眠れなかった昨夜の理由・その1。@麗しのサブリナ
2010年10月4日 タカラヅカ ところで。
えー、そのー、ひっそりとアレなこと書いていいですか。
いや、今までも何度も書いてきてますが。
今までも書いてきた……つまりその、物語の恋愛関係にあるキャラクタたちの進展度についてっす。
ぶっちゃけ、ヤッてるか、否か。
まあ、お下品だわ、低俗だわ! てゆーか、夢の世界のタカラヅカで、そーゆー生々しいことを考えることは許せない、キィ~~ッ!! てな方にはすみません。
でもま、わたしが下品なのも、そっち系に言及するのもいつものことなので。
ただねえ、今回のはすごく自分的に感慨深いのです。
とゆーのも。
俎上にあげるのが、『麗しのサブリナ』のウィリス×マカードルだからです!
まっつファンやって6年目だかにして、はじめて俎上にあがりましたわ!
や、今まで一度も、そんな話題にはならなかった人ですもの。ヤッてるヤッてない以前に、恋愛してない、相手いない人でしたもの、ずっと。
あるいはふつーに女房持ちだったりとかな。
「あのふたりの関係はどうなのかしら?!」という危うさだのときめきだののない役しか、回ってこなかったんですな。
それがついに。
花組最後にして。
じーーん。
とはいえ、実はわたし、ウィリス@まっつとマカードル@いちかで、そんなことはまったく考えてなかったんです。
考えるまでもないと思っていたので。
でも、まっつ情報に飢えてうろうろしていたネットの海で、わたしと正反対の意見を持っている人とかに出くわして、目からウロコ。
そうか、そんな考え方、見方もあるのか!
反対の人がいるってことは、「考えるまでもない」「わたしの思っていることが、世の中のただひとつの真実」と自己完結していないで、きちんと自分の意見を、考えを述べておくべきだなと。
でもって、どーして今までもいろんな作品のいろんなカップルについて、ヤッてるか否かで意見を書いてきたわたしが、今回ナニも考えずにいたかっていうと、それはきっと友人の影響も大きいなと思いました。
わたしの友人に、「このカップルはヤッてるかヤッてないか」をいちいち言及する人がいるんですよ。
彼女が言い出すから、それに触発されてわたしも改めて考える、なんてことが多々あったわけですよ。
なのに今回、その友人が『麗しのサブリナ』観てくれてナイんですよ!!
そーよ、チェリさんが言い出さないから、ウブなわたし(笑)はナニも思いつかなかったんだわ。
そーよそーよ。
てな長い前置きののち。
語りましょう、ウィリスとマカードルを。
カップルの進展度、ぶっちゃけヤッてるかヤッてないかを語る場合、そこに初夜はいつか、も加わります(笑)。
フレッド@ワタさんとバーバラ@とにゃみのX-DAYがいつかで、論を競ったのはなつかしい思い出(笑)。
ウィリスとマカードルは、ま だ です。
あくまでも、『麗しのサブリナ』作品中の時間軸において。物語終了後については、ふつーに結婚前提でおつきあいしていたと思うので、その限りにあらず。
物語中、ウィリスとマカードルは恋愛関係になる。
わたしは、ふたりがまだはじまったばかりのカップルであり、深い仲にはなっていないと思って観ていた。
てゆーか、それが当たり前、それ以外の見方なんかナイと信じ切っていた。
ところが、そうではない、ふたりはデキている、と思っている人もいる、と知って目からウロコ。
そーなんだ! そう見える人には、そう見えるもんなんだ!
デートの翌朝、ウィリスが「昨夜は眠れなくて」と言う台詞がある。
ここを「昨夜は一晩中眠らずに、愛し合っていた」と解釈することができるんだ、と。
いつもひっつめ髪をしているマカードルが、髪を下ろしているのも根拠のひとつ。
ホテルからの出勤なので、髪をまとめる時間がなかった、ということか。
ずいぶん手が早いんだなウィリス。最初のデートで一晩中かぁ。でもって、それをにまにま上司に報告しちゃうのかあ……(笑)。
いや、そういう見方もアリだと思います。作中に答えがない以上、どんな見方もアリ。
否定する気持ちはまったくありません。ソレはそれでたのしい展開だと思う。
が、わたしはソレ、夢にも思ってなくて(笑)。
ウィリスにそんな甲斐性あるかと。そしてマカードルにもそんな柔軟性あるかと。
とゆー方向性で、続く。
えー、そのー、ひっそりとアレなこと書いていいですか。
いや、今までも何度も書いてきてますが。
今までも書いてきた……つまりその、物語の恋愛関係にあるキャラクタたちの進展度についてっす。
ぶっちゃけ、ヤッてるか、否か。
まあ、お下品だわ、低俗だわ! てゆーか、夢の世界のタカラヅカで、そーゆー生々しいことを考えることは許せない、キィ~~ッ!! てな方にはすみません。
でもま、わたしが下品なのも、そっち系に言及するのもいつものことなので。
ただねえ、今回のはすごく自分的に感慨深いのです。
とゆーのも。
俎上にあげるのが、『麗しのサブリナ』のウィリス×マカードルだからです!
まっつファンやって6年目だかにして、はじめて俎上にあがりましたわ!
や、今まで一度も、そんな話題にはならなかった人ですもの。ヤッてるヤッてない以前に、恋愛してない、相手いない人でしたもの、ずっと。
あるいはふつーに女房持ちだったりとかな。
「あのふたりの関係はどうなのかしら?!」という危うさだのときめきだののない役しか、回ってこなかったんですな。
それがついに。
花組最後にして。
じーーん。
とはいえ、実はわたし、ウィリス@まっつとマカードル@いちかで、そんなことはまったく考えてなかったんです。
考えるまでもないと思っていたので。
でも、まっつ情報に飢えてうろうろしていたネットの海で、わたしと正反対の意見を持っている人とかに出くわして、目からウロコ。
そうか、そんな考え方、見方もあるのか!
反対の人がいるってことは、「考えるまでもない」「わたしの思っていることが、世の中のただひとつの真実」と自己完結していないで、きちんと自分の意見を、考えを述べておくべきだなと。
でもって、どーして今までもいろんな作品のいろんなカップルについて、ヤッてるか否かで意見を書いてきたわたしが、今回ナニも考えずにいたかっていうと、それはきっと友人の影響も大きいなと思いました。
わたしの友人に、「このカップルはヤッてるかヤッてないか」をいちいち言及する人がいるんですよ。
彼女が言い出すから、それに触発されてわたしも改めて考える、なんてことが多々あったわけですよ。
なのに今回、その友人が『麗しのサブリナ』観てくれてナイんですよ!!
そーよ、チェリさんが言い出さないから、ウブなわたし(笑)はナニも思いつかなかったんだわ。
そーよそーよ。
てな長い前置きののち。
語りましょう、ウィリスとマカードルを。
カップルの進展度、ぶっちゃけヤッてるかヤッてないかを語る場合、そこに初夜はいつか、も加わります(笑)。
フレッド@ワタさんとバーバラ@とにゃみのX-DAYがいつかで、論を競ったのはなつかしい思い出(笑)。
ウィリスとマカードルは、ま だ です。
あくまでも、『麗しのサブリナ』作品中の時間軸において。物語終了後については、ふつーに結婚前提でおつきあいしていたと思うので、その限りにあらず。
物語中、ウィリスとマカードルは恋愛関係になる。
わたしは、ふたりがまだはじまったばかりのカップルであり、深い仲にはなっていないと思って観ていた。
てゆーか、それが当たり前、それ以外の見方なんかナイと信じ切っていた。
ところが、そうではない、ふたりはデキている、と思っている人もいる、と知って目からウロコ。
そーなんだ! そう見える人には、そう見えるもんなんだ!
デートの翌朝、ウィリスが「昨夜は眠れなくて」と言う台詞がある。
ここを「昨夜は一晩中眠らずに、愛し合っていた」と解釈することができるんだ、と。
いつもひっつめ髪をしているマカードルが、髪を下ろしているのも根拠のひとつ。
ホテルからの出勤なので、髪をまとめる時間がなかった、ということか。
ずいぶん手が早いんだなウィリス。最初のデートで一晩中かぁ。でもって、それをにまにま上司に報告しちゃうのかあ……(笑)。
いや、そういう見方もアリだと思います。作中に答えがない以上、どんな見方もアリ。
否定する気持ちはまったくありません。ソレはそれでたのしい展開だと思う。
が、わたしはソレ、夢にも思ってなくて(笑)。
ウィリスにそんな甲斐性あるかと。そしてマカードルにもそんな柔軟性あるかと。
とゆー方向性で、続く。
新生月組と、中村B(笑)。@Rhapsodic Moon
2010年10月3日 タカラヅカ 人事に変化があったとき、違和感があるのは、芝居よりもショーである。
タカラヅカは変化していくところ、フェアリーたちが夢を織る幻のキングダムでありながら、時代は確実に移り変わっていく。
トップスターは退団し、新たなトップスターが生まれる。そして、下級生たちの役付がひとつずつ上がる。
わたしが最初にソレを実感したのは雪組に丸4年君臨したカリンチョさんが卒業し、いっちゃんがトップスターになったとき。
当時研6だっけかのたかこが、ショーで1場面もらっているのを見て、「代替わりってこういうことか!!」と瞠目した。
アタマではわかっていても、感覚として理解するのは、実際に「新しい時代」を目にしてから。
ショーの前に芝居があるわけだが、芝居ではあんまり感じないんだ。全国ツアーやバウホール、新人公演、いろんな場でいろんな人が活躍するのを見ているから。
しかしショーは大劇場公演のみ、組全体でのみ行われる。
だからショーになってはじめて、わかるんだ。
「新生※組」ってやつが。新しい組の布陣ってやつが。
でもって、新生月組。
今回は、はじめて役替わりなどの飛び道具ナシでの公演、そして、はじめてのショー。てことは、今回はじめて目にするわけだ、「新制月組の布陣」を。
で、役という縛りがある芝居はともかくとして、その後のショー『Rhapsodic Moon』を見て、真矢みき時代の花組を思い出した。
トップスターがひとり、でーん、どーん、と存在して、あとは2番手から6番手くらいまでほぼ横並び?みたいな。
みきちゃんのトップお披露目『ダンディズム!』を観たとき、「えーと、2番手って誰だっけ、それとも、何人2番手がいるんだ?と考えるべき?」と首をかしげた、その感じを思い出した。
当時2番手だったタモさんは、歌えない踊れない人だったので、ショーではそりゃもお存在感ナカッタデスヨ、いやそのきれいだったんですけどね。リカちゃんやチャーリーががつんがつん来てましたからねー。
きりやんがトップスターとして頂点に立ち、その下が不明瞭っていうか、番手はあるんだろうけど数を揃えて補強しました的な。
まさみりが2番手であることはわかる。わかるけど、それだけじゃないっていうか。
中日公演を観たときに、わくわくした。
きりやんの下に、みりお、もりえ、マギー、そのかとスターがいっぱいいる、総力戦でなくてもコレだ、ここにまさおやバウ組が加わるんだから、新生月組力強いわ!と。
いっぱいいる、と思ったけれど、まさかその「いっぱい」のまま本公演やるとは思ってなかった(笑)。
きれいなピラミッドではなく、横並び。まさみりが前に出てはいるけど、彼らも所詮同じ列の中という印象。
そしてショーが、「オヤジ、いつものを頼むぜ」の中村B。
(http://koala.diarynote.jp/200810300337269538/ 参照・笑)
ジェンヌの持ち味も組もお披露目もサヨナラも、関係なし。ただひたすら、同じショーを作り続ける作家の作品。
いつものテンプレートに、生徒を当てはめているだけの構成なので、さらに顕著。
中村Bは、生徒の持ち味や得手不得手は関係なく(てゆーか知らないし興味もないんじゃないかな)、ポジション順に役割を当てはめていく。
どんなタイトルのどの公演であっても、共通のテンプレートに「ここで1登場、次に2登場」「1が登場して3が歌う」「2が登場して4~6が踊る、そのあと1が登場」とかあらかじめ書いてあるので、うまくナンバリングされた人は「典型的タカラヅカ・ショー」のスターらしい扱いを受ける。
そーゆー人に、イレギュラーな布陣はいかんのだ。
彼のテンプレートには番号が振ってあるんだ、番号ありきで構成してあるんだから、番号のない組は困るんだよ。
2番手がふたり、てのはつまり、「2番手はいない」ってことなのよ。
だって中村Bのテンプレートには、「2」はひとつしかないんだもの。2番手はふたりいるんですよ、と言われても、2の欄はひとつだけだから、結局どちらも当てはめることができない。
つまり、「2」は空欄になる。
「ここで1登場、次に2登場」「1が登場して3が歌う」「2が登場して4~6が踊る、そのあと1が登場」……の、2という概念が空欄。
仕方なく、1はそのままで、2以下の番号に、いろんな人をとりあえず当てはめて、その場をしのぐ。
上の例でいくと3場面に1が3回登場し、2は2回出て、3は1回、4以下は1回だけ3より下の扱い、ときれいに順番になっているのに、2回しかない2の出番をふたりの2番手で分けると、2番手なのに1回ずつしか登場していないことになる。それだと2は3と同じになってしまう。もちろん、2の役は3よりオイシイ中心的な役だから、3よりは上だとわかるけど、でも出番的に3と同じ1回だよ?という。
上から順番、1、2、3、の中村Bに、W2番手の組のショーは無理だわ……(笑)。
つーことで、せっかくの若さと美貌と華のW2番手を生かし切れず、2~6番手まで横並び的な印象を受けた。
でもま、急な抜擢でここまで来たふたりなので、中村Bの融通の利かない作品はある意味救いなのかもしれない。
みりおくんとか、芝居ではずっと抜擢されてきていたけれど、ショーで真ん中に立った経験は少ないわけだから。まさおに至っては、みりおくんより抜擢が遅かった人だからますます経験は乏しいわけだし。
ショーは新公がないので、練習が出来ない。
この横並び状態のショーで真ん中修行をして、次作からはどーんと2番手らしく場を支配し、空気を動かせるようになってほしい。
で、なにしろ中村Bテンプレートには、「娘1」の扱いも決まっている。
「男役群舞のあとは、娘1が娘役群舞を従えて登場」とか、他の作家があまりしない、使い方をする。
娘1は男2と同等のスターとして書かれているんだな。
んで、男2が空欄だとどうなるか。
トップコンビ至上主義の作品になる。
芝居のオープニングで5分以上もトップコンビのデュエットダンスを見せられた、あのノリです。
とにかくトップコンビ。きりやんとまりもちゃんで、作品を作る。押す。
すげえな。
きりやんはわかる、それだけのキャリアと実力のあるスターだ。
しかしまりもちゃんはあきらかに真ん中に立つ経験値は低い。……なのに、その立ち位置に食らいついている。
いやあ、いいコンビだ。
芝居、ショー通して、まりもちゃんの肩と脚のすばらしさに着目しましたよあたしゃ。
いいなあ、あの体格。嘘がないというか、リアルで肉厚というか。
かっこいいわ。
タカラヅカは変化していくところ、フェアリーたちが夢を織る幻のキングダムでありながら、時代は確実に移り変わっていく。
トップスターは退団し、新たなトップスターが生まれる。そして、下級生たちの役付がひとつずつ上がる。
わたしが最初にソレを実感したのは雪組に丸4年君臨したカリンチョさんが卒業し、いっちゃんがトップスターになったとき。
当時研6だっけかのたかこが、ショーで1場面もらっているのを見て、「代替わりってこういうことか!!」と瞠目した。
アタマではわかっていても、感覚として理解するのは、実際に「新しい時代」を目にしてから。
ショーの前に芝居があるわけだが、芝居ではあんまり感じないんだ。全国ツアーやバウホール、新人公演、いろんな場でいろんな人が活躍するのを見ているから。
しかしショーは大劇場公演のみ、組全体でのみ行われる。
だからショーになってはじめて、わかるんだ。
「新生※組」ってやつが。新しい組の布陣ってやつが。
でもって、新生月組。
今回は、はじめて役替わりなどの飛び道具ナシでの公演、そして、はじめてのショー。てことは、今回はじめて目にするわけだ、「新制月組の布陣」を。
で、役という縛りがある芝居はともかくとして、その後のショー『Rhapsodic Moon』を見て、真矢みき時代の花組を思い出した。
トップスターがひとり、でーん、どーん、と存在して、あとは2番手から6番手くらいまでほぼ横並び?みたいな。
みきちゃんのトップお披露目『ダンディズム!』を観たとき、「えーと、2番手って誰だっけ、それとも、何人2番手がいるんだ?と考えるべき?」と首をかしげた、その感じを思い出した。
当時2番手だったタモさんは、歌えない踊れない人だったので、ショーではそりゃもお存在感ナカッタデスヨ、いやそのきれいだったんですけどね。リカちゃんやチャーリーががつんがつん来てましたからねー。
きりやんがトップスターとして頂点に立ち、その下が不明瞭っていうか、番手はあるんだろうけど数を揃えて補強しました的な。
まさみりが2番手であることはわかる。わかるけど、それだけじゃないっていうか。
中日公演を観たときに、わくわくした。
きりやんの下に、みりお、もりえ、マギー、そのかとスターがいっぱいいる、総力戦でなくてもコレだ、ここにまさおやバウ組が加わるんだから、新生月組力強いわ!と。
いっぱいいる、と思ったけれど、まさかその「いっぱい」のまま本公演やるとは思ってなかった(笑)。
きれいなピラミッドではなく、横並び。まさみりが前に出てはいるけど、彼らも所詮同じ列の中という印象。
そしてショーが、「オヤジ、いつものを頼むぜ」の中村B。
(http://koala.diarynote.jp/200810300337269538/ 参照・笑)
ジェンヌの持ち味も組もお披露目もサヨナラも、関係なし。ただひたすら、同じショーを作り続ける作家の作品。
いつものテンプレートに、生徒を当てはめているだけの構成なので、さらに顕著。
中村Bは、生徒の持ち味や得手不得手は関係なく(てゆーか知らないし興味もないんじゃないかな)、ポジション順に役割を当てはめていく。
どんなタイトルのどの公演であっても、共通のテンプレートに「ここで1登場、次に2登場」「1が登場して3が歌う」「2が登場して4~6が踊る、そのあと1が登場」とかあらかじめ書いてあるので、うまくナンバリングされた人は「典型的タカラヅカ・ショー」のスターらしい扱いを受ける。
そーゆー人に、イレギュラーな布陣はいかんのだ。
彼のテンプレートには番号が振ってあるんだ、番号ありきで構成してあるんだから、番号のない組は困るんだよ。
2番手がふたり、てのはつまり、「2番手はいない」ってことなのよ。
だって中村Bのテンプレートには、「2」はひとつしかないんだもの。2番手はふたりいるんですよ、と言われても、2の欄はひとつだけだから、結局どちらも当てはめることができない。
つまり、「2」は空欄になる。
「ここで1登場、次に2登場」「1が登場して3が歌う」「2が登場して4~6が踊る、そのあと1が登場」……の、2という概念が空欄。
仕方なく、1はそのままで、2以下の番号に、いろんな人をとりあえず当てはめて、その場をしのぐ。
上の例でいくと3場面に1が3回登場し、2は2回出て、3は1回、4以下は1回だけ3より下の扱い、ときれいに順番になっているのに、2回しかない2の出番をふたりの2番手で分けると、2番手なのに1回ずつしか登場していないことになる。それだと2は3と同じになってしまう。もちろん、2の役は3よりオイシイ中心的な役だから、3よりは上だとわかるけど、でも出番的に3と同じ1回だよ?という。
上から順番、1、2、3、の中村Bに、W2番手の組のショーは無理だわ……(笑)。
つーことで、せっかくの若さと美貌と華のW2番手を生かし切れず、2~6番手まで横並び的な印象を受けた。
でもま、急な抜擢でここまで来たふたりなので、中村Bの融通の利かない作品はある意味救いなのかもしれない。
みりおくんとか、芝居ではずっと抜擢されてきていたけれど、ショーで真ん中に立った経験は少ないわけだから。まさおに至っては、みりおくんより抜擢が遅かった人だからますます経験は乏しいわけだし。
ショーは新公がないので、練習が出来ない。
この横並び状態のショーで真ん中修行をして、次作からはどーんと2番手らしく場を支配し、空気を動かせるようになってほしい。
で、なにしろ中村Bテンプレートには、「娘1」の扱いも決まっている。
「男役群舞のあとは、娘1が娘役群舞を従えて登場」とか、他の作家があまりしない、使い方をする。
娘1は男2と同等のスターとして書かれているんだな。
んで、男2が空欄だとどうなるか。
トップコンビ至上主義の作品になる。
芝居のオープニングで5分以上もトップコンビのデュエットダンスを見せられた、あのノリです。
とにかくトップコンビ。きりやんとまりもちゃんで、作品を作る。押す。
すげえな。
きりやんはわかる、それだけのキャリアと実力のあるスターだ。
しかしまりもちゃんはあきらかに真ん中に立つ経験値は低い。……なのに、その立ち位置に食らいついている。
いやあ、いいコンビだ。
芝居、ショー通して、まりもちゃんの肩と脚のすばらしさに着目しましたよあたしゃ。
いいなあ、あの体格。嘘がないというか、リアルで肉厚というか。
かっこいいわ。
先入観はほどほどに。@新人公演『ジプシー男爵』
2010年10月2日 タカラヅカ まだ新人公演『ジプシー男爵』の話。
安心できる、オトカー@ゆりやくん。ああ、なんて違和感ナイんだろう。
前回のショーヴラン@『スカーレット・ピンパーネル』があまりに手に汗握る出来だったので、今回のハマリっぷりは素敵です。
本公演を観たときから、「ああ、この役ならゆりやくんも問題ない」と思った。
ゆりやくんの得意分野……というか、これしかない守備範囲?の役。
や、『スカピン』新公をムラ東宝両方観た人からは、「ゆりやくん、東宝ではすごく良くなってた」と聞いているので、「これしかない」てのは決めつけ過ぎでしょうが。
ゆりやくん演じる「かわいこちゃん」で「ヘタレで善良」なオトカーくんは、とても予定調和なかわいらしさでした。
つか、わたしの彼への認識がなあ。
ショーヴラン@『スカピン』×、ジークムント@『ラストプレイ』○、フランツ@『エリザベート』△、旅の騎士@『二人の貴公子』○、衛門督@『夢の浮橋』×、ジェラルド@『ME AND MY GIRL』○、という偏った印象なんだよなあ。
かっこいい役、強い役、悪役は残念で、ヘタレかわいこちゃんは素敵、と見事に線引き。
だからもお、見る前から「オトカーはハマリ役」と思ってたしな。
こんな先入観は良くないと思ってる。役者に失礼よねー。
でも今のところ、わたしにはコレが現実。
だからこそ、コレが覆るよーな素晴らしいゆりやくんに、これから出会えることを期待している。
……この持ち味のままでも、愛で続けますが(笑)。
カルネロ伯爵@響くんがかっこよかったっす。
特徴ある喋り方で笑いを取る、三枚目役。……なんだけど、かっこいい、純粋に、姿が。
わたしの中で、渋かっこいいおっさ……ゲフンゲフン、もとい、大人の男っつーと、月組新公を観る場合はまず鳳月くん、という先入観があって、配役をチェックしてないこともあり、ホモナイ伯爵を「ああ、鳳月くんだわ」と思って点呼したのに、そのあと出てきたカルネロ伯爵がまたかっこよかったもんで、無駄に混乱した。あれ、「おっさんかっこいい=鳳月くんでしょ、つーとこっちが鳳月くんだっけ??」……ナニその先入観。
や、すぐに答えは出たけど、一瞬マジに首をかしげた自分にセルフツッコミ。思い込み激しすぎです、視野狭すぎです。
てことで、カルネロ伯爵@響くん、ホモナイ伯爵@鳳月くん、ともに素敵だった、つーことで。(強引にまとめる)
トボル@まんちゃんは、そのかの役何回目だ?
彼はどんどんオトコマエになるっていうか、顔のネジを巻いてきたなって感じがイイ。や、変な日本語だが、なんかひどく二枚目だったぞ。
もともと彼の顔は好きなんだけど、ここんとこどんどん表情にゆるみがなくなってきて、斜め45度くらいにどきっとする角度がある。
でも実のところ、芝居は弱い気がする……。
パリ@ゆうきくんを見て、この役の難しさを改めて知った。
本公演では、人格破綻気味(笑)でご都合主義まんま(笑)な役だけど、とりあえず「オイシイ」役だと思ったの。
役が壊れている部分は全部、その役を美味しく見せるためにあるわけだから、そーゆー壊れ方はアリかなと。
ひとりで主人公に突っかかってみたり、ひとりで飛び出して黄昏れてみたり、なのになんの脈絡もなくここぞってところで「真打ち登場!」してみたり、それまでの言動からはありえないラヴラヴかわいこちゃんになってみたり。
めちゃくちゃだけど、とりあえず、かっこいい。その場その場で人格も物語も壊れまくってるんだけど、その場その場で「かっこいい」ことをしているので良し。
そう思っていたので……。
そうか、この役の前提は「美貌」なんだな……。ソレがないと、登場するたび別人格で、言動が支離滅裂なことの、フォローにならないんだ……。
よくわかんないけど、かっこいいからいいや。よくわかんないけど、美しいからいいや。そう、誤魔化されていたんだ。
でも新公では、本役さんほどの美貌がナイもんだから、役のおかしさをカバーできず、ただ変な人に……。
いやその、ゆうきくん比では問題なかったと思います。アルマン@『スカーレット・ピンパーネル』よりはきれいになっていたし。白より黒、膨張色より引き締め色ですよ彼は。
実力的にも別に、下手ではないのだし。今回もそつない感じでした。
ただ、役が悪い(笑)。脚本の問題っすよ。
このわけわかんない役を「問答無用!」にするには、いろんなものが足りていなかったかなと。
ゆうきくんが持つ「ふつう」とか「常識あります」なところが、こういう壊れたキャラクタには不思議なミックス感。
ふつうの感性を持っているように見えるだけに、「なんで彼、ここでこんなことを言うんだろう、するんだろう」と、見ていてつまずいてしまう。「こーゆーキャラだから、ここでこーゆーわけわかんないことするのよ」と力ずくで思わせるほどの演技力、あるいはバカッパワー、あるいは美貌、をまだ持っていないので。
悪いのが脚本なのはたしかだけど、ゆうきくんにはもう少し痩せて欲しいっす……もったいない。
あとは相変わらず、海桐くんと瑞羽くんをまったり愛でて終わりました。
安心できる、オトカー@ゆりやくん。ああ、なんて違和感ナイんだろう。
前回のショーヴラン@『スカーレット・ピンパーネル』があまりに手に汗握る出来だったので、今回のハマリっぷりは素敵です。
本公演を観たときから、「ああ、この役ならゆりやくんも問題ない」と思った。
ゆりやくんの得意分野……というか、これしかない守備範囲?の役。
や、『スカピン』新公をムラ東宝両方観た人からは、「ゆりやくん、東宝ではすごく良くなってた」と聞いているので、「これしかない」てのは決めつけ過ぎでしょうが。
ゆりやくん演じる「かわいこちゃん」で「ヘタレで善良」なオトカーくんは、とても予定調和なかわいらしさでした。
つか、わたしの彼への認識がなあ。
ショーヴラン@『スカピン』×、ジークムント@『ラストプレイ』○、フランツ@『エリザベート』△、旅の騎士@『二人の貴公子』○、衛門督@『夢の浮橋』×、ジェラルド@『ME AND MY GIRL』○、という偏った印象なんだよなあ。
かっこいい役、強い役、悪役は残念で、ヘタレかわいこちゃんは素敵、と見事に線引き。
だからもお、見る前から「オトカーはハマリ役」と思ってたしな。
こんな先入観は良くないと思ってる。役者に失礼よねー。
でも今のところ、わたしにはコレが現実。
だからこそ、コレが覆るよーな素晴らしいゆりやくんに、これから出会えることを期待している。
……この持ち味のままでも、愛で続けますが(笑)。
カルネロ伯爵@響くんがかっこよかったっす。
特徴ある喋り方で笑いを取る、三枚目役。……なんだけど、かっこいい、純粋に、姿が。
わたしの中で、渋かっこいいおっさ……ゲフンゲフン、もとい、大人の男っつーと、月組新公を観る場合はまず鳳月くん、という先入観があって、配役をチェックしてないこともあり、ホモナイ伯爵を「ああ、鳳月くんだわ」と思って点呼したのに、そのあと出てきたカルネロ伯爵がまたかっこよかったもんで、無駄に混乱した。あれ、「おっさんかっこいい=鳳月くんでしょ、つーとこっちが鳳月くんだっけ??」……ナニその先入観。
や、すぐに答えは出たけど、一瞬マジに首をかしげた自分にセルフツッコミ。思い込み激しすぎです、視野狭すぎです。
てことで、カルネロ伯爵@響くん、ホモナイ伯爵@鳳月くん、ともに素敵だった、つーことで。(強引にまとめる)
トボル@まんちゃんは、そのかの役何回目だ?
