いい女はいろいろあれど。@新人公演『ジプシー男爵』
2010年10月1日 タカラヅカ 新人公演『ジプシー男爵』、演出は上田久美子先生。
どこまでが新公担当演出家の手腕かはわからないけれど、ジュパン@たまきちが美形オヤジになっていたり、その娘たちの役割がはっきりしたりしたのは、GJだと思う。
ここはタカラヅカ。
肉布団入れて愉快なおっさんを演じる練習をするより、ヒゲのイケメン中年を演じる練習をする方が有意義だ。
また、本公演では美人なのかそうでないのかわからずとまどった、ジュパンの3人の娘たち。
もったいつけて出てきてなかなか顔を見せず、ついに見せた、と思っても、美女だとよろこべばいいのか、ぶすだと嘆けばいいのかコメディだから笑えばいいのか、さっぱりわからず、もにょもにょした。
一目見て美人ではないし、かといってぶすというほどのこともなく、設定や物語の流れ的にどうなんだろう、と混乱させるのは演出に問題がある、と思ったもんだった。
それが新公では、次女役の子が思い切った不細工メイクをしていたために、「あ、ぶす設定だ」と瞬時に理解できた。長女はふつーだったけど、ぶすの次女より年上ってだけで、この時代の女性として価値が下がっていることはわかるし。
シュテルク@宇月くんに、ぶすや行き遅れの娘たちを押しつけようって魂胆だな!
と、物語がわかりやすくなった。
そして、物語的に「美少女」だとさんざん期待させた、アルゼナ@ゆめちゃんはちゃんとかわいいし。
滑りが良くなったというか、本公演で引っかかったところがなめらかになっていて、ほっとした。
ゆめちゃんのアルゼナは、人形ちっくな美少女。
ゆるさよりもキツさ、女の子らしさより、男らしさを感じた(笑)。
いろいろがんばれ!なところはあるけれど、このまま正当派美少女キャラとして育って欲しい。
美少女キャラとしては、ごめん、ちょっと収まりが悪いと思った、本役のアルゼナ@りっちー。
されど新公で演じるマリア・テレジア@りっちーは、納得の美しさと貫禄。
こっちの役の方が絶対いいよぉ。
なんか、昭和初期とか中期の「ぬりえ」とかに出てくるお姫様に見えた。
レトロな様式美のお姫様。
いやあ、タカラヅカらしくて素敵。
りっちーは少女役者ではなく、大人の女なんだなあ。
娘役2番手ポジはふつう、若い女の子の役を振られがちだけど、りっちーの持ち味はそうじゃないから、これからもうまく生かしていってほしいな。
そして、マリア・テレジアの清廉とした美しさとは対照的に、ヨランダ@ちゅーちゃんの、徒っぽい美しさ!
いちばん派手できれいなのってヨランダだよねっ?
生き生きしてて小ずるくて(笑)、でもってエロカッコイイ旦那がいて、いろんな面でパーフェクトだわー、ヨランダ姐さん。
でもって、初ヒロインおめでとー!の、ザッフィ@みくちゃん。
うまい人だということは、これまでの新公やバウでわかっているので、その点は安心。
実際、歌声がきれいだし、芝居も違和感がないし、ふつーに眺めていられた。
でも、彼女の持つ、この「強さ」はなんだろう。
骨太さというか、地に足ついた感というか。
ジプシー娘の役だから、というのとも少しチガウ気がする。前回の新公でも感じたから。
みくちゃんもまた、りっちー同様娘役というより、女役という印象を受けた。
『HAMLET!!』 のときは、かわいい妹キャラ、少女キャラだと思ったんだけどなあ。それ以外では、強い持ち味の女役さんに見える、わたしには。頭身やスタイルの関係もあるかな。なっちゅがそうであるように、頭身が低いと少女かある程度落ち着いた大人かの2択になり、間のヒロイン年齢が抜けてしまう場合がある……から?
ザッフィは本役がまりもちゃんだし、野生の強さがあっていいのだろうけれど、シュテルクの宇月くんに土着な色がない分、アンバランスに思えた。
ヒロインって難しいな。
つってもこれはやはり、今回の役ゆえの印象に過ぎないのかもしれないので、可憐な、いかにもタカラヅカなお姫様役のみくちゃんを見てみたいな。
わたしが月組さんに詳しくないため、よくわかっていないっつーことなんだろうが、なんか娘さんたちがみんな強くてどっちかっつーと職人系に見えて、可憐な深窓の姫君系、触れると折れてしまいそうな美少女がいるのかどうか、わからなかった。
男役で、跳ねっ返りジプシー娘を演じているちゃぴが、たしかにいちばん可憐かもしれない……と、本公演・新人公演、両方観て思いましたのことよ……。
どこまでが新公担当演出家の手腕かはわからないけれど、ジュパン@たまきちが美形オヤジになっていたり、その娘たちの役割がはっきりしたりしたのは、GJだと思う。
ここはタカラヅカ。
肉布団入れて愉快なおっさんを演じる練習をするより、ヒゲのイケメン中年を演じる練習をする方が有意義だ。
また、本公演では美人なのかそうでないのかわからずとまどった、ジュパンの3人の娘たち。
もったいつけて出てきてなかなか顔を見せず、ついに見せた、と思っても、美女だとよろこべばいいのか、ぶすだと嘆けばいいのかコメディだから笑えばいいのか、さっぱりわからず、もにょもにょした。
一目見て美人ではないし、かといってぶすというほどのこともなく、設定や物語の流れ的にどうなんだろう、と混乱させるのは演出に問題がある、と思ったもんだった。
それが新公では、次女役の子が思い切った不細工メイクをしていたために、「あ、ぶす設定だ」と瞬時に理解できた。長女はふつーだったけど、ぶすの次女より年上ってだけで、この時代の女性として価値が下がっていることはわかるし。
シュテルク@宇月くんに、ぶすや行き遅れの娘たちを押しつけようって魂胆だな!
と、物語がわかりやすくなった。
そして、物語的に「美少女」だとさんざん期待させた、アルゼナ@ゆめちゃんはちゃんとかわいいし。
滑りが良くなったというか、本公演で引っかかったところがなめらかになっていて、ほっとした。
ゆめちゃんのアルゼナは、人形ちっくな美少女。
ゆるさよりもキツさ、女の子らしさより、男らしさを感じた(笑)。
いろいろがんばれ!なところはあるけれど、このまま正当派美少女キャラとして育って欲しい。
美少女キャラとしては、ごめん、ちょっと収まりが悪いと思った、本役のアルゼナ@りっちー。
されど新公で演じるマリア・テレジア@りっちーは、納得の美しさと貫禄。
こっちの役の方が絶対いいよぉ。
なんか、昭和初期とか中期の「ぬりえ」とかに出てくるお姫様に見えた。
レトロな様式美のお姫様。
いやあ、タカラヅカらしくて素敵。
りっちーは少女役者ではなく、大人の女なんだなあ。
娘役2番手ポジはふつう、若い女の子の役を振られがちだけど、りっちーの持ち味はそうじゃないから、これからもうまく生かしていってほしいな。
そして、マリア・テレジアの清廉とした美しさとは対照的に、ヨランダ@ちゅーちゃんの、徒っぽい美しさ!
いちばん派手できれいなのってヨランダだよねっ?
生き生きしてて小ずるくて(笑)、でもってエロカッコイイ旦那がいて、いろんな面でパーフェクトだわー、ヨランダ姐さん。
でもって、初ヒロインおめでとー!の、ザッフィ@みくちゃん。
うまい人だということは、これまでの新公やバウでわかっているので、その点は安心。
実際、歌声がきれいだし、芝居も違和感がないし、ふつーに眺めていられた。
でも、彼女の持つ、この「強さ」はなんだろう。
骨太さというか、地に足ついた感というか。
ジプシー娘の役だから、というのとも少しチガウ気がする。前回の新公でも感じたから。
みくちゃんもまた、りっちー同様娘役というより、女役という印象を受けた。
『HAMLET!!』 のときは、かわいい妹キャラ、少女キャラだと思ったんだけどなあ。それ以外では、強い持ち味の女役さんに見える、わたしには。頭身やスタイルの関係もあるかな。なっちゅがそうであるように、頭身が低いと少女かある程度落ち着いた大人かの2択になり、間のヒロイン年齢が抜けてしまう場合がある……から?
ザッフィは本役がまりもちゃんだし、野生の強さがあっていいのだろうけれど、シュテルクの宇月くんに土着な色がない分、アンバランスに思えた。
ヒロインって難しいな。
つってもこれはやはり、今回の役ゆえの印象に過ぎないのかもしれないので、可憐な、いかにもタカラヅカなお姫様役のみくちゃんを見てみたいな。
わたしが月組さんに詳しくないため、よくわかっていないっつーことなんだろうが、なんか娘さんたちがみんな強くてどっちかっつーと職人系に見えて、可憐な深窓の姫君系、触れると折れてしまいそうな美少女がいるのかどうか、わからなかった。
男役で、跳ねっ返りジプシー娘を演じているちゃぴが、たしかにいちばん可憐かもしれない……と、本公演・新人公演、両方観て思いましたのことよ……。
先入観はほどほどに。@新人公演『ジプシー男爵』
2010年10月2日 タカラヅカ まだ新人公演『ジプシー男爵』の話。
安心できる、オトカー@ゆりやくん。ああ、なんて違和感ナイんだろう。
前回のショーヴラン@『スカーレット・ピンパーネル』があまりに手に汗握る出来だったので、今回のハマリっぷりは素敵です。
本公演を観たときから、「ああ、この役ならゆりやくんも問題ない」と思った。
ゆりやくんの得意分野……というか、これしかない守備範囲?の役。
や、『スカピン』新公をムラ東宝両方観た人からは、「ゆりやくん、東宝ではすごく良くなってた」と聞いているので、「これしかない」てのは決めつけ過ぎでしょうが。
ゆりやくん演じる「かわいこちゃん」で「ヘタレで善良」なオトカーくんは、とても予定調和なかわいらしさでした。
つか、わたしの彼への認識がなあ。
ショーヴラン@『スカピン』×、ジークムント@『ラストプレイ』○、フランツ@『エリザベート』△、旅の騎士@『二人の貴公子』○、衛門督@『夢の浮橋』×、ジェラルド@『ME AND MY GIRL』○、という偏った印象なんだよなあ。
かっこいい役、強い役、悪役は残念で、ヘタレかわいこちゃんは素敵、と見事に線引き。
だからもお、見る前から「オトカーはハマリ役」と思ってたしな。
こんな先入観は良くないと思ってる。役者に失礼よねー。
でも今のところ、わたしにはコレが現実。
だからこそ、コレが覆るよーな素晴らしいゆりやくんに、これから出会えることを期待している。
……この持ち味のままでも、愛で続けますが(笑)。
カルネロ伯爵@響くんがかっこよかったっす。
特徴ある喋り方で笑いを取る、三枚目役。……なんだけど、かっこいい、純粋に、姿が。
わたしの中で、渋かっこいいおっさ……ゲフンゲフン、もとい、大人の男っつーと、月組新公を観る場合はまず鳳月くん、という先入観があって、配役をチェックしてないこともあり、ホモナイ伯爵を「ああ、鳳月くんだわ」と思って点呼したのに、そのあと出てきたカルネロ伯爵がまたかっこよかったもんで、無駄に混乱した。あれ、「おっさんかっこいい=鳳月くんでしょ、つーとこっちが鳳月くんだっけ??」……ナニその先入観。
や、すぐに答えは出たけど、一瞬マジに首をかしげた自分にセルフツッコミ。思い込み激しすぎです、視野狭すぎです。
てことで、カルネロ伯爵@響くん、ホモナイ伯爵@鳳月くん、ともに素敵だった、つーことで。(強引にまとめる)
トボル@まんちゃんは、そのかの役何回目だ?
彼はどんどんオトコマエになるっていうか、顔のネジを巻いてきたなって感じがイイ。や、変な日本語だが、なんかひどく二枚目だったぞ。
もともと彼の顔は好きなんだけど、ここんとこどんどん表情にゆるみがなくなってきて、斜め45度くらいにどきっとする角度がある。
でも実のところ、芝居は弱い気がする……。
パリ@ゆうきくんを見て、この役の難しさを改めて知った。
本公演では、人格破綻気味(笑)でご都合主義まんま(笑)な役だけど、とりあえず「オイシイ」役だと思ったの。
役が壊れている部分は全部、その役を美味しく見せるためにあるわけだから、そーゆー壊れ方はアリかなと。
ひとりで主人公に突っかかってみたり、ひとりで飛び出して黄昏れてみたり、なのになんの脈絡もなくここぞってところで「真打ち登場!」してみたり、それまでの言動からはありえないラヴラヴかわいこちゃんになってみたり。
めちゃくちゃだけど、とりあえず、かっこいい。その場その場で人格も物語も壊れまくってるんだけど、その場その場で「かっこいい」ことをしているので良し。
そう思っていたので……。
そうか、この役の前提は「美貌」なんだな……。ソレがないと、登場するたび別人格で、言動が支離滅裂なことの、フォローにならないんだ……。
よくわかんないけど、かっこいいからいいや。よくわかんないけど、美しいからいいや。そう、誤魔化されていたんだ。
でも新公では、本役さんほどの美貌がナイもんだから、役のおかしさをカバーできず、ただ変な人に……。
いやその、ゆうきくん比では問題なかったと思います。アルマン@『スカーレット・ピンパーネル』よりはきれいになっていたし。白より黒、膨張色より引き締め色ですよ彼は。
実力的にも別に、下手ではないのだし。今回もそつない感じでした。
ただ、役が悪い(笑)。脚本の問題っすよ。
このわけわかんない役を「問答無用!」にするには、いろんなものが足りていなかったかなと。
ゆうきくんが持つ「ふつう」とか「常識あります」なところが、こういう壊れたキャラクタには不思議なミックス感。
ふつうの感性を持っているように見えるだけに、「なんで彼、ここでこんなことを言うんだろう、するんだろう」と、見ていてつまずいてしまう。「こーゆーキャラだから、ここでこーゆーわけわかんないことするのよ」と力ずくで思わせるほどの演技力、あるいはバカッパワー、あるいは美貌、をまだ持っていないので。
悪いのが脚本なのはたしかだけど、ゆうきくんにはもう少し痩せて欲しいっす……もったいない。
あとは相変わらず、海桐くんと瑞羽くんをまったり愛でて終わりました。
安心できる、オトカー@ゆりやくん。ああ、なんて違和感ナイんだろう。
前回のショーヴラン@『スカーレット・ピンパーネル』があまりに手に汗握る出来だったので、今回のハマリっぷりは素敵です。
本公演を観たときから、「ああ、この役ならゆりやくんも問題ない」と思った。
ゆりやくんの得意分野……というか、これしかない守備範囲?の役。
や、『スカピン』新公をムラ東宝両方観た人からは、「ゆりやくん、東宝ではすごく良くなってた」と聞いているので、「これしかない」てのは決めつけ過ぎでしょうが。
ゆりやくん演じる「かわいこちゃん」で「ヘタレで善良」なオトカーくんは、とても予定調和なかわいらしさでした。
つか、わたしの彼への認識がなあ。
ショーヴラン@『スカピン』×、ジークムント@『ラストプレイ』○、フランツ@『エリザベート』△、旅の騎士@『二人の貴公子』○、衛門督@『夢の浮橋』×、ジェラルド@『ME AND MY GIRL』○、という偏った印象なんだよなあ。
かっこいい役、強い役、悪役は残念で、ヘタレかわいこちゃんは素敵、と見事に線引き。
だからもお、見る前から「オトカーはハマリ役」と思ってたしな。
こんな先入観は良くないと思ってる。役者に失礼よねー。
でも今のところ、わたしにはコレが現実。
だからこそ、コレが覆るよーな素晴らしいゆりやくんに、これから出会えることを期待している。
……この持ち味のままでも、愛で続けますが(笑)。
カルネロ伯爵@響くんがかっこよかったっす。
特徴ある喋り方で笑いを取る、三枚目役。……なんだけど、かっこいい、純粋に、姿が。
わたしの中で、渋かっこいいおっさ……ゲフンゲフン、もとい、大人の男っつーと、月組新公を観る場合はまず鳳月くん、という先入観があって、配役をチェックしてないこともあり、ホモナイ伯爵を「ああ、鳳月くんだわ」と思って点呼したのに、そのあと出てきたカルネロ伯爵がまたかっこよかったもんで、無駄に混乱した。あれ、「おっさんかっこいい=鳳月くんでしょ、つーとこっちが鳳月くんだっけ??」……ナニその先入観。
や、すぐに答えは出たけど、一瞬マジに首をかしげた自分にセルフツッコミ。思い込み激しすぎです、視野狭すぎです。
てことで、カルネロ伯爵@響くん、ホモナイ伯爵@鳳月くん、ともに素敵だった、つーことで。(強引にまとめる)
トボル@まんちゃんは、そのかの役何回目だ?
彼はどんどんオトコマエになるっていうか、顔のネジを巻いてきたなって感じがイイ。や、変な日本語だが、なんかひどく二枚目だったぞ。
もともと彼の顔は好きなんだけど、ここんとこどんどん表情にゆるみがなくなってきて、斜め45度くらいにどきっとする角度がある。
でも実のところ、芝居は弱い気がする……。
パリ@ゆうきくんを見て、この役の難しさを改めて知った。
本公演では、人格破綻気味(笑)でご都合主義まんま(笑)な役だけど、とりあえず「オイシイ」役だと思ったの。
役が壊れている部分は全部、その役を美味しく見せるためにあるわけだから、そーゆー壊れ方はアリかなと。
ひとりで主人公に突っかかってみたり、ひとりで飛び出して黄昏れてみたり、なのになんの脈絡もなくここぞってところで「真打ち登場!」してみたり、それまでの言動からはありえないラヴラヴかわいこちゃんになってみたり。
めちゃくちゃだけど、とりあえず、かっこいい。その場その場で人格も物語も壊れまくってるんだけど、その場その場で「かっこいい」ことをしているので良し。
そう思っていたので……。
そうか、この役の前提は「美貌」なんだな……。ソレがないと、登場するたび別人格で、言動が支離滅裂なことの、フォローにならないんだ……。
よくわかんないけど、かっこいいからいいや。よくわかんないけど、美しいからいいや。そう、誤魔化されていたんだ。
でも新公では、本役さんほどの美貌がナイもんだから、役のおかしさをカバーできず、ただ変な人に……。
いやその、ゆうきくん比では問題なかったと思います。アルマン@『スカーレット・ピンパーネル』よりはきれいになっていたし。白より黒、膨張色より引き締め色ですよ彼は。
実力的にも別に、下手ではないのだし。今回もそつない感じでした。
ただ、役が悪い(笑)。脚本の問題っすよ。
このわけわかんない役を「問答無用!」にするには、いろんなものが足りていなかったかなと。
ゆうきくんが持つ「ふつう」とか「常識あります」なところが、こういう壊れたキャラクタには不思議なミックス感。
ふつうの感性を持っているように見えるだけに、「なんで彼、ここでこんなことを言うんだろう、するんだろう」と、見ていてつまずいてしまう。「こーゆーキャラだから、ここでこーゆーわけわかんないことするのよ」と力ずくで思わせるほどの演技力、あるいはバカッパワー、あるいは美貌、をまだ持っていないので。
悪いのが脚本なのはたしかだけど、ゆうきくんにはもう少し痩せて欲しいっす……もったいない。
あとは相変わらず、海桐くんと瑞羽くんをまったり愛でて終わりました。
新生月組と、中村B(笑)。@Rhapsodic Moon
2010年10月3日 タカラヅカ 人事に変化があったとき、違和感があるのは、芝居よりもショーである。
タカラヅカは変化していくところ、フェアリーたちが夢を織る幻のキングダムでありながら、時代は確実に移り変わっていく。
トップスターは退団し、新たなトップスターが生まれる。そして、下級生たちの役付がひとつずつ上がる。
わたしが最初にソレを実感したのは雪組に丸4年君臨したカリンチョさんが卒業し、いっちゃんがトップスターになったとき。
当時研6だっけかのたかこが、ショーで1場面もらっているのを見て、「代替わりってこういうことか!!」と瞠目した。
アタマではわかっていても、感覚として理解するのは、実際に「新しい時代」を目にしてから。
ショーの前に芝居があるわけだが、芝居ではあんまり感じないんだ。全国ツアーやバウホール、新人公演、いろんな場でいろんな人が活躍するのを見ているから。
しかしショーは大劇場公演のみ、組全体でのみ行われる。
だからショーになってはじめて、わかるんだ。
「新生※組」ってやつが。新しい組の布陣ってやつが。
でもって、新生月組。
今回は、はじめて役替わりなどの飛び道具ナシでの公演、そして、はじめてのショー。てことは、今回はじめて目にするわけだ、「新制月組の布陣」を。
で、役という縛りがある芝居はともかくとして、その後のショー『Rhapsodic Moon』を見て、真矢みき時代の花組を思い出した。
トップスターがひとり、でーん、どーん、と存在して、あとは2番手から6番手くらいまでほぼ横並び?みたいな。
みきちゃんのトップお披露目『ダンディズム!』を観たとき、「えーと、2番手って誰だっけ、それとも、何人2番手がいるんだ?と考えるべき?」と首をかしげた、その感じを思い出した。
当時2番手だったタモさんは、歌えない踊れない人だったので、ショーではそりゃもお存在感ナカッタデスヨ、いやそのきれいだったんですけどね。リカちゃんやチャーリーががつんがつん来てましたからねー。
きりやんがトップスターとして頂点に立ち、その下が不明瞭っていうか、番手はあるんだろうけど数を揃えて補強しました的な。
まさみりが2番手であることはわかる。わかるけど、それだけじゃないっていうか。
中日公演を観たときに、わくわくした。
きりやんの下に、みりお、もりえ、マギー、そのかとスターがいっぱいいる、総力戦でなくてもコレだ、ここにまさおやバウ組が加わるんだから、新生月組力強いわ!と。
いっぱいいる、と思ったけれど、まさかその「いっぱい」のまま本公演やるとは思ってなかった(笑)。
きれいなピラミッドではなく、横並び。まさみりが前に出てはいるけど、彼らも所詮同じ列の中という印象。
そしてショーが、「オヤジ、いつものを頼むぜ」の中村B。
(http://koala.diarynote.jp/200810300337269538/ 参照・笑)
ジェンヌの持ち味も組もお披露目もサヨナラも、関係なし。ただひたすら、同じショーを作り続ける作家の作品。
いつものテンプレートに、生徒を当てはめているだけの構成なので、さらに顕著。
中村Bは、生徒の持ち味や得手不得手は関係なく(てゆーか知らないし興味もないんじゃないかな)、ポジション順に役割を当てはめていく。
どんなタイトルのどの公演であっても、共通のテンプレートに「ここで1登場、次に2登場」「1が登場して3が歌う」「2が登場して4~6が踊る、そのあと1が登場」とかあらかじめ書いてあるので、うまくナンバリングされた人は「典型的タカラヅカ・ショー」のスターらしい扱いを受ける。
そーゆー人に、イレギュラーな布陣はいかんのだ。
彼のテンプレートには番号が振ってあるんだ、番号ありきで構成してあるんだから、番号のない組は困るんだよ。
2番手がふたり、てのはつまり、「2番手はいない」ってことなのよ。
だって中村Bのテンプレートには、「2」はひとつしかないんだもの。2番手はふたりいるんですよ、と言われても、2の欄はひとつだけだから、結局どちらも当てはめることができない。
つまり、「2」は空欄になる。
「ここで1登場、次に2登場」「1が登場して3が歌う」「2が登場して4~6が踊る、そのあと1が登場」……の、2という概念が空欄。
仕方なく、1はそのままで、2以下の番号に、いろんな人をとりあえず当てはめて、その場をしのぐ。
上の例でいくと3場面に1が3回登場し、2は2回出て、3は1回、4以下は1回だけ3より下の扱い、ときれいに順番になっているのに、2回しかない2の出番をふたりの2番手で分けると、2番手なのに1回ずつしか登場していないことになる。それだと2は3と同じになってしまう。もちろん、2の役は3よりオイシイ中心的な役だから、3よりは上だとわかるけど、でも出番的に3と同じ1回だよ?という。
上から順番、1、2、3、の中村Bに、W2番手の組のショーは無理だわ……(笑)。
つーことで、せっかくの若さと美貌と華のW2番手を生かし切れず、2~6番手まで横並び的な印象を受けた。
でもま、急な抜擢でここまで来たふたりなので、中村Bの融通の利かない作品はある意味救いなのかもしれない。
みりおくんとか、芝居ではずっと抜擢されてきていたけれど、ショーで真ん中に立った経験は少ないわけだから。まさおに至っては、みりおくんより抜擢が遅かった人だからますます経験は乏しいわけだし。
ショーは新公がないので、練習が出来ない。
この横並び状態のショーで真ん中修行をして、次作からはどーんと2番手らしく場を支配し、空気を動かせるようになってほしい。
で、なにしろ中村Bテンプレートには、「娘1」の扱いも決まっている。
「男役群舞のあとは、娘1が娘役群舞を従えて登場」とか、他の作家があまりしない、使い方をする。
娘1は男2と同等のスターとして書かれているんだな。
んで、男2が空欄だとどうなるか。
トップコンビ至上主義の作品になる。
芝居のオープニングで5分以上もトップコンビのデュエットダンスを見せられた、あのノリです。
とにかくトップコンビ。きりやんとまりもちゃんで、作品を作る。押す。
すげえな。
きりやんはわかる、それだけのキャリアと実力のあるスターだ。
しかしまりもちゃんはあきらかに真ん中に立つ経験値は低い。……なのに、その立ち位置に食らいついている。
いやあ、いいコンビだ。
芝居、ショー通して、まりもちゃんの肩と脚のすばらしさに着目しましたよあたしゃ。
いいなあ、あの体格。嘘がないというか、リアルで肉厚というか。
かっこいいわ。
タカラヅカは変化していくところ、フェアリーたちが夢を織る幻のキングダムでありながら、時代は確実に移り変わっていく。
トップスターは退団し、新たなトップスターが生まれる。そして、下級生たちの役付がひとつずつ上がる。
わたしが最初にソレを実感したのは雪組に丸4年君臨したカリンチョさんが卒業し、いっちゃんがトップスターになったとき。
当時研6だっけかのたかこが、ショーで1場面もらっているのを見て、「代替わりってこういうことか!!」と瞠目した。
アタマではわかっていても、感覚として理解するのは、実際に「新しい時代」を目にしてから。
ショーの前に芝居があるわけだが、芝居ではあんまり感じないんだ。全国ツアーやバウホール、新人公演、いろんな場でいろんな人が活躍するのを見ているから。
しかしショーは大劇場公演のみ、組全体でのみ行われる。
だからショーになってはじめて、わかるんだ。
「新生※組」ってやつが。新しい組の布陣ってやつが。
でもって、新生月組。
今回は、はじめて役替わりなどの飛び道具ナシでの公演、そして、はじめてのショー。てことは、今回はじめて目にするわけだ、「新制月組の布陣」を。
で、役という縛りがある芝居はともかくとして、その後のショー『Rhapsodic Moon』を見て、真矢みき時代の花組を思い出した。
トップスターがひとり、でーん、どーん、と存在して、あとは2番手から6番手くらいまでほぼ横並び?みたいな。
みきちゃんのトップお披露目『ダンディズム!』を観たとき、「えーと、2番手って誰だっけ、それとも、何人2番手がいるんだ?と考えるべき?」と首をかしげた、その感じを思い出した。
当時2番手だったタモさんは、歌えない踊れない人だったので、ショーではそりゃもお存在感ナカッタデスヨ、いやそのきれいだったんですけどね。リカちゃんやチャーリーががつんがつん来てましたからねー。
きりやんがトップスターとして頂点に立ち、その下が不明瞭っていうか、番手はあるんだろうけど数を揃えて補強しました的な。
まさみりが2番手であることはわかる。わかるけど、それだけじゃないっていうか。
中日公演を観たときに、わくわくした。
きりやんの下に、みりお、もりえ、マギー、そのかとスターがいっぱいいる、総力戦でなくてもコレだ、ここにまさおやバウ組が加わるんだから、新生月組力強いわ!と。
いっぱいいる、と思ったけれど、まさかその「いっぱい」のまま本公演やるとは思ってなかった(笑)。
きれいなピラミッドではなく、横並び。まさみりが前に出てはいるけど、彼らも所詮同じ列の中という印象。
そしてショーが、「オヤジ、いつものを頼むぜ」の中村B。
(http://koala.diarynote.jp/200810300337269538/ 参照・笑)
ジェンヌの持ち味も組もお披露目もサヨナラも、関係なし。ただひたすら、同じショーを作り続ける作家の作品。
いつものテンプレートに、生徒を当てはめているだけの構成なので、さらに顕著。
中村Bは、生徒の持ち味や得手不得手は関係なく(てゆーか知らないし興味もないんじゃないかな)、ポジション順に役割を当てはめていく。
どんなタイトルのどの公演であっても、共通のテンプレートに「ここで1登場、次に2登場」「1が登場して3が歌う」「2が登場して4~6が踊る、そのあと1が登場」とかあらかじめ書いてあるので、うまくナンバリングされた人は「典型的タカラヅカ・ショー」のスターらしい扱いを受ける。
そーゆー人に、イレギュラーな布陣はいかんのだ。
彼のテンプレートには番号が振ってあるんだ、番号ありきで構成してあるんだから、番号のない組は困るんだよ。
2番手がふたり、てのはつまり、「2番手はいない」ってことなのよ。
だって中村Bのテンプレートには、「2」はひとつしかないんだもの。2番手はふたりいるんですよ、と言われても、2の欄はひとつだけだから、結局どちらも当てはめることができない。
つまり、「2」は空欄になる。
「ここで1登場、次に2登場」「1が登場して3が歌う」「2が登場して4~6が踊る、そのあと1が登場」……の、2という概念が空欄。
仕方なく、1はそのままで、2以下の番号に、いろんな人をとりあえず当てはめて、その場をしのぐ。
上の例でいくと3場面に1が3回登場し、2は2回出て、3は1回、4以下は1回だけ3より下の扱い、ときれいに順番になっているのに、2回しかない2の出番をふたりの2番手で分けると、2番手なのに1回ずつしか登場していないことになる。それだと2は3と同じになってしまう。もちろん、2の役は3よりオイシイ中心的な役だから、3よりは上だとわかるけど、でも出番的に3と同じ1回だよ?という。
上から順番、1、2、3、の中村Bに、W2番手の組のショーは無理だわ……(笑)。
つーことで、せっかくの若さと美貌と華のW2番手を生かし切れず、2~6番手まで横並び的な印象を受けた。
でもま、急な抜擢でここまで来たふたりなので、中村Bの融通の利かない作品はある意味救いなのかもしれない。
みりおくんとか、芝居ではずっと抜擢されてきていたけれど、ショーで真ん中に立った経験は少ないわけだから。まさおに至っては、みりおくんより抜擢が遅かった人だからますます経験は乏しいわけだし。
ショーは新公がないので、練習が出来ない。
この横並び状態のショーで真ん中修行をして、次作からはどーんと2番手らしく場を支配し、空気を動かせるようになってほしい。
で、なにしろ中村Bテンプレートには、「娘1」の扱いも決まっている。
「男役群舞のあとは、娘1が娘役群舞を従えて登場」とか、他の作家があまりしない、使い方をする。
娘1は男2と同等のスターとして書かれているんだな。
んで、男2が空欄だとどうなるか。
トップコンビ至上主義の作品になる。
芝居のオープニングで5分以上もトップコンビのデュエットダンスを見せられた、あのノリです。
とにかくトップコンビ。きりやんとまりもちゃんで、作品を作る。押す。
すげえな。
きりやんはわかる、それだけのキャリアと実力のあるスターだ。
しかしまりもちゃんはあきらかに真ん中に立つ経験値は低い。……なのに、その立ち位置に食らいついている。
いやあ、いいコンビだ。
芝居、ショー通して、まりもちゃんの肩と脚のすばらしさに着目しましたよあたしゃ。
いいなあ、あの体格。嘘がないというか、リアルで肉厚というか。
かっこいいわ。
眠れなかった昨夜の理由・その1。@麗しのサブリナ
2010年10月4日 タカラヅカ ところで。
えー、そのー、ひっそりとアレなこと書いていいですか。
いや、今までも何度も書いてきてますが。
今までも書いてきた……つまりその、物語の恋愛関係にあるキャラクタたちの進展度についてっす。
ぶっちゃけ、ヤッてるか、否か。
まあ、お下品だわ、低俗だわ! てゆーか、夢の世界のタカラヅカで、そーゆー生々しいことを考えることは許せない、キィ~~ッ!! てな方にはすみません。
でもま、わたしが下品なのも、そっち系に言及するのもいつものことなので。
ただねえ、今回のはすごく自分的に感慨深いのです。
とゆーのも。
俎上にあげるのが、『麗しのサブリナ』のウィリス×マカードルだからです!
