とトップ娘役格の貫禄」に、せーこの持つ別格女役力はいい勝負を挑めるのではないかと。
美穂圭子おねーさまが、トップ娘役をぶっとばすほどの存在感を放つように、極められた別格力はあなどれない。
もしくは、「美貌の娘役」程度では太刀打ち出来ない、ということで、伝家の宝刀「男役の女装」を抜くのではないかと思った。
足りないとわかっている娘役にやらせるよりも、劇団推しの男役スターにやらせる。
歌唱力が足りなくても、「オカマやん」と言われても、「男役だから仕方ない」で済み、アムネリスという役にも、役の格に合わないまま演じる者にも、傷が付かない。
……うらら様の華麗な自爆っぷりを見たあとでは、劇団だって生徒を守るために、「出来ないことはやらせない」「できなくても大目に見てもらえる」人にやらせるんじゃないかと。
最近推されていると感じる、ずんちゃんあたりが演じるのもアリではないか、と思った。
いかなる選択肢、妄想配役の中にも、しーちゃんはなかった。
新人公演でアムネリス役も付かなかったんだよ? 学年配慮がある研7だったのに。
しーちゃんが歌ウマだってことは知ってる。
『銀河英雄伝説』新公以来、ずっと「歌って~~、歌聴きたい~~」と思っている娘役さんのひとりだ。
先日の『Shakespeare』新公だって良かった。
しかし。
アムネリスという役は、歌唱力だけでは務まらないだろう。
真ん中修行をして、路線スターとして経験を積んで、大劇場でたったひとりでライトを浴びて歌えるだけの、確固たるスターでないと無理。
しーちゃんはいい娘役さんやけど、脇育ちやん……。
脇育ちの子に、今すぐトップ娘役やれって言うのと同じ無茶振りやん……。
花の乙羽ちゃんが、明日から花組トップ娘役。
月のはーちゃんが、明日から月組トップ娘役。
雪のゆきのちゃんが、明日から雪組トップ娘役。
星のりらちゃんが、明日から星組トップ娘役。
……そんな感じ? 新公でそれなりに活躍してるけど脇育ちの同じ辺りの学年の歌ウマさんを挙げてみました。異論は認める。(ゆきのちゃんだけ歌ウマというほどではないかも)
うおー。
しーちゃんがどうこうではなく、初演ファン、アムネリススキーゆえに、うだうだ言っているのだ。すまん、しーちゃん。
てゆーか。
ここまで文句みたいなことを言っておいて、だ。いや、わたし的には文句のつもりはなく、アムネリス役の説明をしているだけのキモチなんだが。
アムネリス@しーちゃん、うれしい。
だから。
アムネリス役は、特別だから。
選択肢にかすりもしなかった、想像だにしなかったこの配役は、わくわくする。
中途半端なかわいこちゃんにやらせてお茶を濁すんじゃなく、実力者に振ってきた、しかも「なんとかするだろう」と思えるベテランにではなく、未知数である、若い子に。
これは、冒険じゃん? 挑戦じゃん?
それって、うれしいよ。
だからわたし、しーちゃん好きだし。ずっと地味に、好きだと言ってきてるし(笑)。や、ファンというほどの能動的なもんじゃないが、新公では必ずチェックする娘役さん。
一度ヒロイン系の役も見てみたい……と思っていて、『メランコリック・ジゴロ』で「ヒロイン系似合わないのか……」とわたし的に肩を落としたんだけど……今度こそ、どーんと素晴らしいモノを見せてくれるかも?!
わくわくっ。
一度、ガチに歌ウマのアムネリス見てみたかったのよ。
楽しみだ。
役替わりキャスト感想・その2。@Ernest in Love
2016年2月9日 タカラヅカ みりおくんの再演『Ernest in Love』Cパターン初日!
今回は、アルジャノンがちなつくんで、レインがキキくん。
最初に登場するレイン@キキ。
おーー、イケメン執事ーー!
あんまし仕事しなさそうな感じがまたいいな(笑)。
やっぱりレインは路線の役なんだと思った。スターが演じると華やかだ。
……ただ。
レイン役はちなつくんの方がいいかなー、と思った。
なんでかっつーとレインって、ダンスがあるのよ。
グウェンドレン@かのちゃんとアーネスト@みりおくんがステージの2階部分でなんやかんややってるとき、レインが舞台手前で端から端まで、くるくる踊りながら移動してるのね。
いつもみりかの観るのに必死で、レインがそのときどうしてるのか見てなかったと思うんだけど……ステージ2階は遠いからオペラグラス必須、オペラの視界には手前で歌っているモブの人たち入らないし、その後ろで踊っているレインはもっとわからない。
が、さすがに中2日で観劇していると、オペラにかじりつき率下がるじゃん。、
みりかの以外をはじめて眺めたら、ああら、レインがなんか踊ってる……そういやそうだ、樹里ちゃんのときもそうだっけ? ダンサーのさおたさんのためにダンス増えたんだっけか。
その、レインのダンスソロが。
わー……。
すごかったっす……。
キキくん、ほんとにダンス苦手なんやね……。
いやその、もう、一周回ってかわいかったけど(笑)。
でも、踊れないのにダンスの見せ場アリって、レイン役つらいわ。やっぱキキくんは2番手役の方がいいな。
ここのレインのダンスは観てない人多いのかも? 友人も知らないって言っていた。……主人公とヒロインが登場したばかりだもん、みりかの観てるよなな、ふつー。
アルジャノン@ちなつくんは、なつかしかった。
なんかすげー、きりやんを思い出した。
そっか、月組の子なんだ。きりやん時代の月組で下級生時代を過ごしてきているんだよねえ。
キキくんのアルジーはパステルカラー。きれいでかわいい。マジ貴公子。地に足着いてない感が素敵。お貴族様はこうでなきゃ!
ちなっちゃんのアルジーは陰影がある。深緑とか褐色とか灰黒色とか、明るい分の横にちゃんと影がある。
その陰影アリなところが、きりやん系に見えるんだろうな。
セシリィ@みれいちゃんは、変わらずうまかった。
うまいけど、ごつくてでかくて、わたしのイメージする「小さなセシリィ」っぽくない。演技はかわいいんだけど。
うーん、セシリィって難しいわ……。こんなにうまくてかわいくて、ナニがチガウと言うんだ。
それでもアルジーとセシリィのカップルはいいわぁ。かわいいわぁ。
みりおくんは、キキちなつ、どちらのアルジーとも仲良くかわいく友人してました。
『Ernest in Love』って、トップと2番手を、コンビで好きになる演目だよねえ。
いちゃいちゃするふたりがかわいい!になる。
そしてなんといっても、『Ernest in Love』は、トップコンビを好きになる演目だと思う。
みりかのかわいいーー!!
グウェンドレンはちょっとめんどくさいくらい「オンナノコ」であり、「お姉さん」でもある役だから、若すぎるよりもちょっと学年を重ねてから、プレお披露目とかよりコンビ組んでしばらく経ってからの方が、似合うと思う。
かのちゃんは今の方がいい気がするけど……みりおくんは、あまり変化ないかな。
かのちゃんとのコンビ感より、アルジーのふたりとの雰囲気の方がいい感じ?
でも、しあわせなラブストーリーはいいな。
『Ernest in Love』好き。
今回は、アルジャノンがちなつくんで、レインがキキくん。
最初に登場するレイン@キキ。
おーー、イケメン執事ーー!
あんまし仕事しなさそうな感じがまたいいな(笑)。
やっぱりレインは路線の役なんだと思った。スターが演じると華やかだ。
……ただ。
レイン役はちなつくんの方がいいかなー、と思った。
なんでかっつーとレインって、ダンスがあるのよ。
グウェンドレン@かのちゃんとアーネスト@みりおくんがステージの2階部分でなんやかんややってるとき、レインが舞台手前で端から端まで、くるくる踊りながら移動してるのね。
いつもみりかの観るのに必死で、レインがそのときどうしてるのか見てなかったと思うんだけど……ステージ2階は遠いからオペラグラス必須、オペラの視界には手前で歌っているモブの人たち入らないし、その後ろで踊っているレインはもっとわからない。
が、さすがに中2日で観劇していると、オペラにかじりつき率下がるじゃん。、
みりかの以外をはじめて眺めたら、ああら、レインがなんか踊ってる……そういやそうだ、樹里ちゃんのときもそうだっけ? ダンサーのさおたさんのためにダンス増えたんだっけか。
その、レインのダンスソロが。
わー……。
すごかったっす……。
キキくん、ほんとにダンス苦手なんやね……。
いやその、もう、一周回ってかわいかったけど(笑)。
でも、踊れないのにダンスの見せ場アリって、レイン役つらいわ。やっぱキキくんは2番手役の方がいいな。
ここのレインのダンスは観てない人多いのかも? 友人も知らないって言っていた。……主人公とヒロインが登場したばかりだもん、みりかの観てるよなな、ふつー。
アルジャノン@ちなつくんは、なつかしかった。
なんかすげー、きりやんを思い出した。
そっか、月組の子なんだ。きりやん時代の月組で下級生時代を過ごしてきているんだよねえ。
キキくんのアルジーはパステルカラー。きれいでかわいい。マジ貴公子。地に足着いてない感が素敵。お貴族様はこうでなきゃ!
ちなっちゃんのアルジーは陰影がある。深緑とか褐色とか灰黒色とか、明るい分の横にちゃんと影がある。
その陰影アリなところが、きりやん系に見えるんだろうな。
セシリィ@みれいちゃんは、変わらずうまかった。
うまいけど、ごつくてでかくて、わたしのイメージする「小さなセシリィ」っぽくない。演技はかわいいんだけど。
うーん、セシリィって難しいわ……。こんなにうまくてかわいくて、ナニがチガウと言うんだ。
それでもアルジーとセシリィのカップルはいいわぁ。かわいいわぁ。
みりおくんは、キキちなつ、どちらのアルジーとも仲良くかわいく友人してました。
『Ernest in Love』って、トップと2番手を、コンビで好きになる演目だよねえ。
いちゃいちゃするふたりがかわいい!になる。
そしてなんといっても、『Ernest in Love』は、トップコンビを好きになる演目だと思う。
みりかのかわいいーー!!
グウェンドレンはちょっとめんどくさいくらい「オンナノコ」であり、「お姉さん」でもある役だから、若すぎるよりもちょっと学年を重ねてから、プレお披露目とかよりコンビ組んでしばらく経ってからの方が、似合うと思う。
かのちゃんは今の方がいい気がするけど……みりおくんは、あまり変化ないかな。
かのちゃんとのコンビ感より、アルジーのふたりとの雰囲気の方がいい感じ?
でも、しあわせなラブストーリーはいいな。
『Ernest in Love』好き。
初日との最大の変更点メモ。@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-
2016年2月8日 タカラヅカ 『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』2回目に行ってきました。
いつもなら、雪組だけは初日の翌日、続けて観るんだけど。演者も客席も緊張ばりばりの初回と違い、その翌日は肩の力が抜けて舞台がぐんと良くなっている……変化していることが、多いから。続けて観るのは醍醐味。でもお金も時間もないから、そんなゼイタクをするのは贔屓組だけ。
と、決めているのに、今回はそれが出来なかった。
翌日は、花組『Ernest in Love』Bパターン初日だったんだもん。
梅田とムラは微妙に遠いのよねえ……。両方観ることはかなわず、それなら初日を取る。
んじゃ『るろ剣』の2回目はいつ行こう、さらに翌日? ……ちょお待て、『るろ剣』チケ難じゃん、日曜チケット取るの大変じゃん! 「初日の翌日を観る」という自分ルールのためになら、チケ難公演でもがんばって土曜日のチケット探すけど、それもない、いつでもいい、なら、チケット高い日に行くことないじゃん。
と、びんぼーゆえに早々に尻尾を巻き、幕が開いてから4日目の月曜日、今日になってようやく2回目です。
ちなみに、明日の火曜日は『Ernest in Love』Cパターンの初日なので、ますます今日『るろ剣』に行くしかない感じ(笑)。
……しかし我ながらひどいスケジュールだなー……5日間のうち4日観劇かー。
初日に引き続いて2階席。
2幕の剣心チームとお庭番衆たちのどたばた、観柳と斎藤の対決が銀橋~花道に変更されてた。
初日はほんと、音しか聞こえなくて……その音も、なにをやってるのかわかんないもので、2階席は騒然としてた。「なんだろう?」「なにが起こってるんだろう??」ってざわざわ。
ショーの客席降りなら、見えなくてもやっていることは想像がつくけど、芝居の客席降り……しかも、かなりの人数がなにかしらやっているとなると、置いてけぼりになった2階席はびびるよね。
わたしは基本いろんな席で複数回観るので、そのときなんも見えなくても「1階席の日に観ればいいや」と達観している。周りが腰を浮かして下を見ようとざわざわしている中、かえって背もたれに沈み込んで時間が経つのを待つ感じ。や、だって、そんなことしても見えないし、やることなくてヒマだし。
でも、1回しか観ない、それがたまたま2階席だった人にとっては、残念なことだろうなと思う。思わず腰を浮かせたり、前屈みになったり、隣と喋り出したりするのも、このときばかりは仕方ないと思う。
悪いの、演出だもん。
舞台だから、見えるモノと見えないモノがある。
このときの主人公の表情は上手席からしか見えない、代わりにヒロインの表情は下手席からしか見えない、てな風に。
懇切丁寧な映像作品じゃないんだから、いろんな角度からカメラが映してくれるわけじゃない。
だから、見えないモノがあるのは仕方ない、と割り切っている。
客席降りは、1階席でないと見えない。ナマ舞台だ、仕方ない。
と、思ってはいるけど、芝居の一場面を1階席でしか見えない場所でやるのは、ひでーなと思うよ。
どたばたしてるだけの、どーでもいい場面だったとしてもだ。
「どーでもいい」かどうか、2階席の人には判断さえ出来ないんだもの。
イケコみたいな超ベテランでも、そんな演出ミスを、今さらしちゃうんだねえ。
ミスだと認めたから、演出が変わって銀橋を使うようになったんでしょ?