彼はどんどんオトコマエになるっていうか、顔のネジを巻いてきたなって感じがイイ。や、変な日本語だが、なんかひどく二枚目だったぞ。
もともと彼の顔は好きなんだけど、ここんとこどんどん表情にゆるみがなくなってきて、斜め45度くらいにどきっとする角度がある。
でも実のところ、芝居は弱い気がする……。
パリ@ゆうきくんを見て、この役の難しさを改めて知った。
本公演では、人格破綻気味(笑)でご都合主義まんま(笑)な役だけど、とりあえず「オイシイ」役だと思ったの。
役が壊れている部分は全部、その役を美味しく見せるためにあるわけだから、そーゆー壊れ方はアリかなと。
ひとりで主人公に突っかかってみたり、ひとりで飛び出して黄昏れてみたり、なのになんの脈絡もなくここぞってところで「真打ち登場!」してみたり、それまでの言動からはありえないラヴラヴかわいこちゃんになってみたり。
めちゃくちゃだけど、とりあえず、かっこいい。その場その場で人格も物語も壊れまくってるんだけど、その場その場で「かっこいい」ことをしているので良し。
そう思っていたので……。
そうか、この役の前提は「美貌」なんだな……。ソレがないと、登場するたび別人格で、言動が支離滅裂なことの、フォローにならないんだ……。
よくわかんないけど、かっこいいからいいや。よくわかんないけど、美しいからいいや。そう、誤魔化されていたんだ。
でも新公では、本役さんほどの美貌がナイもんだから、役のおかしさをカバーできず、ただ変な人に……。
いやその、ゆうきくん比では問題なかったと思います。アルマン@『スカーレット・ピンパーネル』よりはきれいになっていたし。白より黒、膨張色より引き締め色ですよ彼は。
実力的にも別に、下手ではないのだし。今回もそつない感じでした。
ただ、役が悪い(笑)。脚本の問題っすよ。
このわけわかんない役を「問答無用!」にするには、いろんなものが足りていなかったかなと。
ゆうきくんが持つ「ふつう」とか「常識あります」なところが、こういう壊れたキャラクタには不思議なミックス感。
ふつうの感性を持っているように見えるだけに、「なんで彼、ここでこんなことを言うんだろう、するんだろう」と、見ていてつまずいてしまう。「こーゆーキャラだから、ここでこーゆーわけわかんないことするのよ」と力ずくで思わせるほどの演技力、あるいはバカッパワー、あるいは美貌、をまだ持っていないので。
悪いのが脚本なのはたしかだけど、ゆうきくんにはもう少し痩せて欲しいっす……もったいない。
あとは相変わらず、海桐くんと瑞羽くんをまったり愛でて終わりました。
いい女はいろいろあれど。@新人公演『ジプシー男爵』
2010年10月1日 タカラヅカ 新人公演『ジプシー男爵』、演出は上田久美子先生。
どこまでが新公担当演出家の手腕かはわからないけれど、ジュパン@たまきちが美形オヤジになっていたり、その娘たちの役割がはっきりしたりしたのは、GJだと思う。
ここはタカラヅカ。
肉布団入れて愉快なおっさんを演じる練習をするより、ヒゲのイケメン中年を演じる練習をする方が有意義だ。
また、本公演では美人なのかそうでないのかわからずとまどった、ジュパンの3人の娘たち。
もったいつけて出てきてなかなか顔を見せず、ついに見せた、と思っても、美女だとよろこべばいいのか、ぶすだと嘆けばいいのかコメディだから笑えばいいのか、さっぱりわからず、もにょもにょした。
一目見て美人ではないし、かといってぶすというほどのこともなく、設定や物語の流れ的にどうなんだろう、と混乱させるのは演出に問題がある、と思ったもんだった。
それが新公では、次女役の子が思い切った不細工メイクをしていたために、「あ、ぶす設定だ」と瞬時に理解できた。長女はふつーだったけど、ぶすの次女より年上ってだけで、この時代の女性として価値が下がっていることはわかるし。
シュテルク@宇月くんに、ぶすや行き遅れの娘たちを押しつけようって魂胆だな!
と、物語がわかりやすくなった。
そして、物語的に「美少女」だとさんざん期待させた、アルゼナ@ゆめちゃんはちゃんとかわいいし。
滑りが良くなったというか、本公演で引っかかったところがなめらかになっていて、ほっとした。
ゆめちゃんのアルゼナは、人形ちっくな美少女。
ゆるさよりもキツさ、女の子らしさより、男らしさを感じた(笑)。
いろいろがんばれ!なところはあるけれど、このまま正当派美少女キャラとして育って欲しい。
美少女キャラとしては、ごめん、ちょっと収まりが悪いと思った、本役のアルゼナ@りっちー。
されど新公で演じるマリア・テレジア@りっちーは、納得の美しさと貫禄。
こっちの役の方が絶対いいよぉ。
なんか、昭和初期とか中期の「ぬりえ」とかに出てくるお姫様に見えた。
レトロな様式美のお姫様。
いやあ、タカラヅカらしくて素敵。
りっちーは少女役者ではなく、大人の女なんだなあ。
娘役2番手ポジはふつう、若い女の子の役を振られがちだけど、りっちーの持ち味はそうじゃないから、これからもうまく生かしていってほしいな。
そして、マリア・テレジアの清廉とした美しさとは対照的に、ヨランダ@ちゅーちゃんの、徒っぽい美しさ!
いちばん派手できれいなのってヨランダだよねっ?
生き生きしてて小ずるくて(笑)、でもってエロカッコイイ旦那がいて、いろんな面でパーフェクトだわー、ヨランダ姐さん。
でもって、初ヒロインおめでとー!の、ザッフィ@みくちゃん。
うまい人だということは、これまでの新公やバウでわかっているので、その点は安心。
実際、歌声がきれいだし、芝居も違和感がないし、ふつーに眺めていられた。
でも、彼女の持つ、この「強さ」はなんだろう。
骨太さというか、地に足ついた感というか。
ジプシー娘の役だから、というのとも少しチガウ気がする。前回の新公でも感じたから。
みくちゃんもまた、りっちー同様娘役というより、女役という印象を受けた。
『HAMLET!!』 のときは、かわいい妹キャラ、少女キャラだと思ったんだけどなあ。それ以外では、強い持ち味の女役さんに見える、わたしには。頭身やスタイルの関係もあるかな。なっちゅがそうであるように、頭身が低いと少女かある程度落ち着いた大人かの2択になり、間のヒロイン年齢が抜けてしまう場合がある……から?
ザッフィは本役がまりもちゃんだし、野生の強さがあっていいのだろうけれど、シュテルクの宇月くんに土着な色がない分、アンバランスに思えた。
ヒロインって難しいな。
つってもこれはやはり、今回の役ゆえの印象に過ぎないのかもしれないので、可憐な、いかにもタカラヅカなお姫様役のみくちゃんを見てみたいな。
わたしが月組さんに詳しくないため、よくわかっていないっつーことなんだろうが、なんか娘さんたちがみんな強くてどっちかっつーと職人系に見えて、可憐な深窓の姫君系、触れると折れてしまいそうな美少女がいるのかどうか、わからなかった。
男役で、跳ねっ返りジプシー娘を演じているちゃぴが、たしかにいちばん可憐かもしれない……と、本公演・新人公演、両方観て思いましたのことよ……。
どこまでが新公担当演出家の手腕かはわからないけれど、ジュパン@たまきちが美形オヤジになっていたり、その娘たちの役割がはっきりしたりしたのは、GJだと思う。
ここはタカラヅカ。
肉布団入れて愉快なおっさんを演じる練習をするより、ヒゲのイケメン中年を演じる練習をする方が有意義だ。
また、本公演では美人なのかそうでないのかわからずとまどった、ジュパンの3人の娘たち。
もったいつけて出てきてなかなか顔を見せず、ついに見せた、と思っても、美女だとよろこべばいいのか、ぶすだと嘆けばいいのかコメディだから笑えばいいのか、さっぱりわからず、もにょもにょした。
一目見て美人ではないし、かといってぶすというほどのこともなく、設定や物語の流れ的にどうなんだろう、と混乱させるのは演出に問題がある、と思ったもんだった。
それが新公では、次女役の子が思い切った不細工メイクをしていたために、「あ、ぶす設定だ」と瞬時に理解できた。長女はふつーだったけど、ぶすの次女より年上ってだけで、この時代の女性として価値が下がっていることはわかるし。
シュテルク@宇月くんに、ぶすや行き遅れの娘たちを押しつけようって魂胆だな!
と、物語がわかりやすくなった。
そして、物語的に「美少女」だとさんざん期待させた、アルゼナ@ゆめちゃんはちゃんとかわいいし。
滑りが良くなったというか、本公演で引っかかったところがなめらかになっていて、ほっとした。
ゆめちゃんのアルゼナは、人形ちっくな美少女。
ゆるさよりもキツさ、女の子らしさより、男らしさを感じた(笑)。
いろいろがんばれ!なところはあるけれど、このまま正当派美少女キャラとして育って欲しい。
美少女キャラとしては、ごめん、ちょっと収まりが悪いと思った、本役のアルゼナ@りっちー。
されど新公で演じるマリア・テレジア@りっちーは、納得の美しさと貫禄。
こっちの役の方が絶対いいよぉ。
なんか、昭和初期とか中期の「ぬりえ」とかに出てくるお姫様に見えた。
レトロな様式美のお姫様。
いやあ、タカラヅカらしくて素敵。
りっちーは少女役者ではなく、大人の女なんだなあ。
娘役2番手ポジはふつう、若い女の子の役を振られがちだけど、りっちーの持ち味はそうじゃないから、これからもうまく生かしていってほしいな。
そして、マリア・テレジアの清廉とした美しさとは対照的に、ヨランダ@ちゅーちゃんの、徒っぽい美しさ!
いちばん派手できれいなのってヨランダだよねっ?
生き生きしてて小ずるくて(笑)、でもってエロカッコイイ旦那がいて、いろんな面でパーフェクトだわー、ヨランダ姐さん。
でもって、初ヒロインおめでとー!の、ザッフィ@みくちゃん。
うまい人だということは、これまでの新公やバウでわかっているので、その点は安心。
実際、歌声がきれいだし、芝居も違和感がないし、ふつーに眺めていられた。
でも、彼女の持つ、この「強さ」はなんだろう。
骨太さというか、地に足ついた感というか。
ジプシー娘の役だから、というのとも少しチガウ気がする。前回の新公でも感じたから。
みくちゃんもまた、りっちー同様娘役というより、女役という印象を受けた。
『HAMLET!!』 のときは、かわいい妹キャラ、少女キャラだと思ったんだけどなあ。それ以外では、強い持ち味の女役さんに見える、わたしには。頭身やスタイルの関係もあるかな。なっちゅがそうであるように、頭身が低いと少女かある程度落ち着いた大人かの2択になり、間のヒロイン年齢が抜けてしまう場合がある……から?
ザッフィは本役がまりもちゃんだし、野生の強さがあっていいのだろうけれど、シュテルクの宇月くんに土着な色がない分、アンバランスに思えた。
ヒロインって難しいな。
つってもこれはやはり、今回の役ゆえの印象に過ぎないのかもしれないので、可憐な、いかにもタカラヅカなお姫様役のみくちゃんを見てみたいな。
わたしが月組さんに詳しくないため、よくわかっていないっつーことなんだろうが、なんか娘さんたちがみんな強くてどっちかっつーと職人系に見えて、可憐な深窓の姫君系、触れると折れてしまいそうな美少女がいるのかどうか、わからなかった。
男役で、跳ねっ返りジプシー娘を演じているちゃぴが、たしかにいちばん可憐かもしれない……と、本公演・新人公演、両方観て思いましたのことよ……。
どの程度、青写真はあるのだろう。@新人公演『ジプシー男爵』
2010年9月30日 タカラヅカ 新人公演『ジプシー男爵』感想。
95期でわたしが注目している男の子がふたりいます。
どちらも文化祭で目についた子たちです。
ひとりは、わたしのご贔屓さんに似ていたため、それだけで目を奪われた小柄な彼、愛希れいかくん。
もうひとりが、歌ウマで男役度が高くてふつーにかっこよかった、輝月ゆうまくん。
愛希くん……ちゃぴくんは月組配属時からなんか不思議な抜擢を受け、今回の本公演では娘役として2番手さんの相手役やってたりする。
本公演で期待の若手男役を女装させるのは劇団のよくやる手法、男役としてはただのモブしかつかないよーな無名の子でも、娘役ならライトを当てられる、そーやって知名度アップ、組ファン以外にも「男役なのに、今回娘役で重要な役をやってるらしいよ」と口の端に上らせることが可能。
つまりは宣伝。それだけではない、この芝居には彼が必要だった、イメージぴったりなのは彼だったんだとか、あるかもしれないが。
でもまあ、スター扱いする気のない子には、娘役3番手格の役はやらせないでしょう。ってことで、若手男役の抜擢オンナノコ役は、宣伝の意味を持っている、と判断。
んで、宣伝したのなら、なにかしら回収するのがふつーでしょう。
男役の女装がオイシイのは、男役としての下地があってこそ。
芝居で娘役を演じた男の子たちも、ショーやフィナーレでは本来の男の姿でがしがし踊る。そして観客に「え、さっきのかわいい女の子が、このイケメン男子?!」とギャップで胸きゅんさせるのだ。
タカラヅカの中心は、男役。商売になるのは、男役。だから会社は、魅力的な男役の製造に躍起になる。男役の魅力を引き出すためにあれこれ手を打つ。男役の女装は、その一環だ。
だけどちゃぴは、男役としての活躍の場はなかった。
本公演のショーでも最下位置でその他大勢として踊るのみだし、新公でもただのモブだった。
娘役としての抜擢は、男役としての彼を売るための宣伝では、ないようだ。
だって、ちっとも宣伝効果を回収していないもの。
本公演を観て彼に興味を持った一見さんが、ショーでも新公でも、男役の彼を探せないよーな扱いでしかなかった。
劇団は、ちゃぴを男役として売る気はないんだなあ、と、新公を観て思った。
本公演で娘役として瑞々しい美貌と存在を印象づけた以上、新公でもなにかしらプッシュするのが商売の常なのに。
未来につなげるビジョンのない、その場限りの抜擢なら、男役ではなくふつーに娘役の若手を抜擢すればいいのに。
劇団はちゃぴを娘役にしたいのかもしれないが、それなら個別に説得して、性転換したあとに抜擢すればいいだけのこと。現在男役の彼に娘3をやらせて他の娘役の活躍の場を取らなくていいやん。
せっかくの宣伝機会を、みすみすロスする劇団の商売上手ぶりには、ほんとアタマが下がります……。
てことで、ちゃぴくんの男役姿は貴重です。劇団がそのつもりである以上、将来的に転向する……させられる可能性が高い。男役姿を見られるのは、今だけかも。
たしかに、男役としての彼のスキルは決して高くなく……ぶっちゃけ、向いてない気はします。
小柄なだけではなく、声も着こなしも立ち姿も、オンナノコの男装の域を出ていない。
でも彼まだ10代でしょう。これから変わっていくかもしれない。
隅っこで、でもたのしそうに男役している姿がキラキラしてまつ。
今現在の彼は、文化祭で瞠目したほどご贔屓に似ているわけでもないんだが(笑)、それでもまったり見守っていく所存であります。
んで、もうひとりの気になる人、輝月くん。
新公の配役が発表されたときから、わくわくしていた。
マギーの役じゃん!!
前回の『スカーレット・ピンパーネル』新公で、ひそかに役が付いていた、研2でこの役がくるなんて、ナニ気にすごくね?と思っていた、サン・シール侯爵。
たしかに役はすごいけど、歌ウマなのを見込まれてだろうけど、でもでもサン・シール侯爵って……じじい役やん。ヒゲで顔とかわかんないじゃん。ここで抜擢されても、彼に注目している人でもなけりゃ、その後の個別認識につながらないじゃん……と、思っていた。
だからこそ、マギーの役はうれしい。配役発表だけではどんな役かわからないけれど、マギーの組内での立ち位置的に、ふつーにかっこいい妙齢の男の役ではなかろうか。
本公演を見て、三枚目だったことにちょっと鼻白んだけれど、それでも若い男の役だし、ヒゲでもないし、なんつっても軍服があるし!と、期待を新たにした。
ええ。
期待してました。
まさか。
まーさーか。
ヒゲのじじいに、役割変換しているとわっ!!
ジュパン@たまきちがイケメンに変換されているのと呼応して、イシュトバン@ゆうまくんは、腰の曲がったヒゲ老人になってました。
顔、見えねえええ。
彼、相当長身だったはずなんだが、ずっと腰を曲げたりして小さくなってました。
コミカルな動き、コミカルな芝居。
研2にしては十分うまいんだけど、なにしろ男役スキルとかタカラヅカスキルとは別物の芝居なので、実力がわからない……。
せっかくの長身イケメン下級生なのになあ。劇団は彼をじじい役者として育てるつもりか……身長177cmでじじい役者もないもんだが。GOアカツキ路線なのかなあ、ごつくて長身でオヤジで歌ウマって。
罪のないおとぎ話、コメディなんだから、最後の凱旋場面で、いきなり若返ってくれないかなとか期待した。ふつーの顔してジュパンの横にいて、「誰だオマエ!」「え、もともとこうでしたよ? 老人? はて、なんのことでしょう?(声色だけ老人)」とか、むちゃくちゃでもやってくんないかなと(笑)。
もちろん、ゆうまくんは最後まで老人でした。潔く三枚目でした。
95期、いちばんでっかい男役と、いちばんちっこい男役。
どちらも真ん中の道は歩いてない模様。どう育っていくのか、たのしみだ。
95期でわたしが注目している男の子がふたりいます。
どちらも文化祭で目についた子たちです。
ひとりは、わたしのご贔屓さんに似ていたため、それだけで目を奪われた小柄な彼、愛希れいかくん。
もうひとりが、歌ウマで男役度が高くてふつーにかっこよかった、輝月ゆうまくん。
愛希くん……ちゃぴくんは月組配属時からなんか不思議な抜擢を受け、今回の本公演では娘役として2番手さんの相手役やってたりする。
本公演で期待の若手男役を女装させるのは劇団のよくやる手法、男役としてはただのモブしかつかないよーな無名の子でも、娘役ならライトを当てられる、そーやって知名度アップ、組ファン以外にも「男役なのに、今回娘役で重要な役をやってるらしいよ」と口の端に上らせることが可能。
つまりは宣伝。それだけではない、この芝居には彼が必要だった、イメージぴったりなのは彼だったんだとか、あるかもしれないが。
でもまあ、スター扱いする気のない子には、娘役3番手格の役はやらせないでしょう。ってことで、若手男役の抜擢オンナノコ役は、宣伝の意味を持っている、と判断。
んで、宣伝したのなら、なにかしら回収するのがふつーでしょう。
男役の女装がオイシイのは、男役としての下地があってこそ。
芝居で娘役を演じた男の子たちも、ショーやフィナーレでは本来の男の姿でがしがし踊る。そして観客に「え、さっきのかわいい女の子が、このイケメン男子?!」とギャップで胸きゅんさせるのだ。
タカラヅカの中心は、男役。商売になるのは、男役。だから会社は、魅力的な男役の製造に躍起になる。男役の魅力を引き出すためにあれこれ手を打つ。男役の女装は、その一環だ。
だけどちゃぴは、男役としての活躍の場はなかった。
本公演のショーでも最下位置でその他大勢として踊るのみだし、新公でもただのモブだった。
娘役としての抜擢は、男役としての彼を売るための宣伝では、ないようだ。
だって、ちっとも宣伝効果を回収していないもの。
本公演を観て彼に興味を持った一見さんが、ショーでも新公でも、男役の彼を探せないよーな扱いでしかなかった。
劇団は、ちゃぴを男役として売る気はないんだなあ、と、新公を観て思った。
本公演で娘役として瑞々しい美貌と存在を印象づけた以上、新公でもなにかしらプッシュするのが商売の常なのに。
未来につなげるビジョンのない、その場限りの抜擢なら、男役ではなくふつーに娘役の若手を抜擢すればいいのに。
劇団はちゃぴを娘役にしたいのかもしれないが、それなら個別に説得して、性転換したあとに抜擢すればいいだけのこと。現在男役の彼に娘3をやらせて他の娘役の活躍の場を取らなくていいやん。
せっかくの宣伝機会を、みすみすロスする劇団の商売上手ぶりには、ほんとアタマが下がります……。
てことで、ちゃぴくんの男役姿は貴重です。劇団がそのつもりである以上、将来的に転向する……させられる可能性が高い。男役姿を見られるのは、今だけかも。
たしかに、男役としての彼のスキルは決して高くなく……ぶっちゃけ、向いてない気はします。
小柄なだけではなく、声も着こなしも立ち姿も、オンナノコの男装の域を出ていない。
でも彼まだ10代でしょう。これから変わっていくかもしれない。
隅っこで、でもたのしそうに男役している姿がキラキラしてまつ。
今現在の彼は、文化祭で瞠目したほどご贔屓に似ているわけでもないんだが(笑)、それでもまったり見守っていく所存であります。
んで、もうひとりの気になる人、輝月くん。
新公の配役が発表されたときから、わくわくしていた。
マギーの役じゃん!!
前回の『スカーレット・ピンパーネル』新公で、ひそかに役が付いていた、研2でこの役がくるなんて、ナニ気にすごくね?と思っていた、サン・シール侯爵。
たしかに役はすごいけど、歌ウマなのを見込まれてだろうけど、でもでもサン・シール侯爵って……じじい役やん。ヒゲで顔とかわかんないじゃん。ここで抜擢されても、彼に注目している人でもなけりゃ、その後の個別認識につながらないじゃん……と、思っていた。
だからこそ、マギーの役はうれしい。配役発表だけではどんな役かわからないけれど、マギーの組内での立ち位置的に、ふつーにかっこいい妙齢の男の役ではなかろうか。
本公演を見て、三枚目だったことにちょっと鼻白んだけれど、それでも若い男の役だし、ヒゲでもないし、なんつっても軍服があるし!と、期待を新たにした。
ええ。
期待してました。
まさか。
まーさーか。
ヒゲのじじいに、役割変換しているとわっ!!
ジュパン@たまきちがイケメンに変換されているのと呼応して、イシュトバン@ゆうまくんは、腰の曲がったヒゲ老人になってました。
顔、見えねえええ。
彼、相当長身だったはずなんだが、ずっと腰を曲げたりして小さくなってました。
コミカルな動き、コミカルな芝居。
研2にしては十分うまいんだけど、なにしろ男役スキルとかタカラヅカスキルとは別物の芝居なので、実力がわからない……。
せっかくの長身イケメン下級生なのになあ。劇団は彼をじじい役者として育てるつもりか……身長177cmでじじい役者もないもんだが。GOアカツキ路線なのかなあ、ごつくて長身でオヤジで歌ウマって。
罪のないおとぎ話、コメディなんだから、最後の凱旋場面で、いきなり若返ってくれないかなとか期待した。ふつーの顔してジュパンの横にいて、「誰だオマエ!」「え、もともとこうでしたよ? 老人? はて、なんのことでしょう?(声色だけ老人)」とか、むちゃくちゃでもやってくんないかなと(笑)。
もちろん、ゆうまくんは最後まで老人でした。潔く三枚目でした。
95期、いちばんでっかい男役と、いちばんちっこい男役。
どちらも真ん中の道は歩いてない模様。どう育っていくのか、たのしみだ。
朝からまっつ、新しい年からまっつ。
2010年9月29日 タカラヅカ 最近、いつもにもましてブログの更新が滞っているのは、ひとえにパソコンのせいっす。
ちょっと前にパソコンが臨終したと書いたけど、そのあともいろいろあって。
ネットできる環境というか、テキスト入力に集中できる環境が整っておらず、現在に至っているという。
最近はノートに手書きしてますよ、公演感想。くそー、ナニこのアナログ生活。
パソコン本体だけの問題としては、1ヶ月弱ほどじたばたしたけれど、結局新しいパソコンを購入しました。
せっかくだから9月29日に購入しようかとも思ったんだけど、これもまあいろいろあって、前日の28日購入。
以前使っていたPCは、デスクトップのVAIO様でした。MicrosoftのOfficeが入っておらず、AdobeのPremiere様(Elementsぢゃない時代っすよ)が初期装備されているという、わけのわからんヲタク向けマシンで、そのわけのわからなさで売れ残り、びんぼーなわたしがどさくさにまぎれて買うことができたという。
WordもExcelもない、ワープロソフトすら入ってないのに、本気の映像編集ソフトが初期装備ってナニそれ。本気で映像やりたい人は、もっとお高いPCを買うだろうし、こんな低スペックなマシンでソフトだけ本気って、ナニ考えて発売したんだろう、ソニー様。
わたしのような、びんぼーだけど映像いじりたいヲタクのためでしょうか(笑)。
よくわかんないけどヲタク心をくすぐるのがうまいソニー様、今回もVAIO様を購入したかったんだけど、やっぱりびんぼーに負けた。同じ性能でも、VAIOだと3割ほど高くなる……しくしくしく、みんなびんぼーが悪いんや。
で、いろいろ妥協したり運命感じたりしながら、何軒か家電量販店回って、あとは野となれ山となれ、とりあえずカード切って購入、あー、来月の請求額ってどーなるんだ、検査代とか旅費とか全部カード払いにしていたような、ぶるぶる。
んで、28日からお持ち帰りしたパソコンはあるし、当日からネットもできてはいたんだけど、それだけでは済まなくてなあ。
まだまだ問題てんこ盛り、落ち着くのはいつだろう。遠い目。
てことで翌29日、記念すべき※※歳の誕生日の朝は、埃にまみれつつ、花組『エリザベート』新人公演ビデオを見ていました。
PCが変わると、部屋のあれこれも変わるのよ、模様替えっつーか家具の配置やらなんやらが必要になって、移動させた家具の奥から出てきたなつかしビデオなんかも見ちゃうんですよ(笑)。
フランツ@まっつ最高っ!!
