花組5~6月公演の私的整理。
2019年2月19日 タカラヅカ えーとえーと、そんでもって、花組さんの5~6月の公演は、どうなってるのでしょう……。
2月18日に、ひっとん組替えと共に5~6月に行われる3公演の出演者が発表になったけれど、予想を遙か飛びこえた複雑さだった……。
ライトなヅカヲタなので、基本遠征はしないのだけど、東の国でしかやらない『花より男子』を観に行きたいなあ、と漠然と考えてはいた。
コンサートはしっとり聴きたい派なので、横アリの『恋スルARENA』は様子見のつもりだった。みりお様の歌は聴きたいけど、横浜アリーナか……うーん。てな。
そのみりお様の横アリ出演者が、えらいことになってる……。
バウとACTと横アリと3分割での公演……のはずが、バウ組もACT組も横アリに出演するんだ……! てゆーか、すでに月組に組替えしたはずのちなっちゃんまで出るとか……なんなん。
バウも特別出演アリだし。んんん?
えーと、総括すると。
横浜アリーナ公演ってのは、そうまでしてやらなきゃいけないものなの?
横アリさえなければ、通常公演になったのでは……?
そもそも去年最初に発表された年間スケジュールにはなかったわけだし。
みりお様が、それほど大きなスターになってしまった、ということか……今さらACTシアターレベルの箱では収まりきれないと。宝塚大劇場以上の大箱でないと、特別公演を打つ必要なしと。
みりお様がビッグスターだということに異論はないが、「タカラヅカ」に横アリは任ではない箱というイメージなんだけどなあ。
もし自由にチケットが取れるとしたら。
まず5月20日にバウ初日を観て。
後半の特別出演ナシのバウも1回観て。
6月24日にACT、25日に横アリ。あるいは6月25日にACT、26日に横アリ。
……これで全部かな。や、横アリの特別出演コンプは無理だから、ハナからあきらめるとして。
つっても、いちばん確率が高いのは、チケット1枚も取れなかったらなにひとつ観られなかった、の気がする……。
しっかしジェンヌさんはよく働くな……!
ヅカヲタも西に東に忙しいけども。
2月18日に、ひっとん組替えと共に5~6月に行われる3公演の出演者が発表になったけれど、予想を遙か飛びこえた複雑さだった……。
ライトなヅカヲタなので、基本遠征はしないのだけど、東の国でしかやらない『花より男子』を観に行きたいなあ、と漠然と考えてはいた。
コンサートはしっとり聴きたい派なので、横アリの『恋スルARENA』は様子見のつもりだった。みりお様の歌は聴きたいけど、横浜アリーナか……うーん。てな。
そのみりお様の横アリ出演者が、えらいことになってる……。
バウとACTと横アリと3分割での公演……のはずが、バウ組もACT組も横アリに出演するんだ……! てゆーか、すでに月組に組替えしたはずのちなっちゃんまで出るとか……なんなん。
バウも特別出演アリだし。んんん?
えーと、総括すると。
横浜アリーナ公演ってのは、そうまでしてやらなきゃいけないものなの?
横アリさえなければ、通常公演になったのでは……?
そもそも去年最初に発表された年間スケジュールにはなかったわけだし。
みりお様が、それほど大きなスターになってしまった、ということか……今さらACTシアターレベルの箱では収まりきれないと。宝塚大劇場以上の大箱でないと、特別公演を打つ必要なしと。
みりお様がビッグスターだということに異論はないが、「タカラヅカ」に横アリは任ではない箱というイメージなんだけどなあ。
もし自由にチケットが取れるとしたら。
まず5月20日にバウ初日を観て。
後半の特別出演ナシのバウも1回観て。
6月24日にACT、25日に横アリ。あるいは6月25日にACT、26日に横アリ。
……これで全部かな。や、横アリの特別出演コンプは無理だから、ハナからあきらめるとして。
つっても、いちばん確率が高いのは、チケット1枚も取れなかったらなにひとつ観られなかった、の気がする……。
しっかしジェンヌさんはよく働くな……!
ヅカヲタも西に東に忙しいけども。
花組から単独異動発表2連発。@舞空瞳組替え発表
2019年2月18日 タカラヅカ2019年2月18日 花組 舞空瞳 組替え発表
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
や、純粋にびっくりしました。
このタイミングの組替え発表。
ちなっちゃんの組替えが発表になって間もないじゃん。
組替えってのは各組のバランスを変化させるために行うわけだから、多くの場合いろんな組の複数の人たちの異動が一度に発表される。
単独でぽつんと発表される人は、そういう「全体構想」からはずれた、「独立した目的があっての異動」なんだろう。どういう理由か、劇団が正式におしえてくれることはまずないけど。
星組といえば、つい先日トップコンビの退団発表があったばかりだ。
単独で路線娘役が席の空く組へ異動するってのはつまり、そういうことだろう。
次期トップ娘役が、1作前に組替え。現トップコンビのサヨナラ公演には、組子として出演する。
よくあるパターンだ。
ぱっと思い返すだけでも、みゆちゃんも真彩ちゃんもこのパターンだ。他の組はみんな生え抜きの組子がトップ娘役になっているし、トップコンビ同時退団でトップ娘役の組替え就任の例で思い出すのが雪組になるのは必定。
組替え就任の場合の最近のお約束みたいなもんなのに、発表のタイミングだけが異例。
みゆちゃん真彩ちゃん……と考えて。
どうしてこのタイミングでの発表かわかった。
なるほど、ちなっちゃんと一緒には、発表できないわ、たしかに。
ちなっちゃんの組替え発表は、1月11日の花組次期トップ娘役発表と同時だ。花組新体制の発表であると同時に、1月29日に控える月組2番手みやるりの退団発表より前に、公表する必要があったんだろう。
そして、このときにひっとん組替えは発表できなかった。星組ムラ公演が終わり、現トップコンビが退団発表をしたあとでなければ、組替えがあることを公表できない。
直近の例から、学習したんだな、劇団。
直近の同事例。
「そろそろ退団が見えてきたな」とヅカファンなら大抵予想しているトップコンビと、「準備万端、いつでもトップになれます」という実力と人気のある2番手のいる組に、「現2番手と相性ばっちり、次のトップコンビになります!」と言わんばかりの路線娘役が組替えで来たら、どうなるか。
ああ、トップコンビは次で退団するんだな。……丸わかりです。
丸わかりだと、どうなるか。
いくら「そろそろだな」と思っていたって、ご贔屓の退団は来て欲しくない、そんな現実認めたくない、それがファン心理。
そこにあからさまに「次でサヨナラ、劇団は次の時代の準備に入ってます」とやられたら、ファンは傷つく。
傷ついたトップファンが、次期コンビを認めず、攻撃しはじめる。
理屈ではなく、感情の問題だから、どうしようもない。
真彩ちゃん組替えが発表になった途端の、次期叩きスタートは熾烈を極めた。
100年間タカラヅカは代替わりすることで続いてきたのだから、いつもと同じことをやっているだけ、なんだろうけど、今は時代がチガウ。
トイレの落書きしか吐き出す場がなかった時代と同じように無神経に発表するのは、自殺行為やわ。
今までと同じじゃダメだ、と劇団は学習したんだ。
それで、発表の順番に気を使い出した。
ちなっちゃんの組替えを教えて、次にみやるり退団教えて、紅さんとキサキちゃんの退団発表してから、ひっとん組替え発表して。
順番間違えたら、今以上にファン心理が荒ぶる。
そーゆーことか、そりゃそーだよなあ、と納得はしたものの、やっぱり突然の組替え発表は驚くわ。
公演中やん。新公前やん。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
組替えについて
2019/02/18
このたび、下記の通り、組替えを決定しましたのでお知らせいたします。
花組
舞空 瞳・・・2019年4月29日付で星組へ組替え
※2019年7月12日からの星組宝塚大劇場公演『GOD OF STARS-食聖-』『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』から星組生として出演する予定です。
や、純粋にびっくりしました。
このタイミングの組替え発表。
ちなっちゃんの組替えが発表になって間もないじゃん。
組替えってのは各組のバランスを変化させるために行うわけだから、多くの場合いろんな組の複数の人たちの異動が一度に発表される。
単独でぽつんと発表される人は、そういう「全体構想」からはずれた、「独立した目的があっての異動」なんだろう。どういう理由か、劇団が正式におしえてくれることはまずないけど。
星組といえば、つい先日トップコンビの退団発表があったばかりだ。
単独で路線娘役が席の空く組へ異動するってのはつまり、そういうことだろう。
次期トップ娘役が、1作前に組替え。現トップコンビのサヨナラ公演には、組子として出演する。
よくあるパターンだ。
ぱっと思い返すだけでも、みゆちゃんも真彩ちゃんもこのパターンだ。他の組はみんな生え抜きの組子がトップ娘役になっているし、トップコンビ同時退団でトップ娘役の組替え就任の例で思い出すのが雪組になるのは必定。
組替え就任の場合の最近のお約束みたいなもんなのに、発表のタイミングだけが異例。
みゆちゃん真彩ちゃん……と考えて。
どうしてこのタイミングでの発表かわかった。
なるほど、ちなっちゃんと一緒には、発表できないわ、たしかに。
ちなっちゃんの組替え発表は、1月11日の花組次期トップ娘役発表と同時だ。花組新体制の発表であると同時に、1月29日に控える月組2番手みやるりの退団発表より前に、公表する必要があったんだろう。
そして、このときにひっとん組替えは発表できなかった。星組ムラ公演が終わり、現トップコンビが退団発表をしたあとでなければ、組替えがあることを公表できない。
直近の例から、学習したんだな、劇団。
直近の同事例。
「そろそろ退団が見えてきたな」とヅカファンなら大抵予想しているトップコンビと、「準備万端、いつでもトップになれます」という実力と人気のある2番手のいる組に、「現2番手と相性ばっちり、次のトップコンビになります!」と言わんばかりの路線娘役が組替えで来たら、どうなるか。
ああ、トップコンビは次で退団するんだな。……丸わかりです。
丸わかりだと、どうなるか。
いくら「そろそろだな」と思っていたって、ご贔屓の退団は来て欲しくない、そんな現実認めたくない、それがファン心理。
そこにあからさまに「次でサヨナラ、劇団は次の時代の準備に入ってます」とやられたら、ファンは傷つく。
傷ついたトップファンが、次期コンビを認めず、攻撃しはじめる。
理屈ではなく、感情の問題だから、どうしようもない。
真彩ちゃん組替えが発表になった途端の、次期叩きスタートは熾烈を極めた。
100年間タカラヅカは代替わりすることで続いてきたのだから、いつもと同じことをやっているだけ、なんだろうけど、今は時代がチガウ。
トイレの落書きしか吐き出す場がなかった時代と同じように無神経に発表するのは、自殺行為やわ。
今までと同じじゃダメだ、と劇団は学習したんだ。
それで、発表の順番に気を使い出した。
ちなっちゃんの組替えを教えて、次にみやるり退団教えて、紅さんとキサキちゃんの退団発表してから、ひっとん組替え発表して。
順番間違えたら、今以上にファン心理が荒ぶる。
そーゆーことか、そりゃそーだよなあ、と納得はしたものの、やっぱり突然の組替え発表は驚くわ。
公演中やん。新公前やん。
大劇場過去2作を思い浮かべつつ。@CASANOVA
2019年2月17日 タカラヅカ2019年2月17日 ドラマシティ宙組『群盗-Die Räuber-』千秋楽
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『CASANOVA』初日観劇。
あいかわらず、作品への予備知識はなし。
外国の作曲家を呼んでいるらしいことと、ちなっちゃんが女役だということぐらいしか、知らない。
そうやって観劇し、痛切に思ったことは、ふたつ。
ひとつは。
『ひかりふる路』も一本モノにしてやってくれよ!!
なんつーかこー、まったり進むお芝居を観ながら、「時間さえあれば、『ひかりふる路』もいろいろ出来たんだろうなあ」と思わずにはいられなかった。
『CASANOVA』1幕モノにして、『ひかりふる路』一本モノにした方がよくないか?
書かれている「本筋」つか「主成分」が、『ひかりふる路』は90分では収まりきらず、あちこちあふれたり染み出たり滴ったりするまま強引に駆け抜けたよね?
んでもって『CASANOVA』は時間とか空間とかが余裕ありまくりっていうか、埋められてないっていうか、薄いっていうか、いやその楽しくていいけど、ふつーにショーとの2本立ての方がファンも楽しめるんじゃないかなとか。
同じグラム数の粘土を、無理に小さな箱に押し込んでかちかちに固めてそれでも入り切れてなかった『ひかりふる路』と、伸ばして伸ばして薄くして、なんとか箱の底だけ埋めた感のある『CASANOVA』という印象。
余裕あるから、いろいろ出来ていいなあ……。
ちょっと指をくわえてしまう……。
んで、もうひとつは。
生田せんせの『Shakespeare』リベンジか!!
これ、アレだ。『Shakespeare』の途中で迷子になって消失した本筋だ。
『Shakespeare』は企画段階と上演作品が別モノで、途中でプロット崩壊したまま、「とりあえず感動END」でまとめて誤魔化した作品。ラストが「なんかいい話」っぽいから誤魔化されてるけど、構成はめちゃくちゃ破綻していた。や、ラスト泣くけど。『Shakespeare』好きだけど。好きなことと、壊れてることは別。
本当なら『Shakespeare』でやるはずだった話、ネタとか場面とかキャラクタとかを、このまま「なかったこと」にするのは、クリエイターとして惜しかったんだろう。
んで、再利用した。
……と思えば、やっぱ、『CASANOVA』も一本モノで良かったのか。と思う。
『Shakespeare』が90分で破綻しまくりだったもんなー。いっくんは120分ないと無理なのかもしれん……。
要は好みの問題なので。
性に合う人が作るモノは、多少破綻していても粗があっても、不快感がナイので、楽しめてしまう。
それが「性に合う」ってことなんだろう。
同じくらい薄かったり破綻してたりしても、生理的に苦手なセンスの人がやると、拒絶反応出るもん。
その点、生田せんせには安心感があるので、途中首をかしげても「ヲイヲイ」と突っ込んでも、おおらかに最後まで観てしまう。
ということで、『CASANOVA』楽しかった~!
どっちを向いても美しい人ばかりで、明るくて愉快で気軽に観られる。
キャラ物だから、ストーリーは添え物。スターのみなさんの見せ場を楽しむべし。
みりお様の確固たる実力と美貌を堪能。円熟期のトップスターはいいな!
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『CASANOVA』初日観劇。
あいかわらず、作品への予備知識はなし。
外国の作曲家を呼んでいるらしいことと、ちなっちゃんが女役だということぐらいしか、知らない。
そうやって観劇し、痛切に思ったことは、ふたつ。
ひとつは。
『ひかりふる路』も一本モノにしてやってくれよ!!
なんつーかこー、まったり進むお芝居を観ながら、「時間さえあれば、『ひかりふる路』もいろいろ出来たんだろうなあ」と思わずにはいられなかった。
『CASANOVA』1幕モノにして、『ひかりふる路』一本モノにした方がよくないか?
書かれている「本筋」つか「主成分」が、『ひかりふる路』は90分では収まりきらず、あちこちあふれたり染み出たり滴ったりするまま強引に駆け抜けたよね?
んでもって『CASANOVA』は時間とか空間とかが余裕ありまくりっていうか、埋められてないっていうか、薄いっていうか、いやその楽しくていいけど、ふつーにショーとの2本立ての方がファンも楽しめるんじゃないかなとか。
同じグラム数の粘土を、無理に小さな箱に押し込んでかちかちに固めてそれでも入り切れてなかった『ひかりふる路』と、伸ばして伸ばして薄くして、なんとか箱の底だけ埋めた感のある『CASANOVA』という印象。
余裕あるから、いろいろ出来ていいなあ……。
ちょっと指をくわえてしまう……。
んで、もうひとつは。
生田せんせの『Shakespeare』リベンジか!!
これ、アレだ。『Shakespeare』の途中で迷子になって消失した本筋だ。
『Shakespeare』は企画段階と上演作品が別モノで、途中でプロット崩壊したまま、「とりあえず感動END」でまとめて誤魔化した作品。ラストが「なんかいい話」っぽいから誤魔化されてるけど、構成はめちゃくちゃ破綻していた。や、ラスト泣くけど。『Shakespeare』好きだけど。好きなことと、壊れてることは別。
本当なら『Shakespeare』でやるはずだった話、ネタとか場面とかキャラクタとかを、このまま「なかったこと」にするのは、クリエイターとして惜しかったんだろう。
んで、再利用した。
……と思えば、やっぱ、『CASANOVA』も一本モノで良かったのか。と思う。
『Shakespeare』が90分で破綻しまくりだったもんなー。いっくんは120分ないと無理なのかもしれん……。
要は好みの問題なので。
性に合う人が作るモノは、多少破綻していても粗があっても、不快感がナイので、楽しめてしまう。
それが「性に合う」ってことなんだろう。
同じくらい薄かったり破綻してたりしても、生理的に苦手なセンスの人がやると、拒絶反応出るもん。
その点、生田せんせには安心感があるので、途中首をかしげても「ヲイヲイ」と突っ込んでも、おおらかに最後まで観てしまう。
ということで、『CASANOVA』楽しかった~!
どっちを向いても美しい人ばかりで、明るくて愉快で気軽に観られる。
キャラ物だから、ストーリーは添え物。スターのみなさんの見せ場を楽しむべし。
みりお様の確固たる実力と美貌を堪能。円熟期のトップスターはいいな!
タカラヅカとスターに求められるモノ。@群盗
2019年2月16日 タカラヅカ なんやかんやでキキちゃん主演は3作目?
