ヲタは進行するばかりで、冷めることはないのかしら。

 次回花組公演の友会入力をするにあたり、まとぶん卒業だから楽だけでなく前楽もひとり1枚と制限がされている。
 そのことに改めて、まとぶんが退団するんだと実感する。

 まとぶんの卒業が寂しい。
 なんかもお、すごくすごく寂しい。

 タカラヅカは出会いと同じ数の別れがあるところ。特にトップスターは、就任と同時に卒業のカウントダウンがはじまるようなもの。
 任期からして、まとぶんの次作卒業は妥当といえるのだろう。
 そういったことからも、やめちゃやだー、というキモチよりは、ただ寂しい。

 まとぷんのお披露目公演だった、3年前の中日公演をあざやかに思い出せるんだ。
 この人が、ウチの組のトップさんだ。この人を中心に、この人を盛り上げて、ついて行くんだ。
 わたしはただの1ファンでしかないが、すごくわくわくして興奮して感動して、そう思ったんだ。

 別れが前提のヅカだから、長くヅカヲタをやっていれば、好きなスターさんを見送る経験が比例して増える。
 そのなかには、まとぶんより好きなスターさんだって、何人もいた。
 贔屓はただひとり、ファンは各組数人、好きはそのときのブームで、わたしはいつもお気に入りのスターさんがいて、きゃーきゃーヅカヲタをやっている。
 贔屓を見送った経験は1度しかないが、ファンと名乗っていたスターさんのことは、何人も見送ってきた。
 その別れの経験、別れた記憶と、今回なんだかチガウんだ。

 好きの度合いがチガウというよりは、愛着濃度の違い?

 わたしは20年超えのヅカヲタだけど、たとえば20年前は今ほどのヲタではない。贔屓組だけを1公演1回観るだけ、他の組は演目次第で観るかな程度?
 ヲタは続ければ続けるほど、濃くなってくる。
 最初の贔屓はトキメキより普遍的な愛情へ移行し、今も好きだけど贔屓と呼べる人ではなくなった。や、まさか理事になって研25超えで在団する人になるとは、ハマった当時は思ってなかったから(笑)。
 そして次の贔屓からよーやく、ふつーにヅカファンってこんな感じ?な、贔屓持ちのヲタ生活。主演バウのために、早朝からぴあに並んでみたり。舞台姿を見てきゃーきゃー、公演は複数回観劇あたりまえ、遠征だってしちゃうぜ。ついでに、高額チケットにまで手を出す(笑)。
 とまあ、最初の贔屓と次の贔屓とでは、わたしのヅカヲタ・ランクが明らかにチガウ。
 贔屓卒業で祭りだわっしょい、涙腺とか金銭感覚とか、あきらかにおかしくなったままディナーショー、退団公演と駆け抜け、なんか引き返せない泥沼に。
 ここまでヲタではなかったはずなのに。
 そして、しばらく恋なんかしないわ、心もお金も使いすぎてボロボロ、ヅカとは距離を置いてまったり眺めていよう……と思った矢先に、まさかのフォーリンラヴ、現在の贔屓にずっぽりハマる。

 最初の贔屓より、次の贔屓。次の贔屓より、現在の贔屓。
 愛情がチガウというよりは、ヅカヲタ・ランクがチガウ。
 最初の贔屓のことだって大好きだったが、当時のわたしはヅカとの距離が違っていた。
 ヅカヲタ度が高くなるに従って、贔屓への没入度も違ってくる。
 病が重くなっているというか。

 だから、今まででいちばん重いヅカヲタ生活のなかで贔屓に夢中になっている、そこでのはじめてのトップさんが、まとぶんだ。
 
 わたしが現贔屓への恋(笑)を自覚し、「星担だったけど、今公演から花担当になる」と切り替えたまさにその公演で、まとぶんも星組から花組にやってきた。
 まとぶんは、わたしのヅカヲタとしてのランクアップ時に、まるまる居合わせた人だ。
 花組3番手から2番手へ、そしてトップスターへ。
 それまでいたトップさんではなく、トップになるところから見ていた、はじめてのトップさん。
 ヲタは進行するばかりで冷めることなく、過去にないほどの濃度でヅカヲタ人生を突っ走る緑野こあらが、その情熱(笑)をかけて通った花組公演にずっと出演していた人だ。

 愛着が、半端ナイ。

 まとぶんの卒業は、わたしのヅカヲタ人生のひとつの区切り、時代の区切りのように感じる。
 あとを引き継ぐのが現花組2番手のえりたんでないこともあり、ますます時代の終焉的寂寥を増す。
 それは、らんとむ氏と共に訪れる新しい花組への期待とは、別の次元の話だ。

 スカステニュースで毎日のように、全国ツアーの『メランコリック・ジゴロ』や『ラブ・シンフォニー』の画面が流れることもあり、キモチは3年前のお披露目時にトリップする。
 冬のさなか、凍えながら在来線を乗り継いで名古屋まで通った、あの日々を。
 舞台の上のまとぶんの笑顔を、ハイタッチしてもらった冷たい手を、繰り返し繰り返し思い出す。

 そして、切なくなる。
 寂しくなる。

 こんなにもヲタが進行した今、出会ったトップさんだから。
 フタ桁観劇や遠征が当たり前になった今、出会ったトップさんだから。

 ただもお、寂しい。
 『タクティクスオウガ』も忙しいし、『モンスターハンターポータブル3rd』も忙しい……だけど本日は、『サントリー1万人の第九 ~歌のある星へ~』の日でした。

 今年のゲストは平原綾香。
 今までのゲストの中で最大の、4曲披露っす。うち1曲は、もちろん「Jupiter」です。
 リハーサル、ゲネプロ、本番と、その歌声を堪能しました。
 すばらしい歌声だし、美人だし。本日の赤い豪華ドレスより、前日の白のロングシャツにジレ、緩く結んだ細めのタイ、ジーンズにニーハイブーツ姿の方が素敵だと思った。結い上げ着飾らなくても、きれーだなーと。
 歌声も、リハからすでに安定だし。
 で、わたしたち1万人の第九合唱団に対して要望も出してくるし、このコンサートに「関わろう」「一緒に創ろう」としてくれている姿勢がまた素敵。

 「一緒に歌ってください」「参加してください」……あーやは簡単に言うけど、わたしたち合唱団の「思い通りにならなさ具合」を知っている佐渡せんせはとまどい顔。
 「決めるのはやめよう。自由ってことで」「歌いたかったら歌ってヨシ、踊りたかったら踊ってヨシ」……うん、なまじ決めると、1万人全員がその決めた通りに「できる」よーになるまで、練習しなきゃいけなくなるから。そして、1万人全員にそんだけの練習をさせる時間は、すでにナイから。
 なるようになれ。それも「ライヴ」ってもんじゃん?と。

 つーことで、なるようになれ。

 23日のテレビ放送でどこまで流れるかわかんないけど、マイクが音拾ってるかどうかもわかんないけど、あーやの「JOYFUL, JOYFUL」で1万人の合唱団が総立ちで揺れながら声出したりしてるのは、ヤラセぢゃないです、もともとの台本にはありません(笑)。
 還暦あたりの人たちが主な年齢層であるにも関わらず、一緒になってラップで歌い踊ってます。

「ベートーヴェンもだけど、ラップ歌うの、生まれてはじめての人がいっぱいいると思うよ」……佐渡せんせもしみじみ。

 白髪のおばーちゃんも揺れながら手を打ち鳴らし、「ゆのーみー!」って叫んでるもの。(注・you know me)
 ベートーヴェン歌いに来て、「ゆのーみー!」はナイよな……びっくりだよなー(笑)。

 観客が着席したままおとなしく聴いているのに、1万人の合唱団は総立ちで手拍子入れてるんで、そーゆー演出かと思われたかもしれませんが、わたしらが練習したのは「Jupiter」のコーラスだけです。

 佐渡せんせが「自由でヨシ」と投げた……ゲフンゲフン、自主性に任せた立ち上がるタイミングも、ほんとに決まってないんで、リハよりゲネ、ゲネより本番と、みんな立つのが早くなってる。実際本番は「早っ、もう立つのかよ?!」と思った(笑)。みんなテンション上がりすぎ。
 間奏の「第九」のフレーズは、みんなてきとーにハミングしたりなんだりしてるし。ははは、フリーダム。

 にしても、どうしようもないね。
 「Jupiter」というとわたしの中では彩音・まっつ・だいもんの三重唱だし、「JOYFUL, JOYFUL」ではコム姫率いる雪組が脳内再生されてしまうのですよ。
 そして、平原綾香が素晴らしい歌手だということとはまったく別次元に、寿美礼サマが恋しくなるのですよ。女性シンガーの歌声をしみじみ聴くと、わたしの「オサ様スキー」スイッチが入るみたい。
 寿美礼サマに会いたいなあ。あの歌声を聴きたいなああ。
 わたしにとって、春野寿美礼は永遠のディーヴァなのですよ。
 

 今年のテーマは「ワイルド」だそうです、佐渡せんせ曰く。
 それは乱暴になることとか暴力をふるうことではなく、人間として、イキモノとしての本来の力、愛ややさしさ強さを取り戻すことだかとなんとか。プログラム買ってないんで、よくわかりません(笑)。
 ひとの持つ「野生」がやさしさなら、愛なら、素敵だと思う。だから、信じたいと思う。
 そんだけ。

 わたしはここんとこずーっと『1万人の第九』にひとり参加。友だちのひとりもいないし、新しく出来ない……つか、作る気がない。
 でも、なんの問題もない。
 そのとき隣になった人と話す。「今日1日、よろしくお願いします」からはじまって、共に「歓喜」を歌い、「お疲れ様」「今日はありがとう」「また来年会いましょうね」で別れる。
 一期一会。来年会える保証なんかナイ。
 だけどみんな、再会を口にして、別れる。感謝と、希望を口にして、別れる。

「去年、テレビでこの『1万人の第九』を見て……自分が歌っているわけでもないのに、涙が出てきて」「あー、私もよお」……後ろの席の見知らぬおばさま方の会話。
「緊張する~~。ね、今練習していい?」「……て、ほんとに今歌い出すとは思わなかった」……ナニそのコントみたいな会話。

 ナニがどうじゃないけど、愛しい。
 いろんなことが。

 それらが全部詰まって、一緒になって、それで「1万人の第九」が出来上がる。

 
 ベートーヴェンは心底すげえと思い、1万人で、佐渡裕の指揮で「第九」を歌えることは心底楽しい、うれしいと思い、平原綾香の歌声を素晴らしいと思い。

 終わったあともずっと音楽がある。
 わたしのなかを、回っている。

 
 で。
 帰宅して改めて、まっつたちの「Jupiter」聴いちゃったけどね(笑)。
 もうじき『タカラヅカスペシャル2010』ですね。
 年に一度のタカラヅカの祭典……つっても、大劇場でもないし、銀橋ないし、劇場設備悪いし、全組揃うわけでもない、『TCAスペシャル』と呼ばれていた頃や、『TMP音楽祭』と呼ばれていた頃の華やかさはないものの、それでもお祭りはお祭りなわけです。

 お祭りならば、人が集まる。

 それならば、分母の少ない人だって、集まっているかもしれない。

 てことで。

 『モンハン』すれ違い通信募集っす。

 発売数日で200万本だか売れた、あの『モンスターハンターポータブル3rd』
 売れた本数からして、プレイヤー数はかなり多いはず、実際電車に乗っているとプレイ中とおぼしき男子たちを数多く見かける、国民的シリーズ。
 なのになのに、ヅカファン・ハンターはいないの??
 今まで会ったことない。
 ゲームをする友だちも、誰ひとり『モンハン』はやってないし。何故だ。

 『モンハン』プレイヤーの数百万人のうち、ヅカヲタは何パーセントいるんだろう。
 相当少ないとしても、ヅカファンが組の枠を超えて梅田に集結する祭典の日なら、その少ない人たちが少ないながらもすれ違えるかもしれない。

 えっと、「すれ違い通信」ってのはDSの呼び方で、『モンハン』の説明書には「オトモ配信」と書いてあります。
 説明書読んだことなかったんだけど、弟から「『モンハン』にもすれ違い通信があるぞ」と聞いて、あわててチェックした(笑)。
 見知らぬ人とオトモアイルーを交換できるんだって。
 交換、といっても、育てたアイルーが手元からいなくなるわけではなく、データがお互いに増えるだけ。

 じゃあじゃあ、アイルーにご贔屓の名前付けてハンティングに精を出しているどこかのヅカファンと、交流できるかもしれないのねっ。

 基本引きこもり生活のわたしは、オトモ配信未経験っす。
 ヅカファンかつ狩人の皆様、『ヅカスペ』初日、梅芸界隈をオトモ配信しながら歩いてやってください。
 うちのアイルーを配信しまっつ。

 ウチの子は、名前はもちろん「まっつ」。毛並みは「漆黒」、攻撃方法は「近接のみ」、標的傾向は「大型一筋」、性格は「こざかしい」でございますわ。
 装備は初期状態でしか配信できないそうで残念。今、王様コスしてるのに(笑)。コメントはそのまま送れるのかな? まっつらしい?コメントを入力してあります。

 ……ってたしか昔もこーやってお願いしたことがあったよーな……たしかあれは『どうぶつの森』……結局誰ともすれ違えなかったっけ……。
 今回もまた、空振りになる気はする(笑)。
 でも、言うだけ言ってみる!