2階席置いてけぼり演出も、前述の通りわたしはわりとどーでもよく受け取っている。世の中公平でないのがあたりまえ、2階に坐ってるのが自分の運命。気にしない。
あ、でもわたし、こういう場合の「つられ拍手」だけはしないことに決めている。
なんにも見えないのに、1階から拍手だけ起こることってあるでしょ? ショーの客席降りとか、たぶんスターさんがアドリブでなにかやったんだと思う。それに対して客席がウケている。
実際に目にして、ナニが起こったかわかって拍手している人はいいけれど、なんの見えてない、ナニが起こっているのかわからないのに、「劇場のどこかから拍手が聞こえる」「だから拍手しなきゃ」とは思わない。
見えないモノには、反応しようがない。
見えなくても、歌が終わったとか新たにはじまったとか、耳でわかることにはちゃんと拍手する。わたしにもナニが起こっているのかわかるから。
わかんないのに、「つられ拍手」は出来ないよ。
ナマ舞台だから、見えないモノがあることは当然だと思っている。見えないことは残念だとは思うけど、それに対して不満はない。そして、見えないモノに反応しないのも、当然だと思っている。
や、つられて拍手する人を悪いと言いたいわけじゃないのよ。見せてもらえてないのに、それでも空気を読んで拍手する人たちは善良ですわ。ただわたしが性格悪いのよ(笑)。
初日は、「1階席がなんか盛り上がって拍手してる」からって、2階席もなんとなく拍手してた。なんにも見えないのに。みんながするからする。首をかしげ、割り切れない顔をしながら、それでも楽しい雰囲気につられて。
まあそれはそれで、許容される範囲のことだったのかもしんないけどさ。あっという間のことだし。
でもともかく、演出が変更になったおかげで、2階席の人もちゃんと、自分の目で見て、自分でナニが起こっているのかを判断して、自分の意志で拍手することが出来るようになった。
まだ見えていない場所でなにかやってるらしい、ということもわかるんだけど、それでも、空っぽの舞台を見てぽかーんとしている、なんにもわかんないのに空気を読んでわからないまま拍手している、という悲しい事態だけは回避された。
2回観ても、駄作は駄作だなー。
それでも下級生までわんさか舞台に出てなんやかんや走り回っているから、そういう面では楽しい。
2回目の観劇は、点呼しているだけで終わった(笑)。
翼くんの出番チェックもしたわ!
いつもなら、雪組だけは初日の翌日、続けて観るんだけど。演者も客席も緊張ばりばりの初回と違い、その翌日は肩の力が抜けて舞台がぐんと良くなっている……変化していることが、多いから。続けて観るのは醍醐味。でもお金も時間もないから、そんなゼイタクをするのは贔屓組だけ。
と、決めているのに、今回はそれが出来なかった。
翌日は、花組『Ernest in Love』Bパターン初日だったんだもん。
梅田とムラは微妙に遠いのよねえ……。両方観ることはかなわず、それなら初日を取る。
んじゃ『るろ剣』の2回目はいつ行こう、さらに翌日? ……ちょお待て、『るろ剣』チケ難じゃん、日曜チケット取るの大変じゃん! 「初日の翌日を観る」という自分ルールのためになら、チケ難公演でもがんばって土曜日のチケット探すけど、それもない、いつでもいい、なら、チケット高い日に行くことないじゃん。
と、びんぼーゆえに早々に尻尾を巻き、幕が開いてから4日目の月曜日、今日になってようやく2回目です。
ちなみに、明日の火曜日は『Ernest in Love』Cパターンの初日なので、ますます今日『るろ剣』に行くしかない感じ(笑)。
……しかし我ながらひどいスケジュールだなー……5日間のうち4日観劇かー。
初日に引き続いて2階席。
2幕の剣心チームとお庭番衆たちのどたばた、観柳と斎藤の対決が銀橋~花道に変更されてた。
初日はほんと、音しか聞こえなくて……その音も、なにをやってるのかわかんないもので、2階席は騒然としてた。「なんだろう?」「なにが起こってるんだろう??」ってざわざわ。
ショーの客席降りなら、見えなくてもやっていることは想像がつくけど、芝居の客席降り……しかも、かなりの人数がなにかしらやっているとなると、置いてけぼりになった2階席はびびるよね。
わたしは基本いろんな席で複数回観るので、そのときなんも見えなくても「1階席の日に観ればいいや」と達観している。周りが腰を浮かして下を見ようとざわざわしている中、かえって背もたれに沈み込んで時間が経つのを待つ感じ。や、だって、そんなことしても見えないし、やることなくてヒマだし。
でも、1回しか観ない、それがたまたま2階席だった人にとっては、残念なことだろうなと思う。思わず腰を浮かせたり、前屈みになったり、隣と喋り出したりするのも、このときばかりは仕方ないと思う。
悪いの、演出だもん。
舞台だから、見えるモノと見えないモノがある。
このときの主人公の表情は上手席からしか見えない、代わりにヒロインの表情は下手席からしか見えない、てな風に。
懇切丁寧な映像作品じゃないんだから、いろんな角度からカメラが映してくれるわけじゃない。
だから、見えないモノがあるのは仕方ない、と割り切っている。
客席降りは、1階席でないと見えない。ナマ舞台だ、仕方ない。
と、思ってはいるけど、芝居の一場面を1階席でしか見えない場所でやるのは、ひでーなと思うよ。
どたばたしてるだけの、どーでもいい場面だったとしてもだ。
「どーでもいい」かどうか、2階席の人には判断さえ出来ないんだもの。
イケコみたいな超ベテランでも、そんな演出ミスを、今さらしちゃうんだねえ。
ミスだと認めたから、演出が変わって銀橋を使うようになったんでしょ?
2階席置いてけぼり演出も、前述の通りわたしはわりとどーでもよく受け取っている。世の中公平でないのがあたりまえ、2階に坐ってるのが自分の運命。気にしない。
あ、でもわたし、こういう場合の「つられ拍手」だけはしないことに決めている。
なんにも見えないのに、1階から拍手だけ起こることってあるでしょ? ショーの客席降りとか、たぶんスターさんがアドリブでなにかやったんだと思う。それに対して客席がウケている。
実際に目にして、ナニが起こったかわかって拍手している人はいいけれど、なんの見えてない、ナニが起こっているのかわからないのに、「劇場のどこかから拍手が聞こえる」「だから拍手しなきゃ」とは思わない。
見えないモノには、反応しようがない。
見えなくても、歌が終わったとか新たにはじまったとか、耳でわかることにはちゃんと拍手する。わたしにもナニが起こっているのかわかるから。
わかんないのに、「つられ拍手」は出来ないよ。
ナマ舞台だから、見えないモノがあることは当然だと思っている。見えないことは残念だとは思うけど、それに対して不満はない。そして、見えないモノに反応しないのも、当然だと思っている。
や、つられて拍手する人を悪いと言いたいわけじゃないのよ。見せてもらえてないのに、それでも空気を読んで拍手する人たちは善良ですわ。ただわたしが性格悪いのよ(笑)。
初日は、「1階席がなんか盛り上がって拍手してる」からって、2階席もなんとなく拍手してた。なんにも見えないのに。みんながするからする。首をかしげ、割り切れない顔をしながら、それでも楽しい雰囲気につられて。
まあそれはそれで、許容される範囲のことだったのかもしんないけどさ。あっという間のことだし。
でもともかく、演出が変更になったおかげで、2階席の人もちゃんと、自分の目で見て、自分でナニが起こっているのかを判断して、自分の意志で拍手することが出来るようになった。
まだ見えていない場所でなにかやってるらしい、ということもわかるんだけど、それでも、空っぽの舞台を見てぽかーんとしている、なんにもわかんないのに空気を読んでわからないまま拍手している、という悲しい事態だけは回避された。
2回観ても、駄作は駄作だなー。
それでも下級生までわんさか舞台に出てなんやかんや走り回っているから、そういう面では楽しい。
2回目の観劇は、点呼しているだけで終わった(笑)。
翼くんの出番チェックもしたわ!
役替わりキャスト感想・その1。@Ernest in Love
2016年2月7日 タカラヅカ みりおくんの『Ernest in Love』再演、Bパターンの初日を観に行った。
みりおくん初演時と別キャストになっている箇所で新鮮だったのは、なんといってもレイン@ちなつくん。
レインって、こんなにいい役だったのか!
組長クラスの上級生がやる役だと思い込んでいたから、あまり気にしてなかったんだけど。
路線寄りの人がやると、ちゃんと3番手役なんだ。
そーだよな、最初に出て来て喋りまくるんだもんな。すげー重要な役。
ちなっちゃんだと、なんかぱっと明るくなった気がする。バウホールで1公演主演を務めたスターさんが持つ、真ん中を区切る明るさ。ちなつくん自身は陰の魅力の人だけど、真ん中に立つだけの明るさは持っている。
ああ、最初にこんな風にくっきり物語の輪郭を刻んでくれると、世界に入っていきやすいや。
路線スターに紹介されて、2番手スターが登場する。……タカラヅカとして正しい並びに、わくわく感が高まる。
そう、狂言回し役は能力がないといけないから、組長さんとか専科さんとかの実力者がやってくれていいけれど、それはそれとして、スターがやるのもアリじゃね? 実力必須でも、ルキーニは本専科さんより3番手スターで観たい、のと同じで。
ちなつレインはクセモノ感が素敵でした。
いいなあ、あんな執事!! つか、あれぞ現代日本人が求める執事(笑)。いっそもっとオシャレにしてくれてもよかったわ。
アリス&プリズム先生もキャスト替わっていたのね。
じゅりあ、おそるべし。
アリスがかわいすぎてもお……。
プリズム先生もじゅりあの方が好みだわ。
じゅりあって副組長だよね? 研16とかもうじき17とか、すごい学年になってる女役だよね?
なのになんであんなにかわいいの?
こわいわー。じゅりあこわいわー。
そして、Bパターンの目玉、主要4役のうちのひとり、セシリィ役替わり。演じるのは音くりちゃん。100期、まだ研2。
はじめまして。
『新源氏物語』で観ているはずだけど、個別認識できてないし、そのとき一瞬わかっても、記憶に残ってない。
だからセシリィ役が初対面。
へー。こんな顔なんだ。
でもって、うまい。
めーーっちゃうまい。
なんなのこの安定した実力。
大抜擢された研2の新人娘役とは思えない……!
