まるでアドベンチャーゲームのように・その3。@カリスタの海に抱かれて
2015年3月16日 タカラヅカ 『カリスタの海に抱かれて』は、面白い。
なにしろ、次に話がどっちへ進むのか、予測が付かないのだ。
ってことで、選択肢を挙げての「どっち?」を考える、アドベンチャーゲーム的に楽しい物語を語る。
はい、選択場面6.の続きからです。
すっかり親友、仲良しのカルロとロベルト。
ロベルトはカリスタの救世主たるべき自分の宿命に疑問を持っていることを、カルロに打ち明ける。心を開いている証拠ですな。
そこでカルロは、アリシアがロベルトの許嫁だと知る。
カルロはおそらく、ロベルトからアリシアを奪う選択はしないだろう。
親友を裏切る男じゃない。アリシアとは別れるはず。
アリシアとの恋も、淡い初恋テイストの描き方だから、「誰を裏切っても傷つけても、世界を滅ぼしてもこの恋を貫き通す、Ah~~!」てな描き方はしていないわけだし。
→ 選択肢はひとつ、「アリシアと別れる」
問題は、「アリシアと別れるタイミング」と「ロベルトがふたりの関係を知るタイミング」。これによって三角関係モノはいろんな可能性が広がる。
てことで、選択肢。
→a.なかなか別れられない、もつれているところをロベルト目撃
最悪のパターンってやつ。カルロは誠実に生きようとしているのに、ロベルトに「裏切り者」呼ばわりされ、仲間たちからの信頼も失う。
→b.ぐだぐたせずに、別れ話へ。だが、よりによってその最後の抱擁だのキスだのを、ロベルトに目撃される
最悪のタイミングってやつ。もうアリシアとは別れたのに、ロベルトには「裏切り者」呼ばわり、仲間たちもさよーなら。カルロは恋人のアリシアも、親友のロベルトも両方失う。
友情か恋か、で、友情を取る場合の鉄板展開。
恋より友情を取った以上、その友人に誤解されないとドラマにならない。わざわざこの設定でストーリー作る意味がない。
aだと、別れるつもり、とキモチは友人を裏切ってないんだけど、彼女と別れきれずにいるから、結果的に裏切っているのと同じ。だから、罵られても言い訳出来ない。最悪~~。
bはもう別れてるのに……誤解だからつらい~~。
どうするんだろー、わくわく。この定番展開ゆえに、どう味付けるか・盛り上げるかが腕の見せどころ、作家の個性ってもん。
まさか。
→c.即断即決、すぐさま別れて、ロベルト目撃なし
えええ~~。こう来るか~~。
予想外。つか、斜め上。
だって、これでキレイに別れちゃったら、三角関係になんないじゃん!
もったいないことするなあ。
7.三角関係解決。これでドラマの半分は終わっちゃった……?
と、思いきや。
カルロに別れ話を切り出されたアリシアが、アジトに戻るなり、ロベルト相手に逆ギレ。八つ当たり、逆恨み。
えーーーーー!!
せっかくカルロが断腸の思いで別れ話したのに。全部台無しにするヒロイン。カルロが苦労して苦労して積み上げた積み木を、「ちくしょーー、やってられっかぁーー!!」とひっくり返した。
自分が傷ついた分、カルロもロベルトも傷つけばいい! てなもん?
や、わかる、わかるよ?
人として、そういうキモチになることはわかる。
べつにロベルトのせいじゃないとわかっていても、「あんたのせいで、あたしは不幸になったのよ!」と逆恨みしたくなる気持ちはわかる。傷ついた分、誰かを傷つけずにはいられない、そんなキモチになることはある。
で、逆恨みの標的にされたロベルトは。
「カルロに裏切られた!」
あのー、もしもし? 人の話聞いてます? カルロは君を裏切らないためにアリシアを振ったんですよ?
や、わかる、わかるよ?
人として、そういうキモチになることはわかる。
べつにカルロのせいじゃないとわかっていても、「あいつのせいで!!」と逆恨みすることはあるだろう。
わかるけど……アリシアにしろロベルトにしろ、わざわざ「逆ギレ」「逆恨み」にしているのは、何故だろう。
先に述べたように、ロベルトに誤解させる方法は、定番としてあるんだ。なにもヒロインが逆ギレ逆恨みなんて、どす黒い展開にしなくても。
誤解だったんです、誰も悪くないのに、運命のいたずらで、3人が3人とも傷つき、つらい思いをしたのです……という展開では、なんでダメだったんだろう。
そんな定番はくだらない、ひとの心の闇を描きたかったのよ!
人の弱さを繊細に描いているのよ!
て、ことかな?
そうなのかもしれないけど、なにしろ今までがかなり雑な展開なので、突然こんな繊細な心の闇を描かれても、雑やな、と思ってしまうっす……。
いやあ、思わぬ方向へ曲がる物語だわー。
予想が付かなくて、面白い。
続く~~。
なにしろ、次に話がどっちへ進むのか、予測が付かないのだ。
ってことで、選択肢を挙げての「どっち?」を考える、アドベンチャーゲーム的に楽しい物語を語る。
はい、選択場面6.の続きからです。
すっかり親友、仲良しのカルロとロベルト。
ロベルトはカリスタの救世主たるべき自分の宿命に疑問を持っていることを、カルロに打ち明ける。心を開いている証拠ですな。
そこでカルロは、アリシアがロベルトの許嫁だと知る。
カルロはおそらく、ロベルトからアリシアを奪う選択はしないだろう。
親友を裏切る男じゃない。アリシアとは別れるはず。
アリシアとの恋も、淡い初恋テイストの描き方だから、「誰を裏切っても傷つけても、世界を滅ぼしてもこの恋を貫き通す、Ah~~!」てな描き方はしていないわけだし。
→ 選択肢はひとつ、「アリシアと別れる」
問題は、「アリシアと別れるタイミング」と「ロベルトがふたりの関係を知るタイミング」。これによって三角関係モノはいろんな可能性が広がる。
てことで、選択肢。
→a.なかなか別れられない、もつれているところをロベルト目撃
最悪のパターンってやつ。カルロは誠実に生きようとしているのに、ロベルトに「裏切り者」呼ばわりされ、仲間たちからの信頼も失う。
→b.ぐだぐたせずに、別れ話へ。だが、よりによってその最後の抱擁だのキスだのを、ロベルトに目撃される
最悪のタイミングってやつ。もうアリシアとは別れたのに、ロベルトには「裏切り者」呼ばわり、仲間たちもさよーなら。カルロは恋人のアリシアも、親友のロベルトも両方失う。
友情か恋か、で、友情を取る場合の鉄板展開。
恋より友情を取った以上、その友人に誤解されないとドラマにならない。わざわざこの設定でストーリー作る意味がない。
aだと、別れるつもり、とキモチは友人を裏切ってないんだけど、彼女と別れきれずにいるから、結果的に裏切っているのと同じ。だから、罵られても言い訳出来ない。最悪~~。
bはもう別れてるのに……誤解だからつらい~~。
どうするんだろー、わくわく。この定番展開ゆえに、どう味付けるか・盛り上げるかが腕の見せどころ、作家の個性ってもん。
まさか。
→c.即断即決、すぐさま別れて、ロベルト目撃なし
えええ~~。こう来るか~~。
予想外。つか、斜め上。
だって、これでキレイに別れちゃったら、三角関係になんないじゃん!
もったいないことするなあ。
7.三角関係解決。これでドラマの半分は終わっちゃった……?
と、思いきや。
カルロに別れ話を切り出されたアリシアが、アジトに戻るなり、ロベルト相手に逆ギレ。八つ当たり、逆恨み。
えーーーーー!!
せっかくカルロが断腸の思いで別れ話したのに。全部台無しにするヒロイン。カルロが苦労して苦労して積み上げた積み木を、「ちくしょーー、やってられっかぁーー!!」とひっくり返した。
自分が傷ついた分、カルロもロベルトも傷つけばいい! てなもん?
や、わかる、わかるよ?
人として、そういうキモチになることはわかる。
べつにロベルトのせいじゃないとわかっていても、「あんたのせいで、あたしは不幸になったのよ!」と逆恨みしたくなる気持ちはわかる。傷ついた分、誰かを傷つけずにはいられない、そんなキモチになることはある。
で、逆恨みの標的にされたロベルトは。
「カルロに裏切られた!」
あのー、もしもし? 人の話聞いてます? カルロは君を裏切らないためにアリシアを振ったんですよ?
や、わかる、わかるよ?
人として、そういうキモチになることはわかる。
べつにカルロのせいじゃないとわかっていても、「あいつのせいで!!」と逆恨みすることはあるだろう。
わかるけど……アリシアにしろロベルトにしろ、わざわざ「逆ギレ」「逆恨み」にしているのは、何故だろう。
先に述べたように、ロベルトに誤解させる方法は、定番としてあるんだ。なにもヒロインが逆ギレ逆恨みなんて、どす黒い展開にしなくても。
誤解だったんです、誰も悪くないのに、運命のいたずらで、3人が3人とも傷つき、つらい思いをしたのです……という展開では、なんでダメだったんだろう。
そんな定番はくだらない、ひとの心の闇を描きたかったのよ!
人の弱さを繊細に描いているのよ!
て、ことかな?
そうなのかもしれないけど、なにしろ今までがかなり雑な展開なので、突然こんな繊細な心の闇を描かれても、雑やな、と思ってしまうっす……。
いやあ、思わぬ方向へ曲がる物語だわー。
予想が付かなくて、面白い。
続く~~。
まるでアドベンチャーゲームのように・その2。@カリスタの海に抱かれて
2015年3月15日 タカラヅカ 予備知識のなさゆえに、『カリスタの海に抱かれて』がどう展開するのか、どっちへ転ぶのか、さっぱりわからないまま観た。
……というわたしの、場面ごとの「次の展開はどっちへ行くの?」選択肢語り、続き。
4.カルロ@みりおくんと、ロベルト@キキくんは、同じ日に生まれた幼なじみ。
弱虫カルロを、強気なロベルトがどやしつけていたらしい。
ふたりは腕に友情の証として、同じ傷を刻んでいる。仲良しだったが、カルロの親が島を出たため、別れ別れに。
このへんちょっとわからなくて、アタマがぴよっとなったまま。
特に選択肢は思いつかない。や、だって展開が理解出来なかったから。
というのも、カルロとロベルトはたしか、英雄@さおたさんが処刑された日に生まれたんだよね……?
てっきり、裏切り者@らいらいは裏切りと同時期に島を去ったんだと思ってた。だって、生きていけないでしょ、あんなものすげー大事件を引き起こしておいて、村社会では。
でもなんか、ふつーにその後も島で暮らしてたっぽい。
裏切り者の息子、ってことでカルロが苛められていたとしても、……カルロがなんか泣いて、ロベルトが「いつもかばってやってた」と言ってたから、苛められてたんだよね? でも結局子どもの苛め、でしかない様子。や、いじめよくないけど! 親の罪と子どもの人格も人権も関係ないけど! そういうことではなくて。
ひとりの人間の私欲による裏切りで、国(小さくてもひとつの社会)が傾いたわけでしょ? 他国支配を受けているわけでしょ? そんなものすげー大犯罪を犯した犯人と家族が、そのままその国で暮らしていけるものなの?
名前を変えて素性を隠して別人になって、ではなく、小さな島の中でそのままの人間関係のままで。島の子ども同士で友だちになったりいじめがあったり、ってそんな日常を過ごせる状態なの?
裏切り者がフランスに庇護されているとしても、守り切れないでしょう? カルロはいくつって言ってた? 5歳としても、事件のあと5年間、フランス軍はカルロ一家を守り続けたの? 継続して警護し続ける、って、すげー労力だよ。さっさと島から出させた方が楽だろうに、そんな無意味なことをそんなに長期間している理由がわからない。
英雄処刑事件の大きさ・重さがわからなくなった。
やっぱり冒頭場面1の「のほほーん」が正しい作品カラーなの?
アニータが勝手に大袈裟に恨んでるだけで、実は村人たちから後ろ指指される程度……「やーいやーい、裏切り者の子~~」「うわーーん」てなことだったの? 村八分にすらなってない感じ?
だからカルロはのんきに歌いながら戻って来たの?
よくわかんないけど、いったんアタマをリセットして、カルロとロベルトの「ちょっとイイ話」だけをインプットする。
ふたりは幼なじみの親友なのね。
大人たちの都合で引き離されてしまったけど、彼らにはなんの罪もないのね。
幼なじみの親友設定のために、英雄処刑事件が壊れたとか、ご都合主義とか、ありえないとか、思っちゃ駄目よ、こあら!!
5.カルロはフランス人になって生きてきたけど、心はいつもカリスタに、カリスタ独立のために戻って来たのだと言う。
しかし、カリスタの若者セルジオ@あきらたちは罵詈雑言、裏切り者だから信じられないと言う。頼みのロベルトも、「親友よ、よくぞ戻って来てくれた!」とはならず、敵対ムード。
が、アリシア@かのちゃんの取りなしで、カルロはお試し期間をもらえた。
ふたりきりになったカルロとアリシアは、互いに惹かれ合い、ふたりだけの秘密の約束を交わす。
よーやくヒロインと出会ったわー。カルロとアリシアの場面はかわいらしくて、「初恋」っぽくて、イイ感じ。
で、たしかこのアリシアちゃんは、ロベルトの許嫁なのよね、祭り場面で言ってた。親友と三角関係ですか! 定番ですな!
ポイントは、カルロが「ナニも知らない」ことよね。自分が好きになった女の子が、よりによって親友の許嫁だとは知らない……それゆえに、これからドラマが盛り上がる予感。
ここから考えられる選択肢。
→a.ロベルトの信頼を得られる寸前までかなりがんばってきたのに、アリシアが原因で困難に
裏切り者の息子で現フランス軍将校のカルロは、まずカリスタ人の信頼を得るためにがんばらなきゃならない。そっちをがんばっていたのに、わりと打ち解けられて、イイ感じになっていたのに……アリシアとラヴラヴしているところをロベルトに目撃され、ピンチ!!
→b.早々に、アリシアが原因で、ロベルトたちに拒絶される
ロベルトたちの信頼を得るどころじゃない、その前に「アリシアに手を出した!」ってことで全否定され、独立プランも全否定。関係修復のためにがんばる!
アリシアとはもう両思いに近い(時間の問題)、ロベルトたちとはこれから、という話だったよね?
だから、選択肢は「アリシアとは両思い」の上で、「ロベルトたちとの信頼関係」をどう築くのか、という観点。
アリシアが爆弾なのは確かだから、問題はソレがいつ爆発するか。
カルロがいろいろがんばって、信頼関係が築けそうになっている・築けた矢先、バレるのか。
がんばる以前、最初からアリシアのせいで、全部拒絶されちゃうのか。
その上で、「ふたりの愛を貫く」とか、「カリスタ独立が先だ、別れよう」となるのか。
みんなにわかってもらえるよう、ふたりががんばり、さらにさらに愛が深まっていく、とか。
いろいろ考えられるよなー。
と、思っていたら、まさかのびっくり展開。
6.次の場面ではカルロはすっかりカリスタの仲間!! しかも、リーダーポジション、反感持ってるのはセルジオのみ。ええっ? ロベルトは?
ロベルトはどうやらカルロに心酔しているらしい、てな仲間たちの台詞。えええっ?!!
ちょっと待ってくれ、その前の場面では、「信用出来ない。が、とりあえず様子を見る」だったよね?
で、アリシアとは心を通じ合わせていて、「これが恋?」ってやってたよね?
ロベルトたちとは殺伐としていて、アリシアとラヴラヴ。
だったのが、次の場面で、ロベルトたちとラヴラヴ、アリシアとは特に進展なし。
って……。
こう来るのか-。読めないなー。
てゆーか、雑な展開だな……。(禁句です)
続く~~。
……というわたしの、場面ごとの「次の展開はどっちへ行くの?」選択肢語り、続き。
4.カルロ@みりおくんと、ロベルト@キキくんは、同じ日に生まれた幼なじみ。
弱虫カルロを、強気なロベルトがどやしつけていたらしい。
ふたりは腕に友情の証として、同じ傷を刻んでいる。仲良しだったが、カルロの親が島を出たため、別れ別れに。
このへんちょっとわからなくて、アタマがぴよっとなったまま。
特に選択肢は思いつかない。や、だって展開が理解出来なかったから。
というのも、カルロとロベルトはたしか、英雄@さおたさんが処刑された日に生まれたんだよね……?
てっきり、裏切り者@らいらいは裏切りと同時期に島を去ったんだと思ってた。だって、生きていけないでしょ、あんなものすげー大事件を引き起こしておいて、村社会では。
でもなんか、ふつーにその後も島で暮らしてたっぽい。
裏切り者の息子、ってことでカルロが苛められていたとしても、……カルロがなんか泣いて、ロベルトが「いつもかばってやってた」と言ってたから、苛められてたんだよね? でも結局子どもの苛め、でしかない様子。や、いじめよくないけど! 親の罪と子どもの人格も人権も関係ないけど! そういうことではなくて。
ひとりの人間の私欲による裏切りで、国(小さくてもひとつの社会)が傾いたわけでしょ? 他国支配を受けているわけでしょ? そんなものすげー大犯罪を犯した犯人と家族が、そのままその国で暮らしていけるものなの?
名前を変えて素性を隠して別人になって、ではなく、小さな島の中でそのままの人間関係のままで。島の子ども同士で友だちになったりいじめがあったり、ってそんな日常を過ごせる状態なの?
裏切り者がフランスに庇護されているとしても、守り切れないでしょう? カルロはいくつって言ってた? 5歳としても、事件のあと5年間、フランス軍はカルロ一家を守り続けたの? 継続して警護し続ける、って、すげー労力だよ。さっさと島から出させた方が楽だろうに、そんな無意味なことをそんなに長期間している理由がわからない。
英雄処刑事件の大きさ・重さがわからなくなった。
やっぱり冒頭場面1の「のほほーん」が正しい作品カラーなの?
アニータが勝手に大袈裟に恨んでるだけで、実は村人たちから後ろ指指される程度……「やーいやーい、裏切り者の子~~」「うわーーん」てなことだったの? 村八分にすらなってない感じ?
だからカルロはのんきに歌いながら戻って来たの?
よくわかんないけど、いったんアタマをリセットして、カルロとロベルトの「ちょっとイイ話」だけをインプットする。
ふたりは幼なじみの親友なのね。
大人たちの都合で引き離されてしまったけど、彼らにはなんの罪もないのね。
幼なじみの親友設定のために、英雄処刑事件が壊れたとか、ご都合主義とか、ありえないとか、思っちゃ駄目よ、こあら!!
5.カルロはフランス人になって生きてきたけど、心はいつもカリスタに、カリスタ独立のために戻って来たのだと言う。
しかし、カリスタの若者セルジオ@あきらたちは罵詈雑言、裏切り者だから信じられないと言う。頼みのロベルトも、「親友よ、よくぞ戻って来てくれた!」とはならず、敵対ムード。
が、アリシア@かのちゃんの取りなしで、カルロはお試し期間をもらえた。
ふたりきりになったカルロとアリシアは、互いに惹かれ合い、ふたりだけの秘密の約束を交わす。
よーやくヒロインと出会ったわー。カルロとアリシアの場面はかわいらしくて、「初恋」っぽくて、イイ感じ。
で、たしかこのアリシアちゃんは、ロベルトの許嫁なのよね、祭り場面で言ってた。親友と三角関係ですか! 定番ですな!
ポイントは、カルロが「ナニも知らない」ことよね。自分が好きになった女の子が、よりによって親友の許嫁だとは知らない……それゆえに、これからドラマが盛り上がる予感。
ここから考えられる選択肢。
→a.ロベルトの信頼を得られる寸前までかなりがんばってきたのに、アリシアが原因で困難に
裏切り者の息子で現フランス軍将校のカルロは、まずカリスタ人の信頼を得るためにがんばらなきゃならない。そっちをがんばっていたのに、わりと打ち解けられて、イイ感じになっていたのに……アリシアとラヴラヴしているところをロベルトに目撃され、ピンチ!!
→b.早々に、アリシアが原因で、ロベルトたちに拒絶される
ロベルトたちの信頼を得るどころじゃない、その前に「アリシアに手を出した!」ってことで全否定され、独立プランも全否定。関係修復のためにがんばる!
アリシアとはもう両思いに近い(時間の問題)、ロベルトたちとはこれから、という話だったよね?
だから、選択肢は「アリシアとは両思い」の上で、「ロベルトたちとの信頼関係」をどう築くのか、という観点。
アリシアが爆弾なのは確かだから、問題はソレがいつ爆発するか。
カルロがいろいろがんばって、信頼関係が築けそうになっている・築けた矢先、バレるのか。
がんばる以前、最初からアリシアのせいで、全部拒絶されちゃうのか。
その上で、「ふたりの愛を貫く」とか、「カリスタ独立が先だ、別れよう」となるのか。
みんなにわかってもらえるよう、ふたりががんばり、さらにさらに愛が深まっていく、とか。
いろいろ考えられるよなー。
と、思っていたら、まさかのびっくり展開。
6.次の場面ではカルロはすっかりカリスタの仲間!! しかも、リーダーポジション、反感持ってるのはセルジオのみ。ええっ? ロベルトは?
ロベルトはどうやらカルロに心酔しているらしい、てな仲間たちの台詞。えええっ?!!
ちょっと待ってくれ、その前の場面では、「信用出来ない。が、とりあえず様子を見る」だったよね?
で、アリシアとは心を通じ合わせていて、「これが恋?」ってやってたよね?
ロベルトたちとは殺伐としていて、アリシアとラヴラヴ。
だったのが、次の場面で、ロベルトたちとラヴラヴ、アリシアとは特に進展なし。
って……。
こう来るのか-。読めないなー。
てゆーか、雑な展開だな……。(禁句です)
続く~~。
まるでアドベンチャーゲームのように・その1。@カリスタの海に抱かれて
2015年3月14日 タカラヅカ なんの予備知識もないまま観た、『カリスタの海に抱かれて』。
新作オリジナルゆえ、どんな話で、どこへ着地するのか、さーーっぱりわからない。
それゆえの、わたしの「アドベンチャーゲーム」的な思考迷走ぶりを記す。
1.最初に登場するのは、主人公のカルロ@みりおくん。
軍服姿。
……そっか、ポスターも軍服だったね、軍人さんなのね。
上手花道にせり上がって来たみりおくんは、なんかやたらのんきで陽気な歌を、のほほーんと歌い出す。
ふるさとに帰ってきたらしいよ。
こののんきな導入から考えられる選択肢。
→a.のんきなのは、のんきな話だから
南の島で現地の娘と出会い、のんびり恋愛。
→b.のんきなのは、フェイク
イメージしていた美しき故郷とは違い、なんかしらどどーんと裏切られる。
本舞台では島の祭り場面。ロベルト@キキくんセンター、明るくにぎやか、楽しそう。
てことは、aパターンか?
が、そこへ砲撃の音。色めき立つ島の男たち。だが、場面の空気を変えるのは砲撃なんかじゃない。
アニータ@圭子ねーさま登場。迫力の黒眼帯。
で。
2.突然の、ドシリアス。大悲劇。
火あぶりになる英雄@さおたさん。炎のダンス、圭子ねーさまのドラマチックヴォイス炸裂。
えええ。
のほほん南の島パターンかと思ったのに、突然の『炎にくちづけを』展開?!
渦巻き、炸裂する怨念と情念、絡みつく宿命、ぬめぬめどろどろ!!
あののんきな導入から、これ?!
なにこの急転直下!
すげー展開だなヲイ!
大変よ主人公、のほほん「美しき故郷、思い出はパラダイス」気分で戻って来たりしたら、痛い目見るわよ?
てゆーか、話の流れ的に、圭子ねーさまが呪詛ってた、裏切り者の息子って、カルロだよね?
で、でも、なんかすごくのほほんとしてますよ? 英雄を裏切って殺して石を投げられるよーに出て行ったんじゃないの?
圭子ねーさま場面のとんでもない激しさと重さと、主人公くんの軽さのギャップ。
考えられる選択肢は。
→a.ほんとにアタマ軽いんです。コトの重大さはわかってません
若者の成長譚なので、わざと最初はのんきもんにしてある。このあと現実と直面し、成長していく。
→b.全部わかってます、でもあえて軽くしてるんです
アホボン風は、仮の姿! 目的があって空気読めないふりをしている。このあと現実と直面し、激しく重い展開に相応しい面を見せる。
のほほん主人公と、ドシリアス重すぎ設定のギャップ展開なら、aが正しいんだけどな。
bなら、騙す必要がある人々の前での「仮の姿」を軽くするべきで、主人公がひとり登場する「本来の姿」である冒頭は、ちゃんと暗く重くするのがセオリー。あの冒頭は、のんきすぎるわ。
でも、いくらなんでもaはタカラヅカ的に正しくない気がするから、bかなあ。だとしたら冒頭の描き方はおかしいけどなあ。
3.思わせぶりな年増美女セシリア@きらり登場。カルロを「私の間男にします」。
えええっ、そっち?!
南の島で禁断のアバンチュール??
人妻に口説かれてどっきり☆みりお様のサービスシーンを拝めるってこと?!!
