全国ツアー『外伝 ベルサイユのばら-ジェローデル編-』のお話です。

 「ジェローデルを主役」に物語を回すためのあれこれ話、その2。

 最初の1場でそうやって、「オスカルってどんな人?」「オスカルとジェローデルはそもそもどんな関係?」「ジェローデルとソフィアの出会い」をクリアしたら、次に「ジェロを主人公として」物語を回すために描かなくてはならないことは、「オスカルとの恋の決着」だ。

 ジェローデルが『ベルサイユのばら』の主人公になれるとしたら、それはまちがいなくオスカルを愛し、身を引いた男である、という一点があるからこそ、だ。ここをきちん描かないと『ベルばら』である意味がない。

 代替案を出すとき、今ある作品をベースに考えるのがMyルールなんで、あくまでも今の植爺作『ジェローデル編』をそのまま使うようにすると、「ジャルジェ家での婚約話」「婿選び舞踏会」「平民議員の楯になるオスカル」はそのまま。
 ただ、恋の決着をきちんとつけるために、修正する。
 まずなんつっても、2番手にアンドレを演じさせる。
 これは必要最低限、必須の修正だ。
 そしてオスカルを取り巻く三角関係を成立させる。
 「ジャルジェ家での婚約話」できちんとアンドレを出し、いずれこの男のためにジェロがオスカルに振られるのだということを描く。

 植爺にとって『ベルばら』はコメディなのか、貴婦人方のお笑いシーンは絶対必要らしい。入れなければならないのなら、入れるべきは「オスカル様婿選び舞踏会開催」前にだ。
 「オスカル様が結婚?!」「絶対反対!」ときーきー歌い踊らせればいい。
 それだけやっておけば、少なくとも舞踏会でプラカードを出さなくても、彼女たちの立ち位置は誰にでもわかると思う。

 舞踏会をめちゃくちゃにしたあと、ジェローデルがオスカルに「あなたが痛々しい」てな台詞を言わせてくれ。
 ビルのお披露目パーティにランベス流で乗り込んできたサリーじゃないけど、捨て身でパーティをぶちこわす女の子が、どれほどぎりぎりのところで闘っているか。その強がりを、力の入った肩を抱きしめてあげられる男は、すげーポイント高いんだから。

 だが植爺脚本は原作のつぎはぎで、しかも順番その他めちゃくちゃだから、辻褄が合わない。
 今回も原作にあるジェロとオスカルのやりとりは何故か全部、舞踏会前に団子にして突っ込まれてるんだよね。順番もなにも関係なく。ただ原作にあったから、というだけで、バラもないのに「あなたはバラを食べるのですか」だし。
 原作に何故その台詞があるのかを、まったく理解していないことを自分で暴露してんだよなー。アホだなー。恥ずかしいなー。
 婿選び舞踏会をめちゃくちゃにしたあとだからこそ、そこで「あなたを理解している」とジェロが示してくることにオスカルは動揺するんだ。
 ジェロがめっさかっこいい場面なのに、舞踏会前に団子に突っ込まれているだけだから、活きてこない。植爺のバカ。

 で、舞踏会後にオスカルに迫り、時間の関係で、ここであっさり振られるべきだと思う。
 1時間半の舞台だから。
 「オスカルがどんな人物か」「オスカルとの恋の決着」は描かなくてはならない重要事項だけど、忘れちゃいけない、ヒロインはソフィアだってば。
 時間短縮、ここで一気に「身を引きましょう」までやる。

 次の見せ場である「平民議員の楯になるオスカル」に行く前に、ジェローデルは、オスカルをあきらめていなければならない。
 何故か植爺脚本には、ジェローデルが身を引く場面がない。平民議員が会議場に立てこもるときにもまだ、この作品上ではジェロはオスカルに振られていない、「プロポーズは有効」という状態になっている。
 オスカルの前で卑怯者にはなれない、たとえそのために自分が反逆者として処分されても、と武器を収めるジェローデル。このとき彼のプロポーズがまだ「有効」だとまずいの。「ここで点数を稼いだら、彼女の歓心を買えるかも?」という打算がほんの少しでも存在する余地があってはならないんだ。
 彼女は決して自分を愛さない、すでに他の男のものである……それでもなお、彼女のために人生を捨てるからこそ、ジェローデルという男がかっこいいんだ。

 「ジェローデルのような脇役を主役にして『ベルばら』描くことなんかできない」のではなく、「植爺には出来ない」ですよ。
 ジェロは十分「主役」たりえるキャラクタを持っている。

 ジェローデルという男がなにゆえにかっこいいのかを、植爺は理解していない。
 彼がかっこいいところをいちいちはずして描いているのだから、そりゃ主役にはならんわ……。

 オスカルがヒロインなら、「平民議員の楯になるオスカル」場面で盛り上げて、その後彼女が革命に身を投じて戦死、それをどこぞで知ったジェロの嘆きとかで幕にしてもいいんだけど。
 なにしろヒロインはソフィアだから。

 次にこの物語で描かなくてはならないことは、「ソフィアとの恋」です。
 まず「オスカルとの恋」を描くのは、これがあくまでも『ベルばら』だから。ここに関連がなきゃ『ベルばら』である意味がない、なにか他の名前の作品でいい。先にオスカル。
 次が、ヒロインのソフィア。順番で行くとこうなるけれど、カギカッコとかで表すと違ってくるのよ。

 『「ジェローデルの人生+オスカルとの恋+革命+貴族etc.」+ソフィア』

 ソフィアは「最期にたどり着く場所」であり、「聖母」。
 すべてのものを受け止める位置にいる女性。だからこそ、最後にジェロは命の残り時間を使って彼女に会いに来て、彼女の腕の中で息絶える。

 物語の要所要所に、ソフィアを登場させる。
 フェルゼン様がお笑い的に登場して空気をぶった切って前座を務めたあとソフィア登場、なんてコントを繰り返すのではなく、物語の中にソフィアを置く。
 婿選び舞踏会に彼女も出席し、ジェロの「身を引きましょう」を目撃させちまえ。跪いて宣言するジェロは、女が一目惚れするに相応しい、オトコマエさだ。
 ここでソフィアを「知的な女性」として冷静に奥ゆかしく描けばいい。社交界的にものすげーゴシップになる場面を目撃したのにソフィアは口をつぐみ、ジェロとは文学やらなんやらの話だけする。
 ジェロからしたら「見られた?」のに、それを黙って「なかったこと」として振る舞うソフィアに一目置くだろう。

 オスカルのために命令無視をし、非難を浴びるジェローデル……つー場面を作り、そこでもソフィアの大きな愛とジェロの心の交流を表現する。
 ジェロがあのあとどうなったのか原作にも記述がないのでわからないが、それゆえにいくらでもでっち上げられるってもん。
 即逮捕投獄、ではなく、大貴族ゆえ正式に処分が下るまで謹慎になっていたとして、誰もがジェローデルのもとから去っていくのに、ソフィアひとりが以前となんの変わりもなく文化的な語らいのためにジェロの元を訪れる、とか。
 投獄されたとしても、ソフィアが会いに来るとか。

 ソフィアは決して愛を押しつけない。ことさらに騒いだりしない。「友人」「理解者」の立場で、ただひたすらジェロを癒そうとする。
 ジェロも彼女に惹かれているが、決してベタついた言動は取らない。
 観客にはふたりが愛し合っていることがわかるのに、ふたりは「友人」の立場を崩そうとしない。
 寄り添い合うことがないままデュエットしたり、別れ別れに終わるダンスをしたりで、盛り上げてくれ。
 そして「再び会う約束」をする。

 ……で、植爺作の「ナポレオン暗殺未遂後」の修道院のラストシーンへ帰着。

 翌日欄へ続く。

 
「だからそもそも、ジェローデル主役の『ベルばら』なんて無理なんだよ」

 ……とは、思わない。主要4キャラに一切絡まないパリの一市民主役に『ベルばら』を作るのはさすがに無理だと思うが、あれだけオスカルに絡む場面のあるキャラクタなら、彼を視点に物語を作ることは出来る。

 無理なのはジェローデルではなく、植爺です。

 はい、全国ツアー『外伝 ベルサイユのばら-ジェローデル編-』のお話です。
 初日1回観ただけ、プログラムも買ってねぇ、記憶だけで語ってます。

 植爺は、「物語」に必要なモノと不要なモノの区別がつかないのだと思う。

 主人公がジェローデルで、オスカルを愛しながらも最終的にはフェルゼンの妹ソフィアと愛し合うようになる。
 このプロットがまず決まっている場合、「物語」の主要キャラとして必要な誰だ?
 ジェローデルとオスカルとソフィア、そしてもうひとりは、アンドレだ。フェルゼンじゃない。

 植爺は「ソフィアはフェルゼンの妹だから」とそれだけの理由でフェルゼンを出したのだと思う。
 ソレ意味ないから!! ソフィアがフェルゼンの介添えなしには誰とも会えない話せない女性というなら仕方ないが、ひとりの大人の女性なら誰の親族でも関係ないから。
 原作でも、ソフィアとジェローデルの出会いに仲立ちするのはオスカルであって、フェルゼンはなんの関係もない。や、仲立ちにもなってないが、いちおー出会っている場面にいるのはオスカル。フェルゼン関係ない。

 「物語」を作るのに、プロットを回すのになにが必要で、なにが不要か。まずこんな基本的なことから植爺はなにもわかっていない。いや、いつものことだが。「主役」の設定を間違えたりあったりまえにしてきた人だから、今さら嘆いてもはじまらないのだが。
 「いなくていい」キャラクタを語り部ですらない「準主役」にするから、作品はもちろん壊れるし、フェルゼン様は登場するたび爆笑されるよーなアホな人に成り下がった。
 そして、「いなくてはならない」キャラクタがいないことで、他のキャラも壊れるし、物語も壊れる。
 こまったもんだ。

 さて、次にジェローデル主役の『ベルサイユのばら』を描くにあたって、必要な場面はなんでしょう。
 アニメではジェロくんがオスカルと決闘していたりしたけど、あくまでも原作のみをベースに考えて。

 ジェローデルがどんな人かを描くために、中心になるのはやはり「オスカル」という女性のことだ。
 『ベルばら』の主役であり、激動の人生を送る彼女をきちんと描く、ことによって、そんな女性を愛し、身を引いた男ジェローデルの人間性と人生を描く。
 どんな女を愛するか、どんなふうに愛するか、で、男の価値は上がりも下がりもする。どんなに「すばらしいヒーロー」でも、つまんない女に惚れていたら「その程度の男」だ。

 正直、なんでジェローデルがナポレオン暗殺なのかさーっぱりわかんないんだけど(アランやベルナールならわかるが、なんでジェロ?)、ソレは絶対にはずせないエピソードで最初と最後の場面は決まっているのだとして。
 革命前夜のベルサイユ物語でまず描かなくてはならないのは、「オスカルってどんな人?」「オスカルとジェローデルはそもそもどんな関係?」「ジェローデルとソフィアの出会い」だ。

 オスカルが男装の麗人であり、そのへんの男どもよりよっぽど凛々しい人である、ということ。真摯な軍人であること。
 ジェローデルは彼女の部下であり、彼女が転属したのちも変わらず敬い続けていること。

 だからオスカルの登場は軍服姿でなければならない。
 フリルのブラウスで内股で歩く「女の子」として登場してはいけない。
 『ベルサイユのばら』ほど有名な原作ならば、観客全員が「オスカルは男装の麗人で、フランス革命で戦死する」と知っているとしても、物語のルールとして崩してはならない。

 令嬢たちにコメディやらせて、ジャルジェパパに婚約発表とかやらせてるヒマがあるなら、かっこいい軍人のオスカルと、かっこいい軍人のジェローデルと、知的美女ソフィアの出会いのシーンを作ればいいのに。

 衛兵隊を率いるオスカルと、近衛隊を率いるジェローデルのかっこいいダンスシーンからはじまって、ふたりがたまたま一緒にいるときにソフィアの馬車が立ち往生して困っている……でいいじゃん。
 部隊がちがってもオスカルはジェローデルを元部下として上から目線で接するし、ジェローデルは紳士としてソフィアに接し、オスカルのそばにはアンドレがいる。相互の会話で世界情勢、フランス情勢も解説できる。
 主役のジェロのキャラクタ解説もここで、衛兵隊士や近衛兵たちに語らせてしまえ、クールで女嫌いとかそーゆーことを。
 人物関係も立ち位置も、一気に表現できると思うが。

 油断すると物語の中心がオスカルになってしまうので、要所要所で「視点はジェローデルですよ、ヒロインはソフィアですよ」と印象づけること。
 オスカル、アンドレ、ジェローデル、ソフィアと登場したこの場面で、ジェロにだけピンスポが残り、オスカルへの気持ちを一発歌うくらいに。そんな彼をひとり舞台隅に残ったソフィアが見つめるくらいに。

 で、ジャルジェ家の場面に。婚約話に反発するオスカル、でいい。最初にかっこいい軍人姿を披露したのだから、観客も「さっきのかっこいい軍服の隊長さんに、部下だった男と突然『結婚して子供を産め』なんて、すごいことになってるんだな」と理解できる。
 ジェロがオスカルを好きで本気でプロポーズしていることも、せっかく出会った美女ソフィアに見向きもせずにオスカルLOVEな歌を歌っていたから、理解できる。

 
 つーことで、「ジェローデルを主役」に、物語を再構築していってみよー。

 翌日欄に続く。


 植爺は、「物語」に必要なモノと不要なモノの区別がつかないのだと思う。

 待ちに待った植田紳爾巨匠の最新作、『外伝 ベルサイユのばら-ジェローデル編-』初日観劇。
 2006年の『ベルサイユのばら-オスカル編-』で腹がよじれるほど笑った身としては、どれだけ笑わせてくれるのか、ある意味たのしみにしておりました。

