完全コピーではないらしい?!@『フットルース』制作発表会
2012年4月17日 タカラヅカ 海外ミュージカルに、ナニを求めますか?
わたしが海外ミュージカルに期待するモノ、は、ただひとつ音楽だけです。
既存のヅカメロディや、日本の音楽シーンにない、わざわざ輸入されるくらい力のある海外ミュージカル作品ならではの、キャッチーでドラマティックな音楽。
それ以外は、期待しない。
わたしは、ヅカでの海外ミュージカル上演に、ありがたみをあまり感じません。
だって、感性が合わないんだもの。
わたしはウェットな日本人で、アメリカさんの喜ぶいろんなエンタメには感動ツボを刺激されにくい。むしろ、どん引きすることも多い。
民族性や社会性、宗教観、倫理観等、違いはあるよ。
海外ミュージカルだから、なんでもかんでも素晴らしい、ありがたい! とは、まったく思えん。
去年の『H2$』も、苦手だった。アメリカ的な「笑うところ」がまったく笑えないどころか、生理的に許せないと感じる部分だったりした。
また、時代が違えば価値観も変わる。
古い海外ミュージカルは、さらに鬼門だ。
新しければ現代に即したセンスで見やすくなるが、時代錯誤の古い感覚のまま上演される、ツボと真逆の価値観・倫理観の作品ほど苦痛なものはない。
その上、海外ミュージカルはタカラヅカのシステムに合致していない。
当然だ、タカラヅカは特殊なスターシステムがある。外部作品はそれに則して組み立てられていないのだから。
どんなに鳴り物入りの海外高級ブランドの服でも、サイズも色も合っていないのに無理矢理着込んで、「高級なのよ、素敵でしょう?」と言われても、「いつもの日本製ノーブランドの服の方がいいよ」と思ってしまう。
服は素敵なのかもしれないけど、それを着たタカラヅカさんは別に素敵になってないし。もっと似合う人に着てもらった方がいいんじゃないの? てな。
だから、海外ミュージカルは概ね、好きじゃない。
共感できない内容が多すぎるし、人を見に行くタカラヅカなのに、生徒のほとんどが役も見せ場もないし。
わずかなタイトルをのぞき、上演決定するとがっかりする場合が多い。
期待するのは、音楽のみ。音楽がよければ、それによってかなり底上げされるから。
『フットルース』のミュージカル版は知らない。
大昔に映画を見たことがあるだけ。
映画はべつに、どーってことのない、罪のないものだった。あまりにどーってことなくて、筋をおぼえているだけ、詳細はナニも残ってない。
曲は有名だけど、有名だってだけで、別に好きでもない、名曲だとも思ってない。
まあ、耳馴染みがあるっては、いいことだ。知っている曲ってのは、それだけでプラスに働くから。
まあ、こんなわたしだから、『フットルース』になんの期待もしていなかった。
演目が発表されたとき、テンション落ちたもんなー。『H2$』よりはマシかな、あれは最初からキライだったけど、『フットルース』はキライじゃない、そもそも興味もない、上演すると言われてすら、興味が湧かない。
なんで今さらこんな、苔むした無名作品を持ってくるんだろう、と首を傾げた。映画が有名ったって、いつの話よ? 今現在、2012年にその名を出して「行きたい!」と日本人の多数が心沸き立つ知名度があるのか??
名前を知っていても、大抵の人は「ふーん」で流して終わりじゃないの? わたしがそうであったように。なんの興味も湧かない。
贔屓が出演するから、観には行く。
でも作品には期待していないし、大好き作品ほどリピートはしない。
贔屓が高校生役なら、そのレアな姿を愛でるためだけに通うかもしれないが、それすらのぞめない、ただの老け役なら、ますます回数を減らしてよし、だ。お財布にやさしい公演になりそう。
と、思っていた。
しかし。
『フットルース』制作発表会に行って、変わった。
『フットルース』、おもしろそう。
海外ミュージカルを好きでないわたしが、何故そう思ったか。
今回の『フットルース』は、ただの海外ミュージカルじゃない。
小柳奈穂子演出の、原作付きミュージカルってことか!!
ブロードウェイ版『フットルース』のそのまま輸入なら、いくらでも語れるはずだ。
版元がうるさく、舞台装置も演出も振付も台詞も、なにひとつオリジナルと変えてはならない、ブロードウェイ版の完全コピー以外認めない!!というならば。
タカラヅカでの制作はこれからで、今の時点ではナニも決まっていなくても、ブロードウェイ版がこうだからこうなる、とそのことを話せばいい。
ところが。
制作発表会において、小柳せんせは詳細まで語れない。
こんな感じ、こうしたい、とあやふやなことだけを口にする。
つまり、変えていいんだ!
