第10回『JURIのやっぱりGOGO5!?』、どーせすぐにスカステ放送されるし、わたしの海馬ではまともな記録なんかできてないし、相変わらずアッタマ悪く感想のみ記します。

 樹里ちゃんが、「愉快な生き物発見!」という目で、がおりを見ていた。

 初対面だったという、樹里ちゃんとがおりくん。
 「はじめまして」と挨拶し合って、「『黒い瞳』でマクシームィチ演じたんですよ」てな世間話からはじまったふたり。

 キムくんは緊張していても緊張しているように見えないタイプだし(なにをやっても余裕綽々に見える)、ひろみちゃんは実際イベントごとには慣れているだろうし樹里ちゃんとは小学生(!)のときからのつきあいだというし、ほわわんとしたタイプなのでヨシとして。

 がおりくんは、いちばん緊張しているように見えた。
 なんつーか、ひとりだけ「隙なくタカラヅカ男役!」なスタイルを作っていた。
 気合いのロングブーツもそうだし、ヒールもそうだし。樹里ちゃんに指摘されていたけれど、坐り方自体「タカラヅカ男役ですが、ナニか?」なカタチだった。

 そうやって、緊張していることは見てわかるのに。

 彼は……その緊張に、まったく負けていなかった。
 むしろ飄々と、自己表現していた。

 なんつーか、個性的な人やなあ。

 どれくらい変な人かってゆーと。

 舞台上で、「なまこ」の真似をしたスターは、ヅカ史上に存在しただろうか?

 わたしはお笑いにうといんですが、どこぞのお笑い芸人さんの持ちネタにあるの? なまこって?

 パンダの物真似をしていたまっつも大概だと思うけど(それ、わかりにくい)、なまこ、ってそもそも、物真似できるもんなの……?

 スイーツのこだわりを語るキムラさんに対し、がおりくんが「こだわりの食べ物」として語った物が、なまこ……。
 スイーツに対して、なまこ……。

 どれだけなまこが好きかを熱く語るタカラジェンヌ。
 お店で丸ごと一匹買ってきて、自分で捌くそうだ。内臓をどうするとか、リアルな話もさらりと。
「なまこって丸ごと売ってるの?」
「故郷ではふつーに売ってます」
 山口県、おそるべし!!
 山口県民はみんな生きたなまこ丸ごと買ってきて、自宅で捌くのか……すげえな。
 大阪人はみんな自宅でたこ焼きを作る、と似た香りのするネタだ。

 なまこ愛を語りまくるがおりくん。
 とーぜん樹里ちゃんに渾名を付けられた。「なまこ」と。

 そして渾名はさらに発展し、「なまこホリック」に。

 ことあるごとに「なまこ」連発。
 罰ゲーム(キムに押しつけられた・笑)ときも、樹里ちゃんから「ナニやるの? なまこの物真似?」と言われ、「はい」とふたつ返事、その場で「なまこ!」とやって見せた。
 がおりくんは罰ゲーム用にキムくんの物真似を仕込んできていたので、なまこの物真似はアドリブだと思うんだが……咄嗟にできるもんなんだ……。
 ついでにひろみちゃんも巻き込んで、ふたりでなまこの物真似してた……。

 変だ……こいつ、変……。

 樹里ちゃんにナニを言われても、「はい」と真顔で受け答え。笑っちゃって大変、ということもなく、速球に速球で返すというか。
「化粧顔と素顔、すごいチガウよね」(ありがちなツッコミ)
「はい、そうなんです。目と目とが離れすぎてて、書き込むのが大変です」(真顔)

 目と目が離れているというと、その代表格はとなみちゃん。
「どちらの方がより離れているか」ってことで、目の間を計ったことがあるそうだ。
 ……ジェンヌって、変……ふつーそんなことしない……。
「で、誰がいちばんだったの?」
「となみさんでした」
 ……ジェンヌって、変……。

 となみちゃんは「新幹線ガオ」だと言って盛り上がる。
「それも、ひかり号な!」とじゅりぴょん。
 いや、たしかにそうなんだけど。なんて容赦ない……(笑)。

 とにかくがおりくんはいちいち反応が変で、樹里ちゃんが大変機嫌良く彼に絡んでました。
 一見まともそうなのにな……いや、すごく真面目な受け答えする人で、質問に対する答えも的確で、ナニも間違ってないんだけど、なんかしら変っていうか、この人一見まともそうなのに、……という感想になる(笑)。

 がおりくんで、『ベイビーステップ』の難波江くんを見てみたいと思いました。(7巻の表紙の子です)

 キムくんの物真似も、すごく的確っちゅーか、うまくて。
 この子能力高いなーと。

 それらすべて、笑いながらウケながらとかじゃなく、おろおろしながらとかでもなく、事務的ってわけじゃないけどすべてを受諾・一種の予定調和的諦観による許容をにおわせているあたりがもお、ナニこの変な子、という印象。

 おもしろい子だなあ、がおりくん……。
 ヲヅキさんとはタイプが違うのに、彼に通じる独特の雰囲気。

 
 ひろみちゃんは、すごくアタマのいい人、という印象でした。
 ぽやんぽやんと癒し系小動物みたいににこにこしているのに、フォローがうまい。
 こぼれ球をひとつひとつ拾って返してくれる。それもレギュラーとしてコートの真ん中にいるんじゃなくて、コートの外で球拾いしてるんだけど、必要なときにちゃんと「どうぞ」って珠を拾って返してくれるの。
 えらいなー、すごいなー。
 数日前のアフタートークショーでも感じたんだ。とっちらかった話題とかを、ひろみちゃんが拾ってくれるんだよね。

 最近舞台でひろみちゃんの活躍の場が減っているので、こうやってトークショーで彼がちゃんとスターとして存在しているのを見て、ほっとした。

 
 爆笑につぐ爆笑。
 期待に違わず、すっごく楽しかった。

 そして、長らく続いた『GOGO5』はこれで最終回。
 最後に新番組の告知くるかなーと思ったけど、それもなかった。
 ほんとにコレで終わりなのかなあ。

 わたしは樹里ちゃん好きだし、タイトルを変えてまた続けていって欲しいと思う。
 
 けど。
 今回またちょっと、思った。
 現役スターと学年が離れすぎた人が司会のトークイベントは、そろそろつらいかなと。
 司会者が現在のタカラヅカについて勉強熱心な人ならいいけど、樹里ちゃんはそうじゃない。ゲストとして出演する現役生の基礎知識すら入れていない人だ。
 現在のヅカファンなら知っていて当然のこと(誰がどの組だとかどの公演に出たとか、同期だとか。どんな公演やイベントがあったとか)をナニも知らないで、トークをする。せっかくの話題が基礎知識のなさゆえにいちいち頓挫するんだな。
 たとえば、キムがスイーツを好きである、ということも知らないので、まずキムがその説明からしなければならない。そんな説明はイイから、話進めてくれよと思うよ。
 今は機転とキャラで乗り切ってるけど、このまま「タカラヅカのことナニも知らないし、知る気もないです」で世代違いのスターたちとトークをされるのは、キビシイかもなあと。

 それでも、樹里ちゃんのトークもキャラも好きなんだけどね。『GOGO5』は樹里ちゃんだからこその面白さなんだし。
 彼女がもっとちゃんと、現在のタカラヅカに興味を持ってくれるといいなと思う。

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