びんぼー人は、ディナーショーに行かない。つか、行けない。
 だからわたしは、DSをよく知りません。……みんなびんぼーが悪いんや。

 まっつのおかげで毎年DSに行くはめになってますが、本来のわたしはそんなところに相応しくない貧乏人です。まっつ絡みでない限り、もう行くことはないでしょう、つか、行く金はないでしょう。

 そんな、「DSって、よくわかんない」「DSはほとんど行ったことない」人間だからこそ、少ない経験を記録しておきます。
 

 桜乃彩音ミュージック・サロン『Ever green』は、西は宝塚ホテル琥珀の間。
 MSとDSの公式定義は知らない。規模の差かなと勝手に思っている。MSは琥珀の間でコンパクトに開催、DSは宝寿の間以上(HHIとか)で盛大に、ってことかなと。
 『虞美人』千秋楽挨拶ではっち組長は「桜乃彩音のディナーショー」と何度も繰り返していたことだし、劇団が勝手に名称を付けているだけで、中の人にとっちゃどーでもいいことなんだろう。(劇団が「主演男役」という謎の呼称以外認めない時代すら、はっちさんは挨拶で「トップスター」と連呼していたしな・笑)

 宝塚ホテルでは、当日会場に行くまで、座席不明。
 代金を支払うと整理券を渡されるだけで、それに座席は書いてない。受付番号が載っているのみ。

 わたしはホテルの一般発売でチケットを購入。だからホテル受付というテーブルに、座席券を引き換えに行った。
 ホテルで発売したチケットは、後方のみだった。受付に容赦なくテーブルナンバーが書いておいてあるので、自分以外のホテル発売チケットの座席位置が一目瞭然。

 大劇場のSS席のほとんどが一般発売されていないように、タカラヅカのチケット流通は不透明であり、一般人にはやさしくない仕組み。
 それはわかっているというかあきらめているが、DSでも同じことが起こっていた。

 わたしはその一般発売の開始時刻から数分でつながった。
 自分に掛かった通話時間と、漏れ聞こえるホテル側の電話オペレータの人数からして、発売1~2分で何百席×2日分が売れたとは到底思えない。現にMS開催数日前まで「好評発売中」だったわけだし。
 しかし、発売開始数分で電話がつながって購入した人も、開催日直前に滑り込みでチケットを買った人も、配席はほとんど差はなかった模様。
 どっちにしろ、後ろしかないのよ。

 チケット購入時に座席位置を聞いたんだが、宝塚ホテルの人は教えてくれなかった。……教えられないわなあ、発売開始早々「前方席の一般発売ありません、売っている席はいちばん後ろだけです。でも、価格は全席同じ25000円です」って言ったら、よほどのチケ難前提イベント以外、誰も買わない(笑)。

 ちなみに、ホテル阪急インターナショナルは席を教えてくれた、一般発売の電話掛け時に。つながった時間からして納得の座席位置だった。最前列から発売しているようだ。

 また、宝ホも数年前の某DSのときは、座席位置はこちらも聞かなかったけれど、一般発売で最前列センターから順に発売していた。今回のMSと同じ時刻につながったら、最前列センターだったもの。

 数年前は最前列から発売していたが、今は後列しか発売していないのか、DSごとに発売座席位置は違うのか、それはわからない。
 なにしろ不透明なのがタカラヅカ。

 ナマモノなので芸能界なので、お客様やらFCやらで座席配分があるのは仕方ない。
 仕方ないが、一般人にはやさしくない世界だ……。

 DSによく行く人やふつーのヅカファンなら、一般発売なんかでチケット取らないもんなあ。しみじみ。

 ただ、琥珀の間はせまいので、後方席でもステージは遠くなかったです。
 これが宝寿だったらキツかったなー。最前列と最後列では印象にかなりの差があるわ……。

 今回は東の第一ホテルにも参加したんだけど、こっちは譲ってもらったチケットだったので、一般発売の配席はわからず。
 「ラ・ローズ」という宴会場は琥珀の間より広いので、後方席からステージは遠かったっす。(もちろんわたしは後ろの隅っこにいた。いやもお、どこでもいいから参加したかったので感謝)