2番手格の役ってありがたいね、アップが多い、画面に映る回数が多い。
まっつオチしてからこの『エリザベート』新公映像を通して見るのははじめて。
だから、模様替えの大騒ぎのさなか、「おお、こんなビデオが!」と感動、テープは劣化するからデジタル化しておかねばとダビングする傍らでの視聴なわけです、奥の棚のあれこれを仕分けしつつ。
初っぱなの、裁判官の声で、吹いた。
ままままっつ?
まっつはフランツ陛下でしょう? なのに、ナニやってんの?!
ルキーニ@そのかとのやりとりが十分「???」でおもしろかったんだが、問題はクライマックスだ。
ええ、陛下とトート閣下@らんとむの、最終答弁。「エリザベートは私の妻だ~~♪」とかやっちゃうところ。
裁判官とフランツが、同じ声!!
同じ人が、裁判官と証人とやってちゃダメでしょーー!!
やりとりが途端マンガ的になるというか、フランツ@まっつが真面目くさって演技しているだけに、そこに当人の声が「裁判官」として聞こえてくると、笑いツボ直撃して、もおどーしよーかと。
声の良さを買われての配役なんだろうけど、ちょっとは考えようよ、キャスティング……(笑)。
友人からぽつぽつ舞い込むはぴばメールに返信しつつ、「ヅカファン以外には、今こんなにこんなに愉快なモノを見てわくわくしているって言えない、言っても伝わらない」とじれじれしてました(笑)。
当時はまっつファンではなかったからなあ。
今の目線で見ると、なんておもしろい。
埃にまみれ、肩こりと筋肉痛、まだまだ山積みの問題を抱えつつも、朝からまっつまっつな誕生日でした。
ありがとう、まっつ。
まっつがいるだけで、わたしの人生は楽しい。
ちょっと前にパソコンが臨終したと書いたけど、そのあともいろいろあって。
ネットできる環境というか、テキスト入力に集中できる環境が整っておらず、現在に至っているという。
最近はノートに手書きしてますよ、公演感想。くそー、ナニこのアナログ生活。
パソコン本体だけの問題としては、1ヶ月弱ほどじたばたしたけれど、結局新しいパソコンを購入しました。
せっかくだから9月29日に購入しようかとも思ったんだけど、これもまあいろいろあって、前日の28日購入。
以前使っていたPCは、デスクトップのVAIO様でした。MicrosoftのOfficeが入っておらず、AdobeのPremiere様(Elementsぢゃない時代っすよ)が初期装備されているという、わけのわからんヲタク向けマシンで、そのわけのわからなさで売れ残り、びんぼーなわたしがどさくさにまぎれて買うことができたという。
WordもExcelもない、ワープロソフトすら入ってないのに、本気の映像編集ソフトが初期装備ってナニそれ。本気で映像やりたい人は、もっとお高いPCを買うだろうし、こんな低スペックなマシンでソフトだけ本気って、ナニ考えて発売したんだろう、ソニー様。
わたしのような、びんぼーだけど映像いじりたいヲタクのためでしょうか(笑)。
よくわかんないけどヲタク心をくすぐるのがうまいソニー様、今回もVAIO様を購入したかったんだけど、やっぱりびんぼーに負けた。同じ性能でも、VAIOだと3割ほど高くなる……しくしくしく、みんなびんぼーが悪いんや。
で、いろいろ妥協したり運命感じたりしながら、何軒か家電量販店回って、あとは野となれ山となれ、とりあえずカード切って購入、あー、来月の請求額ってどーなるんだ、検査代とか旅費とか全部カード払いにしていたような、ぶるぶる。
んで、28日からお持ち帰りしたパソコンはあるし、当日からネットもできてはいたんだけど、それだけでは済まなくてなあ。
まだまだ問題てんこ盛り、落ち着くのはいつだろう。遠い目。
てことで翌29日、記念すべき※※歳の誕生日の朝は、埃にまみれつつ、花組『エリザベート』新人公演ビデオを見ていました。
PCが変わると、部屋のあれこれも変わるのよ、模様替えっつーか家具の配置やらなんやらが必要になって、移動させた家具の奥から出てきたなつかしビデオなんかも見ちゃうんですよ(笑)。
フランツ@まっつ最高っ!!
2番手格の役ってありがたいね、アップが多い、画面に映る回数が多い。
まっつオチしてからこの『エリザベート』新公映像を通して見るのははじめて。
だから、模様替えの大騒ぎのさなか、「おお、こんなビデオが!」と感動、テープは劣化するからデジタル化しておかねばとダビングする傍らでの視聴なわけです、奥の棚のあれこれを仕分けしつつ。
初っぱなの、裁判官の声で、吹いた。
ままままっつ?
まっつはフランツ陛下でしょう? なのに、ナニやってんの?!
ルキーニ@そのかとのやりとりが十分「???」でおもしろかったんだが、問題はクライマックスだ。
ええ、陛下とトート閣下@らんとむの、最終答弁。「エリザベートは私の妻だ~~♪」とかやっちゃうところ。
裁判官とフランツが、同じ声!!
同じ人が、裁判官と証人とやってちゃダメでしょーー!!
やりとりが途端マンガ的になるというか、フランツ@まっつが真面目くさって演技しているだけに、そこに当人の声が「裁判官」として聞こえてくると、笑いツボ直撃して、もおどーしよーかと。
声の良さを買われての配役なんだろうけど、ちょっとは考えようよ、キャスティング……(笑)。
友人からぽつぽつ舞い込むはぴばメールに返信しつつ、「ヅカファン以外には、今こんなにこんなに愉快なモノを見てわくわくしているって言えない、言っても伝わらない」とじれじれしてました(笑)。
当時はまっつファンではなかったからなあ。
今の目線で見ると、なんておもしろい。
埃にまみれ、肩こりと筋肉痛、まだまだ山積みの問題を抱えつつも、朝からまっつまっつな誕生日でした。
ありがとう、まっつ。
まっつがいるだけで、わたしの人生は楽しい。
ライトがついた瞬間に。@新人公演『ジプシー男爵』
2010年9月28日 タカラヅカ 新人公演『ジプシー男爵』の感想行きます、まず新公主演おめでとー!!の、宇月くん。
本公演を観たとき、まずオープニングのえんえんえんえん続くデュエットダンスに、これを新公でやるんだ!と、ワクテカした。
トップスターさんたちは、毎公演何カ所も「自分たちだけで場面を作る」「場面の芯になる」経験をしているから、今さらナニをしても「今回の演出」でしかない。
でも、番手外の人たちは、大劇場で1場面を任されることなんて一生ナイ。
芝居なら新公を含め機会が皆無ではないが、ショーは本公演しかないし、本公演で場面の芯を演じる可能性はとても低く、それがカーテン前の場つなぎでもなく、本舞台を使ってたったふたりだけで歌い踊る、なんてまずありえない。
そのありえないことが、起こる。
「本編とは無関係のオープニング・ショー場面に時間を費やし、本編が破綻する」という特質を持った演出家作品の新公ならば。
その昔、『パリの空よりも高く』という作品のオープニングを見て、「新公では貴重な経験になるだろうな」と思ったように。
たったふたりだけで、あの広大な空間を埋める。
芝居ではなく、ショーで。
ふつーの新公ではありえない、貴重な出来事。
それを、大型新人秘蔵っ子掌中の珠扱いだったみりおくんとかがやるのではなく、研7最後の最後に滑り込み主演が決まった宇月くんがやる、つーのが興味深い。
さて、わたしは最近めっきり宇月くんスキーで、新公のたびに彼にきゃーきゃー言ってる気もするが、最初の印象自体はあまりいいものではなかったんだ。
個性的な顔だなあと。
舞台で認識するよりも、スカステでニュース読んでる姿が先だったもので。
まるまるぷくぷくでないのはいいけど、なんでスカフェなんだろう、美貌枠ではなさそう(失礼)だから、劇団推しか成績か。
その前後の新公や『ハロー!ダンシング』で、それなりに役や出番があるので劇団推しなのかと思った。卓越した実力は、ごめん、感じられなかったので。
『ホフマン物語』で歌えることはわかった・そうか、歌の人だったのか、てなもんだったけれど、それも学年にしては歌える、って感じで、感動には至らなかったし。
美貌でもなく実力でもなく、でも扱いのイイ若手って、苦手だなあ。
とまあ、そんな印象からスタートしました。
……見る目ナイですね(笑)。
結局のところ、わたしが彼に注目し出したのは、「芝居」によって。
彼の作る役が、人物が、なんか好きだった。
扱いがイイったって、下級生だから芝居をちゃんと見られるようなモノではなかったのね、それまで。
新公その他で彼の「芝居」を、キャラクタとして生きているところを見る機会が増えるに従って、傾倒していった。
芝居が好みで、あとそこそこ歌えるとなると、俄然好き度が上がります。
最初個性的だと思った顔も、どんどんハンサムに見えてくる(笑)。
ええ。
今、声を大にして言おう。
宇月颯、かっこいー。
彼の身長やスタイルをどうこう思ったことが一度もなかったので、ただ漠然と小柄な部類の男役って印象だったので、帰宅後に「おとめ」を開いて確認しちゃったよ。
168cmだって。
きりやさんと1cm違い。
…………えーと。
きりやんに限らず、ジェンヌの公式身長にツッコミ入れるのは野暮だとわかっちゃいるが、ずいぶん違って見えました、身長もスタイルも。前回のたまきちぐらい元からちがってりゃ、別物と割り切って見ているけれど、今回はニアリーイコールな分、いろいろと混乱が(笑)。
いやいや、きりやんがどうこう、ではなく、宇月くんが小顔ですっきりかっこよかったっす。さわやかさんなので、小柄なことも気にならなかった。
実力は心配してない。『HAMLET!!』 の成果ゆえに安心。
だからあとはひたすら、華。
大劇場は不思議なところで、どんだけ実力があったって、「真ん中は似合わない」と思ってしまう新公があるんだ。(ええ、その昔、『La Esperanza』って作品の新公を観たときにね、主演の人がすごーくうまいことはわかったんだけど、真ん中にはちょっと無理ってな地味さがゆんゆんしていてね……泣)
実力に破綻のない人の場合は、ひたすらそっちが気になる。
宇月くんはきれいでうまくて、「新公」主演として遜色ない人に見えました。
「絶対真ん中!」という強烈な吸引力は今現在なくても、この学年とキャリアでこのラインあれば及第点ぢゃね?というところには達していると思うの。
「向いてないよ」とは、思わないもの。
今後の育ち方に期待。
ただ、今回のシュテルク役は、宇月くんの得意分野ではなかったかなと思う。
歌える、踊れる、コスプレもできる、だから十分得意でしょ、ということではなく。
宇月くんの本領は、大味でプリミティヴな言動の男ではなく、もっと繊細な部分にあると思う。
内面よりも外側(外見ではなくて、言動)の説得力が必要な役は、得意ではなくても経験としては貴重。いかにも「大劇場」な主役だもの。
なんつーんだ、シュテルクの言動の説得力が薄い気がした。
きりやんで見たときは、気にならなかった展開の強引さ(笑)が、宇月くんだといちいち気になった。
きりやんシュテルクならアリだと思えることも、宇月くんだと「や、キミはチガウでしょ」と思えてしまう。
本役さんまんまの役作りである必要はないけれど、物語の荒唐無稽さと宇月くんの繊細さや、神経質さがハマりきっていない気がした。
きりやんシュテルクには、いい意味での愚鈍さがあるんだよなあ。きりやん自身は賢い役者さんだけど、だからこそ今回の役ではおとぎ話ならではなの、無神経さや図太さを醸し出している。
それくらいでないと、この変な物語を転がしていけない。
そこが、宇月くんの「真ん中」向きではない部分かもしれないな。
現状では。
未来はわからない。
でもほんと、最初のえんえんえんえんデュエットダンス、良かったよ。きれいだったよ。
ライトがついた瞬間、舞台にきれいな人がいる、スターさんがいる、と素直に思えた。
新公主演を経験して、チェックポイントとして通過して、これからどう変わっていくのかが、とても楽しみだ。
本公演を観たとき、まずオープニングのえんえんえんえん続くデュエットダンスに、これを新公でやるんだ!と、ワクテカした。
トップスターさんたちは、毎公演何カ所も「自分たちだけで場面を作る」「場面の芯になる」経験をしているから、今さらナニをしても「今回の演出」でしかない。
でも、番手外の人たちは、大劇場で1場面を任されることなんて一生ナイ。
芝居なら新公を含め機会が皆無ではないが、ショーは本公演しかないし、本公演で場面の芯を演じる可能性はとても低く、それがカーテン前の場つなぎでもなく、本舞台を使ってたったふたりだけで歌い踊る、なんてまずありえない。
そのありえないことが、起こる。
「本編とは無関係のオープニング・ショー場面に時間を費やし、本編が破綻する」という特質を持った演出家作品の新公ならば。
その昔、『パリの空よりも高く』という作品のオープニングを見て、「新公では貴重な経験になるだろうな」と思ったように。
たったふたりだけで、あの広大な空間を埋める。
芝居ではなく、ショーで。
ふつーの新公ではありえない、貴重な出来事。
それを、大型新人秘蔵っ子掌中の珠扱いだったみりおくんとかがやるのではなく、研7最後の最後に滑り込み主演が決まった宇月くんがやる、つーのが興味深い。
さて、わたしは最近めっきり宇月くんスキーで、新公のたびに彼にきゃーきゃー言ってる気もするが、最初の印象自体はあまりいいものではなかったんだ。
個性的な顔だなあと。
舞台で認識するよりも、スカステでニュース読んでる姿が先だったもので。
まるまるぷくぷくでないのはいいけど、なんでスカフェなんだろう、美貌枠ではなさそう(失礼)だから、劇団推しか成績か。
その前後の新公や『ハロー!ダンシング』で、それなりに役や出番があるので劇団推しなのかと思った。卓越した実力は、ごめん、感じられなかったので。
『ホフマン物語』で歌えることはわかった・そうか、歌の人だったのか、てなもんだったけれど、それも学年にしては歌える、って感じで、感動には至らなかったし。
美貌でもなく実力でもなく、でも扱いのイイ若手って、苦手だなあ。
とまあ、そんな印象からスタートしました。
……見る目ナイですね(笑)。
結局のところ、わたしが彼に注目し出したのは、「芝居」によって。
彼の作る役が、人物が、なんか好きだった。
扱いがイイったって、下級生だから芝居をちゃんと見られるようなモノではなかったのね、それまで。
新公その他で彼の「芝居」を、キャラクタとして生きているところを見る機会が増えるに従って、傾倒していった。
芝居が好みで、あとそこそこ歌えるとなると、俄然好き度が上がります。
最初個性的だと思った顔も、どんどんハンサムに見えてくる(笑)。
ええ。
今、声を大にして言おう。
宇月颯、かっこいー。
彼の身長やスタイルをどうこう思ったことが一度もなかったので、ただ漠然と小柄な部類の男役って印象だったので、帰宅後に「おとめ」を開いて確認しちゃったよ。
168cmだって。
きりやさんと1cm違い。
…………えーと。
きりやんに限らず、ジェンヌの公式身長にツッコミ入れるのは野暮だとわかっちゃいるが、ずいぶん違って見えました、身長もスタイルも。前回のたまきちぐらい元からちがってりゃ、別物と割り切って見ているけれど、今回はニアリーイコールな分、いろいろと混乱が(笑)。
いやいや、きりやんがどうこう、ではなく、宇月くんが小顔ですっきりかっこよかったっす。さわやかさんなので、小柄なことも気にならなかった。
実力は心配してない。『HAMLET!!』 の成果ゆえに安心。
だからあとはひたすら、華。
大劇場は不思議なところで、どんだけ実力があったって、「真ん中は似合わない」と思ってしまう新公があるんだ。(ええ、その昔、『La Esperanza』って作品の新公を観たときにね、主演の人がすごーくうまいことはわかったんだけど、真ん中にはちょっと無理ってな地味さがゆんゆんしていてね……泣)
実力に破綻のない人の場合は、ひたすらそっちが気になる。
宇月くんはきれいでうまくて、「新公」主演として遜色ない人に見えました。
「絶対真ん中!」という強烈な吸引力は今現在なくても、この学年とキャリアでこのラインあれば及第点ぢゃね?というところには達していると思うの。
「向いてないよ」とは、思わないもの。
今後の育ち方に期待。
ただ、今回のシュテルク役は、宇月くんの得意分野ではなかったかなと思う。
歌える、踊れる、コスプレもできる、だから十分得意でしょ、ということではなく。
宇月くんの本領は、大味でプリミティヴな言動の男ではなく、もっと繊細な部分にあると思う。
内面よりも外側(外見ではなくて、言動)の説得力が必要な役は、得意ではなくても経験としては貴重。いかにも「大劇場」な主役だもの。
なんつーんだ、シュテルクの言動の説得力が薄い気がした。
きりやんで見たときは、気にならなかった展開の強引さ(笑)が、宇月くんだといちいち気になった。
きりやんシュテルクならアリだと思えることも、宇月くんだと「や、キミはチガウでしょ」と思えてしまう。
本役さんまんまの役作りである必要はないけれど、物語の荒唐無稽さと宇月くんの繊細さや、神経質さがハマりきっていない気がした。
きりやんシュテルクには、いい意味での愚鈍さがあるんだよなあ。きりやん自身は賢い役者さんだけど、だからこそ今回の役ではおとぎ話ならではなの、無神経さや図太さを醸し出している。
それくらいでないと、この変な物語を転がしていけない。
そこが、宇月くんの「真ん中」向きではない部分かもしれないな。
現状では。
未来はわからない。
でもほんと、最初のえんえんえんえんデュエットダンス、良かったよ。きれいだったよ。
ライトがついた瞬間、舞台にきれいな人がいる、スターさんがいる、と素直に思えた。
新公主演を経験して、チェックポイントとして通過して、これからどう変わっていくのかが、とても楽しみだ。
ヒゲの色男は、ブタを抱く。@新人公演『ジプシー男爵』
2010年9月27日 タカラヅカ 雪組には、「新公主演者は、次の新公でハマコの役を演じる」というルールがあった(笑)。
真ん中を経験して一回りも二回りも大きくなった少年は、そのあとあえて脇の重鎮、ハマコの役を演じることで芸に深みを持たせるのだ。ハマコの役は美貌とかキラキラでは誤魔化せない、演技力や存在感の必要な役だったりするからな。
ハマコが卒業してしまった今、その雪組新公ルールがどうなったか定かではないが。
この「ハマコの定め」(勝手に……・笑)は、雪組に限らず有効なキャスティングだと思うんだ。
新公主演経験者に、アホみたいに4回も5回も主演独占させ続けるヒマがあったら、専科さんとかの脇の重要な役をやらせるべきだ。
新公主演できるくらい、美貌と華は持って生まれているんだから、あとは後天的に得なければならないもの、すなわち技術を磨くべき。持って生まれただけである意味やれてしまえる「真ん中」ばかり、何回経験させたって劇的な進歩はのぞめない。後天的な努力や積み重ねが必要な老け役や辛抱役こそが、若者の成長に必要だろう。
常々そう思っているだけに、今回の新人公演『ジプシー男爵』の配役には、わくわくした。
研2で抜擢された早熟なスター、たまきちくんが新公独占して、研7生の新公主演の機会を全部奪ってしまうなんてことは、避けて欲しかった。
願い叶って、90期の宇月くんが主演。イヤッホウ! 相手役のみくちゃんも、『HAMLET!!』の妹ちゃん、この間までのスカフェ、歌ウマかわいこちゃんじゃん。
んでたまきちはといえば、専科の汝鳥サマの役。おお、老け役来ましたー! 期待の新星だからこそ、地味渋な役でお勉強ですよ。専科さんの役は、じじい設定なだけで、芝居としてはやり甲斐のある、オイシイものだったりするし。
実際、本公演を観て、ジュパン@汝鳥サマはかわいい悪役オヤジで、汝鳥サマならではの味を出していた。あれをたまきちがやるのかー、楽しみだなー。
と思っておりました。
ええ。
本公演のジュパン。
ブタを抱いた太鼓腹の小男、成金・小人物丸出しに華美に着飾り、悪知恵をめぐらすディズニー映画のキャラクタみたいに、愛嬌のある悪役。
たまきちがあの大きな身体で、あの立派な体格で、背中丸めたり二つ折りにしたりして、やるのかしら。胴布団ぐるぐる巻きにして、ころんころんのおでぶさんになるのかしら。
無邪気にそんなことを思っておりましたら。
現れたのは、ヒゲのイケメン、ダンディなちょい悪オヤジ@腕にはブタのぬいぐるみ。
………………。
………………。
………………えええっ?!
オペラグラスでピン取り、ガン見。
ちちちちょっと待って、ナニあれっナニあれっ。
ジュパン? ブタ飼いの王様? あれが、汝鳥怜サマの役っ?!!
ちょうこのみのおとこが、ぶたのぬいぐるみだいてまつ……。
声も話し方も仕草も、堂のいったダンディ、現役色男。
じじいぢゃない、でぶぢゃない、ディズニーキャラぢゃないっ。
タカラヅカの悪役だーーっ!!
ビッグ・ジュール系……?
台詞も演出も同じ、本公演の脚本まんまを、ただジュパンを色男にしただけで進んでいきまつ。
そ、そうか……汝鳥サマだからあーゆージュパンなだけで、組子が演じたらふつーにかっこいいんだこの役……いやその、まぬけな悪役だけど、そんなのコメディの範疇だし。
本公演では、ジュパンと奥さんを見たシュテルクが、「娘の器量には期待できない」と肩を落とす台詞があるんだけど、新公では。
親を見て娘の器量を計れ、というところで、長い足を高々と組んで椅子に坐った色男ジュパン@たまきち(と、ブタ)と、彼に寄り添うあでやかセクシー美女ちゅーちゃんを見たシュテルク@宇月くんが、「期待できるかも♪」と浮かれる、という展開。
うわーうわーうわー。
ナニこの新公。
ダンディとセクシーが、すっげー余裕の顔してポージング!してまつよ~~!
もともと、最初にたまきちを認識した『エリザベート』新人公演にて、「そのかに似ている」と思ったんだよね。んで、「好きな顔」だと。
頼りない若者を演じているときはなんとも思わないんだが、ヒゲがあると、好み度が急上昇する。
だって『エリザベート』新公も、ヒゲだったし!@革命家。
んでもって、『ラストプレイ』新公ムーアですよ。リアルにおっさん過ぎてびびった、あの。
ナチュラルに「男の人生」で、ムーア視点で泣けたあの『ラスプレ』新公ですよ。
そのたまきちが、ヒゲのちょい悪オヤジで登場って、鴨ネギ状態。わたし? わたしをオトそうとしているの?!てな。
あの体格。あのおっさん度。あの目の効き方。うわー。
好みすぎてたまらん。
そんなつもりなかったのに。
ヒゲの色男が、なんの説明もなく大真面目にずーっとブタのぬいぐるみを抱えている、それだけでなんとも言えず、おかしい。
凱旋後は、ブタが育っちゃってるし(笑)。
ヒゲの色男が、なんの説明もなく大真面目に、それまでより大きなブタのぬいぐるみを抱えている、それだけでなんとも言えず、おかしい。
いやはや。
たまきち眺めるだけではじまり終わる勢いの新公でした……。『スカピン』より好みだっつーの。
技術的にも破綻ないし。うまいし。あんだけビジュアル完成していて、ふつーに男役やってますよ。本役さんとはまったくチガウ、彼だけのジュパンを。
てゆーか彼、まだ研3なのよね……どんな研3よ……研23よね?
最後の挨拶時、たまきちは学年順の自分の位置におり、「あんなに端っこ……」と、その若さで改めて驚愕させてくれました。
真ん中を経験して一回りも二回りも大きくなった少年は、そのあとあえて脇の重鎮、ハマコの役を演じることで芸に深みを持たせるのだ。ハマコの役は美貌とかキラキラでは誤魔化せない、演技力や存在感の必要な役だったりするからな。
ハマコが卒業してしまった今、その雪組新公ルールがどうなったか定かではないが。
この「ハマコの定め」(勝手に……・笑)は、雪組に限らず有効なキャスティングだと思うんだ。
新公主演経験者に、アホみたいに4回も5回も主演独占させ続けるヒマがあったら、専科さんとかの脇の重要な役をやらせるべきだ。
新公主演できるくらい、美貌と華は持って生まれているんだから、あとは後天的に得なければならないもの、すなわち技術を磨くべき。持って生まれただけである意味やれてしまえる「真ん中」ばかり、何回経験させたって劇的な進歩はのぞめない。後天的な努力や積み重ねが必要な老け役や辛抱役こそが、若者の成長に必要だろう。
常々そう思っているだけに、今回の新人公演『ジプシー男爵』の配役には、わくわくした。
研2で抜擢された早熟なスター、たまきちくんが新公独占して、研7生の新公主演の機会を全部奪ってしまうなんてことは、避けて欲しかった。
願い叶って、90期の宇月くんが主演。イヤッホウ! 相手役のみくちゃんも、『HAMLET!!』の妹ちゃん、この間までのスカフェ、歌ウマかわいこちゃんじゃん。
んでたまきちはといえば、専科の汝鳥サマの役。おお、老け役来ましたー! 期待の新星だからこそ、地味渋な役でお勉強ですよ。専科さんの役は、じじい設定なだけで、芝居としてはやり甲斐のある、オイシイものだったりするし。
実際、本公演を観て、ジュパン@汝鳥サマはかわいい悪役オヤジで、汝鳥サマならではの味を出していた。あれをたまきちがやるのかー、楽しみだなー。
と思っておりました。
ええ。
本公演のジュパン。
ブタを抱いた太鼓腹の小男、成金・小人物丸出しに華美に着飾り、悪知恵をめぐらすディズニー映画のキャラクタみたいに、愛嬌のある悪役。
たまきちがあの大きな身体で、あの立派な体格で、背中丸めたり二つ折りにしたりして、やるのかしら。胴布団ぐるぐる巻きにして、ころんころんのおでぶさんになるのかしら。
無邪気にそんなことを思っておりましたら。
現れたのは、ヒゲのイケメン、ダンディなちょい悪オヤジ@腕にはブタのぬいぐるみ。
………………。
………………。
………………えええっ?!
オペラグラスでピン取り、ガン見。
ちちちちょっと待って、ナニあれっナニあれっ。
ジュパン? ブタ飼いの王様? あれが、汝鳥怜サマの役っ?!!
ちょうこのみのおとこが、ぶたのぬいぐるみだいてまつ……。
声も話し方も仕草も、堂のいったダンディ、現役色男。
じじいぢゃない、でぶぢゃない、ディズニーキャラぢゃないっ。
タカラヅカの悪役だーーっ!!
ビッグ・ジュール系……?
台詞も演出も同じ、本公演の脚本まんまを、ただジュパンを色男にしただけで進んでいきまつ。
そ、そうか……汝鳥サマだからあーゆージュパンなだけで、組子が演じたらふつーにかっこいいんだこの役……いやその、まぬけな悪役だけど、そんなのコメディの範疇だし。
本公演では、ジュパンと奥さんを見たシュテルクが、「娘の器量には期待できない」と肩を落とす台詞があるんだけど、新公では。
親を見て娘の器量を計れ、というところで、長い足を高々と組んで椅子に坐った色男ジュパン@たまきち(と、ブタ)と、彼に寄り添うあでやかセクシー美女ちゅーちゃんを見たシュテルク@宇月くんが、「期待できるかも♪」と浮かれる、という展開。
うわーうわーうわー。
ナニこの新公。
ダンディとセクシーが、すっげー余裕の顔してポージング!してまつよ~~!