 『ベルサイユのばら』史上、初の主要4キャラ以外を主役に据えたスピンオフ。
 原作ではほとんど出番のないジェローデルを主役に、ほとんどどころか「いたっけ、そんな人」レベルのソフィアをヒロインにしての物語。
 原作者・池田理代子氏の名前が前面に出ているとはいえ、脚本・演出が植爺である以上、へっぽこなのは自明の理、たのしみなのはどれだけ笑えるかでありますよ、わたし的に。

 えーと。
 『ベルサイユのばら-オスカル編-』ほどは、笑えませんでした。

 まあ、あそこまですごい作品は、さすがの植爺もそうそう作れないんだな、と安堵しました。

 『ジェローデル編』は、ふつーに笑えました。
 大爆笑ではなく、苦笑、失笑を含め、ぷはっが少々、あとはくすくすレベルかなー。

 いちばん笑えたのが、フェルゼン様の2回目の登場です。
 いや、フェルゼン様は悪くないのよ。でも、笑いツボ直撃で、声殺すのに気を遣った(笑)。

 
 さて。
 物語はいきなりナポレオン暗殺未遂事件からはじまる。
 えええ。フランス革命から15年以上経ってんですか? プログラム買ってないから詳しい年号はわかんないけども。
 ナポレオン暗殺を企て、果たせなかったジェローデル@水と、修道女ソフィア@となみは再会する。
 ふたりは再び会う約束をしていたらしい。
 ……えーっと、このときこの人たち、いくつかなあ。ジェロ様は50歳くらい?(遠い目)

 時代は遡って、フランス革命前夜。
 衛兵隊に転属したオスカル@キムの婚約が決まった、とジャルジェ将軍@萬ケイ様が貴婦人方にご報告、貴婦人・令嬢たちは阿鼻叫喚。しかも相手はあのジェローデル! 美しいけど冷たくて変わり者の、あのジェローデル?! ……怒濤の説明台詞。ジェローデルがどんな人で、ついでにソフィアという女性と仲が良いということを、何故か令嬢たちがえんえん語る。
 決まった、と報告しているくせに、実はまだなんにも決まっていない。肝心のオスカルは承服していないのだ。
 って、ちょっと待て、オスカルってどんな人? 令嬢たちの怒濤の説明台詞の中にどの程度説明があったかな。
 とにかくよーやく登場したオスカルは、フリルのブラウスを着た女の子だった。その姿からは、「男として育てられた」ことは窺い知れない。そもそも彼女を「男として育てた」のはジャルジェパパだ。そのパパが「結婚して早く子どもを産め」と言っているのでややこしい。このへんの説明はないので、オスカルがどーゆー人なのかは謎。
 なんで「男として生きる」ことになっているのかわからないのに、そのことにしがみつこうとするフリルな女の子オスカルと、「女のシアワセに背を向けないで」と口説くジェローデル。
 そして、「ジェローデルはオスカルの婚約者」と先に貴婦人方に発表していたにも関わらず、そのあとでオスカルの婿選び舞踏会が開催される。ジャルジェパパにもコケにされ、実際その舞踏会でオスカル自身にもコケにされ続けるジェローデル@いちおー主役。

 さてここで、場面をぶった切ってフェルゼン様@ゆみこが登場する。軍服にスターブーツが美しい、キラキラの王子様ぶりだ。
 それまでの物語も空気も関係なく1曲朗々と歌い上げ、現れたジェローデル相手に怒濤の説明台詞。オスカルがフェルゼンに片想いしていること、でも自分はアントワネットと不倫真っ直中、相手のために不倫を精算して故郷に帰ることなど、えんえんえんえん語り続ける。
 貴婦人方の話題に出てきたソフィアはフェルゼンの妹。ジェローデルとは仲良しさんで、互いを「ジェローデルさん」「ソフィアさん」と呼び合うほどの関係。……ちなみに「ジェローデル」は名字です。

 忘れそうだけど、今は革命前夜。
 三部会のために集まった平民議員は、会議場に立てこもって抗議行動に出た。
 武力を持って彼らを掃討しろという命令を、衛兵隊隊長オスカルは拒否。ここでよーやくオスカルがどーゆー人なのかわかる。代わって命令を遂行するのが近衛隊隊長のジェローデル。
 ロベスピエール@ひろみ、他の平民議員たちを武器で脅すジェローデル&近衛兵たちの前に、オスカルが割って入った。その身を楯にして平民議員を守るオスカルに、ジェローデルは部下たちが止めるのも聞かず、退却を決める。
 上官命令に背くということは、エリートまっしぐらだったジェローデルの人生が終わるということ。いやその前に、「婚約した」→「婿選び舞踏会開催」の時点で、まちがいなく社交界では笑われモノだったと思うけどな。
「私の人生は終わった」……てなことを言うのは、軍人として、エリート貴族としては正しい。
 が。
「ついでに恋も終わった」……てなことを続けて言われてしまうと、ただの変な人になるんですが、ジェローデルさん。

 そして、ひたすら革命物語。闘うロベスピエールとその仲間たち。
 まさかの真波そらダンスソロとかあって、いろんな意味で唖然。いや、そらくんがひとりセンターでくるくる踊り出した瞬間に、「あ、こいつ撃たれる」とわかるけれど。そしてもちろん、その通りなんだけど。(コントにあらず。シリアスですってば)
 ひたすら革命物語。暗く、重く、深刻に。

 で。
 場面をぶった切ってフェルゼン様@ゆみこが登場する。金糸銀糸なロング丈宮廷服が美しい、キラキラの王子様ぶりだ。
 それまでの物語も空気も関係なく1曲朗々と歌い上げ、現れたソフィア、ジェローデル相手に怒濤の説明台詞。

 2回目ですから。
 最初の登場の場違いぶりに笑いツボを押されたあとだったので。
 ギャグは繰り返されると破壊力が増します。

 それまでの空気を一気に壊す空気読め!な場違いキャラクタとゆーギャグを、2度連続キメてくれたもんで、笑い声を噛み殺すのに必死だったぞ。
 無意味な歌と不自然な説明台詞の洪水も笑いに拍車を掛ける。
 なにより、歌が、マジでうまい。
 『エリザベート』のときよりなにより、ゆみこ、すげーうまい……と、シンプルに感動しました。……こんなときに、こんな役で。
 歌がとんでもなくうまいことがまたさらに、異次元感を盛り上げる。浮くんだわ……ステキに、プカプカと。

 フェルゼンがなんで突然空気をぶった切って現れるか。
 理由はひとつ、ソフィアを登場させるため。フェルゼン様の存在価値は、ソレだけなんです。
 前座のフェルゼン様が消えたあと、ジェローデルとソフィアが語り合うの。
 ジェロとソフィアは気が合うし、偏見と差別で孤立している中、やさしかったのはアナタだけ、という植爺お得意のシチュエーションで惹かれ合っていたそうですよ。
 ジェロとソフィアが「ヌーベル・エロイーズ」を語るあたりなんか、原作への冒涜っぷりに眩暈がしますが、まあそれはさておいて、とにかく心を通じ合わせ、「また会いましょう」と約束をするのですよ。

 ……それだけ、です。
 それだけで、話は10年単位で飛びます。

 冒頭のナポレオン時代に、テロリスト・ジェローデルと修道女ソフィアとして再会、になるわけです。
 えええ。
 で、もともと手負いだったジェロがソフィアの腕の中で死んで、幕。

 うあああ。(アタマを抱える)

 誰か植爺に、「物語」はどーやって作るモノか、教えてやって下さい。

 変な人しか出てこないのは植爺作品のデフォルトだけど、やっぱなんとかしてほしーと思うのは人の常、歪んだモノは正したいと思うのが人間の性(笑)。
 
 
 つーことで、翌日欄に続く。


 『ベルばら』だ植爺だ等身大ジェローデル様パネルだ……とわいわいやっているところへ、いろんなニュースが飛び込んできた。

 さおたさん、東宝まで全休なんですか……。

 正直、想像してませんでした。

 最悪でもムラ全休だと勝手に思い込み、「最悪には備えた。大丈夫」とひとりで心構えてたんですね。
 いちばん悪い状況を想像して、それに備える。そーやって自分を守る。ショックを受けないようにする。小心者なので、いかなる場合にも自然にそーやってしまうんだけど。

 今回は見誤っていました。
 さおたさんは大丈夫、絶対にこの公演に帰ってくる……と、思い込んでいた。

 初日のさおたさんは、ふつーにさおたさんで、そりゃわたしはそれほど彼を見ていたわけではないが、目に入る限り、安定した芸を見せてくれる、いつものさおたさんだったんだよ。
 なのにそのわずか2日後から休演って……自分が目で見たものと現実とが折り合いつかなくて、なんか漠然と「すぐに戻ってくる」と思ってた。

 2回目の観劇で、さおたさんの役を演じるマメやみつるを見て、「ああ、こういうことなんだ」と現実を確認したりはしたけれど。

 初日観てすぐに感想書いたからさぁ。すげーのんきにさおたさんのこと「かわいこちゃん」呼びとかしてんですよあたしゃ……。
 あのかわいこちゃん役がみつるになってました。みつるはふつーに溌剌と強そうなので、まっつと闘っていると「ケンカの腕は伯仲」って感じでハラハラします(なにソレ)。

 ゆっくり休んで養生してほしいです。
 なくてはならない人だから。
 ウメちゃんもそうだけど、休演しなければならないほどの体調も心配だが、心も心配だ。
 在るべき場所、にいられない痛み。
 トップスターとか、副組長とか、肩書きがある分その痛みは大きくなると思う。……想像すら、追いつかないけれど。漠然と心配することしかできないけれど。

 元気になって、戻ってきて欲しい。
 待っているから。

 
 んで、月組娘役トップスターと日生&博多座ヒロインが発表になりましたが。

彩乃かなみの退団後、固定的な主演娘役は当面の間設けず、公演ごとに柔軟な配役を行って参ります。

○博多座公演 『ME AND MY GIRL』(8月1日〜24日)     サリー役:羽桜しずく
○日生劇場公演『グレート・ギャツビー』(9月1日〜23日)    デイジー役:城咲あい
                                             −公式より−


 これを言うのは何度目かわかんないけど。

 月組では、ナニが起こっているんだろう。


・しかし、何故デニム?!

・「みなさーん、パレード衣装は私物を持ち寄ることになりました。ブルーのデニムならなんでもOK、デコレーションは個人で考えて下さい」
・「ええー、私物ですか?」「しかもデニムってナニ?!」「しい様コスしろってこと?」
・「ウロコ・チュニック作ったら、全員のパレード衣装作る予算がなくなりましたー。我慢してくださ〜〜い」
・「ありえない!」「それにしてもデニムって何故?」「デニムならみんな1着は持ってるだろうし、色や素材に多少ばらつきがあっても統一感出るから、私物寄せ集めでもOKってことでしょ」「え〜〜、やだぁ。パレードがデニムなんてぇ」
・「……そんなに嫌なら、オープニングのウロコ・チュニックに、羽根付けて階段降りる?」
・「すみません、デニムでイイです」「私ジーパンにスパンコール縫いつけます!」「わたしペイントします!」「わがまま言いません、すみませんでしたっ!!」
・……てなやりとりが脳裏を走る。

・「これはこれは、デニム会社社長のカネアリさん(仮名)」「草野くん(仮名)、我が社の製品を使ってくれないかね」「そりゃあ社長のところの製品ならば是非使わせていただきたいですし、今までも使ってるじゃないですか」「あんな数着分じゃどうしようもない。組子全員に我が社製品を着せてくれないと」「しかし、全員が出る場面は最後のパレードのみですし、パレードにデニムというのは……」「まあ、そう言わずに……(菓子箱を渡す)」「こまりますよ、こんなことをされては……(菓子箱を受け取る)……そうですね、パレードにデニム。デニムで羽根。イイかもしれない!!」
・……てな、大人の事情が脳裏を駆け抜けていく。

 初日の感想、おぼえているうちに書くぜ!その8で、『Red Hot Sea』語り、その5。これでフィニッシュ!

・デニム燕尾の5人組に夢中になっているウチに、ゆーひくんが大きな羽根背負って歌ってた。
・あ、あれ? そーいや壮くんの羽根ってどんなだっけ? ちゃんとした羽根に着替えるのかな。
・と思ってるウチに彩音ちゃんが降りて、まとぶん登場。

・まとぶん、トップ就任おめでとー!!

・ここは拍手だ、心からの拍手だ。
・ふつーは舞台にハの字型に並んでトップスターを見守る組子たちが、本舞台にぎっしり整列した。
・みんなの羽根がぎっしり詰まってぎっしり揺れて、波のようだ。

・そうか、『Red Hot Sea』か!

