彼という波に押し流されて。@貴城けいサヨナラショー
2006年12月12日 タカラヅカ もしも「運命」に出会ったら。
運命……あるいは、「神」といってもいいかもしれない。
わたしたちの手の届かない、わたしたちに関与し、自在に翻弄する、あらがいがたい力。
それを、目にすることがあったら。
ひとは、こんな眼をするのかもしれない。
それを思った。
宙組公演千秋楽、『貴城けいサヨナラショー』。
かしちゃんを見つめるるいちゃんの眼がね。
「運命」を視る目だった。
あらがいがたい、強大な力。人を超えた存在。
るいちゃんにとって、かしちゃんは……かしちゃんに対する想いは、そーゆーとこまで行っているのかもしれないな、と、思った。
かしるいがどういう状況で結ばれ、ともに1作きりで散るのかはわからない。
意志なのか、そうでないのか。
歓喜なのか慚愧なのか、諦念なのか信念なのか。
わたしには、想像することさえできない。
どんな事情や感情があるにせよ、わかっていることは、ふたりが共に滅びる者として、対峙しているということだ。
これだけ多くの人間がひしめいている中で。
今の自分の立場、今の自分の心情を理解し、分かち合える相手は、ただひとりだけ。
灰色の世界のなかに、ただひとり、色を持って立つ人がいる。
それが、かしげにとってのるいであり、るいにとってのかしげであるということ。
多くの人の中でひとりだということは、無人島でひとりであることとはチガウ絶望がある。ある意味無人島にいるよりも孤独である。
だが、かしるいは、ひとりではない。
彼らには、互いがいるんだ。
「あなたがいたから、生きていられた」
『仮面のロマネスク』の歌詞が、胸に突き刺さる。
このふたりで、よかった。
かしちゃんに対するるいちゃん、るいちゃんに対するかしちゃん。彼らが、ひとりでなくてよかった。かけらとかけらが合ってひとつのパーツになるように、片翼と片翼が合って飛び立てるように。
かしちゃんに、るいちゃんがいてくれてよかった。
かしちゃんは、強い人だ。
強くないと言いながら、とても強い人だ。少なくとも、公の場では「貴城けい」としての顔を保ち続けている。
その強さで、るいちゃんを包み、導いている。
かしちゃんの強さが発揮されているのは、組替え後だと思う。この人事がすべて予定されていたものだというなら、自分のタカラジェンヌとしての終焉を知った上で、発揮された強さだと思う。
ほんとうは、これほど強い人だった。強靱な持ち味の人だった。雪組の御曹司、きらきら白馬の王子様だったときには発揮できなかったカラーだ。あのまま雪でのんびりトップになっていたら、表に出ることはなかったかもしれない力だ。
今のかっしーを見ることができた、知ることができた、それを、すばらしいことだと思う。
これほどすばらしい人を、長年愛し見守ってきたのだと思えることを、誇りに思う。
るいちゃんが見ているのは、その「強いかっしー」だ。
雪組時代のヘタレかしちゃんじゃない。
天下無敵の美貌を持ったかっしーが、それまでは持たなかった強さや男っぽさを備えて、ある日ふつーの女の子(といっても、相当美少女。少女マンガで「ふつーのヒロイン」といえば、設定はどうあれ見た目は絶対相当かわいいんだからな)るいの前に現れる。
「キミは、僕を愛する運命にある」
彼は予言する。
反発する暇も、困惑している暇もない。
抱きしめられて口づけられて、あとはもうめくるめく(笑)惑乱の世界へ。
気が付けば、彼を愛している。
理屈じゃない。
本能が、彼を求めている。
親も家も友だちも、学校も未来もみんな捨てる。
彼以外、なにも必要ない。
それがまちがっていることはわかる。ゆがんでいる、なにかおかしい、わかっていても、止められない。
彼が「運命」だから。
彼が「神」だから。
彼が「世界」だから。
愛欲ではなく、敬虔な祈りが満ちる。
自分ではどうすることもできない、大きなものに対峙した。
人の姿をして、美しい青年の姿をして、彼女の前に現れた。
彼女が視ているものは、「彼」ではなく、「彼」を超えた、もっと別の、果てしないもの。
それは、彼女自身に由来するものかもしれない。
かしちゃんを視る、るいちゃんの眼が、せつなくて。
凝視、という言葉が合うほどに強く見開いた眼で見つめて。
瞳ではなく眼という文字が合うような、いびつささえ感じる強さで。
「運命」を視てしまった彼女は、どうなるのだろう?
ふつーに生きていたら、そんなもん見えるはずがない。
だけどぎりぎりまで追いつめられ、研ぎすまされた濃密な時間と空間の中にいた彼女には、見えたのかもしれないな。
それはおそろしくて、そして、うらやましいことだ。
ふつーに生きていたら、見えない、感じられないことだから。
見えなくていい、感じなくていいことだとしても。
うらやましいよ、るいちゃん。
わたしはあなたになって、かしげと心中したかったよ。
砲弾の音と崩れ落ちる屋敷の中で、踊り続けたかったさ。
自分を見つめるかしげのなかに、「運命」を視たかったさ。
せつなくてせつなくて、号泣した。
それまでけっこー平静に観ていたサヨナラショー。
『仮面のロマネスク』がはじまるなり、奔流が来た。
しゃくりあげている自分が不思議だった。こんな泣き方、ありえない。子どもじゃないんだぞ?
追いつめられた崩壊する時代の最期の恋人たちが、次の瞬間、しあわせそうに笑う。光がこぼれるような、花びらが揺れるような、明るいかわいらしい微笑。
ヴァルモンとメルトゥイユだったかしるいは、一瞬でかしるいにもどって、ライトを浴びて笑ってみせるんだ。
いろんな色を持つ恋人同士。短いけれど光彩を放つ時間をともに生き、ともに終焉を迎えるふたり。それは、凝縮された人生にも似て。
かしちゃんは単体よりも、恋人といるときの方が魅力の出る人だった。
そのことがはっきりとわかる、この最後のショーが愛しい。
愛する人といる。そのときこそ、輝くひと。
ある意味残酷に、ある意味強く、ある意味やさしく、ある意味おおらかに。
愛することでいろんな顔を見せてくれる。
だから愛のひと。
だから運命。
だから。
だから、彼の導くものが、愛しい。
……貴城けいサヨナラショー。
彼のタカラジェンヌ人生最後のショー。
それが、さらに彼の魅力を見せてくれるものであることが、うれしくてせつなくて、くるしい。
新しい魅力。きっとかっしーは、「真ん中」に、「相手役」と立つことで、脇で決まった相手なしでいたときには出せなかった魅力を、開放していくはずだったろう。
10年間貴城けいを見てきたわたしもまだまだ知らない、未知の魅力を持っていたことだろう。
もっと彼を、知りたかった。
運命……あるいは、「神」といってもいいかもしれない。
わたしたちの手の届かない、わたしたちに関与し、自在に翻弄する、あらがいがたい力。
それを、目にすることがあったら。
ひとは、こんな眼をするのかもしれない。
それを思った。
宙組公演千秋楽、『貴城けいサヨナラショー』。
かしちゃんを見つめるるいちゃんの眼がね。
「運命」を視る目だった。
あらがいがたい、強大な力。人を超えた存在。
るいちゃんにとって、かしちゃんは……かしちゃんに対する想いは、そーゆーとこまで行っているのかもしれないな、と、思った。
かしるいがどういう状況で結ばれ、ともに1作きりで散るのかはわからない。
意志なのか、そうでないのか。
歓喜なのか慚愧なのか、諦念なのか信念なのか。
わたしには、想像することさえできない。
どんな事情や感情があるにせよ、わかっていることは、ふたりが共に滅びる者として、対峙しているということだ。
これだけ多くの人間がひしめいている中で。
今の自分の立場、今の自分の心情を理解し、分かち合える相手は、ただひとりだけ。
灰色の世界のなかに、ただひとり、色を持って立つ人がいる。
それが、かしげにとってのるいであり、るいにとってのかしげであるということ。
多くの人の中でひとりだということは、無人島でひとりであることとはチガウ絶望がある。ある意味無人島にいるよりも孤独である。
だが、かしるいは、ひとりではない。
彼らには、互いがいるんだ。
「あなたがいたから、生きていられた」
『仮面のロマネスク』の歌詞が、胸に突き刺さる。
このふたりで、よかった。
かしちゃんに対するるいちゃん、るいちゃんに対するかしちゃん。彼らが、ひとりでなくてよかった。かけらとかけらが合ってひとつのパーツになるように、片翼と片翼が合って飛び立てるように。
かしちゃんに、るいちゃんがいてくれてよかった。
かしちゃんは、強い人だ。
強くないと言いながら、とても強い人だ。少なくとも、公の場では「貴城けい」としての顔を保ち続けている。
その強さで、るいちゃんを包み、導いている。
かしちゃんの強さが発揮されているのは、組替え後だと思う。この人事がすべて予定されていたものだというなら、自分のタカラジェンヌとしての終焉を知った上で、発揮された強さだと思う。
ほんとうは、これほど強い人だった。強靱な持ち味の人だった。雪組の御曹司、きらきら白馬の王子様だったときには発揮できなかったカラーだ。あのまま雪でのんびりトップになっていたら、表に出ることはなかったかもしれない力だ。
今のかっしーを見ることができた、知ることができた、それを、すばらしいことだと思う。
これほどすばらしい人を、長年愛し見守ってきたのだと思えることを、誇りに思う。
るいちゃんが見ているのは、その「強いかっしー」だ。
雪組時代のヘタレかしちゃんじゃない。
天下無敵の美貌を持ったかっしーが、それまでは持たなかった強さや男っぽさを備えて、ある日ふつーの女の子(といっても、相当美少女。少女マンガで「ふつーのヒロイン」といえば、設定はどうあれ見た目は絶対相当かわいいんだからな)るいの前に現れる。
「キミは、僕を愛する運命にある」
彼は予言する。
反発する暇も、困惑している暇もない。
抱きしめられて口づけられて、あとはもうめくるめく(笑)惑乱の世界へ。
気が付けば、彼を愛している。
理屈じゃない。
本能が、彼を求めている。
親も家も友だちも、学校も未来もみんな捨てる。
彼以外、なにも必要ない。
それがまちがっていることはわかる。ゆがんでいる、なにかおかしい、わかっていても、止められない。
彼が「運命」だから。
彼が「神」だから。
彼が「世界」だから。
愛欲ではなく、敬虔な祈りが満ちる。
自分ではどうすることもできない、大きなものに対峙した。
人の姿をして、美しい青年の姿をして、彼女の前に現れた。
彼女が視ているものは、「彼」ではなく、「彼」を超えた、もっと別の、果てしないもの。
それは、彼女自身に由来するものかもしれない。
かしちゃんを視る、るいちゃんの眼が、せつなくて。
凝視、という言葉が合うほどに強く見開いた眼で見つめて。
瞳ではなく眼という文字が合うような、いびつささえ感じる強さで。
「運命」を視てしまった彼女は、どうなるのだろう?
ふつーに生きていたら、そんなもん見えるはずがない。
だけどぎりぎりまで追いつめられ、研ぎすまされた濃密な時間と空間の中にいた彼女には、見えたのかもしれないな。
それはおそろしくて、そして、うらやましいことだ。
ふつーに生きていたら、見えない、感じられないことだから。
見えなくていい、感じなくていいことだとしても。
うらやましいよ、るいちゃん。
わたしはあなたになって、かしげと心中したかったよ。
砲弾の音と崩れ落ちる屋敷の中で、踊り続けたかったさ。
自分を見つめるかしげのなかに、「運命」を視たかったさ。
せつなくてせつなくて、号泣した。
それまでけっこー平静に観ていたサヨナラショー。
『仮面のロマネスク』がはじまるなり、奔流が来た。
しゃくりあげている自分が不思議だった。こんな泣き方、ありえない。子どもじゃないんだぞ?
