だから改訂版。@太王四神記 Ver.II
2009年7月2日 タカラヅカ 『太王四神記 Ver.II』において、ヒョンゴ役が組長さんであることは、予想がついていた。
や、なにしろわたしはイタいまっつファンなので。
花組版の『太王四神記』で、まっつが担っていた役割を果たせるのは、代替わりしたばかりの若いスターさんたちではないんだろうなと。
花組版のヒョンゴに求められていた、「ナレーション」という技術。
滑舌良く心地よく、センターの邪魔にならない、センターの音や音楽にかき消されない、明解な男役声で2場面にも渡る長台詞を歌を交えてこなせる人って、けっこー限られてくるよね?
そりゃ脇にうまい人たちはいるだろうけれど、ヒョンゴはまったくの脇役でもなく、ある程度の露出もある、銀橋も渡る。スターか、それ寄りの人で、これだけの「仕事」をこなせる人って?
番手がどうとか関係なく、純粋に「技術力」のみで考えると、組長さんか、すずみんか、という予想だった。
役の比重や出番がどうなるかはわかんないにしろ。
「すずみんのヒョンゴを見てみたい(笑)」
と言う友人たちは、彼の実力を買うと同時に「すずみんならもれなくお衣装が豪華になるから、無駄に豪華衣装のヒョンゴってのを見てみたい(笑)」という意味だったらしい。
それはたしかに、見てみたかった気もする……。
でもま、すずみさんは3番手さんなので、たぶん組長さんだろうなと。
まっつヒョンゴは年齢不詳だったけれど、組長さんが演じるヒョンゴは疑問の余地無くおっさんで、たぶんこれが正しいんだろうな。
が、しかし、ヒョンゴがナチュラルにおっさんだと、相棒のヒョンミョン@れんたとの関係性に混乱する……(笑)。
まっつとだいもんでも苦しかったのにな。子役専門のれんたが、おっさん~老人専門の組長さんとタメ口の同世代役(へたすりゃ、れんたが年上)ってつーのは……。
そこに絡むのが、顔はかわいいけど声と所作が「男」のスジニ@みやるりという、カオスっぷり。
なんか愉快だなあ、こいつら……(笑)。
台詞はあちこち修正されていて、ヒョンゴはインチキ占い師ではなくなっていた。
ヒョンゴ中心の視界しか持っていなかったわたしには、星組版のポンファ通り場面は「はじめて見る場面」くらいの感覚(笑)。
ええ、ヨン・ホゲ@かなめが登場して、トラジ@ももさりの店へ入っていくまでのやりとりを、じっくり見られた。
つか、ホゲ様、軽っ。
なんかイマドキな、ライトなイケメンにーちゃんだ……。わたしの脳裏には「サクラギ、大好き(はぁと)」な自称外科医、ナルミ先生が浮かんで消えてゆきました……。それでいいのかホゲ。や、いいんだろ、こーゆーのも。
で、いちいち台詞が修正されているのが、カユい。
ヒョンゴの持つ「玄武の神器」は、チュシンの王が憤ったときに反応する。と、なにかにつれ言っていたのに、花組ヒョンゴは、「これから女の子といちゃいちゃするぜ~~!」とご機嫌なホゲ様に神器をかざし、「反応しないなー」とやっていた……するわけないやん、憤ってへんやん!! と、観客が総ツッコミを入れたところが、ちゃんとフォローされている。
「反応しないなー」
「憤ってないからねー」
みたいな会話が、ちゃんと入ってるんだわ。
……訂正するくらい、「変」だとわかったんだろ、イケコ。それならなんで最初から……ぶつぶつ。
そして、サリャン@ともみんと、キハ@ねねちゃん登場。
……キハの登場ってほんとに地味だ、と愕然とする。また、ここのお衣装がもお……花組版とは変えてあるんだが、さらに地味になったよーな?
