やわらかい声が・その2。@彩吹真央お茶会『ソロモンの指輪/マリポーサの花』
2008年9月15日 タカラヅカ 大変盛況な、すげー人数の多いお茶会だったというのに。
まぎれこんでいたわたしは、ゲームで最後の10人ほどに勝ち残りました。
彩吹真央お茶会『ソロモンの指輪/マリポーサの花』にて、「ゆみこちゃんがどう答えるかを当てる三択クイズ」で、「行きたい国」だとか「見たい映画」だとか、一般的なモノからマニアックなモノまで、ゆみこちゃんの回答を予想するゲームだ。
6問連続正解しましたね。友人たちはあっちゅー間に敗退したというのに。
で、最後の7問目でハズレ。当てられたのは、3人のみだっけか。
まあね、決勝戦で負けるのがわたしのパターンなんで、正直「またか」と思いました。
100円玉1枚握りしめて隣の人とじゃんけんして、勝ったら相手の持っている100円玉1枚をもらう。負けた人はゲームから脱落。勝った人はさらに同じように勝った人と勝負。次にもし負けたらこの段階で手に入れていた100円玉2枚を相手に渡す。勝ち続けると、手持ちの100円玉が倍倍になっていく。
そうやって、勝った人が負けた人の100円玉を手に入れるゲームで、どんどん勝ち残って、手に入れた100円玉が何十枚にまでなって、生き残っている人がたったふたりにまで絞られ……決勝戦、これで勝ったら参加者全員の100円玉を独り占め……てとこで、負けるんだよなー。
いつだってそうだ。それがわたしの人生。
わたしが当てられなかった質問は、「ゆみこさんの休日の過ごし方」でした。
1.ランチのあと、マッサージ。
2.買い物のあと、マッサージ。
3.ドライブのあと、マッサージ。
「マッサージは前提」らしいです、ゆみこちゃんもこの三択ぶりに突っ込んでた(笑)。
わたしは「ランチ」を選びました。
だって、買い物もドライブもしない日だってあるだろーけど、ごはんだけは毎日必ず食べるだろーから。……現実的過ぎましたか?
ゆみこさんの答えは「買い物」でした。
『ソロモンの指輪』を語るとき、ゆみこちゃんは「断定」をしません。
「わたしは、こう思ってやっている」という言い方をする。オギー・ワールドは数学じゃない。答えはひとつじゃない。オギーも自分の考えを押し付けるよーな演出はしていない。
だから出演者も、「こう思って、こう見えるといいなと思って、こうやっている」と言う。ひとりでどうこう、だけでなく、共演者と話して、意見交換して、それぞれの場を作り上げていく。……それですら、「答え」ではなくて。
可能性のひとつ、寄せては返す波のひとつのような、感覚。
「そう思って観てください」ではなく、「そう思って演じていると、思って観てください」であるということ。
公正な、寛い感性のある人だなと思う。
一方、『マリポーサの花』については、よく語る(笑)。こちらはけっこー、「こう観てほしいの!」という欲求がある模様。役者としてのこだわりが見える。
エスコバルさんの職業は? という質問に、すげー憮然と「は? クラブの経営」と答えているのが、個人的にツボだった。
や、たんにわたしの友人の爆裂ゆみこファンが、「エスコバルさんの職業って謎よね? ひょっとして用心棒?」とか、たのしそーに言ってて、わたしが「ネロとふたりでクラブを共同経営してるんでしょ?」と言っても、聞く耳持たなかったの。なんかいろいろ夢見て、いろいろ設定空想しては、たのしんでいるようだったが……ふつーにあの店のオーナーの片割れなわけですよ。
政権樹立の大役者のひとりで、地位を放棄した代わりに相当の金額はもらっているだろうし。それを元手にして、ネロとふたりでナイトクラブをはじめた、と。
公式設定は30歳だそうですが、やっぱ30歳には見えませんて。
長瀬智也とか小泉孝太郎とかと同じ年……。や、日本人タレントと比べてもアレだけど、やっぱ身近な30歳っつーとまだまだ若造っていうか、未熟感が強いってゆーか。
「過去のある男」としては、+5歳くらいは欲しいなあ。「キリコ・キュービィ18歳」に盛大に突っ込んだ(「いくらアニメはキャラ設定を若くしなければならないからって、ソレはないだろう!」……ヲタクかつ古すぎる例えですまん)ようなモノで、無理して若造にしなくても……と、つい思ってしまうのは、わたしがイイ年だからか。
作中、アリシア@いづるんの台詞でしか語られない「野獣のようなエスコバルさん」ですが、セットのパネルの向こうで本当にエスコバルさんがミゲル@まなはるを締め上げている……というのは、ファンの間では周知の事実。
公演がはじまって間もない頃、ゆみこファンが「知っていて当然」となんの説明もないままアリシアのよーに、「上手端からなら野獣な姿が見えるかしら!」と鼻息荒く語り出すのを、わたしはセリア@とにゃみのよーに「なにが?」と聞いていました。アリシアとセリアの会話、すごくリアルだわ……。
で、その周知の事実を、実際に目の前でやってくれました。
ミゲル役は立候補したファンのお嬢さんで、銃を構えたふりをしているところを、ゆみこちゃんが「まずこうして」「こう跳ね上げて」「こう」と、腕を取って銃口をはずし、その勢いで殴り倒すところまで実演。
もちろん殴るふり、なんだが、お嬢さんはちゃんと殴られたふりをしてくれた。GJ!
