で、ただ今前代未聞史上最大のだいもん萌えしているわけですが。

 『BUND/NEON 上海』の謎は解けないばかりか、放置されている気もします。なにしろバウ公演、基本キャストのファン以外観ないわけで、リピート客>新規客だから、新たに疑問を発する人が日を経るにつれて減るという図。

 わかんないまま、勝手に妄想。記憶の断片つなげあわせて、勝手に読み解き。

 青幇の方々の人間関係についてです。

 ボスの杜月笙@ふみか。で、劉衛強@だいもんはその片腕、であるらしい。1年前のロンドン工作以前は、ふつーにばんばん人を殺す、イケてるマフィアだったらしい。

 で、他の青幇さんたち。幹部の張嘯林さん@まりんは別として、実戦部隊である劉に近いところの男たちです、気になるのは。

 陸桂才@瀬戸くん、万墨林@輝良まさと、高懐礼@真輝くん。
 輝良まさとのみフルネーム呼び捨てなのは当ブログの仕様です。輝良まさとは輝良まさとなのっ(笑)。

 この中で、劉と仲良しは、陸くんと高くんでヨシ?

 高くんは最初いきなり出てきて殺される頬に傷のある男の子……ゲフンゲフン、男、よね?
 台詞からして、高くんと劉くんは、かなり親密な関係だったと思えるのですが、違いますか?

 ちっさい裏切り者ひとり粛清する程度なら、なにも片腕の劉を差し向ける必要はない。が、ドSの杜月笙はわざわざ劉に高を追わせた……それはもともとふたりが親友だから。
 高くんが自嘲気味にそのような台詞を言いますよね。

 1年前のロンドンでも、この高くんがどーやらヘタ打ってクリストファー@まぁくんに捕まってもつれているところを、劉が助けに行ってるわけだし。

 高くんって、ダメっこ?
 顔に傷があるのも、武闘派だからじゃなくて、ヘタレだから?

 マフィアとしては役に立たないダメっこの上、故郷の父親が病気、とかゆーステキにありがちな理由で金になびき、組織を裏切った、という。
 どんだけ心弱いんや。

 こんなダメダメ過ぎる男と、何故かエリート・マフィア街道ぶっちぎりの劉が仲良し。
 不思議だなー。

 やっぱナニか、ハードボイルドな劉からすれば、アホの子の方が、心安らげたのかな。

 裏切り者の高くんを殺せなかった、ことで、「劉は1年前のロンドン以降、人を殺せなくなった」と表現しているわけだが、それなら高くんと親友設定は不要だと思うのよ。
 シンシア@姫花の呪いで人を殺せない、というより、親友だから殺せなかった、てなふーに見える。

 高くんに、劉と親密だったみたいな台詞言わせなきゃいいのに。や、男子の好きな定番展開だとは思うけど、「よりによってお前が追っ手か。……ふっ、味な計らいだな」つーのは。
 生田くんが男子的な萌えハートゆえにハァハァ言いながら書いた脚本だとは思うけど、その男子的萌えがあちこち笑いツボにハマるんだなこれが(笑)。

 で、男が男に萌えて書いた話ってのは、腐女子的に実に美味なので、素直にがっつりいただきます(笑)。

 劉にとっての聖域は幼なじみの恋人・孫香雪@ゆまちゃん。チャイナドレスがまぶしい美少女。劉がどんだけ汚れても、変わることなく臆することなく、彼だけを愛する少女。
 表社会での癒しは彼女で、裏社会……野郎ばっかで殺すの戦うのとゆーてる社会においての癒しは、高くんだった、と。
 高くんはよわっちいし、おつむもちょっと花畑風味だけど、劉になついていてかわいい相棒だったと。

 高くんを殺さなかったことで、劉は杜月笙に責められるわけだが、「自分はどうなってもいい」と膝を付いて身を投げ出すところが、その後香雪の命乞いをするときとほぼ同じなんだよね。

 劉にとって、香雪と高は同じ扱いなのか?! と思って、びびりました(笑)。

 愛されてるなあ、高くん。
 劉みたいないい男に命懸けで愛され、守られてるっつーのに、よりによって森下@まゆくんごときにたぶらかされるつーのがもお……どんだけアホアホなん、つーか(笑)。

 まあ、そーゆーヘタレワンコなところが、劉の保護欲を誘ったのかもな。香雪にしろ高にしろ、「オレが守ってあげなきゃ!」なタイプが劉の好みみたいだし。

  
 で。

 そのどーしよーもない高くんに対し。
 もうひとりの仲良し、陸くんは、どーやら優秀なマフィアみたいです。

 1年前は劉たちと一緒にロンドン、そして現在も劉と一緒にGOGOマフィア生活エンジョイ。
 「めんどーなときは殺せ」という青幇の組カラーに忠実な、良いマフィアさん。彼の欠点は、帽子を深く被りすぎて、顔がほとんど見えないところ(笑)。
 体格がいいんで、顔見えなくても十分かっこいいんだけど、表情すらほとんど見えないっつーのは、やりすぎじゃないのか瀬戸くん。それとも演出家指示?

 陸くんがまた、ステキに劉ダイスキで。

 高くんを殺せない!と苦渋の決断をする劉に対し、「お前がそう言うなら」と身を引き、ロンドンにてクリスを殺せない!と苦悩する劉に対し「どーしたんだ、劉衛強ともあろう者が!」とファントーク、香雪人質に取られてぶち切れた劉が戦闘モードに入ると「お前がやるなら!」と一緒に虐殺暴走。

 ナニこの愉快な人(笑)。

 ことさら仲良し場面がないだけに、いちいち劉に夢中な言動を取られるとツボります(笑)。

 ハードにクールに情け無用に生きてるっぽいのに、よく聞くと劉のことすごく尊敬してるってゆーか一目置いてるのね。
 でも劉の部下ってわけじゃなく、対等っぽいというかえらそーにしているというか。
 こじろーとわかしまづ的といいますか、対等な友人関係で普段はぞんざいだけど、実は片方が片方を内心崇めている感じってゆーか。

 ぶっちゃけ、萌えです。

 萌えだけで構成されたこの『BUND/NEON 上海』で、いちばん萌えな関係が、ココだ。なにかと派手派手なこの『BUND/NEON 上海』で、よりによって、こんな地味なところ(笑)。

 で、エドガー@よっちの屋敷でパーティのとき、芳玉蘭@じゅりあに袖にされてなんかモメてるのも陸くんだと思って、どんな人間関係が?!とわくわくしてたんですが、あそこって別人なの?

 
 陸くんがクールぶりながら実は劉萌え(萌え言うな)な人だというのは、もうひとりのクールなマフィア・万くんの存在ゆえでもある。
 同じよーな立場の男に思える、陸と万。
 でも、万はすっきりはっきり杜月笙寄りで、劉に同情的だったりしないんだよなー。
 万が揺るがない分、余計に陸が「そうか、そんなに劉が好きか(笑)」と思えてステキ。

 
 とまあ、勝手に盛り上がっています。

 上海黒社会のアイドル・劉をめぐる男たちの物語。

日記内を検索