いやそれ、みりおくん的に正しい使い方だけど(笑)、ファンがよろこぶと思うけど、びっくり展開だな!
演じているのがきらりだから、比重はあまり大きくないだろうけど、これで退団のきらりに花を持たせるのはアリだし、これはこれでいい展開かも。
ということで、考えられる選択肢。
→a.カルロと島の娘ヒロインとの純愛に、悪い奥様のチャチャ入れ
本筋ではナイので、あくまでもサービスシーン。年上美女に翻弄されるみりお様、って、それだけで意義あるっしょ!
→b.カルロと島の娘ヒロインと、美貌の人妻との本格三角関係!!
実はダブルヒロインものだった! 年下と年上、清純と手練れ、極端なヒロインふたりの間で揺れ動くみりお様!!(笑)
→c.実は重いテーマとリンク、奥様のチャチャ入れ
比重は低いし、ダブルヒロインではまったくないし、チャチャ入れ程度の尺でしかないが、実はフランス支配と島民の関係を重ね合わせた、重いテーマを担ったエピソードなのだ! ただのサービスシーンではないのだ!
bはありえないっしょ。cだったらいいなあ、とは思う。サービスシーンのふりして実は……ての。わかる人だけわかってうなずいてくれればいいよ的な。
まあ、せいぜいaだよなあ。でも、サービスシーンがあるのはいいことだよな。
……ってまさか、選択肢d.伏線でもなんでもなし、この後まったくナニもなしだとは、思わなかったよ……。
ただ一瞬、きらり×みりおのドッキリ☆シーン入れるだけでいいのにさー……。
続く~~。
新作オリジナルゆえ、どんな話で、どこへ着地するのか、さーーっぱりわからない。
それゆえの、わたしの「アドベンチャーゲーム」的な思考迷走ぶりを記す。
1.最初に登場するのは、主人公のカルロ@みりおくん。
軍服姿。
……そっか、ポスターも軍服だったね、軍人さんなのね。
上手花道にせり上がって来たみりおくんは、なんかやたらのんきで陽気な歌を、のほほーんと歌い出す。
ふるさとに帰ってきたらしいよ。
こののんきな導入から考えられる選択肢。
→a.のんきなのは、のんきな話だから
南の島で現地の娘と出会い、のんびり恋愛。
→b.のんきなのは、フェイク
イメージしていた美しき故郷とは違い、なんかしらどどーんと裏切られる。
本舞台では島の祭り場面。ロベルト@キキくんセンター、明るくにぎやか、楽しそう。
てことは、aパターンか?
が、そこへ砲撃の音。色めき立つ島の男たち。だが、場面の空気を変えるのは砲撃なんかじゃない。
アニータ@圭子ねーさま登場。迫力の黒眼帯。
で。
2.突然の、ドシリアス。大悲劇。
火あぶりになる英雄@さおたさん。炎のダンス、圭子ねーさまのドラマチックヴォイス炸裂。
えええ。
のほほん南の島パターンかと思ったのに、突然の『炎にくちづけを』展開?!
渦巻き、炸裂する怨念と情念、絡みつく宿命、ぬめぬめどろどろ!!
あののんきな導入から、これ?!
なにこの急転直下!
すげー展開だなヲイ!
大変よ主人公、のほほん「美しき故郷、思い出はパラダイス」気分で戻って来たりしたら、痛い目見るわよ?
てゆーか、話の流れ的に、圭子ねーさまが呪詛ってた、裏切り者の息子って、カルロだよね?
で、でも、なんかすごくのほほんとしてますよ? 英雄を裏切って殺して石を投げられるよーに出て行ったんじゃないの?
圭子ねーさま場面のとんでもない激しさと重さと、主人公くんの軽さのギャップ。
考えられる選択肢は。
→a.ほんとにアタマ軽いんです。コトの重大さはわかってません
若者の成長譚なので、わざと最初はのんきもんにしてある。このあと現実と直面し、成長していく。
→b.全部わかってます、でもあえて軽くしてるんです
アホボン風は、仮の姿! 目的があって空気読めないふりをしている。このあと現実と直面し、激しく重い展開に相応しい面を見せる。
のほほん主人公と、ドシリアス重すぎ設定のギャップ展開なら、aが正しいんだけどな。
bなら、騙す必要がある人々の前での「仮の姿」を軽くするべきで、主人公がひとり登場する「本来の姿」である冒頭は、ちゃんと暗く重くするのがセオリー。あの冒頭は、のんきすぎるわ。
でも、いくらなんでもaはタカラヅカ的に正しくない気がするから、bかなあ。だとしたら冒頭の描き方はおかしいけどなあ。
3.思わせぶりな年増美女セシリア@きらり登場。カルロを「私の間男にします」。
えええっ、そっち?!
南の島で禁断のアバンチュール??
人妻に口説かれてどっきり☆みりお様のサービスシーンを拝めるってこと?!!
いやそれ、みりおくん的に正しい使い方だけど(笑)、ファンがよろこぶと思うけど、びっくり展開だな!
演じているのがきらりだから、比重はあまり大きくないだろうけど、これで退団のきらりに花を持たせるのはアリだし、これはこれでいい展開かも。
ということで、考えられる選択肢。
→a.カルロと島の娘ヒロインとの純愛に、悪い奥様のチャチャ入れ
本筋ではナイので、あくまでもサービスシーン。年上美女に翻弄されるみりお様、って、それだけで意義あるっしょ!
→b.カルロと島の娘ヒロインと、美貌の人妻との本格三角関係!!
実はダブルヒロインものだった! 年下と年上、清純と手練れ、極端なヒロインふたりの間で揺れ動くみりお様!!(笑)
→c.実は重いテーマとリンク、奥様のチャチャ入れ
比重は低いし、ダブルヒロインではまったくないし、チャチャ入れ程度の尺でしかないが、実はフランス支配と島民の関係を重ね合わせた、重いテーマを担ったエピソードなのだ! ただのサービスシーンではないのだ!
bはありえないっしょ。cだったらいいなあ、とは思う。サービスシーンのふりして実は……ての。わかる人だけわかってうなずいてくれればいいよ的な。
まあ、せいぜいaだよなあ。でも、サービスシーンがあるのはいいことだよな。
……ってまさか、選択肢d.伏線でもなんでもなし、この後まったくナニもなしだとは、思わなかったよ……。
ただ一瞬、きらり×みりおのドッキリ☆シーン入れるだけでいいのにさー……。
続く~~。
未知の物語は、それだけでも楽しい。@カリスタの海に抱かれて
2015年3月13日 タカラヅカ 新作っていいな! オリジナルっていいな!
花組『カリスタの海に抱かれて』初日、なんやかんやで思ったの。
実在の人物の一代記でもないし、原作があるわけでもない。
舞台となる時代背景はあるにしろ、ストーリー自体はまったくのオリジナル。
って、わくわくする。
まだ見たことのナイ物語、ってだけで、うれしくなる。
まあ、原作があったところで、わたしは予習をまったくしない人だから、なんにも知らないままに観ることが多いんだけど、有名原作とか実在の人物だと、最低限情報があるっていうか、先入観があるじゃん?
新作オリジナルだと、それがナイんだよなあ。
どんなキャラがいて、どんなことになって、どう決着するのか、まったくわからない。
それって、すげーわくわくする。
再演とか原作付きでは味わえない、未知への期待感。
タカラヅカって、ソレがあるからいいんだよね。
既存のものしか上演しない劇団なら、わたしはこんなにこの文化を愛してない。
わたしはフィクションが好き、物語が好き。
……って、ついひと月前も、そうやってわくわくしていたオリジナル作品に裏切られたところだけど(笑)。
でも、柴田せんせより、大石静&石田昌也コンビの方が、期待度は高い。
残念だけど、今のわたしはそうだ。
最後のオリジナルが『霧のミラノ』で、定番以外の再演作品がことごとく残念極まりない過去形の巨匠よりは、現役クリエイターに期待を持つ。
大石氏の前作『美しき生涯』はタカラヅカ的という意味ではいい作品ではなかったので、ヅカヲタとして大石氏の再登場は「劇団、懲りてなかったのか……!」と愕然としたクチだし、今現在テレビ放映中の大石氏の新作ドラマがちょっと驚くくらい面白くないことで、不安はてんこ盛りであったとしてもだ。
イシダ先生、頼むよ~~! 大石氏の脚本がヅカ的じゃなくても、なんとか盛り上げてね~~! てな。
でもってわたしは、相変わらず予備知識なし。
知っているのは、タイトルと、ポスター画像のみ。
ナポレオンが出るらしいよとか、その程度。
主人公のみりおくんがどんな役なのか、ヒロインのかのちゃんがどんな役なのか、まったく知らない。
カリスタって地名らしいなあ、どこにあるのか知らないけど。……というくらい、無知。えっと、そんなに有名なところなの?
まったく知らなくても楽しめてこそのエンタメ! が持論(笑)。
無知と不勉強を棚上げっす。
だから、なにがどう展開されるのか、まったく知らずに席に着いた。
未知の物語を味わう前の、なんとなくわくわくしたキモチで。
…………作品の出来はともかく、今回本当に、「原作なしの新作オリジナルっていいなあ!」と強く感じた。
観ている間中、ほんとにわかんなかったんだ。
この物語が、どこへ行くのか。
どうするつもりなのか、どう決着を付けるのか。
「予想もつかない!」とか「見たことのナイ新しい!」とかではなくて、「どこへでも行ける」「どっちにでも転べる」ゆえの、わからなさ。
常に分岐があるの。
その分岐の、どれを選んでもアリな感じなの。
だから、どこへ行くのかわからないの。
アドベンチャーゲームのようだった。
キャラクタとあらすじと大きなイベントごとが決められていて、あとはエピソードごとにプレイヤーが選択肢を選んで行くの。
どれを選んでも問題なく物語が進む……つまりそんだけいろんなことが単純で薄いわけなんだけど、選択パートがあるから「どのルートに進もうか」とシンキングタイムがあって、楽しめる。……そういうゲーム。
あるいは、テーマパークのアトラクション。ライドに乗って水路を進むの。次々に物語の1場面がジオラマとして目前に広がる。アトラクションなので、場面ごとのつながりは悪い、つか、ぶつ切り。でも、右に左にライドが動き、次の角に行けば新しい場面が広がり、その物珍しさゆえに、乗っている者は楽しくドラマを眺められる。
見ながら、いろんな選択肢を考え、どうするつもりだろう?と思い、次の展開に、あ、こっちへ行くのか、と思い、次にまたいろんな選択肢を考え、えっ、こっちですか?と驚き……。
結果、原作なしの新作オリジナルっていいなあ!、と思った(笑)。
こうやって、脳内アドベンチャーゲーム体験できるのは、新作オリジナルゆえだわ~~。
先が見えないって、物語って、やっぱ楽しいよなっ。
初日は長年の花担友人と一緒だったんですが、『カリスタの海に抱かれて』の感想は。
「意外に、面白い」でした。
大石氏への評価が低かったせいもあるんだろうけど。
言いたいことはいろいろあるが(笑)、それでも、けっこう面白いです、『カリスタの海に抱かれて』。
花組『カリスタの海に抱かれて』初日、なんやかんやで思ったの。
実在の人物の一代記でもないし、原作があるわけでもない。
舞台となる時代背景はあるにしろ、ストーリー自体はまったくのオリジナル。
って、わくわくする。
まだ見たことのナイ物語、ってだけで、うれしくなる。
まあ、原作があったところで、わたしは予習をまったくしない人だから、なんにも知らないままに観ることが多いんだけど、有名原作とか実在の人物だと、最低限情報があるっていうか、先入観があるじゃん?
新作オリジナルだと、それがナイんだよなあ。
どんなキャラがいて、どんなことになって、どう決着するのか、まったくわからない。
それって、すげーわくわくする。
再演とか原作付きでは味わえない、未知への期待感。
タカラヅカって、ソレがあるからいいんだよね。
既存のものしか上演しない劇団なら、わたしはこんなにこの文化を愛してない。
わたしはフィクションが好き、物語が好き。
……って、ついひと月前も、そうやってわくわくしていたオリジナル作品に裏切られたところだけど(笑)。
でも、柴田せんせより、大石静&石田昌也コンビの方が、期待度は高い。
残念だけど、今のわたしはそうだ。
最後のオリジナルが『霧のミラノ』で、定番以外の再演作品がことごとく残念極まりない過去形の巨匠よりは、現役クリエイターに期待を持つ。
大石氏の前作『美しき生涯』はタカラヅカ的という意味ではいい作品ではなかったので、ヅカヲタとして大石氏の再登場は「劇団、懲りてなかったのか……!」と愕然としたクチだし、今現在テレビ放映中の大石氏の新作ドラマがちょっと驚くくらい面白くないことで、不安はてんこ盛りであったとしてもだ。
イシダ先生、頼むよ~~! 大石氏の脚本がヅカ的じゃなくても、なんとか盛り上げてね~~! てな。
でもってわたしは、相変わらず予備知識なし。
知っているのは、タイトルと、ポスター画像のみ。
ナポレオンが出るらしいよとか、その程度。
主人公のみりおくんがどんな役なのか、ヒロインのかのちゃんがどんな役なのか、まったく知らない。
カリスタって地名らしいなあ、どこにあるのか知らないけど。……というくらい、無知。えっと、そんなに有名なところなの?
まったく知らなくても楽しめてこそのエンタメ! が持論(笑)。
無知と不勉強を棚上げっす。
だから、なにがどう展開されるのか、まったく知らずに席に着いた。
未知の物語を味わう前の、なんとなくわくわくしたキモチで。
…………作品の出来はともかく、今回本当に、「原作なしの新作オリジナルっていいなあ!」と強く感じた。
観ている間中、ほんとにわかんなかったんだ。
この物語が、どこへ行くのか。
どうするつもりなのか、どう決着を付けるのか。
「予想もつかない!」とか「見たことのナイ新しい!」とかではなくて、「どこへでも行ける」「どっちにでも転べる」ゆえの、わからなさ。
常に分岐があるの。
その分岐の、どれを選んでもアリな感じなの。
だから、どこへ行くのかわからないの。
アドベンチャーゲームのようだった。
キャラクタとあらすじと大きなイベントごとが決められていて、あとはエピソードごとにプレイヤーが選択肢を選んで行くの。
どれを選んでも問題なく物語が進む……つまりそんだけいろんなことが単純で薄いわけなんだけど、選択パートがあるから「どのルートに進もうか」とシンキングタイムがあって、楽しめる。……そういうゲーム。
あるいは、テーマパークのアトラクション。ライドに乗って水路を進むの。次々に物語の1場面がジオラマとして目前に広がる。アトラクションなので、場面ごとのつながりは悪い、つか、ぶつ切り。でも、右に左にライドが動き、次の角に行けば新しい場面が広がり、その物珍しさゆえに、乗っている者は楽しくドラマを眺められる。
見ながら、いろんな選択肢を考え、どうするつもりだろう?と思い、次の展開に、あ、こっちへ行くのか、と思い、次にまたいろんな選択肢を考え、えっ、こっちですか?と驚き……。
結果、原作なしの新作オリジナルっていいなあ!、と思った(笑)。
こうやって、脳内アドベンチャーゲーム体験できるのは、新作オリジナルゆえだわ~~。
先が見えないって、物語って、やっぱ楽しいよなっ。
初日は長年の花担友人と一緒だったんですが、『カリスタの海に抱かれて』の感想は。
「意外に、面白い」でした。
大石氏への評価が低かったせいもあるんだろうけど。
言いたいことはいろいろあるが(笑)、それでも、けっこう面白いです、『カリスタの海に抱かれて』。
年寄りは新しいものに過剰反応する。@公式HPリニューアル
2015年3月12日 タカラヅカ
れおんくんの卒業は、劇団的にも大きなことなんだなー、と思う。
れおんくんのムラ卒業千秋楽の翌日に、公式HPリニューアルって!!
100周年のタイミングでもなく、「新世紀」の101周年でもなく、101期生初舞台公演でも、年度替わりでもなく。
星組千秋楽翌日、って。
いつものようにブックマークで飛んだのに、みりお様がばーーんと出て来てびっくりした。
わたしは、HTML版しか利用してなかったんだってば。ブクマがそっちだったから、なにかのはずみで通常版にとばされちゃったのかと思って焦ったわ。
通常版をあまり見たことなかったので、最初リニューアルに気づかなかった。
HTML版へのリンクを探して探して、遅れて、リニューアルに気づいた。
新しいHP、見にくいっ!!
使いにくいわーー!!
HPリニューアルはぜんぜんかまわないし、どんだけ過剰演出の虚仮威しに全力投球しててもかまわない、ただ、HTML版を作ってよーー! 情報のみ確認出来るようにしてよーー!
不便すぎる……。
わたし、ニュースをまるっとコピペってたのよ。ブログ書くの2周くらい遅れてるけど、自分のペースでぼちぼち更新するつもりで、とりあえずネタ(ニュースその他)はコピってWordに放り込んでおく。
そうやって今までやってきたのに……新しいニュースページ、整理しにくい……ナニあの無駄な改行と空白と画像。見出しも付けにくいし……。うおー。
てゆーかわたし、公演案内ページを使ってオリジナルのスケジュール帳を作ってたの。
前のHPで「公演案内」をクリックすると、小さな画像とタイトルその他最低限情報だけ載った、「目次」みたいなページに移動したでしょう?
あのページを印刷して、スケジュール帳に貼ってたの。
全組観劇するヲタに必要な情報がすべて、網羅されていたから。
なのにもう、あのページがない……!
情報を一望できず、やたら見にくい大きな画像をえんえんスクロールしなきゃ、情報が得られなくなってる。
やだ、困る……!
一見、画像が大きくて多くて、華やかだけど。
必要な情報をシンプルに得られるのが良かったのに~~。
はぁ。手帳の年間スケジュールページ、これからどうしよう。しょぼん。
や、新しいHPがうれしくないのは、わたしの勝手です。世の中的には好評なのかもしれん。もともと、通常版はあんなもんだったのかもだし。
ただ、HTML版さえ継続してくれてたらなあ……。
年寄りには生きにくい時代です。
れおんくんのムラ卒業千秋楽の翌日に、公式HPリニューアルって!!
100周年のタイミングでもなく、「新世紀」の101周年でもなく、101期生初舞台公演でも、年度替わりでもなく。
星組千秋楽翌日、って。
いつものようにブックマークで飛んだのに、みりお様がばーーんと出て来てびっくりした。
わたしは、HTML版しか利用してなかったんだってば。ブクマがそっちだったから、なにかのはずみで通常版にとばされちゃったのかと思って焦ったわ。
通常版をあまり見たことなかったので、最初リニューアルに気づかなかった。
HTML版へのリンクを探して探して、遅れて、リニューアルに気づいた。
新しいHP、見にくいっ!!
使いにくいわーー!!
HPリニューアルはぜんぜんかまわないし、どんだけ過剰演出の虚仮威しに全力投球しててもかまわない、ただ、HTML版を作ってよーー! 情報のみ確認出来るようにしてよーー!
不便すぎる……。
わたし、ニュースをまるっとコピペってたのよ。ブログ書くの2周くらい遅れてるけど、自分のペースでぼちぼち更新するつもりで、とりあえずネタ(ニュースその他)はコピってWordに放り込んでおく。
そうやって今までやってきたのに……新しいニュースページ、整理しにくい……ナニあの無駄な改行と空白と画像。見出しも付けにくいし……。うおー。
てゆーかわたし、公演案内ページを使ってオリジナルのスケジュール帳を作ってたの。
前のHPで「公演案内」をクリックすると、小さな画像とタイトルその他最低限情報だけ載った、「目次」みたいなページに移動したでしょう?
あのページを印刷して、スケジュール帳に貼ってたの。
全組観劇するヲタに必要な情報がすべて、網羅されていたから。
なのにもう、あのページがない……!
情報を一望できず、やたら見にくい大きな画像をえんえんスクロールしなきゃ、情報が得られなくなってる。
やだ、困る……!
一見、画像が大きくて多くて、華やかだけど。
必要な情報をシンプルに得られるのが良かったのに~~。
はぁ。手帳の年間スケジュールページ、これからどうしよう。しょぼん。
や、新しいHPがうれしくないのは、わたしの勝手です。世の中的には好評なのかもしれん。もともと、通常版はあんなもんだったのかもだし。
ただ、HTML版さえ継続してくれてたらなあ……。
年寄りには生きにくい時代です。
だから、彼は「スター」なのだ。@柚希礼音サヨナラショー
2015年3月11日 タカラヅカ れおんくんは、あまりに長い間、「スター」だった。
わたしが彼をはじめて知ったのは、「星組にものすごいスター候補がいる」「将来のトップスター」との「評判」「噂」だった。
当時の星組は、わたしがいちばん縁遠い組だった。トウコちゃんを好きだったから、なんとか本公演1回は観るかな、ぐらい。トップさんを苦手だと、どうしても足が遠のく。
だから、「柚希礼音」を最初にちゃんと観たのは、『プラハの春』新人公演だと思う。
はじめて観る、星組の新人公演。そこで、トウコ役をやっていた男の子が「あの、柚希礼音」だと注目して観劇した。
「あの」が最初に付く。
「鳴り物入りの」が最初に付く。
ただの下級生じゃない、前評判が先に立つ。どんだけすごい逸材なのだろうと思う、そこからスタートだ。
本公演でも「あの、噂の、鳴り物入りの、ものすごいスター候補生の柚希礼音って、どの子だろう?」と意識して探してはいた。でも本公演のモブに毛の生えたよーな扱いでは、よくわかんなかった。
だから、新人公演。
実はその前に、トウコ主演バウに「いかにも若手スター!!」って感じに出ていたんだけど、わたしの記憶には残っていない。
トウコが組替えする前は、星組さんの別箱公演はほとんど観てなかったし、新公も観たことなかったし、下級生を判別出来るスキルはなかったんだよなあ。
星組に詳しくないわたしだから、スタートが『プラハの春』だった。
星組贔屓の人たちは、組配属からすでに「柚希礼音=スター」だと思って見ていたろうし、当時のわたしは初舞台生とか音校生になんの興味もアンテナもなかったので知らなかったけれど、そっちに詳しい人なら初舞台から、入団する前から、音校入学時から、すでに「柚希礼音=スター」とわかって見ていたんじゃないかな?
そういう噂を耳にしていたから。
実際に舞台の上のれおんくんを見るより先に、鳴り物入りの評判ばかりが耳に入り、最初から「そういうもんだ」と思って観た。
だから最初から、わたしにとってのれおんくんは「スター」だった。
てなわけで、れおんくんは、あまりに長い間、「スター」だったと思う。
抜擢されてからトップになって退団するまで、ふつーの人が8年くらいだとしたら、れおんくんはその倍くらい、ずーーっと「スター」だったわけで。実際にふつーのスターふたり分、そんな人は過去に例がないので感覚的にはふつーのスターの3~4人分は、れおんくんを見てきた気がする。
最初星組に縁遠かったわたしだけれど、苦手トップさんが退団し、ご贔屓が星組に組替えになった、ということで、ご贔屓退団までの数年間と、大好きなトウコちゃんトップ時代は、どっぷり星組観劇した。
ゆえに、ずーーっとスターだったれおんくんのことは、ずーーっと眺めて来た。
そんな歴史を噛みしめつつ、『柚希礼音サヨナラショー』を観た。宝塚大劇場、前楽。
ずっとずっと、「スター」だった。
ずっとずっと、眺めて来た。
なまじ長い間見てきたので、「顔見知りの男の子の成長を眺める、近所のおばちゃんモード」だった。あらまあ、れおんくん大きくなったのねえ、てな。
油断していたから、うっかりときめいた全ツ『再会』は盛り上がったわねえ……隣の席の見知らぬ人と、「ちえちゃんカッコイイ!!」ってきゃーきゃー騒いだっけ。
そのあたりからはもう、れおんくんはほんと名実ともに「スター!!」になっていって。
なんせ、「赤ちゃん時代から知ってる、近所のおばちゃん」をときめかせるんだから、彼の魅力は、本物ですよ。
だがしかし、「近所のおばちゃん」は手強いのだ。
れおんくんとは、距離がある。その距離感ゆえに、「柚希礼音のスター人生を振り返る」内容のサヨナラショーでも、冷静に観劇するのだ。
『太王四神記II』来ると思ったわ、トップお披露目だもん、鉄板よね、とか、『ロミオとジュリエット』は絶対よね、てゆーかこの作品関わったスターはもれなくサヨナラショーに入れてくるよね、ほんといい作品よね、「世界の王」が切ないわ、うわ、『再会』入るのかーー!
