銀ちゃん、と書いて。@銀ちゃんの恋
2010年9月5日 タカラヅカ コメント (2) 宙組全国ツアー版『銀ちゃんの恋』。
銀ちゃん@ゆーひくん、ぶっちぎり態勢。
経験者であるところのゆーひくん、そして小夏@すみかちゃんは強い。
ヤス@みっちゃん、橘@みーちゃんが苦戦している分、このふたりが立ち上がっている。
すみかに関しては本領発揮だろう(絶世の美女エマ@『TRAFALGAR』よりよっぽど・笑)と安心していたが、ゆーひくんの負けなさ、錆びなさはすごいなと。
タカラヅカにそぐわないこの作品を、それでも「タカラヅカ」にするのはゆーひくんの仕事。そして彼は、力尽くで、輝いていた。
それこそ大地に踏ん張って電飾を輝かせる通天閣張りに。
ああまったく、なんて比重の高さだろう。あの広い肩にのっかっているものの大きさに、胸が熱くなりました。
DC上演時も、この「なんでタカラヅカでやるのかわかんない」話を、ゆーひくんが力尽くで「タカラヅカ」にしていた。
基本ファンしか観に来ない、お約束のわかったDCではなく、「タカラヅカって『ベルばら』やってるとこだよね?」程度の全国のヅカファン以外の人々に、「タカラヅカ」を届けなければならない。しかも、微妙にヅカっぽくなくなっているヤスと橘を両脇に従えて。
その孤軍奮闘ぶりに、見えましたとも、背中に輝く「孤独の『孤』の字」が!!
小夏ぢゃないけど、「見えるわよおおおっ」と号泣したくなりました(笑)。
わたしはこの作品をヅカで観たいとは思わないし、全ツに持っていくことにはさらに懐疑的だし、贔屓に出て欲しくない作品だと思っているし、類は友を呼ぶのかわたしの周囲は大体同意見、ゆーひファンですらフクザツな反応を見せる、誰も喜んでいない興行。
そんな興行の全責任をひっかぶって、男おーぞらゆーひが吠える。
彼が支えるしか、ない。
美しいキャラや場面やエピソードのない、昭和のドブ板通りのかほりのするこの作品。
ここが「タカラヅカ」であることを、彼が示す。ドサ回りの芸人さんではなく、「タカラジェンヌ」という、美しいフェアリーであることを、彼が示す。
……芝居とか技術でいうならもちろん、みっちゃんがずば抜けてるんだけどねえ。歌声の安定、芝居の安定は半端ナイ。同じ台詞もみっちゃんが言うことではじめて「あ、そう言ってたんだ、ゆーひくんだと聞き取れなかった」なんてことがゴロゴロある(笑)。
ただ、芝居がうまいことと、「タカラヅカ」的であることは、イコールではないので。
あくまでもヅカファンであるわたしは、「どっか別の劇団の人みたいにうまい」みっちゃんの「ヤスという役はこうだよな的きれいじゃなくて地味な佇まい」は、わたしの求めるものではなかった、つーことで。みっちゃんが悪いわけではナイ。
文句言いたいのは劇団にだ(笑)。
わたしは『THE LAST PARTY』のアーネスト×スコットで萌えたクチなんですが。肉を喰らう野性的なみっちゃんにドキドキしたクチなんですが。……『銀恋』の焼肉のくだりはまーーったく萌えんわいっ。
だがまあしかし。
こんな状態なので、スター・ゆーひさんを眺める分にはイイ。
意識して、自分で発光しているおーぞらゆーひ。
覚悟のある男ってのかっこいいやね。
トンデモ衣装の似合いっぷり、黒燕尾から鼻ティッシュまでこなしてしまうビジュアル王、コスプレまかせろの異世界キャラクタ。
クールな持ち味、大人な姿で吠えまくる姿のギャップ。
彼の「単体」っぷりが際立っている。
てゆーか……誰とも「芝居」してないよーな……?
