わずか4分の1、1月から3月までの「2009年 宝塚歌劇公演ラインアップ」が発表された。

 2008年分以降、どうやら劇団は3ヶ月おきに小出しにしか発表しないつもりらしい。
 2005年12月半ばに、丸1年後の2006年12月24日に千秋楽を迎えるコム姫の公演タイトルが『堕天使の涙』『タランテラ!』だとわかったことが、なつかしい……。
 2006年12月半ばに、丸1年後の2007年12月24日に千秋楽を迎えるオサ様の公演タイトルが『アデュー・マルセイユ』だとわかったことが、なつかしい……。
 

 タイトルといえば、星組のタイトルに別れを匂わせるものがあって、心穏やかではないです。
 『アデュー・マルセイユ』がそうであるように、サヨナラ関連の言葉をタイトルにする場合は、トップスターの退団公演であることが多い、から。
 タカラヅカの慣例で。

 このタカラヅカの慣例、つーのがなあ。
 創作者からすれば「タイトルに別れ関連の言葉は通常使ってはならない」なんて縛りは、ナンセンスだろうなあ。表現したいモノが別れだったら(主役とヒロインが別れて終わる物語なんか星の数ほどある)、それらしきタイトルだって付けたいだろうに、ヅカでは許されない。
 別れをテーマにすることが許されるのは、トップ退団時のみ。
 ……てのは、やっぱ変だと思うよー。

 変だとは思うが、タカラヅカはそういうところだから。

星組 『My dear New Orleans(マイ ディア ニューオリンズ)』−愛する我が街−(仮題)/『ア ビヤント』

 芝居ではなくショーで、別れの言葉をタイトルにするってのは、なかなかおもしろいと思うけれど。
 演出が藤井くんなので、愛情あふれるたのしいモノになることを期待。
 芝居は景子せんせなので、きっと美しいでしょう。……ちなみにわたしは、『イカロス』がダメだったクチなので、景子タンの「トウコ姫幻想」が変化してくれていることを、願ってやみません(笑)。

 
雪組 『風の錦絵』/『ZORRO 仮面のメサイア』 

 こちらは、石田と日本物とトド様出演がショーで良かった、としか。
 今わたしほんと、石田ダメ度が上がってまして。
 芝居では台詞がひとつもなく、ただただ踊り続けてくれることを、心から望みます。

 ……幕が開いたら、現代の服装の若者カップル出てきて「日舞とかってわかんねー、日本物つまんねー」って言ってるところへシタリ顔の老人が登場、「馬鹿者、日本物の奥の深さというものはだな……」と解説はじめるんぢゃないかと震撼。
 テーマの「風がどーたらこたーら」もこれでもかと下品な言葉の羅列で全解説、くだらないダジャレとシモネタてんこ盛り、おてもやんと水洟と10円ハゲもデフォルトで、その合間に日本物ショーが展開される……ことが、ありませんように。
 
 芝居は、谷せんせがんばれ。とにかくがんばってくれ。
 『愛と死のアラビア』だって、演目発表当時はわくわくしてたんだ、まさかあんなことになると思わずに。

 
 「2009年 宝塚歌劇公演ラインアップ」って、発表されたの2公演だけかよ。少なっ。

 あとは1月のバウ公演『忘れ雪』と今年(!)のDC公演続報、2月の中日劇場『外伝 ベルサイユのばら−アンドレ編ー』
 
 ヲヅキはバウ組ですかね。
 テルキタ? テルキタ? やっぱこのふたりは対でいきますか。
 原作のチョイスといい、こだまっちの萌えが、どのへんに焦点を置くのかがたのしみです。(そこか?)

 大劇場公演が『ベルばら』でないのなら、他劇場で当たってしまうのはもう必要悪だと思って耐えるしかない、のでしょう。
 ウメちゃんのオスカルが見てみたい、と反射的に考え、そこだけはわくわくしたんですが。
 もしもオスカルが史上初の娘役になった場合、ウメちゃん自身はどんなに凛々しい持ち味があったとしても、植爺はさらに女々しく演出するのではないかと怯えます。
 男役が演じても、あんなにキモチワルイなよなよした女なのに……娘役だったりしたら。その娘役がどうこう、ではなく、あくまでも植爺が「娘役だから、より女らしく」するんじゃないかと。

 ……えー、あえて最悪なことを考えておいた方が、実際観劇したときに「なんだ、けっこうイイじゃん!」と思えるかもしれないので、予防線を張っておくのだ。
 うむ。

 
 で、「季刊 タカラヅカ・ラインアップ」の次号予告はどうなってんですか?
 3ヶ月後だから、11月末?


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