・ここにあるよろこび、熱い心。それが波になって、新しいトップスターを迎え、新生花組そのものになる。
・波は分かれ、我らがまとぶんを迎える。
・ここは熱い海。
・まとぶん、おかえり。キミが帰ってくる場所。や、彼がどこかへ行っていたワケじゃないが、そんなふうに思う。おかえり。ここが、キミの場所。

・銀橋へ向かう先頭は、まとぶんとゆーひくん。……ゆーひくんなんだ。
・ここで改めて壮くんの羽根の大きさ、衣装の意味を知る。もう少し気を遣ってくれると思ってたんだけどな、劇団め。
・舞台に戻ったあとは、まとぶんセンターに、彩音ちゃん、ゆーひくんがそれぞれ上手下手に燈台のように立ち、組子たちが彼らを取り囲んで歌う、という変則的なもの。
・お披露目とサヨナラは奇をてらわずに、ふつーにオーソドックスなのがいちばんいいんだ、と改めて思う。これぞ「タカラヅカ」なものでいいんだと思う。遠い目。
・それでも、きらきらしているまとぶんや、彼を囲んで歌うデニム燕尾5人組を見ていると、胸が熱くなる。

・文句しこたま言ってるけど。
・やっばり草野は嫌いだし、衣装センスもカラーセンスも最悪と思うけど。
・この作品は、たのしいかもしれない。

 
・初日のご挨拶、花組名物はっち組長は見事にカミカミ。イイことを言おうとしているんだが、なにしろ噛みまくるので台無し。これが名物だから仕方ない。
・まとぶさんは相変わらず長々喋って、どんどんぐだぐだになる(笑)。
・でもこの人は、自分の言葉で喋るんだよね。社交辞令だけでまとめないの。

・「花組を全力で守っていきます」

・この言葉が、胸に残った。
・守る、ときたか。
・どれだけの重責なんだろう。そして、どれほどの覚悟なんだろう。
・真飛聖という人が、心から愛しい。
・一花組担当として、「この人が、ウチのトップさん」であると、今ここで強く再確認する。
・この人が、ウチの組のトップスターでよかったと思う。
・この人が、ウチの組のトップスターであることを、誇りに思う。
・ただの木っ端ファン、末端ファンだけどさ。
・まとぶん、好きだー。
・彼が守ろうとする花組を、その覚悟ごと愛してゆきたいと思う。

・ので、そのアツい気持ちのまま力一杯拍手していたんだが。

・カーテンコールが、1回で終わった。

・あ、あれ?
・えーと?
・トップお披露目初日……だよね?
・なんでもない公演の初日でもカテコを繰り返し、最後は主演をカーテン前に引きずり出すまで拍手をやめない、主演の口から「気を付けてお帰り下さい」と言わせるまで拍手をやめない、もちろんスタンディングがデフォの組を知っているだけに、ちょっとびっくり。
・スタンディングもなしか……。花組客席ってやっぱクールだよなあ。星組のふつーの楽の方が、花組のトップ退団前楽より激しかったのは衝撃だったもんなあ。いやその、かの組が激しすぎる、つーのはあるが(笑)。

 新しい花組に、心からのエールを送る。
 ここがウチの組。
 今までも、これからも、愛していくの。


 初日の感想、おぼえているうちに書くぜ!その7で、『Red Hot Sea』語り、その4。いいかげんラストにしたいぞっと。

・のどかな漁村を襲った悲劇!! 我が子の誕生を待ちわびる若い夫@まとぶんが殺された!!
・いきなり台詞があってすげー違和感。いきなり芝居になってすげー違和感。でもって。
空飛ぶ棺桶が、シュール過ぎます。
・棺桶。身も蓋もなく、マジで棺桶。
・青い空をバックに、下手から上手へと移動していきます……どうしよう。反応に困る。
・海へ流せという遺言だから、あの背景のブルーは水の中ってことなのかなあ。海に沈んでいく光景なのかしら。や、空を飛んでるよーにしか見えんが。だって白い雲浮かんでるし。
・魂になったまとぶんが、美しく踊ります。
・相手役は白く美しいゆーひ。
・新生花組って、ほんときれーさんばっかじゃないですか、真ん中の人たち。まとぶさんはもちろんのこと、ゆーひ、壮くんと、すらりとした美貌の主ばっかだー。
・まとぶを殺した人たちも、ここでは白い衣装になって(5万回は見た鳥イメージの衣装、ショート・ターバンに触覚付き)みんなで舞い踊る。まっつもいます、悪もんチームだったくせに、しっかりと。
・鳥のように踊ります。
・解き放たれたように。
・そこに、夫を失った彩音ちゃんが登場。忘れ形見のペドロ@ののすみを立派に育てている模様。
・彼女には、まとぶが見えない。
・彩音ちゃんを見つめる、まとぶんが胸キュンのいい男です。

・そして物語はエピローグへ。
・冒頭の少年ペドロ@ののすみがまた81番横通路を通ってやって来る。彼の家は上手花道にずーっとあったぽんぽん船……チラシにはボロ船と書いてあるか……ソレにまた入っていく。
・彼を呼ぶ母親の声は、彩音ちゃんのものなんだろう……。
・で、最初からペドロを、そして物語を見守っていた妖精@みわっちの銀橋ソロ。あくまで妖精少年として、かわいらしく。

・みわっちの役ってさ、『絢爛』のウメちゃんとさららんの役だよね。
・ウメちゃんは下級生の女の子だし、さららんはまだ当時研9だったわけだし。同じ役を研12でやる男って。すげえよ。
・ジャンヌ(女役)やってフォンダリ(おっさん役)やって、次は子役って、どんだけ役の振り幅大きいんだ、愛音羽麗。
・しかし、研12の色男に、今さら子役をやらせなくても……。かわいいし目立つし、一見さんにおぼえてもらえる役だけど、旬の男役だと思うと胸にわだかまりがある。
・だってかっこいいみわっちが、見られなかったもんよ。みわさんといえば、ギラギラにキザってねばねばに糸引いて、目線絨毯爆撃で釣りまくる人なのにー。あたしが「まっつ見るの!」と思っていても、横から釣っていって「みわさんから目線もらったー」(カンチガイ)ってうっとりさせてくれる人なのにー。
・かわいこちゃんがあってもいいけど、通し役ではなく1場面だけで、あとはふつーに「男役」の愛音羽麗が見たかった。
・ファンの人がよろこんでるなら、それでいいのかなあ。芝居がちゃんと男の中の男で、かっこいいからいいのかなあ。

・で。
・結局のトコ、どーゆー話だったの? コレ。
・アタマの弱いわたしには、さっぱりだったんだが。
・ペドロ少年の見た夢とか、彼の父親の物語にしては、ペドロくん最初と最後しか出ないし、それぞれの場面に接点ないし。

・なんにせよ、フィナーレ開始だ。
・油断していると、わーーっと客席から、お魚さんたちが現れる。

・きゃー、オープニングの魚〜〜っ、つか、ウロコ〜〜。
・すべての通路にお魚さん。センター脇通路のサカナちゃんたちから順に銀橋に上がるので、サイド通路のサカナちゃんたちは足踏み状態。順番待ちしてます。
・ゆーひくんを中心に若いおサカナさんたちのダンス。
・あああ、やっぱこの衣装まだ使うんだ……そりゃそうよね、お金かけたんだもんね、使わないともったいないよね。

・まとあやデュエットダンスまでサカナとかラテン上等手ビレ尾ビレ、某サンバ・カーニバルみたいな衣装だったらどうしよう、と思ったが、さすがにここはふつーだった。
・よかった。せっかく正統派にきれいなカップルなんだから、きれーに見せてくれ。
・リフトすげー。つか、回転早〜〜。
・彩音ちゃんの、ぱんつが見えない。
・お稽古場映像では大盤振る舞いだったからなー。さすがに、アレはないか。

・エトワール誰なんだろ……と思っていたら。
・大階段中央に、メルヘンでフェアリーな姿の男たちが!!
・壮くん、みわっち、まっつ、みつる、めおくん。
・衣装はお揃い、ソフトデニム生地の、燕尾服。
・デニムで燕尾?! なんの冗談、ソレ?
・壮くんが歌い出す。
・エトワール、壮一帆?! いくらなんでもそんな、チャレンジャーな。
・いちお、他4人も歌うので一昔前のアイドル風?
・5人とも、髪型がすごいです。
・ヅラです。長いです。くるくるちりちりです。
・まっつのこんなロン毛姿、見るのはぢめてかも。
・きれーなロングヘアならオーベロン様とか海馬の帝王とかで見てるんですが、なんつーんですか、えせロック風というか、イケコが思い描くパンクな若者風というか(なにその限定項)、メッシュやエクステ具合がファンタジーでメルヘンで……えーとえーと、ヅカ独特のはじけ具合というか。
・いいの、まっつは美しいからっ。
・すげー気合い入った、かなり無理して作り込んだヅラが愛しいです。
・ひとりだけならアレでも、5人揃えば、こわくないさっ。

・びっくりしているうちに、パレード開始。
・みんなデニムだー。
・男役はジーパン、娘役はデニムスカートか、ホットパンツ。わざとらしいキラキラがいっぱい。
・髪型もみんな大変。うわー。
・いやその、みんなすごく、凝ってます。はい。

・しかし、何故デニム?!

 うわ、まだ終わらないのか。翌日欄で最後!


 初日の感想、おぼえているうちに書くぜ!その6で、『Red Hot Sea』語り、その3。箇条書きは楽だから、ナニも考えず、ただただ長くなる……。

・手ビレ尾ビレ付きのいかにも「タカラヅカ」な衣装を着せてもらったまつださん、歌いながらどんどん前へやって来て。花道から、銀橋へやって来た。
・えええええ。まっつが、ひとりで銀橋?!(想定外の事態に取り乱す)
・銀橋をひとりで歌いながら渡って良いのは路線スター様だけです。音声消してチラ見したお稽古場映像でたしかにこの場面は見たが、「銀橋位置に見えるけど、そんなはずないわ。まっつが銀橋渡らせてもらえるはずないもの。あれはきっと本舞台の端っこよ。スペースがもったいないから、あの場面だけ先生方のテーブルの真ん前まで本舞台ってことにしてお稽古しているんだわ」と、思い込んでいた。
・が、本当に銀橋だった。
・混乱。
・まっつがひとりで渡りきるはずがないから、たぶんこのあとスターさんが出てくるんだわ。壮くんとか、場面ひとつ担える人が出てきてバトンタッチ、まっつは半分まで歩いて逆戻りさせられるとか。
・上手から出てきたのは、みつるでした。
・すみません、ほっとしました。まっつがひとりで銀橋を渡りきらないことに。
・まっつひとりで銀橋だったら、わたしはこの現実を処理仕切れずフリーズしてました。いやその、まっつがスターなのはぜんぜんかまわないんですが、羽ばたいていってもらいたいですが、突然そんなことになると心臓がもたない。ぜえはあ。
・銀橋センターで歌うまつみつ。
・みつるとふたりで銀橋任せてもらえたんだー、それならわかる〜〜、順番的にありそうな場面だ〜〜、良かったぁ。
・まっつとみつるの並びは好きです。体格的に似ていて、互いにないモノを補い合うふたり。
・共に目の下にシワがあるところも好きです(笑)。
・みつるは黄色いスーツ姿ですっきりしているので、まっつのフリフリぶりが……ああっ、ダメよこあら、ここで「微妙」とか言っちゃ!!
・たぶん、クチでどうこう言ってたって、わたしの顔は見事にやにさがってふにゃふにゃになっていることでしょう。
・ほんとにウチの子はダメで……と口では言いながら、盛大に自慢している親バカなノリってゆーか、愚痴のふりしてのろけているバカ女のノリってゆーか。
・や、はっきり言っちゃいましょう。
・まっつはナニをしたってステキなんです。
・ヘアバンドから髪が幾筋かこぼれ落ちているところが、美しさをUPさせてます。
・まっつキレイだもん。キレイだってば。手ビレ尾ビレは着こなせなくても。
・いいのよ、ラテン衣装がフリルに埋もれてしまっても、烏帽子とフロックコートの似合いっぷりは半端ない人なんだからっ。
・ええ。まっつまっつ言ってる横で、手ビレ尾ビレ衣装を完璧に美しく着こなすゆーひさんの美青年ぶりに、クチが開いたまんまっすよ……おおぞらゆーひ、すげえや。

・壮くんはロケットボーイではなく、ロケット前の「歌のおにーさん」でした。
・ここの壮くんが、すごいです。
・輝いてます。
・気合い入ってます。
・テンションめちゃ高いです。
・びびります。
・ショーの間中壮くんはテンション高すぎてこわいんだけど、ここが頂点。「世界よ、俺様の歌を聴け」状態。
・客席にいるすべての人を、跪かせる勢いだニャ。
・壮一帆、絶好調。
・どうしよう……壮くん好き過ぎ(笑)。

・壮くんのすごさ(笑)の余韻が消えないままぼーっとロケットを眺める。
・天真みちるタン、いたよね?
・あ。アレって天真くん? と、ぼーっとオペラで見てたら、ウインクがとんできた。
・うわわわわわ。て、てんまくんってそゆことするんだ? わわわわわ。
・あ、わたしあてのウインクじゃないです、もちろん。あたしゃ2階席だってばよ。

・カーテンが上がり、舞台奥に白い衣装の男の子と女の子が坐っている。恋人同士だろうな、若くてかわいい、さわやかな感じ。
・誰かわかんないからぼーっと眺める。
・彼らが消えたあと、同じ衣装の男女が現れた。こちらもカップルらしい、ふたりでたわむれている……って、男の方、まっつだ。
・あわててオペラ・ロックオン。
・なんか、波打ち際でうふふあははなじゃれ方してます……わわわ、若い? いくつの設定ですか、まつださん。
・大丈夫、まっつよりさらに若ぶっている……いや、はるかに自然に若いゆーひさんが、みほちゃんとたわむれだしましたっ。
・最初に現れたカップルはみつると姫花だった模様。まっつはすみ花ちゃんとカップル。
・白一色のシンプルな衣装。裸足で、3組のカップルが踊る、端正な場面。
・ただただ美しく、どこか哀しい。
・みほちゃんとの別れが目前にあるからだろうか。愛が見える人たちの、美しい姿がしんと透き通り、幸福なのに、きらきらしているのに、どこかしらせつない場面になっている。
・ゆうひくんはダンス得意な人じゃないけれど、姿の美しさで魅せてしまう。
・つか、あの肩幅、体格、いいよなあ。なんてきれいな人だろう。
・まっつはミニマムにきれい。「端正」という言葉通りのような(笑)まっつのダンスも好きだ。
・みつるも好きだが、いつもまっつと一緒に出られてしまうと、視界が届かないっす……まっつとゆーひくんでいっぱいいっぱいだー。

・場面変わってストーリーのある場面に。
・のどかな漁村の若いカップル、まとぶと彩音。どーやら彩音ちゃんは身ごもっているらしい。
・ところがそこへ、いかにもなチンピラ@壮くんがやってくる。
・彩音ちゃんにちょっかいかける壮くん。彩音ちゃんを守ろうとするまとぶ。
・壮くんには仲間がいて、街のチンピラVS漁村の青年団の争いに発展する。
・いやあ、なんつっても草野ですから。この漁村のみなさんの服装が、微妙で。ナニ気にオモロ系っていうか。
・や、スタイルいいと着こなせるんだと思うけど。
・まぁくんのアフロは、ナニか意味があるのでしょうか。マメはともかく、何故まぁくん。
・まっつは、チンピラ側です。ジャケットにシャツ、プラス帽子です。よ、よかった……。
・漁村の青年@さおたさんの妖精っぷりに、舌を巻く。
・なんなんですか、あのかわいこちゃん。
・スウィートな美青年なんですよ、すげーナチュラルに若いんですけど、副組長。
・まっつの相手役(違)なんですよ、さおたさん。トシより老けたチンピラが、年齢不詳のかわいこちゃんと闘ってるの。
・そーゆーかわいこちゃんだもんね、きっとケンカも弱いんだよね。まっつの方が、強いです。なんかまっつが、Sな感じで、襲いかかってます。きゃー、副組長逃げて〜〜!!
・と、夢中になっていたら、真ん中でナニかあったみたいで。
・なんか、まとぶさん死にかけてます。

 翌日欄に続く。


 初日の感想、おぼえているうちに書くぜ!その5で、『Red Hot Sea』語り、その2。

 てゆーか、どんどん視点がまっつ固定になってきています。必死にいろんなところを観ていたハズなんだが、記憶に残るのはなんか偏った視界ばかり……あれえ??
 