映画もブロードウェイ版も、あくまでも「原作」。
そのままをありがたがって、感性も価値観も喜ばれるツボもまったくチガウ宝塚歌劇で上演しなければならないのでなく、元ネタをいじってタカラヅカ版『フットルース』を作っていいんだ。
で、演出が小柳たんですよ。
ヲタクは、タカラヅカを救う!の、小柳たんですよ!
今この現代、ヲタが喜ぶモノを知っている演出家。
使い古されたマリヴォー作『愛と偶然との戯れ』を使って、まったく新しい『めぐり会いは再び』とか作っちゃう人ですよ!
ゲーム感覚というかアニメ感覚というか、それらのジャンルで支持を得ているど真ん中ネタを、タカラヅカに応用して成功しちゃう人ですよ。
小柳たんのヲタク潤色『フットルース』なら、期待できる!!(笑)
「本当はナイんですけど、制服にしました」→アニメ系萌えコスプレ、AKB風
「チャック@きんぐも同じ学校」→学園モノ度UP
「映画よりももっと深く、親子関係や成長など、人間の内面に焦点を当てて描く」→日本人向けキターーっ!
ウィラード@コマの役なんて、小柳たんならではのアニメ的キャラ設定じゃ?
映画『フットルース』のウィキには「レンの高校の生徒の一人。短気だが情に熱く、ひょんな事からレンと友情を結んだ。」とある。
だけどタカラヅカ版のウィラードは、ポスター通りのめがねっこ、「ママに買ってもらう服を疑問もなくそのまま着ている男の子」「踊りたいのに踊れないのさ……という、不器用なダメっこ」だそうですよ?
そしてなんつっても、制服……。
あのビジュアルは、すげーわ……。
スカステでは私服のメインキャラ以外映らなかったけど、あのアニメちっくな制服キャラたちは、ハートをくすぐりますわ……アレをキムたちも着るのかー。
くそー、まっつも着て見せてほしい(笑)。
別の団体で別の価値観で作られた古いモノをまんまやるんじゃなく、現代のタカラヅカで新たに作り直すみたいだ。
それなら、ストーリーが他愛ないものの方がいい。テーマとかががちがちにある深いものでない方がいい。
『フットルース』くらい、どーってことのない原作の方が、アレンジできていいじゃん??
てことで、俄然、楽しみになりました。
頼むよ小柳たん!!
現代日本人が萌えるモノを作ってくれ!!(笑)
たのしみにしてる。
……単に、牧師姿で小芝居しつつノリノリに踊るご贔屓を見て、そのかわいさにキモチがどーんと動いた、なんつーアタマ悪すぎる理由でわくわくしているなんて、言いませんことよ?!←
わたしが海外ミュージカルに期待するモノ、は、ただひとつ音楽だけです。
既存のヅカメロディや、日本の音楽シーンにない、わざわざ輸入されるくらい力のある海外ミュージカル作品ならではの、キャッチーでドラマティックな音楽。
それ以外は、期待しない。
わたしは、ヅカでの海外ミュージカル上演に、ありがたみをあまり感じません。
だって、感性が合わないんだもの。
わたしはウェットな日本人で、アメリカさんの喜ぶいろんなエンタメには感動ツボを刺激されにくい。むしろ、どん引きすることも多い。
民族性や社会性、宗教観、倫理観等、違いはあるよ。
海外ミュージカルだから、なんでもかんでも素晴らしい、ありがたい! とは、まったく思えん。
去年の『H2$』も、苦手だった。アメリカ的な「笑うところ」がまったく笑えないどころか、生理的に許せないと感じる部分だったりした。
また、時代が違えば価値観も変わる。
古い海外ミュージカルは、さらに鬼門だ。
新しければ現代に即したセンスで見やすくなるが、時代錯誤の古い感覚のまま上演される、ツボと真逆の価値観・倫理観の作品ほど苦痛なものはない。
その上、海外ミュージカルはタカラヅカのシステムに合致していない。
当然だ、タカラヅカは特殊なスターシステムがある。外部作品はそれに則して組み立てられていないのだから。
どんなに鳴り物入りの海外高級ブランドの服でも、サイズも色も合っていないのに無理矢理着込んで、「高級なのよ、素敵でしょう?」と言われても、「いつもの日本製ノーブランドの服の方がいいよ」と思ってしまう。
服は素敵なのかもしれないけど、それを着たタカラヅカさんは別に素敵になってないし。もっと似合う人に着てもらった方がいいんじゃないの? てな。
だから、海外ミュージカルは概ね、好きじゃない。
共感できない内容が多すぎるし、人を見に行くタカラヅカなのに、生徒のほとんどが役も見せ場もないし。
わずかなタイトルをのぞき、上演決定するとがっかりする場合が多い。
期待するのは、音楽のみ。音楽がよければ、それによってかなり底上げされるから。
『フットルース』のミュージカル版は知らない。
大昔に映画を見たことがあるだけ。
映画はべつに、どーってことのない、罪のないものだった。あまりにどーってことなくて、筋をおぼえているだけ、詳細はナニも残ってない。
曲は有名だけど、有名だってだけで、別に好きでもない、名曲だとも思ってない。
まあ、耳馴染みがあるっては、いいことだ。知っている曲ってのは、それだけでプラスに働くから。
まあ、こんなわたしだから、『フットルース』になんの期待もしていなかった。
演目が発表されたとき、テンション落ちたもんなー。『H2$』よりはマシかな、あれは最初からキライだったけど、『フットルース』はキライじゃない、そもそも興味もない、上演すると言われてすら、興味が湧かない。
なんで今さらこんな、苔むした無名作品を持ってくるんだろう、と首を傾げた。映画が有名ったって、いつの話よ? 今現在、2012年にその名を出して「行きたい!」と日本人の多数が心沸き立つ知名度があるのか??