ぱっと見かわいいし、かわいい芝居もうまい。
セシリィは小柄な女の子の方が似合うなー。
グウェンドレン@かのちゃんがまだほんと若いから、彼女との関係性を考えれば、セシリィはマジに若い女の子を抜擢した方がいいんだろうな。
すごくうまいし、抜擢されるのもわかるんだけど……わたしは、苦手かなあ。
わたしが苦手な顔と演技だわ……。
わたしは男女ともに鼻ペチャさんが好みではなくて、常日頃からそればかり言っているけれど。
そうか、娘役さんではこのテの顔も苦手だったなあ、と思い出した。
ふーちゃんに似てる……。
ヅカヲタ長いんで、どうしても苦手な娘役さんは何人かいたけれど、その中でもトップクラスに苦手だったのが、ふーちゃんだ。
ふーちゃんも声が良くて歌えて技術面で破綻のない娘役さんだったけれど、わたしは顔と芝居がどうにも苦手だった。顔と芝居は好みに寄るところが大きいからねー。わたしにとっては芝居クラッシャーだったんだよ……何故そこでその演技?とか。
音くりちゃん、顔がふーちゃんに似ているだけでなく、表情の作り方まで似てる……。や、顔が似てたらそうなっちゃうのかもしんないけど、とにかくどっちも似てる。
うわー……、もう忘れてたよ……自分の苦手意識。忘れるくらい、時間が経ってたんだねえ。ふーちゃんタイプの娘役さんには、幸運にも丸10年出会わずにいたんだ。
10年経てばそりゃ、再び出会うこともあるか……。
てことで、わたしの音くりちゃん評はアテになりません。や、音くりちゃんに限らず、わたしの感想なんかそのまま受け取る人もいないだろうけど。
わたしが苦手なだけで、若くてうまいのだから、きっと素晴らしい娘役さんなんだろうと思う。つか、トップ娘役のふーちゃんに似ている、てことは、音くりちゃんもトップ娘役の素質アリ!ってことだもんね。
若い娘さんは顔も芸風もどんどん変わるので、わたしが苦手だと思ったのも今限定かもしれないし。
とりあえず、今は、ちょっとびびりました(笑)。
わたしの中ではみれいちゃんも「セシリィ」にはちょっと違っていたので(去年の初演印象)、期待していた音くりちゃんもチガウとなると、「わたしの求めるセシリィはどこ?」という気持ちに。
……いちかセシリィを好き過ぎるからかなあ、こんな風に思うのって。
みりおくん初演時と別キャストになっている箇所で新鮮だったのは、なんといってもレイン@ちなつくん。
レインって、こんなにいい役だったのか!
組長クラスの上級生がやる役だと思い込んでいたから、あまり気にしてなかったんだけど。
路線寄りの人がやると、ちゃんと3番手役なんだ。
そーだよな、最初に出て来て喋りまくるんだもんな。すげー重要な役。
ちなっちゃんだと、なんかぱっと明るくなった気がする。バウホールで1公演主演を務めたスターさんが持つ、真ん中を区切る明るさ。ちなつくん自身は陰の魅力の人だけど、真ん中に立つだけの明るさは持っている。
ああ、最初にこんな風にくっきり物語の輪郭を刻んでくれると、世界に入っていきやすいや。
路線スターに紹介されて、2番手スターが登場する。……タカラヅカとして正しい並びに、わくわく感が高まる。
そう、狂言回し役は能力がないといけないから、組長さんとか専科さんとかの実力者がやってくれていいけれど、それはそれとして、スターがやるのもアリじゃね? 実力必須でも、ルキーニは本専科さんより3番手スターで観たい、のと同じで。
ちなつレインはクセモノ感が素敵でした。
いいなあ、あんな執事!! つか、あれぞ現代日本人が求める執事(笑)。いっそもっとオシャレにしてくれてもよかったわ。
アリス&プリズム先生もキャスト替わっていたのね。
じゅりあ、おそるべし。
アリスがかわいすぎてもお……。
プリズム先生もじゅりあの方が好みだわ。
じゅりあって副組長だよね? 研16とかもうじき17とか、すごい学年になってる女役だよね?
なのになんであんなにかわいいの?
こわいわー。じゅりあこわいわー。
そして、Bパターンの目玉、主要4役のうちのひとり、セシリィ役替わり。演じるのは音くりちゃん。100期、まだ研2。
はじめまして。
『新源氏物語』で観ているはずだけど、個別認識できてないし、そのとき一瞬わかっても、記憶に残ってない。
だからセシリィ役が初対面。
へー。こんな顔なんだ。
でもって、うまい。
めーーっちゃうまい。
なんなのこの安定した実力。
大抜擢された研2の新人娘役とは思えない……!
ぱっと見かわいいし、かわいい芝居もうまい。
セシリィは小柄な女の子の方が似合うなー。
グウェンドレン@かのちゃんがまだほんと若いから、彼女との関係性を考えれば、セシリィはマジに若い女の子を抜擢した方がいいんだろうな。
すごくうまいし、抜擢されるのもわかるんだけど……わたしは、苦手かなあ。
わたしが苦手な顔と演技だわ……。
わたしは男女ともに鼻ペチャさんが好みではなくて、常日頃からそればかり言っているけれど。
そうか、娘役さんではこのテの顔も苦手だったなあ、と思い出した。
ふーちゃんに似てる……。
ヅカヲタ長いんで、どうしても苦手な娘役さんは何人かいたけれど、その中でもトップクラスに苦手だったのが、ふーちゃんだ。
ふーちゃんも声が良くて歌えて技術面で破綻のない娘役さんだったけれど、わたしは顔と芝居がどうにも苦手だった。顔と芝居は好みに寄るところが大きいからねー。わたしにとっては芝居クラッシャーだったんだよ……何故そこでその演技?とか。
音くりちゃん、顔がふーちゃんに似ているだけでなく、表情の作り方まで似てる……。や、顔が似てたらそうなっちゃうのかもしんないけど、とにかくどっちも似てる。
うわー……、もう忘れてたよ……自分の苦手意識。忘れるくらい、時間が経ってたんだねえ。ふーちゃんタイプの娘役さんには、幸運にも丸10年出会わずにいたんだ。
10年経てばそりゃ、再び出会うこともあるか……。
てことで、わたしの音くりちゃん評はアテになりません。や、音くりちゃんに限らず、わたしの感想なんかそのまま受け取る人もいないだろうけど。
わたしが苦手なだけで、若くてうまいのだから、きっと素晴らしい娘役さんなんだろうと思う。つか、トップ娘役のふーちゃんに似ている、てことは、音くりちゃんもトップ娘役の素質アリ!ってことだもんね。
若い娘さんは顔も芸風もどんどん変わるので、わたしが苦手だと思ったのも今限定かもしれないし。
とりあえず、今は、ちょっとびびりました(笑)。
わたしの中ではみれいちゃんも「セシリィ」にはちょっと違っていたので(去年の初演印象)、期待していた音くりちゃんもチガウとなると、「わたしの求めるセシリィはどこ?」という気持ちに。
……いちかセシリィを好き過ぎるからかなあ、こんな風に思うのって。
若い組の若い2番手だから。@Ernest in Love
2016年2月6日 タカラヅカ 『Ernest in Love』Bパターン初日に行ってきました。
『Ernest in Love』やったばかりなのに再演、そのうえ本公演では『ME AND MY GIRL』って、花組はプロデュースヘタ過ぎるよ……! と嘆いていたら、まさかの役替わり。
2番手と役替わりって、ちなつすげーなー。
でもほんと、それくらいしてくんないと観る気しないもんな。演目が悪すぎる。
と、思ってたらさらに『ME AND MY GIRL』の役替わりも発表され、「ちなつすげーなー」ではなく、キキ大丈夫か??になった。
まともに2番手役をさせてもらえない2番手って……。
なんで花組はこんなことになってるんだろう。
他組が混乱している中、さらっと新体制を打ち出し、トップから3番手まできれいに並べ、若い組としてスタートしたのに。すっげーわくわくしたのに。
雪組、星組を見ても思うけど、番手がきれいに固定されて、安定すると観やすいんだよなあ、客としては。変化が必要になるのは安定がマンネリになってからで、安定する前からぐちゃぐちゃにしてもいいことないと思うんだが。
……とは思うけど、役替わりがなかったら観たいと思えない演目ばかりだもん、仕方ないのか……って、だから、役替わりしか売りのない演目を何故選ぶんだ、ということに尽きる……。
花組のプロデュースおかしい……。
劇団も「この演目は売れない」と自覚しての興行なんだな、と役替わりスケジュールを見て思った。
役替わりパターンが4つもあり、1年前と同じ「正規」に対し「一部変更」2種、「完全役替わり」がある。そして、梅芸では「正規」「一部変更」と3つのパターンしかなく、名古屋の中日では4パターン全部ある、つまり「完全役替わり」は中日にしかない。
関西が本拠地の劇団にとって、中日劇場は「遠征」「地方公演」扱い。本拠地関西での興行は目玉である役替わりを一部しか行わず、遠征の負担を前提とした名古屋で完全役替わりをエサにする。
「遠征する気のない人は、大阪で一部役替わりを2種類、つまり2回観てね。1回で済ませたい人は、名古屋まで遠征してね」……って、露骨だなヲイ。
そうまでしないと売れない=求められていない、とわかっている演目を何故上演する……?
とまあ、演目に文句ありまくりなので、いつもならわくわく初日に駆けつけるのに、今回は初日をスルーしました。
「役替わりが売り」なら、役替わり初日に行きます。正規キャスティングは1年前に観たのでもういいです。
や、『ミーマイ』とちがって『Ernest in Love』は作品自体は好きなんだよ……ただ、同じ面子で毎年やらねばならんよーな作品ではないと思うし、よく似た『ミーマイ』と立て続けに観たいモノでもない、ということで、テンション低い。
役替わりスケジュールだけ気をつけてチケットを取ったけど、実のところ役替わりの内容はわかってない。
今日の役替わりって、どのパターンだっけ? 梅田の「一部変更」はどっちも観るので、どっちがいつだったかは気にしてなかった。
どうやら、役替わりはセシリィの日だったらしい。アルジャノンはキキくんのままだった。
1年ぶりの『Ernest in Love』。
だから、作品は好きよ。お洒落だしかわいいし、しあわせになるし。
好きなのに、うんざりするような上演方法を取らないで欲しい……と思うんだよな。
で。
痛切に、思ったこと。
キキくん、うまくなったね!!
みりおくんもかのちゃんも、大して差異は感じなかった。かのちゃんにぴりぴりしたとこがなくなったかなと思うくらいで(前に観たときはトップお披露目初日だった)、技術的にそれほど変わったとは思わなかった。
が、キキくんはチガウ。
前よりぜんせんいいわ! うまくなってるわ!
……成長してたんだね、この1年で。
つか、前がまだまだ未熟だったってことなんだろうけど。子どもと大人では成長速度がチガウ。大人は1年経っても大人のままだけど、子どもは1年で劇的に変化する。
みりおくんはもうスターとして出来上がっているんだな。成熟や深化はあるだろうし、もちろんまだ進化するのだとは思うけど、さすがにもう「スター」としての型は出来ている。入団以来ずっとスターとして育てられてきて、準トップを経てトップスターになった人だ、出来てなきゃおかしい。
それに比べると、キキくんはまだ未熟。未知で未完成、これからまだ変わっていく、いまはその最中でしかないんだろう。
だからこうして、1年で劇的に変わる。
アルジャノンの持つ不思議な空気感、ふてぶてしさと調子の良さ、困ったヤツなのに魅力的……かわいくてかわいくてたまらなくて、でもかっこよくってドキッとする……キキくんはなんてナチュラルにアルジャノンなんだろう!
もともとキキくんのアルジーは魅力的だった。それは技術云々じゃなく、キキくん本人の持ち味ゆえにだった。
そこに、見せる技術が加わって、より鮮明になった感じ。
おおお。
いいなあ、キキくん。
まだこんなに変わるのか。変わる余地を持っているのか。
こりゃ楽しみだ。
……と、思うからこそ、もっとちゃんと彼を育てて欲しい。
役替わりでその場しのぎをするのでなく、どっしり腰を据えて長期スパンで。
でも次は『ミーマイ』で役替わり……。溜息。
『Ernest in Love』やったばかりなのに再演、そのうえ本公演では『ME AND MY GIRL』って、花組はプロデュースヘタ過ぎるよ……! と嘆いていたら、まさかの役替わり。
2番手と役替わりって、ちなつすげーなー。
でもほんと、それくらいしてくんないと観る気しないもんな。演目が悪すぎる。
と、思ってたらさらに『ME AND MY GIRL』の役替わりも発表され、「ちなつすげーなー」ではなく、キキ大丈夫か??になった。
まともに2番手役をさせてもらえない2番手って……。
なんで花組はこんなことになってるんだろう。
他組が混乱している中、さらっと新体制を打ち出し、トップから3番手まできれいに並べ、若い組としてスタートしたのに。すっげーわくわくしたのに。
雪組、星組を見ても思うけど、番手がきれいに固定されて、安定すると観やすいんだよなあ、客としては。変化が必要になるのは安定がマンネリになってからで、安定する前からぐちゃぐちゃにしてもいいことないと思うんだが。
……とは思うけど、役替わりがなかったら観たいと思えない演目ばかりだもん、仕方ないのか……って、だから、役替わりしか売りのない演目を何故選ぶんだ、ということに尽きる……。
花組のプロデュースおかしい……。
劇団も「この演目は売れない」と自覚しての興行なんだな、と役替わりスケジュールを見て思った。
役替わりパターンが4つもあり、1年前と同じ「正規」に対し「一部変更」2種、「完全役替わり」がある。そして、梅芸では「正規」「一部変更」と3つのパターンしかなく、名古屋の中日では4パターン全部ある、つまり「完全役替わり」は中日にしかない。
関西が本拠地の劇団にとって、中日劇場は「遠征」「地方公演」扱い。本拠地関西での興行は目玉である役替わりを一部しか行わず、遠征の負担を前提とした名古屋で完全役替わりをエサにする。
「遠征する気のない人は、大阪で一部役替わりを2種類、つまり2回観てね。1回で済ませたい人は、名古屋まで遠征してね」……って、露骨だなヲイ。
そうまでしないと売れない=求められていない、とわかっている演目を何故上演する……?
