ことほぐ美しいひと。@IAAF世界陸上2007大阪 開会式・4
2007年8月27日 タカラヅカ さんざん苦労してたどりつき、警備担当スタッフの目つきの悪さに閉口しつつ(ずーっとフィールドやステージに背を向けて、客席だけを見渡し続けるんだよ、客席の真ん中で。視界は遮られるわ、目が合って不快だわ)、運営側の不手際には目眩がするが、それでも『IAAF世界陸上2007大阪 開会式』に行ってきました〜〜話、その4。
待って、待って、待ち続けて。
ついに。
寿美礼サマの出番だ。
なにしろプログラムがわからないので。
え? って感じだ。心の準備も何もないときに、寿美礼サマの名前が放送される。英語放送では「ミス・スミレ・ハルノ」で「タカラヅカ・レビュー・カンパニー」なんだ、ということに、なにがどうじゃないけど「へえぇ」と思う。
起立するよーに言われたので、みんなわらわらとその場で立ち上がる。
寿美礼サマの歌を、立って聴くことができるんだ。そのことにわけもなく昂揚する。
寿美礼サマは、緑の袴に黄色い着物姿だった。
「タカラヅカの正装」で国歌独唱だと聞いていたので黒紋付きだと思い込んでいたから、華やかな姿にびっくり。
でも、すぐに納得。
とゆーのもだ、その前にこうめさんと話していたの。
美智子皇后様が黄色いスーツ姿だったことについて、「何故黄色? めずらしくない?」「大会のシンボルカラーだからか」、「ハンガリー国旗カラーのドレスをまとって現れたエリザベートのように!」「エーヤン」「エーヤァァァン(スローモーション)」……なんつー会話をしておりましたのよー。
皇后様と同じ色。
大会のシンボルカラーをまとう寿美礼サマ。きゃーきゃー。
なんて、ミーハーするヒマもあらばこそ。
そういう段取りだったのか、誰かがタイミングの指示を出したのかわからないが。
紹介→場内拍手……の、拍手がまったくおさまっていないうちから、寿美礼サマは、歌い出した。
うわ、このタイミングで歌うんだ。
それは、不自然に思えた。
誰も今この瞬間から歌い出すと思っていなかったから、とまどいを表すように拍手があわてて消えた。
会場を見渡し、観客の呼吸を感じ、その上で歌う……いつものハルノスミレならそうするはずだ。
だが、ソレがない。
まだ観客の用意ができていないのに、拍手がおさまっていないのに、いきなり歌い出した。
わたしたちの拍手の音も、あの人には届いていないんじゃないだろうか。
世界大会、おそらくは世界に中継、配信される映像、天皇皇后両陛下臨席、百を超える各国からの参加者、数万人の観客、ファンでもなんでもない人々の視線、アカペラでの国歌独唱。
宝塚歌劇団、春野寿美礼という名前を背負って歌う。
どれほどのプレッシャーだろう。
緊張している、という言葉では表しきれないものを感じた。
わたしの席は貴賓席の真向かい、オサ様の背中を真正面から見ることが出来た。
会場の広さは覚悟していたので、とくに遠いとか思ってなかった。むしろ「思っていたより米粒でもないし、ちゃんと見えるもんじゃん」とこうめさんと言っていた。
肉眼でも「アレがオサ様」だとわかる、だから十分。
それが、人間の目の不思議なんだと思う。
オサ様は小さくない。そこにいる。
だけど。
わたしは携帯のカメラ越しに、オサ様を見た。
愕然とする。
小さい。遠い。
会場の広さ。大きさ。カメラは正直だ、私感を取り除いたところで、あるがままを示す。
こんなに広く大きく孤独な場所にいるのか。
あのひとは。
あんなに小さく、画面では確認できないくらいの姿なんだ。
その認識とは逆に。
歌声は、冴えわたる。
ぞくぞくと、肌があわだった。
あの小さな姿、広大な世界。そこに満ちる歌声。
ことほぐ歌。
端正に、淀みなく、真っ直ぐに響く歌。
立っていて、良かった。
最初から起立して国歌独唱を聴く、そーゆーもので良かったよ。でないとふつーにひとりで、立ち上がっていたかもしれん。
