ダイスキ。@うたかたの恋/エンター・ザ・レビュー
2006年11月4日 タカラヅカ 春野寿美礼が、好きだ。
花組全国ツアー『うたかたの恋』『エンター・ザ・レビュー』初日。
1枚もチケットを持たずに梅芸へ行きましたが、無事に初日を観ることができました。サバキGETの達人nanaタンありがとう。わたしも夜公演は自力でサバキGETしました。……執念?(笑)
『うたかた』は宙組静岡公演以来っす。たかちゃんルドルフと花ちゃんマリーを観に、はるばる旅をしたのだった。あれから何年経つんだ?
名作だとは思うけれど、古いことだけは、否めない。『あかねさす紫の花』でも痛感したけど、現代感覚で改稿して欲しいと思う。
が。
好きな人がルドルフ役だと、こんなにもたのしい作品だったのか。
や、あたしゃたかちゃんファンで、たかちゃんのために『うたかた』観たのはたしかだから、キャラクタのハマり具合のちがいもあるのかもしれない。
30過ぎのいい大人が、ぼけぼけしていたせいで社会的地位が危うくなり、障害に立ち向かうことなくとっとと10代の少女を道連れに自殺する話。
女房持ちの30男が女子高生だまくらかして心中、って、犯罪だよそりゃ。そりゃ親も「末代までの恥!」と思うでしょうよ。
現代感覚でみるとルドルフ皇太子っつーのは、ほんとにどーしよーもない男だ。あんな政治劇にもならないまぬけな話で失脚させられてさぁ。ありえねー。まあこのへん、脚本が古すぎるんだけど。
とゆーストーリーラインはともかくとして。
ルドルフ@オサ様に、泣かされっぱなしでした。
脚本上はなーんにもしていない、有能にも描かれていない、ただの色ボケ負け犬男でしかないのに、ルドルフが、かわいそうなの!!
彼が孤独であることがわかるの。
台詞の説明があるだけで、具体的になにが表現されているわけでもないのに、彼が有能で高貴で、そして心に寂寥を抱いた孤高の貴公子だとわかるのっ!!
彼が微笑んだり憤ったりかなしんだりする、ただそれだけのことに、泣けてくるの。
マリーになって「気の毒な方」と、抱きしめてあげたくなるの!!
『うたかたの恋』って、ルドルフって、こーゆーことなのか!
ただ立っているだけで、そこにいるだけで、彼が心に癒しようのない傷を抱えていることがわかるの。
それがせつないの。
泣けてくるの。
そんなふうに、わらわないで。
きずだらけのこころで、やさしくわらわないで。
愛しくて愛しくて、涙が止まらなくなる。
……えーと。
わたしがオサ様好きだからですか?
わたしが、痛いオサファンで、盲目だからそう見えちゃうだけですか?
かなしいときに微笑むあの人が、愛しくて。せつなくて。
そんなあの人が、たったひとつのぞんだ恋、あの人を癒すことのできるマリーという少女を見つめる瞳が、あまりにやさしくて。
ルドルフは他の女ともいろいろなさってますが、マリーに対するときと、あきらかにチガウのね。他の誰が相手でも、心に壁が見えるの。マリーに対してだけ、心を見せるの。
あああ、ダイスキだ。
どうしよう。こんなにこんなに、好き過ぎて。
『エンレビ』でもまた、魅力炸裂してますから。
てゆーか。
エトワール様が美女だったんですが。
大劇・東宝・博多と観てきてますが、女装してわざとらしく「ハァ〜〜ン」とやっていた、あのエトワール様は、お笑い認識だったよね? 本人も「笑いなさい♪」つってオカマ意識ばりばりでやってたよねえ?
衣装もカツラも、なにもかもちがいました。
黒尽くめの、大人の美女。
ええええ?!
本気で「美女」です。
どよめく客席。
イメージは「黒蜥蜴」。妖艶かつ知的、神秘的な美女。
オ、オサ様?!!
豊かなアルトで色っぽく歌いながら客席降り。
いやぁもお、なにをやってくれるやら。
あとの出番はこれまで通り。男役・春野寿美礼。彩音ちゃんとの並びが微笑ましくも美しい。冴え渡る歌声も健在。
それにしたってわたし、『エンレビ』はほんと、見飽きるくらい観ているんだ。3都市追いかけたわけだからな。
そして。
何故ここに、リュドヴィークがいないの?
