シャッフルでカオスな素敵さ。@メランコリック・ジゴロ
2010年10月7日 タカラヅカ 配役の妙、てのはあると思う。
タカラヅカの特長は、トップスターを頂点としたピラミッド形式。
トップはいつも主役、娘役トップはヒロイン、2番手は準主役。
これはお約束であり、壊してはならない部分だと思う。
公演ごとに集められたメンバーでもなく、総選挙やじゃんけんでセンターが決まるわけでもなく。
とはいえ、いつも同じじゃマンネリになるのは仕方ない。
キャストが同じでも、毎回変わる魅力的な演目で、ファンに「観たい!」と思わせるのが制作サイドの仕事。キャストがメンツも並びも役割分担も同じである以上、変えるべきは演目です、ええ。どっちか変えなきゃ飽きられるのは当たり前。
なのに再演に次ぐ再演。ナニもかも同じで何公演も再演尽くしって、ナニ考えてんだか。本公演も再演、全ツも再演、同じメンツ同じ演目、同じ同じ同じ。「えー、ソレもう観たー」なものばかり。
「前の公演時に観たから、次の公演はもう観なくていいや」……客にそう思わせるのが目的ですか、歌劇団様。
直近の全国ツアーを見ても、「キャスト(組)も演目も同じ」なのは花組だけ。
全ツは基本再演だけど、その組、そのキャストでは演じていない作品を、芝居に持ってくる。まったく同じ全ツは、2007年までさかのぼる。つまりここ3年はあえて演目を変えてきていたんだ。
理由は明快でしょう、「ナニもかも同じだと、客が来ない」から。
芝居もショーも同じだった宙組全ツ『バレンシアの熱い花』『宙 FANTASISTA!』の客席の空きっぷりに、劇団も反省したんだと思った。2日しかない梅芸の客席があそこまで空いていた公演は他に知らないし、ありゃ間違いなく企画サイドの失敗だ。本公演終了1ヶ月後に同じメンバーで同じ演目なんて。
それに懲りて、考えを改めたと思ったのに……また同じことを繰り返す劇団。
たしかに本公演終了1ヶ月後ではないが、同じキャストで同じ演目なのは同じ。しかも、その前の本公演が、やはり同じキャストで同じ演目をえんえんえんえんやっていたばかり。
こんだけ同じモノばかりってのは、ファンの観劇意欲をなくすのが目的かと思いますよ、劇団様。
企画サイドがバカなのかやる気がないのか花組を見捨てているのか知らないけれど、そのおかげで演出家が好き勝手できるのでしょうか。
もともと正塚せんせは、癖のあるキャスティングをする人。
トップスターや2番手など、劇団から決められている人たちについてはそのままだけど、それ以外の部分で順番無視の配役をする。
てことで、5日に発表された『メランコリック・ジゴロ』の主な配役には、混乱した(笑)。
ナニこの素敵配役。
ダニエル 真飛 聖
フェリシア 蘭乃 はな
スタン 壮 一帆
*~*~*
ベルチェ 夏美 よう
バート 眉月 凰
ノルベール 悠真 倫
フォンダリ 愛音 羽麗
バロット 華形 ひかる
マチウ 真野 すがた
レジーナ 花野 じゅりあ
ルシル 初姫 さあや
シャルル 扇 めぐむ
ユベール 夕霧 らい
ロジェ 月央 和沙
ティーナ 華月 由舞
セラノ 浦輝 ひろと
アルマン 瀬戸 かずや
クロード 輝良 まさと
シュザンヌ 花蝶 しほ
カティア 天咲 千華
アネット 月野 姫花
イレーネ 仙名 彩世
組内での順番無視かい(笑)。
思えば、2年半前の中日劇場公演時の、配役発表でも話題になったな。
初演配役から、ダニエル(トップ)、スタン(2番手)、マチウ&バロット(3番手あたり)という順番だと思われていたのに、花組3番手のみわっちがこの「路線役」以外、専科のおじさま枠のフォンダリになり、路線枠のマチウがヒゲ部のまりんになった。
正塚せんせは、再演キャストに合わせて「作品」に手を入れたりはしない。改稿はせず、初演時のまま敢行する。
ふつーは、組内の順番が最優先で、それに合わせて作品を書き直すのにねええ。役の比重を変えたりさぁ。
ハリーがいじるのは自分の作品ではなく、キャストの方だ。
自分の作品、自分の役に相応しい生徒を、順番無視してあてはめる。
だから彼の作品は、ところどころ変わった配役になる。
……とはいえ、それはあくまでも一部、だった。今まで。
さすがに全面的に順番を変えるのは、番手命のタカラヅカにおいて、してはならないことなんだろう。
それがこの全ツ『メランコリック・ジゴロ』では、トップたち3人以外はもお、好き勝手やってるような……?
