『ハロー!ダンシング』と『文化祭』。@第93期宝塚音楽学校文化祭
2007年2月18日 タカラヅカ 文化祭への観劇意欲が薄れている。
昨年までは、なにがなんでも観たい!と思っていたが、今回はなんか義務感でチケットを探していた。
なんでかっつーと、『ハロー!ダンシング』を観たせいだ。星組ではあまり感じなかったんだけど、雪組がえらいことになっていてね。「文化祭とどこがチガウの……? 文化祭レベルの公演、毎月のよーに長い期間ワークショップとかゆー名前でやるんじゃん、無理して文化祭にこだわる必要ないじゃん」って。
それでなんか、自分的にテンション落ちてたんだけど。
それでもやっばり文化祭に行って。
目からウロコ。
『ハロダン』と文化祭は、ぜんぜんチガウ!!
同じ「1回だけ観る」なら、文化祭の方がたのしい。
内容的にも、技術的にも。
文化祭は「日舞」「ヴォーカル・コンサート」「芝居」「ダンス」と盛りだくさんだし、公演時間もそこそこ長い。出演者数も多い。少人数で75分間ダンスのみの『ハロダン』とはまったくチガウ。
ダンスのみに焦点をあてて考えても、文化祭の方が「場が持つ」んだ。
何故ならば、文化祭のダンスは「タカラヅカのダンスではない」から。
タカラヅカにはタカラヅカならではのダンスがある。
ダンサーとして技術が高くても、「タカラヅカ力」が低い人はかっこよく見えない。娘役でももちろんそうだが、男役は顕著。
『ハロダン』がキツイのは、「タカラヅカ力」が低い人たちばかりで、「タカラヅカのダンスショー」をやっていることだ。
衣装の着こなしや立ち姿、所作のひとつひとつができていない「オンナノコ」たちが、見よう見まねで「タカラヅカ」をやっている……ソレが、キツイんだわ。
もちろん、彼らが勉強中の身であり、これから「タカラヅカ力」を上げていくのだということはわかっている。どんなにダメダメだろーと、場数を踏むことで経験値を重ね、レベルアップしていくのだとわかっている。
そのために、『ハロダン』が必要であることも、納得しているさ。(値段には疑問ありまくりだが)
わかっていたって、キツイもんはキツイ。
文化祭は、「タカラヅカ力」は問われない。
男役も娘役も関係なく、みな同じレオタード姿で同じ振りで踊る。もしくはみな同じドレスで踊る。
性別に分かれて「タカラヅカ」的に踊るのは、ほんのわずかな時間だ。
あるのは純粋なダンス。
人数も多いので空間を持て余すことなく、活き活きと踊っていられる。
「タカラヅカ」ってのは、ほんとうに特殊なところだなあ。
文化祭でそれなりに見せてくれた人も、改めて『ハロダン』で観ると「うっわー」てなことになっていたりする。ただ学んできた技術を披露するのと、「男役」「娘役」に分かれて「タカラジェンヌ」として舞台に立つのとでは、これほどまでにチガウものなのか。
てな現実を認識した上での、『第93期宝塚音楽学校文化祭』。わたしが観たのは午前の方。いちいち観た回を言わなきゃいけないのは、午前と午後では芝居の出演者がチガウためな。
文化祭では芸名を発表していないので、名前は書かない。どれが誰のことか、書いているわたし本人だけしかわからない書き方になるが、仕方ないわ。劇団が少しも早く、文化祭で芸名も教えてくれるよーになりますように。
うっかり前日にラスト30分だけ観ちゃったんで、改めて最初から観るのは違和感(笑)。
前日にプログラムを買っていたわりに予習はしていないから(昨日は帰宅してブログ書くだけで終わっちまったい)、いざ観劇してから、おどろいた。
なんか短くなってない?
日舞、全員で1曲だけ?
あれえ? 今までは、何曲かあったよね? ソロで踊る子とかいて。
でもって、お琴の演奏は? 去年は三味線もあったよね?
ピアノ演奏もなし?
あっちゅー間にヴォーカル・コンサートになってびっくりした。
少人数でゆっくり踊ってくれる日舞パートやお琴、ピアノ演奏で、何人か顔と名前を一致させておくのがわたしの観劇パターンだったので、ソレがなくなっていて混乱。えええ、まだ誰が誰だかさっぱりわかってないんですけど?!