初主演の『フォーエバー・ガーシュイン』は記憶が薄い……。まるで退団公演みたいだった、ということしかおぼえてない……。観た人みんな「キキちゃん辞めるの??」って首かしげた謎演出。
演出は野口せんせ。
ええ、『SUPER VOYAGER!』 で「だいもん、お披露目だけどもう辞めるの?」と言われたあの野口せんせ。
ええ、『BEAUTIFUL GARDEN』で「みりおくん、実はコレ退団作だった?」と言われたあの野口せんせ。
感動・盛り上げ=退団っぽい、しか表現できない演出家。
しかも集客がキビシイ冬時代のタカラヅカで、何故か超チケ難で一般ヅカファンはほとんど観られなかったんだよね……その上スカステ放送もないから、本気で幻の1作。
やっぱ観てもらってナンボだから、幻は気の毒だよなあ。
そんなこんなで、『フォーエバー・ガーシュイン』はわたしのなかでノーカウント化している。
キキちゃん主演を語るなら、なんといっても『MY HERO』。
作品として『群盗』には文句並べちゃったし、実際わたしの周りではもっと辛い意見しか聞かない作品だけど、それでもこの作品をキキちゃんがやる意味があった。と、力いっぱい思う。
『MY HERO』を思えば。
サイトーくんが趣味丸出しで悪のりしまくりで作ったあのナンチャッテ特撮ヒーロー物を思えば、『群盗』で良かった。
サイトーくんは花組で演出した『風の次郎吉』が人気だったもんで、誤解した&図に乗った、のだと思う。
『風の次郎吉』もまた、彼の趣味丸出しかつ、「時代劇」をおもしろおかしく茶化して作品に取り込んだ「パロディ作品」だった。
それが大人気。
ファンが喜んで支持している。
なんだ、こういうのアリなんじゃん。
……てことで、2匹目のドジョウ、同じ方程式で『MY HERO』を作った。
やはり彼の趣味丸出しで「特撮」をおもしろおかしく茶化して作品に取り込んだ「パロディ作品」。
方程式は同じ。どっちもヒーローにふたりのヒロインが絡む話。登場人物わちゃわちゃ。同じだから、こっちも成功するはず、と単純に。
だけど。
「タカラヅカ」に「時代劇」は合致しても「特撮変身ヒーロー」は合わない。
サイトーくんは、その超基本的なことを、間違えた。
時代劇の「あるある」は主演のみっちゃんファンの年齢層にもずばり合致して、大歓迎されたと思うし。や、みっちゃんには大人のファン多かったから。
江戸時代という「現代ではナイ世界」は、世界で最も架空世界を描くことを得意とする「タカラヅカ」の得意分野のひとつ。
反対に、「タカラヅカ」が苦手とするモノが「現代世界」。
独特の化粧をし、女性だけですべての役を演じ、日本人が西洋人の役をする。それだけですでに「異世界」なのだから、「異世界」は楽々演じられても「現代」は鬼門。
舞台がアメリカで、ヨコモジ名前で金髪で、「異世界ですよ」「ファンタジーですよ」とやっても無理、描かれている「特撮ヒーロー」が「日本の特撮ヒーロー」だから。
最近はヅカファンの裾野が広がっているので、「特撮ヒーロー大好物」「特撮あるあるだけで半日笑える」とかいう人たちも増えてきているかもしれない。「ヅカヲタと兼業で、特撮ヒーローのおっかけもやってます」とかいう人も多いかもしれない。
でもどう考えても「時代モノ」>「特撮ヒーロー」だろう、客層的に。
特撮ヒーローが求められているなら、こんだけ多岐に亘るジャンルを網羅するタカラヅカが、ぜんぜん手を付けていないはずがない。
数年に一度しか回ってこない、貴重な主演作で、『MY HERO』はナイわー。
ギャグとパロディと悪のりで成り立った、「悪い方のサイトーくん」作品……。(例・『愛聖女』)
ギャグとパロディと悪のりだから、1回観る分には笑えていいんだろうけど。わたしはああいう笑い、求めてないからなあ。
や、個人の感想だし、サイトーくんへの評価も思い込みに過ぎないわけだけどな。
ただ、初主演の『フォーエバー・ガーシュイン』は幻で、映像ですら誰も見ることが出来ず、それ以外の主演作が悪のり『MY HERO』だけ、って、そりゃないぜ。
1回あははと笑って終わるよりも、特撮スーツの着こなしを学ぶよりも、正統派ビジュアルで悲劇作品主演する方が、「スターとしての階段を上る過程にいる」キキちゃんには、必要でないかい?
いいときに、いい作品に主演したと思うわ。
いかにも「タカラヅカ」らしいスターの姿を、見られたから。
初主演の『フォーエバー・ガーシュイン』は記憶が薄い……。まるで退団公演みたいだった、ということしかおぼえてない……。観た人みんな「キキちゃん辞めるの??」って首かしげた謎演出。
演出は野口せんせ。
ええ、『SUPER VOYAGER!』 で「だいもん、お披露目だけどもう辞めるの?」と言われたあの野口せんせ。
ええ、『BEAUTIFUL GARDEN』で「みりおくん、実はコレ退団作だった?」と言われたあの野口せんせ。
感動・盛り上げ=退団っぽい、しか表現できない演出家。
しかも集客がキビシイ冬時代のタカラヅカで、何故か超チケ難で一般ヅカファンはほとんど観られなかったんだよね……その上スカステ放送もないから、本気で幻の1作。
やっぱ観てもらってナンボだから、幻は気の毒だよなあ。
そんなこんなで、『フォーエバー・ガーシュイン』はわたしのなかでノーカウント化している。
キキちゃん主演を語るなら、なんといっても『MY HERO』。
作品として『群盗』には文句並べちゃったし、実際わたしの周りではもっと辛い意見しか聞かない作品だけど、それでもこの作品をキキちゃんがやる意味があった。と、力いっぱい思う。
『MY HERO』を思えば。
サイトーくんが趣味丸出しで悪のりしまくりで作ったあのナンチャッテ特撮ヒーロー物を思えば、『群盗』で良かった。
サイトーくんは花組で演出した『風の次郎吉』が人気だったもんで、誤解した&図に乗った、のだと思う。
『風の次郎吉』もまた、彼の趣味丸出しかつ、「時代劇」をおもしろおかしく茶化して作品に取り込んだ「パロディ作品」だった。
それが大人気。
ファンが喜んで支持している。
なんだ、こういうのアリなんじゃん。
……てことで、2匹目のドジョウ、同じ方程式で『MY HERO』を作った。
やはり彼の趣味丸出しで「特撮」をおもしろおかしく茶化して作品に取り込んだ「パロディ作品」。
方程式は同じ。どっちもヒーローにふたりのヒロインが絡む話。登場人物わちゃわちゃ。同じだから、こっちも成功するはず、と単純に。
だけど。
「タカラヅカ」に「時代劇」は合致しても「特撮変身ヒーロー」は合わない。
サイトーくんは、その超基本的なことを、間違えた。
時代劇の「あるある」は主演のみっちゃんファンの年齢層にもずばり合致して、大歓迎されたと思うし。や、みっちゃんには大人のファン多かったから。
江戸時代という「現代ではナイ世界」は、世界で最も架空世界を描くことを得意とする「タカラヅカ」の得意分野のひとつ。
反対に、「タカラヅカ」が苦手とするモノが「現代世界」。
独特の化粧をし、女性だけですべての役を演じ、日本人が西洋人の役をする。それだけですでに「異世界」なのだから、「異世界」は楽々演じられても「現代」は鬼門。
舞台がアメリカで、ヨコモジ名前で金髪で、「異世界ですよ」「ファンタジーですよ」とやっても無理、描かれている「特撮ヒーロー」が「日本の特撮ヒーロー」だから。
最近はヅカファンの裾野が広がっているので、「特撮ヒーロー大好物」「特撮あるあるだけで半日笑える」とかいう人たちも増えてきているかもしれない。「ヅカヲタと兼業で、特撮ヒーローのおっかけもやってます」とかいう人も多いかもしれない。
でもどう考えても「時代モノ」>「特撮ヒーロー」だろう、客層的に。
特撮ヒーローが求められているなら、こんだけ多岐に亘るジャンルを網羅するタカラヅカが、ぜんぜん手を付けていないはずがない。
数年に一度しか回ってこない、貴重な主演作で、『MY HERO』はナイわー。
ギャグとパロディと悪のりで成り立った、「悪い方のサイトーくん」作品……。(例・『愛聖女』)
ギャグとパロディと悪のりだから、1回観る分には笑えていいんだろうけど。わたしはああいう笑い、求めてないからなあ。
や、個人の感想だし、サイトーくんへの評価も思い込みに過ぎないわけだけどな。
ただ、初主演の『フォーエバー・ガーシュイン』は幻で、映像ですら誰も見ることが出来ず、それ以外の主演作が悪のり『MY HERO』だけ、って、そりゃないぜ。
1回あははと笑って終わるよりも、特撮スーツの着こなしを学ぶよりも、正統派ビジュアルで悲劇作品主演する方が、「スターとしての階段を上る過程にいる」キキちゃんには、必要でないかい?
いいときに、いい作品に主演したと思うわ。
いかにも「タカラヅカ」らしいスターの姿を、見られたから。
キャスト感想つれづれと。@群盗
2019年2月15日 タカラヅカ2019年2月15日 東宝星組『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS~星たち~』初日/月組『夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-』新人公演一部の配役決定
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『群盗』覚え書き。
少年カール@伊織くんは、歌が苦手っぽいな。痩せてくれるといいな……以前の印象より丸い気がした。
って、『天河』新公が最後の記憶なので、すげえ前やな。
それでようやく気がついた。
わたし、『異人たちのルネサンス』新人公演観てないのよ。関西の公演はすべて観る、新公も観る、が基本スタンスだったんだけど、前回の宙組新公のときは旅行中で関西にいなかったのよね。
それで余計に、浦島太郎なのね。
下級生なんてどんどん変わっていくもの。
子役から物語がスタートしてもいいけど、子役時代がなんだか長く感じた。
伊織くんたち子役の子が悪いわけではまったくなく、単に物語として、子役時代からキキちゃんたちが演じれば、まだ人間模様が観やすかったかなと思う。
群盗メンバーたち、みんな良かったなあ。
なにがどうというより、「気になる」感じ。それぞれ「この子をずっと眺めると楽しそう」と思えた。役として、舞台人として、作品の中で生きている姿を。
シュヴァイツァー@穂稀くんは新公でもうまくて目に付いてた子だよね……アモナスロやってるときに、ことちゃんっぽいって思った記憶。
シュピーゲルベルク@秋奈くんは、他の子たちと違って、下品なとこがいい。ちゃんとひとりだけ「おぼっちゃまではない」感が出てる。
あとは、金髪の子と赤髪の子が気になったかなー。リピート出来るなら、この子たちをもっと見てみたい。
それから子役、グリム@湖々さくらちゃんかわいかったーー!
表情好き。笑った顔が好き。
あとから出て来るコジンスキー@風色日向くんもうまかった。まだ102期なのか!
名前がすごいな。かぜいろひゅーがくんか。
ヒロインのみねりちゃんは、わたしのなかでみれいちゃんとかぶるというか、すでにベテラン新人娘役(矛盾)イメージ。
うまいことはわかっているし、ヒロイン力あります、しかも「タカラヅカのヒロインです!!」自覚ありまくり、という認識。
ひょっとして初ヒロインだった? 最近記憶やばい。もう何作もバウヒロしてます感ゆんゆん。
ヒロインとしての自覚ありまくりは頼もしいけど、新進娘役に必要な初々しさとか可憐さは、反比例してきているような……? 歌バウの頃はそんな風に思わなかったよな??(研3だから当然です)
みねりちゃんの「確固たるヒロインぶり」があってよかった、でないと恋愛色薄いわ、この話。
リーベ@まいあちゃん、かっこいいな。今までかわいこちゃんとしか認識してなかったので、この役は新鮮だった。
そんでもってヘルマン@わんたが気になるー、気になるー。
顔が大きめではあるけど、ハンサムさんよね? 最初に認識したときは、新公で愛ちゃんの役やってたわけだし。
次はちゃんと新公観に行こう。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『群盗』覚え書き。
少年カール@伊織くんは、歌が苦手っぽいな。痩せてくれるといいな……以前の印象より丸い気がした。
って、『天河』新公が最後の記憶なので、すげえ前やな。
それでようやく気がついた。
わたし、『異人たちのルネサンス』新人公演観てないのよ。関西の公演はすべて観る、新公も観る、が基本スタンスだったんだけど、前回の宙組新公のときは旅行中で関西にいなかったのよね。
それで余計に、浦島太郎なのね。
下級生なんてどんどん変わっていくもの。
子役から物語がスタートしてもいいけど、子役時代がなんだか長く感じた。
伊織くんたち子役の子が悪いわけではまったくなく、単に物語として、子役時代からキキちゃんたちが演じれば、まだ人間模様が観やすかったかなと思う。
群盗メンバーたち、みんな良かったなあ。
なにがどうというより、「気になる」感じ。それぞれ「この子をずっと眺めると楽しそう」と思えた。役として、舞台人として、作品の中で生きている姿を。
シュヴァイツァー@穂稀くんは新公でもうまくて目に付いてた子だよね……アモナスロやってるときに、ことちゃんっぽいって思った記憶。
シュピーゲルベルク@秋奈くんは、他の子たちと違って、下品なとこがいい。ちゃんとひとりだけ「おぼっちゃまではない」感が出てる。
あとは、金髪の子と赤髪の子が気になったかなー。リピート出来るなら、この子たちをもっと見てみたい。
それから子役、グリム@湖々さくらちゃんかわいかったーー!
表情好き。笑った顔が好き。
あとから出て来るコジンスキー@風色日向くんもうまかった。まだ102期なのか!
名前がすごいな。かぜいろひゅーがくんか。
ヒロインのみねりちゃんは、わたしのなかでみれいちゃんとかぶるというか、すでにベテラン新人娘役(矛盾)イメージ。
うまいことはわかっているし、ヒロイン力あります、しかも「タカラヅカのヒロインです!!」自覚ありまくり、という認識。
ひょっとして初ヒロインだった? 最近記憶やばい。もう何作もバウヒロしてます感ゆんゆん。
ヒロインとしての自覚ありまくりは頼もしいけど、新進娘役に必要な初々しさとか可憐さは、反比例してきているような……? 歌バウの頃はそんな風に思わなかったよな??(研3だから当然です)
みねりちゃんの「確固たるヒロインぶり」があってよかった、でないと恋愛色薄いわ、この話。
リーベ@まいあちゃん、かっこいいな。今までかわいこちゃんとしか認識してなかったので、この役は新鮮だった。
そんでもってヘルマン@わんたが気になるー、気になるー。
顔が大きめではあるけど、ハンサムさんよね? 最初に認識したときは、新公で愛ちゃんの役やってたわけだし。
次はちゃんと新公観に行こう。
びっくりして納得に落ち着く。@花より男子
2019年2月14日 タカラヅカ2019年2月14日 ACT花組『花より男子』一部の配役決定
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まず、みれいちゃんヒロインうれしい。この子の「ヒロイン力」が好き。いいもん見せてくれるだろうな、という期待と信頼。
が、娘役の旬は短い。別格としてなら輝く時期もそれなりにあるが、別箱でヒロインをやる時期(=トップ娘役候補/路線娘役)というのはある程度決まっている。3学年も下の子が次期トップ娘役に決まったあとの、「路線娘役としては旬を過ぎた」学年のみれいちゃんが、再度ヒロインをするとは思ってなかった。
という点でびっくり。
また、キャラ的にもみれいちゃんはつくしじゃないしな。
若くなくてキャラも違う子を、今さらここでヒロインにするのか、という、采配的なびっくり感ですな。
『はいからさんが通る』で華ちゃんを抜擢したように、若くてキャラの合っている子にやらせるのが通例だと思っていた。
マイティが出ないことは想像が付いていたけれど……ほんとうに「出ない」となると、聖乃くんとゆーなみくんの起用は妥当なところなのか。
そうなんだろうな、他にないよな、と思う反面、『はいからさんが通る』のときと比べてキャストの厚みがかなり変わってくるんだなと。
聖乃くんは着実に経験を積み、スターとしての道を歩いていると思うのだけど、わたしのなかで「すっげえ若手」「めっちゃ幼い」というイメージが根強いために、「花沢類やらせちゃうの?? 大丈夫?」と思ってしまった。
経験値と学年を考えたら、別箱2番手くらい、あったりまえにこなすはずなのにねえ。
『はいからさんが通る』で蘭丸役を聖乃くんにやらせたように、劇団はここぞというときに若手のかわいこちゃんをぶっ込んでくるな(笑)。
西門役にらいとくん。
『MESSIAH −異聞・天草四郎−』新公観た人は、もれなく食いついたんじゃないかと思う、らいとくん。わたしも食いついた。え、あの子誰、って。
こういう配役をするってことは、らいとくんを推す予定なのかな? そりゃ楽しみだ。
わたしが勝手に「幼くて心配」だと思っている聖乃くん、経験値少なすぎて海のものとも山のものともわからないらいとくん。F4のうちふたりがコレなら、そりゃヒロインに「若さと将来性の未知の下級生」は配さないわ。メインが若くて未知数なら、ヒロインはベテランの実力派でないと。
みれいちゃんなら、めっちゃたのもしく舞台と作品を支えてくれるだろう。
もうひとりのF4、ゆーなみくんも実力あるし。……正直イメージちがうんだけど、学年と立ち位置的に彼に回ってくるよな。
カレーくんの「少女マンガ力」には一目置いてるので、公演がとても楽しみだ。
チケット取れる気がしないので、観られない可能性高いのが難点。
ポスター出たらまた、世間が沸くだろうなあ。
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2019.02.14 花組 TBS赤坂ACTシアター公演『花より男子』一部の配役決定なかなかびっくり配役。や、個人的に。
主な配役
道明寺司 柚香 光
牧野つくし 城妃 美伶
美作あきら 優波 慧
花沢類 聖乃 あすか
西門総二郎 希波 らいと
※その他の配役は、決定次第ご案内いたします。
まず、みれいちゃんヒロインうれしい。この子の「ヒロイン力」が好き。いいもん見せてくれるだろうな、という期待と信頼。
が、娘役の旬は短い。別格としてなら輝く時期もそれなりにあるが、別箱でヒロインをやる時期(=トップ娘役候補/路線娘役)というのはある程度決まっている。3学年も下の子が次期トップ娘役に決まったあとの、「路線娘役としては旬を過ぎた」学年のみれいちゃんが、再度ヒロインをするとは思ってなかった。
という点でびっくり。
また、キャラ的にもみれいちゃんはつくしじゃないしな。
若くなくてキャラも違う子を、今さらここでヒロインにするのか、という、采配的なびっくり感ですな。
『はいからさんが通る』で華ちゃんを抜擢したように、若くてキャラの合っている子にやらせるのが通例だと思っていた。
マイティが出ないことは想像が付いていたけれど……ほんとうに「出ない」となると、聖乃くんとゆーなみくんの起用は妥当なところなのか。
そうなんだろうな、他にないよな、と思う反面、『はいからさんが通る』のときと比べてキャストの厚みがかなり変わってくるんだなと。
聖乃くんは着実に経験を積み、スターとしての道を歩いていると思うのだけど、わたしのなかで「すっげえ若手」「めっちゃ幼い」というイメージが根強いために、「花沢類やらせちゃうの?? 大丈夫?」と思ってしまった。
経験値と学年を考えたら、別箱2番手くらい、あったりまえにこなすはずなのにねえ。
『はいからさんが通る』で蘭丸役を聖乃くんにやらせたように、劇団はここぞというときに若手のかわいこちゃんをぶっ込んでくるな(笑)。
西門役にらいとくん。
『MESSIAH −異聞・天草四郎−』新公観た人は、もれなく食いついたんじゃないかと思う、らいとくん。わたしも食いついた。え、あの子誰、って。
こういう配役をするってことは、らいとくんを推す予定なのかな? そりゃ楽しみだ。
わたしが勝手に「幼くて心配」だと思っている聖乃くん、経験値少なすぎて海のものとも山のものともわからないらいとくん。F4のうちふたりがコレなら、そりゃヒロインに「若さと将来性の未知の下級生」は配さないわ。メインが若くて未知数なら、ヒロインはベテランの実力派でないと。
みれいちゃんなら、めっちゃたのもしく舞台と作品を支えてくれるだろう。
もうひとりのF4、ゆーなみくんも実力あるし。……正直イメージちがうんだけど、学年と立ち位置的に彼に回ってくるよな。
カレーくんの「少女マンガ力」には一目置いてるので、公演がとても楽しみだ。
チケット取れる気がしないので、観られない可能性高いのが難点。
ポスター出たらまた、世間が沸くだろうなあ。
ここがわたしの大地。@群盗
2019年2月13日 タカラヅカ 『群盗』を観ながら、どこに足を着けて観ればいいのかわからなかった。
だが、クライマックスのどたばたのなかでひとつ、「よっしゃ!」と思うことがあった。
「何故それほどまでに私を憎む?!」
「私が貴方ではナイからだ!」
コレ。
ここで、膝を打った。
わたしの大地はここだ。
ここに足を着けて世界を観ればいい!