とまあ、演目に文句ありまくりなので、いつもならわくわく初日に駆けつけるのに、今回は初日をスルーしました。
「役替わりが売り」なら、役替わり初日に行きます。正規キャスティングは1年前に観たのでもういいです。
や、『ミーマイ』とちがって『Ernest in Love』は作品自体は好きなんだよ……ただ、同じ面子で毎年やらねばならんよーな作品ではないと思うし、よく似た『ミーマイ』と立て続けに観たいモノでもない、ということで、テンション低い。
役替わりスケジュールだけ気をつけてチケットを取ったけど、実のところ役替わりの内容はわかってない。
今日の役替わりって、どのパターンだっけ? 梅田の「一部変更」はどっちも観るので、どっちがいつだったかは気にしてなかった。
どうやら、役替わりはセシリィの日だったらしい。アルジャノンはキキくんのままだった。
1年ぶりの『Ernest in Love』。
だから、作品は好きよ。お洒落だしかわいいし、しあわせになるし。
好きなのに、うんざりするような上演方法を取らないで欲しい……と思うんだよな。
で。
痛切に、思ったこと。
キキくん、うまくなったね!!
みりおくんもかのちゃんも、大して差異は感じなかった。かのちゃんにぴりぴりしたとこがなくなったかなと思うくらいで(前に観たときはトップお披露目初日だった)、技術的にそれほど変わったとは思わなかった。
が、キキくんはチガウ。
前よりぜんせんいいわ! うまくなってるわ!
……成長してたんだね、この1年で。
つか、前がまだまだ未熟だったってことなんだろうけど。子どもと大人では成長速度がチガウ。大人は1年経っても大人のままだけど、子どもは1年で劇的に変化する。
みりおくんはもうスターとして出来上がっているんだな。成熟や深化はあるだろうし、もちろんまだ進化するのだとは思うけど、さすがにもう「スター」としての型は出来ている。入団以来ずっとスターとして育てられてきて、準トップを経てトップスターになった人だ、出来てなきゃおかしい。
それに比べると、キキくんはまだ未熟。未知で未完成、これからまだ変わっていく、いまはその最中でしかないんだろう。
だからこうして、1年で劇的に変わる。
アルジャノンの持つ不思議な空気感、ふてぶてしさと調子の良さ、困ったヤツなのに魅力的……かわいくてかわいくてたまらなくて、でもかっこよくってドキッとする……キキくんはなんてナチュラルにアルジャノンなんだろう!
もともとキキくんのアルジーは魅力的だった。それは技術云々じゃなく、キキくん本人の持ち味ゆえにだった。
そこに、見せる技術が加わって、より鮮明になった感じ。
おおお。
いいなあ、キキくん。
まだこんなに変わるのか。変わる余地を持っているのか。
こりゃ楽しみだ。
……と、思うからこそ、もっとちゃんと彼を育てて欲しい。
役替わりでその場しのぎをするのでなく、どっしり腰を据えて長期スパンで。
でも次は『ミーマイ』で役替わり……。溜息。
待ちに待った『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』初日だー! 祭りだー!!
祭りはいいね、わくわくするね。
キャトルレーヴにもグッズがいっぱい。特別な公演だとグッズが増えるんだよね。力の入ってない公演だと、クリアファイルとフェイスペーパーとメモ帳と公演バッグくらいしかないのに。
でも、『るろ剣』みたく祭り公演になると、上記の他に、常にはないグッズが増える。
今回は和物だってことで、風呂敷やお箸、湯飲みときましたよ。
そしてナニより、クリアポスター、主要人物ひとりずつ!!
きゃーすごーい美しいー!!
思わずクリアポスター買いそうになったわ……湯飲みくらいあってもいっかー、とも、思ったわ……。
待て待て、わたしもうグッズは買わないんだってば。ご贔屓いないんだから、自重自重。
まっつがいたら、記念にと湯飲みとか買ってたかもだし、ポスターに載っていたならポスターは絶対買ってたし、ポスター柄のファイルやメモなど小物類も全買いしてた……けど、まっついないから買わない。
だいもんもれいこも好きだけど、舞台を愛でるのみよ、グッズは手を出さない、出しちゃダメ。
イケコだし日本物だしマンガだし、不安要素はいっぱいあるけど、とにかく今はただ、祭りがうれしい。楽しい。
そうやって客席に着き。
えっと。
わりと、ぽかーん、でした。
いやその、原作キャラのみなさんのハマりっぷりは素晴らしい。
剣心キターー! とか、薫わかるー、とか、弥彦すごいハマってる! とか。
左之助待ってましたーー! とか、斎藤(草生えまくり)!! とか、せしこきれいだなーとか、翔ちゃんすげえなとか。(何故か途中から役名でなくなる・笑)
蒼紫様とお庭番衆には「きゃーーーーっ!!」だったし。
でも、ストーリー……なんやこれ??
そして、だいもん……なんやこれ??
なんなのこの、いつものイケコオリジナル見ている感覚。
『るろ剣』なのに……原作ありなのに……。
祭りを待つ間が楽しかった分、盛大に拍子抜けしました。
つか、がっくり肩を落としました。
まあねえ、イケコだからわかってたし覚悟もしていたつもりだったけど。
開いた口だのツッコミだのいろいろアレな部分はあるんだけどなによりそれより。
だいもんの扱いが不満だっ。
役不足だー、つまらんー!
もっとだいもんにだいもん力を発揮させる役と舞台をやれー。
と、だいもん中心に考えてしまう。や、主役が剣心@ちぎくんなのはわかってる。わかっててなお、思うのよ。
主役を盛り立てるために、悪役が大物であるべきだと思うし。悪役がただのアホだと主役も株が下がるから。
だいもんがご贔屓だとここまでストレートには思わないけど、贔屓じゃないから無責任に思う。贔屓の役が不満とか、ガチ担なら言えないよ、自分の不満よりも贔屓のためを思うから。
でも今のわたしは贔屓を持たないライトなヅカヲタなので、無責任に言う。
だいもんのためでなく、わたしのために。
わたしが、面白い舞台を観たいから。
だいもんが全開になると、面白くなるから。
あくまでも、自分勝手な視界ですよ。万人の意見じゃないことは承知。
イケコはなにはともあれ愉快な悪役を書く人なのに、今回は失敗してるなあ。
なんで失敗したのかわかりやすすぎるけど。
とにかく、つまんないなあ、『るろ剣』……。
期待が大きすぎた。
(と、初日の時点では思っていた)
祭りはいいね、わくわくするね。
キャトルレーヴにもグッズがいっぱい。特別な公演だとグッズが増えるんだよね。力の入ってない公演だと、クリアファイルとフェイスペーパーとメモ帳と公演バッグくらいしかないのに。
でも、『るろ剣』みたく祭り公演になると、上記の他に、常にはないグッズが増える。
今回は和物だってことで、風呂敷やお箸、湯飲みときましたよ。
そしてナニより、クリアポスター、主要人物ひとりずつ!!
きゃーすごーい美しいー!!
思わずクリアポスター買いそうになったわ……湯飲みくらいあってもいっかー、とも、思ったわ……。
待て待て、わたしもうグッズは買わないんだってば。ご贔屓いないんだから、自重自重。
まっつがいたら、記念にと湯飲みとか買ってたかもだし、ポスターに載っていたならポスターは絶対買ってたし、ポスター柄のファイルやメモなど小物類も全買いしてた……けど、まっついないから買わない。
だいもんもれいこも好きだけど、舞台を愛でるのみよ、グッズは手を出さない、出しちゃダメ。
イケコだし日本物だしマンガだし、不安要素はいっぱいあるけど、とにかく今はただ、祭りがうれしい。楽しい。
そうやって客席に着き。
えっと。
わりと、ぽかーん、でした。
いやその、原作キャラのみなさんのハマりっぷりは素晴らしい。
剣心キターー! とか、薫わかるー、とか、弥彦すごいハマってる! とか。
左之助待ってましたーー! とか、斎藤(草生えまくり)!! とか、せしこきれいだなーとか、翔ちゃんすげえなとか。(何故か途中から役名でなくなる・笑)
蒼紫様とお庭番衆には「きゃーーーーっ!!」だったし。
でも、ストーリー……なんやこれ??
そして、だいもん……なんやこれ??
なんなのこの、いつものイケコオリジナル見ている感覚。
『るろ剣』なのに……原作ありなのに……。
祭りを待つ間が楽しかった分、盛大に拍子抜けしました。
つか、がっくり肩を落としました。
まあねえ、イケコだからわかってたし覚悟もしていたつもりだったけど。
開いた口だのツッコミだのいろいろアレな部分はあるんだけどなによりそれより。
だいもんの扱いが不満だっ。
役不足だー、つまらんー!
もっとだいもんにだいもん力を発揮させる役と舞台をやれー。
と、だいもん中心に考えてしまう。や、主役が剣心@ちぎくんなのはわかってる。わかっててなお、思うのよ。
主役を盛り立てるために、悪役が大物であるべきだと思うし。悪役がただのアホだと主役も株が下がるから。
だいもんがご贔屓だとここまでストレートには思わないけど、贔屓じゃないから無責任に思う。贔屓の役が不満とか、ガチ担なら言えないよ、自分の不満よりも贔屓のためを思うから。
でも今のわたしは贔屓を持たないライトなヅカヲタなので、無責任に言う。
だいもんのためでなく、わたしのために。
わたしが、面白い舞台を観たいから。
だいもんが全開になると、面白くなるから。
あくまでも、自分勝手な視界ですよ。万人の意見じゃないことは承知。
イケコはなにはともあれ愉快な悪役を書く人なのに、今回は失敗してるなあ。
なんで失敗したのかわかりやすすぎるけど。
とにかく、つまんないなあ、『るろ剣』……。
期待が大きすぎた。
(と、初日の時点では思っていた)
キャスト感想つれづれと。@ 鈴蘭-思い出の淵から見えるものは-
2016年2月4日 タカラヅカ 『鈴蘭(ル・ミュゲ)-思い出の淵から見えるものは-』キャスト感想つれづれ。
マルセル@あやなちゃんの「美形」っぷりがいい。ものものしい、というかな。
出オチな役なんだけど、その出の部分をきちっと印象づけてくれた。
てゆーかこの子、きんぐに似てるなー。気になるなー。
エルネスト@しどりゅー、いい役なのに……もう少しなんとかならないだろうか……。軽い役だけど、それをさらに軽くしてしまっている。
マルセルよりいい役なはずなのに。
しどりゅーの印象が軽くなるのは、ニコラ@たくてぃのせいもあるかもしれない。たくてぃがほんとへたっぴでなあ……この子とニコイチっぽい印象ゆえ、しどりゅーも引きずられて、さらにへたに見えているかもしれない……。
たくてぃ、モブにいるときは「あそこにきれいな子が!!」となるのに、いざ役が付くといろいろつらい……。
某組の某くんとか某組の某さんとか、同じような感じの人たちが、上級生になればそれなりになってくれたから、たくてぃも学年が上がれば浮かないくらいにはお芝居してくれるようになるはず……と、未来に期待をかける。
アデール@カトリさんは、うまい……のだけど、役割りと目に映るモノが整理出来なくて、最初混乱した。
この役ってたぶん、超美貌の自由人の役なんだよね……?
