女無用の世界で。@ラスト プレイ
2009年10月19日 タカラヅカ 女無用の『ラスト プレイ』、女性キャラたちの話。
エスメラルダ@あいちゃんは、「ひとめでわかる」いい女だ。
一斉にざーっと出てきたけれど、ムーア@きりやんの仲間のなかでは紅一点でわかりやすいとはいえ、とにかく登場した瞬間に、「いい女キター!」「高そうな女キター!」と思える。
デイジー@『グレート・ギャツビー』でもそうだったけど、登場した瞬間「彼女がいちばんの美女」とわかるのがすごい。
ヒロイン不在の物語だから、あいちゃんの扱いはなんとも半端で、もったいない限りだが。
それでも、その半端な扱いの半端な役を、きっちり演じていたのはあいちゃんだからだろう。
エスメラルダはムーアの恋人。つか、妻。正式な手続きがどうあれ、人生のパートナー位置。
アリステア@あさこの物語だから、ムーアとエスメラルダのことは画面の真ん中にして描いてくれないけれど、行間が見える濃密なカップルぶり。
ケンカしたとして、別れるのどうのと言ったとして、そこに濃ぃいドラマがあったんだろうなと思わせる。そこをあえて教えてくれない・説明してくれないのがマサツカ芝居(笑)。
されどこのふたりの痴話喧嘩が妙に重い。
きちんと書く気のない、「アリステアがムーアと間違えられて撃たれる」状況を作るためだけに取って付けられたエピソード。
だからそれだけで終わっていいようなものなのに。
演じているのがきりやんとあいちゃんだから、本筋を喰う重さが出てしまっている(笑)。
や、それであの話はどーなったのよ、ムーアとエスメラルダよ。ムーアがどこぞの女と浮気して、エスメラルダが実家に帰ったって? よっぽどのことがない限り、ソレはあり得ないでしょう。よっぽどのことが起こったわけでしょ? ソレを教えなさいよ、記憶喪失の男のことは置いておいて!!
と、思えるくらいには、重い。濃い(笑)。
ストーリー進行上の取って付けたエピソード、どーでもいい話なんだからソコに食いつくなよ! 忘れろよ! 本筋見ろよ! と言われても、きりあいが本気で愛憎芝居はじめたら、そっちに気が散ってしまうって。
ムーアとエスメラルダの芯を描いてくれないまま、何故か突然はじまる三重唱。
マサツカ……ほんとに、手ェ抜いてないか? 変だとか思わないのか? と、アタマを抱えつつも、もう仕方ない、あるものだけを愉しもう。
クライマックスのぐだぐだ、お笑いに逃げてどっかーんで大団円を迎える、エスメラルダ救出大作戦。
ここでエスメラルダが怒りながら登場するのが好きだ。
「全部見てたわよ!!」
と、ムーアにくってかかる。
自分のせいでムーアが危機に陥る。そりゃ自分も助かりたいだろうけど、それよりやっぱムーアが大事じゃん? 助けて、と、逃げて、が一緒になってぐるぐるしているだろう、人質の心境。
そこへ、ムーア登場。
ああ、やっぱりアタシを見捨てずに助けに来たんだ……そーゆー優しくて不器用な男なのよ……でもなんで来たのよ、逃げてよーーと、思っていたら。
ムーア、ダイナマイト持ってますがな!
ちょっと待って、あのバカなにやってんの?! ダイナマイト? 信じられない、やめてよちょっと!!