とか、ツッコミ入れつつ、ふつうにパフォーマンスを楽しんでいるのよ。
なつかしい曲、なつかしい場面。
ずっと眺めて来た、知ってる知ってる、ずっと、ずっと。
代表作たくさんの人気トップさんのサヨナラショーだもん、盛りだくさんでなんともゼイタクなショーだわ、ありがたいありがたい、観られてよかったー。
れおんくんにもねねちゃんにも、思い出も思い入れもいっぱいある。どいちゃんにも、コロちゃんにも。
だから、彼らの最後の演目「サヨナラショー」を観られてうれしい。
という感覚でいたのに。
後半、本舞台にどっかで見たセットがせり上がって来たとき……反則だ!! と、思った。
サザエさんパロみたいな、「昭和」なお茶の間セット。
お笑い芸人にしか見えない、思い切った姿のベニー。振り切った造形のしーらんとれんた。他の3人に比べてひとりだけふつーなのに、それがおかしいマカゼ。
「ちえちゃん」だ。
れおんくん自身の「小学生の作文ソング」。
ただあたりまえに、ありきたりに、「わたしの家族」という作文を書いた……そんな歌と、その歌をパフォーマンスで表現した場面。
ちょっとやめてよ。ひどいわ。反則よ。
舞台の前方には、「柚希礼音」がいるのよ。
どっから見ても「大スター!!」の、キラキラした男前がいるのよ! 歴史と貫禄背負った、立派なトップスターなんだってば。
やりきって、成し遂げて、今、誇らしく卒業していこうとしているのよ。
その姿に、「ちえちゃん」家族を持ってきますか。
や、あるだろうなとちらりと思ってはいたけれど、思ってるのと実際見るのはチガウから! 破壊力すごいから!
だだ泣きした。
近所のおばちゃんモードで距離感持って、慎ましく観劇していたのに。
号泣するのはほんとのファンの人たちの役目、わたしのような、好きとか愛着程度の者は、観劇出来る幸運に感謝しつつ、エンタメ舞台を平静に堪能するの……って、んなの無理、一気に来た。
愛しい。
この「ちえちゃん」という子が。
「柚希礼音」という、スターが。
まぶしくて、カッコ良くて、素敵で。
そして。
愛しくて、ならない。
……だから「ちえちゃん」は、トップスターなんだね。
たくさんの人に愛されて、愛さずにはいられない、と思わせてしまう、そんなスターなんだよね。
れおんがカッコイイとか素敵とか、そーゆーのを通り越して、なんかもお、愛しくて愛しくてたまらなかったよ。
勘弁してよ、卒業する人にこんなに愛しくなりたくないよ。
ほんとにもう、すごいっすね。
ちくしょー。
観られて良かった。
れおんくんの格好良さだけでなく、愛しさを、最後の姿として、胸に刻めて。
それと。
「ちえちゃん」のおかげで今、過去最大級に、マカゼさんが愛しいです。きゅんきゅんしてます。
割烹着姿で、慈愛の微笑み浮かべてる姿がもう、ハート直撃っすよ……(笑)。
わたしが彼をはじめて知ったのは、「星組にものすごいスター候補がいる」「将来のトップスター」との「評判」「噂」だった。
当時の星組は、わたしがいちばん縁遠い組だった。トウコちゃんを好きだったから、なんとか本公演1回は観るかな、ぐらい。トップさんを苦手だと、どうしても足が遠のく。
だから、「柚希礼音」を最初にちゃんと観たのは、『プラハの春』新人公演だと思う。
はじめて観る、星組の新人公演。そこで、トウコ役をやっていた男の子が「あの、柚希礼音」だと注目して観劇した。
「あの」が最初に付く。
「鳴り物入りの」が最初に付く。
ただの下級生じゃない、前評判が先に立つ。どんだけすごい逸材なのだろうと思う、そこからスタートだ。
本公演でも「あの、噂の、鳴り物入りの、ものすごいスター候補生の柚希礼音って、どの子だろう?」と意識して探してはいた。でも本公演のモブに毛の生えたよーな扱いでは、よくわかんなかった。
だから、新人公演。
実はその前に、トウコ主演バウに「いかにも若手スター!!」って感じに出ていたんだけど、わたしの記憶には残っていない。
トウコが組替えする前は、星組さんの別箱公演はほとんど観てなかったし、新公も観たことなかったし、下級生を判別出来るスキルはなかったんだよなあ。
星組に詳しくないわたしだから、スタートが『プラハの春』だった。
星組贔屓の人たちは、組配属からすでに「柚希礼音=スター」だと思って見ていたろうし、当時のわたしは初舞台生とか音校生になんの興味もアンテナもなかったので知らなかったけれど、そっちに詳しい人なら初舞台から、入団する前から、音校入学時から、すでに「柚希礼音=スター」とわかって見ていたんじゃないかな?
そういう噂を耳にしていたから。
実際に舞台の上のれおんくんを見るより先に、鳴り物入りの評判ばかりが耳に入り、最初から「そういうもんだ」と思って観た。
だから最初から、わたしにとってのれおんくんは「スター」だった。
てなわけで、れおんくんは、あまりに長い間、「スター」だったと思う。
抜擢されてからトップになって退団するまで、ふつーの人が8年くらいだとしたら、れおんくんはその倍くらい、ずーーっと「スター」だったわけで。実際にふつーのスターふたり分、そんな人は過去に例がないので感覚的にはふつーのスターの3~4人分は、れおんくんを見てきた気がする。
最初星組に縁遠かったわたしだけれど、苦手トップさんが退団し、ご贔屓が星組に組替えになった、ということで、ご贔屓退団までの数年間と、大好きなトウコちゃんトップ時代は、どっぷり星組観劇した。
ゆえに、ずーーっとスターだったれおんくんのことは、ずーーっと眺めて来た。
そんな歴史を噛みしめつつ、『柚希礼音サヨナラショー』を観た。宝塚大劇場、前楽。
ずっとずっと、「スター」だった。
ずっとずっと、眺めて来た。
なまじ長い間見てきたので、「顔見知りの男の子の成長を眺める、近所のおばちゃんモード」だった。あらまあ、れおんくん大きくなったのねえ、てな。
油断していたから、うっかりときめいた全ツ『再会』は盛り上がったわねえ……隣の席の見知らぬ人と、「ちえちゃんカッコイイ!!」ってきゃーきゃー騒いだっけ。
そのあたりからはもう、れおんくんはほんと名実ともに「スター!!」になっていって。
なんせ、「赤ちゃん時代から知ってる、近所のおばちゃん」をときめかせるんだから、彼の魅力は、本物ですよ。
だがしかし、「近所のおばちゃん」は手強いのだ。
れおんくんとは、距離がある。その距離感ゆえに、「柚希礼音のスター人生を振り返る」内容のサヨナラショーでも、冷静に観劇するのだ。
『太王四神記II』来ると思ったわ、トップお披露目だもん、鉄板よね、とか、『ロミオとジュリエット』は絶対よね、てゆーかこの作品関わったスターはもれなくサヨナラショーに入れてくるよね、ほんといい作品よね、「世界の王」が切ないわ、うわ、『再会』入るのかーー!
とか、ツッコミ入れつつ、ふつうにパフォーマンスを楽しんでいるのよ。
なつかしい曲、なつかしい場面。
ずっと眺めて来た、知ってる知ってる、ずっと、ずっと。
代表作たくさんの人気トップさんのサヨナラショーだもん、盛りだくさんでなんともゼイタクなショーだわ、ありがたいありがたい、観られてよかったー。
れおんくんにもねねちゃんにも、思い出も思い入れもいっぱいある。どいちゃんにも、コロちゃんにも。
だから、彼らの最後の演目「サヨナラショー」を観られてうれしい。
という感覚でいたのに。
後半、本舞台にどっかで見たセットがせり上がって来たとき……反則だ!! と、思った。
サザエさんパロみたいな、「昭和」なお茶の間セット。
お笑い芸人にしか見えない、思い切った姿のベニー。振り切った造形のしーらんとれんた。他の3人に比べてひとりだけふつーなのに、それがおかしいマカゼ。
「ちえちゃん」だ。
れおんくん自身の「小学生の作文ソング」。
ただあたりまえに、ありきたりに、「わたしの家族」という作文を書いた……そんな歌と、その歌をパフォーマンスで表現した場面。
ちょっとやめてよ。ひどいわ。反則よ。
舞台の前方には、「柚希礼音」がいるのよ。
どっから見ても「大スター!!」の、キラキラした男前がいるのよ! 歴史と貫禄背負った、立派なトップスターなんだってば。
やりきって、成し遂げて、今、誇らしく卒業していこうとしているのよ。
その姿に、「ちえちゃん」家族を持ってきますか。
や、あるだろうなとちらりと思ってはいたけれど、思ってるのと実際見るのはチガウから! 破壊力すごいから!
だだ泣きした。
近所のおばちゃんモードで距離感持って、慎ましく観劇していたのに。
号泣するのはほんとのファンの人たちの役目、わたしのような、好きとか愛着程度の者は、観劇出来る幸運に感謝しつつ、エンタメ舞台を平静に堪能するの……って、んなの無理、一気に来た。
愛しい。
この「ちえちゃん」という子が。
「柚希礼音」という、スターが。
まぶしくて、カッコ良くて、素敵で。
そして。
愛しくて、ならない。
……だから「ちえちゃん」は、トップスターなんだね。
たくさんの人に愛されて、愛さずにはいられない、と思わせてしまう、そんなスターなんだよね。
れおんがカッコイイとか素敵とか、そーゆーのを通り越して、なんかもお、愛しくて愛しくてたまらなかったよ。
勘弁してよ、卒業する人にこんなに愛しくなりたくないよ。
ほんとにもう、すごいっすね。
ちくしょー。
観られて良かった。
れおんくんの格好良さだけでなく、愛しさを、最後の姿として、胸に刻めて。
それと。
「ちえちゃん」のおかげで今、過去最大級に、マカゼさんが愛しいです。きゅんきゅんしてます。
割烹着姿で、慈愛の微笑み浮かべてる姿がもう、ハート直撃っすよ……(笑)。
サヨナラショー付き公演当日券について、座席内訳。@柚希礼音サヨナラショー
2015年3月10日 タカラヅカ 座席券60枚、立ち見140枚。
合計200枚のチケットを求め、当日券抽選に並んだ人の数……おそらく、2000人。
過去の当日券抽選の参加人数の多いときが約1500人であったため、整理券も常時1500枚は用意されているのではないかと予想。
そして、〆切時刻の約10分前に現地へ到着したわたしが見る限り、数百人の人間には「整理券がなかった」。足りなくなったため、列の後方には配布出来なかったようだ。
……という実体験より、星組公演『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!』前楽の当日抽選参加人数を、2000という数字を仮定。
ほんとうのところは知らないよ。でも、たぶんこれくらいだったのだろうと思う。
なんで整理券ないんだろ? と、首をかしげながら最後尾に並んで、人数が多すぎて整理券が足りなくなったのだ……そう気づいたときの、哀しみったら。
アタリは200枚。
この数は変わらない。
が、並んだ人数が多いってことは、その人数分の抽選クジを用意しなければならないわけで。
並んだ人が700人だったら、500枚のハズレを用意して、200枚のアタリと混ぜて抽選クジを作る。
並んだ人が1000人だったら、800枚のハズレを用意して、200枚のアタリと混ぜて抽選クジを作る。
抽選券の数の差ってのは、ハズレの数の差ってことだ。
最後のひとりに並んだことがあったけど、ほんとに並んだ人数分の抽選券を、その都度用意しているんだよ、劇団さん。
劇団があらかじめ何枚のハズレを用意していたのか知らないけれど、整理券の数より多いはずがない。「これぐらいあれば楽勝」と思って用意していたハズレ枚数ではまったく足りず、
「やべえ!! 大至急ハズレ作って抽選箱へぶち込め!!」
と、スタッフ総出でハズレ券大量生産中なのかと思うと、悲しかった。
切なかった。
抽選がはじまるまで並んでいる、今このとき、スタッフルームでは大混乱なのかなあ、と。
明日の大楽用ハズレ券を、とりあえず今日の前楽に回して、明日用はこれから半日かけて作るのかしら、とか。
混ぜるのも大変よね……タカラヅカの当日抽選は大きな抽選箱にクジをごそっと入れて、手を突っ込んで掻き回して取る、というものじゃないもの。
箱にチケット袋をきれいに並べて入れるんだもの。
700枚の紙をチケット袋に1枚ずつ入れる、だけでも相当面倒な作業だろうに、それをさらに中身を混ぜてからいくつかの箱に整然と収納する、ってこれまた面倒。
700枚でもそうなのに、2000枚って……。
ご苦労だなあ……その労力に頭が下がるけど、けど、……そうやって水増しされたハズレ券だらけの抽選って……凹むわー。
整理券すらもらえなかった、列後方のわたしのときは、抽選箱はすでにふたつだけになっていて(最初はもっとたくさんあったはず)、残ったクジの数もかなり少なくなっていた。
わたしは前楽限定で強運なんで、当たるかな~~、とか思ってはいたんだけど。
ほんとに、当たった。
あれっぽちの数しかなかった抽選箱の中に、ちゃんとアタリは残っていたらしい。
わからんもんだ。
ということで、当日抽選の並び状況メモに加え、当日券発売状況メモを残します。
座席券60枚の、内訳。
8列下手、16列サブセン、上手補助、26列センター、2階S、補助席、A、それぞれ3枚以上、+当日B。
けっこういろんな席が出るんだ、というのが第一の感想。
2階席の記憶がアバウトなのは、わたしの記憶量の少なさゆえ。並びながら「どこが買える? どこを選ぶ?」とドキドキしまくっていて、1階席ばっか必死に眺めていたので、2階席はあまりよくおぼえてないの。
ただ、2階Sの補助席があったのは確か。だってわたし、真剣に吟味したもの、迷ったもの。「あの席なら、れおんくんとハイタッチ出来る!!」って(笑)。ハンパな席で観劇するより、れおんくんとのハイタッチ体験を優先するべきか??てな。
実際、購入順が早い番号なのに、わざわざ2階補助席を選んでいた人は、ソレ目当てだと思うな~~。1階前方とか中頃の席があるのに、2階の、しかも補助席(なのに値段はまともにS席!)なんて……。
それもひとつの選択。だって、一生の思い出だよね。前楽で、れおんくんとハイタッチできるなんて。
迷ったけれど、わたしは結局26列目通路際を選びました。
抜け番があったりしたので、実質10人目くらいに買えた。
どこが買えるんだろう、ってずーっとドキドキしながら、座席表を見守っていたの。真っ先になくなったのは8列目、続いて16列目。が、2階補助席を選んでいる人もいたので、わたしの順番でも選択肢はけっこうあった。
せっかくだから1階席で観たかったのと、26列目ってA席最前列でコスパ最高だってことと、たしかどいちゃんがあのあたりまで客席降りで来てたはず、ということで。
わたしにとってのちえねねの星組、最後のナマ観劇。
しっかり焼き付けよう。堪能しよう。
いやもう、ほんと、堪能しました。
どいちゃんとハイタッチできたー! ナマ歌聴けたーー!!
ありがとうありがとう、うれしいよーー。
前に観劇したときがねねちゃん席で、ラストはどいちゃん席で。
わたしなりに今の星組ラストを、海馬に刻むことが出来ました。
満足しきったので、翌日の千秋楽の当日券抽選には、並ばなかった。
前楽の幸運を噛みしめて、それ以上は望まないでいよう。
っていうか、前楽で2000人だよ? 大楽は、どんなことになるのか。考えただけでもこわいわ……ヘタレな年寄りは自重した方がよさそう……ドキドキ。
合計200枚のチケットを求め、当日券抽選に並んだ人の数……おそらく、2000人。
過去の当日券抽選の参加人数の多いときが約1500人であったため、整理券も常時1500枚は用意されているのではないかと予想。
そして、〆切時刻の約10分前に現地へ到着したわたしが見る限り、数百人の人間には「整理券がなかった」。足りなくなったため、列の後方には配布出来なかったようだ。
……という実体験より、星組公演『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!』前楽の当日抽選参加人数を、2000という数字を仮定。
ほんとうのところは知らないよ。でも、たぶんこれくらいだったのだろうと思う。
なんで整理券ないんだろ? と、首をかしげながら最後尾に並んで、人数が多すぎて整理券が足りなくなったのだ……そう気づいたときの、哀しみったら。
アタリは200枚。
この数は変わらない。
が、並んだ人数が多いってことは、その人数分の抽選クジを用意しなければならないわけで。
並んだ人が700人だったら、500枚のハズレを用意して、200枚のアタリと混ぜて抽選クジを作る。
並んだ人が1000人だったら、800枚のハズレを用意して、200枚のアタリと混ぜて抽選クジを作る。
抽選券の数の差ってのは、ハズレの数の差ってことだ。
最後のひとりに並んだことがあったけど、ほんとに並んだ人数分の抽選券を、その都度用意しているんだよ、劇団さん。
劇団があらかじめ何枚のハズレを用意していたのか知らないけれど、整理券の数より多いはずがない。「これぐらいあれば楽勝」と思って用意していたハズレ枚数ではまったく足りず、
「やべえ!! 大至急ハズレ作って抽選箱へぶち込め!!」
と、スタッフ総出でハズレ券大量生産中なのかと思うと、悲しかった。
切なかった。
抽選がはじまるまで並んでいる、今このとき、スタッフルームでは大混乱なのかなあ、と。
明日の大楽用ハズレ券を、とりあえず今日の前楽に回して、明日用はこれから半日かけて作るのかしら、とか。
混ぜるのも大変よね……タカラヅカの当日抽選は大きな抽選箱にクジをごそっと入れて、手を突っ込んで掻き回して取る、というものじゃないもの。
箱にチケット袋をきれいに並べて入れるんだもの。
700枚の紙をチケット袋に1枚ずつ入れる、だけでも相当面倒な作業だろうに、それをさらに中身を混ぜてからいくつかの箱に整然と収納する、ってこれまた面倒。
700枚でもそうなのに、2000枚って……。
ご苦労だなあ……その労力に頭が下がるけど、けど、……そうやって水増しされたハズレ券だらけの抽選って……凹むわー。
整理券すらもらえなかった、列後方のわたしのときは、抽選箱はすでにふたつだけになっていて(最初はもっとたくさんあったはず)、残ったクジの数もかなり少なくなっていた。
わたしは前楽限定で強運なんで、当たるかな~~、とか思ってはいたんだけど。
ほんとに、当たった。
あれっぽちの数しかなかった抽選箱の中に、ちゃんとアタリは残っていたらしい。
わからんもんだ。
ということで、当日抽選の並び状況メモに加え、当日券発売状況メモを残します。
座席券60枚の、内訳。
8列下手、16列サブセン、上手補助、26列センター、2階S、補助席、A、それぞれ3枚以上、+当日B。
けっこういろんな席が出るんだ、というのが第一の感想。
2階席の記憶がアバウトなのは、わたしの記憶量の少なさゆえ。並びながら「どこが買える? どこを選ぶ?」とドキドキしまくっていて、1階席ばっか必死に眺めていたので、2階席はあまりよくおぼえてないの。
ただ、2階Sの補助席があったのは確か。だってわたし、真剣に吟味したもの、迷ったもの。「あの席なら、れおんくんとハイタッチ出来る!!」って(笑)。ハンパな席で観劇するより、れおんくんとのハイタッチ体験を優先するべきか??てな。
実際、購入順が早い番号なのに、わざわざ2階補助席を選んでいた人は、ソレ目当てだと思うな~~。1階前方とか中頃の席があるのに、2階の、しかも補助席(なのに値段はまともにS席!)なんて……。
それもひとつの選択。だって、一生の思い出だよね。前楽で、れおんくんとハイタッチできるなんて。
迷ったけれど、わたしは結局26列目通路際を選びました。
抜け番があったりしたので、実質10人目くらいに買えた。
どこが買えるんだろう、ってずーっとドキドキしながら、座席表を見守っていたの。真っ先になくなったのは8列目、続いて16列目。が、2階補助席を選んでいる人もいたので、わたしの順番でも選択肢はけっこうあった。
せっかくだから1階席で観たかったのと、26列目ってA席最前列でコスパ最高だってことと、たしかどいちゃんがあのあたりまで客席降りで来てたはず、ということで。
わたしにとってのちえねねの星組、最後のナマ観劇。
しっかり焼き付けよう。堪能しよう。
いやもう、ほんと、堪能しました。
どいちゃんとハイタッチできたー! ナマ歌聴けたーー!!
ありがとうありがとう、うれしいよーー。
前に観劇したときがねねちゃん席で、ラストはどいちゃん席で。
わたしなりに今の星組ラストを、海馬に刻むことが出来ました。
満足しきったので、翌日の千秋楽の当日券抽選には、並ばなかった。
前楽の幸運を噛みしめて、それ以上は望まないでいよう。
っていうか、前楽で2000人だよ? 大楽は、どんなことになるのか。考えただけでもこわいわ……ヘタレな年寄りは自重した方がよさそう……ドキドキ。
サヨナラショー付き公演当日券について。@柚希礼音サヨナラショー
2015年3月9日 タカラヅカ 星組公演『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!』前楽当日券抽選に、参加した。
どのスターのときも、大体同じくらいの時間に行く。
どーせ抽選だから、早く行っても仕方ない、と思っているのと、並ぶ時間は短い方がいいと思っているのと、朝に弱い(笑)という、3つの理由が重なり、いつもタイムリミットの朝8時半ぎりぎりに並ぶことになる。
抽選だからこそ、早く並ぶ、という考え方もあるだろう。
最初に並んだ人は、すべてのクジから自分の意志と運で、クジを引くことが出来る。
が、最後に並んだ者には、選択肢がほとんどない。抽選箱にクジがほとんど残ってないんだ。クジ自体は並んだ人数より多めに用意してあるから、「選ぶ余地なし、最後の1枚を受け取るしかなかった」って事態にはならないけどね。
最後尾、まさに最後のひとりだったときは、10枚あるかないか位のクジから選ぶしかなかった。……そんなちょっとしか残ってないんじゃ、アタリ自体残ってないだろうな、という、しょぼんなキモチになる(笑)。
だからまあ、最後のひとりはつまんないかもなあ。やっぱある程度は選べるくらい、クジが残ってる方がいいと思う……から、「何時に並んでも同じの抽選なのに、どうして早朝から並ぶの?」と、疑問に思ったりはしない。
「自分で」クジを選びたかったら、早めに並ぶことになるんだ。
わたしはヘタレだから、ぎりぎりしか並べないけどな(笑)。
ぎりぎりと言っても、電車が遅れて遅刻したら嫌だから、ちょい余裕を見た時間。
ほぼ最後の群れにはなるけれど、最後尾ではない……あたりの。
れおんくんは大人気スターだから、きっと当日抽選の参加人数もすごいことになってるんだろうなあ……そう思いながらも、いつもの時間にムラへ到着。
いつものように、正門をくぐる。
敷地内へ入ってからは、係員の誘導があるわけなんだが……変だな、ちょっといつもとチガウ?
前日欄に書いた通り、参加資格有無は時間までに正門をくぐれるかどうかで、正門さえくぐってしまえば、あとは安心、自分のペースで改札口まで行けばいい。
なのにこの日は何故か、建物内からすでに列が出来ていた。
劇場建物内は通路であって、抽選会場自体は劇場内だ。チケット改札口の奥、客席ロビーが抽選待ち列の待機所。
郵便局や売店があるところは、そこへたどりつくまでの通路でしかないはずなのに……そこにすでに、列がある。
参加人数が多すぎて、てきぱきさばくことが出来ず、ゆっくり誘導しているためかな? 事故が起こらないようにとわざと数名ずつ誘導して、それで予備列みたいなのが出来てるのかな?
そう思って、素直に「まだ抽選待機の正規列ではないよね?」という、なんとなく出来ている列に並んだ。
何故、そんな「正規列以前の列」が「並ぶ場所の外」に出来ていたのか。
実際に自分が改札口にたどり着いたときにわかった。
前日欄で述べた通り、改札口で「抽選参加券」……いわゆる「整理券」を受け取るわけなんだ。ほぼ番号順に配っているから、その番号で自分が何番目ぐらいに並んだのかがわかる……また、自分よりあとに並んでいる人たちの大まかな人数で、当日参加者が何人くらいだったのかわかる、という。
いつもぎりぎりに並ぶわたしは、それで大体の人数を把握出来ていた。
整理券をひとり1枚、番号順に渡すために、改札口をひとつだけ開けて、ひとりずつくぐらせていたんだ。いつも。
が。
れおんくん前楽はちがった。
改札口を通っても、整理券をもらえなかった。
え?
もらえるはずのものがなくて、内心驚く。
整理券なかったら、どうやって抽選するの?? 整理券と引き替えにクジを引く、のよね??
別にわたしにだけ整理券をくれなかったわけではなく、誰にも渡していない。
かわりに、改札口に立った係員が、手の中でカウンターをかちかちやって数えている。
今回から整理券なくしたのかな? 経費削減ってやつ?
整理券は不正をなくすために必要なモノで、昔もっと抽選がゆるゆるだったころ、二重並びや横入りを防ぐために導入された……のだと思う。
でも今は、列の管理がきびしくなって、あとから「友だちが先に並んで順番取ってくれてるんで、入れてくださーい」と何人も入ってきたり、すでに抽選を終えた人が何食わぬ顔で最後尾に並び直してひとりで2度目のクジを引いたりは、出来なくなっている。
だから整理券をなくしたのかも、しれない……?
と、思ったが。
やたら厳重に係員に誘導されつつ、劇場内を歩いていると。
改札口そばの列や、ラウンジの列の人たちは、みんなふつーに整理券を持っている。
あれ……?
あるのに、わたしはもらえてない? わたしだけじゃなく、周囲の人みんな? なんで?
そして、誘導されて歩いているわけだが、いつまでたっても正規列最後尾にたどり着かない。正規列はなんかすごく複雑に、階段や通路に細く長く伸びている。
ふつーは階段なんてややこしいところには並ばせないで(たぶん、事故防止)、各階ロビーにまとめて並ばせてた……よね?