 
 『モンハン』をひとことで解説するとしたら、どう言う? と、弟に聞いたところ。

「猫と仲良く生活しながら、ついでに狩りもするゲーム」

 という、とても偏った回答でした(笑)。
 『実況パワフルプロ野球』が「人生シミュレーションゲームやりながら、たまに野球もするゲーム」であるように(笑)、猫好きが猫を愛でるゲームでもある、『モンハン』。

 さて、「まっつ」と「えりたん」を連れて一狩りしに行こうっと。
 『タカラヅカスペシャル2010』です、初日です、スカステでは稽古場放送すらなく、情報ゼロです、そんな状態で梅芸です。

「緑野さんのことだから、ぎりぎりに駆け込んでくるかと思った」
 開演35分前に家を出れば梅芸の客席に着くことがわかって以来、ますますぎりぎり滑り込みが常になっているわたしです、30分前に劇場にいたらカオ見るなり友人にこう言われましたよ。

 いやその、プログラムを先に買って眺めたくてね。まっつがどんなことになっているのか、気になって。

「まっつは張良先生ではなくて、看護師だよ」
 と友人に言われ、?マークが飛ぶ。まっつメイトな友人は、先にキャトルレーヴへ寄ってプログラムをGETしていた。

 えっとそれって、花組の『相棒』パロに出ているとか、そーゆーこと? 病院のシーンがあって、あそこに看護師いたよねええ?

「あ、看護師ぢゃなくて、看護婦か」
 と、友人は言い直す。

 ますますわからない。
 看護フ? フの文字は、夫? 看護夫?←相当混乱中

「花組じゃなくて、雪組に出てるってこと。雪組のパロディは『ソルフェリーノの夜明け』らしいよ」
 そう言いながら、プログラムを見せてくれる。

 1幕は公演パロディ。雪組は『ロジェの夜明け』。「リオン 音月桂」のあとに、「看護婦」とあり、…………未涼亜希筆頭に、男たちの名が連なっている。

 看護婦 未涼亜希。

 す、すみません、ちょっとアタマが白くなりました。
 未涼亜希という人の役名に、あってはならない単語だと思います。

 未涼さんの下には「緒月遠麻」とありますが、彼はいいんです。ヲヅキさんはれっきとしたヲカマ役者、今まで数多くの素晴らしいヲカマ役を見せてくれています。や、女装姿で注目を集めるヲヅキさんの芸の確かさは好きです、マジ。ハンパな男がやっても面白くないわけで、ヲヅキさんだからこその迫力、それに対する信頼感。
 そして、ひろみさん他の男たちも美人さん揃いなので安心できます。

 しかし、未涼亜希さんは……。

 わたし、まっつファンになってからただの一度も彼の女装を見たことがありません。
 路線寄りの男ならふつーに経験しているはずの女装。芝居で女役をやるのはレアケースでも、ショーの1場面で女装はありがちなのに、誰だって大抵経験しているのに、まっつはない。
 そのまっつが、看護婦?

 はじめて見るご贔屓の女装が、よりによって看護婦なんですか?

 何故そんな、イロモノの中のイロモノ……。

 そして、まっつの名前は当たり前だけど「雪組」のところに載っています。
 パロディ場面だけでなく、組ごとに行動している場面で雪組にいる。

 さらに、全員集合表記だと、今までよりずーーっと下にいる。

 組順で、学年順なの。

 今までは花組で、こういった選抜公演だと大抵みわっちの次、1~2行目に名前があった。1番目の組で出演上級生だから。
 それが今は雪組だから、3番目の組。花組メンバー全員、月組メンバー全員のあとに、よーやく載っている。

 表記順が下になってぷんぷん!というわけではなく(笑)、単に見慣れなくて、うろたえる。

 そして、写真ページ。

 みわっちとみっちゃんの間にいる……!!

 トドロキ様、まとぶん、キム、ゆーひと1ページずつ。
 蘭ちゃん、すみ花ちゃん、壮くん、まさお、ちぎ、らんとむ、みわっち、まっつ、みっちゃんが半ページずつ。
 あとは、4分の1ページの大きさになる。

 う・わー。

 写真大きい方へ載せてもらうの、はじめてだー!!
 いつだってどこだって、「その他の出演者」的な位置・大きさでしか掲載されなかったのに。
 みっちゃんの右半分は空欄。つまり、意志を持ってここで区切ってある。

 すごーいすごーい。はじめてだー。
 でもって最後かもしんないから、このプログラムは大事にしよう!!(笑)

 そーやって写真は大きくなっているのに、肝心の出番はかなり少ない。しかも、少ない出番はみんな大勢出演している場面。少人数口皆無。パロディ場面ですら「看護婦」で9人一緒。

「……まあ、こんなもんだよね」
 まっつメイトとプログラムで出番をチェックして頷き合う。個別化された出番なんかないんだ、いつもと変わらず。あとは大勢で登場した中で、歌い継ぎで何小節かソロがあったらめっけもん、みたいな?

 「看護婦」のインパクトと、写真のインパクト。
 観る前から、なんかくらくらする(笑)。

 
 で。

 
 「看護婦」っていったらアレ想像するよね? 白衣の天使、ミニスカナース。
 キムの役がリオンだからスーツ物だし、そしたらもちろん看護婦はいわゆる看護婦、白いミニスカ……。

 しかし。
 看護婦は看護婦でも、『ソルフェリーノ』だ、時代劇だ。つまり。

 ロングのエプロンドレスだ。

 『ソルフェリーノの夜明け』の、汚れた看護婦姿でぞろりと並んだ雪男たち。みんなふつーにかわいい。若干名のぞき。

 そっか……看護婦って、ナースコスぢゃなくて、コレか……。
 まっつ様がそんな、ミニスカ履いて膝小僧見せるわけないよな……そうだよな……。
 長袖にロングスカート、アタマすっぽり隠すキャップ……ヅラさえ必要なし。
 下、ズボン穿いてても、わかんね?

 ヲヅキが愉快なのは想定内。しかし、まっつ……。
 小柄で華奢で、素顔は美人なのに。ナマだと男になんかカケラも見えない、きれーなおねーさんなのに。

 何故、女装が似合わない?

 まっつはまっつらしいしれっとした無表情で、かついつもの低音美声で歌う。
 ええ、あの歌を。

 無表情なのは歌っているときだけで、芝居になるとわざとらしい女性の表情、仕草。
 や、だから、小柄で華奢で素顔は美人なのに、ふつーにきれーなおねいさんなのに。
 なんでそう、嘘くさい?

 わざとらしい台詞もあるにはあるんだが、それがまた裏声で。男の人が女の真似をするときの、ひっくり返ったよーなアレ……。
 元は女性のはずなのに、何故裏声で女声を作らなきゃならないんだ、まつださん。
 女声で話すまっつに、客席からどよめきが。

 いやもちろん、女装ネタである以上、いちばんオイシイのもいちばんすごいのもヲヅキさんで、彼がオチになるわけなんだが。
 隣にヲヅキさんがいてくれるおかげで、女装まっつはかなり救われていると思うんだが。
 しかし……なんでああも女装が似合わないんだ……つか、ナニを着ても、まっつはとことん、まっつだ。

 『ソルフェリーノの夜明け』は突然『ロック・オン!』になり、キムをセンターにみんなビシバシにキメまくって歌い踊る。……看護婦姿で。
 まつださんも、看護婦姿で、ロングスカートで、キザりまくってました。

 あー……スカートの下、いちおーズボンは穿いてないようです。脚がチラ見できた。裾にはペチコートも見えた。
 まつださんのペチコート……。…………。

 
 出番や扱い的には、いつものまっつ? 大勢で出てきて大勢ではける、歌い継ぎすらソロなし。
 でも、雪組にいるのは、不思議な画面だ。

 みわっち、そのかとの並びも数回あり、すごくなつかしい、『ファントム』3兄弟。
 そして、まさこ、ともちんに囲まれるまっつ、も数回アリ……ある意味貴重な画面……。
 明確な根拠があるわけではないが、全組単位でのイベントモノ=組カラー着用、と思い込んでいた。

 だから『タカラヅカスペシャル2010』に出演が決まったとき、まっつは緑色の燕尾を着るんだと、心準備をした。

 今までまっつが着ていたのはピンクの燕尾だ。
 オサ様筆頭に花男たちがかわいらしいピンクの衣装で登場、そこにまざっているまっつを見るたび、似合わねー(笑)、とにらにらしていた。

 それが、緑色になるんだ。
 まっつはもう、ピンクの燕尾は着られないんだ……。
 いやその、全組単位のイベントでは。組カラーとしては。

 そう思い込んでいただけに。

 今年の『ヅカスペ』、幕開き板付きで颯爽と歌い出した月組の3人、まさお、そのか、宇月くんがピンク燕尾だったところで、「あれ?」となった。

 続いて登場の花組が、まさかの緑。えええ?

 まっつは緑、と覚悟していたのに、まっつのいない花組が、緑着てる……。

 この肩すかし感はナニ。
 いやその、わたしが勝手に覚悟していただけなんだけど。こう、電車に乗ったつもりがエレベータだったっていうか、横に異動する、横に揺れると思っていたのに、まさかの上下運動だったっつーか。

 まとぶさんはじめとする、なつかしい仲間たちの中に、まっつがいない……。

 そしてその次に登場した雪組、組カラーはすでに着られてしまっているわけだからどーなんのかと思ったら。

 黄色だった。

 どっ・わー……。にににににあわねえええ。(失礼です)

 きらきらキムくんにはいいんだが、いぶし銀まつださんが黄色て。

 雪組デビューが、よりによって黄色。

 そこでなんか、アタマがスリープモード、再起動に時間かかるっつーか(笑)。
 スリープモードなんで完全に落ちているわけではなく、キムくんの左側……下手側にいるまっつの図をぼーっと眺める。
 ちぎくんが上手側なので、キム-ちぎ-まっつで三角形。1、2、3の位置。

 まっつは黒髪でした。いつものまっつ。
 先月この梅芸で見かけた、茶髪まっつはどこへやら、黒々した漆黒の毛並みの猫科のイキモノが踊っています。
 つか、髪、長い。
 サイドは気合い入れてなでつけてあるけど、後ろ髪長い。襟にあんだけ髪がかかってると美しくない。通常公演なら「切れっ!」レベル。
 イベント公演のために本公演用の髪型をいじれない、だから変な長さでもしょうがない……って、そーゆーこと? いつぞやのイベント公演でトウコちゃんの髪が大変なことになっていたのを思い出した。

 とゆーことで、舞台のブラックまっつは記録更新中です。

 2007年2月の『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』から、2010年12月まで、ずーーっと黒髪キャラです、まつださん。
 丸4年……。
 これで『ロミオとジュリエット』も黒髪ベン様なら、記録はさらに更新。
 ここまで黒髪一本なジェンヌって近年いましたか??

