ミュージカル・スターを目指せ。@ハロー!ダンシング
2007年8月4日 タカラヅカ ダンディ・ギャングスターの間をぬって、花組『ハロー!ダンシング』の話、続き(笑)。
狂言回しその4、女の子たちだけの場面。歌詞のサムさは公演No.1。「タカラヅカが好き♪ タカラヅカが好き♪ タカラヅカのなにが好き?♪」……演出家を憎みたくなる一瞬(笑)。
歌は萌子、ダンスはゆまちゃん。
女の子だけごちゃっと現れて自由度高く歌い踊ると、やっぱののすみのかわいさ、華やかさが目に飛び込んでくる。
かわいーなー。『MIND TRAVELLER』のときのジュディみたい。
場慣れしていることもあるんだろうな。所作や表情、ひとつひとつかわいらしい。
スタイルでも顔単体のかわいらしさでも、ひめかちゃんの方が上だろうに、それでもののすみの方があざやかにかわいく見える。
ののすみはこうやって脇に混ぜながら「やっぱあの子、目立つよね」と思わせる方が賢い売り方なんぢゃないだろうか……。
なんにせよ、そのののすみとひめかちゃんが組んでデュエットダンス合戦?をしてくれるのでたのしい。ちゃんとリフトするんだ、できるんだー。
女の子同士でも、あんなに華奢な子同士でも、ちゃんと持ち上がるんだねえ。
余談だが、HOTEL DOLLYにて、スカステの『ダンス魂』を見ながらリフトに挑戦したことがある。
サトリちゃんが男役でわたしが娘役。ふたりとも身長でかいんですが、無謀にもチャレンジ。
……ほんとに、持ち上がるもんなんだね。
わたしとサトリちゃんは体格がほぼ同じ、向こうがはるかに若いから体力腕力あるとはいえ、女性が同じ体格の女性を持ち上げられるもんなんだ、タイミングや型さえ守れば。
わたしを持ち上げたサトリちゃんは「それがぜんぜん重くないんです」と言っていた。番組でさおたさんが言っている通りにしてみただけ。そうか、技術が大切ってのは、こういうことだな。それを習うことで、ふつうならできないこともできるよーになる。
これでわたしがあと10cm小柄で、20kg痩せてりゃあ、サトリちゃんももっと軽々持ち上げられたことだろう(笑)。
ただやはり、持ち上げるだけでなくソレで踊って、なおかつ「美しく見せる」というのはさらに特別な技術がいるよなあ。
女の子たちがリフトをしている姿は「おおっ、できるんだー」という感動はあるが、うっとりするほど美しいよーなものではない。
ただ、かわいい。
すごくかわいい。
若く可愛い女の子たちが、リフトをしてくるくる回っている、という事実だけですごくかわいい(笑)。
「ふたりだけのダンス♪ ふたりだけのダンス♪」
と歌い踊る女の子たちの次の場面が。
いきなり、野郎が3人登場して来たので、吹いた。
や、わたしではなく、わたしの後ろの席の人が。
わかる。わかるよ。わたしも、あれほど「ふたりだけのダンス」って煽ったあとで、男3人が出てきたら、「なんのギャグ?」って思うけど。
後ろでウケていることに、ウケた。……ちなみにわたしの後ろの席、全員宙組生だったんですが(笑)。
デュエットダンスは、だいもんとみほちゃん。
最初に登場した野郎どもはすぐに退場、男はだいもんひとりになる。
望海風斗は、男を上げたと思う。
彼がアピール上等!なうるさい芸風の人であることも、歌がうまいことも知っていた。
だが、ダンスでセンターもらってどうこうできる人かどうか。
それは、やってみないとわからない。
狂言回しでは、見事にセンターを務めた。華と押し出しの良さ。だがあれは、得意の歌があった。センターで客席をずーっと見ながらアピールするのと、声を出さず純粋にダンスで場を埋めるのとはチガウ。
場面は、『メモアール・ド・パリ』から「モンマルトルのカフェ」。
カフェで働くムッチムチ(笑)のいい女@みほちゃんにぞっこんな男@だいもんが、彼女を口説く、というダンスシーン。
ダンス技術の問題ではない。
ここはタカラヅカだからだ。
ふつーに踊れればそれで問題ない。それより大切なのは、「スター」であることだ。
みほちゃんはすげー「いい女」。ムッチムチかどうかは疑わしいし(笑)、だいもんが惚れるにはあまりにおねえさんすぎる気がするんだが(歌詞に「年上のいい女」って入れればいいのに)、佇まいとダンスっぷりから十分「美女」として成立する。
一方だいもんは。
