タカラヅカとわたし・その3。@汐美真帆スペシャルトークショー
2007年9月17日 タカラヅカ 2年半ぶりの、汐美真帆がいた。
ケロは、謎のウバルド・ヘアで現れた。
ドレッド? パーマ? ちりちりのロングヘアのサイドを後ろで留め、膝丈のパンツにロングブーツ。はい、膝が出てました。
膝か。
ケロの膝。
髪型よりなにより、そんなことに衝撃を受ける。
阪急交通社の『「汐美真帆」 スペシャルトークショー』。
髪型については、司会のリンゴさんにも「ウバルド?」と突っ込まれていた。
「ケロちゃんは太りやすいから」と、チェリさんは卒業後のケロの体型の心配をずーーっとしていたが、それは杞憂だったようだ。ケロの本日のブーツは『巌流』のときの武蔵のブーツなんだって。私物かよっ?! と、ツッコミを入れつつ、現役時のロングブーツが入るってことは、太っていないということ、そのことに拍手だ。
わたしはナマのケロを知らない。
ジェンヌを二次元の存在として愛でているので、舞台の上しか知らないし、興味もない。ミーハー的好奇心はあるが、それ以上の気持ちはない。
ひとりの女性として、ジェンヌを見ることなどない。ぶっちゃけ、性格が悪かろうと下品だろうとどーでもいい。
ただ、日本刀のように、実用を極めて研ぎ澄まされた存在は、実用を超えて芸術としての美しさを持つと思うので、舞台で誠実な人は人間としても誠実だとドリームを持ってはいる。
ナマのケロがどんな人か知りようがないし、mixiのNY日記を見る限りかなりトホホな人であるし、別にこの人が人格者であろうとなかろうとどーでもよく、じゃあいったいわたしはどうしたいんだろう? ということに尽きる。
2年半ぶりの「汐美真帆」を見ながら、考える。
タカラヅカという夢の花園を卒業し、「男役」という第三の性を捨て、ふつーの「女性」になったはずの人。
「彼」だと思って愛していたのに、「彼女」になられてしまった……その現実と直面するはず、だった。
あれ?
ケロには、違和感がなかった。
今まで「汐美真帆」という存在を一度も女性だとか生身の人間だとか思ったことのないわたしにとっては、花園を卒業して2年半以上経つ汐美真帆は、違和感なく男でも女でもなかった。
女性だと思って見るから女性にも見えるし、元男役だから性別関係ないと思って見ればそのようにも見える。
言葉遣いは丁寧でも、さばさばとした喋り方はどこか突き放した乱暴さがある。この人が「男性的」なのはこの話し方のせいもあるだろう。過去のトークショーでも一貫して、言葉遣いとは別のところで乱暴だった。
国籍もよくわからない。
日本人にしては個性的すぎるし、鼻が高いし、でも日本人の顔立ちだし。立派な骨格と体格は日本人的ではないし。
髪型のとんでもなさも、この人を「ふつー」に見せない一環ではある。
一般人には見えないし、性別も国籍もわからない。女性寄りで日本人寄りだが、「ちがうよ」と言われても「あ、そうなんだ」で済むあたり。
たぶん芸能人だろう。別カテゴリの人なんだろう。そんな感じ。
外見がいかにも「ふつーの女性」になっていないことは、わたしをほっとさせ、また混乱もさせる。
いっそ「別人」になってくれていれば、すっきりさせることもできるだろうに?
