で、ヒロインと主役は。@BUND/NEON 上海
2010年1月10日 タカラヅカ 『BUND/NEON 上海』感想で、ヒロインの立て方が間違ってるとか、シンシア@姫花ちゃんこそがヒロインだとか書いてますが、ミシェル@れみちゃんに含みはありません。
れみちゃんの「娘役スキルの高さ」には心からの拍手を。
あんなやりようのない役で、よくぞ「美しさ」を刻んでくれる。
囚われの身になっているときの、長椅子に坐っている姿の美しさときたら……!
今回れみちゃんの、曲線の美しさに開眼した。
れみちゃんの手足が長いとは今まで特に思ったことがないわけだが、今回のマーメイドドレス姿でわかった、そうかこの子、胴が短いんだ。ミニマムにボンキュッボンなエックス体型。なんかリアルに肉感的、ええ女やわー。
しっとりとした大人の女、感情的になってなお小娘にはならない。
ミシェルはれみちゃんアテ書きなのかな。なんつーかこう、れみちゃんって、不幸な女が似合うよね。喪服を着せたい美女というか、疲れてたり儚げだったりすると萌えるというか。
娘役は大人になるのが早い。さおたさんとふたりでメルヘンなコンビ@『熱帯夜話』をやっていたのはええっと、たかだか5年ちょい前。いかにも現代っ子な気の強いヒロインを演じていた@『Young Bloods!! 』のは4年前か。
いったいいつの間に、ここまで芸風が変わったんだ……。わたしが最初にれみちゃんを「薄幸そう」と思ったのは、2007年の『TCA』だった……まっつと組んで踊ってるのを見て「うわ、薄幸そうなカップル!!」と思ったんだよなー。あれ以来、なんかれみちゃんは寂しげな女性が似合うっちゅーか……。
あっという間に、大人になっちゃったんだね。
研3で初ヒロイン(WS)抜擢以降、月組ではねねちゃんに次ぐポジションの路線娘役スターとしてキャリアを重ね、花組に組替えになって現在に至る、わけだもんなあ。
あまりに大人びていて、正直おどろいた。
実際の学年より、ずっと上に見える……つか、ねねちゃんと同学年なんですけど。ねねちゃん、マリア・テレジア女帝陛下演じてすら少女なんですけど(笑)、あのねねちゃんとWSで同じ役をやっていたりするんですけど、しかも当時はねねちゃんの方が大人っぽかったような気がするんですけど、この分岐点はいったいどこに……(笑)。
わかんないもんだよなあ。だからタカラヅカはおもしろいんだけど。
大人び過ぎちゃってることに、これからのれみちゃんのヒロイン人生を勝手に危惧してしまいました。
や、もっと上級生の相手役だったら、ここまで姐さんには見えないだろうからいいのか。
相手がれみちゃんだとヒロインの方がずっと年上に見えてしまったけれど、主人公クリストファー@まぁくんも、一時期からは想像できないくらい大人になっている。
少年には見えないもの。ふつーに大人に見える。声がいいというわけじゃないものの、ちゃんと大人の喋り方をしていてブレがない。
この作品はやたら2番手の劉@だいもんがいい役で、主人公は書き込み不足で分が悪い。
黒い役の方がかっこいいのは世の常、いい人な白い主役は割を食う。
それでも、その分の悪い状況で、まぁくんが「主役」としての光を放っているのは、すごい。
「真ん中」という才能を持った人だなと思う。
華がある、というよりは、光がある、と思う。なにができるできないよりも、彼をまず「真ん中」に立たせてみたいと思う、そのキモチはよーっくわかる。
でもさー、このクリストファー役見てて思ったんだけどさー。
このクリスっちゅー役がなんか消化不良の困った役になっている要因のひとつに、まぁくん自身もあるんじゃね?
脚本・演出が悪いのが、いちばんの理由だけど。それに加えて。
まぁくんってさ、「真っ白」な持ち味の人じゃないじゃん?
たしかに「真ん中」の光に満ちているんだけどさー。
まぁくんの光ってさ、どこかにこう、歪みがあるんだよなー。
クリスって、ナニ気に狂ってね?
真っ白な主人公というには、オカシイですよあの人。
過去のクビキがどーので暗鬱としている設定だけど、本当に真っ白属性の陽性の人が演じたら、もっとストレートに苦悩するしつまずくと思うの。でもまぁくんだから、ちょっと違ったことになってる。
たしかに彼は陽性キャラだけど、明るいだけの太陽ではないから。すべてを包み恵みを与えるのも太陽だけど、命を枯らせ死の大地を作るのも太陽だから。
劉の陰に隠れてるけど、クリスくんも十分コワレてて変です、ダークです(笑)。
まぁくんがあのでかい目をくわッと剥いて苦悩しているのを見ると、手に汗握ります。
ここここえー。
誰もこの男変だと思わないの? 誰か止めてやってよ、「意外と無謀なんですね」次元ぢゃないから!! すでに暴走してるから! 外面イイから保っているだけで、中身かなり病んでるから。
……まあなあ、あの電波っぽいシンシアと恋愛していたあたりから、こちら側の階段踏み外していたのかもしんないけど。
てことで、クリスもけっこー好きですよ、という話(笑)。
クリスをもっと、「白しかできない」タイプの役者が演じたらどうなるのか見てみたかった気がします。
きっとその方が物語的に落ち着きはよかったんだろうなと。
でも、主役も敵役も病んでいて、形式上ヒロインがほんとに形式でしかなくて、真のヒロインが電波で最強キャラ、つーのが、魔都上海に相応しいのだと思います。
れみちゃんの「娘役スキルの高さ」には心からの拍手を。
あんなやりようのない役で、よくぞ「美しさ」を刻んでくれる。
囚われの身になっているときの、長椅子に坐っている姿の美しさときたら……!
