夢が響く、刻が歌う。@イゾラベッラ サロンコンサート(第8回 未来優希)
2009年1月31日 タカラヅカ いーかげん長くなりすぎた、『イゾラベッラ サロンコンサート(第8回 未来優希)』これでラスト。
日本物が好き、とハマコは「もののふの詩」と「この世にただひとつ」をチョイス。どちらもハマコ自身が公演で歌っている。初演『エンカレッジコンサート』と再演『心中・恋の大和路』。
プログラムには「フィナーレ」として「この世にただひとつ」が記載されているけれど、実際はこの曲までが「フェイバリット」だったみたい。ひとくくりだった。
『メナムに赤い花が散る』を観たことはない。いつぞやのTCAで、マリコとタモさんでクライマックスを観たくらい。その記憶だけで言うなら、是非トドロキ主演で観てみたいです。歌はハマコで、王様は……以前はコムちゃんが良かったんだけど……今なら誰だろ。あ、全編やらなくていいから、あのホモくさいラストシーンだけヨロシク(笑)。
でもって、初演の『エンカレ』は観てないっす。まっつの出ていた花組リプライズしか。チケット取れなかったよなあ、たしか。月組なんか、2回もサバキ待ちしたのに空振ったんだ(きりやさん目当てだった)。
「もののふ」と「この世に」、どちらもドラマティックな悲劇ソング。
ハマコの声質にもキャラにも合っていて、素直に酔える。
『恋の大和路』お稽古にて、ハマコは演出の谷先生に「このヘタクソ」って死ぬほど言われたらしい。当時すでにハマコは歌ウマ認定されていた下級生だったんだが……それでも身も蓋もなく罵られていたそうだから、すげえな。
『恋の大和路』はダイスキ作品で、ラストはダダ泣きして顔面崩壊、大変なことになった作品だが、やはり「古い」ことも確か。いつか再演があるのなら、改稿の上でしてほしい……良さは残して、現代でも失笑せずに済むセンスにして欲しい。
一言一句、一挙手一投足昔のまま完全模写しないとクレーム付ける層が少なからずいるだろうから、無理だろうけどさあ。
再演されたとして、もうハマコの歌声では観られないか……。ラストの絶唱役は若者の役だから、ハマコの学年には回ってこないわ。
だかこそ、こういうコンサートの場でしか、ハマコの熱唱を聴くことは叶わないんだ。
当時の想い出を振り返るからこそ、時の流れを知り、現実を知る。
ドラマティック悲劇で盛り上げたあとに、ノリノリの「One Night Only」で終幕。
タカラヅカらしい、クドかっこいい男役姿を、伸びやかな声に載せて。
うん、プログラム上では最後。
でも知ってますとも、記載されていないだけで最後にもう1曲あることは。
ナニが来るかはお楽しみ。
一旦退場したハマコは、みんなの手拍子に引かれて戻ってくる。
曲は、「Joyful」だ~~!!
わたしにとって『Joyful!!』というと、まずコムちゃんが浮かぶ。同時上演の植爺芝居で、ハマコがまさかの2番手(笑)で、銀橋をソロ一曲ぶちかましながら渡っていったことを。
みんなかしちゃんの役がなんだったか、そもそも出ていたかどうかおぼえてないのに、ハマコの「憎む~~憎む~~♪」はおぼえてるんだもんなあ(笑)。
遅れて、水しぇんお披露目の中日を思い出す。ここでもハマコがショーでは2番手だったような(笑)。
中日劇場程度では、ハマコには小さすぎる、と中日のたびに思ったもんだ。
自在に声を替え、音を転がし、ハマコが歌う。
Joyful Joyful、喜びの歌、歓喜の歌。
音は、こんなに気持ちいい。
歌は、こんなにたのしい。
カラダ全部を楽器にして、ハマコが響く。
それは決して、命ギリギリの熱唱ではなく。
余力を十分に残しながら、本人も客もリラックスできる位置で、自在に音を繰り広げる。
たのしい。
たのしい。
たのしい。
音楽に愛された人って、こんなに豊かなんだ。
おだやかに手の内で、ひとを遊ばせることが出来るんだ。
おもしろい。
興味深い。
癒される。
テンション上がる。
いろんなプラスの感情がわき上がって、ころころ身体の中で音を立てている。
踊っていいなら、踊りたかったな。
立ち上がって、ふつーのコンサートみたいに。
ハマコの赦す音に委ねて、一緒に溶けて揺れたかった。
ハマコは決してコンサート自体には慣れていなくて、あわあわしている面も見えたし、本人が何度も口にしていたように、十分緊張していたんだろうけれど。
それでも、確固たる技術と経験は、彼を縛り付けはしなかった。むしろ、遊ばせていた。ゆるく、自由に。
気持ちよかったよ。
本当に。
しばらくなかったくらい、「タカラヅカ」を浴びた気分。
ハマコの歌は、かっこうの「タカラヅカ浴」だ。日光浴とか森林浴とか、そーゆー感じで。
コンサート終了後、舞い上がったままのわたしとくりすてぃーぬ(もしくはえりざべーと)ちゃんは、出口近くを注目していた。
や、シビさんのときは、シビさん自身でお見送り+握手サービスがあってね、すげーうれしかったんだわ。たっちんは一切無し。歌が終わったらいなくなってしまった。
「ハマコなら握手あるかな?」「ハマコと握手したーい!」と、行く前からわきゃわきゃ言ってたんだが。
出口近くに、ハマコの姿発見!!