緊張とか、そーゆー次元を超えて。
なんかもー、わたしが舞い上がっちゃって。
寿美礼サマの神々しさ(!)を咄嗟になんと言い表していいかわからず「神妙な顔」とか言って、こうめさんに笑われたり。
や、もー、どーしよーかと。
国歌独唱自体は、ほんとに一瞬だ。あっという間だ。
わたしがふぬけている間に、終わってしまった。心をざわざわさせて、なんか抜け落ちているうちに、終わってしまった。
歌い終わり、去っていき際オサ様はふと振り返って、ある方向へ手を振った。
するとその方向から歓声が上がった。
あ、オサ会めっけ。
5万人収容の広大な競技場で、それでもオサ会がどこにいるか絶対わかると断言していたが、その通りだった(笑)。
あー、あそこだー。
雪組FCとはまったくチガウ場所、北側のスタンド。
競技場は南北に細長いカタチなので、西側スタンド前で西側に向かって歌うオサ様を、北側からならすごーく遠いとはいえ、なんとか横顔が見られたんじゃないかな。それでオサ会はあそこの席なんだな、きっと。
いいなあ、会の人。オサ様に手を振ってもらって。
あの歌を、この場で歌った、そんな超特別な人に今、手を振ってもらえるんだよー、うらやましー。
オサファンで良かった。タカラヅカファンで良かった。
今ここで、こんなに誇らしい想いで寿美礼サマを見つめられて良かった。
えーっと。
そのあとちょっと、記憶が飛んでいる。
たしか両陛下、選手たちが退場し、広くなったフィールドでいろいろダンスが披露されていたような?
石川さん登場していた?
チアリーダーはおぼえてるんだが。すげー数の女の子たちが「きゃ〜〜!」って黄色い声を上げながらわらわらわらわらピクミンみたいにフィールドを埋め尽くしたのが圧巻で。
若いっていいなー、つながりあうってすばらしいなー、とぼーっと思いつつも、自分のためのリアルタイム記念としてmixi日記をケータイから更新するのに忙しかったり(笑)。
こうめさんも横で同じコトしてるし(笑)。
とにかく、ケータイ操作したり喋ったり、大忙しの中。
はいはいはい、ついに我らがAQUA5の出番ですよー。
……というところで、また引く。続く。
待って、待って、待ち続けて。
ついに。
寿美礼サマの出番だ。
なにしろプログラムがわからないので。
え? って感じだ。心の準備も何もないときに、寿美礼サマの名前が放送される。英語放送では「ミス・スミレ・ハルノ」で「タカラヅカ・レビュー・カンパニー」なんだ、ということに、なにがどうじゃないけど「へえぇ」と思う。
起立するよーに言われたので、みんなわらわらとその場で立ち上がる。
寿美礼サマの歌を、立って聴くことができるんだ。そのことにわけもなく昂揚する。
寿美礼サマは、緑の袴に黄色い着物姿だった。
「タカラヅカの正装」で国歌独唱だと聞いていたので黒紋付きだと思い込んでいたから、華やかな姿にびっくり。
でも、すぐに納得。
とゆーのもだ、その前にこうめさんと話していたの。
美智子皇后様が黄色いスーツ姿だったことについて、「何故黄色? めずらしくない?」「大会のシンボルカラーだからか」、「ハンガリー国旗カラーのドレスをまとって現れたエリザベートのように!」「エーヤン」「エーヤァァァン(スローモーション)」……なんつー会話をしておりましたのよー。
皇后様と同じ色。
大会のシンボルカラーをまとう寿美礼サマ。きゃーきゃー。
なんて、ミーハーするヒマもあらばこそ。
そういう段取りだったのか、誰かがタイミングの指示を出したのかわからないが。
紹介→場内拍手……の、拍手がまったくおさまっていないうちから、寿美礼サマは、歌い出した。
うわ、このタイミングで歌うんだ。
それは、不自然に思えた。
誰も今この瞬間から歌い出すと思っていなかったから、とまどいを表すように拍手があわてて消えた。
会場を見渡し、観客の呼吸を感じ、その上で歌う……いつものハルノスミレならそうするはずだ。