・船長さんルックのまとぶさん、チラシを見ると「燈台守」という役名らしい。
・燈台守? 何故にあんな格好?!
・そっからナニをどうしたのか、燈台守くんは幽霊船に迷い込む。
・ここが大変なの。
・燈台守は幽霊たちに拉致られて、キラキラ黒燕尾にお着替え。
・どうやら舞踏会やってるの、幽霊さんたち。ホーンテッド・マンションのノリで。すごーくたくさん、みんなそれぞれドレスや飾り付き燕尾で踊っている。
・てゆーか、マンガみたいな潜水服の人たちまでいます。レゴの人形みたい。
・燈台守は幻の女@彩音ちゃんに誘惑されて踊る……わけだが。
・まっつロックオンなので、他はまったく見えていない。
・なんなのコレ。うおー。
・まっつは歌手です。最初、階段上の回廊にいる。同じ衣装の男たちがみんな下にいるのにひとりだけんなとこにいるから「立ち位置間違えた?」てなノリだが。
・歌手は回廊でシャウトすることになっているらしい。
・ちあきさんと女になったハルちゃん(ここではじめて女の子姿を認識)とくまくまちゃんが女性歌手、男はまっつのみ。
・ここがもー、すげー歌、歌ってんですけど?!
・スキャットなんだけど、なんかえらく込み入った感じの。
・まっつ今回髪型ステキだし、ここは衣装もステキだし、歌がまたステキで。
・このまっつ見るために、わたしはがんばって劇場に通う。
・草野だしお魚だし色彩変だしセンス変なショーだけど、この場面のまっつはいいんだーっ。
・場面が進むと、スキャット・チームも下に降りてきます。そして下手で熱唱。
・ちあきさんがアダルトなのはわかるけど、女になったハルちゃんはいきなり黒塗りのせいか顔こわいし、くまちゃんは言わずもがな顔芸し過ぎでこわいし、いやあ、スキャット・チームいいなあ。濃いよ、濃いよ〜〜(笑)。
・てか、あのスキャット・チームの女の子、ハルちゃんであってるよね?(プログラム買ってないっつの)
・まっつノリノリ〜〜。
・たぶんここの歌声、これからUPしていくよね。もっともっと、うまくなるよね。
・あたし、ほんとにまっつの「声」が好きだー。
・歌だけかと思ったら、まっつはちあきさんと踊り出します。
・前回がとしこさんで、今回がちあきさん? まっつ、熟女専科?!
・あんなにたくさんの人たちが踊っていて、どこを見ても楽しそうなのに、見ているヒマがない……。

・幽霊たちがさーっといなくなったあと、残ったのはまとぶさんと、みわっち。
・真っ暗らしく、ふたりでぶつかって悲鳴上げたりしてた。ここはアドリブ・コーナーかな。
・とんちんかんトリオのときも思ったけれど、アドリブはもっと口跡よく話して欲しいっす、まとみわさん。音声さんももっとがんばって音を拾って欲しいっす。

・さて、大きな場面のあとは場面転換のためにも銀橋です。
・たしか銀橋にみわっちが転がっていて、そこに壮くん・めおちゃん・まぁくんが現れるんだっけか。
・わたしのいちばんキライな衣装キターーッ!!
・袖がフリフリ、衣を付けすぎたエビフライみたいにふくらんだ、原色ツートンカラーの水玉衣装! 黄色に紫とかピンクに緑とか。
・大嫌いな衣装が、草野作品出現率最大値であることからしても、わたしは草野作品が嫌いである(笑)。
・危惧していたんだよ、この大嫌い衣装がまた使い回されるんじゃないかって。
・身長のある壮くんめおくんまぁくんはまだいいけれど、小男が着ると悲しみ以外のナニモノでもないんだってば。雪組ファン時代も泣いたさ。草野のセンスのおかげで、雪組の顔は良いけど身長足りないスターたちがえーらいこっちゃな姿になっちゃってさ。
・ええそうよ、ぶっちゃけ、この衣装を着たまっつを見たくないのよっ(笑)。

・えーと、なんか暗転してます。
・でも、気配で人がいっぱい出てきているのがわかる。
・銀橋に勢揃いしている予感。そうか、中詰めスタートだな。派手に行くんだな。
・やっぱあの衣装ですか? みんなそろってわたしの逆ツボなフリフリ水玉ですか? そのうえターバンとかだったら立ち直れません。
・ぱっとライトが点いた! 銀橋に、舞台に、スター勢揃いだ!
・まっつがどこか咄嗟にわからないけれど、その他大勢はスーツ姿!!
・やったっっ。まっつはスーツだわ、その他大勢だから!!
・まとぶさん、あやねちゃん、ゆーひくんを中心に、銀橋勢揃い。スターはみんな、草野ショーらしい手ビレ尾ビレ衣装。手首のとこと足首のとこに激しいフリルのついた、「こんなトンデモ衣装、最初に考え出したの誰だよ」と遠い目をしたくなるアレっす。や、ヅカの醍醐味だとは思うけど。
・真ん中から視線をめぐらし……まっつを見つけた。
・まっつ、手ビレ尾ビレついてる!!(ムンクの叫び)
・はは、は……そ、そうか。まつださん、ぎりぎり「スター」カテゴリなんだ……そうか……。
・最初にみつるが目に入って、彼が黄色いスーツだから、まっつもそうだと思い込んだよ。はは、は……よろこぶべきこと、だよな。まっつがスターな衣装着せてもらってるんだもん。白地に手ビレ尾ビレだもん……大盤振る舞いよね……芝居の不遇さの帳尻合わせも兼ねているんだわきっと……きっと……。
・よろこんでますよ? うれしいってば。「スタァ」なまっつ。……あああ、落ち着かない〜〜。
・本舞台では、タツノオトシゴのアーチが輝いてます。
・海馬?! こんなところに海馬?
・終演後、誰に言っても気づいてもらえなかった。「タツノオトシゴ? そんなのあった?」って。あったのよ、スターが登場するゲートを囲むように2匹のタツノオトシゴが立っていて、さらに巨大な2匹が外側にあって、合計4匹もいたってば。
・そーいや今日はスカステで『MIND TRAVELLER』ファースト・ランの日だ。時代は今、海馬?!
・スターメドレーというか、ベタなラテンメドレーというか。選曲手を抜いてないか? ってくらい、ベッタベタな曲をスターたちが歌い継ぐ。
・んでまつださんの番になりました。
・なんかまつださん、歌いながら下手花道にやってきました。
・さらに銀橋に出てきました。
・えええええ。まっつが、ひとりで銀橋?!(驚愕)

 ……てことで、翌日欄に続く。


 さおたさん休演がショックです。
 わたしは初日しか観ていないけれど、さおたさんはいつも通りステキで年齢不詳で、すげーフェアリーな人として舞台にいました。
 代役云々という話ではなく、誰も代わりはできない貴重なスターさんだと思う。

 ゆっくり休んで、元気になって欲しい。
 でもって、矛盾してるかもしんないけど、早く舞台に戻ってきて欲しい。

 
 んでもって。

 初日の観劇感想は、芝居を初日の夜に、ショーをその翌日の昼には、書き終わっていたんだわ。
 長くなっちゃったからさ〜〜。1日3000文字くらいで順次UPして行きますわ。

 つーことで、以下、2日も前に書いた初日感想だ。

              ☆

 おぼえているうちに書いてしまおう、2回目の観劇で感想が上書きされる前に。
 まちがっておぼえていたり、忘れていたりしているのも、今のうちだけじゃん。リピートしたら、せっかく(?)ぐだぐだな記憶も正されちゃうわ(笑)。

 まとぶんトップおめでとー!公演初日観劇。

 震撼の、『Red Hot Sea』の感想+覚え書き。

 
 最初に言うと、わたしは、草野作品が理解できません。したくもないです。
 彼とは気が合いません。草野ショーだと観る前からテンションが落ちます。

 そーゆー人間なんで、まあ。
 駄作でもつまらなくても眠くてもかまわない。「生理的嫌悪感のない作品なら良いな」という、最低レベルの期待値で観劇しました。

 結論から言うと、「まっつがたくさん出ているから観る。他組なら1回で十分」です。

 だから、ダメなんですよ、草野ショーは。
 わたしの美意識とかけ離れているの。

 いつもの草野ショーでした。

 目新しさはなにもない。どっかで観た場面、どっかで聴いた音楽。過去作品の焼き直しとかリメイクとかインスパイアとか、言い方はどーでもいいけど、コレ5万回観たよな? てな、まったくもっていつも通りの草野です。

 だから、草野がダメなわたしは、まっつがいなかったら1回観ただけでもうたくさん、2度と観ていないと思う。

 反対に、草野作品大好き!! 血が躍るわっ! って人には、ど真ん中なショーじゃないでしょうか。

 
 とりあえず、『タカラヅカ絢爛III』と言っても、誰もが信じるでしょう。
 ちなみに、わたしは『タカラヅカ絢爛』が大嫌いです(笑)。『絢爛II』はまだマシだったけど、無印の方はぜんぜんダメっす。『絢爛』+『サザクロ』ってのが近いかな。

 作品的にはいろいろ思うところはあるんですが、発散系のショーなんで、出演者のパワーを愉しめます。
 もーみんな、かまわないからやっちゃって下さい。暴れちゃって下さい。
 花組万歳!! つーことで!

・舞台中央にボロボロのぽんぽん船が。
・プロローグ、シェル@みわっちのかわいらしさに、おどろく。
・あの人いくつですか、研12?! ありえない。
・ペドロ@ののすみ、ぽんぽん船から出てきたと思ったらすげー勢いで上手通路(81番横)をダッシュしていく。
・え、ソレだけ?!
・組長たちもいるんだが、なんかとってもおとなしく下手花道で釣り糸を垂れている。
・ぽんぽん船、動きます。上手花道に鎮座。

・オープニング、お魚ダンス、キターーッ!!
・ウロコウロコウロコ。ウロコがあるよーっ。ひえ〜〜。
・黄色オレンジピンク黄緑、とにかく全部蛍光カラーで1枚ずつ色分けされたウロコがびらびら付いたチュニックをみんな着ている。
・脱いで、そのチュニック脱いで〜〜!!
・ソレさえなければ、下はふつーにカラーのシャツスーツとかでしょ?
・人間の想像力の斜め上を行く色彩感覚。
・黄色とピンクのツートンカラー+ふわふわメルヘン・カツラ。脳天にはこれまたカラフルなトサカ。
・あはは・あはははは。
・まっつは黄緑です。あはは。あはははは。

・しょっぱなからあまりに草野全開で気が遠くなっていたので、まとぶさんが最初なにを着ていたかおぼえてません。
・でも、髪型(カツラ)がかっこよくて「まとぶさん、きゃ〜〜!」と思ったのはおぼえてる。
・ゆーひ・壮・まっつでトリオなんだ……愕然。あ、みわっちが草野ワンパタの狂言回し役だからか。
・スターのソロ歌い継ぎで、まっつもちゃんと順番が回ってきた。わざわざ出てきてちょろっと歌い、とっとといなくなるのは、次の場面の準備?
・ものすごい色彩、ものすごいセンス。
・このショーでいちばんお金を使ったのが、あの悪趣味極まりないウロコ・チュニックを組子全員分作ったこと、だったらどうしよう……。遠い目。