わたしとnanaタンは、自分たちの席で、自分たちふたりで、それを復習。こーやってこーやって、こう、ね。ふむふむ。
ただ問題は、このかっこいーゆみこ氏が、狙われた人を、ナチュラルに間違えていたことです。
「ここにフェルッティが……緒月のやっている役ですけどね、フェルッティがいて、それを狙うミゲルがここに立って……」
あのー。
ミゲルがなんで、「マイアミの大富豪」を暗殺せにゃならんのですか?
彼は大統領を暗殺しようとしたわけで、マイアミの大富豪はなんの関係もありません(笑)。
司会者は質問や進行を明瞭でない発音で読み上げるのみで、ツッコミを入れたりはしないので、間違いは正されることはなくスルー。
「ビリーズブートキャンプ」を「ビリー・ザ・フェイマス」とゆみこが言い続けたときもスルーされ、客席がざわつくので本人が間違いに気づいて訂正するまで放置されてたしな。
司会者はいつもあんな感じなのかな?
正味2時間喋り通す、濃ぃ~~いお茶会で、感じたことは、ゆみこちゃんのやわらかさ、だ。
それは本人固有のものというだけではなく、その場にいるわたしにたちに向かって発せられるやわらかさだった。
ゆみこちゃんは、この場にいる人を……ファンを、信頼している。
心を開き、あずけている。
それが感じられるやわらかさだった。
だからきっと、ここは心地いい空気が流れているんだろうな。
べたべたな大阪弁でつづられる、心をあずけた言葉たち。
優れた歌唱力を、豊かな声質を持つ人だけど、それ以上のものを放っているんだね。
まぎれこんでいたわたしは、ゲームで最後の10人ほどに勝ち残りました。
彩吹真央お茶会『ソロモンの指輪/マリポーサの花』にて、「ゆみこちゃんがどう答えるかを当てる三択クイズ」で、「行きたい国」だとか「見たい映画」だとか、一般的なモノからマニアックなモノまで、ゆみこちゃんの回答を予想するゲームだ。
6問連続正解しましたね。友人たちはあっちゅー間に敗退したというのに。
で、最後の7問目でハズレ。当てられたのは、3人のみだっけか。
まあね、決勝戦で負けるのがわたしのパターンなんで、正直「またか」と思いました。
100円玉1枚握りしめて隣の人とじゃんけんして、勝ったら相手の持っている100円玉1枚をもらう。負けた人はゲームから脱落。勝った人はさらに同じように勝った人と勝負。次にもし負けたらこの段階で手に入れていた100円玉2枚を相手に渡す。勝ち続けると、手持ちの100円玉が倍倍になっていく。
そうやって、勝った人が負けた人の100円玉を手に入れるゲームで、どんどん勝ち残って、手に入れた100円玉が何十枚にまでなって、生き残っている人がたったふたりにまで絞られ……決勝戦、これで勝ったら参加者全員の100円玉を独り占め……てとこで、負けるんだよなー。
いつだってそうだ。それがわたしの人生。
わたしが当てられなかった質問は、「ゆみこさんの休日の過ごし方」でした。
1.ランチのあと、マッサージ。
2.買い物のあと、マッサージ。
3.ドライブのあと、マッサージ。
「マッサージは前提」らしいです、ゆみこちゃんもこの三択ぶりに突っ込んでた(笑)。
わたしは「ランチ」を選びました。
だって、買い物もドライブもしない日だってあるだろーけど、ごはんだけは毎日必ず食べるだろーから。……現実的過ぎましたか?
