冷たい手をしたひとは。@メランコリック・ジゴロ/ラブ・シンフォニーII
2008年2月18日 タカラヅカ まとぶさんはほんとうに、「真ん中」が似合う人だと思う。
「真ん中」に立つべき宿命を受け、ずーっとそのための道を歩き続けてきた人。
花組中日劇場公演『メランコリック・ジゴロ』『ラブ・シンフォニーII』を観ながら、しみじみ思うよ。
何年前だっけ、同じ中日劇場の『王家に捧ぐ歌』フィナーレで、まとぶはたったひとりで場面を任されていた。
大劇・東宝では5人のスターが歌い踊った場面を、たったひとりで。
5人分の歌をひとりで歌わなければならず、「いい加減誰か出してやるとか、歌を短くするとかしてやればいいのに……」と同情したくらい、大変そうだった。
でも、トップ候補である以上、そーゆー不自然なことも乗り越えなければならなかったんだよな。
あのいたたまれない痛々しさを思い出しつつ、同じ舞台にたったひとりで立ち、空間を埋めている姿に、感動する。
あの男の子が、ここまで来たんだなあ。
今回わたし、まとぶさんに握手2回、ハイタッチ2回してもらったんだけど(チケ取りがんばったんだよ……あああびんぼー一直線)、その握手のときがもー、まとぶんかわい過ぎて。
最初の握手のときは、まだ公演がはじまって間がなかったんで、まとぶん単体客席降りのときもまだ、客席がおとなしくて。
「握手して」「触って」と誰も手を出さない。
だからまとぶんが自分のペースで指さしたりウインクしたり、自在に釣りをしながら上手通路を歩き、真ん中の通路あたりでよーやく数人と握手、てな感じになっていた。
わたしは下手通路際だったんで、「握手してもらうぞぉーっ」とわくわく待ちわびていたさ。下手通路際の人たちはわりと手を出していたんで、まとぶんはいちいち握手しながら歩いてきたのね。
んで、わたしの番。
まとぶさんはしっかり握手してくれました。すげー冷たい手。
握手のあと彼は、そのままの位置で舞台に続く通路を振り返った。そこには、通路いっぱいに伸ばされた、無数の手。
まとぶさん、一瞬遠い目しました。絶対した。
歌の残り時間と舞台までの距離と伸ばされた手の数。
絶対、無理。
握手してたら、間に合わない。
てなことを、わずかな間に考えたんだと思う。
だって、わたしに手を握られたまま、彼はしばし自分が進む道を見つめていたもんよ。……横顔、堪能しました。
そして意を決した彼は、そっから先は握手ではなく、ハイタッチに切り替えました。
両手を広げて、わーーーーっと、両側から伸びた手を叩いて走り去っていった。一気に舞台まで。
あの一瞬の遠い目と、「絶対間に合わねぇ」という計算と、そっから先ハイタッチに切り替えて走っていく様と。
その一連の姿が、かわいくてかわいくて。
なにもくそ真面目に握手しまくらなくてもよかったんだし、伸びてくる手なんかてきとーにかわしてりゃよかったんだよ。
それでも誰も文句言わないよ。
なのに、すっげー真面目で。誠心誠意で。
目の前で繰り広げられた「…………」「どうしよう」「えーいっ、行ってしまえ〜〜っ」というまとぶさんのキモチの変化が手に取るようで、そのわっかりやすいとこも含めて、あまりの可愛さに悶えました(笑)。
なんていい人なんだまとぶん。うわーん、どきどきする。
「手を出せば握手してくれる」という認識があっとゆー間に広がったためか、そっから先は通路際でも握手を狙うのは難しくなりました。
だってもう最初からみんな手を出しまくるから、まとぶんもペース配分して握手よりハイタッチを多くするようになっちゃったんだもん。
上手側だとタッチしか無理だな〜〜。
んで、千秋楽。
最後の最後にまた、まとぶさんに握手してもらいました。下手前方通路際だ、周囲はみんなピラニアだよ、幕間とか「ゆうくんの握手」狙いをみんな口々に語ってるんだもんよ(笑)。ゆうくん大変だー。
客席降りしてすぐの位置だから、まとぶさんは握手と指さしの2本立て。
んでわたしの席の前に来たとき、彼は左手を出していたんだけど、なんとなくわたしは右手を出してしまった。や、「握手」なら右手じゃん? てな習慣レベルの感覚で。
するとまとぶさんは、ちゃんと右手を出して握手してくれました。
うわわわ、いい人だー。
だって、べつにそのまま左手でもかまわないのにね。勝手に触らせりゃいいだけのことなんだから。
「手を出してくるファンに、勝手に触らせる」ではなく、ちゃんと「握手」なんだ。
これって、客席降りのどさくさまぎれじゃなく、ちゃんと握手なんだ……。
そう思ったら、もー、胸が熱くなって。
や、実際ただの客席降りのどさくさなんだけどさ、それでもまとぶさんは、ちゃんと誠意を見せてくれているの。
ううううれしい。
うれしいよお。
なんていい人なんだ。やさしい人なんだ。
美人だしやさしいしサービスいいし、もー惚れそうだ。どきどきどき。
ちなみに、右手を出し直してくれたくれたために空いていたまとぶさんの左手は、わたしの隣の席の人が手を伸ばしてがっつり握ってました(笑)。
いつ触っても、まとぶんの手は白くて、冷たくて。
あれほどのライトを浴び、大汗かきながら踊っていてなお、手がこれほど冷たいって……いったいこの人、どんだけ緊張してるんだ?
