癒しの輝き。−壮一帆万歳・2−@タランテラ!
2006年12月21日 タカラヅカ 前日欄で、壮くんの話がちらりと出てしまったので、そこから引っ張ってみる。
あれは、『MIND TRAVELLER』青年館千秋楽の日。
楽を観終わったわたしは、出待ちもせずにとっとと青年館をあとにした。いやあ、ついに一度も入り出待ちしなかったしお茶会もスルーなので、ナマまっつは一度も見ていませんよ。公演自体は通ったけどな〜〜。まっつしか見てなかったけどな〜〜。
DC楽では、退団するりりかちゃんのギャラリーはしちゃったけど(袴姿ですよ、りりかちゃん! ファンの人で花道作られてました)、りりかちゃん見送れただけで満足して、まっつの出は待たずに帰ったなー。
で、青年館楽。早々に移動して、なにをしていたかというと。
「壮一帆を愛でる会」フレンズのパクちゃんと、壮一帆について、語り合ってました。
素晴らしきかな、壮一帆。
わたしたちの胸を熱くする素敵キャラクタ、壮一帆。
わたしの携帯、「そう」と打てばまず真っ先に「壮」という字が出るんだけどどうよソレ、どれだけその字を使ってるんだヲイ!てな。
『タランテラ!』の、壮くんの銀橋シーンの破壊力は素晴らしいです。
あそこを語るだけで、いくらでもしあわせに過ごせてしまう。
壮くんの銀橋でナニが素敵かってさ。
「♪待っている♪」と歌うときのリズムが、必ずもれなくまちがいなく、ズレていることですかねっ!!(笑顔)
壮くんはそりゃ音程も声質もよくはないが、いちばん致命的なのはリズム感ぢゃなかろーか。
メロディアスな曲ならともかく、リズムで歌いきる系の曲は、いろいろいろいろ大変かと。
しかもほら、「♪待っている♪」のトコは、客席アピールしなきゃなんないじゃん、ポーズ決めて。
で、そっちに気が行っているため、歌は遅れてしまう、と。
あああ、その鈍くささ、そしてそんなことにまったく気づいていないところが、萌え。
いいのよいいのよ、壮くんはソウでなきゃ。
空気を読んで小さくまとまらなくていいの。ズレてよーが浮いていよーが、キャラクタのまま突っ走って。
銀橋ソングのあの微妙なリズム感。
もだえるほどスキ(笑)。
てなことを、パクちゃんと幸福に語り合いました。ああ、しあわせ。
いやその、『MIND TRAVELLER』のことも、前日発売だった『タランテラ!』実況CDのことも(あたしゃ東宝キャトレでわざわざ買って、その日のうちにドリーさんちでオーディオ借りて聴きましたよ)、雪組のこともコム姫のことも、えんえん語りましたけれども。
でも、壮くんを力一杯語れる相手がいることは、とてもうれしい。
ピュア壮くんファンとはチガウ観点で愛でているのかもしれないが、彼の空気読まないナルシス芝居だとか、リーマン持ち味だとか、微妙感漂う芸風だとかを、同じ温度で愛でられる相手は貴重。
で、時は流れて翌週、『ヘイズ・コード』初日。
この日は『タランテラ!』DVD発売日でもあったので、わたしはいそいそキャトレへ買いに行きましたとも。
キャトレ店頭にはもうDVDの仮パッケージがなく(本来仮パッケージを持ってレジへ行く)、「本日発売!」とポップのつけられたコーナーが空っぽになっていたさ。パッケージ返却が間に合わないくらいの売れ行きらしい。
迷わずカウンターへ直行し、「『タランテラ!』のDVD下さい!!」と言ったあとで、あれ? ふつーは芝居のタイトルを言うべきか? と思ったんだが、如何せん芝居のタイトルが思い出せなかった。(年寄りなので、ど忘れがひどい)
キャトレのおねーさんもあうんの呼吸で、「はい、『タランテラ!』のDVD、こちらでよろしいですね!!」と商品を差し出してくれたわ。客の言葉をそのまま返す(客の表現が多少アレでも、意思の疎通さえ確実であれば、いちいち訂正して客に恥をかかせない)のは接客の基本っす!