兄と弟の葛藤。
兄を憎む弟の図。
…………主役とその弟の話ではない。
主役の父とその弟。
脇役の話。
モール伯爵@りんきらと、その弟ヘルマン@希峰かなたくん。
おっさんふたりの話。
でも、いちばん萌えなのは、ここだった。
…………あかんやん。
主役と2番手でやれよ、そういうの。
おっさんふたりは脇役なので、ドラマは短く濃密に集約されている。
それまでちらちら出ていただけだったのが、クライマックスで爆発する。
だから、わずかなやりとりだけでドラマを想像させてくれて、わくわくする。
主役と2番手は、出番だけはおっさんふたりよりずーっと多いから、もっと深く濃く描かないとわくわくしない。むしろ、薄く感じる。
おっさんたちのドラマ(愛憎)の方が濃いやん……主役と2番手、なにやってんの……。
これは、『天は赤い河のほとり』でも感じたことなんだけど。
小柳タンは、「同じ物語を持ったキャラクタ」をあえて描くよね。
ナキアとウルヒ、ネフェルティティとマッティワザ。
彼らを描くことで主人公とヒロインの関係性を強調したいのかもしれんが、うまく機能してないから!
ナキアとウルヒはともかくとして、ネフェルティティとかに尺を割くヒマがあったら、主人公とヒロインがいつ恋に落ちたか描けよ、っていう。
主人公サイドが薄くなるのに、何故描いた?
今回も同じ。
カールとフランツという、兄を憎む弟、殺し合うことになる兄弟、を描くのに、何故わざわざモール伯爵とヘルマンを出した……。
ふた組を重ねて描くことでの効果を狙ってるんだろうけど、主役サイドが負けてるから! 逆効果だから!
そんなもんに比重かけるなら、主人公と弟の愛憎をもっと描き込めよ。
小柳タンもともと情緒薄い作風なんだから、無理にそっちがんばらんでいいから、得意なエンタメ部分で突き抜けてよ……。
と、作者に対して肩を落としつつ。
モールさんとヘルマンさんは萌えです。
てゆーかヘルマンの闇がいい!(笑)
「私が貴方ではナイからだ!」って、アンタそれ、究極の愛の告白やん……。
私は貴方になりたかったのだ、と言ってるのと同じやん……。
そして、「何故私は~~(うろおぼえ、後から生まれたとか足が不自由だとか、そんなことを言ってたと思う)」「何故」「何故」とたたみ掛けて、最後の最後に「何故、生まれたのだ?」と虚につぶやいて、終わる、彼の人生。
そもそも生まれてくるべきではなかったのだ、と。
よっしゃ。
ここだ。
ここがわたしの大地、わたしの世界観だわ!
次に観るときは、ここに視点を置く。
ヘルマン役は、『Bow Singing Workshop』で気になった希峰くん。昭和な芸風が好みだった子だ!
なるほど、こういう育ち方してるのか。真ん中向きではないのかもしれないけど、こういうタイプの子は好き。
えーと、愛称はわんたくん。
りんきらはもう、とってもりんきらで。
あっさり「死んだ」と言われ「えええ?」と思っていたら、ちゃんと2幕で見せ場あった。そりゃそうだ、りんきらが父親役で、あれだけのわけないよな。
どこに腰を落ち着けて観ればいいのかとまどったのは、初見だからだと思う。
「こういうもの」と思って観れば、チガウものが見えてくるだろう。
群盗メンバーたちも楽しみだし、もう一度観たいな。
だが、クライマックスのどたばたのなかでひとつ、「よっしゃ!」と思うことがあった。
「何故それほどまでに私を憎む?!」
「私が貴方ではナイからだ!」
コレ。
ここで、膝を打った。
わたしの大地はここだ。
ここに足を着けて世界を観ればいい!
兄と弟の葛藤。
兄を憎む弟の図。
…………主役とその弟の話ではない。
主役の父とその弟。
脇役の話。
モール伯爵@りんきらと、その弟ヘルマン@希峰かなたくん。
おっさんふたりの話。
でも、いちばん萌えなのは、ここだった。
…………あかんやん。
主役と2番手でやれよ、そういうの。
おっさんふたりは脇役なので、ドラマは短く濃密に集約されている。
それまでちらちら出ていただけだったのが、クライマックスで爆発する。
だから、わずかなやりとりだけでドラマを想像させてくれて、わくわくする。
主役と2番手は、出番だけはおっさんふたりよりずーっと多いから、もっと深く濃く描かないとわくわくしない。むしろ、薄く感じる。
おっさんたちのドラマ(愛憎)の方が濃いやん……主役と2番手、なにやってんの……。
これは、『天は赤い河のほとり』でも感じたことなんだけど。
小柳タンは、「同じ物語を持ったキャラクタ」をあえて描くよね。
ナキアとウルヒ、ネフェルティティとマッティワザ。
彼らを描くことで主人公とヒロインの関係性を強調したいのかもしれんが、うまく機能してないから!
ナキアとウルヒはともかくとして、ネフェルティティとかに尺を割くヒマがあったら、主人公とヒロインがいつ恋に落ちたか描けよ、っていう。
主人公サイドが薄くなるのに、何故描いた?
今回も同じ。
カールとフランツという、兄を憎む弟、殺し合うことになる兄弟、を描くのに、何故わざわざモール伯爵とヘルマンを出した……。
ふた組を重ねて描くことでの効果を狙ってるんだろうけど、主役サイドが負けてるから! 逆効果だから!
そんなもんに比重かけるなら、主人公と弟の愛憎をもっと描き込めよ。
小柳タンもともと情緒薄い作風なんだから、無理にそっちがんばらんでいいから、得意なエンタメ部分で突き抜けてよ……。
と、作者に対して肩を落としつつ。
モールさんとヘルマンさんは萌えです。
てゆーかヘルマンの闇がいい!(笑)
「私が貴方ではナイからだ!」って、アンタそれ、究極の愛の告白やん……。
私は貴方になりたかったのだ、と言ってるのと同じやん……。
そして、「何故私は~~(うろおぼえ、後から生まれたとか足が不自由だとか、そんなことを言ってたと思う)」「何故」「何故」とたたみ掛けて、最後の最後に「何故、生まれたのだ?」と虚につぶやいて、終わる、彼の人生。
そもそも生まれてくるべきではなかったのだ、と。
よっしゃ。
ここだ。
ここがわたしの大地、わたしの世界観だわ!
次に観るときは、ここに視点を置く。
ヘルマン役は、『Bow Singing Workshop』で気になった希峰くん。昭和な芸風が好みだった子だ!
なるほど、こういう育ち方してるのか。真ん中向きではないのかもしれないけど、こういうタイプの子は好き。
えーと、愛称はわんたくん。
りんきらはもう、とってもりんきらで。
あっさり「死んだ」と言われ「えええ?」と思っていたら、ちゃんと2幕で見せ場あった。そりゃそうだ、りんきらが父親役で、あれだけのわけないよな。
どこに腰を落ち着けて観ればいいのかとまどったのは、初見だからだと思う。
「こういうもの」と思って観れば、チガウものが見えてくるだろう。
群盗メンバーたちも楽しみだし、もう一度観たいな。
揺れる地面で地平線は見えず。@群盗
2019年2月12日 タカラヅカ 『群盗』を観て、とても中途半端な印象を持った。
なにがやりたかったんだろう? と。
兄弟の愛憎、父との葛藤、ヒロインとの恋愛、仲間たちとの友情、理想と現実、みんなちょっと手を出して、なにも得られないまま手を引っ込めた感。
なんか、「よさそうなネタをいいとこ取り」しようとした挙げ句、ネタ自体の良さをすり潰してしまったような?
あれだ、ケーキバイキング。
一口サイズのケーキがずらりと並んでて、いろんな味を楽しめたけど、全種類制覇することに必死になって、結局どのケーキも印象残ってない、てな経験。一口サイズだから、どのケーキも美しさはいまいちだし、カタチ同じになってるし。満足感は「ケーキバイキングに行った」ことで、「とびきりおいしいケーキを食べた」ではない、つーか。
それならふつーにカフェでお茶して、よりすぐりのひとつをじっくり食べた方が満足感あったんじゃ? てな。
え、わたしが貧乏性なだけ? ケーキバイキングで全種類制覇とかしない??
ともかく、『群盗』から受けたバラバラ感、おいしいとこ取りしてるけど、満足感につながらないところが、残念だなと。
カール@キキちゃんと仲間たちのくだりは、スカピン団的な良さがある。
義侠心で立ち上がる若者たち、てのはいいネタだし、個々のキャラクタの描き方でいくらでも膨らませることが出来る。
だけど、描き切れてないし。
もっと群盗メンバーメインに書き起こし、彼らの理想と挫折で盛り上げてもよかったのかも。
カールとヴァールハイト@こってぃの関係性なども、もっと面白く出来るのにな。
3番手ポジションのこってぃは、おいしいと思った。
狂言回しとして解説しまくるので、純粋に出番が多い。
それだけでなく、「主人公と絡む」「主人公に対して思い入れる」から、おいしい。
おいしくない狂言回しは、「ただのナレーター」で、主人公と物理的にも精神的にも絡まないこと。
短編作品では、とにかく主人公と絡むことが重要。
もえこが設定だけ盛り盛りで、じつはおいしくない役なので、こってぃがうらやましかったっす。
……とはいえ、もえこが今さらナレーターしてもおいしくはないしなあ。
おいしく感じるかどうかは、そのスターの普段の立ち位置による。
名もなき下級生たちだから群盗メンバーはおいしいし、狂言回しのこってぃはおいしい。
だからほんと、フランツ役をもっとなんとかしてほしかった……。
『群盗』を観ながら「どこに腰を落ち着けて観ればいいんだろう」ととまどいまくった。
感情移入する先がない。
キャラクタと同一感情を抱く、自己を投影する、のみが感情移入じゃない。
世界観を見極められずにいたんだ。
地面が揺れていたら、視点が定まらないじゃん? どこを観て、足を着けて世界を眺めればいいのか、感情の置き場がなくてな。
ヒロインは存在忘れるくらい薄いし、主人公なにをどうしたいのか見えてこないし、悪役はひとり相撲だし。仲間たちは広げた風呂敷をたためずにいるし。
パパひとり、突然別世界の濃い話をはじめるし(笑)。
全体を観るからいけないのか。
群盗メンバーがかわいいとか、個々を観て楽しめばいいのかな。
キキちゃんかっこいー、もえこ歌うまーい、とか。りんきらさすがやわー、とか。
ひとりずつの魅力を楽しめと。1×2とか2×3とかじゃなく、独立した1をそれぞれ楽しめと。
1に1を掛けても1な作りの作品。
……でも、小柳タンらしい?
小柳タンって、情感部分はあまり求められてない演出家だよねえ?
なにがやりたかったんだろう? と。
兄弟の愛憎、父との葛藤、ヒロインとの恋愛、仲間たちとの友情、理想と現実、みんなちょっと手を出して、なにも得られないまま手を引っ込めた感。
なんか、「よさそうなネタをいいとこ取り」しようとした挙げ句、ネタ自体の良さをすり潰してしまったような?
あれだ、ケーキバイキング。
一口サイズのケーキがずらりと並んでて、いろんな味を楽しめたけど、全種類制覇することに必死になって、結局どのケーキも印象残ってない、てな経験。一口サイズだから、どのケーキも美しさはいまいちだし、カタチ同じになってるし。満足感は「ケーキバイキングに行った」ことで、「とびきりおいしいケーキを食べた」ではない、つーか。
それならふつーにカフェでお茶して、よりすぐりのひとつをじっくり食べた方が満足感あったんじゃ? てな。
え、わたしが貧乏性なだけ? ケーキバイキングで全種類制覇とかしない??
ともかく、『群盗』から受けたバラバラ感、おいしいとこ取りしてるけど、満足感につながらないところが、残念だなと。
カール@キキちゃんと仲間たちのくだりは、スカピン団的な良さがある。
義侠心で立ち上がる若者たち、てのはいいネタだし、個々のキャラクタの描き方でいくらでも膨らませることが出来る。
だけど、描き切れてないし。
もっと群盗メンバーメインに書き起こし、彼らの理想と挫折で盛り上げてもよかったのかも。
カールとヴァールハイト@こってぃの関係性なども、もっと面白く出来るのにな。
3番手ポジションのこってぃは、おいしいと思った。
狂言回しとして解説しまくるので、純粋に出番が多い。
それだけでなく、「主人公と絡む」「主人公に対して思い入れる」から、おいしい。
おいしくない狂言回しは、「ただのナレーター」で、主人公と物理的にも精神的にも絡まないこと。
短編作品では、とにかく主人公と絡むことが重要。
もえこが設定だけ盛り盛りで、じつはおいしくない役なので、こってぃがうらやましかったっす。
……とはいえ、もえこが今さらナレーターしてもおいしくはないしなあ。
おいしく感じるかどうかは、そのスターの普段の立ち位置による。
名もなき下級生たちだから群盗メンバーはおいしいし、狂言回しのこってぃはおいしい。
だからほんと、フランツ役をもっとなんとかしてほしかった……。
『群盗』を観ながら「どこに腰を落ち着けて観ればいいんだろう」ととまどいまくった。
感情移入する先がない。
キャラクタと同一感情を抱く、自己を投影する、のみが感情移入じゃない。
世界観を見極められずにいたんだ。
地面が揺れていたら、視点が定まらないじゃん? どこを観て、足を着けて世界を眺めればいいのか、感情の置き場がなくてな。
ヒロインは存在忘れるくらい薄いし、主人公なにをどうしたいのか見えてこないし、悪役はひとり相撲だし。仲間たちは広げた風呂敷をたためずにいるし。
パパひとり、突然別世界の濃い話をはじめるし(笑)。
全体を観るからいけないのか。
群盗メンバーがかわいいとか、個々を観て楽しめばいいのかな。
キキちゃんかっこいー、もえこ歌うまーい、とか。りんきらさすがやわー、とか。
ひとりずつの魅力を楽しめと。1×2とか2×3とかじゃなく、独立した1をそれぞれ楽しめと。
1に1を掛けても1な作りの作品。
……でも、小柳タンらしい?
小柳タンって、情感部分はあまり求められてない演出家だよねえ?
別箱は、メインキャラがおいしくてナンボ。@群盗
2019年2月11日 タカラヅカ2019年2月11日 バウ専科『パパ・アイ・ラブ・ユー』千秋楽
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『群盗』初日観劇。
予備知識なしで観て。
首をかしげた。
これって、どういう話?
わたしのアタマが悪いせいだけど、結果として「???」状態で幕が下りた。
ナニがしたかったの?
主人公と弟の確執? 父と子の物語? 悲劇の恋?
革命? 仲間たちとの友情?