宙組のうらら様が「おほほ」と笑いながら、取りまきの男たちを連れて歩いている、みたいな。アムネリス様の愛をすべての人が欲しがっているのよ、的な。
でも、ごめん、カトリーヌ嬢はうらら様には見えず、しかもイタい言動からスタートだから、「なんなんだこの人??」になった。
声がよくて舞台でばーーん!としているのは、素晴らしいけど……この役には美貌も欲しかったなあ。
や、役としては面白いです、アデール。
『鈴蘭』ってナニ気に女性キャラがいいよね。
アデールの自由さは魅力だし、裏ヒロインのシャルロットも素敵。
そしてなんといっても、セシリア@なっちゃん。
ヴィクトル@せおっちを愛し、その愛に滅びる女性。
彼女の献身さは間違った方向へ行ったのだけど、その生き方は筋が通っていてかっこいい。
セシリアも、美女であってほしい気もするけど……うーん、美女でないことが、いいのかもしれない。
美女なら、さっさとヴィクトルとくっついてるだろうし。
妻でも愛人でもなく、腹心として仕えてる感じがいいし、それにはやはり、美貌は邪魔かなと思う。
セシリアは美女ではないけれど、その生き方ゆえに美しく見える、そこがかっこいい。
なっちゃんうまいからなー。「いい人」「やさしい母親」だけが持ち芸じゃないわよ、こんな役も出来ちゃうわよ、って見せつけてくれて、素直に頭を垂れます。
バルトロメ@レイラは儲け役、かっこいいよねー。
てゆーか、ことちゃんと殺陣をやるための役。せおっちにやらせるわけにもいかん、てことかと(笑)。や、運動神経の問題。
強そうでいいよなー、説得力。
子役をやっていたふたりはまだ若いんだよね。えーっと、リュシアン(幼少時代)@天路そら(99期)研3、ヴィクトル(幼少時代)@天希ほまれ(98期)研4……。
丸かった……。
子役ゆえにお尻や太股の強調される服を着せられてるんだけど、それにしても丸かった。98期って、月の暁くんと同期か……あー、それなら丸くても仕方ないのか……。99期って雪のすわっちと同期か……だとしたら丸いなあ。って、「このくらいの子って、ふつうどれくらい丸いもんなのか、他組同期で比べてみると客観的な判断が出来る」をやってみる(笑)。同組内だとわかんないこともあるので。
しかし98期、暁くんを基準にしちゃうとみんなそれほど丸くない、あるいは丸くてふつうになってしまう……あれ、あやなちゃん98期じゃん。んじゃやっぱし、丸いわ……。
どちらの役も、いくつの設定なのかさっぱりわからなかった。
ふたりとも、ことさらな幼児芝居はせず、「少年」だったのはありがたい。
アデールの取りまき、エティエンヌ@極美慎くん、きれいだったけれど、彼もまたたくてぃと同じカテゴリに属している……? えーっと100期研2か! それならへたでも仕方ない。今後に期待。
ビジュアルと実力できれいに二分されているような感じなのが気になるバウ公演……まあ、本公演からしてそんな感じか……って、失礼、タカラジェンヌはみんなきれい、という前提で、その中での「分けるならヴィジュアル系」「分けるなら実力派」という話っす。
この公演で、ビジュアルの美しさと卓越した実力を兼ね備えてるのって、ぶっちぎりでヒロさんじゃん! と思ってる人間の言うことですから。
マルセル@あやなちゃんの「美形」っぷりがいい。ものものしい、というかな。
出オチな役なんだけど、その出の部分をきちっと印象づけてくれた。
てゆーかこの子、きんぐに似てるなー。気になるなー。
エルネスト@しどりゅー、いい役なのに……もう少しなんとかならないだろうか……。軽い役だけど、それをさらに軽くしてしまっている。
マルセルよりいい役なはずなのに。
しどりゅーの印象が軽くなるのは、ニコラ@たくてぃのせいもあるかもしれない。たくてぃがほんとへたっぴでなあ……この子とニコイチっぽい印象ゆえ、しどりゅーも引きずられて、さらにへたに見えているかもしれない……。
たくてぃ、モブにいるときは「あそこにきれいな子が!!」となるのに、いざ役が付くといろいろつらい……。
某組の某くんとか某組の某さんとか、同じような感じの人たちが、上級生になればそれなりになってくれたから、たくてぃも学年が上がれば浮かないくらいにはお芝居してくれるようになるはず……と、未来に期待をかける。
アデール@カトリさんは、うまい……のだけど、役割りと目に映るモノが整理出来なくて、最初混乱した。
この役ってたぶん、超美貌の自由人の役なんだよね……?
宙組のうらら様が「おほほ」と笑いながら、取りまきの男たちを連れて歩いている、みたいな。アムネリス様の愛をすべての人が欲しがっているのよ、的な。
でも、ごめん、カトリーヌ嬢はうらら様には見えず、しかもイタい言動からスタートだから、「なんなんだこの人??」になった。
声がよくて舞台でばーーん!としているのは、素晴らしいけど……この役には美貌も欲しかったなあ。
や、役としては面白いです、アデール。
『鈴蘭』ってナニ気に女性キャラがいいよね。
アデールの自由さは魅力だし、裏ヒロインのシャルロットも素敵。
そしてなんといっても、セシリア@なっちゃん。
ヴィクトル@せおっちを愛し、その愛に滅びる女性。
彼女の献身さは間違った方向へ行ったのだけど、その生き方は筋が通っていてかっこいい。
セシリアも、美女であってほしい気もするけど……うーん、美女でないことが、いいのかもしれない。
美女なら、さっさとヴィクトルとくっついてるだろうし。
妻でも愛人でもなく、腹心として仕えてる感じがいいし、それにはやはり、美貌は邪魔かなと思う。
セシリアは美女ではないけれど、その生き方ゆえに美しく見える、そこがかっこいい。
なっちゃんうまいからなー。「いい人」「やさしい母親」だけが持ち芸じゃないわよ、こんな役も出来ちゃうわよ、って見せつけてくれて、素直に頭を垂れます。
バルトロメ@レイラは儲け役、かっこいいよねー。
てゆーか、ことちゃんと殺陣をやるための役。せおっちにやらせるわけにもいかん、てことかと(笑)。や、運動神経の問題。
強そうでいいよなー、説得力。
子役をやっていたふたりはまだ若いんだよね。えーっと、リュシアン(幼少時代)@天路そら(99期)研3、ヴィクトル(幼少時代)@天希ほまれ(98期)研4……。
丸かった……。
子役ゆえにお尻や太股の強調される服を着せられてるんだけど、それにしても丸かった。98期って、月の暁くんと同期か……あー、それなら丸くても仕方ないのか……。99期って雪のすわっちと同期か……だとしたら丸いなあ。って、「このくらいの子って、ふつうどれくらい丸いもんなのか、他組同期で比べてみると客観的な判断が出来る」をやってみる(笑)。同組内だとわかんないこともあるので。
しかし98期、暁くんを基準にしちゃうとみんなそれほど丸くない、あるいは丸くてふつうになってしまう……あれ、あやなちゃん98期じゃん。んじゃやっぱし、丸いわ……。
どちらの役も、いくつの設定なのかさっぱりわからなかった。
ふたりとも、ことさらな幼児芝居はせず、「少年」だったのはありがたい。
アデールの取りまき、エティエンヌ@極美慎くん、きれいだったけれど、彼もまたたくてぃと同じカテゴリに属している……? えーっと100期研2か! それならへたでも仕方ない。今後に期待。
ビジュアルと実力できれいに二分されているような感じなのが気になるバウ公演……まあ、本公演からしてそんな感じか……って、失礼、タカラジェンヌはみんなきれい、という前提で、その中での「分けるならヴィジュアル系」「分けるなら実力派」という話っす。
この公演で、ビジュアルの美しさと卓越した実力を兼ね備えてるのって、ぶっちぎりでヒロさんじゃん! と思ってる人間の言うことですから。
威風堂々と進む!@ 鈴蘭-思い出の淵から見えるものは-
2016年2月3日 タカラヅカ 『鈴蘭(ル・ミュゲ)-思い出の淵から見えるものは-』、いい加減キャスト感想にいこう。
いやあ、新人演出家せんせのデビュー作だから、まず作品の方が気になっちゃって。
主役リュシアン@ことちゃん。
男役っぽくなったね!!
……と、いう言い方は変かもしれないけど。
ことちゃんのネックはいつもヴィジュアル。丸顔小柄は男役に向かないし、若いうちはどうしてもお肌がぱつんぱつん、「男役」としての外見を作りにくい。
外見が調わないうちは脇で修行して、学年が上がってきれいになったころに大きな役が付く……ものなんだけど、ことちゃんはとにかく小さな頃から抜擢続きで。
その抜擢も女役だったり子役だったりで、「男役」としての抜擢じゃないあたりがつらい。「男役」として研磨すべき最適時期を、別のことに使うしかなかった、なのに知名度とポジションだけ上がって、見た目が役割りに釣り合わない事態に。
ことちゃんがふつーの研7で、今はじめて大きな役が付いて注目されたとして、このビジュアルならふつーに「きれいな若手がいる」って言われたと思う。
「女役しかまともにやってないのに、組3番手?」という立場として観ると、まだ磨かれ切ってないもどかしさはあるけれど。
にしても、ついこの間まで女役やってたとは思えないくらい、ふつーに男役さんだー。
きちんとクラシカルな、いちいち昔を踏襲するような、クドさのある男役だと思う。
てゆーか、ことちゃんの弱点ってさ、子どもっぽさとか女顔とかよりも実は初々しさに欠けるところだと思うから(笑)。
抜擢続きだったせいか元からの性格か、スター然としてるよね、持ち味。新公学年です、ピヨピヨ、おどおど、って感じが微塵もない。そういう面があれば、どんなに抜擢されたスター街道驀進中でも、判官贔屓な人たちのハートもくすぐるんだろうに。
どんな無理難題でも、ことちゃんならやっちゃうよねー、ほーら、ふつーにやっちゃったー、てな感じだもん、今。
なんでもこなしちゃうから、学年相当の幼い女顔が違和感として強く印象に残っちゃうのな。持ち味が初々しくないのに、見た目だけ下級生ならではのまんまる風、てのは。
それが今回は、きっちり「男役」作って、下級生感を払拭した感じ。
ナチュラルに上から目線で生きてるリュシアンは、若い役なんだと思うけどふてぶてしくて、ことちゃんの強い面をそのまま使える役だと思う。
てゆーか、その強さがいい。
「若い丸顔のかわいこちゃんだから」とかわいい役をやらせるんじゃなく、ちょっと背伸びかもしれなくても、強くかっこいい役をやらせるのは、絶対にいい。
等身大はもういいよ、若くて拙い下級生を使う言い訳みたいなキャラクタは、経験豊富なことちゃんには不要。
これからはガチで「トップスターへの道」に必要な、ヒーロー役をやらせてくれ。
たぶんことちゃんは、なにを振られても「易々」「軽々」とやってのけてしまうんだろうけど。
そんなことちゃんの横で、「路線扱い初心者マーク」を付けたせおっちが、ピヨピヨ、おどおど、おっかなびっくり大役をやっていて、こりゃファンの母性本能刺激されまくりだろうなあ、と思う(笑)。
真彩ちゃんは我が道を行っているし。
楽しいな、『鈴蘭』チーム。
いやあ、新人演出家せんせのデビュー作だから、まず作品の方が気になっちゃって。
主役リュシアン@ことちゃん。
男役っぽくなったね!!