同じ人なんだからそうそう変わりようがないのだろうが、それにしてもおかしなところで止まっている気がする、この人。
トークの話題は、音楽学校時代から初舞台、雪組、月組、星組時代と劇団卒業まで、ケロの現役時を振り返るモノと、卒業後のNYでのこと、ヨガのインストラクタをやっている現在のこと、年末のOGの舞台にちょろっと出演することなど。
わたしはケロのFCには入っていないし、ケロ個人のトークを聞く機会もほとんどなかった……が、それでも、たとえば三越のトークショーの「音楽学校から劇団卒業までを振り返る」というトークでは「その話、すでに知ってる」てなことが大半をしめたもんだった。
なのに今回は、同じ趣旨でも微妙に違う話題で、初耳なことが多かった。司会のリンゴさんがちょっと角度を変えた聞き方をしてくれているためかもしれない。おかげで同じテーマでも別のエピソードをケロが話すことになる。
そして相も変わらずケロは、トウコのことばかり話していた。
そんなにトウコが好きかっ(笑)。
共演者として名前を上げる人は他にもいろいろいたんだけど、話題としてちゃんと話すのはトウコのことばかり。
月組時代いちばん印象に残る役はフアン・ガルラード@『血と砂』だと言いながら、ゆーひのことは「ダブル主演」として名前を出しただけで、個人的な話は一切なし。皆無。
ケロトウもそりゃ好きだけど、わたしはケロゆひな人なんですよ。ゆひケロともいうが。
ゆーひくんのことも話してくださいよ……三越のときも、トウコトウコトウコで、ゆーひのことはひとことも触れなかったよね? ゆーひは初の単独バウ主演中、しかもひとり芝居かよ?ってくらい比重の大きい主演中だったにもかかわらず、ケロのサヨナラディナーショーに2日連続現れたんだぞ? でもって客席でダダ泣きしていったんだぞ? そんなゆーひくんのことも、なにか話してやってくれよぅ。話せないような仲なんだと邪推するぞ?(や、ジェンヌは二次元の存在ですから)
と、萌えネタにできるくらい、ふつーに「異世界の人」だった、卒業後の汐美真帆さん。
リンゴさんも今後舞台をやるのやらないのという話の流れで、「まだ男役イケますね」とふつーに振っていたし、現役時代と「どこがチガウの?」だった。
外見が変わっていない以上、わたしを興奮させたのは「2年半ぶりに会った元カレ」というだけのことで、「元カレが性転換していた」ことではなかった。
ケロがいる、ケロがそこで話している、それだけでうれしくてなつかしくて、心がざわざわしまくっていた。
そして。
ケロは、謎のウバルド・ヘアで現れた。
ドレッド? パーマ? ちりちりのロングヘアのサイドを後ろで留め、膝丈のパンツにロングブーツ。はい、膝が出てました。
膝か。
ケロの膝。
髪型よりなにより、そんなことに衝撃を受ける。
阪急交通社の『「汐美真帆」 スペシャルトークショー』。
髪型については、司会のリンゴさんにも「ウバルド?」と突っ込まれていた。
「ケロちゃんは太りやすいから」と、チェリさんは卒業後のケロの体型の心配をずーーっとしていたが、それは杞憂だったようだ。ケロの本日のブーツは『巌流』のときの武蔵のブーツなんだって。私物かよっ?! と、ツッコミを入れつつ、現役時のロングブーツが入るってことは、太っていないということ、そのことに拍手だ。
わたしはナマのケロを知らない。
ジェンヌを二次元の存在として愛でているので、舞台の上しか知らないし、興味もない。ミーハー的好奇心はあるが、それ以上の気持ちはない。
ひとりの女性として、ジェンヌを見ることなどない。ぶっちゃけ、性格が悪かろうと下品だろうとどーでもいい。
ただ、日本刀のように、実用を極めて研ぎ澄まされた存在は、実用を超えて芸術としての美しさを持つと思うので、舞台で誠実な人は人間としても誠実だとドリームを持ってはいる。
ナマのケロがどんな人か知りようがないし、mixiのNY日記を見る限りかなりトホホな人であるし、別にこの人が人格者であろうとなかろうとどーでもよく、じゃあいったいわたしはどうしたいんだろう? ということに尽きる。
2年半ぶりの「汐美真帆」を見ながら、考える。
タカラヅカという夢の花園を卒業し、「男役」という第三の性を捨て、ふつーの「女性」になったはずの人。
「彼」だと思って愛していたのに、「彼女」になられてしまった……その現実と直面するはず、だった。
あれ?