そうなんだ。
整理券が、足りなくなったんだ。
劇団があらかじめ用意していた抽選参加券の枚数より、はるかに大勢の人が、参加したんだ。
整理券がないから、改札くぐる前から予備列作らせて、確実にひとりずつ改札くぐらせて、カウンターでかちかち人数数えて、列を崩さないよう誘導して、最後尾に並ばせたんだ。
整理券さえあれば、「あとは番号順に自分で並んでね」で済むのに、それが出来ないから!
係員総出で監督するはめになってるんだ。
ちょ、ちょっと待って。
今まで、整理券足りなくなったことなんて、あった?
一度もなかったよ??
わたしの記録にある、いちばんたくさんの人が並んだのって、トウコの大楽1500人だけど、整理券はちゃんと足りてたよ?
直近の宙組かなめくんの前楽は、
座席券60枚、立見券140枚、並んだ人数600人くらい。
まさか、かなめくんが600人だったからって、「整理券は600枚用意すればいい」とは思ってないっしょ? 足りなくなる場合を考え、大目に用意するよね? 足りなくて混乱するより、余らせる方がいいよね。
過去の最大値ぐらいまでは用意していた……よね?
いったい何人並んだんだ??
1500までは用意していたとして。
つまり、1500人以上が並んだってことか……。
Twitterに「2000人」と出ていたのが、なかなか信憑性ある数字だと思う。
整理券ないから、自分の位置から並び総数を計れなかったのよ。
いつも通りにいかなかったの!
おそるべし、柚希礼音!
どのスターのときも、大体同じくらいの時間に行く。
どーせ抽選だから、早く行っても仕方ない、と思っているのと、並ぶ時間は短い方がいいと思っているのと、朝に弱い(笑)という、3つの理由が重なり、いつもタイムリミットの朝8時半ぎりぎりに並ぶことになる。
抽選だからこそ、早く並ぶ、という考え方もあるだろう。
最初に並んだ人は、すべてのクジから自分の意志と運で、クジを引くことが出来る。
が、最後に並んだ者には、選択肢がほとんどない。抽選箱にクジがほとんど残ってないんだ。クジ自体は並んだ人数より多めに用意してあるから、「選ぶ余地なし、最後の1枚を受け取るしかなかった」って事態にはならないけどね。
最後尾、まさに最後のひとりだったときは、10枚あるかないか位のクジから選ぶしかなかった。……そんなちょっとしか残ってないんじゃ、アタリ自体残ってないだろうな、という、しょぼんなキモチになる(笑)。
だからまあ、最後のひとりはつまんないかもなあ。やっぱある程度は選べるくらい、クジが残ってる方がいいと思う……から、「何時に並んでも同じの抽選なのに、どうして早朝から並ぶの?」と、疑問に思ったりはしない。
「自分で」クジを選びたかったら、早めに並ぶことになるんだ。
わたしはヘタレだから、ぎりぎりしか並べないけどな(笑)。
ぎりぎりと言っても、電車が遅れて遅刻したら嫌だから、ちょい余裕を見た時間。
ほぼ最後の群れにはなるけれど、最後尾ではない……あたりの。
れおんくんは大人気スターだから、きっと当日抽選の参加人数もすごいことになってるんだろうなあ……そう思いながらも、いつもの時間にムラへ到着。
いつものように、正門をくぐる。
敷地内へ入ってからは、係員の誘導があるわけなんだが……変だな、ちょっといつもとチガウ?
前日欄に書いた通り、参加資格有無は時間までに正門をくぐれるかどうかで、正門さえくぐってしまえば、あとは安心、自分のペースで改札口まで行けばいい。
なのにこの日は何故か、建物内からすでに列が出来ていた。
劇場建物内は通路であって、抽選会場自体は劇場内だ。チケット改札口の奥、客席ロビーが抽選待ち列の待機所。
郵便局や売店があるところは、そこへたどりつくまでの通路でしかないはずなのに……そこにすでに、列がある。
参加人数が多すぎて、てきぱきさばくことが出来ず、ゆっくり誘導しているためかな? 事故が起こらないようにとわざと数名ずつ誘導して、それで予備列みたいなのが出来てるのかな?
そう思って、素直に「まだ抽選待機の正規列ではないよね?」という、なんとなく出来ている列に並んだ。
何故、そんな「正規列以前の列」が「並ぶ場所の外」に出来ていたのか。
実際に自分が改札口にたどり着いたときにわかった。
前日欄で述べた通り、改札口で「抽選参加券」……いわゆる「整理券」を受け取るわけなんだ。ほぼ番号順に配っているから、その番号で自分が何番目ぐらいに並んだのかがわかる……また、自分よりあとに並んでいる人たちの大まかな人数で、当日参加者が何人くらいだったのかわかる、という。
いつもぎりぎりに並ぶわたしは、それで大体の人数を把握出来ていた。
整理券をひとり1枚、番号順に渡すために、改札口をひとつだけ開けて、ひとりずつくぐらせていたんだ。いつも。
が。
れおんくん前楽はちがった。
改札口を通っても、整理券をもらえなかった。
え?
もらえるはずのものがなくて、内心驚く。
整理券なかったら、どうやって抽選するの?? 整理券と引き替えにクジを引く、のよね??
別にわたしにだけ整理券をくれなかったわけではなく、誰にも渡していない。
かわりに、改札口に立った係員が、手の中でカウンターをかちかちやって数えている。
今回から整理券なくしたのかな? 経費削減ってやつ?
整理券は不正をなくすために必要なモノで、昔もっと抽選がゆるゆるだったころ、二重並びや横入りを防ぐために導入された……のだと思う。
でも今は、列の管理がきびしくなって、あとから「友だちが先に並んで順番取ってくれてるんで、入れてくださーい」と何人も入ってきたり、すでに抽選を終えた人が何食わぬ顔で最後尾に並び直してひとりで2度目のクジを引いたりは、出来なくなっている。
だから整理券をなくしたのかも、しれない……?
と、思ったが。
やたら厳重に係員に誘導されつつ、劇場内を歩いていると。
改札口そばの列や、ラウンジの列の人たちは、みんなふつーに整理券を持っている。
あれ……?
あるのに、わたしはもらえてない? わたしだけじゃなく、周囲の人みんな? なんで?
そして、誘導されて歩いているわけだが、いつまでたっても正規列最後尾にたどり着かない。正規列はなんかすごく複雑に、階段や通路に細く長く伸びている。
ふつーは階段なんてややこしいところには並ばせないで(たぶん、事故防止)、各階ロビーにまとめて並ばせてた……よね?
そうなんだ。
整理券が、足りなくなったんだ。
劇団があらかじめ用意していた抽選参加券の枚数より、はるかに大勢の人が、参加したんだ。
整理券がないから、改札くぐる前から予備列作らせて、確実にひとりずつ改札くぐらせて、カウンターでかちかち人数数えて、列を崩さないよう誘導して、最後尾に並ばせたんだ。
整理券さえあれば、「あとは番号順に自分で並んでね」で済むのに、それが出来ないから!
係員総出で監督するはめになってるんだ。
ちょ、ちょっと待って。
今まで、整理券足りなくなったことなんて、あった?
一度もなかったよ??
わたしの記録にある、いちばんたくさんの人が並んだのって、トウコの大楽1500人だけど、整理券はちゃんと足りてたよ?
直近の宙組かなめくんの前楽は、
座席券60枚、立見券140枚、並んだ人数600人くらい。
まさか、かなめくんが600人だったからって、「整理券は600枚用意すればいい」とは思ってないっしょ? 足りなくなる場合を考え、大目に用意するよね? 足りなくて混乱するより、余らせる方がいいよね。
過去の最大値ぐらいまでは用意していた……よね?
いったい何人並んだんだ??
1500までは用意していたとして。
つまり、1500人以上が並んだってことか……。
Twitterに「2000人」と出ていたのが、なかなか信憑性ある数字だと思う。
整理券ないから、自分の位置から並び総数を計れなかったのよ。
いつも通りにいかなかったの!
おそるべし、柚希礼音!
サヨナラショー付き公演当日券について、前振り。@柚希礼音サヨナラショー
2015年3月8日 タカラヅカ トップスター退団公演の前楽と大楽は、当日券を抽選で販売する。
時間までに大劇場へ行けば、抽選に参加出来る。当たれば、チケットを購入出来る。
今さらですが、当日の流れを書いてみる。
>8:30までに宝塚大劇場へお越し下さい。(現地で係員がご案内いたします)
アバウトな書き方である。
あの広大な宝塚大劇場の、どこへ朝8時半までにたどり着けばいいのか?
ちなみに、抽選自体は大劇場改札内で行われる。つまり、かなり奥だ。
チケットをもぎるあたりで、抽選する。
じゃあその、まさに「クジを引く」場所に行けばいいの?
いいえ。
「クジを引く」のは最終行動であって、そこはゴール、まずは抽選参加者の列に並ばなくてはならない。
じゃあ、列はどこにあるの? どうやって並んでいるの? 最後尾はどこ?
列がよくわからなくて、最後尾がわからなくて、迷っているうちに時間切れになっちゃったりする?
いいえ。
列も最後尾も気にしなくて大丈夫です。
朝8時半までに目指す場所、それは、宝塚大劇場正門です。
経験談。
列に並ぶこと、最後尾にたどり着くこと、が、区切りではないの。
大劇場のいちばん端、中央ゲートっていうんですかね、あの正門をくぐること、これが境界線です。
ちなみに、この正門がまだ開いていないときは、ここを起点に劇場敷地外に列が出来ているので、それはもちろん最後尾に並ぶしかないけども。
正門が開いたあとは、劇場内へ誘導されるからね。
正門が、鍵です。ポイントです。
朝8時半ぎりぎりに、あの門を通過出来れば、セーフ。
実際、わたしの背中で門を閉められたことがある(笑)。わたしと、同じ電車に乗っていた数名が、半泣きになって走り込み、まさに8時半ジャストに入れてもらった。
そっから行列の最後尾まで数分かかったし、実際に列に並べたときはとっくに8時半をすぎていたけれど、不問だった。
門の中に入れたわたしたちは、列に並ぶためになおも走ろうとしたんだけど、係の人に止められた。「走らないでください、大丈夫ですから」と。
そりゃそうだよな。劇団敷地内で転んでケガされたら面倒だもんな。正門さえくぐったなら、あとは安全第一、事故のないように係員に誘導される。
列の長さは、その都度チガウ。
改札口で抽選、なので、そこをスタート地点として列を作る。
人気のないスターの場合、改札口のあるロビーだけで、列が終わってしまったりする。
もうちょい人数が多い場合は、その奥の喫茶ラウンジまで並ばされる。
人気スターの場合は1階だけでは入りきらず、2階に当たる1階席の後ろ部分に並ばされる。
それより人気の場合は、列はさらに伸びて2階席のロビーにまで……と、かなりいろんなパターンがある。
「最後尾にたどり着いたとき」を判断基準にしていたら、かなり不公平になる。そのときによってゴールがチガウなんて、混乱のもと。
だから、正門を境界線にするのは、至極当然。
最後尾がどこであっても、みんな同じ条件。正門をくぐった人は、抽選参加資格GET。
>お越しいただいたお客様を対象に、抽選参加券を配布いたします。
どこで?
デッドラインである正門をくぐったとき? 最後尾を見つけて、列に並んだとき? 並んでたら、前から整理券が回ってくるとか?
正門をくぐったあとは、ゆっくり落ち着いて、事故のないように、改札口を目指します。
チケットをもぎるあの場所に、係員が立ってます。
ゲートは閉じられていて、開いているのは右端のみ。そこで、整理券配布。
ひとつしかゲートが開いてないため、自然とひとりずつ改札をくぐることになり、左右に立っている係員から交互に整理券を受け取ることで、「整理番号順」に劇場内に入るカタチになる。
整理券を受け取ってから、はじめて、最後尾を探すことになる。
係員の指示に従って。
ひとりずつ改札を通ったため、なんとなく順番になって歩いているから、最後尾にまざるときも、混乱なくそのままの順番で後ろに並んでいく感じ。
ヅカファンお行儀いいし、並ぶの慣れてるから(笑)。
あとはえんえん、その場で並ぶだけ。
順番が来れば列が動き、改札前の抽選会場にたどり着く。
整理券は、抽選箱の手前で回収。
抽選箱が複数あるときは、流れに任せてもいいし、自分で咄嗟に抽選箱(に至る短い列)を選んでもいい。
あとは運頼み。
問題の「クジ」は、いわゆる「抽選クジ」ではない。
ガラガラ回すヤツとか、二つ折りしてホッチキスで留めてあるヤツとか、おみくじみたいに折りたたんであるとか……そういうクジじゃない。
みんながふつーに目にしている、劇団発行のチケット袋だ。
今なら、「101 宝塚歌劇、新世紀始まる」と書いてある、裏側が広告になっているあのチケット袋。窓口でチケット買ったら入れてくれるヤツ。
友会の自動発券機の横に積み上げてあるヤツ。
あのチケット袋に、チケットよりずっと小さな紙切れが1枚入っている。
アタリならば、集合時間と番号が書かれていて、ハズレなら「残念でした」的な文章のみが印刷されている。
「クジ引き」ってのは、「チケット袋を引く」ことだ。
あらまあ、なんか優雅ね。ヅカっぽい感じ?(笑)
入っている紙は、アタリとハズレで色が違う。
が、ご存じの通り、チケ袋の外からは中身の色なんか透けて見えないし、アタリとハズレ、どっちの紙も厚みは同じみたいだ。触ったぐらいじゃわかんないっす。(そりゃそーだ)
当たり券を引いた人は、そこに書いてある集合時間に改札外のロビー(郵便局や、ステージスタジオとかがある方ね)に集まり、券に記載された番号順に整列する。
1番を引いた人から順に、当日販売分から好きな座席を選んで買えるんだ。
わたしはいつもこの当日抽選に同じくらいの時間……タイムリミットぎりぎりに行くので、わたしが並ぶところが列の最後の群れ、ということが多い。
おかげで、大体の人数を把握出来る。
あー、やっぱこのヒト人気ないんだなあ、とか。これくらいならそこそこだな、とか。
経験上。
そして、3月8日。
星組公演『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!』前楽当日券抽選に、参加した。
やっぱり、いつもくらいの時間にたどり着く感じで。
そして……続く(笑)。
2015/01/05
宝塚大劇場 星組公演【2015年3月8日15時・9日13時】当日券発売について
宝塚大劇場 星組公演『黒豹(くろひょう)の如(ごと)く』『Dear DIAMOND!!』において、下記公演の当日券につきましては、抽選による販売とさせていただきます。
なお、千秋楽(3/9)は、宝塚バウホールにおいて当日の宝塚大劇場公演の舞台映像を大型スクリーンにてご覧いただける「宝塚バウホール特別鑑賞券」を、当日券と同様に抽選により発売いたします。
◆3月8日(日)15時公演
・3月8日(日)8:30までに宝塚大劇場へお越し下さい。(現地で係員がご案内いたします)
・お越しいただいたお客様を対象に、抽選参加券を配布いたします。
・抽選参加券の番号順にお並びいただき、ご購入順位を決める抽選を行います。
(抽選予定時間 8:30~9:00)
・抽選の結果により「ご購入整理券」をお渡しいたします。
・抽選後、宝塚大劇場チケットカウンターにおいて「ご購入整理券」に記載の整理番号順にお一人様1枚、「当日B席」「立見券」を含む当日券をご購入いただけます。
◆3月9日分は引用省略
時間までに大劇場へ行けば、抽選に参加出来る。当たれば、チケットを購入出来る。
今さらですが、当日の流れを書いてみる。
>8:30までに宝塚大劇場へお越し下さい。(現地で係員がご案内いたします)
アバウトな書き方である。
あの広大な宝塚大劇場の、どこへ朝8時半までにたどり着けばいいのか?
ちなみに、抽選自体は大劇場改札内で行われる。つまり、かなり奥だ。
チケットをもぎるあたりで、抽選する。
じゃあその、まさに「クジを引く」場所に行けばいいの?
いいえ。
「クジを引く」のは最終行動であって、そこはゴール、まずは抽選参加者の列に並ばなくてはならない。
じゃあ、列はどこにあるの? どうやって並んでいるの? 最後尾はどこ?
列がよくわからなくて、最後尾がわからなくて、迷っているうちに時間切れになっちゃったりする?
いいえ。
列も最後尾も気にしなくて大丈夫です。
朝8時半までに目指す場所、それは、宝塚大劇場正門です。
経験談。
列に並ぶこと、最後尾にたどり着くこと、が、区切りではないの。
大劇場のいちばん端、中央ゲートっていうんですかね、あの正門をくぐること、これが境界線です。
ちなみに、この正門がまだ開いていないときは、ここを起点に劇場敷地外に列が出来ているので、それはもちろん最後尾に並ぶしかないけども。
正門が開いたあとは、劇場内へ誘導されるからね。
正門が、鍵です。ポイントです。
朝8時半ぎりぎりに、あの門を通過出来れば、セーフ。
実際、わたしの背中で門を閉められたことがある(笑)。わたしと、同じ電車に乗っていた数名が、半泣きになって走り込み、まさに8時半ジャストに入れてもらった。
そっから行列の最後尾まで数分かかったし、実際に列に並べたときはとっくに8時半をすぎていたけれど、不問だった。
門の中に入れたわたしたちは、列に並ぶためになおも走ろうとしたんだけど、係の人に止められた。「走らないでください、大丈夫ですから」と。
そりゃそうだよな。劇団敷地内で転んでケガされたら面倒だもんな。正門さえくぐったなら、あとは安全第一、事故のないように係員に誘導される。
列の長さは、その都度チガウ。
改札口で抽選、なので、そこをスタート地点として列を作る。
人気のないスターの場合、改札口のあるロビーだけで、列が終わってしまったりする。
もうちょい人数が多い場合は、その奥の喫茶ラウンジまで並ばされる。
人気スターの場合は1階だけでは入りきらず、2階に当たる1階席の後ろ部分に並ばされる。
それより人気の場合は、列はさらに伸びて2階席のロビーにまで……と、かなりいろんなパターンがある。
「最後尾にたどり着いたとき」を判断基準にしていたら、かなり不公平になる。そのときによってゴールがチガウなんて、混乱のもと。
だから、正門を境界線にするのは、至極当然。
最後尾がどこであっても、みんな同じ条件。正門をくぐった人は、抽選参加資格GET。
>お越しいただいたお客様を対象に、抽選参加券を配布いたします。
どこで?
デッドラインである正門をくぐったとき? 最後尾を見つけて、列に並んだとき? 並んでたら、前から整理券が回ってくるとか?
正門をくぐったあとは、ゆっくり落ち着いて、事故のないように、改札口を目指します。
チケットをもぎるあの場所に、係員が立ってます。
ゲートは閉じられていて、開いているのは右端のみ。そこで、整理券配布。
ひとつしかゲートが開いてないため、自然とひとりずつ改札をくぐることになり、左右に立っている係員から交互に整理券を受け取ることで、「整理番号順」に劇場内に入るカタチになる。
整理券を受け取ってから、はじめて、最後尾を探すことになる。
係員の指示に従って。
ひとりずつ改札を通ったため、なんとなく順番になって歩いているから、最後尾にまざるときも、混乱なくそのままの順番で後ろに並んでいく感じ。
ヅカファンお行儀いいし、並ぶの慣れてるから(笑)。
あとはえんえん、その場で並ぶだけ。
順番が来れば列が動き、改札前の抽選会場にたどり着く。
整理券は、抽選箱の手前で回収。
抽選箱が複数あるときは、流れに任せてもいいし、自分で咄嗟に抽選箱(に至る短い列)を選んでもいい。
あとは運頼み。
問題の「クジ」は、いわゆる「抽選クジ」ではない。
ガラガラ回すヤツとか、二つ折りしてホッチキスで留めてあるヤツとか、おみくじみたいに折りたたんであるとか……そういうクジじゃない。
みんながふつーに目にしている、劇団発行のチケット袋だ。
今なら、「101 宝塚歌劇、新世紀始まる」と書いてある、裏側が広告になっているあのチケット袋。窓口でチケット買ったら入れてくれるヤツ。
友会の自動発券機の横に積み上げてあるヤツ。
あのチケット袋に、チケットよりずっと小さな紙切れが1枚入っている。
アタリならば、集合時間と番号が書かれていて、ハズレなら「残念でした」的な文章のみが印刷されている。
「クジ引き」ってのは、「チケット袋を引く」ことだ。
あらまあ、なんか優雅ね。ヅカっぽい感じ?(笑)
入っている紙は、アタリとハズレで色が違う。
が、ご存じの通り、チケ袋の外からは中身の色なんか透けて見えないし、アタリとハズレ、どっちの紙も厚みは同じみたいだ。触ったぐらいじゃわかんないっす。(そりゃそーだ)
当たり券を引いた人は、そこに書いてある集合時間に改札外のロビー(郵便局や、ステージスタジオとかがある方ね)に集まり、券に記載された番号順に整列する。
1番を引いた人から順に、当日販売分から好きな座席を選んで買えるんだ。
わたしはいつもこの当日抽選に同じくらいの時間……タイムリミットぎりぎりに行くので、わたしが並ぶところが列の最後の群れ、ということが多い。
おかげで、大体の人数を把握出来る。
あー、やっぱこのヒト人気ないんだなあ、とか。これくらいならそこそこだな、とか。
経験上。
そして、3月8日。
星組公演『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!』前楽当日券抽選に、参加した。
やっぱり、いつもくらいの時間にたどり着く感じで。
そして……続く(笑)。
やっぱコレには、ツッコミ入るよね。
『メランコリック・ジゴロ』って!!
しかも、宙組?!
なんか記憶に新しいですが、またやるの? 大体まぁくんだって当時花組で……あれ?
まぁくん、『メラコリ』上演時、ナニしてた? 中日のときはたしか、めおまぁだいはバウやってていなかったよね……全ツのときはなんでいなかったんだっけ??
まぁくん、『メランコリック・ジゴロ』やってない!!
まぁくんとだいもんは、毎回『メラコリ』はずれてたんだ。
1回目は『蒼いくちづけ』やってて、2回目は『CODE HERO』やってて。
まぁくん、花組ですでにバウ主演3回もしてたんだもんなあ。
花組にいたときあんだけ縁がなくて、宙トップになってから突然、か。
しかもまぁくん、正塚作品だと露骨に扱い悪かった人だけどなー。(『La Esperanza』『スカウト』でめぐむより下、『カナリア』でマイティより下の役って……)
ほんと、意外でした。
みりおん、妹属性ないと思うんだが……大丈夫か。あのヒロインは賢しくなっちゃダメなんだ、みりおんには知性があるからなー。どうなるのかちょっと不安(笑)。
でもでも、まぁくんとマカゼのコンビは楽しみ!! つか、マカゼがクチから生まれたようなチャラ男を演じるのかと思うと、わくわくが止まらない!!(笑)
好きな作品なので、また観られるのはうれしいっす。
あと、
まさおだから「ドラゲナイ」……。
よくわかんないけど、楽しそう……(笑)。
あー、まさ×とし観たいなあ、わたし……。『HAMLET!!』好きだったんだよー。
2015年 公演ラインアップ【全国ツアー】<10月~11月・宙組『メランコリック・ジゴロ』『シトラスの風III』>
『メランコリック・ジゴロ』って!!
しかも、宙組?!
なんか記憶に新しいですが、またやるの? 大体まぁくんだって当時花組で……あれ?
まぁくん、『メラコリ』上演時、ナニしてた? 中日のときはたしか、めおまぁだいはバウやってていなかったよね……全ツのときはなんでいなかったんだっけ??
まぁくん、『メランコリック・ジゴロ』やってない!!
まぁくんとだいもんは、毎回『メラコリ』はずれてたんだ。
1回目は『蒼いくちづけ』やってて、2回目は『CODE HERO』やってて。
まぁくん、花組ですでにバウ主演3回もしてたんだもんなあ。
花組にいたときあんだけ縁がなくて、宙トップになってから突然、か。
しかもまぁくん、正塚作品だと露骨に扱い悪かった人だけどなー。(『La Esperanza』『スカウト』でめぐむより下、『カナリア』でマイティより下の役って……)
ほんと、意外でした。
みりおん、妹属性ないと思うんだが……大丈夫か。あのヒロインは賢しくなっちゃダメなんだ、みりおんには知性があるからなー。どうなるのかちょっと不安(笑)。
でもでも、まぁくんとマカゼのコンビは楽しみ!! つか、マカゼがクチから生まれたようなチャラ男を演じるのかと思うと、わくわくが止まらない!!(笑)
好きな作品なので、また観られるのはうれしいっす。
あと、
2015年 公演ラインアップ【シアター・ドラマシティ・文京シビックホール】<9月・月組『DRAGON NIGHT‼』>
まさおだから「ドラゲナイ」……。
よくわかんないけど、楽しそう……(笑)。
あー、まさ×とし観たいなあ、わたし……。『HAMLET!!』好きだったんだよー。
ツンデレと不思議系@2015年公演ラインアップ発表
2015年3月6日 タカラヅカ なんか、一気にいっぱい劇団発表出てます。
☆花組 宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演『カリスタの海に抱かれて』新人公演 その他の配役 決定
☆花組 宝塚バウホール公演『スターダム』出演者決定(2015/03/06)
☆花組 梅田芸術劇場メインホール/国立中正文化中心 台北国家戯劇院公演『ベルサイユのばら―フェルゼンとマリー・アントワネット編―』『宝塚幻想曲』出演者決定(2015/03/06)
★月組 宝塚大劇場公演 休演者のお知らせ
☆月組 宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』その他の配役 決定(2015/03/06)
★月組 退団者のお知らせ
☆2015年 公演ラインアップ【宝塚バウホール】<8月~9月・月組『A-EN』>
☆2015年 公演ラインアップ【全国ツアー】<10月~11月・宙組『メランコリック・ジゴロ』『シトラスの風III』>
☆2015年 公演ラインアップ【シアター・ドラマシティ・文京シビックホール】<9月・月組『DRAGON NIGHT‼』>
チケットやグッズ関係以外で、こんだけ一気って。
あ、☆★はわたしの区分なんで、公式には付いてません。とりあえず機械的にWordに貼り付けて保存、整理・活用はまたあとで考えよう、てなもんで。ナビの見出し用にマーク付けてる、それをそのままコピペしたせいで★付きのままっす。
えーとえーと、とりあえず。
あーさ主演バウ、うれしい!!