・暗転のあと、白スーツの男たち@ゆーひ、まつ+みつ。
・やーん、スーツ! スーツ!
・かっこいいっ。
・上手花道のぽんぽん船にいるみわっちから、サングラスを受け取るまつみつ。
・まっつ、髪型かっこいい。
・若ぶってる? ざっくりしたボリュームのある髪型。センターパーツじゃないけど、分け目アリで後ろへ流している。
・まっつがいつもとチガウ髪型してるなんて、レア〜〜。(まっつはいつも同じ髪型だと思い込んでいる)
・ゆーひさんを囲んでの銀橋。
・なんか、すごいもん見ている感じ……ゆーひの横に、まっつがいる……。
・この3人、詐欺師だよね? と、素で言ったらピュアゆーひファンさんに「もう詐欺師は勘弁して」と言われてしまった(笑)。
・でもなんか詐欺師っぽいー。
・男たちは本舞台にたどり着くと、カモメたちに迎えられる。
・ゆーひくんとカモメ@一花が踊る。なんか、一花が軽い。ほんとに翼があるみたい。
・ゆーひくんと一花ちゃんって、美しいなあ。体格差がまたいいんだ。
・まつみつもそれぞれカモメちゃんと踊り、カモメが大量増殖したあとは、彼女たちを従えて踊る。
・で、ゆーひくんが歌手です。
・ゆーひが歌って、まっつが踊っている……かなり本気で踊っている……なんつー不可思議な画面。
・真っ白でキレイ。

・ゆーひくんだけ残り、そこへ青い波がやってくる。
・青いロングコートみたいな衣装、青いビニールみたいなばさばさカツラで、壮くんがぺかーっと光を発する。
・ゆうひくんと壮くんはほんとに、光り方がぜんぜんチガウ……。ナニこの異世界感(笑)。
・でもゆーひくんと壮くん、どっちも長身で並ぶと迫力。きれい。
・白いカモメの女の子たちと白いゆーひくん、そして青い波の男たち。
・白と青が絡み合い、くるくる回ってとてもきれい。
・ここだっけ、ゆーひくんが灯台に持たれてポーズ取ってんの。ひとつ前だっけ?
・なにをするわけでもなく、灯台(舞台下手端にでかいセットがある)に手をついてもたれている姿がめっさかっこいいのっ。

・その灯台から、船長さんみたいな格好のまとぶん登場。
・歌いながらひとり銀橋を歩く姿に、郷愁をかき立てられる。
・『ドルチェ・ヴィータ!』……銀橋で歌っていた一等航海士@まとぶんの姿が脳裏で点滅する。
・あれから、ずいぶん遠くまで来たね。旅してきたね。
・つらかったり大変だったりした分、強くていい男になったね。
・あ、なにを歌ってるのか、歌詞はわけわかんない(笑)。
・つか、本舞台の奥を通っていく謎の船はナニ?!
・最初のぽんぽん船はずっと花道にあるし。別の船? いったい船何隻あるのよ、このショー?!(白目)

 翌日欄へ続く。


 初日だ新生花組だ、まとぶんおめでとー! の勢いに乗って、原作未読、プログラム買ってねえ、のポンコツ海馬の覚え書き、その3。

 『愛と死のアラビア』って、こんな話? の、続き。
 日にちは何日分にもまたがってUPしてるけど、書いたのは初日の夜だぞー。
 
・囚われのヒロインを助けに来た駄々っ子トゥスン! めっちゃ意気揚々!!
・「キミとふたりで世界の果てへ! キミさえいればナニもいらない!!」……なにこのろんまちっく〜な展開。
・あ、ベドウィンさんたちも一緒です。いちお、トゥスンのいるところに彼らもぞろぞろ出てきます(後宮除く)。だからまっつとかみつるとかあのへんの人たち一式、板の上にはいたりします。見せ場も台詞もないけど。
・まっつの台詞、何個あったっけ? 『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』(4個)と同じくらい?
・せっかく助けに来たっつーに、トマスはうんと言いません。エジプトのために、トゥスンたちの未来のために、自分は死ぬつもりです。えええ、唐突だな。
・そこへ現れる、イブラヒムとその部下たち!
・かぶり物ナシのヒゲのゆーひくん、かっこいー!!
・「トゥスンがトマスを逃がそうとすると思って張ってたんだ。太守の命令に背く者は弟でも撃つぞ!」てなイブラヒムにーちゃんと、「トマスはボクの妻だ、邪魔するヤツはにーちゃんでも撃つ!」てなトゥスンくん。互いに銃口を向け合う。
・トマスがヒロインです。傾国の美女です。王子様ふたりが彼を争って一発触発なんですが、どうしましょう。
・「ケンカをやめて。ふたりを止めて。わたしのために、争わないで」
・トマスが仲裁に入ります。
・「イブラヒムはトゥスンを撃ったりしない。だって、イブラヒムも、俺を助けに来たんだろ?」
・わざわざ部下を連れて。トゥスンを牽制するためだと自分にも部下にも父親にも言い訳して。
・ほんとーは、トマスを助けるために、ここまで来た。
・「…………」
・イブラヒム、無言です。図星差されて、無言です。てんてんてん、と、顔に書いてあります。
・トマス、魔性の女!!(男です) イブラヒムを虜にしていたこと、知ってたのか! 知っていて、彼の前でトゥスントゥスン言ってたの? 彼にまったく気のないふりしてたの?!
・てゆーか、この場で言ってやるなよ、そんなこと……。イブラヒムにも立場っつーものが……。
・にーちゃんは敵ではなく、同じ人を愛した同志だと気づいたトゥスンは銃を収める。そんなことより今は、処刑が明日の朝に迫ったトマスの身を助けること!!
・しかしトマスは逃げることをがんとして断る。エジプトの未来のために。
・トゥスンは泣く泣く退場。イブラヒムは最後にアノウドをトマスに引き合わせて去っていく。

・奴隷でもなく妹でもなく、ひとりの女性としてアノウドを愛している……てなトマス。えっと、いつの間に?
・「結婚するためにイスラム教に改宗する!」……宗教問題ってイギリス人には、わたしら日本人が想像つかないくらい大問題なのでは? 
・しょっちゅー存在も忘れているよーな女の子のために、いきなり改宗?
・でもま、いいか。改宗したって、あと数時間後に処刑されるんだから、無問題。数時間のことなら、深く悩む必要もないよな。今、ラヴラヴできれば、あとのことなんかどーでもいいや。
・妹と言われれば「はい、お兄様」、奴隷と言われれば「はい、ご主人様」、結婚してくれと言われれば「はい、トマス」……人格あるんですか、この娘?(震撼)
・「お兄様」「兄妹では結婚できない」ここで客席に微妙な笑いが滲み、「トマスと呼んでくれ」「トマス様」「様はいらない」のやりとりに、すでにしのび笑いがあちこちに。
・だからこのヒロインとの恋愛は、かーなーり、苦しいっすよ。
・晴れて相思相愛、夜明けまでの間、処刑されるまでの間は、ふたりだけの世界。
・幕。

・えっ、幕?!
・終わっちゃったんだーー?!!

・ドナルドとの別れ、兄弟対決から「もーじき処刑」まで、怒濤の展開はふつーに泣けます。
・でもツッコミどころ多すぎ。
・いちばんのツッコミは。
・結局アラブ行ってないやん。エジプトの話に終始したやん。
・ええっと、チラシを見ると、最初にいたのがエジプトの港町。次にエジプト南部でベドウィンと一緒、それからカイロで幕。……アラブ行ってないやん。エジプトだけやん。これじゃ『愛と死のエジプト』やん。

・ヒロインの人格ナッシングぶりとか、そもそも描く気もナッシングぶりとか、えーらいこっちゃなー。
・トマスをめぐる、ふたりの男の物語ですか。
・昼メロ的位置関係だと、清純なヒロイン@トマスとその恋人ポジションの青年@トゥスン、最終的にヒロインに振られるけれど、実はいちばん人気が出たりする恋敵の男@イブラヒムですか。
・話がアレですがべつに今のトコ、腐女子萌えはしてません。
・つか、これから腐女子萌えでもしないと通うのは大変かなと。

・まとぶさんの正統派なかっこよさで魅せるしかない作品です。
・真ん中ありきだ、がんばれ。

・まとぶん、前髪はらり、とかしてくんねーかなー(笑)。
・めっさきれーなんだよ、さすがヒロイン(?!)。

・原作では人死にが激しいと聞いていたんですが、誰も死にません。あ、王子だけ死んだか。
・わたしは原作知らないけど、なんつーかこう、地味で平坦な演出で、かなり損をしているんじゃないかと。谷せんせ、どーしたんだ? こんなに演出ヘタだった? 繊細さも時代性もなくても、大劇場的大芝居は得意でしょうに。
・谷せんせの良いところである、「主人公萌え〜〜、主人公は俺の理想の男〜〜」という鼻息が感じられませんでした。
・齋藤吉正演出で観てみたかったと、心から思いました。無駄に派手で、いろんな人たちに役と見せ場があったことだろう……。

・子ども芝居をするだいもんと嶺乃くんは、それぞれ大変そうでした。つか、あそこまで子役にしなくてもいいんぢゃないのか……? どっちも出番ほとんどないしな。だいもんがまだましか……。
・女の子たちは場面の切れ間にわーっと出てきて踊ってました。
・男たちはとりあえず兵士です。立ってるだけです。

・主役たち数人以外は、ほんとにどーしよーもない芝居だなー……。
・同じ動く背景状態で板の上、だとしても、キムシン芝居は自由演技っていうか、勝手になにかしらできるゆるさがあるんだけど、谷ィ芝居は歌舞伎な分ナニもできない、してはならないってゆーか。
・キムシンが恋しいぞ(笑)。


 初日だ新生花組だ、まとぶんおめでとー! の勢いに乗って、原作未読、プログラム買ってねえ、のポンコツ海馬の覚え書き、その2。

 『愛と死のアラビア』って、こんな話? の、続き。

 
・ベリーダンス来た〜〜。ナマ腹〜〜。
・黒装束一花、こええぇぇ。
・えーと、そもそもナニしにカイロのハーレムに来たんだっけ? トゥスンが意気揚々とママと妹のいるハーレムにトマスを連れてきたのよね。結婚がどうの言ってたっけ?
・「ママ、ボクの花嫁を紹介するよ、トマスだ」「あら、いい男ね。故郷の子守歌を歌ってちょうだい」「トマス、お近づきの印に歌います」「いい家庭で育ったのね、やさしい子だわ。こんなに気だてが良くてきれいな嫁なら歓迎よ」「ありがとうございます」
・「ちょっと待って、アタシはこの男が義兄になるなんて認めないわよ。命令よ、もっと歌いなさい!」
・歓迎ムードのなか、トゥスンの妹ナイリ@一花はS心を刺激されたらしい。トマスを見て「あのM男に相応しいのはアタシよ! 跪かせてやる!」とメラメラした。……ん? ちがった?

・ママだけじゃなく、パパもトマスをトゥスンの嫁として認めたみたいです。あ、パパは星原先輩です。中央に坐ってます。でーんと。
・トゥスンが大きなしっぽを盛大に振っているのはわかりやすいですが、じつはもうひとり、イブラヒム様も静かにこっそり、トマスを応援してます。彼はトゥスンのように好きな相手に「好き」とは言わないんです。ツンツンしちゃうんです。
・ドナルド@みわっちと再会。ドナルドくんも異国でふつーに生きてる柔軟な人ですな。
・何故かトマス・ドナルド・トゥスンのとんちんかんトリオで陽気な銀橋渡りがあります。なんかすごーく浮いてる……コレ、ほんとに必要なの? すげートホホ感。
・トマスはどんどんエジプト軍で出世しているようです。そりゃまー、太守の息子たちに愛されりゃ、地位も上がるわな。
・さて、トマスのためにナニかしたいイブラヒム、アノウドを彼に献上する。あー、なんか『野風の笛』見てる気分だなー。
・守ってくれるイスラムの男のいないアノウドは、奴隷になるしかない。トマスは「兄妹として」そばに置こうとするが、根っからイスラムのアノウドはそれが理解できない。
・てゆーかこのヒロイン、人格ない? 無垢……というか、それを通り越してちょっとアレなほどなにも考えていない微笑みがこわい。ええっと。
・ここでもイスラムと自分の常識の差にとまどうトマス。
・銀橋でなんか、愛の苦悩をお歌いになります。
・ちょっと待て。君らまだ恋愛以前の関係やん。なんでここで相愛以後の苦悩の歌?
・歌詞と物語の内容が合ってない……。萎え……。
・歌だけ先に作ったんだろうなあ。脚本いじりすぎて、整合性とかなくなっちゃったんだろうなあ。

・えーっと、トマスを「アタシのモノにしてやる! アタシに跪かないなら殺してやる!」と息巻いていたナイリ姫は、具体的にナニか行動を起こしたという説明もなく、次の出番では政略結婚が決まってジ・エンドでした。
・映画版『ガンダム』のイセリナみたいだな……。「ガルマ様の仇!」と出撃したはいいけど、次の瞬間どかーん、で終わった人……テレビ版ではアムロに銃を向けるところまで描いてあったんだけど、映画では時間の都合で彼女のエピソードは全カット、「なにしに出てきたの、この人」という描かれ方に終わった、という。
・とまあ、きっとなにかしらナイリちゃんにもエピソードはあったんだろうな、谷が描かなかったんだろうな、とは推察できます。
・なんにせよ、一花ステキ。

・しかしこの兄弟、みんなトマスLOVE、トマスが欲しい! なんですな。おそるべしDNA。両親公認だしな。
・でもトマスのダーリンはいちおートゥスンのようです。
・せっかくイブラヒムがやって来たのに、トマスはトゥスンのことばっか言います。……可哀想なイブラヒム。
・トゥスンがいちばんバカだと思うんだけど……。あのバカさがかわいいのはわかるが……。

・ところで悪役だという噂の、さおたさん。どーゆー立場の人だっけ、よくわかんないけど、エジプト太守@星原先輩が力を持つことを懸念し、優秀な婿であるトマスを排除しようと画策する。
・でも、ナニか具体的にやってたっけ? トマス嫌いな人@王子をたきつけたんだっけ? 王子は勝手にトマスに突っかかってたよーな気もするが。
・なんかけっこうなりゆき?て感じで、トマスと役名わからん@王子が決闘、卑怯な王子をトマスが殺してしまう。
・エジプト兵をイギリス人が殺したー! そんなイギリス人は処刑だー!! ……てな話に持っていくのがさおたさんの策略だったらしい?
・ちょっと待て、太守公認の決闘だったし、勝負がついたあと王子が卑怯にも後ろから斬りかかったから、トマスが仕方なく斬り殺したんじゃん。そんなのトマスのせいじゃない。
・トマス処刑、の決定に、トゥスンは大反対、這いつくばって彼の命乞い。
・イブラヒムはひたすらクール。トゥスンと違って理詰めでトマスを殺すべきではないと太守に進言する。
・トマスを愛するふたりの男。この温度差、行動の差がイイ。
・でも太守の決定は覆らない。「トゥスンが早まったことをしないか気を付けろ」とイブラヒムに言い渡すあたり、息子の性格わかってんなぁ、と思う。つか、トゥスンって……!