最近のゆーひくんは芝居もわりと出来る人になってきた……というか、相変わらず出来ないことはまったく出来ないけれど、出来ることでそれらをフォローできるよーになったというか、「出来ない」ことがマイナスにならない人になってきた、気がしていた。
もともと芝居のうまい人ではなかったし、出来ない演技がいろいろとある人だった……が、最近は「けっこうイイんぢゃね?」って感じだったの、わりと。(『TRAFALGAR』はどうかと思ったが・笑)
そんなゆーひくんが、今まで必死に足下見て「芝居」しようとやってきたことを、どーんっとちゃぶ台返ししたように見えた。
出来る出来ない以前に、「おーぞらゆーひである」という原点に立ち返ったような。
出来ない、それがどーした、真ん中はオレだ、てな。
おかげで小夏ともヤスとも芝居が合っていないよーに見えるんだが(笑)、それすら銀ちゃんならアリでしょう。と思う。
銀ちゃん、と書いて、「トップスター」と読んでくれ。本気と書いてマジと読む!のノリで。
その単体ぶっちぎり上等!ぶりに、わくわくして、切なくなった。
ああ、ほんとにこの人は、銀ちゃんなんだ。
だから銀ちゃんって人は、主役であり、かっこいいんだ。
(だから、銀ちゃんと書いてトップスターと読んでくれ)
ゆーひくんはショースターではない。
彼の持つ陰の魅力はキラキラでもギラギラでもない。歌唱力やダンス力にも欠ける。
かといって、芝居巧者だとも、やっぱり思えない。ハマる役とそうでない役があり、得意なタイプが少なすぎる。
それでもゆーひくんは、ショーより芝居で魅力を発揮すると思うから、芝居の人なのか。
いや、そういうカテゴライズではなく、「タカラヅカ」という舞台で輝きを発する人なんだ。
てなことを、痛感した。
どんな作品でも、とにかくそこを「タカラヅカ」にし、自分の魅力を発揮する。
ゆーひくんに、改めて拍手を。
だがしかし。
デュエットダンスの謎の歌は、どうかと思うの……。
何語で歌ってるのかもわかんなかったし(笑)、どこから聞こえてくるのかも、わからなかった。
あまりに不可思議な音がしているので、舞台上の美しい人が発しているとは思えなかったの。
ゆーひに歌わせんでええやん、アレ……(笑)。
銀ちゃん@ゆーひくん、ぶっちぎり態勢。
経験者であるところのゆーひくん、そして小夏@すみかちゃんは強い。
ヤス@みっちゃん、橘@みーちゃんが苦戦している分、このふたりが立ち上がっている。
すみかに関しては本領発揮だろう(絶世の美女エマ@『TRAFALGAR』よりよっぽど・笑)と安心していたが、ゆーひくんの負けなさ、錆びなさはすごいなと。
タカラヅカにそぐわないこの作品を、それでも「タカラヅカ」にするのはゆーひくんの仕事。そして彼は、力尽くで、輝いていた。
それこそ大地に踏ん張って電飾を輝かせる通天閣張りに。
ああまったく、なんて比重の高さだろう。あの広い肩にのっかっているものの大きさに、胸が熱くなりました。
DC上演時も、この「なんでタカラヅカでやるのかわかんない」話を、ゆーひくんが力尽くで「タカラヅカ」にしていた。
基本ファンしか観に来ない、お約束のわかったDCではなく、「タカラヅカって『ベルばら』やってるとこだよね?」程度の全国のヅカファン以外の人々に、「タカラヅカ」を届けなければならない。しかも、微妙にヅカっぽくなくなっているヤスと橘を両脇に従えて。
その孤軍奮闘ぶりに、見えましたとも、背中に輝く「孤独の『孤』の字」が!!