 
 でもってさらに予想外だったのは、組パロ。

 『ヅカスペ』概要が発表になった8月19日の日記にも書いてます。

>第1部では、今年の大劇場を中心に各組公演を振り返り、各組のスターたちが
>顔を合わせ、名場面をパロディも交えてお届けするバラエティーショー。

 大劇作品のパロディに、雪組子として、ナニするの??!!と。
 
 まだ雪組生としてなんの実績もないままに「雪組の1年を振り返る」お遊び場面に出るより、花組にまざっちゃった方がいいじゃん。
 過去に例はあった、元の組に混ざって出ちゃうの。イベントのどさくさで。
 「1年を振り返る」ところだけ花組で、ふつーに組ごとに踊るときは雪組でいいじゃん。雪組ファンだって「知らない人」が「思い出アルバムにあとから丸囲み合成で追加」されるより落ち着いて観られるんじゃ?と。

 だからまっつメイトの木ノ実さんに「まっつは看護師」と言われ、最初に「今年1年の花組で病院が出てきた舞台は?」と連想し、『相棒』かと思ったんだ。

 それがまさか、ほんっとにがっつり雪組オンリーで出演するとはねー。
 しかもしかも、看護婦ってねー。

 わたしの植爺アレルギーは年々悪化しており、贔屓組公演すら「観劇しない」という選択をするほど彼の作品が苦手になっています。『EXCITER!!』はフタ桁観たんだっけかなのに同時上演だった『外伝ベルばら』は観ないかあるいはラスト20分だけ観劇とか、実に大人げないことをしていました。
 そしてもちろん、『ソルフェリーノの夜明け』も1回しか観ていません。同時上演の『Carnevale睡夢』だけは何回か観ましたが(笑)。
 ほんっと苦手なんですよ。

 『ソルフェリーノの夜明け』は作品がというより、実は主題歌がダメなんですよわたし。
 歌が1曲しかないミュージカルなんて、ありえない。TPO関係なく、歌詞も関係なく、ひたすら同じ歌を歌い続けるなんて、どんだけ乏しいの。
 だからストーリーよりなにより、歌が嫌。できればもう2度と聴きたくないと、別にクチにするまでもなく無意識レベルで思ってました。1回観ただけで6回とか7回観たのと同じだけ聴かされちゃう歌なんだもの。

 わたしの人生に、『ソルフェリーノの夜明け』の主題歌は不必要だ。
 そう思っていただけに。

 堪えました(笑)、『ソルフェリーノの夜明け』を歌うご贔屓。@しかも看護婦姿

 人を呪わば穴二つっつーかねー……安易にキライ!と拒絶していると、こーゆーしっぺ返し喰うんだなー。

 でもまつださんはあーゆーの、実は得意です。

 しれっとして、変なことをするの。よーっく考えると変なんだけど、さらーっとやっちゃう系のお笑いモノ。

 だから「♪十字を赤く染める」で看護婦たちが一糸乱れずフィンガーアクション決めるのも、絶対得意分野(笑)。

 わざとらしいナヨり方も、そのあとの一転してオトコらしい『ロック・オン!』熱唱も。
 日曜日に観劇した友人から「まっつとキタロウは、余興のなんたるかをきちんと心得てる」とお褒めの言葉をいただいたほどの突き抜けた看護婦ぶりに、さらに、惚れ直しました。いやあ、いい男だなー、我がご贔屓(笑)。

 
 ところで日曜日はまつゆひ?ゆひまつ?の執事プレイがあったと聞き、心から見たかったと思いましたのことよ。
(上記友人から、ゆーひさんの汗を拭きに出てきたまっつが執事のよーだったと報告アリ)
 朝のスカステニュースを見て、いそいそと「宝塚GRAPH」2011年1月号を買いに、近所の書店へ行きました。

 「GRAPH」の発売日を忘れて久しいですが(キャトレへ行ってはじめて「あ、出てる」と認識する程度)、今回は「新生雪組」を意識して待ちわびてました。

 ちぎ&まさお、美しー!!

 表紙の美人さんコンビにドッキドキですわ。
 ちぎくんはほんとに端正。よくぞここまでってくらい整った美形。
 まさおくんは、デフォルト装備で瞳が潤んでて、ウケる(笑)。ナニその必殺技。ちぎと見開きで脚絡めてるとこ以外は、みんな瞳うるうるって、すごすぎ。この瞳が狙ってできるなら、どんどん極めて欲しい。

 この美しいふたりが存分に輝ける舞台を観たいと、心から思い、また、今後が楽しみだと思う。

 でもってこの美形の片方、ちぎくんが雪組2番手。
 わたしのご贔屓のいる組の2番手さんなんだ。うわー、あらためて考えるとテンション上がるなー。

 てことで、わたしのお目当てはもちろんまっつまっつ、我がご贔屓さんの記事であります。


 きらきらキムくんと、超美形ちぎくんと一緒に写る……。
 すげーハードル高い話だなヲイと、3人写りだと聞いたときは思いました。
 「雪組新トップ音月桂特集」

 雪組1・2・3とゆー意味なんでしょう、このトリオの写真を最初に見たときの最初の感想は。

 よかった、ふつーだ。

 いやその、美人なふたりに比べ我がご贔屓だけあきらかに失敗していたり、老けていたりしたら、つらいぢゃないですか。バリ路線人生のふたりに比べ撮影慣れしてないし、実際ひとりだけ年上なわけだし。キムちぎが同い年で、まっつは2つ上だっけ?(ジェンヌはフェアリーです、年齢などありません)

 でもよかった、ふつーだ。ひとりだけあきらかに変!って感じぢゃないっ。
 てゆーかさ、すごくない? この美人なふたりと並んで「ふつー」って。
 ああ、まっつってほんとに美人さんなのかもだわ!!

 や、わたしの目にはオールウェイズ美人さんですが、世間的にどうなのかわかってなくて(笑)。

 んで、個別撮影でキムくんを語っているとこのまっつ写真は、マジにきれいだし。
 まっつのいかにもまっつな顔で、とてもきれい。

 雪組1・2・3つってもまあ、まっつの場合は「3番目」ってやつなんだろうけど、それでも今こうして雪組の3番手格で『タカラヅカスペシャル2010』のプログラムや「GRAPH」に載っているのはうれしい。
 まだ実際の舞台(本公演)観てないからわかんないにしろ。

 そんでもって、まっつのキムくんへの呼び方は「ケイ」なんだ。

 その昔、「TAKARAZUKA REVUE 2007」とゆー雑誌において、まっつがキムくんを「桂」呼びしていた。
 そのときはなんとなく、「芸名でそのまま呼んでるなんて、ほんとに親しくないんだな」と思った。
 んでそのあとになってふと、「あ、桂って考えてみりゃキムの本名じゃん」と気付いた。

 まっつって、キムのファーストネーム呼び捨てにしてるんだ。

 と思うとなんか突然、萌えましたね(笑)。
 特に接点もなさそうで、仲良くもなさそうなのに、本名のファーストネーム呼び捨て。
 また雑誌の表記も良かったのよ、なんの愛想もなく「桂」って漢字で書かれてて。
 カナで「ケイ」にすると愛称っぽいけど、漢字だとまさに「名前」って感じでしょ?
 名字さん付け<名字呼び捨て<愛称=名前ちゃん付け<名前呼び捨て の順で親密感が増すというか。
 沖田くんが最期の瞬間に「ナッキー」ではなく「尚子」と呼ぶことに萌えたよーに(笑)、名前を漢字で呼び捨て表記はイイですなっ。

 とはいえ、キムまつはわたしの興味の範囲外だったので(笑)、当時はそれでスルーしてましたが。

 そうか、なまじ親しくなかったおかげで、まっつはずーーっとキムのことは音楽学校時代と同じ、芸名のなかった頃と同じ呼び方なんだ。

 と、キムまっつゆめみの同期鼎談を読んで思った。
 ゆめみちゃんはキムをキムと呼び、まっつはケイと呼ぶ。

 考えてみりゃ、わたしだって最初はキムを「桂ちゃん」と呼んでいた。彼が抜擢・注目されはじめた頃。今はなき、花の道沿いの仮設店舗(震災であのあたりの店舗が全壊していたため)の2階に貼ってあったプリクラシールの美少年ぶりに注目して以来。
 それがあるときから「音月桂の愛称はキムになりました」と発表され、違和感はあったが大衆に従い切り替えた。
 愛称は上級生とかぶってはいけないから、新参者が変更するしかないんだよね? それで「ケイ」は使えなかったと聞いたおぼえがある。

 でもそもそもは本名からきた「ケイ」が愛称だった……。(キムも本名からきてるけどさ・笑)

 ゆめみちゃんもきっと、昔はケイって呼んでたんだろう。でも同じ雪組で「愛称変更する」にも立ち会って、ずーっと一緒にいたから呼び方はキムになった。
 一方、まったく親しくなくて一緒にいなくて、そしてマイペース(笑)なまっつは、世の中がどうあれ最初のケイ呼びのまま通していた。
 07レビュー本のときは、ケイは公式愛称ではなかったために、漢字表記。

 そして、晴れてキムはトップスター。しかも雪組で組長の次の上級生。誰とも愛称かぶりを心配しなくてイイ。

 つーことで、昔の呼び方が復活したのか。
 ちぎくんも「ケイさん」呼びしてるー。

 カタカナ表記だから愛称認定なんだねええ。芸名をそのまま呼んでいるという設定ではなく。

 これから世間的にもキムの呼び方は変わるんだろうか? ……タニちゃんの悠河さん呼びは定着しなかったけどなぁ。

 
 それはともかく、まっつファンとして、キムくんがあちこちで「まっつウェルカム!」という意味のことを、言葉にして発してくれるのがうれしいです。スカステでも、こういう誌面でも。
 なんつーんだ、「居場所」を作ってくれているというか。

 いちばん外側の外側にいる、遠い遠いところでやきもきしている1ファンでしかない身としては、ジェンヌさんたちのことなんてほんとのとこわかんない。
 ナニが起こっているかなんてわかんない。

 だから、わたしにわかるところで、わかるカタチで、こうやって「ウェルカム!」「まっつが来てくれてうれしい」と言ってもらえると、すごく安心する。うれしくなる。
 素直に、ありがたいと思う。
 そうやってファンを安心させてくれるキムくんの心遣いに感謝する。

 ああそして、まっつがたのしそうなのが、ただもおうれしい。
 鼎談のまっつの最後の台詞は「一番になろう!(笑)」ですよ、ナニそのテンション。
 『タカラヅカスペシャル2010』でイイ笑顔で踊っていた姿とか思い出してね。
 彼は前へ進んでいるんだなと思う。

 ……んで、巻末の「はみだしSHOT」のなさけないカオがまた……(笑)。
 『タカラヅカスペシャル2010』、1部は公演パロディと公平氏追悼特集、第2部が海外公演ネタ。

 組カラー無視のカラフル衣装で組ごとに登場、3人きり参加の月組も寂しいが、娘役トップのいない雪組も十分寂しかった。

 花組と宙組は、登場・顔見せのあと、男1・2・3が相手役の女の子とそれぞれデュエットダンスを踊るのだわ。それまで広がって真正面向いて「オープニング!」ってやっていたスターたちが、曲調の変化と共にさっとカップルになって踊り出すのがいかにもタカラヅカ!で素敵だった。
 でも娘トップのいない雪組は、みんなで前向いたままゆらゆら揺れるだけ。……しょぼん。

 にしても、オープニングの歌はすごかった。
 書き下ろしなんだろう、「宝塚歌劇団海外公演の歴史の歌」……誰得……。
 音楽性云々以前に、こんなもんを作って平気で歌わせるセンスに脱帽。いつぞやの『TCAスペシャル』だか他のイベントだかでも、「頼む封印してくれ、2度と聴きたくない」なオリジナルソング作ってオープニングで歌わせてたよね……。

 開演ベルの代わりに汽笛を鳴らしたりして、海外公演めぐりやっちゃいますよという気合い十分なんだが、なにしろ構成が悪い。つか、真面目に構成考えてないんぢゃ……てくらい、「ショー」としてはひどい出来。
 構成のやっつけ具合を誤魔化すために、各場面を狂言回しでつなぐとかしようよ……そしてなんつっても、トドに解説者役をさせるな。
 あの人はトークを牽引したり場を盛り上げたりはできないのよーっ! 末っ子ポジでぐたぐたにするのは得意だけどーっ!(笑)