ダンスでは、みほちゃんに劣る。そりゃーもー、素人のわたしにもわかる。同じ振りを並んでしちゃったりすると美しさがぜんぜんチガウ。
でも、そーゆーことじゃない。
だいもんは、見事に「芝居」してみせた。
たしかにダンスなんだけど。
ただ決められた振りを踊るのではなく、その振りによってナニを表現したいのか。何故踊っているのかを、全身で表現した。
ミュージカルだ。
今コレ、「ミュージカル」を観ているんだ。と、思った。
エネルギーがあふれているのも、観ていて気持ちいい。
変わり続ける表情。
最初にカウンターの上に飛び乗るの、ナニ気にすげー跳躍してねえ? スピード感にびっくりしたんだけど。
ダンスで「魅せる」のは、踊りの技術だけのことではない。ただうまく踊れるだけじゃ、タカラヅカでは「真ん中」に立てない。
「真ん中」に立つには、まったく別のスキルが必要である。
だいもんはそのことを体現してくれた。
そーやってミュージカル・ハートになったあと。
狂言回しその4、しゅん様とかりやんの微妙にサムいスーツ姿でキザるタップを挟んで、次が組別のオリジナル場面。
花組は「花とナナ」。
これがもお、見事にナナ@ののすみ主演ミュージカルでした。
そっかぁ、花組はダンスではなくミュージカルの組かぁ。
純粋にダンス勝負していない、つーか。ダンス以外のとこでアピりまくってますっていうか。
貧しい花売り娘ナナ。
彼女と花の精たちのダンス。
花を売ろうとする彼女に冷たい一瞥をくれる通行人たちが、本気で芝居しているし。
てゆーか、通行人@らい素敵。
スーツにロングコート。
意味もなくかっこよくて、目を奪われる。
赤シャツにブラックジーンズという少年っぽいの花の精たちの間で、唯一「大人」という風情のらいが、目立つんだわ。そりゃあもお、無意味に。
そこでらいを見ていちゃいかんのだが、ただ通り過ぎるだけの彼を目で追ってしまう。
OL風の萌子と待ち合わせ、コートを彼女に着せかけてあげたりしているのを、ひたすらガン見してしまう。……だから、ただの通行人だから、モブだから、見ていちゃイカンから。
らいがあんまりかっこいいから、なにかストーリーがあるのかと、本筋に関係ある人なのかと思っちゃったよ……。ただの通行人じゃん、本筋となんの関係もないじゃん……。
と、話はめっちゃ途中だが、文字数の関係でぶった切る。
狂言回しその4、女の子たちだけの場面。歌詞のサムさは公演No.1。「タカラヅカが好き♪ タカラヅカが好き♪ タカラヅカのなにが好き?♪」……演出家を憎みたくなる一瞬(笑)。
歌は萌子、ダンスはゆまちゃん。
女の子だけごちゃっと現れて自由度高く歌い踊ると、やっぱののすみのかわいさ、華やかさが目に飛び込んでくる。
かわいーなー。『MIND TRAVELLER』のときのジュディみたい。
場慣れしていることもあるんだろうな。所作や表情、ひとつひとつかわいらしい。
スタイルでも顔単体のかわいらしさでも、ひめかちゃんの方が上だろうに、それでもののすみの方があざやかにかわいく見える。
ののすみはこうやって脇に混ぜながら「やっぱあの子、目立つよね」と思わせる方が賢い売り方なんぢゃないだろうか……。
なんにせよ、そのののすみとひめかちゃんが組んでデュエットダンス合戦?をしてくれるのでたのしい。ちゃんとリフトするんだ、できるんだー。
女の子同士でも、あんなに華奢な子同士でも、ちゃんと持ち上がるんだねえ。
余談だが、HOTEL DOLLYにて、スカステの『ダンス魂』を見ながらリフトに挑戦したことがある。
サトリちゃんが男役でわたしが娘役。ふたりとも身長でかいんですが、無謀にもチャレンジ。
……ほんとに、持ち上がるもんなんだね。
わたしとサトリちゃんは体格がほぼ同じ、向こうがはるかに若いから体力腕力あるとはいえ、女性が同じ体格の女性を持ち上げられるもんなんだ、タイミングや型さえ守れば。
わたしを持ち上げたサトリちゃんは「それがぜんぜん重くないんです」と言っていた。番組でさおたさんが言っている通りにしてみただけ。そうか、技術が大切ってのは、こういうことだな。それを習うことで、ふつうならできないこともできるよーになる。
これでわたしがあと10cm小柄で、20kg痩せてりゃあ、サトリちゃんももっと軽々持ち上げられたことだろう(笑)。
ただやはり、持ち上げるだけでなくソレで踊って、なおかつ「美しく見せる」というのはさらに特別な技術がいるよなあ。