ビルの上、悪者の愛人?アヌーク@ほたるちゃんとエスメラルダが、どんな会話していたか、想像するだけで愉快過ぎる。
互いの男のバカっぷりを責めつつ、男を守りたくて女の闘いを繰り広げていたんだろうなと(笑)。
自分のために、ダイナマイト持ってやって来る男。
そんな男の命ギリギリのハッタリに、命懸けの「あいらびゅ~ん」に、心が動かないはずがないっ。
どんな思いで、見ていたのか。
ダイナマイト持って、なんかいろいろコント(笑)をやっているムーアと仲間たち。VS悪者。
どんな思いで……エスメラルダ。
想像すると、泣けてくるんだ。
そりゃ、せっかく助かってムーアと再会!の瞬間、トップテンションで怒ってるよね、怒鳴りもするよね。
でも、強く強く抱きしめるよね。
ああもお、ダイスキだ。
オトナだからかえって滑稽で、愉快でどーしよーもなく愛しい人たち。
愛しい、男と女。
現在の月組には、トップ娘役がいない。
だからって簡単に単純に女無用な話を書いた正塚せんせ。
なんでこんなことになっちゃうのかな。
もっとちゃんと、書いて欲しかったよ。
こんなにこんなに、「描かれていない部分」を盛り上げることの出来る役者が揃っているのに。
主人公を愛している少女、という意味ではヒロインに近いかな、というヘレナ@しずくちゃん。
アリステアの幼なじみで、唯一の理解者。
言い出せずにいるけれど、彼女がアリステアを愛しているのはよーっくわかる。
つか、その「言い出せない」感じがじれじれしていてすごい。
言えないのはわかるよ。
男が、「言わせない」んだもの。
空気読まない女なら、自分の気持ちを押し付けるだろうけど、男がこれだけ「ただの友だち、ありがとう」オーラ出してたら、ナニも言えないって……かわいそおおお。
そのいじらしい、小動物みたいな女の子は、しずくちゃんアテ書きなんだろうなあ。
愛人風イイ女があいちゃんアテ書きのように。
ヘレナがいじらしい分だけさらに、「主人公に恋愛も描いてくれよ」と思うよな……正塚せんせぇ。
トップ娘役がいないことと、主役が恋愛感情を持つかどうかは別物なのに。
短い出番ながらテーマ語っちゃいます、な女の子ポーリーン@蘭はな。
かーわーいーいー。
このドライな女の子が、こんな性格と態度で人生渡っていけるのは彼女が美少女だから。
女の子ってイイよなっ。
と、握り拳で思っちゃうよ。
小悪魔OK、性悪OK。
かわいければ許す。つか、かわいい女の子はそれを武器として、男たちを振り回してヨシだ。
そーでなくっちゃ、だ。
都合のいい男としてクリストファー@まさおとつきあいつつ、アリステアを真っ正面から口説くポーリーンは、かわいくてダイスキだ。
んで、この子に夢中なクリスも好きだ(笑)。
役の少ない正塚芝居。
看護師アイリーン@ゆりのちゃん。
『マジ鬱』に引き続き、ナニ気にマサツカのお気に入りか。
知的で有能そうで、目を引きますな。感情が見えにくいところが、彼女の物語を知りたくなるようなステキなキャラクタ。
あとは前述のアヌーク@ほたるちゃんが美しくてステキ。
クールでダークな美女っぷり(笑)。
そして、ナニ気にオチ部分の彼女のはじけっぷりが素晴らしい。
空気読めないローザ先生@あーちゃんステキ。多くは語らない(本人はノンストップで喋ってるけど・笑)、説明もないが、彼女がどーゆー人なのか短い出番でわかりすぎる。
女性キャラをもっと書き込んでほしいなあ……マサツカ作品の女性、好きなんだよなあ。
魅力的なキャラクタがいっぱいいるのに。「無用」ってことで放置。
もったいない。
エスメラルダ@あいちゃんは、「ひとめでわかる」いい女だ。
一斉にざーっと出てきたけれど、ムーア@きりやんの仲間のなかでは紅一点でわかりやすいとはいえ、とにかく登場した瞬間に、「いい女キター!」「高そうな女キター!」と思える。
デイジー@『グレート・ギャツビー』でもそうだったけど、登場した瞬間「彼女がいちばんの美女」とわかるのがすごい。
ヒロイン不在の物語だから、あいちゃんの扱いはなんとも半端で、もったいない限りだが。
それでも、その半端な扱いの半端な役を、きっちり演じていたのはあいちゃんだからだろう。
エスメラルダはムーアの恋人。つか、妻。正式な手続きがどうあれ、人生のパートナー位置。
アリステア@あさこの物語だから、ムーアとエスメラルダのことは画面の真ん中にして描いてくれないけれど、行間が見える濃密なカップルぶり。
ケンカしたとして、別れるのどうのと言ったとして、そこに濃ぃいドラマがあったんだろうなと思わせる。そこをあえて教えてくれない・説明してくれないのがマサツカ芝居(笑)。
されどこのふたりの痴話喧嘩が妙に重い。
きちんと書く気のない、「アリステアがムーアと間違えられて撃たれる」状況を作るためだけに取って付けられたエピソード。
だからそれだけで終わっていいようなものなのに。
演じているのがきりやんとあいちゃんだから、本筋を喰う重さが出てしまっている(笑)。
や、それであの話はどーなったのよ、ムーアとエスメラルダよ。ムーアがどこぞの女と浮気して、エスメラルダが実家に帰ったって? よっぽどのことがない限り、ソレはあり得ないでしょう。よっぽどのことが起こったわけでしょ? ソレを教えなさいよ、記憶喪失の男のことは置いておいて!!