ヴォーカルも、たったひとりで歌ってくれる子は覚えられるけれど、何人かで出てこられるとわかんねえ。
芝居は半分の人数しか出てくれないし、ダンスは基本群舞だし常に動いていて次々入れ替わって、顔なんかよっぽどでないとわかんないから、ほんとにわけわかんないまま終わった……。
結局、昨日ラスト30分観ておぼえた子しか、おぼえていないよーな。
今日記憶の確認ができたわけだから。
昨日「鼻の君」と命名した彼は、歌はアレなのか出番はほとんどナシ。いちおートリオでわずかばかりにソロはもらっていたが、歌ってゆーほど歌ってねえ。雰囲気だけで終わり。
芝居は出ていない。
が、ショーになるとガンガンにセンター。大活躍だ。
初見のときに「変な顔」と思ったんだけど、見慣れると「……かっこいい?」(語尾上がる)つー感じには見える。
目元は谷みずせ、輪郭というか顔のタイプが成瀬こうき系。貴羽右京にも似ている? 鼻のカタチがもう少しちがったら、正統派に美形になれるのではないだろーか。よーするにわたしの好きな顔だ。
鼻がでかくてスナフキンっぽい。
彼を見ていて気になることは、男役は、レオタードのときも胸をつぶすのだろうかということだ。
性別関係なく踊る文化祭、男役も娘役も平等にガシガシ踊っているんだが。
鼻の君には、胸がなかった。
不思議なほど、なかった。
他の男役は、レオタードでもちゃんと胸がある。どんなに華奢でカラダが薄くても、小さな丘がふたつ見えるもんなんだが。
鼻の君には、ナニもない。
ダンスで胸を大きく逸らしても、レオタードに浮かぶのはあばら骨と胸筋のみ。
少年……? あれは、少年か?
お尻もぺたんこなんだが。丸みがまったくないんだが。
不思議な生き物を見る心地がした。
性別がなさそうなんだもんよ……。
と、とりあえずは「鼻の君」の話だけで終わる。
翌日欄に続く。
昨年までは、なにがなんでも観たい!と思っていたが、今回はなんか義務感でチケットを探していた。
なんでかっつーと、『ハロー!ダンシング』を観たせいだ。星組ではあまり感じなかったんだけど、雪組がえらいことになっていてね。「文化祭とどこがチガウの……? 文化祭レベルの公演、毎月のよーに長い期間ワークショップとかゆー名前でやるんじゃん、無理して文化祭にこだわる必要ないじゃん」って。
それでなんか、自分的にテンション落ちてたんだけど。
それでもやっばり文化祭に行って。
目からウロコ。
『ハロダン』と文化祭は、ぜんぜんチガウ!!
同じ「1回だけ観る」なら、文化祭の方がたのしい。
内容的にも、技術的にも。
文化祭は「日舞」「ヴォーカル・コンサート」「芝居」「ダンス」と盛りだくさんだし、公演時間もそこそこ長い。出演者数も多い。少人数で75分間ダンスのみの『ハロダン』とはまったくチガウ。
ダンスのみに焦点をあてて考えても、文化祭の方が「場が持つ」んだ。
何故ならば、文化祭のダンスは「タカラヅカのダンスではない」から。
タカラヅカにはタカラヅカならではのダンスがある。
ダンサーとして技術が高くても、「タカラヅカ力」が低い人はかっこよく見えない。娘役でももちろんそうだが、男役は顕著。
『ハロダン』がキツイのは、「タカラヅカ力」が低い人たちばかりで、「タカラヅカのダンスショー」をやっていることだ。
衣装の着こなしや立ち姿、所作のひとつひとつができていない「オンナノコ」たちが、見よう見まねで「タカラヅカ」をやっている……ソレが、キツイんだわ。
もちろん、彼らが勉強中の身であり、これから「タカラヅカ力」を上げていくのだということはわかっている。どんなにダメダメだろーと、場数を踏むことで経験値を重ね、レベルアップしていくのだとわかっている。
そのために、『ハロダン』が必要であることも、納得しているさ。(値段には疑問ありまくりだが)
わかっていたって、キツイもんはキツイ。