劇団の暁くん推しがこわいです……(笑)。
月組はほんと、将来のトップスターを早々に決めて、揺るがないな。強気だよな。
もう少し、慎重になってくれてもいいのになー。
「スターは劇団が作る」という、確固たる信念で突き進む月組は、遙か昔からそういうスタイルなので、外野としては見守るしかないです。
ただ今回、その信念の中に、どんなカタチであれあーさが入り込み、踏ん張っている事実に感動します。
ダブルキャストやダブル主演っていうのは、大抵が「大人の事情」ありきです。
そしてその事情というのは、間違いなくそのダブルキャストの「下級生側」にあります。
主演させたい、主要役をさせたい。でも、人気や実力に、その役割を与えてイイだけの説得力がない。
そーゆー場合に、上級生と並べて「ダブルだからねー、下級生だから、おまけだよーん」という体裁を取ります。
過去のダブルキャスト例を見れば、一目瞭然(笑)。
あ、もちろんトリプルの場合もそうよ? いちばん下級生が、劇団の本命。
だって、立場や学年相応なら、複数キャストにする必要ないもの。ふつーにシングルでやればいい。
下級生に分不相応な大役を付けるための言い訳。役替わりとか、複数主演って。
それはもう、昔から一貫して続いてきた暗黙の了解。
わたしがヅカにはまった当初から変わらず。……ええ、その昔、3番手で最下級生のトドロキ氏が、各組特出2番手スターと役替わりしたり、組2番手のタカネくんとダブルキャストだったり、不思議な配役があたりまえにありましたわ。そしてタカネくんはトップになってもたった2作で卒業、トド様はご存じの通り、トップスターののち、理事にまで上りつめられました。
わたしはトドファンだったから役替わりでいい役が当たるのはうれしかったけど……当時ネットがあったら、大変だったろうなあ……ぶるぶる。
まったくのダブルキャストなら、贔屓主演の方だけ観て納得、だけど、今回のようなカタチを取られたら、主演でない方も観に行かざるを得ないから……チケットは万遍なく売れる、という目論見かな。
脚本がまともに機能してくれればいいな。
似た構成で行われた雪組若手バウ『灼熱の彼方』は、脚本が酷すぎて大変なことになってたけど。チケットも大変なことになっていて、2本合わせて2000円以下で観られて、お財布にはやさしかったが……それって、劇団の本意じゃないわけだしなー。
内容紹介読む限りじゃ、なかなかどうして不安な感じ……(笑)。
どんなカタチであれ、あーさに機会が与えられた、ことがうれしい。
や、単にわたしが観たいの、舞台で活躍するあーさが。
だからうれしい。主演万歳。
☆花組 宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演『カリスタの海に抱かれて』新人公演 その他の配役 決定
☆花組 宝塚バウホール公演『スターダム』出演者決定(2015/03/06)
☆花組 梅田芸術劇場メインホール/国立中正文化中心 台北国家戯劇院公演『ベルサイユのばら―フェルゼンとマリー・アントワネット編―』『宝塚幻想曲』出演者決定(2015/03/06)
★月組 宝塚大劇場公演 休演者のお知らせ
☆月組 宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』その他の配役 決定(2015/03/06)
★月組 退団者のお知らせ
☆2015年 公演ラインアップ【宝塚バウホール】<8月~9月・月組『A-EN』>
☆2015年 公演ラインアップ【全国ツアー】<10月~11月・宙組『メランコリック・ジゴロ』『シトラスの風III』>
☆2015年 公演ラインアップ【シアター・ドラマシティ・文京シビックホール】<9月・月組『DRAGON NIGHT‼』>
チケットやグッズ関係以外で、こんだけ一気って。
あ、☆★はわたしの区分なんで、公式には付いてません。とりあえず機械的にWordに貼り付けて保存、整理・活用はまたあとで考えよう、てなもんで。ナビの見出し用にマーク付けてる、それをそのままコピペしたせいで★付きのままっす。
えーとえーと、とりあえず。
あーさ主演バウ、うれしい!!
2015/03/06
2015年 公演ラインアップ【宝塚バウホール】<8月~9月・月組『A-EN』>
3月6日(金)、2015年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、宝塚バウホール公演の上演作品が決定いたしましたのでお知らせいたします。
月組
■主演・・・朝美 絢(8月29日~9月7日)
暁 千星(9月14日~9月23日)
BOW WORKSHOP
『A-EN(エイエン)』
作・演出/野口 幸作
朝美絢と暁千星、若きスター〝A〟による〝EN(エンターテインメント)〟という意味が込められたタイトル『A-EN(エイエン)』。新世紀を迎えたタカラヅカで、月組の若き出演者たちがミュージカルとショーの2本立てに挑戦。お客様の心に〝永遠〟に残る感動をお届けします。
8月29日~9月7日は朝美絢が、9月14日~23日は暁千星が主演をつとめます。
第1幕はミュージカル・コメディー『PROM LESSON(プロム・レッスン)』と題し、アメリカのハイスクールで卒業シーズンに開催されるダンスパーティー〝PROM(プロム)〟を巡って若者たちの葛藤や淡い恋模様を描き出すミュージカルを上演。なお、朝美絢主演版と暁千星主演版は、それぞれが違ったキャラクターを演じることによる、別バージョンとなります。
【ARTHUR VERSION(朝美絢主演)】学園一の「ツンデレ美男子」アーサーがうだつの上がらない残念女子と出会い、プロムに向けて究極の美少女にする為に「レッスンする」ラブ・コメディ。
【ARI VERSION(暁千星主演)】うだつの上がらない「不思議系男子」アリが学園一の美少女に出会い、プロムに向けて究極のイケメンになる為に「レッスンされる」ラブ・コメディ。
第2幕はMidnight Show『A-EN MOONRISE(エイエン・ムーンライズ)』と題し、月をテーマとした数々の場面で、〝A〟の魅力を余す事なく〝魅せる〟熱気溢れるエンターテインメント・ショーを上演致します。
劇団の暁くん推しがこわいです……(笑)。
月組はほんと、将来のトップスターを早々に決めて、揺るがないな。強気だよな。
もう少し、慎重になってくれてもいいのになー。
「スターは劇団が作る」という、確固たる信念で突き進む月組は、遙か昔からそういうスタイルなので、外野としては見守るしかないです。
ただ今回、その信念の中に、どんなカタチであれあーさが入り込み、踏ん張っている事実に感動します。
ダブルキャストやダブル主演っていうのは、大抵が「大人の事情」ありきです。
そしてその事情というのは、間違いなくそのダブルキャストの「下級生側」にあります。
主演させたい、主要役をさせたい。でも、人気や実力に、その役割を与えてイイだけの説得力がない。
そーゆー場合に、上級生と並べて「ダブルだからねー、下級生だから、おまけだよーん」という体裁を取ります。
過去のダブルキャスト例を見れば、一目瞭然(笑)。
あ、もちろんトリプルの場合もそうよ? いちばん下級生が、劇団の本命。
だって、立場や学年相応なら、複数キャストにする必要ないもの。ふつーにシングルでやればいい。
下級生に分不相応な大役を付けるための言い訳。役替わりとか、複数主演って。
それはもう、昔から一貫して続いてきた暗黙の了解。
わたしがヅカにはまった当初から変わらず。……ええ、その昔、3番手で最下級生のトドロキ氏が、各組特出2番手スターと役替わりしたり、組2番手のタカネくんとダブルキャストだったり、不思議な配役があたりまえにありましたわ。そしてタカネくんはトップになってもたった2作で卒業、トド様はご存じの通り、トップスターののち、理事にまで上りつめられました。
わたしはトドファンだったから役替わりでいい役が当たるのはうれしかったけど……当時ネットがあったら、大変だったろうなあ……ぶるぶる。
まったくのダブルキャストなら、贔屓主演の方だけ観て納得、だけど、今回のようなカタチを取られたら、主演でない方も観に行かざるを得ないから……チケットは万遍なく売れる、という目論見かな。
脚本がまともに機能してくれればいいな。
似た構成で行われた雪組若手バウ『灼熱の彼方』は、脚本が酷すぎて大変なことになってたけど。チケットも大変なことになっていて、2本合わせて2000円以下で観られて、お財布にはやさしかったが……それって、劇団の本意じゃないわけだしなー。
内容紹介読む限りじゃ、なかなかどうして不安な感じ……(笑)。
どんなカタチであれ、あーさに機会が与えられた、ことがうれしい。
や、単にわたしが観たいの、舞台で活躍するあーさが。
だからうれしい。主演万歳。
「人呼んで黒い風!」てな話・その2。@宝塚音楽学校第101期生文化祭
2015年3月5日 タカラヅカ 宝塚音楽学校第101期生文化祭の第2部演劇、作・演出は正塚先生。
文化祭の正塚作品は、主役だから出ずっぱりというわけではなく、いろんな人たちが「自分のターン」って感じに順番にセンター場面を受け持つ。
……不思議よねえ、正塚作品というと役が少ない、舞台に出て来る人数が少ない、という不満がファンから上がるのが基本の演出家なのに。路線男役スターすら、ろくに照明も当たらないところで「コロス」という名のタンゴを踊るだけの役割で終了、とか、ふつーにあったよーな気がするんだけど。文化祭だと逆の作風になるの。全員主役、全員に見せ場。
てことで、『追憶のバルセロナ』の焼き直し作品「黒い風の物語」もまた、わざわざ本筋以外の人々も登場。
『追憶のバルセロナ』にあった役と場面まんまなんだけど、90分作品を30分に短縮してなお残さなきゃいけないキャラでも場面でもないと思うのに、それでも残してあるのは「文化祭は全員が主役」という意図でだろうと思う。
3番手はコムちゃんが演じたジプシー青年(芹尚)。
まひる演じるジプシー娘に優しく、彼女が好意を寄せる主人公に突っかかりがち……なので、一見恋敵かと思える。
ぶっきらぼうだけど優しい、ワイルドでカッコイイ……って、若い男の子にはなかなかハードル高い役だな。
外見の格好良さはあんまりわかんなかったけど、正塚芝居っぽい喋り方はけっこう様になってた?
もともとオイシイ役なんだけど、見ていて『追憶のバルセロナ』と同じように「おっ」と思えたから、脚本を正しく表現していてくれたんだと思う。
最初よくある恋敵キャラかな、と思わせておいて、話が進むとそうじゃないんだ、そんな単純なところにいないんだ、ということがわかってくる、それで「おっ」なんだよね。
台詞による説明があるのではなく、会話の中から語られていない事情を察することで「おっ」と思うわけだから、それが伝わってきたので、元キャラファンとしては納得。
そーなんだ、わたし、『追憶のバルセロナ』好きだったのよ。
主人公とヒロインはどーでもよかったんだけど(笑)、ナルセの役とコムちゃんの役が好きだったの。
ナルセは長身のスタイル美形、大人っぽい持ち味の男役。反対にコムちゃんは小柄で中性的、女役も妖艶な美少年キャラ。
なのに『追憶のバルセロナ』ではナルセが女性的ともいえる繊細さを持った貴公子役で、コムちゃんが骨太でワイルドな大人の男の役を演じたんだよね。
これがもお、素敵で。
ナルセには萌え狂ったし、コムちゃんにはときめきまくったわー。
若者が演じても、やっぱいい役だよね。ナルセの役も、コムちゃんの役も。
で、ハリーのミューズ、ミサノエールの役(翼)。
この役、絶対いらない、なくていい、なのに絶対なくならないのは、ミサノエールのためにハリーが書き下ろした役だから。いやむしろ、ミサノエールを使いたいがタメに、わざわざいらない役を書き下ろす勢いで、こだわっている役だろうから。
うまい人が演じているのだと思う。ちゃんと笑いを取っていた。
そして、ミサノエールほど浮いていない……のは、いいのか悪いのか。や、芝居は別に浮いてない、文化祭レベル、周囲と同色。
が、ミサノエールの怪演がないと、ほんと役柄というか存在が浮く。脚本的に不要だから、ふつーの人が演じると脚本のおかしさが目立つというか。
つまりこの役だけがギャグ入ってるのね。それ以外シリアスなので、突然のお笑い展開にびっくりする。
ミサノエールは演技が突出していたので、そのままお笑いやっててもアリだったけど……。
そして、このお笑い場面、意外にツッコミ側の力量が必要。
つまり、コムちゃん役(芹尚)とか、しいちゃん役(青羽)とかの方。
ミサノエールはひたすら滑稽な芝居をしているんだけど、それにクールに突っ込みまくるコムちゃん役……うーん、大変。
正塚芝居の真骨頂は、文化祭では荷が重いわな……。
コムちゃん役の彼、大変なりに健闘していたので、彼の芝居をもっと見て見たいと思ったナリよ。
かっしー役の彼(彩音)、ビジュアルがんばれ(笑)。
プログラム見る限り素顔キレイだけど、舞台ではそれがあんまし活かせてない印象。
この役は、マジ美貌勝負、美形でなかったらただのまぬけなの、頼む美貌!(笑)
劇中劇に焼き直してあるため、『追憶のバルセロナ』にはない役がある。
語り部アルメディオラ。
エピソードぶつ切りになった作品を、ナレーションでつなぐ役目。
この役を演じた娘さん(凜香)が、うまかった。
『追憶のバルセロナ』なのに名作?!と思わせてくれたのは、この人の功績。
芝居技術もだけど、いちばんすごいと思ったのは集中力かな。
この人が気を張りつめているから、こちらも彼女が向かう先を一緒になって息を詰めて見つめたの。
『追憶のバルセロナ』って、「え、それ必要?!」な、とーとつな義賊が活躍する、アホっぽい展開の話だったのよ。主人公記憶喪失だし義賊だし、コレ書いたの中二?みたいな。
その「人呼んで黒い風!」てな、トホホな話なのに、そこを説得力持たせて支えきるのが、アルメディオラの仕事。
いや、よくやった!
原作アホっぽかったのに、なんか感動したわ、あのオチ。
と、演劇はほんとに楽しかったです。
ここ数年でいちばん楽しかった。ハリーの文化祭用芝居では、「MONOLOGUE」シリーズ(笑)が好きなんだけど、この「黒い風の物語」もいいわ~~。
2019/02/28(名前)追記
文化祭の正塚作品は、主役だから出ずっぱりというわけではなく、いろんな人たちが「自分のターン」って感じに順番にセンター場面を受け持つ。
……不思議よねえ、正塚作品というと役が少ない、舞台に出て来る人数が少ない、という不満がファンから上がるのが基本の演出家なのに。路線男役スターすら、ろくに照明も当たらないところで「コロス」という名のタンゴを踊るだけの役割で終了、とか、ふつーにあったよーな気がするんだけど。文化祭だと逆の作風になるの。全員主役、全員に見せ場。
てことで、『追憶のバルセロナ』の焼き直し作品「黒い風の物語」もまた、わざわざ本筋以外の人々も登場。
『追憶のバルセロナ』にあった役と場面まんまなんだけど、90分作品を30分に短縮してなお残さなきゃいけないキャラでも場面でもないと思うのに、それでも残してあるのは「文化祭は全員が主役」という意図でだろうと思う。
3番手はコムちゃんが演じたジプシー青年(芹尚)。
まひる演じるジプシー娘に優しく、彼女が好意を寄せる主人公に突っかかりがち……なので、一見恋敵かと思える。
ぶっきらぼうだけど優しい、ワイルドでカッコイイ……って、若い男の子にはなかなかハードル高い役だな。
外見の格好良さはあんまりわかんなかったけど、正塚芝居っぽい喋り方はけっこう様になってた?
もともとオイシイ役なんだけど、見ていて『追憶のバルセロナ』と同じように「おっ」と思えたから、脚本を正しく表現していてくれたんだと思う。
最初よくある恋敵キャラかな、と思わせておいて、話が進むとそうじゃないんだ、そんな単純なところにいないんだ、ということがわかってくる、それで「おっ」なんだよね。
台詞による説明があるのではなく、会話の中から語られていない事情を察することで「おっ」と思うわけだから、それが伝わってきたので、元キャラファンとしては納得。
そーなんだ、わたし、『追憶のバルセロナ』好きだったのよ。
主人公とヒロインはどーでもよかったんだけど(笑)、ナルセの役とコムちゃんの役が好きだったの。
ナルセは長身のスタイル美形、大人っぽい持ち味の男役。反対にコムちゃんは小柄で中性的、女役も妖艶な美少年キャラ。
なのに『追憶のバルセロナ』ではナルセが女性的ともいえる繊細さを持った貴公子役で、コムちゃんが骨太でワイルドな大人の男の役を演じたんだよね。
これがもお、素敵で。
ナルセには萌え狂ったし、コムちゃんにはときめきまくったわー。
若者が演じても、やっぱいい役だよね。ナルセの役も、コムちゃんの役も。
で、ハリーのミューズ、ミサノエールの役(翼)。
この役、絶対いらない、なくていい、なのに絶対なくならないのは、ミサノエールのためにハリーが書き下ろした役だから。いやむしろ、ミサノエールを使いたいがタメに、わざわざいらない役を書き下ろす勢いで、こだわっている役だろうから。
うまい人が演じているのだと思う。ちゃんと笑いを取っていた。
そして、ミサノエールほど浮いていない……のは、いいのか悪いのか。や、芝居は別に浮いてない、文化祭レベル、周囲と同色。
が、ミサノエールの怪演がないと、ほんと役柄というか存在が浮く。脚本的に不要だから、ふつーの人が演じると脚本のおかしさが目立つというか。
つまりこの役だけがギャグ入ってるのね。それ以外シリアスなので、突然のお笑い展開にびっくりする。
ミサノエールは演技が突出していたので、そのままお笑いやっててもアリだったけど……。
そして、このお笑い場面、意外にツッコミ側の力量が必要。
つまり、コムちゃん役(芹尚)とか、しいちゃん役(青羽)とかの方。
ミサノエールはひたすら滑稽な芝居をしているんだけど、それにクールに突っ込みまくるコムちゃん役……うーん、大変。
正塚芝居の真骨頂は、文化祭では荷が重いわな……。
コムちゃん役の彼、大変なりに健闘していたので、彼の芝居をもっと見て見たいと思ったナリよ。
かっしー役の彼(彩音)、ビジュアルがんばれ(笑)。
プログラム見る限り素顔キレイだけど、舞台ではそれがあんまし活かせてない印象。
この役は、マジ美貌勝負、美形でなかったらただのまぬけなの、頼む美貌!(笑)
劇中劇に焼き直してあるため、『追憶のバルセロナ』にはない役がある。
語り部アルメディオラ。
エピソードぶつ切りになった作品を、ナレーションでつなぐ役目。
この役を演じた娘さん(凜香)が、うまかった。
『追憶のバルセロナ』なのに名作?!と思わせてくれたのは、この人の功績。
芝居技術もだけど、いちばんすごいと思ったのは集中力かな。
この人が気を張りつめているから、こちらも彼女が向かう先を一緒になって息を詰めて見つめたの。
『追憶のバルセロナ』って、「え、それ必要?!」な、とーとつな義賊が活躍する、アホっぽい展開の話だったのよ。主人公記憶喪失だし義賊だし、コレ書いたの中二?みたいな。
その「人呼んで黒い風!」てな、トホホな話なのに、そこを説得力持たせて支えきるのが、アルメディオラの仕事。
いや、よくやった!
原作アホっぽかったのに、なんか感動したわ、あのオチ。
と、演劇はほんとに楽しかったです。
ここ数年でいちばん楽しかった。ハリーの文化祭用芝居では、「MONOLOGUE」シリーズ(笑)が好きなんだけど、この「黒い風の物語」もいいわ~~。
2019/02/28(名前)追記
「人呼んで黒い風!」てな話・その1。@宝塚音楽学校第101期生文化祭
2015年3月4日 タカラヅカ 宝塚音楽学校第101期生文化祭にて、いちばん驚いたことは、『追憶のバルセロナ』が名作?! ってことかもしれない(笑)。
文化祭の演劇は、ミュージカルではなくストレートプレイ。谷せんせはコレを無視して平気で歌の力で脚本のアレさを誤魔化したりするけど、正塚せんせは正味芝居。まあもともと正塚作品、歌いらん、ダンスいらん、という作りだもんね。
てことで、今年も正塚作。タイトルは「黒い風の物語」。
なんの注意書きもなかったから、書き下ろしだと思って観てたら、『追憶のバルセロナ』(2002年)の焼き直し作品だった。
『追憶のバルセロナ』は駄作だったのに、プロットだけ使った焼き直し作は面白かった。つまり、プロットは面白いけど、演出・構成が悪かったってことよね。
これはもう、目からウロコの大発見でした(笑)。
さて、その興味深い物語。
わたしが観たのは土曜日16時公演。文化祭の演劇は、2組に分かれて演じるため、半分のメンバーしか出演しない。
わたしが観たのは、B組の方。
『追憶のバルセロナ』だと気づいたのは途中からなので、最初はなにも知らずにいた……ので、旅の一座の劇中劇、という設定にウケる。
や、たんにまたか!!という意味で。
芸人さんの定番ギャグにウケるのと同じ。ギャグ自体は面白くもなんともないんだけど、その芸人さんイコールそのギャグ、という認識だから、出オチじゃないけど、芸人さんキター! 定番キター! とウケるアレ。
というくらい、正塚せんせというと、劇中劇、バックステージもの。
劇団が舞台で、劇団員が芝居の稽古をしていたり、オーディションの稽古をしたりしているのよねー。んで、劇団員たちがその都度「役」を演じて真ん中に出て来るのよねー、「役」を演じていない劇団員たちは、舞台の隅っこに控えているのよねー。
これ以外のネタを見た記憶を思い出せないほど、絶対いつも必ずもれなくバックステージものなので、今回もまた同じ、ってコトで、最初からウケちゃったの。定番ギャグと同じ心理で。正塚キター! 劇中劇キター! 爆笑、てな。
でも、いつもとちょっと毛色が違っていたのは、時代モノだからかな? いつもは現代の若者たち設定だから、会話のやり取りがサムいの。……技術と経験値のない学生さんたちには、「若者のふつうの会話」の方が難しく、「もってまわった時代劇喋り」の方がまだ粗が目立たないから。
時代劇いいなあ、ファンタジーフィルターかかるから、現代はソレがないからヅカには向かないんだよなあ、的なことを考えながら観る。
歌やダンスは、まだ誤魔化しが利くというか、カタチになりやすいと思う。
譜面通りに歌う、振付通りに踊る。表現力があるに越したことはないが、まずは技術を鍛え上げることで最低限カタチは作れる。今の若い子たちって、みんな器用だもの。
だが芝居ってやつは、その基本的な技術自体、身に付けるのが難しいんだと思う。
第3部のダンスショーなんかは迫力で、「文化祭ってこんなにレベル高いんだ!」と感心するのが常だけど、第2部の芝居はいつも、「お芝居って難しいよねえ、仕方ないよねえ」と思うのが常。
てことで、文化祭でいちばん大変なのが演劇だと思う。
そこはそれ、こちらも「文化祭」だとわかって観ているので、立ち姿や動き姿勢着こなしからはじまり、発声台詞回し表情表現など、そこはもう、いいんだ、うん(笑)。みんながんばってる。
演劇では巧さ云々ではなく、好みかどうかを確認する感じ。技術は、入団したあとに磨けばいいんだものね。
だからとにかく、主役のハンサムくん(縣)が、素敵だった。
クラシカルな美形くん。
きっちり真面目に向き合ってます的な、固そうな印象。役の影響もあるのかもしんないけど、その古い地に足着いた感じがいい。
1周回って初心に戻ったキモチがしていたせいかもしれない。
なんだか、はじめて観た文化祭のことを思い出していた。
だいもんが、こんな感じだったっけ。と。
劇中劇(もちろんそのときも正塚作品)のクラシカル部門担当のだいもん氏が、こんな端正さと固さで演じていたなあ、と。
『追憶のバルセロナ』の主役なので、ぶんちゃんの役。……なんだけど、何故だ、わたしの中でまとぶんが演じているような錯覚が。そしてまとぶといえばだいもん……芸風が似ているから。
なんかいろいろと勝手に脳内変換して、いろんな方面からなつかしく思い出しながら観ていた模様。
ヒロインだとわたしが勝手に思い込んでいた、となみちゃん役の美女(星蘭)。
誰がヒロイン役か、先入観なしで観ていたもんで、わたしにとってはこの子がヒロイン。
とにかく、美人。マジ美人。
ヅカのヒロインって、なにがなくてもとにかく、舞台に出た瞬間「ヒロインです!!」とわからなきゃダメだと思うの。
その点このお嬢さんは、すっげー納得。登場した途端、「ヒロインだ!!」と思えた。
まあその、芝居はけっこう棒読み風味というか、94期のこれまた正塚芝居のわかばちゃんを思い出した……すげー美少女、でも棒読みびっくり、てな。わかばちゃんの王女様よりはマシかな……。
主役のクラシカルハンサムくんと、この華やかなヒロイン美女。
ふたりが恋人同士ってことでラブラブしているのを観ると、ああ、タカラヅカだなあ、というキモチになった。
2番手、ナルセ役のしゅっとした男役さん(鷹翔)。首席の人ですな。
お父さん役の人(天翔)とかと絡むときは、残念な感じがした。わりとその画面に馴染んでしまうというのか、うまくない人に引きずられる感じ?