追いつめられた崩壊する時代の最期の恋人たちが、次の瞬間、しあわせそうに笑う。光がこぼれるような、花びらが揺れるような、明るいかわいらしい微笑。
ヴァルモンとメルトゥイユだったかしるいは、一瞬でかしるいにもどって、ライトを浴びて笑ってみせるんだ。
いろんな色を持つ恋人同士。短いけれど光彩を放つ時間をともに生き、ともに終焉を迎えるふたり。それは、凝縮された人生にも似て。
かしちゃんは単体よりも、恋人といるときの方が魅力の出る人だった。
そのことがはっきりとわかる、この最後のショーが愛しい。
愛する人といる。そのときこそ、輝くひと。
ある意味残酷に、ある意味強く、ある意味やさしく、ある意味おおらかに。
愛することでいろんな顔を見せてくれる。
だから愛のひと。
だから運命。
だから。
だから、彼の導くものが、愛しい。
……貴城けいサヨナラショー。
彼のタカラジェンヌ人生最後のショー。
それが、さらに彼の魅力を見せてくれるものであることが、うれしくてせつなくて、くるしい。
新しい魅力。きっとかっしーは、「真ん中」に、「相手役」と立つことで、脇で決まった相手なしでいたときには出せなかった魅力を、開放していくはずだったろう。
10年間貴城けいを見てきたわたしもまだまだ知らない、未知の魅力を持っていたことだろう。
もっと彼を、知りたかった。
掃除は嫌いだが、整理は好きだ。
2006年12月11日 タカラヅカ スカステに加入したのは、ケロ祭りの最中だった。
ケロ映像のためだけに、あわてて入った。
自分の性格からいって、録画すること、データを整理することに血道をあげ、見ないくせにメディアだけ貯め込むことがわかりきっていたので、自戒の意味もあってスカステには手を出していなかったんだ。
思った通り、スカステが見られるようになってからはすごい勢いで録画し続け、整理し続けている。DVDメディア枚数は、2年で500枚を超えた。たぶん、残りの一生かけても見切れないくらい、録画しつづけている(笑)。録画し、整理することが趣味であり快感なのだから仕方がない。
その録画し整理し続けている、タイトルの中に。
「貴城けい」がある。
かしげの登場する番組を、節操なく録り続ける、というものだ。
ニュースだろうとトークショーだろうと、「公演」以外のものを録り続ける。彼がメインでなくても、ある程度映っているものならなんでも録る。
ニュースなどは、彼関連のものだけ切り取ってタイトルを付けて保存してある。
今でDVD8枚かな。
かっしーだけでなく、ゆーひくんも水くんも、しいちゃんも、もちろんまっつだって、そうやってひとりずつ録り続けてあるんだがな。
「貴城けい 1. 2005年新春メッセージ/パーソナルブック撮影風景/JURIのそれどう/スカステトークSP……」
「貴城けい 2. 2005年ゴールデン・ステップス稽古場風景……」
とかゆーふーに、とにかくかしげ関連番組をDVDに焼いていく。
そーやって録り続けてきて。
はじめて、「退団のお知らせ」を録画した。
ケロ祭りの最中に加入したわけだから。
ケロの「お知らせ」は見ていないんだ。
個人タイトルで関連番組を録画し続けてきて、はじめて、「お知らせ」を切り取り、DVD−Rに焼いた。
「貴城けい 8. 2006年貴城けい新たなる飛翔/『ベルばら』トークショー/TCA稽古場/TCA稽古場インタビュー/TCA2006/退団発表/退団会見……」
や、だからナニってことでもないんだが。
発表があって、最初で最後の公演の幕が開いて、そのすぐあとに溜まっていたDVDレコーダの整理をして。
ニュースの中の、たかが数十秒の「退団のお知らせ」を丁寧に切り取り、そして。
泣いた。
溜まりきったブログ記事の整理をしようと、夏ぐらいからちんたら倉庫を作りはじめた。
過去記事データはDIARY NOTE上では壊れているんで、PCの中から元テキストを発掘し、改めて倉庫に収納する。その際に、過去記事のチェックもする。
2002年からだ。ヅカ日記をこうして書きはじめたのは。その2002年からはじまる自分の書いた文章を、簡単に読み返しながらの作業だ。
『追憶のバルセロナ』『春麗の淡き光に』『アメリカンパイ』……かっしーのヘタレさを嘆きながら、薄さを危惧しながらも、のんきに愛でている。
がんばれかっしー。いつもいつも、そう書いている。
や、だからナニってことでもないんだが。
夏の間は笑っていられたけれど。
今はつらい。
過去の、未来を信じていられた時間を振り返ることが、つらくてならない。
雪組ともかっしーとも、関係がないだろうタイトルの文章にも、ときどき不意にかっしーの話が出てきて、息が詰まる。
あたりまえに、彼を好きで来たよ。ここまで、ずーっと。
別れはいつかやってくる。
でも、もっと先だと思っていたんだ。
ケロ映像のためだけに、あわてて入った。
自分の性格からいって、録画すること、データを整理することに血道をあげ、見ないくせにメディアだけ貯め込むことがわかりきっていたので、自戒の意味もあってスカステには手を出していなかったんだ。
思った通り、スカステが見られるようになってからはすごい勢いで録画し続け、整理し続けている。DVDメディア枚数は、2年で500枚を超えた。たぶん、残りの一生かけても見切れないくらい、録画しつづけている(笑)。録画し、整理することが趣味であり快感なのだから仕方がない。
その録画し整理し続けている、タイトルの中に。
「貴城けい」がある。
かしげの登場する番組を、節操なく録り続ける、というものだ。
ニュースだろうとトークショーだろうと、「公演」以外のものを録り続ける。彼がメインでなくても、ある程度映っているものならなんでも録る。
ニュースなどは、彼関連のものだけ切り取ってタイトルを付けて保存してある。
今でDVD8枚かな。
かっしーだけでなく、ゆーひくんも水くんも、しいちゃんも、もちろんまっつだって、そうやってひとりずつ録り続けてあるんだがな。
「貴城けい 1. 2005年新春メッセージ/パーソナルブック撮影風景/JURIのそれどう/スカステトークSP……」
「貴城けい 2. 2005年ゴールデン・ステップス稽古場風景……」
とかゆーふーに、とにかくかしげ関連番組をDVDに焼いていく。
そーやって録り続けてきて。
はじめて、「退団のお知らせ」を録画した。
ケロ祭りの最中に加入したわけだから。
ケロの「お知らせ」は見ていないんだ。
個人タイトルで関連番組を録画し続けてきて、はじめて、「お知らせ」を切り取り、DVD−Rに焼いた。
「貴城けい 8. 2006年貴城けい新たなる飛翔/『ベルばら』トークショー/TCA稽古場/TCA稽古場インタビュー/TCA2006/退団発表/退団会見……」
や、だからナニってことでもないんだが。
発表があって、最初で最後の公演の幕が開いて、そのすぐあとに溜まっていたDVDレコーダの整理をして。
ニュースの中の、たかが数十秒の「退団のお知らせ」を丁寧に切り取り、そして。
泣いた。
溜まりきったブログ記事の整理をしようと、夏ぐらいからちんたら倉庫を作りはじめた。
過去記事データはDIARY NOTE上では壊れているんで、PCの中から元テキストを発掘し、改めて倉庫に収納する。その際に、過去記事のチェックもする。
2002年からだ。ヅカ日記をこうして書きはじめたのは。その2002年からはじまる自分の書いた文章を、簡単に読み返しながらの作業だ。
『追憶のバルセロナ』『春麗の淡き光に』『アメリカンパイ』……かっしーのヘタレさを嘆きながら、薄さを危惧しながらも、のんきに愛でている。
がんばれかっしー。いつもいつも、そう書いている。
や、だからナニってことでもないんだが。
夏の間は笑っていられたけれど。
今はつらい。
過去の、未来を信じていられた時間を振り返ることが、つらくてならない。
雪組ともかっしーとも、関係がないだろうタイトルの文章にも、ときどき不意にかっしーの話が出てきて、息が詰まる。
あたりまえに、彼を好きで来たよ。ここまで、ずーっと。
別れはいつかやってくる。
でも、もっと先だと思っていたんだ。
2番手の役はどれだ?@維新回天・竜馬伝!
2006年12月10日 タカラヅカ とゆーことで、『ザ・クラシック』のことは忘れて、わたしがいじれるのは『維新回天・竜馬伝!』のみ。
『維新回天・竜馬伝!』の話、行ってみよー。
この作品は、しみじみお披露目作品だと思う。竜馬暗殺まで描いているが、だからといってかなしいだけの物語じゃない。制作発表で演出の石田昌也自身が語っていたように、新生宙組のお披露目公演的意味のある作品だと思う。
……あくまでも、お披露目、な。これから何本も主演作があること前提の話な。そーでないからいろいろこまるんだが、ソレは置いておいて。
物語は竜馬の千葉道場破門から禁門の変、海援隊設立、薩長同盟、大政奉還、暗殺まで描かれている。
歴史の細々したことをいちいち描いてられないし説明してもいられないから、名場面集としてつないでいくのは仕方ないと思う。
石田作品が場面場面がぶつ切りで全体の流れが悪いのはデフォルトだが、今回は派手なシーン、わかりやすいシーンをチョイスしてあっていいと思う。
ただ不思議なのは、中岡慎太郎の描き方だ。
初演は知らないが、再演のミキさん主演バージョンの2番手役は桂小五郎だったはずだ。だからわたしはこの作品をやると知ったとき「タニちゃんが桂?! ありえねー!」と、幕末ファンならではの危惧を感じた。いやその、桂にはしっかりキャラクタのイメージがあるからさ……タモさんならわかるけれど、タニちゃんはどう考えてもちがったのよ。
それがフタを開けてみれば2番手のタニの役が中岡だという。なるほど、誰が考えてもタニちゃんと桂はイメージちがいすぎるんだ、とほっとした。
中岡に対して、固定したイメージをわたしは持っていない。中岡慎太郎とゆーのは、わたし的にとても地味な存在で、「竜馬と一緒に暗殺されなかったら、ここまで有名にはなっていないだろう」的手応えの人。竜馬とそれほどいつも一緒に行動していた人でもないしなー。親友ってほどのイメージもないしなー。
実際、わたしの周囲にも「中岡って誰? なにした人?」という声を上げる人がいたり、中岡の知名度のなさを実感したさ。
有名でない分、いろいろ自由に作れるんだろう。歴史を元にしたエンタメなんだから、それくらいのフリースペースは必要だ。うまく書けば中岡はすごーくおいしい役になるよなー。
竜馬主役で中岡が準主役というからには、ふたりの友情メインで、いちばんの盛り上がりは暗殺シーンだな。再演とはチガウ切り口で書くんだな、と思い込んでいた。
だから、顎が落ちた。
実際の中岡の描き方に。
えーと。
いてもいなくてもいい役、ですか。
クライマックスは薩長同盟と大政奉還ですか。
暗殺シーンは舞台の後ろでイメージ映像のみ、てなもんですか。メインであるお竜@るいちゃんの背景扱いですか。せめて上手と下手で同列にすることもなく、紗幕の後ろでなしくずし、ですか。
再演時の中岡と同じくらい、ただの脇役だった。なんのためにタニちゃんにこの役をやらせているんだ?
本公演を観ることなく新公を観たチェリさんは、中岡役をただの脇役だと信じて観終わってしまったぞ?
