そして、鷲は舞い降りた。@宝塚巴里祭2009
 ごめん、まっつ!

 『宝塚巴里祭2009』2回目。

 2回目の感想は、まずコレだ。

 ごめん、まっつごめん。
 ごめんなさい。

 わたし、まっつを見くびっていた。

 初日を見て、すげー良かったし楽しかったけれど、「うん、こんなもんよね、まっつだし」という思いがあった。
 手堅く巧いれけどそこまでっていうか、暗かったり地味だったりすることを覆すほどではないってゆーか。
 掌握できる空間もこれくらいだよね、とか。

 どんなもんでも、まっつが真ん中でがんがん歌ってくれる、それがうれしい、それだけでうれしい……と、思っていた。

 が。

 
 ちがった。

 
 初日と、別物。

 ナマって、タカラヅカって、人間って、すげえ。
 たった1日で、1回で、こんなに変わるの?!!

 
 昨日より更に、豊かに響き渡る、声。
 自然な笑顔。いたずらっぽい顔。キザりと溜め、客席いじり。

 トークも冴えわたり、どっかんどっかん笑わせる。

 だだ漏れな、エロ。

 エロっぽいですよこの人!! なにその流し目、仕草、アゴの角度。計算された指先まで、なにもかも。

 
 そして、圧巻は。

 「黒い鷲」。

 歌声もさることながら、ダンスすげえ。

 もともと踊れる人だとは思っていたけど、わたしの思い込みなんかぶっとばす勢いで、表現してくれた。

 鳥肌立つ感覚。

 このひとは、「表現者」なんだ。
 その躰で、これだけのことを表現してみせるんだ。

 決して大きくないカラダ。男役として不利な、小さくて華奢な身体から、朗々と低音を響かせ、空間を別次元に染め上げて踊る。

 わたしの好きな人は、こんな人だったのか。
 ここまで、できる人だったのか。

 ごめん、そんなこと考えたことなかった。
 その実力に安心はしていたけれど、同時に足りない部分もいろいろ目に付く人だったし。
 そーゆー部分も含めて、好きだったんだけど。

 あなどっていた。
 見くびっていた。

 あたし、こんなすごい人に惚れてたんだ。

 
 まっつがかっこよすぎて、背中がぞわぞわして、熱は上がるわ涙は出るわ貧血起こすわでもお大変(笑)。

 ぜえぜえ。カラダもたないわ、こんな精神状態。

 くわしくはまたのちほど。
 一寝入りしよう。


 あああ、まっつまっつまっつ。まっつ~~。(うなされ気味)

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