そのことが、せつなかった。
『エンレビ』の冒頭、黒燕尾のリュドヴィークが階段の真ん中で微笑んでいる……そんな幻覚に囚われ、惑乱する。それが『エンレビ』だったんだよ。
リュドヴィークが好き。
リュドヴィークに会いたい。
そうなんだ。ルドルフは、リュドに似ているんだよ。孤独なあの人に似ているの。別人なんだけどね。
春野寿美礼という人の、根っこの部分なのかな。
孤独に微笑むひと。
傷だらけの心で、微笑む人。
なんかもう、観ているこっちがボロボロだ。
オペラグラス固定で寿美礼様しか見ていない状態。酸欠起こしそう。
そーしてついにフィナーレ。
オサ様、マイク忘れて出てくるし。
羽根背負って出てくる、最後の最後ですよ。
マイク忘れるなんて、ありえない(笑)。
なのに歌声、聞こえるし。
わたし、1階後方にいたんですよ。なのにふつーに声届くの。
オサ様、歌い出しの一瞬で、「しまった!」ってカオしたの。マイクないことがわかったのな。
で、次の瞬間にはふつーのカオして、歌い出したよ。
3階席まである巨大な劇場だよ?
ふつーに声、届かせるのかよ?!!
わーん、オサ様〜〜っ。
テレビカメラも入ってるのに、マイクなしで挨拶するのかと思いきや、カーテンコールの幕が開くのが遅く、その間にマイクをつけた模様(笑)。
テレ隠し・誤魔化し笑いのオサ様がかわいい。
思いがけず、マイクなしの生声で歌を聴けた……じーん……。
最後の最後まで、やってくれる。
ああもお。
なにしろわたし、この公演のチケットぜんぜんなくて。
そして梅芸は超チケ難で。
ずらりと並んだサバキ待ちの人たちの中、夜公演のサバキをGETしたときは、興奮のあまり貧血起こしそうだった。しばらくへたりこんで動けなかったもん。
もういちど、オサ様に会える。
ルドルフに会える。
エトワール様に会える。
そう思ったら泣けてきた。落ち着けわたし。
や、結局夜公演は観なかったのだけど。
チケットなくて一度も観られないとヘコんでいる友だちのキティちゃんに譲っちゃったよ……。
オサ様、すごいステキだったから、オサメイトには観てほしかったし。わたし、取り乱しすぎてちと自分でもヤヴァかったし(笑)。
観ていない友だちにオサ様のステキさを語るより、一緒に語り合う方がステキだよね。今度思い存分、オサ様のすばらしさを語り合おうよ、友よ!(笑)
明日もサバキ待ちに行ってきます。
観られなくてヘコんでいる可能性大。そして、「どーしてひとに譲ったりしたんだっ」と心醜く本日の行動を後悔している可能性も、ゼロではない(笑)。
広島か……やはり広島まで追いかけるしかないのか?
花組全国ツアー『うたかたの恋』『エンター・ザ・レビュー』初日。
1枚もチケットを持たずに梅芸へ行きましたが、無事に初日を観ることができました。サバキGETの達人nanaタンありがとう。わたしも夜公演は自力でサバキGETしました。……執念?(笑)
『うたかた』は宙組静岡公演以来っす。たかちゃんルドルフと花ちゃんマリーを観に、はるばる旅をしたのだった。あれから何年経つんだ?
名作だとは思うけれど、古いことだけは、否めない。『あかねさす紫の花』でも痛感したけど、現代感覚で改稿して欲しいと思う。
が。
好きな人がルドルフ役だと、こんなにもたのしい作品だったのか。
や、あたしゃたかちゃんファンで、たかちゃんのために『うたかた』観たのはたしかだから、キャラクタのハマり具合のちがいもあるのかもしれない。
30過ぎのいい大人が、ぼけぼけしていたせいで社会的地位が危うくなり、障害に立ち向かうことなくとっとと10代の少女を道連れに自殺する話。
女房持ちの30男が女子高生だまくらかして心中、って、犯罪だよそりゃ。そりゃ親も「末代までの恥!」と思うでしょうよ。
現代感覚でみるとルドルフ皇太子っつーのは、ほんとにどーしよーもない男だ。あんな政治劇にもならないまぬけな話で失脚させられてさぁ。ありえねー。まあこのへん、脚本が古すぎるんだけど。
とゆーストーリーラインはともかくとして。
ルドルフ@オサ様に、泣かされっぱなしでした。
脚本上はなーんにもしていない、有能にも描かれていない、ただの色ボケ負け犬男でしかないのに、ルドルフが、かわいそうなの!!
彼が孤独であることがわかるの。
台詞の説明があるだけで、具体的になにが表現されているわけでもないのに、彼が有能で高貴で、そして心に寂寥を抱いた孤高の貴公子だとわかるのっ!!
彼が微笑んだり憤ったりかなしんだりする、ただそれだけのことに、泣けてくるの。
マリーになって「気の毒な方」と、抱きしめてあげたくなるの!!
『うたかたの恋』って、ルドルフって、こーゆーことなのか!
