あけましておめでとうございます。

 今、テレビをつけたらまっつが喋ってました(『新春メッセージ』)。おおっ、すばらしータイミングだ。……て、録画間に合わないじゃん。

 ちなみに、今朝の夢に黒髪のまっつが出てきたよーな気がします。『ハリラバ』千秋楽の客席で、黒髪まっつに会えたことが相当うれしかったらしい。あのときの髪型まんま(笑)。
 目覚ましが鳴る前に起きてしまって、「ん? 今、まっつ出てなかったか?」と、あわててもう一度布団に入ったんだが、「出ていた」ことはおぼえていても、それ以外のことも、また続きを見ることもかなわず。……ちぇっ。

 とまあ、まっつまっつなはじまりですが、本日の内容は水しぇんステキ!!です。

 『君を愛してる−Je t’aime−』『ミロワール』初日、行って来ました〜〜!!

 や、元旦は家族サービスしなきゃいかんので、行けるとは思ってなかったんだが、数時間だけ抜け出してムラまで走りました(笑)。
 
 水しぇん水しぇん! ピンクでハートでハッピーな、ラブラブ水しぇん。それにキムシン! やっぱ早く観たいっす。
 ぶっちゃけショーの方はあんまし期待してないが、芝居はわくわく。キムシン作品大好き〜〜。
 スカステで嫌ってほど目にするこっ恥ずかしいCMも好き。直接的すぎるタイトル、『君を愛してる−Je t’aime−』……いいぢゃないですか!

 となみが空中ブランコのスターだとか、水くんがお金持ちのおぼっちゃまだとか、ゆみこが恋敵だとか、そーゆーキャラ設定だけは周囲の某ゆみこファンがいろいろいろいろ叫び続けているのでどーしても耳に入るんだが、ストーリーに関しては予備知識ナシ。

 幕が上がるナリ、いきなり葬式場面でおどろいた。
 でも、そのおどろきをそのまま台詞で言われてしまう。「新年早々これか」みたいに。あ、ソレ今、わたしが思った台詞まんま。

 貴族の大富豪が亡くなり、遺言が発表される。後継者は長男ジョルジュ@水……ただし半年以内に上流階級の娘と結婚すること。
 まだまだ遊び足りないジョルジュは大ショック。父の跡を継ぐことは人生のレールとして疑いもせずに生きてきたが、結婚はまだ具体的に考えたことがない。
 なんで具体的に考えないかって、実は彼、「結婚」とか「愛」というものにすごーく夢を持っていて。このへん世間知らずのおぼっちゃまだなーと思う。どこの中学生だオマエ?!てな感じに夢見るユメコちゃん。女たちにちやほやされてうれしいのも、思春期の少年のノリだ。

 いやあ、ジョルジュのモテモテソング最高っ!!

 ジョルジュモテモテ♪
 結婚狙いの上流階級の女たち、こわすぎ。
 にわにわこわいよ、しゅうくんこわいよ、せしるふつーに美人だよ。……ええ、でかいよ女たち!!(笑)

 半年以内に政略結婚が決まってしまったよーなものであるジョルジュは荒れる。「どーせボクはひとりぼっちなんだ!」

 酔っぱらいジョルジュかわいいっ。

 三角坐り。
 水しぇんの三角坐り。膝抱えて、ちっこくなって坐り込む。

 あの水夏希が、「くすん」って三角坐りよ?!

 も、萌え死ぬかと思った……。

 そしてさらに、三角坐りのままころんと転がってしまう……。
 かわいいかわいいかわいいっ。
 場内からも笑いが起こってた。わーんもー、なんなのあのかわいいイキモノ〜〜!!

 凍死必至なジョルジュを発見するのが、マルキーズ@となみ。

 となみの膝枕@しあわせにまにま水しぇん!!

 膝枕!
 ひっざっ、まっくっらっ。
 拳握って膝枕コールしちゃうわ。
 なんなのあの萌え構図。

 目覚めたジョルジュはまだ不幸のどん底。人生ままならない彼は自分の不幸を嘆く……と。

 ジョルジュをたらいでぶん殴るマルキーズ萌え。

 甘えんじゃないわよ、このボンクラヘタレおぼっちゃまが!! ……や、そんな台詞はないが。
 ジョルジュの甘えをかっとばすマルキーズの怒りは、とてもストレートだ。
 たしかにヘタレているジョルジュはすげーかわいかったが、あまりにも「思春期の中学生」みたいで、「なにが『ひとりぼっち』だ、アホかオマエは」と言いたいことでもあった。
 だからマルキーズが突っ込んでくれて、アホにアホと言ってくれて、すごく気持ちよかった。

 そしてジョルジュは、誠実なアホだった。

 たしかに彼は成人男性としてありえないくらい幼い社会性しか持っていなかったが、素直で誠実だった。
 まちがっていることを「まちがっている」と叱られて、反発したりひねくれたりしない。素直に、それを受け入れることができる人間だった。

 おぼっちゃまな彼は、叱られなくても生きてこられたんだろう。
 それでもまっすぐ育ったのは、彼を含め、周囲の人たちもいい人たちばかりなんだろう。

 ジョルジュがお金持ちでもなんでも、まちがっていることを「まちがっている」と言える女の子、マルキーズ。
 ジョルジュは彼女に惹かれる。

 ジョルジュとマルキーズはふたり仲良く、ジョルジュの弟クレアント@ヲヅキのアトリエを訪ねる。
 クレアントは芸術家で、家督相続を拒否して妻のアンジェリック@かおりちゃんとラブラブ生活中。

 このクレアントの新作、真ん中に亀裂のある大きなカンバス……その亀裂の隙間からなにか見える、つーんでふたりしてのぞき込むジョルジュとマルキーズ。
 まだ恋人未満、なふたりが、隙間をのぞくのに必死で自然と触れ合い、密着する……そのふたりの背景、巨大なカンバスに。

 ハートのライト点灯。

 ベタ。
 なんなの、このベタさっ!!

 どこの少女マンガ? ラヴいふたりの背景にピンクのハートが飛ぶ、って、ありえね〜〜!!(笑)

 もー、大好き〜〜!!

 舞台全体が、すげーかわいい。なにもかもがかわいい。
 デフォルメされた背景、サーカス。
 ありえない色彩感覚のオサレなスーツ。

 ひとつの世界観で、統一されているの。
 それが、この「ピンクのハート」。

 ありえないことだけど、これがこの「世界」なの。

 公園のキリンとオウムが音楽にのせてひょこひょこ踊る、それがこの「世界」なの。

 とことんベタで、「いくらヅカでもここまでやる?」てなメルヘンさ。
 現代(や、50年くらい前だけど)を舞台にしながら、描かれているのは完璧なファンタジー。

 異世界を作る力。
 貫かれた価値観。

 キムシンだ。すっげーキムシンだー。

 ダイスキ。

 ファンタジーとして、この「ピンクのハート」な世界が、そこに生きる人たちが、かわいくてかわいくて、愛しくてならない。

 ジョルジュとマルキーズの出会いあたりから涙腺決壊、あとはもーずーっと泣きっぱなしだ。
 彼らの言動ひとつひとつがかわいくて、愛しくて、きゅんきゅんして(笑)、泣けて泣けて仕方がない。

 みんな善良で、一生懸命で、誠実で、かわいくて。

 登場人物ひとりひとりに感情移入できる。
 みんながそこに「生きて」いる。

 ああもー、水しぇんステキ過ぎ。
 となぽんかわい過ぎ。

 水夏希のファンでよかったっ。

 こんなにこんなに、しあわせな気持ちになれるなんて。

 つーことで、続くっ。


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