全部中途半端で、途方に暮れる。
原作がどうとかは知らない。あくまでも、宙組の『群盗』にて。
いちばんに思ったことは、メイン3人、誰もおいしくないじゃん! という、ヅカ脳なとまどい(笑)。
別箱なんて、大劇場本公演ではなかなか役に恵まれないスターたちが、主役格をやっておいしい思いをする場よね。
ストーリーが破綻していても、メインキャラがこれでもかと魅力的に描かれ、おいしかったらそれはそれで成功なわけだ。
主人公カール@キキちゃんは、なにがしたいのかよくわかんないまま終始した。
受動的というか、行動に強い動機や情熱、そしてなんつっても必然性を感じられない。
主人公は得てして「流され役」になる。「巻き込まれ型」という分類があるくらいだから、それはそれでいいんだけど、その場合はなにかしら強い魅力や必然性がないと、客を納得させられない。
カールの役として「ここがおいしいですよ!」という売りって?
キキちゃんがかっこいいこと、しか思い至らない。
キキちゃんがかっこいい衣装を着て、たくさん出ている。
喋って、戦って、歌っている。
……というのが、カールの売り?
いやソレ、ただのキキちゃんだし。
ふつーに大劇場で2番手しているキキちゃんで事足りるし。
キキちゃんが大恋愛してしっかりラブシーンがあって、ドキドキきゅんきゅんしまくり! とか。
深い愛憎ゆえに助演(その公演での2番手役)スターと絡みもつれ、生きるの死ぬの大騒ぎする! とか。
「主役」でないと観られないモノを、観られてこそ、別箱主演のオイシイ役。
ヒロインとの恋愛薄いし、そもそも一緒の場面僅少だし。
2番手役との愛憎薄いし、そもそも一緒の場面僅少だし。
どんだけかっこいい衣装や場面があったところで、「心」が薄かったら、おいしく感じられない……。
尺の問題で、メインキャラでないと心の動きはろくに描かれないじゃないですか。だから、メインキャラのときは、主役のときは、これでもかと「心」を掘り下げて描いてほしいわけですよ。
ひとりで苦悩すれば・ソロを歌えば「心を描いている」じゃないっすよ。それは大劇場の銀橋ソロでやればいい、本公演ではエピソードを描く時間がないから「まとめ」として銀橋ソロで心情や立ち位置の解説するの。
別箱の醍醐味は、「他のキャラとの絡みによる心の動き」ですよ! 「台詞であらすじ紹介して誤魔化す」ではなく、場面としてなにがあったかを書き込める。本公演より時間があって登場人物が少なくて箱が小さくて客席との距離が近い、からこそ出来ること。
カール、結局誰とも親密に絡んでない……。
弟とも父とも恋人とも、仲間たちとも同じような濃度。
いちばん葛藤があったのは対父? え、そこ、みんなが求めるおいしさですか?
しょぼん……。
2番手フランツ@もえこだって、悪役、主人公を憎む弟役、なのに、なんなんだあのおいしくなさ。
てゆーか、この設定でおいしくしない方が難しいだろうに。
兄弟の絡みを作れ。
別人が演じる子役時代しかろくに絡みがないまま大人になって、会うこともないまま「憎しみ絶好調」はナイわ……。共犯者(あっちが主犯?)がいるために、「悪役」としても格が下がってるし。
てゆーか出番少なっ。
もえこなんて、本公演ではモブに毛が生えた程度の役しかさせてもらえないんだから、別箱2番手こそ「おいしい2番手役」を満喫させるべき立ち位置のスターなのになあ。
勝手にひとりで悶々、ソロを歌うから「いい役」だとは、わたしには思えない、足りない。
正塚のバウでだって、2番手なのにどーでもいいような役しかさせてもらえなかったし、演出家はもえこ育てる気があるのか。もったいない。
ヒロインアマーリア@みねりちゃんもまた、おいしくない……。
兄弟に愛され、諍いの原因のひとつになる美女役なのに、設定しかおいしくない。出番も少ないし。
悲劇を盛り上げるには、まず「幸福」を描かないと。「日常」を描かないと。
日常という名の幸福を描くからこそ、それを引き裂く非日常が「事件」として盛り上がる。
カール、フランツ、アマーリアがそれぞれ別のところで「この役です、こういう設定です」と歌っているだけで、濃密に絡まない。
まともに絡むのがクライマックスだけ、って、盛り上がりようがナイ、深めようがナイ。
この3人を本気で描いたら、ちゃんとおいしくなるのになあ。
別の話にするのではなく、あくまでも『群盗』というストーリーラインのなかで、もっと出来ることはあったと思うんだ。
もったいない~~。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『群盗』初日観劇。
予備知識なしで観て。
首をかしげた。
これって、どういう話?
わたしのアタマが悪いせいだけど、結果として「???」状態で幕が下りた。
ナニがしたかったの?
主人公と弟の確執? 父と子の物語? 悲劇の恋?
革命? 仲間たちとの友情?
全部中途半端で、途方に暮れる。
原作がどうとかは知らない。あくまでも、宙組の『群盗』にて。
いちばんに思ったことは、メイン3人、誰もおいしくないじゃん! という、ヅカ脳なとまどい(笑)。
別箱なんて、大劇場本公演ではなかなか役に恵まれないスターたちが、主役格をやっておいしい思いをする場よね。
ストーリーが破綻していても、メインキャラがこれでもかと魅力的に描かれ、おいしかったらそれはそれで成功なわけだ。
主人公カール@キキちゃんは、なにがしたいのかよくわかんないまま終始した。
受動的というか、行動に強い動機や情熱、そしてなんつっても必然性を感じられない。
主人公は得てして「流され役」になる。「巻き込まれ型」という分類があるくらいだから、それはそれでいいんだけど、その場合はなにかしら強い魅力や必然性がないと、客を納得させられない。
カールの役として「ここがおいしいですよ!」という売りって?
キキちゃんがかっこいいこと、しか思い至らない。
キキちゃんがかっこいい衣装を着て、たくさん出ている。
喋って、戦って、歌っている。
……というのが、カールの売り?
いやソレ、ただのキキちゃんだし。
ふつーに大劇場で2番手しているキキちゃんで事足りるし。
キキちゃんが大恋愛してしっかりラブシーンがあって、ドキドキきゅんきゅんしまくり! とか。
深い愛憎ゆえに助演(その公演での2番手役)スターと絡みもつれ、生きるの死ぬの大騒ぎする! とか。
「主役」でないと観られないモノを、観られてこそ、別箱主演のオイシイ役。
ヒロインとの恋愛薄いし、そもそも一緒の場面僅少だし。
2番手役との愛憎薄いし、そもそも一緒の場面僅少だし。
どんだけかっこいい衣装や場面があったところで、「心」が薄かったら、おいしく感じられない……。
尺の問題で、メインキャラでないと心の動きはろくに描かれないじゃないですか。だから、メインキャラのときは、主役のときは、これでもかと「心」を掘り下げて描いてほしいわけですよ。
ひとりで苦悩すれば・ソロを歌えば「心を描いている」じゃないっすよ。それは大劇場の銀橋ソロでやればいい、本公演ではエピソードを描く時間がないから「まとめ」として銀橋ソロで心情や立ち位置の解説するの。
別箱の醍醐味は、「他のキャラとの絡みによる心の動き」ですよ! 「台詞であらすじ紹介して誤魔化す」ではなく、場面としてなにがあったかを書き込める。本公演より時間があって登場人物が少なくて箱が小さくて客席との距離が近い、からこそ出来ること。
カール、結局誰とも親密に絡んでない……。
弟とも父とも恋人とも、仲間たちとも同じような濃度。
いちばん葛藤があったのは対父? え、そこ、みんなが求めるおいしさですか?
しょぼん……。
2番手フランツ@もえこだって、悪役、主人公を憎む弟役、なのに、なんなんだあのおいしくなさ。
てゆーか、この設定でおいしくしない方が難しいだろうに。
兄弟の絡みを作れ。
別人が演じる子役時代しかろくに絡みがないまま大人になって、会うこともないまま「憎しみ絶好調」はナイわ……。共犯者(あっちが主犯?)がいるために、「悪役」としても格が下がってるし。
てゆーか出番少なっ。
もえこなんて、本公演ではモブに毛が生えた程度の役しかさせてもらえないんだから、別箱2番手こそ「おいしい2番手役」を満喫させるべき立ち位置のスターなのになあ。
勝手にひとりで悶々、ソロを歌うから「いい役」だとは、わたしには思えない、足りない。
正塚のバウでだって、2番手なのにどーでもいいような役しかさせてもらえなかったし、演出家はもえこ育てる気があるのか。もったいない。
ヒロインアマーリア@みねりちゃんもまた、おいしくない……。
兄弟に愛され、諍いの原因のひとつになる美女役なのに、設定しかおいしくない。出番も少ないし。
悲劇を盛り上げるには、まず「幸福」を描かないと。「日常」を描かないと。
日常という名の幸福を描くからこそ、それを引き裂く非日常が「事件」として盛り上がる。
カール、フランツ、アマーリアがそれぞれ別のところで「この役です、こういう設定です」と歌っているだけで、濃密に絡まない。
まともに絡むのがクライマックスだけ、って、盛り上がりようがナイ、深めようがナイ。
この3人を本気で描いたら、ちゃんとおいしくなるのになあ。
別の話にするのではなく、あくまでも『群盗』というストーリーラインのなかで、もっと出来ることはあったと思うんだ。
もったいない~~。
知らない子ばかりでアセる。@群盗
2019年2月10日 タカラヅカ2019年2月10日 東宝雪組『ファントム』千秋楽
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
予備知識なしで観劇した、『群盗』初日。
キキちゃん以外、誰が出ているのかもよくわかっていない、いつものスタンスで席に着き。
オープニングで、目を剥いた。
これって、サイトー作品だっけ??
サイトーくんの『エル・アルコン』とか、ソレ系のオープニング来ましたー!
ばりばりアニメソング、二次ミュージカル系??
えっと、演出たしか小柳タンじゃなかったっけ? わたし小柳タンの堅苦しい原作系苦手なんで構えてたんだけど、いきなりアタマ殴られたわ。
ヒーロー物みたいにはじまったぞ? 『群盗』ってそういう話?
や、わたしはあざとかっこいいの、好きだからいいけど!
堅苦しい話かと思ったけど、エンタメなんだ? 『CASANOVA』みたいにつるっと観られる?
……と思ったら、中身は暗くて重かった。
オープニングとの乖離感……(笑)。
劇中の音楽は好き。
第九はまあ、シラー原作だったらそりゃ出て来るか、と。
それよりも、クラシック含め、歌のナイ、インストゥルメンタルがきれいだった。
んで、オープニングからびびったこと。
知ってる子がいない……。
幕間に出演者チェックしちゃったわ。
下級生ばっかなんだね!
登場人物が訳ありに登場するオープニングで、切っても切っても知らない子、てのは、あせる。
『オーシャンズ11』でイレブンがマカゼさん以外、全員知らない子だったようなもん。
この役割だとふつーそれなりのスターがやるはずだけど、何故知らない子? こっちもまた知らない子だ……えええ。
混乱するのは、その「主要人物なのに知らない子」たちが、別にヘタではなく、ふつーに芝居をしていることもある。
慣れてなさはは感じるけれど、なんつったって初日だし、こんな大きな役をやるのははじめての子たちだろうし、それは仕方ない。
知らない子だし、慣れてなさそうな感じだし、下級生っぽいんだけど、立ち位置的にわたしが知らない中堅とかかしら。下級生にこの位置はナイよねえ。
宙組さん、ぜんぜんわかってないからなあ。本公演で大きな役をやっていない中堅さんを、おぼえられてない可能性高い。
穂稀くん、秋奈くんあたりは新公で顔はなんとなく観ているけど、「顔におぼえある」ぐらいで、観ている最中は名前が出て来ないし。
残りの群盗メンバーとなると、マジでわかんない。
まさか研2まで混ざったガチの下級生たちとは。
そりゃ知らんわ……。
うまくはないけれど、「声を出すだけで想わず2度観してしまう」ほどの大根もいなかった。月組の暁くんとか、下級生時代は思わず2度観したもんなあ、「今の誰? ナニゴト?!」って。
だからもー、ひたすらわくわくした。
ぜんぜん知らない若い子たちが、大きな役をやっている。それこそ、『オーシャンズ11』のイレブン並の役。
若者たちは、これで絶対成長する。
それってすごいわくわくよね、期待感よね。
舞台クラッシャーなほどドヘタだったら、1公演ごときでどうにもならんやろうけど、誰もそこまで実力ない子いないし、ぎこちないのは経験不足が圧倒的な理由だろうし、こりゃ変わるぞ、楽しみだーー!
名前も知らない若手くんたち目当てに、もう一度観たいと思った。
彼らがとても真面目に意欲的に、自分の役を演じているように見えたからだ。
群盗メンバーはそれぞれ「わかりやすく」キャラ立てしてあるので、経験値の少ない子でも肉付けしやすいのだと思う。なにしろ全員違うジョブにしてあるからな(笑)。
反対に、群盗メンバーを宙組主力メンバーが演じていたなら、ここに力のある役者を配置していたなら、もう少しこの話も面白くなったんだろうなとは思うけど、それはすべての作品がそうだから言っても仕方ない。実力者は駄作を感動作にまで塗りかえるからな。
このメンバーでやることに意義があるんだもの。
作品としての質は落ちたにしろ、若いメンバーにいい役を与えていることに、わくわくした。
タカラヅカはスター制度のカンパニーだ、別箱公演で若者を育てるのは正しい。
わたしが組ファンで、下級生にご贔屓がいたら、この公演楽しくてたまらなかったろうな。ご機嫌でリピートしていたと思うわ。
……作品としては、首かしげまくってたけど(笑)。
下級生目当てなら、絶対楽しい。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
予備知識なしで観劇した、『群盗』初日。
キキちゃん以外、誰が出ているのかもよくわかっていない、いつものスタンスで席に着き。
オープニングで、目を剥いた。
これって、サイトー作品だっけ??
サイトーくんの『エル・アルコン』とか、ソレ系のオープニング来ましたー!
ばりばりアニメソング、二次ミュージカル系??
えっと、演出たしか小柳タンじゃなかったっけ? わたし小柳タンの堅苦しい原作系苦手なんで構えてたんだけど、いきなりアタマ殴られたわ。
ヒーロー物みたいにはじまったぞ? 『群盗』ってそういう話?
や、わたしはあざとかっこいいの、好きだからいいけど!
堅苦しい話かと思ったけど、エンタメなんだ? 『CASANOVA』みたいにつるっと観られる?
……と思ったら、中身は暗くて重かった。
オープニングとの乖離感……(笑)。
劇中の音楽は好き。
第九はまあ、シラー原作だったらそりゃ出て来るか、と。
それよりも、クラシック含め、歌のナイ、インストゥルメンタルがきれいだった。
んで、オープニングからびびったこと。
知ってる子がいない……。
幕間に出演者チェックしちゃったわ。
下級生ばっかなんだね!
登場人物が訳ありに登場するオープニングで、切っても切っても知らない子、てのは、あせる。
『オーシャンズ11』でイレブンがマカゼさん以外、全員知らない子だったようなもん。
この役割だとふつーそれなりのスターがやるはずだけど、何故知らない子? こっちもまた知らない子だ……えええ。
混乱するのは、その「主要人物なのに知らない子」たちが、別にヘタではなく、ふつーに芝居をしていることもある。
慣れてなさはは感じるけれど、なんつったって初日だし、こんな大きな役をやるのははじめての子たちだろうし、それは仕方ない。
知らない子だし、慣れてなさそうな感じだし、下級生っぽいんだけど、立ち位置的にわたしが知らない中堅とかかしら。下級生にこの位置はナイよねえ。
宙組さん、ぜんぜんわかってないからなあ。本公演で大きな役をやっていない中堅さんを、おぼえられてない可能性高い。
穂稀くん、秋奈くんあたりは新公で顔はなんとなく観ているけど、「顔におぼえある」ぐらいで、観ている最中は名前が出て来ないし。
残りの群盗メンバーとなると、マジでわかんない。
まさか研2まで混ざったガチの下級生たちとは。
そりゃ知らんわ……。
うまくはないけれど、「声を出すだけで想わず2度観してしまう」ほどの大根もいなかった。月組の暁くんとか、下級生時代は思わず2度観したもんなあ、「今の誰? ナニゴト?!」って。
だからもー、ひたすらわくわくした。
ぜんぜん知らない若い子たちが、大きな役をやっている。それこそ、『オーシャンズ11』のイレブン並の役。
若者たちは、これで絶対成長する。
それってすごいわくわくよね、期待感よね。
舞台クラッシャーなほどドヘタだったら、1公演ごときでどうにもならんやろうけど、誰もそこまで実力ない子いないし、ぎこちないのは経験不足が圧倒的な理由だろうし、こりゃ変わるぞ、楽しみだーー!
名前も知らない若手くんたち目当てに、もう一度観たいと思った。
彼らがとても真面目に意欲的に、自分の役を演じているように見えたからだ。
群盗メンバーはそれぞれ「わかりやすく」キャラ立てしてあるので、経験値の少ない子でも肉付けしやすいのだと思う。なにしろ全員違うジョブにしてあるからな(笑)。
反対に、群盗メンバーを宙組主力メンバーが演じていたなら、ここに力のある役者を配置していたなら、もう少しこの話も面白くなったんだろうなとは思うけど、それはすべての作品がそうだから言っても仕方ない。実力者は駄作を感動作にまで塗りかえるからな。
このメンバーでやることに意義があるんだもの。
作品としての質は落ちたにしろ、若いメンバーにいい役を与えていることに、わくわくした。
タカラヅカはスター制度のカンパニーだ、別箱公演で若者を育てるのは正しい。
わたしが組ファンで、下級生にご贔屓がいたら、この公演楽しくてたまらなかったろうな。ご機嫌でリピートしていたと思うわ。
……作品としては、首かしげまくってたけど(笑)。
下級生目当てなら、絶対楽しい。
美しいポスターよね。@群盗
2019年2月9日 タカラヅカ2019年2月9日 ドラマシティ宙組『群盗-Die Räuber-』初日
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
最近ほんとチケットが手に入らなくて。
くじ運ないのはいつものこと、友会はさーっぱり当たりません。
そして、ヅカヲタ力が下がったわたしは、友会で当たらなかった公演って、チケット取るのをそのまま忘れちゃったりするのよ。
関西で上演される公演は全部、1回は観たい人なのに。
ヲタってマメでないと続けられないよねえ……昔はほら、チケットはどこでもあまりまくりだったから、手ぶらで劇場へ行けば観られたので、うっかりしててもなんとかなった。
でも今は、前もって努力してチケット用意しなきゃダメじゃん。観られないじゃん。わたしすべてに雑だから、ほんと無理だわ……。
てな泣き言から入る、宙組『群盗』。
幕の上がる数日前まで、自分がチケット持ってないことに思い至ってなかった。
抽選はずれた、ときに、「なんとかしなきゃな」とは思った。んでそのまま忘れてた。
キキちゃんは観たいですよそりゃ! 最近ますます実力を付け、かつオトコマエになってるスターさん。
観たい、と思っていたのに、チケットを用意するのを忘れてるとか。
老化ってこわいわねえ。よぼよぼ。
それでもなんか、昔の感覚のまま「なんとかなるさー」と思っているのも、年寄りの悪いところ。自分の経験を過去の一過性のモノだと自覚せず、普遍の事象のように思い込んでる。
そういや持ってなかったわ、いかんいかん、と気楽に某チケット定価譲渡サイトをのぞいた。
今って、「譲る」ほとんどないのね! 「交換」ばっかなのね!