女の子たちがリフトをしている姿は「おおっ、できるんだー」という感動はあるが、うっとりするほど美しいよーなものではない。
ただ、かわいい。
すごくかわいい。
若く可愛い女の子たちが、リフトをしてくるくる回っている、という事実だけですごくかわいい(笑)。
「ふたりだけのダンス♪ ふたりだけのダンス♪」
と歌い踊る女の子たちの次の場面が。
いきなり、野郎が3人登場して来たので、吹いた。
や、わたしではなく、わたしの後ろの席の人が。
わかる。わかるよ。わたしも、あれほど「ふたりだけのダンス」って煽ったあとで、男3人が出てきたら、「なんのギャグ?」って思うけど。
後ろでウケていることに、ウケた。……ちなみにわたしの後ろの席、全員宙組生だったんですが(笑)。
デュエットダンスは、だいもんとみほちゃん。
最初に登場した野郎どもはすぐに退場、男はだいもんひとりになる。
望海風斗は、男を上げたと思う。
彼がアピール上等!なうるさい芸風の人であることも、歌がうまいことも知っていた。
だが、ダンスでセンターもらってどうこうできる人かどうか。
それは、やってみないとわからない。
狂言回しでは、見事にセンターを務めた。華と押し出しの良さ。だがあれは、得意の歌があった。センターで客席をずーっと見ながらアピールするのと、声を出さず純粋にダンスで場を埋めるのとはチガウ。
場面は、『メモアール・ド・パリ』から「モンマルトルのカフェ」。
カフェで働くムッチムチ(笑)のいい女@みほちゃんにぞっこんな男@だいもんが、彼女を口説く、というダンスシーン。
ダンス技術の問題ではない。
ここはタカラヅカだからだ。
ふつーに踊れればそれで問題ない。それより大切なのは、「スター」であることだ。
みほちゃんはすげー「いい女」。ムッチムチかどうかは疑わしいし(笑)、だいもんが惚れるにはあまりにおねえさんすぎる気がするんだが(歌詞に「年上のいい女」って入れればいいのに)、佇まいとダンスっぷりから十分「美女」として成立する。
一方だいもんは。
ダンスでは、みほちゃんに劣る。そりゃーもー、素人のわたしにもわかる。同じ振りを並んでしちゃったりすると美しさがぜんぜんチガウ。
でも、そーゆーことじゃない。
だいもんは、見事に「芝居」してみせた。
たしかにダンスなんだけど。
ただ決められた振りを踊るのではなく、その振りによってナニを表現したいのか。何故踊っているのかを、全身で表現した。
ミュージカルだ。
今コレ、「ミュージカル」を観ているんだ。と、思った。
エネルギーがあふれているのも、観ていて気持ちいい。
変わり続ける表情。
最初にカウンターの上に飛び乗るの、ナニ気にすげー跳躍してねえ? スピード感にびっくりしたんだけど。
ダンスで「魅せる」のは、踊りの技術だけのことではない。ただうまく踊れるだけじゃ、タカラヅカでは「真ん中」に立てない。
「真ん中」に立つには、まったく別のスキルが必要である。
だいもんはそのことを体現してくれた。
そーやってミュージカル・ハートになったあと。
狂言回しその4、しゅん様とかりやんの微妙にサムいスーツ姿でキザるタップを挟んで、次が組別のオリジナル場面。
花組は「花とナナ」。
これがもお、見事にナナ@ののすみ主演ミュージカルでした。
そっかぁ、花組はダンスではなくミュージカルの組かぁ。
純粋にダンス勝負していない、つーか。ダンス以外のとこでアピりまくってますっていうか。
貧しい花売り娘ナナ。
彼女と花の精たちのダンス。
花を売ろうとする彼女に冷たい一瞥をくれる通行人たちが、本気で芝居しているし。
てゆーか、通行人@らい素敵。
スーツにロングコート。
意味もなくかっこよくて、目を奪われる。
赤シャツにブラックジーンズという少年っぽいの花の精たちの間で、唯一「大人」という風情のらいが、目立つんだわ。そりゃあもお、無意味に。
そこでらいを見ていちゃいかんのだが、ただ通り過ぎるだけの彼を目で追ってしまう。
OL風の萌子と待ち合わせ、コートを彼女に着せかけてあげたりしているのを、ひたすらガン見してしまう。……だから、ただの通行人だから、モブだから、見ていちゃイカンから。
らいがあんまりかっこいいから、なにかストーリーがあるのかと、本筋に関係ある人なのかと思っちゃったよ……。ただの通行人じゃん、本筋となんの関係もないじゃん……。
と、話はめっちゃ途中だが、文字数の関係でぶった切る。