まっつファンやって6年目だかにして、はじめて俎上にあがりましたわ!
や、今まで一度も、そんな話題にはならなかった人ですもの。ヤッてるヤッてない以前に、恋愛してない、相手いない人でしたもの、ずっと。
あるいはふつーに女房持ちだったりとかな。
「あのふたりの関係はどうなのかしら?!」という危うさだのときめきだののない役しか、回ってこなかったんですな。
それがついに。
花組最後にして。
じーーん。
とはいえ、実はわたし、ウィリス@まっつとマカードル@いちかで、そんなことはまったく考えてなかったんです。
考えるまでもないと思っていたので。
でも、まっつ情報に飢えてうろうろしていたネットの海で、わたしと正反対の意見を持っている人とかに出くわして、目からウロコ。
そうか、そんな考え方、見方もあるのか!
反対の人がいるってことは、「考えるまでもない」「わたしの思っていることが、世の中のただひとつの真実」と自己完結していないで、きちんと自分の意見を、考えを述べておくべきだなと。
でもって、どーして今までもいろんな作品のいろんなカップルについて、ヤッてるか否かで意見を書いてきたわたしが、今回ナニも考えずにいたかっていうと、それはきっと友人の影響も大きいなと思いました。
わたしの友人に、「このカップルはヤッてるかヤッてないか」をいちいち言及する人がいるんですよ。
彼女が言い出すから、それに触発されてわたしも改めて考える、なんてことが多々あったわけですよ。
なのに今回、その友人が『麗しのサブリナ』観てくれてナイんですよ!!
そーよ、チェリさんが言い出さないから、ウブなわたし(笑)はナニも思いつかなかったんだわ。
そーよそーよ。
てな長い前置きののち。
語りましょう、ウィリスとマカードルを。
カップルの進展度、ぶっちゃけヤッてるかヤッてないかを語る場合、そこに初夜はいつか、も加わります(笑)。
フレッド@ワタさんとバーバラ@とにゃみのX-DAYがいつかで、論を競ったのはなつかしい思い出(笑)。
ウィリスとマカードルは、ま だ です。
あくまでも、『麗しのサブリナ』作品中の時間軸において。物語終了後については、ふつーに結婚前提でおつきあいしていたと思うので、その限りにあらず。
物語中、ウィリスとマカードルは恋愛関係になる。
わたしは、ふたりがまだはじまったばかりのカップルであり、深い仲にはなっていないと思って観ていた。
てゆーか、それが当たり前、それ以外の見方なんかナイと信じ切っていた。
ところが、そうではない、ふたりはデキている、と思っている人もいる、と知って目からウロコ。
そーなんだ! そう見える人には、そう見えるもんなんだ!
デートの翌朝、ウィリスが「昨夜は眠れなくて」と言う台詞がある。
ここを「昨夜は一晩中眠らずに、愛し合っていた」と解釈することができるんだ、と。
いつもひっつめ髪をしているマカードルが、髪を下ろしているのも根拠のひとつ。
ホテルからの出勤なので、髪をまとめる時間がなかった、ということか。
ずいぶん手が早いんだなウィリス。最初のデートで一晩中かぁ。でもって、それをにまにま上司に報告しちゃうのかあ……(笑)。
いや、そういう見方もアリだと思います。作中に答えがない以上、どんな見方もアリ。
否定する気持ちはまったくありません。ソレはそれでたのしい展開だと思う。
が、わたしはソレ、夢にも思ってなくて(笑)。
ウィリスにそんな甲斐性あるかと。そしてマカードルにもそんな柔軟性あるかと。
とゆー方向性で、続く。
えー、そのー、ひっそりとアレなこと書いていいですか。
いや、今までも何度も書いてきてますが。
今までも書いてきた……つまりその、物語の恋愛関係にあるキャラクタたちの進展度についてっす。
ぶっちゃけ、ヤッてるか、否か。
まあ、お下品だわ、低俗だわ! てゆーか、夢の世界のタカラヅカで、そーゆー生々しいことを考えることは許せない、キィ~~ッ!! てな方にはすみません。
でもま、わたしが下品なのも、そっち系に言及するのもいつものことなので。
ただねえ、今回のはすごく自分的に感慨深いのです。
とゆーのも。
俎上にあげるのが、『麗しのサブリナ』のウィリス×マカードルだからです!
まっつファンやって6年目だかにして、はじめて俎上にあがりましたわ!
や、今まで一度も、そんな話題にはならなかった人ですもの。ヤッてるヤッてない以前に、恋愛してない、相手いない人でしたもの、ずっと。
あるいはふつーに女房持ちだったりとかな。
「あのふたりの関係はどうなのかしら?!」という危うさだのときめきだののない役しか、回ってこなかったんですな。
それがついに。
花組最後にして。
じーーん。
とはいえ、実はわたし、ウィリス@まっつとマカードル@いちかで、そんなことはまったく考えてなかったんです。
考えるまでもないと思っていたので。
でも、まっつ情報に飢えてうろうろしていたネットの海で、わたしと正反対の意見を持っている人とかに出くわして、目からウロコ。
そうか、そんな考え方、見方もあるのか!
反対の人がいるってことは、「考えるまでもない」「わたしの思っていることが、世の中のただひとつの真実」と自己完結していないで、きちんと自分の意見を、考えを述べておくべきだなと。
でもって、どーして今までもいろんな作品のいろんなカップルについて、ヤッてるか否かで意見を書いてきたわたしが、今回ナニも考えずにいたかっていうと、それはきっと友人の影響も大きいなと思いました。
わたしの友人に、「このカップルはヤッてるかヤッてないか」をいちいち言及する人がいるんですよ。
彼女が言い出すから、それに触発されてわたしも改めて考える、なんてことが多々あったわけですよ。
なのに今回、その友人が『麗しのサブリナ』観てくれてナイんですよ!!
そーよ、チェリさんが言い出さないから、ウブなわたし(笑)はナニも思いつかなかったんだわ。
そーよそーよ。
てな長い前置きののち。
語りましょう、ウィリスとマカードルを。
カップルの進展度、ぶっちゃけヤッてるかヤッてないかを語る場合、そこに初夜はいつか、も加わります(笑)。
フレッド@ワタさんとバーバラ@とにゃみのX-DAYがいつかで、論を競ったのはなつかしい思い出(笑)。
ウィリスとマカードルは、ま だ です。
あくまでも、『麗しのサブリナ』作品中の時間軸において。物語終了後については、ふつーに結婚前提でおつきあいしていたと思うので、その限りにあらず。
物語中、ウィリスとマカードルは恋愛関係になる。
わたしは、ふたりがまだはじまったばかりのカップルであり、深い仲にはなっていないと思って観ていた。
てゆーか、それが当たり前、それ以外の見方なんかナイと信じ切っていた。
ところが、そうではない、ふたりはデキている、と思っている人もいる、と知って目からウロコ。
そーなんだ! そう見える人には、そう見えるもんなんだ!
デートの翌朝、ウィリスが「昨夜は眠れなくて」と言う台詞がある。
ここを「昨夜は一晩中眠らずに、愛し合っていた」と解釈することができるんだ、と。
いつもひっつめ髪をしているマカードルが、髪を下ろしているのも根拠のひとつ。
ホテルからの出勤なので、髪をまとめる時間がなかった、ということか。
ずいぶん手が早いんだなウィリス。最初のデートで一晩中かぁ。でもって、それをにまにま上司に報告しちゃうのかあ……(笑)。
いや、そういう見方もアリだと思います。作中に答えがない以上、どんな見方もアリ。
否定する気持ちはまったくありません。ソレはそれでたのしい展開だと思う。
が、わたしはソレ、夢にも思ってなくて(笑)。
ウィリスにそんな甲斐性あるかと。そしてマカードルにもそんな柔軟性あるかと。
とゆー方向性で、続く。
眠れなかった昨夜の理由・その2。@麗しのサブリナ
2010年10月5日 タカラヅカ 『麗しのサブリナ』のバカップル秘書ズ、ウィリス@まっつとマカードル@いちかの恋愛進展度……ぶっちゃけヤッてるかヤッてないかについて、続き。
ウィリスの言う「昨夜は眠れなくて」は、文字通り、眠れていないだけ。ナニかしていたわけではなく(笑)、恋のトキメキで胸がいっぱいだった、と。
それまでただの同僚で、四角四面に優秀な秘書やってきて。
お互いを女だとも男だとも意識したことはなく。
たぶん、仕事以外の会話はしたことなかったんだろうなあ。
それが、堅物ライナス@まとぶが恋をして、変わっていって。それを「あなたは大丈夫?」と見守ることで。
はじめてお互いを、意識した。
マカードルは、恋の噂話にわくわくする、ふつーの女の人だった。
そんな彼女の「女性」な部分に、ウィリスは触れることになる。仕事以外の話をするマカードルを、はじめて見るわけだ。
その上で、ライナスにもらった芝居の切符の使い道で、いちばん身近にいたマカードルを誘い、「同僚」という個性のない存在が、「マカードル」というひとりの女性になったんだろう。
ふたりの初デートは、容易に想像できる。
余った切符の処分、手近な相手、でしかないのに、いざふたりで芝居を観に行ったらば。
ライナス様のためにウィリスが手配した切符だ、そりゃあもお抜かりなくいい席だったんでしょうよ。
ふたりして芝居に大感動し、大泣きしたんでしょう。
自分でもどうかと思うくらい大泣きして、知られたら恥ずかしいなと隣をうかがったら、隣でも顔面崩壊する勢いで大泣きしている……と、わかったら。
泣きツボが一緒だったら、心の距離は一気に縮まりますよ。
終演後も芝居の話で盛り上がり、涙ながらに語り、乾杯して食事して。
話題がはずめば一緒にいる時間も延びるし、互いのこともよく見えてくるし。今まで知らなかったいろんなことがわかり、気持ちは加速していき。
大泣きしたマカードルが涙をぬぐうために眼鏡をはずし、その素顔にウィリスがドキッとしていたりな。
彼女の素顔なんか、今までも何度も見てきているのに、今さら「こんなにかわいかったっけ?」とかとまどってるんですよ!
どきどきは伝わるものなので、思わず凝視しているウィリスの視線に気づき、マカードルが目を合わせてぽっと頬を染めて恥じらい、そんな彼女の反応にウィリスも赤面し……てな中学生日記。
そのあとはとーぜん、「送っていくよ」「ううん、ここまでいいわ」「いや、もう遅いから。ドアの前まで送るよ!!」てなやりとり。
別れが近づくと、会話はハイテンションに盛り上がったり、いきなり途絶えて沈黙が流れたり。
そしてマカードルのアパートメントのドアの前で、「じゃあ」「うん……あの」「また明日」「……おやすみなさい。また明日」と。
マカードルの「うん……あの」の、……は、部屋に入れるべきなのかしら、というとまどいだっ。
だけどウィリスはそんなこと露ほどにも考えず、ドアの前まで送り届けたことでミッション完了、本人的にはマックスな盛り上がり、よくやった自分!なのでそれ以上は考えず。ああ男ってバカ。
ウィリス的に「オレってスマート」な態度で「また明日」とキメたのでそれで納得、そんなウィリスを見てマカードルも「また明日」と笑顔を見せる。
そしてふたりは、それぞれに「眠れない夜」を過ごす。
はじめて知る(笑)、恋のときめきに。
ふたりが互いに初恋同士かということではなく(年齢を考えるとソレはちょっとキモいです、とくにウィリス・笑)、盛り上がり的にはぢめてだという意味で。
こんな気持ちははじめて、とか、まるで少年(少女)の頃に戻ったようだ、とか。
そーして翌朝ふたりそろって遅刻。
マカードルはそれに加えて、朝から衣装選びや髪型に時間を取られた結果。
舞台上は衣装に変化ナイけど、ほんとーならふたりとも着替えているはずだから。
マカードルは微妙に女子っぽい服装になって、さらに女らしさを強調して髪を下ろしている、今までのキツい印象のひっつめ髪ではなく。
んで、オフィスでカオを会わせるなりふたりして恥じらって、「昨日はどうも……」とかもごもご言って頬を赤らめたりニヤニヤしたり。
そのノリのままライナスに挨拶しちゃったもんだから、「そうだったのか」と言われてしまう、と。
で、ここでのポイントは、ウィリスはマカードルの髪型に気づいていない、ということ(笑)。
マカードルの遅刻の原因は、髪型にもあるのに。女の子っぽくしようと、かわいくしようとがんばった結果なのに、ウィリスは気づいてない(笑)。
朝会うなり、マカードルかわいいなあ、と思っているけれど、彼女の努力には気づいてないのよ、だから「髪型変えたの? 似合うよ」とかは言わない・言えないのよ、絶対!!
でもって、そっから先はライナス様の心変わり(笑)に振り回されるので基本仕事モード、いちゃいちゃにまにまは影を潜めるんだけど、いったん心の壁が崩れたあとなんで、ライナスが恋に疾走したあとはそれに影響されて一気におつきあいに発展することでしょう。
とまあ、ここまでわたしの中でストーリー出来上がってますから。
初日を観たときから、考えるまでもなくイメージがアタマの中にありましたから。
それ以外の可能性なんか、考えたことなかったっすよ。
はぁ。
苦節6年、はじめてまっつでヤッたヤらないと考えたのに、ヤッてない設定だなんて(笑)。
まつださん、ガード固いわー。(違います)
『La Esperanza』新公のときは、本公演ではカケラも思わなかった、X-DAYを強烈に感じたのにねええ。ああそうか、このときふたりは愛を確認し、このあとで結ばれたんだわ、と。
あんときのカルロス@まっつ、いい男だったなああ。
カルロスとミルバ@あすかちゃんの場面で、「時が止まる」ような恋の瞬間が見えたのよ。どんだけときめいたか。マジ、客席で息をのんだ。
……でもあんときわたし、まっつファンぢゃなかったのよおおお。
あああ、口惜しい~~。今、こんだけまっつを好きになった今、あーゆーのが見たいよおお。
恋愛しているまっつ自体、ファンになってからろくに見たことナイわけなんだが、『La Esperanza』ではほんとに本気の恋愛を見せてくれたから、できない人ではないんだよね。ね? ……『La Esperanza』はあすかちゃん効果かもしんないけど。
是非、ヤッてるヤッてないでマジに考察したくなるよーな、ときめきのある役を見てみたいっす。
ウィリスの言う「昨夜は眠れなくて」は、文字通り、眠れていないだけ。ナニかしていたわけではなく(笑)、恋のトキメキで胸がいっぱいだった、と。
それまでただの同僚で、四角四面に優秀な秘書やってきて。
お互いを女だとも男だとも意識したことはなく。
たぶん、仕事以外の会話はしたことなかったんだろうなあ。
それが、堅物ライナス@まとぶが恋をして、変わっていって。それを「あなたは大丈夫?」と見守ることで。
はじめてお互いを、意識した。
マカードルは、恋の噂話にわくわくする、ふつーの女の人だった。
そんな彼女の「女性」な部分に、ウィリスは触れることになる。仕事以外の話をするマカードルを、はじめて見るわけだ。
その上で、ライナスにもらった芝居の切符の使い道で、いちばん身近にいたマカードルを誘い、「同僚」という個性のない存在が、「マカードル」というひとりの女性になったんだろう。
ふたりの初デートは、容易に想像できる。
余った切符の処分、手近な相手、でしかないのに、いざふたりで芝居を観に行ったらば。
ライナス様のためにウィリスが手配した切符だ、そりゃあもお抜かりなくいい席だったんでしょうよ。
ふたりして芝居に大感動し、大泣きしたんでしょう。
自分でもどうかと思うくらい大泣きして、知られたら恥ずかしいなと隣をうかがったら、隣でも顔面崩壊する勢いで大泣きしている……と、わかったら。
泣きツボが一緒だったら、心の距離は一気に縮まりますよ。
終演後も芝居の話で盛り上がり、涙ながらに語り、乾杯して食事して。
話題がはずめば一緒にいる時間も延びるし、互いのこともよく見えてくるし。今まで知らなかったいろんなことがわかり、気持ちは加速していき。
大泣きしたマカードルが涙をぬぐうために眼鏡をはずし、その素顔にウィリスがドキッとしていたりな。
彼女の素顔なんか、今までも何度も見てきているのに、今さら「こんなにかわいかったっけ?」とかとまどってるんですよ!
どきどきは伝わるものなので、思わず凝視しているウィリスの視線に気づき、マカードルが目を合わせてぽっと頬を染めて恥じらい、そんな彼女の反応にウィリスも赤面し……てな中学生日記。
そのあとはとーぜん、「送っていくよ」「ううん、ここまでいいわ」「いや、もう遅いから。ドアの前まで送るよ!!」てなやりとり。
別れが近づくと、会話はハイテンションに盛り上がったり、いきなり途絶えて沈黙が流れたり。
そしてマカードルのアパートメントのドアの前で、「じゃあ」「うん……あの」「また明日」「……おやすみなさい。また明日」と。
マカードルの「うん……あの」の、……は、部屋に入れるべきなのかしら、というとまどいだっ。
だけどウィリスはそんなこと露ほどにも考えず、ドアの前まで送り届けたことでミッション完了、本人的にはマックスな盛り上がり、よくやった自分!なのでそれ以上は考えず。ああ男ってバカ。
ウィリス的に「オレってスマート」な態度で「また明日」とキメたのでそれで納得、そんなウィリスを見てマカードルも「また明日」と笑顔を見せる。
そしてふたりは、それぞれに「眠れない夜」を過ごす。
はじめて知る(笑)、恋のときめきに。
ふたりが互いに初恋同士かということではなく(年齢を考えるとソレはちょっとキモいです、とくにウィリス・笑)、盛り上がり的にはぢめてだという意味で。
こんな気持ちははじめて、とか、まるで少年(少女)の頃に戻ったようだ、とか。
そーして翌朝ふたりそろって遅刻。
マカードルはそれに加えて、朝から衣装選びや髪型に時間を取られた結果。
舞台上は衣装に変化ナイけど、ほんとーならふたりとも着替えているはずだから。
マカードルは微妙に女子っぽい服装になって、さらに女らしさを強調して髪を下ろしている、今までのキツい印象のひっつめ髪ではなく。
んで、オフィスでカオを会わせるなりふたりして恥じらって、「昨日はどうも……」とかもごもご言って頬を赤らめたりニヤニヤしたり。
そのノリのままライナスに挨拶しちゃったもんだから、「そうだったのか」と言われてしまう、と。
で、ここでのポイントは、ウィリスはマカードルの髪型に気づいていない、ということ(笑)。
マカードルの遅刻の原因は、髪型にもあるのに。女の子っぽくしようと、かわいくしようとがんばった結果なのに、ウィリスは気づいてない(笑)。
朝会うなり、マカードルかわいいなあ、と思っているけれど、彼女の努力には気づいてないのよ、だから「髪型変えたの? 似合うよ」とかは言わない・言えないのよ、絶対!!
でもって、そっから先はライナス様の心変わり(笑)に振り回されるので基本仕事モード、いちゃいちゃにまにまは影を潜めるんだけど、いったん心の壁が崩れたあとなんで、ライナスが恋に疾走したあとはそれに影響されて一気におつきあいに発展することでしょう。
とまあ、ここまでわたしの中でストーリー出来上がってますから。
初日を観たときから、考えるまでもなくイメージがアタマの中にありましたから。
それ以外の可能性なんか、考えたことなかったっすよ。
はぁ。
苦節6年、はじめてまっつでヤッたヤらないと考えたのに、ヤッてない設定だなんて(笑)。
まつださん、ガード固いわー。(違います)
『La Esperanza』新公のときは、本公演ではカケラも思わなかった、X-DAYを強烈に感じたのにねええ。ああそうか、このときふたりは愛を確認し、このあとで結ばれたんだわ、と。
あんときのカルロス@まっつ、いい男だったなああ。
カルロスとミルバ@あすかちゃんの場面で、「時が止まる」ような恋の瞬間が見えたのよ。どんだけときめいたか。マジ、客席で息をのんだ。
……でもあんときわたし、まっつファンぢゃなかったのよおおお。
あああ、口惜しい~~。今、こんだけまっつを好きになった今、あーゆーのが見たいよおお。
恋愛しているまっつ自体、ファンになってからろくに見たことナイわけなんだが、『La Esperanza』ではほんとに本気の恋愛を見せてくれたから、できない人ではないんだよね。ね? ……『La Esperanza』はあすかちゃん効果かもしんないけど。
是非、ヤッてるヤッてないでマジに考察したくなるよーな、ときめきのある役を見てみたいっす。
当日券抽選に並ぶ人たちから、見えること。
2010年10月6日 タカラヅカ タカラヅカって、やばいんぢゃね?