時代は変わったなあ……。
「譲る」だらけ、しかも値下げの嵐だったり、「譲る」もないけど、公式にチケット山ほど売ってる、そうよね、買った人がいなきゃ「譲る」ことも出来ないよね、本当に売れてない公演はチケットサイトにも出ないものなのよ、と遠い目をしたり。
がらがらの客席で「このままタカラヅカがなくなっちゃったらどうしよう」って友人たちと不安を語っていたり。
あれはついこの間のことなのに……い、いやソレ、一昔前だってばよ。年寄りの「ついこの間」は何年も前だから。
盛況なのは喜ばしいことです。
劇団がどこかへ売り飛ばされてコンセプトの違うカンパニーになってしまうのではないかとか、半分も客のいない劇場で懸命にパフォーマンスしているジェンヌさんの汗と笑顔に胸が痛くなったりする、あの時代よりずっといい。
ただ、チケット取れないのだけは困るな……。
スカステも見ないわたしは、劇場に行かなくなると、加速してヅカから遠ざかってしまうニャ……。
そして、老化も深刻になるニャ……。
ヅカにきゃーきゃー言ってると、心と脳の活性化にいいもんな。
それでもなんとか、縁あってチケットを譲ってもらえました。セーフ。
マジで観られないかと思った、『群盗』。
で。
どんな話なんですか、『群盗』って。
無知無教養ゆえ、原作をまーーったく知りません。
や、この世の大抵のモノを、わたしは知らないんだよなあ。タカラヅカのおかげでいろいろお勉強になっている現状。
いつものように、無知丸出しで、「『群盗』ってなんじゃろ」と席に着いた。
わたしが前もって見たのは、ポスターのみ。
キキちゃんが、大変美しい。
美しいけど。
ポスターからは、内容がまったく伝わってこない。
タカラヅカはスター制度の劇団なので、ポスターとは「公演をお知らせするモノ」ではなく、「スターをお知らせするモノ」だ。
作品なんぞ二の次三の次、「このスターさんが、こんなことをしますよ。観たいでしょ? 観に来てくださいね!」とぶち上げるのが、タカラヅカのポスターだ。
衣装とか、相手役との絡み(ポーズ)とかで、「**ちゃんがこんな役(他にも、コスプレとか悲劇とか有名原作とか、なにかしらスターの存在を彩り、期待をさせるネタ)!!」を提示する。
という意味に置いても、ええっと、それで、『群盗』ってどんな話??
ポスターから、なにも伝わらない……。
キキちゃんの美しい顔のアップ。
ポスターでわかるのは、「キキちゃんが美しい」「キキちゃんが色っぽい」ぐらい……。
現代モノなのか、コスプレものなのか、すらわからない。
や、無知なわたしと違い、『群盗』といえば現代人のすべてが熟知していて、「作品内容なんぞ今さらポスターで報せる必要はない」ゆえに、「キキちゃんが美しい」以外の情報不要! と判断されたのかもしれんが。
もう少し、内容がわかるポスターにしてくれてもいいのになあ。
あ、うん、でも、『凱旋門』より、ぜんぜんいいポスターだから、いいか。
『凱旋門』はいろんな意味でひどすぎたもんな……アレに比べたら、情報量微少でも、美しいだけ『群盗』に軍配だわ。
と、いつものことだが観劇感想以前の話で終わる。スロースターターなのよ。年寄りの話は前振りが長いのよ。
感想は翌日欄にて。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
最近ほんとチケットが手に入らなくて。
くじ運ないのはいつものこと、友会はさーっぱり当たりません。
そして、ヅカヲタ力が下がったわたしは、友会で当たらなかった公演って、チケット取るのをそのまま忘れちゃったりするのよ。
関西で上演される公演は全部、1回は観たい人なのに。
ヲタってマメでないと続けられないよねえ……昔はほら、チケットはどこでもあまりまくりだったから、手ぶらで劇場へ行けば観られたので、うっかりしててもなんとかなった。
でも今は、前もって努力してチケット用意しなきゃダメじゃん。観られないじゃん。わたしすべてに雑だから、ほんと無理だわ……。
てな泣き言から入る、宙組『群盗』。
幕の上がる数日前まで、自分がチケット持ってないことに思い至ってなかった。
抽選はずれた、ときに、「なんとかしなきゃな」とは思った。んでそのまま忘れてた。
キキちゃんは観たいですよそりゃ! 最近ますます実力を付け、かつオトコマエになってるスターさん。
観たい、と思っていたのに、チケットを用意するのを忘れてるとか。
老化ってこわいわねえ。よぼよぼ。
それでもなんか、昔の感覚のまま「なんとかなるさー」と思っているのも、年寄りの悪いところ。自分の経験を過去の一過性のモノだと自覚せず、普遍の事象のように思い込んでる。
そういや持ってなかったわ、いかんいかん、と気楽に某チケット定価譲渡サイトをのぞいた。
今って、「譲る」ほとんどないのね! 「交換」ばっかなのね!
時代は変わったなあ……。
「譲る」だらけ、しかも値下げの嵐だったり、「譲る」もないけど、公式にチケット山ほど売ってる、そうよね、買った人がいなきゃ「譲る」ことも出来ないよね、本当に売れてない公演はチケットサイトにも出ないものなのよ、と遠い目をしたり。
がらがらの客席で「このままタカラヅカがなくなっちゃったらどうしよう」って友人たちと不安を語っていたり。
あれはついこの間のことなのに……い、いやソレ、一昔前だってばよ。年寄りの「ついこの間」は何年も前だから。
盛況なのは喜ばしいことです。
劇団がどこかへ売り飛ばされてコンセプトの違うカンパニーになってしまうのではないかとか、半分も客のいない劇場で懸命にパフォーマンスしているジェンヌさんの汗と笑顔に胸が痛くなったりする、あの時代よりずっといい。
ただ、チケット取れないのだけは困るな……。
スカステも見ないわたしは、劇場に行かなくなると、加速してヅカから遠ざかってしまうニャ……。
そして、老化も深刻になるニャ……。
ヅカにきゃーきゃー言ってると、心と脳の活性化にいいもんな。
それでもなんとか、縁あってチケットを譲ってもらえました。セーフ。
マジで観られないかと思った、『群盗』。
で。
どんな話なんですか、『群盗』って。
無知無教養ゆえ、原作をまーーったく知りません。
や、この世の大抵のモノを、わたしは知らないんだよなあ。タカラヅカのおかげでいろいろお勉強になっている現状。
いつものように、無知丸出しで、「『群盗』ってなんじゃろ」と席に着いた。
わたしが前もって見たのは、ポスターのみ。
キキちゃんが、大変美しい。
美しいけど。
ポスターからは、内容がまったく伝わってこない。
タカラヅカはスター制度の劇団なので、ポスターとは「公演をお知らせするモノ」ではなく、「スターをお知らせするモノ」だ。
作品なんぞ二の次三の次、「このスターさんが、こんなことをしますよ。観たいでしょ? 観に来てくださいね!」とぶち上げるのが、タカラヅカのポスターだ。
衣装とか、相手役との絡み(ポーズ)とかで、「**ちゃんがこんな役(他にも、コスプレとか悲劇とか有名原作とか、なにかしらスターの存在を彩り、期待をさせるネタ)!!」を提示する。
という意味に置いても、ええっと、それで、『群盗』ってどんな話??
ポスターから、なにも伝わらない……。
キキちゃんの美しい顔のアップ。
ポスターでわかるのは、「キキちゃんが美しい」「キキちゃんが色っぽい」ぐらい……。
現代モノなのか、コスプレものなのか、すらわからない。
や、無知なわたしと違い、『群盗』といえば現代人のすべてが熟知していて、「作品内容なんぞ今さらポスターで報せる必要はない」ゆえに、「キキちゃんが美しい」以外の情報不要! と判断されたのかもしれんが。
もう少し、内容がわかるポスターにしてくれてもいいのになあ。
あ、うん、でも、『凱旋門』より、ぜんぜんいいポスターだから、いいか。
『凱旋門』はいろんな意味でひどすぎたもんな……アレに比べたら、情報量微少でも、美しいだけ『群盗』に軍配だわ。
と、いつものことだが観劇感想以前の話で終わる。スロースターターなのよ。年寄りの話は前振りが長いのよ。
感想は翌日欄にて。
カサノヴァの記憶。@CASANOVA
2019年2月8日 タカラヅカ2019年2月8日 宝塚花組『CASANOVA』初日
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
お楽しみの『CASANOVA』初日観劇。
ポスターがすっごく小粋で、わくわくしてました。
みりお様が美しくて、仙名さんがコケティッシュで。
生田せんせの新作! オリジナル! まさかの大劇場一本モノ! いっくんファンなので、それだけでもうれしい。
題材もカサノヴァ! 稀代の色男役とは、美形のみりお様に相応しい。
わたしにとっての「カサノヴァ」は、トド様のひとり芝居。プレイボーイのペテン師の生涯をトド様ひとりで演じきったヤツ。
トド様はすごかったけど、ぶっちゃけ作品はキライだった。や、太田せんせと気が合わなくてな。彼の作品は大体苦手。
もっと面白く出来る題材なのに、なんでこんなことになってんだ、と歯がみした。
シメさんの卒業公演だった『カサノヴァ・夢のかたみ』(イケコ作)は、記憶がほとんどない。観ることは観たんだけどな。おぼえていることは「え、こんな作品で退団なの?」って不満に思った、自分の感想のみ。
わたしと連れは当時星組をシメさん目当てで観ていたので、「シメさんの卒業作品ならば、ものすごく素晴らしい名作であるはず!」と観る前からめっちゃハードル上げまくっていた。ヅカ初心者だったので、「トップスターの退団公演=劇団が力を入れまくる、超感動名作」だと思い込んでいたこともあり。
「え、こんなん?」って、拍子抜けした……うーむ、ヅカヲタとして一段ステップアップした公演だな。
(一般的に、トップ退団公演は駄作が多いとされています。ファンは感動作や名作を求めるよりも、そのスターとの別れを惜しむことを第一にするので。制作意図が通常とは違う)
シメさんのカサノヴァ……どんな話だったんだろう。あやかちゃんのドレスがきれいだったことと、マリコさんの役が面白かったことしか覚えてない……。
だから、いっくんのカサノヴァに期待。
太田せんせのは好きじゃなかったし、イケコのはおぼえてない……まあたぶん、好みではなかったんだろう。
いっくんの作品は性に合うというか、大抵楽しめるからなー。
あ、そーいやロビーのサイン会が開催されてなかった。
大劇場初日って、ロビーが演出家のサイン&撮影会会場になってるよね?
特にいっくんは、サインや写真撮影を求める人ですげー大行列になってロビー大混雑、「あの人数、開演までに全員サインもらえるのかしら……」とエスカレーターに乗りながら心配するのが常、じゃなかったっけ?
今回はそういう騒ぎがなかった。
時間の関係かな。もっと早くに入れば、サイン会やってたとか? 開演5分前くらいに入ったから、サイン会は終了したあとだったのかも。
それともあれは雪組だったからか?
『伯爵令嬢』『ドン・ジュアン』で雪組ファンのハートを鷲掴みにしていたから、『ひかりふる路』ではファンが押し寄せた?
……『ラスト・タイクーン』の花組だったら、たしかにまあ、それほどファンは喜ばないか……。
(いっくんスキーだけど、『ラスト・タイクーン』は駄作だと思う……ただ、だいもんファンには楽しい作品だった・笑)
てな前振りで、感想自体は他日欄へ。
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お楽しみの『CASANOVA』初日観劇。
ポスターがすっごく小粋で、わくわくしてました。
みりお様が美しくて、仙名さんがコケティッシュで。
生田せんせの新作! オリジナル! まさかの大劇場一本モノ! いっくんファンなので、それだけでもうれしい。
題材もカサノヴァ! 稀代の色男役とは、美形のみりお様に相応しい。
わたしにとっての「カサノヴァ」は、トド様のひとり芝居。プレイボーイのペテン師の生涯をトド様ひとりで演じきったヤツ。
トド様はすごかったけど、ぶっちゃけ作品はキライだった。や、太田せんせと気が合わなくてな。彼の作品は大体苦手。
もっと面白く出来る題材なのに、なんでこんなことになってんだ、と歯がみした。
シメさんの卒業公演だった『カサノヴァ・夢のかたみ』(イケコ作)は、記憶がほとんどない。観ることは観たんだけどな。おぼえていることは「え、こんな作品で退団なの?」って不満に思った、自分の感想のみ。
わたしと連れは当時星組をシメさん目当てで観ていたので、「シメさんの卒業作品ならば、ものすごく素晴らしい名作であるはず!」と観る前からめっちゃハードル上げまくっていた。ヅカ初心者だったので、「トップスターの退団公演=劇団が力を入れまくる、超感動名作」だと思い込んでいたこともあり。
「え、こんなん?」って、拍子抜けした……うーむ、ヅカヲタとして一段ステップアップした公演だな。
(一般的に、トップ退団公演は駄作が多いとされています。ファンは感動作や名作を求めるよりも、そのスターとの別れを惜しむことを第一にするので。制作意図が通常とは違う)
シメさんのカサノヴァ……どんな話だったんだろう。あやかちゃんのドレスがきれいだったことと、マリコさんの役が面白かったことしか覚えてない……。
だから、いっくんのカサノヴァに期待。
太田せんせのは好きじゃなかったし、イケコのはおぼえてない……まあたぶん、好みではなかったんだろう。
いっくんの作品は性に合うというか、大抵楽しめるからなー。
あ、そーいやロビーのサイン会が開催されてなかった。
大劇場初日って、ロビーが演出家のサイン&撮影会会場になってるよね?
特にいっくんは、サインや写真撮影を求める人ですげー大行列になってロビー大混雑、「あの人数、開演までに全員サインもらえるのかしら……」とエスカレーターに乗りながら心配するのが常、じゃなかったっけ?
今回はそういう騒ぎがなかった。
時間の関係かな。もっと早くに入れば、サイン会やってたとか? 開演5分前くらいに入ったから、サイン会は終了したあとだったのかも。
それともあれは雪組だったからか?
『伯爵令嬢』『ドン・ジュアン』で雪組ファンのハートを鷲掴みにしていたから、『ひかりふる路』ではファンが押し寄せた?
……『ラスト・タイクーン』の花組だったら、たしかにまあ、それほどファンは喜ばないか……。
(いっくんスキーだけど、『ラスト・タイクーン』は駄作だと思う……ただ、だいもんファンには楽しい作品だった・笑)
てな前振りで、感想自体は他日欄へ。
備忘録。……としか言いようがない(笑)。@パパ・アイ・ラブ・ユー
2019年2月7日 タカラヅカ 『パパ・アイ・ラブ・ユー』備忘録、その2。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』を観た翌日、そこで見かけた名前をスカステの番組欄で見た。
真名瀬みらくん。
この名前は知っている、その昔『Bow Singing Workshop』で好感を持った子だ。
つっても、本公演では見つけられないし、新人公演もとりたててなにも思わず現在に至る。ただまあ、『歌バウ』以降なんとなく、「あのときの子」と思っている程度。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』でも、「あ、歌バウの子だ」と思ったし、かわいいし、学年相応によくやっているなと思った。
下級生に「余興で女装している男」の役は難易度高いよなあ、女性の姿をしたらふつーに女の子に見えちゃうもんなあ、それでもまあまだ男役に見えるからいいのか……? てな。
その子の名前を見かけたので、スカステを見てみた、「うたごころ。」。
素顔、好みだ。
や、はじめて顔見ました。
スカステは基本、「録画して、保存する」ためにあるので、見ることはほとんどない。ニュースは1ヶ月に一度くらい、まとめて切り取って円盤へ保存するだけだし(見てない)、NOW ON STAGEなどのトーク番組も機械的に円盤へ保存するのみ(見てない)。
わたしが求めているのは生の舞台だけなので、映像は興味ないんだよなあ。
だけどいつか見たくなるかもしれないから、ひたすら保存している。(そして、友人から貸出可能なアーカイブとして重宝されている・笑)
おかげで、ジェンヌさんの素顔を観る機会ってほとんどナイのなー。スカステ入ってても、まず見ないから。
そっか、こんな顔してるのか。
よし、次の宙組新公は、みらくんをもっとちゃんと見よう!