・牢獄の中で、なんかとてもきれーなお衣装のトマス。
・そこにさらにきれーなお衣装を差し入れ、すぐにいなくなるアノウド。
・真っ白な、花嫁衣装みたいです。
・まとぶんきれー。
・なんかすごーく、ヒロイン。
・あれ、チガウ?
・豊太郎@みわっちキターー!!
・白軍服のドナルドさん。トヨさんだー、トヨさんがいるよー。
・捕虜交換でイギリスへ帰れるそうな。トマスひとりを残していけず、逡巡する彼に、トマスは「気にせず帰れ」と言う。
・ここのトマス好きだー。ドナルドを生かして帰国させるために、わざと「伝言」のふりで心を伝える。男泣きしつつその気持ちを酌むドナルド。
・男同士の愛情描いてる10分の1でも、ヒロイン相手に描いてくれりゃあいいのに……とまた、『野風の笛』を思い出す。遠い目。
・次に登場するのはダーリンです。熱血駄々っ子トゥスン、姫君を助け出すべく参上!ああもー、壮くん好きだー。なんでこういつも、無駄にキラキラキラキラしてるんだろう!

 翌日欄に続く〜〜。


 まとぶん、トップお披露目初日、おめでとー!!

 感想書こうと思ったら、DIARYNOTEはオチてるし。
 星新公主演がベニーだっつーんで、仲間内祭りだし(笑)、幕間に知ったゆーほ退団にじわじわショック受けてるし、明日星組並びだし。

 なんでこう、一時なの、なにもかも。
 素直に新生花組に「おめでとう」を言わせてくれよ。

 
 ……てことで、当日中に感想書くぞー!という気合いのもと、あっちのブログに書いたんだが、ここが復活したので転記する。

 が、文字数多すぎたみたい。
 あっちには2日分の欄を使ってUPしたが、ここでは3日分に分けることにする。
 
 
 えー、今回の花組公演。
 芝居は谷正純、ショーは草野旦。
 わたしは谷はけっこー好きだが、草野は嫌い。
 しかし、芝居はまっつ的に出番が『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』よりも少なく、ショーは『TUXEDO JAZZ』並にはいろいろやらせてもらっている。
 ので、好きとキライがけっこう複雑な感じです(笑)。

 芝居原作は未読。
 原作読破済みドリーさん曰く、「原作を知らない方がたのしめる」そうなので(ドリーさんの芝居終演後の第一声は「トマスはあんな男じゃないから!!」だった。まとぶの演技が、じゃなく、谷の脚本の問題)、知らないままいた方がいいかなと。

 とりあえず、雑感+あらすじ箇条書き。プログラムも買ってないんで、なにがどうやら、どこがなんやら。
 まちがっていてもキニシナイ!
 

『愛と死のアラビア』って、こんな話?!

・オープニング、めっさ油断していたら、まっつが踊っていた。
・うわ、まっつだ、幕開きから群舞センター?! と、びびってオペラロックオン、めっさ油断していたら、銀橋にゆーひくんがいた。
・えりたん、みわっちは上下セリから登場。おおお。
・まとぶんはあのピラミッドから登場ね! と、わくわく。ピラミッド開いたー、そこにまとぶんが、ばーーん!! ……あれ?
・ピラミッドが開いたあと、ゆーーっくりとまとぶさんがせり上がってきました……。何故……。
・てゆーか、『愛と死のアラビア』なのに、エジプトなんだ。
・まっつはかぶり物が何故似合わないのでしょう。顔が半分隠れてるんですが。隣のさおたさんとか、ちゃんと顎まで見えてるのに……踊ってるうちに顎下部分が上がって来ちゃうのかなあ。

・優雅に捕虜生活しているトマス@まとぶんとドナルド@みわっち。
・とーとつに傷の手当て。痛がって、うめくまとぶん。えーとこれは、ファン・サービス? まとぶさんは苦しんでいる顔がセクスィ〜だから?(笑)
・仲良しコンビの平穏を引き裂くイブラヒム@ゆーひ。
・トマスが狙撃の達人で美形だから、エジプト兵たちの間にファンが増えて増えて大変なことになっているらしい。
・これ以上ファンが増えてFCだ親衛隊だ信者だと出てきてもこまるので、イブラヒムさんが牽制にやってきたわけだ。つか、どんだけいい男だってんだよ……。
・この作品のポイントのひとつ。「イブラヒム兄さんは、いつトマスへの恋に落ちたか?」
・狙撃の腕を見せてみろ、とトマスに銃を与えるイブラヒム。腕にけがをしているトマスは銃を構えることが出来ない。
・のでトマスは、イブラヒムの肩を、台座にする。んで、すげーあっけなく的を撃ち抜く。
・「ゆーひくんの肩を見たら、そりゃ台座にしたいと思うよね……」「ゆーひじゃないから! イブラヒムだから!!」
・誰からも尊敬され、高みに置かれるのが当然だったイブラヒム様。こんな無造作な扱いを受けるなんて……!!
・結論。イブラ姫は、この瞬間恋に落ちた。注・誰よりも立派な肩と体格を持ったヒゲのダンディです>イブラヒム
・でもツンデレだから、イブラヒメ……あ、チガウ、イブラヒム。わざとドナルドの方を奪い取り、トマスはよそへ追いやる。

・トマスが流されていった先は、トゥスン@壮くんの率いるベドウィン部隊。
・まず、なんの説明もなくトゥスン登場、そしてベドウィンの男たち……どえぇぇえ?!
・ヒゲ祭り開催中。
・砂漠の狼な男たちが、「HA! HA! HA!」と踊ってらっさいます。
・まっつまたヒゲ?! てゆーか、アゴヒゲまであり?!
・やたらテンション高く、やたらキラキラしている壮くんがツボです。
・でもってなんか最初っから、超仲良しです、トマスとトゥスン。
・とーとつに盗賊団と戦うことに。
・これまたとーとつに、「やつらは弟の仇だっっ」と脈絡なく叫び出すまっつ。
・うわー、意味ねー。
・せっかく「敵討ちしたいから俺に先陣を」と名乗り出たまっつ、トマスにさくっとスルーされてその他大勢と一緒にされ、ついでに盗賊団との戦闘はナシなので、仇討ち場面もナニもナシ。
・うわー、意味ねー。
・まあソレはいいんだけど、弟の仇を取ったわりのそのあとも淡泊、なんのフォローもナシ。
・うわー、意味ねー。
・谷せんせ的に、「未涼に台詞ナシはまずいから、ひとことぐらい喋らせてやろう」という温情でしょうな。
・谷せんせ、まっつに興味ないよね、過去作品の役付を見ても……。
・まあソレはいいとして(最初から期待してない)、盗賊団を皆殺しにしたベドウィン隊は、彼らの身ぐるみを剥ぎました。や、それがアラブ。
・盗賊団は、女を連れていた。よーし、この女も戦利品だー。女をおもちゃにする気満々な男たち。
・アノウド@彩音ちゃん、やっと登場。すげーきれい。やっぱ姫役者だなー。
・みつるに斬られてうずくまるアノウド、彼女を守ろうと必死できーきー言う侍女@れみちゃん。
・アラブでは敗者の女は家畜以下の扱いが当然、でもそんなのイギリス人のトマスは許せない、馬と交換にアノウドを譲り受ける。馬の方が人命より上なんだな。大切な馬と囚われ女を交換、とゆーレート無視な取引に、ベドウィンたちはびっくり。
・さて、アラブの女は親族以外の男に肌を見せてはなりませぬ。トマスが傷の手当てをしてやるんだが、侍女はきーきーわめくし、怪我人も非協力的だし大変。もちろん、顔を見せてもならないので、トマスはれみちゃんに気を失ったアノウドの「顔を隠してやれ」と布を渡す。
・えっ、顔隠しちゃうの? テレビとかで見るアラブの女の人みたいに、目だけ出すの? よーやく登場したトップ娘役なのに?
・や、隠しませんでした。ただの、マチコ巻き。隠してない。隠してないよ?! いいの?(いいです、タカラヅカだから)
・親族を亡くしたアノウドを異邦人トマスは「妹」と呼ぶ。自分は兄として彼女を守ると。
・彩音ちゃんの「お兄様……」キターーッ!!
・いったい何作「お兄ちゃん……」をやれば気が済むのでしょう。つか、次の全ツも兄妹だよな? もうこうなると兄妹プレイ連続記録を作って欲しい。
・せっかく兄妹プレイやってるっつに、次の瞬間さくっと離れ離れに。えええ。

 翌日欄に続く〜〜。


 『コードギアス』で「扇要(おうぎ・かなめ)」という名がフルネームで呼ばれるたびに反応してしまう自分がイヤです(笑)。
 かなめくん@凰稀かなめ(おうき・かなめ)と、めくむ@扇めぐむ(おうぎ・めぐむ)を同時に連想してしまう……や、ふつーは「凰稀かなめ」だけだろう! そこで扇つながりでめぐむを想像するのはレアなケースだから!
 と、セルフツッコミしつつ。

 
 いよいよ明日が新生花組本格スタート、初日ゆえにわくわくしています。
 や、なんやかんやでチケット取り損ねてますが、行けばなんとでもなる。

 音声無しでスカステ稽古場風景をチラ見したんだが(芝居のストーリーとか、先に知りたくないので)、ゆーひくんがすげーかっこよくてドキドキしました。
 まとぶさんもいい男だし、壮くんにこやかだし、みわさん裸足でがんばってるし、彩音ちゃんぱんつ大盤振る舞いだし、みほちゃんがしがし踊ってるし。
 まっつもけっこう映っていて、うれしかった。ああ、こんなふーに映してもらえるようになったんだねえ……ほろり。

 なんかねえ、ゆーひくんとまっつが絡んでいるのを見ていると、奇跡を見るような気持ちがしますよ。

 いちお、長くゆーひファンやってきたわけじゃないですか。
 いちばんのご贔屓はちがっても、ゆーひくんはその次だったりそのまた次だったりと順位は多少変わるにしろ、わたしの中でずーっと特別な位置にいた人です。
 わたしのご贔屓の隣にいた人です。
 わたしのご贔屓の弟で、カーテンコールでふたりして一発芸をしていた人です。
 その特別な彼が、わたしの現在のご贔屓と一緒に舞台に立つわけですよ。
 なんだかなあ。
 ぴんと来ないというか、夢みたいというか。
 

 そして、このブログが現在の日付に追いついているのも久しぶりです(笑)。オサ様ラストスパートあたりから、ずーっと書く予定のことを溜め込んだまま来たからなー。

 2002年5月からはじめたこの日記も、7年目突入です。
 思えば遠くへきたもんだ。

 
 それでは、明日お会いできる方々、よろしくです!!


 巨大マンションが近所に建設中であるがゆえ、今年になってからずっと電波障害……つーか、テレビの映りが最悪になっていたんだが、ケーブルテレビを利用することによって、事態改善されることになった。

 今までのようにアンテナから受信するのではなく、ケーブルテレビで地上波を見ましょうってことだな。マンション建設会社が、近所の家全部のケーブルテレビ工事・視聴環境維持費用を負担することになったの。

 それで工事のおにーさんが来てばたばたしておったのだが。

 作業をしているおにーさんの背中をぼーっとながめながら、そのすぐ横に「サワヤカそのか」のカレンダー(よーするに今年の宝塚卓上カレンダー)が置いてあることに気づいて、「あ、カレンダー4月のままだ、5月に変えなくちゃ」と思い、そこではじめて「そーいや部屋の中ヅカ写真だらけ、なんの取り繕いもしてないままだった」と気づいた。
 いちお、修理の人とが来るときには、あまりにキツすぎるだろうって飾りは、目につかないようにしよう……なんて気遣いもしていたのに。

 今回のケーブル工事、突発的だったのよ、かなり。
 部屋を片づけ、足の踏み場を作ることだけで、疲れ切っていた。(ふだん、どんな部屋で暮らしてるんだ……)

 疲れていたので「も、どーでもいいや」な気分になり、「工事のおにーさんは、笑顔のそのかを見て、どう思うんだろう。つか、女の子だってわかるかな?」とか思う。

 わたしはその工事一式をPCの前に坐って眺めていた。
 で、そのままで配線や画面の映り、どの機械をどう使っているかなど(DVDレコーダ2台にビデオデッキ、CSチューナと機械多すぎ)の説明を、工事のおにーさんと話すわけだが、わたしのいるPC前には、ぺたぺたとまっつ写真が複数飾ってある。
 袴なまっつ、白衣なまっつ、金髪なまっつ……。部屋には節操なくいろーんな人の写真が飾ってあるが、もちろんまっつ率が高い。
 おにーさんの目には、わたしと一緒に「まっつ写真」も必ず目に入るだろうなぁ。
 
 まっつ時計も堂々と飾ってあるしな。
 工事の人が「えーと何時かな、この部屋、時計は……」とか思って目を泳がせたらソコに、まっつの海馬教授写真を使って作られた壁掛け時計が……。

 んまぁ。
 恥ずかしいですわねー。(投げやり)