ただ立っているだけで、そこにいるだけで、彼が心に癒しようのない傷を抱えていることがわかるの。
それがせつないの。
泣けてくるの。
そんなふうに、わらわないで。
きずだらけのこころで、やさしくわらわないで。
愛しくて愛しくて、涙が止まらなくなる。
……えーと。
わたしがオサ様好きだからですか?
わたしが、痛いオサファンで、盲目だからそう見えちゃうだけですか?
かなしいときに微笑むあの人が、愛しくて。せつなくて。
そんなあの人が、たったひとつのぞんだ恋、あの人を癒すことのできるマリーという少女を見つめる瞳が、あまりにやさしくて。
ルドルフは他の女ともいろいろなさってますが、マリーに対するときと、あきらかにチガウのね。他の誰が相手でも、心に壁が見えるの。マリーに対してだけ、心を見せるの。
あああ、ダイスキだ。
どうしよう。こんなにこんなに、好き過ぎて。
『エンレビ』でもまた、魅力炸裂してますから。
てゆーか。
エトワール様が美女だったんですが。
大劇・東宝・博多と観てきてますが、女装してわざとらしく「ハァ〜〜ン」とやっていた、あのエトワール様は、お笑い認識だったよね? 本人も「笑いなさい♪」つってオカマ意識ばりばりでやってたよねえ?
衣装もカツラも、なにもかもちがいました。
黒尽くめの、大人の美女。
ええええ?!
本気で「美女」です。
どよめく客席。
イメージは「黒蜥蜴」。妖艶かつ知的、神秘的な美女。
オ、オサ様?!!
豊かなアルトで色っぽく歌いながら客席降り。
いやぁもお、なにをやってくれるやら。
あとの出番はこれまで通り。男役・春野寿美礼。彩音ちゃんとの並びが微笑ましくも美しい。冴え渡る歌声も健在。
それにしたってわたし、『エンレビ』はほんと、見飽きるくらい観ているんだ。3都市追いかけたわけだからな。
そして。
何故ここに、リュドヴィークがいないの?
そのことが、せつなかった。
『エンレビ』の冒頭、黒燕尾のリュドヴィークが階段の真ん中で微笑んでいる……そんな幻覚に囚われ、惑乱する。それが『エンレビ』だったんだよ。
リュドヴィークが好き。
リュドヴィークに会いたい。
そうなんだ。ルドルフは、リュドに似ているんだよ。孤独なあの人に似ているの。別人なんだけどね。
春野寿美礼という人の、根っこの部分なのかな。
孤独に微笑むひと。
傷だらけの心で、微笑む人。
なんかもう、観ているこっちがボロボロだ。
オペラグラス固定で寿美礼様しか見ていない状態。酸欠起こしそう。
そーしてついにフィナーレ。
オサ様、マイク忘れて出てくるし。
羽根背負って出てくる、最後の最後ですよ。
マイク忘れるなんて、ありえない(笑)。
なのに歌声、聞こえるし。
わたし、1階後方にいたんですよ。なのにふつーに声届くの。
オサ様、歌い出しの一瞬で、「しまった!」ってカオしたの。マイクないことがわかったのな。
で、次の瞬間にはふつーのカオして、歌い出したよ。
3階席まである巨大な劇場だよ?
ふつーに声、届かせるのかよ?!!
わーん、オサ様〜〜っ。
テレビカメラも入ってるのに、マイクなしで挨拶するのかと思いきや、カーテンコールの幕が開くのが遅く、その間にマイクをつけた模様(笑)。
テレ隠し・誤魔化し笑いのオサ様がかわいい。
思いがけず、マイクなしの生声で歌を聴けた……じーん……。
最後の最後まで、やってくれる。
ああもお。
なにしろわたし、この公演のチケットぜんぜんなくて。
そして梅芸は超チケ難で。
ずらりと並んだサバキ待ちの人たちの中、夜公演のサバキをGETしたときは、興奮のあまり貧血起こしそうだった。しばらくへたりこんで動けなかったもん。
もういちど、オサ様に会える。
ルドルフに会える。
エトワール様に会える。
そう思ったら泣けてきた。落ち着けわたし。
や、結局夜公演は観なかったのだけど。
チケットなくて一度も観られないとヘコんでいる友だちのキティちゃんに譲っちゃったよ……。
オサ様、すごいステキだったから、オサメイトには観てほしかったし。わたし、取り乱しすぎてちと自分でもヤヴァかったし(笑)。
観ていない友だちにオサ様のステキさを語るより、一緒に語り合う方がステキだよね。今度思い存分、オサ様のすばらしさを語り合おうよ、友よ!(笑)
明日もサバキ待ちに行ってきます。
観られなくてヘコんでいる可能性大。そして、「どーしてひとに譲ったりしたんだっ」と心醜く本日の行動を後悔している可能性も、ゼロではない(笑)。
広島か……やはり広島まで追いかけるしかないのか?