 ショーの解説部分、海外公演がどうとか校長先生の意志とか偉業とか、今回のメニューに絡めて「ちょっとイイ話」をするとか、そーいった役割を担っていたのがトド様。
 トドにミサノエール的話術を期待するなんて、演出家は何十年トドとつきあってんだ……。

 海外公演と亡き公平氏と今回のイベント趣旨とその内容と、うまく絡めて盛り上げることは可能だったと思う。ナレーションがしっかりしていれば。今やってるこの場面がどーゆー意味を持つか、観客に伝わるならば。

 海外公演ってさ、たしかに「宝塚歌劇団」的には大事業で、亡き公平氏が力を入れていたのかもしれないが、1観客からすると「ナマで観た人がものすごーく少ない、よく知らない公演」のことなんだよな。

 「今年1年を振り返る」ことをテーマのひとつにしているような「よく知ってるよね?」を前提にしたイベントだ。パロディを楽しむには元ネタを知ってなきゃいけないように、観客側の予備知識をアテにしたずさんな作りのショーなんだ。
 それを「偉業だけど、ほとんどの人が観ていない」海外公演を元ネタにするんだもんなー。ズレてるっちゅーかさー。
 「観ていない」人を相手にするなら、ソレ相応の工夫が必要なんだが、そんな労力を掛ける劇団ぢゃない。アリモノの曲を出演者に順番に歌わせるだけが「構成」、単調な画面と動きが「演出」だもんよ。

 そしてオリジナルで特別に!演出家たちのしたことといえば、「おーばーしー おーばーしー タカラヅカ~~♪」と歌わせることぐらい。
 いやはや、裏切らない劇団だ。
 

 オープニングのあとはトド+トップ3人のMCだったんだが、どーしよーもないっすねほんと(笑)。
 ここに必要なのは「勇気を持って混ぜっ返す役」かな。
 「今年1年を振り返って」というありがちテーマでひとりずつ順番に喋る、言葉の間の空白多すぎ。お行儀良く順番待って、誰かが喋っている間はマイク持って棒立ち。
 やはりこーゆーときに、話に割って入って混ぜっ返して会話ぽんぽんキャッチボールにしちゃう人が欲しい。順番待ちより場が活性化する。
 初回より2回目の方がゆーひさんがその役を買って出ていた気がするので、あと2回ではさらに進化してくれていることを望む。

 んで、月組コーナー、専科コーナーはパロディなしの歌だけ。
 人数少ないからなー。

 ひとり専科のトド様はともかくとして、月組はなんかやって欲しかった。歌をちゃんと聴かせてくれて(そのかの歌も良かったよ!)、それはうれしかったけど……やっぱ寂しい。
 去年の花組も3人だけ参加だったけど、パロディにも参加してたよ? 星組に、混ざってたけど。
 一昨年の雪組はキムとテルのふたりだけ参加だっけ? でもパロディ1場面ふつーにやってた。
 月組かてやってもええやん……ショーヴラン@まさおと殿下@そのかのどつき漫才とか……。加えてロベスピエール@宇月くんとか……。そのままジプシーな3人の会話になだれ込むとか……。

 トド様@『オネーギン』は大好き作品なので、再現ソングうれしい。後ろを横切るだけのタチヤーナ@みみちゃんも情感たっぷりでイイ。

 組ごとに「1年を振り返る」コーナーはそうやってすでにはじまっているんだけれど、何故かここで一端解説が入る。
 パヤパヤ♪の音楽に乗って双子ちゃん登場。
 これから公演パロやるよ!とナレーション。

 たしかにそっくり、でも並べてみるとたしかにチガウ、その違いに納得しつつ。
 この双子ちゃんコーナーで思ったいちばんの感想は。

 歌わないんだ。……ってこと(笑)。

 や、事前にプログラム見て双子ちゃんだけの場面があると知ったときは、たとえ場面名が「MC」であろうとなんかしらパフォーマンスをする、それはイコール歌唱だと思ったのですよ双子アイドルといえば!!
 そして流れる「恋のフーガ」!!

 歌うと思ってたんだもん!
 歌わず踊らず、かわいい衣装でくるくるゆらゆら、順番に台本通りの台詞を言う、それだけで退場、とは思わなかった!(笑)

 とゆーびっくり演出ののち、パロディ場面へ。
 トップバッターは花組「EXCITER!!・虞美人」

 続くっ。
 『タカラヅカスペシャル2010』、だらだらと感想語りの続き。

 双子ちゃんの解説のあとは、パロディ場面へ。
 トップバッターは花組「EXCITER!!・虞美人」

 プログラムで役名はわかっていた。
 項羽@まとぶん、赤いけしの花S@蘭ちゃん、劉邦@壮くん、韓信@みわっち、張良@みつる。……みつるが張良なんだ、彼自身の役・衛布ぢゃいかんかったんやろーか、と思っていたら。

 突然はじまったのは、クライマックスの講和場面。
 漢の赤い戦闘服に身を包んだ劉邦と、同じく赤い……エキサイター衣装のみつる。首から「張良」の札付き……ちょ……っ!!
 下手からはやはりエキサイター衣装のみわっち……首からは「韓信」の札……。

 超シリアスだった場面。
 義兄弟の契りを交わした、互いを信じて兵を引いた、その友を後ろから騙し討ちにしろというのか。劉邦@えりたん、渾身の嘆きのソロ場面。

 そこをそのまま、札付き芝居。
 「偽虞美人を使って項羽をおびき出し、チェンジボックスへ入れる」という、途方もない策略……っ!!(白目)

 えりたんの慟哭ソロの合間合間に、冷淡なみつるとみわっちの台詞が入るわけなんだが。
 えりたんの芝居つーか歌声自体は元ネタ通りなんだが、合間に入る策略解説がアホアホな分、シリアスさとのギャップがすごい。
 劉邦様がドラマティックに慟哭すればするほど、場内爆笑になるという。

 すごいのはこの3人の芝居の個性。
 
 壮くんはまあ「生物名えりたん」だから置くとして、韓信@みわっちのなりきりぶり!! 本気で二枚目芝居してる、この期に及んで! つか「チェンジボックスへ入れるのです!」とか喋ってるのに、カオは超二枚目!
 そんでもって冷酷軍師の張良@みつるときたら。やりすぎですってば!(笑) すげーわっかりやすく「悪役」顔してるの。顔の筋肉使いすぎだってばみつるさん。いいなあ(笑)。
 三者三様。面白いわこの人たち。

 あれほど深刻に傷つき悩み、嘆いていた劉邦、最後の最後に。

「♪やーろーお~~!」

 ……やるんかい(笑)。

 そして登場する、項羽様@まとぶん。やっぱきれいだまとぶん、項羽様の甲冑衣装似合いすぎ。
 彼を誘惑するエキサイター衣装の娘たち……つか、蘭ちゃんは首から「ニセ虞美人」の札付き……ちょっと……!(笑)
 蘭ちゃんが歌う「赤いけしの花」。『虞美人』の主題歌だったこの歌、実は虞美人@彩音ちゃんは歌ってないんだよね。虞美人が歌う「赤いけしの花」ってなんかしみじみするわ……。

 蘭ちゃんかわいい、いちかあまちゃきかわいい。花娘の花っぷりに惚れ惚れ。
 ニセモノ相手に笑顔でとてとてついて行く項羽様がかわいい。女の子にふらふらなびいてる風情マジかわいい。ほんとナニあの笑顔。
 
 羽根扇ひらひら、まとぶんの「ハックショイ!」はお約束。

 そうこうしているうちに、みわさんとみつる(札無し)で運んでくるチェンジボックス……壊されずにまだ置いてあったんだ……そのうえ、まさかのドリームガールズ登場!
 スリット入りロングドレスではなく、『Apasionado!!』のお花ちゃんたち。「♪人生はフ~ク~ザ~ツ」だそうですよ。

 ヲカマというとこの衣装デフォ?!

 めおくん、まぁくん、だいもん、まゆくん。
 まゆくんは違和感なく女の子、だいもんは……なんか困る感じ、この間女の子役やってたのに、なんでこう女装すると困る感じなんだ?? まぁくんの方が「男役です!」な美女っぷり。

 めおちゃんはスタイルといい顔立ちといい、文句なしに美人なんだが……あのコワさはナニ?!
 なんか取って喰われそうなんですけどっ?!

 めおくんのその個性溢れる女装っぷりに、時の流れを思い、胸がアツくなる。
 その昔、同じように女装していたときの彼はとても美しく……美しいだけで空気だった。「まぁくん細すぎ、めぐむは怖すぎ……あとひとりいたけどアレ誰?」な長身美女トリオ。
 わたしの周囲限定かもしれないが、いつもひとりだけ話題に上らず「あとひとりいたよね?」だった。3人組のセンターだったのに。あのころめおくんは今の個性開花前だった。

 男役たるもの、女装してヲカマになってなんぼだよね。こわくてなんぼだよね。

 んで無事にイケメンからヘタレへ逆チェンジ終了、項羽様はMr.YUに。
 衣装はそのまま、パンダ持ってメガネ掛けてくるくる前髪付けて。
 まとぶんの声芸炸裂。

 項羽様姿でMr.YU。

 ひとりでボケてひとりでつっこんで。
 ドリフ的すちゃらかさで、全員で『EXCITER!!』オープニングテーマ熱唱へ。

 あーわたし、いったい何回この曲聴いてんだろう……(笑)。初演も通った、再演も通った、彩音ちゃんMSもサヨナラショーも複数回観た、そして今またここで聴いて……。

 最初の『虞美人』再現パロ場面ではおいしかったみわさんとみつるだが、こーなるとおいしくない。
 だって彼らはエキサイター衣装で『EXCITER!!』を歌い踊っているだけ。
 しかしめおくん以下はお花ちゃん姿だ、迫力ヲカマ衣装で「バチッバチッ」「ガチッガチッ」だ。
 まとぶんと壮くんもそれぞれ大仰な甲冑姿だ。
 同じ歌、同じ振り付けでもカオスっぷりがチガウ。

 や、それでもみわさんのウインクは新幹線ぐらいの時速で飛んできましたが(笑)。

 えりたんがきらきらしている姿にきゅんとなる。あああ壮くん壮くん壮くん!!

 『虞美人』もこれくらいすかっとするフィナーレナンバーがあれば良かったのにな。
 ラストはキメ台詞と共に項羽様二刀流。
 剣抜きましたよこの人(笑)。

 かっこいいんだかおかしいんだかの興奮冷めやらず、実際ラブいちろー指揮のノリノリの後奏が響く中、暗転した舞台にごそごそ動く影。
 センターに誰かスタンバッた様子。

 ライトが点くとそこに、キムがいた。

 
 続く。
 来てしまった、というか。
2010/12/23

花組 退団者のお知らせ

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

(花組) 
眉月 凰
真飛 聖  ―すでに発表済み―
真野 すがた
祐澄 しゅん
天宮 菜生
天咲 千華
鳳龍 アヤ
朝陽 みらい

     2011年4月24日(花組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団

 まとぶんの花組が、ひとつの時代が、ほんとに終わるのだなと実感しています。

 めおくんはまとぶんが花組ではじめて主演した『MIND TRAVELLER』から花組子になったんだよ。
 はるちゃんだってまとぶんトップ大劇場お披露目公演で娘役デビューした子だよ。
 みらいくんはまとぶんがトップになってからの組子だし、鳳龍くんもジェンヌ生活のほとんどがまとぶん時代だよね……。つか鳳龍くん辞めたら誰が新公でタソの役をやるんだ。

 いや、彼らのジェンヌ人生をまとぶんと勝手に絡めるなっちゅーもんですが、どうにも感傷的になって、思い出が直結してしまって。

 雪組時代から見ていた王子、わたしのフェイバリット公演であるオサコン『I got music』のしゅん様……。
 あまちゃきはなんつってもこれからじゃないか。

 トップスター退団公演は退団者が多いものだし、タカラヅカはみないつか卒業していくモノだし、わかってる、仕方ないと思いつつも、寂しいです。
 通い続けた花組、感情移入して一喜一憂して眺めた彼ら。
 共有する時間の多さに従って、どんどん好きになっていった、魅力に気付いていった彼ら。

 卒業してしまうのか……。

 あああ、めおくんとらんとむが並んでキザってるところが見たかったんだよおおっ。
 アハン顔してるとこが見たかったんだよおおっ。

 
 壮くん、みわっちが残り、これからも花組を支えてくれることが救いです。

 
 でもって、まとぶさんのDS出演者発表。
2010/12/23

真飛 聖 ディナーショー(追)

※その他の出演者が決定いたしました。
<タイトル>『For YOU』
<構成・演出>藤井大介
<出演者>(花組)真飛 聖
            真野 すがた、朝夏 まなと、望海 風斗、瀬戸 かずや


 ちょ……っ、なんなのこの野郎祭り!
 男役ばかりをバックに揃えるのはめずらしいことでもないが、フェアリータイプ皆無の「男」だけってのは相当レアぢゃないか?