脚本上ではほんとーにただの脇役で、とってつけたような銀橋が1回あるだけ(ストーリー上必要ナシ)で、「タニちゃんの役だから2番手の役」だという先入観がないと、存在価値が見えない描かれ方をしていたんだ。
なんのために中岡を2番手役にしたんだ。それがわからない。
タニちゃんに重要な役をさせたくなかったのか? 慶喜@らんとむも桂@ほっくんも適役でいい仕事をしているだけに、中岡の自爆っぷりがイタイ。
タニちゃんならではの、意味のある中岡を見たかったよ。
あと疑問なのは、冒頭の明治場面なんだが。
プロローグとして置くからには、エピローグもつけよーよー。なんのために出てきたんだ、あの人たちは。
てゆーか、いらないよなぁ。
竜馬母の声のあと竜馬本人登場でええやん。竜馬のマンセー説明は他ですればいい。どうせ何度も何度もマンセーされるんだから。
登場人物紹介は、ショー部分でやっちゃえばいいじゃん。群舞の中でひとりずつスポットライトと見せ場もらって、キャラクタを売ればいいじゃん。台詞ナシでも扮装が「役」なら「あ、なにか意味のある人なんだな」ってわかるって。
本編と関係ない群舞に時間を割くのはもったいないよ……。時代的に華やかなものにはなりっこないんだしさ。
あとは土方歳三いらないと思う。
薩摩藩邸に新撰組がやってくるくだりね。なんのためにあるのかわからん。
や、八雲氏の土方が悪いわけじゃないんだよ。ただ、場面が不要だと思う、つー話。
けがを押して竜馬が桂・西郷両名を説得する、という美しいエピソードは、それだけで完結している。追ってきた新撰組なんか出す必要はない。
出すなら腹を据えて出さないと、なんとも意味のない描き方になってしまっている。
竜馬・お竜の前に通りすがりで現れたときの沖田@ちぎの描き方は露出的にも「あんなもんだろ」って感じだったのに、この場面ではひたすらかっこわるい。アタマの弱いにーちゃん的描き方をして、前の場面の「沖田らしいかっこよさ」をぶっ壊している。
第一、互いの強さを認め合った達人同士として描かれたあとなんだ、再会し、斬り合ったのならそれなりのエピソードを入れなければならないだろう。
「誰も見たことないんだから、あんなの嘘ですよ! 嘘ですよ! 嘘ですよ!」と、駄々っ子沖田。
かっこつけて出てきたけど、権力の前に尻尾を巻いて退散する土方。
たかが数人の小物を追い払うためだけに、もったいつけて錦の御旗を振りかざす“ガキ大将を「先生に言いつけるからな!」と言って追い払って悦に入る嫌味な学級委員”程度に見える西郷。
……なんのためにあるんだ、このシーン。
西郷に「ひじかた」を「どかた」と読ませて笑いを取る、くだらないギャグをやりたいがためだけに存在したのかもしれない、と思えてしまうあたり絶望的。
神戸まで男装して竜馬を追ってきた佐那子@たっちんも、なんのために再登場したのかわからん……。
映画版『ガンダム』のイセリナのやうだ……(ヲタクなたとえを)。
そうまでして出すからには、彼女のエピソードを入れるべきだ。
男装させてキィキイ言わせる、くだらないギャグをやりたいがためだけに存在したのかもしれない、と思えてしまうあたり絶望的。
ラストの「ヨサコイサッサ」にも、物申したいことはあるんだが、それはもーいいや……。
あきらかに「いらない」と思えるのは明治と土方、男装佐那子だけだから、それを削って他のシーンを書き足してくれりゃーいいのになぁと思う。
てゆーか、竜馬と中岡の友情シーン描こうよ。
中岡を2番手の役として、ちゃんと描こうよ。
そうすれば、暗殺シーンもきちんと盛り上がるし、盛り上げるべく演出を変えるべきだし。
「銀橋を渡っていいのはスターだけ」というお約束だとか番手だかを知らない団体の一見さん向けだから、いいのかしら。
タニちゃんを2番手だと知らない人たちには、中岡がいてもいなくてもいい役でもなんの問題もなく物語は進んで終わるからなー。
中岡が準主役だと思って観るから、バランス悪く見えちゃうんだよなー。ふつーに、慶喜や桂を準主役だと思って観れば、まとまった話なんだよなー。
あ、そんでもってわたし、この話では桂@みっちゃんに萌えてます(笑)。
『維新回天・竜馬伝!』の話、行ってみよー。
この作品は、しみじみお披露目作品だと思う。竜馬暗殺まで描いているが、だからといってかなしいだけの物語じゃない。制作発表で演出の石田昌也自身が語っていたように、新生宙組のお披露目公演的意味のある作品だと思う。
……あくまでも、お披露目、な。これから何本も主演作があること前提の話な。そーでないからいろいろこまるんだが、ソレは置いておいて。
物語は竜馬の千葉道場破門から禁門の変、海援隊設立、薩長同盟、大政奉還、暗殺まで描かれている。
歴史の細々したことをいちいち描いてられないし説明してもいられないから、名場面集としてつないでいくのは仕方ないと思う。
石田作品が場面場面がぶつ切りで全体の流れが悪いのはデフォルトだが、今回は派手なシーン、わかりやすいシーンをチョイスしてあっていいと思う。
ただ不思議なのは、中岡慎太郎の描き方だ。
初演は知らないが、再演のミキさん主演バージョンの2番手役は桂小五郎だったはずだ。だからわたしはこの作品をやると知ったとき「タニちゃんが桂?! ありえねー!」と、幕末ファンならではの危惧を感じた。いやその、桂にはしっかりキャラクタのイメージがあるからさ……タモさんならわかるけれど、タニちゃんはどう考えてもちがったのよ。
それがフタを開けてみれば2番手のタニの役が中岡だという。なるほど、誰が考えてもタニちゃんと桂はイメージちがいすぎるんだ、とほっとした。
中岡に対して、固定したイメージをわたしは持っていない。中岡慎太郎とゆーのは、わたし的にとても地味な存在で、「竜馬と一緒に暗殺されなかったら、ここまで有名にはなっていないだろう」的手応えの人。竜馬とそれほどいつも一緒に行動していた人でもないしなー。親友ってほどのイメージもないしなー。
実際、わたしの周囲にも「中岡って誰? なにした人?」という声を上げる人がいたり、中岡の知名度のなさを実感したさ。
有名でない分、いろいろ自由に作れるんだろう。歴史を元にしたエンタメなんだから、それくらいのフリースペースは必要だ。うまく書けば中岡はすごーくおいしい役になるよなー。
竜馬主役で中岡が準主役というからには、ふたりの友情メインで、いちばんの盛り上がりは暗殺シーンだな。再演とはチガウ切り口で書くんだな、と思い込んでいた。
だから、顎が落ちた。
実際の中岡の描き方に。
えーと。
いてもいなくてもいい役、ですか。
クライマックスは薩長同盟と大政奉還ですか。
暗殺シーンは舞台の後ろでイメージ映像のみ、てなもんですか。メインであるお竜@るいちゃんの背景扱いですか。せめて上手と下手で同列にすることもなく、紗幕の後ろでなしくずし、ですか。
再演時の中岡と同じくらい、ただの脇役だった。なんのためにタニちゃんにこの役をやらせているんだ?
本公演を観ることなく新公を観たチェリさんは、中岡役をただの脇役だと信じて観終わってしまったぞ?
脚本上ではほんとーにただの脇役で、とってつけたような銀橋が1回あるだけ(ストーリー上必要ナシ)で、「タニちゃんの役だから2番手の役」だという先入観がないと、存在価値が見えない描かれ方をしていたんだ。
なんのために中岡を2番手役にしたんだ。それがわからない。
タニちゃんに重要な役をさせたくなかったのか? 慶喜@らんとむも桂@ほっくんも適役でいい仕事をしているだけに、中岡の自爆っぷりがイタイ。
タニちゃんならではの、意味のある中岡を見たかったよ。
あと疑問なのは、冒頭の明治場面なんだが。
プロローグとして置くからには、エピローグもつけよーよー。なんのために出てきたんだ、あの人たちは。
てゆーか、いらないよなぁ。
竜馬母の声のあと竜馬本人登場でええやん。竜馬のマンセー説明は他ですればいい。どうせ何度も何度もマンセーされるんだから。
登場人物紹介は、ショー部分でやっちゃえばいいじゃん。群舞の中でひとりずつスポットライトと見せ場もらって、キャラクタを売ればいいじゃん。台詞ナシでも扮装が「役」なら「あ、なにか意味のある人なんだな」ってわかるって。
本編と関係ない群舞に時間を割くのはもったいないよ……。時代的に華やかなものにはなりっこないんだしさ。
あとは土方歳三いらないと思う。
薩摩藩邸に新撰組がやってくるくだりね。なんのためにあるのかわからん。
や、八雲氏の土方が悪いわけじゃないんだよ。ただ、場面が不要だと思う、つー話。
けがを押して竜馬が桂・西郷両名を説得する、という美しいエピソードは、それだけで完結している。追ってきた新撰組なんか出す必要はない。
出すなら腹を据えて出さないと、なんとも意味のない描き方になってしまっている。
竜馬・お竜の前に通りすがりで現れたときの沖田@ちぎの描き方は露出的にも「あんなもんだろ」って感じだったのに、この場面ではひたすらかっこわるい。アタマの弱いにーちゃん的描き方をして、前の場面の「沖田らしいかっこよさ」をぶっ壊している。
第一、互いの強さを認め合った達人同士として描かれたあとなんだ、再会し、斬り合ったのならそれなりのエピソードを入れなければならないだろう。
「誰も見たことないんだから、あんなの嘘ですよ! 嘘ですよ! 嘘ですよ!」と、駄々っ子沖田。
かっこつけて出てきたけど、権力の前に尻尾を巻いて退散する土方。
たかが数人の小物を追い払うためだけに、もったいつけて錦の御旗を振りかざす“ガキ大将を「先生に言いつけるからな!」と言って追い払って悦に入る嫌味な学級委員”程度に見える西郷。
……なんのためにあるんだ、このシーン。
西郷に「ひじかた」を「どかた」と読ませて笑いを取る、くだらないギャグをやりたいがためだけに存在したのかもしれない、と思えてしまうあたり絶望的。
神戸まで男装して竜馬を追ってきた佐那子@たっちんも、なんのために再登場したのかわからん……。
映画版『ガンダム』のイセリナのやうだ……(ヲタクなたとえを)。
そうまでして出すからには、彼女のエピソードを入れるべきだ。
男装させてキィキイ言わせる、くだらないギャグをやりたいがためだけに存在したのかもしれない、と思えてしまうあたり絶望的。
ラストの「ヨサコイサッサ」にも、物申したいことはあるんだが、それはもーいいや……。
あきらかに「いらない」と思えるのは明治と土方、男装佐那子だけだから、それを削って他のシーンを書き足してくれりゃーいいのになぁと思う。
てゆーか、竜馬と中岡の友情シーン描こうよ。
中岡を2番手の役として、ちゃんと描こうよ。
そうすれば、暗殺シーンもきちんと盛り上がるし、盛り上げるべく演出を変えるべきだし。
「銀橋を渡っていいのはスターだけ」というお約束だとか番手だかを知らない団体の一見さん向けだから、いいのかしら。
タニちゃんを2番手だと知らない人たちには、中岡がいてもいなくてもいい役でもなんの問題もなく物語は進んで終わるからなー。
中岡が準主役だと思って観るから、バランス悪く見えちゃうんだよなー。ふつーに、慶喜や桂を準主役だと思って観れば、まとまった話なんだよなー。
あ、そんでもってわたし、この話では桂@みっちゃんに萌えてます(笑)。
いつか、整理の付く日が来るのかな。@ザ・クラシック
2006年12月9日 タカラヅカ 語れずにいた。
かしちゃんと宙組公演について、どれだけ書いたかしれない。だけどここにUPすることはできなかった。書きかけの、整理が付かないままのテキストがどれほどあるか。
ここは愛を叫ぶところであって、毒を吐くところじゃないからだ。
作品いじりキャラいじりをするところであって、人事や劇団の経営方針について疑問や文句を書くところではないからだ。
や、そりゃいろいろ愚痴も文句も書いてるけどさ。ネタの範囲を超えるよーな、ヘヴィな物言いは、「緑野こあら」がすることではないんだ。ここが世界の片隅でありながら、世界の誰からでものぞける場所であることを自覚する以上、「負」の文章は書きたくないんだ。(腐った文章はいくらでも書くけどな、愛ゆえに・笑)
『維新回天・竜馬伝!』『ザ・クラシック』を語りたくても、作品がどうとかいう前に、疑問ばかりがわきあがって平静でいられない。
わたしは所詮「作品」にいちばん重点を置く人間なので、好きな人が出ていても駄作には通えないし、特別好きな人がいなくても良作ならよろこんで通う。「○○ちゃんが出ていれば、すべて名作」とは思えない。反対に「●●が出ている作品は観ない」とかもない。
また、つまんねー作品であっても、逆鱗ポイントに触れなければ、出演者への愛情の濃淡によりいくらでも通うことができる。『スカウト』や『マイトラ』がアレな作品であっても、生理的嫌悪をもよおすよーなものではなかったので、まっつへの愛だけでいくらでも通えたように。反対に、たかはなダイスキでありながら、『ネバセイ』は気持ち悪くてろくに通えなかったように。
『維新回天・竜馬伝!』は、ふつーレベルの作品だ。リピーターやコアなファンの存在を念頭に置かず、団体の一見さん向けに作られた大衆娯楽作品。
わたしは石田作品は嫌いだが、石田せんせーは最低限「物語」だとか「芝居」だとかは作れる人だと思っている。ただ、ヅカ向きぢゃないっつーだけでな。演歌歌手主演の舞台とか作ったら、高評価を受けられる人ぢゃないかしらね。
だから正直なとこ、『維新回天・竜馬伝!』はいいんだ、べつに。
わたしがつらくて正視できないのは、『ザ・クラシック』だ。
『ザ・クラシック』は、駄作だ。わたし的にな。
いやあ、そーいやわたし、草野作品ダメだったよ、思い出した。
『バロック千一夜』とか『マンハッタン不夜城』とか『火の鳥』とか、気持ちよくも心の底から大嫌いだったもんな。ショーが草野だとわかるとヘコんだもんだった。「嫌いな芝居」を上げると植爺尽くしになるが、「嫌いなショー」というと草野尽くしになる人間だったわ、わたし。
『タカラヅカ絢爛』も、ダメだったんだよ。だから星組公演はほとんど観なかった。月組版はちょっとマシになってたから、まだ観られたけど。
ただ、ワタさんと星組が、あんまりたのしそーに、なにかっちゅーと『タカラヅカ絢爛』の曲をやるもんで、彼らの温度にのせられて、忘れていた。
わたし、草野ダメだったんだよ……。
『ザ・クラシック』でよかったのはオープニングと最後の大階段パレードのみだ。
あとはわたし的に、どーにもこーにもダメなところと、ツッコミたいところばかりだった。
なんで「クラシック」というテーマでお笑いなんだろう。なんでセンス最悪なんだろう。軍服尽くしのくせに、美しい軍服はひとつくらいで、あとはみんなダサいんだろう。お金はかかっていそうなのに、空間をもてあましたちゃちぃ演出なんだろう。なんでショパンが深夜アニメもどきのキモ格好悪い服を着なきゃいけないんだろう。微妙とはいえいちおーそれらしい「天井画」を背景に、何故モンペで踊るんだろう。
わたしは説明過多がどーにもダメだ。創作でいちばん簡単プーなのが、「台詞ですべて説明する」ことだと思っているからな。
格好悪いことだと思っている。
表現することを、放棄することだと思っている。
『ザ・クラシック』はセンスがひでー作品だが、それでも「台詞で全部説明」さえなければここまでくだらなくならなかったと思う。
芝居ではなくショーだっつーに、いちいち台詞で説明。前後のつながりもなにもなく、その場限りの繰り返し。
たとえば『ネオ・ダンディズム』も説明台詞でドン引きさせてくれたけど、アレはまだ冒頭だったからマシだったのね。それからあとのシーンで忘れられるから。
しかし『ザ・クラシック』ってば、説明台詞があるの、後半なんだもん。しかも、クライマックスは説明台詞オンパレード!!