「やたっ、握手アリだっ」
つーことで、そそくさと荷物まとめてGO! だって、あとになると列が詰まっちゃうからね~~!
ところが。
近づくとわかった、ハマコはお見送りのためにそこにいてくれるだけで、握手は無し。お客はみんなただ、そそくさと前を通り過ぎるのみ。
「なんだー、お触りナシ?!」「ハマコ、お高いわ!!」……だからテンション上がり過ぎですよ、この人たち。
とりあえず、前を通るときに、このコンサートがどんだけたのしかったかを、ハマコ本人に伝えてみる。列を止めたり乱したりは出来ないから、すげー短く焦って……それでも、言う(笑)。
声を掛けられるとは思わなかったのか、ハマコさんはちょっと目を見開いて、それでもすぐににっこり笑って受け止めてくれた。
わーい、笑ってもらえたー。
と、ほよよんしていたわたしは、前の人の背中にぶつかった。……だから舞い上がりすぎだっての。すみません、前を歩いていた人。
あー、たのしかったー、と満足して店を出ながら。
「ハマコ、小さいー!」
と、くりすタンが今さらなことを言っている。
目の前で挨拶したら、身長がリアルにわかるからな。
ハマコが小柄なことは最初からわかっていたので、わたしはなんにも思ってなかった。想定内?
「緑野さんより小さいのはわかりきっていたから驚かないけど、アタシより小さいなんて」
……そこかよ?!
人はみな、自分を中心に考えるからなあ(笑)。
そう、自分中心。
ハマコンは、思いがけずわたし自身の時間旅行でもあった。
夢の世界の住人でいることは、想像以上に大変なことだと思う。
だけどこうやって長い間そこにいてくれることで……彼らの人生は、わたしみたいな一般人の人生にも刻まれていく。
ずっとずっと、ハマコのままで、プロの未来優希でいてね。
日本物が好き、とハマコは「もののふの詩」と「この世にただひとつ」をチョイス。どちらもハマコ自身が公演で歌っている。初演『エンカレッジコンサート』と再演『心中・恋の大和路』。
プログラムには「フィナーレ」として「この世にただひとつ」が記載されているけれど、実際はこの曲までが「フェイバリット」だったみたい。ひとくくりだった。
『メナムに赤い花が散る』を観たことはない。いつぞやのTCAで、マリコとタモさんでクライマックスを観たくらい。その記憶だけで言うなら、是非トドロキ主演で観てみたいです。歌はハマコで、王様は……以前はコムちゃんが良かったんだけど……今なら誰だろ。あ、全編やらなくていいから、あのホモくさいラストシーンだけヨロシク(笑)。
でもって、初演の『エンカレ』は観てないっす。まっつの出ていた花組リプライズしか。チケット取れなかったよなあ、たしか。月組なんか、2回もサバキ待ちしたのに空振ったんだ(きりやさん目当てだった)。
「もののふ」と「この世に」、どちらもドラマティックな悲劇ソング。
ハマコの声質にもキャラにも合っていて、素直に酔える。
『恋の大和路』お稽古にて、ハマコは演出の谷先生に「このヘタクソ」って死ぬほど言われたらしい。当時すでにハマコは歌ウマ認定されていた下級生だったんだが……それでも身も蓋もなく罵られていたそうだから、すげえな。
『恋の大和路』はダイスキ作品で、ラストはダダ泣きして顔面崩壊、大変なことになった作品だが、やはり「古い」ことも確か。いつか再演があるのなら、改稿の上でしてほしい……良さは残して、現代でも失笑せずに済むセンスにして欲しい。
一言一句、一挙手一投足昔のまま完全模写しないとクレーム付ける層が少なからずいるだろうから、無理だろうけどさあ。
再演されたとして、もうハマコの歌声では観られないか……。ラストの絶唱役は若者の役だから、ハマコの学年には回ってこないわ。
だかこそ、こういうコンサートの場でしか、ハマコの熱唱を聴くことは叶わないんだ。
当時の想い出を振り返るからこそ、時の流れを知り、現実を知る。
ドラマティック悲劇で盛り上げたあとに、ノリノリの「One Night Only」で終幕。
タカラヅカらしい、クドかっこいい男役姿を、伸びやかな声に載せて。
うん、プログラム上では最後。
でも知ってますとも、記載されていないだけで最後にもう1曲あることは。
ナニが来るかはお楽しみ。
一旦退場したハマコは、みんなの手拍子に引かれて戻ってくる。
曲は、「Joyful」だ~~!!