 行きたいけど金欠過ぎてな……。

 王子のイゾラベッラも発表。そうか、ちゃんと晴れの場があるんだね。

 
 花組情報続きだ、『愛のプレリュード』の配役と一部の新公配役決定。

 オリジナル作品なので、配役を見てもさっぱりわからない……ため、注目は新人公演。

 がりんくんとべーちゃん、新公主役おめでとー。
 ひとりっこ政策反対派なので、いろんな子が真ん中経験してくれるのはうれしいです。まゆくんも2番手がんばれー。

 でもっていまっち、はじめて路線の役ついた??
 いまっちの二枚目が見たいですよ。てゆーか新公主演が見たいですよ。

 
 わたし、先日「モバタカ」メールの着信音変えてたんだよね。他のメールと音で区別した方がいいなと思って、なーんも考えず『TUXEDO JAZZ』に。
 そんなことすっかり忘れてたから、今日突然『TUXEDO JAZZ』が鳴り出して、びっくりした(笑)。

 花組担当になってから、もっとも狂乱して通い倒した作品、『TUXEDO JAZZ』。
 当たり前に20公演とか観てたんだねえええ。さっき昔の自分の日記読み返して、びびったわ。
 そしてごめんよまとぶんごめん、ひどいこといっぱい書いてるねわたし。オサ様を神と崇める傍ら、まとぶさんへの記述のキツいこと。つってもまとぶんを嫌っていたわけではなく、足りない(と、わたしが一方的に思い込んでいた)部分をもどかしく思っていたんだなぁ。
 そんなこんなところから、こんだけまとぶんスキーになってるんだからもお。恥ずかしいなあ。

 
 花組は集合して、次の公演に向けて一丸となっているんだな。
 次にまとぶんと花っ子たちに会えるのは、卒業公演初日か……。

 さみしいな。
 『タカラヅカスペシャル2010』だらだら感想続き。

 花組パロディコーナーが終わり、暗転した舞台にごそごそ動く影。
 センターに誰かスタンバッた様子。

 ライトが点くとそこに、キムがいた。
 椅子と手錠と。

 リオン@キムの、手錠プレイ。

 はじまるのはリオン@『ロジェ』のひとり芝居。ロジェに置いて行かれるところを、ひとりでやる。
 うん、ロジェ@水しぇんはいってしまったの。もうここにはいないのよ。それを思い知らされる演出。いたはずの人の不在を、ひとり芝居で見せつけられるとはねー。花組の「ニセ虞美人」よりもずどんとクる気がする。

 それはともあれ、キムの声、芝居を好きだなと思う。ひとり芝居ゆえに、しみじみと。
 すなおにすとんと響くというか。
 心地よい声と、芝居だ。

 ロジェは行ってしまった。
 残されたリオンが歌うのは、例の銀橋ソング。『ロジェ』にてTPO無視っちゅーか作中で浮きまくっていた明るい前向きソング。『ソルフェリーノの夜明け』におけるゆみこの銀橋ソングばりに空気無視の取って付けた歌。
 そのどーしよーもない歌が、椅子を引きずりながら歌う、だけでこんなに笑えるよーになるのか。
 キムくんうまいなあ。同じ歌なのに、途方に暮れたように歌う、揺るがない歌唱力。

 そこに現れるあゆみみ。このふたりが母娘設定って……(笑)。
 ママの方@あゆっちが言う、「ふたり写ってる、片方は主人」という写真。ひとりしか写ってないよーに見えたんだが、見間違いだろうか。
 ふつーにバストアップの人物がひとり……劇団販売のロジェのスチール写真じゃないのかなアレ。や、顔まではわかんなかったけど。
 手錠プレイ中のリオンに臆しもせず、淡々と情報を伝えるあゆみみがクールでシュール。
 そして至極真面目に、ロジェの行き先としてあがるのが、「ソルフェリーノ」。

 その地名が出た途端、流れるのはあの音楽だ。
 一度聴いたら最後耳にこびりついて離れない、恐怖の洗脳ソング。世界のワイルドホーンより浸透力強し、植爺おそるべし!とゆー、あの『ソルフェリーノの夜明け』の主題歌!

 ぞろぞろ現れるのはソルフェリーノの看護婦たち。ロングスカートにエプロン、血糊付き。横一列にずらりと並び、コーラス。

 えー、どの看護婦がこわかったかキモかったかは個人の感覚なので異論はいろいろあるでしょうが、ヲヅキさんがインパクト大なのは間違いないんじゃないでしょうか?
 そのヲヅキさんが隣にいてくれたおかげでかなり緩和されていたとはいえ、看護婦まっつのキモさも大概だと思いました。(笑顔)

 横一列コーラスする血まみれナースたち。おもむろに一歩前へ出て、まっつソロ。無駄にイイ声。続けてひろみ、ヲヅキ、コマ、ちぎと順番に一歩前へ出て歌う。どーゆー順番かとおもったがすぐに理解した。学年順か。
 2週間後の大劇場で、女役として舞台に立つせしるさんはきれーな看護婦さんでした……そして、同じく2週間後の大劇場で、女役として舞台に立つコマさんは……ものすげーどすこい男声で、ソロをキメてました。コ、コマさん??

 ソルフェリーノまで椅子をつれてやって来たらしいリオンは、看護婦たちに手錠をはずして欲しいと訴える。
 楚々としたナースたちは「まあ大変」「どうしましょう」と慎ましく困惑する。
 年長のナース、まっつに促され、ヲヅキが代表して手錠をはずしに行く。

 初日初回は手こずってました。
「ああんっ」とか「あんっ」とか、気持ち悪い女の子らしいカワイイ声をあげてがんばるヲヅキ嬢。
 最後に「ふんっ」と男役全開に力尽くではずしてましたが。

 初日夜公演では「ああんっ」プレイはナシ。はずしに行った→「ふんっ」はずれた。
 その一瞬ぶりに、どんだけ力自慢設定……と思ったのと同時に、あの喘ぎ声はキモチワルイからNGになったのか?と思いました……ヲヅキかわいいよヲヅキ。

 そして、目的のロジェはここにいないと女装ナース軍団から聞き……マイクを持って現れた本物の女子(笑)から、リオンが狂ったよーに激しくマイクを奪い取り(何故?!)、突然『ロック・オン!』主題歌を歌い踊ることに(何故?!)。

 大股開きで『ロック・オン!』を歌い踊る血まみれナースたち。
 シュールだ……。

 ここのお稽古場映像を見たかったんだ。
 通常初日より前に放送されるスカステニュースが公演終了後になったのは、パロディのネタバレを考慮したためかと期待したよママン……。
 先に女装お稽古場を見てしまったらインパクト薄れるもんな。だから公演後のお楽しみかと思ったのに……。稽古場映像ではパロ部分全カットだった……スカステ、使えねえええ。

 素顔で娘役のスカート借りて踊り狂うまっつ他を見たかったよ……。

 まっつ中心の視界しか持たないモノで、このシュールな場面もまつださんしかろくに語れないんだが、基本過度なアピールをしないまつださんが、すげー勢いでアピっていたのが印象的です……ちゃんとウインクしてたよ……ナース姿なのに。

 そしてさんざん歌い踊ったあと。
 看護婦たちのクチから「マントヴァ」という地名が出たから大変。

「マントヴァというとロミオ……」ってことで、音楽は『ロミオとジュリエット』に。
 まずキムがその気になり、ちぎ、まっつとスカートたくし上げてスタンバイ。
 みんな揃ってさあっ!と歌い出したときに音楽ストップ。
「この続きは『ロミオとジュリエット』で!!」

 予告に落ち着いたところで終了。
 このコント(笑)のタイトルは『ロジェの夜明け』

 ナニ気にこの雪組パロディ、演出クオリティが高いと思うの。
 男役の女装で笑いを取っただけに見えるけど、違うのよ、そうじゃないの。

 このパロディ作品の真のパロディ部分は、植爺芝居をきちんとパロっていることにあると思うの。

 主人公だけが個別に動き、それ以外は大勢一度に登場。横一列に並び、ひとりずつ順番にひとことずつ歌い、ひとことずつ喋る……!

 すげえよこの演出!! これこそ『ソルフェリーノの夜明け』、これこそ植爺芝居……っ!
 看護婦たちを無機質にフィンガーアクション付きで歌い踊らせることによって、さらに植爺芝居を揶揄してましたねっ(笑)。
 なんだよ中村A、愉快な演出もできるんじゃん。

 ついでに言うと、この作品名は『ロジェの夜明け』。リオンがロジェを捜して彷徨う話だから「ロジェ」と付いて当然だし、んじゃ「夜明け」はナニか、単に『ソルフェリーノの夜明け』だからってだけじゃなくて。
 最後の『ロミジュリ』の曲「世界の王」。歌おうとしてストップが掛かる、その歌い出しが「♪朝」。

 ほんとーに、「ロジェ」を捜して「朝」で終わった。『ロジェの夜明け』、タイトルに偽りナシ!!
 クリスマスの土曜日だというのに、わたしは梅田でnanaタンと女ふたりデートでした。
 クリスマスだということをすっかり忘れて誘ったわたしもわたしだが、ふたつ返事でOKしたnanaタンもどうかと思います……(笑)。

 いやあ、梅田はすごい人で、カップルだらけでありましたよ……。

「この間、某カフェにすごーく好みの顔の店員さんがいてさー。跪いてオーダー取ってくれたりして、たのしくガン見しちゃったよー」

「わたしは単に好みだわーと思って眺めてただけだったんだけど、一緒にいた木ノ実さんが『今の店員さん、まっつに似てる』って言い出して。言われてみれば似てるかなって。わたしが好みの顔だって思った、つまりソレはまっつに似てるってことなんだわー」
 とわたしは自分ひとりで語ってひとりで納得していたんだが。

 黙って聞いていたnanaタンが。

「緑野さん、そのまっつに似てる人って、男? 女? どっち?」

 まさかそこでそーゆー返しが来ると思わなかった。

「女の子に決まってるでしょー? まっつは女の子だもん」

 迷いなく語るわたしに、nanaタンはしみじみと、言い聞かすように説明してくれました。

「あのね、ふつう、『好みの顔』って言うときはね、男の人に使うものよ。女の子相手には、言わない」

 ええっ?! わたしふつーに使うよ? 言うよ? 男女平等(笑)に。

「それ、変。ふつーの人は言わない」

 そ、そうなのか? 好みの色とか好みの服とか、それと同じ感覚で好みの顔もあるんだが。別に恋愛対象(笑)でなくても、好きな顔ってあるんだがなあ。

 とまあ、そんなとほほなクリスマス。
 『MISS 2011年2月号』発売日っす。

 表紙にもちっこく載ってます「宝塚・トップスター 音月桂さん率いる雪組 早霧せいなさん、未涼亜希さん、緒月遠麻さん、彩那音さん」と。

 まさかだよねええ。
 まっつが、載ってるなんて。

 花組特集のときに載ったから、もう載らないと思ってた。
 なんてありがたいんだ。ありがとうありがとう。

 わたしはもちろんまっつ目当てで購入したわけですが、雪組ページの最初の見開き、5人が勢揃いしている写真を見ていちばん感動したことは。

 ヲヅキが、美しい。

 どーしたんだヲヅキ!! すげー美人だヲヅキ!
 『オネーギン』のときも彼の美しさに瞠目したけれど、それにしたって迫力ある美人ぢゃないですか。

 真ん中のキムくんが少年っぽいので、大人っぽいヲヅキさんがさらにイイ味になってる。
 また遠近法だかなんだかわかんないけど、ヲヅキさんがいちばん小顔になってるし。

 んでもってみんな、目ぇ見開きすぎで、こわいです(笑)。

 まっつ、ヲヅキ、ひろみの3人が見開いてるから、過半数が見開いていることになり、なんか「みんな」って思っちゃった。

 キムくんのひとり写りアップの方の表情が好きだ。
 あのクチビルがたまらんなぁ……。しみじみ。

 まつださんはといえば、まつださんで。
 いつもの顔、いつもの表情なんだけど、前回よりは無理のない感じかなあ……って、すでに前回の記事を紛失しているんですが。探したけど、どこへやったやら。雑誌から切り取って、どこへやったんだー!
 微妙に大きい誌面だから、「まっつファイル」に入らなくて、多分どこかへ大切にしまい込んだんだと思う……あああわたしの整理能力って。

