一緒に飛ぼう、手のひらの中の宝物をなくさずに。@フットルース
2012年9月11日 タカラヅカ 『フットルース』が愛しいのは、青春がキラキラしているから。
失った、もう二度と帰らない「時」が、輝いているから。
ラストのダンスパーティ。
ここで主題歌リプライズ。
プログラムに主題歌「Footloose」の歌詞が載っているけれど、それとは別。プログラム掲載歌詞は、オープニングのもので、登場人物たちがそれぞれ不満を歌い「逃げ出したい」と歌っている。
それが、レン@キムとの出会い、変化・成長をもって、「I’m Free!」と叫ぶようになり、逃げ出すのではなく、ここで闘うことをおぼえる。
そうやってたどり着いた主題歌だ。
同じ「Footloose」という曲。でも、歌詞も役割も、まったくオープニングとはチガウ。
不満や逃げ出すことを歌うのではなく、オシャレして、好きな人と踊ろう!と歌っている。
肯定の歌に、なっている。
素敵なパーティ。素晴らしい人生。
自分でオシャレをして素敵になって、自分で横にいる大切な人の手を取るの。
それが、しあわせなの。
誰だって踊れるさ。
誰だって、解き放たれるさ。
本当の自分、本当の人生を、手に入れられるさ。
肯定の歌を、キラキラ歌う若者たち。
タキシードを着て背伸びした男の子たちが、愛おしい。
高校生の男の子が……わたしみたいなおばさんから見たら、ほんとにただの子どもですよ……が、好きな女の子のために、背伸びして正装しているわけですよ。
ウィラード@コマとか、自分で語ってるけど、父さんの一張羅を借りて、サイズ合わないのを無理矢理補正して着ているわけですよ。実際にコマくんがそんな衣装を着ている、のではなく、物語中の設定ではそういうことになっている。
そんな風に、それぞれの男の子たちが、懸命に用意したわけでしょ、衣装。
ダンスを禁止されていた町の子たちが、晴れ着を全員普段から持っているとも思えないし。
女の子と違って、男の子は晴れ着を着ることに、そんなにわくわく感や楽しみは感じないよね? どう着飾ろうか、美しい僕に萌え~~、なんてことは、あまりないだろう。
どちらかというと、「ドレスを着て、自分のためにオシャレしてくれるカノジョのために」自分もがんばってタイを締めて、ジャケットを着るんだと思うんですよ。
好きな女の子と踊るために、カノジョに相応しい正装をする。
その一生懸命さというか、一途さというか。
ドキドキしながらタイを締め、大人の男を気取って、カノジョをエスコートする。
「お手をどうぞ」とやる。
その緊張とときめきを思うだけで、泣けてくる。
青春だ。
くそお、青春じゃねえか!!
ドレスを着て背伸びした女の子たちが、愛おしい。
女の子たちにとって、「着飾って、カレと踊る」ってだけで、一大イベント。
ドレス選びから当日の髪型、お化粧、アクセや小物選びまで、もースペクタクルな日々を過ごしたに違いない。
仲のいい子同士で集まって、ああでもないこうでもない、テンション上がりすぎて口喧嘩になったり泣き出したり、集団心理でちょっとパニック状態になったりしつつも、必死で準備したに違いないっ。
どのドレス、どのルージュ、考えているだけで、選んでいるだけで、幸福な時間。
親友たちときゃあきゃあガールズトークを繰り返し、いつ果てるとも知らない時間を過ごす。
たのしくて、きらめきに満ちていて。
カレの前で、とびきりきれいで、特別なわたしでいたい。
その想いだけで、夢中になって用意して。
女の子たちの、オンナノコである姿が、愛しくてならない。
「きれいだよ」
そう言ってもらいたい、そのためだけに努力する、そう期待してときめく。緊張した、ぎこちないエスコートに、慣れないヒールを履いてついて行く。
そう、女の子たちはみんな、それまでヒール履いてないのよ。みんなスニーカーとかなの。
この最後の場面のために、ヅカのお約束・ハイヒールを封印してあるわけですよ!!