もともと、最初にたまきちを認識した『エリザベート』新人公演にて、「そのかに似ている」と思ったんだよね。んで、「好きな顔」だと。
頼りない若者を演じているときはなんとも思わないんだが、ヒゲがあると、好み度が急上昇する。
だって『エリザベート』新公も、ヒゲだったし!@革命家。
んでもって、『ラストプレイ』新公ムーアですよ。リアルにおっさん過ぎてびびった、あの。
ナチュラルに「男の人生」で、ムーア視点で泣けたあの『ラスプレ』新公ですよ。
そのたまきちが、ヒゲのちょい悪オヤジで登場って、鴨ネギ状態。わたし? わたしをオトそうとしているの?!てな。
あの体格。あのおっさん度。あの目の効き方。うわー。
好みすぎてたまらん。
そんなつもりなかったのに。
ヒゲの色男が、なんの説明もなく大真面目にずーっとブタのぬいぐるみを抱えている、それだけでなんとも言えず、おかしい。
凱旋後は、ブタが育っちゃってるし(笑)。
ヒゲの色男が、なんの説明もなく大真面目に、それまでより大きなブタのぬいぐるみを抱えている、それだけでなんとも言えず、おかしい。
いやはや。
たまきち眺めるだけではじまり終わる勢いの新公でした……。『スカピン』より好みだっつーの。
技術的にも破綻ないし。うまいし。あんだけビジュアル完成していて、ふつーに男役やってますよ。本役さんとはまったくチガウ、彼だけのジュパンを。
てゆーか彼、まだ研3なのよね……どんな研3よ……研23よね?
最後の挨拶時、たまきちは学年順の自分の位置におり、「あんなに端っこ……」と、その若さで改めて驚愕させてくれました。
まさかのトキメキ。@ジプシー男爵
2010年9月26日 タカラヅカ ところで、『ジプシー男爵』のジプシーたちわらわら初登場場面にて。
一瞬スポットが当たったのち、柱の陰に隠れてしまうパリ@まさおがいつ出てくるのか、あまりに長い間隠れたままなのが気になってはいたが、それとは別に、もうひとり気になる人がいた。
あの、ロング衣装の男は誰?
ジプシーたちは、みんな思い思いの格好をしている。アタマだの首だの肩だのに巻物したり、基本ゴテゴテ。
でも上着の丈は短い場合が多い。足首まである長い衣装を着ているのは、主人公のシュテルク@きりやんだけだ。
そりゃそーだ、ロング衣装の方がかっこいいもの。派手だもの。動くたびに衣装がマントみたいにひるがえる、それは主人公サマだけ。
なのにジプシーたちのなかにひとり、きりやんよりも長いんじゃあ?ってな、特別な衣装を着た男がいる。
ショートやミドル丈がデフォルトの中、たったひとりロングってことは、なにか特別なキャラクタなのかしら。
そのわりに、いつまでたっても台詞らしい台詞もないし、第一、舞台の奥に突っ立ってるだけですけど、立ち位置。あそこって背景ポジションよね……。
誰だろう、なんかかっこいいんですけど、と思ってオペラグラスで確認したら。
たまきち、だった。
えええ。たまきちぃ?
前回の新公主演者、劇団的にも月組的にも、期待の新星でしょう、だから特別な役、それゆえの特別な衣装ってことなのかしら、と思っていたら。
特別でもなんでもない、マジにただのモブ、背景キャラだった……(笑)。
何十人といるジプシーのひとりで、見せ場はないし、キャラクタがわかるほどの台詞もない。
背景としてそこにいるだけ、てな扱い。
しかし。
どどどどうしよう、かっこいい。
着たきり雀のそのロング衣装をひるがえして踊る姿が、めーっちゃかっこいいのだわ。
衣装が特別なんじゃない。ヅカの衣装ランクは、生地の上等さ、飾りの多さで決まる。たまきちの衣装は、形がロングなだけで、とてもシンプルなものだった。スター役の衣装扱いじゃない。
つまり、ふつーの衣装なのに、たまきちが着ることで、格好良く見えているんだ。
ちょっと待ってくれ。
珠城りょう、まだ研3だってば。
そんなお子ちゃまが格好いいだなんて……?!
自分に、がーーん。
成熟した男役スキーとしては、ありえないトキメキ(笑)。
しかし、あの肩の線、胸板、全体のバランス、すげー格好いいんですが。
たまきちだけロング衣装っての、わかるわー。わたしが衣装決める人だとしても、たまきちにあの衣装を着せるわ。あの身長、あの体格でこそ映えるデザインだもの。
たまきちジプシーはよわよわ設定なのか、町の人たちとモメているとき、女性にボコられてました……あの体格なのに……。
油断すると、たまきちをぼーっと眺めてしまうので、あちこち自重して。きりやん見るの、まさお見るの、そのか見るの、とやっていたわけなんですが。
油断していました。
戦争が終わって、みなさん凱旋。よかったね、着たきりで終わらなかったよ、軍服姿。
上手花道にパリが現れ、下手にオトカー@みりおが現れる。それぞれふたりの男前を後ろに従えて。
その男前4人。ふつーに上手から、ああ、宇月くんね、ゆりやくんね、とか確認して、そんでもって下手で。
あ、この子格好いい。と思って、思って……え? ちょっと待て、この子って、たまきち?!
あたしまた、たまきちをかっこいいと思った?!
思わず、2度見した(笑)。
びっくりだ。
どう見ても、格好いい。
軍服姿の、たまきち。
あの肩幅、胸板、体格……!!
今回全体的に濃い色だからか、頬というか頬骨の丸さもあまり気にならないしっ。髪型も似合ってるしっ。うわーんっ(何故キレる)。
珠城りょお、まだ研3だってば、小僧っこだってば、落ち着けわたし!
たまきちの役はほんとに背景なので、なにがどうじゃない、芝居をどうこう言えるよーな役じゃない、なのに格好いいのだからただもおひたすら、見た目だけなのよ。
それだけで、こんなに楽しいってどうなのよ自分……。
ということが、本公演観劇時に起こっておったのですよ、今回。
ハル@『スカーレット・ピンパーネル』とか、別になんとも思ってなかったのにねー。
今回のジプシー役……役名あるのか、(今調べた)ヒスニ役のたまきちが、どえらく好みだった、と。
こんな状態で。
いつものよーに、新人公演を観に行ったわけですよお客さん。
宇月くんの新公主演うれしー!と、それだけで。
いちお、メインどころの役は把握、たまきちは汝鳥サマの役ね。うん、若すぎる彼が主演独占はよくない、主役を演じたあとに専科さんの役で勉強するのはいいことよ、とか思いつつ。
ええ、たまきちは老け役だと、信じて。
そして。
そして、新公で、あのたまきちを見るに至った……わけだ。
つづくっ(笑)。
一瞬スポットが当たったのち、柱の陰に隠れてしまうパリ@まさおがいつ出てくるのか、あまりに長い間隠れたままなのが気になってはいたが、それとは別に、もうひとり気になる人がいた。
あの、ロング衣装の男は誰?
ジプシーたちは、みんな思い思いの格好をしている。アタマだの首だの肩だのに巻物したり、基本ゴテゴテ。
でも上着の丈は短い場合が多い。足首まである長い衣装を着ているのは、主人公のシュテルク@きりやんだけだ。
そりゃそーだ、ロング衣装の方がかっこいいもの。派手だもの。動くたびに衣装がマントみたいにひるがえる、それは主人公サマだけ。
なのにジプシーたちのなかにひとり、きりやんよりも長いんじゃあ?ってな、特別な衣装を着た男がいる。
ショートやミドル丈がデフォルトの中、たったひとりロングってことは、なにか特別なキャラクタなのかしら。
そのわりに、いつまでたっても台詞らしい台詞もないし、第一、舞台の奥に突っ立ってるだけですけど、立ち位置。あそこって背景ポジションよね……。
誰だろう、なんかかっこいいんですけど、と思ってオペラグラスで確認したら。
たまきち、だった。
えええ。たまきちぃ?
前回の新公主演者、劇団的にも月組的にも、期待の新星でしょう、だから特別な役、それゆえの特別な衣装ってことなのかしら、と思っていたら。
特別でもなんでもない、マジにただのモブ、背景キャラだった……(笑)。
何十人といるジプシーのひとりで、見せ場はないし、キャラクタがわかるほどの台詞もない。
背景としてそこにいるだけ、てな扱い。
しかし。
どどどどうしよう、かっこいい。
着たきり雀のそのロング衣装をひるがえして踊る姿が、めーっちゃかっこいいのだわ。
衣装が特別なんじゃない。ヅカの衣装ランクは、生地の上等さ、飾りの多さで決まる。たまきちの衣装は、形がロングなだけで、とてもシンプルなものだった。スター役の衣装扱いじゃない。
つまり、ふつーの衣装なのに、たまきちが着ることで、格好良く見えているんだ。
ちょっと待ってくれ。
珠城りょう、まだ研3だってば。
そんなお子ちゃまが格好いいだなんて……?!
自分に、がーーん。
成熟した男役スキーとしては、ありえないトキメキ(笑)。
しかし、あの肩の線、胸板、全体のバランス、すげー格好いいんですが。
たまきちだけロング衣装っての、わかるわー。わたしが衣装決める人だとしても、たまきちにあの衣装を着せるわ。あの身長、あの体格でこそ映えるデザインだもの。
たまきちジプシーはよわよわ設定なのか、町の人たちとモメているとき、女性にボコられてました……あの体格なのに……。
油断すると、たまきちをぼーっと眺めてしまうので、あちこち自重して。きりやん見るの、まさお見るの、そのか見るの、とやっていたわけなんですが。
油断していました。
戦争が終わって、みなさん凱旋。よかったね、着たきりで終わらなかったよ、軍服姿。
上手花道にパリが現れ、下手にオトカー@みりおが現れる。それぞれふたりの男前を後ろに従えて。
その男前4人。ふつーに上手から、ああ、宇月くんね、ゆりやくんね、とか確認して、そんでもって下手で。
あ、この子格好いい。と思って、思って……え? ちょっと待て、この子って、たまきち?!
あたしまた、たまきちをかっこいいと思った?!
思わず、2度見した(笑)。
びっくりだ。
どう見ても、格好いい。
軍服姿の、たまきち。
あの肩幅、胸板、体格……!!
今回全体的に濃い色だからか、頬というか頬骨の丸さもあまり気にならないしっ。髪型も似合ってるしっ。うわーんっ(何故キレる)。
珠城りょお、まだ研3だってば、小僧っこだってば、落ち着けわたし!
たまきちの役はほんとに背景なので、なにがどうじゃない、芝居をどうこう言えるよーな役じゃない、なのに格好いいのだからただもおひたすら、見た目だけなのよ。
それだけで、こんなに楽しいってどうなのよ自分……。
ということが、本公演観劇時に起こっておったのですよ、今回。
ハル@『スカーレット・ピンパーネル』とか、別になんとも思ってなかったのにねー。
今回のジプシー役……役名あるのか、(今調べた)ヒスニ役のたまきちが、どえらく好みだった、と。
こんな状態で。
いつものよーに、新人公演を観に行ったわけですよお客さん。
宇月くんの新公主演うれしー!と、それだけで。
いちお、メインどころの役は把握、たまきちは汝鳥サマの役ね。うん、若すぎる彼が主演独占はよくない、主役を演じたあとに専科さんの役で勉強するのはいいことよ、とか思いつつ。
ええ、たまきちは老け役だと、信じて。
そして。
そして、新公で、あのたまきちを見るに至った……わけだ。
つづくっ(笑)。
アイドルに不可能はない。@ジプシー男爵
2010年9月25日 タカラヅカ オトカー@みりおくんの、かわいこちゃん勝負な役は、いっそすがすがしいです。
月組はW2番手ってことで行くんでしょうな、役替わりはないものの、まさみりは芝居『ジプシー男爵』で同等の扱い。
まさおがクールキャラを演じているので、みりおは正反対のヘタレかわいこちゃん。
いや、オトカーは原作にある役らしいから、考え方が逆、みりおがかわいこちゃんだから、まさおはクールになったか。
とにかく、アテ書きで適材適所なのがイイ。
ヘタレ男役を演じてなお、みりおくんの美貌に遜色はない。
むしろ、あんなにきれいな男の子が、三枚目を演じていることにギャップがあり、いいコントラストになっている。
そう、かっこわるい役を演じるには、ナニを置いてもまず美貌が必要なんだと思った。
このオトカー役を、美貌でない人が演じたら、ほんとにただのヘタレ三枚目になってしまうんだもの。
オイシイ役だし目立つ役だけど、三枚目ではダメなの、二枚目半か美形なのにコメディタッチ、という範疇で納めなければ。
脇の人ならそれでいいけど、将来タカラヅカを背負って立つスターさんならば、ヘタレを演じてなお美貌上等。
この作品が宙組公演で、もしもこの役がみっちゃんだったら、わたしは盛大に嘆いてたと思う。みっちゃんに三枚目をやらせるな、と。みっちゃんがヘタレおバカちゃんを演じたら、本気でヘタレ三枚目になる。なまじうまい人だからこそ、容赦なく脇役風になってしまう、と。
みっちゃんがほんとに脇を支える人になるなら、そーゆー役を与えるのもイイが、そうでないならやめてくれと思う。みっちゃんには、二枚目の役を! 彼が躊躇なく美しさを表現できる役を!
いや、みっちゃんが演じてもかわいいと思うが……やっぱりちょっとチガウんだ。ラルフ@『Paradise Prince』がかわいかったけれど、違っていたように。
それを思うと、みりおくんはどんな役が来ても安心だ。
タカラヅカの番手スターに来る役、である以上、情けない男の役でもヘタレでもコメディでも、彼の美貌は鉄板なので、ナニを演じても「スター」であることは揺るがない。
美貌、ってのは、すごい武器だと思う。
その上彼には、破綻ない実力もあるわけだからなー。
で、オトカーはかわいい。
ヘタレだけど善良で、一生懸命。夢見がちで要領悪いけれど、それでも素直に応援できる、したいと思える、気持ちのいい男の子。
かっこいいではなく、「かわいい」キャラで通しているところがイイ。
いきなり戦争へ行くのは唐突だけど、彼のキャラはブレていない。出てくるたびに別人な、あの人とは違って(笑)。
ただ、パリ@まさおと、オトカー@みりおは、役割をふたつに分けてしまった感がある。
それで後出しになるオトカーが割を食っている面はあるよな。
徴兵にしたって、パリが一説ぶったあとに同じことをしてもインパクト弱いし、凱旋にしてもパリ×ヴィオルカ@ちゃぴ、オトカー×アルゼナ@りっちーと2組のカップルになってしまって、本筋に絡むカップルのわりに、ハッピーエンドのカタルシスが弱い。
これは演出の問題だなあ。
まさみりはWキャスト、という癖がついてしまって、ついつい「パリ@みりおが見てみてぇ」とか思っちゃったけど、反対のオトカー@まさおは別に見たくない。
というのも、やっぱりヅカの男役は「二枚目でなんぼ」「大人でなんぼ」とわたしは思っているので、「三枚目」で「子ども」の役はほんとのところ、おいしくない。
普段二枚目や冷たい悪役しかやっていない人が、たまにやるならいいけれど、それまでふつーにいい人とか少年役をやってきたならば、またしてもやらんでもいい、と思ってしまう。
みっちゃんはパリはやってもいいけど、オトカーはやらんでよし!と思うのと同じことで。
一見派手でおいしく見えるけど、それほど完全においしい役でもないぞと思う、ある意味難しいぞとも思う……オトカー役って。
この役自体なら、ノリや勢いでおいしくこなせる類いの役だけど、「男役スター」としてこの1作だけでない、トータルな意味を考えるなら、ここで三枚目を演じてなお、まぎれもなく二枚目の真ん中向けスターであるということを、一見のお客さんにも示さなきゃならない、という意味で、難しい。うむ。
まさおも美貌の人だから、役が逆だとしてもキラキラ演じたと思うけど、あえてそんな難しい役を役替わりしてまでしなくていい、キミはパリでツンデレしてなよ、と思う。うむ。
てなわけで、オイシイけれど難しい役を、キラキラの美貌でやすやすを演じてしまった、みりおくんの美貌と実力に乾杯!!
彼のいちばんの武器である、少年っぽいかわいらしさで、ストレートに勝負。
あの美貌でエプロン付けて、ヘタレられたりしたら、かわいすぎてきゅんきゅんしますって(笑)。
しかし、つくづく美しい2番手だな……まさおとみりおって。
月組はW2番手ってことで行くんでしょうな、役替わりはないものの、まさみりは芝居『ジプシー男爵』で同等の扱い。
まさおがクールキャラを演じているので、みりおは正反対のヘタレかわいこちゃん。
いや、オトカーは原作にある役らしいから、考え方が逆、みりおがかわいこちゃんだから、まさおはクールになったか。
とにかく、アテ書きで適材適所なのがイイ。
ヘタレ男役を演じてなお、みりおくんの美貌に遜色はない。
むしろ、あんなにきれいな男の子が、三枚目を演じていることにギャップがあり、いいコントラストになっている。
そう、かっこわるい役を演じるには、ナニを置いてもまず美貌が必要なんだと思った。
このオトカー役を、美貌でない人が演じたら、ほんとにただのヘタレ三枚目になってしまうんだもの。
オイシイ役だし目立つ役だけど、三枚目ではダメなの、二枚目半か美形なのにコメディタッチ、という範疇で納めなければ。
脇の人ならそれでいいけど、将来タカラヅカを背負って立つスターさんならば、ヘタレを演じてなお美貌上等。
この作品が宙組公演で、もしもこの役がみっちゃんだったら、わたしは盛大に嘆いてたと思う。みっちゃんに三枚目をやらせるな、と。みっちゃんがヘタレおバカちゃんを演じたら、本気でヘタレ三枚目になる。なまじうまい人だからこそ、容赦なく脇役風になってしまう、と。
みっちゃんがほんとに脇を支える人になるなら、そーゆー役を与えるのもイイが、そうでないならやめてくれと思う。みっちゃんには、二枚目の役を! 彼が躊躇なく美しさを表現できる役を!
いや、みっちゃんが演じてもかわいいと思うが……やっぱりちょっとチガウんだ。ラルフ@『Paradise Prince』がかわいかったけれど、違っていたように。
それを思うと、みりおくんはどんな役が来ても安心だ。
タカラヅカの番手スターに来る役、である以上、情けない男の役でもヘタレでもコメディでも、彼の美貌は鉄板なので、ナニを演じても「スター」であることは揺るがない。
美貌、ってのは、すごい武器だと思う。
その上彼には、破綻ない実力もあるわけだからなー。
で、オトカーはかわいい。
ヘタレだけど善良で、一生懸命。夢見がちで要領悪いけれど、それでも素直に応援できる、したいと思える、気持ちのいい男の子。
かっこいいではなく、「かわいい」キャラで通しているところがイイ。
いきなり戦争へ行くのは唐突だけど、彼のキャラはブレていない。出てくるたびに別人な、あの人とは違って(笑)。
ただ、パリ@まさおと、オトカー@みりおは、役割をふたつに分けてしまった感がある。
それで後出しになるオトカーが割を食っている面はあるよな。
徴兵にしたって、パリが一説ぶったあとに同じことをしてもインパクト弱いし、凱旋にしてもパリ×ヴィオルカ@ちゃぴ、オトカー×アルゼナ@りっちーと2組のカップルになってしまって、本筋に絡むカップルのわりに、ハッピーエンドのカタルシスが弱い。
これは演出の問題だなあ。
まさみりはWキャスト、という癖がついてしまって、ついつい「パリ@みりおが見てみてぇ」とか思っちゃったけど、反対のオトカー@まさおは別に見たくない。
というのも、やっぱりヅカの男役は「二枚目でなんぼ」「大人でなんぼ」とわたしは思っているので、「三枚目」で「子ども」の役はほんとのところ、おいしくない。
普段二枚目や冷たい悪役しかやっていない人が、たまにやるならいいけれど、それまでふつーにいい人とか少年役をやってきたならば、またしてもやらんでもいい、と思ってしまう。
みっちゃんはパリはやってもいいけど、オトカーはやらんでよし!と思うのと同じことで。
一見派手でおいしく見えるけど、それほど完全においしい役でもないぞと思う、ある意味難しいぞとも思う……オトカー役って。
この役自体なら、ノリや勢いでおいしくこなせる類いの役だけど、「男役スター」としてこの1作だけでない、トータルな意味を考えるなら、ここで三枚目を演じてなお、まぎれもなく二枚目の真ん中向けスターであるということを、一見のお客さんにも示さなきゃならない、という意味で、難しい。うむ。
まさおも美貌の人だから、役が逆だとしてもキラキラ演じたと思うけど、あえてそんな難しい役を役替わりしてまでしなくていい、キミはパリでツンデレしてなよ、と思う。うむ。
てなわけで、オイシイけれど難しい役を、キラキラの美貌でやすやすを演じてしまった、みりおくんの美貌と実力に乾杯!!
彼のいちばんの武器である、少年っぽいかわいらしさで、ストレートに勝負。
あの美貌でエプロン付けて、ヘタレられたりしたら、かわいすぎてきゅんきゅんしますって(笑)。
しかし、つくづく美しい2番手だな……まさおとみりおって。
だからわたしは、生きていける。
2010年9月24日 タカラヅカ「オサ様のファンなのに、まっつのファンってめずらしいね」
てなことを、オサコンの帰り道にnanaタンに言われた。
「オサ様とまっつって、一見似てるけど、歌手としては正反対だよね」
うん。
そーなんだよ。
そーなんですよ。
わたしはまずオサ様が好きで、オサ様を追いかけているうちに、まっつにうっかりハマっていた。
まったくもって、うっかりと。
そんなつもりは、カケラもなく。
こんなにこんなにオサ様が好きで、あの人の歌声が好きで、なのにどーして今、まっつなんだ。
そもそもわたしは、あのテの顔が好きだ。
オサ様を好きになったのは声とか歌とか以前、顔だ。
わたしは丸顔の男に興味がない。
男は面長! これ基本!
そして、存在感のある鼻。でかくて長いと理想、鉤鼻だったりするとなお萌え。
顔を鼻の下で真っ二つにしたとき、鼻から上の面積が大きい人が好き。つまりそんだけ鼻が長い人が好き。
目の大きさや形はどーでもいー。輪郭と鼻です、問題は。
でもって横顔命。
大きな鼻が存在を主張し、おでことアゴとできれいなカーブを描いているのが理想。おでこが丸かったりでっぱっていたりするとNG。
つーことで、オサ様はわたしの大好きな顔の人だった。
その大好きセンサーに、引っかかってきたのがまっつだ。
新公のアドリブで自らネタにしていたように、「ハルノスミレに似ている」のは当時の公式見解だったのだと思う。
面長小顔、華奢で美声の歌ウマ。
寿美礼サマに似ているから、ではなく、もともと好きな顔だから、好意は持っていた。
しかし、オサ様を差し置いて、ご贔屓、という位置に来てしまうとわ……。
わたしはもともとマンガヲタクで、自分でもポンチ絵を描いていた。
だから、キャライラストを描く上で「理想」のラインっちゅーもんがある。
おでこから鼻にかけてのライン、そこを描くのが好きで、いつもいつもその角度でキャラの顔を描いていた。目の下から頬のライン、鼻で少し隠れて、唇の厚みとアゴにたどりつくラインを描くのに夢中になっていた……その、マンガ的な理想のラインを、実はまつださんが持っているのですよ!!
まっつのイラストを描こうとしたときだっけか、画像をいじってオリジナルグッズを作ろうとしたときだったか、ソレに気づいたときは納得しましたね、だからこんなに好きなのかと。
このブログのタイトル・イラストは、実はまっつの横顔だったりするんだが(笑)、あえて切ってしまった鼻より上に、その理想のラインが表現されているんですよお客さん!!
顔から入ったんだよなあ……。
でもって次は、声、だったんだよなあ。博多座『マラケシュ』のクリフォードの手紙がめちゃくちゃ美声でなああ。
ナマの台詞声より、録音声の方が内蔵に響くって、あああ、まっつ一度声優やってほしいわマジで。
芝居スキーなので、基本的な技術のナイ人は苦手、その点まっつは男役としての技術も発声も、演技も歌も全部及第点だった。特に歌はめっちゃうまかった。
そりゃ好きになるだろう、って要素は全部そろっていた。
んで実際、まっつオチして早6年目。
オサ様の歌声を好きでしょうがない身としては、まっつとオサ様の歌声の違いを痛感する。
「歌手」としては、たぶん両極端、正反対の人たちだ。
わたしがまっつを好きになった頃、まっつはまだ活躍の場をほとんど与えられずにいた。
歌ウマなのは新公その他で知っているけれど、現実問題ナマでそれを聴く機会がない。番手外の彼には、ソロを歌う機会なんぞまわってこない。
たまにある歌を聴ける場では、なにしろたまになので、声を聴く場というか、技術の確かさがまず飛び込んできて「やっぱりうまい」「素敵」ってことで完結しちゃっていた。
本公演では相変わらず本気で歌唱力を披露する場はもらえていないけれど、『宝塚巴里祭2009』や彩音ちゃんMSで真正面から「歌」と向き合う姿を見ることができて。
いろいろと、彼の持ち味……つーか、限界も見えた。
表現する、てのは、まっつの苦手分野ですかね。
音階通りに歌うのは得意だけど、そこに感情を乗せるのは、ましてや派手に爆発させるのは。
どっかでまっつのことを「歌大根」と表現されているのを見て、そう書かれちゃうことはしょんぼりだけど納得するところでもあるなと思った。
クールといえば聞こえはいいが、感情の見えにくい歌声なんだ。
正確で端正だけど、つまらない歌。
そうばっさり言い切ることもできる。
寿美礼サマとは、正反対。
彼……もとい、(卒業しちゃったから)彼女の歌声は、おもしろい。正しい正しくない以前に、めちゃくちゃおもしろい。
わたしは、オサ様の歌声が好き。
同じモノがただひとつとてない、毎回チガウ、変わり続けて原型もなくなっちゃうよーな、フリーダムな歌声が好き。
あの情報量の多い、色彩が、細胞が、原子が、あふれかえっているよーな歌声が好き。(「かもすぞー」とゆるいキャラたちが画面いっぱいにひろがる絵面を想像しちゃった自分自重)
オサ様を好きでたまらなくて、オサ様から入ったくせに、何故、まっつなのか。
自分でも辻褄合ってないというか、納得いかないんだが。
それでも、まっつが好きだ。
あの硬質な歌声ごと。
技術だけでなく、これから表現力だって磨かれるかもしれないじゃん。
オサ様みたいな歌い方になる必要はないけれど、感情を歌で爆発させるのも今後必要だと思うので、まったりわくわく見守りまっつ。
相沢くん@『舞姫』とか、バウサイズではできんこともないので、大劇場サイズで歌えるのかどうか。
オサ様の歌声はわたしの癒し、生きる糧。
まっつの歌声はわたしの萌え、生きる活力。
まっつに会いたいっす……。
てなことを、オサコンの帰り道にnanaタンに言われた。
「オサ様とまっつって、一見似てるけど、歌手としては正反対だよね」
うん。
そーなんだよ。
そーなんですよ。
わたしはまずオサ様が好きで、オサ様を追いかけているうちに、まっつにうっかりハマっていた。
まったくもって、うっかりと。
そんなつもりは、カケラもなく。
こんなにこんなにオサ様が好きで、あの人の歌声が好きで、なのにどーして今、まっつなんだ。
そもそもわたしは、あのテの顔が好きだ。
オサ様を好きになったのは声とか歌とか以前、顔だ。
わたしは丸顔の男に興味がない。
男は面長! これ基本!