と、何度も思ったり言ったりしているけれど、それはわたしがタカラヅカを好きで、ずっと続いて欲しいと思っているから。
わたしがヅカを見放すときは、黙って消えるのみでいちいち宣言もしないし、愚痴を言うために場を設ける気もない。
語りたいのは好きなモノ、愛情が根底にあるモノに限り、そーでないモノに時間も労力も使う気はない。愛の反対は無関心。
つーことで、またしてもヅカやばいんぢゃね語り。
落ち着いたのでよーやく書ける、記録しておける、雪組千秋楽の話。
トップスター退団千秋楽が近づくと、ここのよーな辺境ブログにも検索でたどりつく人たちがいる。
ムラの前楽、楽の当日券情報を求めてだ。
わたしは何人かのトップスターの当日抽選に参加した経験があり、近年は自分のためにその記録を残すことにしている。
わたしがヅカファンである以上、これからも当日抽選に並ぶだろうから、少しでも情報が欲しいだろう、ナマの実情を知りたいだろう。んでもって、記憶力がナイため、文字にして残さないと忘れてしまうだろう。
てことで、記録してあるもんだから、それが検索に引っかかり、やってくる人たちがいる。
その人たちの役に立てていればいいなと思う、少しでも。
だがしかし。
雪楽が近づいても、当日抽選情報を求める人たちの検索が、ほとんどなかったのですよ。
あれえ? 変だな。とは思ったけれど、なにしろただの辺境ブログ、他に情報を得るツールがあるなら、なにもわたしんとこになんか来ないだろうし、だからといってどーってことはない。
わたしがアクセス解析を眺めるのは、わたし自身の記事がどうこうっつーより、「ヅカファンの関心の高さ」を判断する場合が多い。
公演の初日感想を書くことが多いので、公演名で感想を求めてやってきた人の多さで、その公演、組の人気を計ってみたりな。
……人気のない公演って、検索する人も少ないんですよ、ええ……。(いろいろと自虐)
雪楽の情報求めている人、少ないのかな? と、ちらりと思いはしたけれど、そんなことがあるわけないので、さらっとスルーしていた。
そして、当の雪前楽と、大楽。
過去の例にならい、記載します。
2010年8月 水くん
前楽 座席券50枚、立見券140枚、並んだ人数500人。
大楽 座席券42枚、立見券100枚、バウ500枚、並んだ人数800人。
2009年11月 あさこ
前楽 当日券詳細確認忘れたので謎(情報求む)、並んだ人数1000人。
大楽 座席券42枚、立見券100枚、バウ500枚、並んだ人数1400人弱。
2009年3月 トウコ
前楽 座席券55枚、立見券140枚、並んだ人数1100人。
大楽 座席券42枚 立見券100枚、エスプリ220枚、並んだ人数1500人。
…………この数字の違い。
危機感持つなっつー方が無理っしょ。
係のおにーさんに、並んだ人数直接聞いてます。「**人くらいですね」と言われるので、くらい、はのぞいて**人表記。「**人弱」と言われたときはその通りに書く、**人に達していないということだから。
去年1500人からが並んだ大楽の当日券に、今年は800人しか並んでないんですよ。
当日券とバウ券とキャンセル待ち券で、当選者は700人、なのに800人しか並んでない、はずれる方が難しい、当日ムラへ早朝から行った人はほとんど観ることが出来た、という。
例年の経験ゆえ家族総出で並んだ人とか当たりすぎて困っちゃって、ふつーにさばいていたりして、周囲にも「さばきで観ました」と言っている人たちが複数いた。
退団するトップスター、水くんの人気がない、とは、思わない。
水しぇんは人気スターだ、べらんめえ。
そりゃトップに無関係ではないだろう(タニちゃん、かしちゃんの並び人数はコレよりすごかった。正確な数字がないので記載はしないが)が、それだけではなく、当日抽選の並び人数は、「宝塚歌劇団」の人気バロメータなんだ。
コアなファンはファンクラブに入ってそちらでチケットを頼んであるし、会と無関係でもなにがなんでも楽を観たい本気のファンは、前もってチケットを入手している、ツテでもお金でもなんでも使って、どんなことをしても。
「観られないかもしれない」「観られたらラッキー」な当日抽選なんかに懸けない。
本当に観たければ、借金してでもチケットを買うだろう。昔とちがって今は、素人でもお金さえあればチケットは買えるんだ。
だから当日抽選にやってくるのは、ライトなヅカファン。楽を観られなくてもあきらめがつく温度感の人たちが多い。
もちろん、こんな分け方は大雑把で「それだけじゃないわ! そうじゃない人もいるわ!」なことは承知しているが、それは置く。
「大枚はたいてチケット買うほどヅカに人生捧げてないけど、楽を観たいなあ」「贔屓は別にいるけど、ちかさんも好き」「雪組ファンだから、楽は観たい」「単にサヨナラショーを観たい」などの、ライトな感覚で浮遊している人たちが「観られたらラッキー、観られなくてもあきらめがつく」からと、当日抽選にやってくる。
そんな人たちが、激減した。
コアなファン数には、大して変化はない、差異はない、と思う。トウコあさこ水。同時代の人気スター。
ただ、彼らを取り巻く歌劇団の状況が、変わったんだ。
なにしろ、次期娘役トップスター不在、夢華さん研1ジュリエット、まっつ組替えの発表があったのが、前楽の2日前っすよ。
これでライトなヅカファンがドン引きしたのは事実ですよ。
「ラスト3日は水しぇん三昧」と休み取って用意していたわたしが、観劇意欲なくして家に閉じこもるくらいには、とんでもない事態ですよ。水くんの千秋楽でなければ、しばらくムラには近寄らなかったと思う。
千秋楽チケット自体は完売しているから、劇団の売り上げはトウコのときから変わっていない。
でも、当日何人がソレを求めて早朝からあの田舎へ並びに行ったかは、段違いだ。
そのお金にはなっていない部分こそが、ファンの真意なんだ。
公演検索者数で各公演の人気を計れるのと同じ、当日抽選情報の検索が来なかったわけだ、興味を持つ人が激減したんだ。
ライトなヅカファンが、激減している。
その事実を目の当たりにした。
そしてわたしは、あらためて思ったわけだ。
タカラヅカって、やばいんぢゃね?
震撼した。
そして。
浮遊層を失い、退団者のコアなファンも失った状況で、雪組を背負っていくキムくんは大変だなと。
ヅカ自体大変な状態だけど、なかでも当事者たる雪組、そこのただひとりのトップスター(娘役トップ不在)キムの重責は半端ナイなと。
長く続くモノには、いろんなことが起こって当然、今がやばいだけでまた盛り返すときが来ると信じて、見守り続けます。
ヅカファンですから。
と、何度も思ったり言ったりしているけれど、それはわたしがタカラヅカを好きで、ずっと続いて欲しいと思っているから。
わたしがヅカを見放すときは、黙って消えるのみでいちいち宣言もしないし、愚痴を言うために場を設ける気もない。
語りたいのは好きなモノ、愛情が根底にあるモノに限り、そーでないモノに時間も労力も使う気はない。愛の反対は無関心。
つーことで、またしてもヅカやばいんぢゃね語り。
落ち着いたのでよーやく書ける、記録しておける、雪組千秋楽の話。
トップスター退団千秋楽が近づくと、ここのよーな辺境ブログにも検索でたどりつく人たちがいる。
ムラの前楽、楽の当日券情報を求めてだ。
わたしは何人かのトップスターの当日抽選に参加した経験があり、近年は自分のためにその記録を残すことにしている。
わたしがヅカファンである以上、これからも当日抽選に並ぶだろうから、少しでも情報が欲しいだろう、ナマの実情を知りたいだろう。んでもって、記憶力がナイため、文字にして残さないと忘れてしまうだろう。
てことで、記録してあるもんだから、それが検索に引っかかり、やってくる人たちがいる。
その人たちの役に立てていればいいなと思う、少しでも。
だがしかし。
雪楽が近づいても、当日抽選情報を求める人たちの検索が、ほとんどなかったのですよ。
あれえ? 変だな。とは思ったけれど、なにしろただの辺境ブログ、他に情報を得るツールがあるなら、なにもわたしんとこになんか来ないだろうし、だからといってどーってことはない。
わたしがアクセス解析を眺めるのは、わたし自身の記事がどうこうっつーより、「ヅカファンの関心の高さ」を判断する場合が多い。
公演の初日感想を書くことが多いので、公演名で感想を求めてやってきた人の多さで、その公演、組の人気を計ってみたりな。
……人気のない公演って、検索する人も少ないんですよ、ええ……。(いろいろと自虐)
雪楽の情報求めている人、少ないのかな? と、ちらりと思いはしたけれど、そんなことがあるわけないので、さらっとスルーしていた。
そして、当の雪前楽と、大楽。
過去の例にならい、記載します。
2010年8月 水くん
前楽 座席券50枚、立見券140枚、並んだ人数500人。
大楽 座席券42枚、立見券100枚、バウ500枚、並んだ人数800人。
2009年11月 あさこ
前楽 当日券詳細確認忘れたので謎(情報求む)、並んだ人数1000人。
大楽 座席券42枚、立見券100枚、バウ500枚、並んだ人数1400人弱。
2009年3月 トウコ
前楽 座席券55枚、立見券140枚、並んだ人数1100人。
大楽 座席券42枚 立見券100枚、エスプリ220枚、並んだ人数1500人。
…………この数字の違い。
危機感持つなっつー方が無理っしょ。
係のおにーさんに、並んだ人数直接聞いてます。「**人くらいですね」と言われるので、くらい、はのぞいて**人表記。「**人弱」と言われたときはその通りに書く、**人に達していないということだから。
去年1500人からが並んだ大楽の当日券に、今年は800人しか並んでないんですよ。
当日券とバウ券とキャンセル待ち券で、当選者は700人、なのに800人しか並んでない、はずれる方が難しい、当日ムラへ早朝から行った人はほとんど観ることが出来た、という。
例年の経験ゆえ家族総出で並んだ人とか当たりすぎて困っちゃって、ふつーにさばいていたりして、周囲にも「さばきで観ました」と言っている人たちが複数いた。
退団するトップスター、水くんの人気がない、とは、思わない。
水しぇんは人気スターだ、べらんめえ。
そりゃトップに無関係ではないだろう(タニちゃん、かしちゃんの並び人数はコレよりすごかった。正確な数字がないので記載はしないが)が、それだけではなく、当日抽選の並び人数は、「宝塚歌劇団」の人気バロメータなんだ。
コアなファンはファンクラブに入ってそちらでチケットを頼んであるし、会と無関係でもなにがなんでも楽を観たい本気のファンは、前もってチケットを入手している、ツテでもお金でもなんでも使って、どんなことをしても。
「観られないかもしれない」「観られたらラッキー」な当日抽選なんかに懸けない。
本当に観たければ、借金してでもチケットを買うだろう。昔とちがって今は、素人でもお金さえあればチケットは買えるんだ。
だから当日抽選にやってくるのは、ライトなヅカファン。楽を観られなくてもあきらめがつく温度感の人たちが多い。
もちろん、こんな分け方は大雑把で「それだけじゃないわ! そうじゃない人もいるわ!」なことは承知しているが、それは置く。
「大枚はたいてチケット買うほどヅカに人生捧げてないけど、楽を観たいなあ」「贔屓は別にいるけど、ちかさんも好き」「雪組ファンだから、楽は観たい」「単にサヨナラショーを観たい」などの、ライトな感覚で浮遊している人たちが「観られたらラッキー、観られなくてもあきらめがつく」からと、当日抽選にやってくる。
そんな人たちが、激減した。
コアなファン数には、大して変化はない、差異はない、と思う。トウコあさこ水。同時代の人気スター。
ただ、彼らを取り巻く歌劇団の状況が、変わったんだ。
なにしろ、次期娘役トップスター不在、夢華さん研1ジュリエット、まっつ組替えの発表があったのが、前楽の2日前っすよ。
これでライトなヅカファンがドン引きしたのは事実ですよ。
「ラスト3日は水しぇん三昧」と休み取って用意していたわたしが、観劇意欲なくして家に閉じこもるくらいには、とんでもない事態ですよ。水くんの千秋楽でなければ、しばらくムラには近寄らなかったと思う。
千秋楽チケット自体は完売しているから、劇団の売り上げはトウコのときから変わっていない。
でも、当日何人がソレを求めて早朝からあの田舎へ並びに行ったかは、段違いだ。
そのお金にはなっていない部分こそが、ファンの真意なんだ。
公演検索者数で各公演の人気を計れるのと同じ、当日抽選情報の検索が来なかったわけだ、興味を持つ人が激減したんだ。
ライトなヅカファンが、激減している。
その事実を目の当たりにした。
そしてわたしは、あらためて思ったわけだ。
タカラヅカって、やばいんぢゃね?
震撼した。
そして。
浮遊層を失い、退団者のコアなファンも失った状況で、雪組を背負っていくキムくんは大変だなと。
ヅカ自体大変な状態だけど、なかでも当事者たる雪組、そこのただひとりのトップスター(娘役トップ不在)キムの重責は半端ナイなと。
長く続くモノには、いろんなことが起こって当然、今がやばいだけでまた盛り返すときが来ると信じて、見守り続けます。
ヅカファンですから。
シャッフルでカオスな素敵さ。@メランコリック・ジゴロ
2010年10月7日 タカラヅカ 配役の妙、てのはあると思う。
タカラヅカの特長は、トップスターを頂点としたピラミッド形式。
トップはいつも主役、娘役トップはヒロイン、2番手は準主役。
これはお約束であり、壊してはならない部分だと思う。
公演ごとに集められたメンバーでもなく、総選挙やじゃんけんでセンターが決まるわけでもなく。
とはいえ、いつも同じじゃマンネリになるのは仕方ない。
キャストが同じでも、毎回変わる魅力的な演目で、ファンに「観たい!」と思わせるのが制作サイドの仕事。キャストがメンツも並びも役割分担も同じである以上、変えるべきは演目です、ええ。どっちか変えなきゃ飽きられるのは当たり前。
なのに再演に次ぐ再演。ナニもかも同じで何公演も再演尽くしって、ナニ考えてんだか。本公演も再演、全ツも再演、同じメンツ同じ演目、同じ同じ同じ。「えー、ソレもう観たー」なものばかり。
「前の公演時に観たから、次の公演はもう観なくていいや」……客にそう思わせるのが目的ですか、歌劇団様。
直近の全国ツアーを見ても、「キャスト(組)も演目も同じ」なのは花組だけ。
全ツは基本再演だけど、その組、そのキャストでは演じていない作品を、芝居に持ってくる。まったく同じ全ツは、2007年までさかのぼる。つまりここ3年はあえて演目を変えてきていたんだ。
理由は明快でしょう、「ナニもかも同じだと、客が来ない」から。
芝居もショーも同じだった宙組全ツ『バレンシアの熱い花』『宙 FANTASISTA!』の客席の空きっぷりに、劇団も反省したんだと思った。2日しかない梅芸の客席があそこまで空いていた公演は他に知らないし、ありゃ間違いなく企画サイドの失敗だ。本公演終了1ヶ月後に同じメンバーで同じ演目なんて。
それに懲りて、考えを改めたと思ったのに……また同じことを繰り返す劇団。
たしかに本公演終了1ヶ月後ではないが、同じキャストで同じ演目なのは同じ。しかも、その前の本公演が、やはり同じキャストで同じ演目をえんえんえんえんやっていたばかり。
こんだけ同じモノばかりってのは、ファンの観劇意欲をなくすのが目的かと思いますよ、劇団様。
企画サイドがバカなのかやる気がないのか花組を見捨てているのか知らないけれど、そのおかげで演出家が好き勝手できるのでしょうか。
もともと正塚せんせは、癖のあるキャスティングをする人。
トップスターや2番手など、劇団から決められている人たちについてはそのままだけど、それ以外の部分で順番無視の配役をする。
てことで、5日に発表された『メランコリック・ジゴロ』の主な配役には、混乱した(笑)。
ナニこの素敵配役。
ダニエル 真飛 聖
フェリシア 蘭乃 はな
スタン 壮 一帆
*~*~*
ベルチェ 夏美 よう
バート 眉月 凰
ノルベール 悠真 倫
フォンダリ 愛音 羽麗
バロット 華形 ひかる
マチウ 真野 すがた
レジーナ 花野 じゅりあ
ルシル 初姫 さあや
シャルル 扇 めぐむ
ユベール 夕霧 らい
ロジェ 月央 和沙
ティーナ 華月 由舞
セラノ 浦輝 ひろと
アルマン 瀬戸 かずや
クロード 輝良 まさと
シュザンヌ 花蝶 しほ
カティア 天咲 千華
アネット 月野 姫花
イレーネ 仙名 彩世
組内での順番無視かい(笑)。
思えば、2年半前の中日劇場公演時の、配役発表でも話題になったな。
初演配役から、ダニエル(トップ)、スタン(2番手)、マチウ&バロット(3番手あたり)という順番だと思われていたのに、花組3番手のみわっちがこの「路線役」以外、専科のおじさま枠のフォンダリになり、路線枠のマチウがヒゲ部のまりんになった。
正塚せんせは、再演キャストに合わせて「作品」に手を入れたりはしない。改稿はせず、初演時のまま敢行する。
ふつーは、組内の順番が最優先で、それに合わせて作品を書き直すのにねええ。役の比重を変えたりさぁ。
ハリーがいじるのは自分の作品ではなく、キャストの方だ。
自分の作品、自分の役に相応しい生徒を、順番無視してあてはめる。
だから彼の作品は、ところどころ変わった配役になる。
……とはいえ、それはあくまでも一部、だった。今まで。
さすがに全面的に順番を変えるのは、番手命のタカラヅカにおいて、してはならないことなんだろう。
それがこの全ツ『メランコリック・ジゴロ』では、トップたち3人以外はもお、好き勝手やってるような……?
男たちは番手順を守っているふりをしている。や、ほんとに番手を守るなら、よっちはあそこに入らないと思うが(笑)。
問題は、女の子たち。
ナニ、このカオスっぷり!(笑)
レジーナ(ダニエルのパトロン) 花野じゅりあ-舞城のどか
ルシル(バロットの妻) 初姫さあや-桜一花
ティーナ(スタンの恋人) 華月由舞-野々すみ花
シュザンヌ(マチウの妻) 花蝶しほ-舞名里音
カティア(フォンダリの愛人) 天咲千華-愛純もえり
アネット(ダニエルの浮気相手) 月野姫花-華月由舞
イレーネ(フェリシアの先輩) 仙名彩世-初姫さあや
右側が、中日キャスト。
個人的に、正塚せんせのこだわりは、ルシル@さあやとイレーネ@仙名さんかなと。や、ただの勘ですが。
同じキャストで同じ演目。「もう飽きた」「見なくていいや」を打開するためには、キャストの順番を変えるしかない。
タカラヅカは男社会なので、男役の順番は大きくいじれない。なら、娘役で……てか。
なんか正塚せんせ、花組プロデューサーの脇を突いてきた?
でもって花組は、5組イチ女の子たちが充実した組。彼女たちの扱いを変えるだけで、こんだけわくわくする配役になるとは。や、誰が路線でもおかしくないもの、花娘たちときたら!(いや、路線の条件は熟知してますがね)
観劇意欲をわかせる、これは配役の妙。
タカラヅカの特長は、トップスターを頂点としたピラミッド形式。
トップはいつも主役、娘役トップはヒロイン、2番手は準主役。
これはお約束であり、壊してはならない部分だと思う。
公演ごとに集められたメンバーでもなく、総選挙やじゃんけんでセンターが決まるわけでもなく。
とはいえ、いつも同じじゃマンネリになるのは仕方ない。
キャストが同じでも、毎回変わる魅力的な演目で、ファンに「観たい!」と思わせるのが制作サイドの仕事。キャストがメンツも並びも役割分担も同じである以上、変えるべきは演目です、ええ。どっちか変えなきゃ飽きられるのは当たり前。
なのに再演に次ぐ再演。ナニもかも同じで何公演も再演尽くしって、ナニ考えてんだか。本公演も再演、全ツも再演、同じメンツ同じ演目、同じ同じ同じ。「えー、ソレもう観たー」なものばかり。
「前の公演時に観たから、次の公演はもう観なくていいや」……客にそう思わせるのが目的ですか、歌劇団様。
直近の全国ツアーを見ても、「キャスト(組)も演目も同じ」なのは花組だけ。
全ツは基本再演だけど、その組、そのキャストでは演じていない作品を、芝居に持ってくる。まったく同じ全ツは、2007年までさかのぼる。つまりここ3年はあえて演目を変えてきていたんだ。
理由は明快でしょう、「ナニもかも同じだと、客が来ない」から。
芝居もショーも同じだった宙組全ツ『バレンシアの熱い花』『宙 FANTASISTA!』の客席の空きっぷりに、劇団も反省したんだと思った。2日しかない梅芸の客席があそこまで空いていた公演は他に知らないし、ありゃ間違いなく企画サイドの失敗だ。本公演終了1ヶ月後に同じメンバーで同じ演目なんて。
それに懲りて、考えを改めたと思ったのに……また同じことを繰り返す劇団。
たしかに本公演終了1ヶ月後ではないが、同じキャストで同じ演目なのは同じ。しかも、その前の本公演が、やはり同じキャストで同じ演目をえんえんえんえんやっていたばかり。
こんだけ同じモノばかりってのは、ファンの観劇意欲をなくすのが目的かと思いますよ、劇団様。
企画サイドがバカなのかやる気がないのか花組を見捨てているのか知らないけれど、そのおかげで演出家が好き勝手できるのでしょうか。
もともと正塚せんせは、癖のあるキャスティングをする人。
トップスターや2番手など、劇団から決められている人たちについてはそのままだけど、それ以外の部分で順番無視の配役をする。
てことで、5日に発表された『メランコリック・ジゴロ』の主な配役には、混乱した(笑)。
ナニこの素敵配役。
ダニエル 真飛 聖
フェリシア 蘭乃 はな
スタン 壮 一帆
*~*~*
ベルチェ 夏美 よう
バート 眉月 凰
ノルベール 悠真 倫
フォンダリ 愛音 羽麗
バロット 華形 ひかる
マチウ 真野 すがた
レジーナ 花野 じゅりあ
ルシル 初姫 さあや
シャルル 扇 めぐむ
ユベール 夕霧 らい
ロジェ 月央 和沙
ティーナ 華月 由舞
セラノ 浦輝 ひろと
アルマン 瀬戸 かずや
クロード 輝良 まさと
シュザンヌ 花蝶 しほ
カティア 天咲 千華
アネット 月野 姫花
イレーネ 仙名 彩世
組内での順番無視かい(笑)。
思えば、2年半前の中日劇場公演時の、配役発表でも話題になったな。
初演配役から、ダニエル(トップ)、スタン(2番手)、マチウ&バロット(3番手あたり)という順番だと思われていたのに、花組3番手のみわっちがこの「路線役」以外、専科のおじさま枠のフォンダリになり、路線枠のマチウがヒゲ部のまりんになった。
正塚せんせは、再演キャストに合わせて「作品」に手を入れたりはしない。改稿はせず、初演時のまま敢行する。
ふつーは、組内の順番が最優先で、それに合わせて作品を書き直すのにねええ。役の比重を変えたりさぁ。
ハリーがいじるのは自分の作品ではなく、キャストの方だ。
自分の作品、自分の役に相応しい生徒を、順番無視してあてはめる。
だから彼の作品は、ところどころ変わった配役になる。
……とはいえ、それはあくまでも一部、だった。今まで。
さすがに全面的に順番を変えるのは、番手命のタカラヅカにおいて、してはならないことなんだろう。
それがこの全ツ『メランコリック・ジゴロ』では、トップたち3人以外はもお、好き勝手やってるような……?
男たちは番手順を守っているふりをしている。や、ほんとに番手を守るなら、よっちはあそこに入らないと思うが(笑)。
問題は、女の子たち。
ナニ、このカオスっぷり!(笑)
レジーナ(ダニエルのパトロン) 花野じゅりあ-舞城のどか
ルシル(バロットの妻) 初姫さあや-桜一花
ティーナ(スタンの恋人) 華月由舞-野々すみ花
シュザンヌ(マチウの妻) 花蝶しほ-舞名里音
カティア(フォンダリの愛人) 天咲千華-愛純もえり
アネット(ダニエルの浮気相手) 月野姫花-華月由舞
イレーネ(フェリシアの先輩) 仙名彩世-初姫さあや
右側が、中日キャスト。
個人的に、正塚せんせのこだわりは、ルシル@さあやとイレーネ@仙名さんかなと。や、ただの勘ですが。
同じキャストで同じ演目。「もう飽きた」「見なくていいや」を打開するためには、キャストの順番を変えるしかない。
タカラヅカは男社会なので、男役の順番は大きくいじれない。なら、娘役で……てか。
なんか正塚せんせ、花組プロデューサーの脇を突いてきた?
でもって花組は、5組イチ女の子たちが充実した組。彼女たちの扱いを変えるだけで、こんだけわくわくする配役になるとは。や、誰が路線でもおかしくないもの、花娘たちときたら!(いや、路線の条件は熟知してますがね)
観劇意欲をわかせる、これは配役の妙。
ノートに14ページ・その1。@宝塚花の踊り絵巻
2010年10月8日 タカラヅカ 過ぎゆく日々にどんどん置き去りにされていますが。
星組初日、行ってました。
パソコンを使える環境が整わないまま、ついでにモバイルもないまま、ノートに感想を殴り書きしたままっす。
自分の汚い字を判読し、テキスト入力し直す気力も時間もないまま放置してしました。
んなことしてたら、星組公演終わっちゃうわー。1ヶ月公演短いー。
つーことで、初日夜に書いた箇条書きを写す。初日の夜だから1回観ただけ状態、プログラム買ってないしチラ見すらしてない、スカステの補完もナシ、いろいろ間違いまくっているだろーけど、それもまた記録のひとつ(笑)。
『宝塚花の踊り絵巻』の感想箇条書き。
・しまった、タイトルおぼえてない。
・芝居の方のイメージしかなくて、これから日本物ショーがはじまるんだということが、よくわかっていない。
・そーいやポスターにマツモト先生がいたよーな?? ショーのタイトルがマジでわからない。
・とゆーのもだ、開演前、ロビーのピアノ演奏で聴いたことのある日本物の曲が流れていて、混乱したんだ。
・これから自分がナニを観るのかわからない。ここまでタイトルがわかんないこともめずらしい。
・『宝塚花の踊り絵巻』ってのは、わたし的にナシなセンスのタイトル。その場しのぎというか、そのまんまというか。ブログタイトルに「こあらの宝塚感想日記」と付けるよーなセンスっちゅーか。
・素人のブログタイトルならいいけど、商業作品でこのセンスは好きじゃないなー。元ネタありっつーか、由緒正しいタイトルなんだろうけどね。でも今21世紀だし。
・『花幻抄』だとか『花扇抄』だとか、あとからわかんなくなりそーでも(笑)、美しい日本語のタイトルが好き。
・にしても、昭和なタイトルだなあ……。
・「花の踊り」っちゅーと、桜のイメージ。そういや春じゃないのにどーすんだろ、と思ったら、もみじだった。
・銀橋まで使った、チョンパ作品。
・舞台を彩るもみじと、少しだけの菊。
・うん、菊はねぇ……。日本の秋の代表的な花だけど、菊だと仏壇になっちゃうからなー。や、ソレだけぢゃないにしろ、やっぱねええ。
・真ん中のれおんから順番にカオを眺めて点呼していく……ベ、ベニー?!
・紅氏を二度見。
・ベニー、その化粧はいいのか?
・キツネ顔を真っ白に塗りつぶし、その上にタヌキのよーなメイク……何故? 青丸を入れすぎてますよー、目の上。
・誰か止めるモノはいなかったのか……。
・かなめくんは日本物あまり似合わない気がする。ぱっと見が弱いというか薄いというか老けてしまうというか。……オペラでよく見ると元の顔立ちまで見えてきれいなんだけど。
・そこまで見ないときれいかどうかわからないっつーのは、メイクダウンしてるっつーことでは……?
・ともみんは意外に似合ってる。
・あ、なんかかわいい子がいる、と思ったらコロちゃんだった。好みの化粧らしい。
・花もみじ♪のオープニングが終わると中央セリ上がりで娘役らしき影……そこで思い出す、ああ、あの方がいらっしゃったのね、と。
・登場の仕方でわかる、てのもどうしたものか、ポスターに載ってらっしゃるあの方。使い方がワンパというか、そうするしかないくらい、演出の幅がナイ、決まっている舞台人は、舞台に向いているんでしょーか。
・とにかく、娘役で中央単独セリ上がりなんて登場の仕方をするのは、あの方しかいらっしゃいません。娘たちを従えつつ、マツモト先生の舞タイム。コロちゃんソロ。
・マツモト先生のヨーカイ……ゲフンゲフン、ヨーセイぶりはすばらしい。まだ少女OKだもん。
・タカラヅカはすごい。マツモト先生の美しさを見るたび思う。
・1回観劇するだけなら、また短いなら値打ちのある舞だと思うが、リピート基本のタカラヅカで、しかも長いので、なかなか大変です、マツモト先生の舞は。
・カーテン前を交差して走る、黒尽くめの男たち。
・上手花道に現れる総髪の男……あれ? 拍手がない? 反射的に習慣的に拍手しようとした手が止まる、や、だって誰もしないから。
・なんでかなとちゃんとその男を見ると、ベニーだった。え、ベニー? トップか2番手の登場かと思った、この出方。だからわたしは慣例的に拍手する用意万全で……。
・出てすぐに消えるベニー。
・下手にご隠居@くみちょ。すけべっぽい……? と思ったら、本舞台には赤い格子。
・暗い舞台に浮かび上がる赤い格子、その奥にそれぞれポーズを決めて立つ遊女たち。
・ナニこれ、美しい。
・赤いもみじ、赤い格子。
・すけべっぽいと思ったくみちょは客らしい……なるほど、すけべだ(笑)。
・そこへ登場の若侍@れおん。かっけー。
・そこへ登場の遊女@ねね。きれー。
・恋仲らしいふたり。そこへ襲いかかるベニーとその手下たち。
・侍れおん強えぇ。
・黒尽くめの男たち、なんかちっこい気がした。女の子まじってる?てな。
・でも殺陣がえんえん、ふつーに男なんだろーな。
・つか、小さく見えるのはどいちゃん効果? そこを中心にしちゃうからか?