別に女の子たちはハイヒールにふらつく、ような演技はせず、素直に踊ってるんだけどね。
スニーカーばかりだった女の子たちが、ロングドレスにヒールを履いて、タキシードの男の子たちの腕の中でくるくる踊るんですよ!
青春だ。
くそお、青春じゃねえか!!
もうわたしなんかが持ちようのない、取り返しのつかない時間の中に、彼らはいるわけですよ!
うらやましいよ!
ちくしょー、若いっていいなっ。
ラストシーン、泣けてしょーがないですよ。
みんながきらきらきらきら、かわいくて。
「青春」が愛しくて。
みんなみんな、いい子たちだしね。
アリエル@みみちゃんの妄想「HERO」場面にて、男子たちが「白馬の騎士」になって登場するじゃないですか。
あそこでレンは別人入って「王子さまバージョン、キリッ!」になってるけど、他の子はけっこうそのままっていうか、ウィラードはドジっこだしライル@レオは不良のままだし、ボーモント高校男子のキャラのままやってるよね。
あの「白馬の騎士」姿になった男の子たち。
「ヒーロー」の男の子たちは、みんな「囚われのわたしを救い出して」くれるだろう。
ドジっこのウィラードだって、不良のライルだって、テレながら踊っている大樹くんだって。
みんなみんな、もしも女の子たちが危機に陥り「助けて!!」って言ったら、助けに来てくれるよ。
こわがったりベソかいたりするかもしれないけど、一瞬腰引けたりもするかもしれないけど、それでも、絶対助けに来るよ。
そういう子たちだよ。
全員が。
だからこの子たちは、全員が「ヒーロー」だ。
好きな女の子のために、ヒーローになれる、ふつーの男の子たち。
計算とか常識とかしがらみとか、大人が持つようなものに汚れてない。
彼らは「少年」という奇跡。
少年はいつだって、誰だって、少女のために「白馬の騎士」になる。
みんなみんな素敵過ぎて、好き過ぎて、たまらない。
失った時間が、決して戻らない時間が、キラキラまぶしくて。
切ない。
失った、もう二度と帰らない「時」が、輝いているから。
ラストのダンスパーティ。
ここで主題歌リプライズ。
プログラムに主題歌「Footloose」の歌詞が載っているけれど、それとは別。プログラム掲載歌詞は、オープニングのもので、登場人物たちがそれぞれ不満を歌い「逃げ出したい」と歌っている。
それが、レン@キムとの出会い、変化・成長をもって、「I’m Free!」と叫ぶようになり、逃げ出すのではなく、ここで闘うことをおぼえる。
そうやってたどり着いた主題歌だ。
同じ「Footloose」という曲。でも、歌詞も役割も、まったくオープニングとはチガウ。
不満や逃げ出すことを歌うのではなく、オシャレして、好きな人と踊ろう!と歌っている。
肯定の歌に、なっている。
素敵なパーティ。素晴らしい人生。
自分でオシャレをして素敵になって、自分で横にいる大切な人の手を取るの。
それが、しあわせなの。
誰だって踊れるさ。
誰だって、解き放たれるさ。
本当の自分、本当の人生を、手に入れられるさ。
肯定の歌を、キラキラ歌う若者たち。
タキシードを着て背伸びした男の子たちが、愛おしい。
高校生の男の子が……わたしみたいなおばさんから見たら、ほんとにただの子どもですよ……が、好きな女の子のために、背伸びして正装しているわけですよ。
ウィラード@コマとか、自分で語ってるけど、父さんの一張羅を借りて、サイズ合わないのを無理矢理補正して着ているわけですよ。実際にコマくんがそんな衣装を着ている、のではなく、物語中の設定ではそういうことになっている。
そんな風に、それぞれの男の子たちが、懸命に用意したわけでしょ、衣装。
ダンスを禁止されていた町の子たちが、晴れ着を全員普段から持っているとも思えないし。
女の子と違って、男の子は晴れ着を着ることに、そんなにわくわく感や楽しみは感じないよね? どう着飾ろうか、美しい僕に萌え~~、なんてことは、あまりないだろう。
どちらかというと、「ドレスを着て、自分のためにオシャレしてくれるカノジョのために」自分もがんばってタイを締めて、ジャケットを着るんだと思うんですよ。
好きな女の子と踊るために、カノジョに相応しい正装をする。
その一生懸命さというか、一途さというか。
ドキドキしながらタイを締め、大人の男を気取って、カノジョをエスコートする。
「お手をどうぞ」とやる。
その緊張とときめきを思うだけで、泣けてくる。
青春だ。
くそお、青春じゃねえか!!