文化祭は、「タカラヅカ力」は問われない。
男役も娘役も関係なく、みな同じレオタード姿で同じ振りで踊る。もしくはみな同じドレスで踊る。
性別に分かれて「タカラヅカ」的に踊るのは、ほんのわずかな時間だ。
あるのは純粋なダンス。
人数も多いので空間を持て余すことなく、活き活きと踊っていられる。
「タカラヅカ」ってのは、ほんとうに特殊なところだなあ。
文化祭でそれなりに見せてくれた人も、改めて『ハロダン』で観ると「うっわー」てなことになっていたりする。ただ学んできた技術を披露するのと、「男役」「娘役」に分かれて「タカラジェンヌ」として舞台に立つのとでは、これほどまでにチガウものなのか。
てな現実を認識した上での、『第93期宝塚音楽学校文化祭』。わたしが観たのは午前の方。いちいち観た回を言わなきゃいけないのは、午前と午後では芝居の出演者がチガウためな。
文化祭では芸名を発表していないので、名前は書かない。どれが誰のことか、書いているわたし本人だけしかわからない書き方になるが、仕方ないわ。劇団が少しも早く、文化祭で芸名も教えてくれるよーになりますように。
うっかり前日にラスト30分だけ観ちゃったんで、改めて最初から観るのは違和感(笑)。
前日にプログラムを買っていたわりに予習はしていないから(昨日は帰宅してブログ書くだけで終わっちまったい)、いざ観劇してから、おどろいた。
なんか短くなってない?
日舞、全員で1曲だけ?
あれえ? 今までは、何曲かあったよね? ソロで踊る子とかいて。
でもって、お琴の演奏は? 去年は三味線もあったよね?
ピアノ演奏もなし?
あっちゅー間にヴォーカル・コンサートになってびっくりした。
少人数でゆっくり踊ってくれる日舞パートやお琴、ピアノ演奏で、何人か顔と名前を一致させておくのがわたしの観劇パターンだったので、ソレがなくなっていて混乱。えええ、まだ誰が誰だかさっぱりわかってないんですけど?!
ヴォーカルも、たったひとりで歌ってくれる子は覚えられるけれど、何人かで出てこられるとわかんねえ。
芝居は半分の人数しか出てくれないし、ダンスは基本群舞だし常に動いていて次々入れ替わって、顔なんかよっぽどでないとわかんないから、ほんとにわけわかんないまま終わった……。
結局、昨日ラスト30分観ておぼえた子しか、おぼえていないよーな。
今日記憶の確認ができたわけだから。
昨日「鼻の君」と命名した彼は、歌はアレなのか出番はほとんどナシ。いちおートリオでわずかばかりにソロはもらっていたが、歌ってゆーほど歌ってねえ。雰囲気だけで終わり。
芝居は出ていない。
が、ショーになるとガンガンにセンター。大活躍だ。
初見のときに「変な顔」と思ったんだけど、見慣れると「……かっこいい?」(語尾上がる)つー感じには見える。
目元は谷みずせ、輪郭というか顔のタイプが成瀬こうき系。貴羽右京にも似ている? 鼻のカタチがもう少しちがったら、正統派に美形になれるのではないだろーか。よーするにわたしの好きな顔だ。
鼻がでかくてスナフキンっぽい。
彼を見ていて気になることは、男役は、レオタードのときも胸をつぶすのだろうかということだ。
性別関係なく踊る文化祭、男役も娘役も平等にガシガシ踊っているんだが。
鼻の君には、胸がなかった。
不思議なほど、なかった。
他の男役は、レオタードでもちゃんと胸がある。どんなに華奢でカラダが薄くても、小さな丘がふたつ見えるもんなんだが。
鼻の君には、ナニもない。
ダンスで胸を大きく逸らしても、レオタードに浮かぶのはあばら骨と胸筋のみ。
少年……? あれは、少年か?
お尻もぺたんこなんだが。丸みがまったくないんだが。
不思議な生き物を見る心地がした。
性別がなさそうなんだもんよ……。
と、とりあえずは「鼻の君」の話だけで終わる。
翌日欄に続く。