・……ベニー、いろいろがんばれ(笑)。
・強い強いれおん、銀橋でねねと再会。敵か、と身構え、愛する人とわかり、よろこび、はたっとくずれる。ケガしてたんだ。
・それまで張りつめていた気が、ねねちゃんの顔見てゆるんだんだね。
・なんかイイなそれ。
・でもすぐ持ち直してふたりで逃げる。本舞台には舟。されど追っ手が。
・ねねは先に小舟へ。れおんひとり残って戦う。
・頼むよ、このままふたりを行かせてやってくれよ。
・なんかすげー感情移入。
・ベニーと一騎打ち。
・ベニー、あっけない。
・束ねていた髪がバサリ。
・……ベニー、いろいろがんばれ(笑)。
・小舟にたどりついたれおん、かなり消耗。
・れおんくんの乱れ髪、絶品。
・何故だろう、ちえねねが好きだ、と涙が出た。
・『ロミジュリ』を見て泣いた、あの感じ。
・美しい、というだけで、人は泣けるのだ。
てことで、続くー。
星組初日、行ってました。
パソコンを使える環境が整わないまま、ついでにモバイルもないまま、ノートに感想を殴り書きしたままっす。
自分の汚い字を判読し、テキスト入力し直す気力も時間もないまま放置してしました。
んなことしてたら、星組公演終わっちゃうわー。1ヶ月公演短いー。
つーことで、初日夜に書いた箇条書きを写す。初日の夜だから1回観ただけ状態、プログラム買ってないしチラ見すらしてない、スカステの補完もナシ、いろいろ間違いまくっているだろーけど、それもまた記録のひとつ(笑)。
『宝塚花の踊り絵巻』の感想箇条書き。
・しまった、タイトルおぼえてない。
・芝居の方のイメージしかなくて、これから日本物ショーがはじまるんだということが、よくわかっていない。
・そーいやポスターにマツモト先生がいたよーな?? ショーのタイトルがマジでわからない。
・とゆーのもだ、開演前、ロビーのピアノ演奏で聴いたことのある日本物の曲が流れていて、混乱したんだ。
・これから自分がナニを観るのかわからない。ここまでタイトルがわかんないこともめずらしい。
・『宝塚花の踊り絵巻』ってのは、わたし的にナシなセンスのタイトル。その場しのぎというか、そのまんまというか。ブログタイトルに「こあらの宝塚感想日記」と付けるよーなセンスっちゅーか。
・素人のブログタイトルならいいけど、商業作品でこのセンスは好きじゃないなー。元ネタありっつーか、由緒正しいタイトルなんだろうけどね。でも今21世紀だし。
・『花幻抄』だとか『花扇抄』だとか、あとからわかんなくなりそーでも(笑)、美しい日本語のタイトルが好き。
・にしても、昭和なタイトルだなあ……。
・「花の踊り」っちゅーと、桜のイメージ。そういや春じゃないのにどーすんだろ、と思ったら、もみじだった。
・銀橋まで使った、チョンパ作品。
・舞台を彩るもみじと、少しだけの菊。
・うん、菊はねぇ……。日本の秋の代表的な花だけど、菊だと仏壇になっちゃうからなー。や、ソレだけぢゃないにしろ、やっぱねええ。
・真ん中のれおんから順番にカオを眺めて点呼していく……ベ、ベニー?!
・紅氏を二度見。
・ベニー、その化粧はいいのか?
・キツネ顔を真っ白に塗りつぶし、その上にタヌキのよーなメイク……何故? 青丸を入れすぎてますよー、目の上。
・誰か止めるモノはいなかったのか……。
・かなめくんは日本物あまり似合わない気がする。ぱっと見が弱いというか薄いというか老けてしまうというか。……オペラでよく見ると元の顔立ちまで見えてきれいなんだけど。
・そこまで見ないときれいかどうかわからないっつーのは、メイクダウンしてるっつーことでは……?
・ともみんは意外に似合ってる。
・あ、なんかかわいい子がいる、と思ったらコロちゃんだった。好みの化粧らしい。
・花もみじ♪のオープニングが終わると中央セリ上がりで娘役らしき影……そこで思い出す、ああ、あの方がいらっしゃったのね、と。
・登場の仕方でわかる、てのもどうしたものか、ポスターに載ってらっしゃるあの方。使い方がワンパというか、そうするしかないくらい、演出の幅がナイ、決まっている舞台人は、舞台に向いているんでしょーか。
・とにかく、娘役で中央単独セリ上がりなんて登場の仕方をするのは、あの方しかいらっしゃいません。娘たちを従えつつ、マツモト先生の舞タイム。コロちゃんソロ。
・マツモト先生のヨーカイ……ゲフンゲフン、ヨーセイぶりはすばらしい。まだ少女OKだもん。
・タカラヅカはすごい。マツモト先生の美しさを見るたび思う。
・1回観劇するだけなら、また短いなら値打ちのある舞だと思うが、リピート基本のタカラヅカで、しかも長いので、なかなか大変です、マツモト先生の舞は。
・カーテン前を交差して走る、黒尽くめの男たち。
・上手花道に現れる総髪の男……あれ? 拍手がない? 反射的に習慣的に拍手しようとした手が止まる、や、だって誰もしないから。
・なんでかなとちゃんとその男を見ると、ベニーだった。え、ベニー? トップか2番手の登場かと思った、この出方。だからわたしは慣例的に拍手する用意万全で……。
・出てすぐに消えるベニー。
・下手にご隠居@くみちょ。すけべっぽい……? と思ったら、本舞台には赤い格子。
・暗い舞台に浮かび上がる赤い格子、その奥にそれぞれポーズを決めて立つ遊女たち。
・ナニこれ、美しい。
・赤いもみじ、赤い格子。
・すけべっぽいと思ったくみちょは客らしい……なるほど、すけべだ(笑)。
・そこへ登場の若侍@れおん。かっけー。
・そこへ登場の遊女@ねね。きれー。
・恋仲らしいふたり。そこへ襲いかかるベニーとその手下たち。
・侍れおん強えぇ。
・黒尽くめの男たち、なんかちっこい気がした。女の子まじってる?てな。
・でも殺陣がえんえん、ふつーに男なんだろーな。
・つか、小さく見えるのはどいちゃん効果? そこを中心にしちゃうからか?
・……ベニー、いろいろがんばれ(笑)。
・強い強いれおん、銀橋でねねと再会。敵か、と身構え、愛する人とわかり、よろこび、はたっとくずれる。ケガしてたんだ。
・それまで張りつめていた気が、ねねちゃんの顔見てゆるんだんだね。
・なんかイイなそれ。
・でもすぐ持ち直してふたりで逃げる。本舞台には舟。されど追っ手が。
・ねねは先に小舟へ。れおんひとり残って戦う。
・頼むよ、このままふたりを行かせてやってくれよ。
・なんかすげー感情移入。
・ベニーと一騎打ち。
・ベニー、あっけない。
・束ねていた髪がバサリ。
・……ベニー、いろいろがんばれ(笑)。
・小舟にたどりついたれおん、かなり消耗。
・れおんくんの乱れ髪、絶品。
・何故だろう、ちえねねが好きだ、と涙が出た。
・『ロミジュリ』を見て泣いた、あの感じ。
・美しい、というだけで、人は泣けるのだ。
てことで、続くー。
ノートに14ページ・その2。@宝塚花の踊り絵巻
2010年10月9日 タカラヅカ 数ページ分写しただけで、すでに嫌気がさしている……(笑)。あああ、自分の汚い字を判読するのも、それをテキスト入力するのもめんどーだっ。モバイルPC欲しいよ、外でテキスト打てる道具が欲しいよお金ナイよ……!
初日の夜某バスの中でヒマに任せて書き殴った感想と、翌日某当日券並びの列でやはりヒマに任せて書き殴った、『宝塚花の踊り絵巻』の感想、続き。
・暗く美しい遊女の場面が終了し。
・うってかわって明るい曲、明るい照明、かなめくんと笠と民謡。えーと。
・一見若者な元気場面……に見えるけど、くみちょとにしきさんもいる。つか、その立ち位置なの。
・きびきびオトコマエがいる……と思って確かめるたびみきちぐの件、いやもおあちこちで。
・銀色の波の美しさ。
・れおんが美しい。
・男女みな波、次から次へ。やがて、男たちの総踊りへ。
・日本物を青天+着物でやっているとは、音だけ聞いたら夢にも思わないだろー音楽。
・初見の習性で、いろんなところでいろんな人たちをいちいち点呼していたんだが、もういいか。という気になる。
・あたし、れおんだけ見る。それでいい、てなキモチ。
・つか、どんだけれおんくん好きやねん。
・下手花道にあの方登場。
・あ、そっか、いたんですね。フルコーラス舞ってたけど、童なんかで済むわけなかった、大人の女、美しい着物と姿でフルコース舞わないと。
・マツモト先生のお相手はすずみん。ご苦労様です。ゆみこを思い出す。権威はあるけど辛抱役っちゅーか、世の中往々にしてそんなもんってゆーか。
・すずみんの着物すげえ。毎度、力入っている(笑)。
・『さくら』のときもすごかったね……舞台が華やかになるのは良いことだ。
・ずっと秋で来て、次に冬。
・雪の舞きれい。日本は美しいなと思う。
・中央から登場のちえねねの衣装も美しかったが、そっから舞台上で早変わり、一気に春へ!!
・舞台全面の桜が美しい。
・冬短っ。秋長っ。
・てゆーかここで、聴いたことのある曲が。
・「花夢幻」だっけか無情だったか、ソレ系かと思ったが、他でも聴いたような、耳馴染みのある曲。以前の酒井日本物ショーで使われてた曲だよね。ロビーのピアノで流れていたのはそれでか。思いっきり春の曲、桜の曲。やっぱり花桜が出ないといかんらしいな、酒井ショー。
・問題は曲ではなく、歌っているのが、テルだということ。
・かなめくん……歌、がんぱれ。すごくすごくがんばれ(笑)。
・よく知る曲なだけに、歌声のアレさが耳につく。
・しかし、歌がんばれはテルだけではなかった。同曲を星組スターで歌い継いでいく……うわわ、星組の真ん中さんたちって歌がかなりアレなんだ……れおんくんがひとりで背負っているのか。
・てなうちにこれってフィナーレだよね、スターも花も着物もこれでもかと洪水状態。
・ああ、れおんくんが歌い出すとほっとする……!(笑)
・しかし銀橋の並びがしぶいな。星組上級生多い……。本舞台に勢揃いしても、メンツが渋い。若手はどこにいるんだ状態。
・あー、れおんくん眺めてるうちに終わってしまう……。
・つか、ここで終わるんだ。幕だー。
・春、桜……花と言えば桜だよな、花の踊りといえば桜だよな、やはり桜で締めるもんなんだな。お約束ってもん?
・日本物っていいなあ。
趣味の悪いお笑いネタさえ入らなければ、日本物ショーは好きだ。日本物でお笑いや「息抜き」的場面が入ると、大抵わたしには許容できないセンスだったりするので、洋物ショーより地雷率が高い。
いろんなところで語ってきたが、わたしは大人の演じる無理な子どもが超苦手。リアルな「子ども」ではなく、大人の目から見た「都合の良い子ども=リアリティ無視、不自然に幼い」が気持ち悪いんだ。
日本物ショーの「息抜き」では、そんな気持ち悪い子どもが高確率で使われる。小坊主・丁稚・童などが登場、滑稽な音楽と滑稽なしぐさでかわいらしい、愉快な場面……と演出家が思っているモチーフ、音楽、振り、世界観を、かわいいとも愉快とも思えず苦痛だったりする。
それがないまま、場面の明るい暗いはあるにしろ、最初から最後まで「大人」で通してくれれば日本物は好き。
・てゆーかコレ、夏がないっす。
・秋から春で、春夏秋冬、四季ある日本ぢゃない(笑)。
・秋を舞台にすると、そんなことに……秋から秋だと寂しい終わり方になっちゃう?
・はっ。終わってからはじめてタイトル見た。『宝塚花の踊り絵巻』-秋の踊り-って書いてある!!
・そうか、だから秋でもみじなんだ!
・今が10月だから秋でもみじなんじゃなく、もともと秋がテーマなんだ。
・いやその、10月に上演するから秋をテーマに企画してあるんです、ナニこの人今頃ナニ言ってんのわけわんない。
・どーでもいいけど、このショー、すごく暗い。
・お笑い場面がないのはイイ。だから好き。でも、暗すぎないか? 途中からそのことが気になった。
・内容のことぢゃないっすよ? 内容も暗い場面が多かったけど、そうじゃなくて、物理的な問題。
・照明、めちゃ暗い。
公演感想箇条書きではじまった殴り書きは、途中脱線して散文になってたりなんだり。
続くー。
初日の夜某バスの中でヒマに任せて書き殴った感想と、翌日某当日券並びの列でやはりヒマに任せて書き殴った、『宝塚花の踊り絵巻』の感想、続き。
・暗く美しい遊女の場面が終了し。
・うってかわって明るい曲、明るい照明、かなめくんと笠と民謡。えーと。
・一見若者な元気場面……に見えるけど、くみちょとにしきさんもいる。つか、その立ち位置なの。
・きびきびオトコマエがいる……と思って確かめるたびみきちぐの件、いやもおあちこちで。
・銀色の波の美しさ。
・れおんが美しい。
・男女みな波、次から次へ。やがて、男たちの総踊りへ。
・日本物を青天+着物でやっているとは、音だけ聞いたら夢にも思わないだろー音楽。
・初見の習性で、いろんなところでいろんな人たちをいちいち点呼していたんだが、もういいか。という気になる。
・あたし、れおんだけ見る。それでいい、てなキモチ。
・つか、どんだけれおんくん好きやねん。
・下手花道にあの方登場。
・あ、そっか、いたんですね。フルコーラス舞ってたけど、童なんかで済むわけなかった、大人の女、美しい着物と姿でフルコース舞わないと。
・マツモト先生のお相手はすずみん。ご苦労様です。ゆみこを思い出す。権威はあるけど辛抱役っちゅーか、世の中往々にしてそんなもんってゆーか。
・すずみんの着物すげえ。毎度、力入っている(笑)。
・『さくら』のときもすごかったね……舞台が華やかになるのは良いことだ。
・ずっと秋で来て、次に冬。
・雪の舞きれい。日本は美しいなと思う。
・中央から登場のちえねねの衣装も美しかったが、そっから舞台上で早変わり、一気に春へ!!
・舞台全面の桜が美しい。
・冬短っ。秋長っ。
・てゆーかここで、聴いたことのある曲が。
・「花夢幻」だっけか無情だったか、ソレ系かと思ったが、他でも聴いたような、耳馴染みのある曲。以前の酒井日本物ショーで使われてた曲だよね。ロビーのピアノで流れていたのはそれでか。思いっきり春の曲、桜の曲。やっぱり花桜が出ないといかんらしいな、酒井ショー。
・問題は曲ではなく、歌っているのが、テルだということ。
・かなめくん……歌、がんぱれ。すごくすごくがんばれ(笑)。
・よく知る曲なだけに、歌声のアレさが耳につく。
・しかし、歌がんばれはテルだけではなかった。同曲を星組スターで歌い継いでいく……うわわ、星組の真ん中さんたちって歌がかなりアレなんだ……れおんくんがひとりで背負っているのか。
・てなうちにこれってフィナーレだよね、スターも花も着物もこれでもかと洪水状態。
・ああ、れおんくんが歌い出すとほっとする……!(笑)
・しかし銀橋の並びがしぶいな。星組上級生多い……。本舞台に勢揃いしても、メンツが渋い。若手はどこにいるんだ状態。
・あー、れおんくん眺めてるうちに終わってしまう……。
・つか、ここで終わるんだ。幕だー。
・春、桜……花と言えば桜だよな、花の踊りといえば桜だよな、やはり桜で締めるもんなんだな。お約束ってもん?
・日本物っていいなあ。
趣味の悪いお笑いネタさえ入らなければ、日本物ショーは好きだ。日本物でお笑いや「息抜き」的場面が入ると、大抵わたしには許容できないセンスだったりするので、洋物ショーより地雷率が高い。
いろんなところで語ってきたが、わたしは大人の演じる無理な子どもが超苦手。リアルな「子ども」ではなく、大人の目から見た「都合の良い子ども=リアリティ無視、不自然に幼い」が気持ち悪いんだ。
日本物ショーの「息抜き」では、そんな気持ち悪い子どもが高確率で使われる。小坊主・丁稚・童などが登場、滑稽な音楽と滑稽なしぐさでかわいらしい、愉快な場面……と演出家が思っているモチーフ、音楽、振り、世界観を、かわいいとも愉快とも思えず苦痛だったりする。
それがないまま、場面の明るい暗いはあるにしろ、最初から最後まで「大人」で通してくれれば日本物は好き。
・てゆーかコレ、夏がないっす。
・秋から春で、春夏秋冬、四季ある日本ぢゃない(笑)。
・秋を舞台にすると、そんなことに……秋から秋だと寂しい終わり方になっちゃう?
・はっ。終わってからはじめてタイトル見た。『宝塚花の踊り絵巻』-秋の踊り-って書いてある!!
・そうか、だから秋でもみじなんだ!
・今が10月だから秋でもみじなんじゃなく、もともと秋がテーマなんだ。
・いやその、10月に上演するから秋をテーマに企画してあるんです、ナニこの人今頃ナニ言ってんのわけわんない。
・どーでもいいけど、このショー、すごく暗い。
・お笑い場面がないのはイイ。だから好き。でも、暗すぎないか? 途中からそのことが気になった。
・内容のことぢゃないっすよ? 内容も暗い場面が多かったけど、そうじゃなくて、物理的な問題。
・照明、めちゃ暗い。
公演感想箇条書きではじまった殴り書きは、途中脱線して散文になってたりなんだり。
続くー。
ノートに14ページ・その3。@宝塚花の踊り絵巻
2010年10月10日 タカラヅカ 『宝塚花の踊り絵巻』、あまりにも舞台が暗いのが気になった。
ライトがぱーっと明るく照らすのが、テルの場面しかない。
あとは、遊女も波もみんな暗い。
場面が変わるたび、「あ、また暗い」「またライト落としてる」と気になった。
オープニングとフィナーレはまだ明るいけれど、記憶にある「日本物ショー」のまばゆさはない。
こんなに暗いショーってええんかいな。
これは「秋の踊り」だから?
秋から春だから、暗くなるのも仕方がない? ほとんどが秋、冬と春は一瞬、一場面。物悲しい秋が舞台のメイン。
波のクライマックスとか、内容的にべつに暗い場面ではなくても、全体のトーンは決して明るくない。
日本物ショーって、「華やかさ」がデフォだと思っていた。日本物といえば「チョンパ」に表される、息をのむあでやかさ。ライトがついた瞬間の豪華さきらびやかさに溜息もれ歓声が上がる、あの感じ。
されどこの『宝塚花の踊り絵巻』に、ソレはない。チョンパではじまるけれど、その世界観はオープニングとフィナーレだけ。あとはひたすら暗い。
谷崎ぢゃないが、「陰翳礼讃」はアリだと思う。
ヅカのショーが全部ソレになっちゃうとやばいが、たまには「華やかさ」よりもわびさびの世界を作るのもいいと思う。
ただ、最近のヅカがあまりに「お金ナイです」を見え見えに興行しているもので、不安になっちゃうのな。
照明代節約が目的なのかな、と。
暗い幽玄の世界を創りたかったから結果として照明代が安くついたのか、照明代を安くするという目的で仕方なく暗くても問題ないテーマにしたのか。明るい照明の下だと安っぽさが見えるちゃちだったり古かったりする着物も、暗い光しかないとそれなりに見えるし。
お金がない、お金を掛けたくない、それゆえの結果がこの「秋」の舞台だったらどうしよう。「春」や「夏」を上演する経費はナイです、だったらどうしよう。
と、余計な心配をしました……。
大人の事情だったとしても、今回の暗い日本物ショーはイイ! と思います。
いやあ、美しいですよ。テーマやモチーフが暗いもんで、わたしの苦手なお笑い場面がないし。ずーっと好きなモノだけ見せてもらえる。
しみじみ、日本っていいな、日本人に生まれて良かったなと思う。こーゆー闇を基調とした世界、好きだわ。
つーことで、劇団の懐事情を心配してしまうこと(笑)以外では、このショー大好物です。
それにしても、れおんくんが孤軍奮闘っつーか、比重高いのなー。
つか、テルの場面って、カーテン前1回だけ? 場面と場面のつなぎっぽい、若手がやってそうなアレだけ?(年齢層高めだったが・笑)
全部で何場面あるのかわかんないけど、マツモト先生の場面以外、全部れおんくんの場面、な勢い。
ふつーなら2番手が受け持つだろう場面も、れおんがひとりで務める。
直近の日本物ショー『風の錦絵』では、マツモト先生のお世話役は2番手のゆみこだった。でも、『宝塚花の踊り絵巻』では3番目のすずみん。
遊女場面の悪役は、登場の仕方からしても2番手でおかしくないのに、ベニーだった。
かなめくんだけをじっくり見る、彼の物語を堪能する場面はナシ。
マツモト先生がかなめくんの出番を奪ってしまったのはあるかもしれないが、それにしても極端な……。
月組のW2番手、あるいは2番手不在?なショーを観たあとに、星組でもそんなショーが続くとは思ってなかった。
ふと、コム姫がトップ就任したばかりのショーを思い出した。
トップと2番手が交互に出てきて場面を務めるのが、かえって不満だったっけ……トップと2番手の絡みが少なすぎて。同じ場面に出してくれよ!とか思った……ってコレなんか最近あったよーな……あ、宙組か。
同じ場面に出ていても、絡んでないから残念さが募るのかな、今回。
唯一ストーリーのある場面はかなめくんいないし、あとは一緒に出ていても脇として踊ってるだけだし。
せっかく美しい並びなのに、星トップと2番手。
れおんくん中心に眺めるには、その美しさを堪能するにしても、彼の比重の高さからしても、満足できるものですが、かなめファン的にはどうなんだろうなあ。
と、いらぬ心配。
あー、遊女の場面、もっぺん観たいなああ。
ライトがぱーっと明るく照らすのが、テルの場面しかない。
あとは、遊女も波もみんな暗い。
場面が変わるたび、「あ、また暗い」「またライト落としてる」と気になった。
オープニングとフィナーレはまだ明るいけれど、記憶にある「日本物ショー」のまばゆさはない。
こんなに暗いショーってええんかいな。
これは「秋の踊り」だから?
秋から春だから、暗くなるのも仕方がない? ほとんどが秋、冬と春は一瞬、一場面。物悲しい秋が舞台のメイン。
波のクライマックスとか、内容的にべつに暗い場面ではなくても、全体のトーンは決して明るくない。
日本物ショーって、「華やかさ」がデフォだと思っていた。日本物といえば「チョンパ」に表される、息をのむあでやかさ。ライトがついた瞬間の豪華さきらびやかさに溜息もれ歓声が上がる、あの感じ。
されどこの『宝塚花の踊り絵巻』に、ソレはない。チョンパではじまるけれど、その世界観はオープニングとフィナーレだけ。あとはひたすら暗い。
谷崎ぢゃないが、「陰翳礼讃」はアリだと思う。
ヅカのショーが全部ソレになっちゃうとやばいが、たまには「華やかさ」よりもわびさびの世界を作るのもいいと思う。
ただ、最近のヅカがあまりに「お金ナイです」を見え見えに興行しているもので、不安になっちゃうのな。
照明代節約が目的なのかな、と。
暗い幽玄の世界を創りたかったから結果として照明代が安くついたのか、照明代を安くするという目的で仕方なく暗くても問題ないテーマにしたのか。明るい照明の下だと安っぽさが見えるちゃちだったり古かったりする着物も、暗い光しかないとそれなりに見えるし。
お金がない、お金を掛けたくない、それゆえの結果がこの「秋」の舞台だったらどうしよう。「春」や「夏」を上演する経費はナイです、だったらどうしよう。
と、余計な心配をしました……。
大人の事情だったとしても、今回の暗い日本物ショーはイイ! と思います。
いやあ、美しいですよ。テーマやモチーフが暗いもんで、わたしの苦手なお笑い場面がないし。ずーっと好きなモノだけ見せてもらえる。
しみじみ、日本っていいな、日本人に生まれて良かったなと思う。こーゆー闇を基調とした世界、好きだわ。
つーことで、劇団の懐事情を心配してしまうこと(笑)以外では、このショー大好物です。
それにしても、れおんくんが孤軍奮闘っつーか、比重高いのなー。
つか、テルの場面って、カーテン前1回だけ? 場面と場面のつなぎっぽい、若手がやってそうなアレだけ?(年齢層高めだったが・笑)
全部で何場面あるのかわかんないけど、マツモト先生の場面以外、全部れおんくんの場面、な勢い。
ふつーなら2番手が受け持つだろう場面も、れおんがひとりで務める。
直近の日本物ショー『風の錦絵』では、マツモト先生のお世話役は2番手のゆみこだった。でも、『宝塚花の踊り絵巻』では3番目のすずみん。
遊女場面の悪役は、登場の仕方からしても2番手でおかしくないのに、ベニーだった。
かなめくんだけをじっくり見る、彼の物語を堪能する場面はナシ。
マツモト先生がかなめくんの出番を奪ってしまったのはあるかもしれないが、それにしても極端な……。
月組のW2番手、あるいは2番手不在?なショーを観たあとに、星組でもそんなショーが続くとは思ってなかった。
ふと、コム姫がトップ就任したばかりのショーを思い出した。
トップと2番手が交互に出てきて場面を務めるのが、かえって不満だったっけ……トップと2番手の絡みが少なすぎて。同じ場面に出してくれよ!とか思った……ってコレなんか最近あったよーな……あ、宙組か。
同じ場面に出ていても、絡んでないから残念さが募るのかな、今回。
唯一ストーリーのある場面はかなめくんいないし、あとは一緒に出ていても脇として踊ってるだけだし。
せっかく美しい並びなのに、星トップと2番手。
れおんくん中心に眺めるには、その美しさを堪能するにしても、彼の比重の高さからしても、満足できるものですが、かなめファン的にはどうなんだろうなあ。
と、いらぬ心配。
あー、遊女の場面、もっぺん観たいなああ。
ノートに14ページ・その4。@愛と青春の旅だち
2010年10月11日 タカラヅカ さて、『愛と青春の旅だち』ですが、原作は知りません。
もちろん、長く生きてるので(笑)、ストーリーは知っています。ちゃんと映画を観たことなくても、ネタとして知っているというか。バラエティでパロとかやってたし。ただ細部は知らないし、どのキャラがどうだとかもわからない。
映画に対する興味っつーか意識は日本語タイトル、ダサっ。ぐらいのもんだ、当時も今も。勝手にタイトル付けていいなら、もう少しなんとかならんかったんかと(笑)。このタイトルだからこそ、当時も今も鑑賞意欲がわかないという。
(余談だが、マッツ・ミケルセンの眼鏡+白衣萌えの『しあわせな孤独』は邦題の美しさだけで映画館に行ったよーなもん。邦題のセンスが「わたし」に合うかどうかは大きい、まっつまっつ・笑)
てな状態での初日観劇。
散文になっていた感想メモも、再び箇条書きでスタート!!(笑)
・泣きました。
・うわーん、ちえねね好きだーっ!!
・このふたりが持つ、青春のかほりに泣ける。
・れおんくんが生々しく男で、ねねちゃんが生々しく女の子。
・ちょっとザラっとした「見たくね」な部分を突くふたりが、わたしにはイイ感じでツボらしい。
・鬼軍曹@テルは……あれでいいんだろーか。なんか、変な人だった。
・鬼というかきびしいとかしごきとか、甲高いコメディ声で、スリムなモデル体型ヒゲ男。
・すごんでもこわくないっちゅーか、タイマン勝負だ!で上着を脱いだときの弱々しさはいいのか。
・ザック@れおんと勝負のためリングに上がったときの、体格差っちゅーか、ザック強そう! 軍曹弱そう!な感じがもお。
・無駄にはらはらした。かなめくんがんばってー!!
・でも、その強そうなザックが、勝手にひとりで踊って勝手に倒れた。軍曹ナニもしてねえ。……いや、実際にはチガウけど、そんな印象。アクションってほんと大変やなあ。
・終演後、案の定友人と「テルはあれでいいのか?」という話になる(笑)。……まあ、テルだし、がんばってるし、いいんぢゃね?という話になる。案の定(笑)。
・ショーは彼センターのちゃんとした場面がろくにないし、芝居はコレだし……いろいろ大変だろーけどがんばれー。
・あ、でもヒゲ似合ってた! 『リラ壁』のときはどーしよーかと思ったけど、黒塗りだからかな? かっこよかった。
・入隊希望で1列に並んでるとこは個性豊かでたのしい。しーらんの髪!(笑)
・わたしあの髪の毛知ってる、ハワイに行くMr.SOがアタマにのせてるのー。激しく動くと、あのトサカだけひょこひょこ浮き上がったりするのよー。オールバック髪の上にアイスラッガーみたいにのせてるだけだから!