ドレスを着て背伸びした女の子たちが、愛おしい。
女の子たちにとって、「着飾って、カレと踊る」ってだけで、一大イベント。
ドレス選びから当日の髪型、お化粧、アクセや小物選びまで、もースペクタクルな日々を過ごしたに違いない。
仲のいい子同士で集まって、ああでもないこうでもない、テンション上がりすぎて口喧嘩になったり泣き出したり、集団心理でちょっとパニック状態になったりしつつも、必死で準備したに違いないっ。
どのドレス、どのルージュ、考えているだけで、選んでいるだけで、幸福な時間。
親友たちときゃあきゃあガールズトークを繰り返し、いつ果てるとも知らない時間を過ごす。
たのしくて、きらめきに満ちていて。
カレの前で、とびきりきれいで、特別なわたしでいたい。
その想いだけで、夢中になって用意して。
女の子たちの、オンナノコである姿が、愛しくてならない。
「きれいだよ」
そう言ってもらいたい、そのためだけに努力する、そう期待してときめく。緊張した、ぎこちないエスコートに、慣れないヒールを履いてついて行く。
そう、女の子たちはみんな、それまでヒール履いてないのよ。みんなスニーカーとかなの。
この最後の場面のために、ヅカのお約束・ハイヒールを封印してあるわけですよ!!
別に女の子たちはハイヒールにふらつく、ような演技はせず、素直に踊ってるんだけどね。
スニーカーばかりだった女の子たちが、ロングドレスにヒールを履いて、タキシードの男の子たちの腕の中でくるくる踊るんですよ!
青春だ。
くそお、青春じゃねえか!!
もうわたしなんかが持ちようのない、取り返しのつかない時間の中に、彼らはいるわけですよ!
うらやましいよ!
ちくしょー、若いっていいなっ。
ラストシーン、泣けてしょーがないですよ。
みんながきらきらきらきら、かわいくて。
「青春」が愛しくて。
みんなみんな、いい子たちだしね。
アリエル@みみちゃんの妄想「HERO」場面にて、男子たちが「白馬の騎士」になって登場するじゃないですか。
あそこでレンは別人入って「王子さまバージョン、キリッ!」になってるけど、他の子はけっこうそのままっていうか、ウィラードはドジっこだしライル@レオは不良のままだし、ボーモント高校男子のキャラのままやってるよね。
あの「白馬の騎士」姿になった男の子たち。
「ヒーロー」の男の子たちは、みんな「囚われのわたしを救い出して」くれるだろう。
ドジっこのウィラードだって、不良のライルだって、テレながら踊っている大樹くんだって。
みんなみんな、もしも女の子たちが危機に陥り「助けて!!」って言ったら、助けに来てくれるよ。
こわがったりベソかいたりするかもしれないけど、一瞬腰引けたりもするかもしれないけど、それでも、絶対助けに来るよ。
そういう子たちだよ。
全員が。
だからこの子たちは、全員が「ヒーロー」だ。
好きな女の子のために、ヒーローになれる、ふつーの男の子たち。
計算とか常識とかしがらみとか、大人が持つようなものに汚れてない。
彼らは「少年」という奇跡。
少年はいつだって、誰だって、少女のために「白馬の騎士」になる。
みんなみんな素敵過ぎて、好き過ぎて、たまらない。
失った時間が、決して戻らない時間が、キラキラまぶしくて。
切ない。