つくづくわたしは、「真ん中」を見るのに向いていないのだと思う。
植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』−植田紳爾・魂(こころ)の軌跡−(長いよ!!)において、いちばんたのしいのは、脇の群舞や大勢口から誰かを探すことだったから。夢中になって点呼を取っているのもそのせい。
ゆーひくんは好きだけど、真ん中になりすぎているのでちょっとつまんない(笑)。昔の彼のような、もっと脇扱いされているときに探し出してガン見する方がたのしいんだよなあ。
花組が出演していないので、まっつを探すというたのしみがない、というのもさみしいわ。
まっつは探し甲斐あるよなー。小さいしさー。まったくの背景扱いではなく、微妙に何人口かには入るだろーしさー。
路線かそうでないかの境くらいの人をオペラで追いかけてガン見するのが、わたし的にいちばんたのしいらしい。
今回、わたしのそーゆーたのしみを担ってくれたのが、そのかとまさきだ。
そのかは、きれいだ。
とても端正にストイックに、丁寧に踊っている。
6人口だった「おーい春風さん」でにこにこかわいこちゃんぶって踊る姿はちとチガウ気がして仕方なかったが、黒燕尾はとてもきれいだった。
彼ぐらいの立場の子たちが、出番的にはおいしいと思う。まったくの背景ではなく、ソロはもらえないものの、スターの後ろで少人数で踊ることができるから。その分露出が大きい。
かなしかったのは、夜公演ではフィナーレのそのかがまったく見えなかったこと。
そのか、花道の端なんだもん、立ち位置。2階上手で観ていたわたしには、上手花道端から3人目のそのかが見えないっ。4番目からは見えるのに。昼公演で立ち位置チェック済みでなかったら混乱したよ、「そのかがいない?!」って。
そのかのことは積極的に探していたが、まさきのことは特に探していたわけでもなかった。
しかし、目に付く。
だってこの子さー、すっげー鼻息荒いんだもの(笑)。
全身からやる気があふれ出ている。
群舞でもそうなのに、少人数口になるともー、「あんたどこの大スターよ?」と聞きたくなるよーな気合いの入ったキザりぶり。
すげー。
あんまり愉快なんで、つい見てしまった。
そして、いちばん笑ったのはフィナーレ。
出演者全員が並び、客席に向けて手を振っているとき。
「みんな、今日はボクに会いに来てくれてありがとう! ボクもみんなのことが好きだよ!」
と言わんばかりの笑顔で、2階席も1階席も目線絨毯爆撃している龍真咲。
彼が立っているのは、大階段の端。つまり、背景。
や、誰も君を見てないから! 君まだただのデコレーション、背景位置だから!
周囲の人たちがみんな、目を泳がせて漠然と手を振っているのに、まさきひとりエンジン全開。にこにこ笑いながら、自分が主役であるかのよーに振る舞っている。……大階段に並んだ一山いくらの名もなき下級生たちの間で。その他大勢でしかないみんなお揃いの白い衣装着て。
おもしろい。おもしろいぞ龍真咲!! それでなきゃスター候補生はつとまらない! その恥ずかしいまでの自己顕示欲と自信が、明日への道を切り開くんだ。
ある意味、まさきにいちばんウケた。この子好きだわ〜〜。まっつと似たよーな顔してて、どうしてこうまで押し出しがチガウのだろう(笑)。
とゆーことで、あとはまた感想箇条書き。メドレーのソロ歌手についてひとことずつ。
・「おーい春風さん」というトホホな歌に乗って、きれーなパステルカラーのドレス燕尾で踊る6人の若手スターたち……って、センターがそのかとゆかりかよ?!
・上記6人をバックダンサーにして、れおん登場。えーっと、がんばれ。後ろのまさきの方が温度は高いし、マギーの方がクドいときたもんだ。
・すずみんソロは女の子たちを引き連れて。うんうん、女の子たちがバックの方が似合うねキミは!