・と思ってたら、次の場面でしーらんがふつーにオールバックになっていて吹いた。アイスラッガー取ったんだ……(笑)。
・真面目な二枚目おぼっちゃん@ベニーと、オタク眼鏡@ともみん。
・キャラ立てが逆……今までなら真面目@ともみん、オタク@ベニーだったよね……。順番も、ともみん、ベニーだったよね……。
・コテージで朝を迎えたときの、しあわせベニーのイシダっぷり! イシダめイシダめイシダめ(笑)。
・いや、原作アリだから「原作でもああなのよ」とかかもしれんが、それでもそこをどう料理して「タカラヅカ」の舞台に上げるかは演出家の裁量。『相棒』のオチが「や、原作通りだから!」で納得できんのと同じ。
・リネット@れみちゃんのカラダにめろめろ、鼻の下のびてるシド@ベニーがいやんなのは、ベニーだからか。それともベニーだから救いになっているのか。
・いやそもそも、真面目純情キャラのベニーにまだわたしが慣れていない?
・最後までふつーにいい人、おぼっちゃまかと思っていたら、最後でわかった、何故この役がベニーなのか。
・てゆーかベニー、またこんな役。
・どの演出家もベニーに同じよーな役振りすぎです。
・サロペット姿のねねちゃん、かわいい。かわいい、けど、一見男役かと思った……。
・他の女の子たちとの、体型の差が。
・この巨大なねねちゃんを姫抱っこするれおんすげえ。
・れみちゃん、星組本公演デビューなんだね、そういえば。
・すでに星で2公演出演済みだから、違和感なし。デビューだってマジ忘れてた。
・前髪ぱっつんに濃いシャドー。なんかヲカマちっくに見えた……いやその、見てるうちに慣れたけど。
・ピッチ役だから、それ風のお化粧なんだね。
・ひどい女。
・でも、最後に先頭切って拍手するの。
・彼女の性格、人生もちゃんと見えるよ。
・最後の拍手、いぢわるキャラだったコロちゃんも一緒に拍手……わざわざ、手袋はずして拍手するのがイイ。
・女の子には、ほんと役ないなあ。
・そんななか、シーガー@はるこちゃんはオイシイ。特にクローズアップされてはいないけど、男たちにまざってひとりだけ候補生やってるのはイイ。
・あのちっこさが萌え。まさに「男たちのなかに、ひとりだけ女の子」に見える。
・そして、そんな乙女ゲーか少女マンガな設定の彼女が、姫にもヒロインにもならないところがヨシ(笑)。
・や、新公観られなくて残念。
・すずみさんはまだあの髪型なんだー。
・同時上演が和モノショーだからアリなんだな。や、ふつーのショーだったら、リーゼントできなくてNGっしょ。
・黙っているとホモくさいので(『ロミジュリ』効果? ベンさんホンモノクサイから……・笑)、ちゃんと妻子持ちストレート宣伝な役は安心です。
・しかし奥さんがみょーに老けている気が……。年上女房にめろめろな感じは愛しいです。
もちろん、長く生きてるので(笑)、ストーリーは知っています。ちゃんと映画を観たことなくても、ネタとして知っているというか。バラエティでパロとかやってたし。ただ細部は知らないし、どのキャラがどうだとかもわからない。
映画に対する興味っつーか意識は日本語タイトル、ダサっ。ぐらいのもんだ、当時も今も。勝手にタイトル付けていいなら、もう少しなんとかならんかったんかと(笑)。このタイトルだからこそ、当時も今も鑑賞意欲がわかないという。
(余談だが、マッツ・ミケルセンの眼鏡+白衣萌えの『しあわせな孤独』は邦題の美しさだけで映画館に行ったよーなもん。邦題のセンスが「わたし」に合うかどうかは大きい、まっつまっつ・笑)
てな状態での初日観劇。
散文になっていた感想メモも、再び箇条書きでスタート!!(笑)
・泣きました。
・うわーん、ちえねね好きだーっ!!
・このふたりが持つ、青春のかほりに泣ける。
・れおんくんが生々しく男で、ねねちゃんが生々しく女の子。
・ちょっとザラっとした「見たくね」な部分を突くふたりが、わたしにはイイ感じでツボらしい。
・鬼軍曹@テルは……あれでいいんだろーか。なんか、変な人だった。
・鬼というかきびしいとかしごきとか、甲高いコメディ声で、スリムなモデル体型ヒゲ男。
・すごんでもこわくないっちゅーか、タイマン勝負だ!で上着を脱いだときの弱々しさはいいのか。
・ザック@れおんと勝負のためリングに上がったときの、体格差っちゅーか、ザック強そう! 軍曹弱そう!な感じがもお。
・無駄にはらはらした。かなめくんがんばってー!!
・でも、その強そうなザックが、勝手にひとりで踊って勝手に倒れた。軍曹ナニもしてねえ。……いや、実際にはチガウけど、そんな印象。アクションってほんと大変やなあ。
・終演後、案の定友人と「テルはあれでいいのか?」という話になる(笑)。……まあ、テルだし、がんばってるし、いいんぢゃね?という話になる。案の定(笑)。
・ショーは彼センターのちゃんとした場面がろくにないし、芝居はコレだし……いろいろ大変だろーけどがんばれー。
・あ、でもヒゲ似合ってた! 『リラ壁』のときはどーしよーかと思ったけど、黒塗りだからかな? かっこよかった。
・入隊希望で1列に並んでるとこは個性豊かでたのしい。しーらんの髪!(笑)
・わたしあの髪の毛知ってる、ハワイに行くMr.SOがアタマにのせてるのー。激しく動くと、あのトサカだけひょこひょこ浮き上がったりするのよー。オールバック髪の上にアイスラッガーみたいにのせてるだけだから!
・と思ってたら、次の場面でしーらんがふつーにオールバックになっていて吹いた。アイスラッガー取ったんだ……(笑)。
・真面目な二枚目おぼっちゃん@ベニーと、オタク眼鏡@ともみん。
・キャラ立てが逆……今までなら真面目@ともみん、オタク@ベニーだったよね……。順番も、ともみん、ベニーだったよね……。
・コテージで朝を迎えたときの、しあわせベニーのイシダっぷり! イシダめイシダめイシダめ(笑)。
・いや、原作アリだから「原作でもああなのよ」とかかもしれんが、それでもそこをどう料理して「タカラヅカ」の舞台に上げるかは演出家の裁量。『相棒』のオチが「や、原作通りだから!」で納得できんのと同じ。
・リネット@れみちゃんのカラダにめろめろ、鼻の下のびてるシド@ベニーがいやんなのは、ベニーだからか。それともベニーだから救いになっているのか。
・いやそもそも、真面目純情キャラのベニーにまだわたしが慣れていない?
・最後までふつーにいい人、おぼっちゃまかと思っていたら、最後でわかった、何故この役がベニーなのか。
・てゆーかベニー、またこんな役。
・どの演出家もベニーに同じよーな役振りすぎです。
・サロペット姿のねねちゃん、かわいい。かわいい、けど、一見男役かと思った……。
・他の女の子たちとの、体型の差が。
・この巨大なねねちゃんを姫抱っこするれおんすげえ。
・れみちゃん、星組本公演デビューなんだね、そういえば。
・すでに星で2公演出演済みだから、違和感なし。デビューだってマジ忘れてた。
・前髪ぱっつんに濃いシャドー。なんかヲカマちっくに見えた……いやその、見てるうちに慣れたけど。
・ピッチ役だから、それ風のお化粧なんだね。
・ひどい女。
・でも、最後に先頭切って拍手するの。
・彼女の性格、人生もちゃんと見えるよ。
・最後の拍手、いぢわるキャラだったコロちゃんも一緒に拍手……わざわざ、手袋はずして拍手するのがイイ。
・女の子には、ほんと役ないなあ。
・そんななか、シーガー@はるこちゃんはオイシイ。特にクローズアップされてはいないけど、男たちにまざってひとりだけ候補生やってるのはイイ。
・あのちっこさが萌え。まさに「男たちのなかに、ひとりだけ女の子」に見える。
・そして、そんな乙女ゲーか少女マンガな設定の彼女が、姫にもヒロインにもならないところがヨシ(笑)。
・や、新公観られなくて残念。
・すずみさんはまだあの髪型なんだー。
・同時上演が和モノショーだからアリなんだな。や、ふつーのショーだったら、リーゼントできなくてNGっしょ。
・黙っているとホモくさいので(『ロミジュリ』効果? ベンさんホンモノクサイから……・笑)、ちゃんと妻子持ちストレート宣伝な役は安心です。
・しかし奥さんがみょーに老けている気が……。年上女房にめろめろな感じは愛しいです。
ノートに14ページ・その5。@愛と青春の旅だち
2010年10月12日 タカラヅカ 星組公演を観終わって痛烈に思ったことは。
ベニーが3番手なんだ。とゆーことだった。
芝居だけ、ショーだけで扱いがイイ、ということはある。演出家の好みや癖、他生徒との兼ね合い、階段降りやパレードの位置。部分を見るのではなくそれらを総合して、一公演芝居もショーも観た上で……ほんとのとこ細かい事実やチェックポイント云々ではなく、直感として。
ベニーなんだ、と言う驚き。
いや、驚く必要はないだろう。ベニーは来年バウ主演が決まっているのだから、将来を嘱望された若手スターだ。
若い星組の3番手スターであっても、なんら不思議はない。
という、アタマでの理解と、目で実際に見るのとは、ちがっていて。
すずみんが、本格的に別格スターへ移行していくのだとゆーことがね……目の当たりにすると感慨深いなと。
思い返せばすずみんは、いつだって「スタァ!」だったわけで。
いろんなところがナチュラルに「スタァ!」な人で、こんなトップスターもアリだと、本気で思っていた時期がわたしにもありました。……や、そんな未来はないだろうとわかっていてなお「アリじゃん」と。
れおんがすずみんを追い越していったのは、わたし個人の想いや執着はあるにせよ納得のいくことだった。
なにしろれおんはタニちゃんに次ぐ扱いを受け続けてきた、特別な王子様だから、抜かされても仕方ないっちゅーか最初からそのつもりだったことがわかるから。
そして、しいちゃんと共に脇へシフトチェンジしたのちは、とりあえず3番手ポジにいるけれど、いずれ未来のスターに道を譲ることになるだろうと覚悟して見ていたさ。
別格3番手、つーのは、いずれトップになるべき正路線がやってくるまでの間、組を支え、守るスター。
別格スターに必要なのは、高い技術。それは素晴らしいダンスだとか歌唱力だとかゆー意味ではなく、男役としての見せ方、在り方。「女の子の男装」ではなく、「男役」としてのたしかな仕事ぶり。
それを見せつけながら、若者たちの手本になりながら、いずれ育つ正路線を待つ。
いつか来る世代交代……3番手は「組を支える」だけでなく、「将来のトップスター」が就くべきポジションである以上、いずれその位置を誰かに譲り渡す日がやってくる、れおんが上にのぼっていったように。
わかってはいたが……その相手が、よりによって、ベニーって。
……いや、ベニーがやだとゆーわけでは、まったくありません。
だがなにしろベニーなので。
長らく完璧な脇人生を送っていたベニー。
トウコちゃんのプレお披露目『ヘイズコード』で、「スター」として見せ場をもらって踊る、しいちゃん、すずみん、まひろ、……ちょっとはずれて水輝りょお、そんな顔ぶれだったのにね。
ベニーは完璧脇役で、柚長にくっついてるホスト(笑)役だったのにね。
すずみんがいずれ3番手でなくなることは、あるだろーとわかっていたけど、その相手がベニーだなんて、あの隅っこにいたいろいろと巧くない、あのホスト役だなんて。
すずみんが粗末に扱われることはそうそうないだろうし、これからもスタァとして活躍してくれるだろうけど、それにしても世代交代が見えて、衝撃的でした。
てゆーかそもそもベニーってすずみんの唯一の主演バウ『それでも船は行く』でモブやってたよねええ。抜擢もなんもなく、ほんっとにただのモブだったよねええ。
いやはや、がんばれベニー(笑)。
なまじその『それ船』からベニーをまったり眺めて来た者としては、彼のこの「ありえない」ジェンヌ人生の曲線の深さに驚くばかりです。路線外から、ヘアピンカープばりに曲がって、路線ど真ん中に躍り出てきたよなああ。
彼の存在はとってもミラクル、サクセス物語として非常にファンタジーなので、このまま開花してほしいっす。
頼むから、実力つけてくれ(笑)。
ともみんが安定してきたというか、彼的に居心地の良さそうなところにいるのかなって感じに見えたし、みやるりの美貌は相変わらず素敵だし、真風も前進しているし、星組の至宝どいちゃんもいるし、上級生もいい仕事しているし。
にしきさん退団は寂しいっちゅーか、ずっといてくれると思っていたので「いなくなる」ことが不思議な域だし、水輝りょおに至ってはもお……。
『フェット・アンペリアル』で、『ヘイズコード』で、どんだけ好きだったか……! ガチホモ演じさせたら類を見ない説得力という、すばらしい芸風!! てゆーか大野せんせは水輝りょおにナニを見ていたんだ、ホモしか演じさせないのか(笑)。
以来、大劇場ではあまり役に恵まれることなく去っていくのが寂しい。いやその、カゲソロとかで美声は聴かせてくれていたけれど。
『愛と青春の旅だち』では、なんか見せ場もらってたけど……ナニあの唐突な見せ場。いいけど、うれしいけど、今までそんな扱いの人ぢゃなかったのでびびる。
千秋楽はきっと歌ってくれるんだろうな、歌わせてもらえるんだろうな。
・そーいやイシダ、ミカエラ@『激情』ネタってナニよ。
・イシダせんせはやっぱりうまいと思うの。ベタな人情とか、日本人の泣かせツボとかを突くのが。
・ヅカより、演歌歌手主演の特別公演とかを作る方が、合う持ち味だと思うんだけどなあ。観客の対象年齢もしぼれるし。シモネタもOKだし。
・姫抱っこ! 姫抱っこ!
・ちえねね万歳。
……と、ここまで書き殴ったところで、ノートは唐突に終わっている(笑)。
その下の行から、突然『はじ愛』の感想がはじまってるわ……。
れおんくんのグッズ欲しいなあ。
(ぽつりとつぶやく)
ベニーが3番手なんだ。とゆーことだった。
芝居だけ、ショーだけで扱いがイイ、ということはある。演出家の好みや癖、他生徒との兼ね合い、階段降りやパレードの位置。部分を見るのではなくそれらを総合して、一公演芝居もショーも観た上で……ほんとのとこ細かい事実やチェックポイント云々ではなく、直感として。
ベニーなんだ、と言う驚き。
いや、驚く必要はないだろう。ベニーは来年バウ主演が決まっているのだから、将来を嘱望された若手スターだ。
若い星組の3番手スターであっても、なんら不思議はない。
という、アタマでの理解と、目で実際に見るのとは、ちがっていて。
すずみんが、本格的に別格スターへ移行していくのだとゆーことがね……目の当たりにすると感慨深いなと。
思い返せばすずみんは、いつだって「スタァ!」だったわけで。
いろんなところがナチュラルに「スタァ!」な人で、こんなトップスターもアリだと、本気で思っていた時期がわたしにもありました。……や、そんな未来はないだろうとわかっていてなお「アリじゃん」と。
れおんがすずみんを追い越していったのは、わたし個人の想いや執着はあるにせよ納得のいくことだった。
なにしろれおんはタニちゃんに次ぐ扱いを受け続けてきた、特別な王子様だから、抜かされても仕方ないっちゅーか最初からそのつもりだったことがわかるから。
そして、しいちゃんと共に脇へシフトチェンジしたのちは、とりあえず3番手ポジにいるけれど、いずれ未来のスターに道を譲ることになるだろうと覚悟して見ていたさ。
別格3番手、つーのは、いずれトップになるべき正路線がやってくるまでの間、組を支え、守るスター。
別格スターに必要なのは、高い技術。それは素晴らしいダンスだとか歌唱力だとかゆー意味ではなく、男役としての見せ方、在り方。「女の子の男装」ではなく、「男役」としてのたしかな仕事ぶり。
それを見せつけながら、若者たちの手本になりながら、いずれ育つ正路線を待つ。
いつか来る世代交代……3番手は「組を支える」だけでなく、「将来のトップスター」が就くべきポジションである以上、いずれその位置を誰かに譲り渡す日がやってくる、れおんが上にのぼっていったように。
わかってはいたが……その相手が、よりによって、ベニーって。
……いや、ベニーがやだとゆーわけでは、まったくありません。
だがなにしろベニーなので。
長らく完璧な脇人生を送っていたベニー。
トウコちゃんのプレお披露目『ヘイズコード』で、「スター」として見せ場をもらって踊る、しいちゃん、すずみん、まひろ、……ちょっとはずれて水輝りょお、そんな顔ぶれだったのにね。
ベニーは完璧脇役で、柚長にくっついてるホスト(笑)役だったのにね。
すずみんがいずれ3番手でなくなることは、あるだろーとわかっていたけど、その相手がベニーだなんて、あの隅っこにいたいろいろと巧くない、あのホスト役だなんて。
すずみんが粗末に扱われることはそうそうないだろうし、これからもスタァとして活躍してくれるだろうけど、それにしても世代交代が見えて、衝撃的でした。
てゆーかそもそもベニーってすずみんの唯一の主演バウ『それでも船は行く』でモブやってたよねええ。抜擢もなんもなく、ほんっとにただのモブだったよねええ。
いやはや、がんばれベニー(笑)。
なまじその『それ船』からベニーをまったり眺めて来た者としては、彼のこの「ありえない」ジェンヌ人生の曲線の深さに驚くばかりです。路線外から、ヘアピンカープばりに曲がって、路線ど真ん中に躍り出てきたよなああ。
彼の存在はとってもミラクル、サクセス物語として非常にファンタジーなので、このまま開花してほしいっす。
頼むから、実力つけてくれ(笑)。
ともみんが安定してきたというか、彼的に居心地の良さそうなところにいるのかなって感じに見えたし、みやるりの美貌は相変わらず素敵だし、真風も前進しているし、星組の至宝どいちゃんもいるし、上級生もいい仕事しているし。
にしきさん退団は寂しいっちゅーか、ずっといてくれると思っていたので「いなくなる」ことが不思議な域だし、水輝りょおに至ってはもお……。
『フェット・アンペリアル』で、『ヘイズコード』で、どんだけ好きだったか……! ガチホモ演じさせたら類を見ない説得力という、すばらしい芸風!! てゆーか大野せんせは水輝りょおにナニを見ていたんだ、ホモしか演じさせないのか(笑)。
以来、大劇場ではあまり役に恵まれることなく去っていくのが寂しい。いやその、カゲソロとかで美声は聴かせてくれていたけれど。
『愛と青春の旅だち』では、なんか見せ場もらってたけど……ナニあの唐突な見せ場。いいけど、うれしいけど、今までそんな扱いの人ぢゃなかったのでびびる。
千秋楽はきっと歌ってくれるんだろうな、歌わせてもらえるんだろうな。
・そーいやイシダ、ミカエラ@『激情』ネタってナニよ。
・イシダせんせはやっぱりうまいと思うの。ベタな人情とか、日本人の泣かせツボとかを突くのが。
・ヅカより、演歌歌手主演の特別公演とかを作る方が、合う持ち味だと思うんだけどなあ。観客の対象年齢もしぼれるし。シモネタもOKだし。
・姫抱っこ! 姫抱っこ!
・ちえねね万歳。
……と、ここまで書き殴ったところで、ノートは唐突に終わっている(笑)。
その下の行から、突然『はじ愛』の感想がはじまってるわ……。
れおんくんのグッズ欲しいなあ。
(ぽつりとつぶやく)
輝くことから、はじまる。@はじめて愛した
2010年10月13日 タカラヅカ キムが、かっこいい。
フィナーレ、白スーツで登場した瞬間、息のんだ。
かっ…こいーーっ!!
いや、もちろん彼はいつでもどこでもオトコマエさんではありますが、なかでも特に、フィナーレでがーんとキた。
そうか、ここではもう「役」ではなく、「キム」だからだ。
ドラマシティ『はじめて愛した』初日。殺し屋で戦争で過去で傷で照明暗くて、という、いつものマサツカ作品。
主人公のガイ@キムはシリアス全開な役。暗くて大人で物静かな人ですよ。モノローグ(録音)声のテンション低さなんて、やりすぎぢゃね?レベルですよ、油断すると聞き取りにくいですよ、低音小声でボソボソぼそぼそエンドレス。
もちろんガイさんもかっこいいんだけど、なにしろ彼暗いので(笑)、フィナーレで登場した「キム」の輝きがパネェっす。
あああ、かっこいいなあ。
真ん中だなあ。
スターだなあ。
トップスターだ。ここに、トップスターがいる。
それを、痛感した。
加えて、キムくんに並んで踊る、ちぎくんの美貌。
なんて美しいんだ。
や、ちぎくんが美貌の人なのは有史以来わかっていたことだけれど、それにしても美しい。
んでもってちぎくん、いつも以上に芝居が良くて、男役としての立ち姿も良くて、すっげー安心した。
この人が2番手でぜんぜんOK、無問題。ぜんぜん頼りなくない。
キムが1作しか2番手を経験できなかったように、ちぎだって3番手を1作しかやってない。でも大丈夫、彼は十分できあがっている。
男役として。スターとして。
キムトップ、ちぎ2番手って、すごい美貌と安定っぷりだわ。
しかしベルモンド@ちぎ、可哀想すぎる(笑)。作品通して、絶対いちばん可哀想な役だ……。マサツカ作品にありがちな2番手役というか、アレン@『ホテル ステラマリス』をさらに可哀想にした感じというか。
ぶっちゃけ、ツボです、あの報われなさ(笑)。
この公演での3番手は、ジュリアーノ@咲ちゃん。
フィナーレでも堂々3番手ポジ。コマ、せしるがその他扱いで、咲ちゃんがスター扱い。てゆーかひとりで何曲歌うんだフィナーレで(笑)、という破格の扱い。
頼む、痩せてくれ。
学年のわりに芝居は悪くない。体格の良さは武器だし、歌もうまい。
だからもお、あとは見た目なんだよ、痩せてくれたらきれいなはずなんだ。スカステで見る限り、素顔はかわいいんだし。
横顔の鼻の低さは仕方ないとして、アゴのラインがあんまりっす……。
それとお化粧の改善かなあ……。髪型もアレは演出家指示とかで、アレでないといかんのだろうか……顔立ちの弱点をさらけ出す髪型ですよアレは。
研4のハタチそこそこの子に、辛口でごめんよぉ。
でも、せしるやコマが男役としての立ち姿もビジュアルも美しく出来上がっているため、そんな彼らを脇へ押しやって3番手でいる以上、彼らに匹敵するビジュアルを打ち出して欲しいのよ。
いちばん先に来る情報は「視覚」だから、「見た目」だから、男役が並んだ瞬間、立ち位置とビジュアルの逆転や混乱は、見ていてつらいのよ。
とまあ、ひでーことゆってますが、実はジュリアーノ@咲ちゃん好きだ。まるまるぷくぷく過ぎることは置いておいて、彼の芝居はなんかイイ。ナニあの萌えキャラ! わたしのストライクゾーン、ど真ん中狙ってますの?!
クリッツィ@コマは、いつものマサツカのコマ(笑)。
さらにバージョンアップ。
てゆーか、いい男。
正塚せんせのバウで、オリジナルのアテ書き作品で、コマ主演が見たい。みたいみたいみたい。
正塚せんせが、コマにどんな物語を書くか、見てみたい。
医者@せしる、白衣かっけー! ナニあの肩のライン、すごい好みなんですけど。
ちょっとした台詞が説得力。いいなあ、彼。
しゅうくんがナニ気に萌えだ。どうしようあの人かっこいいよー。
凛きらうまい、かわいい、かっこいい。この人、美少年役でさえなければ(『雪景色』が相当つらかったらしいよ)、おっさん役ならば、ほんとにいい役者さんだわ。
ホタテくんがどんどん好みの男になってくる……。(若めの)おっさん役だと映えるなああ。ちなみに、ハンカチの行方が気になった(笑)。
きゃびいがうまい。ほんとにうまい。
かおりちゃん、うま過ぎ。あの役絶対難しい。
ヒメはカーテンコールで笑いすぎ(笑)。←ソコ?!
女の子たちは出番がぜんぜんなくて、フィナーレでぞろっと出てきたときに「こんなに出演してたんだ?!」と驚いた。
準ヒロインは、ナタリー@夢華さん。
彼女は歌……コロスとして背景でなにかっちゃー「あーあー」歌ってた印象。
歌も演技もうまい。
だからほんと、問題はビジュアルだわ……。
役は「いつものマサツカの若い娘」。若くて周り見えてない「オンナノコ」らしい愚かさを持った娘。
若い女の子のはずなのに、若く見えない……。ビジュアルだけの若手が演じていてもおかしくないキャラクタなだけに、うまいけれどきれいじゃない子がやっているのはつらい。
しかし彼女、次のジュリエットなわけよね……うおお、頼む、少しも早くビジュアルの強化を。
新公の感想でも書いたけど、うまいだけなら、首席だっつーだけなら、歴代いくらでもいたわけで、異例の抜擢に相応しい、美貌を示してほしいっす。
記憶喪失のヒロイン、レイチェル@あゆちゃん。
わかんない……なんで彼女が、トップ娘役じゃないの?
なんでトップコンビお披露目じゃないの?
もおいいじゃん、あゆちゃんがキムくんの相手役で!!
と、心から思いました……。
や、『オネーギン』組のミミちゃんを見れば、「どーしてミミちゃんがトップ娘役ぢゃないの?」と思ってることとは思いますが。
あゆちゃんにしろミミちゃんにしろ、トップ娘役で遜色ない子たちがいるのに、空位になっていることが解せないのです。
健康的な丸顔、かつロリな持ち味……と、マサツカ作品のヒロインとは相容れないキャラクタであるあゆちゃん。
それでも見事にヒロインでした。彼女に出会った男たち、すべてが「守ってあげたい」と思うよーな美女役ですよ。
彼女の感情の爆発がリアルで、引き込まれた。
最後の「ひどい、ひどいよ!」がツボだー。かわいー。
新生雪組、トップスター・キムくんの組。
まだプレではあるけれど、新しい雪組が見え、そしてそれがとても力を感じさせるものだった……って、うれしいよお。
キムくん、トップお披露目初日おめでとう。
フィナーレ、白スーツで登場した瞬間、息のんだ。
かっ…こいーーっ!!
いや、もちろん彼はいつでもどこでもオトコマエさんではありますが、なかでも特に、フィナーレでがーんとキた。
そうか、ここではもう「役」ではなく、「キム」だからだ。
ドラマシティ『はじめて愛した』初日。殺し屋で戦争で過去で傷で照明暗くて、という、いつものマサツカ作品。
主人公のガイ@キムはシリアス全開な役。暗くて大人で物静かな人ですよ。モノローグ(録音)声のテンション低さなんて、やりすぎぢゃね?レベルですよ、油断すると聞き取りにくいですよ、低音小声でボソボソぼそぼそエンドレス。
もちろんガイさんもかっこいいんだけど、なにしろ彼暗いので(笑)、フィナーレで登場した「キム」の輝きがパネェっす。
あああ、かっこいいなあ。
真ん中だなあ。
スターだなあ。
トップスターだ。ここに、トップスターがいる。
それを、痛感した。
加えて、キムくんに並んで踊る、ちぎくんの美貌。
なんて美しいんだ。
や、ちぎくんが美貌の人なのは有史以来わかっていたことだけれど、それにしても美しい。
んでもってちぎくん、いつも以上に芝居が良くて、男役としての立ち姿も良くて、すっげー安心した。
この人が2番手でぜんぜんOK、無問題。ぜんぜん頼りなくない。
キムが1作しか2番手を経験できなかったように、ちぎだって3番手を1作しかやってない。でも大丈夫、彼は十分できあがっている。
男役として。スターとして。
キムトップ、ちぎ2番手って、すごい美貌と安定っぷりだわ。
しかしベルモンド@ちぎ、可哀想すぎる(笑)。作品通して、絶対いちばん可哀想な役だ……。マサツカ作品にありがちな2番手役というか、アレン@『ホテル ステラマリス』をさらに可哀想にした感じというか。
ぶっちゃけ、ツボです、あの報われなさ(笑)。
この公演での3番手は、ジュリアーノ@咲ちゃん。
フィナーレでも堂々3番手ポジ。コマ、せしるがその他扱いで、咲ちゃんがスター扱い。てゆーかひとりで何曲歌うんだフィナーレで(笑)、という破格の扱い。
頼む、痩せてくれ。
学年のわりに芝居は悪くない。体格の良さは武器だし、歌もうまい。
だからもお、あとは見た目なんだよ、痩せてくれたらきれいなはずなんだ。スカステで見る限り、素顔はかわいいんだし。
横顔の鼻の低さは仕方ないとして、アゴのラインがあんまりっす……。
それとお化粧の改善かなあ……。髪型もアレは演出家指示とかで、アレでないといかんのだろうか……顔立ちの弱点をさらけ出す髪型ですよアレは。
研4のハタチそこそこの子に、辛口でごめんよぉ。
でも、せしるやコマが男役としての立ち姿もビジュアルも美しく出来上がっているため、そんな彼らを脇へ押しやって3番手でいる以上、彼らに匹敵するビジュアルを打ち出して欲しいのよ。
いちばん先に来る情報は「視覚」だから、「見た目」だから、男役が並んだ瞬間、立ち位置とビジュアルの逆転や混乱は、見ていてつらいのよ。
とまあ、ひでーことゆってますが、実はジュリアーノ@咲ちゃん好きだ。まるまるぷくぷく過ぎることは置いておいて、彼の芝居はなんかイイ。ナニあの萌えキャラ! わたしのストライクゾーン、ど真ん中狙ってますの?!