小夏ぢゃないけど、「見えるわよおおおっ」と号泣したくなりました(笑)。
わたしはこの作品をヅカで観たいとは思わないし、全ツに持っていくことにはさらに懐疑的だし、贔屓に出て欲しくない作品だと思っているし、類は友を呼ぶのかわたしの周囲は大体同意見、ゆーひファンですらフクザツな反応を見せる、誰も喜んでいない興行。
そんな興行の全責任をひっかぶって、男おーぞらゆーひが吠える。
彼が支えるしか、ない。
美しいキャラや場面やエピソードのない、昭和のドブ板通りのかほりのするこの作品。
ここが「タカラヅカ」であることを、彼が示す。ドサ回りの芸人さんではなく、「タカラジェンヌ」という、美しいフェアリーであることを、彼が示す。
……芝居とか技術でいうならもちろん、みっちゃんがずば抜けてるんだけどねえ。歌声の安定、芝居の安定は半端ナイ。同じ台詞もみっちゃんが言うことではじめて「あ、そう言ってたんだ、ゆーひくんだと聞き取れなかった」なんてことがゴロゴロある(笑)。
ただ、芝居がうまいことと、「タカラヅカ」的であることは、イコールではないので。
あくまでもヅカファンであるわたしは、「どっか別の劇団の人みたいにうまい」みっちゃんの「ヤスという役はこうだよな的きれいじゃなくて地味な佇まい」は、わたしの求めるものではなかった、つーことで。みっちゃんが悪いわけではナイ。
文句言いたいのは劇団にだ(笑)。
わたしは『THE LAST PARTY』のアーネスト×スコットで萌えたクチなんですが。肉を喰らう野性的なみっちゃんにドキドキしたクチなんですが。……『銀恋』の焼肉のくだりはまーーったく萌えんわいっ。
だがまあしかし。
こんな状態なので、スター・ゆーひさんを眺める分にはイイ。
意識して、自分で発光しているおーぞらゆーひ。
覚悟のある男ってのかっこいいやね。
トンデモ衣装の似合いっぷり、黒燕尾から鼻ティッシュまでこなしてしまうビジュアル王、コスプレまかせろの異世界キャラクタ。
クールな持ち味、大人な姿で吠えまくる姿のギャップ。
彼の「単体」っぷりが際立っている。
てゆーか……誰とも「芝居」してないよーな……?
最近のゆーひくんは芝居もわりと出来る人になってきた……というか、相変わらず出来ないことはまったく出来ないけれど、出来ることでそれらをフォローできるよーになったというか、「出来ない」ことがマイナスにならない人になってきた、気がしていた。
もともと芝居のうまい人ではなかったし、出来ない演技がいろいろとある人だった……が、最近は「けっこうイイんぢゃね?」って感じだったの、わりと。(『TRAFALGAR』はどうかと思ったが・笑)
そんなゆーひくんが、今まで必死に足下見て「芝居」しようとやってきたことを、どーんっとちゃぶ台返ししたように見えた。
出来る出来ない以前に、「おーぞらゆーひである」という原点に立ち返ったような。
出来ない、それがどーした、真ん中はオレだ、てな。
おかげで小夏ともヤスとも芝居が合っていないよーに見えるんだが(笑)、それすら銀ちゃんならアリでしょう。と思う。
銀ちゃん、と書いて、「トップスター」と読んでくれ。本気と書いてマジと読む!のノリで。
その単体ぶっちぎり上等!ぶりに、わくわくして、切なくなった。
ああ、ほんとにこの人は、銀ちゃんなんだ。
だから銀ちゃんって人は、主役であり、かっこいいんだ。
(だから、銀ちゃんと書いてトップスターと読んでくれ)
ゆーひくんはショースターではない。
彼の持つ陰の魅力はキラキラでもギラギラでもない。歌唱力やダンス力にも欠ける。
かといって、芝居巧者だとも、やっぱり思えない。ハマる役とそうでない役があり、得意なタイプが少なすぎる。
それでもゆーひくんは、ショーより芝居で魅力を発揮すると思うから、芝居の人なのか。
いや、そういうカテゴライズではなく、「タカラヅカ」という舞台で輝きを発する人なんだ。
てなことを、痛感した。
どんな作品でも、とにかくそこを「タカラヅカ」にし、自分の魅力を発揮する。
ゆーひくんに、改めて拍手を。
だがしかし。
デュエットダンスの謎の歌は、どうかと思うの……。
何語で歌ってるのかもわかんなかったし(笑)、どこから聞こえてくるのかも、わからなかった。
あまりに不可思議な音がしているので、舞台上の美しい人が発しているとは思えなかったの。
ゆーひに歌わせんでええやん、アレ……(笑)。