 今回のまっつの、口角がわずかに上がっていること、目の下のシワが写っていること、に、不思議なときめきをおぼえる……(笑)。

 
 んで、クリスマスデートから帰宅して猫にエサやったあとナニも考えずにテレビを点けたら。

 まっつが、映っていた。

 スカステ恒例のクリスマス特番、『スカイ・ステージ☆夢のクリスマスナイト2010』

 まっつ出るなんて知らなかった!! スカステの番組欄には名前出てないじゃん?!
 コレクション体質のヲタクゆえ録画は完璧ですが、びっくりした。

 あの、やらされてる感漂うサンタ帽姿が、たまりません!(笑)
 なんであんなに似合わないの、かわいい帽子が。

 そしてこれまたイメージを損ねない、クール&ドライな子ども時代……(笑)。

 なにより、壮くんとの両思いっぷりに、ウケました。

 別々の場所でそれぞれ話題にしているってどうなん。どんだけ大切な思い出なの、ふたりだけのプレゼント交換は(笑)。
 去年のクリスマス、『相棒』チームはみんなでプレゼント交換、抽選で当たった相手のために、内緒でプレゼントを探し、渡す。まっつの相手は偶然壮くんだった。そして壮くんの相手も偶然まっつだった。あんなにたくさんいた『相棒』チームの中、偶然ふたりだけでプレゼント交換することになっていた、という。
 んでもってまっつが「壮さんのために」選んだプレゼントが、うまい棒たくさんって……それで壮さん大喜びって……小学生男子か、えりたん(笑)。そこを突くまっつもどうなん……(笑)。
 えりまつ、えりまつ。いやはや、おいしい話をありがとう。

 同じテーマで組ごとに話していて、組替え経験者があちこちにいるから、なんか「検証」できたことも興味深い。

 星組にてテルとねねちゃんが「プレゼント交換がないので驚いた」
 月組にてまりもが「プレゼント交換があったので驚いた」
 雪組ではみんなふつーに「プレゼント交換は毎年ある」

 星組だけなのか、プレゼント交換してないのは(笑)。
 そこをつっこまれて「どきっ」としているれおんくんがかわいい……。

 あと、小池せんせがどんだけクリスマスのプレゼント交換に本気かが、複数証言から証明されたり。

 
 クリスマス特番では、まっつ黒髪。つい先日の『タカラヅカスペシャル2010』でも真っ黒髪。
 それらより以前に撮影済みだったはずの「MISS」では黒よりとはいえ、いちおー茶髪。

 ひょっとしてまっつ、「MISS」撮影のためだけに茶髪にしてたのか……?

 
 いやあ、今年は良いクリスマスでした、まっつまっつ。
 『タカラヅカスペシャル2010』だらだら感想続き。

 各組パロディコーナー、ラストは宙組「誰がためにTRAFALGAR in 銀ちゃん」
 タイトルの作品がごっちゃになっている上、こっそり『“R”ising!!』と『ファンキー・サンシャイン』も混ざっているという、元ネタ作品数は各組見回しても最多。

 パロディとしていちばん込み入った作りになっているけど、成功しているかどうかはわからない。
 もともとパロディってのは元ネタ知らないと楽しめないモノだけど、それにしても宙組はその元ネタの敷居が高かった。他の組が元ネタを知らなくてもある程度笑えるゆるい作りなのに対し、宙組だけ作り込みすぎていて意味がわからない。これって構成失敗してないか……?
 たとえばみっちゃんがアンドレスの姿でハミルトン卿になりきって話すのとか、元ネタ知らないとおもしろくもなんともない。そっからヤスになるのは落差があるので、元ネタ知らなくても楽しいと思うけど。
 てゆーか宙パロって、みっちゃんに頼りすぎ。
 他の人たちはみんなそれぞれ「自分の役」をやっているだけで、みっちゃんひとりが「誰がためにTRAFALGAR in 銀ちゃん」じゃん?
 凝っているわりに、残念な印象だ、宙パロ……。

 それでもプリミティボ@まさこの「くだらねー!!」に吹き出し、満面の笑みで踊るナポレオン様にときめいた(笑)。
 らんとむの笑顔って特徴的だねええ……ナポ様の扮装だからこそ痛感した。ぽわわん。

 でもって最初に登場したグルーピーの女たち@88期トリオ+かちゃ。
 みんなでかいカラダで女装してきゃーきゃーゆーてるわけなんですが。

 みーちゃんが、いちばんかわいかった。
 
 いや、異論は認めます。認めますが、わたしにはそう見えた。正直意外だった。かちゃは違和感ないかわいこちゃんだろーし大ちゃんはもともと美形だしちーちゃんは端正だし。みーちゃんは好きな顔ではあるが個性的なカオだなと思っていたので、女装でみーちゃんが勝利するとはまったく思ってなかった。なんだよ女だときれーなんじゃん、てゆーかソレこそが「好きなカオ」ってこと? 好みだからきれーに見える? いやその好みだけでゆーならちーちゃんの顔がいちばん好みですストライクです、あのテの顔が好き。だけど今回みーちゃんがかわいく見えたのはきっと表情も大きいと思うの、あの笑い方がすごくいいのかわいいの、お茶会のみーちゃんがかわいかったあの表情とか重なってさらにきゅんとなるってゆーか、おおっとお茶会と舞台を混同しちゃいかんやろ自分、でも生徒さんへの好意は舞台姿にもよりフィルターかかるよねってゆーか、かわいいなあ、みーちゃん。
 
 素敵な蘭寿さんにきゃーきゃー言う、素直な女子の笑顔がかわいかったんだと思うの、みーちゃん。
 男役としての顔も良いけど、こーゆー顔もギャップでときめきますなああ。

 
 パロコーナーが終わっても、「終わり」という合図はない。「はじまり」は双子ちゃんが解説していたのに。
 だからなんか唐突感あふれてるんだけど、こっから突然公平氏の追悼コーナー。
 お笑い場面のあと、なんの説明もなく追悼ですよ?? 演出家出てこい!って感じですわ(笑顔)

 脈絡なくセンターにキムくん登場。
 なつかしの『ON THE 5th』
 ひとり踊るキムに、ちぎくんが加わり、次にまっつが加わる……この演出に、「まっつ3番手!」な感じがすごくして、体温上がった(笑)。
 そのあとみんな登場、雪組は総踊り。

 8年前だから、新公学年の子たちは誰も当時の舞台を知らないのか……。
 時の流れって。

 賛否両論だったなあ、『ON THE 5th』。911を扱うのはねええ。

 そしてゆーひくん登場で『夢は世界を翔けめぐる』。
 こちらはらんとむ、みっちゃんと3人だけ。

 ああ、忘れられない自衛隊ポスター……。>『夢は世界を翔けめぐる』

 まとぶさんで『レビュー誕生』……ってきゃああなつかしーなつかしー。オサ様ー!!(落ち着け)
 まとぶんは蘭ちゃんとしっとり、そして世界に誇る花娘と共にステージ。

 んで組パロのインパクトでもうすっかり忘れていた、そっかトド様出てたよね、曲調の時代劇っぷり、トド様本人の異世界っぷりが素晴らしい、『コインブラ物語』。
 イネス役誰だろと思ったらののすみだった。ののすみ……かつらがんばれ……(笑)。

 トド様が異次元にぶった切った世界。
 それまでのゆるい時代というか空気感から、「ザ・タカラヅカ!」なぴりっと張りつめたモノに変わる。
 そーして男役の黒燕尾総踊りへ。

 うわー、キター!!
 多少構成や演出がアレであっても、こーゆー全組モノのイベントでコレをやられると、たまりませんなあ。
 伝家の宝刀を抜いたってゆーか。

 まっつをガン見しつつ、いやまっつ見ている場合じゃない、このゼイタクな画面を堪能せねばと全体見回し点呼をし、それでもやっぱりまっつに落ち着き。
 ちなみに、2回目に観たととき、キメのまっつ目線が直撃して「はうっ」となりました。(もちろんただのカンチガイ)

 黒燕尾の彼らが背を向けて去っていく、その背中に幕が下りて、1部終了。
「それで、観る前の注意とかある?」

 と、これから初観劇のチェリさんが、すでに初回を観劇済みのわたしや木ノ実さんに聞いてきた。

「2幕冒頭のトド様の雄叫び?」

 チェリさんは「見どころ」という意味で聞いたのかもしれない。でもわたしは思いっきり注意というか警告というか、「熊出没注意」とかそのノリでの注意事項を述べた。

 2幕最初のトド様の……アレはナニ、スキャット? 歌詞があるのか? よくわかんねーけど、すげーボリュームで、咆吼してらっしゃいました。
 音響さん、ボリューム間違えたんじゃあ? 事故なんじゃあ? てくらいの、ものすごさでした。鼓膜弱い人や敏感すぎる耳の人にはきついんじゃないかとか、余計な心配。
 ……それくらい、すごかった。
 熊出没注意ならぬ、「トド様雄叫び注意」。

 『タカラヅカスペシャル2010』だらだら感想、2部は記憶が薄いので、さくっと。

 幕開きからトド様。
 謎の咆吼スキャット。元ネタがあるのかどうかわからない。いや2部は海外公演ネタだから、元ネタはあるんだろう。

 初回を観たときに音響さんのミスを疑ったが、2回目も同じ爆裂音量だったのでミスではなく、デフォルトでこのヘルツ数だったらしい。

 きんぴか衣装で吠えるトド様を乗せて、中央セリがずんずん上がる。
 記憶が確かならば、このイベントでセリが活躍したのはこのただ一度のみ。
 トド様乗せて一端上がって、すぐに下がった。それだけ。……演出家出てこい。

 こっからはメドレーなのでもお、なにがなんだか、記憶が薄い(笑)。

 でもみんな基本「グループ分け」されてるっしょ? 似たポジションの人で固まって出てくるから。
 トップ3人+トド様、2番手らんとむ・壮、単独2番手経験ナシの2番手まさお・ちぎ、3番手みわっち・みっちゃん……てなふーにナンバリングされててさ。
 まさお・ちぎ・みわっち・みっちゃんという4人のあとに、ともちん・まっつ・まさこ・そのかがぞろっと出た日にゃあ、「脇グループまとめときました」的なわっかりやすい絵ヅラにぎゃふんでした(笑)。

 89期男が勢揃いで登場した瞬間、カイくんひとりがばちこーんとウインクとばしてて、びびった(笑)。
 どっかで壮くんがすごくにこっとしていて、誰かに笑いかけた・アイコンタクトしたとわかり、相手誰だろとあわてて確認したら、キムだった。……壮キム……そうだよね、長年同じ組にいたよね、Wキャスト主演だってしたよね。ほろほろ。
 客席降りで、まっつが率先して手拍子煽ってて腰を抜かす。ままままつださん、あーたそんなキャラでしたっけ?? 雪組行ってから、中の人入れ替わってないか??
 らんとむさんの韓国語ソングが韓国語に聞こえない……ふつーに日本語に聞こえる。意味はわかんないけど、なんか日本語を歌っている、と。らんとむの歌唱力の神髄を見た。

 なにはともあれ、全組モノのイベントの華である、「みんな勢揃い」場面はハクハクする。
 途中何回かあった、男役勢揃いでガンガン行くぜ!系の。トド様がなんかロック系の雄叫びあげててびびったな(笑)。キムくんは似合うが、トド様はあーゆーイメージなくて。
 1幕ラストと並んで、2幕中盤のキャリオカが圧巻。

 その後のクリスマス抽選会は、あれって、必要なの?

