WATARUくんに守られて。
←安心の、強く広い輝き、「WATARUペンライト」
 背景はウチの猫。
 

「月組は、初日から行くんですよね?」
 と聞かれ、
「2週目まで行かないよー」
 と答えたところ、なんだかおどろかれてしまいました。

「緑野さんは、初日に行くんじゃないんですか?」

 基本初日ですが、さすがに元旦はその限りぢゃないっす。
 昨年の『ベルばら』も初日は行ってないし、一昨年の『ステラマリス』に至っては、なかなかムラに足を踏み入れなかったよなぁ。
 イベント好きなので、元旦初日とイベントが重なっていた90周年『飛翔無限』は初日に駆けつけてたけどさ。

 今回はほら、天敵植爺作品だからさー。ショーも三木だし、食指が動くとは言い難い。
 ゆーひくんとそのかには会いたいのだが……観劇回数年間100回以内を目指す身としては、贔屓組以外の観劇は減らさなきゃ。ねえっ?!(言い聞かせている)

 さて元旦、ヅカにも行かずナニをしていたかとゆーと。

 近くにはいたんだ。大劇場が見えるくらいの位置。

 家族で阪急の「第34回 元旦 日の出ハイキング」とやらに参加していたんだわー。
 宝塚の目の前の山、中山中腹から初日の出を拝む、というイベント。
 阪急電鉄情報紙「TOKK」1/1号(蘭乃はなちゃんが表紙のやつ)に載ってるのを見て、母がものすげー盛り上がって参加決定。

 朝6時に中山寺集合で、何百人だかの参加者が黙々と山を登るのさ。

 世界は当然真っ暗。山道にはろくな明かりがない。
 「懐中電灯を必ずご持参ください」と募集要項に赤字で注意書きしてある。
 つっても懐中電灯なんて普段使わないもの、咄嗟に出てこない。どこかにはあったと思うけど、どこだったかな。てゆーか電池大丈夫?

 懐中電灯を探してどたばたするよりも。
 考えるまでもなくわたしは、星前楽でもらったペンライトを持っていきました。

 ボタン電池使用なので、乾電池使用のふつーの懐中電灯よりはるかに軽く、そのうえ発光部分が12cmもあるという優れもの。
 闇夜に灯すと、明るいのなんの。

「もしはぐれても、遠くから一発で発見してもらえるな」
 と、一緒にハイキング参加の弟の感想。
 他にいないもんな、こんな光を放つモノを持った人って。

 すべてにおいて優れているが、ひとつ難点があるとすれば。

 WATARUとゆー文字が浮かび上がっていることですかね(笑)。

 まぁ、光を灯して「安全に渡る」という意味の商品だと思ってもらえるかも?

 青白い光で足下を照らしながら、夜を歩く。朝陽を目指して。
 WATARUくんに、守られて。

 そして朝、7時10分。
 2007年の夜明けが訪れた。

 わたしは、日の出を見るのがはじめてだ。ごみごみした平地の下町育ちなもんでな。山も海も縁がない。日の出が見られるところになんか行ったことがない。
 東の空がすっかり明るくまぶしいオレンジ色になっていたから、「もうお日さま出てるんじゃないの? ガスや雲で見えていないだけで」と思っていたら。
 そんなもんじゃないんだね。太陽って。

 生駒の山の端から、光が輝いた。
 まさに、光。
 目を突く光線。
 他のなにとも間違えようがない。

 正視できないほどの光を発し、太陽が昇る。

 これが、日の出か。これが、太陽か。
 空がとっくにオレンジ色だから、もう陽が出ているんじゃ、なんて考えるのは無知もいいとこ。
 オレンジどころじゃないんだ。本物の光は。

 WATARUくんライトは、本物の太陽にその役割を受け渡した。もう自分で歩けるよ。

 
 中山寺で初詣し、母と別れて弟とふたりで清荒神へ。去年nanaタンと行ったから、2年連続だ。

 清荒神に向かったのが、ちょうどムラで鏡割りをやっている時刻。
「宝塚にも行こうよー、鏡割り見て行こうよー。春野寿美礼サマと桜乃彩音ちゃんだよー」
 と主張したんだが、弟には「却下」のひとことで片づけられた。わーん、隣の駅なのにぃ。初詣1日乗り放題切符利用中だから、いくらでも乗り降りできるのにー。
 弟はわたしに強制的に連れて行かれた『愛するには短すぎる』公演時に、たまたま客席にやって来ていた寿美礼サマ(素顔)を見て「トップスター? アレが? すげえおばさんぢゃねえ?」発言をした愚か者だ。つきあってくれるはずもないか。
 つーことで姉は物わかりよくあきらめたのだが。

 あとで、鏡割りにまっつも来ていたと知り、弟に当たることになった。(「まっつも来てたのよーっ、新年早々まっつを見られたのにーっ」「知るかよ」とゆー、大人げない会話を繰り広げる)

 そんな、めでたい1年のはじまり。


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