名前を知っていても、大抵の人は「ふーん」で流して終わりじゃないの? わたしがそうであったように。なんの興味も湧かない。
贔屓が出演するから、観には行く。
でも作品には期待していないし、大好き作品ほどリピートはしない。
贔屓が高校生役なら、そのレアな姿を愛でるためだけに通うかもしれないが、それすらのぞめない、ただの老け役なら、ますます回数を減らしてよし、だ。お財布にやさしい公演になりそう。
と、思っていた。
しかし。
『フットルース』制作発表会に行って、変わった。
『フットルース』、おもしろそう。
海外ミュージカルを好きでないわたしが、何故そう思ったか。
今回の『フットルース』は、ただの海外ミュージカルじゃない。
小柳奈穂子演出の、原作付きミュージカルってことか!!
ブロードウェイ版『フットルース』のそのまま輸入なら、いくらでも語れるはずだ。
版元がうるさく、舞台装置も演出も振付も台詞も、なにひとつオリジナルと変えてはならない、ブロードウェイ版の完全コピー以外認めない!!というならば。
タカラヅカでの制作はこれからで、今の時点ではナニも決まっていなくても、ブロードウェイ版がこうだからこうなる、とそのことを話せばいい。
ところが。
制作発表会において、小柳せんせは詳細まで語れない。
こんな感じ、こうしたい、とあやふやなことだけを口にする。
つまり、変えていいんだ!
映画もブロードウェイ版も、あくまでも「原作」。
そのままをありがたがって、感性も価値観も喜ばれるツボもまったくチガウ宝塚歌劇で上演しなければならないのでなく、元ネタをいじってタカラヅカ版『フットルース』を作っていいんだ。
で、演出が小柳たんですよ。
ヲタクは、タカラヅカを救う!の、小柳たんですよ!
今この現代、ヲタが喜ぶモノを知っている演出家。
使い古されたマリヴォー作『愛と偶然との戯れ』を使って、まったく新しい『めぐり会いは再び』とか作っちゃう人ですよ!
ゲーム感覚というかアニメ感覚というか、それらのジャンルで支持を得ているど真ん中ネタを、タカラヅカに応用して成功しちゃう人ですよ。
小柳たんのヲタク潤色『フットルース』なら、期待できる!!(笑)
「本当はナイんですけど、制服にしました」→アニメ系萌えコスプレ、AKB風
「チャック@きんぐも同じ学校」→学園モノ度UP
「映画よりももっと深く、親子関係や成長など、人間の内面に焦点を当てて描く」→日本人向けキターーっ!
ウィラード@コマの役なんて、小柳たんならではのアニメ的キャラ設定じゃ?
映画『フットルース』のウィキには「レンの高校の生徒の一人。短気だが情に熱く、ひょんな事からレンと友情を結んだ。」とある。
だけどタカラヅカ版のウィラードは、ポスター通りのめがねっこ、「ママに買ってもらう服を疑問もなくそのまま着ている男の子」「踊りたいのに踊れないのさ……という、不器用なダメっこ」だそうですよ?
そしてなんつっても、制服……。
あのビジュアルは、すげーわ……。
スカステでは私服のメインキャラ以外映らなかったけど、あのアニメちっくな制服キャラたちは、ハートをくすぐりますわ……アレをキムたちも着るのかー。
くそー、まっつも着て見せてほしい(笑)。
別の団体で別の価値観で作られた古いモノをまんまやるんじゃなく、現代のタカラヅカで新たに作り直すみたいだ。
それなら、ストーリーが他愛ないものの方がいい。テーマとかががちがちにある深いものでない方がいい。
『フットルース』くらい、どーってことのない原作の方が、アレンジできていいじゃん??
てことで、俄然、楽しみになりました。
頼むよ小柳たん!!
現代日本人が萌えるモノを作ってくれ!!(笑)
たのしみにしてる。
……単に、牧師姿で小芝居しつつノリノリに踊るご贔屓を見て、そのかわいさにキモチがどーんと動いた、なんつーアタマ悪すぎる理由でわくわくしているなんて、言いませんことよ?!←