男たちは番手順を守っているふりをしている。や、ほんとに番手を守るなら、よっちはあそこに入らないと思うが(笑)。
問題は、女の子たち。
ナニ、このカオスっぷり!(笑)
レジーナ(ダニエルのパトロン) 花野じゅりあ-舞城のどか
ルシル(バロットの妻) 初姫さあや-桜一花
ティーナ(スタンの恋人) 華月由舞-野々すみ花
シュザンヌ(マチウの妻) 花蝶しほ-舞名里音
カティア(フォンダリの愛人) 天咲千華-愛純もえり
アネット(ダニエルの浮気相手) 月野姫花-華月由舞
イレーネ(フェリシアの先輩) 仙名彩世-初姫さあや
右側が、中日キャスト。
個人的に、正塚せんせのこだわりは、ルシル@さあやとイレーネ@仙名さんかなと。や、ただの勘ですが。
同じキャストで同じ演目。「もう飽きた」「見なくていいや」を打開するためには、キャストの順番を変えるしかない。
タカラヅカは男社会なので、男役の順番は大きくいじれない。なら、娘役で……てか。
なんか正塚せんせ、花組プロデューサーの脇を突いてきた?
でもって花組は、5組イチ女の子たちが充実した組。彼女たちの扱いを変えるだけで、こんだけわくわくする配役になるとは。や、誰が路線でもおかしくないもの、花娘たちときたら!(いや、路線の条件は熟知してますがね)
観劇意欲をわかせる、これは配役の妙。
タカラヅカの特長は、トップスターを頂点としたピラミッド形式。
トップはいつも主役、娘役トップはヒロイン、2番手は準主役。
これはお約束であり、壊してはならない部分だと思う。
公演ごとに集められたメンバーでもなく、総選挙やじゃんけんでセンターが決まるわけでもなく。
とはいえ、いつも同じじゃマンネリになるのは仕方ない。
キャストが同じでも、毎回変わる魅力的な演目で、ファンに「観たい!」と思わせるのが制作サイドの仕事。キャストがメンツも並びも役割分担も同じである以上、変えるべきは演目です、ええ。どっちか変えなきゃ飽きられるのは当たり前。
なのに再演に次ぐ再演。ナニもかも同じで何公演も再演尽くしって、ナニ考えてんだか。本公演も再演、全ツも再演、同じメンツ同じ演目、同じ同じ同じ。「えー、ソレもう観たー」なものばかり。
「前の公演時に観たから、次の公演はもう観なくていいや」……客にそう思わせるのが目的ですか、歌劇団様。
直近の全国ツアーを見ても、「キャスト(組)も演目も同じ」なのは花組だけ。
全ツは基本再演だけど、その組、そのキャストでは演じていない作品を、芝居に持ってくる。まったく同じ全ツは、2007年までさかのぼる。つまりここ3年はあえて演目を変えてきていたんだ。
理由は明快でしょう、「ナニもかも同じだと、客が来ない」から。
芝居もショーも同じだった宙組全ツ『バレンシアの熱い花』『宙 FANTASISTA!』の客席の空きっぷりに、劇団も反省したんだと思った。2日しかない梅芸の客席があそこまで空いていた公演は他に知らないし、ありゃ間違いなく企画サイドの失敗だ。本公演終了1ヶ月後に同じメンバーで同じ演目なんて。
それに懲りて、考えを改めたと思ったのに……また同じことを繰り返す劇団。
たしかに本公演終了1ヶ月後ではないが、同じキャストで同じ演目なのは同じ。しかも、その前の本公演が、やはり同じキャストで同じ演目をえんえんえんえんやっていたばかり。
こんだけ同じモノばかりってのは、ファンの観劇意欲をなくすのが目的かと思いますよ、劇団様。