クリッツィ@コマは、いつものマサツカのコマ(笑)。
さらにバージョンアップ。
てゆーか、いい男。
正塚せんせのバウで、オリジナルのアテ書き作品で、コマ主演が見たい。みたいみたいみたい。
正塚せんせが、コマにどんな物語を書くか、見てみたい。
医者@せしる、白衣かっけー! ナニあの肩のライン、すごい好みなんですけど。
ちょっとした台詞が説得力。いいなあ、彼。
しゅうくんがナニ気に萌えだ。どうしようあの人かっこいいよー。
凛きらうまい、かわいい、かっこいい。この人、美少年役でさえなければ(『雪景色』が相当つらかったらしいよ)、おっさん役ならば、ほんとにいい役者さんだわ。
ホタテくんがどんどん好みの男になってくる……。(若めの)おっさん役だと映えるなああ。ちなみに、ハンカチの行方が気になった(笑)。
きゃびいがうまい。ほんとにうまい。
かおりちゃん、うま過ぎ。あの役絶対難しい。
ヒメはカーテンコールで笑いすぎ(笑)。←ソコ?!
女の子たちは出番がぜんぜんなくて、フィナーレでぞろっと出てきたときに「こんなに出演してたんだ?!」と驚いた。
準ヒロインは、ナタリー@夢華さん。
彼女は歌……コロスとして背景でなにかっちゃー「あーあー」歌ってた印象。
歌も演技もうまい。
だからほんと、問題はビジュアルだわ……。
役は「いつものマサツカの若い娘」。若くて周り見えてない「オンナノコ」らしい愚かさを持った娘。
若い女の子のはずなのに、若く見えない……。ビジュアルだけの若手が演じていてもおかしくないキャラクタなだけに、うまいけれどきれいじゃない子がやっているのはつらい。
しかし彼女、次のジュリエットなわけよね……うおお、頼む、少しも早くビジュアルの強化を。
新公の感想でも書いたけど、うまいだけなら、首席だっつーだけなら、歴代いくらでもいたわけで、異例の抜擢に相応しい、美貌を示してほしいっす。
記憶喪失のヒロイン、レイチェル@あゆちゃん。
わかんない……なんで彼女が、トップ娘役じゃないの?
なんでトップコンビお披露目じゃないの?
もおいいじゃん、あゆちゃんがキムくんの相手役で!!
と、心から思いました……。
や、『オネーギン』組のミミちゃんを見れば、「どーしてミミちゃんがトップ娘役ぢゃないの?」と思ってることとは思いますが。
あゆちゃんにしろミミちゃんにしろ、トップ娘役で遜色ない子たちがいるのに、空位になっていることが解せないのです。
健康的な丸顔、かつロリな持ち味……と、マサツカ作品のヒロインとは相容れないキャラクタであるあゆちゃん。
それでも見事にヒロインでした。彼女に出会った男たち、すべてが「守ってあげたい」と思うよーな美女役ですよ。
彼女の感情の爆発がリアルで、引き込まれた。
最後の「ひどい、ひどいよ!」がツボだー。かわいー。
新生雪組、トップスター・キムくんの組。
まだプレではあるけれど、新しい雪組が見え、そしてそれがとても力を感じさせるものだった……って、うれしいよお。
キムくん、トップお披露目初日おめでとう。
いつもの憂鬱、いつもの彼。@はじめて愛した
2010年10月14日 タカラヅカ おなじみの、記憶喪失ハードボイルドです、キムくんプレお披露目『はじめて愛した』。
「おなじみの記憶喪失」って、イタいです、正塚せんせー。
何度も書いてるけど、「記憶喪失」ってのはそれだけでプゲラされる、厨設定ですから。それがおなじみなあたり、相当恥ずかしい作風です、正塚せんせー。
いつもの戦争、いつもの戦後。
その戦争で心に傷を負った主人公ガイ@キムは、意味を見いだせないまま戦中と同じ狙撃兵……殺し屋として生きていた。
ある日狙撃現場を女に目撃されたが、女はそのまま自殺未遂、記憶を失ってしまった。口封じに殺すつもりがソレをできずに、ガイはその女レイチェル@あゆっちを手元に置いて監視することにした。
レイチェルはマフィアのボンボン、ジュリアーノ@咲ちゃんの婚約者だった。殺し屋のガイとしては、警察にも追われてるし目撃者を殺さなかったことで組織に追われるし、その上マフィアにも……と三重苦、ナニソレ大変。
それでもガイはレイチェルを手放さない。恋、ではないと言いつつ。
いつまでも逃げて逃げ切れるもんでもない、ガイは仲間たちと一計を案じ、すべての追っ手から解き放たれようとするが……。
あ、2番手の役があらすじに出てこない(笑)。
いつもの正塚、いつもの記憶喪失、いつものハードボイルド。ああ、恥ずかしいわ、マサツカおじさん。
でもね。
この「いつも」尽くしの物語。
わたし、好きだ。
最近の「いつもの」の中でいちばんイイ。
出てくるキャラクタたちが、ひとりひとりツボだ。
ガイ@キムは、マサツカ主人公の代表、よくわかんない男(笑)。ええ、ぼそぼそモノローグで喋りまくるくせに、ナニ考えてんのかナニしたいのか、いまいちわからない、つーか恒例の「自分探し」中だから、キャラが見えないわかんない、という、いつもの主人公。
なんだけど、この「いい年して自分探しとかゆってんぢゃねーよ恥ずかしい男だな」なマサツカ主人公は、とどのつまり「いい人」だ。正塚せんせ自身がそうなんだろう。
うだうだしているんだけど、根っこのところにあるやさしさ、譲れない矜持、男気が気持ちいい。
でもって単純に、大人で暗いキムが、かっこいい。
ポスター写真があまりにアレで心配したんだけど(笑)、後ろ髪の長いヘアスタイルが様になってる。
最初のライフル構えてるとことか、めっちゃかっこいいし。
レザージャケットにシャツ、とかの「スーツじゃないけど、大人」のファッションが似合ってる。
いちばん好きなのは、半ばあたりのジャケットに黒シャツ、黒ジーンズかなあ。黒で上下筋が通っていて、ジャケットで色を付けてるのが、すらりとしてきれいだった。
暗くてナニ考えてんだかナニしたいんだかわかんない男なだけに、古いカメラ持ってはしゃいでるとことか、かわいくてきゅんきゅんする。戦争さえなければ、彼はこうしてふつーにカメラマンとして……あるいは、父親のあとを継いで写真館の主人になっていたんだろう。
水くんの『ロジェ』もそうだったけど、正塚せんせは「※※のタメに」書くと、その人の男役スキルを全開にしなきゃいけない作品になるのね。
水くんがどんだけかっこいいか、スーツが似合うかだけを追求し、それだけで終わってしまった(笑)『ロジェ』。「音月桂の大人の魅力」を出すことのみに集中した『はじめて愛した』。
そして、キムくんが今、男役スキルを全開にして、「大人の男」を演じている。
ナニがどう、ぢゃなく、ただもお、ガイという男のたたずまいがかっこいい。
いちいち笑えるくらい、これみよがしにポーズ付けて坐ったり、立ち止まったり、あざとすぎてツボる(笑)。いやあ、いいですな、本気で「タカラヅカ」してますよ!
いつも落ち着いていて取り乱すことがなかったり(クールって言う?)、アンニュイなのに縦にも横にも巨大なジュリアーノぼっちゃんをさくっとねじ伏せたり、作戦練っちゃう頭脳派だったり、マサツカおじさんが「俺カッコイイ!」と思うことを全部盛り込んでくれてますよ!
ガイというキャラクタに描かれていることは、いつものマサツカのプゲラでイラっとくるわけわかんない男でしかないんだけど、それでもそこに描かれているモノ以上のナニかを、わたしが勝手にキムくんから感じているのだと思う。
キムくんが、演じているんだと思う。
素直に、彼の抱える闇に感情移入する。
日常的に陰鬱を抱え、だけど生きることを放棄しない。
生きてさえいれば。何度も繰り返される、マサツカ節健在。
生きる意味を見失っていても、譲れない矜持はある。そのために、立ち上がる。武器を取る。マサツカ節健在。
『ロジェ』が直近にあったし、ナニかと似ているためについ比べてしまうけれど、『ロジェ』と『はじめて愛した』のいちばんの違いは、主人公が他人を愛しているかどうかだと思う。
『ロジェ』は恋愛モノではなく、『はじめて愛した』はタイトルからして恋愛モノだから、そりゃ主人公は他人を愛しているだろう、てな意味ではなく。
病んだまま生きているわりに、ガイはいろんなモノを愛している。愛、という言葉が重いなら、情と言い換えてもイイ。情を持って生きている。
ロジェ@水が育ての親のバシュレ@マヤさんしか愛していなかった、あとは仲間ポジションの人間すらどーでもイイ扱いだった、のとは違って。
ガイ……というかマサツカ主人公がマヤさんを愛しているのはデフォとしても(笑)、それ以外の人たちともふつーに信頼関係があった。あ、友だちなんだ。あ、友だちいるんだ。あ、大切にしてるんだ。……そんな、人として当たり前のことが、伝わった。
そして、あらすじにも登場しない、悲しい2番手ベルモンド@ちぎくん。
彼が悲しいのは、本筋に入ることができないままはじまり終わるから。結局彼は、なにひとつ真実を知らないままなんだ。
いなくてもいい役ではないが、主人公サイドを中心に物語が進む以上、物語の外側でわいのわいのやっている、ただの外野でしかない。
ヒロインのレイチェルを愛しているんだが、ほんっとーに一顧だにされない。
三角関係っちゅーか、ヒロインを愛し、振られる2番手ってのはよくある設定だが、好かれる好かれない以前に、存在認識拒否をくらっている恋敵ってのはなかなかナイんぢゃなかろーか、いやあってはならないっちゅーか2番手でソレはキツイ(笑)。
とまあ、ヒロインからはハエ程度の扱い……寄ってきたら無意識ではねのける、いること(想われていること)も気づかなかったり、気づいてもどーでもいいと心底思っているため、すぐに忘れたりする、そんな扱いなんだが(ひでえ)、ガイはそーでもないんだよね。
うん、ガイはベルモンドのこと、嫌ってない。接点はろくにないし、障害的な存在なのに、それでも最初からベルモンドの人格を評価している。
ガイのベルモンドに対する態度、評価が、彼の公正さや聡明さを表してる。
色眼鏡で人を見ないっていうか、ニュートラルな人だと。
ベルモンドにも、ふつーに情は持ってそうなところがイイ。
そんな男だから、ガイには友だちがいるし、彼の窮地に力を貸してくれる人たちがいるんだろう。
レイチェルもまた、彼に惹かれたんだろう。
シンプルに、そう思える。
「おなじみの記憶喪失」って、イタいです、正塚せんせー。
何度も書いてるけど、「記憶喪失」ってのはそれだけでプゲラされる、厨設定ですから。それがおなじみなあたり、相当恥ずかしい作風です、正塚せんせー。
いつもの戦争、いつもの戦後。
その戦争で心に傷を負った主人公ガイ@キムは、意味を見いだせないまま戦中と同じ狙撃兵……殺し屋として生きていた。
ある日狙撃現場を女に目撃されたが、女はそのまま自殺未遂、記憶を失ってしまった。口封じに殺すつもりがソレをできずに、ガイはその女レイチェル@あゆっちを手元に置いて監視することにした。
レイチェルはマフィアのボンボン、ジュリアーノ@咲ちゃんの婚約者だった。殺し屋のガイとしては、警察にも追われてるし目撃者を殺さなかったことで組織に追われるし、その上マフィアにも……と三重苦、ナニソレ大変。
それでもガイはレイチェルを手放さない。恋、ではないと言いつつ。
いつまでも逃げて逃げ切れるもんでもない、ガイは仲間たちと一計を案じ、すべての追っ手から解き放たれようとするが……。
あ、2番手の役があらすじに出てこない(笑)。
いつもの正塚、いつもの記憶喪失、いつものハードボイルド。ああ、恥ずかしいわ、マサツカおじさん。
でもね。
この「いつも」尽くしの物語。
わたし、好きだ。
最近の「いつもの」の中でいちばんイイ。
出てくるキャラクタたちが、ひとりひとりツボだ。
ガイ@キムは、マサツカ主人公の代表、よくわかんない男(笑)。ええ、ぼそぼそモノローグで喋りまくるくせに、ナニ考えてんのかナニしたいのか、いまいちわからない、つーか恒例の「自分探し」中だから、キャラが見えないわかんない、という、いつもの主人公。
なんだけど、この「いい年して自分探しとかゆってんぢゃねーよ恥ずかしい男だな」なマサツカ主人公は、とどのつまり「いい人」だ。正塚せんせ自身がそうなんだろう。
うだうだしているんだけど、根っこのところにあるやさしさ、譲れない矜持、男気が気持ちいい。
でもって単純に、大人で暗いキムが、かっこいい。
ポスター写真があまりにアレで心配したんだけど(笑)、後ろ髪の長いヘアスタイルが様になってる。
最初のライフル構えてるとことか、めっちゃかっこいいし。
レザージャケットにシャツ、とかの「スーツじゃないけど、大人」のファッションが似合ってる。
いちばん好きなのは、半ばあたりのジャケットに黒シャツ、黒ジーンズかなあ。黒で上下筋が通っていて、ジャケットで色を付けてるのが、すらりとしてきれいだった。
暗くてナニ考えてんだかナニしたいんだかわかんない男なだけに、古いカメラ持ってはしゃいでるとことか、かわいくてきゅんきゅんする。戦争さえなければ、彼はこうしてふつーにカメラマンとして……あるいは、父親のあとを継いで写真館の主人になっていたんだろう。
水くんの『ロジェ』もそうだったけど、正塚せんせは「※※のタメに」書くと、その人の男役スキルを全開にしなきゃいけない作品になるのね。
水くんがどんだけかっこいいか、スーツが似合うかだけを追求し、それだけで終わってしまった(笑)『ロジェ』。「音月桂の大人の魅力」を出すことのみに集中した『はじめて愛した』。
そして、キムくんが今、男役スキルを全開にして、「大人の男」を演じている。
ナニがどう、ぢゃなく、ただもお、ガイという男のたたずまいがかっこいい。
いちいち笑えるくらい、これみよがしにポーズ付けて坐ったり、立ち止まったり、あざとすぎてツボる(笑)。いやあ、いいですな、本気で「タカラヅカ」してますよ!
いつも落ち着いていて取り乱すことがなかったり(クールって言う?)、アンニュイなのに縦にも横にも巨大なジュリアーノぼっちゃんをさくっとねじ伏せたり、作戦練っちゃう頭脳派だったり、マサツカおじさんが「俺カッコイイ!」と思うことを全部盛り込んでくれてますよ!
ガイというキャラクタに描かれていることは、いつものマサツカのプゲラでイラっとくるわけわかんない男でしかないんだけど、それでもそこに描かれているモノ以上のナニかを、わたしが勝手にキムくんから感じているのだと思う。
キムくんが、演じているんだと思う。
素直に、彼の抱える闇に感情移入する。
日常的に陰鬱を抱え、だけど生きることを放棄しない。
生きてさえいれば。何度も繰り返される、マサツカ節健在。
生きる意味を見失っていても、譲れない矜持はある。そのために、立ち上がる。武器を取る。マサツカ節健在。
『ロジェ』が直近にあったし、ナニかと似ているためについ比べてしまうけれど、『ロジェ』と『はじめて愛した』のいちばんの違いは、主人公が他人を愛しているかどうかだと思う。
『ロジェ』は恋愛モノではなく、『はじめて愛した』はタイトルからして恋愛モノだから、そりゃ主人公は他人を愛しているだろう、てな意味ではなく。
病んだまま生きているわりに、ガイはいろんなモノを愛している。愛、という言葉が重いなら、情と言い換えてもイイ。情を持って生きている。
ロジェ@水が育ての親のバシュレ@マヤさんしか愛していなかった、あとは仲間ポジションの人間すらどーでもイイ扱いだった、のとは違って。
ガイ……というかマサツカ主人公がマヤさんを愛しているのはデフォとしても(笑)、それ以外の人たちともふつーに信頼関係があった。あ、友だちなんだ。あ、友だちいるんだ。あ、大切にしてるんだ。……そんな、人として当たり前のことが、伝わった。
そして、あらすじにも登場しない、悲しい2番手ベルモンド@ちぎくん。
彼が悲しいのは、本筋に入ることができないままはじまり終わるから。結局彼は、なにひとつ真実を知らないままなんだ。
いなくてもいい役ではないが、主人公サイドを中心に物語が進む以上、物語の外側でわいのわいのやっている、ただの外野でしかない。
ヒロインのレイチェルを愛しているんだが、ほんっとーに一顧だにされない。
三角関係っちゅーか、ヒロインを愛し、振られる2番手ってのはよくある設定だが、好かれる好かれない以前に、存在認識拒否をくらっている恋敵ってのはなかなかナイんぢゃなかろーか、いやあってはならないっちゅーか2番手でソレはキツイ(笑)。
とまあ、ヒロインからはハエ程度の扱い……寄ってきたら無意識ではねのける、いること(想われていること)も気づかなかったり、気づいてもどーでもいいと心底思っているため、すぐに忘れたりする、そんな扱いなんだが(ひでえ)、ガイはそーでもないんだよね。
うん、ガイはベルモンドのこと、嫌ってない。接点はろくにないし、障害的な存在なのに、それでも最初からベルモンドの人格を評価している。
ガイのベルモンドに対する態度、評価が、彼の公正さや聡明さを表してる。
色眼鏡で人を見ないっていうか、ニュートラルな人だと。
ベルモンドにも、ふつーに情は持ってそうなところがイイ。
そんな男だから、ガイには友だちがいるし、彼の窮地に力を貸してくれる人たちがいるんだろう。
レイチェルもまた、彼に惹かれたんだろう。
シンプルに、そう思える。
いつから愛した。@はじめて愛した
2010年10月15日 タカラヅカ すみません、わからないことがあります。
ガイ@キムは、レイチェル@あゆを、いつ愛したのでしょうか?
タイトルが『はじめて愛した』で、いちお、この台詞が印象的に使われているのに、この疑問って……(笑)。
わたしがアホなだけだろうけど、マジわからん。
なにしろ、「いつものマサツカ」。
陳腐な、ふつーの恋愛ぢゃないんだぜ、俺様はそんなもん書かねーぜ、てなハリー哲学にて話は進む。
ガイがレイチェルを殺さなかったのは、彼女が美しい若い女性で、思わず手をさしのべてあげたくなるタイプだったからでしょう。不細工で憎々しげなおっさん相手に、同じことをしたとは思えない。
だから最初からレイチェルを好きだった、一目惚れだったとすることはできる。
でもガイはいちおー、そうではないというスタンスを取っている。恋愛感情や下心で助けたのではないと。
アンリ@りんきらが「そうなのか!」と脳内で盛大なラヴストーリーを展開しているらしいのに、「いやソレ、チガウから」と素でツッコミ入れてるし。
わたしにも、恋愛ではないように見えていた。
自分探しINGのガイが、揺らぐ自己の確立にレイチェルを……か弱きモノを助けることが必要に見えた。レイチェルが魅力的な女性であることが大きいにしろ、即恋愛ではないと。
レイチェルの記憶が戻った場面の緊迫感がたまらん。
ジュリアーノ@咲ちゃんをカッセル@ホタテくんが連行したあと、記憶の戻ったレイチェルに、ベルモンド@ちぎが立て続けに質問する。
殺人現場を、殺し屋を目撃したのではないか、という質問に。
話しているベルモンドではなく、レイチェルは離れたところに立つガイを見つめる。
進退の掛かったガイはもちろん、レイチェルを凝視している。
結ばれる、ふたつの視線。
ガイと見つめ合ったまま、レイチェルは「ナニも見ていない」「銃声はしたかもしれないけど、わからない」と答える。
共犯が、生まれた瞬間。
それまでは、犯人と目撃者、あるいは被害者、だったかもしれない。
でもこの瞬間、レイチェルは川を渡った。境界線を越えた。
見つめ合う罪びとたちの、しんと張りつめた美しさ。
なんの解説もない、でもレイチェルはこの間にすべてを理解したはずだ。ナニが起こっているのか、ガイが誰で自分が何故ここにいるのか。
その前の場面で、レイチェルの絶望、感情の爆発を知っているだけに、わたしは勝手に思いをめぐらして震撼しました。
「殺して」ってことよね?
ガイが殺し屋であることを警察には言わない、黙っていてあげる、そのかわり、殺して。
ジュリアーノを。
追いつめられて、絶望した女。
死のうとして果たせず、生き残った今、死ぬことさえ許されないとわかった。
あるのは、地獄だけ。
慟哭のあとの、虚脱、空白。
絶望、地獄、そして目の前に、殺し屋。
目の前の、殺し屋。
…………あの、緊迫感。
わたしが演出家なら、絶対「殺して」コースにするわ。
完全な被害者、天使のようなレイチェルが、罪に堕ちる瞬間。
天使は自ら翼を折り、殺し屋に魂を売る。
殺し屋の名は「バード」。
翼を失った天使と、飛べない鳥が、罪を共有して地を這う物語。
てな物語が、瞬時にしてわたしのアタマの中を走り回ったのですよ!!(机叩き)
いや実際は、そんなダークな話ではなかったんですがね。
あのみょーに明るいラストシーンにたどり着くためには、レイチェルが闇堕ちしたらまずい。
だからあくまでも、彼女が黙っていたのは「助けてくれたから」という、かわいらしい理由で、ガイとレイチェルの見つめ合いの緊迫感も、「殺し屋だってバラされたらどうしよう!」というだけの場面だった、てことですが。
そこは語りすぎない、不親切がデフォのマサツカ作品ですから、勝手に脳内補完可なんですよ。
ここでレイチェルが「殺して」の闇キャラ堕ちしたら、それって『銀の狼』になだれ込みだもんなー。『ラストプレイ』に着地する予定なのに、それはまずいよなー、なにしろお披露目公演だから、いくらキムがヤンデレ得意でも、最初からソレはまずいよなー。と、作家の事情も想像しつつ。
作品がどうあれ、見ているわたしがいろいろ想像の翼を広げられる、そういうモチーフを、場面を、エピソードを、あちこちにちりばめてくれているのが、ありがたいのですよ。
わたしが瞬時に煮えたぎった、闇展開のふたりではないにしろ。
ガイとレイチェルは、十分「運命のふたり」なわけで。
ふたりだけの世界に突入しているガイとレイチェル、そしてその横で必死に話しているベルモンド、の図がイイ。
ベルモンドが善良であればあるほど、ガイとレイチェルとの隔絶感が増す。
いやあ、ここのベルモンドが、めちゃくちゃ好きだ。
銃声を聞いたかどうかわからない、と言うレイチェルに、「そーですよね、それどころじゃなかったですもんね」と自己完結してるベルモンドが、かわいすぎるっ。
ベルモンドは、正しい人だ。
善良で誠実で、なにも間違ってない。彼は正しい。
でも彼は、誰も救えない。
あんなに必死になって努力しているのに。レイチェルに顧みることさえされず、ガン無視されて、実際ガイたちに利用されるだけで。
彼の優しさ、まともさ、正しさは、なんの役にも立たないんだ。
その現実の残酷さが、萌え。
ベルモンド好きだ……うおお。
ベルモンドのまともさを背景に、進んでいく罪びとたちの物語。
正しいのはベルモンドなのに、間違っているガイやレイチェルを中心に物語は進むんだ。
ガイはレイチェルを「見殺しにできない」と言う。それだけの理由で、彼女を連れて逃げる。
恋愛だとは本人も認めていないし、そう語ることもない。
それともあの、ぼそぼそぼそぼそ長々長々ゆってるモノローグ(録音)で、ナニか言ってたのか? あんまりモノローグばっかし続くんで、聴くことを放棄してたのが敗因?
好意があったから助けたんだろう、連れて逃げたんだろう、だからといって、お気楽な恋だの愛だのじゃない。
「死んだふり大作戦」をやるために、レイチェルが必要だった、「愛する女のためにのこのこ現れた」という理由付けのために利用した、そういうことだろう?
死の間際、血まみれで「はじめて愛した……(ごふっ)(がくり。ご臨終です)」をやるためだよね。
タイトルの台詞がフェイクって、すげえブラックだなヲイ。と、マジで思ったんですよ。
ガイがあそこで死んでないことは、観客はみんなわかっている。
嘘の演技だからこそ、やりすぎなほどクサイ台詞を吐いているんだと、思うよね?
たった一度のタイトルの台詞が、嘘。クサイ芝居。
って、さすがマサツカ!! こーゆー台詞使いさせたら天下一品よねー!
と、思っていただけに。
そのあと、再会したガイとレイチェルが「愛してる!」「うれしいっ」でハッピーエンド、ところかまわず音楽も照明も一気にチェンジ、ラヴラヴ・デュエットダンス、という『BOXMAN』仕様のラストにぼーぜん。
えええ。いつの間に??
てゆーかガイ、アンタ人格変わって……ゲフンゲフン。
いやあ、ツッコミどころの多さも含めて、好きですこの作品(笑)。
ガイ@キムは、レイチェル@あゆを、いつ愛したのでしょうか?
タイトルが『はじめて愛した』で、いちお、この台詞が印象的に使われているのに、この疑問って……(笑)。
わたしがアホなだけだろうけど、マジわからん。
なにしろ、「いつものマサツカ」。
陳腐な、ふつーの恋愛ぢゃないんだぜ、俺様はそんなもん書かねーぜ、てなハリー哲学にて話は進む。
ガイがレイチェルを殺さなかったのは、彼女が美しい若い女性で、思わず手をさしのべてあげたくなるタイプだったからでしょう。不細工で憎々しげなおっさん相手に、同じことをしたとは思えない。
だから最初からレイチェルを好きだった、一目惚れだったとすることはできる。
でもガイはいちおー、そうではないというスタンスを取っている。恋愛感情や下心で助けたのではないと。
アンリ@りんきらが「そうなのか!」と脳内で盛大なラヴストーリーを展開しているらしいのに、「いやソレ、チガウから」と素でツッコミ入れてるし。
わたしにも、恋愛ではないように見えていた。
自分探しINGのガイが、揺らぐ自己の確立にレイチェルを……か弱きモノを助けることが必要に見えた。レイチェルが魅力的な女性であることが大きいにしろ、即恋愛ではないと。
レイチェルの記憶が戻った場面の緊迫感がたまらん。
ジュリアーノ@咲ちゃんをカッセル@ホタテくんが連行したあと、記憶の戻ったレイチェルに、ベルモンド@ちぎが立て続けに質問する。
殺人現場を、殺し屋を目撃したのではないか、という質問に。
話しているベルモンドではなく、レイチェルは離れたところに立つガイを見つめる。
進退の掛かったガイはもちろん、レイチェルを凝視している。
結ばれる、ふたつの視線。
ガイと見つめ合ったまま、レイチェルは「ナニも見ていない」「銃声はしたかもしれないけど、わからない」と答える。
共犯が、生まれた瞬間。
それまでは、犯人と目撃者、あるいは被害者、だったかもしれない。
でもこの瞬間、レイチェルは川を渡った。境界線を越えた。
見つめ合う罪びとたちの、しんと張りつめた美しさ。
なんの解説もない、でもレイチェルはこの間にすべてを理解したはずだ。ナニが起こっているのか、ガイが誰で自分が何故ここにいるのか。
その前の場面で、レイチェルの絶望、感情の爆発を知っているだけに、わたしは勝手に思いをめぐらして震撼しました。
「殺して」ってことよね?