ゆみこさんの答えは「買い物」でした。
『ソロモンの指輪』を語るとき、ゆみこちゃんは「断定」をしません。
「わたしは、こう思ってやっている」という言い方をする。オギー・ワールドは数学じゃない。答えはひとつじゃない。オギーも自分の考えを押し付けるよーな演出はしていない。
だから出演者も、「こう思って、こう見えるといいなと思って、こうやっている」と言う。ひとりでどうこう、だけでなく、共演者と話して、意見交換して、それぞれの場を作り上げていく。……それですら、「答え」ではなくて。
可能性のひとつ、寄せては返す波のひとつのような、感覚。
「そう思って観てください」ではなく、「そう思って演じていると、思って観てください」であるということ。
公正な、寛い感性のある人だなと思う。
一方、『マリポーサの花』については、よく語る(笑)。こちらはけっこー、「こう観てほしいの!」という欲求がある模様。役者としてのこだわりが見える。
エスコバルさんの職業は? という質問に、すげー憮然と「は? クラブの経営」と答えているのが、個人的にツボだった。
や、たんにわたしの友人の爆裂ゆみこファンが、「エスコバルさんの職業って謎よね? ひょっとして用心棒?」とか、たのしそーに言ってて、わたしが「ネロとふたりでクラブを共同経営してるんでしょ?」と言っても、聞く耳持たなかったの。なんかいろいろ夢見て、いろいろ設定空想しては、たのしんでいるようだったが……ふつーにあの店のオーナーの片割れなわけですよ。
政権樹立の大役者のひとりで、地位を放棄した代わりに相当の金額はもらっているだろうし。それを元手にして、ネロとふたりでナイトクラブをはじめた、と。
公式設定は30歳だそうですが、やっぱ30歳には見えませんて。
長瀬智也とか小泉孝太郎とかと同じ年……。や、日本人タレントと比べてもアレだけど、やっぱ身近な30歳っつーとまだまだ若造っていうか、未熟感が強いってゆーか。
「過去のある男」としては、+5歳くらいは欲しいなあ。「キリコ・キュービィ18歳」に盛大に突っ込んだ(「いくらアニメはキャラ設定を若くしなければならないからって、ソレはないだろう!」……ヲタクかつ古すぎる例えですまん)ようなモノで、無理して若造にしなくても……と、つい思ってしまうのは、わたしがイイ年だからか。
作中、アリシア@いづるんの台詞でしか語られない「野獣のようなエスコバルさん」ですが、セットのパネルの向こうで本当にエスコバルさんがミゲル@まなはるを締め上げている……というのは、ファンの間では周知の事実。
公演がはじまって間もない頃、ゆみこファンが「知っていて当然」となんの説明もないままアリシアのよーに、「上手端からなら野獣な姿が見えるかしら!」と鼻息荒く語り出すのを、わたしはセリア@とにゃみのよーに「なにが?」と聞いていました。アリシアとセリアの会話、すごくリアルだわ……。
で、その周知の事実を、実際に目の前でやってくれました。
ミゲル役は立候補したファンのお嬢さんで、銃を構えたふりをしているところを、ゆみこちゃんが「まずこうして」「こう跳ね上げて」「こう」と、腕を取って銃口をはずし、その勢いで殴り倒すところまで実演。
もちろん殴るふり、なんだが、お嬢さんはちゃんと殴られたふりをしてくれた。GJ!
わたしとnanaタンは、自分たちの席で、自分たちふたりで、それを復習。こーやってこーやって、こう、ね。ふむふむ。
ただ問題は、このかっこいーゆみこ氏が、狙われた人を、ナチュラルに間違えていたことです。
「ここにフェルッティが……緒月のやっている役ですけどね、フェルッティがいて、それを狙うミゲルがここに立って……」
あのー。
ミゲルがなんで、「マイアミの大富豪」を暗殺せにゃならんのですか?
彼は大統領を暗殺しようとしたわけで、マイアミの大富豪はなんの関係もありません(笑)。
司会者は質問や進行を明瞭でない発音で読み上げるのみで、ツッコミを入れたりはしないので、間違いは正されることはなくスルー。
「ビリーズブートキャンプ」を「ビリー・ザ・フェイマス」とゆみこが言い続けたときもスルーされ、客席がざわつくので本人が間違いに気づいて訂正するまで放置されてたしな。
司会者はいつもあんな感じなのかな?
正味2時間喋り通す、濃ぃ~~いお茶会で、感じたことは、ゆみこちゃんのやわらかさ、だ。
それは本人固有のものというだけではなく、その場にいるわたしにたちに向かって発せられるやわらかさだった。
ゆみこちゃんは、この場にいる人を……ファンを、信頼している。
心を開き、あずけている。
それが感じられるやわらかさだった。
だからきっと、ここは心地いい空気が流れているんだろうな。
べたべたな大阪弁でつづられる、心をあずけた言葉たち。
優れた歌唱力を、豊かな声質を持つ人だけど、それ以上のものを放っているんだね。