が、主役くんとの場面は、すげー男ぶりが上がる!
組む相手によって色が変わるの? 場面やそのときの役割によってかな? 緊張感というか、持つモノの濃度が変わる? それは面白いな。
たまたまとか出足が弱いとか、1回観ただけではわかんないから、またいつか、彼の芝居をじっくり味わえるといいな。
まひるちゃん役の子(結愛)は、うまかった。
ああ、お芝居出来るからこの役なんだねえ、と思える、ちゃんとかわいい女の子。
ただ、ごめん、ヒロインには見えなかった。
うまいしかわいいし、先にこの子が登場して「ヒロインです!」と自己紹介してくれてたらそう思い込んだけど、最初に前述の美女が主役とラブラブしてるのを観たあとだから……娘2役割の子かと思った。
主人公になつく妹分的な女の子。まだまだ子どもで、主人公はあくまでも「妹」としか見ていない的な。
続く~~。
2019/02/28(名前)追記
文化祭の演劇は、ミュージカルではなくストレートプレイ。谷せんせはコレを無視して平気で歌の力で脚本のアレさを誤魔化したりするけど、正塚せんせは正味芝居。まあもともと正塚作品、歌いらん、ダンスいらん、という作りだもんね。
てことで、今年も正塚作。タイトルは「黒い風の物語」。
なんの注意書きもなかったから、書き下ろしだと思って観てたら、『追憶のバルセロナ』(2002年)の焼き直し作品だった。
『追憶のバルセロナ』は駄作だったのに、プロットだけ使った焼き直し作は面白かった。つまり、プロットは面白いけど、演出・構成が悪かったってことよね。
これはもう、目からウロコの大発見でした(笑)。
さて、その興味深い物語。
わたしが観たのは土曜日16時公演。文化祭の演劇は、2組に分かれて演じるため、半分のメンバーしか出演しない。
わたしが観たのは、B組の方。
『追憶のバルセロナ』だと気づいたのは途中からなので、最初はなにも知らずにいた……ので、旅の一座の劇中劇、という設定にウケる。
や、たんにまたか!!という意味で。
芸人さんの定番ギャグにウケるのと同じ。ギャグ自体は面白くもなんともないんだけど、その芸人さんイコールそのギャグ、という認識だから、出オチじゃないけど、芸人さんキター! 定番キター! とウケるアレ。
というくらい、正塚せんせというと、劇中劇、バックステージもの。
劇団が舞台で、劇団員が芝居の稽古をしていたり、オーディションの稽古をしたりしているのよねー。んで、劇団員たちがその都度「役」を演じて真ん中に出て来るのよねー、「役」を演じていない劇団員たちは、舞台の隅っこに控えているのよねー。
これ以外のネタを見た記憶を思い出せないほど、絶対いつも必ずもれなくバックステージものなので、今回もまた同じ、ってコトで、最初からウケちゃったの。定番ギャグと同じ心理で。正塚キター! 劇中劇キター! 爆笑、てな。
でも、いつもとちょっと毛色が違っていたのは、時代モノだからかな? いつもは現代の若者たち設定だから、会話のやり取りがサムいの。……技術と経験値のない学生さんたちには、「若者のふつうの会話」の方が難しく、「もってまわった時代劇喋り」の方がまだ粗が目立たないから。
時代劇いいなあ、ファンタジーフィルターかかるから、現代はソレがないからヅカには向かないんだよなあ、的なことを考えながら観る。
歌やダンスは、まだ誤魔化しが利くというか、カタチになりやすいと思う。
譜面通りに歌う、振付通りに踊る。表現力があるに越したことはないが、まずは技術を鍛え上げることで最低限カタチは作れる。今の若い子たちって、みんな器用だもの。
だが芝居ってやつは、その基本的な技術自体、身に付けるのが難しいんだと思う。
第3部のダンスショーなんかは迫力で、「文化祭ってこんなにレベル高いんだ!」と感心するのが常だけど、第2部の芝居はいつも、「お芝居って難しいよねえ、仕方ないよねえ」と思うのが常。
てことで、文化祭でいちばん大変なのが演劇だと思う。
そこはそれ、こちらも「文化祭」だとわかって観ているので、立ち姿や動き姿勢着こなしからはじまり、発声台詞回し表情表現など、そこはもう、いいんだ、うん(笑)。みんながんばってる。
演劇では巧さ云々ではなく、好みかどうかを確認する感じ。技術は、入団したあとに磨けばいいんだものね。
だからとにかく、主役のハンサムくん(縣)が、素敵だった。
クラシカルな美形くん。
きっちり真面目に向き合ってます的な、固そうな印象。役の影響もあるのかもしんないけど、その古い地に足着いた感じがいい。
1周回って初心に戻ったキモチがしていたせいかもしれない。
なんだか、はじめて観た文化祭のことを思い出していた。
だいもんが、こんな感じだったっけ。と。
劇中劇(もちろんそのときも正塚作品)のクラシカル部門担当のだいもん氏が、こんな端正さと固さで演じていたなあ、と。
『追憶のバルセロナ』の主役なので、ぶんちゃんの役。……なんだけど、何故だ、わたしの中でまとぶんが演じているような錯覚が。そしてまとぶといえばだいもん……芸風が似ているから。
なんかいろいろと勝手に脳内変換して、いろんな方面からなつかしく思い出しながら観ていた模様。
ヒロインだとわたしが勝手に思い込んでいた、となみちゃん役の美女(星蘭)。
誰がヒロイン役か、先入観なしで観ていたもんで、わたしにとってはこの子がヒロイン。
とにかく、美人。マジ美人。
ヅカのヒロインって、なにがなくてもとにかく、舞台に出た瞬間「ヒロインです!!」とわからなきゃダメだと思うの。
その点このお嬢さんは、すっげー納得。登場した途端、「ヒロインだ!!」と思えた。
まあその、芝居はけっこう棒読み風味というか、94期のこれまた正塚芝居のわかばちゃんを思い出した……すげー美少女、でも棒読みびっくり、てな。わかばちゃんの王女様よりはマシかな……。
主役のクラシカルハンサムくんと、この華やかなヒロイン美女。
ふたりが恋人同士ってことでラブラブしているのを観ると、ああ、タカラヅカだなあ、というキモチになった。
2番手、ナルセ役のしゅっとした男役さん(鷹翔)。首席の人ですな。
お父さん役の人(天翔)とかと絡むときは、残念な感じがした。わりとその画面に馴染んでしまうというのか、うまくない人に引きずられる感じ?
が、主役くんとの場面は、すげー男ぶりが上がる!
組む相手によって色が変わるの? 場面やそのときの役割によってかな? 緊張感というか、持つモノの濃度が変わる? それは面白いな。
たまたまとか出足が弱いとか、1回観ただけではわかんないから、またいつか、彼の芝居をじっくり味わえるといいな。
まひるちゃん役の子(結愛)は、うまかった。
ああ、お芝居出来るからこの役なんだねえ、と思える、ちゃんとかわいい女の子。
ただ、ごめん、ヒロインには見えなかった。
うまいしかわいいし、先にこの子が登場して「ヒロインです!」と自己紹介してくれてたらそう思い込んだけど、最初に前述の美女が主役とラブラブしてるのを観たあとだから……娘2役割の子かと思った。
主人公になつく妹分的な女の子。まだまだ子どもで、主人公はあくまでも「妹」としか見ていない的な。
続く~~。
2019/02/28(名前)追記
1周回って新しいキモチ。@宝塚音楽学校第101期生文化祭
2015年3月3日 タカラヅカ 宝塚音楽学校第101期生文化祭、土曜日の16時の回を観劇。
えー、101期生文化祭の記事書くの、たぶんコレですでに欄だけで言うと5つめなんだけど、前の4つは文化祭感想ではまったくナイので、こっからようやく、文化祭の話(笑)。
今回の文化祭観劇体験は、なんだかわたしのなかで、一周回ったような気がした。
はじめて文化祭を観たのが2003年。
なにもかもはじめてで、ひたすら感動した。泣いた。
その楽しさと感動が忘れられなくて、翌年からずっと、毎年観るようになった。
毎年観る、になると、どうしても恒例化する。特別なモノではなく、あたりまえなモノになる。
感動が、薄らぐ。
もちろん、毎年楽しくわくわく観ているけれど。
たぶん少しずつ、わたしのなかで「慣れ」があったと思う。
今年はアタリ、今年はハズレ……そんな思いもよぎる。レベルのことではなく、自分的にツボがあったかどうか、なので、文化祭の出来とも生徒さんのスター性のことでも、なんでもないよ。
失礼なことだけど、そんな風に「文化祭というイベント」に慣れてしまってる部分があった。
それが今回、リセットされた。
考え直すことになった。
初心に返って……というか、泣けて仕方なかった。
生徒さんたちの笑顔が、一生懸命さが、まぶしくて愛しくて、「タカラヅカ」というものが愛しすぎて、泣き通した。
いやもお、お前立ち位置どこだよ?!っつか、身内でもそんだけ泣いてないだろって、恥ずかしいくらい大泣きした。
最初の日本舞踊は、あまり記憶に残ってない。生徒さんたちのせいではなく、わたしの気持ちの問題で。
日舞のときはわたし、自分の思いに沈み込んでて、目は開いてるけどのーみそが観劇できる状態じゃなかったのね。
予科生コーラス、次のクラシック・ヴォーカルでもわりとそんな感じで。のーみそ動いてなくて、記憶がない。
次のポピュラー・ヴォーカルでようやく、目の前の舞台に気持ちが動いた、という。遅いよ!!
定番の「タカラヅカ・グローリー!!」でスタート。
お馴染みの曲に、だんだん心が上がってくる。
てゆーか、『タカラヅカ・グローリー!!』いいよね! 定番いいよね! 最初はコレだよね!(笑)
全員集合だけど、ソロパートもあり。しゅっとした感じの男の子(鷹翔)が歌ってた。
続いて『野風の笛』、がつんとパンチの効いた曲、それぞれ三者三様特徴ある顔立ちの男の子たち(天紫・礼華・雪輝)……3人だと誰が誰だか、プログラム見てもわかんないけども。
『小さな花がひらいた』は個人的に苦手なのと人数多すぎで記憶に残ってないんだけど、次の『ミリオン・ドリームズ』の男の子ふたりがツボだった。
先に歌い出した子の方だっけ、すげーハンサム!(縣) ビジュアルだけで「おおっ」と思ってたら、もうひとりの子(真名瀬)は、声が好みだった。ってことで、またしても「おおっ」と思った。
なかなかどうして、このコンビはいいんじゃないかい?
とまあ、気持ちもあったまっていたところに、『砂漠の黒薔薇』だ。
「君の名を呼べば」@『砂漠の黒薔薇』って、いい曲だよな!!
作品はカスだったのに!! 曲だけ聴くとすげー名作なキモチになる。くやしい!(笑)
男の子(愛乃)と女の子(優美)のデュエット、愛の歌。またこれが、きれいな歌声で。
女の子の方は、日舞で「清く正しく美しく」のソロを歌った子なんだね。
なんか、この歌聴きながら、だーーーっと泣けた。
きれいだ。
きれいな曲、きれいな歌声。
タカラヅカでしかありえない、浮き世離れしたあいのうた。
それが、染みる。
泣ける。
そうやって泣いてるところへ、「未来へ」@『エクスカリバー』ですよ。
泣くでしょ?!!(逆ギレ)
84期生初舞台の公演ってことは関係なく(笑)、ただもう、曲が美しくて。
歌っているのは、さっき見たしゅっとした感じの男の子(鷹翔)。たしか首席の子だね。
この曲は、「まっすぐ」歌うのがいいの。少年の声で、変に外連味を利かせたりせず、ただ、まっすぐ。素直に。
若い男役の子の声は、とても相性がいい。素直にのびて、心に届く。
そっから2曲、にぎやかな曲が続いて。
こちらもそのまんま楽しんで。
そのあと、だ。
「ヴィエント デ ブエノスアイレス」@『ブエノスアイレスの風』に、泣く。
歌っているのは、女の子(夏葉)だ
にぎやかな大人数がちゃがちゃわいわい場面のあと、誰もいない舞台でひとり、切々と歌う。
わたし的に、ここがクライマックス(笑)。
ここでもお、息も絶え絶えに泣く。
首席くんと『タカラヅカ・グローリー!!』を歌っていた女の子だね。プログラムの写真はおぼこくてとてもかわいい……けど、舞台化粧姿はあまり好みではなく、『タカラヅカ・グローリー!!』のときは目がスルーしてた……んだけど、ここで一気に株が上がる。え、かわいいじゃん!と。あらやだ単純。
染みる歌声だった。
そうか、少女の声である意味突き放した感じで歌われると、かえって染みるんだな、この歌詞、このメロディ。
突き放す……ウェットになりすぎない、ドラマと距離感の在る歌声っていうかな。
傷を知らない若い女の子が歌うだけに、聴いてるこっちは勝手に切なくなるという(笑)。
そのあとが「エル・アモール」@『哀しみのコルドバ』ですよ。ドラマチックですよ、たたみ掛けますよ。
わたしのHPがブエノスアイレスで限りなく0に近かったもんで、このあたりはあまり入り込まずに聴いた。
いい曲だよねえ、「エル・アモール」。(湖々・星蘭・龍季)
構成的にはこのあとがクライマックス、この期を代表する歌ウマである、クラシック・ヴォーカルでもソロを務めた男の子(夕陽)と女の子(咲乃)がそれぞればーーんとソロをキメて、そのままフィナーレ、幕! となるんだけど。
ブエノスでクライマックス、コルドバでフィナーレ気分だったわたしは、そのあとはあまり記憶にナイ……うまかったんだと思う、そりゃあもう。ステージは盛り上がって終了。
はぁー……タカラヅカっていいなあ。
こんだけヅカの名曲をばんばん聴ける、文化祭ってすげえな! いいな!
ありがとうありがとう、101期のみんな。おばちゃん、めちゃくちゃ感動したよ、泣いたよ。
こんなに感動するとか、思ってなかったよ。
わたしはタカラヅカが好きで、わたしの好きなタカラヅカを大好きでこんなにこんなにがんばってる若い子たちを間近で見られて、何重にも感動したよ。
やっぱ文化祭っていい。
すごい。
2019/02/28(名前)追記
えー、101期生文化祭の記事書くの、たぶんコレですでに欄だけで言うと5つめなんだけど、前の4つは文化祭感想ではまったくナイので、こっからようやく、文化祭の話(笑)。
今回の文化祭観劇体験は、なんだかわたしのなかで、一周回ったような気がした。
はじめて文化祭を観たのが2003年。
なにもかもはじめてで、ひたすら感動した。泣いた。
その楽しさと感動が忘れられなくて、翌年からずっと、毎年観るようになった。
毎年観る、になると、どうしても恒例化する。特別なモノではなく、あたりまえなモノになる。
感動が、薄らぐ。
もちろん、毎年楽しくわくわく観ているけれど。
たぶん少しずつ、わたしのなかで「慣れ」があったと思う。
今年はアタリ、今年はハズレ……そんな思いもよぎる。レベルのことではなく、自分的にツボがあったかどうか、なので、文化祭の出来とも生徒さんのスター性のことでも、なんでもないよ。
失礼なことだけど、そんな風に「文化祭というイベント」に慣れてしまってる部分があった。
それが今回、リセットされた。
考え直すことになった。
初心に返って……というか、泣けて仕方なかった。
生徒さんたちの笑顔が、一生懸命さが、まぶしくて愛しくて、「タカラヅカ」というものが愛しすぎて、泣き通した。
いやもお、お前立ち位置どこだよ?!っつか、身内でもそんだけ泣いてないだろって、恥ずかしいくらい大泣きした。
最初の日本舞踊は、あまり記憶に残ってない。生徒さんたちのせいではなく、わたしの気持ちの問題で。
日舞のときはわたし、自分の思いに沈み込んでて、目は開いてるけどのーみそが観劇できる状態じゃなかったのね。
予科生コーラス、次のクラシック・ヴォーカルでもわりとそんな感じで。のーみそ動いてなくて、記憶がない。
次のポピュラー・ヴォーカルでようやく、目の前の舞台に気持ちが動いた、という。遅いよ!!
定番の「タカラヅカ・グローリー!!」でスタート。
お馴染みの曲に、だんだん心が上がってくる。
てゆーか、『タカラヅカ・グローリー!!』いいよね! 定番いいよね! 最初はコレだよね!(笑)
全員集合だけど、ソロパートもあり。しゅっとした感じの男の子(鷹翔)が歌ってた。
続いて『野風の笛』、がつんとパンチの効いた曲、それぞれ三者三様特徴ある顔立ちの男の子たち(天紫・礼華・雪輝)……3人だと誰が誰だか、プログラム見てもわかんないけども。
『小さな花がひらいた』は個人的に苦手なのと人数多すぎで記憶に残ってないんだけど、次の『ミリオン・ドリームズ』の男の子ふたりがツボだった。
先に歌い出した子の方だっけ、すげーハンサム!(縣) ビジュアルだけで「おおっ」と思ってたら、もうひとりの子(真名瀬)は、声が好みだった。ってことで、またしても「おおっ」と思った。
なかなかどうして、このコンビはいいんじゃないかい?
とまあ、気持ちもあったまっていたところに、『砂漠の黒薔薇』だ。
「君の名を呼べば」@『砂漠の黒薔薇』って、いい曲だよな!!
作品はカスだったのに!! 曲だけ聴くとすげー名作なキモチになる。くやしい!(笑)
男の子(愛乃)と女の子(優美)のデュエット、愛の歌。またこれが、きれいな歌声で。
女の子の方は、日舞で「清く正しく美しく」のソロを歌った子なんだね。
なんか、この歌聴きながら、だーーーっと泣けた。
きれいだ。
きれいな曲、きれいな歌声。
タカラヅカでしかありえない、浮き世離れしたあいのうた。
それが、染みる。
泣ける。
そうやって泣いてるところへ、「未来へ」@『エクスカリバー』ですよ。
泣くでしょ?!!(逆ギレ)
84期生初舞台の公演ってことは関係なく(笑)、ただもう、曲が美しくて。
歌っているのは、さっき見たしゅっとした感じの男の子(鷹翔)。たしか首席の子だね。
この曲は、「まっすぐ」歌うのがいいの。少年の声で、変に外連味を利かせたりせず、ただ、まっすぐ。素直に。
若い男役の子の声は、とても相性がいい。素直にのびて、心に届く。
そっから2曲、にぎやかな曲が続いて。
こちらもそのまんま楽しんで。
そのあと、だ。
「ヴィエント デ ブエノスアイレス」@『ブエノスアイレスの風』に、泣く。
歌っているのは、女の子(夏葉)だ
にぎやかな大人数がちゃがちゃわいわい場面のあと、誰もいない舞台でひとり、切々と歌う。
わたし的に、ここがクライマックス(笑)。
ここでもお、息も絶え絶えに泣く。
首席くんと『タカラヅカ・グローリー!!』を歌っていた女の子だね。プログラムの写真はおぼこくてとてもかわいい……けど、舞台化粧姿はあまり好みではなく、『タカラヅカ・グローリー!!』のときは目がスルーしてた……んだけど、ここで一気に株が上がる。え、かわいいじゃん!と。あらやだ単純。
染みる歌声だった。
そうか、少女の声である意味突き放した感じで歌われると、かえって染みるんだな、この歌詞、このメロディ。
突き放す……ウェットになりすぎない、ドラマと距離感の在る歌声っていうかな。
傷を知らない若い女の子が歌うだけに、聴いてるこっちは勝手に切なくなるという(笑)。
そのあとが「エル・アモール」@『哀しみのコルドバ』ですよ。ドラマチックですよ、たたみ掛けますよ。
わたしのHPがブエノスアイレスで限りなく0に近かったもんで、このあたりはあまり入り込まずに聴いた。
いい曲だよねえ、「エル・アモール」。(湖々・星蘭・龍季)
構成的にはこのあとがクライマックス、この期を代表する歌ウマである、クラシック・ヴォーカルでもソロを務めた男の子(夕陽)と女の子(咲乃)がそれぞればーーんとソロをキメて、そのままフィナーレ、幕! となるんだけど。
ブエノスでクライマックス、コルドバでフィナーレ気分だったわたしは、そのあとはあまり記憶にナイ……うまかったんだと思う、そりゃあもう。ステージは盛り上がって終了。
はぁー……タカラヅカっていいなあ。
こんだけヅカの名曲をばんばん聴ける、文化祭ってすげえな! いいな!
ありがとうありがとう、101期のみんな。おばちゃん、めちゃくちゃ感動したよ、泣いたよ。
こんなに感動するとか、思ってなかったよ。
わたしはタカラヅカが好きで、わたしの好きなタカラヅカを大好きでこんなにこんなにがんばってる若い子たちを間近で見られて、何重にも感動したよ。
やっぱ文化祭っていい。
すごい。
2019/02/28(名前)追記
しあわせになる。@宝塚音楽学校第101期生文化祭
2015年3月2日 タカラヅカ えー、10日ほど欄がズレてますが、宝塚音楽学校第101期生文化祭の感想。
といっても、舞台の感想ではナイ(笑)。
わたしの話。
文化祭の幕が上がり、いつものように娘役さんの「清く正しく美しく」ソロと日本舞踊がはじまる。
そのとき。
あたし、こんなところでナニやってんだろ。
的な思いが、突然わき上がった。
わたしののーみそは勝手に考えるのだ。
なにか経験するたびに、「前にここに来たときは」「前に行ったときは」。
「去年の文化祭を観たときは」……
まっつが、いた。
去年の2月後半って、まっつ退団を知らずにいた最後のときか。
前に文化祭を観たときは、わたしはまだ未来に夢を描いていられたんだ。
劇団推しのスターじゃないから、扱い的に順風満帆な未来はまったく想像してなかったが、本人の実力には全面の信頼を置いていたので、劇団にいる限り、それがどんな役どんな扱いであっても、きっちり魅了させてくれるという、信頼。
劇団にいる、いてくれる……それだけが、わたしのヅカヲタとしてのしあわせだった。
しあわせでいられた、最後のとき、か。
3月アタマには奈落の底だったもんな。
と、今現在の文化祭を観ることで、のーみそが勝手に動き出すんだ。これはもう反射的なモノだから、止められないんだ。
で、去年の文化祭が最後のとき、なら、今はなんなの。今はどうなの。
ええ、しあわせではありません。
未来がない。夢なんかない。
タカラヅカは好きだけど、距離感がチガウ。
まっつがいたときみたいに、アホみたくリピートしたり、多大な時間とお金をつぎ込んだりしないし、もっと離れた、乾いたファンになる……。
ご贔屓なしの、全組まったり愛でる、ライトなファンになる。遠征しないし、全公演観劇にこだわらないし、観られない公演は無理して観ない。
身の丈に合った生活をする。
それでだんだんヅカから離れて、いずれ観なくなったとしても、それはそれ。
というライトなファンが、ここにいるのはおかしいんじゃないの?
文化祭は、所詮文化祭だ。
チケットを発売して、一般人にも開放しているとはいえ、出ている子たちは素人の学生さんだ。プログラムには、本名の女の子のまま掲載されている……まだ、キラキラしい芸名のフェアリーじゃない。
なんでわたし、ここにいるんだろう。学生たちの発表会を観るのは、濃いヅカヲタのすることじゃん。
おとなしく、本物のタカラヅカだけ観てればいいじゃん。
突然の、疑問。否定。
予期せず広がった、闇。
マイナスの思考ってやつは、どんどん加速するのね。冷静に考えれば、どうしてそこまで?!って思うくらいに、雪だるま式にとんでもない方向へふくらんでいくの。
も、ヅカヲタやめろよ。
てな風に。
なんで文化祭観て、「ヅカヲタやめよう。もう、二度とムラには来ない」とまで思考が飛躍するのか。
未来に羽ばたくキラキラした学生さんたちの、こんなにフレッシュで一生懸命な姿を見ながら、過去に囚われて暗いこと考えてるようじゃ、ヲタ失格、ヅカを観る資格なし、もうヲタやめろ、お前なんか二度とムラへ来るな。
的な?