 もー、いいよ。くそぉ。

 
 つーことで、数ヶ月ぶりに地上波の映りが回復しました。
 録り溜めていた『鹿男あをによし』を放送終了後に一気見したんだが、1話はふつーに画像きれい、それが週を追うごとに輪郭がやばくなっていき、最終回は見事なゴースト(映像がブレて二重に見える)っぷりでしたもの。
 マンション建設の進みっぷりに合わせてひどくなっていった、過程がありありとわかったさ。
 さすがにこのままでは生活できないなあ、と思っていたところです。スカステは地上波の映りと関係ないからわりと平気だった面はあるにしろ。
 マンション建設側が対策に動いてくれて、よかったっす。

 しかし。
 1日早くケーブル化していたら、トウコ・水・まとぶの「ミヤネ屋」がきれいに録画できたのにー。昨日だったから、ゴースト出まくり映像でしか録画できてないよう。
 しょぼん。

 
 工事でばたばたしているうちに、第94期初舞台生の組配属が発表されてましたね。

 仙名彩世さん、花組っすか。
 93期の真輝いづみくんといい、文化祭見て「濃いぃなー」と思った子が続けて花組というのは、愉快ですわ。
 和海しょうくんが花なのは、やっぱ身長ゆえかなー。92期の真瀬はるかくんといい、小柄な路線系少年は花組向きなのかも。

 個人的に、漣レイラくんが星組というのがツボです。
 やー、派手で濃いぃ子が派手で濃いぃ組に入ったなー、と(笑)。


 うわー。

サンスターVO5 presents JURIのやっぱりGOGO5!?
第1回「真飛聖・愛音羽麗・未涼亜希 司会:樹里咲穂」開催のお知らせ


4/28開催の第5回目をもって終了した「サンスターVO5 presents JURIのどんだけGOGO5!?」。「ずっと続けて欲しい!」という視聴者の皆様からの熱いご要望にお応えして、早くも新シリーズの開催が決定しました!タイトルはズバリ、「JURIのやっぱりGOGO5!?」。今回も、司会は樹里咲穂!そして、ゲストに各組スターを迎えて、楽しいトークをお届けします。この公開収録に、タカラヅカ・スカイ・ステージ視聴者500名様無料ご招待!

■日時・会場
日時:2008年7月22日(火)
会場:ヤクルトホール
   東京都港区東新橋1-1-19ヤクルト本社ビル
※開演時間については、決定次第、発表!!

■出演者
真飛聖・愛音羽麗・未涼亜希
司会:樹里咲穂

                                  以上、公式新着情報より。


 うわー。うわー。うわー。

 まっつ出演イベントって、何年ぶり?! 『ファントム』のトークショー以来よね? ね?
 あんときも東京だったけど、また東京かー。

 7月22日ね、火曜日ね、スケジュール帳開いて確認して、行く気満々になってますけど。

 え、だって、まっつが出るなんて超レアじゃないですか。まとぶさんは今後もトップスターとしてイベントはいっぱいあるだろうし、みわっちもあるだろうけど、まっつの場合、「これが公式なイベントは最後かも……ゲフンゲフン」というがけっぷち感がいつもつきまとってますから!! いやその、今後もいっぱいいっぱいトークだの歌だのと、イベントに出て欲しいと思ってますけどっ!

 ケロのファンやってるときもさぁ、Wバウ主演したとき、「ゆーひくんはこれからも主演するだろーけど、ケロは最初で最後だもん、死ぬ気で通わなきゃ!」とか、がけっぷちな気分だったわねえ……。
 歴史は繰り返し、人はそう簡単に変わらないモノなんですよ……。

 ふつーのトーク・イベントでもうれしいのに。
 じゅりぴょんの「GOGO5」って、うれしすぎる。

 だってアレって、下級生ゲストふたりが、罰ゲームをするというお約束があるでしょ? や、いちおー「ガチャガチャ」を回し、「公平に」決めているということになってるけど、そんなの誰も信じてねえ、下級生がやると決まっている(笑)。

 罰ゲームをするみわっちとまっつ?!

 見たいんですけど、ソレっ?!!

 はあはあはあ。

 問題は、チケットが手に入るかですよ……。
 もちろんエントリーするけど、わたし最近、まっつ絡みのチケット運、皆無だからなー。
 友人諸姉、抽選入力たのんます。見事当てて、そしてわたしを誘ってやってくださいまし。
 恩はいつかカラダで返しますからっっ。(ナニをする気だ)



 
「良くなってたでしょ?」
 と言われ、

「うん。良くなってた」

 と答えた。素直に。正直に。

 月組大劇場公演『ME AND MY GIRL』

 役替わりがなかったら、たぶん2度目は観に行ってなかったんだが、おかげで良いモノを観られた。役替わりのおかげだと思う。

 初見時に感じた違和感を、ほとんど感じなかったんだ。

 つか、ビル@あさこが、良かった。

 彼が浮いて見えていたのに、そんなふうに思わず、素直に「彼の物語」に見入ってしまった。
 彼の「タカラヅカ」っぷりと、周囲の「ミュージカル」っぷりに感じたギャップは薄れ、タカラヅカ度が上がっていた気がする。
 わたしは「タカラヅカ」を観たくてやってきたので、心地よく美しい物語に浸ることが出来た。

 それでもサリー@かなみちゃんは、ひとりのときはあさこちゃんとチガウ芝居をしていた。なにか吹っ切ったかのように。
 そのうえで、ふたりの場面になるとすっとあさこちゃんに合わせるので、その変化っぷりをたのしむことにした。

 ビルが終始一貫サリーを愛してるのがいいんだよなあ。サリーもまた、ブレずに愛し続けているのがいいんだよなあ。
 ビルとサリーは演技の質が違うけれど、それでもふたりは自分の意志で、ふたり一緒にいたんだよなあ。

 同じランベス育ちだとしても、ビルもサリーも別々の人間。まったく同じなんてこと、あるわけない。
 ふたりがそれぞれひとりでいるときは、ずいぶん違って見える。
 だけど一緒になると、お似合いになる。空気を合わせる。
 それはひととして、共感できる変化。

 好きって、そーゆーことだよね。
 自分本位でなく、相手のためにナニかし、それを苦とは思わない。
 その温度感が、心地良い。
 その変化が自然であることが、愛しい。

 恋はふたりの物語であって、ひとりでは成り立たないもの、ね。
 芝居の質がちがっても、あさこちゃんとかなみちゃんは、お似合いのコンビだったんだと、思うよ。

 
 わたしのかなみちゃんとの出会いは、『ロミオとジュリエット’99』の、車内吊りポスターだった。
 なんなの、このものすげー美少女?! と、瞠目した。それが最初。
 あれから10年も経つのか。
 『ロミジュリ』では体当たりの演技とポスターとはずいぶん印象の違ったふくよかさ(笑)しか印象にないが、そのあとどんどん実力をつけ、「演技」でたのしませてくれる人になった。
 歌はずーっと素晴らしかったけれど、わたしは芝居のできる人がなにより好きなので、かなみちゃんといえば「芝居」だったな。
 安心して眺めていられる人。男役を支え、作品を支えてくれる人。

 もちろん、その歌声も愛でてきたけれど。
 トップ路線まっしぐらのお嬢さんだと思っていたから、「エンカレッジコンサート」での「マダム・ヴォルフ」のドスのきいた歌声を聴いたときは、びっくりしたさ。
 Be-Puちゃんの車の中で、彼女が買ったばかりだというCDを聴いていて、「コレ、誰?!」と質問しちゃったさ。
「かなみちゃん。このCDは、かなみちゃんの『マダム・ヴォルフ』のために買ったのよ」
 ハンドルを握りながら、Be-Puちゃんが誇らしげに言っていたっけ。

 『鳳凰伝』のタマルが好きだった。ヘタをするとウザくなる役を、神々しい清らかさでやわらかな風を吹かせてくれた。
 そしてなにより、『THE LAST PARTY』のゼルダ。宙組版での存在感、そして、再演月組版での艶と的確さ。
 それらが『A-“R”ex』のニケに集約されていったんだね。

 男役に寄り添い、相手をよりいい男に見せるのに、ひとりで立ってなお美しく……かっこいいところが、好きだった。
 ショーで娘役たちを率い、センターで踊る姿に賞賛の拍手を送った。
 丸顔のかわいこちゃんなのに、かっこいいって……あの「強さ」がいいの。

 すばらしい娘役だったなあ。

 卒業が惜しい。
 でも、ヅカの枠内でなく、これからもっともっと広い世界で活躍して欲しいとも思う。

 
「で、千秋楽は行くの?」

 と、よく聞かれましたが、無理っすよ、チケット手に入んないって。
 有名ミュージカルで祝日でサヨナラショー付きっすよ、わたしみたいな一般人が観られるはずがない。

 かなみちゃんの歌声を、ナマで聴きたかったんだけどなあ。
 『ミーマイ』のドスのきいたミュージカルっぽい歌ではなく、いかにもタカラヅカな、透明な歌声を。……や、だからサヨナラショーを観られるはずもなく。

 
 5月5日はおとなしく家にいました。
 お天気が保ちますように、と祈りながら。

 タキさん、マチヲ先輩、えりおっと……良い旅立ちになりますようにと、祈りながら。


年間公演スケジュールが真っ白では困るってば。@2008 TAKARAZUKA REVUE SCHEDULE CALENDAR
 「2008 TAKARAZUKA REVUE SCHEDULE CALENDAR」というタイトルにもかかわらず、年間公演スケジュール欄が真っ白で発売された「客をナメとんのか?!」手帳。
 白紙のままでは不便なので、自力で年間スケジュール表を最後まで記入しました。
 各公演のシールを、ミリ単位まで計って作成。

 すごい手間だったんですけど。
 1から自分で表を作るなら大した手間は掛からなくても、すでにある枠組みに合わせて作るのはさー。
 欄が小さいさめ、ウチのプリンタじゃ字が鮮明にならず、大きさ変えなきゃなんなかったし。
 最初から公演期間を印刷して発売してくれよ、なんのための「宝塚スケジュール・カレンダー」だよ……。去年までの手帳は、演目未定でも公演期間だけは印刷されてたのに。
 ほんと劇団のやることときたら……ぶつぶつ。

 
 と、苦労はしたが、なんとか年間スケジュール一望できるようになり。

 花組本公演が、今年は1回限りなんだということを、改めて思い知る。

 や、もちろんそれは最初からわかっていることではあったんだけど。
 他組と花組では、本公演シールの数が違ったんだもんよ。
 そうか、1回なんだよな、とカタチにして思い知ったというか。

 今年1回限りというと、88期は、最後の新公なのか?

 今日、新公の配役がよーやく発表されたわけだが。
 これが最後なの?

 ヅカの区切りは「年」ではなく「年度」だ。4月はじまりで数える。
 だから2009年の3月までは、88期は研7のはず。
 花組はおそらく09年のお正月公演がまわってくるから、88期最後の新公はそのお正月公演なのかもしれない。

 が。
 よくわかんないんだよね、新公卒業のタイミングって。

 たとえば2004年のお正月公演『天使の季節』新人公演では、当時3月まで研7であるはずの83期生はもう新公に出ていない。
 新公は、研6以下でやっていた。

 今年2008年のお正月公演『君を愛してる−Je t’aime−』新人公演では、3月まで研7である87期生が新公に出ている。

 わたしが聞いた話では、「公演が3月中に終わる場合は、研7生が出ていい。4月にかかる場合は途中で研8になってしまうため、研7生は出られない」ということだが……そーゆーことなのかな。
 たしかに『君を愛してる』は東宝公演も3月中で終了するので、87期生が公演の途中で研8になってしまうことはなかった。一方『天使の季節』は東宝楽が5月だったし新公も4月のため、83期生はそのころ研8になってしまっている。

 さて、09年のお正月公演があるとして、88期生は新公に出られるのかしら。それとも、89期以下でやるのかしら。

 いやその。
 めぐむさんが新公主演することって、もうないのかなー、と。

 『落陽のパレルモ』とか『明智小五郎の事件簿―黒蜥蜴』とか見ていると、1回くらいあるかも? とはかない夢を見ました……(笑)。

 なんか彼、最近迷走しているようなので、これからどうなるのかちょっと不安だったりもして。

 ヲヅキやあかしパターンなのかなぁ。超下級生時代から抜擢されていたのに、結局新公主演はできないままという。
 路線だけが人生ではないので、よい別格スターになってくれれば、それがヅカファンとしてよろこばしいことでは、あるのだけど。

 
 年間スケジュールを眺め、後半のバウホール欄の空白っぷりにも、不自然さを感じます。
 1ページ近く、どーんと空いてるんですけど。
 変だよね、コレ。


 スカステで『舞姫』の舞台中継放送を見ました。バウホール千秋楽。もう1年近く前の公演ですな。
 

 『舞姫』には、そりゃーもー、入れ込んで通いました。
 正直、しんどかった。
 観るたび大泣きして、偏頭痛起こして、薬で誤魔化して、毎日ムラまで通うから食事も不規則であんまし食べなくなったりで、公演終わったら痩せたりしてな。(すぐ戻ったけど)

 名作なのはうれしいけど、ここまで名作でなくても……もう少し駄作でも、気軽に観られて良かったのに。と、ゼイタクなことを考えるくらい、消耗してました(笑)。

 そうやって観劇しまくっていたのに。

 あれえ?
 わたしが見たモノと、チガウぞ?