と、思ったのでした。
備忘録。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』を観た翌日、そこで見かけた名前をスカステの番組欄で見た。
真名瀬みらくん。
この名前は知っている、その昔『Bow Singing Workshop』で好感を持った子だ。
つっても、本公演では見つけられないし、新人公演もとりたててなにも思わず現在に至る。ただまあ、『歌バウ』以降なんとなく、「あのときの子」と思っている程度。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』でも、「あ、歌バウの子だ」と思ったし、かわいいし、学年相応によくやっているなと思った。
下級生に「余興で女装している男」の役は難易度高いよなあ、女性の姿をしたらふつーに女の子に見えちゃうもんなあ、それでもまあまだ男役に見えるからいいのか……? てな。
その子の名前を見かけたので、スカステを見てみた、「うたごころ。」。
素顔、好みだ。
や、はじめて顔見ました。
スカステは基本、「録画して、保存する」ためにあるので、見ることはほとんどない。ニュースは1ヶ月に一度くらい、まとめて切り取って円盤へ保存するだけだし(見てない)、NOW ON STAGEなどのトーク番組も機械的に円盤へ保存するのみ(見てない)。
わたしが求めているのは生の舞台だけなので、映像は興味ないんだよなあ。
だけどいつか見たくなるかもしれないから、ひたすら保存している。(そして、友人から貸出可能なアーカイブとして重宝されている・笑)
おかげで、ジェンヌさんの素顔を観る機会ってほとんどナイのなー。スカステ入ってても、まず見ないから。
そっか、こんな顔してるのか。
よし、次の宙組新公は、みらくんをもっとちゃんと見よう!
と、思ったのでした。
備忘録。
歌える歌は歌える。@パパ・アイ・ラブ・ユー
2019年2月6日 タカラヅカ もうちょい『パパ・アイ・ラブ・ユー』の話。
というか、記憶の覚え書き。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』自体はストレートプレイなんだけど、最初はトドの歌ではじまる。幕が上がる前に、クリスマスソングがまるまる1曲流れるのね。
だから、歌える歌だけ歌わせておけと。
クリスマスソングはふつーなの。
途中で声が消えることもないし、出ない音を誤魔化すためにがなることもないの。
歌える歌だけ歌うぶんには、問題ないのよ。
『凱旋門』では、歌えない歌を歌うから、無理があった。
18年前のトド様の持ち歌だからって、今のトド様には歌えないんだから、歌わせなきゃ良かったのに。
老いを見せつけるような惨状は、トド様にも気の毒だし、聞かされる観客だって気の毒だ。
なんでそのまま上演したんだ。
つか、なんで今さら上演したんだ。
と、またしても思いました。あらしつこい。
再々演『凱旋門』もラヴィックも大好きだけどね。でもやっぱ、再々演自体は疑問。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』は一貫してのクリスマス推し。全編クリスマス。これでもかとクリスマス。
なんでクリスマスシーズンにやれなかったんだろう。つか、クリスマス終わってからやろうなんて思ったんだろう。
まともにクリスマスシーズンにやってたら、もっと盛り上がったろうにな。
というか、記憶の覚え書き。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』自体はストレートプレイなんだけど、最初はトドの歌ではじまる。幕が上がる前に、クリスマスソングがまるまる1曲流れるのね。
だから、歌える歌だけ歌わせておけと。
クリスマスソングはふつーなの。
途中で声が消えることもないし、出ない音を誤魔化すためにがなることもないの。
歌える歌だけ歌うぶんには、問題ないのよ。
『凱旋門』では、歌えない歌を歌うから、無理があった。
18年前のトド様の持ち歌だからって、今のトド様には歌えないんだから、歌わせなきゃ良かったのに。
老いを見せつけるような惨状は、トド様にも気の毒だし、聞かされる観客だって気の毒だ。
なんでそのまま上演したんだ。
つか、なんで今さら上演したんだ。
と、またしても思いました。あらしつこい。
再々演『凱旋門』もラヴィックも大好きだけどね。でもやっぱ、再々演自体は疑問。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』は一貫してのクリスマス推し。全編クリスマス。これでもかとクリスマス。
なんでクリスマスシーズンにやれなかったんだろう。つか、クリスマス終わってからやろうなんて思ったんだろう。
まともにクリスマスシーズンにやってたら、もっと盛り上がったろうにな。
光を目指して歩く日に。@紅ゆずる・綺咲愛里退団発表
2019年2月5日 タカラヅカ2019年2月5日 星組トップスター紅ゆずる、トップ娘役綺咲愛里 退団発表
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
前日が星組公演千秋楽。次の花組公演初日までは、3日ある。
そんな谷間の日。
宝塚ソリオでランチをした。
……なんか客層がふつーで……つまり、歌劇関係ない人たちばかりで、地方都市のショッピングモールのランチタイム、だったことが新鮮だった。
や、歌劇やってるときしか来ないからさー。トド様バウは公演中だけど、昼12時ってバウも公演中だから関係ないだろうし。
大劇場公演してないときでも、駅前はふつうに駅前なんだなあ、なんてことを実感した。
単に乗り換えで降りたついでにごはん食べただけなんだけどね。
本日の目的は「福知山線廃線跡ハイキング」。JR生瀬駅からてくてく行ってきました。
や、すごかったす。
どこの秘境だ?!って感じ。
いつも来ている宝塚の隣の駅で、こんだけ「すごいとこ来たー」体験できるなんて目からウロコ。
駅でもらえる無料マップに「全長4.7km、所要時間約2時間」とありましたが、もっと時間かけて写真撮りつつのんびり進みました。
山と川と空しか見えない線路跡を、枕木を踏みながら歩く。切り立つ山と急流の間を縫う細い路。単線の線路ってこんな幅で事足りるものなのか、知らんかった。
そして、山肌にぽっかり口を開けるトンネル。
照明設備なし、自己責任ヨロシク!と注意書きされまくってるトンネル内へ、懐中電灯片手にGO。
ほんと光届かないもんなのね。目の前がすべて闇。振り返れば遠く光が見える。たしかに光はあるのに、届かない場所にいる限り、一歩踏み出すことすら恐怖。懐中電灯ないとまともに歩けない。連れの背中すら見えない。
こんな季節だからか平日だからか、コース全般ほぼ貸切状態で、秘境気分盛り上がりまくり(笑)。
入口も出口も見えない曲がったトンネル内で、一斉に懐中電灯消してみた。
暗闇体験。すげー、なんも見えない。
これ、ひとりだったらこわくて無理だなあ。
トンネルの先に光が見えても、いつまでたっても近づいてこないんだコレが。けっこう距離ある。
そして、光って、あんだけ遠くても確実に光で、歩いても歩いても近づいて来なくても、それでも迷わず歩いていけるもんなんだわ。すごいな。
なんて、改めて思ったり。
携帯は、電波が入ったり入らなかったり。
トンネルから出て少しするとメールその他が一斉に鳴ったり、またしばらく沈黙したり。
アプリゲームのイベントの関係で、暇をみてはケータイのぞいてたんだけど、電波悪くてつながらない。
そっかぁ、ケータイつながらない場所って、まだあるんだなあ。こっから出るまではチェックしなくていいか。
そんなことやってたもんだから、ちょっと遅れて知った。
思えば遠くへ来たもんだ。
タカラヅカニュースでくり返し流れる星組公演のCMの、最後にふたりでポーズを決める、ベニーとキサキちゃんが美しくて見入ってしまうことなんぞを思い出す。や、あれって二次元的かっこよさだよな。
またひとつ、時代が変わるんだね。
寂しいなあ。
って、前の星組トップさんの退団ニュースを見たのは、しまなみ海道でだったっけ。耕三寺で未来心の丘で異世界体験してたっけ。
前回も、そして今回も、たぶん発表来るんだろうなと予感しつつの実生活イベント遂行。
旅先での記憶は、強く残る。
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前日が星組公演千秋楽。次の花組公演初日までは、3日ある。
そんな谷間の日。
宝塚ソリオでランチをした。
……なんか客層がふつーで……つまり、歌劇関係ない人たちばかりで、地方都市のショッピングモールのランチタイム、だったことが新鮮だった。
や、歌劇やってるときしか来ないからさー。トド様バウは公演中だけど、昼12時ってバウも公演中だから関係ないだろうし。
大劇場公演してないときでも、駅前はふつうに駅前なんだなあ、なんてことを実感した。
単に乗り換えで降りたついでにごはん食べただけなんだけどね。
本日の目的は「福知山線廃線跡ハイキング」。JR生瀬駅からてくてく行ってきました。
や、すごかったす。
どこの秘境だ?!って感じ。
いつも来ている宝塚の隣の駅で、こんだけ「すごいとこ来たー」体験できるなんて目からウロコ。
駅でもらえる無料マップに「全長4.7km、所要時間約2時間」とありましたが、もっと時間かけて写真撮りつつのんびり進みました。
山と川と空しか見えない線路跡を、枕木を踏みながら歩く。切り立つ山と急流の間を縫う細い路。単線の線路ってこんな幅で事足りるものなのか、知らんかった。
そして、山肌にぽっかり口を開けるトンネル。
照明設備なし、自己責任ヨロシク!と注意書きされまくってるトンネル内へ、懐中電灯片手にGO。
ほんと光届かないもんなのね。目の前がすべて闇。振り返れば遠く光が見える。たしかに光はあるのに、届かない場所にいる限り、一歩踏み出すことすら恐怖。懐中電灯ないとまともに歩けない。連れの背中すら見えない。
こんな季節だからか平日だからか、コース全般ほぼ貸切状態で、秘境気分盛り上がりまくり(笑)。
入口も出口も見えない曲がったトンネル内で、一斉に懐中電灯消してみた。
暗闇体験。すげー、なんも見えない。
これ、ひとりだったらこわくて無理だなあ。
トンネルの先に光が見えても、いつまでたっても近づいてこないんだコレが。けっこう距離ある。
そして、光って、あんだけ遠くても確実に光で、歩いても歩いても近づいて来なくても、それでも迷わず歩いていけるもんなんだわ。すごいな。
なんて、改めて思ったり。
携帯は、電波が入ったり入らなかったり。
トンネルから出て少しするとメールその他が一斉に鳴ったり、またしばらく沈黙したり。
アプリゲームのイベントの関係で、暇をみてはケータイのぞいてたんだけど、電波悪くてつながらない。
そっかぁ、ケータイつながらない場所って、まだあるんだなあ。こっから出るまではチェックしなくていいか。
そんなことやってたもんだから、ちょっと遅れて知った。
星組トップスター・紅ゆずる 退団会見のお知らせ
2019/02/05
星組トップスター・紅ゆずるが、2019年10月13日の東京宝塚劇場公演『GOD OF STARS-食聖-』『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』の千秋楽をもって退団することとなり、2019年2月6日(水)に記者会見を行います。
なお、会見の模様は当ホームページでもお知らせいたします。
星組トップ娘役・綺咲愛里 退団会見のお知らせ改めてまた、しいちゃんの最後のお茶会に、たすき掛けてやって来た紅さんを思い出す。舞台ではない、ナマのベニーを見たのはあれがはじめてで、あまりにきれいで驚いたっけ。あのときは、路線スターと言っていいのかわからないあたりの、若い元気な男の子だった。
2019/02/05
星組トップ娘役・綺咲愛里が、2019年10月13日の東京宝塚劇場公演『GOD OF STARS-食聖-』『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』の千秋楽をもって退団することとなり、2019年2月6日(水)に記者会見を行います。
なお、会見の模様は当ホームページでもお知らせいたします。
思えば遠くへ来たもんだ。
タカラヅカニュースでくり返し流れる星組公演のCMの、最後にふたりでポーズを決める、ベニーとキサキちゃんが美しくて見入ってしまうことなんぞを思い出す。や、あれって二次元的かっこよさだよな。
またひとつ、時代が変わるんだね。
寂しいなあ。
って、前の星組トップさんの退団ニュースを見たのは、しまなみ海道でだったっけ。耕三寺で未来心の丘で異世界体験してたっけ。
前回も、そして今回も、たぶん発表来るんだろうなと予感しつつの実生活イベント遂行。
旅先での記憶は、強く残る。
記号として成立するすごさ。@パパ・アイ・ラブ・ユー
2019年2月4日 タカラヅカ2019年2月4日 宝塚星組『霧深きエルベのほとり』『ESTRELLAS(エストレージャス) ~星たち~』千秋楽
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『パパ・アイ・ラブ・ユー』初日観劇。
個人的にツボだったのは、婦長@星月梨旺くんだ。
ナース服を着ているだけなのに、キャラがわかる。
立ち位置がわかる、というか。
や、ナースという職業のことではなくて、キャラクタの立ち位置。
ああ、ヲカマだな、っていうか、男が女装している、ように見えるけど、女性なんだろうな、と思わせる、絶妙なビジュアル。
難しいよこれ! 複雑だよこれ!
男だよね?? と一瞬ぎょっとするけど、ああ、女性なんだ? と引きながらも納得する感じ?
それでいて、ほんとに女? 女だと思っていていいの?? どっかでネタばらし来る? と、不安になる感じ?
『家政夫のミタゾノ』の三田園さんに対峙したときのような違和感というか。
三田園さんは、男性が女装して、女性として通しているわけだけど、星月くんの場合、もともと女性なのに男に見えて、かつ「女装した男」に見えて、さらに「女装した男に見えるけど、本当に女性なんだろうな」と思わせてるんだよ?! 三田園さんよりややこしいよ?! すごいよ?!
タカラジェンヌはみんな若くてきれいなお嬢さんばかりじゃん。若くてきれいな女の子ばっかり集まったコミュニティで、ヒゲとか汚れとかを使わずに、ふつうにきれいな顔のままで「これはナイわ」と思わせるところにビジュアルを作るのって、的が狭くて当てるの大変よ?
婦長さん、ちゃんと美人なんだけどなあ。それでも、「ナイわー」と思える(笑)。
てゆーか、高畑淳子に似てる、婦長さん。高畑淳子が演じていたとしても、容易くイメージ出来る役でもあるし。
婦長さんは、なにをするでもなく、ただ登場するだけで味を出していた。
仕事も出来て真面目でいい人なんだけど、男性が恋愛対象にすることのない、「罰ゲーム」扱いされる女性。
変な髪型とかホクロや皺で顔を汚したりせずに、台詞で説明するまでもなく、それを表しているのが素晴らしい。
少ない登場人物がすべて「役割」を持って、ギアが噛み合って回っている芝居だから、出演者たちはみんな記号になりきっている。記号というと言葉悪い? でもほんと重要だし、難しいことなのよ。
登場するだけで、その役の「役割」を直感的に理解させる必要があるから。
星月くん、いい仕事でした。
芝居がうまいのかどうかまで、わたしにはわかんないけど、面白かったわー。
あと驚いたのが、警官@ゆいちぃ。
芝居がふつうだ!!
や、わたしの彼への評価(芝居)は、新公アンドレで止まってて。プロとして舞台で発声することもすらままならなかった、あのものすげー姿しか、おぼえてなくてな!
超スタイルとダンスの人認識で、芝居はノーカウントというか、「なかったこと」にしていたのよ。いちおー歌「劇」団なんだから、彼の芝居は「観なかった」「うん、わたしはなにも観てない」てな、記憶の封じ込め方してた。
や、彼には他に魅力があるのだから、芝居が出来なくてもいい。トップスターになるとしたらあの芝居では物申したくなるだろうけど、そうじゃないなら別にいいじゃん。その芝居だって、あそこまでひどいと思ったのは「その公演で、男役としては最高位の役」をやったからであって、脇でひとこと声を発するだけの役なら、それほどなにも思わなかったろうし。役割大事。
てことで、オスカルをトップスターが演じる作品で、トップスターの相手役であるアンドレを演じた、超下級生なら仕方ないけどもう研6で主演より上級生でその学年ならふつーに芝居くらい出来なきゃおかしいんだけど、それでもこの実力ってことはそもそも役者に向いてない人なんでは?? と思っていた、ゆいちぃが。
ふつーに芝居してた!!
警官役、別に変じゃなかった。あのアンドレを知らなければ、なんの驚きも発見もないくらい、ふつーにふつーだった。
成長するんだね! うまくなるんだね!
男役10年って本当なんだね。つか、6年やってきてあの芝居だったのに、そっから4年でこれだけ変わる、って、やっぱ学年上がると担う役割も変わるし、得られる経験値が違うんだね。
や、感動しました。
ジェンヌさんってすごいな。
その時点でどうであっても、また違う姿を見せてくれるかもしれないんだから、「この人はこうだ」って決めつけちゃダメだ。
ありがとう、ゆいちぃ。
驚いたし、すっげーわくわくした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『パパ・アイ・ラブ・ユー』初日観劇。
個人的にツボだったのは、婦長@星月梨旺くんだ。
ナース服を着ているだけなのに、キャラがわかる。
立ち位置がわかる、というか。
や、ナースという職業のことではなくて、キャラクタの立ち位置。
ああ、ヲカマだな、っていうか、男が女装している、ように見えるけど、女性なんだろうな、と思わせる、絶妙なビジュアル。
難しいよこれ! 複雑だよこれ!
男だよね?? と一瞬ぎょっとするけど、ああ、女性なんだ? と引きながらも納得する感じ?
それでいて、ほんとに女? 女だと思っていていいの?? どっかでネタばらし来る? と、不安になる感じ?
『家政夫のミタゾノ』の三田園さんに対峙したときのような違和感というか。
三田園さんは、男性が女装して、女性として通しているわけだけど、星月くんの場合、もともと女性なのに男に見えて、かつ「女装した男」に見えて、さらに「女装した男に見えるけど、本当に女性なんだろうな」と思わせてるんだよ?! 三田園さんよりややこしいよ?! すごいよ?!
タカラジェンヌはみんな若くてきれいなお嬢さんばかりじゃん。若くてきれいな女の子ばっかり集まったコミュニティで、ヒゲとか汚れとかを使わずに、ふつうにきれいな顔のままで「これはナイわ」と思わせるところにビジュアルを作るのって、的が狭くて当てるの大変よ?
婦長さん、ちゃんと美人なんだけどなあ。それでも、「ナイわー」と思える(笑)。
てゆーか、高畑淳子に似てる、婦長さん。高畑淳子が演じていたとしても、容易くイメージ出来る役でもあるし。
婦長さんは、なにをするでもなく、ただ登場するだけで味を出していた。
仕事も出来て真面目でいい人なんだけど、男性が恋愛対象にすることのない、「罰ゲーム」扱いされる女性。
変な髪型とかホクロや皺で顔を汚したりせずに、台詞で説明するまでもなく、それを表しているのが素晴らしい。
少ない登場人物がすべて「役割」を持って、ギアが噛み合って回っている芝居だから、出演者たちはみんな記号になりきっている。記号というと言葉悪い? でもほんと重要だし、難しいことなのよ。
登場するだけで、その役の「役割」を直感的に理解させる必要があるから。
星月くん、いい仕事でした。
芝居がうまいのかどうかまで、わたしにはわかんないけど、面白かったわー。
あと驚いたのが、警官@ゆいちぃ。
芝居がふつうだ!!