・公演後、宙担デイジーちゃんとえんえんメールしていた。「あひの歌に手に汗握りました」「あひくん、自分が主役じゃないときはいい感じだよね」……あひくん、好きです。
・七・十・もりえのトリオは、十がセンターでびっくりした。もりえちゃん、けっこーきれいだったよね?
・登場するなりそこを昭和のステージに変えるほっくんにときめきます。なんかすげー軽々歌ってるよこいつ……。
・ほっくんのあとに登場すると、ともちが地味に思えるのは何故だろう……でかいのに……。でもともちの歌好き。さわやかな歌い方で、なんか照れる(何故)。
・登場するなりそこを昭和のステージに変えるらんとむにときめきます。らんとむ氏を見ると、なんかいつも恥ずかしいような気持ちになる。ドキドキする。あああ、いい男だらんとむ〜〜。
・……なのに、らんとむより後ろで踊っているそのかたち6人男とそのカノジョたちに目移りする。てゆーか音乃いづみを見ている場合ぢゃないから!
・しいちゃん登場! 衣装がごっつー派手です。そして、化粧も負けずに派手です。
・しいちゃん、どーしたのそのお化粧! 気合い入りすぎてるよ!!(笑)
・そのデコラティヴ立樹遥様に負けず、後ろで陶酔顔で踊るまさきも目についてこまります。
・ゆーひくん、最後に登場かぁ。ウメちゃんあいちゃんというゴージャス美少女連れて、なんてステキなんでしょー。
・で、そのゆーひくんとしいちゃんとらんとむというトリオで歌われると、絵面にとまどう。
・不思議な並びだ……しかし、好きな人ばかり3人並んでくれると、なんかものすごーく得をした気分。
・次期トップ決定のタニちゃんと、現2番手筆頭のきりやんは、特別扱い。ゆーひくん以下とわかりやすく取り扱い注意されている。
・そーいやトウコちゃんが長年そーゆー立場だったよなあ。感慨深いなあ。
・トウコちゃんが歌う「この恋は雲の涯まで」が好き。ドラマティックな、大袈裟な歌が似合うのよー、声とか歌い方とか。
・かしちゃんが、王子様だ。
・トップ3人はみんなそれぞれまったく別物の白い衣装(基本はドレス燕尾)を着ているのだけど、かしちゃんが着ている衣装がいちばん「王子様」ちっくなの。似合うの。
・トド様は、だんだん歌唱力が落ちて来ている気がする……。数年前はもっと歌えたよなぁ。
・みんなメドレーからずーっと同じ衣装のままフィナーレ突入するんだけど(たしか85期まで。それより下は全員おそろいの白)、スターが着ているドレス燕尾がほんとにばらばらで。
・ゆーひくんの衣装、地味だー(笑)。
・そんでもって、ゆーひとともちの衣装が、ペアルックだー(笑)。
・フィナーレの全員並びのしいちゃんの立ち位置の良さ、衣装の派手さ+化粧の濃さが大変ツボる(笑)。
・最後の挨拶、鳳蘭様にかかってはトドがすっかり下級生モード。
・内股になってるよ、トド様!!注意注意!(笑)
定価を出していなければ、出演者ゆえにたのしい舞台だったわ、『夢のメモランダム』。あのものすげー値段を出していたら、びんぼーなわたしはこんなにたのしめなかったかもしれない。や、お金持ちなら気にならないのだろうけど。わし、ほんまにびんぼーやさかい……
植爺はたしかに、「宝塚歌劇」に必要な人だったのだと思う。彼の功績を否定したいとは思わない。
だがそれも、昭和時代までだ。
あとはもうただひたすら、勇退を望む。彼のクリエイターとしての才能は、演出家としてではなく、時流に乗ることだったのだと思う。あの時代だったから成功したのであって、演出家としての才能ゆえではない。
もう時代は変わった。現実を知って欲しい。
それを祈り続ける。