……と、いう言い方は変かもしれないけど。
ことちゃんのネックはいつもヴィジュアル。丸顔小柄は男役に向かないし、若いうちはどうしてもお肌がぱつんぱつん、「男役」としての外見を作りにくい。
外見が調わないうちは脇で修行して、学年が上がってきれいになったころに大きな役が付く……ものなんだけど、ことちゃんはとにかく小さな頃から抜擢続きで。
その抜擢も女役だったり子役だったりで、「男役」としての抜擢じゃないあたりがつらい。「男役」として研磨すべき最適時期を、別のことに使うしかなかった、なのに知名度とポジションだけ上がって、見た目が役割りに釣り合わない事態に。
ことちゃんがふつーの研7で、今はじめて大きな役が付いて注目されたとして、このビジュアルならふつーに「きれいな若手がいる」って言われたと思う。
「女役しかまともにやってないのに、組3番手?」という立場として観ると、まだ磨かれ切ってないもどかしさはあるけれど。
にしても、ついこの間まで女役やってたとは思えないくらい、ふつーに男役さんだー。
きちんとクラシカルな、いちいち昔を踏襲するような、クドさのある男役だと思う。
てゆーか、ことちゃんの弱点ってさ、子どもっぽさとか女顔とかよりも実は初々しさに欠けるところだと思うから(笑)。
抜擢続きだったせいか元からの性格か、スター然としてるよね、持ち味。新公学年です、ピヨピヨ、おどおど、って感じが微塵もない。そういう面があれば、どんなに抜擢されたスター街道驀進中でも、判官贔屓な人たちのハートもくすぐるんだろうに。
どんな無理難題でも、ことちゃんならやっちゃうよねー、ほーら、ふつーにやっちゃったー、てな感じだもん、今。
なんでもこなしちゃうから、学年相当の幼い女顔が違和感として強く印象に残っちゃうのな。持ち味が初々しくないのに、見た目だけ下級生ならではのまんまる風、てのは。
それが今回は、きっちり「男役」作って、下級生感を払拭した感じ。
ナチュラルに上から目線で生きてるリュシアンは、若い役なんだと思うけどふてぶてしくて、ことちゃんの強い面をそのまま使える役だと思う。
てゆーか、その強さがいい。
「若い丸顔のかわいこちゃんだから」とかわいい役をやらせるんじゃなく、ちょっと背伸びかもしれなくても、強くかっこいい役をやらせるのは、絶対にいい。
等身大はもういいよ、若くて拙い下級生を使う言い訳みたいなキャラクタは、経験豊富なことちゃんには不要。
これからはガチで「トップスターへの道」に必要な、ヒーロー役をやらせてくれ。
たぶんことちゃんは、なにを振られても「易々」「軽々」とやってのけてしまうんだろうけど。
そんなことちゃんの横で、「路線扱い初心者マーク」を付けたせおっちが、ピヨピヨ、おどおど、おっかなびっくり大役をやっていて、こりゃファンの母性本能刺激されまくりだろうなあ、と思う(笑)。
真彩ちゃんは我が道を行っているし。
楽しいな、『鈴蘭』チーム。
出オチを楽しむ芸風。@ 鈴蘭-思い出の淵から見えるものは-
2016年2月2日 タカラヅカ 『鈴蘭(ル・ミュゲ)-思い出の淵から見えるものは-』で、わたしがいちばん好きな部分は、やっぱキャラが多いことだわ。
キャラクタが少ないほど、物語は書きやすい。創る側は、楽が出来る。
必要最低限のキャラクタだけで物語を回した方が、作品クオリティは上がる。
それでもなお、『鈴蘭』にはキャラクタが多い。
はっきりいって、無駄に多い。
いらないよね? ってキャラも複数いる。
だが、それこそを、わたしは「いいなー」と思う(笑)。
この物語に必要なのは、主人公リュシアン@ことちゃんと、ヒロインのエマ@真彩ちゃんと、裏ヒロインのシャルロット@はること、悪役ヴィクトル@せおっちと、ルイ11世@ヒロさんのみ。
いてもいいかな、が、シャルロット兄@キザキレオ、ヴィクトル母@柚長、医者@キザキレオ、セシリア@なっちゃん。
いなくてもかまわない、は、傭兵バルトロメ@レイラ、シャルロット乳母@りらちゃん、協力者エルネスト@しどりゅー、引っかき回し役アデール@カトリさん。
ぶっちゃけいらんやろ、が、側近マルセル@あやな、卵売りニコラ@たくてぃ、医者の孫とアデールの取りまき。
ストーリーだけなら、上からふたつめのグループまででいい。
なのに、あとふたつもキャラクタのグループがある(笑)。
倍増っすよ。必要なキャラの倍、いなくていいキャラクタを出している。
そして、この「いなくていい」キャラたちが、楽しい。
そりゃそうだ。いなくていいのに、あえて出してるんだ。魅力がなかったら、価値がない。
みんななにかしら、「おいしい」。
それだけで、「出る意味がある」。
そういうキャラをどーんと水増ししていることに、樫畑せんせの才能を感じる(笑)。
きれいにまとまった話書いたとしても、主演コンビと2番手までしか役らしい役がなく、「あとは全員モブ、動く背景」じゃあ、タカラヅカでは歓迎されないもの。
「いなくてもストーリーに関係ない。でも、オイシイ役」を、番手スター以外にどれだけたくさん振れるか。コレ重要。
たとえば2番手の役が上記タイプじゃいかんのよ。2番手なら、「この役がいないと物語自体成り立たない、そのうえオイシイ役」でなきゃならない。
そんなん、あたりまえの話なので、ここでは俎上に載せない。
『鈴蘭』観ていてウケたことは、次から次へとキャラが出て来るのに、どいつもこいつもいらない役ばっか、という点。
今度こそ重要な役か、と思ったらまたどーでもいい役、また新キャラキター、今度こそ重要な役か、と思ったら……のくり返し。
ギャグって3回繰り返してはじめてギャグとして成立するわけだけど、同じことを何回やったかわかんないくらいやられて、すげーウケた(笑)。
そして、その回数の多さというか、これもうひとつのパターン、繰り返すのわざとじゃないの? と突き抜けておもしろくなった。
まあ、出オチな人々が総じてうまくない……ぶっちゃけヘ……ゲフンゲフン、ということもあり、「わーっと声上げて登場、声上げただけでまたわーっと退場」感を強くしている。
アデールってなんか訳あり気に出て来たけど、なんかあるのかな? →なんもなし
マルセルってすげえいい役? →なんもしないし、その後見せ場なし
いかにもな乳母とマルセルとリュシアンでチーム結成! →次の場面で解散
協力者エルネスト、がっつりやりますぜ?! →突然もうひとり卵売り登場、え、エルネスト単独じゃないの?
卵売りニコラ登場、はしこく活躍する?! →その場限り
医者の孫が今後出番あります風に出て来た! →即あぼーん
……面白いなー。
国と国の関わる、大きな陰謀譚のはずが、陰謀というかミステリーの軸部分が単純過ぎて謎解きの必要もないレベルになっている。なのに、「ミステリー調」「アドベンチャー風味」のラッピングをしているせいで、愉快なことになってるのね。
リュシアンひとりが公王一家に近づいて調べればすべて済むのに、協力者を山ほど作るから「出て来て終了」キャラが山積みになるの。だって彼ら、やることないんだもん、全部リュシアンひとりで済むから。
ちなみにわたしは、マルセルの重要っぽい登場と、その後の役割りナシぶりに、いちばんウケた。
なにしろ、「出オチキャラ」の先頭バッターが彼だから。こっちはまだ知らないじゃん、彼の出番が「登場シーン」しかないなんて。
「え、このキャラが2番手役?」ってくらい、しっかりとキャラ付けされて登場し、主役とコンビを組んでミステリに挑む……、右京さんの新しい相棒はこの人です! と記者発表までしたのに、24回半年間放送の初回と最終回にしか出てこない、しかも捜査はしないで、ただ出て来るだけとか、「どこが相棒やねん!!」状態。それってウケる。
『La Esmeralda』のれいこみたい。ワケありげに軍服着て銀橋ソロで登場、本舞台に着いてさあこれから物語がはじまる……! と思ったら、舞台には他の人が出て来て、れいこはなんもせんとひっそり群舞の後ろでセリ下がっていく……。えええ、あの人ナニしに出て来たの?!
変なんだけど、間違ってるんだけど、一周回って面白くなる、感じ。
マルセルがあまりにものすごく出オチってくれたおかげで、あとに続く他のキャラも出オチ成立したわ。あ、ワケありげに登場→なんもなし、を繰り返すのがこの作者の芸風なんだ、と。
や、出オチキャラたちも一応、あとの方で台詞ひとつくらいフォローは入れてるの。「卒業式ひとこと挨拶」みたいな感想&意欲をつぶやくことで、「伏線を拾い上げ、決着を付けた」体は装っている。
そういうとこも、教科書的な作風だなと思う。
や、マジでいいと思う。こういうの。
デビュー作でコレなら、今後に期待。これからもっとうまくなって、キャラに意味づけ出来るようになると思うもの。
キャラクタが少ないほど、物語は書きやすい。創る側は、楽が出来る。
必要最低限のキャラクタだけで物語を回した方が、作品クオリティは上がる。
それでもなお、『鈴蘭』にはキャラクタが多い。
はっきりいって、無駄に多い。
いらないよね? ってキャラも複数いる。
だが、それこそを、わたしは「いいなー」と思う(笑)。
この物語に必要なのは、主人公リュシアン@ことちゃんと、ヒロインのエマ@真彩ちゃんと、裏ヒロインのシャルロット@はること、悪役ヴィクトル@せおっちと、ルイ11世@ヒロさんのみ。
いてもいいかな、が、シャルロット兄@キザキレオ、ヴィクトル母@柚長、医者@キザキレオ、セシリア@なっちゃん。
いなくてもかまわない、は、傭兵バルトロメ@レイラ、シャルロット乳母@りらちゃん、協力者エルネスト@しどりゅー、引っかき回し役アデール@カトリさん。
ぶっちゃけいらんやろ、が、側近マルセル@あやな、卵売りニコラ@たくてぃ、医者の孫とアデールの取りまき。
ストーリーだけなら、上からふたつめのグループまででいい。
なのに、あとふたつもキャラクタのグループがある(笑)。
倍増っすよ。必要なキャラの倍、いなくていいキャラクタを出している。
そして、この「いなくていい」キャラたちが、楽しい。
そりゃそうだ。いなくていいのに、あえて出してるんだ。魅力がなかったら、価値がない。
みんななにかしら、「おいしい」。
それだけで、「出る意味がある」。
そういうキャラをどーんと水増ししていることに、樫畑せんせの才能を感じる(笑)。
きれいにまとまった話書いたとしても、主演コンビと2番手までしか役らしい役がなく、「あとは全員モブ、動く背景」じゃあ、タカラヅカでは歓迎されないもの。
「いなくてもストーリーに関係ない。でも、オイシイ役」を、番手スター以外にどれだけたくさん振れるか。コレ重要。
たとえば2番手の役が上記タイプじゃいかんのよ。2番手なら、「この役がいないと物語自体成り立たない、そのうえオイシイ役」でなきゃならない。
そんなん、あたりまえの話なので、ここでは俎上に載せない。
『鈴蘭』観ていてウケたことは、次から次へとキャラが出て来るのに、どいつもこいつもいらない役ばっか、という点。
今度こそ重要な役か、と思ったらまたどーでもいい役、また新キャラキター、今度こそ重要な役か、と思ったら……のくり返し。
ギャグって3回繰り返してはじめてギャグとして成立するわけだけど、同じことを何回やったかわかんないくらいやられて、すげーウケた(笑)。
そして、その回数の多さというか、これもうひとつのパターン、繰り返すのわざとじゃないの? と突き抜けておもしろくなった。
まあ、出オチな人々が総じてうまくない……ぶっちゃけヘ……ゲフンゲフン、ということもあり、「わーっと声上げて登場、声上げただけでまたわーっと退場」感を強くしている。
アデールってなんか訳あり気に出て来たけど、なんかあるのかな? →なんもなし
マルセルってすげえいい役? →なんもしないし、その後見せ場なし
いかにもな乳母とマルセルとリュシアンでチーム結成! →次の場面で解散
協力者エルネスト、がっつりやりますぜ?! →突然もうひとり卵売り登場、え、エルネスト単独じゃないの?
卵売りニコラ登場、はしこく活躍する?! →その場限り
医者の孫が今後出番あります風に出て来た! →即あぼーん
……面白いなー。
国と国の関わる、大きな陰謀譚のはずが、陰謀というかミステリーの軸部分が単純過ぎて謎解きの必要もないレベルになっている。なのに、「ミステリー調」「アドベンチャー風味」のラッピングをしているせいで、愉快なことになってるのね。
リュシアンひとりが公王一家に近づいて調べればすべて済むのに、協力者を山ほど作るから「出て来て終了」キャラが山積みになるの。だって彼ら、やることないんだもん、全部リュシアンひとりで済むから。
ちなみにわたしは、マルセルの重要っぽい登場と、その後の役割りナシぶりに、いちばんウケた。
なにしろ、「出オチキャラ」の先頭バッターが彼だから。こっちはまだ知らないじゃん、彼の出番が「登場シーン」しかないなんて。
「え、このキャラが2番手役?」ってくらい、しっかりとキャラ付けされて登場し、主役とコンビを組んでミステリに挑む……、右京さんの新しい相棒はこの人です! と記者発表までしたのに、24回半年間放送の初回と最終回にしか出てこない、しかも捜査はしないで、ただ出て来るだけとか、「どこが相棒やねん!!」状態。それってウケる。
『La Esmeralda』のれいこみたい。ワケありげに軍服着て銀橋ソロで登場、本舞台に着いてさあこれから物語がはじまる……! と思ったら、舞台には他の人が出て来て、れいこはなんもせんとひっそり群舞の後ろでセリ下がっていく……。えええ、あの人ナニしに出て来たの?!
変なんだけど、間違ってるんだけど、一周回って面白くなる、感じ。
マルセルがあまりにものすごく出オチってくれたおかげで、あとに続く他のキャラも出オチ成立したわ。あ、ワケありげに登場→なんもなし、を繰り返すのがこの作者の芸風なんだ、と。
や、出オチキャラたちも一応、あとの方で台詞ひとつくらいフォローは入れてるの。「卒業式ひとこと挨拶」みたいな感想&意欲をつぶやくことで、「伏線を拾い上げ、決着を付けた」体は装っている。
そういうとこも、教科書的な作風だなと思う。
や、マジでいいと思う。こういうの。
デビュー作でコレなら、今後に期待。これからもっとうまくなって、キャラに意味づけ出来るようになると思うもの。
何故おっさんなのか。@ 鈴蘭-思い出の淵から見えるものは-
2016年2月1日 タカラヅカ 『鈴蘭(ル・ミュゲ)-思い出の淵から見えるものは-』で、いちばん応援したいのは、せおっちですわ……。
『鈴蘭』は少女マンガなので、数学的な組み立てが弱い。数学……1+1=2、という、数字の話な。
1+1は……えっと?……ええっと?……そう、愛。愛があるから、答えなんていいのよ! ……という作り。
それはそれでいいんだ。タカラヅカだから、それもあり。
でも、「それもあり」にするには、役者に力がいる。
「いや、1+1は2だよ、愛でもいいけど、その前に2だって答えてよ」というツッコミを、役者が力尽くで「1+1は、愛ーー!!」とやって、「はい、愛ですね、わかりました!」と思わせてくれなきゃなんない。
その「力技でぶっ飛ばす」役割りを、2番手のせおっちが背負わされているんだ。
悪役、ってのは、そうあるべきなんだ。
悪役が悪を行うことで、すべての物語がはじまったんだから。悪役がなにもしなかったら、平穏無事でなにも起こっていないのだから。
ことを起こした……その出来事自体が論理的でないので、そこを全力で煙に巻かなければならない。
そして、主要キャラクタの中で、よりによってもっとも力がないのが、せおっちだ。
めっちゃ大変な役割りなのに、明らかに力不足……。
これはきつい……。
初日はただ、頭を抱えるだけだったんだけど、翌日に観たときは、疑問しかなかったよ。
何故樫畑先生は、ヴィクトルをこのキャラクタにしたんだろう?