とってつけたよーな「退団作品台詞」、意味のわからない「次期トップ引き継ぎ台詞」で地の果てまでドン引きし、コレ、もう二度と観なくていいやと思った(笑)。
わたしは所詮「作品」にいちばん重点を置く人間なので、好きな人が出ていても駄作には通えない……いやしかし、そんなこと言ってられないだろ、かっしーコレで最後なんだから!
ただの駄作ならまだよかったんだ。逆鱗ポイントさえなければ。でも『ザ・クラシック』は逆鱗に触れまくってるよヲイ!!
かしちゃんもるいちゃんも、そして宙組のみんなも、とても誠実に舞台をつとめている。かしちゃん、あったかく迎えてもらえてよかったね、と思える。
彼らを眺めているのはたのしい。
だがどーしても、作品への嫌悪感、そして、嫌悪を感じるよーな作品1作こっきりで卒業しなければならないかっしーに、納得できないんだ。
たとえ1作きりであってもそれが良作なら、いや多くは望むまい、せめてふつーレベルの作品なら、まだ納得できたのに。
わたしは、かしちゃんが宙組で1作限りで辞めることを、まだ受け止め切れていない。
かしちゃん単体のことすら整理がつかないのに、そのうえ作品がコレだ。
『ザ・クラシック』を観るたび、納得できない想いが沸き上がり、ただただつらいばかりだった。
たのしい感想を書けない。
おバカなネタやツッコミを書けない。
じゃあもう、宙組公演についてなにも書けないじゃないか。つらさだけを書くのは「緑野こあら」ではないから。
1作きりでないのなら、これがただのお披露目作品なら、張り切って文句を書いていたと思う。演出の矛盾や構成の粗など、いつもの調子で。
未来を信じているから、書けることなんだ。
未来を断ち切られたあとでは、なにも書けないよ。苦しいだけだ。
作品への絶望が、そのまま宝塚への、人事だとか方針だとかへの絶望になってしまうから。
なにも書きたくない。
と、たのしくもなんともない話になってしまうので、宙組公演、かしちゃんの公演については語れずにいた。まっつの話に逃げていたさ。
わたしがなにも書けないだけで、かしちゃんも宙組も、みんなキラキラしているんだよ。
それはほんとう。
てゆーか、わたし個人の逆ツボ直撃しているだけで、人の好みは千差万別、この作品を「名作! こんなかしちゃんが見たかったの!」という人だってきっとたくさんいるはず。
わたしにとってのみの駄作。世間的にどうかはわからないし、世間がどうでも、ひとりひとりにとって感想がチガウのは当たり前。
かしちゃんの美貌や、あの笑顔を見られるだけで「名作」とするのも、ぜんぜんアリだと思う。
かしちゃん、ほんとにステキに笑っているから。
だからみんな、輝いているかしちゃんたちに、会いに行ってね。
かしちゃんと宙組公演について、どれだけ書いたかしれない。だけどここにUPすることはできなかった。書きかけの、整理が付かないままのテキストがどれほどあるか。
ここは愛を叫ぶところであって、毒を吐くところじゃないからだ。
作品いじりキャラいじりをするところであって、人事や劇団の経営方針について疑問や文句を書くところではないからだ。
や、そりゃいろいろ愚痴も文句も書いてるけどさ。ネタの範囲を超えるよーな、ヘヴィな物言いは、「緑野こあら」がすることではないんだ。ここが世界の片隅でありながら、世界の誰からでものぞける場所であることを自覚する以上、「負」の文章は書きたくないんだ。(腐った文章はいくらでも書くけどな、愛ゆえに・笑)
『維新回天・竜馬伝!』『ザ・クラシック』を語りたくても、作品がどうとかいう前に、疑問ばかりがわきあがって平静でいられない。
わたしは所詮「作品」にいちばん重点を置く人間なので、好きな人が出ていても駄作には通えないし、特別好きな人がいなくても良作ならよろこんで通う。「○○ちゃんが出ていれば、すべて名作」とは思えない。反対に「●●が出ている作品は観ない」とかもない。
また、つまんねー作品であっても、逆鱗ポイントに触れなければ、出演者への愛情の濃淡によりいくらでも通うことができる。『スカウト』や『マイトラ』がアレな作品であっても、生理的嫌悪をもよおすよーなものではなかったので、まっつへの愛だけでいくらでも通えたように。反対に、たかはなダイスキでありながら、『ネバセイ』は気持ち悪くてろくに通えなかったように。
『維新回天・竜馬伝!』は、ふつーレベルの作品だ。リピーターやコアなファンの存在を念頭に置かず、団体の一見さん向けに作られた大衆娯楽作品。
わたしは石田作品は嫌いだが、石田せんせーは最低限「物語」だとか「芝居」だとかは作れる人だと思っている。ただ、ヅカ向きぢゃないっつーだけでな。演歌歌手主演の舞台とか作ったら、高評価を受けられる人ぢゃないかしらね。
だから正直なとこ、『維新回天・竜馬伝!』はいいんだ、べつに。
わたしがつらくて正視できないのは、『ザ・クラシック』だ。
『ザ・クラシック』は、駄作だ。わたし的にな。
いやあ、そーいやわたし、草野作品ダメだったよ、思い出した。
『バロック千一夜』とか『マンハッタン不夜城』とか『火の鳥』とか、気持ちよくも心の底から大嫌いだったもんな。ショーが草野だとわかるとヘコんだもんだった。「嫌いな芝居」を上げると植爺尽くしになるが、「嫌いなショー」というと草野尽くしになる人間だったわ、わたし。
『タカラヅカ絢爛』も、ダメだったんだよ。だから星組公演はほとんど観なかった。月組版はちょっとマシになってたから、まだ観られたけど。
ただ、ワタさんと星組が、あんまりたのしそーに、なにかっちゅーと『タカラヅカ絢爛』の曲をやるもんで、彼らの温度にのせられて、忘れていた。
わたし、草野ダメだったんだよ……。
『ザ・クラシック』でよかったのはオープニングと最後の大階段パレードのみだ。
あとはわたし的に、どーにもこーにもダメなところと、ツッコミたいところばかりだった。
なんで「クラシック」というテーマでお笑いなんだろう。なんでセンス最悪なんだろう。軍服尽くしのくせに、美しい軍服はひとつくらいで、あとはみんなダサいんだろう。お金はかかっていそうなのに、空間をもてあましたちゃちぃ演出なんだろう。なんでショパンが深夜アニメもどきのキモ格好悪い服を着なきゃいけないんだろう。微妙とはいえいちおーそれらしい「天井画」を背景に、何故モンペで踊るんだろう。
わたしは説明過多がどーにもダメだ。創作でいちばん簡単プーなのが、「台詞ですべて説明する」ことだと思っているからな。
格好悪いことだと思っている。
表現することを、放棄することだと思っている。
『ザ・クラシック』はセンスがひでー作品だが、それでも「台詞で全部説明」さえなければここまでくだらなくならなかったと思う。
芝居ではなくショーだっつーに、いちいち台詞で説明。前後のつながりもなにもなく、その場限りの繰り返し。
たとえば『ネオ・ダンディズム』も説明台詞でドン引きさせてくれたけど、アレはまだ冒頭だったからマシだったのね。それからあとのシーンで忘れられるから。
しかし『ザ・クラシック』ってば、説明台詞があるの、後半なんだもん。しかも、クライマックスは説明台詞オンパレード!!
とってつけたよーな「退団作品台詞」、意味のわからない「次期トップ引き継ぎ台詞」で地の果てまでドン引きし、コレ、もう二度と観なくていいやと思った(笑)。
わたしは所詮「作品」にいちばん重点を置く人間なので、好きな人が出ていても駄作には通えない……いやしかし、そんなこと言ってられないだろ、かっしーコレで最後なんだから!
ただの駄作ならまだよかったんだ。逆鱗ポイントさえなければ。でも『ザ・クラシック』は逆鱗に触れまくってるよヲイ!!
かしちゃんもるいちゃんも、そして宙組のみんなも、とても誠実に舞台をつとめている。かしちゃん、あったかく迎えてもらえてよかったね、と思える。
彼らを眺めているのはたのしい。
だがどーしても、作品への嫌悪感、そして、嫌悪を感じるよーな作品1作こっきりで卒業しなければならないかっしーに、納得できないんだ。
たとえ1作きりであってもそれが良作なら、いや多くは望むまい、せめてふつーレベルの作品なら、まだ納得できたのに。
わたしは、かしちゃんが宙組で1作限りで辞めることを、まだ受け止め切れていない。
かしちゃん単体のことすら整理がつかないのに、そのうえ作品がコレだ。
『ザ・クラシック』を観るたび、納得できない想いが沸き上がり、ただただつらいばかりだった。
たのしい感想を書けない。
おバカなネタやツッコミを書けない。
じゃあもう、宙組公演についてなにも書けないじゃないか。つらさだけを書くのは「緑野こあら」ではないから。
1作きりでないのなら、これがただのお披露目作品なら、張り切って文句を書いていたと思う。演出の矛盾や構成の粗など、いつもの調子で。
未来を信じているから、書けることなんだ。
未来を断ち切られたあとでは、なにも書けないよ。苦しいだけだ。
作品への絶望が、そのまま宝塚への、人事だとか方針だとかへの絶望になってしまうから。
なにも書きたくない。
と、たのしくもなんともない話になってしまうので、宙組公演、かしちゃんの公演については語れずにいた。まっつの話に逃げていたさ。
わたしがなにも書けないだけで、かしちゃんも宙組も、みんなキラキラしているんだよ。
それはほんとう。
てゆーか、わたし個人の逆ツボ直撃しているだけで、人の好みは千差万別、この作品を「名作! こんなかしちゃんが見たかったの!」という人だってきっとたくさんいるはず。
わたしにとってのみの駄作。世間的にどうかはわからないし、世間がどうでも、ひとりひとりにとって感想がチガウのは当たり前。
かしちゃんの美貌や、あの笑顔を見られるだけで「名作」とするのも、ぜんぜんアリだと思う。
かしちゃん、ほんとにステキに笑っているから。
だからみんな、輝いているかしちゃんたちに、会いに行ってね。
あれは、竜馬だ。@維新回天・竜馬伝!
2006年12月8日 タカラヅカ 坂本竜馬の魅力を語ろう。
彼が成し遂げたことの偉大さが、魅力なわけじゃない。
機知だとか洞察だとか自由だとか、奔放だとか大胆だとか強靱だとか、能力、性質、行動を讃える言葉はいくらでも出てくるが、それが彼の魅力であるわけじゃない。
いや、それらが彼の魅力であることはわかっている。だが、正確に言うと「魅力は、それだけではない」のだ。
理屈ではなく、言葉ではなく、人を惹きつける力。
損得や先入観、立場を超えて、ただただ惹きつける力。
この男ならなにかやる、世の中を変える、状況がもっと良くなる、なにか得をしそうだ……いろんな想いで人は人に向き直り、荷担したり、見守ったりする。
そーゆーものを、まるっと超える力。
ぶっちゃけ、ただの大風呂敷でなにも成し遂げないとしても、世の中も変わらないし、状況が良くなることもないし、味方をしてもなんの得にもならない……としても。
そんな計算を全部すっ飛ばして、この男の力になりたいと思う。この男が見たいモノを見、したいことをし、魂のままに生きる様を見たいと思う。そう、思わせてしまう、力。
ねえソレ、なんだと思う?