植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』−植田紳爾・魂(こころ)の軌跡−(長いよ!!)において、いちばんたのしいのは、脇の群舞や大勢口から誰かを探すことだったから。夢中になって点呼を取っているのもそのせい。
ゆーひくんは好きだけど、真ん中になりすぎているのでちょっとつまんない(笑)。昔の彼のような、もっと脇扱いされているときに探し出してガン見する方がたのしいんだよなあ。
花組が出演していないので、まっつを探すというたのしみがない、というのもさみしいわ。
まっつは探し甲斐あるよなー。小さいしさー。まったくの背景扱いではなく、微妙に何人口かには入るだろーしさー。
路線かそうでないかの境くらいの人をオペラで追いかけてガン見するのが、わたし的にいちばんたのしいらしい。
今回、わたしのそーゆーたのしみを担ってくれたのが、そのかとまさきだ。
そのかは、きれいだ。
とても端正にストイックに、丁寧に踊っている。
6人口だった「おーい春風さん」でにこにこかわいこちゃんぶって踊る姿はちとチガウ気がして仕方なかったが、黒燕尾はとてもきれいだった。
彼ぐらいの立場の子たちが、出番的にはおいしいと思う。まったくの背景ではなく、ソロはもらえないものの、スターの後ろで少人数で踊ることができるから。その分露出が大きい。
かなしかったのは、夜公演ではフィナーレのそのかがまったく見えなかったこと。
そのか、花道の端なんだもん、立ち位置。2階上手で観ていたわたしには、上手花道端から3人目のそのかが見えないっ。4番目からは見えるのに。昼公演で立ち位置チェック済みでなかったら混乱したよ、「そのかがいない?!」って。
そのかのことは積極的に探していたが、まさきのことは特に探していたわけでもなかった。
しかし、目に付く。
だってこの子さー、すっげー鼻息荒いんだもの(笑)。
全身からやる気があふれ出ている。
群舞でもそうなのに、少人数口になるともー、「あんたどこの大スターよ?」と聞きたくなるよーな気合いの入ったキザりぶり。
すげー。
あんまり愉快なんで、つい見てしまった。
そして、いちばん笑ったのはフィナーレ。
出演者全員が並び、客席に向けて手を振っているとき。
「みんな、今日はボクに会いに来てくれてありがとう! ボクもみんなのことが好きだよ!」
と言わんばかりの笑顔で、2階席も1階席も目線絨毯爆撃している龍真咲。
彼が立っているのは、大階段の端。つまり、背景。
や、誰も君を見てないから! 君まだただのデコレーション、背景位置だから!
周囲の人たちがみんな、目を泳がせて漠然と手を振っているのに、まさきひとりエンジン全開。にこにこ笑いながら、自分が主役であるかのよーに振る舞っている。……大階段に並んだ一山いくらの名もなき下級生たちの間で。その他大勢でしかないみんなお揃いの白い衣装着て。
おもしろい。おもしろいぞ龍真咲!! それでなきゃスター候補生はつとまらない! その恥ずかしいまでの自己顕示欲と自信が、明日への道を切り開くんだ。
ある意味、まさきにいちばんウケた。この子好きだわ〜〜。まっつと似たよーな顔してて、どうしてこうまで押し出しがチガウのだろう(笑)。
とゆーことで、あとはまた感想箇条書き。メドレーのソロ歌手についてひとことずつ。
・「おーい春風さん」というトホホな歌に乗って、きれーなパステルカラーのドレス燕尾で踊る6人の若手スターたち……って、センターがそのかとゆかりかよ?!
・上記6人をバックダンサーにして、れおん登場。えーっと、がんばれ。後ろのまさきの方が温度は高いし、マギーの方がクドいときたもんだ。
・すずみんソロは女の子たちを引き連れて。うんうん、女の子たちがバックの方が似合うねキミは!