そして、存在感のある鼻。でかくて長いと理想、鉤鼻だったりするとなお萌え。
顔を鼻の下で真っ二つにしたとき、鼻から上の面積が大きい人が好き。つまりそんだけ鼻が長い人が好き。
目の大きさや形はどーでもいー。輪郭と鼻です、問題は。
でもって横顔命。
大きな鼻が存在を主張し、おでことアゴとできれいなカーブを描いているのが理想。おでこが丸かったりでっぱっていたりするとNG。
つーことで、オサ様はわたしの大好きな顔の人だった。
その大好きセンサーに、引っかかってきたのがまっつだ。
新公のアドリブで自らネタにしていたように、「ハルノスミレに似ている」のは当時の公式見解だったのだと思う。
面長小顔、華奢で美声の歌ウマ。
寿美礼サマに似ているから、ではなく、もともと好きな顔だから、好意は持っていた。
しかし、オサ様を差し置いて、ご贔屓、という位置に来てしまうとわ……。
わたしはもともとマンガヲタクで、自分でもポンチ絵を描いていた。
だから、キャライラストを描く上で「理想」のラインっちゅーもんがある。
おでこから鼻にかけてのライン、そこを描くのが好きで、いつもいつもその角度でキャラの顔を描いていた。目の下から頬のライン、鼻で少し隠れて、唇の厚みとアゴにたどりつくラインを描くのに夢中になっていた……その、マンガ的な理想のラインを、実はまつださんが持っているのですよ!!
まっつのイラストを描こうとしたときだっけか、画像をいじってオリジナルグッズを作ろうとしたときだったか、ソレに気づいたときは納得しましたね、だからこんなに好きなのかと。
このブログのタイトル・イラストは、実はまっつの横顔だったりするんだが(笑)、あえて切ってしまった鼻より上に、その理想のラインが表現されているんですよお客さん!!
顔から入ったんだよなあ……。
でもって次は、声、だったんだよなあ。博多座『マラケシュ』のクリフォードの手紙がめちゃくちゃ美声でなああ。
ナマの台詞声より、録音声の方が内蔵に響くって、あああ、まっつ一度声優やってほしいわマジで。
芝居スキーなので、基本的な技術のナイ人は苦手、その点まっつは男役としての技術も発声も、演技も歌も全部及第点だった。特に歌はめっちゃうまかった。
そりゃ好きになるだろう、って要素は全部そろっていた。
んで実際、まっつオチして早6年目。
オサ様の歌声を好きでしょうがない身としては、まっつとオサ様の歌声の違いを痛感する。
「歌手」としては、たぶん両極端、正反対の人たちだ。
わたしがまっつを好きになった頃、まっつはまだ活躍の場をほとんど与えられずにいた。
歌ウマなのは新公その他で知っているけれど、現実問題ナマでそれを聴く機会がない。番手外の彼には、ソロを歌う機会なんぞまわってこない。
たまにある歌を聴ける場では、なにしろたまになので、声を聴く場というか、技術の確かさがまず飛び込んできて「やっぱりうまい」「素敵」ってことで完結しちゃっていた。
本公演では相変わらず本気で歌唱力を披露する場はもらえていないけれど、『宝塚巴里祭2009』や彩音ちゃんMSで真正面から「歌」と向き合う姿を見ることができて。
いろいろと、彼の持ち味……つーか、限界も見えた。
表現する、てのは、まっつの苦手分野ですかね。
音階通りに歌うのは得意だけど、そこに感情を乗せるのは、ましてや派手に爆発させるのは。
どっかでまっつのことを「歌大根」と表現されているのを見て、そう書かれちゃうことはしょんぼりだけど納得するところでもあるなと思った。
クールといえば聞こえはいいが、感情の見えにくい歌声なんだ。
正確で端正だけど、つまらない歌。
そうばっさり言い切ることもできる。
寿美礼サマとは、正反対。
彼……もとい、(卒業しちゃったから)彼女の歌声は、おもしろい。正しい正しくない以前に、めちゃくちゃおもしろい。
わたしは、オサ様の歌声が好き。
同じモノがただひとつとてない、毎回チガウ、変わり続けて原型もなくなっちゃうよーな、フリーダムな歌声が好き。
あの情報量の多い、色彩が、細胞が、原子が、あふれかえっているよーな歌声が好き。(「かもすぞー」とゆるいキャラたちが画面いっぱいにひろがる絵面を想像しちゃった自分自重)
オサ様を好きでたまらなくて、オサ様から入ったくせに、何故、まっつなのか。
自分でも辻褄合ってないというか、納得いかないんだが。
それでも、まっつが好きだ。
あの硬質な歌声ごと。
技術だけでなく、これから表現力だって磨かれるかもしれないじゃん。
オサ様みたいな歌い方になる必要はないけれど、感情を歌で爆発させるのも今後必要だと思うので、まったりわくわく見守りまっつ。
相沢くん@『舞姫』とか、バウサイズではできんこともないので、大劇場サイズで歌えるのかどうか。
オサ様の歌声はわたしの癒し、生きる糧。
まっつの歌声はわたしの萌え、生きる活力。
まっつに会いたいっす……。
夜を飛ぶ。@春野寿美礼 meets imageオーケストラ
2010年9月23日 タカラヅカ もちろん、わたしに教養がナイのがいちばんの原因だと思いますが。
今回のオサ様のアルバムは、ちょっとしょぼんだったのです。
5曲しか入ってないわ、しかもクラシック曲だわで。
わたしがクラシックに愛も興味もないためか、どーにもノれないのだわ。入り込めないのだわ。
コンサートも大阪1日だけだし、そのチラシも1色刷りでCDジャケット転載しただけの簡易版。ちゃんとしたチラシもあったのかな? わりと公演間際になっても、ソレしか見あたらなかったんだが。
去年のコンサートほど力入ってない感じというか、お金掛かってないというか……ゲフンゲフン。
や、東京はサントリーホールだしオーケストラだし、「生の音楽」という面にのみお金を使い、その他は節約した、歌手として正しい姿かもしれないけれど。
にしても、やたらゴージャスに突き進んでいるトウコ姫と、2足のわらじで追いかけている身としては、オサ様の堅実ぶりがちと寂しい……。
トウコちゃんは働き過ぎで、ファンとしてはうれしいけど金かかって困るんだけどなー(笑)。
去年のCDの方が好きだったなあ。去年のコンサートはすごい良かったなああ。と、過去ばかりを懐かしむ老人のように、いまいち盛り上がらないまま、今年のコンサートに行きました。
『春野寿美礼 meete image オーケストラ』梅芸。
パンフレットを買う気満々で売店へ行ったら、ナニもないし。
グッズもなく、出演者のCDをちんまり売っているだけ。パンフレットはもちろん、毎回いろんなグッズを売っているものだと経験上思いこんでいたので、びっくりした。
トウコちゃんとか、パンフレットさえ複数販売してるやん……通常版と写真集付きとか、表紙と中のポスターだけチガウ、あと同じだけどファンならもちろん両方買うよね?な、強気商売。
まあトウコちゃんはビジュアル売りの人でもあるからなあ。美女は強い、美しい写真だけで購買意欲に火がつきますもの。
寿美礼サマは美人なのかそうでないのかよくわからん……つーかぶっちゃけ微妙なときが多々あるので、ヴィジュアル・グッズに傾倒する必要はないと思うけど。
プログラムどうして売ってないんだろう、まさか売り切れでもあるまいし、と思っていたら。
他フライヤーたちと一緒に、座席配布のビニール袋の中に入っていた。
モノクロ印刷、二つ折りのチラシみたいな紙が。
文字情報のみ、無料イベントのプラグラム表みたいなヤツ。
思わず、家に帰って去年の『男と女』のパンフ引っ張り出しちゃったよ(笑)。写真満載フルカラー印刷の、豪華なモノだったよなあ。
舞台もオケ席があるだけの簡素なモノで。
や、オケの人たちで場所取ってるから派手なセットは組めないにしろ……でも『I got music』のときだってオケがステージ上にいたけれど、もう少し派手に……ゲフンゲフン。
寿美礼サマは下手袖から出たり入ったりするだけで、エンタメっぽい演出はなにもなく、ダンサーやコーラスすらいなくて。
や、ほんとに、「音楽」だけで勝負の、潔い公演ってことなんでしょう。
しかし……梅芸メインホールという、だだっぴろい会場を使ってやるには、あまりにシンプルな作り方。いろんな意味で。サントリーホールならそれでもいいんだろうけど、なにしろあの梅芸。
そのシンプルさが、アグレッシヴな意味ではなく感じて、はじまるまではけっこう戦々恐々だった。
だってオサ様の次の仕事、わかってないし。『宝塚伝説』に出るとかゆーんじゃなくて、コンサートとかミュージカルとか、そーゆーの。
ピラ紙1枚のプログラムには、最後の曲が「FINALE」になってるし。
や、CD聴いたときから、この曲がラストなのはわかっていたけれど、しかし終わりに「終わり」ってタイトルの曲(感謝がつづられている)が来ると、どきどきしちゃいますよ小心者。
そんなこんなで、実はあんまし盛り上がらないまま迎えたのです、今年のオサコン。
しかーしっ。
そんなもん全部、ぶっ飛んだ。
春野寿美礼、健在。
わたしのミューズは健在です。
とっかかりのクラシックあたりは、ふつーにうまいきれいで、すーっとわたしの中を流れていったのだけど、バンドネオン入りましたー!あたりから、どんどん加速。
やっぱわたしが、いかにもクラシックなものが苦手なだけみたい。
春野寿美礼という、ファンタジー。
「異次元」を創る力。
オサ様はその歌声で、異次元を創る。
情報量の多すぎる声。
テクニック部分ももちろんあるけれど、細かく音を刻む以外の部分で、情報が氾濫する。
歌の中の情景、それと二重写しになる別のモノ。わたし自身のナニか。原風景、望み、いつか見た夢、ちりちり焦がす毒。
潤す、湧き出る、溢れる、滾る、迸る。
さまざまなものが、その歌声に渦巻く。
混濁して、汚れて、ぐちゃぐちゃになったパレット、水、それらがいつの間にか光を通し、どんどん透き通っていく。
ナニかに再構成されていく切なさと快感。
ああ、切ないんだ。
こんなに気持ちいいのにな。
「前山にて」は不思議な曲で。
前にも書いたけれど、CDで聴くとどーってことない曲。NHKで見たときも。
なんつーか、ぱっとしない曲だと思った。
ところが、オサ様の歌う「前山にて」をナマで聴くと、まったくチガウんだよ。
目の前に、情景がひろがるの。
浮遊感と疾走感。
トトロの背中に乗って夜を飛ぶメイとサツキは、こんな感覚だったのかもしれないと思う。
異世界へ行く。
よく知った……なつかしい、異世界。
なつかしくて愛しくて、こんなにこんなに胸が痛い、涙が出るほど欲しているのに、決してたどり着けないところが、目の前に広がる。
オサ様といえばぐだぐだのMC、だけど今回はそれも控えめ。千秋楽って時間が無秩序にのびたりするのに、それも大してなし。
次のお仕事の発表とかしてくれないかな、と期待していたんだけど、具体的なことはなにも語られなかった。
それでも、やわらかに笑うオサ様は、これからもコンサートをやっていきたいと言った。
うん。
のんびりでもいいよ、でもずっとずっと、歌い続けてね。
うたうことを、かみさまからしゅくめいづけられたひとだとおもうの。
ああ、ほんとにもお。
寿美礼サマの歌声にハマっちゃった日にゃあ、他の歌声がまるっと物足りなくなって困る。
あのひとほど、おもしろい人はいないもの。
歌声の情報量。その表現の無限大さ。
あーもー、オサ様大好きだ。
今回のオサ様のアルバムは、ちょっとしょぼんだったのです。
5曲しか入ってないわ、しかもクラシック曲だわで。
わたしがクラシックに愛も興味もないためか、どーにもノれないのだわ。入り込めないのだわ。
コンサートも大阪1日だけだし、そのチラシも1色刷りでCDジャケット転載しただけの簡易版。ちゃんとしたチラシもあったのかな? わりと公演間際になっても、ソレしか見あたらなかったんだが。
去年のコンサートほど力入ってない感じというか、お金掛かってないというか……ゲフンゲフン。
や、東京はサントリーホールだしオーケストラだし、「生の音楽」という面にのみお金を使い、その他は節約した、歌手として正しい姿かもしれないけれど。
にしても、やたらゴージャスに突き進んでいるトウコ姫と、2足のわらじで追いかけている身としては、オサ様の堅実ぶりがちと寂しい……。
トウコちゃんは働き過ぎで、ファンとしてはうれしいけど金かかって困るんだけどなー(笑)。
去年のCDの方が好きだったなあ。去年のコンサートはすごい良かったなああ。と、過去ばかりを懐かしむ老人のように、いまいち盛り上がらないまま、今年のコンサートに行きました。
『春野寿美礼 meete image オーケストラ』梅芸。
パンフレットを買う気満々で売店へ行ったら、ナニもないし。
グッズもなく、出演者のCDをちんまり売っているだけ。パンフレットはもちろん、毎回いろんなグッズを売っているものだと経験上思いこんでいたので、びっくりした。
トウコちゃんとか、パンフレットさえ複数販売してるやん……通常版と写真集付きとか、表紙と中のポスターだけチガウ、あと同じだけどファンならもちろん両方買うよね?な、強気商売。
まあトウコちゃんはビジュアル売りの人でもあるからなあ。美女は強い、美しい写真だけで購買意欲に火がつきますもの。
寿美礼サマは美人なのかそうでないのかよくわからん……つーかぶっちゃけ微妙なときが多々あるので、ヴィジュアル・グッズに傾倒する必要はないと思うけど。
プログラムどうして売ってないんだろう、まさか売り切れでもあるまいし、と思っていたら。
他フライヤーたちと一緒に、座席配布のビニール袋の中に入っていた。
モノクロ印刷、二つ折りのチラシみたいな紙が。
文字情報のみ、無料イベントのプラグラム表みたいなヤツ。
思わず、家に帰って去年の『男と女』のパンフ引っ張り出しちゃったよ(笑)。写真満載フルカラー印刷の、豪華なモノだったよなあ。
舞台もオケ席があるだけの簡素なモノで。
や、オケの人たちで場所取ってるから派手なセットは組めないにしろ……でも『I got music』のときだってオケがステージ上にいたけれど、もう少し派手に……ゲフンゲフン。
寿美礼サマは下手袖から出たり入ったりするだけで、エンタメっぽい演出はなにもなく、ダンサーやコーラスすらいなくて。
や、ほんとに、「音楽」だけで勝負の、潔い公演ってことなんでしょう。
しかし……梅芸メインホールという、だだっぴろい会場を使ってやるには、あまりにシンプルな作り方。いろんな意味で。サントリーホールならそれでもいいんだろうけど、なにしろあの梅芸。
そのシンプルさが、アグレッシヴな意味ではなく感じて、はじまるまではけっこう戦々恐々だった。
だってオサ様の次の仕事、わかってないし。『宝塚伝説』に出るとかゆーんじゃなくて、コンサートとかミュージカルとか、そーゆーの。
ピラ紙1枚のプログラムには、最後の曲が「FINALE」になってるし。
や、CD聴いたときから、この曲がラストなのはわかっていたけれど、しかし終わりに「終わり」ってタイトルの曲(感謝がつづられている)が来ると、どきどきしちゃいますよ小心者。
そんなこんなで、実はあんまし盛り上がらないまま迎えたのです、今年のオサコン。
しかーしっ。
そんなもん全部、ぶっ飛んだ。
春野寿美礼、健在。
わたしのミューズは健在です。
とっかかりのクラシックあたりは、ふつーにうまいきれいで、すーっとわたしの中を流れていったのだけど、バンドネオン入りましたー!あたりから、どんどん加速。
やっぱわたしが、いかにもクラシックなものが苦手なだけみたい。
春野寿美礼という、ファンタジー。
「異次元」を創る力。
オサ様はその歌声で、異次元を創る。
情報量の多すぎる声。
テクニック部分ももちろんあるけれど、細かく音を刻む以外の部分で、情報が氾濫する。
歌の中の情景、それと二重写しになる別のモノ。わたし自身のナニか。原風景、望み、いつか見た夢、ちりちり焦がす毒。
潤す、湧き出る、溢れる、滾る、迸る。
さまざまなものが、その歌声に渦巻く。
混濁して、汚れて、ぐちゃぐちゃになったパレット、水、それらがいつの間にか光を通し、どんどん透き通っていく。
ナニかに再構成されていく切なさと快感。
ああ、切ないんだ。
こんなに気持ちいいのにな。
「前山にて」は不思議な曲で。
前にも書いたけれど、CDで聴くとどーってことない曲。NHKで見たときも。
なんつーか、ぱっとしない曲だと思った。
ところが、オサ様の歌う「前山にて」をナマで聴くと、まったくチガウんだよ。
目の前に、情景がひろがるの。
浮遊感と疾走感。
トトロの背中に乗って夜を飛ぶメイとサツキは、こんな感覚だったのかもしれないと思う。
異世界へ行く。
よく知った……なつかしい、異世界。
なつかしくて愛しくて、こんなにこんなに胸が痛い、涙が出るほど欲しているのに、決してたどり着けないところが、目の前に広がる。
オサ様といえばぐだぐだのMC、だけど今回はそれも控えめ。千秋楽って時間が無秩序にのびたりするのに、それも大してなし。
次のお仕事の発表とかしてくれないかな、と期待していたんだけど、具体的なことはなにも語られなかった。
それでも、やわらかに笑うオサ様は、これからもコンサートをやっていきたいと言った。
うん。
のんびりでもいいよ、でもずっとずっと、歌い続けてね。
うたうことを、かみさまからしゅくめいづけられたひとだとおもうの。
ああ、ほんとにもお。
寿美礼サマの歌声にハマっちゃった日にゃあ、他の歌声がまるっと物足りなくなって困る。
あのひとほど、おもしろい人はいないもの。
歌声の情報量。その表現の無限大さ。
あーもー、オサ様大好きだ。
追いかけてきてほしくて、わざと出て行く子っているよね(笑)。@ジプシー男爵
2010年9月22日 タカラヅカ よくわからない役だ、パリ@まさおって。
領主の息子だからって、ジプシーたちのリーダーに収まってしまうシュテルク@きりやんが気に入らず、突っかかる。
勝負を挑み、負け……というか、相手の力量を認め、敗走。
追いかけてきたヴィオルカ@ちゃぴがひとりで勝手に喋っているのをガン無視、いや、無視するだけでなく、ひとりで歌い出す。
そこで歌?!(白目)
そのまま出てこない。
存在を忘れるくらい、出てこない(笑)。
出てきたと思ったら、いきなり、シュテルクLOVE。
いつそんなことに?!(白目)
そーやってシュテルクたちと一緒に戦争に行って。
帰ってきたときには、陽気でチャラい、バカップル属性男に。
アンタ誰?!(白目)
……ここまで、人格が一定していない主要キャラクタもめずらしい。
出番らしい出番が3つだけで、その3場面で全部別人って。
『ジプシー男爵』は谷正純作の、大変愉快な物語です(笑)。
いやいやいや、谷せんせーらしい、素敵なキャラクタだと思います、パリ。
谷せんせのライフワークである「英雄モノ」には、主人公の英雄に惚れて、彼のために生き、彼のために死ぬ男が必ず登場するのです。
大抵2番手がこの役を振られるよね。『アナジ』『エルドラード』『望郷は海を越えて』『野風の笛』etc. 死ななくても、絶対人生狂わされるの、主人公への愛ゆえに。
今回はコメディだから誰も死ななかったけれど、「シュテルクのために戦場へ行く」パリは、本来なら華々しく死んでると思いますよ(笑)。
とにかくパリに出番とか心情表現の場がないもので、彼の行動は唐突過ぎるんだが、谷せんせの脳内では「いつもの2番手男の役」ってことで自己完結しているんだと思う。敵でも味方でも、2番手男は主人公英雄に惚れて死ぬことになってんだから(笑)。
せめて、ジュパン@汝鳥サマたち相手に「ジプシー男爵だ」と啖呵を切り、ザッフィ@まりもと逃げるあたりで、花道でもいいからパリにスポットあてて、なにかひとこと言わせればいいのに。
素直に「惚れた」とは言わず、毒づきながらも惹かれている、ツンデレの鑑のよーな台詞を言わせるんですよ。「べ、へつにアンタなんかどうでもいいんだからね、ジプシーが馬鹿にされるのがイヤなだけなんだからっ☆」みたいな。
んで、徴兵場面でも、まず1回はツンしてみせる。「アンタのためぢゃない」と言ったあとで、シュテルクに見つめられ、盛大にデレて、「領主様だけを行かせていいのか」と大演説。
「アンタのことは、この俺が、認めたんだから」と、あくまでも自分のためだと強調しつつ、べた惚れなのが丸わかりの恥ずかしい人全開、周囲をなまあたたかい半目にさせる男、パリ!!
それでもがんばってツンツンしていたのが、戦争から帰るとデレしかない男に!(笑)
どんだけシュテルクに影響されたん、という。
ちょっといじるだけで、パリは一本筋通るんだけどなー。出番もそのままで。
人格が描かれていなくても、あちこちえらい展開になっていても、パリはおいしい役だと思う。
わかりやすい「二枚目」という記号で書かれているためだ。
もっとも、記号なだけではおいしさは生きない。
演じているまさおが、マジに美形で華々しいので、ただの記号が「おいしい役」になっているのだと思う。
ツンデレっつーのは、美形がやってなんぼです。ぶすのツンデレなんて、存在自体認められてませんから、この世の中。
最初の登場場面で、出てきたと思ったら柱の陰に隠れていつまでたっても出てこなかったり、ひとりで黄昏れて「友だちいない人」全開(笑)、相手を無視するにしてもそこで歌い出すってどんだけ変人、とアゴを落とさせたとしても。
まさおに合ってる、美しい、かっこいい。
でもって、そんだけアレな性格を見せていただけに。
戦場から帰ったあとの、チャラ男っぷりがツボっす。
ナニアレかわいい。
徴兵場面でヴィオルカと目で会話していたけれど、それにしても久々の再会でそこまでバカップルになるっつーのは、こいつら、よほど恥ずかしい内容の文通をしていたに違いない、と思う。
タカラヅカも真っ青な愛の言葉が行き交っていたんだろうな……文章ってのはある意味現実より盛り上がるからなー。
パリとヴィオルカが、ふたりしてちょこんと玉座に坐っているところがもお、かわいくてかわいくて。
ナニ、ふたりで「王様とお后様ごっこ」でもしてんの?
おとぎ話ですから。
彼らが一気にかわいく人格変わってるくらい、ぜんぜんOKっすよ。
悪い変化ではないもの。ハッピーなんだもの。
てことで、パリくんは好きですよ。
贔屓がまさおだったら、または、贔屓があの役やってたら、たのしくリピートしていたと思う(笑)。
領主の息子だからって、ジプシーたちのリーダーに収まってしまうシュテルク@きりやんが気に入らず、突っかかる。
勝負を挑み、負け……というか、相手の力量を認め、敗走。
追いかけてきたヴィオルカ@ちゃぴがひとりで勝手に喋っているのをガン無視、いや、無視するだけでなく、ひとりで歌い出す。
そこで歌?!(白目)
そのまま出てこない。
存在を忘れるくらい、出てこない(笑)。
出てきたと思ったら、いきなり、シュテルクLOVE。
いつそんなことに?!(白目)
そーやってシュテルクたちと一緒に戦争に行って。
帰ってきたときには、陽気でチャラい、バカップル属性男に。
アンタ誰?!(白目)
……ここまで、人格が一定していない主要キャラクタもめずらしい。
出番らしい出番が3つだけで、その3場面で全部別人って。
『ジプシー男爵』は谷正純作の、大変愉快な物語です(笑)。
いやいやいや、谷せんせーらしい、素敵なキャラクタだと思います、パリ。
谷せんせのライフワークである「英雄モノ」には、主人公の英雄に惚れて、彼のために生き、彼のために死ぬ男が必ず登場するのです。
大抵2番手がこの役を振られるよね。『アナジ』『エルドラード』『望郷は海を越えて』『野風の笛』etc. 死ななくても、絶対人生狂わされるの、主人公への愛ゆえに。
今回はコメディだから誰も死ななかったけれど、「シュテルクのために戦場へ行く」パリは、本来なら華々しく死んでると思いますよ(笑)。
とにかくパリに出番とか心情表現の場がないもので、彼の行動は唐突過ぎるんだが、谷せんせの脳内では「いつもの2番手男の役」ってことで自己完結しているんだと思う。敵でも味方でも、2番手男は主人公英雄に惚れて死ぬことになってんだから(笑)。
せめて、ジュパン@汝鳥サマたち相手に「ジプシー男爵だ」と啖呵を切り、ザッフィ@まりもと逃げるあたりで、花道でもいいからパリにスポットあてて、なにかひとこと言わせればいいのに。
素直に「惚れた」とは言わず、毒づきながらも惹かれている、ツンデレの鑑のよーな台詞を言わせるんですよ。「べ、へつにアンタなんかどうでもいいんだからね、ジプシーが馬鹿にされるのがイヤなだけなんだからっ☆」みたいな。
んで、徴兵場面でも、まず1回はツンしてみせる。「アンタのためぢゃない」と言ったあとで、シュテルクに見つめられ、盛大にデレて、「領主様だけを行かせていいのか」と大演説。
「アンタのことは、この俺が、認めたんだから」と、あくまでも自分のためだと強調しつつ、べた惚れなのが丸わかりの恥ずかしい人全開、周囲をなまあたたかい半目にさせる男、パリ!!
それでもがんばってツンツンしていたのが、戦争から帰るとデレしかない男に!(笑)
どんだけシュテルクに影響されたん、という。
ちょっといじるだけで、パリは一本筋通るんだけどなー。出番もそのままで。
人格が描かれていなくても、あちこちえらい展開になっていても、パリはおいしい役だと思う。
わかりやすい「二枚目」という記号で書かれているためだ。
もっとも、記号なだけではおいしさは生きない。
演じているまさおが、マジに美形で華々しいので、ただの記号が「おいしい役」になっているのだと思う。
ツンデレっつーのは、美形がやってなんぼです。ぶすのツンデレなんて、存在自体認められてませんから、この世の中。
最初の登場場面で、出てきたと思ったら柱の陰に隠れていつまでたっても出てこなかったり、ひとりで黄昏れて「友だちいない人」全開(笑)、相手を無視するにしてもそこで歌い出すってどんだけ変人、とアゴを落とさせたとしても。
まさおに合ってる、美しい、かっこいい。
でもって、そんだけアレな性格を見せていただけに。
戦場から帰ったあとの、チャラ男っぷりがツボっす。
ナニアレかわいい。
徴兵場面でヴィオルカと目で会話していたけれど、それにしても久々の再会でそこまでバカップルになるっつーのは、こいつら、よほど恥ずかしい内容の文通をしていたに違いない、と思う。
タカラヅカも真っ青な愛の言葉が行き交っていたんだろうな……文章ってのはある意味現実より盛り上がるからなー。
パリとヴィオルカが、ふたりしてちょこんと玉座に坐っているところがもお、かわいくてかわいくて。
ナニ、ふたりで「王様とお后様ごっこ」でもしてんの?