簡単なんだな。
「好き」って力だよ。
他のこと全部、置いておこう。
ただ、「好き」と思わせる力。
理屈も常識も届かない、感情だけで「好き」と思わせる力。
彼がどんなに突拍子もないことをやりだしても、言い出しても、受け入れてしまう。腹を立てたり、文句を言ったりしつつも、根っこのところでいつも許している。
ただ、「好き」だから。
雄藩を担う海千山千の政治家たちが、時の将軍が、現行政府の要人が、憂国の志を持つ若者たちが、彼に影響を受け踊らされ指針を変化させたのは何故だ。
もろもろの美点利点を上げることはできるが、それ以前に、彼が人の心を動かす「なにか」を持っていたからだ。
好きだから。
言葉だとか数字だとかで考える部分とはまったくべつの、本能的な部分を惹きつける力。
「好き」……そう感じさせてしまう、力。
とてもプリミティヴな力。シンプルな力。
貴城けい演じる坂本竜馬に、その力を感じるんだ。
小難しい歴史だとか、背景や設定、人物、役職、関係、立ち位置。
そんなことなにも考えず、竜馬だけを見ればいい。
そか、好きだからだ。
理屈じゃなく、好きだから、動くんだ。
竜馬が魅力的である。
それが、なによりもの説得力。
この男のために、なにかしたい。この男の言うことを、信じたい。この男の導く未来を、見たい。
そんな純粋な気持ちが、一歩を踏み出す目に見えないきっかけとなり、歴史の輪が回り出す。
『維新回天・竜馬伝!』を観て、思うんだ。
竜馬がいる。
あれはまちがいなく、坂本竜馬だ。
美しすぎる顔立ち云々の話ではなくてな。かしげは竜馬ってイメージぢゃないよ、とか、そーゆー話でもなくてな。
そもそもタカラヅカで、女が演じる男役なんてもので坂本竜馬ってのが変なんだ、とかゆー次元のことでもなくてな。
「坂本竜馬」という記号を表現する上で、かしげ竜馬は、まちがいなく「ひとつのかたち」だと思うんだ。
出会った人すべてを虜にする、不思議な魅力を持った青年。
人なつこい笑顔。
あどけなさとしたたかさ。
竜馬が笑う。
大きな口をニカッと開けて。
調子の良さ、不遜さ、だらしなさ、押しの強さ。
万華鏡のような魅力を振りまきながら、周囲全部をかき乱していく。
その、陽の魅力。
それでいて暗い絶望や焦燥、怒りをひそませるときの、壮絶な孤独感。
その、陰の魅力。
併せ持つことで彼は、強い光を放つ。
あれは、坂本竜馬だ。
あれも、「坂本竜馬」だ。
星の数ほど繰り返し描かれててきた幕末の風雲児。人の数だけ「わたしの竜馬イメージ」はあるだろうけれど、今舞台にいるかしげ竜馬もまた、まちがいなく「坂本竜馬」だ。
彼を、好きだと思う。
ただそれだけの事実に、胸が熱くなる。
彼が成し遂げたことの偉大さが、魅力なわけじゃない。
機知だとか洞察だとか自由だとか、奔放だとか大胆だとか強靱だとか、能力、性質、行動を讃える言葉はいくらでも出てくるが、それが彼の魅力であるわけじゃない。
いや、それらが彼の魅力であることはわかっている。だが、正確に言うと「魅力は、それだけではない」のだ。
理屈ではなく、言葉ではなく、人を惹きつける力。
損得や先入観、立場を超えて、ただただ惹きつける力。
この男ならなにかやる、世の中を変える、状況がもっと良くなる、なにか得をしそうだ……いろんな想いで人は人に向き直り、荷担したり、見守ったりする。
そーゆーものを、まるっと超える力。
ぶっちゃけ、ただの大風呂敷でなにも成し遂げないとしても、世の中も変わらないし、状況が良くなることもないし、味方をしてもなんの得にもならない……としても。
そんな計算を全部すっ飛ばして、この男の力になりたいと思う。この男が見たいモノを見、したいことをし、魂のままに生きる様を見たいと思う。そう、思わせてしまう、力。
ねえソレ、なんだと思う?
簡単なんだな。
「好き」って力だよ。
他のこと全部、置いておこう。
ただ、「好き」と思わせる力。
理屈も常識も届かない、感情だけで「好き」と思わせる力。
彼がどんなに突拍子もないことをやりだしても、言い出しても、受け入れてしまう。腹を立てたり、文句を言ったりしつつも、根っこのところでいつも許している。
ただ、「好き」だから。
雄藩を担う海千山千の政治家たちが、時の将軍が、現行政府の要人が、憂国の志を持つ若者たちが、彼に影響を受け踊らされ指針を変化させたのは何故だ。
もろもろの美点利点を上げることはできるが、それ以前に、彼が人の心を動かす「なにか」を持っていたからだ。
好きだから。
言葉だとか数字だとかで考える部分とはまったくべつの、本能的な部分を惹きつける力。
「好き」……そう感じさせてしまう、力。
とてもプリミティヴな力。シンプルな力。
貴城けい演じる坂本竜馬に、その力を感じるんだ。
小難しい歴史だとか、背景や設定、人物、役職、関係、立ち位置。
そんなことなにも考えず、竜馬だけを見ればいい。
そか、好きだからだ。
理屈じゃなく、好きだから、動くんだ。
竜馬が魅力的である。
それが、なによりもの説得力。
この男のために、なにかしたい。この男の言うことを、信じたい。この男の導く未来を、見たい。
そんな純粋な気持ちが、一歩を踏み出す目に見えないきっかけとなり、歴史の輪が回り出す。
『維新回天・竜馬伝!』を観て、思うんだ。
竜馬がいる。
あれはまちがいなく、坂本竜馬だ。
美しすぎる顔立ち云々の話ではなくてな。かしげは竜馬ってイメージぢゃないよ、とか、そーゆー話でもなくてな。
そもそもタカラヅカで、女が演じる男役なんてもので坂本竜馬ってのが変なんだ、とかゆー次元のことでもなくてな。
「坂本竜馬」という記号を表現する上で、かしげ竜馬は、まちがいなく「ひとつのかたち」だと思うんだ。
出会った人すべてを虜にする、不思議な魅力を持った青年。
人なつこい笑顔。
あどけなさとしたたかさ。
竜馬が笑う。
大きな口をニカッと開けて。
調子の良さ、不遜さ、だらしなさ、押しの強さ。
万華鏡のような魅力を振りまきながら、周囲全部をかき乱していく。
その、陽の魅力。
それでいて暗い絶望や焦燥、怒りをひそませるときの、壮絶な孤独感。
その、陰の魅力。
併せ持つことで彼は、強い光を放つ。
あれは、坂本竜馬だ。
あれも、「坂本竜馬」だ。
星の数ほど繰り返し描かれててきた幕末の風雲児。人の数だけ「わたしの竜馬イメージ」はあるだろうけれど、今舞台にいるかしげ竜馬もまた、まちがいなく「坂本竜馬」だ。
彼を、好きだと思う。
ただそれだけの事実に、胸が熱くなる。
海馬に乗った征服者、リアルバージョン。@MIND TRAVELLER
2006年12月7日 タカラヅカ
←海馬に乗るリチャード教授。
首っ玉にしがみついているのがポイント。
まっつの顔でアイコラしよーかと思ったけど自重、『ぷつ森』のMyキャラ、アズくん@リチャードコス済み。
あ、顔から下は緑野です。
「海馬に乗りに行こう」
と、突然どりーず東京組+緑野は盛り上がった。
『MIND TRAVELLER』千秋楽翌日。雪組東宝『タランテラ!』観劇で、終演後すぐに立ち上がれないくらい号泣していた、そのわずか1時間後のことだ。
目指すは「エプソン品川アクアスタジアム」。サトリちゃん情報では、そこに海洋生物ONLYのメリーゴーランドがあるというのだ。
名前はいちおー「ドルフィンパーティー」。ふつーのメリーゴーランドは馬や馬車だが、そこではイルカを中心にアシカだとかラッコだとかサメだとかアコヤ貝だとか、いろーんな海関係生物がぐるぐる回るのだ。
その中に、タツノオトシゴもある。
すげーよヲイ。マジで乗ることのできるヒポキャンパスが在るんだぜ?!
存在を知ったおよそ1時間後には、白衣持参で駆けつけておりました!! フットワーク軽いぞ、どりーず!!
えー、施設内は時間のせいかもともとそーゆーものなのかすっかりガラガラで、わたしたちの貸切状態。
白衣を着て、リチャードなりきりGO!GO!GO!
大変たのしゅーございました。
是非、まっつ本人にもやって欲しいです。
海馬に乗るまっつ(本物)。
自前の白衣(お稽古場で着ていた白衣は自前だそーですよbyスカステNOWON)で、素顔のまっつがタツノオトシゴに乗る。
ああ……。
想像するだけで萌えです。
まっつまっつまっつ。
首っ玉にしがみついているのがポイント。
まっつの顔でアイコラしよーかと思ったけど自重、『ぷつ森』のMyキャラ、アズくん@リチャードコス済み。
あ、顔から下は緑野です。
「海馬に乗りに行こう」
と、突然どりーず東京組+緑野は盛り上がった。
『MIND TRAVELLER』千秋楽翌日。雪組東宝『タランテラ!』観劇で、終演後すぐに立ち上がれないくらい号泣していた、そのわずか1時間後のことだ。
目指すは「エプソン品川アクアスタジアム」。サトリちゃん情報では、そこに海洋生物ONLYのメリーゴーランドがあるというのだ。
名前はいちおー「ドルフィンパーティー」。ふつーのメリーゴーランドは馬や馬車だが、そこではイルカを中心にアシカだとかラッコだとかサメだとかアコヤ貝だとか、いろーんな海関係生物がぐるぐる回るのだ。
その中に、タツノオトシゴもある。
すげーよヲイ。マジで乗ることのできるヒポキャンパスが在るんだぜ?!
存在を知ったおよそ1時間後には、白衣持参で駆けつけておりました!! フットワーク軽いぞ、どりーず!!
えー、施設内は時間のせいかもともとそーゆーものなのかすっかりガラガラで、わたしたちの貸切状態。
白衣を着て、リチャードなりきりGO!GO!GO!
大変たのしゅーございました。
是非、まっつ本人にもやって欲しいです。
海馬に乗るまっつ(本物)。
自前の白衣(お稽古場で着ていた白衣は自前だそーですよbyスカステNOWON)で、素顔のまっつがタツノオトシゴに乗る。
ああ……。
想像するだけで萌えです。
まっつまっつまっつ。
あの子は、かわいい子猫ちゃん。
愛されたがりの甘えっ子。
父の愛に飢えているからか、うんと年上の、大人の男に弱い。
少し優しくしてやると、簡単に身を任せた。
飼い主がいるにも関わらず、私になびいた。
最初から遊びのつもりだったので、手を出したあとは大して構いもしなかった。まとわりついてくるのを邪険にもした。
もともとあまり利口ではない、育ちのよくもない野良育ちの猫だ。エサをやらなくなったらすぐに元の飼い主のところへ戻った。
猫の飼い主は、私のライバル的存在の男だ。
私が猫に興味を持ったのは、その男の飼い猫だったからだ。悪戯心で手を出した。軽い意趣返し程度の気持ち。ただの遊び。
だが。
あの日たしかに私の腕の中にいた猫が、あの男に抱かれている。
私のことなど忘れたように。いや、出会ってすらいないかのように、私の存在を抹消して、飼い主に甘えている。
それを見ていると、ひどく腹立たしかった。
私より、その男がいいのか。
なにかにつれ、私の前を行く同郷の年長の男。なにかにつれ、比べられてきた男。
猫もまた、私と男を秤にかけ、男を選ぶのか。
猫を手に入れるには、どうすればいい?