だが、ソレがない。
まだ観客の用意ができていないのに、拍手がおさまっていないのに、いきなり歌い出した。
わたしたちの拍手の音も、あの人には届いていないんじゃないだろうか。
世界大会、おそらくは世界に中継、配信される映像、天皇皇后両陛下臨席、百を超える各国からの参加者、数万人の観客、ファンでもなんでもない人々の視線、アカペラでの国歌独唱。
宝塚歌劇団、春野寿美礼という名前を背負って歌う。
どれほどのプレッシャーだろう。
緊張している、という言葉では表しきれないものを感じた。
わたしの席は貴賓席の真向かい、オサ様の背中を真正面から見ることが出来た。
会場の広さは覚悟していたので、とくに遠いとか思ってなかった。むしろ「思っていたより米粒でもないし、ちゃんと見えるもんじゃん」とこうめさんと言っていた。
肉眼でも「アレがオサ様」だとわかる、だから十分。
それが、人間の目の不思議なんだと思う。
オサ様は小さくない。そこにいる。
だけど。
わたしは携帯のカメラ越しに、オサ様を見た。
愕然とする。
小さい。遠い。
会場の広さ。大きさ。カメラは正直だ、私感を取り除いたところで、あるがままを示す。
こんなに広く大きく孤独な場所にいるのか。
あのひとは。
あんなに小さく、画面では確認できないくらいの姿なんだ。
その認識とは逆に。
歌声は、冴えわたる。
ぞくぞくと、肌があわだった。
あの小さな姿、広大な世界。そこに満ちる歌声。
ことほぐ歌。
端正に、淀みなく、真っ直ぐに響く歌。
立っていて、良かった。
最初から起立して国歌独唱を聴く、そーゆーもので良かったよ。でないとふつーにひとりで、立ち上がっていたかもしれん。
緊張とか、そーゆー次元を超えて。
なんかもー、わたしが舞い上がっちゃって。
寿美礼サマの神々しさ(!)を咄嗟になんと言い表していいかわからず「神妙な顔」とか言って、こうめさんに笑われたり。
や、もー、どーしよーかと。
国歌独唱自体は、ほんとに一瞬だ。あっという間だ。
わたしがふぬけている間に、終わってしまった。心をざわざわさせて、なんか抜け落ちているうちに、終わってしまった。
歌い終わり、去っていき際オサ様はふと振り返って、ある方向へ手を振った。
するとその方向から歓声が上がった。
あ、オサ会めっけ。
5万人収容の広大な競技場で、それでもオサ会がどこにいるか絶対わかると断言していたが、その通りだった(笑)。
あー、あそこだー。
雪組FCとはまったくチガウ場所、北側のスタンド。
競技場は南北に細長いカタチなので、西側スタンド前で西側に向かって歌うオサ様を、北側からならすごーく遠いとはいえ、なんとか横顔が見られたんじゃないかな。それでオサ会はあそこの席なんだな、きっと。
いいなあ、会の人。オサ様に手を振ってもらって。
あの歌を、この場で歌った、そんな超特別な人に今、手を振ってもらえるんだよー、うらやましー。
オサファンで良かった。タカラヅカファンで良かった。
今ここで、こんなに誇らしい想いで寿美礼サマを見つめられて良かった。
えーっと。
そのあとちょっと、記憶が飛んでいる。
たしか両陛下、選手たちが退場し、広くなったフィールドでいろいろダンスが披露されていたような?
石川さん登場していた?
チアリーダーはおぼえてるんだが。すげー数の女の子たちが「きゃ〜〜!」って黄色い声を上げながらわらわらわらわらピクミンみたいにフィールドを埋め尽くしたのが圧巻で。
若いっていいなー、つながりあうってすばらしいなー、とぼーっと思いつつも、自分のためのリアルタイム記念としてmixi日記をケータイから更新するのに忙しかったり(笑)。
こうめさんも横で同じコトしてるし(笑)。
とにかく、ケータイ操作したり喋ったり、大忙しの中。
はいはいはい、ついに我らがAQUA5の出番ですよー。
……というところで、また引く。続く。