悪霊の声と、輝かしい未来の日本。
2008年1月17日 タカラヅカ 霊石ラジオ、というものがある。
某ホラーゲームに出てくるアイテムで、霊の声を聴くことができるの。
ゲーム中に拾う「石」をラジオにセットし、再生を押すと、「……(雑音)……ぃたい……痛いぃ……(雑音)……苦しぃぃぃい……(雑音)(啜り泣きらしい音)……(無音)……(雑音)……呪ってやるぅぅぅぅ……(雑音)……」てなステキな声が聞こえてくるのよ。
音が割れていて、突然聞こえなくなったり、ざらざら雑音がして、聞き取りにくくて、またそれがこわくて、すっごいステキなの。
霊の声を聴かなくてもゲームのクリアはできるから、ただの盛り上げアイテムでしかないんだけどね。
いやあ、なつかしいなあ、霊石ラジオ。
「宝塚友の会電話予約システム」で、悪霊の声を聴けるなんて。
巷で噂の、新しい電話ガイダンス。
「ひどい」とは聞いていたけど、ほんとにひどかった(笑)。
「こチラは、タカらヅカともノカイ、デんワよやクしすてムデス。がーがーぴー」
てな感じで。
気味の悪い合成音。複数の声が重なって、そのくせ微妙にズレて聞こえる気持ち悪さ。発音のおかしさ、不明瞭さ。そして回転数を間違ったような冗長さ。
不要な説明がえんえん流れ、「ソレ、さっきも聞いた」なことを何度も繰り返し、スキップすることはできず、操作途中で不気味な無音時間が何度もあり「電話、切れた? なにか間違いがあった?」と不安に陥れる。
すごいよなあ、宝塚歌劇団。
聞いた人を「不快にさせる」ために想像力と技術の限りを駆使して作り上げた「悪霊の声」を、こんなに簡単に作り上げて、客に向かって有料で流すなんて。
聞いた途端、「うわコレ、霊石ラジオだ!」と思った。いつも友会入力は受話器を置いたままのスピーカ通話なんで余計。電話機のスピーカからざらざらと流れてくる現実ではありえない音声。
悪霊の声だ。この世のすべてを呪い、恨んでいる声だ。わたしたちと同じ言葉を話しながら、どこか欠けている、間違っている、壊れている声だ。
まったくチガウ言葉、チガウ世界の音声ならこわくない。同じ、でありながら、「どこか狂う」ことが、はてしなくこわいんだ。
てなキモチになるステキ音声。
友会に入っていない人でも、是非一度体験してみてくださいよ。電話番号は調べればどっかに載っているんだと思う。あ、もちろん体験するのは真夜中にお願いします(笑)。
音声の気持ち悪さはこーやってネタとして笑い飛ばすとしても、純粋に操作が不便過ぎるっつーのは考え物だ。
あんまり面倒なんで、4公演入力する予定が、2公演でやめてしまった。わたしのよーに根性ない人が他にも大勢いたりしたら、売り上げに響くこともあるんじゃないかなぁ。
霊石ラジオ、より一般的な、明るいものにたとえるならば。
まだ白黒だったころの『鉄腕アトム』とかの、SFアニメ。よく2時間バラエティとかで、「なつかしアニメ」とかゆってやってるやつ。
昭和中期、日本が「未来」に「科学文明」に夢を見ていたころのアニメ。
四角い箱が市松模様に点滅しながら、「キンきゅウじたイ、きンキゅうジたい」とか棒読みにがなっていた。アレですよ。
白黒アニメに出てきた「スーパー・コンピュータ」。カタコトの日本語を発し(話すわけではない)、なにかしら計算したものをレシートみたいな細長い紙に点々と穴を開けて吐き出す。
すばらしい「未来」「科学文明」の賜物。
50年前の日本人が夢見ていたまんまの音声が、今ここに。
ずけえや、宝塚歌劇団。
50年前の夢を叶えるなんて!