だからコレは、『タランテラ!』のDVD!! 『堕天使の涙/タランテラ!』のDVDではないっす!(笑)
そーやって購入したDVD。
その日は親の家に帰っていたので、自分ちに帰るのを待ちきれず母のPCを借りてひとりで見た。
最初は床に置いていたノーパソを、途中からは膝の上で抱くよーにして眺めた。
とーちゃんはテレビでどーでもいいバラエティ番組を見ているし、弟はDSやってるし、母はなにかしらがさごそやっている、そんなうるさすぎる茶の間で。
ひとり、泣きながら『タランテラ!』を見ていた。
そして。
「気持ち悪いな、にたにたして」
弟が、ツッコミを入れてきた。
はい?
わたしのこと?
えーと、ついさっきまでべそかいてたはずなんですが。
わたし、わらってた?
弟が突っ込んできたのは、もちろん壮くんの銀橋シーンを見ていたときでした。
わたしは相当やにさがって、うれしそーな顔をしていたようです。
そうか……他人から指摘されるほど、壮くんに癒されているのか……。
しかし『タランテラ!』DVD。
映像で見るとすごいね!
なにがすごいって、壮一帆が2番手に見える!
カメラはストーリーを忠実に追っているもんでさー。
タランテラ@コム姫と対照的な位置にいるのが、囚われの男@壮だもん。
タランテラの影@キムはタランテラと同等の出方をするし、役割がかぶるときは映らない。
だもんで、コム側がドラマを展開する要所要所で、派手に壮中心のヌキが入る(笑)。
すげえや壮一帆。映像だけでいえば2番手だ、準主役だ。
そして、映像だとほんとに、ストーリー的に意味のない水くんは立場がない……。
いやその、わたしは水ファンだが作品至上主義なんで、彼の扱いはアレでいいんだけどさ。かなしいのはかなしいけど。
コム姫と対照的な意味での壮くん。
うん。
まったく相容れない、別の宇宙の生き物。
そうであるからこそ、壮くんがこんなに愛しいんだ。
わたしがコム姫とコム姫の持つ「世界」を愛しているからこそ、ソレを際だたせる「反するもの」が愛しい。
影のない世界の光は、すでにソレは光ではないし、光のない世界の影は、すでにソレは影ではない。ソレが「ふつー」になってしまい、光でも影でもない。
だから、コム姫がコム姫であることを際だたせるために、壮くんが必要なんだ。
影がなければ光がないように。
光がなければ影がないように。
壮くんが、雪組にいてくれてよかった。
コム姫を見送るひとりでいてくれて、よかった。
心からそう思うよ。
あれは、『MIND TRAVELLER』青年館千秋楽の日。
楽を観終わったわたしは、出待ちもせずにとっとと青年館をあとにした。いやあ、ついに一度も入り出待ちしなかったしお茶会もスルーなので、ナマまっつは一度も見ていませんよ。公演自体は通ったけどな〜〜。まっつしか見てなかったけどな〜〜。
DC楽では、退団するりりかちゃんのギャラリーはしちゃったけど(袴姿ですよ、りりかちゃん! ファンの人で花道作られてました)、りりかちゃん見送れただけで満足して、まっつの出は待たずに帰ったなー。
で、青年館楽。早々に移動して、なにをしていたかというと。
「壮一帆を愛でる会」フレンズのパクちゃんと、壮一帆について、語り合ってました。
素晴らしきかな、壮一帆。
わたしたちの胸を熱くする素敵キャラクタ、壮一帆。
わたしの携帯、「そう」と打てばまず真っ先に「壮」という字が出るんだけどどうよソレ、どれだけその字を使ってるんだヲイ!てな。
『タランテラ!』の、壮くんの銀橋シーンの破壊力は素晴らしいです。
あそこを語るだけで、いくらでもしあわせに過ごせてしまう。
壮くんの銀橋でナニが素敵かってさ。
「♪待っている♪」と歌うときのリズムが、必ずもれなくまちがいなく、ズレていることですかねっ!!(笑顔)
壮くんはそりゃ音程も声質もよくはないが、いちばん致命的なのはリズム感ぢゃなかろーか。
メロディアスな曲ならともかく、リズムで歌いきる系の曲は、いろいろいろいろ大変かと。
しかもほら、「♪待っている♪」のトコは、客席アピールしなきゃなんないじゃん、ポーズ決めて。
で、そっちに気が行っているため、歌は遅れてしまう、と。
あああ、その鈍くささ、そしてそんなことにまったく気づいていないところが、萌え。
いいのよいいのよ、壮くんはソウでなきゃ。