現在のせおっちに、現在の「脚本の粗を背負わされるヴィクトル役」は荷が重すぎる。
出来ないんだから、明らかに足りてないんだから、何故放置する?
せおっちは、ヴィクトルというキャラクタの外側からすでに手こずっていて、中身を埋めるどころではなさそうだった。
ヴィクトルの外側……ヒゲの美丈夫、大人の男。
や、ヴィジュアルは文句なしに美しい。これぞタカラヅカ! やーん、素敵~~!
……なんだけど。
黙って立っているだけじゃないんだ、舞台は。
動いて喋ると、ヴィジュアルの良さだけではどうにもならない事態に。
むしろ、そのヴィジュアルこそが、ネックになっている。
ヒゲの美丈夫、大人の男……の外見なのに、ひょろい女の子声で、ひょろい立ち居振る舞いをする。よわよわな声で歌う。
あのヴィジュアルなのに!!(白目)
せおっちはめっちゃがんばっている。両腕広げて立って、少しでも貫禄を出そうとがんばってる。一朝一夕でどうにかなるもんじゃないってだけで、彼自身はイメージするヴィクトルになろうと懸命にやっている。
技術のなさで演じ切れていないだけで。
えーと。
ヴィクトルは青年役じゃいかんかったの?
リュシアンと同世代の若者。
冒頭の回想シーンでは、同世代に見えたんですが。タカラヅカの限界、子役も全員成人女性、差がわかりません。
リュシアンはことちゃんが演じていることもあってハタチそこそこの若者にしか見えないんだし、ヴィクトルも同じくハタチくらいでよかったんじゃないの?
ヒゲなしの、いかにもな美青年。せおっちの得意分野。
や、ヴィクトルの年齢は語られてないので、実はまだ青年で、リュシアンと同世代なのかもしれない。子役時代が同世代に見えたのは正しい、それが正解だから、ってもんで。
だとしたら、なおさらヒゲのおっさんである意味ナイし。何故あんな外見と芝居をさせられているのか疑問が大きくなる。
……から、やっぱヴィクトルはおっさん年齢なんだろう。そしてそれこそが、せおっちの難関。
ヴィクトルの外側造形に気を取られずに済んだなら、せおっちはきっといい仕事をしたはず。
兄へのコンプレックスとか「ママに誉められたいのに」とかも、まだ子どもっぽさの残る青年でやるなら、無理も少ない。
ヒゲのおっさんでやれと言われても……今はまだ、難しすぎるよ。
すげー無理ゲーやらされて、気の毒なことになっているせおっちを観て、ほんとに疑問でした。
とにかくそのヒゲを取れ、板に付いてないおっさん芝居をやめろ、「優秀な青年」でいいじゃないか、「野心あふれる若者」でいいじゃないか、なんでおっさんなんだよー!!
と、なんかひどいこと言ってごめん。
わたしの目には、せおっちの技術のなさがつらく見えた、ということで。
彼は路線育ちではないから、経験値が少ないためだと思う。これから経験を積めばきっと、違ってくる。
てゆーか、美形なんだから経験積ませてやってくれ、育ててくれ。美しい人が活躍してくれるとうれしい。
そして、ヴィクトルという役は、ちゃんと正しく配置された役だとも思っている。
ヴィクトルってやっていることはかなりまぬけなんたけど、彼をよくあるアホ敵男にしないために、仕掛けがしてあるんだよね。
それが、セシリア@なっちゃん。
ヴィクトルを愛し、彼のためだけに生きる、かっこいい女性。
見返りを求めず献身的に生き、潔く死ぬ。
彼女の生き方が美しいから、ヴィクトルの株が上がっている。これほどの女が愛した男、ってことで。
よくあるアホ悪役は、仲間も友だちも恋人も、誰ひとりいないのよね。そりゃそんな男、滅びるわ。
悪役がアホでもいい、なんてことは大人向けジャンルではあり得ない、アホとつきあうのはアホだけ、アホに関わる主人公やヒロインの格が落ちてしまう。
ヴィクトルの悪役としての説得力が、セシリアの存在のみに懸かってしまっている偏りぶりには疑問もあるけど、とりあえずセシリアはいい。
こういうキャラを配置する樫畑せんせはうまいなと思う。
なのに、賢人とされるガルニール公に頭と性格のいい腹心ひとりいないのはどうかと思うけどなー。(シャルロットが腹心を兼ねていたのかもしれんが、彼女はセシリアの爪先にも届かない無駄死にをするし)
ヴィクトルはいい役だと思う。
せおっちが華麗に自爆しているとしても、やっぱりそう思う。
だから、今のせおっちでいいのかもしれない。
でも、もっともっと魅力的に出来るのにな、と思って、歯がゆかったの。
『鈴蘭』は少女マンガなので、数学的な組み立てが弱い。数学……1+1=2、という、数字の話な。
1+1は……えっと?……ええっと?……そう、愛。愛があるから、答えなんていいのよ! ……という作り。
それはそれでいいんだ。タカラヅカだから、それもあり。
でも、「それもあり」にするには、役者に力がいる。
「いや、1+1は2だよ、愛でもいいけど、その前に2だって答えてよ」というツッコミを、役者が力尽くで「1+1は、愛ーー!!」とやって、「はい、愛ですね、わかりました!」と思わせてくれなきゃなんない。
その「力技でぶっ飛ばす」役割りを、2番手のせおっちが背負わされているんだ。
悪役、ってのは、そうあるべきなんだ。
悪役が悪を行うことで、すべての物語がはじまったんだから。悪役がなにもしなかったら、平穏無事でなにも起こっていないのだから。
ことを起こした……その出来事自体が論理的でないので、そこを全力で煙に巻かなければならない。
そして、主要キャラクタの中で、よりによってもっとも力がないのが、せおっちだ。
めっちゃ大変な役割りなのに、明らかに力不足……。
これはきつい……。
初日はただ、頭を抱えるだけだったんだけど、翌日に観たときは、疑問しかなかったよ。
何故樫畑先生は、ヴィクトルをこのキャラクタにしたんだろう?
現在のせおっちに、現在の「脚本の粗を背負わされるヴィクトル役」は荷が重すぎる。
出来ないんだから、明らかに足りてないんだから、何故放置する?
せおっちは、ヴィクトルというキャラクタの外側からすでに手こずっていて、中身を埋めるどころではなさそうだった。
ヴィクトルの外側……ヒゲの美丈夫、大人の男。
や、ヴィジュアルは文句なしに美しい。これぞタカラヅカ! やーん、素敵~~!
……なんだけど。
黙って立っているだけじゃないんだ、舞台は。
動いて喋ると、ヴィジュアルの良さだけではどうにもならない事態に。
むしろ、そのヴィジュアルこそが、ネックになっている。
ヒゲの美丈夫、大人の男……の外見なのに、ひょろい女の子声で、ひょろい立ち居振る舞いをする。よわよわな声で歌う。
あのヴィジュアルなのに!!(白目)
せおっちはめっちゃがんばっている。両腕広げて立って、少しでも貫禄を出そうとがんばってる。一朝一夕でどうにかなるもんじゃないってだけで、彼自身はイメージするヴィクトルになろうと懸命にやっている。
技術のなさで演じ切れていないだけで。
えーと。
ヴィクトルは青年役じゃいかんかったの?
リュシアンと同世代の若者。
冒頭の回想シーンでは、同世代に見えたんですが。タカラヅカの限界、子役も全員成人女性、差がわかりません。
リュシアンはことちゃんが演じていることもあってハタチそこそこの若者にしか見えないんだし、ヴィクトルも同じくハタチくらいでよかったんじゃないの?
ヒゲなしの、いかにもな美青年。せおっちの得意分野。
や、ヴィクトルの年齢は語られてないので、実はまだ青年で、リュシアンと同世代なのかもしれない。子役時代が同世代に見えたのは正しい、それが正解だから、ってもんで。
だとしたら、なおさらヒゲのおっさんである意味ナイし。何故あんな外見と芝居をさせられているのか疑問が大きくなる。
……から、やっぱヴィクトルはおっさん年齢なんだろう。そしてそれこそが、せおっちの難関。
ヴィクトルの外側造形に気を取られずに済んだなら、せおっちはきっといい仕事をしたはず。
兄へのコンプレックスとか「ママに誉められたいのに」とかも、まだ子どもっぽさの残る青年でやるなら、無理も少ない。
ヒゲのおっさんでやれと言われても……今はまだ、難しすぎるよ。
すげー無理ゲーやらされて、気の毒なことになっているせおっちを観て、ほんとに疑問でした。
とにかくそのヒゲを取れ、板に付いてないおっさん芝居をやめろ、「優秀な青年」でいいじゃないか、「野心あふれる若者」でいいじゃないか、なんでおっさんなんだよー!!
と、なんかひどいこと言ってごめん。
わたしの目には、せおっちの技術のなさがつらく見えた、ということで。
彼は路線育ちではないから、経験値が少ないためだと思う。これから経験を積めばきっと、違ってくる。
てゆーか、美形なんだから経験積ませてやってくれ、育ててくれ。美しい人が活躍してくれるとうれしい。
そして、ヴィクトルという役は、ちゃんと正しく配置された役だとも思っている。
ヴィクトルってやっていることはかなりまぬけなんたけど、彼をよくあるアホ敵男にしないために、仕掛けがしてあるんだよね。
それが、セシリア@なっちゃん。
ヴィクトルを愛し、彼のためだけに生きる、かっこいい女性。
見返りを求めず献身的に生き、潔く死ぬ。
彼女の生き方が美しいから、ヴィクトルの株が上がっている。これほどの女が愛した男、ってことで。
よくあるアホ悪役は、仲間も友だちも恋人も、誰ひとりいないのよね。そりゃそんな男、滅びるわ。
悪役がアホでもいい、なんてことは大人向けジャンルではあり得ない、アホとつきあうのはアホだけ、アホに関わる主人公やヒロインの格が落ちてしまう。
ヴィクトルの悪役としての説得力が、セシリアの存在のみに懸かってしまっている偏りぶりには疑問もあるけど、とりあえずセシリアはいい。
こういうキャラを配置する樫畑せんせはうまいなと思う。
なのに、賢人とされるガルニール公に頭と性格のいい腹心ひとりいないのはどうかと思うけどなー。(シャルロットが腹心を兼ねていたのかもしれんが、彼女はセシリアの爪先にも届かない無駄死にをするし)
ヴィクトルはいい役だと思う。
せおっちが華麗に自爆しているとしても、やっぱりそう思う。
だから、今のせおっちでいいのかもしれない。
でも、もっともっと魅力的に出来るのにな、と思って、歯がゆかったの。
鈴蘭という名の毒。@ 鈴蘭-思い出の淵から見えるものは-
2016年1月31日 タカラヅカ 『鈴蘭(ル・ミュゲ)-思い出の淵から見えるものは-』にて、物語のキーパーソン、主人公リュシアン@ことちゃんの初恋の相手であり、清冽な印象を残すシャルロット@はるこ。
そして、わたしがこの物語でいちばん納得できないことが、シャルロットの死だ。
公女シャルロットはリュシアンがまだ少年の頃に政略結婚をさせられる。
顔も知らない子持ち男へ嫁がされるわけだ。
ふつうなら不幸を嘆いていそうなものだが、彼女は「両国の懸け橋になる」と前向きだ。強がって言っているわけではなく、本心から、自分の人生を楽しんで言っているようだ。
こんな、明るく強く聡明な女性が、夫であるガルニール公を殺害し、秘密裏に処刑された……いったいなにが起こったのか? というミステリー的なはじまり方をするわけだ。
冒頭に出て来るシャルロット像はとても魅力的で、たしかにこの女性が、「夫を殺して処刑される」なんてことはありえない、と思えた。
ありえないからこそ、物語が成立する、「何故?」と。
そこにはものすごーい秘密が隠されているに違いないっ。
探偵リュシアンの調査によると、殺されたガルニール公は素晴らしい人格者で、シャルロットともラヴラヴだったらしい。
ならばなおさらおかしい。ラヴラヴ夫婦が殺人なんて。
そしてリュシアンは真実にたどり着く。
ガルニール公はその座を狙う弟ヴィクトル@せおっちに殺され、シャルロットは夫の後を追って自殺したのだと。
……え?