ガイが殺し屋であることを警察には言わない、黙っていてあげる、そのかわり、殺して。
ジュリアーノを。
追いつめられて、絶望した女。
死のうとして果たせず、生き残った今、死ぬことさえ許されないとわかった。
あるのは、地獄だけ。
慟哭のあとの、虚脱、空白。
絶望、地獄、そして目の前に、殺し屋。
目の前の、殺し屋。
…………あの、緊迫感。
わたしが演出家なら、絶対「殺して」コースにするわ。
完全な被害者、天使のようなレイチェルが、罪に堕ちる瞬間。
天使は自ら翼を折り、殺し屋に魂を売る。
殺し屋の名は「バード」。
翼を失った天使と、飛べない鳥が、罪を共有して地を這う物語。
てな物語が、瞬時にしてわたしのアタマの中を走り回ったのですよ!!(机叩き)
いや実際は、そんなダークな話ではなかったんですがね。
あのみょーに明るいラストシーンにたどり着くためには、レイチェルが闇堕ちしたらまずい。
だからあくまでも、彼女が黙っていたのは「助けてくれたから」という、かわいらしい理由で、ガイとレイチェルの見つめ合いの緊迫感も、「殺し屋だってバラされたらどうしよう!」というだけの場面だった、てことですが。
そこは語りすぎない、不親切がデフォのマサツカ作品ですから、勝手に脳内補完可なんですよ。
ここでレイチェルが「殺して」の闇キャラ堕ちしたら、それって『銀の狼』になだれ込みだもんなー。『ラストプレイ』に着地する予定なのに、それはまずいよなー、なにしろお披露目公演だから、いくらキムがヤンデレ得意でも、最初からソレはまずいよなー。と、作家の事情も想像しつつ。
作品がどうあれ、見ているわたしがいろいろ想像の翼を広げられる、そういうモチーフを、場面を、エピソードを、あちこちにちりばめてくれているのが、ありがたいのですよ。
わたしが瞬時に煮えたぎった、闇展開のふたりではないにしろ。
ガイとレイチェルは、十分「運命のふたり」なわけで。
ふたりだけの世界に突入しているガイとレイチェル、そしてその横で必死に話しているベルモンド、の図がイイ。
ベルモンドが善良であればあるほど、ガイとレイチェルとの隔絶感が増す。
いやあ、ここのベルモンドが、めちゃくちゃ好きだ。
銃声を聞いたかどうかわからない、と言うレイチェルに、「そーですよね、それどころじゃなかったですもんね」と自己完結してるベルモンドが、かわいすぎるっ。
ベルモンドは、正しい人だ。
善良で誠実で、なにも間違ってない。彼は正しい。
でも彼は、誰も救えない。
あんなに必死になって努力しているのに。レイチェルに顧みることさえされず、ガン無視されて、実際ガイたちに利用されるだけで。
彼の優しさ、まともさ、正しさは、なんの役にも立たないんだ。
その現実の残酷さが、萌え。
ベルモンド好きだ……うおお。
ベルモンドのまともさを背景に、進んでいく罪びとたちの物語。
正しいのはベルモンドなのに、間違っているガイやレイチェルを中心に物語は進むんだ。
ガイはレイチェルを「見殺しにできない」と言う。それだけの理由で、彼女を連れて逃げる。
恋愛だとは本人も認めていないし、そう語ることもない。
それともあの、ぼそぼそぼそぼそ長々長々ゆってるモノローグ(録音)で、ナニか言ってたのか? あんまりモノローグばっかし続くんで、聴くことを放棄してたのが敗因?
好意があったから助けたんだろう、連れて逃げたんだろう、だからといって、お気楽な恋だの愛だのじゃない。
「死んだふり大作戦」をやるために、レイチェルが必要だった、「愛する女のためにのこのこ現れた」という理由付けのために利用した、そういうことだろう?
死の間際、血まみれで「はじめて愛した……(ごふっ)(がくり。ご臨終です)」をやるためだよね。
タイトルの台詞がフェイクって、すげえブラックだなヲイ。と、マジで思ったんですよ。
ガイがあそこで死んでないことは、観客はみんなわかっている。
嘘の演技だからこそ、やりすぎなほどクサイ台詞を吐いているんだと、思うよね?
たった一度のタイトルの台詞が、嘘。クサイ芝居。
って、さすがマサツカ!! こーゆー台詞使いさせたら天下一品よねー!
と、思っていただけに。
そのあと、再会したガイとレイチェルが「愛してる!」「うれしいっ」でハッピーエンド、ところかまわず音楽も照明も一気にチェンジ、ラヴラヴ・デュエットダンス、という『BOXMAN』仕様のラストにぼーぜん。
えええ。いつの間に??
てゆーかガイ、アンタ人格変わって……ゲフンゲフン。
いやあ、ツッコミどころの多さも含めて、好きですこの作品(笑)。
彼はきっと、マリポーサの花を贈るだろう。@はじめて愛した
2010年10月16日 タカラヅカ 思い出すのは、『銀の狼』。
『はじめて愛した』は、「いつものマサツカ」であるがため、過去のマサツカ作品があっちこっちパッチワークされているので、どこにどう引っかかるかは、見ている人次第だろう。
わたしは思い入れの深さから、『銀の狼』雪組再演版を思い出す。
記憶喪失の目撃者を殺せず、手元に置く殺し屋の物語。
ガイ@キムはそーやってレイチェル@あゆちゃんを手元に置き、よーするにそれは恋だった、ってオチだから、つまり同じシチュエーションのレイ@水しぇんは、シルバ@コム姫を愛してたってことでFAよね、という。
『薔薇に降る雨』のジャスティン@タニがイヴェット@ウメに言う、「大丈夫?」という台詞で、『愛するには短すぎる』でフレッド@わたるくんがバーバラ@となみちゃんに言った「大丈夫?」の意味がわかったように!
恥ずかしい人だわ、ハリーって!!(ナニを今さら)
正塚せんせの恥ずかしさについてはもういいので(笑)、『はじ愛』のセンチメンタル中二病全開殺し屋ガイくんのこと。
『はじめて愛した』は、『銀の狼』に似ている。つか、もうひとつの『銀の狼』……悪く言えば、自己模倣で過去作品を軽くなぞった『銀の狼』。
『銀の狼』がふつーの小説なら、『はじめて愛した』は、ライトノベル。『銀の狼』が単館上映の映画ならば、『はじ愛』はアニメかアイドル主演映画。
わたしは『銀の狼』を名作だと思っているけれど、あんな絶望的にイタイ物語は、そうそう出していいもんぢゃないとも思っている。タカラヅカには、もう少し希望とか救いがあるべきだ。
だから、『銀の狼』をもっとライトにしたものが、『はじ愛』。
主人公は男女にして、恋愛して、お笑い要素も含んで、最後は明るくハッピーエンド。
でもって、ここが最重要、主人公が、かっこいい。
ガイって、いい男だよね。
こんなにストレートに「カッコイイ!」と思えるキムラさんに会えるとは、うれしい驚き。
モノローグ多すぎだけど。
そしてそのモノローグでぐだぐだ中二病なことをほざいていて、ウザいけど(笑)。オマエソレは14歳で卒業しとけ!な「生きるってナニ」「人間ってナニ」「トツベツな俺様のトクベツな悩み」「俺は病んでいるのかもしれない」で、「自分探し」っぷりがウザいけど(笑)。
それでも、かっこいいの(笑)。←笑いマーク多すぎ。
ガイがいつレイチェルを愛したのか、もう1回観たらわかるかな、と思ったけれど、結局わからなかった(笑)。
そしてここでの問題は、いつ愛したのかではなく、そんなことはどーでもいい、と思わせてしまうことだろう。
もういいや。劇的なフォーリンラヴでなくても、「このふたりならいいや」と思えるから。
2幕最初の、カメラの場面。
あっこ、泣けるんですけど。
ガイが笑ってるもの、たぶんきっと、本来の彼の顔で。
戦争さえなければ、父親さえ殺されなければ、彼はきっとこんな風に笑って写真を撮る、ふつーの若者だったんだ。
こんな顔を見せるのだから、きっと彼は、レイチェルに心を許しているんだなと。
そして、ラストの再会場面。
だまされていた、利用されていた、とわかったレイチェルが取り乱して怒って、いろいろ言う。
もし私が来なかったらどうするつもりだったの、てな言葉に。
「待つつもりだった」
と、答えるガイ。
愛の言葉も言ってないし、聞いてない。キスひとつしてない。
それでも彼女の愛を利用し、操って。
警察の前であそこまで本気で泣いてくれりゃあ、誰もガイの死を狂言だとは思わないだろう、見事な嘆きっぷりで。
ソレで本来、彼女はお役ご免。確実に操っていたのは、そこまで。
その後彼女がつらい記憶を全部忘れて、なかったことにして、人生やり直してしまうかもしれない、そこまでは操れない。
それで、どうするつもりだった?
待つつもりだった。
自分から会いに行けば、彼女の愛を得られるとしても。そうはせず、彼女の気持ちに懸けた。
レイチェルに「選択の自由」を与える。
それがガイのけじめだったんだろう。そのため彼女を失うことになったとしても。罰として受け入れるつもりだったんだろう。
……勝手だけどね。正しいかどうかは、わからないけどね。
それでも。
「待つつもりだった」
と言う男に、胸がずきゅんと撃ち抜かれました(笑)。
バカだけど、愛しい男だ。カッコイイ男だ。
バカだけどね(笑)。
約束の日にえんえんマリポーサの花を贈り続ける系の、バカで独りよがりで、女の気持ちがわかっていない迷惑な男。
でもわたし、こーゆー男が好きだ。マリポーサの花を贈る男が好きだったように。
ったく、マサツカはこーゆー男を「カッコイイ俺」と思って書いてるんだうなあ(笑)。でもってわたし、正塚せんせのそーゆーとこが好きよ(笑)。
『銀の狼』の絶望感が大好きだけど、あれはある意味正塚せんせらしくない作品だと思うの。
彼の書く物語の根底にあるのは、骨太な人間讃歌、人生讃歌だから。
コム姫とまーちゃんという、闇や毒を多分に持った人たちが演じてしまったので、ラストの旅立ちの輝度が苦くなっていた。
それだからこそ、大好きなんだけど。
でも、まっすぐにハッピーエンドにたどりつく、ライト・バージョンの『銀の狼』も、あっていいと思う。
似た設定、似た物語、でも、まったくの別物として。
にしてもさ、よーするに主人公がカッコイイ、ってだけで、オールオッケー、他は全部吹き飛ばすんだなと、なんか久しぶりに納得した、タカラヅカというシステムを(笑)。
ガイくんは好みです。
いろんな面で。
『はじめて愛した』は、「いつものマサツカ」であるがため、過去のマサツカ作品があっちこっちパッチワークされているので、どこにどう引っかかるかは、見ている人次第だろう。
わたしは思い入れの深さから、『銀の狼』雪組再演版を思い出す。
記憶喪失の目撃者を殺せず、手元に置く殺し屋の物語。
ガイ@キムはそーやってレイチェル@あゆちゃんを手元に置き、よーするにそれは恋だった、ってオチだから、つまり同じシチュエーションのレイ@水しぇんは、シルバ@コム姫を愛してたってことでFAよね、という。
『薔薇に降る雨』のジャスティン@タニがイヴェット@ウメに言う、「大丈夫?」という台詞で、『愛するには短すぎる』でフレッド@わたるくんがバーバラ@となみちゃんに言った「大丈夫?」の意味がわかったように!
恥ずかしい人だわ、ハリーって!!(ナニを今さら)
正塚せんせの恥ずかしさについてはもういいので(笑)、『はじ愛』のセンチメンタル中二病全開殺し屋ガイくんのこと。
『はじめて愛した』は、『銀の狼』に似ている。つか、もうひとつの『銀の狼』……悪く言えば、自己模倣で過去作品を軽くなぞった『銀の狼』。
『銀の狼』がふつーの小説なら、『はじめて愛した』は、ライトノベル。『銀の狼』が単館上映の映画ならば、『はじ愛』はアニメかアイドル主演映画。
わたしは『銀の狼』を名作だと思っているけれど、あんな絶望的にイタイ物語は、そうそう出していいもんぢゃないとも思っている。タカラヅカには、もう少し希望とか救いがあるべきだ。
だから、『銀の狼』をもっとライトにしたものが、『はじ愛』。
主人公は男女にして、恋愛して、お笑い要素も含んで、最後は明るくハッピーエンド。
でもって、ここが最重要、主人公が、かっこいい。
ガイって、いい男だよね。
こんなにストレートに「カッコイイ!」と思えるキムラさんに会えるとは、うれしい驚き。
モノローグ多すぎだけど。
そしてそのモノローグでぐだぐだ中二病なことをほざいていて、ウザいけど(笑)。オマエソレは14歳で卒業しとけ!な「生きるってナニ」「人間ってナニ」「トツベツな俺様のトクベツな悩み」「俺は病んでいるのかもしれない」で、「自分探し」っぷりがウザいけど(笑)。
それでも、かっこいいの(笑)。←笑いマーク多すぎ。
ガイがいつレイチェルを愛したのか、もう1回観たらわかるかな、と思ったけれど、結局わからなかった(笑)。
そしてここでの問題は、いつ愛したのかではなく、そんなことはどーでもいい、と思わせてしまうことだろう。
もういいや。劇的なフォーリンラヴでなくても、「このふたりならいいや」と思えるから。
2幕最初の、カメラの場面。
あっこ、泣けるんですけど。
ガイが笑ってるもの、たぶんきっと、本来の彼の顔で。
戦争さえなければ、父親さえ殺されなければ、彼はきっとこんな風に笑って写真を撮る、ふつーの若者だったんだ。
こんな顔を見せるのだから、きっと彼は、レイチェルに心を許しているんだなと。
そして、ラストの再会場面。
だまされていた、利用されていた、とわかったレイチェルが取り乱して怒って、いろいろ言う。
もし私が来なかったらどうするつもりだったの、てな言葉に。
「待つつもりだった」
と、答えるガイ。
愛の言葉も言ってないし、聞いてない。キスひとつしてない。
それでも彼女の愛を利用し、操って。
警察の前であそこまで本気で泣いてくれりゃあ、誰もガイの死を狂言だとは思わないだろう、見事な嘆きっぷりで。
ソレで本来、彼女はお役ご免。確実に操っていたのは、そこまで。
その後彼女がつらい記憶を全部忘れて、なかったことにして、人生やり直してしまうかもしれない、そこまでは操れない。
それで、どうするつもりだった?
待つつもりだった。
自分から会いに行けば、彼女の愛を得られるとしても。そうはせず、彼女の気持ちに懸けた。
レイチェルに「選択の自由」を与える。
それがガイのけじめだったんだろう。そのため彼女を失うことになったとしても。罰として受け入れるつもりだったんだろう。
……勝手だけどね。正しいかどうかは、わからないけどね。
それでも。
「待つつもりだった」
と言う男に、胸がずきゅんと撃ち抜かれました(笑)。
バカだけど、愛しい男だ。カッコイイ男だ。
バカだけどね(笑)。
約束の日にえんえんマリポーサの花を贈り続ける系の、バカで独りよがりで、女の気持ちがわかっていない迷惑な男。
でもわたし、こーゆー男が好きだ。マリポーサの花を贈る男が好きだったように。
ったく、マサツカはこーゆー男を「カッコイイ俺」と思って書いてるんだうなあ(笑)。でもってわたし、正塚せんせのそーゆーとこが好きよ(笑)。
『銀の狼』の絶望感が大好きだけど、あれはある意味正塚せんせらしくない作品だと思うの。
彼の書く物語の根底にあるのは、骨太な人間讃歌、人生讃歌だから。
コム姫とまーちゃんという、闇や毒を多分に持った人たちが演じてしまったので、ラストの旅立ちの輝度が苦くなっていた。
それだからこそ、大好きなんだけど。
でも、まっすぐにハッピーエンドにたどりつく、ライト・バージョンの『銀の狼』も、あっていいと思う。
似た設定、似た物語、でも、まったくの別物として。
にしてもさ、よーするに主人公がカッコイイ、ってだけで、オールオッケー、他は全部吹き飛ばすんだなと、なんか久しぶりに納得した、タカラヅカというシステムを(笑)。
ガイくんは好みです。
いろんな面で。
花組の、未涼亜希。@花組東宝千秋楽
2010年10月17日 タカラヅカ 観ている間は、どうということはなかったんだが。
周りが泣いているなか、自分的には「泣いた」うちに入らないくらい、ふつーに観劇していた。(書き方が微妙なのは、「泣いてない」わけではないため・笑)
だけど。
幕が完全に下り、繰り返されたカーテンコールの拍手も途絶え、みんながばらばらと席を立ちはじめ、外に向かって歩きはじめたときに、なんか、一気にキた。
終わった。
終わってしまった。
なんだろう。
悲しい、も多少はあるのかもしれないが、それだけではまったくなく、ただもお泣けて仕方なかった。
切ないのかな。
緊張の糸が切れた、そういうことなのかな。
ただ、まっつと花組の仲間たちを、舞台にあったあの空間を思って、泣いた。
☆
花組東宝公演『麗しのサブリナ』『EXCITER!!』千秋楽。
ハバナが、無法地帯だった(笑)。
それまでは千秋楽だからってそれほど目立ったアドリブがあるわけではなく、いつものMR.YUの新聞くらいのもんだったんだけど。
ああそれと、エキサイター@まとぶ氏が、まっつにちゅってしてたけど。
退団者が胸にお花を付けていたり、拍手がとんでもなく大きく暖かかったりもしたんだけど。
それでも、やっぱりハバナ。
それも、ファヌン様光臨後から。
退団者へのライト、爆発的な拍手、それはもちろんなんだけど。
「生」への喜び、新世界、爆発的なエネルギーがはじける、総踊り部分にて。
まっつが、総攻撃されてまつ。
ちょ、みんな。
次々とまつださんめがけて襲いかかってますがな。
隙あらば抱きしめようと、肩組もうと、手を触れようと。
なかでもめおくんがいちばんすごかった……。舞台いちばん奥、目立たない、見えにくい位置だと判断? まっつの華奢な胴に腕回してえいやっと抱き寄せて……抱き上げようとした? 未遂に終わったが。
失敗したあとも、しばらく腕をはなさず、めおくんの大きなカラダ、長い腕に抱かれたままのまっつが……。や、ふたりとも大爆笑しているので、エロいムードのない野郎同士の抱擁ですが。
壮くんのスキンシップ度は高めだし、みつるとのハイタッチはタッチを超えてハグっぽいし、じゅりあもカラダごとぶつかってくるし。
まっつが、笑ってました。
ハイテンションに、口ぱかーっと開けて。
ハバナの最後のダンス位置では、とてもわかりやすい場所で、隣のみわっちががんがんまっつにぶつかってきてました。まっつも返してました。ふたりで、いちゃついてました。
このふたりの並びを、いったい何年見てきたことだろう。いったい何十回、何百回、見守ってきただろう。
「まっつ、最後泣くと思う?」
と、まっつメイトもそーでない人も、そんな話をしていました。
ジェンヌという商売は妖精さんであり続けること必須なので、総じて彼らは感動屋さん、節目節目に人前で泣き出すことがめずらしくない。
13年過ごしてきた組と別れる最後の日は、泣いても不思議はない。
だけど。
「泣くといいね」
「そーよね、泣くといいね」
まっつに関しては、みんな、もお(笑)。
「泣かない」という前提でしょう、その答え。
「泣くもんかっ、とがんばりながら、それでも泣いちゃうのがいいね」
どんだけツンデレ認定なの、まつださん。
実際、まっつは泣くことなく、花組最後の日の終幕を迎えました。
カーテン前での挨拶も、抜かりはなく。準備してきた台詞を流暢に語っていました。
隙を見せない人だ。見せたくない、人なんだろう。
素の声は、カテコでいきなりまとぶんに話を振られたときの、「はい?」という間の抜けた声だろう。
その直後、まとぶんと退団者の「愛してます」話の流れで、まっつも「花組を、愛しております」と言うんだけど、ものすごく芝居じみたイイ声。
男役声で、舞台声で、芝居がかってないと、言えないんだろう。「アイシテル」って。
いや、芝居がかってでも、「アイシテル」って言ったことに、驚きましたが。
でもって、気合いの入ったイイ声での「愛してます」は、内臓に響きましたが(笑)。
つか、まっつの愛の言葉、ナマで聞くのはぢめてぢゃね?
この人、舞台で恋愛する役、ほとんどやってないから。
「キミを海馬帝国のファーストレディに」とか、「私も彼を想っている」とか、ふつーでない愛の言葉しか聞いたことなかったから。
そのまんまの「愛してます」が、胸に直撃した。
まとぶさんは、カテコの前のトップスター挨拶時も、わざわざまっつに話振ってくれたり、ほんとに感謝です。NOW ONといい、ほんとにまっつのこと愛してくれてるんだなあ、とありがたくてならない。
まっつは終始笑っていて、ナニ気にテンションおかしかった。
最初に幕が下りたとき、まっつ、幕を追いかけたよね?
幕が下りるのに合わせて、自分も腰を折って体勢低くして、最後まで手を振ろうとしていた。
なにをやっているのか、幕の隙間から見える足が片足だけになっていたり……踊ってる?
えええ、まつださん?! なんなのその壮状態……ぢゃねえ、躁状態。
まっつが、閉まる幕を追いかけて手を振るなんて。
幕が下りること、客席と別れることを、惜しむなんて。
あの、まっつが。
その後、幕は何回が上がって。
まっつが幕を追ったのは最初の1回だけ。
だって、そのあとは、隣のめおくんがちょっかい出してきたから(笑)、それどころじゃない。
めおくんがあのでかいカラダで、まっつにタックルタックル。最初はされるがまま、でも次第に応えて、まっつもぶつかり返す。
ふたりでいちゃついているうちに、幕。
最後は反対側の隣の蘭ちゃんも巻き込んで、ぶつかりっこしていたな。
蘭ちゃんといえば、彼女の羽根とまっつが地味に戦っていたり、なんかかわいいモノを見られたぞ。
カテコが繰り返されると、こんなにかわいい姿を見られるんだなああ。
いや、今まではカテコがあっても、まっつはしれっと手を振るだけで変化のない人だったから、そんなことは考えたことなかった。日替わりだった『スカウト』のカテコ以来か、まっつがナニかやってるのって。
まとぶんは今回もまた、退団者のブーケを支えてあげていて。ちあきさんも花峰くんも、すごくきれいで。
舞台のみんながきれいで。
まとぶんの音頭で、「愛してます」と叫んで。笑って。ウケて。
盛り上がってわいわいざわざわ終わって。
終わって。
下りた幕、流れ出す客席の人々、その中を一緒になって歩きながら。
泣けて、仕方なかった。
花組が好き。花組にいた、まっつが好き。
これからもまっつを好きだけど、それは変わらないというか、毎回ヒートアップしていってるけど、それとは別に、花組が好きで花組のまっつが好き。
周りが泣いているなか、自分的には「泣いた」うちに入らないくらい、ふつーに観劇していた。(書き方が微妙なのは、「泣いてない」わけではないため・笑)
だけど。
幕が完全に下り、繰り返されたカーテンコールの拍手も途絶え、みんながばらばらと席を立ちはじめ、外に向かって歩きはじめたときに、なんか、一気にキた。
終わった。
終わってしまった。
なんだろう。
悲しい、も多少はあるのかもしれないが、それだけではまったくなく、ただもお泣けて仕方なかった。
切ないのかな。
緊張の糸が切れた、そういうことなのかな。
ただ、まっつと花組の仲間たちを、舞台にあったあの空間を思って、泣いた。
☆
花組東宝公演『麗しのサブリナ』『EXCITER!!』千秋楽。
ハバナが、無法地帯だった(笑)。
それまでは千秋楽だからってそれほど目立ったアドリブがあるわけではなく、いつものMR.YUの新聞くらいのもんだったんだけど。
ああそれと、エキサイター@まとぶ氏が、まっつにちゅってしてたけど。
退団者が胸にお花を付けていたり、拍手がとんでもなく大きく暖かかったりもしたんだけど。
それでも、やっぱりハバナ。
それも、ファヌン様光臨後から。
退団者へのライト、爆発的な拍手、それはもちろんなんだけど。
「生」への喜び、新世界、爆発的なエネルギーがはじける、総踊り部分にて。
まっつが、総攻撃されてまつ。
ちょ、みんな。
次々とまつださんめがけて襲いかかってますがな。
隙あらば抱きしめようと、肩組もうと、手を触れようと。
なかでもめおくんがいちばんすごかった……。舞台いちばん奥、目立たない、見えにくい位置だと判断? まっつの華奢な胴に腕回してえいやっと抱き寄せて……抱き上げようとした? 未遂に終わったが。
失敗したあとも、しばらく腕をはなさず、めおくんの大きなカラダ、長い腕に抱かれたままのまっつが……。や、ふたりとも大爆笑しているので、エロいムードのない野郎同士の抱擁ですが。
壮くんのスキンシップ度は高めだし、みつるとのハイタッチはタッチを超えてハグっぽいし、じゅりあもカラダごとぶつかってくるし。
まっつが、笑ってました。
ハイテンションに、口ぱかーっと開けて。
ハバナの最後のダンス位置では、とてもわかりやすい場所で、隣のみわっちががんがんまっつにぶつかってきてました。まっつも返してました。ふたりで、いちゃついてました。
このふたりの並びを、いったい何年見てきたことだろう。いったい何十回、何百回、見守ってきただろう。
「まっつ、最後泣くと思う?」
と、まっつメイトもそーでない人も、そんな話をしていました。
ジェンヌという商売は妖精さんであり続けること必須なので、総じて彼らは感動屋さん、節目節目に人前で泣き出すことがめずらしくない。
13年過ごしてきた組と別れる最後の日は、泣いても不思議はない。
だけど。
「泣くといいね」
「そーよね、泣くといいね」
まっつに関しては、みんな、もお(笑)。
「泣かない」という前提でしょう、その答え。
「泣くもんかっ、とがんばりながら、それでも泣いちゃうのがいいね」
どんだけツンデレ認定なの、まつださん。
実際、まっつは泣くことなく、花組最後の日の終幕を迎えました。
カーテン前での挨拶も、抜かりはなく。準備してきた台詞を流暢に語っていました。
隙を見せない人だ。見せたくない、人なんだろう。
素の声は、カテコでいきなりまとぶんに話を振られたときの、「はい?」という間の抜けた声だろう。
その直後、まとぶんと退団者の「愛してます」話の流れで、まっつも「花組を、愛しております」と言うんだけど、ものすごく芝居じみたイイ声。
男役声で、舞台声で、芝居がかってないと、言えないんだろう。「アイシテル」って。
いや、芝居がかってでも、「アイシテル」って言ったことに、驚きましたが。
でもって、気合いの入ったイイ声での「愛してます」は、内臓に響きましたが(笑)。
つか、まっつの愛の言葉、ナマで聞くのはぢめてぢゃね?
この人、舞台で恋愛する役、ほとんどやってないから。
「キミを海馬帝国のファーストレディに」とか、「私も彼を想っている」とか、ふつーでない愛の言葉しか聞いたことなかったから。
そのまんまの「愛してます」が、胸に直撃した。
まとぶさんは、カテコの前のトップスター挨拶時も、わざわざまっつに話振ってくれたり、ほんとに感謝です。NOW ONといい、ほんとにまっつのこと愛してくれてるんだなあ、とありがたくてならない。
まっつは終始笑っていて、ナニ気にテンションおかしかった。
最初に幕が下りたとき、まっつ、幕を追いかけたよね?