にしても、サリャンが強そうだ。
いくら白髪アタマでも、この体格で老人には間違えまい、というよーな。
チュシンの王だと神託を受けたタムドク@れおんが何故かアホの子の振りをしているから、民衆たちが神託に疑問を持っている様子。
この場合、信頼を失うのはタムドクではなく天地神堂のお告げや、神話のチュシンの王なわけで……国自体が揺らがないか? やっぱわけわかんねー作りだ(笑)。
そして、舞台は王宮内、書庫でのタムドクとキハの出会いになる。
花組版と決定的にチガウのは、ふたりが初対面ではないということ。
運命の日に出会った、ということで、最初から強い印象と親近感を持っているらしい。
まあ、互いに同世代の異性と接点がなさそうだから、特に運命を感じてしまうのかもしれない。
年齢差も客が変に思わないよーに、ぼかされているし。
ここのタムドクが、なかなかにイヤナヤツで。
なんでこいつってば、こんなにえらそーなの? や、王子様だからえらいんだけど、ナチュラルに傲慢つーか上から目線でステキ。
ヨン・ガリョ邸の宴席で、ちゃっかりプルキル@すずみんのお付きたちが舞っていたよーな気がするが、おぼえちがいかな。あのこわいおねーさんたち。
4部族の族長たちもまた、ここで初登場ではなく、王の神託時に登場している。
そしてここではちゃんと、5部族のうちチョルロ族はヨン家のお取り巻きではないことを説明している。
細かいフォロー、細かい修正。
大商人という触れ込みで登場するプルキルはこれでもかと派手派手で。いいなー、この作り込み様がステキ。
ここでのポイントはなんといってもホゲの母、セーム@華美ゆうかちゃん。
ヤン王@一樹さんの生まれに疑問があることは、やはり神託時に出ているんだけど、ここでも台詞に修正加わってるし、……イケコほんとに細かい。
しかしソレなら最初からもっと……ゲフンゲフン。
いやあ、タムドクが、冷徹でかっこいいねっ。
ほんとにれおんタムどんは冷酷で傲慢でいい感じ。情がないわけではなく、必要なときにそれに流されない強さを持っている。
このタムドクに追いつめられるセームが可哀想に思えるくらい、容赦なくてステキ。
セームはわりと抑え気味。初日だからそれでいいと思う。
花組のホゲママはたしかに怪演だったけれど、どんどんやりすぎちゃって台詞は聞こえないわ、パフォーマンスの大きさに本人がのまれているわ……な感じはあったので。
あまりマンガちっくにせず、常識の範囲内で乱れてくれるので、よかったなと。
……どーせ日が経つにつれ、エンジンかかっちゃうんでしょ?(笑)
にしても華美ゆうかちゃん、うまくなったよねえ。あの出雲の阿国が……きゃんきゃんうるさすぎで耳に痛かった女の子が、こんないい女に、いい舞台人になって。ほろり。
てことで、続く~~。
や、なにしろわたしはイタいまっつファンなので。
花組版の『太王四神記』で、まっつが担っていた役割を果たせるのは、代替わりしたばかりの若いスターさんたちではないんだろうなと。
花組版のヒョンゴに求められていた、「ナレーション」という技術。
滑舌良く心地よく、センターの邪魔にならない、センターの音や音楽にかき消されない、明解な男役声で2場面にも渡る長台詞を歌を交えてこなせる人って、けっこー限られてくるよね?
そりゃ脇にうまい人たちはいるだろうけれど、ヒョンゴはまったくの脇役でもなく、ある程度の露出もある、銀橋も渡る。スターか、それ寄りの人で、これだけの「仕事」をこなせる人って?
番手がどうとか関係なく、純粋に「技術力」のみで考えると、組長さんか、すずみんか、という予想だった。
役の比重や出番がどうなるかはわかんないにしろ。
「すずみんのヒョンゴを見てみたい(笑)」
と言う友人たちは、彼の実力を買うと同時に「すずみんならもれなくお衣装が豪華になるから、無駄に豪華衣装のヒョンゴってのを見てみたい(笑)」という意味だったらしい。
それはたしかに、見てみたかった気もする……。
でもま、すずみさんは3番手さんなので、たぶん組長さんだろうなと。
まっつヒョンゴは年齢不詳だったけれど、組長さんが演じるヒョンゴは疑問の余地無くおっさんで、たぶんこれが正しいんだろうな。
が、しかし、ヒョンゴがナチュラルにおっさんだと、相棒のヒョンミョン@れんたとの関係性に混乱する……(笑)。
まっつとだいもんでも苦しかったのにな。子役専門のれんたが、おっさん~老人専門の組長さんとタメ口の同世代役(へたすりゃ、れんたが年上)ってつーのは……。