21世紀万歳、科学文明万歳。
……うん、今が50年前ならよかったね。
某ホラーゲームに出てくるアイテムで、霊の声を聴くことができるの。
ゲーム中に拾う「石」をラジオにセットし、再生を押すと、「……(雑音)……ぃたい……痛いぃ……(雑音)……苦しぃぃぃい……(雑音)(啜り泣きらしい音)……(無音)……(雑音)……呪ってやるぅぅぅぅ……(雑音)……」てなステキな声が聞こえてくるのよ。
音が割れていて、突然聞こえなくなったり、ざらざら雑音がして、聞き取りにくくて、またそれがこわくて、すっごいステキなの。
霊の声を聴かなくてもゲームのクリアはできるから、ただの盛り上げアイテムでしかないんだけどね。
いやあ、なつかしいなあ、霊石ラジオ。
「宝塚友の会電話予約システム」で、悪霊の声を聴けるなんて。
巷で噂の、新しい電話ガイダンス。
「ひどい」とは聞いていたけど、ほんとにひどかった(笑)。
「こチラは、タカらヅカともノカイ、デんワよやクしすてムデス。がーがーぴー」
てな感じで。
気味の悪い合成音。複数の声が重なって、そのくせ微妙にズレて聞こえる気持ち悪さ。発音のおかしさ、不明瞭さ。そして回転数を間違ったような冗長さ。
不要な説明がえんえん流れ、「ソレ、さっきも聞いた」なことを何度も繰り返し、スキップすることはできず、操作途中で不気味な無音時間が何度もあり「電話、切れた? なにか間違いがあった?」と不安に陥れる。
すごいよなあ、宝塚歌劇団。
聞いた人を「不快にさせる」ために想像力と技術の限りを駆使して作り上げた「悪霊の声」を、こんなに簡単に作り上げて、客に向かって有料で流すなんて。
聞いた途端、「うわコレ、霊石ラジオだ!」と思った。いつも友会入力は受話器を置いたままのスピーカ通話なんで余計。電話機のスピーカからざらざらと流れてくる現実ではありえない音声。
悪霊の声だ。この世のすべてを呪い、恨んでいる声だ。わたしたちと同じ言葉を話しながら、どこか欠けている、間違っている、壊れている声だ。
まったくチガウ言葉、チガウ世界の音声ならこわくない。同じ、でありながら、「どこか狂う」ことが、はてしなくこわいんだ。
てなキモチになるステキ音声。
友会に入っていない人でも、是非一度体験してみてくださいよ。電話番号は調べればどっかに載っているんだと思う。あ、もちろん体験するのは真夜中にお願いします(笑)。
音声の気持ち悪さはこーやってネタとして笑い飛ばすとしても、純粋に操作が不便過ぎるっつーのは考え物だ。
あんまり面倒なんで、4公演入力する予定が、2公演でやめてしまった。わたしのよーに根性ない人が他にも大勢いたりしたら、売り上げに響くこともあるんじゃないかなぁ。
霊石ラジオ、より一般的な、明るいものにたとえるならば。
まだ白黒だったころの『鉄腕アトム』とかの、SFアニメ。よく2時間バラエティとかで、「なつかしアニメ」とかゆってやってるやつ。
昭和中期、日本が「未来」に「科学文明」に夢を見ていたころのアニメ。
四角い箱が市松模様に点滅しながら、「キンきゅウじたイ、きンキゅうジたい」とか棒読みにがなっていた。アレですよ。
白黒アニメに出てきた「スーパー・コンピュータ」。カタコトの日本語を発し(話すわけではない)、なにかしら計算したものをレシートみたいな細長い紙に点々と穴を開けて吐き出す。
すばらしい「未来」「科学文明」の賜物。
50年前の日本人が夢見ていたまんまの音声が、今ここに。
ずけえや、宝塚歌劇団。
50年前の夢を叶えるなんて!
21世紀万歳、科学文明万歳。
……うん、今が50年前ならよかったね。