今回れみちゃんの、曲線の美しさに開眼した。
れみちゃんの手足が長いとは今まで特に思ったことがないわけだが、今回のマーメイドドレス姿でわかった、そうかこの子、胴が短いんだ。ミニマムにボンキュッボンなエックス体型。なんかリアルに肉感的、ええ女やわー。
しっとりとした大人の女、感情的になってなお小娘にはならない。
ミシェルはれみちゃんアテ書きなのかな。なんつーかこう、れみちゃんって、不幸な女が似合うよね。喪服を着せたい美女というか、疲れてたり儚げだったりすると萌えるというか。
娘役は大人になるのが早い。さおたさんとふたりでメルヘンなコンビ@『熱帯夜話』をやっていたのはええっと、たかだか5年ちょい前。いかにも現代っ子な気の強いヒロインを演じていた@『Young Bloods!! 』のは4年前か。
いったいいつの間に、ここまで芸風が変わったんだ……。わたしが最初にれみちゃんを「薄幸そう」と思ったのは、2007年の『TCA』だった……まっつと組んで踊ってるのを見て「うわ、薄幸そうなカップル!!」と思ったんだよなー。あれ以来、なんかれみちゃんは寂しげな女性が似合うっちゅーか……。
あっという間に、大人になっちゃったんだね。
研3で初ヒロイン(WS)抜擢以降、月組ではねねちゃんに次ぐポジションの路線娘役スターとしてキャリアを重ね、花組に組替えになって現在に至る、わけだもんなあ。
あまりに大人びていて、正直おどろいた。
実際の学年より、ずっと上に見える……つか、ねねちゃんと同学年なんですけど。ねねちゃん、マリア・テレジア女帝陛下演じてすら少女なんですけど(笑)、あのねねちゃんとWSで同じ役をやっていたりするんですけど、しかも当時はねねちゃんの方が大人っぽかったような気がするんですけど、この分岐点はいったいどこに……(笑)。
わかんないもんだよなあ。だからタカラヅカはおもしろいんだけど。
大人び過ぎちゃってることに、これからのれみちゃんのヒロイン人生を勝手に危惧してしまいました。
や、もっと上級生の相手役だったら、ここまで姐さんには見えないだろうからいいのか。
相手がれみちゃんだとヒロインの方がずっと年上に見えてしまったけれど、主人公クリストファー@まぁくんも、一時期からは想像できないくらい大人になっている。
少年には見えないもの。ふつーに大人に見える。声がいいというわけじゃないものの、ちゃんと大人の喋り方をしていてブレがない。
この作品はやたら2番手の劉@だいもんがいい役で、主人公は書き込み不足で分が悪い。
黒い役の方がかっこいいのは世の常、いい人な白い主役は割を食う。
それでも、その分の悪い状況で、まぁくんが「主役」としての光を放っているのは、すごい。
「真ん中」という才能を持った人だなと思う。
華がある、というよりは、光がある、と思う。なにができるできないよりも、彼をまず「真ん中」に立たせてみたいと思う、そのキモチはよーっくわかる。
でもさー、このクリストファー役見てて思ったんだけどさー。
このクリスっちゅー役がなんか消化不良の困った役になっている要因のひとつに、まぁくん自身もあるんじゃね?
脚本・演出が悪いのが、いちばんの理由だけど。それに加えて。
まぁくんってさ、「真っ白」な持ち味の人じゃないじゃん?
たしかに「真ん中」の光に満ちているんだけどさー。
まぁくんの光ってさ、どこかにこう、歪みがあるんだよなー。
クリスって、ナニ気に狂ってね?
真っ白な主人公というには、オカシイですよあの人。
過去のクビキがどーので暗鬱としている設定だけど、本当に真っ白属性の陽性の人が演じたら、もっとストレートに苦悩するしつまずくと思うの。でもまぁくんだから、ちょっと違ったことになってる。
たしかに彼は陽性キャラだけど、明るいだけの太陽ではないから。すべてを包み恵みを与えるのも太陽だけど、命を枯らせ死の大地を作るのも太陽だから。
劉の陰に隠れてるけど、クリスくんも十分コワレてて変です、ダークです(笑)。
まぁくんがあのでかい目をくわッと剥いて苦悩しているのを見ると、手に汗握ります。
ここここえー。
誰もこの男変だと思わないの? 誰か止めてやってよ、「意外と無謀なんですね」次元ぢゃないから!! すでに暴走してるから! 外面イイから保っているだけで、中身かなり病んでるから。
……まあなあ、あの電波っぽいシンシアと恋愛していたあたりから、こちら側の階段踏み外していたのかもしんないけど。
てことで、クリスもけっこー好きですよ、という話(笑)。
クリスをもっと、「白しかできない」タイプの役者が演じたらどうなるのか見てみたかった気がします。
きっとその方が物語的に落ち着きはよかったんだろうなと。
でも、主役も敵役も病んでいて、形式上ヒロインがほんとに形式でしかなくて、真のヒロインが電波で最強キャラ、つーのが、魔都上海に相応しいのだと思います。