そこに絡むのが、顔はかわいいけど声と所作が「男」のスジニ@みやるりという、カオスっぷり。
なんか愉快だなあ、こいつら……(笑)。
台詞はあちこち修正されていて、ヒョンゴはインチキ占い師ではなくなっていた。
ヒョンゴ中心の視界しか持っていなかったわたしには、星組版のポンファ通り場面は「はじめて見る場面」くらいの感覚(笑)。
ええ、ヨン・ホゲ@かなめが登場して、トラジ@ももさりの店へ入っていくまでのやりとりを、じっくり見られた。
つか、ホゲ様、軽っ。
なんかイマドキな、ライトなイケメンにーちゃんだ……。わたしの脳裏には「サクラギ、大好き(はぁと)」な自称外科医、ナルミ先生が浮かんで消えてゆきました……。それでいいのかホゲ。や、いいんだろ、こーゆーのも。
で、いちいち台詞が修正されているのが、カユい。
ヒョンゴの持つ「玄武の神器」は、チュシンの王が憤ったときに反応する。と、なにかにつれ言っていたのに、花組ヒョンゴは、「これから女の子といちゃいちゃするぜ~~!」とご機嫌なホゲ様に神器をかざし、「反応しないなー」とやっていた……するわけないやん、憤ってへんやん!! と、観客が総ツッコミを入れたところが、ちゃんとフォローされている。
「反応しないなー」
「憤ってないからねー」
みたいな会話が、ちゃんと入ってるんだわ。
……訂正するくらい、「変」だとわかったんだろ、イケコ。それならなんで最初から……ぶつぶつ。
そして、サリャン@ともみんと、キハ@ねねちゃん登場。
……キハの登場ってほんとに地味だ、と愕然とする。また、ここのお衣装がもお……花組版とは変えてあるんだが、さらに地味になったよーな?
にしても、サリャンが強そうだ。
いくら白髪アタマでも、この体格で老人には間違えまい、というよーな。
チュシンの王だと神託を受けたタムドク@れおんが何故かアホの子の振りをしているから、民衆たちが神託に疑問を持っている様子。
この場合、信頼を失うのはタムドクではなく天地神堂のお告げや、神話のチュシンの王なわけで……国自体が揺らがないか? やっぱわけわかんねー作りだ(笑)。
そして、舞台は王宮内、書庫でのタムドクとキハの出会いになる。
花組版と決定的にチガウのは、ふたりが初対面ではないということ。
運命の日に出会った、ということで、最初から強い印象と親近感を持っているらしい。
まあ、互いに同世代の異性と接点がなさそうだから、特に運命を感じてしまうのかもしれない。
年齢差も客が変に思わないよーに、ぼかされているし。
ここのタムドクが、なかなかにイヤナヤツで。
なんでこいつってば、こんなにえらそーなの? や、王子様だからえらいんだけど、ナチュラルに傲慢つーか上から目線でステキ。
ヨン・ガリョ邸の宴席で、ちゃっかりプルキル@すずみんのお付きたちが舞っていたよーな気がするが、おぼえちがいかな。あのこわいおねーさんたち。
4部族の族長たちもまた、ここで初登場ではなく、王の神託時に登場している。
そしてここではちゃんと、5部族のうちチョルロ族はヨン家のお取り巻きではないことを説明している。
細かいフォロー、細かい修正。
大商人という触れ込みで登場するプルキルはこれでもかと派手派手で。いいなー、この作り込み様がステキ。
ここでのポイントはなんといってもホゲの母、セーム@華美ゆうかちゃん。
ヤン王@一樹さんの生まれに疑問があることは、やはり神託時に出ているんだけど、ここでも台詞に修正加わってるし、……イケコほんとに細かい。
しかしソレなら最初からもっと……ゲフンゲフン。
いやあ、タムドクが、冷徹でかっこいいねっ。
ほんとにれおんタムどんは冷酷で傲慢でいい感じ。情がないわけではなく、必要なときにそれに流されない強さを持っている。
このタムドクに追いつめられるセームが可哀想に思えるくらい、容赦なくてステキ。
セームはわりと抑え気味。初日だからそれでいいと思う。
花組のホゲママはたしかに怪演だったけれど、どんどんやりすぎちゃって台詞は聞こえないわ、パフォーマンスの大きさに本人がのまれているわ……な感じはあったので。
あまりマンガちっくにせず、常識の範囲内で乱れてくれるので、よかったなと。
……どーせ日が経つにつれ、エンジンかかっちゃうんでしょ?(笑)
にしても華美ゆうかちゃん、うまくなったよねえ。あの出雲の阿国が……きゃんきゃんうるさすぎで耳に痛かった女の子が、こんないい女に、いい舞台人になって。ほろり。
てことで、続く~~。