おとぎ話ですから。
彼らが一気にかわいく人格変わってるくらい、ぜんぜんOKっすよ。
悪い変化ではないもの。ハッピーなんだもの。
てことで、パリくんは好きですよ。
贔屓がまさおだったら、または、贔屓があの役やってたら、たのしくリピートしていたと思う(笑)。
かわいいけど。と、けど、のつく話。@ジプシー男爵
2010年9月21日 タカラヅカ とりあえず、ブタがかわいい。
『ジプシー男爵』はブタ飼いが支配する町の物語なので、舞台装置のあちこちがブタ尽くし。
建物の窓やドア、椅子などの小物、それらがみんなブタ。
かーわーいーいー。
そして、ジュパン@汝鳥さんがいつも抱いている、ブタのぬいぐるみ。
着飾った汝鳥さんが、着飾ったブタを抱いている、それだけでかわいくてしょーがない。
が、
ブタの鳴き声はいらん。
ナニか思いつくときに、ブタの鳴き声とびっくりマークが出るんだっけか。マンガ的手法だが、舞台向きじゃない。
笑わせたいんだろうけど、笑うどころかドン引きした(笑)。
演出意図がわからない……という点では、そのジュパンの3人の娘たちも判断を迷った。
悪人のジュパンはシュテルク@きりやんと自分の娘を結婚させて、身の安泰を謀ろうとする。3人の娘たちはもったいつけてなかなか顔を見せない。顔もわからないまま求婚できないと言うシュテルクは、ジュパンの顔を見て「娘の器量に期待できない」と肩を落とす。
この展開で、3人の娘たちは美人設定ではないだろう。ジュパンが美人美人と持ち上げる娘たちだが、この父に似ているならきっと不細工なんだろう。と、物語の流れ的に感じるのだが。
ベールを取った娘たちは……。
ええっと。
どっち?
美人設定なのか、そうでないのか、マジでわからなかった。
はっとするような美女では、ごめん、まったくない。スタイル的にも微妙。でも、ひと目でわかる不細工でもない。トウがたっている、ということなのか?
末っ子のアルゼナ@りっちーが美少女定なのは、オトカー@みりおが惚れていることから察せられるけれど、姉ふたりが謎。
見合い写真を押しつけられた青年と仲間たちが、写真を見る前に「どんな娘だ」と盛り上がってサカナにぎゃあぎゃあ騒いで、さんざん語ったあとで決心して写真を開いたら……「ふつー?」「うん、ふつー」「ふつーだ」と、一気に「はい、解散!」になったような雰囲気。
盛り上がりが一気に引くというか、「ふつー」以外にコメントが出せず、興味がなくなるというか。
『スカーレット・ピンパーネル』の恋人ちゃんたちと同じ展開……。見た目の説得力、って、フィクションには必要だと思う、としみじみ。
アルゼナは「設定からして、美少女なんだろうな」ということは、理解できた。
ただ、わたしがこの物語の流れから想像するタイプの美少女では、ごめん、なかったよ、りっちー。
なまじそれまでに、少女マンガから抜け出たような美少年オトカーが、恋歌を歌っているわけですよ。この美少年が恋い焦がれる身分違いのお嬢様って、どんだけの美少女だろう、かわいいんだろうと期待しているわけですよ。
そんだけ持ち上げたあとで登場したもんだから。
たしかに顔立ちは整っているんだけど、落ち着いているというか地味というか、アルゼナというキャラクタに相応しいはじけた明るさや華は感じられない容姿だった。
『スカピン』新公で泣かせてくれた歌姫りっちー、準ヒロインとして活躍してくれるのは心からうれしい。うれしいが、……この持ち味ってば……。
歌と声は素晴らしいんだが。……ヅカの「ヒロイン」という才能は、難しいんだなあと思う。
んで、もうひとり、チガウ意味で首をかしげた女の子。
ヴィオルカ@愛希れいかくん。ええっと、愛称はちゃぴ、本名からきてるのかな、愛称をおぼえよー、ちゃぴくんね。
文化祭でバレリーナとしてメインどころでばしばし踊っていた性別分化前の彼、芝居では台詞もろくにない役だったし、歌もいまいちだったし、月組配属直後から黒燕尾の末席に配置されていたり、ダンスの人認識だったんだが。
『スカピン』でいきなりトップとピンで絡む芝居もありソロもある王太子役が来たりして、ダンス以外は苦手だと思っていただけにその抜擢にびっくりしたもんだが。
何故一気に、娘役3番手……(笑)。
音楽学校入学時は娘役だったわけだし(おさげ姿・笑)、小柄だし声もオンナノコのまんま変声期迎えてないし、芸名も女性的だし、本人も劇団も将来的に転向を考えているのかもしれない。
しかし現時点では男役なので、無理に娘役として抜擢しなくても……な気がした。
男役が演じる必要のある娘役、というほどのこともなかったしなあ。
彼が転向を前提にしているのでなければ、かわいい娘役不足の月組で、貴重な「美少女役」を男の子にやらせてしまうのはもったいないっす。きっとかわいい子はいるんだろうに、場を与えてもらえないから、わたしみたいな一見さんの目にはとまらない、という……。
だがしかし、ヴィオルカ@ちゃぴはかわいかった。
男役としては線が細すぎるし、声も芝居も相当アレなんだが(『スカピン』新公)、等身大の女の子の役なら問題なし。
なんつっても、あの顔の小ささはいいわ、パリ@まさおと並んでも違和感ないってすごいわ。
そうだよな、本来新人男役を抜擢するには最適なんだよな、芝居で娘役をやらせるのって。
前回の王太子役と併せて、一気に知名度あがったろうし。
されど、こーやって芝居で爆上げしていても、新公では役はつかず、ショーでも学年相応の位置。群舞のいちばん後ろの端っこで、ふつーに男役として踊っているのみ。
男役として使う気はナイってことなのかなあ。
るいるいとかは、ショーでもえんえん娘役やらせて、階段降りまで娘役のままで、外堀埋めて転向させてたなあ。
ちゃぴはどうなるんだろう?
わたしとしては、せっかく男役を目指しているんだから、男役でがんばってほしいっす。
彼が娘役だったら、文化祭であんなに注目して大騒ぎしていない(笑)。
ヒロインが姐さん系のまりもちゃん(「GRAPH」の表紙、大好きだ!)で、娘2が地味大人系のりっちー、娘3が男の娘(笑)、って、月組の娘役事情はえらいことになってるなあ、と思う。
『ジプシー男爵』はブタ飼いが支配する町の物語なので、舞台装置のあちこちがブタ尽くし。
建物の窓やドア、椅子などの小物、それらがみんなブタ。
かーわーいーいー。
そして、ジュパン@汝鳥さんがいつも抱いている、ブタのぬいぐるみ。
着飾った汝鳥さんが、着飾ったブタを抱いている、それだけでかわいくてしょーがない。
が、
ブタの鳴き声はいらん。
ナニか思いつくときに、ブタの鳴き声とびっくりマークが出るんだっけか。マンガ的手法だが、舞台向きじゃない。
笑わせたいんだろうけど、笑うどころかドン引きした(笑)。
演出意図がわからない……という点では、そのジュパンの3人の娘たちも判断を迷った。
悪人のジュパンはシュテルク@きりやんと自分の娘を結婚させて、身の安泰を謀ろうとする。3人の娘たちはもったいつけてなかなか顔を見せない。顔もわからないまま求婚できないと言うシュテルクは、ジュパンの顔を見て「娘の器量に期待できない」と肩を落とす。
この展開で、3人の娘たちは美人設定ではないだろう。ジュパンが美人美人と持ち上げる娘たちだが、この父に似ているならきっと不細工なんだろう。と、物語の流れ的に感じるのだが。
ベールを取った娘たちは……。
ええっと。
どっち?
美人設定なのか、そうでないのか、マジでわからなかった。
はっとするような美女では、ごめん、まったくない。スタイル的にも微妙。でも、ひと目でわかる不細工でもない。トウがたっている、ということなのか?
末っ子のアルゼナ@りっちーが美少女定なのは、オトカー@みりおが惚れていることから察せられるけれど、姉ふたりが謎。
見合い写真を押しつけられた青年と仲間たちが、写真を見る前に「どんな娘だ」と盛り上がってサカナにぎゃあぎゃあ騒いで、さんざん語ったあとで決心して写真を開いたら……「ふつー?」「うん、ふつー」「ふつーだ」と、一気に「はい、解散!」になったような雰囲気。
盛り上がりが一気に引くというか、「ふつー」以外にコメントが出せず、興味がなくなるというか。
『スカーレット・ピンパーネル』の恋人ちゃんたちと同じ展開……。見た目の説得力、って、フィクションには必要だと思う、としみじみ。
アルゼナは「設定からして、美少女なんだろうな」ということは、理解できた。
ただ、わたしがこの物語の流れから想像するタイプの美少女では、ごめん、なかったよ、りっちー。
なまじそれまでに、少女マンガから抜け出たような美少年オトカーが、恋歌を歌っているわけですよ。この美少年が恋い焦がれる身分違いのお嬢様って、どんだけの美少女だろう、かわいいんだろうと期待しているわけですよ。
そんだけ持ち上げたあとで登場したもんだから。
たしかに顔立ちは整っているんだけど、落ち着いているというか地味というか、アルゼナというキャラクタに相応しいはじけた明るさや華は感じられない容姿だった。
『スカピン』新公で泣かせてくれた歌姫りっちー、準ヒロインとして活躍してくれるのは心からうれしい。うれしいが、……この持ち味ってば……。
歌と声は素晴らしいんだが。……ヅカの「ヒロイン」という才能は、難しいんだなあと思う。
んで、もうひとり、チガウ意味で首をかしげた女の子。
ヴィオルカ@愛希れいかくん。ええっと、愛称はちゃぴ、本名からきてるのかな、愛称をおぼえよー、ちゃぴくんね。
文化祭でバレリーナとしてメインどころでばしばし踊っていた性別分化前の彼、芝居では台詞もろくにない役だったし、歌もいまいちだったし、月組配属直後から黒燕尾の末席に配置されていたり、ダンスの人認識だったんだが。
『スカピン』でいきなりトップとピンで絡む芝居もありソロもある王太子役が来たりして、ダンス以外は苦手だと思っていただけにその抜擢にびっくりしたもんだが。
何故一気に、娘役3番手……(笑)。
音楽学校入学時は娘役だったわけだし(おさげ姿・笑)、小柄だし声もオンナノコのまんま変声期迎えてないし、芸名も女性的だし、本人も劇団も将来的に転向を考えているのかもしれない。
しかし現時点では男役なので、無理に娘役として抜擢しなくても……な気がした。
男役が演じる必要のある娘役、というほどのこともなかったしなあ。
彼が転向を前提にしているのでなければ、かわいい娘役不足の月組で、貴重な「美少女役」を男の子にやらせてしまうのはもったいないっす。きっとかわいい子はいるんだろうに、場を与えてもらえないから、わたしみたいな一見さんの目にはとまらない、という……。
だがしかし、ヴィオルカ@ちゃぴはかわいかった。
男役としては線が細すぎるし、声も芝居も相当アレなんだが(『スカピン』新公)、等身大の女の子の役なら問題なし。
なんつっても、あの顔の小ささはいいわ、パリ@まさおと並んでも違和感ないってすごいわ。
そうだよな、本来新人男役を抜擢するには最適なんだよな、芝居で娘役をやらせるのって。
前回の王太子役と併せて、一気に知名度あがったろうし。
されど、こーやって芝居で爆上げしていても、新公では役はつかず、ショーでも学年相応の位置。群舞のいちばん後ろの端っこで、ふつーに男役として踊っているのみ。
男役として使う気はナイってことなのかなあ。
るいるいとかは、ショーでもえんえん娘役やらせて、階段降りまで娘役のままで、外堀埋めて転向させてたなあ。
ちゃぴはどうなるんだろう?
わたしとしては、せっかく男役を目指しているんだから、男役でがんばってほしいっす。
彼が娘役だったら、文化祭であんなに注目して大騒ぎしていない(笑)。
ヒロインが姐さん系のまりもちゃん(「GRAPH」の表紙、大好きだ!)で、娘2が地味大人系のりっちー、娘3が男の娘(笑)、って、月組の娘役事情はえらいことになってるなあ、と思う。
会いたい、悪いヤツ(笑)。@ジプシー男爵
2010年9月20日 タカラヅカ 『ジプシー男爵』は、主人公のシュテルク@きりやんをどう捉えて観るか、で没入感が大きく変わるよなと。
きりやんは陽性のキャラクタで、骨太で力強い。だから、彼にヒーローをやらせたくなる演出家の気持ちはわかる。
が。
きりやさんねえ。ヒーローやると、実はあちこち黒くなるんだよねえ、あの人(笑)。
ツッコミどころ満載で力業で進むこのおとぎ話。
主人公シュテルクを、おとぎ話のヒーローだと思って観ていると、違和感が大きくなる。物語に置き去りされる。
そーじゃない。シュテルクはヒーローでも陽性のキャラでもない。
アレは、黒い人だから。毒のある人だから(笑)。
コメディっぽく誤魔化してはいるけど。
シュテルクってひどいわー。黒いわー。素敵だわー。
台詞とか展開とかいう表面的な問題ではなく、シュテルク個人から、匂い立つ毒がある。
ああ、だからこそ、霧矢大夢という役者は魅力的なのだと思う。表面にあるものと、醸し出すモノのアンバランスさ、深さがあるから。
てことで、シュテルク悪いヤツ!と思って見れば、この物語はなかなか痛快だ。
マリア・テレジア@あーちゃんの前でも傍若無人にふるまったりするが、それは天真爛漫とか育ちが悪いとか信念があるとか、そんなことではなく、彼が「黒い男」だからなのよ。
いろんな計算があって、そう振る舞ってるの。
彼は基本人の話は聞かないし、自分の思った通りにしか行動しない。それも器が大きいからではなく、「黒い男」だからなのよ。
ぜんぜん、善人じゃないのよ。
ただ、彼の価値観は通俗的なモノではないので、ほんとうに身分やお金には興味ないのだと思う。貴族様として宮廷でぶいぶい言わせたいわけでもなく、財宝を手に遊び暮らしたいわけでもない。
差別意識もないから、ジプシーを見下さないし、女王様にもへつらわない。
彼は、「自分が心地よく生きる」ということにのみ興味を持って、生きている。
同じ黒い男でも、たとえば星組のれおんくんなんかは、「王者ゆえの傲慢さ」を持ったキャラだと思う。獅子だから、ウサギの気持ちなんかわかりませんっていうか。シマウマなんか食べちゃいますよとか。
きりやんには、そういう「王者」系の黒さは感じない。
きりやんは道の真ん中を行くブルドーザーやローラーカーではなく、もっとトリッキーな動きをするモノ、だな。
明るく強いんだけど、他者を圧倒するのではなく、浸透する感じというか。抑えつける、ような直接的な行動には出ていないのに、彼をふりほどくことはできないっていうか。
狡賢いのではない。彼の魂の強さが、弱者を取り込んでしまうんだ。
しかも彼には、天性の愛嬌がある。だから、取り込まれたモノたちも、支配されたとか食われたとかは思わず、気づかず、彼のために道を譲る。
シュテルクってのは、そーゆー人なんだと思う。
谷せんせの描くテンプレ英雄キャラに、きりやんの持ち味が絶妙ブレンド(笑)。
天性の華。存在感。説得力。
シュテルクが突然ザッフィ@まりもちゃんと「結婚する」と言い出したとこなんか、ソレが実に現れているよなー。
まだふたりっきりでなにかしら語り合ったこともない、歌聴いたぐらいの関係の娘つかまえて、ナニ勝手に宣言してんだ!だけど、なんか納得。
きりやんが……いやいや、シュテルクが言うなら、そうだろうよ、と。アリだろうよと。
でもって、ジプシーのツンデレ美青年パリ@まさお。
彼なんかもまさに、シュテルクの犠牲者……ゲフンゲフン、もとい、心酔者。ザッフィがそうであるように、簡単にシュテルクにコマされちゃった人。
クールキャラだったのに、デレたあとは人格崩壊、別人になっちゃってます(笑)。
そうやってシュテルクは、人生を思い通りにしていく。
明るさと強さと、黒さを持って。
いいなあ、シュテルク。
相手役のザッフィ@まりもちゃんは、いろんな意味でシュテルク@きりやんにお似合い。
彼女の持つ骨太な野性味が、自然の嗅覚、獣の本能でシュテルクを選ぶのが、わかるの。納得できるの。
彼女なら、そうだろう、と。
だから最後の場面で、華美なドレスを捨て、ジプシー娘としてシュテルクについていくことに、無理がない。
彼女なら、そうだろう、と。
ワイズな獣、っていいなあ。
こちらも本能部分でわくわくする。
でもってザッフィはきれいだね。宮廷ドレスより、ジプシーの情熱的な衣装が似合う。
なんつっても、あの肩。あの脚。
そうか、マルグリット@『スカピン』じゃあ、肩は出せても脚を出せないもんなー。あの脚はいいわー、眼福だわー(笑)。
きりやんとまりものカップルは良いし、『ジプシー男爵』のはじまり方は好き。
暗い、広い舞台にふたりの男女、そしてふたりをつなぐ一条の光。そこからはじまるデュエットダンス。 ああ、美しい。
と、しみじみ思った。
思った……けど。
あのー、このダンス、いつまでやんの? とは思った……。
オープニングに、ストーリーとは無関係のショーを長々付けるのは植爺・谷コンビのお約束、伝統芸。オープニングをストーリーに絡めれば、もっと話が破綻せずにすむのに、とか、時間短縮してストーリー破綻の補足に当てろよとか、不遇なキャストの救済に使えよとか、いろいろあるけれど。
『JAZZYな妖精たち』のオープニングも長かった、えんえんえんえん長かった。『パリの空よりも高く』のオープニングも長かった。えんえんえんえん長かった。
しかし。
スター総動員だったじゃないか、ストーリーと無関係でも、別物のショーでしかなくても、とりあえず、みんな出ていた。
つまんなくても、贔屓が出ていればリピートできる・するのがヅカファン。どんだけ長い場面でも、贔屓が出ていればなんとでもなる。
が、誰も出てないって……。
きりやんとまりもちゃん以外のファンには、長すぎないか、コレ……?
美しい、素晴らしいダンスだとは思うが、1回2回ならそれでいいが、10回20回前提の人たちには、長すぎると思う……。
ショーならともかく、芝居だからなー。ストーリー展開として必要だというならともかく(主人公とヒロインの愛のダンスは必須ですから! それはふたりっきりである程度の長さ踊ってくれても文句なし)、無関係でコレってのは、演出家KYだなと。
トップコンビの退団公演みたいな作りの最初と最後だよな。
きりやんは陽性のキャラクタで、骨太で力強い。だから、彼にヒーローをやらせたくなる演出家の気持ちはわかる。
が。
きりやさんねえ。ヒーローやると、実はあちこち黒くなるんだよねえ、あの人(笑)。
ツッコミどころ満載で力業で進むこのおとぎ話。
主人公シュテルクを、おとぎ話のヒーローだと思って観ていると、違和感が大きくなる。物語に置き去りされる。
そーじゃない。シュテルクはヒーローでも陽性のキャラでもない。
アレは、黒い人だから。毒のある人だから(笑)。
コメディっぽく誤魔化してはいるけど。
シュテルクってひどいわー。黒いわー。素敵だわー。
台詞とか展開とかいう表面的な問題ではなく、シュテルク個人から、匂い立つ毒がある。
ああ、だからこそ、霧矢大夢という役者は魅力的なのだと思う。表面にあるものと、醸し出すモノのアンバランスさ、深さがあるから。
てことで、シュテルク悪いヤツ!と思って見れば、この物語はなかなか痛快だ。
マリア・テレジア@あーちゃんの前でも傍若無人にふるまったりするが、それは天真爛漫とか育ちが悪いとか信念があるとか、そんなことではなく、彼が「黒い男」だからなのよ。
いろんな計算があって、そう振る舞ってるの。
彼は基本人の話は聞かないし、自分の思った通りにしか行動しない。それも器が大きいからではなく、「黒い男」だからなのよ。
ぜんぜん、善人じゃないのよ。
ただ、彼の価値観は通俗的なモノではないので、ほんとうに身分やお金には興味ないのだと思う。貴族様として宮廷でぶいぶい言わせたいわけでもなく、財宝を手に遊び暮らしたいわけでもない。
差別意識もないから、ジプシーを見下さないし、女王様にもへつらわない。
彼は、「自分が心地よく生きる」ということにのみ興味を持って、生きている。
同じ黒い男でも、たとえば星組のれおんくんなんかは、「王者ゆえの傲慢さ」を持ったキャラだと思う。獅子だから、ウサギの気持ちなんかわかりませんっていうか。シマウマなんか食べちゃいますよとか。
きりやんには、そういう「王者」系の黒さは感じない。
きりやんは道の真ん中を行くブルドーザーやローラーカーではなく、もっとトリッキーな動きをするモノ、だな。
明るく強いんだけど、他者を圧倒するのではなく、浸透する感じというか。抑えつける、ような直接的な行動には出ていないのに、彼をふりほどくことはできないっていうか。
狡賢いのではない。彼の魂の強さが、弱者を取り込んでしまうんだ。
しかも彼には、天性の愛嬌がある。だから、取り込まれたモノたちも、支配されたとか食われたとかは思わず、気づかず、彼のために道を譲る。
シュテルクってのは、そーゆー人なんだと思う。
谷せんせの描くテンプレ英雄キャラに、きりやんの持ち味が絶妙ブレンド(笑)。
天性の華。存在感。説得力。
シュテルクが突然ザッフィ@まりもちゃんと「結婚する」と言い出したとこなんか、ソレが実に現れているよなー。
まだふたりっきりでなにかしら語り合ったこともない、歌聴いたぐらいの関係の娘つかまえて、ナニ勝手に宣言してんだ!だけど、なんか納得。
きりやんが……いやいや、シュテルクが言うなら、そうだろうよ、と。アリだろうよと。
でもって、ジプシーのツンデレ美青年パリ@まさお。
彼なんかもまさに、シュテルクの犠牲者……ゲフンゲフン、もとい、心酔者。ザッフィがそうであるように、簡単にシュテルクにコマされちゃった人。
クールキャラだったのに、デレたあとは人格崩壊、別人になっちゃってます(笑)。
そうやってシュテルクは、人生を思い通りにしていく。
明るさと強さと、黒さを持って。
いいなあ、シュテルク。
相手役のザッフィ@まりもちゃんは、いろんな意味でシュテルク@きりやんにお似合い。
彼女の持つ骨太な野性味が、自然の嗅覚、獣の本能でシュテルクを選ぶのが、わかるの。納得できるの。
彼女なら、そうだろう、と。
だから最後の場面で、華美なドレスを捨て、ジプシー娘としてシュテルクについていくことに、無理がない。
彼女なら、そうだろう、と。
ワイズな獣、っていいなあ。
こちらも本能部分でわくわくする。
でもってザッフィはきれいだね。宮廷ドレスより、ジプシーの情熱的な衣装が似合う。
なんつっても、あの肩。あの脚。
そうか、マルグリット@『スカピン』じゃあ、肩は出せても脚を出せないもんなー。あの脚はいいわー、眼福だわー(笑)。
きりやんとまりものカップルは良いし、『ジプシー男爵』のはじまり方は好き。
暗い、広い舞台にふたりの男女、そしてふたりをつなぐ一条の光。そこからはじまるデュエットダンス。 ああ、美しい。
と、しみじみ思った。
思った……けど。
あのー、このダンス、いつまでやんの? とは思った……。
オープニングに、ストーリーとは無関係のショーを長々付けるのは植爺・谷コンビのお約束、伝統芸。オープニングをストーリーに絡めれば、もっと話が破綻せずにすむのに、とか、時間短縮してストーリー破綻の補足に当てろよとか、不遇なキャストの救済に使えよとか、いろいろあるけれど。
『JAZZYな妖精たち』のオープニングも長かった、えんえんえんえん長かった。『パリの空よりも高く』のオープニングも長かった。えんえんえんえん長かった。
しかし。
スター総動員だったじゃないか、ストーリーと無関係でも、別物のショーでしかなくても、とりあえず、みんな出ていた。
つまんなくても、贔屓が出ていればリピートできる・するのがヅカファン。どんだけ長い場面でも、贔屓が出ていればなんとでもなる。
が、誰も出てないって……。
きりやんとまりもちゃん以外のファンには、長すぎないか、コレ……?
美しい、素晴らしいダンスだとは思うが、1回2回ならそれでいいが、10回20回前提の人たちには、長すぎると思う……。
ショーならともかく、芝居だからなー。ストーリー展開として必要だというならともかく(主人公とヒロインの愛のダンスは必須ですから! それはふたりっきりである程度の長さ踊ってくれても文句なし)、無関係でコレってのは、演出家KYだなと。
トップコンビの退団公演みたいな作りの最初と最後だよな。
ふつーの通常公演。@ジプシー男爵
2010年9月19日 タカラヅカ 1ヶ月公演って、ほんとにあわただしい。
8月最終週~9月アタマの1週間は、花楽、らんとむコン初日、月初日、宙全ツ初日と目白押しだった。1週間は7日間しかないのに、そのうち4日が楽・初日などの特別な日って。そしてその翌週は雪東宝楽。わたしはここに検査だのレッスンだの一気に重なって、さすがに身動きが取れなかった。
どれかあきらめなきゃ、カラダも時間も追いつかない……てときに、消去法で選んだのが、月組公演だ。2日しかない全ツや、チケ難で四の五の言ってられない取れた日に行かなきゃ!のらんとむコンを優先するしかない。月組公演は「この日を逃したらもう二度と観られない」ものではなく、通常公演で来月までやっているんだもの。
加えて、わたしのアタマも相当キャパ超えで、まっつまっつと水しぇんでいっぱいいっぱい、正直他を考える余裕がなかった。東宝で水しぇん見送ったあとは、しばらくヅカ観る気にならなかったし。
てなことをしていたら、もう中日、折り返しに来てるではないですか! 月組見逃しちゃう!! 1ヶ月公演ってこわい!
つーことで、重い腰を気合いで上げて観劇、『ジプシー男爵』。
予備知識ナシ、教養もナシ。ヨハン・シュトラウスとゆー名前は知っていても、原作オペレッタなんてカケラも知らないし、劇中曲も有名なのかもしれんが、まーーったくわかってないっす。
えーと、月組、3年ぶりの、ふつーの通常公演?