と、思えるくらいには、重い。濃い(笑)。
ストーリー進行上の取って付けたエピソード、どーでもいい話なんだからソコに食いつくなよ! 忘れろよ! 本筋見ろよ! と言われても、きりあいが本気で愛憎芝居はじめたら、そっちに気が散ってしまうって。
ムーアとエスメラルダの芯を描いてくれないまま、何故か突然はじまる三重唱。
マサツカ……ほんとに、手ェ抜いてないか? 変だとか思わないのか? と、アタマを抱えつつも、もう仕方ない、あるものだけを愉しもう。
クライマックスのぐだぐだ、お笑いに逃げてどっかーんで大団円を迎える、エスメラルダ救出大作戦。
ここでエスメラルダが怒りながら登場するのが好きだ。
「全部見てたわよ!!」
と、ムーアにくってかかる。
自分のせいでムーアが危機に陥る。そりゃ自分も助かりたいだろうけど、それよりやっぱムーアが大事じゃん? 助けて、と、逃げて、が一緒になってぐるぐるしているだろう、人質の心境。
そこへ、ムーア登場。
ああ、やっぱりアタシを見捨てずに助けに来たんだ……そーゆー優しくて不器用な男なのよ……でもなんで来たのよ、逃げてよーーと、思っていたら。
ムーア、ダイナマイト持ってますがな!
ちょっと待って、あのバカなにやってんの?! ダイナマイト? 信じられない、やめてよちょっと!!
ビルの上、悪者の愛人?アヌーク@ほたるちゃんとエスメラルダが、どんな会話していたか、想像するだけで愉快過ぎる。
互いの男のバカっぷりを責めつつ、男を守りたくて女の闘いを繰り広げていたんだろうなと(笑)。
自分のために、ダイナマイト持ってやって来る男。
そんな男の命ギリギリのハッタリに、命懸けの「あいらびゅ~ん」に、心が動かないはずがないっ。
どんな思いで、見ていたのか。
ダイナマイト持って、なんかいろいろコント(笑)をやっているムーアと仲間たち。VS悪者。
どんな思いで……エスメラルダ。
想像すると、泣けてくるんだ。
そりゃ、せっかく助かってムーアと再会!の瞬間、トップテンションで怒ってるよね、怒鳴りもするよね。
でも、強く強く抱きしめるよね。
ああもお、ダイスキだ。
オトナだからかえって滑稽で、愉快でどーしよーもなく愛しい人たち。
愛しい、男と女。
現在の月組には、トップ娘役がいない。
だからって簡単に単純に女無用な話を書いた正塚せんせ。
なんでこんなことになっちゃうのかな。
もっとちゃんと、書いて欲しかったよ。
こんなにこんなに、「描かれていない部分」を盛り上げることの出来る役者が揃っているのに。
主人公を愛している少女、という意味ではヒロインに近いかな、というヘレナ@しずくちゃん。
アリステアの幼なじみで、唯一の理解者。
言い出せずにいるけれど、彼女がアリステアを愛しているのはよーっくわかる。
つか、その「言い出せない」感じがじれじれしていてすごい。
言えないのはわかるよ。
男が、「言わせない」んだもの。
空気読まない女なら、自分の気持ちを押し付けるだろうけど、男がこれだけ「ただの友だち、ありがとう」オーラ出してたら、ナニも言えないって……かわいそおおお。
そのいじらしい、小動物みたいな女の子は、しずくちゃんアテ書きなんだろうなあ。
愛人風イイ女があいちゃんアテ書きのように。
ヘレナがいじらしい分だけさらに、「主人公に恋愛も描いてくれよ」と思うよな……正塚せんせぇ。
トップ娘役がいないことと、主役が恋愛感情を持つかどうかは別物なのに。
短い出番ながらテーマ語っちゃいます、な女の子ポーリーン@蘭はな。
かーわーいーいー。
このドライな女の子が、こんな性格と態度で人生渡っていけるのは彼女が美少女だから。
女の子ってイイよなっ。
と、握り拳で思っちゃうよ。
小悪魔OK、性悪OK。
かわいければ許す。つか、かわいい女の子はそれを武器として、男たちを振り回してヨシだ。
そーでなくっちゃ、だ。
都合のいい男としてクリストファー@まさおとつきあいつつ、アリステアを真っ正面から口説くポーリーンは、かわいくてダイスキだ。
んで、この子に夢中なクリスも好きだ(笑)。
役の少ない正塚芝居。
看護師アイリーン@ゆりのちゃん。
『マジ鬱』に引き続き、ナニ気にマサツカのお気に入りか。
知的で有能そうで、目を引きますな。感情が見えにくいところが、彼女の物語を知りたくなるようなステキなキャラクタ。
あとは前述のアヌーク@ほたるちゃんが美しくてステキ。
クールでダークな美女っぷり(笑)。
そして、ナニ気にオチ部分の彼女のはじけっぷりが素晴らしい。
空気読めないローザ先生@あーちゃんステキ。多くは語らない(本人はノンストップで喋ってるけど・笑)、説明もないが、彼女がどーゆー人なのか短い出番でわかりすぎる。
女性キャラをもっと書き込んでほしいなあ……マサツカ作品の女性、好きなんだよなあ。
魅力的なキャラクタがいっぱいいるのに。「無用」ってことで放置。
もったいない。