遊びのつもりだったのに、いつの間にか私はひどくムキになっていた。なにがなんでも、あの猫を手に入れたかった。
猫は飼い主を愛している。もう私が声をかけても振り向きもしない。
誇らしそうに、飼い主からもらったペンダントを首からかけている。
私を愛さないなら、殺してしまえばいい。
なにかと目障りな飼い主ごと、殺してしまおう。
そのつもりだったのに、いざ私は、猫を殺すことができなかった。
飼い主の方は無事に殺すことができたのに、猫だけは殺せなかった。猫を狙うはずの銃口は大きく逸れた。
猫は、私の前から姿を消した。逃げてしまった。
待っていれば、きっとまた、猫は私の前に現れる。目の前で愛する飼い主を殺されたのだ。あの利口でない猫は、感情のままに私の元に現れるだろう。私に復讐するために。
それを待てばいい。
しかし、予想に反して猫はなかなか現れなかった。
あの愛されたがりの甘えっ子は、別の男を見付けでもしたのだろうか。
父の愛に飢えているからか、うんと年上の、大人の男に弱い。誰か他の男に優しくされ、ころりと身を任せているのだろうか。
そうではなかった。
猫は事件のショックで記憶を失っているというのだ。私の元へ復讐に現れなかったのは、そのためだった。
記憶喪失の、猫……。
あの男を愛していない、猫……。
それは、ぞくぞくする事実だった。
私は猫が収容されている病院を訪ねた。なんとしてでも、猫を引き取らなければならない。
猫を引き取り、そして、私だけを愛させるのだ。
担当医師だという若い教授は言う。彼の行う手術で、猫の失った記憶を取り戻すことができると。
せっかく記憶を失っている猫を、元に戻すだと?
それでは、私が飼い主を殺したことも思い出してしまう。
それでは、猫は一生私を愛さなくなってしまう。
なにか手だてはないかと思案する私に、教授は傲慢に言い放つ。
「私には、人間の記憶を書き換えることができる」
あったことをなかったことに。
なかったことを、あったことに。
飼い主を愛していた猫。
では、その飼い主への愛を、「なかったこと」にできるか?
研究資金の援助を申し出ることで、教授は私の要望を承諾した。
猫の記憶の、飼い主への愛を書き換える。
無邪気に飼い主を愛していた猫。
愛されたがりの甘えっ子。
父の愛に飢えているからか、うんと年上の、大人の男に弱い。
「愛の証」と贈られたペンダントを大切にしていた猫。
その猫の気持ちを踏みにじる「出来事」を、猫の記憶に上書きする。
「俺のことを愛してるって言ったじゃないか!」
「誰がお前のような、素性のしれない馬の骨を愛するものか。遊んでやっただけだ。身寄りがなければ、使い捨てても問題はないしな」
愛を踏みにじられて。
裏切られて。
嘲笑されて。
猫は激昂する。飼い主に向かって、引き金を引く。
そう、飼い主を殺したのはお前だ。
書き換えされた偽りの記憶とも知らず、猫は消沈する。罪の意識に苦悩する。
どん底にいる猫を救うのは、私だ。
やさしくしてやろう。ただひとりの味方になってやろう。そうすれば、あの利口でない愛されたがりの子猫ちゃんは、私を頼るだろう。私を愛するだろう。
愛を得るために。記憶を操作するのだ。
病院から姿を消した猫を追う。猫を捕まえ、檻に入れよう。私だけが鍵を持つ檻へ。
私しかいない世界へ閉じこめれば、猫は私を愛するはずだ。
教授の研究はまだ未完成であるらしい。定期的にケアが必要だという。そんな中、別の被験者が記憶を取り戻し、騒ぎ出した。
ゆえに猫の記憶の書き換えも発覚し、外野が突然うるさくなった。飼い主を殺したのが誰なのか、追求されることとなった。
猫を閉じこめるつもりだった。私だけのものにするつもりだった。
それが叶わないなら、取るべき方法はひとつだけだ。
前と同じ。
私を愛さないなら、殺してしまえばいい。
私のものにならないなら、殺してしまえばいい。
そのつもりだったのに、いざ私は、猫を殺すことができなかった。
猫を狙うはずの銃口は大きく逸れた。
何故?
何故2度も、同じ過ちを繰り返す?
銃声がきっかけとなって、猫はすべての記憶を取り戻した。
書き換えたはずの記憶。愛の裏切りの記憶。
なのに猫は、飼い主への愛を忘れない。死んだ飼い主だけを愛し、私を決して愛さない。
猫を殺す機会は、いくらでもあった。
でも私は、猫を殺せなかった。
最初から遊びのつもりだった。私が猫に興味を持ったのは、私のライバル的存在の男の飼い猫だったからだ。悪戯心で手を出した。軽い意趣返し程度の気持ち。ただの遊び。
……だったのに。
猫もまた、私に抱かれていたときは、ただのアタマの軽い野良猫だった。
だが飼い主の毅然とした愛を知ったあとでは、もう私に見向きもしなくなった。
私が失ったのはなんだったのか。
私が愛したのは、なんだったのか。……欲しかったのは、誰だったのか。
「腕が鈍ったな」
私はつぶやく。猫を殺せなかったことに、深い意味などない。そう結論づけるために。
☆
「テオはわざとマックスを撃たなかったんだよね?」てことで結論が出ました、『MIND TRAVELLER』。
故意であれ無意識であれ、テオにはマックスを殺せなかったのさ。
そもそもこの物語は、テオが撃ち損じなければはじまらなかった。
「当初の予定通り、同士討ちに見せかけてマックスとカザンを同時に殺す」ことができていれば、なんの問題もなかったんだ。
なのにテオは、マックスを殺さなかった。
しかも、同じ失敗を2度もしているんですよ、この人。ありえないってそんなの。
結果には、理由があるんだってば。
金でなければ色でしょう、この世の中。火曜サスペンス劇場ならなおさら。
「カザンを愛している記憶」を、「カザンに裏切られた記憶」に変えるなんて、えげつなさ過ぎですよちょっと!(笑)
「記憶の旅人」とはテオのことですか? マックスの心からカザンを消し去ってしまおうとしたテオの物語……それこそが、『MIND TRAVELLER』という物語のすべてですね?
まぁ、マックスが華麗に総受キャラなのが問題だと思いますが。
登場するすべての男たちに狙われても仕方ないよなー(笑)。
ボブもリチャードも、恋敵認定で、テオに撃たれたっつー感じだし。
『MIND TRAVELLER』千秋楽の日付に、ナニ書いてんだかなぁ(笑)。
楽の話はまた別欄で。
愛されたがりの甘えっ子。
父の愛に飢えているからか、うんと年上の、大人の男に弱い。
少し優しくしてやると、簡単に身を任せた。
飼い主がいるにも関わらず、私になびいた。
最初から遊びのつもりだったので、手を出したあとは大して構いもしなかった。まとわりついてくるのを邪険にもした。
もともとあまり利口ではない、育ちのよくもない野良育ちの猫だ。エサをやらなくなったらすぐに元の飼い主のところへ戻った。
猫の飼い主は、私のライバル的存在の男だ。
私が猫に興味を持ったのは、その男の飼い猫だったからだ。悪戯心で手を出した。軽い意趣返し程度の気持ち。ただの遊び。
だが。
あの日たしかに私の腕の中にいた猫が、あの男に抱かれている。
私のことなど忘れたように。いや、出会ってすらいないかのように、私の存在を抹消して、飼い主に甘えている。
それを見ていると、ひどく腹立たしかった。
私より、その男がいいのか。
なにかにつれ、私の前を行く同郷の年長の男。なにかにつれ、比べられてきた男。
猫もまた、私と男を秤にかけ、男を選ぶのか。
猫を手に入れるには、どうすればいい?
遊びのつもりだったのに、いつの間にか私はひどくムキになっていた。なにがなんでも、あの猫を手に入れたかった。
猫は飼い主を愛している。もう私が声をかけても振り向きもしない。
誇らしそうに、飼い主からもらったペンダントを首からかけている。
私を愛さないなら、殺してしまえばいい。
なにかと目障りな飼い主ごと、殺してしまおう。
そのつもりだったのに、いざ私は、猫を殺すことができなかった。
飼い主の方は無事に殺すことができたのに、猫だけは殺せなかった。猫を狙うはずの銃口は大きく逸れた。
猫は、私の前から姿を消した。逃げてしまった。
待っていれば、きっとまた、猫は私の前に現れる。目の前で愛する飼い主を殺されたのだ。あの利口でない猫は、感情のままに私の元に現れるだろう。私に復讐するために。
それを待てばいい。
しかし、予想に反して猫はなかなか現れなかった。
あの愛されたがりの甘えっ子は、別の男を見付けでもしたのだろうか。
父の愛に飢えているからか、うんと年上の、大人の男に弱い。誰か他の男に優しくされ、ころりと身を任せているのだろうか。
そうではなかった。
猫は事件のショックで記憶を失っているというのだ。私の元へ復讐に現れなかったのは、そのためだった。
記憶喪失の、猫……。
あの男を愛していない、猫……。
それは、ぞくぞくする事実だった。
私は猫が収容されている病院を訪ねた。なんとしてでも、猫を引き取らなければならない。
猫を引き取り、そして、私だけを愛させるのだ。
担当医師だという若い教授は言う。彼の行う手術で、猫の失った記憶を取り戻すことができると。
せっかく記憶を失っている猫を、元に戻すだと?
それでは、私が飼い主を殺したことも思い出してしまう。
それでは、猫は一生私を愛さなくなってしまう。
なにか手だてはないかと思案する私に、教授は傲慢に言い放つ。
「私には、人間の記憶を書き換えることができる」
あったことをなかったことに。
なかったことを、あったことに。
飼い主を愛していた猫。
では、その飼い主への愛を、「なかったこと」にできるか?
研究資金の援助を申し出ることで、教授は私の要望を承諾した。
猫の記憶の、飼い主への愛を書き換える。
無邪気に飼い主を愛していた猫。
愛されたがりの甘えっ子。
父の愛に飢えているからか、うんと年上の、大人の男に弱い。
「愛の証」と贈られたペンダントを大切にしていた猫。
その猫の気持ちを踏みにじる「出来事」を、猫の記憶に上書きする。
「俺のことを愛してるって言ったじゃないか!」
「誰がお前のような、素性のしれない馬の骨を愛するものか。遊んでやっただけだ。身寄りがなければ、使い捨てても問題はないしな」
愛を踏みにじられて。
裏切られて。
嘲笑されて。
猫は激昂する。飼い主に向かって、引き金を引く。
そう、飼い主を殺したのはお前だ。
書き換えされた偽りの記憶とも知らず、猫は消沈する。罪の意識に苦悩する。
どん底にいる猫を救うのは、私だ。
やさしくしてやろう。ただひとりの味方になってやろう。そうすれば、あの利口でない愛されたがりの子猫ちゃんは、私を頼るだろう。私を愛するだろう。
愛を得るために。記憶を操作するのだ。
病院から姿を消した猫を追う。猫を捕まえ、檻に入れよう。私だけが鍵を持つ檻へ。
私しかいない世界へ閉じこめれば、猫は私を愛するはずだ。
教授の研究はまだ未完成であるらしい。定期的にケアが必要だという。そんな中、別の被験者が記憶を取り戻し、騒ぎ出した。
ゆえに猫の記憶の書き換えも発覚し、外野が突然うるさくなった。飼い主を殺したのが誰なのか、追求されることとなった。
猫を閉じこめるつもりだった。私だけのものにするつもりだった。
それが叶わないなら、取るべき方法はひとつだけだ。
前と同じ。
私を愛さないなら、殺してしまえばいい。
私のものにならないなら、殺してしまえばいい。
そのつもりだったのに、いざ私は、猫を殺すことができなかった。
猫を狙うはずの銃口は大きく逸れた。
何故?
何故2度も、同じ過ちを繰り返す?
銃声がきっかけとなって、猫はすべての記憶を取り戻した。
書き換えたはずの記憶。愛の裏切りの記憶。
なのに猫は、飼い主への愛を忘れない。死んだ飼い主だけを愛し、私を決して愛さない。
猫を殺す機会は、いくらでもあった。
でも私は、猫を殺せなかった。
最初から遊びのつもりだった。私が猫に興味を持ったのは、私のライバル的存在の男の飼い猫だったからだ。悪戯心で手を出した。軽い意趣返し程度の気持ち。ただの遊び。
……だったのに。
猫もまた、私に抱かれていたときは、ただのアタマの軽い野良猫だった。
だが飼い主の毅然とした愛を知ったあとでは、もう私に見向きもしなくなった。
私が失ったのはなんだったのか。
私が愛したのは、なんだったのか。……欲しかったのは、誰だったのか。
「腕が鈍ったな」
私はつぶやく。猫を殺せなかったことに、深い意味などない。そう結論づけるために。
☆
「テオはわざとマックスを撃たなかったんだよね?」てことで結論が出ました、『MIND TRAVELLER』。
故意であれ無意識であれ、テオにはマックスを殺せなかったのさ。
そもそもこの物語は、テオが撃ち損じなければはじまらなかった。
「当初の予定通り、同士討ちに見せかけてマックスとカザンを同時に殺す」ことができていれば、なんの問題もなかったんだ。
なのにテオは、マックスを殺さなかった。
しかも、同じ失敗を2度もしているんですよ、この人。ありえないってそんなの。
結果には、理由があるんだってば。
金でなければ色でしょう、この世の中。火曜サスペンス劇場ならなおさら。
「カザンを愛している記憶」を、「カザンに裏切られた記憶」に変えるなんて、えげつなさ過ぎですよちょっと!(笑)
「記憶の旅人」とはテオのことですか? マックスの心からカザンを消し去ってしまおうとしたテオの物語……それこそが、『MIND TRAVELLER』という物語のすべてですね?