ケロには、違和感がなかった。
今まで「汐美真帆」という存在を一度も女性だとか生身の人間だとか思ったことのないわたしにとっては、花園を卒業して2年半以上経つ汐美真帆は、違和感なく男でも女でもなかった。
女性だと思って見るから女性にも見えるし、元男役だから性別関係ないと思って見ればそのようにも見える。
言葉遣いは丁寧でも、さばさばとした喋り方はどこか突き放した乱暴さがある。この人が「男性的」なのはこの話し方のせいもあるだろう。過去のトークショーでも一貫して、言葉遣いとは別のところで乱暴だった。
国籍もよくわからない。
日本人にしては個性的すぎるし、鼻が高いし、でも日本人の顔立ちだし。立派な骨格と体格は日本人的ではないし。
髪型のとんでもなさも、この人を「ふつー」に見せない一環ではある。
一般人には見えないし、性別も国籍もわからない。女性寄りで日本人寄りだが、「ちがうよ」と言われても「あ、そうなんだ」で済むあたり。
たぶん芸能人だろう。別カテゴリの人なんだろう。そんな感じ。
外見がいかにも「ふつーの女性」になっていないことは、わたしをほっとさせ、また混乱もさせる。
いっそ「別人」になってくれていれば、すっきりさせることもできるだろうに?
同じ人なんだからそうそう変わりようがないのだろうが、それにしてもおかしなところで止まっている気がする、この人。
トークの話題は、音楽学校時代から初舞台、雪組、月組、星組時代と劇団卒業まで、ケロの現役時を振り返るモノと、卒業後のNYでのこと、ヨガのインストラクタをやっている現在のこと、年末のOGの舞台にちょろっと出演することなど。
わたしはケロのFCには入っていないし、ケロ個人のトークを聞く機会もほとんどなかった……が、それでも、たとえば三越のトークショーの「音楽学校から劇団卒業までを振り返る」というトークでは「その話、すでに知ってる」てなことが大半をしめたもんだった。
なのに今回は、同じ趣旨でも微妙に違う話題で、初耳なことが多かった。司会のリンゴさんがちょっと角度を変えた聞き方をしてくれているためかもしれない。おかげで同じテーマでも別のエピソードをケロが話すことになる。
そして相も変わらずケロは、トウコのことばかり話していた。
そんなにトウコが好きかっ(笑)。
共演者として名前を上げる人は他にもいろいろいたんだけど、話題としてちゃんと話すのはトウコのことばかり。
月組時代いちばん印象に残る役はフアン・ガルラード@『血と砂』だと言いながら、ゆーひのことは「ダブル主演」として名前を出しただけで、個人的な話は一切なし。皆無。
ケロトウもそりゃ好きだけど、わたしはケロゆひな人なんですよ。ゆひケロともいうが。
ゆーひくんのことも話してくださいよ……三越のときも、トウコトウコトウコで、ゆーひのことはひとことも触れなかったよね? ゆーひは初の単独バウ主演中、しかもひとり芝居かよ?ってくらい比重の大きい主演中だったにもかかわらず、ケロのサヨナラディナーショーに2日連続現れたんだぞ? でもって客席でダダ泣きしていったんだぞ? そんなゆーひくんのことも、なにか話してやってくれよぅ。話せないような仲なんだと邪推するぞ?(や、ジェンヌは二次元の存在ですから)
と、萌えネタにできるくらい、ふつーに「異世界の人」だった、卒業後の汐美真帆さん。
リンゴさんも今後舞台をやるのやらないのという話の流れで、「まだ男役イケますね」とふつーに振っていたし、現役時代と「どこがチガウの?」だった。
外見が変わっていない以上、わたしを興奮させたのは「2年半ぶりに会った元カレ」というだけのことで、「元カレが性転換していた」ことではなかった。
ケロがいる、ケロがそこで話している、それだけでうれしくてなつかしくて、心がざわざわしまくっていた。
そして。