どれだけのことを乗り越え、飲み込み、こうしてトップスターとして笑っているんだろう。
そう思うと、涙がこみ上げますよ。
彼のトップ人生が華やかな、幸福なモノであるように、心から祈る。そして、エールを送る。
彼の「これから」が、たのしみでならない。
「真ん中」に立つべき宿命を受け、ずーっとそのための道を歩き続けてきた人。
花組中日劇場公演『メランコリック・ジゴロ』『ラブ・シンフォニーII』を観ながら、しみじみ思うよ。
何年前だっけ、同じ中日劇場の『王家に捧ぐ歌』フィナーレで、まとぶはたったひとりで場面を任されていた。
大劇・東宝では5人のスターが歌い踊った場面を、たったひとりで。
5人分の歌をひとりで歌わなければならず、「いい加減誰か出してやるとか、歌を短くするとかしてやればいいのに……」と同情したくらい、大変そうだった。
でも、トップ候補である以上、そーゆー不自然なことも乗り越えなければならなかったんだよな。
あのいたたまれない痛々しさを思い出しつつ、同じ舞台にたったひとりで立ち、空間を埋めている姿に、感動する。
あの男の子が、ここまで来たんだなあ。
今回わたし、まとぶさんに握手2回、ハイタッチ2回してもらったんだけど(チケ取りがんばったんだよ……あああびんぼー一直線)、その握手のときがもー、まとぶんかわい過ぎて。
最初の握手のときは、まだ公演がはじまって間がなかったんで、まとぶん単体客席降りのときもまだ、客席がおとなしくて。
「握手して」「触って」と誰も手を出さない。
だからまとぶんが自分のペースで指さしたりウインクしたり、自在に釣りをしながら上手通路を歩き、真ん中の通路あたりでよーやく数人と握手、てな感じになっていた。
わたしは下手通路際だったんで、「握手してもらうぞぉーっ」とわくわく待ちわびていたさ。下手通路際の人たちはわりと手を出していたんで、まとぶんはいちいち握手しながら歩いてきたのね。
んで、わたしの番。
まとぶさんはしっかり握手してくれました。すげー冷たい手。
握手のあと彼は、そのままの位置で舞台に続く通路を振り返った。そこには、通路いっぱいに伸ばされた、無数の手。
まとぶさん、一瞬遠い目しました。絶対した。
歌の残り時間と舞台までの距離と伸ばされた手の数。
絶対、無理。
握手してたら、間に合わない。
てなことを、わずかな間に考えたんだと思う。
だって、わたしに手を握られたまま、彼はしばし自分が進む道を見つめていたもんよ。……横顔、堪能しました。
そして意を決した彼は、そっから先は握手ではなく、ハイタッチに切り替えました。
両手を広げて、わーーーーっと、両側から伸びた手を叩いて走り去っていった。一気に舞台まで。
あの一瞬の遠い目と、「絶対間に合わねぇ」という計算と、そっから先ハイタッチに切り替えて走っていく様と。
その一連の姿が、かわいくてかわいくて。
なにもくそ真面目に握手しまくらなくてもよかったんだし、伸びてくる手なんかてきとーにかわしてりゃよかったんだよ。
それでも誰も文句言わないよ。
なのに、すっげー真面目で。誠心誠意で。
目の前で繰り広げられた「…………」「どうしよう」「えーいっ、行ってしまえ〜〜っ」というまとぶさんのキモチの変化が手に取るようで、そのわっかりやすいとこも含めて、あまりの可愛さに悶えました(笑)。
なんていい人なんだまとぶん。うわーん、どきどきする。
「手を出せば握手してくれる」という認識があっとゆー間に広がったためか、そっから先は通路際でも握手を狙うのは難しくなりました。
だってもう最初からみんな手を出しまくるから、まとぶんもペース配分して握手よりハイタッチを多くするようになっちゃったんだもん。
上手側だとタッチしか無理だな〜〜。
んで、千秋楽。
最後の最後にまた、まとぶさんに握手してもらいました。下手前方通路際だ、周囲はみんなピラニアだよ、幕間とか「ゆうくんの握手」狙いをみんな口々に語ってるんだもんよ(笑)。ゆうくん大変だー。
客席降りしてすぐの位置だから、まとぶさんは握手と指さしの2本立て。
んでわたしの席の前に来たとき、彼は左手を出していたんだけど、なんとなくわたしは右手を出してしまった。や、「握手」なら右手じゃん? てな習慣レベルの感覚で。
するとまとぶさんは、ちゃんと右手を出して握手してくれました。
うわわわ、いい人だー。
だって、べつにそのまま左手でもかまわないのにね。勝手に触らせりゃいいだけのことなんだから。
「手を出してくるファンに、勝手に触らせる」ではなく、ちゃんと「握手」なんだ。
これって、客席降りのどさくさまぎれじゃなく、ちゃんと握手なんだ……。
そう思ったら、もー、胸が熱くなって。
や、実際ただの客席降りのどさくさなんだけどさ、それでもまとぶさんは、ちゃんと誠意を見せてくれているの。
ううううれしい。
うれしいよお。
なんていい人なんだ。やさしい人なんだ。
美人だしやさしいしサービスいいし、もー惚れそうだ。どきどきどき。
ちなみに、右手を出し直してくれたくれたために空いていたまとぶさんの左手は、わたしの隣の席の人が手を伸ばしてがっつり握ってました(笑)。
いつ触っても、まとぶんの手は白くて、冷たくて。
あれほどのライトを浴び、大汗かきながら踊っていてなお、手がこれほど冷たいって……いったいこの人、どんだけ緊張してるんだ?
どれだけのことを乗り越え、飲み込み、こうしてトップスターとして笑っているんだろう。
そう思うと、涙がこみ上げますよ。
彼のトップ人生が華やかな、幸福なモノであるように、心から祈る。そして、エールを送る。
彼の「これから」が、たのしみでならない。