まぁ、マックスが華麗に総受キャラなのが問題だと思いますが。
登場するすべての男たちに狙われても仕方ないよなー(笑)。
ボブもリチャードも、恋敵認定で、テオに撃たれたっつー感じだし。
『MIND TRAVELLER』千秋楽の日付に、ナニ書いてんだかなぁ(笑)。
楽の話はまた別欄で。
テオ・カサベテス氏の銃の腕前について・その1。@MIND TRAVELLER
2006年12月5日 タカラヅカ なんかとても影の薄い公演『MIND TRAVELLER』。
「東京? なにしに行くの? まっつファンなのに雪組を追いかけるの?」
いやその、まっつファンだから東京へ行くんですが。
「まっつ、なにか東京でやってるの?」
いやその、だから、青年館……。
「青年館? なに?」
いやその、『MIND TRAVELLER』……。
「『MIND TRAVELLER』……? ……(沈黙)……ああ! ドラマシティでやってたやつ! アレ、青年館でやってるの?!」
ヅカファン相手に素でこんな会話をしました。
まあな、ものすげー人気薄公演だったからな。いい悪い以前に、興味の対象ですらない、というのが痛すぎる現実。ドラマシティの集客ぶりがよーっく表している。
それでも青年館ではそれなりに客は入っていたようで。よかったよかった。ドラマシティはほんとに埋めるのが難しいハコだよ。
10日ぶりで観た『MIND TRAVELLER』、いちばん変わっていたのはマックス@まとぶんだと思った。
おおお、きらきらしてる。
DCで観たときあまりの地味さにびっくりしたんだが、ちゃんとまとぶらしい華を取り戻していた。
マックスはものすげー「ふつー」の人。このふつーぶりで華を表現するのは大変だったろう。ヒロインと2番手が超地味だから、どうしてもそれに引きずられるし。
ワイルドでありながら女の子好みの甘さのある二枚目。ハートフルで誠実。パメラ@きほちゃんを見つめるときのうれしそーな瞳とか、感情が高ぶっているときの涙できらきらした瞳とか、パメラを心底大切そうに抱きしめる繊細な手の動きとか、数え上げるとキリがないほど素敵な男の子。
DCよりキャラの押し出しがよくなった分、化粧が濃くなっているし、モミアゲも太くなっている(笑)。星組遺伝子だなぁ。
ルーク@まぁくんのキラキラぶりも磨きが掛かっているし、ピート@めぐむの胡散臭さと微妙な若者ぶりもすっかり板に付いている。
アフロ男、テンション高い入院患者、刑事@ふみか3役は、素晴らしい存在感。まだ新公学年だなんて頼もしすぎるぞヲイ。
正しく進化してくれていることに胸をなで下ろしつつ。
さて。
テオ・カサベテス氏の銃の腕前について語ろう。
そもそもこの物語は、テオ@さお太さんが撃ち損じなければはじまらなかった。
正義の人カザン@星原先輩がテオの悪事を追求したがゆえに、口を封じる必要があった。
その口封じに、カザンのボディガード・マックスを利用する予定だった。
カザンとマックスが同士討ちになった、とゆーことにするはずだったのね。
さて、この筋書きだけどさ、いくらなんでもひどくない?
雇い主とボディガードで同士討ちってナニよ、ありえねー。
共倒れにしたいなら、「信頼し合っている関係」のふたりを使うか? ふつーなら、「恨みを持つ者の犯行」にしないか? マックスとカザンが良好な関係だったことは、娘ジュディ@ののちゃんが証言している通り、周知のことでしょう。なんでわざわざマックスなのよ?
素行不良でカザンに解雇された職員だとか、麻薬中毒患者だとか、カザン対し殺意を持ってもおかしくない人間をチョイスするよね?
信頼し合っていたのに、「金銭トラブルが」なんてありもしないことを1からでっちあげるよーな手間をかけるのは何故? もともと「あいつならカザンを殺すのもアリだよな」とゆー人間を使う方が安全だろー?
なにがなんでも、マックスを絡めなければならなかったらしい。
マックスがカザン殺害現場に居合わせてしまったから、というのはおかしい。テオたちは「当初の予定通り、同士討ちに見せかける」と言っている。動機のある人間を使い捨てるのではなく、わざわざ苦労して動機のないマックスを犯人役にと偽装しているんだ。
では何故、マックスを巻き込み、カザンと共に殺さなければならなかったのか。
マックスがテオの悪事についてなにか知っていた、というならば仕方がない。だが実際マックスはなにも知らない。親友ボブ@きよみの裏切りすら気づかないうっかりさんだ。
腕っ節が強く誠実ではあっても、たぶんあまりアタマはよくないし、人を疑うとか言葉の裏を読むとか苦手なんだろうよ、マックスくん。カザンがどーゆー状況か洞察することなく、ただ物理的な面でボディガードをしていた模様。
カザンはマイクロチップを隠したペンダントをマックスに託したりと、破滅の予感を持っていたようなのに、マックスときたら、太平楽にもほどがある。まあ、そーゆー鈍いところも含めて彼の美点であり、だからこそカザンは彼を愛したのだろうけど。
つくづく、テオがマックスを殺す理由、カザン殺人犯に仕立てる理由が見あたらないんだ。
カザンの口封じが目的なら、人を雇って殺した方が早いし(サリーにしたようにな)、犯人にも同時に死んでほしいなら、カザンに恨みを持つ小物を連れてきてふたりとも殺し、「同士討ち」に見せかければいい。
カザンの仕事の内容も、テオの悪事もなにも知らない、ただの雇われボディガード、カザンの死後は解雇されて無関係になるだけのマックスを、何故、カザン殺しの犯人にしなければならなかったのか。
それはぶっちゃけ作者・小池の浅慮ゆえの都合に過ぎないと思うが、まあ、ソレを言ったら終わってしまうので、無理矢理、理由を考えてみよう。
カザンやテオの仕事や悪事絡みで、マックスを事件に巻き込む必要はなかった。
では、それ以外に理由があったと考えるべきだ。
マックスがカザンに信頼され、「息子同然」と扱われていること。
これが理由だろう。
だが、「息子同然」だからといって、マックスがカザンの財産を相続するとか、そーゆーことはありえない。
カザンがマックスを自分の後継者にしたがっていたようだが、NPOの後継者ってなんだそりゃ。公私混同もいいとこだな、その考え方は。NPOの代表者、というのはNPOの所有者ではないぞっと。……まあいいや、突っ込むまい。
カザンのお気に入りゆえに非営利団体の代表者の座を得る確率が高いとして、なんだっつーんだ? カザンがNPOを隠れ蓑に私腹を肥やしていた、というならともかく、正義と善意の人ならあるのは責任と名誉職だけだろ? 後継者になっても手に入るのはやりがいある仕事と苦労がメインだろ?
だからマックスがカザンの「息子同然」だからといって、金銭関係、財産関係でマフィアにねたまれることはない。今のところ。
マックスがマフィア撲滅の超タカ派だとかというなら、彼がNPO代表になることへ脅威が生ずるかもしれないが、今のところそれもない。マックスは政治も社会情勢もなにもわかっていなさそーな気のいいにーちゃんでしかない。
んじゃなんで、マックスが「息子同然」なのが許せなかったんだ、テオよ?
ええ。
金絡みでないなら、色絡みでしょう、この世の中は。
カザン殺人犯にするために、死人に口なし、マックスを殺すはずだったテオ。
しかし彼は、マックスを撃たなかった。
テオが撃った相手は、自分の共犯者であるボブ。マックスは無傷。
さて。
同じシチュエーションが、後半にも繰り返されている。
カザン殺人事件の真相を闇に葬るために、死人に口なし、マックスを殺すはずだったテオ。
しかし彼は、マックスを撃たなかった。
テオが撃った相手は、自分の共犯者であるリチャード@まっつ。マックスは無傷。
テオは2度も、マックスを撃たなかった。
腕が落ちたとか、そーゆー問題ぢゃないだろ。
1回だけならともかく、2回まるまる同じシチュエーションってなんだそりゃ。
つまりは、そーゆーことなんだよな。
……ってことで、翌日欄に続く。
「東京? なにしに行くの? まっつファンなのに雪組を追いかけるの?」
いやその、まっつファンだから東京へ行くんですが。
「まっつ、なにか東京でやってるの?」
いやその、だから、青年館……。
「青年館? なに?」
いやその、『MIND TRAVELLER』……。
「『MIND TRAVELLER』……? ……(沈黙)……ああ! ドラマシティでやってたやつ! アレ、青年館でやってるの?!」
ヅカファン相手に素でこんな会話をしました。
まあな、ものすげー人気薄公演だったからな。いい悪い以前に、興味の対象ですらない、というのが痛すぎる現実。ドラマシティの集客ぶりがよーっく表している。
それでも青年館ではそれなりに客は入っていたようで。よかったよかった。ドラマシティはほんとに埋めるのが難しいハコだよ。
10日ぶりで観た『MIND TRAVELLER』、いちばん変わっていたのはマックス@まとぶんだと思った。
おおお、きらきらしてる。
DCで観たときあまりの地味さにびっくりしたんだが、ちゃんとまとぶらしい華を取り戻していた。
マックスはものすげー「ふつー」の人。このふつーぶりで華を表現するのは大変だったろう。ヒロインと2番手が超地味だから、どうしてもそれに引きずられるし。
ワイルドでありながら女の子好みの甘さのある二枚目。ハートフルで誠実。パメラ@きほちゃんを見つめるときのうれしそーな瞳とか、感情が高ぶっているときの涙できらきらした瞳とか、パメラを心底大切そうに抱きしめる繊細な手の動きとか、数え上げるとキリがないほど素敵な男の子。
DCよりキャラの押し出しがよくなった分、化粧が濃くなっているし、モミアゲも太くなっている(笑)。星組遺伝子だなぁ。
ルーク@まぁくんのキラキラぶりも磨きが掛かっているし、ピート@めぐむの胡散臭さと微妙な若者ぶりもすっかり板に付いている。
アフロ男、テンション高い入院患者、刑事@ふみか3役は、素晴らしい存在感。まだ新公学年だなんて頼もしすぎるぞヲイ。
正しく進化してくれていることに胸をなで下ろしつつ。
さて。
テオ・カサベテス氏の銃の腕前について語ろう。
そもそもこの物語は、テオ@さお太さんが撃ち損じなければはじまらなかった。
正義の人カザン@星原先輩がテオの悪事を追求したがゆえに、口を封じる必要があった。
その口封じに、カザンのボディガード・マックスを利用する予定だった。
カザンとマックスが同士討ちになった、とゆーことにするはずだったのね。
さて、この筋書きだけどさ、いくらなんでもひどくない?
雇い主とボディガードで同士討ちってナニよ、ありえねー。
共倒れにしたいなら、「信頼し合っている関係」のふたりを使うか? ふつーなら、「恨みを持つ者の犯行」にしないか? マックスとカザンが良好な関係だったことは、娘ジュディ@ののちゃんが証言している通り、周知のことでしょう。なんでわざわざマックスなのよ?
素行不良でカザンに解雇された職員だとか、麻薬中毒患者だとか、カザン対し殺意を持ってもおかしくない人間をチョイスするよね?
信頼し合っていたのに、「金銭トラブルが」なんてありもしないことを1からでっちあげるよーな手間をかけるのは何故? もともと「あいつならカザンを殺すのもアリだよな」とゆー人間を使う方が安全だろー?