幕が下りるのに合わせて、自分も腰を折って体勢低くして、最後まで手を振ろうとしていた。
なにをやっているのか、幕の隙間から見える足が片足だけになっていたり……踊ってる?
えええ、まつださん?! なんなのその壮状態……ぢゃねえ、躁状態。
まっつが、閉まる幕を追いかけて手を振るなんて。
幕が下りること、客席と別れることを、惜しむなんて。
あの、まっつが。
その後、幕は何回が上がって。
まっつが幕を追ったのは最初の1回だけ。
だって、そのあとは、隣のめおくんがちょっかい出してきたから(笑)、それどころじゃない。
めおくんがあのでかいカラダで、まっつにタックルタックル。最初はされるがまま、でも次第に応えて、まっつもぶつかり返す。
ふたりでいちゃついているうちに、幕。
最後は反対側の隣の蘭ちゃんも巻き込んで、ぶつかりっこしていたな。
蘭ちゃんといえば、彼女の羽根とまっつが地味に戦っていたり、なんかかわいいモノを見られたぞ。
カテコが繰り返されると、こんなにかわいい姿を見られるんだなああ。
いや、今まではカテコがあっても、まっつはしれっと手を振るだけで変化のない人だったから、そんなことは考えたことなかった。日替わりだった『スカウト』のカテコ以来か、まっつがナニかやってるのって。
まとぶんは今回もまた、退団者のブーケを支えてあげていて。ちあきさんも花峰くんも、すごくきれいで。
舞台のみんながきれいで。
まとぶんの音頭で、「愛してます」と叫んで。笑って。ウケて。
盛り上がってわいわいざわざわ終わって。
終わって。
下りた幕、流れ出す客席の人々、その中を一緒になって歩きながら。
泣けて、仕方なかった。
花組が好き。花組にいた、まっつが好き。
これからもまっつを好きだけど、それは変わらないというか、毎回ヒートアップしていってるけど、それとは別に、花組が好きで花組のまっつが好き。
こうして時間は進んでいく。@『ロミオとジュリエット』主な配役
2010年10月18日 タカラヅカ「船で泣くかもしれないな」
「泣かないとがっかりするわ」
とまあ、夜行バスで時計の針を見つめて「まっつが花組でいられるのはあと1時間」とか、「ああ、もう雪組だ」とか、じめじめしていたのですよ。
んで大阪戻ってから、自転車で華々しくすっ転び、カラダ中痛いわ、まっつもう花組にいないわでなんかめそめそな気分っつーか、意味もなく泣けてくる精神状態なわけですが(笑)。
なんの生産性もないことで泣けるのは、しあわせですから。
ええ、「泣かないとがっかりする」んですよ。
浸る気でいたんですよ、わたしは(笑)。
なのに。
なんですと?!
このタイミングで、配役発表すか。
まっつ組替えを待って、か。配役表に※印で“~~から組替え”って書くのもなんだしな。
ティボルト@ヲヅキって、ナニゴト?!(笑)
イケコ演出の海外ミュージカルの再演・続演では、役の比重・番手は変わらないものだと思いこんでいた。『エリザベート』も『スカーレット・ピンパーネル』もそうだったから。
オリジナルがあるわけだから、変えてはならないのだろう、と。
役の比重と番手が固定である、という前提にて、ティボルト=2番手役=ちぎは鉄板だと思っていた。
星組版でポスターに載り、制作発表にまで出た役が、今回まったくスルーされているのはおかしいなと思ってはいたけれど。
そうか、役の比重を変えるから、ティボルトは2番手役ではなくなったのか。それでポスターにも制作発表にもお呼びが掛からなかったんだ。
……最初からその構想があったというより、なにかしら内部で制作サイドと経営サイドが闘った末の結果、という気もする(笑)。聞こえてきたオーディション内容と違っていることとか。
事件は現場で起こっている、現場を仕切るイケコが、会議室でモノを考えている人たちに一矢報いたのかなと、思ってみたり。
まっつ組替えと『ロミジュリ』再演が発表になって間もない頃、友人が聞いてきた。
「で、まっつファンとしては、どの役をやって欲しいの?」
番手とか関係なく、いちばんやって欲しい役、見たい役は? と。
「ベンヴォーリオ」
即答。明快。断言。
「あ、ティボルトじゃないんだ(笑)」
「ないっす!」
ティボルトが2番手の役だから見たい、とか、2番手の役だからまっつには回ってこないから考えない、とかではなく。
単純に役柄として、いちばん好みなのがベンヴォーリオだからだ。
まっつにいちばん似合う、と思える役だからだ。
反対に、絶対見たくないのが、ロレンス神父役だ。
まっつが組替えせず、今の陣容の花組で『ロミジュリ』を上演したら、まちがいなくまっつは神父役だったと思う。
ロミオ@まとぶん、ティボルト@壮くん、ベンヴォーリオ@みわっち、マーキューシオ@まぁくん、と上から当てはめていけばイイ。たとえまっつが花組で4番目の扱いをされていても、マーキューシオにはならない。若者の花形役はまぁくんに、まっつは専科系の神父役になる。
花組にいてもできる役を、わざわざ組替えしてまでやってほしくない。なんのために組替えするんだ、それなら花で脇をやっていれば済む。
組替えするんだから、痛みを伴う別れを経て雪組へ行くのだから、花組にいたら絶対出来ないよーな役をやって欲しい。
雪組にいっても、いずれは脇に逸れていくにしろ、最初から専科さん扱いはつらい。
ベンヴォーリオは、完全な脇の人には絶対来ない役。ベンヴォーリオを振られるならば、劇団的にまっつを別格スターと考えはしても、完全な脇役者だとは考えてないということ。組替えご祝儀を含むとしても、最初の役付で劇団の考えを垣間見ることが出来る。
だから祈るよーな気持ちでいました。
まっつに、ベンヴォーリオを。
いや、どの役であっても、決まれば心から応援するし、萌えもするけれど。
発表前に夢を見るなら、ベン様がイイ。
と、思っていたので。
ベンヴォーリオ来たーーっ!!
と、大喜びっす。
比重が下がり別格が演じてもいい役になったのなら、ティボルトでも良かったのかもしれないが、やっぱまっつのティボルトは罰ゲーム的というか……見たら悶絶系の恥ずかしさが漂ったろうなと(笑)。
その点、ヲヅキさんなら安心。どんだけエロかっこよく、ワイルドに見せてくれるか、とても楽しみだ。
ちぎくんはティボルト役者だと思ってたんで、彼のティボルトも見てみたかったんだがなあ。
加えて、コマのマーキューシオも見たかったんだ……。
んで、乳母のかおりちゃん……つか、真っ当に娘役の乳母が見たかったんだ……。
や、マーキューシオは若手の花形役だと思う(華とキラキラ力必須)から、ちぎくんが演じるのは楽しみだし、乳母@コマってすごくプラスアルファな期待感、彼絶対なにかしらやってくれるよね?!、ジュリ母@かおりちゃんって色っぺーなヲイ、現役感むんむん、ヲヅキとの絡みが楽しみだー、とか。
役の比重が変わるなら、全体的な印象も変わってくるだろう。
「星組版観たから、もういいや」な人にも「マーキューシオが2番手って、どんな話になってるの?」と興味を抱かせる配役だわ。
イケコ、うまいなあ。
で、小池先生。
フィナーレの、下手せり上がり→銀橋主題歌ソロは、マーキューシオですか?
途中で死んじゃうティボルトかマーキューシオでないと、ゆっくり衣装替えできないよねー。他の人たちみんな、最後まで舞台に出てるもの。ラストシーンはロミジュリと死と愛のデュエットダンスとしても、ティボとマーの空きっぷりの比ではない。
イケコのワンパタフィナーレありきで、役の比重をいじるにしろティボルトとマーキューシオの2択だったり?(笑)
「泣かないとがっかりするわ」
とまあ、夜行バスで時計の針を見つめて「まっつが花組でいられるのはあと1時間」とか、「ああ、もう雪組だ」とか、じめじめしていたのですよ。
んで大阪戻ってから、自転車で華々しくすっ転び、カラダ中痛いわ、まっつもう花組にいないわでなんかめそめそな気分っつーか、意味もなく泣けてくる精神状態なわけですが(笑)。
なんの生産性もないことで泣けるのは、しあわせですから。
ええ、「泣かないとがっかりする」んですよ。
浸る気でいたんですよ、わたしは(笑)。
なのに。
雪組 宝塚大劇場公演『ロミオとジュリエット』主な配役 決定(2010/10/18)
雪組 三井住友VISAカード ミュージカル
『ロミオとジュリエット』
公演期間:2011年1月1日(土)~1月31日(月)
主な配役 出演者
ロミオ 音月 桂
ジュリエット 舞羽 美海 夢華 あみ
*~*~*
キャピュレット卿 一樹 千尋
モンタギュー卿 飛鳥 裕
モンタギュー夫人 麻樹 ゆめみ
ベンヴォーリオ 未涼 亜希
ロレンス神父 奏乃 はると
パリス 彩那 音
ティボルト 緒月 遠麻
マーキューシオ 早霧 せいな
キャピュレット夫人 晴華 みどり
乳母 沙央 くらま
ヴェローナ大公 大凪 真生
愛 大湖 せしる
死 彩風 咲奈
なんですと?!
このタイミングで、配役発表すか。
まっつ組替えを待って、か。配役表に※印で“~~から組替え”って書くのもなんだしな。
ティボルト@ヲヅキって、ナニゴト?!(笑)
イケコ演出の海外ミュージカルの再演・続演では、役の比重・番手は変わらないものだと思いこんでいた。『エリザベート』も『スカーレット・ピンパーネル』もそうだったから。
オリジナルがあるわけだから、変えてはならないのだろう、と。
役の比重と番手が固定である、という前提にて、ティボルト=2番手役=ちぎは鉄板だと思っていた。
星組版でポスターに載り、制作発表にまで出た役が、今回まったくスルーされているのはおかしいなと思ってはいたけれど。
そうか、役の比重を変えるから、ティボルトは2番手役ではなくなったのか。それでポスターにも制作発表にもお呼びが掛からなかったんだ。
……最初からその構想があったというより、なにかしら内部で制作サイドと経営サイドが闘った末の結果、という気もする(笑)。聞こえてきたオーディション内容と違っていることとか。
事件は現場で起こっている、現場を仕切るイケコが、会議室でモノを考えている人たちに一矢報いたのかなと、思ってみたり。
まっつ組替えと『ロミジュリ』再演が発表になって間もない頃、友人が聞いてきた。
「で、まっつファンとしては、どの役をやって欲しいの?」
番手とか関係なく、いちばんやって欲しい役、見たい役は? と。
「ベンヴォーリオ」
即答。明快。断言。
「あ、ティボルトじゃないんだ(笑)」
「ないっす!」
ティボルトが2番手の役だから見たい、とか、2番手の役だからまっつには回ってこないから考えない、とかではなく。
単純に役柄として、いちばん好みなのがベンヴォーリオだからだ。
まっつにいちばん似合う、と思える役だからだ。
反対に、絶対見たくないのが、ロレンス神父役だ。
まっつが組替えせず、今の陣容の花組で『ロミジュリ』を上演したら、まちがいなくまっつは神父役だったと思う。
ロミオ@まとぶん、ティボルト@壮くん、ベンヴォーリオ@みわっち、マーキューシオ@まぁくん、と上から当てはめていけばイイ。たとえまっつが花組で4番目の扱いをされていても、マーキューシオにはならない。若者の花形役はまぁくんに、まっつは専科系の神父役になる。
花組にいてもできる役を、わざわざ組替えしてまでやってほしくない。なんのために組替えするんだ、それなら花で脇をやっていれば済む。
組替えするんだから、痛みを伴う別れを経て雪組へ行くのだから、花組にいたら絶対出来ないよーな役をやって欲しい。
雪組にいっても、いずれは脇に逸れていくにしろ、最初から専科さん扱いはつらい。
ベンヴォーリオは、完全な脇の人には絶対来ない役。ベンヴォーリオを振られるならば、劇団的にまっつを別格スターと考えはしても、完全な脇役者だとは考えてないということ。組替えご祝儀を含むとしても、最初の役付で劇団の考えを垣間見ることが出来る。
だから祈るよーな気持ちでいました。
まっつに、ベンヴォーリオを。
いや、どの役であっても、決まれば心から応援するし、萌えもするけれど。
発表前に夢を見るなら、ベン様がイイ。
と、思っていたので。
ベンヴォーリオ来たーーっ!!
と、大喜びっす。
比重が下がり別格が演じてもいい役になったのなら、ティボルトでも良かったのかもしれないが、やっぱまっつのティボルトは罰ゲーム的というか……見たら悶絶系の恥ずかしさが漂ったろうなと(笑)。
その点、ヲヅキさんなら安心。どんだけエロかっこよく、ワイルドに見せてくれるか、とても楽しみだ。
ちぎくんはティボルト役者だと思ってたんで、彼のティボルトも見てみたかったんだがなあ。
加えて、コマのマーキューシオも見たかったんだ……。
んで、乳母のかおりちゃん……つか、真っ当に娘役の乳母が見たかったんだ……。
や、マーキューシオは若手の花形役だと思う(華とキラキラ力必須)から、ちぎくんが演じるのは楽しみだし、乳母@コマってすごくプラスアルファな期待感、彼絶対なにかしらやってくれるよね?!、ジュリ母@かおりちゃんって色っぺーなヲイ、現役感むんむん、ヲヅキとの絡みが楽しみだー、とか。
役の比重が変わるなら、全体的な印象も変わってくるだろう。
「星組版観たから、もういいや」な人にも「マーキューシオが2番手って、どんな話になってるの?」と興味を抱かせる配役だわ。
イケコ、うまいなあ。
で、小池先生。
フィナーレの、下手せり上がり→銀橋主題歌ソロは、マーキューシオですか?
途中で死んじゃうティボルトかマーキューシオでないと、ゆっくり衣装替えできないよねー。他の人たちみんな、最後まで舞台に出てるもの。ラストシーンはロミジュリと死と愛のデュエットダンスとしても、ティボとマーの空きっぷりの比ではない。
イケコのワンパタフィナーレありきで、役の比重をいじるにしろティボルトとマーキューシオの2択だったり?(笑)
特別ないつも。@花組東宝千秋楽
2010年10月19日 タカラヅカ 千秋楽は、いつだって特別の日。
ジェンヌたちだけでなく、ファンも言うんだね、「千秋楽おめでとうございます」。
『麗しのサブリナ』『EXCITER!!』東宝千秋楽の日。
ファンクラブの後ろから、ジェンヌの楽屋入りのギャラリーをした。
まっつの入りは一瞬で、代表さんがすちゃっとゼスチャーするなり、会の人たちが「いってらっしゃい!」と声を揃えて叫んだのにびっくり。おお、統制取れてるー! ヅカの「会」って感じー!(シロートゆえ、そんなことに感動する)
ぬいぐるみ抱えて現れた花峰くんはやさしい表情のオトコノコで、声の出ないちあきさんはメッセージを書いたスケッチブック持って、ぴょんぴょん跳ねてた。
良い日になりますように。豊かな1日になりますように。
昼公演、そして千秋楽とW観劇、その合間をまっつメイトや、アーサーファン(笑)のせんせと一緒に過ごしながら、ドリーさんのツッコミを聞きながら、あわただしくいろんな人に会ったりなんだりで、ばたばたと日が暮れる。
ちあきさんはやはり声が本調子ではなく、芝居はミュージカル場面が台詞になっていた。
ブログに感想を書く暇もなかったが、実はわたしの東宝遠征はこの公演これで2回目で、さあやエトワールになったばかりのころにも観劇している。
そのときのちあきさんは、ほんとに声が大変なことになっていた。
退団公演で、その美声をたっぷり披露できる公演で、これはとても残念なことだと思う。彼女の胸の内を思うと、1ヅカファンに過ぎない身でも「うわああ」とうめきたくなる。
でも彼女は不自由な声で、それでもできる限りの演技をしていた。「舞台人」として、そこにあった。
プロの舞台人なら、歌えない以上代役を立てるべきなのかもしれない。
これで退団でなければ、そうしていたのかもしれない。
でも、そうはせず、歌を台詞に替えてまで、ちあきさん自身に演じさせつづける、「タカラヅカ」を好きだと思う。
正しいかどうかではなく、それが「タカラヅカ」だという事実を、わたしは愛したい。
いちばん声が出なかったころを見ているだけに、最終日にそれよりはずっと声が戻ってきていること、念願のエトワールもできたことに、心から拍手を送る。
よかった。
ほんとうに、よかった。
本調子でないことはわかっているけれど、ちあきさんの本気の歌声はもっともっと素晴らしいことを知っているけれど、それでも、今、最後にエトワールとして大階段の真ん中に立つ彼女を見られて良かった。
まとぶさんの演技はさらにさらに暑苦しく……(笑)、でも、ムラ楽あたりほどやりすぎてはいなくて、ほっとする。いやその、それはそれで好きなんだけど、ライナスは崩してはならないラインがあると思うの(笑)。
全部で何回観たことになるんだ『麗しのサブリナ』、そして『EXCITER!!』。
『EXCITER!!』は、通算何回観たんだ?
初演時に何回?(おぼえてねー)、彩音ちゃんMSで3回、彩音ちゃんサヨナラショーで2回、そして再演時に……?
もう一生分の『EXCITER!!』は観ました(笑)。
でも感想は追いついていないので、ちっとも語れてないけどな。
めおくんの腰振りのことや、らいのお姫様抱っこ、あきらの眼鏡、いまっちの「ご案内されま~す♪」、見どころだらけで目がいくつあっても足りない。
てゆーかわたし、まっつばっかり見過ぎだっつーの。
終演後の人混み、ガードで花道を作る会の人たち、その後ろのギャラリーたち。
袴姿の退団者。すっきりとした、きれいな顔。
わき上がる拍手。
それらの「お約束ごと」ひとつひとつがうれしい、愛しい。「タカラヅカ」ってすごいなと思う。
繰り返される、感謝の言葉。
退団者が繰り返し、ファンがまた声を揃えて告げる。
私服に着替えて楽屋から出てきたジェンヌたちが、それぞれのファンに告げる。ジェンヌの挨拶に聞き入る会のひとたちも、思いは同じだろう。
そうやってこれからも続いていく、いつもの特別な日。
特別な、いつも。
ジェンヌたちだけでなく、ファンも言うんだね、「千秋楽おめでとうございます」。
『麗しのサブリナ』『EXCITER!!』東宝千秋楽の日。
ファンクラブの後ろから、ジェンヌの楽屋入りのギャラリーをした。
まっつの入りは一瞬で、代表さんがすちゃっとゼスチャーするなり、会の人たちが「いってらっしゃい!」と声を揃えて叫んだのにびっくり。おお、統制取れてるー! ヅカの「会」って感じー!(シロートゆえ、そんなことに感動する)
ぬいぐるみ抱えて現れた花峰くんはやさしい表情のオトコノコで、声の出ないちあきさんはメッセージを書いたスケッチブック持って、ぴょんぴょん跳ねてた。
良い日になりますように。豊かな1日になりますように。
昼公演、そして千秋楽とW観劇、その合間をまっつメイトや、アーサーファン(笑)のせんせと一緒に過ごしながら、ドリーさんのツッコミを聞きながら、あわただしくいろんな人に会ったりなんだりで、ばたばたと日が暮れる。
ちあきさんはやはり声が本調子ではなく、芝居はミュージカル場面が台詞になっていた。
ブログに感想を書く暇もなかったが、実はわたしの東宝遠征はこの公演これで2回目で、さあやエトワールになったばかりのころにも観劇している。
そのときのちあきさんは、ほんとに声が大変なことになっていた。
退団公演で、その美声をたっぷり披露できる公演で、これはとても残念なことだと思う。彼女の胸の内を思うと、1ヅカファンに過ぎない身でも「うわああ」とうめきたくなる。
でも彼女は不自由な声で、それでもできる限りの演技をしていた。「舞台人」として、そこにあった。
プロの舞台人なら、歌えない以上代役を立てるべきなのかもしれない。
これで退団でなければ、そうしていたのかもしれない。
でも、そうはせず、歌を台詞に替えてまで、ちあきさん自身に演じさせつづける、「タカラヅカ」を好きだと思う。
正しいかどうかではなく、それが「タカラヅカ」だという事実を、わたしは愛したい。
いちばん声が出なかったころを見ているだけに、最終日にそれよりはずっと声が戻ってきていること、念願のエトワールもできたことに、心から拍手を送る。
よかった。
ほんとうに、よかった。
本調子でないことはわかっているけれど、ちあきさんの本気の歌声はもっともっと素晴らしいことを知っているけれど、それでも、今、最後にエトワールとして大階段の真ん中に立つ彼女を見られて良かった。
まとぶさんの演技はさらにさらに暑苦しく……(笑)、でも、ムラ楽あたりほどやりすぎてはいなくて、ほっとする。いやその、それはそれで好きなんだけど、ライナスは崩してはならないラインがあると思うの(笑)。
全部で何回観たことになるんだ『麗しのサブリナ』、そして『EXCITER!!』。
『EXCITER!!』は、通算何回観たんだ?
初演時に何回?(おぼえてねー)、彩音ちゃんMSで3回、彩音ちゃんサヨナラショーで2回、そして再演時に……?
もう一生分の『EXCITER!!』は観ました(笑)。
でも感想は追いついていないので、ちっとも語れてないけどな。
めおくんの腰振りのことや、らいのお姫様抱っこ、あきらの眼鏡、いまっちの「ご案内されま~す♪」、見どころだらけで目がいくつあっても足りない。
てゆーかわたし、まっつばっかり見過ぎだっつーの。
終演後の人混み、ガードで花道を作る会の人たち、その後ろのギャラリーたち。
袴姿の退団者。すっきりとした、きれいな顔。
わき上がる拍手。
それらの「お約束ごと」ひとつひとつがうれしい、愛しい。「タカラヅカ」ってすごいなと思う。
繰り返される、感謝の言葉。
退団者が繰り返し、ファンがまた声を揃えて告げる。
私服に着替えて楽屋から出てきたジェンヌたちが、それぞれのファンに告げる。ジェンヌの挨拶に聞き入る会のひとたちも、思いは同じだろう。
そうやってこれからも続いていく、いつもの特別な日。
特別な、いつも。
美しい言葉。@真飛聖退団発表
2010年10月20日 タカラヅカ 先日の『麗しのサブリナ』『EXCITER!!』東宝千秋楽、終演後。
何人かの友人と話した。
「ゆうくん、辞めるのかな」
そう思える、挨拶だった。
彼が語った言葉をここで全文転記したとして、あの雰囲気が伝わるかどうか。いやそもそも、わたしのポンコツ海馬で正確な記録なんぞできないが。
「この文章のこの部分をもって、そう読みとれるのです!」とか、分析できるようなモノではなく。
彼の言葉、様子、場の空気から、そう感じた。
わたしたち観客を、ファンを、「愛しい」と言った。「しあわせだ」と繰り返した。「限りある今」を強調した。
まとぶんは、理路整然と挨拶の出来る人ではないが、それにしてもテンションがおかしかった。
たしかに、組替えする仲間がいる、退団する仲間がいる、だから今回の千秋楽は「別れ」のときでもある……しかしそれ以上に、まとぶん自身が「別れ」を語っているように見えた。
まとぶんはキラキラ笑っていた。涙目で笑っていた。
なんだか切ない……「予感」に満ちた輝きだった。
愛と、感謝と。
美しい人は、泣き笑いしながら、美しい言葉を繰り返した。
理路整然とした立派なご挨拶ではないけれど、大切なことを自分の言葉で、繰り返した。
あいしてる。
ありがとう。
ひととひとがつながる、もっともうつくしいことば。
終演後の人混みで、短く会話する仲間たちが、「あの挨拶って」と言葉を濁す。
うん、たぶん、そういうことだ。
発表があるとしたら、ここ数日のうちだろう。
でもそれは、声高に言い回ることではない。
ここがタカラヅカである以上、別れはある。しかし、発表されるまではただの噂、感想でしかない。
だから。
ああ、来たんだなあ、と受け止めた。
あのまとぶん見たら、もうナニも言えないよなああ。
ここがタカラヅカである以上、別れはある。しかし、別れは寂しい。
てゆーか、切ない。
千秋楽のまとぶんを反芻するたび、切なくてたまらなくなる。
予感と実感はチガウもの。
予感にざわざわして聞いていたあの日じゃない、発表を知ったあとで思い出すと……。
そうやって、まっつを送り出してくれたんだねええ。
ああそして、まっつはまとぶんを同じ舞台で見送ることが出来ないんだねええ。
そんなことも切ない。
まとぶん組替えと同時に、わたしは花担当になったのよ。でもって、その前は星担だったの。まとぶんのいる組から組へ、替わったんだってば。
だからまとぶん見ていた時期が、わたし比でとても長いの。さえちゃんの『エピファニー』からだってば、舞台で個別認識したの。出版物の写真では、もっと前から注目してた、あまりに美少女で(かつ、男役らしくなくて)。
前世紀からだから、10年以上だよ、思い出は。
苦手だった時代も含め、印象は大きいんだ。好きになってからだって、ものすごく。
ありがとう。
ただもお、ありがとう。
最後まで、見届ける。
何人かの友人と話した。
「ゆうくん、辞めるのかな」
そう思える、挨拶だった。
彼が語った言葉をここで全文転記したとして、あの雰囲気が伝わるかどうか。いやそもそも、わたしのポンコツ海馬で正確な記録なんぞできないが。
「この文章のこの部分をもって、そう読みとれるのです!」とか、分析できるようなモノではなく。
彼の言葉、様子、場の空気から、そう感じた。
わたしたち観客を、ファンを、「愛しい」と言った。「しあわせだ」と繰り返した。「限りある今」を強調した。
まとぶんは、理路整然と挨拶の出来る人ではないが、それにしてもテンションがおかしかった。
たしかに、組替えする仲間がいる、退団する仲間がいる、だから今回の千秋楽は「別れ」のときでもある……しかしそれ以上に、まとぶん自身が「別れ」を語っているように見えた。
まとぶんはキラキラ笑っていた。涙目で笑っていた。
なんだか切ない……「予感」に満ちた輝きだった。
愛と、感謝と。
美しい人は、泣き笑いしながら、美しい言葉を繰り返した。
理路整然とした立派なご挨拶ではないけれど、大切なことを自分の言葉で、繰り返した。
あいしてる。
ありがとう。
ひととひとがつながる、もっともうつくしいことば。
終演後の人混みで、短く会話する仲間たちが、「あの挨拶って」と言葉を濁す。
うん、たぶん、そういうことだ。
発表があるとしたら、ここ数日のうちだろう。
でもそれは、声高に言い回ることではない。
ここがタカラヅカである以上、別れはある。しかし、発表されるまではただの噂、感想でしかない。
だから。
2010/10/20
花組トップスター・真飛 聖 退団会見のお知らせ
花組トップスター・真飛 聖が、2011年4月24日の東京宝塚劇場花組公演『愛のプレリュード』『Le Paradis!!(ル パラディ)-聖なる時間(とき)-』の千秋楽をもって退団することとなり、2010年10月21日に記者会見を行います。
なお、会見の模様は当ホームページでもお知らせ致します。
ああ、来たんだなあ、と受け止めた。
あのまとぶん見たら、もうナニも言えないよなああ。
ここがタカラヅカである以上、別れはある。しかし、別れは寂しい。
てゆーか、切ない。
千秋楽のまとぶんを反芻するたび、切なくてたまらなくなる。
予感と実感はチガウもの。
予感にざわざわして聞いていたあの日じゃない、発表を知ったあとで思い出すと……。
そうやって、まっつを送り出してくれたんだねええ。
ああそして、まっつはまとぶんを同じ舞台で見送ることが出来ないんだねええ。
そんなことも切ない。
まとぶん組替えと同時に、わたしは花担当になったのよ。でもって、その前は星担だったの。まとぶんのいる組から組へ、替わったんだってば。
だからまとぶん見ていた時期が、わたし比でとても長いの。さえちゃんの『エピファニー』からだってば、舞台で個別認識したの。出版物の写真では、もっと前から注目してた、あまりに美少女で(かつ、男役らしくなくて)。
前世紀からだから、10年以上だよ、思い出は。
苦手だった時代も含め、印象は大きいんだ。好きになってからだって、ものすごく。
ありがとう。
ただもお、ありがとう。
最後まで、見届ける。
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