  
 で、ディナーショーの料理が「フルコース」でないことは数年前から変わらず。

 宝ホはコースの中にスープ無し。ショー中のドリンクも無し。
 HHIもパレスホテルも、第一ホテルも、食事のサービスがすべて終わったあとに、ショーを観ている間に飲むドリンクのリクエストを聞いて回ってくれる。が、宝ホは無し。でも、こちらからオーダーすれば持ってきてはくれるので、コーヒーが出たあたりで積極的にオーダーするべし。

 ただ今回は、何故かデザートが2種類あった。
 フルーツ系の重いスイーツのあと、何故かチョコレートケーキ。2日間とも、スイーツ+チョコケーキ。……彩音ちゃんがチョコ好きだから、とか、そーゆーことなのかな?
 わたしは普段チョコを食べないのでよくわかっていないが、アレは「チョコレート」であって「ケーキ」ではないのかな。わたしはケーキだと思ったんだけど、メニューには「小さなショコラ」とある。……小さくなかったよ、デカかったよ(笑)。

 また、デザートにはひとつずつ「AYANE」とネームがチョコで手書きされていて、彩音ちゃんMSのために特別にがんばってくれていることがわかって、微笑ましかった。(が、このネームプレートはマジパン製? まずかった・笑)

 よく聞かれることは「DSって毎日同じメニューなの?」だけど、メニュー自体は毎回チガウ。DSフルコンプ経験が何度かある(……)けど、いちおーホテル側が変えてくれてる。1日2回参加もした(……)が、ちゃんと変えてくれている。

 
 今回おどろいたのは、第一ホテル。

 「フルコース」じゃないことは覚悟の上だったけれど、肉料理がなかった……。

 そういうものなの? 今のディナーショーの常識? 普段参加しないから、わかんない。去年の巴里祭はふつーに魚も肉もあったけど。

 オードブルのあとスープが出て「あれ、スープあるんだ、めずらしい」と思っていたら、次が魚料理で、デザートとコーヒーで終了。……終わっちゃったよヲイ。
 イゾラベッラのサロンコンサートと同じ扱いですか、そうですか。

 大抵食事終了とショーの開始時間には間があまりなく、みんな化粧室に行ったりなんだりでばたばたするんだけど、第一ホテルでは時間余りまくり。
 食事が終わって時計を見ると、ショーまで30分以上あった……。つか、食事開始時刻から40分くらいしか経ってねえ……ホテル側のサーブは一定だから、わたしが早食いとかじゃなく、参加者全員がこんな時間で食べ終わっていた。

 メイン料理が1品ないだけで、20分以上違ってくるんだね、食事時間って。

 
 食事の味は、わたしには違いがよくわかってない。なにしろ育ちが悪いもんでなあ。
 ホテルには格とゆーものがあるわけだから、同じ値段でもメニューが違ってくるのは仕方ない、第一ホテルの肉無しディナーが宝ホの肉有りディナーと等価であることは想像つくけど。
 同じ値段で肉料理とデザート2皿付いてるなら、宝ホの方がお得と思っちゃったよ。宝ホはおなかいっぱいになって困ったので、第一ホテルには一生懸命おなか空かせて行ったんだけど、食べ物が少なかったという……(笑)。

 ただ、サービスの面では宝ホがいちばん良くない(笑)。サービスっつーか、スタッフのレベルっつーか。
 今まで参加したすべてのDS合わせて、「宝塚歌劇オフィシャル」を名乗る宝ホがいちばん悪い。が、これももう慣れというか、宝ホにサービスは求めていないというか、そもそもタカラヅカってそういうところじゃん、という、ヅカファンならではの感覚が……(笑)。

   
 とまあ、こんな感じです。
 普段まず参加することのないディナーショーというイベントなので、今後のために覚え書き。

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