感想を言うならば、「かわいい」の一言に尽きる、星組全ツ『再会』

 マーク@かなめくんが無意味にきらきらかわいいんだが、彼をさらにかわいく感じさせ、身悶えさてくれるのが、ポーレット@コロちゃんとのカップリング。

 テル×コロってなんだソレ。
 や、ノーマークだった、そんな萌え。

 すっとしたイマドキなイケメンかなめくんが、あのちっちゃくてまるっこいコロちゃんといちゃいちゃラヴラヴしてるのが、手足じたばたさせたいくらい、可愛いんですが。
 またポーレットってのが、舌たっらずに語尾を上げて喋るおバカ美少女キャラ。うおお、コロちゃんのおバカ美少女ってソレなんのプレイよ? 可愛すぎる。

 他に美少女が出演しているのに、わざわざコロちゃんがこの役をやっているのが、イシダの好みというか、このテの役のイメージなんだろうなあと思う。
 ほら、ポーレット@雪組再演『再会』、ヒトミ@『猛き黄金の国』とあいようこお姉様が演じたように、語尾上げて喋るアタマゆるいけど善良な現代っ子が、きっとイシダ的に丸顔キャラなんだと思う。(しかも本来の持ち味は別格マダム系の娘役……なのに何故かロリ娘を演じさせるイシダの好みって濃いわ)
 
 あいようこお姉様のロリ娘はポーレット役に限らず毎回眩暈がしていたが、コロちゃんはまだまだロリータも大丈夫だ! たとえバウとかで迫力のマダ~ム役を経験していても、星娘らしく力強くて頼もしくても、かわいこちゃん全然OK!
 つか、うまいんだよな。「ポーレット」というイシダ作品にありがちな記号みたいなお約束キャラを、見事に演じている。うおー、かわいい~~!

 
 で。
 女の子ではないが、キモチ的には女の子に萌え萌えなハートでときめいているのが、ピエール@しーらん!

 うおおお、かーわーいーいー!

 このジェラール@れおんの義弟役ピエールっつーのは、しどころのないどーしよーもない役。
 悪役なんだかいいもんなんだかも中途半端。や、いい人なんだけど、作劇上それがわからないように、ぎりぎりのところで描いてあるので難しい。

 いろんな展開に問題はありまくりだが、イシダせんせの「見えているところに嘘はない」作りは、公平だと思う。
 試験に通らなきゃ長男ジェラールは跡継ぎとして認められないよ? 失敗したら、義弟のピエールが漁夫の利を得ちゃうよ? てな流れの中、派手ないぢわる顔の継母@ももさりが、「あなたはなにも心配しなくて良いのよ」とピエールに話しかける場面は、うまいと思う。
 どう見ても、悪妻が悪だくみをしている姿だし、その息子もどちらに転んでもおかしくなさそう。母と同じ善人ぶった悪者かもしれないし、善良でも母に逆らえないマザコンくんかもしれないし。

 真実は、悪妻の悪だくみではなく、あくまでもジェラールのために一芝居打っているゆえに、母が息子に声を掛けているんだけどね。2回目に見たら「そういうことか」と納得できる場面で、観客にも脚本にも嘘がなくて、うまい演出だと思う。
 ええ、ここでのポイントは、継母が「いぢわる顔」であるということ(笑)。善行をしているだけなのに、「たくらんでる!」と観客に思わせること(笑)。初演の五峰ねーさんといい、ももさりといい、なんてイイ仕事っぷりかしら。

 「観客を騙す」部分のグレーさで、書き込みをされていない、困った役……それがピエール。
 この役のおいしさは、「オテル・ド・モンテカルロ♪」と歌い踊りながら、銀橋が渡りがあるということに尽きる。

 や、ソレだけですよ。ソレだけ。
 たったソレだけで、「あの子誰?!」と思わせるのが仕事です。

 初演はトウコだもんよ。
 ええ、見事にやってのけてましたよ、トウコちゃん。一緒にいたのがまひるちゃんだしさー、そりゃーもーキラキラした若手スターっぷりでした。

 トウコの問題は、母と同じくたくらみ顔なので(笑)、間違いなく悪人に見えてしまったことかなー(笑)。
 絶対悪人だと思ったもの、ピエール@トウコ!!

 でも実は良い子だとわかったあと、どっかんとピエール・ブームがキました、わたし的に。
 ピエール@『再会』、わたしの「トウコの役の中で好きなキャラ」ランキング、実はナニ気に高い位置にいます。

 たしか当時、ジェラール×ピエールでSS書いた、よーな記憶がある……。兄弟BL……でも血はつながってないからセーフ、とか言いながら……ゲフンゲフン。

 まあトウコ萌えの話はともかく(笑)、ピエールっつーのは重要キャラなんです、わたしにとって。

 キャスティングを理解しないまま観ているので、音楽が変わって、「オ・オ・オ・オテル~~♪」と歌いながらしーらんが現れたのを見て、ぎゃふんなキモチでした。

 しーらんかよ、この役!!

 いやあ、テンション上がった。

 かーわーいーいー。

 銀橋がないから、唯一のお得場面すら何割か減なのに、それでもしーらんが真っ向勝負でアイドルしてる!!

 かわいこちゃん勝負。
 役としての台詞も見せ場もないから、ショーシーンでそのビジュアルと華で押す。つか、勝つっ!!という、気合い!(笑)

 いいよいいよ、しーらんいいよーっ! 自分の武器を理解した上で、正面勝負を挑むファイターは大好きだ。
 スーツ物だから地味になりがちな画面を、制服コスプレで盛り上げるわけだ、役割わかってるね、潔いね!

 かわいこちゃんな弟。
 優等生で大人受けの良い子ども。
 だけど「実は悪役?」と思わせたりもする、あまりにも翳りのない光りっぷり。

 うまいなー。かわいいなー。

 しーらんが出てくるだけでわくわくするわ。あああかわいいー。

 で、まひるポジションにいるのがせあらだしさー。眼福~~、かわいいー。

 
 美形がやることに意義がある、酔っぱらいとバイオリン弾きの、れんたとミッキー。どっちも鼻息荒くてステキ。つか、れんたはどんどんアゴが尖ってきてる気がする……?
 こいつらもすげーかわいいしっ。

 編集長@水輝涼はかわいいとはまた別の、不思議な味わいだし。つか、わたしの目に焼き付いているナルセのスタイルとの違いがすげえ(笑)。

 ドイちゃんとコトコトも、「この役がこの人たちなのか」という驚きもありつつ、コンパクトにかわいいし。
 
 いやはや、すばらしいですな、新生星組。
 トップコンビ、2番手を含み、かわいこちゃんだらけだ。
 眺めているだけで、この幸福感。

 
 幕が下りるなり、黙っていられなくて、見知らぬ隣の人と目が合うなり感動の声を上げてしまう、って、滅多にないことが起こった。や、ふつーは心の中で感動していても、声には出しません、ひとり観劇で。
 なのに、声を上げずにいられなかった。
 お隣の人も同じ気持ちだったんだと思う。一緒になって「かっこいー、かわいー」ときゃーきゃー言った。

 こんな気持ちにさせてくれるなんて。
 すげー幸福感をもらったよ。

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