空気を読んで小さくまとまらなくていいの。ズレてよーが浮いていよーが、キャラクタのまま突っ走って。
銀橋ソングのあの微妙なリズム感。
もだえるほどスキ(笑)。
てなことを、パクちゃんと幸福に語り合いました。ああ、しあわせ。
いやその、『MIND TRAVELLER』のことも、前日発売だった『タランテラ!』実況CDのことも(あたしゃ東宝キャトレでわざわざ買って、その日のうちにドリーさんちでオーディオ借りて聴きましたよ)、雪組のこともコム姫のことも、えんえん語りましたけれども。
でも、壮くんを力一杯語れる相手がいることは、とてもうれしい。
ピュア壮くんファンとはチガウ観点で愛でているのかもしれないが、彼の空気読まないナルシス芝居だとか、リーマン持ち味だとか、微妙感漂う芸風だとかを、同じ温度で愛でられる相手は貴重。
で、時は流れて翌週、『ヘイズ・コード』初日。
この日は『タランテラ!』DVD発売日でもあったので、わたしはいそいそキャトレへ買いに行きましたとも。
キャトレ店頭にはもうDVDの仮パッケージがなく(本来仮パッケージを持ってレジへ行く)、「本日発売!」とポップのつけられたコーナーが空っぽになっていたさ。パッケージ返却が間に合わないくらいの売れ行きらしい。
迷わずカウンターへ直行し、「『タランテラ!』のDVD下さい!!」と言ったあとで、あれ? ふつーは芝居のタイトルを言うべきか? と思ったんだが、如何せん芝居のタイトルが思い出せなかった。(年寄りなので、ど忘れがひどい)
キャトレのおねーさんもあうんの呼吸で、「はい、『タランテラ!』のDVD、こちらでよろしいですね!!」と商品を差し出してくれたわ。客の言葉をそのまま返す(客の表現が多少アレでも、意思の疎通さえ確実であれば、いちいち訂正して客に恥をかかせない)のは接客の基本っす!
だからコレは、『タランテラ!』のDVD!! 『堕天使の涙/タランテラ!』のDVDではないっす!(笑)
そーやって購入したDVD。
その日は親の家に帰っていたので、自分ちに帰るのを待ちきれず母のPCを借りてひとりで見た。
最初は床に置いていたノーパソを、途中からは膝の上で抱くよーにして眺めた。
とーちゃんはテレビでどーでもいいバラエティ番組を見ているし、弟はDSやってるし、母はなにかしらがさごそやっている、そんなうるさすぎる茶の間で。
ひとり、泣きながら『タランテラ!』を見ていた。
そして。
「気持ち悪いな、にたにたして」
弟が、ツッコミを入れてきた。
はい?
わたしのこと?
えーと、ついさっきまでべそかいてたはずなんですが。
わたし、わらってた?
弟が突っ込んできたのは、もちろん壮くんの銀橋シーンを見ていたときでした。
わたしは相当やにさがって、うれしそーな顔をしていたようです。
そうか……他人から指摘されるほど、壮くんに癒されているのか……。
しかし『タランテラ!』DVD。
映像で見るとすごいね!
なにがすごいって、壮一帆が2番手に見える!
カメラはストーリーを忠実に追っているもんでさー。
タランテラ@コム姫と対照的な位置にいるのが、囚われの男@壮だもん。
タランテラの影@キムはタランテラと同等の出方をするし、役割がかぶるときは映らない。
だもんで、コム側がドラマを展開する要所要所で、派手に壮中心のヌキが入る(笑)。
すげえや壮一帆。映像だけでいえば2番手だ、準主役だ。
そして、映像だとほんとに、ストーリー的に意味のない水くんは立場がない……。
いやその、わたしは水ファンだが作品至上主義なんで、彼の扱いはアレでいいんだけどさ。かなしいのはかなしいけど。
コム姫と対照的な意味での壮くん。
うん。
まったく相容れない、別の宇宙の生き物。
そうであるからこそ、壮くんがこんなに愛しいんだ。
わたしがコム姫とコム姫の持つ「世界」を愛しているからこそ、ソレを際だたせる「反するもの」が愛しい。
影のない世界の光は、すでにソレは光ではないし、光のない世界の影は、すでにソレは影ではない。ソレが「ふつー」になってしまい、光でも影でもない。
だから、コム姫がコム姫であることを際だたせるために、壮くんが必要なんだ。
影がなければ光がないように。
光がなければ影がないように。
壮くんが、雪組にいてくれてよかった。
コム姫を見送るひとりでいてくれて、よかった。
心からそう思うよ。