思考がどんどん、自分を責める方向へ働くのね。自分を否定する方向に走るのね。
「清く正しく美しく」という、ヅカの代表ソング聴きながら、ヅカとの決別を決めるなんて、運命的じゃないですか。
で。
文化祭プログラムは、第1部が日本舞踊、予科生コーラス、クラシック・ヴォーカル、ポピュラー・ヴォーカル。一気にこんだけやっちゃうのな。
絶望的な思いで客席にいて、日舞は基本性別なし、全員同じ格好だし、日舞のうまいヘタはわたしにはわかんないからともかく、それ以降は男役娘役に分かれての芸披露になるのね。
ぶっちゃけ、びみょーです。
歌の技術とか以前に、タカラヅカという特殊な造形を会得していない、髪型やお化粧だけ真似ましたレベルで「男役です」「娘役です」と現れるわけですよ。
当然だって、まだ素人の学生さんなんだもん。入団前からトップスターレベルに出来上がってたら、そっちの方が気持ち悪い。
彼らはこれから初舞台を踏み、長い時間をかけて研鑽していくんだ。だから今はまだ、真似っこレベルの、こんな微妙な姿なんだ。
いやほんと、だから所詮は文化祭。劇団の何組の公演じゃないんだよ。ちゃんとした興行じゃないんだよ。
こんなの観て楽しいのって、学生さんの身内か、ヅカヲタだけっしょ。
そう。
そしてわたしは、楽しいのだった。
ポピュラー・ヴォーカルってねえ、ヅカソング・メドレーなのよー。
世間的な有名曲でもなければ、名曲でもない。
古いしダサいし、現代社会で耳にしない独特の曲調多しだし、ヅカヲタ以外が聴いたら笑っちゃうんじゃないの?
それを、男役にも娘役にもなりきれてない、ぷくぷくしたまるいほっぺとお尻の女の子たちが「女子校の文化祭です!」って感じに父兄の前で披露しているのよ。
身の置きどころナイって、ふつーなら。
でも。
楽しいの。
次から次へと流れるヅカソング。ヅカの有名曲、名曲オンパレード!
闇に沈んでいたはずなのに、ヅカ曲はわたしを楽しませる。
うつむいていた心を、アゲさせる。
うわああああ、「タカラヅカ」だ!!
そこには、「タカラヅカ」があった。
「タカラヅカ」が持つものが、ぎゅーーっと濃縮されていた。
楽しい。
楽しい。
なんか、叫びたいくらい、楽しい。
うれしい。
「タカラヅカ」って、いい。「タカラヅカ」が、好き。
そう思った。
ヅカの名曲メドレーであることや、男役娘役に分かれてのパフォーマンスであることなど、そこに「タカラヅカ」的なものがコンパクトに詰め込まれていた……ことも、もちろんある。
でもさ、それだけではなくて。
前へ。
ただ前へ、掛け値なしの情熱で、一途さで、訴えかける生徒たちの姿。
その剥き出しの誠実さ。
それを、「タカラヅカ」だと思う。
いろいろあると思う。舞台に立つことには。
この子たちにもこれから、いろんなことが起こるのだと思う。舞台に立つ、それだけではなくて。
そんなことも全部含めて、まるっと舞台は在る。なにもかも飲み込むし、なにもかも、出る。
それでも、タカラヅカの舞台から感じるのは、情熱と誠実さだ。
舞台上の彼らはいつも、舞台に対して誠実だ。そうあれない人は、淘汰されてしまう。そんな冷徹さを当たり前に持つ……それが、舞台。
だからわたしは、タカラヅカからはただ、誠実さを受け取る。情熱を受け取る。
それがタカラヅカの魅力。素晴らしいところ。
愛しいところ。
ただ、誠実で在ることなんて。
101期生たちのポピュラー・ヴォーカルは、泣けて仕方なかった。
つか、泣きすぎて大変だった。
ちょっとなにソレ、絶望したり感激したり、忙しいな。
いやでもほんと。
タカラヅカが好きで。
名曲過ぎて。
名曲が、たくさんあり過ぎて。
ヅカっていいな。ヅカってすごいな。
文化祭で、拍手も手拍子も少なめなのが残念。もっともっと、感動を表したかったよ。
わたしの横とか父兄っぽくて、とても静かにプログラム片手の観劇姿勢で。ヅカの名曲も、たぶんぜんぜん知らないんだろうな、ぽかーんとした雰囲気。
でもわたしの斜め前の席の人、あの人絶対ヅカヲタ。
ひとり、「楽しくて仕方ないっ」って感じに手拍子したり、夢中で拍手したりしてるの。
楽しそうなのが、背中だけでわかる(笑)。
うんうん、楽しいよね、感動するよね。
勝手に「同志!!」気分。
「タカラヅカ」は、楽しいね。
好きでよかったね。うれしいね。楽しいね。
しあわせだね。
といっても、舞台の感想ではナイ(笑)。
わたしの話。
文化祭の幕が上がり、いつものように娘役さんの「清く正しく美しく」ソロと日本舞踊がはじまる。
そのとき。
あたし、こんなところでナニやってんだろ。
的な思いが、突然わき上がった。
わたしののーみそは勝手に考えるのだ。
なにか経験するたびに、「前にここに来たときは」「前に行ったときは」。
「去年の文化祭を観たときは」……
まっつが、いた。
去年の2月後半って、まっつ退団を知らずにいた最後のときか。
前に文化祭を観たときは、わたしはまだ未来に夢を描いていられたんだ。
劇団推しのスターじゃないから、扱い的に順風満帆な未来はまったく想像してなかったが、本人の実力には全面の信頼を置いていたので、劇団にいる限り、それがどんな役どんな扱いであっても、きっちり魅了させてくれるという、信頼。
劇団にいる、いてくれる……それだけが、わたしのヅカヲタとしてのしあわせだった。
しあわせでいられた、最後のとき、か。
3月アタマには奈落の底だったもんな。
と、今現在の文化祭を観ることで、のーみそが勝手に動き出すんだ。これはもう反射的なモノだから、止められないんだ。
で、去年の文化祭が最後のとき、なら、今はなんなの。今はどうなの。
ええ、しあわせではありません。
未来がない。夢なんかない。
タカラヅカは好きだけど、距離感がチガウ。
まっつがいたときみたいに、アホみたくリピートしたり、多大な時間とお金をつぎ込んだりしないし、もっと離れた、乾いたファンになる……。
ご贔屓なしの、全組まったり愛でる、ライトなファンになる。遠征しないし、全公演観劇にこだわらないし、観られない公演は無理して観ない。
身の丈に合った生活をする。
それでだんだんヅカから離れて、いずれ観なくなったとしても、それはそれ。
というライトなファンが、ここにいるのはおかしいんじゃないの?
文化祭は、所詮文化祭だ。
チケットを発売して、一般人にも開放しているとはいえ、出ている子たちは素人の学生さんだ。プログラムには、本名の女の子のまま掲載されている……まだ、キラキラしい芸名のフェアリーじゃない。
なんでわたし、ここにいるんだろう。学生たちの発表会を観るのは、濃いヅカヲタのすることじゃん。
おとなしく、本物のタカラヅカだけ観てればいいじゃん。
突然の、疑問。否定。
予期せず広がった、闇。
マイナスの思考ってやつは、どんどん加速するのね。冷静に考えれば、どうしてそこまで?!って思うくらいに、雪だるま式にとんでもない方向へふくらんでいくの。
も、ヅカヲタやめろよ。
てな風に。
なんで文化祭観て、「ヅカヲタやめよう。もう、二度とムラには来ない」とまで思考が飛躍するのか。
未来に羽ばたくキラキラした学生さんたちの、こんなにフレッシュで一生懸命な姿を見ながら、過去に囚われて暗いこと考えてるようじゃ、ヲタ失格、ヅカを観る資格なし、もうヲタやめろ、お前なんか二度とムラへ来るな。
的な?
思考がどんどん、自分を責める方向へ働くのね。自分を否定する方向に走るのね。
「清く正しく美しく」という、ヅカの代表ソング聴きながら、ヅカとの決別を決めるなんて、運命的じゃないですか。
で。
文化祭プログラムは、第1部が日本舞踊、予科生コーラス、クラシック・ヴォーカル、ポピュラー・ヴォーカル。一気にこんだけやっちゃうのな。
絶望的な思いで客席にいて、日舞は基本性別なし、全員同じ格好だし、日舞のうまいヘタはわたしにはわかんないからともかく、それ以降は男役娘役に分かれての芸披露になるのね。
ぶっちゃけ、びみょーです。
歌の技術とか以前に、タカラヅカという特殊な造形を会得していない、髪型やお化粧だけ真似ましたレベルで「男役です」「娘役です」と現れるわけですよ。
当然だって、まだ素人の学生さんなんだもん。入団前からトップスターレベルに出来上がってたら、そっちの方が気持ち悪い。
彼らはこれから初舞台を踏み、長い時間をかけて研鑽していくんだ。だから今はまだ、真似っこレベルの、こんな微妙な姿なんだ。
いやほんと、だから所詮は文化祭。劇団の何組の公演じゃないんだよ。ちゃんとした興行じゃないんだよ。
こんなの観て楽しいのって、学生さんの身内か、ヅカヲタだけっしょ。
そう。
そしてわたしは、楽しいのだった。
ポピュラー・ヴォーカルってねえ、ヅカソング・メドレーなのよー。
世間的な有名曲でもなければ、名曲でもない。
古いしダサいし、現代社会で耳にしない独特の曲調多しだし、ヅカヲタ以外が聴いたら笑っちゃうんじゃないの?
それを、男役にも娘役にもなりきれてない、ぷくぷくしたまるいほっぺとお尻の女の子たちが「女子校の文化祭です!」って感じに父兄の前で披露しているのよ。
身の置きどころナイって、ふつーなら。
でも。
楽しいの。
次から次へと流れるヅカソング。ヅカの有名曲、名曲オンパレード!
闇に沈んでいたはずなのに、ヅカ曲はわたしを楽しませる。
うつむいていた心を、アゲさせる。
うわああああ、「タカラヅカ」だ!!
そこには、「タカラヅカ」があった。
「タカラヅカ」が持つものが、ぎゅーーっと濃縮されていた。
楽しい。
楽しい。
なんか、叫びたいくらい、楽しい。
うれしい。
「タカラヅカ」って、いい。「タカラヅカ」が、好き。
そう思った。
ヅカの名曲メドレーであることや、男役娘役に分かれてのパフォーマンスであることなど、そこに「タカラヅカ」的なものがコンパクトに詰め込まれていた……ことも、もちろんある。
でもさ、それだけではなくて。
前へ。
ただ前へ、掛け値なしの情熱で、一途さで、訴えかける生徒たちの姿。
その剥き出しの誠実さ。
それを、「タカラヅカ」だと思う。
いろいろあると思う。舞台に立つことには。
この子たちにもこれから、いろんなことが起こるのだと思う。舞台に立つ、それだけではなくて。
そんなことも全部含めて、まるっと舞台は在る。なにもかも飲み込むし、なにもかも、出る。
それでも、タカラヅカの舞台から感じるのは、情熱と誠実さだ。
舞台上の彼らはいつも、舞台に対して誠実だ。そうあれない人は、淘汰されてしまう。そんな冷徹さを当たり前に持つ……それが、舞台。
だからわたしは、タカラヅカからはただ、誠実さを受け取る。情熱を受け取る。
それがタカラヅカの魅力。素晴らしいところ。
愛しいところ。
ただ、誠実で在ることなんて。
101期生たちのポピュラー・ヴォーカルは、泣けて仕方なかった。
つか、泣きすぎて大変だった。
ちょっとなにソレ、絶望したり感激したり、忙しいな。
いやでもほんと。
タカラヅカが好きで。
名曲過ぎて。
名曲が、たくさんあり過ぎて。
ヅカっていいな。ヅカってすごいな。
文化祭で、拍手も手拍子も少なめなのが残念。もっともっと、感動を表したかったよ。
わたしの横とか父兄っぽくて、とても静かにプログラム片手の観劇姿勢で。ヅカの名曲も、たぶんぜんぜん知らないんだろうな、ぽかーんとした雰囲気。
でもわたしの斜め前の席の人、あの人絶対ヅカヲタ。
ひとり、「楽しくて仕方ないっ」って感じに手拍子したり、夢中で拍手したりしてるの。
楽しそうなのが、背中だけでわかる(笑)。
うんうん、楽しいよね、感動するよね。
勝手に「同志!!」気分。
「タカラヅカ」は、楽しいね。
好きでよかったね。うれしいね。楽しいね。
しあわせだね。
スターは世界を埋める。
2015年3月1日 タカラヅカ 前日欄にてpersonal bookのことうだうだ言ってますが。
なんかしみじみと、うれしいなー。
だいもんONLY本発売。
まっつ本のときもそうだったけど、やっぱスター個人の本ってトクベツ、すげーうれしいよー。
タカラヅカは毎年40人とか入って来て、100年続いている劇団なわけで、のべ劇団員は相当な数になるけれど、個人本を出してもらえたスターは極少だもの。
その少ないひとりに、好きな人が入る、てのは、しみじみとうれしいよなー。
パソブもいいけど、まっつ・ともちん・ヲヅキ本の「My Style」も、続きを出して欲しいよ。あれ、読み応えあるからさー。
内容的にパソブと変わりばえしないんだけど、誌面デザインと編集がパソブより断然凝ってて、本好きとしては「My Style」が好き。
スターには、「写真集を出す」経験が必要なんだと思う。立場とか実績のことではなくて、「スター」というカタチのないスキルをカタチ作る、血肉になるモノ。
雑誌の数カットのための撮影でなく、まるまる1冊自分だけで「世界を埋める」経験。
スキルの低い人は、それなりのものしか表現出来ないと思う。スタッフ側が盛り立てて最低限は取り繕うだろうけど。
才能もあるだろうし、経験することによって磨かれるモノが、あると思う。
だからこそ、「スター」ならば経験するべき。
たかが写真集1冊「世界」を作れない人が、2500人劇場の空間を埋められるはずがない。
表現力を磨くためにも、「スター」には「スター」としての経験を積ませるべき。
トップスターだけが「スター」じゃないから。
その周囲で盛り立てるスターたちにも、スキルアップの機会を与えるのは、絶対有益だ。
てことで、路線さんたちにはパソブ、別格さんたちにはマイスタを、是非これからも、定期的に刊行して欲しいと思う。
(どうせ、売り切れる冊数、損しない部数しか作らないんでしょ、劇団さん?)
スター個人、単体のナニかってのは、ファンとしてはテンション上がるよねえ……ということからの思い出し。
『アル・カポネ』友会抽選、はずれましたっ!!
うわああぁぁーーん!
や、チケット自体は、梅芸友会で確保済みなんで、「1回も観られないっ(泣)」とかでは、まったくないのよ。
そうじゃなくて、Print@Homeチケットが、欲しかったの。
だいもんカポネ様単体画像付きチケット……!!
本公演チケットは画像という意味ではあんまし関係ないかもしんないけど、トップ以外の主演公演は、そのファンには絶対欲しいコレクターズアイテムですよ!(笑)
てことで、だいもん画像目当てにPrint@Homeで入力したのに、全滅したんだもん……平日も入力したのにー。
残念ニャ。
でもでも、『New Wave! -宙-』は無事当たりましたわ!
あっきーがさわやかに微笑んでるPrint@HomeチケットGET!!
キャッホウ!
なんかしみじみと、うれしいなー。
だいもんONLY本発売。
まっつ本のときもそうだったけど、やっぱスター個人の本ってトクベツ、すげーうれしいよー。
タカラヅカは毎年40人とか入って来て、100年続いている劇団なわけで、のべ劇団員は相当な数になるけれど、個人本を出してもらえたスターは極少だもの。
その少ないひとりに、好きな人が入る、てのは、しみじみとうれしいよなー。
パソブもいいけど、まっつ・ともちん・ヲヅキ本の「My Style」も、続きを出して欲しいよ。あれ、読み応えあるからさー。
内容的にパソブと変わりばえしないんだけど、誌面デザインと編集がパソブより断然凝ってて、本好きとしては「My Style」が好き。
スターには、「写真集を出す」経験が必要なんだと思う。立場とか実績のことではなくて、「スター」というカタチのないスキルをカタチ作る、血肉になるモノ。
雑誌の数カットのための撮影でなく、まるまる1冊自分だけで「世界を埋める」経験。
スキルの低い人は、それなりのものしか表現出来ないと思う。スタッフ側が盛り立てて最低限は取り繕うだろうけど。
才能もあるだろうし、経験することによって磨かれるモノが、あると思う。
だからこそ、「スター」ならば経験するべき。
たかが写真集1冊「世界」を作れない人が、2500人劇場の空間を埋められるはずがない。
表現力を磨くためにも、「スター」には「スター」としての経験を積ませるべき。
トップスターだけが「スター」じゃないから。
その周囲で盛り立てるスターたちにも、スキルアップの機会を与えるのは、絶対有益だ。
てことで、路線さんたちにはパソブ、別格さんたちにはマイスタを、是非これからも、定期的に刊行して欲しいと思う。
(どうせ、売り切れる冊数、損しない部数しか作らないんでしょ、劇団さん?)
スター個人、単体のナニかってのは、ファンとしてはテンション上がるよねえ……ということからの思い出し。
『アル・カポネ』友会抽選、はずれましたっ!!
うわああぁぁーーん!
や、チケット自体は、梅芸友会で確保済みなんで、「1回も観られないっ(泣)」とかでは、まったくないのよ。
そうじゃなくて、Print@Homeチケットが、欲しかったの。
だいもんカポネ様単体画像付きチケット……!!
本公演チケットは画像という意味ではあんまし関係ないかもしんないけど、トップ以外の主演公演は、そのファンには絶対欲しいコレクターズアイテムですよ!(笑)
てことで、だいもん画像目当てにPrint@Homeで入力したのに、全滅したんだもん……平日も入力したのにー。
残念ニャ。
でもでも、『New Wave! -宙-』は無事当たりましたわ!
あっきーがさわやかに微笑んでるPrint@HomeチケットGET!!
キャッホウ!
記憶整理・その2。@personal book
2015年2月28日 タカラヅカ personal book 第4弾発売決定だそうです。でもなんか、不思議な顔ぶれ……?
や、妥当ですよ? 妥当であり、別に不思議じゃない。
なのになんか、不思議な気がするのは何故?
ってことで、過去のパソブの記憶整理をしてみる。前日欄からの続き。
パソブ第2弾の2007年版。
各組から発売されるのに、月組だけナシ。
でも、いちおー理由はわかるのよ。
だって、月組の2番手は、前回と同じ霧矢さんなんだもん。
「各組2番手スターのムック本」というくくりで出すにしろ、きりやん3冊目っすよ……いくらなんでも、ここに今さら混ざるのはナシでしょ。
きりやん、2番手長いな……。
ゆーひくんは番手外から無事3番手就任してたけど、きりやんが出ないのだから、以下同文。
ここでわかること。
2001年の最初のパソブですでに2番手だったのに、次のパソブにも2番手で出てしまっている人は……なんらかの、イレギュラーがあった人。
万年2番手だったトウコ。
飛ぶ鳥を落とす勢いだったのに、宙組に組替えになり、たかはな人事の煽りをモロにくらった水しぇん。
天海の再来と信じ、強引人事を行ったあげく、組での育成をあきらめ放出した、タニちゃん。
タニちゃんからきりやん推しに劇団シフトが変わった矢先に病気休演、停滞してしまったきりやんは、2007年版発売時期にも、まだ2番手のまま。
その結果、月組だけパソブ発売なし。
「過去にパソブを発売した霧矢さん以外の各組2番手」がパソブ条件のように見える……が。
おーい、雪組、2番手がふたりいますよ?
3番手のキムくんのパソブを出していいなら、他の組の子も出そうよ?
キムは限りなく2番手に近い3番手、あるいは劇団が2番手にしたくてしたくて手ぐすね引いているスター……という事情が透けて見えるだけに、当時ゆみこファンの友人が荒ぶっていたっけね。
ここでも十分、大人の事情が見えていやんな感じだったのに。
こっちは記憶に新しい、2010年版。
月組はダブル2番手だから、ふたりなのはわかる。宙組はらんとむが前回出しているから、次のみっちゃんなのもわかる。
問題は、花組。
えーと。
朝夏さん、何番手でしたっけ??
当時の花組では、まとぶ-えりたん-みわっち-まっつ-みつる-めおーまぁくん、でしたっけね。
花組は、年功序列の組でしたから。大劇場本公演での扱いは、ちゃんと年功序列でしたから。
いくらなんでも、これはひどいわー。
今で言うと、星組で2番手の紅さん無視して、まおくんがパソブ出しちゃう感じ?
だいもん、みやるり、かちゃ、かい……と並んで、何故かまお。てなぐらい、ぽかーんな人選。
劇団がまおくんトップにしたいのはわかるけど、今このタイミングでこんなトクベツ扱いしても、まおくんのためにまったくならないよ? てな。
実際、このタイミングでパソブを出しても、まぁくんのためにも誰のためにもならなかったと思う。
これが成功だったっていうなら、まぁくんは大人気で今頃花組トップになってるだろうさ。
そうだったそうだった、パソブってひどい人選するシリーズだった。
いやむしろ、そういう「大人の事情」丸出しの、ひどいことを平気でする企画だとわかっているだけに。
なんで今回、花組いないの?
人気も知名度もない7番手のまぁくんのパソブを強引に出した劇団が、何故花組2番手のキキくんのパソブを出さないんだ??
また、2番手から6番手まで平気ですっ飛ばした劇団が、何故月組劇団推しスターたまきちのパソブを出さないんだ?? 当時のまぁくんよりはるかに番手も本公演での扱いも上なのに??
わかんないなあ。
今回だけこんな、ふつうのことをして。
………………えーと、つまり。
やっぱり、前回の人選は失敗だったと、思ってるってコトですよね……?
劇団がどんだけスターを押しつけても、ファン感情を踏みにじったら、押しつけたいスターにこそしわ寄せが行ってしまうのだということを。
まぁくんの貴い犠牲の上に、ようやく気づいたんですよね?
まぁくんがいいスターだからこそ、劇団の売り方のまずさが腹立つのよー。わざわざ嫌われるようなことばっかりするんだもん。
劇団がヘタな小細工して失敗せずに、ふつーに売っていたら、まぁくんとかだいもんとか、どうなっていたのかなあ。
ほんと、まぁだいは2007年あたりでどーんと売り出せば良かったのに。(何度も言う)
ああ、なんか長くなったわ。
これだから、理屈っぽい年寄りは。
パソブ発売よかったっす。
楽しみ楽しみ。
とりあえず、だいもん絶対買うーー!!
や、妥当ですよ? 妥当であり、別に不思議じゃない。
なのになんか、不思議な気がするのは何故?
ってことで、過去のパソブの記憶整理をしてみる。前日欄からの続き。
パソブ第2弾の2007年版。
花組 真飛聖
月組
雪組 彩吹真央 音月桂
星組 柚希礼音
宙組 蘭寿とむ
各組から発売されるのに、月組だけナシ。
でも、いちおー理由はわかるのよ。
だって、月組の2番手は、前回と同じ霧矢さんなんだもん。
「各組2番手スターのムック本」というくくりで出すにしろ、きりやん3冊目っすよ……いくらなんでも、ここに今さら混ざるのはナシでしょ。
きりやん、2番手長いな……。
ゆーひくんは番手外から無事3番手就任してたけど、きりやんが出ないのだから、以下同文。
ここでわかること。
2001年の最初のパソブですでに2番手だったのに、次のパソブにも2番手で出てしまっている人は……なんらかの、イレギュラーがあった人。
万年2番手だったトウコ。
飛ぶ鳥を落とす勢いだったのに、宙組に組替えになり、たかはな人事の煽りをモロにくらった水しぇん。
天海の再来と信じ、強引人事を行ったあげく、組での育成をあきらめ放出した、タニちゃん。
タニちゃんからきりやん推しに劇団シフトが変わった矢先に病気休演、停滞してしまったきりやんは、2007年版発売時期にも、まだ2番手のまま。
その結果、月組だけパソブ発売なし。
「過去にパソブを発売した霧矢さん以外の各組2番手」がパソブ条件のように見える……が。
おーい、雪組、2番手がふたりいますよ?
3番手のキムくんのパソブを出していいなら、他の組の子も出そうよ?
キムは限りなく2番手に近い3番手、あるいは劇団が2番手にしたくてしたくて手ぐすね引いているスター……という事情が透けて見えるだけに、当時ゆみこファンの友人が荒ぶっていたっけね。
ここでも十分、大人の事情が見えていやんな感じだったのに。
こっちは記憶に新しい、2010年版。
花組 朝夏まなと
月組 龍真咲 明日海りお
雪組 早霧せいな
星組 凰稀かなめ
宙組 北翔海莉
月組はダブル2番手だから、ふたりなのはわかる。宙組はらんとむが前回出しているから、次のみっちゃんなのもわかる。
問題は、花組。
えーと。
朝夏さん、何番手でしたっけ??