や、わたしの彼への評価(芝居)は、新公アンドレで止まってて。プロとして舞台で発声することもすらままならなかった、あのものすげー姿しか、おぼえてなくてな!
超スタイルとダンスの人認識で、芝居はノーカウントというか、「なかったこと」にしていたのよ。いちおー歌「劇」団なんだから、彼の芝居は「観なかった」「うん、わたしはなにも観てない」てな、記憶の封じ込め方してた。
や、彼には他に魅力があるのだから、芝居が出来なくてもいい。トップスターになるとしたらあの芝居では物申したくなるだろうけど、そうじゃないなら別にいいじゃん。その芝居だって、あそこまでひどいと思ったのは「その公演で、男役としては最高位の役」をやったからであって、脇でひとこと声を発するだけの役なら、それほどなにも思わなかったろうし。役割大事。
てことで、オスカルをトップスターが演じる作品で、トップスターの相手役であるアンドレを演じた、超下級生なら仕方ないけどもう研6で主演より上級生でその学年ならふつーに芝居くらい出来なきゃおかしいんだけど、それでもこの実力ってことはそもそも役者に向いてない人なんでは?? と思っていた、ゆいちぃが。
ふつーに芝居してた!!
警官役、別に変じゃなかった。あのアンドレを知らなければ、なんの驚きも発見もないくらい、ふつーにふつーだった。
成長するんだね! うまくなるんだね!
男役10年って本当なんだね。つか、6年やってきてあの芝居だったのに、そっから4年でこれだけ変わる、って、やっぱ学年上がると担う役割も変わるし、得られる経験値が違うんだね。
や、感動しました。
ジェンヌさんってすごいな。
その時点でどうであっても、また違う姿を見せてくれるかもしれないんだから、「この人はこうだ」って決めつけちゃダメだ。
ありがとう、ゆいちぃ。
驚いたし、すっげーわくわくした。
脇をしめる実力者。@パパ・アイ・ラブ・ユー
2019年2月3日 タカラヅカ 『パパ・アイ・ラブ・ユー』のキャスティング、すごいね!
どの役もすごくはまってるし、キャラが濃い。
ひとりずつ、的確に仕事している。
あるべきものが、あるべき場所に。
すべてのギアが噛み合って、正しく機械が動いている。
その、気持ちよさってば。
主人公の妻・ローズマリー@ららちゃんの美女力に乾杯。
騒動の外側にいるため、出番自体は多くない。でも、出て来るだけで「タカラヅカだわ」と思える人形のような美しさ。
作品自体がタカラヅカらしくないことと、終始ドタバタして落ち着きのない舞台だからこそ、タカラヅカ力のある人が必要になる。
ららちゃんほんと、スタイルいいなあ。曲線が説得力。
でもって、うまいよな。
コメディは呼吸が難しいのに、ドタバタする力任せのギャグ担当ではないだけに、「ふつうに芝居している」感じで笑いを成り立たせているから、ほんとうまいんだなあ。
あと、ららちゃんの武器のひとつだと思っている、「強さ」がしっかり刻まれているから、この役がこんだけぴりりと存在するんだろう。
ラストのどんでん返しも、違和感ナイ。
医師ヒューバート@まりん。
予備知識なし、誰が出ているのかもわかっていなかったわたしは、まりん登場ではじめて「まりん出てるんだ」と思い、彼の出番の多さから「そういやポスターで2番目に大きく載っていたのってまりんだっけ」と思い至った。
そして、思ったわけだ。
まりん2番手の舞台ってどうよ??
これは専科公演だから、2番手も専科であっていい。間違ってない。
だがしかし、タカラヅカとしてまりん2番手の舞台ってどうなのよ。
過去のトド主演専科公演も、そりゃ2番手は専科だった。
だがこの場合の専科さんは、大御所というかほんとに押しも押されもしない本格専科さんか、あるいは言葉悪いけどスター専科くずれというか、新公主演済み美形スターだった。
まりんは本専科としては年若く、「大御所降臨」的な説得力に欠け、スター専科的な華やかさもない。
ふつうの公演にバイプレーヤーとして出演するのはいいが、公演2番手というのはチガウ気がした。
や、まりんがいい役者だということに異論はない。「まりんがいてくれて良かった」そう思った公演がどれほどあったか! 花組に疎かったころのわたしが最初に彼を認識した『NAKED CITY』以来ずっと、信頼している役者さんだ。
つか『NAKED CITY』ってもう15年も前なのか! ……早いなあ。
まりんへの好意や信頼とは別で、「タカラヅカの公演2番手がまりん」ってことだけに、首をかしげた。
や、だって、地味すぎるだろう。
いくらトド主演の専科公演だってさあ。もっとなんつーかこう、「華」になるジェンヌさんは必要じゃん?
いわゆるタカラヅカスターの華、トップ路線のスターさんの持つ「華」でもいいし、キャリアからくる知名度でもいい。
ミサノエールやエマさんは、その年輪の厚さが「華」に匹敵する強い存在感を持っている。バイプレーヤーではあるが、真ん中に立ってもライト負けしない個性的な役者さんだ。
だがまりん氏は、どうだろう。
専科として素晴らしい仕事をする人ではあるが、あくまでも脇というか、基本色に溶け込む芸風の人じゃないか……? ミサノエールやエマさんみたいに、場を乗っ取る勢いで個性を打ち出すタイプじゃないよな……?
脇としてとても信頼しているが、「2番手」という花形役をやるには、足りていない気がする。
そう考えるから、首をかしげたんだ。
結論として、まりんはやっぱりまりんで、「タカラヅカの2番手スター」ではなかった。
いつもの、脇でいい仕事をする専科さん、だった。
だがしかし。
観ているうちに、そんなことはどーでもよくなった。
タカラヅカだからとか、2番手だからとか、そういうことは関係なく、ヒューバート先生が、愛しかった。
この役を「路線スターのお勉強」として、93~95期のキラキラしいスターさんたちにやらせるのも、タカラヅカとしてはぜんぜんアリだと思うけど。
それはそれで、「タカラヅカのひとつのカタチ」になったとは思うけど。
今、まりんがいつものまりんのままやるのも、すごくイイ。
見るからに「論外」な「ぽっちゃり体型で変な髪型の残念な男」が、観ているうちにどんどんステキに思えてくるのよ!
男前だわ、ヒューバートせんせ。
まりんはほんと、いい役者だなあ……。
とにかくうまい。
散漫になりそうなとっちらかった空気を、なめらかな芝居ですっとまとめあげるのよ。
ショーの最中舞台に落ちた他人のアクセを、踊りながら自然に拾ってはけていくタカラジェンヌのように!
バイプレーヤーとして、受けの芝居を突き詰めてきた人ならではなんだろうな。
真ん中を生かすための芝居、舞台を支えるための芝居をしてきた人だからこそ、このすくい上げてまとめる役割がこうまでうまいんだ。
笑わせてもらいました、ありがとうありがとう。
どの役もすごくはまってるし、キャラが濃い。
ひとりずつ、的確に仕事している。
あるべきものが、あるべき場所に。
すべてのギアが噛み合って、正しく機械が動いている。
その、気持ちよさってば。
主人公の妻・ローズマリー@ららちゃんの美女力に乾杯。
騒動の外側にいるため、出番自体は多くない。でも、出て来るだけで「タカラヅカだわ」と思える人形のような美しさ。
作品自体がタカラヅカらしくないことと、終始ドタバタして落ち着きのない舞台だからこそ、タカラヅカ力のある人が必要になる。
ららちゃんほんと、スタイルいいなあ。曲線が説得力。
でもって、うまいよな。
コメディは呼吸が難しいのに、ドタバタする力任せのギャグ担当ではないだけに、「ふつうに芝居している」感じで笑いを成り立たせているから、ほんとうまいんだなあ。
あと、ららちゃんの武器のひとつだと思っている、「強さ」がしっかり刻まれているから、この役がこんだけぴりりと存在するんだろう。
ラストのどんでん返しも、違和感ナイ。
医師ヒューバート@まりん。
予備知識なし、誰が出ているのかもわかっていなかったわたしは、まりん登場ではじめて「まりん出てるんだ」と思い、彼の出番の多さから「そういやポスターで2番目に大きく載っていたのってまりんだっけ」と思い至った。
そして、思ったわけだ。
まりん2番手の舞台ってどうよ??
これは専科公演だから、2番手も専科であっていい。間違ってない。
だがしかし、タカラヅカとしてまりん2番手の舞台ってどうなのよ。
過去のトド主演専科公演も、そりゃ2番手は専科だった。
だがこの場合の専科さんは、大御所というかほんとに押しも押されもしない本格専科さんか、あるいは言葉悪いけどスター専科くずれというか、新公主演済み美形スターだった。
まりんは本専科としては年若く、「大御所降臨」的な説得力に欠け、スター専科的な華やかさもない。
ふつうの公演にバイプレーヤーとして出演するのはいいが、公演2番手というのはチガウ気がした。
や、まりんがいい役者だということに異論はない。「まりんがいてくれて良かった」そう思った公演がどれほどあったか! 花組に疎かったころのわたしが最初に彼を認識した『NAKED CITY』以来ずっと、信頼している役者さんだ。
つか『NAKED CITY』ってもう15年も前なのか! ……早いなあ。
まりんへの好意や信頼とは別で、「タカラヅカの公演2番手がまりん」ってことだけに、首をかしげた。
や、だって、地味すぎるだろう。
いくらトド主演の専科公演だってさあ。もっとなんつーかこう、「華」になるジェンヌさんは必要じゃん?
いわゆるタカラヅカスターの華、トップ路線のスターさんの持つ「華」でもいいし、キャリアからくる知名度でもいい。
ミサノエールやエマさんは、その年輪の厚さが「華」に匹敵する強い存在感を持っている。バイプレーヤーではあるが、真ん中に立ってもライト負けしない個性的な役者さんだ。
だがまりん氏は、どうだろう。
専科として素晴らしい仕事をする人ではあるが、あくまでも脇というか、基本色に溶け込む芸風の人じゃないか……? ミサノエールやエマさんみたいに、場を乗っ取る勢いで個性を打ち出すタイプじゃないよな……?
脇としてとても信頼しているが、「2番手」という花形役をやるには、足りていない気がする。
そう考えるから、首をかしげたんだ。
結論として、まりんはやっぱりまりんで、「タカラヅカの2番手スター」ではなかった。
いつもの、脇でいい仕事をする専科さん、だった。
だがしかし。
観ているうちに、そんなことはどーでもよくなった。
タカラヅカだからとか、2番手だからとか、そういうことは関係なく、ヒューバート先生が、愛しかった。
この役を「路線スターのお勉強」として、93~95期のキラキラしいスターさんたちにやらせるのも、タカラヅカとしてはぜんぜんアリだと思うけど。
それはそれで、「タカラヅカのひとつのカタチ」になったとは思うけど。
今、まりんがいつものまりんのままやるのも、すごくイイ。
見るからに「論外」な「ぽっちゃり体型で変な髪型の残念な男」が、観ているうちにどんどんステキに思えてくるのよ!
男前だわ、ヒューバートせんせ。
まりんはほんと、いい役者だなあ……。
とにかくうまい。
散漫になりそうなとっちらかった空気を、なめらかな芝居ですっとまとめあげるのよ。
ショーの最中舞台に落ちた他人のアクセを、踊りながら自然に拾ってはけていくタカラジェンヌのように!
バイプレーヤーとして、受けの芝居を突き詰めてきた人ならではなんだろうな。
真ん中を生かすための芝居、舞台を支えるための芝居をしてきた人だからこそ、このすくい上げてまとめる役割がこうまでうまいんだ。
笑わせてもらいました、ありがとうありがとう。
ラヴィック先生だった人。@パパ・アイ・ラブ・ユー
2019年2月2日 タカラヅカ2019年2月2日 博多座宙組『黒い瞳』『VIVA! FESTA! in HAKATA』初日
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『パパ・アイ・ラブ・ユー』初日観劇。
どんな話なのか、どんな役なのか、なにひとつ知らないまま席に着いた。あらすじすら読んでない。
トド様主演でバウホール公演だ、どんな話でどんな役でも「観る」ことは決まっている。
だからナニも知らない。
そしたらもう、タカラヅカ史上、最低ランクのひどい作品と役だった。
や、「スミレコードぶっちぎり」という意味に置いて(笑)。
イシダせんせに「タカラヅカ史上、最低ランクのひどい作品ですね、スミレコード的に!」と言ったらきっと、喜ばれちゃうんだろうな。狙ってやってると思うから。うーむ、策にはまってるわ。
トド様演じる主人公は、痛風でイボ痔で、お尻突き出しちゃうような、そんな役。
二枚目とか、そもそもタカラジェンヌであるとか。
そんなことを打ち捨てたかのような、お下劣ギャグを全身全霊をあげて披露。
デーヴィッド@トド様を観ながら、わたしふと、思ったんだ。
この人、ラヴィック先生だったんだよな。
同じ、エリート医師の役で。
ついこの間も医師やってた。
スーツにネクタイで。
美しい顔で。
なのに、今。
イボ痔でカンチョーで牧師で女装で。
なんか、泣けてきた。
マジで。
顔くしゃくしゃにして笑っているトド様見ながら、泣きそうだった。
好きだわ。
わたし、この人めっちゃ好きだわ。
ラヴィックやっていたあの深刻な美形が、このアホみたいなお笑い役やってんのよ。
活き活きと。
体当たりで。
それこそ退路はナイ的な、前へ進まなきゃ溺れる人みたいな、ある意味悲壮感すら滲ませて。
愛しいわ。
永遠に二枚目だけだって、出来る立場の人じゃん。
なのに、よりによってこんな役やってんのよ。スネ出したり女装したりしてんのよ。バカ丸出しにイボ痔とか言ってんのよ。
もー、愛し過ぎるわ。
役者ってすごい。
おもしろい。
トド様いいわ、好きだわ。
わたしの大好きなラヴィック。
そのラヴィックだった人が、アホアホ役やってるのがもう、愛しくて愛しくてたまらん。
胸がきゅーんとして、泣きそうになった。
なにコレ、ギャップ萌え?(笑)
この愛しさと出会えただけでも、観て良かったよ、『パパ・アイ・ラブ・ユー』。
トド様も、他の出演者も最高。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『パパ・アイ・ラブ・ユー』初日観劇。
どんな話なのか、どんな役なのか、なにひとつ知らないまま席に着いた。あらすじすら読んでない。
トド様主演でバウホール公演だ、どんな話でどんな役でも「観る」ことは決まっている。
だからナニも知らない。
そしたらもう、タカラヅカ史上、最低ランクのひどい作品と役だった。
や、「スミレコードぶっちぎり」という意味に置いて(笑)。
イシダせんせに「タカラヅカ史上、最低ランクのひどい作品ですね、スミレコード的に!」と言ったらきっと、喜ばれちゃうんだろうな。狙ってやってると思うから。うーむ、策にはまってるわ。
トド様演じる主人公は、痛風でイボ痔で、お尻突き出しちゃうような、そんな役。
二枚目とか、そもそもタカラジェンヌであるとか。
そんなことを打ち捨てたかのような、お下劣ギャグを全身全霊をあげて披露。
デーヴィッド@トド様を観ながら、わたしふと、思ったんだ。
この人、ラヴィック先生だったんだよな。
同じ、エリート医師の役で。
ついこの間も医師やってた。
スーツにネクタイで。
美しい顔で。
なのに、今。
イボ痔でカンチョーで牧師で女装で。
なんか、泣けてきた。
マジで。
顔くしゃくしゃにして笑っているトド様見ながら、泣きそうだった。
好きだわ。
わたし、この人めっちゃ好きだわ。
ラヴィックやっていたあの深刻な美形が、このアホみたいなお笑い役やってんのよ。
活き活きと。
体当たりで。
それこそ退路はナイ的な、前へ進まなきゃ溺れる人みたいな、ある意味悲壮感すら滲ませて。
愛しいわ。
永遠に二枚目だけだって、出来る立場の人じゃん。
なのに、よりによってこんな役やってんのよ。スネ出したり女装したりしてんのよ。バカ丸出しにイボ痔とか言ってんのよ。
もー、愛し過ぎるわ。
役者ってすごい。
おもしろい。
トド様いいわ、好きだわ。
わたしの大好きなラヴィック。
そのラヴィックだった人が、アホアホ役やってるのがもう、愛しくて愛しくてたまらん。
胸がきゅーんとして、泣きそうになった。
なにコレ、ギャップ萌え?(笑)
この愛しさと出会えただけでも、観て良かったよ、『パパ・アイ・ラブ・ユー』。
トド様も、他の出演者も最高。
どうしようもないセンスの違いを超えて。@パパ・アイ・ラブ・ユー
2019年2月1日 タカラヅカ わたしは笑いのツボが、ひとさまより少ないのだと思う。
笑わせるためにやってるんだろうな、と思える演出を、ちっとも笑えないことが多々ある。
ふつうの知性とふつうの判断力があれば、こうはしない、ありえない、ことをされると、笑えない。
ふつうの人は、手でペンを持って文字を書く。主人公ももちろんそうしていた。でも突然声をかけられた主人公は、驚きのあまり足の指にペンを挟んで文字を書こうと悪戦苦闘しはじめた……! 足でペンを持つだけでも大変なのに、文字を書くって……! すごくおかしなポーズだし、苦労してもうまく書けないし、なんて滑稽なの……!