ふつーの通常……日本語としてどうかと思うが、「トップコンビがいて、スターたちが自分の役を演じている、退団公演以外」の、公演。
なんと2007年8月の『マジシャンの憂鬱』『MAHOROBA』までさかのぼるんだよ、こんなふつーの公演が。
そっから先の「男役トップ退団公演」以外はほぼ全部役替わり公演だったんだよな。唯一チガウのが、『夢の浮橋』『Apasionado!!』だけ。でもこれも、娘役トップ不在の最初の公演という、イレギュラー。
3年間で、役替わりがなかったのが、『夢の浮橋』とあさこちゃん退団の『ラストプレイ』の2作だけって、どんだけ……。
そして、そのすべての役替わりに関わっているみりおくんは、どんだけ劇団期待の星か、わかろうってもんですな。
さて、『ジプシー男爵』。
谷せんせのおとぎ話系コメディ。ファンタジーというか、「野暮なツッコミは勘弁」てな、スピリッツ優先で細かいことは気にするなというスタンスの物語。
トルコ総督の隠し財宝があるという町テメシュバールでは、豚飼いジュパン@汝鳥サマが使用人たちを使って財宝探しに明け暮れている。
そこへ、町の正当な領主シュテルク・バリンカイ@きりやんがやってきた。濡れ衣で亡命させられていた前領主の息子、だから正当な現在の領主。ジュパンは町の王様気取りの我が立場を守るため、シュテルクの取り込みにかかる。シュテルクと自分の娘を結婚させようというんだ。
ジュパンの娘のひとり、アルゼナ@りっちーは、オトカー@みりおという恋人がいるため、難癖を付けてシュテルクとの結婚を承諾しない。いやその、シュテルクも別に彼女と結婚したがっているわけではないんだが。
当のシュテルクは、ジプシー娘ザッフィ@まりもに一目惚れ。歌声がどうとか言っていたけど、第一印象から決めてました!系でしょアレは。ふつーはジプシーなんか相手にしないもんだけど、シュテルクの父もジプシー擁護派、ジプシー男爵と呼ばれていた。血は争えない……というか、運命でしょこの恋は。
てことで、シュテルクとザッフィが結ばれたことにより、財宝がせり上がってくる!! どんな仕組みなんだ、隠し財宝。すげーや愛の力。
愛の力はすごいんだけど、現実は身分違いの恋であり、ジプシーとの結婚は認められない。ここでさらに、ザッフィは実はトルコ総督の娘だとか出生の秘密入りましたー!な展開にぽかーん。ジプシーでもダメ、お姫様でもダメ、でどっちにしろダメならここでばばーんと言い放つ必要ないやん、なんの解決にもならない「出生の秘密、実はお姫様でした!」ネタにぽかーん。ヴィットリオ@『落陽のパレルモ』でも、マルキーズ@『君を愛してる』でも、それによってどんでん返しになったのに……なんのための暴露。
どーしよーもねーな状態から、どう話を展開をするのかと思ったら、それは置いておいて入りましたー!! ええ、棚上げ? 解決せずに、置いておくの??
現状の問題そのままに、別の戦争にみんなで行くことになりました。すげえな。
そして戦争に勝利、武勲あげたシュテルクは行け行けGO!GO! すべては彼の思うがままの展開に。まあ、おとぎ話だし、いっか。な物語。
あ、パリ@まさおがあらすじに登場していない……。
何年も役替わりばかり観てきたせいか、カラダがすっかり役替わりデフォルトになってしまったのか、オトカーとパリ、役替わりで観てみたいわあ、とか思っちゃいました。パリ役のみりおくん、かっこいいだろうなあ、と。オトカー役のまさおは別に見たくないけど(笑)。
いやいや、役替わりはもうノーサンキュー、ノーモア役替わり。月組に落ち着きを、まさみり……特に、みりおくんに彼だけの役を。
原作があるとはいえ、海外ミュージカルなどをまるっと移植したわけではないので、アテ書きっていいなと思える作品でした。それぞれの役が、キャストに合っている。や、なまじ合っているだけに、目新しさや発見はなかったりするんだけども。
ブタのぬいぐるみを抱いた汝鳥サマとか、どこの『THE SECOND LIFE』だって絵面だし、うさんくさい使用人のマギーも既視感。
スタイル良しのもりえは軍服、みりおはヘタレかわいこちゃん、まさおは不良少年、てのもひねりはないが、安全牌の配役。
そしてきりやさんは、絶対ヒーロー(笑)。
少しはひねれよ、目新しさがない、安全牌過ぎる、今の月組主要キャストをテンプレ化したらこうなるキャラ立ての見本的……と、いろいろ言えるけれど、それもまた良し。キャラクタ無視のお仕着せ配役・作品よりはいいやね。
つーことで、まあぼつぼつ感想を。
8月最終週~9月アタマの1週間は、花楽、らんとむコン初日、月初日、宙全ツ初日と目白押しだった。1週間は7日間しかないのに、そのうち4日が楽・初日などの特別な日って。そしてその翌週は雪東宝楽。わたしはここに検査だのレッスンだの一気に重なって、さすがに身動きが取れなかった。
どれかあきらめなきゃ、カラダも時間も追いつかない……てときに、消去法で選んだのが、月組公演だ。2日しかない全ツや、チケ難で四の五の言ってられない取れた日に行かなきゃ!のらんとむコンを優先するしかない。月組公演は「この日を逃したらもう二度と観られない」ものではなく、通常公演で来月までやっているんだもの。
加えて、わたしのアタマも相当キャパ超えで、まっつまっつと水しぇんでいっぱいいっぱい、正直他を考える余裕がなかった。東宝で水しぇん見送ったあとは、しばらくヅカ観る気にならなかったし。
てなことをしていたら、もう中日、折り返しに来てるではないですか! 月組見逃しちゃう!! 1ヶ月公演ってこわい!
つーことで、重い腰を気合いで上げて観劇、『ジプシー男爵』。
予備知識ナシ、教養もナシ。ヨハン・シュトラウスとゆー名前は知っていても、原作オペレッタなんてカケラも知らないし、劇中曲も有名なのかもしれんが、まーーったくわかってないっす。
えーと、月組、3年ぶりの、ふつーの通常公演?
ふつーの通常……日本語としてどうかと思うが、「トップコンビがいて、スターたちが自分の役を演じている、退団公演以外」の、公演。
なんと2007年8月の『マジシャンの憂鬱』『MAHOROBA』までさかのぼるんだよ、こんなふつーの公演が。
そっから先の「男役トップ退団公演」以外はほぼ全部役替わり公演だったんだよな。唯一チガウのが、『夢の浮橋』『Apasionado!!』だけ。でもこれも、娘役トップ不在の最初の公演という、イレギュラー。
3年間で、役替わりがなかったのが、『夢の浮橋』とあさこちゃん退団の『ラストプレイ』の2作だけって、どんだけ……。
そして、そのすべての役替わりに関わっているみりおくんは、どんだけ劇団期待の星か、わかろうってもんですな。
さて、『ジプシー男爵』。
谷せんせのおとぎ話系コメディ。ファンタジーというか、「野暮なツッコミは勘弁」てな、スピリッツ優先で細かいことは気にするなというスタンスの物語。
トルコ総督の隠し財宝があるという町テメシュバールでは、豚飼いジュパン@汝鳥サマが使用人たちを使って財宝探しに明け暮れている。
そこへ、町の正当な領主シュテルク・バリンカイ@きりやんがやってきた。濡れ衣で亡命させられていた前領主の息子、だから正当な現在の領主。ジュパンは町の王様気取りの我が立場を守るため、シュテルクの取り込みにかかる。シュテルクと自分の娘を結婚させようというんだ。
ジュパンの娘のひとり、アルゼナ@りっちーは、オトカー@みりおという恋人がいるため、難癖を付けてシュテルクとの結婚を承諾しない。いやその、シュテルクも別に彼女と結婚したがっているわけではないんだが。
当のシュテルクは、ジプシー娘ザッフィ@まりもに一目惚れ。歌声がどうとか言っていたけど、第一印象から決めてました!系でしょアレは。ふつーはジプシーなんか相手にしないもんだけど、シュテルクの父もジプシー擁護派、ジプシー男爵と呼ばれていた。血は争えない……というか、運命でしょこの恋は。
てことで、シュテルクとザッフィが結ばれたことにより、財宝がせり上がってくる!! どんな仕組みなんだ、隠し財宝。すげーや愛の力。
愛の力はすごいんだけど、現実は身分違いの恋であり、ジプシーとの結婚は認められない。ここでさらに、ザッフィは実はトルコ総督の娘だとか出生の秘密入りましたー!な展開にぽかーん。ジプシーでもダメ、お姫様でもダメ、でどっちにしろダメならここでばばーんと言い放つ必要ないやん、なんの解決にもならない「出生の秘密、実はお姫様でした!」ネタにぽかーん。ヴィットリオ@『落陽のパレルモ』でも、マルキーズ@『君を愛してる』でも、それによってどんでん返しになったのに……なんのための暴露。
どーしよーもねーな状態から、どう話を展開をするのかと思ったら、それは置いておいて入りましたー!! ええ、棚上げ? 解決せずに、置いておくの??
現状の問題そのままに、別の戦争にみんなで行くことになりました。すげえな。
そして戦争に勝利、武勲あげたシュテルクは行け行けGO!GO! すべては彼の思うがままの展開に。まあ、おとぎ話だし、いっか。な物語。
あ、パリ@まさおがあらすじに登場していない……。
何年も役替わりばかり観てきたせいか、カラダがすっかり役替わりデフォルトになってしまったのか、オトカーとパリ、役替わりで観てみたいわあ、とか思っちゃいました。パリ役のみりおくん、かっこいいだろうなあ、と。オトカー役のまさおは別に見たくないけど(笑)。
いやいや、役替わりはもうノーサンキュー、ノーモア役替わり。月組に落ち着きを、まさみり……特に、みりおくんに彼だけの役を。
原作があるとはいえ、海外ミュージカルなどをまるっと移植したわけではないので、アテ書きっていいなと思える作品でした。それぞれの役が、キャストに合っている。や、なまじ合っているだけに、目新しさや発見はなかったりするんだけども。
ブタのぬいぐるみを抱いた汝鳥サマとか、どこの『THE SECOND LIFE』だって絵面だし、うさんくさい使用人のマギーも既視感。
スタイル良しのもりえは軍服、みりおはヘタレかわいこちゃん、まさおは不良少年、てのもひねりはないが、安全牌の配役。
そしてきりやさんは、絶対ヒーロー(笑)。
少しはひねれよ、目新しさがない、安全牌過ぎる、今の月組主要キャストをテンプレ化したらこうなるキャラ立ての見本的……と、いろいろ言えるけれど、それもまた良し。キャラクタ無視のお仕着せ配役・作品よりはいいやね。
つーことで、まあぼつぼつ感想を。
ツッコミとタノシミ・その5。@麗しのサブリナ
2010年9月18日 タカラヅカ『麗しのサブリナ』の個人的な目線。ツッコミと楽しみ、続き。
・「抜糸した、新品同様だ!」……よくわかんないけど、この台詞がこんなにキラキラおかしいデイヴィッド@壮くんはすごい。
・デイヴィッドの服は、どうかと思う……。
・ひとりの女をめぐって、男ふたりのやりとり……えー、腐女子的に美味しくいただける展開&シチュのはずが、色気欠如のため、センサー反応ナシな、トップと2番手って、どうなの……と、首をかしげはする。
・それでも好きだけどね、壮まと。
・悪いのは異次元生命体ソウカズホであって、まとぶさん自身はそれなりに色気はあるんじゃないかと思うんだが。
・壮くんは雪にいたときも腐な萌えの外側にいる……つーか、他の萌えまで打ち消す勢いでぴかーっとかてかーっとか輝いていたな。
・壮くんの異次元ぶりに対抗できたのは、やはり別の宇宙の異次元生命体ハルノスミレだけだったなあ、としみじみしてみたり。
・ところで、みょーに気になるのは、バーカウンターに出しっぱなしのクラッカーの箱。そして、椅子に置いたままのピンクのエプロン。
・多くを語らず旅立っていくサブリナ@蘭ちゃんがいい女だ。
・「お父さんのせいじゃない」「パパは言ったわ」……呼び掛け統一せんかい、とか突っ込んじゃいかんのよね。「お父様」とも呼んでたよね。運転手の娘だけど。
・「車には前の席と後ろの席があって……」それを話したのはライナス@まとぶん相手であって、サブリナぢゃないよ? とか、突っ込んじゃいかんのよね。
・短いシーン、わずかな会話、しかも「いい場面、いい会話」にいくつもツッコミが発生することに、「演出家、ちょっとそこ坐って?(笑顔)」と言いたくなる。
・本舞台のライナスの背中もかっこいい。
・で、このサブリナのいい場面、いい演技、とわかっていてなお、最後まで見られないことが何度もあるのは、ヲタの習性、サガゆえのつらいところ。
・真っ暗な本舞台に、ウィリス@まっつとマカードル@いちかが登場しているんですよ、サブリナとパパ@はっちさんの花道芝居の間に!
・サブリナを見たいけれど、ファン心理として、暗闇のまっつをオペラでロックオンしてしまいまつ……。
・そして運命の重役会議。
・本舞台にライトが点くと、そこにはタイソン氏@さおたんやエリザベス@あまちゃき、ララビー氏@まりんを含めた、スーツの重役たちもずらりと勢揃いしている。
・ところで、みょーに気になるのは、バーカウンターに出しっぱなしのクラッカーの箱。そして、椅子に置いたままのピンクのエプロン。
・重役会議なんですけど?! なんで出しっぱなし? 暗転の間に、誰か片付けろよ。
・ライナス社長が昨夜オフィスに女の子を連れ込んでアレコレしたって、丸わかりぢゃないですか。ライナス、すけべオヤジ説が社内に飛び交うと思いますよ、いいんですか?
・ナニかするまでもなく女の子に逃げられたとは誰も思うまい、オフィスの乱れ具合だけ見れば、「社長……(にやにや)」な状態なんですが? いいんですか?
・会議がはじまる前の、定位置に付く動作にて、重役のひとりが顔色も変えず、椅子の上のピンクのエプロンを片付けていた。それは重役役の子が客に見えるところでするべき作業ではないでしょう。演出家の気配りのなさに溜息。重役会議の前の暗転で、きれいに整えておくべき。なんのために暗転してるの? この暗転だらけの芝居。
・どんでん返しの重役会議。深刻に語り出すライナス、そこにあっけらかーんと登場するデイヴィッド。
・デイヴィッドの輝きがすごい。彼が登場するたび、そこがてかーっと光る。
・まだマシだけど、やっぱりデイヴィッドの服は、どうかと思う……。髪の色に合ってないと思うの、みんな。
・わざと悪ぶって、ライナスを、サブリナを悪く言うデイヴィッドが素敵。
・エリザベスの「サブリナって誰?!」は名台詞(笑)。
・しかしここでは、わたしのオペラはほぼ秘書コンビに固定。「サブリナって誰?」で混乱する場でふたりして困惑、「や、知りません」と手と首を振ってみたり。
・デイヴィッドに「愛してるんだろ?」と言われるライナス、ライナスの代わりに「うん、うん」とうなずく秘書コンビ。
・ライナスの決心を察して、同時に動く秘書コンビ。いちいち同時だからおかしい。
・帽子を取りに行くマカードルの、両手を上にあげてあわあわするのが、すごくかわいい。
・なにも指示されないのに、洞察して的確に動いてますよ、デイヴィッドに帽子を手渡すマカードル。
・そしてふたりして、ライナスを見送るモード。
・飛び出していったライナスを見送り、ふたりして手を取り合って喜ぶ……照明さん、もう少し、もう少しこのふたりを見せて~~!!
・どーでもいいことだが、「ララビー埠頭」という言葉に反応する。埠頭まで持ってるんや……どんだけ金持ち……。
・ところで、最後まで気になるのは、バーカウンターに出しっぱなしのクラッカーの箱。重大な会議、物語のどんでん返しな場面の間中ずーっと、結局出しっぱなしだった。……演出家……。
・銀橋のライナスのソロ、かっこいい。……けど、これがはじめてなんだよね、心情吐露をまともに歌うのも、銀橋も。サブリナは何度も何度もあったのに。(銀橋半分とかカーテン前であっても)
・船の上、月とサブリナ。
・結局、月に手は届かなかった……。また、甲板上がわざとらしくもカップル・オンリー(笑)。
・船員@みわっち。船員@みわっち。船員@みわっち。
・待ってましたのライナス登場! ……コートが微妙にカラダに合っていない気がするのは、気のせいでしょうか。
・サブリナ、うれしかったろうなあ。
・サブリナの表情はあまり見えない。それまでずーっとサブリナ視点の物語だったのに、ラストだけとってつけたライナス視点。
・サブリナを抱きしめるライナスの顔、手つきがいい。ほんとに、うれしそう、大事そう。
・ほっこり幸せに、幕。
ツッコミし山ほど、演出家へもの申したいことも山ほどあるが、それでも好きよ、『麗しのサブリナ』。
・「抜糸した、新品同様だ!」……よくわかんないけど、この台詞がこんなにキラキラおかしいデイヴィッド@壮くんはすごい。
・デイヴィッドの服は、どうかと思う……。
・ひとりの女をめぐって、男ふたりのやりとり……えー、腐女子的に美味しくいただける展開&シチュのはずが、色気欠如のため、センサー反応ナシな、トップと2番手って、どうなの……と、首をかしげはする。
・それでも好きだけどね、壮まと。
・悪いのは異次元生命体ソウカズホであって、まとぶさん自身はそれなりに色気はあるんじゃないかと思うんだが。
・壮くんは雪にいたときも腐な萌えの外側にいる……つーか、他の萌えまで打ち消す勢いでぴかーっとかてかーっとか輝いていたな。
・壮くんの異次元ぶりに対抗できたのは、やはり別の宇宙の異次元生命体ハルノスミレだけだったなあ、としみじみしてみたり。
・ところで、みょーに気になるのは、バーカウンターに出しっぱなしのクラッカーの箱。そして、椅子に置いたままのピンクのエプロン。
・多くを語らず旅立っていくサブリナ@蘭ちゃんがいい女だ。
・「お父さんのせいじゃない」「パパは言ったわ」……呼び掛け統一せんかい、とか突っ込んじゃいかんのよね。「お父様」とも呼んでたよね。運転手の娘だけど。
・「車には前の席と後ろの席があって……」それを話したのはライナス@まとぶん相手であって、サブリナぢゃないよ? とか、突っ込んじゃいかんのよね。
・短いシーン、わずかな会話、しかも「いい場面、いい会話」にいくつもツッコミが発生することに、「演出家、ちょっとそこ坐って?(笑顔)」と言いたくなる。
・本舞台のライナスの背中もかっこいい。
・で、このサブリナのいい場面、いい演技、とわかっていてなお、最後まで見られないことが何度もあるのは、ヲタの習性、サガゆえのつらいところ。
・真っ暗な本舞台に、ウィリス@まっつとマカードル@いちかが登場しているんですよ、サブリナとパパ@はっちさんの花道芝居の間に!
・サブリナを見たいけれど、ファン心理として、暗闇のまっつをオペラでロックオンしてしまいまつ……。
・そして運命の重役会議。
・本舞台にライトが点くと、そこにはタイソン氏@さおたんやエリザベス@あまちゃき、ララビー氏@まりんを含めた、スーツの重役たちもずらりと勢揃いしている。
・ところで、みょーに気になるのは、バーカウンターに出しっぱなしのクラッカーの箱。そして、椅子に置いたままのピンクのエプロン。
・重役会議なんですけど?! なんで出しっぱなし? 暗転の間に、誰か片付けろよ。
・ライナス社長が昨夜オフィスに女の子を連れ込んでアレコレしたって、丸わかりぢゃないですか。ライナス、すけべオヤジ説が社内に飛び交うと思いますよ、いいんですか?
・ナニかするまでもなく女の子に逃げられたとは誰も思うまい、オフィスの乱れ具合だけ見れば、「社長……(にやにや)」な状態なんですが? いいんですか?
・会議がはじまる前の、定位置に付く動作にて、重役のひとりが顔色も変えず、椅子の上のピンクのエプロンを片付けていた。それは重役役の子が客に見えるところでするべき作業ではないでしょう。演出家の気配りのなさに溜息。重役会議の前の暗転で、きれいに整えておくべき。なんのために暗転してるの? この暗転だらけの芝居。
・どんでん返しの重役会議。深刻に語り出すライナス、そこにあっけらかーんと登場するデイヴィッド。
・デイヴィッドの輝きがすごい。彼が登場するたび、そこがてかーっと光る。
・まだマシだけど、やっぱりデイヴィッドの服は、どうかと思う……。髪の色に合ってないと思うの、みんな。
・わざと悪ぶって、ライナスを、サブリナを悪く言うデイヴィッドが素敵。
・エリザベスの「サブリナって誰?!」は名台詞(笑)。
・しかしここでは、わたしのオペラはほぼ秘書コンビに固定。「サブリナって誰?」で混乱する場でふたりして困惑、「や、知りません」と手と首を振ってみたり。
・デイヴィッドに「愛してるんだろ?」と言われるライナス、ライナスの代わりに「うん、うん」とうなずく秘書コンビ。
・ライナスの決心を察して、同時に動く秘書コンビ。いちいち同時だからおかしい。
・帽子を取りに行くマカードルの、両手を上にあげてあわあわするのが、すごくかわいい。
・なにも指示されないのに、洞察して的確に動いてますよ、デイヴィッドに帽子を手渡すマカードル。
・そしてふたりして、ライナスを見送るモード。
・飛び出していったライナスを見送り、ふたりして手を取り合って喜ぶ……照明さん、もう少し、もう少しこのふたりを見せて~~!!
・どーでもいいことだが、「ララビー埠頭」という言葉に反応する。埠頭まで持ってるんや……どんだけ金持ち……。
・ところで、最後まで気になるのは、バーカウンターに出しっぱなしのクラッカーの箱。重大な会議、物語のどんでん返しな場面の間中ずーっと、結局出しっぱなしだった。……演出家……。
・銀橋のライナスのソロ、かっこいい。……けど、これがはじめてなんだよね、心情吐露をまともに歌うのも、銀橋も。サブリナは何度も何度もあったのに。(銀橋半分とかカーテン前であっても)
・船の上、月とサブリナ。
・結局、月に手は届かなかった……。また、甲板上がわざとらしくもカップル・オンリー(笑)。
・船員@みわっち。船員@みわっち。船員@みわっち。
・待ってましたのライナス登場! ……コートが微妙にカラダに合っていない気がするのは、気のせいでしょうか。
・サブリナ、うれしかったろうなあ。
・サブリナの表情はあまり見えない。それまでずーっとサブリナ視点の物語だったのに、ラストだけとってつけたライナス視点。
・サブリナを抱きしめるライナスの顔、手つきがいい。ほんとに、うれしそう、大事そう。
・ほっこり幸せに、幕。
ツッコミし山ほど、演出家へもの申したいことも山ほどあるが、それでも好きよ、『麗しのサブリナ』。
責任取れよ。@NOW ON STAGE
2010年9月17日 タカラヅカ 花組東宝初日……だけどわたしは自宅で忙しい。
HDDを整理して、空きを作らなければ!!(笑) たった2回しかない『スカーレット・ピンパーネル』のファースト・ランだ、録り逃がしてはならないっ!
そしてさらに、東宝初日の夜11時は、「NOW ON STAGE」のファースト・ランでもある!
正直、金曜夜11時に「NOW ON STAGE」のファースト・ランするのやめてほしいんですけど。今回に限らず、スカチャンと丸かぶりだから、ファースト・ランが見られないじゃないすか。
ええ、わたしは花担当、まっつ担当ですが、20回近く放送予定のある「NOW ON STAGE」と、たった2回の『スカーレット・ピンパーネル』なら、迷わず『スカーレット・ピンパーネル』を選びます。天候その他によって、録画失敗する場合もあるので、ファースト・ランで捕獲して安心したいもの。
つーことで、『スカピン』を無事に録画し、エンドロールまでしっかり録画したあと、あわててチャンネルを替えた。
すると。
いきなり、まっつが組替えについて、語ってた。
う・わー。
なんかもー、椅子の上に正座して見ちゃうよ。
まつださんが語ってるー。つか、語る場を与えてもらってるー。
なんなの、あの可愛いイキモノ?!
クールビューティのはずが、あまえっこモードになってますがな!!
つか、ナニあの、まと×まつっぷり?!
まとぶさん、まっつに触りすぎっ!!(笑) いや、ありがとう!!(笑) まとぶんが触ってくれるから、まっつの肩だのカラダだのの質感が伝わる。(ナニソレ)
鼻にかかった甘えた声で話すまつださんにアゴが落ちたまま戻らないし、Tシャツ1枚のおかげでカラダの薄さと、立派にまっすぐな肩の線がリアルでなんかドキドキして(笑)。二の腕と腕時計をいじる癖と、怪獣みたいな歯並びだの、横を向いたときのきれいにカールした睫毛の長さだのに注目して。もちろん、特徴のある長くて高い鼻はどの角度からでも完璧に好みだとしみじみして。
「GOGO5」のときもそうだったけど、まとぶんと話していると、まっつは下級生モード、年下モードになるのね。もちろん、下級生で年下だから当然っちゃー当然だけど、普段がクールピューティだから、ギャップがすごい。
まとぶんにいじってもらって、かわいこちゃん全開なまつださんになっているのも、見られてよかったと感謝感激だが、もうひとつ。
まっつ×いちかを、見られて良かった。
まっつはいまいちわかってなさそうなんだが、賢いいちかちゃんはわかっている様子。
自分たちが、対外的にもコンビとして認識されていること、それがこれで終わってしまうこと。
それでいちかちゃんは、ちゃんと自分からネタを出してくれた。
「はじめてのキスシーンの相手が、まっつさんなんです」
まっつはウケてるだけだけど、まとぶさんは「責任取れよ(笑)」とまっつを肘でぐりぐり。
そうか、はじめての相手か。
あのいちかちゃんの、はじめての相手がまっつなのかー。
そして、ずっとずっと、何度も何度もカップルを演じ、コンビを組み。
今回の芝居でも、ショーでも、恋人なんだよね。
先生方にも「離婚ですか」「別居ですか」と聞かれたりしているように、マジで公認コンビなんだね。
水かなとか、ちえウメとか、あんな感じ? 路線スターでもないのに、相手役がいるなんてめずらしい……と考え、ハマコ×あみという、雪組裏トップコンビがいたな、と思い出してみたり。……あああ、未涼亜希さんってば、どんだけ未来優希さんと同じ道を……(笑)。
旅立つモノと残されるモノだと、残されるモノの方が寂しかったりする。
組替えという特殊な状況にあるまっつはそのことでいっぱいいっぱいで、この「NOW ON STAGE」でもえらくハイテンションにはしゃいじゃってるのかもしれないが、いちかの方は「喪失」の意味をよくわかっているように見えた。
場をわきまえ節度を守った……ある意味、隙のない喋り方に、いちかちゃんの賢さと抑え込んだ感情を感じて、なんか、胸が詰まった。
この馬鹿男、ちゃんと責任取りなさいよ?! と、まつださんを見て思いました(笑)。
出来たカノジョだから、アンタが好き放題やったって、黙って待っていてくれるかもしれないけど、つか、手綱の端は実は彼女が握ったままかもしれないけれど、でも男だったらケジメをつけてから旅立ちなさいよ?! と。いやその、現実と役柄での関係はチガウけど、そのへんの混同がヅカの醍醐味でもあるわけで(笑)。
まとぶさんが仕切って、『麗しのサブリナ』の終演後に、まっつといちかの結婚式をしてくれるそうなので、「責任を取る」ことはできそうですよ、まつださん(笑)。
や、ウィリスとマカードルの、ですが。
はじめてのキス、の責任を、男らしく取るわけですよ、まつださん。もう何年もつきあっていたわけだし、転勤するならその前に式だけでも挙げていけ、てなもんですな。でないと彼女、宙ぶらりんじゃん。
えー、ほんとにまっつといちかを男と女だと思っているわけではなく、彼らの関係性をドラマっぽく当てはめているだけです、誤解なきよう。
喋りまくるまっつの無頓着さと、いちかの黙して語らずな感じが、実にいいコントラスト。萌えな関係です。
あー、ウィリスとマカードルの結婚式、見たいよー。見たいよー。
まっつといちかのカップルが大好きだ。
「NOW ON STAGE」は、まっつ単体のかわいさにアゴが落ち、まと×まつのいちゃいちゃぶりに身もだえ、まっつ×いちかの「最後まで責任取れよ」「思い残すことはありません」に両手を上げて降参しました。
あー、まっつ可愛い……キモチワルイくらい、可愛い。(その表現はどうなの)
HDDを整理して、空きを作らなければ!!(笑) たった2回しかない『スカーレット・ピンパーネル』のファースト・ランだ、録り逃がしてはならないっ!