当時の花組では、まとぶ-えりたん-みわっち-まっつ-みつる-めおーまぁくん、でしたっけね。
花組は、年功序列の組でしたから。大劇場本公演での扱いは、ちゃんと年功序列でしたから。
いくらなんでも、これはひどいわー。
今で言うと、星組で2番手の紅さん無視して、まおくんがパソブ出しちゃう感じ?
だいもん、みやるり、かちゃ、かい……と並んで、何故かまお。てなぐらい、ぽかーんな人選。
劇団がまおくんトップにしたいのはわかるけど、今このタイミングでこんなトクベツ扱いしても、まおくんのためにまったくならないよ? てな。
実際、このタイミングでパソブを出しても、まぁくんのためにも誰のためにもならなかったと思う。
これが成功だったっていうなら、まぁくんは大人気で今頃花組トップになってるだろうさ。
そうだったそうだった、パソブってひどい人選するシリーズだった。
いやむしろ、そういう「大人の事情」丸出しの、ひどいことを平気でする企画だとわかっているだけに。
なんで今回、花組いないの?
人気も知名度もない7番手のまぁくんのパソブを強引に出した劇団が、何故花組2番手のキキくんのパソブを出さないんだ??
また、2番手から6番手まで平気ですっ飛ばした劇団が、何故月組劇団推しスターたまきちのパソブを出さないんだ?? 当時のまぁくんよりはるかに番手も本公演での扱いも上なのに??
わかんないなあ。
今回だけこんな、ふつうのことをして。
………………えーと、つまり。
やっぱり、前回の人選は失敗だったと、思ってるってコトですよね……?
劇団がどんだけスターを押しつけても、ファン感情を踏みにじったら、押しつけたいスターにこそしわ寄せが行ってしまうのだということを。
まぁくんの貴い犠牲の上に、ようやく気づいたんですよね?
まぁくんがいいスターだからこそ、劇団の売り方のまずさが腹立つのよー。わざわざ嫌われるようなことばっかりするんだもん。
劇団がヘタな小細工して失敗せずに、ふつーに売っていたら、まぁくんとかだいもんとか、どうなっていたのかなあ。
ほんと、まぁだいは2007年あたりでどーんと売り出せば良かったのに。(何度も言う)
ああ、なんか長くなったわ。
これだから、理屈っぽい年寄りは。
パソブ発売よかったっす。
楽しみ楽しみ。
とりあえず、だいもん絶対買うーー!!
記憶整理・その1。@personal book
2015年2月27日 タカラヅカ personal book発売決定だそうです。
友人からそれを聞いて最初に思ったことは、なつかしい……でした。
そんなもんもありましたねえ……。
あんまり久しぶりなんで、存在をすっかり忘れてた。
年を取ると「久しぶり」の感覚がおかしくなってるから、発売時期なのにわかんなくなってたのかしら。
そう思って阪急ブックスHP行って確認してみたら。
第1弾 2001年
第2弾 2004年
第3弾 2007年
第4弾 2010年
見事に3年刻み。
なのに次が2015年て……。
終了したのかと思ってた。
だから、存在自体忘れてたんだな……。
なんで2013年に出さなかったんだろう。
99周年でキリが悪い、というなら100周年に出しそうなもの。それでも出さなかったんだから、もう「終わった」と思っても仕方ないよなー。
でも、なんでも出ないより出る方がいい。
パソブの最初は、10冊だったんだよ?
スターだらけ!! ……だったわけだ。
第2弾は、第1弾と同じメンバーで、そこからトップになった人、退団した人は除いてるから、人数が減っているのは納得。
だから、2007年に第3弾が発表になったとき、5人だけになっていてショボっ!と思った……。
なんでそんな、「業績不振により、やむなく縮小して経営しております」的なことをするんだろう……ムック本ぐらい、宣伝費だと思ってどーんと出せばいいのに。
出ないより、出る方がいい。「スター」の証だもの。劇団が意図して「スター増産」するべきだと思う。
だから大歓迎……! と思って、サイトをちゃんと確認すると……。
……あれ?
花組の人は……?
5組全部から出すのがパソブじゃなかったっけ?
年寄りは記憶があやうい。
せっかくHP見に行ったんだから、ちゃんと確認しとこう。
第1弾は、各組の2番手・3番手で計10人。
……宙組は3番手いなかったんだね。んで、月組は番手外なのに何故かゆーひくんが混ざっていてウケた記憶アリ。
第2弾は、上記からトップと退団者を除いて、
あら、スター不足だった宙組に、スターが増えてる。
ここで気づいた。
2001年と2004年のパソブって、他と表記がちがうわ。
2001年は無印、2004年はⅡと表記。
そして2007年からは 「宝塚パーソナルブック2007」「 宝塚パーソナルブック2010」と西暦表記。
2004年の「Ⅱ」って、第2弾じゃなくて、無印の2001年版その2、という意味なのか。
だから、2001と2004が第1弾、2007が第2弾、2010が第3弾か。
あ、2015年版は「第4弾」になってる。
んじゃ仕切り直しで第2弾の2007年版。
あ、月組いない。
なんだ、第2弾からすでに、全組にわたる企画じゃなかったのか。
(ハンパに長くなったので、翌日欄へ続く)
友人からそれを聞いて最初に思ったことは、なつかしい……でした。
そんなもんもありましたねえ……。
あんまり久しぶりなんで、存在をすっかり忘れてた。
年を取ると「久しぶり」の感覚がおかしくなってるから、発売時期なのにわかんなくなってたのかしら。
そう思って阪急ブックスHP行って確認してみたら。
第1弾 2001年
第2弾 2004年
第3弾 2007年
第4弾 2010年
見事に3年刻み。
なのに次が2015年て……。
終了したのかと思ってた。
だから、存在自体忘れてたんだな……。
なんで2013年に出さなかったんだろう。
99周年でキリが悪い、というなら100周年に出しそうなもの。それでも出さなかったんだから、もう「終わった」と思っても仕方ないよなー。
でも、なんでも出ないより出る方がいい。
パソブの最初は、10冊だったんだよ?
スターだらけ!! ……だったわけだ。
第2弾は、第1弾と同じメンバーで、そこからトップになった人、退団した人は除いてるから、人数が減っているのは納得。
だから、2007年に第3弾が発表になったとき、5人だけになっていてショボっ!と思った……。
なんでそんな、「業績不振により、やむなく縮小して経営しております」的なことをするんだろう……ムック本ぐらい、宣伝費だと思ってどーんと出せばいいのに。
出ないより、出る方がいい。「スター」の証だもの。劇団が意図して「スター増産」するべきだと思う。
だから大歓迎……! と思って、サイトをちゃんと確認すると……。
2015年4月25日発売予定 ・・・ 望海風斗
2015年5月25日発売予定 ・・・ 凪七瑠海
2015年6月25日発売予定 ・・・ 美弥るりか
2015年7月25日発売予定 ・・・ 七海ひろき
2015年8月25日発売予定 ・・・ 真風涼帆
2015年9月25日発売予定 ・・・ 紅ゆずる
……あれ?
花組の人は……?
5組全部から出すのがパソブじゃなかったっけ?
年寄りは記憶があやうい。
せっかくHP見に行ったんだから、ちゃんと確認しとこう。
第1弾は、各組の2番手・3番手で計10人。
花組 春野寿美礼 瀬奈じゅん
月組 大和悠河 霧矢大夢 大空祐飛
雪組 朝海ひかる 貴城けい
星組 安蘭けい 夢輝のあ
宙組 水夏希
……宙組は3番手いなかったんだね。んで、月組は番手外なのに何故かゆーひくんが混ざっていてウケた記憶アリ。
第2弾は、上記からトップと退団者を除いて、
花組 瀬奈じゅん
月組 霧矢大夢 大空祐飛
雪組 貴城けい
星組 安蘭けい
宙組 水夏希 大和悠河
あら、スター不足だった宙組に、スターが増えてる。
ここで気づいた。
2001年と2004年のパソブって、他と表記がちがうわ。
2001年は無印、2004年はⅡと表記。
そして2007年からは 「宝塚パーソナルブック2007」「 宝塚パーソナルブック2010」と西暦表記。
2004年の「Ⅱ」って、第2弾じゃなくて、無印の2001年版その2、という意味なのか。
だから、2001と2004が第1弾、2007が第2弾、2010が第3弾か。
あ、2015年版は「第4弾」になってる。
んじゃ仕切り直しで第2弾の2007年版。
花組 真飛聖
月組
雪組 彩吹真央 音月桂
星組 柚希礼音
宙組 蘭寿とむ
あ、月組いない。
なんだ、第2弾からすでに、全組にわたる企画じゃなかったのか。
(ハンパに長くなったので、翌日欄へ続く)
キャスト感想覚え書き。@新人公演『黒豹の如く』
2015年2月26日 タカラヅカ 星組新人公演『黒豹の如く』、キャスト感想覚え書き。
すまん、セバスチャン@ひろ香くん、もっとうまいと思ってた。
わたしは彼に常々過分に夢を抱いている節があるので、今回も「すっげーうまいはず! 歌も芝居も!」と決めつけて観てしまった。
自分の中でイメージを作ってしまっており、実際に観ると「あ、あれ? それほどうまく……ない……?」とかっくんと肩を落としてしまった。
だってだって、もともと彼、出来る男じゃん? その上、どんどんかっこよくなってるしさ。
今まではほんとーに脇でキラリといい味出す人扱い、はじめてこんな「スター!」な役。二枚目だし腹芸するし銀橋までアリなのよ?!
もともと実力あり、今まで地道に脇で格好良さを磨いてきた人が、ついにスポットライトを浴びる日が来た……! 脇育ちの底力を見よ、実力で輝いてみせるのよ……! てな。
……そうよね……こんな「スター!」で「二枚目!」な役、はじめてだもんね……。脇でキラリと実力出してるのとは、スキルも力の使い方もチガウよね……。
芝居のくすみ具合とか、得意なはずの歌の映えなさとかに、スターをやることの難しさを感じた。
たぶん、もっと若い頃にやらせてたら、勢いで出来ちゃったと思うの。
研3のホタっちゃんが、3番手キムくんの役に抜擢されて、「この子誰?!」状態で、美貌と華勝負の役をやりきっちゃったみたいに。
美貌と華で勝負するにはなんか持ち味ちがくね?と、誰もが思ったろうけど、そういう役を、とりあえずやりきっちゃったんだもん。そ、そうなのか、と観客は受け止めるしかない。
男役として芝居をする、という基本スキルがあるから、あとは若いうちに華勝負の役を体験させて、耐性を付ける。そうすることで、選択肢が広がるんだと思う。
でも、今回はちょっと、分が悪かったか……。
本役さんはビジュアルの美しさ抜群! だけど、それ以外はかなりアレレな人なので、うまい人がこの役をやるとどう見えるのか、体験したかったんだ。
それで余計に、期待をしすぎていたかもしれん。すまん。
ひろ香くんはうまい人なので、初抜擢の研6くんとしてはかなりいい出来だったのではないかと。
バンデラス侯爵@飛河くんが、うまい。
同じように脇の実力者キャラだけど、おじさん役の他に『めぐ会い2nd』とかで「スター!」な役も体験し、さらにいい役者に成長している感じ。
新公ではほんと、安定した芝居っぷりが頼もしいなあ。
……今回「スター!」な役を体験したひろ香くんも、これからさらに深みのあるスターさんになっていくってことよね。
むずかしいなあ、と思ったのは、ラファエル+部下トリオ。
差別化が……。
トリオが区別つかなくなるのは予想の範疇だったけど、ラファエルもか……。
もともと、そんな脚本でしかないんだけどね。
新公だと、あおりをモロに喰らうなあ。
アラルコン@まおくんは、うまくなってた! バウ主演経験は伊達じゃないね!
本役さんより、ふつーの人に見えた。小物なんだけど、とりあえず、ふつうの範疇の人。
ふつうの人が、なんであんなわけわかんないことをするのか、余計に謎になる気もするが、そりゃ脚本が悪いだけで、ふつーに二枚目なのはいいことだ。
カテリーナ@キサキちゃんは、いろいろと説得力があった。
なんつーんだ、きれいで薄くて流されてく感じが。
人格なさそうな、お人形風味なとこが。
とにかくきれいだから、それでいい。
脚本がそう言っているわけだから、求められるモノをそのまま表現してくれてて、気持ちいい。
……ヘタに人格とか個性とか意志とか知性とか、ありそうに見えちゃうと、脚本が意味不明になるんだもん。生身の人間なら、あんな言動取らない!と。
ことちゃんの実力を、気持ちよく浴びているだけで終始した新公。
次こそはもっと下級生にまで役を……と考えて、次、海外ミュージカルかあ、と首をかしげる。
海外ミュージカルはまた、別カテゴリだよなあ。
すまん、セバスチャン@ひろ香くん、もっとうまいと思ってた。
わたしは彼に常々過分に夢を抱いている節があるので、今回も「すっげーうまいはず! 歌も芝居も!」と決めつけて観てしまった。
自分の中でイメージを作ってしまっており、実際に観ると「あ、あれ? それほどうまく……ない……?」とかっくんと肩を落としてしまった。
だってだって、もともと彼、出来る男じゃん? その上、どんどんかっこよくなってるしさ。
今まではほんとーに脇でキラリといい味出す人扱い、はじめてこんな「スター!」な役。二枚目だし腹芸するし銀橋までアリなのよ?!
もともと実力あり、今まで地道に脇で格好良さを磨いてきた人が、ついにスポットライトを浴びる日が来た……! 脇育ちの底力を見よ、実力で輝いてみせるのよ……! てな。
……そうよね……こんな「スター!」で「二枚目!」な役、はじめてだもんね……。脇でキラリと実力出してるのとは、スキルも力の使い方もチガウよね……。
芝居のくすみ具合とか、得意なはずの歌の映えなさとかに、スターをやることの難しさを感じた。
たぶん、もっと若い頃にやらせてたら、勢いで出来ちゃったと思うの。
研3のホタっちゃんが、3番手キムくんの役に抜擢されて、「この子誰?!」状態で、美貌と華勝負の役をやりきっちゃったみたいに。
美貌と華で勝負するにはなんか持ち味ちがくね?と、誰もが思ったろうけど、そういう役を、とりあえずやりきっちゃったんだもん。そ、そうなのか、と観客は受け止めるしかない。
男役として芝居をする、という基本スキルがあるから、あとは若いうちに華勝負の役を体験させて、耐性を付ける。そうすることで、選択肢が広がるんだと思う。
でも、今回はちょっと、分が悪かったか……。
本役さんはビジュアルの美しさ抜群! だけど、それ以外はかなりアレレな人なので、うまい人がこの役をやるとどう見えるのか、体験したかったんだ。
それで余計に、期待をしすぎていたかもしれん。すまん。
ひろ香くんはうまい人なので、初抜擢の研6くんとしてはかなりいい出来だったのではないかと。
バンデラス侯爵@飛河くんが、うまい。
同じように脇の実力者キャラだけど、おじさん役の他に『めぐ会い2nd』とかで「スター!」な役も体験し、さらにいい役者に成長している感じ。
新公ではほんと、安定した芝居っぷりが頼もしいなあ。
……今回「スター!」な役を体験したひろ香くんも、これからさらに深みのあるスターさんになっていくってことよね。
むずかしいなあ、と思ったのは、ラファエル+部下トリオ。
差別化が……。
トリオが区別つかなくなるのは予想の範疇だったけど、ラファエルもか……。
もともと、そんな脚本でしかないんだけどね。
新公だと、あおりをモロに喰らうなあ。
アラルコン@まおくんは、うまくなってた! バウ主演経験は伊達じゃないね!
本役さんより、ふつーの人に見えた。小物なんだけど、とりあえず、ふつうの範疇の人。
ふつうの人が、なんであんなわけわかんないことをするのか、余計に謎になる気もするが、そりゃ脚本が悪いだけで、ふつーに二枚目なのはいいことだ。
カテリーナ@キサキちゃんは、いろいろと説得力があった。
なんつーんだ、きれいで薄くて流されてく感じが。
人格なさそうな、お人形風味なとこが。
とにかくきれいだから、それでいい。
脚本がそう言っているわけだから、求められるモノをそのまま表現してくれてて、気持ちいい。
……ヘタに人格とか個性とか意志とか知性とか、ありそうに見えちゃうと、脚本が意味不明になるんだもん。生身の人間なら、あんな言動取らない!と。
ことちゃんの実力を、気持ちよく浴びているだけで終始した新公。
次こそはもっと下級生にまで役を……と考えて、次、海外ミュージカルかあ、と首をかしげる。
海外ミュージカルはまた、別カテゴリだよなあ。
ヒロインとしての人生を。@新人公演『黒豹の如く』
2015年2月25日 タカラヅカ 星組新人公演『黒豹の如く』の感想うだうだ。
話が破綻している作品の場合、新公の方がマシに見えることがある。
同じアホな行動でも、30過ぎの大人がやるのと、17歳の高校生がやるのとでは、アホ度がちがって見えるからだ。
本役さんたちだと痛々しいのに、新公だとふつーに見えた……そんなことが、何度もあった。
反対に、話が破綻しているからこそ、本役さんたちの実力がわかったりする。技術のない新人たちが演じると、壊れた部分が剥き出しになり、目も当てられない状態になったりするためだ。
今回は前者かな。
若者がアホなことをしている方が、いい年こいた大人がアホなのより、まだ説得力がある。
……にしてもやっぱり、登場人物たちがナニをしているのか、ナニをしたいのかがわからず、誰にも感情移入できずに終わった。
唯一ドラマのあるアルヴィラ@真彩ちゃんが、いちばん見やすかったかなあ。
本公演はもちろん華麗なるスター競演状態なので、どんだけわけわからんキャラクタだろうと、みんなそれぞれキャストの力技や技術で盛り上げている。
が、新公ではそれもままならないため、脚本や設定のおかしさが剥き出し。そんななかで、比較的書き込みがマシなアルヴィラは、役の底上げがあったとは思う。
娘役の成長度の違いってのは、興味深いなといつも思う。
育成に時間の掛かる男役はともかく、娘役は短期決戦基本だ。研3にもなれば主要役を務めても遜色ない出来上がり方をしている娘役が出て来る。
入団して数年の子なんて、公演でほとんど出番ないし、役だってついてないだろうに……それでも、「できる」子はちゃんと出来上がってくる。
真彩ちゃんも間違いなくそのひとりで、今までの本公演などでものすげー抜擢受けたわけでもないのに、新公のたびに「できる」ことを見せつけてくれる。
んで、歌ウマなのはわかっているし、芝居声が出来上がっていることも、わかっている。
だからあとは、どこまで芝居が出来るのかを知りたい……わけだが。
娘役さんってほんと、ヒロインでもやらない限り、芝居力はわかんないのね……。
や、わかるよ? 台詞ひとことでも二度見しちゃうくらい出来ない子は出来ないし。
出番数分でも、うまい子は破綻なくこなすし。
そういう意味での「わかる」じゃなくてさ。
どこまで深められるか、どんな色に仕上げるタイプなのか。
脚本演出が同じでも、演じる人によって色が違うじゃないですか。
技術だけじゃない、センスの問題っていうか。
ぶっちゃけ、わたし好みの芝居かどうかってことっすね。ひとさまが絶賛したとしても、世の中的な評価がどうであっても、わたしの好みじゃなかったら、響いてこないし。
芝居って、歌やダンス以上にうまいヘタがわかりにくく、好みによって左右されるモノだから。
わたしは、わたしがどう思うかが重要(笑)。
で、改めて考えると娘役さんって、ほんと役ないのな。
にぎやかしに何人かで出て来て世間話するとか、その程度。
ちょっと出て来て二言三言喋るだけ、じゃあ、技術以外のことは、よくわかんない。そんな出番と役割で、そのキャラクタの人生や抱える問題やら本筋と関係ないレベルで出してきたら、その方が舞台クラッシュだもん。
真彩ちゃんは毎回うまかったよね……と、過去の新公を思い出しても、「うまかった」けれど、役割的にはちょろっとだったよなあ、と。
ちょっと出て来て喋ったり歌ったりして、おおっ、うまいわー、さあ、これから……と思ったところで出番終了。え、これだけ?
そうだよな、本公演のヒロイン以外の娘役なんて、こんなもんだ。
今回はヒロインすら人格ナッシング、2番目の役にかろうじて役割はあるけど、ご都合主義丸出しのひどい作りの役だし。3番目以下は推して知るべし。
アルヴィラみたいなおかしな役でも、真彩ちゃんはきちんとラインを踏んで演じていたから、今度はもっとふつーに、壊れていない人物をじっくり演じているところが見たいっす。
アルヴィラには気の強さだけでなく、可哀想さも感じたから、彼女の芝居を一から見てみたいと思ったのことよ。
新公ヒロインが見たいし、それよりもバウヒロが見たいかなあ。
次は『ガイズ&ドールズ』かあ……。あうー。
海外ミュージカルの新公は場面カットの嵐だから、ヒロインの人生を味わうには不向きなのよねー。
でも、歌は聴きたい!! 歌ウマ娘ちゃんに、活躍の場を!
話が破綻している作品の場合、新公の方がマシに見えることがある。
同じアホな行動でも、30過ぎの大人がやるのと、17歳の高校生がやるのとでは、アホ度がちがって見えるからだ。
本役さんたちだと痛々しいのに、新公だとふつーに見えた……そんなことが、何度もあった。
反対に、話が破綻しているからこそ、本役さんたちの実力がわかったりする。技術のない新人たちが演じると、壊れた部分が剥き出しになり、目も当てられない状態になったりするためだ。
今回は前者かな。
若者がアホなことをしている方が、いい年こいた大人がアホなのより、まだ説得力がある。
……にしてもやっぱり、登場人物たちがナニをしているのか、ナニをしたいのかがわからず、誰にも感情移入できずに終わった。
唯一ドラマのあるアルヴィラ@真彩ちゃんが、いちばん見やすかったかなあ。
本公演はもちろん華麗なるスター競演状態なので、どんだけわけわからんキャラクタだろうと、みんなそれぞれキャストの力技や技術で盛り上げている。
が、新公ではそれもままならないため、脚本や設定のおかしさが剥き出し。そんななかで、比較的書き込みがマシなアルヴィラは、役の底上げがあったとは思う。
娘役の成長度の違いってのは、興味深いなといつも思う。
育成に時間の掛かる男役はともかく、娘役は短期決戦基本だ。研3にもなれば主要役を務めても遜色ない出来上がり方をしている娘役が出て来る。
入団して数年の子なんて、公演でほとんど出番ないし、役だってついてないだろうに……それでも、「できる」子はちゃんと出来上がってくる。
真彩ちゃんも間違いなくそのひとりで、今までの本公演などでものすげー抜擢受けたわけでもないのに、新公のたびに「できる」ことを見せつけてくれる。
んで、歌ウマなのはわかっているし、芝居声が出来上がっていることも、わかっている。
だからあとは、どこまで芝居が出来るのかを知りたい……わけだが。
娘役さんってほんと、ヒロインでもやらない限り、芝居力はわかんないのね……。
や、わかるよ? 台詞ひとことでも二度見しちゃうくらい出来ない子は出来ないし。
出番数分でも、うまい子は破綻なくこなすし。
そういう意味での「わかる」じゃなくてさ。
どこまで深められるか、どんな色に仕上げるタイプなのか。
脚本演出が同じでも、演じる人によって色が違うじゃないですか。
技術だけじゃない、センスの問題っていうか。
ぶっちゃけ、わたし好みの芝居かどうかってことっすね。ひとさまが絶賛したとしても、世の中的な評価がどうであっても、わたしの好みじゃなかったら、響いてこないし。
芝居って、歌やダンス以上にうまいヘタがわかりにくく、好みによって左右されるモノだから。
わたしは、わたしがどう思うかが重要(笑)。
で、改めて考えると娘役さんって、ほんと役ないのな。
にぎやかしに何人かで出て来て世間話するとか、その程度。
ちょっと出て来て二言三言喋るだけ、じゃあ、技術以外のことは、よくわかんない。そんな出番と役割で、そのキャラクタの人生や抱える問題やら本筋と関係ないレベルで出してきたら、その方が舞台クラッシュだもん。
真彩ちゃんは毎回うまかったよね……と、過去の新公を思い出しても、「うまかった」けれど、役割的にはちょろっとだったよなあ、と。
ちょっと出て来て喋ったり歌ったりして、おおっ、うまいわー、さあ、これから……と思ったところで出番終了。え、これだけ?
そうだよな、本公演のヒロイン以外の娘役なんて、こんなもんだ。
今回はヒロインすら人格ナッシング、2番目の役にかろうじて役割はあるけど、ご都合主義丸出しのひどい作りの役だし。3番目以下は推して知るべし。
アルヴィラみたいなおかしな役でも、真彩ちゃんはきちんとラインを踏んで演じていたから、今度はもっとふつーに、壊れていない人物をじっくり演じているところが見たいっす。
アルヴィラには気の強さだけでなく、可哀想さも感じたから、彼女の芝居を一から見てみたいと思ったのことよ。
新公ヒロインが見たいし、それよりもバウヒロが見たいかなあ。
次は『ガイズ&ドールズ』かあ……。あうー。
海外ミュージカルの新公は場面カットの嵐だから、ヒロインの人生を味わうには不向きなのよねー。
でも、歌は聴きたい!! 歌ウマ娘ちゃんに、活躍の場を!