 ものすごーく盛り下がるんですが……。
 時間稼ぎっていうか、45分のショー作るのめんどくせー、抽選会で10分消費、35分だけ考えれば済むわラッキー☆という結果に思えるのですが。
 トップ3人+トド様のぐだぐだな会話は楽しめるけれど、それよりはこの10分間、ふつーに「ショー」をやってくれた方がうれしい。

 でもってこの抽選会の景品の、お金かかってなさ。
 基本が生徒のサインで、生徒の労力頼み。お金がかかってるものは公演ペアチケット1組とトド様CD1枚とキャトレで売ってるポーチ2個。ペアチケットは席種を言わないし(笑)、自社販売グッズなんて原価いくらよ?状態だし。
 や、ふつーに小銭で買えるCDだのポーチだのより、ジェンヌのサインがいいですが、出演者全員のサイン入りプログラムはすげー欲しいですが、「ファンのため」にそうしているというより、「お金かけたくないんだよ」に見えて仕方がない。

 でもって、プロの司会者のいない抽選会のぐだぐださといったら……!
 初回なんかなんの説明もないまま抽選はじめちゃって、トップ3人+トド様たちだけで勝手に盛り上がって引いている抽選は、ナニの分の抽選か、見ていてさっぱりわからなかった。引く前に「これからサイン色紙の抽選します」「これから公演チケットの抽選します」とか言わなきゃダメだよ……。

 トップ3人+トド様、みんなかわいいんだけどね。
 トド様のいじられ具合とダメダメさ、ゆーひくんの低温気味だけどすぱっとしたツッコミ、終始テンパってるキム。
 まとぶんの「アニィ」を聞けてうれしかったっす。そうだよな、トド様といえばアニィだよな(笑)。『長崎しぐれ坂』、通算何回観たと思うよこのわたし……(笑)。

 そのぐだぐだ全開で盛り下がったところへ、トップ3人+トド様のソロと客席降り4連発。
 なんのひねりもない、同じ演出×4。
 客席降りの間は、2階3階席は空っぽの舞台を眺めるのみ。

 2部はほんとひどい演出だった。
 おかげで盛り下がって終幕を迎え、観劇後に会う人会う人「今年の『タカスペ』ひどいね」とクチにする……(笑)。
 後味悪いんだよなー。
 せめてキャリオカはラストにしようよ、最後に盛り上げてばんっと終わればまだ誤魔化せるのに。

 退団発表済みのまとぶさんのための演出は皆無だった。
 オサ様やあさこちゃんや、退団発表済みのトップさんへの哀惜をどーんともりあげた演出を、するときとしないときの差はなんなんだろう?

「コレを2回も観るの? 愛だね!!」と、友人にあきれられたりしつつも、いーのよ、まっつの雪組デビューを観るためだもん。びんぼーだけどS席チケットだって買っちゃったんだもん。なのに客席降りのまっつは反対側だったけどな(笑)。みーちゃん近かったからいっか。

 お祭りだから、楽しみました。
 通常公演でこんなふざけた構成・演出だったらキレてますが(笑)、お祭りだからいーの。
 ジェンヌさんたちが、スターさんたちが一堂に会する、それを観る、それだけが目的のイベントだもん。

 実は『タカラヅカスペシャル』ってなんなんだろう、って、しみじみ考えちゃいましたよ今回。

 年に1回のお祭りだから、過去にあった『TMP音楽祭』だとか『TCAスペシャル』と同じモノだと思っていたの。各組選抜スターが集まって行われる、豪華なイベント。
 梅田でチケット発売していた頃はすごかった、早朝から人人人、何千人もの人が抽選に参加するため並んでいた。
 あーゆービッグなイメージ。

 しかし……。

 今のタカラヅカに昔日の勢いはなく、今同じように梅田でチケット発売しても過去の何分の一しか人は並ばないんだろうなとか。
 5組のうち3組しかまともに出演していないんだから、全組かあるいは4組出演していた頃とはスターの数がチガウとか。
 梅芸開催だから劇場の設備悪いし本拠地じゃないから盛り上がらないとか。
 時代は変わるものだから、過去の『TMP』や『TCA』と同じである必要はない、『ヅカスペ』は『ヅカスペ』だ、とか。

 いろいろ思うところはあるが、そーゆーこととは別に。

 『タカラヅカスペシャル』って、なんなんだろう?? と、思った。

 とゆーのもだ。

 あまりにも、つまらなかったからだ。

 このブログにも何度となく書いているが、本来『TCAスペシャル』っつーのは「参加することに意義がある」わけで、面白いモノではないんだ。
 複数の組のスターが出演するからお稽古時間は取れず、凝っていない簡素なダンスと練習不足の歌は当たり前、群舞がバラバラ、誰それが振り間違えたはお約束、ショボイその場限りの張りぼてセット、使い古したお衣装。
 チケット代だけ高くて、「ショー」としてのクオリティは通常公演のはるか下。

 そーゆーもんだと、わかっている。

 だけど何年かに1回は、とても面白い回もある。
 アタリハズレが大きいが、当たるとお得感が大きい。なにしろ全組単位のイベントだから。

 ハズレで当然、当たったらラッキー。
 チケ取りは大変だけど、実際観れば「ショー」としてのつまらなさに「1回で十分」と思い、それゆえに「参加することに意義がある」と割り切る。
 そーゆーモノだと、今までだって書いてきた。

 だから今年のショーが取り立てて、史上まれに見るハズレっぷりだったのかどうかはわからない。よくあるハズレっぷりだったのかもしれない。
 でもなんかすごく、いつもにもましてひどかった気がする。

 1部の公演パロディは面白かったよ? 笑ったよ? ……1回は。
 2回目はわかって観てしまうので、初見ほど笑えなかった。でもま、4回しかないイベントだ、1回しか観ないことを想定しているのだから、そこはつっこんじゃダメだなと。

 でも2部のショーはほんっとすごかった。ナニあの構成。
 トップ3人+トドがなんの演出的工夫もないまま順番に客席降りして空っぽの舞台を十何分客に見せ続けるとか、ありえない。

 んでパロディは面白かったけど……って、そもそも『TCAスペシャル』って公演パロディをする催しだったか?
 いや、してくれていいし、むしろ「やってくれ!」派なんだけど、それとは別に、「パロディをしなかった場合の『ヅカスペ』」を考えちゃったんだ。

 パロディをやってお茶を濁さず、正攻法の「ショー」を創る能力が、今の「タカラヅカ」にあるのか?と。

 各組のスターを集めた、豪華な特別のショーを。

 そこで、アタマを抱えた。
 うわ、無理っぽい、と(笑)。

 だってさあ。

 ピラミッドが美しく構成されていない、んだもの。

 『TCAスペシャル』とかってさ、パロディをやるやらないはその年によってまちまちだったけれど、いつだって決まっていることはあった。

 『TCAスペシャル』のお約束というより、「タカラヅカ」のお約束。

 トップスターがいて、娘役トップがいる。男役2番手、3番手がいて、2番手格の娘役がいる。そして、若手のスターたちがいる。

 だから『TCA』等のお祭りでは、トップ5人が並んで歌う場面があり、娘役トップが5人で歌う場面がある。
 娘トップを各組の2番手たちが顔ぶれを替えてエスコートしたり、トップスターの周囲で組を超えた若手スターたちが歌い踊った。
 ただ出てきて歌って引っ込む、の繰り返しではなく、過去の名作名場面の再現を、組の枠を超えた夢の配役でやって見せた。

 そーゆーことが、今はもうできないのか。

 今回の『タカラヅカスペシャル2010』では、おおまかにグループ分けすると、男役は、

トド、ゆーひ、まとぶ、キム
らんとむ、壮
みわっち、みちこ、ちぎ、まさお
ともち、まっつ、そのか、まさこ
まぁくんとその他

 で、娘役は「すみ花、蘭はな」しか個別化されていない。かろうじて「れーれ、みみ」かな。

 ピラミッドぢゃ、ない……。

 タカラヅカのタカラヅカたる、トップと娘トップ、2番手3番手という、美しい三角形が作られていない。

 このグループ分け自体は、わかりやすいと思う。
 組2番手は壮くん、まさお、ちぎ、らんとむの4人だけど、単独2番手としてすでにキャリアのある壮くんとらんとむを、W2番手だったりまだ2番手として一度も大劇場に立っていないまさおとちぎを同列にはできない。だからまさおとちぎは3番手のみわっちとみちこと一緒にする。
 「スター」という観点でいえば、3番手グループの次に置かれているのはまぁくん。でもその間に、別格グループのまっつたちが入る、と。

 すごくわかりやすいし納得だけど、でもソレ、ピラミッドになってない……。

 なんといっても、娘役トップがいないのは、構成の幅を狭め、またいびつにしている。

 組ごとのポジション構成がチガウもんだから、スターを均等にバラして再構成できない。
 たとえばよくあるパターンの「トップコンビのシャッフルダンス」とか「トップスターに、各組3番手男が女装してデュエダン」とかできないですよ、組によってそのポジがいたりいなかったりするから。

 だから今回は組のポジション構成に合わせ、「花組はトップコンビ」「雪組はトップひとりとその他大勢」「宙組は男1・2・3」という分け方。
 特に雪組は、キムひとりしか見せ場もソロもない構成だから、いびつさが強いなあ。娘トップいないし、2番手は新米ってことで他組3番手と並列、組単位の場面では全員横並びだし。

 タカラヅカとしての正しいピラミッドがない、組ごと生徒ごとに立ち位置がチガウ、そんな人たちを使って、時間不足経費不足でショーを作れっつっても、難しいのかなああ。

 組内構成のいびつさは、大きな目で見れば「タカラヅカ」の崩壊に近づくのだと、ショーをまともに作れない現実を目の当たりにして思いました。
 まっつの「I LOVE YOU」?!
14 COVERS TAKARAZUKA OTOKOUTA
11.3.16発売 ¥3,300 (特典DVD付き ¥5,000)
□Topix□
宝塚の“男役”である「女性」が、「男性アーティストの楽曲」をカバー!
若手スターたちの華やかな歌声で、誰もが耳なじみのある14曲のヒット曲を収録。
舞台とは違った“新しく意外性のあるナンバー”を楽しめる、バラエティに富んだスペシャルなカバーアルバムです。
さらに、初回限定仕様は、レコーディング風景・インタビュー等を収録した特典DVD付き!普段見ることのできない彼女たちの素顔が見える貴重な映像が満載です!!
■収録曲■(順不同)
♪Missing (望海風斗)
♪歌うたいのバラッド (煌雅あさひ)
♪チェリー (明日海りお)
♪僕は君に恋をする (沢希理寿)
♪I LOVE YOU (未涼亜希)
♪壊れかけのRadio (香綾しずる)
♪奇跡~大きな愛のように~ (紅ゆずる)
♪どんなときも。 (礼 真琴)
♪Believe (凪七瑠海)
♪悲しみにさよなら (北翔海莉)
♪truth (全員)
他数曲収録予定

 まっつの歌がCDで聴ける、ってだけでも青天の霹靂なんですが。
 公演曲をダウンロードで聴ける、ではなく、スタジオでわざわざ録音した音源なんて。
 スターさんたちが歌う公演主題歌だって、スタジオ録音と舞台中継ではまったくチガウ。スタジオ録音の方が加工できる……とかいうことではなく、その場の勢いとか流れとかではない、「曲」にのみ集中し向き合った結果のよりプリミティヴな歌になるというか。
 まっつにそーゆー場がめぐってくるなんて、想像したこともなかった。

 その上、そのヘキレキな出来事が、よりによって「I LOVE YOU」……だと……?

 まっつの声で、あの甘く切ないバラードを……?
 
 …………。
 …………。
 …………。

 ……うおおおおっ。
 うれしー、うれしすぎるーー!!