そしてさらに、東宝初日の夜11時は、「NOW ON STAGE」のファースト・ランでもある!
正直、金曜夜11時に「NOW ON STAGE」のファースト・ランするのやめてほしいんですけど。今回に限らず、スカチャンと丸かぶりだから、ファースト・ランが見られないじゃないすか。
ええ、わたしは花担当、まっつ担当ですが、20回近く放送予定のある「NOW ON STAGE」と、たった2回の『スカーレット・ピンパーネル』なら、迷わず『スカーレット・ピンパーネル』を選びます。天候その他によって、録画失敗する場合もあるので、ファースト・ランで捕獲して安心したいもの。
つーことで、『スカピン』を無事に録画し、エンドロールまでしっかり録画したあと、あわててチャンネルを替えた。
すると。
いきなり、まっつが組替えについて、語ってた。
う・わー。
なんかもー、椅子の上に正座して見ちゃうよ。
まつださんが語ってるー。つか、語る場を与えてもらってるー。
なんなの、あの可愛いイキモノ?!
クールビューティのはずが、あまえっこモードになってますがな!!
つか、ナニあの、まと×まつっぷり?!
まとぶさん、まっつに触りすぎっ!!(笑) いや、ありがとう!!(笑) まとぶんが触ってくれるから、まっつの肩だのカラダだのの質感が伝わる。(ナニソレ)
鼻にかかった甘えた声で話すまつださんにアゴが落ちたまま戻らないし、Tシャツ1枚のおかげでカラダの薄さと、立派にまっすぐな肩の線がリアルでなんかドキドキして(笑)。二の腕と腕時計をいじる癖と、怪獣みたいな歯並びだの、横を向いたときのきれいにカールした睫毛の長さだのに注目して。もちろん、特徴のある長くて高い鼻はどの角度からでも完璧に好みだとしみじみして。
「GOGO5」のときもそうだったけど、まとぶんと話していると、まっつは下級生モード、年下モードになるのね。もちろん、下級生で年下だから当然っちゃー当然だけど、普段がクールピューティだから、ギャップがすごい。
まとぶんにいじってもらって、かわいこちゃん全開なまつださんになっているのも、見られてよかったと感謝感激だが、もうひとつ。
まっつ×いちかを、見られて良かった。
まっつはいまいちわかってなさそうなんだが、賢いいちかちゃんはわかっている様子。
自分たちが、対外的にもコンビとして認識されていること、それがこれで終わってしまうこと。
それでいちかちゃんは、ちゃんと自分からネタを出してくれた。
「はじめてのキスシーンの相手が、まっつさんなんです」
まっつはウケてるだけだけど、まとぶさんは「責任取れよ(笑)」とまっつを肘でぐりぐり。
そうか、はじめての相手か。
あのいちかちゃんの、はじめての相手がまっつなのかー。
そして、ずっとずっと、何度も何度もカップルを演じ、コンビを組み。
今回の芝居でも、ショーでも、恋人なんだよね。
先生方にも「離婚ですか」「別居ですか」と聞かれたりしているように、マジで公認コンビなんだね。
水かなとか、ちえウメとか、あんな感じ? 路線スターでもないのに、相手役がいるなんてめずらしい……と考え、ハマコ×あみという、雪組裏トップコンビがいたな、と思い出してみたり。……あああ、未涼亜希さんってば、どんだけ未来優希さんと同じ道を……(笑)。
旅立つモノと残されるモノだと、残されるモノの方が寂しかったりする。
組替えという特殊な状況にあるまっつはそのことでいっぱいいっぱいで、この「NOW ON STAGE」でもえらくハイテンションにはしゃいじゃってるのかもしれないが、いちかの方は「喪失」の意味をよくわかっているように見えた。
場をわきまえ節度を守った……ある意味、隙のない喋り方に、いちかちゃんの賢さと抑え込んだ感情を感じて、なんか、胸が詰まった。
この馬鹿男、ちゃんと責任取りなさいよ?! と、まつださんを見て思いました(笑)。
出来たカノジョだから、アンタが好き放題やったって、黙って待っていてくれるかもしれないけど、つか、手綱の端は実は彼女が握ったままかもしれないけれど、でも男だったらケジメをつけてから旅立ちなさいよ?! と。いやその、現実と役柄での関係はチガウけど、そのへんの混同がヅカの醍醐味でもあるわけで(笑)。
まとぶさんが仕切って、『麗しのサブリナ』の終演後に、まっつといちかの結婚式をしてくれるそうなので、「責任を取る」ことはできそうですよ、まつださん(笑)。
や、ウィリスとマカードルの、ですが。
はじめてのキス、の責任を、男らしく取るわけですよ、まつださん。もう何年もつきあっていたわけだし、転勤するならその前に式だけでも挙げていけ、てなもんですな。でないと彼女、宙ぶらりんじゃん。
えー、ほんとにまっつといちかを男と女だと思っているわけではなく、彼らの関係性をドラマっぽく当てはめているだけです、誤解なきよう。
喋りまくるまっつの無頓着さと、いちかの黙して語らずな感じが、実にいいコントラスト。萌えな関係です。
あー、ウィリスとマカードルの結婚式、見たいよー。見たいよー。
まっつといちかのカップルが大好きだ。
「NOW ON STAGE」は、まっつ単体のかわいさにアゴが落ち、まと×まつのいちゃいちゃぶりに身もだえ、まっつ×いちかの「最後まで責任取れよ」「思い残すことはありません」に両手を上げて降参しました。
あー、まっつ可愛い……キモチワルイくらい、可愛い。(その表現はどうなの)
鬼が笑うとしても。@2011年カレンダー
2010年9月16日 タカラヅカ (花組)未涼亜希(※)、に、いちいち反応する……。
※印なんか付けられて、イレギュラー扱いされているのが、いろいろと複雑だ……。
ただ今回は、とても平静にカレンダーの掲載月発表を見ることが出来た。
カレンダーは、興行スケジュールとは別に、スターの「在団時期」を計るツールである。
歌劇団的に、「もういない」人が「宝塚歌劇団」の名前を背負ってカレンダーで微笑んでいるのは良くない、と判断しているらしい。
その月に「もういない」ことがわかっている人は、載せない。確実に在団している月に載せる。
得意先に配布したり、関連会社で利用する「スターカレンダー」(関西で生活していたら、「**阪急関連(株)」の社名印刷入りのスタカレをもらったり目にしたりする機会はいくらでもある)は特に、その辺は気を遣っているんだろう。
スタカレ掲載のトップスターやその周辺の人たちは、掲載月にかなり配慮されている気配がある。
我がご贔屓はスタカレとは無関係だが、それでも後半に載ってくれている方が、安心する。ああ、この月まではいてくれるのね、と。
過去に何人も掲載月以前に退団した人がいるとしても、そうでない人がほとんどであり、掲載月には「もういない」状態になった人こそが「イレギュラー」だとわかる。
そりゃそうだ、カレンダーの企画や撮影等の時期に、すでに退団が決まっていたら、わざわざ「もういない」とわかっている月に掲載はしないだろう。そのときすでに進退が決まっていれば、それに合わせた月に掲載すれば済む。
その後、予定が変わって「イレギュラー」な事態になることはあっても、企画時にわざわざそんな状態にはしない。
だからとりあえず、来年のカレンダー企画時には、この月までは在団している、とわかっている情報が、「掲載月」として発表されるわけだ。
まっつは別に掲載月について劇団から配慮される立場の人ではないが、なにしろわたしがファンになってから退団の噂が絶えたことのない人で(笑)、集合日ごとに不安でしょーがなかったもんでな、カレンダーが出るたびに「来年の1回目の公演で退団?!」とか、おびえていたもんじゃよ……。
いやそもそも「来年のカレンダーには、まっついるのかしら。はずされてたりして?!」とか、そんな不安と戦ってましたわ(笑)。
組替えが決まった、組替えを承諾したってことは、しばらくはいてくれるのかな、と思えるので、今回の掲載月発表は心穏やかだったのよ。
また、掲載月は公演月と概ねリンクしているので、「ほお、まっつは4月か。全ツの月ですな」と関連づけて納得したり。
雪組4月は全国ツアーとバウ+青年館。バウがきっとちぎくん主演だろうから、まっつは全ツだよなと。
まっつ以外では、壮くんが11月に掲載されていて、花組11月というと全国ツアーとドラマシティ、このどちらかに壮くんが出演しているということ、2番手スターが全ツやDCで卒業するはずがないので、彼は来年いっぱいは在団予定である、ということがわかって胸をなで下ろす。
予定は未定だが、少なくともカレンダー企画時期には、彼の来年の退団予定はなかったってことだ。そのあとに、なにがどうなるかわからないご時世だとしても、あくまでも、その時点では。
なにごともなく、当初の予定通り彼が在団してくれますように。あの天衣無縫な芸風というかキャラクタのまま突き進んでくれますように。
(2)宝塚卓上カレンダー
◎発売日 10月8日(金)
◎規格 B6判/13枚(表紙とも、両面仕様、A面:縦置き/B面:横置き)
◎価格 700円(税込)
◎掲載メンバー(計25名) ※下線は今回初登場者
表紙 (月組)明日海りお
A面 B面
1月 (宙組)大空祐飛 (花組)愛音羽麗
2月 (星組)凰稀かなめ (花組)真野すがた
3月 (専科)轟 悠 (月組)桐生園加
4月 (花組)真飛 聖 (花組)未涼亜希(※)
5月 (月組)霧矢大夢 (星組)紅ゆずる
6月 (星組)柚希礼音 (星組)涼 紫央
7月 (宙組)蘭寿とむ (宙組)悠未ひろ
8月 (月組)龍 真咲 (花組)華形ひかる
9月 (雪組)音月 桂 (月組)青樹 泉
10月 (雪組)早霧せいな (花組)朝夏まなと
11月 (花組)壮 一帆 (星組)夢乃聖夏
12月 (宙組)北翔海莉 (宙組)凪七瑠海
※未涼 亜希は2010年10月18日付で雪組へ組替えとなります。
※印なんか付けられて、イレギュラー扱いされているのが、いろいろと複雑だ……。
ただ今回は、とても平静にカレンダーの掲載月発表を見ることが出来た。
カレンダーは、興行スケジュールとは別に、スターの「在団時期」を計るツールである。
歌劇団的に、「もういない」人が「宝塚歌劇団」の名前を背負ってカレンダーで微笑んでいるのは良くない、と判断しているらしい。
その月に「もういない」ことがわかっている人は、載せない。確実に在団している月に載せる。
得意先に配布したり、関連会社で利用する「スターカレンダー」(関西で生活していたら、「**阪急関連(株)」の社名印刷入りのスタカレをもらったり目にしたりする機会はいくらでもある)は特に、その辺は気を遣っているんだろう。
スタカレ掲載のトップスターやその周辺の人たちは、掲載月にかなり配慮されている気配がある。
我がご贔屓はスタカレとは無関係だが、それでも後半に載ってくれている方が、安心する。ああ、この月まではいてくれるのね、と。
過去に何人も掲載月以前に退団した人がいるとしても、そうでない人がほとんどであり、掲載月には「もういない」状態になった人こそが「イレギュラー」だとわかる。
そりゃそうだ、カレンダーの企画や撮影等の時期に、すでに退団が決まっていたら、わざわざ「もういない」とわかっている月に掲載はしないだろう。そのときすでに進退が決まっていれば、それに合わせた月に掲載すれば済む。
その後、予定が変わって「イレギュラー」な事態になることはあっても、企画時にわざわざそんな状態にはしない。
だからとりあえず、来年のカレンダー企画時には、この月までは在団している、とわかっている情報が、「掲載月」として発表されるわけだ。
まっつは別に掲載月について劇団から配慮される立場の人ではないが、なにしろわたしがファンになってから退団の噂が絶えたことのない人で(笑)、集合日ごとに不安でしょーがなかったもんでな、カレンダーが出るたびに「来年の1回目の公演で退団?!」とか、おびえていたもんじゃよ……。
いやそもそも「来年のカレンダーには、まっついるのかしら。はずされてたりして?!」とか、そんな不安と戦ってましたわ(笑)。
組替えが決まった、組替えを承諾したってことは、しばらくはいてくれるのかな、と思えるので、今回の掲載月発表は心穏やかだったのよ。
また、掲載月は公演月と概ねリンクしているので、「ほお、まっつは4月か。全ツの月ですな」と関連づけて納得したり。
雪組4月は全国ツアーとバウ+青年館。バウがきっとちぎくん主演だろうから、まっつは全ツだよなと。
まっつ以外では、壮くんが11月に掲載されていて、花組11月というと全国ツアーとドラマシティ、このどちらかに壮くんが出演しているということ、2番手スターが全ツやDCで卒業するはずがないので、彼は来年いっぱいは在団予定である、ということがわかって胸をなで下ろす。
予定は未定だが、少なくともカレンダー企画時期には、彼の来年の退団予定はなかったってことだ。そのあとに、なにがどうなるかわからないご時世だとしても、あくまでも、その時点では。
なにごともなく、当初の予定通り彼が在団してくれますように。あの天衣無縫な芸風というかキャラクタのまま突き進んでくれますように。
ペチコート揺れる。@麗しのサブリナ
2010年9月15日 タカラヅカ 「タカラヅカ」ってなんだろう。
てのは、わたしにとって、わりによくあるテーマだが。
そしてその都度、同じような、いろんなことを考えるわけだが。
『麗しのサブリナ』を観ていて思うんだな。
「タカラヅカ」とはなにか。
それは、ひろがるペチコートである。
大昔、わたしが小さな少女だったころ。
外国を舞台にした少女マンガを読んで、なんとなくあこがれるわけですよ。そのかわいらしい世界に。
大きなリボンやフリル、広がったスカートに編み上げのブーツ。
『ベルサイユのばら』みたいな時代劇ではなくて、現代の異国。自分でも着られそうな服、食べられそうなお菓子。
あわあわのお風呂、広がったスカートの下からのぞく、ペチコート。
『キャンディ・キャンディ』のコミックスを手に、わたしは大真面目に一緒に暮らしていた祖母に相談した。
こんな服が着てみたいと。こんな髪型がしてみたいと。
髪型については、速攻NO!だ。
わたしの髪は超ストレートで、まっすぐ以外のどんなスタイルにもなりゃーしねえ。大人になってパーマを掛けたときも「ここまでパーマが掛かりにくい髪質もめずらしい」と言われたもんだ。
ついでにいうと、ショートカット以外の髪型も、認められていなかった。
「子どもは清潔感第一!」「手入れ簡単第一!」という大正生まれの祖母の方針から、わたしに髪型の自由はなかった。長い髪に憧れていたが、少しでも伸びるとばっさり切られた。
たしかに髪は持って生まれたものだから無理がある。第一金髪じゃないしな。
だが、服ならば。ワンピースやスカートなら、後天的になんとかできるだろう。
マンガのヒロインの着ている服はたしかにかわいいが、異世界なかわいさではない。実際に着ることが出来る、似たようなテイストの服を探すことが不可能ではないと思えるようなかわいさだった。
この膝下スカートなんか、ふつーにアリそうじゃね? それで編み上げのロングブーツを履けばいいのよ。
でも、そこで問題。
ヒロインのスカートからいつもちらちら見えている、このフリルだかレースだかは、なんだろう。
正直、すごくかわいい。
ふつーのスカートでも、このちらちらがあるからすごく「トクベツ」な感じに見える。
ヒロインは活発な女の子だから、いつもスカートの端はめくれ上がり、下から白いレースがのぞいていた。
このちらちらレースがあれば、わたしもキャンディになれる!
そう意気込んで、大正生まれの祖母に聞いた。「ねえねえ、これってなんやろ。こあらもこれ着たい」
すると祖母は、興味なさそうに言い切った。
「これは、シュミーズや。こあらかて持ってるやん」
え。
しゅみーず?
しゅみーずって、アレ? おばーちゃんが着ている、よれよれの下着? わたしも持ってるけど、必要を感じないのでほとんど着たことナイ、アレ?
えええっ?! アレが、このヒラヒラちらちらなの?!
カルチャーショック。
たしかに、貫頭衣っつーかワンピース状になった下着の裾には、レースが付いている。ついてるけど、すごく地味でババ臭くて、こんなの着るくらいなら小学校の体育で使う汗取りタオル着てた方がマシだっつー感じの、少女心を萎えさせるシロモノだった。
ぜんぜんチガウもん、よく見て、このスカートの下でちらちらしているやつのことよ!
「だから、シュミーズやろ。スカートの下に着るんや。それはマンガやから、嘘が描いてあるんや」
がーーーーん。
マンガは、嘘。
キャンディの着ている服は、嘘。
現実は、おばーちゃんのシュミーズ。
そう、やはり小学生のころ、はじめて洋式のバスタブを使ったとき、マンガの中のようなあわあわにならなくて、ショックを受けた。
それと同じことなんだ。
キャンディのふくらんだスカートも、その下からちらちらのぞくかわいいレースも、みんなみんな嘘。
現実には、ありえない。
えー。
こあらったは、おばあちゃん子で、大正生まれの祖母に育てられました。祖母はがんばって「ばばが育てている子だから、時代遅れ」にならないよう、気を遣ってくれていたけれど。祖母が知らないモノは、わたしも知らないままでした。「ピザ」という食べ物を知ったのが中学生になってからだったりな。餃子を食べたことなかったりな。
時代劇の主題歌は歌えたし、杉良太郎のキメ台詞のまねっこはできたけど、ピンクレディは踊れなかったし、聖子ちゃんの新曲も知らない子どもでした。
ペチコート、という概念はなかった。
また、当時手に入るペチコートでも、マンガの中のようなふくらみ方やちらちら見えることはない、幾重にもフリルを重ねるのはまた別であることとか、知ることもなく。
バカなガキだったので、『キャンディ・キャンディ』の舞台が現代ではないことも、あまりよく理解していなかった。レトロな部分は全部、外国だからチガウんだ、で片づけていた。
仲の良かった友だちと一緒に、「どうやったらキャンディの服を着られるか」で真面目に悩んでいた。
今ならキャンディの衣装の再現は容易いと思うし、コスプレではなく現実の範囲内でかわいく着ることも可能な時代だと思う。
だが、小学生のわたしには、知るよしもない。
そう、「マンガの中の嘘」だと切り捨てられた、「少女のあこがれ」のひとつの集束した形が「ひろがるペチコート」だった。
『麗しのサブリナ』を観て、思う。
ああこれは、わたしが「タカラヅカ」に求めるモノだと。
サブリナ@蘭ちゃんの、広がるスカート。その下からのぞく、幾重にも重なった白いフリルのペチコート。
チケットレートが格安のため、わたしみたいなびんぼー人でも少々の金額を積むだけで、最前列チケットが手に入ってしまったため、銀橋かぶりつきの観劇も複数回したさ、できたさ。
そーやって目の前で、ペチコートがふわふわするのを見たさ。
サブリナだけじゃない、他の女の子たちのスカートにも、もれなくフリルのペチコート。
広がったスカートが揺れて、その下から白いペチコートが見える。
そのたびに、心震える。ときめく。
あああ、これがわたしの少女心、少女のころの憧れ。
おばさんになってしまった今では絶対着ることのできない、ガーリーなドレス。
オンナノコな髪型、アクセ、背伸びした恋。
もう手に入らないけれど、鮮明に心に残っている「少女」の部分が焦がれて溜息になる。
「タカラヅカ」って、そうだよなあ。
子どもの頃から観ているけれど。いつだってここは、わたしの「あこがれ」の詰まった舞台だった。
娘役のドレスを見ているだけで、たのしかった。うれしかった。
子どもだったから、男役には興味なくて。夢中なのは娘役とその衣装だったっけ。
一生懸命おぼえて帰って、家でそのドレスを絵に描いて、自分で紙の着せ替え人形を作ったりした。
あの感覚を思い出し、なつかしさと切なさで胸が熱い。
『麗しのサブリナ』って、すごくかわいい。物語もだけど、衣装も。女の子たちも。
なんかすごくすごく「タカラヅカ」で、泣けてくる。
てのは、わたしにとって、わりによくあるテーマだが。
そしてその都度、同じような、いろんなことを考えるわけだが。
『麗しのサブリナ』を観ていて思うんだな。
「タカラヅカ」とはなにか。
それは、ひろがるペチコートである。
大昔、わたしが小さな少女だったころ。
外国を舞台にした少女マンガを読んで、なんとなくあこがれるわけですよ。そのかわいらしい世界に。
大きなリボンやフリル、広がったスカートに編み上げのブーツ。
『ベルサイユのばら』みたいな時代劇ではなくて、現代の異国。自分でも着られそうな服、食べられそうなお菓子。
あわあわのお風呂、広がったスカートの下からのぞく、ペチコート。
『キャンディ・キャンディ』のコミックスを手に、わたしは大真面目に一緒に暮らしていた祖母に相談した。
こんな服が着てみたいと。こんな髪型がしてみたいと。
髪型については、速攻NO!だ。
わたしの髪は超ストレートで、まっすぐ以外のどんなスタイルにもなりゃーしねえ。大人になってパーマを掛けたときも「ここまでパーマが掛かりにくい髪質もめずらしい」と言われたもんだ。
ついでにいうと、ショートカット以外の髪型も、認められていなかった。
「子どもは清潔感第一!」「手入れ簡単第一!」という大正生まれの祖母の方針から、わたしに髪型の自由はなかった。長い髪に憧れていたが、少しでも伸びるとばっさり切られた。
たしかに髪は持って生まれたものだから無理がある。第一金髪じゃないしな。
だが、服ならば。ワンピースやスカートなら、後天的になんとかできるだろう。
マンガのヒロインの着ている服はたしかにかわいいが、異世界なかわいさではない。実際に着ることが出来る、似たようなテイストの服を探すことが不可能ではないと思えるようなかわいさだった。
この膝下スカートなんか、ふつーにアリそうじゃね? それで編み上げのロングブーツを履けばいいのよ。
でも、そこで問題。
ヒロインのスカートからいつもちらちら見えている、このフリルだかレースだかは、なんだろう。
正直、すごくかわいい。
ふつーのスカートでも、このちらちらがあるからすごく「トクベツ」な感じに見える。
ヒロインは活発な女の子だから、いつもスカートの端はめくれ上がり、下から白いレースがのぞいていた。
このちらちらレースがあれば、わたしもキャンディになれる!
そう意気込んで、大正生まれの祖母に聞いた。「ねえねえ、これってなんやろ。こあらもこれ着たい」
すると祖母は、興味なさそうに言い切った。
「これは、シュミーズや。こあらかて持ってるやん」
え。
しゅみーず?
しゅみーずって、アレ? おばーちゃんが着ている、よれよれの下着? わたしも持ってるけど、必要を感じないのでほとんど着たことナイ、アレ?
えええっ?! アレが、このヒラヒラちらちらなの?!
カルチャーショック。
たしかに、貫頭衣っつーかワンピース状になった下着の裾には、レースが付いている。ついてるけど、すごく地味でババ臭くて、こんなの着るくらいなら小学校の体育で使う汗取りタオル着てた方がマシだっつー感じの、少女心を萎えさせるシロモノだった。
ぜんぜんチガウもん、よく見て、このスカートの下でちらちらしているやつのことよ!
「だから、シュミーズやろ。スカートの下に着るんや。それはマンガやから、嘘が描いてあるんや」
がーーーーん。
マンガは、嘘。
キャンディの着ている服は、嘘。
現実は、おばーちゃんのシュミーズ。
そう、やはり小学生のころ、はじめて洋式のバスタブを使ったとき、マンガの中のようなあわあわにならなくて、ショックを受けた。
それと同じことなんだ。
キャンディのふくらんだスカートも、その下からちらちらのぞくかわいいレースも、みんなみんな嘘。
現実には、ありえない。
えー。
こあらったは、おばあちゃん子で、大正生まれの祖母に育てられました。祖母はがんばって「ばばが育てている子だから、時代遅れ」にならないよう、気を遣ってくれていたけれど。祖母が知らないモノは、わたしも知らないままでした。「ピザ」という食べ物を知ったのが中学生になってからだったりな。餃子を食べたことなかったりな。
時代劇の主題歌は歌えたし、杉良太郎のキメ台詞のまねっこはできたけど、ピンクレディは踊れなかったし、聖子ちゃんの新曲も知らない子どもでした。
ペチコート、という概念はなかった。
また、当時手に入るペチコートでも、マンガの中のようなふくらみ方やちらちら見えることはない、幾重にもフリルを重ねるのはまた別であることとか、知ることもなく。
バカなガキだったので、『キャンディ・キャンディ』の舞台が現代ではないことも、あまりよく理解していなかった。レトロな部分は全部、外国だからチガウんだ、で片づけていた。
仲の良かった友だちと一緒に、「どうやったらキャンディの服を着られるか」で真面目に悩んでいた。
今ならキャンディの衣装の再現は容易いと思うし、コスプレではなく現実の範囲内でかわいく着ることも可能な時代だと思う。
だが、小学生のわたしには、知るよしもない。
そう、「マンガの中の嘘」だと切り捨てられた、「少女のあこがれ」のひとつの集束した形が「ひろがるペチコート」だった。
『麗しのサブリナ』を観て、思う。
ああこれは、わたしが「タカラヅカ」に求めるモノだと。
サブリナ@蘭ちゃんの、広がるスカート。その下からのぞく、幾重にも重なった白いフリルのペチコート。
チケットレートが格安のため、わたしみたいなびんぼー人でも少々の金額を積むだけで、最前列チケットが手に入ってしまったため、銀橋かぶりつきの観劇も複数回したさ、できたさ。
そーやって目の前で、ペチコートがふわふわするのを見たさ。
サブリナだけじゃない、他の女の子たちのスカートにも、もれなくフリルのペチコート。
広がったスカートが揺れて、その下から白いペチコートが見える。
そのたびに、心震える。ときめく。
あああ、これがわたしの少女心、少女のころの憧れ。
おばさんになってしまった今では絶対着ることのできない、ガーリーなドレス。
オンナノコな髪型、アクセ、背伸びした恋。
もう手に入らないけれど、鮮明に心に残っている「少女」の部分が焦がれて溜息になる。
「タカラヅカ」って、そうだよなあ。
子どもの頃から観ているけれど。いつだってここは、わたしの「あこがれ」の詰まった舞台だった。
娘役のドレスを見ているだけで、たのしかった。うれしかった。
子どもだったから、男役には興味なくて。夢中なのは娘役とその衣装だったっけ。
一生懸命おぼえて帰って、家でそのドレスを絵に描いて、自分で紙の着せ替え人形を作ったりした。
あの感覚を思い出し、なつかしさと切なさで胸が熱い。
『麗しのサブリナ』って、すごくかわいい。物語もだけど、衣装も。女の子たちも。
なんかすごくすごく「タカラヅカ」で、泣けてくる。