『タカラヅカスペシャル2010』だらだら感想続き。

 各組パロディコーナー、ラストは宙組「誰がためにTRAFALGAR in 銀ちゃん」
 タイトルの作品がごっちゃになっている上、こっそり『“R”ising!!』と『ファンキー・サンシャイン』も混ざっているという、元ネタ作品数は各組見回しても最多。

 パロディとしていちばん込み入った作りになっているけど、成功しているかどうかはわからない。
 もともとパロディってのは元ネタ知らないと楽しめないモノだけど、それにしても宙組はその元ネタの敷居が高かった。他の組が元ネタを知らなくてもある程度笑えるゆるい作りなのに対し、宙組だけ作り込みすぎていて意味がわからない。これって構成失敗してないか……?
 たとえばみっちゃんがアンドレスの姿でハミルトン卿になりきって話すのとか、元ネタ知らないとおもしろくもなんともない。そっからヤスになるのは落差があるので、元ネタ知らなくても楽しいと思うけど。
 てゆーか宙パロって、みっちゃんに頼りすぎ。
 他の人たちはみんなそれぞれ「自分の役」をやっているだけで、みっちゃんひとりが「誰がためにTRAFALGAR in 銀ちゃん」じゃん?
 凝っているわりに、残念な印象だ、宙パロ……。

 それでもプリミティボ@まさこの「くだらねー!!」に吹き出し、満面の笑みで踊るナポレオン様にときめいた(笑)。
 らんとむの笑顔って特徴的だねええ……ナポ様の扮装だからこそ痛感した。ぽわわん。

 でもって最初に登場したグルーピーの女たち@88期トリオ+かちゃ。
 みんなでかいカラダで女装してきゃーきゃーゆーてるわけなんですが。

 みーちゃんが、いちばんかわいかった。
 
 いや、異論は認めます。認めますが、わたしにはそう見えた。正直意外だった。かちゃは違和感ないかわいこちゃんだろーし大ちゃんはもともと美形だしちーちゃんは端正だし。みーちゃんは好きな顔ではあるが個性的なカオだなと思っていたので、女装でみーちゃんが勝利するとはまったく思ってなかった。なんだよ女だときれーなんじゃん、てゆーかソレこそが「好きなカオ」ってこと? 好みだからきれーに見える? いやその好みだけでゆーならちーちゃんの顔がいちばん好みですストライクです、あのテの顔が好き。だけど今回みーちゃんがかわいく見えたのはきっと表情も大きいと思うの、あの笑い方がすごくいいのかわいいの、お茶会のみーちゃんがかわいかったあの表情とか重なってさらにきゅんとなるってゆーか、おおっとお茶会と舞台を混同しちゃいかんやろ自分、でも生徒さんへの好意は舞台姿にもよりフィルターかかるよねってゆーか、かわいいなあ、みーちゃん。
 
 素敵な蘭寿さんにきゃーきゃー言う、素直な女子の笑顔がかわいかったんだと思うの、みーちゃん。
 男役としての顔も良いけど、こーゆー顔もギャップでときめきますなああ。

 
 パロコーナーが終わっても、「終わり」という合図はない。「はじまり」は双子ちゃんが解説していたのに。
 だからなんか唐突感あふれてるんだけど、こっから突然公平氏の追悼コーナー。
 お笑い場面のあと、なんの説明もなく追悼ですよ?? 演出家出てこい!って感じですわ(笑顔)

 脈絡なくセンターにキムくん登場。
 なつかしの『ON THE 5th』
 ひとり踊るキムに、ちぎくんが加わり、次にまっつが加わる……この演出に、「まっつ3番手!」な感じがすごくして、体温上がった(笑)。
 そのあとみんな登場、雪組は総踊り。

 8年前だから、新公学年の子たちは誰も当時の舞台を知らないのか……。
 時の流れって。

 賛否両論だったなあ、『ON THE 5th』。911を扱うのはねええ。

 そしてゆーひくん登場で『夢は世界を翔けめぐる』。
 こちらはらんとむ、みっちゃんと3人だけ。

 ああ、忘れられない自衛隊ポスター……。>『夢は世界を翔けめぐる』

 まとぶさんで『レビュー誕生』……ってきゃああなつかしーなつかしー。オサ様ー!!(落ち着け)
 まとぶんは蘭ちゃんとしっとり、そして世界に誇る花娘と共にステージ。

 んで組パロのインパクトでもうすっかり忘れていた、そっかトド様出てたよね、曲調の時代劇っぷり、トド様本人の異世界っぷりが素晴らしい、『コインブラ物語』。
 イネス役誰だろと思ったらののすみだった。ののすみ……かつらがんばれ……(笑)。

 トド様が異次元にぶった切った世界。
 それまでのゆるい時代というか空気感から、「ザ・タカラヅカ!」なぴりっと張りつめたモノに変わる。
 そーして男役の黒燕尾総踊りへ。

 うわー、キター!!
 多少構成や演出がアレであっても、こーゆー全組モノのイベントでコレをやられると、たまりませんなあ。
 伝家の宝刀を抜いたってゆーか。

 まっつをガン見しつつ、いやまっつ見ている場合じゃない、このゼイタクな画面を堪能せねばと全体見回し点呼をし、それでもやっぱりまっつに落ち着き。
 ちなみに、2回目に観たととき、キメのまっつ目線が直撃して「はうっ」となりました。(もちろんただのカンチガイ)

 黒燕尾の彼らが背を向けて去っていく、その背中に幕が下りて、1部終了。

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