・公演後、宙担デイジーちゃんとえんえんメールしていた。「あひの歌に手に汗握りました」「あひくん、自分が主役じゃないときはいい感じだよね」……あひくん、好きです。
・七・十・もりえのトリオは、十がセンターでびっくりした。もりえちゃん、けっこーきれいだったよね?
・登場するなりそこを昭和のステージに変えるほっくんにときめきます。なんかすげー軽々歌ってるよこいつ……。
・ほっくんのあとに登場すると、ともちが地味に思えるのは何故だろう……でかいのに……。でもともちの歌好き。さわやかな歌い方で、なんか照れる(何故)。
・登場するなりそこを昭和のステージに変えるらんとむにときめきます。らんとむ氏を見ると、なんかいつも恥ずかしいような気持ちになる。ドキドキする。あああ、いい男だらんとむ〜〜。
・……なのに、らんとむより後ろで踊っているそのかたち6人男とそのカノジョたちに目移りする。てゆーか音乃いづみを見ている場合ぢゃないから!
・しいちゃん登場! 衣装がごっつー派手です。そして、化粧も負けずに派手です。
・しいちゃん、どーしたのそのお化粧! 気合い入りすぎてるよ!!(笑)
・そのデコラティヴ立樹遥様に負けず、後ろで陶酔顔で踊るまさきも目についてこまります。
・ゆーひくん、最後に登場かぁ。ウメちゃんあいちゃんというゴージャス美少女連れて、なんてステキなんでしょー。
・で、そのゆーひくんとしいちゃんとらんとむというトリオで歌われると、絵面にとまどう。
・不思議な並びだ……しかし、好きな人ばかり3人並んでくれると、なんかものすごーく得をした気分。
・次期トップ決定のタニちゃんと、現2番手筆頭のきりやんは、特別扱い。ゆーひくん以下とわかりやすく取り扱い注意されている。
・そーいやトウコちゃんが長年そーゆー立場だったよなあ。感慨深いなあ。
・トウコちゃんが歌う「この恋は雲の涯まで」が好き。ドラマティックな、大袈裟な歌が似合うのよー、声とか歌い方とか。
・かしちゃんが、王子様だ。
・トップ3人はみんなそれぞれまったく別物の白い衣装(基本はドレス燕尾)を着ているのだけど、かしちゃんが着ている衣装がいちばん「王子様」ちっくなの。似合うの。
・トド様は、だんだん歌唱力が落ちて来ている気がする……。数年前はもっと歌えたよなぁ。
・みんなメドレーからずーっと同じ衣装のままフィナーレ突入するんだけど(たしか85期まで。それより下は全員おそろいの白)、スターが着ているドレス燕尾がほんとにばらばらで。
・ゆーひくんの衣装、地味だー(笑)。
・そんでもって、ゆーひとともちの衣装が、ペアルックだー(笑)。
・フィナーレの全員並びのしいちゃんの立ち位置の良さ、衣装の派手さ+化粧の濃さが大変ツボる(笑)。
・最後の挨拶、鳳蘭様にかかってはトドがすっかり下級生モード。
・内股になってるよ、トド様!!注意注意!(笑)
定価を出していなければ、出演者ゆえにたのしい舞台だったわ、『夢のメモランダム』。あのものすげー値段を出していたら、びんぼーなわたしはこんなにたのしめなかったかもしれない。や、お金持ちなら気にならないのだろうけど。わし、ほんまにびんぼーやさかい……
植爺はたしかに、「宝塚歌劇」に必要な人だったのだと思う。彼の功績を否定したいとは思わない。
だがそれも、昭和時代までだ。
あとはもうただひたすら、勇退を望む。彼のクリエイターとしての才能は、演出家としてではなく、時流に乗ることだったのだと思う。あの時代だったから成功したのであって、演出家としての才能ゆえではない。
もう時代は変わった。現実を知って欲しい。
それを祈り続ける。