企画サイドがバカなのかやる気がないのか花組を見捨てているのか知らないけれど、そのおかげで演出家が好き勝手できるのでしょうか。
もともと正塚せんせは、癖のあるキャスティングをする人。
トップスターや2番手など、劇団から決められている人たちについてはそのままだけど、それ以外の部分で順番無視の配役をする。
てことで、5日に発表された『メランコリック・ジゴロ』の主な配役には、混乱した(笑)。
ナニこの素敵配役。
ダニエル 真飛 聖
フェリシア 蘭乃 はな
スタン 壮 一帆
*~*~*
ベルチェ 夏美 よう
バート 眉月 凰
ノルベール 悠真 倫
フォンダリ 愛音 羽麗
バロット 華形 ひかる
マチウ 真野 すがた
レジーナ 花野 じゅりあ
ルシル 初姫 さあや
シャルル 扇 めぐむ
ユベール 夕霧 らい
ロジェ 月央 和沙
ティーナ 華月 由舞
セラノ 浦輝 ひろと
アルマン 瀬戸 かずや
クロード 輝良 まさと
シュザンヌ 花蝶 しほ
カティア 天咲 千華
アネット 月野 姫花
イレーネ 仙名 彩世
組内での順番無視かい(笑)。
思えば、2年半前の中日劇場公演時の、配役発表でも話題になったな。
初演配役から、ダニエル(トップ)、スタン(2番手)、マチウ&バロット(3番手あたり)という順番だと思われていたのに、花組3番手のみわっちがこの「路線役」以外、専科のおじさま枠のフォンダリになり、路線枠のマチウがヒゲ部のまりんになった。
正塚せんせは、再演キャストに合わせて「作品」に手を入れたりはしない。改稿はせず、初演時のまま敢行する。
ふつーは、組内の順番が最優先で、それに合わせて作品を書き直すのにねええ。役の比重を変えたりさぁ。
ハリーがいじるのは自分の作品ではなく、キャストの方だ。
自分の作品、自分の役に相応しい生徒を、順番無視してあてはめる。
だから彼の作品は、ところどころ変わった配役になる。
……とはいえ、それはあくまでも一部、だった。今まで。
さすがに全面的に順番を変えるのは、番手命のタカラヅカにおいて、してはならないことなんだろう。
それがこの全ツ『メランコリック・ジゴロ』では、トップたち3人以外はもお、好き勝手やってるような……?
男たちは番手順を守っているふりをしている。や、ほんとに番手を守るなら、よっちはあそこに入らないと思うが(笑)。
問題は、女の子たち。
ナニ、このカオスっぷり!(笑)
レジーナ(ダニエルのパトロン) 花野じゅりあ-舞城のどか
ルシル(バロットの妻) 初姫さあや-桜一花
ティーナ(スタンの恋人) 華月由舞-野々すみ花
シュザンヌ(マチウの妻) 花蝶しほ-舞名里音
カティア(フォンダリの愛人) 天咲千華-愛純もえり
アネット(ダニエルの浮気相手) 月野姫花-華月由舞
イレーネ(フェリシアの先輩) 仙名彩世-初姫さあや
右側が、中日キャスト。
個人的に、正塚せんせのこだわりは、ルシル@さあやとイレーネ@仙名さんかなと。や、ただの勘ですが。
同じキャストで同じ演目。「もう飽きた」「見なくていいや」を打開するためには、キャストの順番を変えるしかない。
タカラヅカは男社会なので、男役の順番は大きくいじれない。なら、娘役で……てか。
なんか正塚せんせ、花組プロデューサーの脇を突いてきた?
でもって花組は、5組イチ女の子たちが充実した組。彼女たちの扱いを変えるだけで、こんだけわくわくする配役になるとは。や、誰が路線でもおかしくないもの、花娘たちときたら!(いや、路線の条件は熟知してますがね)
観劇意欲をわかせる、これは配役の妙。