わたしにとって『Joyful!!』というと、まずコムちゃんが浮かぶ。同時上演の植爺芝居で、ハマコがまさかの2番手(笑)で、銀橋をソロ一曲ぶちかましながら渡っていったことを。
みんなかしちゃんの役がなんだったか、そもそも出ていたかどうかおぼえてないのに、ハマコの「憎む~~憎む~~♪」はおぼえてるんだもんなあ(笑)。
遅れて、水しぇんお披露目の中日を思い出す。ここでもハマコがショーでは2番手だったような(笑)。
中日劇場程度では、ハマコには小さすぎる、と中日のたびに思ったもんだ。
自在に声を替え、音を転がし、ハマコが歌う。
Joyful Joyful、喜びの歌、歓喜の歌。
音は、こんなに気持ちいい。
歌は、こんなにたのしい。
カラダ全部を楽器にして、ハマコが響く。
それは決して、命ギリギリの熱唱ではなく。
余力を十分に残しながら、本人も客もリラックスできる位置で、自在に音を繰り広げる。
たのしい。
たのしい。
たのしい。
音楽に愛された人って、こんなに豊かなんだ。
おだやかに手の内で、ひとを遊ばせることが出来るんだ。
おもしろい。
興味深い。
癒される。
テンション上がる。
いろんなプラスの感情がわき上がって、ころころ身体の中で音を立てている。
踊っていいなら、踊りたかったな。
立ち上がって、ふつーのコンサートみたいに。
ハマコの赦す音に委ねて、一緒に溶けて揺れたかった。
ハマコは決してコンサート自体には慣れていなくて、あわあわしている面も見えたし、本人が何度も口にしていたように、十分緊張していたんだろうけれど。
それでも、確固たる技術と経験は、彼を縛り付けはしなかった。むしろ、遊ばせていた。ゆるく、自由に。
気持ちよかったよ。
本当に。
しばらくなかったくらい、「タカラヅカ」を浴びた気分。
ハマコの歌は、かっこうの「タカラヅカ浴」だ。日光浴とか森林浴とか、そーゆー感じで。
コンサート終了後、舞い上がったままのわたしとくりすてぃーぬ(もしくはえりざべーと)ちゃんは、出口近くを注目していた。
や、シビさんのときは、シビさん自身でお見送り+握手サービスがあってね、すげーうれしかったんだわ。たっちんは一切無し。歌が終わったらいなくなってしまった。
「ハマコなら握手あるかな?」「ハマコと握手したーい!」と、行く前からわきゃわきゃ言ってたんだが。
出口近くに、ハマコの姿発見!!
「やたっ、握手アリだっ」
つーことで、そそくさと荷物まとめてGO! だって、あとになると列が詰まっちゃうからね~~!
ところが。
近づくとわかった、ハマコはお見送りのためにそこにいてくれるだけで、握手は無し。お客はみんなただ、そそくさと前を通り過ぎるのみ。
「なんだー、お触りナシ?!」「ハマコ、お高いわ!!」……だからテンション上がり過ぎですよ、この人たち。
とりあえず、前を通るときに、このコンサートがどんだけたのしかったかを、ハマコ本人に伝えてみる。列を止めたり乱したりは出来ないから、すげー短く焦って……それでも、言う(笑)。
声を掛けられるとは思わなかったのか、ハマコさんはちょっと目を見開いて、それでもすぐににっこり笑って受け止めてくれた。
わーい、笑ってもらえたー。
と、ほよよんしていたわたしは、前の人の背中にぶつかった。……だから舞い上がりすぎだっての。すみません、前を歩いていた人。
あー、たのしかったー、と満足して店を出ながら。
「ハマコ、小さいー!」
と、くりすタンが今さらなことを言っている。
目の前で挨拶したら、身長がリアルにわかるからな。
ハマコが小柄なことは最初からわかっていたので、わたしはなんにも思ってなかった。想定内?
「緑野さんより小さいのはわかりきっていたから驚かないけど、アタシより小さいなんて」
……そこかよ?!
人はみな、自分を中心に考えるからなあ(笑)。
そう、自分中心。
ハマコンは、思いがけずわたし自身の時間旅行でもあった。
夢の世界の住人でいることは、想像以上に大変なことだと思う。
だけどこうやって長い間そこにいてくれることで……彼らの人生は、わたしみたいな一般人の人生にも刻まれていく。
ずっとずっと、ハマコのままで、プロの未来優希でいてね。