 スカステ放送を見て、思う。

 わたしのおぼえている『舞姫』は、相沢くん@まっつがいつもセンターにいてだね……。

 相沢くん相沢くん相沢くん。
 まっつまっつまっつ。

 や、ソレしかないっすから。

 手紙を読み終わったあと、ライトが消えて一拍おいてから立ち去る端正な姿とか、学ラン着て「豊太郎」と語尾にハートマーク付けんばかりの勢いで「夢見る瞳」をキラキラさせている姿とか、真上からのライト浴びて鼻筋しか見えなくなっている姿とか、コートを受け取って袖を通しているところとか、岩井くんに背を向けながらも耳ダンボにして話を聞いているところとか、上手袖に向かって煙草を吸っている姿とか、「君にはわからない」てなこと言われて表情を静止させるところとか、話しながら決断と迷いが1枚の紙の裏と表みたいに揺れているところとか、豊太郎が誉められるとすげー得意そうにうれしそうに見つめていることとか、冷酷な顔になる瞬間、意志の力が働いていることとか、エリスを見つめて泣きそうな顔になっていることとか、豊太郎の腕の中で要返しをするエリスを、泣き崩れる豊太郎を、無表情にずっと凝視し、一度だけ目を伏せることとか、でもまた、視線を戻すこととか、「私を恨んでいるか」という問いの答えを聞いて、表情を和らげると同時になにかを飲み込むこととか。
 みわっちを横から一瞬抱きしめたあと挨拶をし、その直後みわっちと顔を見合わせて笑ったこととか。

 なにも映っていません。
 わたしが見ていたモノと、まったく違います。

 いやその。

 それはすべて、はじめから、わかっていたことで。

 テレビカメラは、主役しか映さない。
 だからこそ観劇時は思い切ってまっつだけを見ていられた。みわさんのことは、テレビが映してくれるし、と。や、もちろん「作品」をたのしみ、いつも大泣きしていたので、真ん中もちゃんと見てはいたのだけど。
 それでも、まっつがいるときはまっつ中心に回っていた。それが、わたしの「世界」。
 

 わかっていた。
 最初から。

 所詮映像は、記念品でしかないんだ。

 もちろん大切にするけれど、それは思い出を呼び起こすためのきっかけでしかない。客観的な事実であったとしても、わたしがこの目で見、感じた「真実」ではない。

 思い出の記念品。
 こんなことがあった、こんなにフラフラになって通った。
 カラダはつらかったけれど、充実していた。

 と、青春時代を振り返るごとく、ですよ。
 あのころは若かったなあ。あんなにボロボロになって部活に打ち込んで、泣いて笑って、それで残ったのは大会の参加記念品だけ。
 記念品は記念品でしかないけど、仲間たちと過ごした日々の思い出の象徴だ。コレを見るとあのころ交わした会話、ケンカや転げ回って笑ったことなんかを、次々思い出す……。
 記念品自体に意味はないけれど、ただのバッジでしかないけど、でも、それが記憶の呼び水になるから、特別なモノなんだ。

 そーゆー感じです。
 わたしが見ていたモノとはまったく違うけれど、でもこれはたしかにわたしの『舞姫』なの。わたしの記憶を呼び起こしてくれるの。

 
 kineさん、nanakoさんと大阪市内の某居酒屋でだらだらぐだぐだしていた(ミーマイとかあひくんとかアンカレとか語っていたら、あらこんな時間?!)ので、リアルタイムでは見られず、帰宅してから録画を見、そのあとでこうやって感想を書いていたらすっかり明け方になってしまった(笑)。

「全ツ『エンレビ』でまっつにやってほしい役・場面は? ナニだったら全ツに通う?」
 と聞かれ、すごーく悩んだ結果、

「まっつが猛獣だったら、全ツの追っかけする」

 と答えたら、速攻「ナイ、ナイ」と却下されました。

 えー。
 いいじゃん、まっつの猛獣。猛獣使いぢゃないですよ、イキモノの方ですよ。(猛獣使いはもっとありえんだろ)
 まっつなら、猛獣というより薄幸の檻の中の動物、てな感じかもしれんが。
 行きますよ、まっつがそのイキモノなら。
 だって、耳としっぽと半ケツですよ。まっつのお尻見に、どこへでもまいりますとも!!

 『ベルばら』では是非、栄養失調の衛兵隊士で。巻き毛は不可。地髪+襟足(『ベルばら30』のときと同じ)で。
 まちがってもオスカルとか見たくないし。(それこそあり得ないから、心配してないっす・笑)

 まあ、DCに出るかもしれないしね……ショースターでない人は、全ツにはあまりお呼びが掛からないもんだし。

 花組公演初日を目前に、さらに先の公演の話をしているあたり……。
 大劇場に通うことは前提だから、駄作であったとしてもツボを見つけることが出来る公演でありますように。
 なむなむ。
 
 
 ああそれにしても、相沢くん@まっつだけを追い続けた画面が見たいっす……。わたしの目に記憶装置がついていればなああ(笑)。


 
 わたしは、マミさんの幻影を探し求めるのでしょうか。

 ぼちぼちと『ME AND MY GIRL』の役替わりも観てます。
 ジャッキー@みりおくん。

 美しい。

 ほんっとーに、きれいです。
 娘役2番手役として、なんの遜色もありません。

 が。
 みりおくんがこのまま娘役に転向するのは反対っす。
 もったいない。
 新公を観る限り、男の子としてもちゃんとやっていける子だと思う。今は少年しかできなくても、経験を積めば大人にもなるだろうし。

 て、こともあるけれど。それに加えて。

 美貌の持ち主だし、背も高くないけれど、やっぱりそれなりのゴツさというか、男役ならではの大きさはあるんだよね。
 お楽しみのソファーでビル@あさこを誘惑するシーン。
 あさこちゃんと同等の体格があるように思った。
 さすがにあひくんと並んでると気にならないけどね(笑)。

 やっぱ娘役は1日にして成らず、ジェンヌはみんな細いんだろうに、それでも男役と並んだときさらに細く見せる「娘役」という技術はすごいな。
 一朝一夕では身に付かないモノなんだし、安易に転向させず、みりおくんのことはじっくり育てて下さいよ、劇団様。

 
 まあそれはさておき。

 下着姿で並ぶとでかくても、みりおくんジャッキーは普段ふつーに、女の子だ。

 幕が開いてすぐ、あ、あそこにオカマがいる! とは、思えない。

 わたしにとってのジャッキーは、「ふつーでない存在」なので、ふつーの美人さんだと物足りないのですよ……。

 ジャッキーは、オカマに見える人にやってほしかったなあ。マギーとかまさきとか。(見もせずに決めつける・笑)
 娘役がやるなら、それこそゆら姐さんとか、男を蹴散らすくらいのとんでもない女傑にやってほしかった。

 と、思うこと自体、わたしの『ミーマイ』観がまちがっているだけかもしれません。

 それくらい、わたしがはじめて観た『ME AND MY GIRL』のジャッキー、真琴つばさは、すごかった、と。
 変だなあ、マミさんってたしか、その前にスカーレット@『風と共に去りぬ』もやっていて、そのときもステキにオカマで、女役だって2作もやればもう少しふつーな見た目になりそうなものなのに、ジャッキーもまた、そりゃあ素晴らしく異生物で……。

 とびきりきれいで、そしてとびきりオカマだった。

 ……ステキだったなー、マミさん(笑)。

 わたしはこれからも、『ME AND MY GIRL』というとマミさんの幻影を探し続けるのかも、しれません。
 ジャッキーはマミさんくらいオカマがいいの〜〜。じたばた。

 
 さて、あいちゃんジャッキーが狡猾そうだったのに対し、みりおくんジャッキーはおつむがライト感覚に見えました。
 どっちもナイスです。役として、どっちもアリだろう。
 ただ、最後にジェラルド@あひとくっつくなら、おつむが軽いみりおジャッキーの方がお似合いっぽい。

 そして、最初に見たのがあいちゃんだったので、ガウンの裾ははだけないように出来ているんだと思い込んでました。

 ぱんつがほとんど見えない。
 うまくできてるなあ、見えそうで見えない、絶妙の角度、タイミング。わたしは前方センター席だったから少しだけ、ちらりと見えたりしたけど、後方席や2階席からは、絶対見えないわこりゃ。
 中になに履いてるのか、履いてないのか、わかんなくてどきどきさせるよーにしてあるんだ。
 と、思ってました。

 が。
 そのあと新公を見て、ジャッキー役の蘭乃さんがぱんつを「ナニを穿いているか」「どんな色でどんなデザインか」までちゃんとわかる程度に見せているのを見て、あのガウン、別に仕掛けなんかしてなかったんだ!
 と、おどろきました。

 そしてさらに、みりおくんを見て。
 ……えーっと、ここまでぱんつ全開にするなら、ガウンまくっちゃってもよくね? てくらい、全部見せまくる姿に、あいちゃんって、どんだけ裾捌きすごいんだと、唸りました。

 あの見えそうで見えないぎりぎり感に、人々はどきどきするのではないでしょうか。「もっと見たい」と思うのではないでしょうか。
 最初から全部見せられると、「もういいから、隠しなさい!」と思ってしまうのではないでしょうか。
 うーん、人の心は複雑ですね。

 マミさんはぱんつ見せてたっけ?(いい加減マミさんから離れなさい)


 なんの話をしているときだったか。

「ケータイ買い換えたばっかだからなー。もっと早く出してくれたらたかちゃん携帯買ってたのに」

 と、ものごっそで言ったら、友人たちに「えっ」と固まられてしまった。
 え。そんなに、おどろくよーなことなの?

 ソフトバンクから発売されている有名人コラボ携帯のシリーズとして、何故か(笑)我らが和央ようか氏の携帯も発売されることになった。

 わたしの携帯はもともとソフトバンクだ。
 関西デジタルホン→Jフォン→ボーダフォン→ソフトバンクと勝手に名前は変わったが、わたし自身は電話会社を変えたことは一度もない。
 家族割引とかいろいろ足かせがあるため、電話会社を変更するとなると面倒だが、同社のままなら付加価値のある端末へ買い換えることぐらい、どーってこともない。

 が。
 ついこの間携帯を新しく買い換えたとこなんだよなー。
 今の携帯の契約システムって、ほんとは本体無料なのに無料と言えない代わりに、いろーんな名前と建前を駆使して、使用期間を縛ることで成り立ってんだもんなー。
 2年契約しちゃったあとだから、変更できねーよ。

 問題の「fanfun. SoftBank 815T」も携帯買い換え当時、パンフレットをかなり眺めた。悪くはなかったが、他に好きなものがあったのでそっちにしたんだよな。

 もしもあのとき、「fanfun. SoftBank 815T」にたかちゃんモデルがすでに発売されていたら、なんの疑問もなくソレを買っていたと思う。本体価格がいくらか知らんが、今の携帯購入システムなら、価格は足枷にならないだろう。

 たかちゃん携帯って、どんなデザインになるんだろう。
 当時同携帯のいろーんなカスタマイズ見本やコーディネイトパネルを見たので、「あんな感じ?」「こんな感じ?」と夢が広がる(笑)。
 きっとかっこいいんだろうなあ。ぽわわん。

 ふつーにわくわくしているわたしに、友人たちは。

「ま、こんなケータイ使ってる人だしね……」

 はい? わたしのケータイがナニか?
 ちょい前に機種変更したばかりの新しいモデルですよ?

 ストラップとかデコレーションがまっつ尽くしですが、ナニか問題でも?

 グッズ作り、デザイン自作やクラフトが大好きな人間ですから、まっつまっつなカスタマイズしてますとも。
 それがナニ……ん?

 タイミングさえ合っていたらたかちゃん携帯を買ったのに、と言ったわたしにおどろきの声を上げた友人たち。
 わたしは迷いなく、「携帯を替えるのは大変。それに芸能人コラボ携帯って、ふつうの携帯より使い勝手が悪いくせに高いとか、問題あるんじゃないの?」という物理的な意味で「そんな大変なことをしてまで欲しいと思うなんてびっくり」と言われているんだと思った。

 でもわたしもともとソフトバンクだし、fanfunケータイって調べた限りでは性能もデザインも問題なかったし、今の2年契約支払いシステムなら本体は無料みたいなもんだし、と、物理的にはなんのリスクもないのよ、と説明するべく会話をしていた。

 ……気づきました。
 彼女たちは「携帯を買い換えるのは大変」だからおどろいているのではなく、ヅカモデルケータイなんぞを欲しがることに、おどろいていたのだった。

 えええ。
 ふつーの人って、欲しがらないの?
 好きな人のグッズだよ? うれしくって持ち歩きたくならないか??

 そりゃわたしはたかちゃんがいちばんのご贔屓さんではないが、ふつーにずーっと好きだし、眺めているとうれしいし、どーせ携帯なんてどれでも一緒、ならたかちゃんが載ってる方がうれしいじゃん。お得じゃん。

 あれ? そーゆーもんじゃないの?(首傾げ)

 チガウ観点で話しているもんだから、噛み合わないわけですよ……。

 そーか、みんな「そんな恥ずかしいモノ」は欲しくないのか……。羞恥を乗り越えてまで購入するガッツのある、本物のファン向けアイテムだったのか……。オレ、恥ずかしいって意識がなかったんで、気軽に考えてたよ……。
 そりゃわたしも、ケータイがもっとでかくて遠くからでもひとめでどんな絵のどんなデザインのどんなモノを使っているかわかるってなら恥ずかしいと思うけど、あんな小さなものを好きなデザインで使ってたってかまわないじゃん……。

 
 つーことで、みんなももっと自由にご贔屓への愛を表しましょうよ(笑)。
 待ち受けとストラップはご贔屓関連、これはデフォルトですよね?

 わたしの待ち受けですか?
 まっつではないっす。……いやその、まだ作ってなくて。画像ないんだもん、まつださんてば……。

 ちなみにPCの壁紙はヘタレ顔ジョルジュ@『君を愛してる−Je t’aime−』だしなっ。「TCA PRESS」でダウンロードしたヤツ。もー、この水しぇん震えるほど好き。癒される。

 はー。


< 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 >

 

日記内を検索