 ええわたし、尾崎スキーです。そーゆー世代です(笑)。
 わたしの周囲で尾崎豊はどっちかっつーと男子人気のヒトで、尾崎信者の男子とカラオケ行くときはよく「尾崎禁止令」が出てたなあ。信者男子に入り込み切って熱唱されると周囲はブリザード必至だからな。尾崎歌うときは周囲に「尾崎歌っていい?」ってお伺い立てなきゃなんなかったなあ……。わたしは信者まではいかなかったけれどとりあえずファンだったので、仲間と「尾崎カラオケ」と称し、カラオケ店にて尾崎の曲を上から全部入れて、ひとりずつ順番にそのときかかった曲を歌い続けるとゆーのもやったなあああ。「卒業」に当たっちゃったりしたら、ひとりでえんえん歌う羽目に……。
 とまあ、我が青春の尾崎豊(笑)。

 それをまっつで聴けるのかあ。
 あの声で「I LOVE YOU」って繰り返すんだ……「子猫のような」とか歌っちゃうんだ……。なんてうひゃっほうな……。

 
 でもって他の顔ぶれも。
 ふつーにスターさんだからいろんな発売CDに名を並べていておかしくないみっちゃんやみりおくんとかにまざって、組ファン以外には無名だろう歌ウマさんたちが入っているのが素晴らしいですな。

 てゆーか花組。

 だいもんとアーサーって……!!

 だいもんは歌ウマ路線スターとして組ファン以外からも認識されつつあるヒトだと思うけど、それでも今のポジションでこーゆー場にまざっているのがうれしい。
 だいもんくんの1ファンとしてうれしい。だいもんの歌を聴ける。あの表現過多、表現欲、歌いたい欲のカタマリみたいな彼が、スタジオ録音でどんな声を聴かせてくれるのか、楽しみすぎる。

 そして、アーサー。
 何故にアーサー?!(笑)
 や、歌ウマだけど。昔っから安定して歌ウマさんだけど。しかし、よりによって何故。
 なんか昔スカステであった超恥ずかしい悶絶モノの番組を思い出しますわ……若手くんがPV風に自作曲披露していたあの番組。
 アーサー落ちしたあとでたまたまその総集編だかを見てしまい、あまりの恥ずかしさにもんどりうってじたばたした、甘酸っぱい思い出がよみがえりました。

 まっつ、だいもん、アーサーって、ナニこの俺得。

 これまた思い出の『エンカレ』がよみがえりますわ……まっつに惚れ直しつつもとほほになり、だいもんの表現欲の派手さに舌を巻き、能面アーサーにツボっていた。
 なつかしいなああ。この面子でいちばん変わったのはアーサーだな。当時と今は別人だ。

 
 「truth」を全員で歌う、つーのも気になります。
 全員って、10人っすよ?
 スタジオに10人並んで歌うの? んで特典DVDではソレ見られるの? まっつとみっちゃんが並んで歌ってたりするの? なんてカオス。

 そしてラストの「他数曲収録予定」って。
 10人10曲と全員で歌う1曲は発表済み。んで「誰もが耳なじみのある14曲のヒット曲を収録」とあるから、残り3曲。

 誰がナニを歌うの?
 デュエットとかあり?

 いやその純粋に、まっつとみっちゃんのデュエットが聴きたいっす。
 同期で歌ウマなふたりが、本気で声絡めて歌うの聴きたい。

 
 まっつの「I LOVE YOU」だけで相当にまにましたけれど、それ以外も楽しみっす。
 タイトルもいいね、ズバリ「男歌」って(笑)。

 あ。
 曲名だけで元歌のアーティスト名書いてないけど。「I LOVE YOU」といえばオザキだよね? シンプルな曲名だから他のミュージシャンもいっぱい使っていそうだけど……ふつー「I LOVE YOU」といえばオザキだよね?
 ここまで勝手に盛り上がって、「I LOVE YOU」違いだったら泣ける(笑)。
 あの人の中で、ナニが起こっているんだろう。

 http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/takarazuka/backnumber/101230/more_photo1.html
 ↑ スポニチ宝塚歌劇支局のアレです。

「すずみんベン様は潔いベリーショートのプラチナブロンドだった。まっつベン様の髪型と色はどうなるのか?」
 てのは、まっつファンならずとも、多少は興味のわくところだったと思う。

 ……これは、いったい……。

 
 そう遠くない昔。
 友人のゆみこファンは初日が近づくとそりゃーもーうるさかった。
「ゆみこちゃん、髪型失敗してないかしらっ?!」
 1回2回ぢゃないよ? 公演前は毎回だよ? なんでこーいつも同じこと言って騒ぐんだろう、と不思議だった。
 とゆーのもだ、「ゆみこがスチール失敗してる! ひどい!」と言って見せられる写真は大抵「?? いつものゆみこじゃん」てなもんで、違いがわからなかったんだ。
 
 ああ。
 今になってわかった。実感した。
 たしかに気になるわ、おびえるわ、びびるわ。

 まっつ、やらかした??

 我がご贔屓は今まで髪型やらメイクやらで、なんの心配もない人だった。期待もない代わりに、心配もなかった。
 いつ見ても同じだったので(笑)。

 2009年元旦、『太王四神記』初日に友人のドリーさんに、
「まっつの汎用性の高さはすごいね!」
 と、しみじみ言われたように、まっつはいつどこでナニを見ても変化の少ない人だった。
 あの超コスプレ韓国時代劇で、まっつひとりヨーロッパ物でも現代物でもOKなスチール写真で載ってたからなー。

 ナニやっても代わり映えしない。安心というか、今まで「まっつの髪型どんなかしらっ」とわざわざ考えたこともないわ。いつも似たり寄ったりだもん。
 黒髪歴が長いので、どこまで記録更新するつもりなのか、そーゆーネタ的な意味で気にはなっても、舞台姿を心配することなんて念頭になかった。
 気にしていたのはヒゲ有りかナシかぐらいだよなー。でもこれはキャラや役の問題で、髪型の話ぢゃないしなー。

 だから毎回贔屓の髪型だので観る前からぎゃーぎゃー言ってる友人が、不思議だった。
 本気で愚痴ってるというより、「楽しそうだな毎回」となまぬるく微笑ましく思っていた。よーするにただのノロケじゃん、と。

 ごめんよnanaタン、身をもって実感したわ……これは騒ぎたくなるわ、ぎゃーぎゃー言いたくなるわ……。ノロケの一種かもしれないけど、贔屓の一大事とばかりに誰かにナニか言いたくなるわ……。

 写真見てからもー、まっつメイトと怒濤のメール会話。
 悲鳴っちゅーか笑いっちゅーか(笑)。

 まっつベン様が黒髪だろうと金髪だろうとショートだろうとロングだろうと、「どーせいつものまっつ」だとタカをくくっていたよ……「失敗するかも」なんて心配皆無だったよ。
 黒髪まっつならほんといつも通りだし、金髪だとしてもアズ@『スカウト』があるので、なんの疑問もない。

 まさか、ツートンカラーとわ……っっ。

 大地に両手をついて、「やられた……」とがっくりうなだれました、盛大に(笑)。
 てゆーかあの金髪はヅラなの? 黒髪地毛にヅラ載せてんの??(エクステって言いなさいよ)
 イケコのこだわりなの? 指示なの? 今までのまっつからは想像もつかないセンスなんですが……っ。

 いやあ。
 深夜までメール攻勢できるよーなネタをありがとう、この年の瀬に、って感じっす。

 わたしたちの合い言葉は、「ナマで見れば、かっこいいのかもしれないし!」という、励ましの言葉……(笑)。

 うん、あの写真が微妙なだけだよね? ナマで、動いているのを見れば、きっとかっこいいんだよね? おしゃれなんだよね?
 そーだよね、まっつ?(笑)←笑うのか

 雪組デビュー、はじめてまっつを見る雪組ファンも多いだろうに、今までとがらりと芸風変えて、どこの転校デビューヤンキーって感じですが(笑)。

 でもこれはわたしがファンだから過剰反応しちゃってるだけで、世の中の人には「?? いつものまっつじゃん」てなもんで、なんの不思議もない姿なのかもしれません。

 初日がますます楽しみになりました。
 ゆみこファンの友人が、初日観劇後にファン仲間へまずメールで報告する第一声が「髪型失敗してなかったよ!」とかだったことを胸に熱く思い出しながら、わたしも同じ行動を取りそうですよMyフレンズ。

 
 うん。
 とどのつまりはノロケです。まっつまっつまっつ! 
籠の中にありし小鳥のはなされて自由にとび歩行く様に
苦しみを逃れて楽しみ多き身となる運なり


 12月31日深夜……というか、0時を回ったので1月1日です、あけましておめでとうございます。
 親の家で紅白にツッコミを入れながら年越しそばを食べ、そのあと除夜の鐘を聴きつつ弟とふたりで近所の神社へ初詣に行くのが恒例です。神社の隣がお寺で、そこで鐘突いてるんだよなー。

 おみくじは「向大吉」という、微妙なモノでした……。

 「これから良くなるよ!」という意味で、つまりそれって「今は不幸」ってことじゃん。
 冒頭に転記したのが「運勢」です、つまり今のわたしは籠の中で苦しんでるんですかそうですか。

「んじゃ、今年はわたしを小鳥さんって呼ぶよーに!」
 と言ったら、「大大吉」を引いた弟になまぬるく笑われました。ちっ。

 
 つーことで、暦が変わってから『オール・リクエスト宝塚名曲!カウントダウン2011』を見ました。

 感想。

 れんたが、面白かった!
 うまいヘタではなく、アレは「面白い」というくくりだと思う! あの振り付けは誰がやったんですか(笑)。
 れんたが「エル・アルコン」歌い終わったあと、テレビに向かって拍手しちゃったよ。

 んでその直後、まさかのまっつ。危惧した通りの(笑)、直立不動。

 ナニこれ。狙ってんのかスカステの中の人(笑)。

 みわさんは花男らしい歌いっぷりで、みりおくんは仰角のカメラアングル過多にはらはらしつつもそれ以外は問題なく素敵で、みっちゃんに至ってはもお全方向性全天候型の安心歌声!

 組替えしてから舞台に立つ間もなくイベントだーのテレビだーので、「まっつ、雪組代表としてナニすんの?」状態なんだが、こうやって馴染みのない曲を歌うことになるわけだったのね。
 水しぇんの歌ばかり歌わされているまっつに、声はイイけど、器用な人ではないんだなと思う。
 歌い込んだ水くんの歌声で脳内再生される曲を、練習期間は決して長くないだろうまっつが歌うのではこんなに違和感があるのかと。脳裏の水くんの歌声を力尽くでねじ伏せるほどの、圧倒的歌唱力!ってわけではナイぞと。
 舞台でまっつが聴かせてくれている、惚れ惚れする歌声はお稽古して努力して、その上で出来上がったモノなんだなと。
 『カラマーゾフの兄弟』と『マリポーサの花』、どちらももっともっと歌い込めば、ずっと聴かせてくれたんだろうなと思う。
 でも今は、水くんの歌声の方が勝っちゃうなあ……わたしのなかで。

 いや、新年早々まっつに会えただけでうれしいっす。大好きな顔を見られて、大好きな声を聞けて幸福です。

 さて2011年、小鳥なわたしはもっとシアワセになれるのかしらっと。

 あ、2010年の観劇回数は、95回でした。
 手帳に付けてる観劇したぞシールをざっくり数えただけ、内訳は不明。いちいち調べるのはめんどくさいし(笑)半券もちゃんと残してないし。
 回数だけ、自分のために記録。

 2010年は全公演観てます。博多が梅田の続演だったおかげで助かった(笑)。
 しかし感想書けていない公演がちらほら。敗因はモバイルPCを失ったことが大きい。自宅でまとまった時間を取れない限り、ブログ更新できないんだもの。
 びんぼーがみんな悪いんや。

 元旦は鏡割り行って『ロミジュリ』観て、そのあと京都まで初詣予定。夜の伏見稲荷だっ、天気が心配だっ。(伏見稲荷は雨だと足元こわくて登れません・笑)
 つか、『ロミジュリ』観るって決めていながら、チケット持ってないってどうなの。サバキの神様、今年もヨロシクお願いします。

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