笑える姿かもしれないけど、そこに整合性も必要性もない。
なんでびっくりしたからって、足でペンを持つの?? ふつうの人は、どんだけ驚いても足でペンを持つことはしない。
ただ「滑稽な姿で笑わせるため」だけに、ありえないことをさせた。……てな。
わたしは、こういう「作者の都合で登場人物の知性を壊す」ことを「面白い」と思えない。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』の主人公デーヴィッド@トド様は、一世一代の晴れ舞台を前にトラブルに見舞われ、誤魔化すために嘘に嘘を重ねる。それによって巻き起こる騒動を笑う物語……なんだけど、登場人物たちの言動が「ありえねー(溜息)」の連続で、心がどんどん冷めていく。
ふつーの知性と判断力があれば、ソレは絶対しない、ことばかりするんだ。
いくらあわてても、ソレはしない。いくら咄嗟の嘘でも、もっとまともなことを言う。
子どもでもつかないわけのわからない嘘や、大袈裟なアクション。
「笑い」にはリアリティが必要だよなあ。「あるある!」と思わせてくれないと、笑えないなあ。「あまりに驚いたので、つい足の指でペンを握ってしまいました」並に「ありえない」ことをされてもなあ。
バカしかいないのか、この世界。それも、「笑わせるために、わざとサル程度の知能なんです」的なバカ・オンパレードはナイわー、つらいわー。
その上、イシダせんせのトレードマークである、下ネタギャグ、セクハラギャグてんこ盛り。
ちゃんと楽しんではいるんだけど、「センスが合わない」違和感を、ひしひしと感じていた。
……の、だけど。
面白かった。
あちこちドン引きしていたし、ツボに合わない、萎えでしかないギャグセンスに閉口していた。
それでも。
おもしろいわ、このプロット。
ストーリー自体はシンプルなんだけど、それの見せ方と組み立て方がうまい。
たたみ掛けられていくうちに、どんどん笑えるようになってきた。
ツボやセンスの好みを超えて、めっちゃ楽しくなった。
手放しで好きにはなれない。残念ながら。「イボ痔!」で笑う趣味はナイ。
そんなマイナス点をたくさん抱えながらも、面白い。
笑いツボが少なくて、滅多なことでは笑わないわたしが、他の観客と一緒に笑うことが出来た。
予備知識も先入観もなく観ているわたしは、この物語がどこへ着地するのかわからない。
主人公はひどい男だけど、主人公である以上憎めないし、わたしの視点は彼にあるのだから、彼に不幸になって欲しくない。
主人公デーヴィッドが、人生のかかった大事なときに邪魔をされて四苦八苦する話で、それはすべて身から出たサビ、自業自得なんだけど、主人公を視点とする以上、彼と一緒になって「主人公の身に降りかかる災難」を振り払うためにハラハラドキドキする。
間違っているのはデーヴィッドなんだから、不幸になればいい。とは思わない。
そもそもわたしは、「たくさんの人が準備をしてきたイベントを、個人の都合で台無しにする」話がキライだ。
マンガでもドラマでもよくあるよね、「意に沿わないイベントを行う予定だった主人公が、土壇場になって『自分に嘘はつけない、こんな気持ちのままだとみんなに失礼だ』とか言い出して、イベント自体ぶち壊す」やつ。いや、みんなで作ってきたイベントぶち壊す方が失礼だってば! あんたひとりの心が痛むくらい、どーでもいいって!
だから、デーヴィッドが悪いヤツだ、てことは置いておいて、彼のために集まった人々の時間と誠意が無駄になる結末は嫌だった。デーヴィッドが不幸に終わったとしても、イベントに集まった罪なき人々は幸せにしてくれ。
ひたすら、「講演がどうなるのか」が気がかりだった。
舞台上に現れない、台詞で語られるだけの存在だから、ひどい扱いで終わる可能性大。実際、待たされまくって、ひどいことになってるみたいだし。
それが、登場人物すべて丸く収まり、イベントの観客たちまで誰ひとり不幸になってない!
すごーい! 気持ちいい!
唯一、デーヴィッドだけが、どんでん返しの苦いラストを得る、それも含めて気持ちのいいハッピーエンドだ。
2幕の快走っぷりは、実に気持ちよかった。
どんどん加速が付いて、周りの風景がびゅんびゅん後ろへ流れていく感じ。
あとになればなるほど面白い。
いやはや、楽しかった。
1幕はわりと引いてたのに。「うわー……(ドン引き)」とかも、あちこちあったのに。
途中から、それら投げ捨てて、とにかく楽しかった。
キャスティングも最高だ。
笑わせるためにやってるんだろうな、と思える演出を、ちっとも笑えないことが多々ある。
ふつうの知性とふつうの判断力があれば、こうはしない、ありえない、ことをされると、笑えない。
ふつうの人は、手でペンを持って文字を書く。主人公ももちろんそうしていた。でも突然声をかけられた主人公は、驚きのあまり足の指にペンを挟んで文字を書こうと悪戦苦闘しはじめた……! 足でペンを持つだけでも大変なのに、文字を書くって……! すごくおかしなポーズだし、苦労してもうまく書けないし、なんて滑稽なの……!
笑える姿かもしれないけど、そこに整合性も必要性もない。
なんでびっくりしたからって、足でペンを持つの?? ふつうの人は、どんだけ驚いても足でペンを持つことはしない。
ただ「滑稽な姿で笑わせるため」だけに、ありえないことをさせた。……てな。
わたしは、こういう「作者の都合で登場人物の知性を壊す」ことを「面白い」と思えない。
『パパ・アイ・ラブ・ユー』の主人公デーヴィッド@トド様は、一世一代の晴れ舞台を前にトラブルに見舞われ、誤魔化すために嘘に嘘を重ねる。それによって巻き起こる騒動を笑う物語……なんだけど、登場人物たちの言動が「ありえねー(溜息)」の連続で、心がどんどん冷めていく。
ふつーの知性と判断力があれば、ソレは絶対しない、ことばかりするんだ。
いくらあわてても、ソレはしない。いくら咄嗟の嘘でも、もっとまともなことを言う。
子どもでもつかないわけのわからない嘘や、大袈裟なアクション。
「笑い」にはリアリティが必要だよなあ。「あるある!」と思わせてくれないと、笑えないなあ。「あまりに驚いたので、つい足の指でペンを握ってしまいました」並に「ありえない」ことをされてもなあ。
バカしかいないのか、この世界。それも、「笑わせるために、わざとサル程度の知能なんです」的なバカ・オンパレードはナイわー、つらいわー。
その上、イシダせんせのトレードマークである、下ネタギャグ、セクハラギャグてんこ盛り。
ちゃんと楽しんではいるんだけど、「センスが合わない」違和感を、ひしひしと感じていた。
……の、だけど。
面白かった。
あちこちドン引きしていたし、ツボに合わない、萎えでしかないギャグセンスに閉口していた。
それでも。
おもしろいわ、このプロット。
ストーリー自体はシンプルなんだけど、それの見せ方と組み立て方がうまい。
たたみ掛けられていくうちに、どんどん笑えるようになってきた。
ツボやセンスの好みを超えて、めっちゃ楽しくなった。
手放しで好きにはなれない。残念ながら。「イボ痔!」で笑う趣味はナイ。
そんなマイナス点をたくさん抱えながらも、面白い。
笑いツボが少なくて、滅多なことでは笑わないわたしが、他の観客と一緒に笑うことが出来た。
予備知識も先入観もなく観ているわたしは、この物語がどこへ着地するのかわからない。
主人公はひどい男だけど、主人公である以上憎めないし、わたしの視点は彼にあるのだから、彼に不幸になって欲しくない。
主人公デーヴィッドが、人生のかかった大事なときに邪魔をされて四苦八苦する話で、それはすべて身から出たサビ、自業自得なんだけど、主人公を視点とする以上、彼と一緒になって「主人公の身に降りかかる災難」を振り払うためにハラハラドキドキする。
間違っているのはデーヴィッドなんだから、不幸になればいい。とは思わない。
そもそもわたしは、「たくさんの人が準備をしてきたイベントを、個人の都合で台無しにする」話がキライだ。
マンガでもドラマでもよくあるよね、「意に沿わないイベントを行う予定だった主人公が、土壇場になって『自分に嘘はつけない、こんな気持ちのままだとみんなに失礼だ』とか言い出して、イベント自体ぶち壊す」やつ。いや、みんなで作ってきたイベントぶち壊す方が失礼だってば! あんたひとりの心が痛むくらい、どーでもいいって!
だから、デーヴィッドが悪いヤツだ、てことは置いておいて、彼のために集まった人々の時間と誠意が無駄になる結末は嫌だった。デーヴィッドが不幸に終わったとしても、イベントに集まった罪なき人々は幸せにしてくれ。
ひたすら、「講演がどうなるのか」が気がかりだった。
舞台上に現れない、台詞で語られるだけの存在だから、ひどい扱いで終わる可能性大。実際、待たされまくって、ひどいことになってるみたいだし。
それが、登場人物すべて丸く収まり、イベントの観客たちまで誰ひとり不幸になってない!
すごーい! 気持ちいい!
唯一、デーヴィッドだけが、どんでん返しの苦いラストを得る、それも含めて気持ちのいいハッピーエンドだ。
2幕の快走っぷりは、実に気持ちよかった。
どんどん加速が付いて、周りの風景がびゅんびゅん後ろへ流れていく感じ。
あとになればなるほど面白い。
いやはや、楽しかった。
1幕はわりと引いてたのに。「うわー……(ドン引き)」とかも、あちこちあったのに。
途中から、それら投げ捨てて、とにかく楽しかった。
キャスティングも最高だ。
センスの違いはどうしようもない。@パパ・アイ・ラブ・ユー
2019年1月31日 タカラヅカ2019年1月31日 バウ専科『パパ・アイ・ラブ・ユー』初日
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『パパ・アイ・ラブ・ユー』初日観劇。
イシダせんせとは、笑いのツボが乖離していることが多く、笑えずに途方に暮れることがある。
たとえばわたしは、「イボ痔」という単語で笑えない。
作中で嘘に嘘を重ねる主人公が、口から出任せを言う。それが「痛風でイボ痔の患者」。
痛風だけでも別に構わないと思うけど、わざわざ「イボ痔」を強調する。
わたしは、「うわあ、嫌なセンスだ」と引く。
ここで語られる「イボ痔」は病名ではなく、ただの「笑わせるための、蔑称」として使われるんだ。
観客は「イボ痔」という単語に反応して笑う。
イボ痔とは恥ずかしい、笑える病気だから、「よりによってイボ痔かよ」と盛大に草を生やしていい、という認識で使われている。
「病気を笑いのネタにするなんて、ほんとうにその病気で苦しんでいる人が見たら、どう思うか考えないの?! 非人道的な脚本だわ!!」とは別に、思ってない。や、病名を蔑称として利用する以上、そう非難されても仕方ないと思うし、そういう意味でも「やめておけよ」と思うけど、そこで過剰反応しているわけじゃない。
笑いを作るための手法として、「キライだ」と思うだけだ。
笑わせるために、ただそれだけのために、「イボ痔」を連発する。
その安直さがキライ。
「イボ痔」でも「カンチョー」でも「うんこ」でも、シモを連想させる言葉を「面白い」と思うセンスが、わたしの好みとはかけ離れている。
趣味の問題っすよ。
大きな注射器を持って「カンチョーしてやる!!」と追いかけてくるナース、というネタを、面白いと思えないように。
カンチョーってそんな面白いか?
素で首をかしげるわ。
下品だから嫌だ、というよりも、「そんな簡単な方法で笑いを取ろうとする品性が嫌」って感じかなあ。
谷せんせの「皆殺し」と同じだと思うの。
人が死ぬと、観客は泣くじゃん? どんだけ整合性も必要性もなくても、無残に登場人物が死ぬと、観客は泣く。
泣いたからって、「感動作」「名作」かは、別よね。人が死ぬから泣く、のはただの条件反射。
それと同じだと思う。「イボ痔」も「カンチョー」も。
整合性も必要性もなくても、とにかく「イボ痔!」とか「カンチョー!!」とか言えば、笑う人がいるの。それって条件反射じゃない? イボ痔も浣腸も、病名や医療行為であって、本来笑う言葉ではないのに、反応するわけだから。
とりあえず皆殺ししとくか、とりあえずシモ関係の単語入れとくか、それで観客大泣き、大爆笑、苦労してプロットだの演出だの工夫する必要なし、簡単簡単。
……的な、嫌さ。
イシダ作品には、そういう「センスの相容れなさ」が満ちている。
男子脳ギャグがダメなのかな。「イボ痔」が面白いのって、「ともだちんこ」に喜ぶ男子小学生に通ずるモノがあると思う。わたし、それ系ダメなんよ……。
さらに、タカラジェンヌという、清く正しく美しい女性たちに、あえて下ネタを言わせ、下品なポーズを取らせることに面白味を感じているんだろうな、と思えるところがまた、ドン引きポイント。
「イボ痔」でお尻を突き出すポーズを、若い女性にやらせることが、楽しいんだろうな。楽しいと思ってるから、やらせてるんだよな。……うわー……引く……。(はっ。トド様はもう「若い」に該当しないか……い、いやその、フェアリーだから、うん)
「イボ痔」も「カンチョー」も原作にそのまま書いてあるのかしら。イギリスでも「イボ痔」は「笑える病気」「笑っていい病気」だから?
そして、原作を一字一句変えてはならないという契約なのかしら。
それなら仕方ないけど。
原作は名脚本らしいし、シモ単語を声高に繰り返すことで笑いを取る手法を使っている可能性は、たしかにある。
「イボ痔」という単語が出るたびに笑う人は一定数いるのだから、手法として使うこと自体は間違ってない。
ほんと、趣味の問題。
わたしなら「イボ痔」なしでも、なにか他のことで笑わせる努力をするけどな。「カンチョー!!」なしで笑わせたいと思うけどな。
好みの相違なので、仕方ない。
あちこち相容れないセンスにドン引きしつつ、プロットの面白さに引き込まれた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『パパ・アイ・ラブ・ユー』初日観劇。
イシダせんせとは、笑いのツボが乖離していることが多く、笑えずに途方に暮れることがある。
たとえばわたしは、「イボ痔」という単語で笑えない。
作中で嘘に嘘を重ねる主人公が、口から出任せを言う。それが「痛風でイボ痔の患者」。
痛風だけでも別に構わないと思うけど、わざわざ「イボ痔」を強調する。
わたしは、「うわあ、嫌なセンスだ」と引く。
ここで語られる「イボ痔」は病名ではなく、ただの「笑わせるための、蔑称」として使われるんだ。
観客は「イボ痔」という単語に反応して笑う。
イボ痔とは恥ずかしい、笑える病気だから、「よりによってイボ痔かよ」と盛大に草を生やしていい、という認識で使われている。
「病気を笑いのネタにするなんて、ほんとうにその病気で苦しんでいる人が見たら、どう思うか考えないの?! 非人道的な脚本だわ!!」とは別に、思ってない。や、病名を蔑称として利用する以上、そう非難されても仕方ないと思うし、そういう意味でも「やめておけよ」と思うけど、そこで過剰反応しているわけじゃない。
笑いを作るための手法として、「キライだ」と思うだけだ。
笑わせるために、ただそれだけのために、「イボ痔」を連発する。
その安直さがキライ。
「イボ痔」でも「カンチョー」でも「うんこ」でも、シモを連想させる言葉を「面白い」と思うセンスが、わたしの好みとはかけ離れている。
趣味の問題っすよ。
大きな注射器を持って「カンチョーしてやる!!」と追いかけてくるナース、というネタを、面白いと思えないように。
カンチョーってそんな面白いか?
素で首をかしげるわ。
下品だから嫌だ、というよりも、「そんな簡単な方法で笑いを取ろうとする品性が嫌」って感じかなあ。
谷せんせの「皆殺し」と同じだと思うの。
人が死ぬと、観客は泣くじゃん? どんだけ整合性も必要性もなくても、無残に登場人物が死ぬと、観客は泣く。
泣いたからって、「感動作」「名作」かは、別よね。人が死ぬから泣く、のはただの条件反射。
それと同じだと思う。「イボ痔」も「カンチョー」も。
整合性も必要性もなくても、とにかく「イボ痔!」とか「カンチョー!!」とか言えば、笑う人がいるの。それって条件反射じゃない? イボ痔も浣腸も、病名や医療行為であって、本来笑う言葉ではないのに、反応するわけだから。
とりあえず皆殺ししとくか、とりあえずシモ関係の単語入れとくか、それで観客大泣き、大爆笑、苦労してプロットだの演出だの工夫する必要なし、簡単簡単。
……的な、嫌さ。
イシダ作品には、そういう「センスの相容れなさ」が満ちている。
男子脳ギャグがダメなのかな。「イボ痔」が面白いのって、「ともだちんこ」に喜ぶ男子小学生に通ずるモノがあると思う。わたし、それ系ダメなんよ……。
さらに、タカラジェンヌという、清く正しく美しい女性たちに、あえて下ネタを言わせ、下品なポーズを取らせることに面白味を感じているんだろうな、と思えるところがまた、ドン引きポイント。
「イボ痔」でお尻を突き出すポーズを、若い女性にやらせることが、楽しいんだろうな。楽しいと思ってるから、やらせてるんだよな。……うわー……引く……。(はっ。トド様はもう「若い」に該当しないか……い、いやその、フェアリーだから、うん)
「イボ痔」も「カンチョー」も原作にそのまま書いてあるのかしら。イギリスでも「イボ痔」は「笑える病気」「笑っていい病気」だから?
そして、原作を一字一句変えてはならないという契約なのかしら。
それなら仕方ないけど。
原作は名脚本らしいし、シモ単語を声高に繰り返すことで笑いを取る手法を使っている可能性は、たしかにある。
「イボ痔」という単語が出るたびに笑う人は一定数いるのだから、手法として使うこと自体は間違ってない。
ほんと、趣味の問題。
わたしなら「イボ痔」なしでも、なにか他のことで笑わせる努力をするけどな。「カンチョー!!」なしで笑わせたいと思うけどな。
好みの相違なので、仕方ない。
あちこち相容れないセンスにドン引きしつつ、プロットの面白さに引き込まれた。