それまでふつーに物語に付いて行っていたわたしは、ここで盛大に置いていかれた。
人格者で優秀な施政者であったガルニール公が、かなりまぬけな弟にあっさり殺されちゃったの?
物語中で語られる君主様像からはピンとこないんだけど……まあ、ここまではいい。
シャルロット自殺が、まったくもってわからない。
愛する夫が死んだから、後を追う。
これが双方年老いてからなら、あるかなとも思う。子どもたちに家督を譲り、隠居したのちならば。
だが、そうではない。
後継者すら決まっていない、中途半端な時期だ。跡を継ぐのは娘のエマ@真彩だが、彼女は年若い。信頼できる夫を得てからはじめて後継者たりうる。
シャルロットまで死ねば、エマは子どものまま責を負わされることになる。
第一、ガルニール公は自然死ではない。明らかに毒殺されたわけだ。シャルロットがその犯人とされるほど、完全に他殺体で発見された。
無残に殺された夫を見て、真相を究明せずに自殺するの? 聡明なシャルロットが?
一市民であったとしても、「夫殺された→愛してるからと妻即後追い自殺」は周囲に禍根と混乱を残す。一国の君主とその妻がしていいことではない。
シャルロットは政治の道具としてガルニール公に嫁いでいる。ガルニール公の不審死を放置して自分も死ねば、ふたつの国に亀裂が入ることを想像しないのか。
シャルロットがのーみそお花畑のゆるふわ公女なら、「あいするだーりんがしんじゃった、かなしすぎる、わたしもしぬ」になるかもしれない。
でも、冒頭で描かれたシャルロットは、使命感を持った聡明な女性だ。
戦争の引き金になるかもしれないのに、自分だけが楽になるために自殺するとは思えない。
「シャルロットの日記」とやらが思わせぶりに出て来るし、なにかしらどんでん返しがあるんだと信じて見ていたよ。
まさかほんとーに、賢人ガルニール公はまぬけな弟に殺されて、聡明なシャルロットは感情のままに自殺して、犯人のヴィクトルは「騒ぎになるとまずいから隠蔽しよう。これで終わり、ナニも調べない」で、えええ、他国人の嫁が王様殺したのに完スルーって「犯人私です、これはお家騒動です」って言ってるも同然、こんなトンデモない展開なのに公王の母マルティーヌ@柚長は「ナニも気づかなかった。息子のために厳しく育てたのに(涙)」って……バカしかしかいないの?
シャルロットを鈴蘭のような女性、で、ひたすら美しく描きたかった気持ちはわかる。その方が物語は美しい。
だがそれなら、ミステリ部分をもう少しなんとかしようよ……。
「シャルロットは何故死んだのか?」からはじまる物語なのに、その死の理由が杜撰過ぎる……。
なんつーか、少女マンガだなあ。
「彼女が死んだのは、愛ゆえにです」「彼が罪を犯したのは、愛ゆえにです」「彼女が彼の罪に手を貸したのは愛ゆえにです」「彼女が息子の歪みに気づかなかったのは愛ゆえにです」……。「愛」万能過ぎやろ。
なんでもかんでも都合の悪いことは「愛ゆえにです」。
愛、とさえ言っておけば通ると思ってる。なんて少女マンガ脳。
も少しロジカルにしてくれ……。
愛ゆえに、ってわたしも大好きな理屈だけど、コレはあまりにも「愛」の大安売りしすぎ。
肝心要の「鈴蘭」たる女性の生き方がブレてしまっているために、物語全部がブレてしまった。
せっかく優等生的な作りの物語なのに、もったいない。
樫畑せんせって論理的組み立て苦手なのかしら。でも、物語自体は教科書丸写しかってくらい、計算されてるのになー。不思議。
それとも、実は冒頭のシャルロットはリュシアンの妄想なのかしら。
シャルロットはのーみそお花畑で、自分が気持ちいいことしか考えられないおさるさん。鈴蘭大好き、うふふあはは。政略結婚? なあにそれ? わかんないけどきれいなドレス着られてうれしい、いってきまーす。
……そんな残念な美少女。でもとりあえず善良で美人だったから、リュシアンは憧れていた。子どもだもん、自分に優しい美人なおねーさん、ってだけで恋するよね。
そんなおバカさんだったから、嫁いだあとも人形みたいにかわいがられて、ガルニール公ともラヴラヴ、自分でモノを考えられないから、庇護者であるガルニール公が死んじゃったら即後追い自殺。
おつむの出来がアレなことは公母マルティーヌも知ってるから「あの嫁なら、モノの善悪もわからず夫を殺してしまい、こわくなって自分も死んだのかも」とすんなり納得してしまう。
ヴィクトルが真相を隠そうとするのも言葉通りに受け取るし、シャルロットに他意があるわけないことがわかっているので、戦争にもならない。
ガルニール公も別に賢人ではない。家族の欲目。勉強は出来たかもしんないけど、中身はヴィクトルと五十歩百歩、だからお人形シャルロットと遊べたし、ヴィクトルに殺されもした。
リュシアンは鈴蘭の毒夢から醒めて、現実の女の子と恋をする……そのきっかけが、お花畑全開のシャルロットの日記を読んだためだった……!
あら。
冒頭のシャルロットがリュシアンの妄想、シャルロットはおバカさんだった、とすればすべて説明が付くわ。
リュシアンがクライマックスあたりで、「あれはすべて私の夢だったのだ……!」つぶやく。
その後ろを、「幻想のシャルロット」が「少年時代のリュシアン」と美しく戯れながら通っていく、だけ。
こんだけの追加でOKよ?
そして、わたしがこの物語でいちばん納得できないことが、シャルロットの死だ。
公女シャルロットはリュシアンがまだ少年の頃に政略結婚をさせられる。
顔も知らない子持ち男へ嫁がされるわけだ。
ふつうなら不幸を嘆いていそうなものだが、彼女は「両国の懸け橋になる」と前向きだ。強がって言っているわけではなく、本心から、自分の人生を楽しんで言っているようだ。
こんな、明るく強く聡明な女性が、夫であるガルニール公を殺害し、秘密裏に処刑された……いったいなにが起こったのか? というミステリー的なはじまり方をするわけだ。
冒頭に出て来るシャルロット像はとても魅力的で、たしかにこの女性が、「夫を殺して処刑される」なんてことはありえない、と思えた。
ありえないからこそ、物語が成立する、「何故?」と。
そこにはものすごーい秘密が隠されているに違いないっ。
探偵リュシアンの調査によると、殺されたガルニール公は素晴らしい人格者で、シャルロットともラヴラヴだったらしい。
ならばなおさらおかしい。ラヴラヴ夫婦が殺人なんて。
そしてリュシアンは真実にたどり着く。
ガルニール公はその座を狙う弟ヴィクトル@せおっちに殺され、シャルロットは夫の後を追って自殺したのだと。
……え?
それまでふつーに物語に付いて行っていたわたしは、ここで盛大に置いていかれた。
人格者で優秀な施政者であったガルニール公が、かなりまぬけな弟にあっさり殺されちゃったの?
物語中で語られる君主様像からはピンとこないんだけど……まあ、ここまではいい。
シャルロット自殺が、まったくもってわからない。
愛する夫が死んだから、後を追う。
これが双方年老いてからなら、あるかなとも思う。子どもたちに家督を譲り、隠居したのちならば。
だが、そうではない。
後継者すら決まっていない、中途半端な時期だ。跡を継ぐのは娘のエマ@真彩だが、彼女は年若い。信頼できる夫を得てからはじめて後継者たりうる。
シャルロットまで死ねば、エマは子どものまま責を負わされることになる。
第一、ガルニール公は自然死ではない。明らかに毒殺されたわけだ。シャルロットがその犯人とされるほど、完全に他殺体で発見された。
無残に殺された夫を見て、真相を究明せずに自殺するの? 聡明なシャルロットが?
一市民であったとしても、「夫殺された→愛してるからと妻即後追い自殺」は周囲に禍根と混乱を残す。一国の君主とその妻がしていいことではない。
シャルロットは政治の道具としてガルニール公に嫁いでいる。ガルニール公の不審死を放置して自分も死ねば、ふたつの国に亀裂が入ることを想像しないのか。
シャルロットがのーみそお花畑のゆるふわ公女なら、「あいするだーりんがしんじゃった、かなしすぎる、わたしもしぬ」になるかもしれない。
でも、冒頭で描かれたシャルロットは、使命感を持った聡明な女性だ。
戦争の引き金になるかもしれないのに、自分だけが楽になるために自殺するとは思えない。
「シャルロットの日記」とやらが思わせぶりに出て来るし、なにかしらどんでん返しがあるんだと信じて見ていたよ。
まさかほんとーに、賢人ガルニール公はまぬけな弟に殺されて、聡明なシャルロットは感情のままに自殺して、犯人のヴィクトルは「騒ぎになるとまずいから隠蔽しよう。これで終わり、ナニも調べない」で、えええ、他国人の嫁が王様殺したのに完スルーって「犯人私です、これはお家騒動です」って言ってるも同然、こんなトンデモない展開なのに公王の母マルティーヌ@柚長は「ナニも気づかなかった。息子のために厳しく育てたのに(涙)」って……バカしかしかいないの?
シャルロットを鈴蘭のような女性、で、ひたすら美しく描きたかった気持ちはわかる。その方が物語は美しい。
だがそれなら、ミステリ部分をもう少しなんとかしようよ……。
「シャルロットは何故死んだのか?」からはじまる物語なのに、その死の理由が杜撰過ぎる……。
なんつーか、少女マンガだなあ。
「彼女が死んだのは、愛ゆえにです」「彼が罪を犯したのは、愛ゆえにです」「彼女が彼の罪に手を貸したのは愛ゆえにです」「彼女が息子の歪みに気づかなかったのは愛ゆえにです」……。「愛」万能過ぎやろ。
なんでもかんでも都合の悪いことは「愛ゆえにです」。
愛、とさえ言っておけば通ると思ってる。なんて少女マンガ脳。
も少しロジカルにしてくれ……。
愛ゆえに、ってわたしも大好きな理屈だけど、コレはあまりにも「愛」の大安売りしすぎ。
肝心要の「鈴蘭」たる女性の生き方がブレてしまっているために、物語全部がブレてしまった。
せっかく優等生的な作りの物語なのに、もったいない。
樫畑せんせって論理的組み立て苦手なのかしら。でも、物語自体は教科書丸写しかってくらい、計算されてるのになー。不思議。
それとも、実は冒頭のシャルロットはリュシアンの妄想なのかしら。
シャルロットはのーみそお花畑で、自分が気持ちいいことしか考えられないおさるさん。鈴蘭大好き、うふふあはは。政略結婚? なあにそれ? わかんないけどきれいなドレス着られてうれしい、いってきまーす。
……そんな残念な美少女。でもとりあえず善良で美人だったから、リュシアンは憧れていた。子どもだもん、自分に優しい美人なおねーさん、ってだけで恋するよね。
そんなおバカさんだったから、嫁いだあとも人形みたいにかわいがられて、ガルニール公ともラヴラヴ、自分でモノを考えられないから、庇護者であるガルニール公が死んじゃったら即後追い自殺。
おつむの出来がアレなことは公母マルティーヌも知ってるから「あの嫁なら、モノの善悪もわからず夫を殺してしまい、こわくなって自分も死んだのかも」とすんなり納得してしまう。
ヴィクトルが真相を隠そうとするのも言葉通りに受け取るし、シャルロットに他意があるわけないことがわかっているので、戦争にもならない。
ガルニール公も別に賢人ではない。家族の欲目。勉強は出来たかもしんないけど、中身はヴィクトルと五十歩百歩、だからお人形シャルロットと遊べたし、ヴィクトルに殺されもした。
リュシアンは鈴蘭の毒夢から醒めて、現実の女の子と恋をする……そのきっかけが、お花畑全開のシャルロットの日記を読んだためだった……!
あら。
冒頭のシャルロットがリュシアンの妄想、シャルロットはおバカさんだった、とすればすべて説明が付くわ。
リュシアンがクライマックスあたりで、「あれはすべて私の夢だったのだ……!」つぶやく。
その後ろを、「幻想のシャルロット」が「少年時代のリュシアン」と美しく戯れながら通っていく、だけ。
こんだけの追加でOKよ?