なにがなんでも、マックスを絡めなければならなかったらしい。
マックスがカザン殺害現場に居合わせてしまったから、というのはおかしい。テオたちは「当初の予定通り、同士討ちに見せかける」と言っている。動機のある人間を使い捨てるのではなく、わざわざ苦労して動機のないマックスを犯人役にと偽装しているんだ。
では何故、マックスを巻き込み、カザンと共に殺さなければならなかったのか。
マックスがテオの悪事についてなにか知っていた、というならば仕方がない。だが実際マックスはなにも知らない。親友ボブ@きよみの裏切りすら気づかないうっかりさんだ。
腕っ節が強く誠実ではあっても、たぶんあまりアタマはよくないし、人を疑うとか言葉の裏を読むとか苦手なんだろうよ、マックスくん。カザンがどーゆー状況か洞察することなく、ただ物理的な面でボディガードをしていた模様。
カザンはマイクロチップを隠したペンダントをマックスに託したりと、破滅の予感を持っていたようなのに、マックスときたら、太平楽にもほどがある。まあ、そーゆー鈍いところも含めて彼の美点であり、だからこそカザンは彼を愛したのだろうけど。
つくづく、テオがマックスを殺す理由、カザン殺人犯に仕立てる理由が見あたらないんだ。
カザンの口封じが目的なら、人を雇って殺した方が早いし(サリーにしたようにな)、犯人にも同時に死んでほしいなら、カザンに恨みを持つ小物を連れてきてふたりとも殺し、「同士討ち」に見せかければいい。
カザンの仕事の内容も、テオの悪事もなにも知らない、ただの雇われボディガード、カザンの死後は解雇されて無関係になるだけのマックスを、何故、カザン殺しの犯人にしなければならなかったのか。
それはぶっちゃけ作者・小池の浅慮ゆえの都合に過ぎないと思うが、まあ、ソレを言ったら終わってしまうので、無理矢理、理由を考えてみよう。
カザンやテオの仕事や悪事絡みで、マックスを事件に巻き込む必要はなかった。
では、それ以外に理由があったと考えるべきだ。
マックスがカザンに信頼され、「息子同然」と扱われていること。
これが理由だろう。
だが、「息子同然」だからといって、マックスがカザンの財産を相続するとか、そーゆーことはありえない。
カザンがマックスを自分の後継者にしたがっていたようだが、NPOの後継者ってなんだそりゃ。公私混同もいいとこだな、その考え方は。NPOの代表者、というのはNPOの所有者ではないぞっと。……まあいいや、突っ込むまい。
カザンのお気に入りゆえに非営利団体の代表者の座を得る確率が高いとして、なんだっつーんだ? カザンがNPOを隠れ蓑に私腹を肥やしていた、というならともかく、正義と善意の人ならあるのは責任と名誉職だけだろ? 後継者になっても手に入るのはやりがいある仕事と苦労がメインだろ?
だからマックスがカザンの「息子同然」だからといって、金銭関係、財産関係でマフィアにねたまれることはない。今のところ。
マックスがマフィア撲滅の超タカ派だとかというなら、彼がNPO代表になることへ脅威が生ずるかもしれないが、今のところそれもない。マックスは政治も社会情勢もなにもわかっていなさそーな気のいいにーちゃんでしかない。
んじゃなんで、マックスが「息子同然」なのが許せなかったんだ、テオよ?
ええ。
金絡みでないなら、色絡みでしょう、この世の中は。
カザン殺人犯にするために、死人に口なし、マックスを殺すはずだったテオ。
しかし彼は、マックスを撃たなかった。
テオが撃った相手は、自分の共犯者であるボブ。マックスは無傷。
さて。
同じシチュエーションが、後半にも繰り返されている。
カザン殺人事件の真相を闇に葬るために、死人に口なし、マックスを殺すはずだったテオ。
しかし彼は、マックスを撃たなかった。
テオが撃った相手は、自分の共犯者であるリチャード@まっつ。マックスは無傷。
テオは2度も、マックスを撃たなかった。
腕が落ちたとか、そーゆー問題ぢゃないだろ。
1回だけならともかく、2回まるまる同じシチュエーションってなんだそりゃ。
つまりは、そーゆーことなんだよな。
……ってことで、翌日欄に続く。
つくづくわたしは、「真ん中」を見るのに向いていないのだと思う。
植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』−植田紳爾・魂(こころ)の軌跡−(長いよ!!)において、いちばんたのしいのは、脇の群舞や大勢口から誰かを探すことだったから。夢中になって点呼を取っているのもそのせい。
ゆーひくんは好きだけど、真ん中になりすぎているのでちょっとつまんない(笑)。昔の彼のような、もっと脇扱いされているときに探し出してガン見する方がたのしいんだよなあ。
花組が出演していないので、まっつを探すというたのしみがない、というのもさみしいわ。
まっつは探し甲斐あるよなー。小さいしさー。まったくの背景扱いではなく、微妙に何人口かには入るだろーしさー。
路線かそうでないかの境くらいの人をオペラで追いかけてガン見するのが、わたし的にいちばんたのしいらしい。
今回、わたしのそーゆーたのしみを担ってくれたのが、そのかとまさきだ。
そのかは、きれいだ。
とても端正にストイックに、丁寧に踊っている。
6人口だった「おーい春風さん」でにこにこかわいこちゃんぶって踊る姿はちとチガウ気がして仕方なかったが、黒燕尾はとてもきれいだった。
彼ぐらいの立場の子たちが、出番的にはおいしいと思う。まったくの背景ではなく、ソロはもらえないものの、スターの後ろで少人数で踊ることができるから。その分露出が大きい。
かなしかったのは、夜公演ではフィナーレのそのかがまったく見えなかったこと。
そのか、花道の端なんだもん、立ち位置。2階上手で観ていたわたしには、上手花道端から3人目のそのかが見えないっ。4番目からは見えるのに。昼公演で立ち位置チェック済みでなかったら混乱したよ、「そのかがいない?!」って。
そのかのことは積極的に探していたが、まさきのことは特に探していたわけでもなかった。
しかし、目に付く。
だってこの子さー、すっげー鼻息荒いんだもの(笑)。
全身からやる気があふれ出ている。
群舞でもそうなのに、少人数口になるともー、「あんたどこの大スターよ?」と聞きたくなるよーな気合いの入ったキザりぶり。
すげー。
あんまり愉快なんで、つい見てしまった。
そして、いちばん笑ったのはフィナーレ。
出演者全員が並び、客席に向けて手を振っているとき。
「みんな、今日はボクに会いに来てくれてありがとう! ボクもみんなのことが好きだよ!」
と言わんばかりの笑顔で、2階席も1階席も目線絨毯爆撃している龍真咲。
彼が立っているのは、大階段の端。つまり、背景。
や、誰も君を見てないから! 君まだただのデコレーション、背景位置だから!
周囲の人たちがみんな、目を泳がせて漠然と手を振っているのに、まさきひとりエンジン全開。にこにこ笑いながら、自分が主役であるかのよーに振る舞っている。……大階段に並んだ一山いくらの名もなき下級生たちの間で。その他大勢でしかないみんなお揃いの白い衣装着て。
おもしろい。おもしろいぞ龍真咲!! それでなきゃスター候補生はつとまらない! その恥ずかしいまでの自己顕示欲と自信が、明日への道を切り開くんだ。
ある意味、まさきにいちばんウケた。この子好きだわ〜〜。まっつと似たよーな顔してて、どうしてこうまで押し出しがチガウのだろう(笑)。
とゆーことで、あとはまた感想箇条書き。メドレーのソロ歌手についてひとことずつ。
・「おーい春風さん」というトホホな歌に乗って、きれーなパステルカラーのドレス燕尾で踊る6人の若手スターたち……って、センターがそのかとゆかりかよ?!
・上記6人をバックダンサーにして、れおん登場。えーっと、がんばれ。後ろのまさきの方が温度は高いし、マギーの方がクドいときたもんだ。
・すずみんソロは女の子たちを引き連れて。うんうん、女の子たちがバックの方が似合うねキミは!
・公演後、宙担デイジーちゃんとえんえんメールしていた。「あひの歌に手に汗握りました」「あひくん、自分が主役じゃないときはいい感じだよね」……あひくん、好きです。
・七・十・もりえのトリオは、十がセンターでびっくりした。もりえちゃん、けっこーきれいだったよね?
・登場するなりそこを昭和のステージに変えるほっくんにときめきます。なんかすげー軽々歌ってるよこいつ……。
・ほっくんのあとに登場すると、ともちが地味に思えるのは何故だろう……でかいのに……。でもともちの歌好き。さわやかな歌い方で、なんか照れる(何故)。
・登場するなりそこを昭和のステージに変えるらんとむにときめきます。らんとむ氏を見ると、なんかいつも恥ずかしいような気持ちになる。ドキドキする。あああ、いい男だらんとむ〜〜。
・……なのに、らんとむより後ろで踊っているそのかたち6人男とそのカノジョたちに目移りする。てゆーか音乃いづみを見ている場合ぢゃないから!
・しいちゃん登場! 衣装がごっつー派手です。そして、化粧も負けずに派手です。
・しいちゃん、どーしたのそのお化粧! 気合い入りすぎてるよ!!(笑)
・そのデコラティヴ立樹遥様に負けず、後ろで陶酔顔で踊るまさきも目についてこまります。
・ゆーひくん、最後に登場かぁ。ウメちゃんあいちゃんというゴージャス美少女連れて、なんてステキなんでしょー。
・で、そのゆーひくんとしいちゃんとらんとむというトリオで歌われると、絵面にとまどう。
・不思議な並びだ……しかし、好きな人ばかり3人並んでくれると、なんかものすごーく得をした気分。
・次期トップ決定のタニちゃんと、現2番手筆頭のきりやんは、特別扱い。ゆーひくん以下とわかりやすく取り扱い注意されている。
・そーいやトウコちゃんが長年そーゆー立場だったよなあ。感慨深いなあ。
・トウコちゃんが歌う「この恋は雲の涯まで」が好き。ドラマティックな、大袈裟な歌が似合うのよー、声とか歌い方とか。
・かしちゃんが、王子様だ。
・トップ3人はみんなそれぞれまったく別物の白い衣装(基本はドレス燕尾)を着ているのだけど、かしちゃんが着ている衣装がいちばん「王子様」ちっくなの。似合うの。
・トド様は、だんだん歌唱力が落ちて来ている気がする……。数年前はもっと歌えたよなぁ。
・みんなメドレーからずーっと同じ衣装のままフィナーレ突入するんだけど(たしか85期まで。それより下は全員おそろいの白)、スターが着ているドレス燕尾がほんとにばらばらで。
・ゆーひくんの衣装、地味だー(笑)。
・そんでもって、ゆーひとともちの衣装が、ペアルックだー(笑)。
・フィナーレの全員並びのしいちゃんの立ち位置の良さ、衣装の派手さ+化粧の濃さが大変ツボる(笑)。
・最後の挨拶、鳳蘭様にかかってはトドがすっかり下級生モード。
・内股になってるよ、トド様!!注意注意!(笑)
定価を出していなければ、出演者ゆえにたのしい舞台だったわ、『夢のメモランダム』。あのものすげー値段を出していたら、びんぼーなわたしはこんなにたのしめなかったかもしれない。や、お金持ちなら気にならないのだろうけど。わし、ほんまにびんぼーやさかい……
植爺はたしかに、「宝塚歌劇」に必要な人だったのだと思う。彼の功績を否定したいとは思わない。
だがそれも、昭和時代までだ。
あとはもうただひたすら、勇退を望む。彼のクリエイターとしての才能は、演出家としてではなく、時流に乗ることだったのだと思う。あの時代だったから成功したのであって、演出家としての才能ゆえではない。
もう時代は変わった。現実を知って欲しい。
それを祈り続ける。
植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』−植田紳爾・魂(こころ)の軌跡−(長いよ!!)において、いちばんたのしいのは、脇の群舞や大勢口から誰かを探すことだったから。夢中になって点呼を取っているのもそのせい。
ゆーひくんは好きだけど、真ん中になりすぎているのでちょっとつまんない(笑)。昔の彼のような、もっと脇扱いされているときに探し出してガン見する方がたのしいんだよなあ。
花組が出演していないので、まっつを探すというたのしみがない、というのもさみしいわ。
まっつは探し甲斐あるよなー。小さいしさー。まったくの背景扱いではなく、微妙に何人口かには入るだろーしさー。
路線かそうでないかの境くらいの人をオペラで追いかけてガン見するのが、わたし的にいちばんたのしいらしい。
今回、わたしのそーゆーたのしみを担ってくれたのが、そのかとまさきだ。
そのかは、きれいだ。
とても端正にストイックに、丁寧に踊っている。
6人口だった「おーい春風さん」でにこにこかわいこちゃんぶって踊る姿はちとチガウ気がして仕方なかったが、黒燕尾はとてもきれいだった。
彼ぐらいの立場の子たちが、出番的にはおいしいと思う。まったくの背景ではなく、ソロはもらえないものの、スターの後ろで少人数で踊ることができるから。その分露出が大きい。
かなしかったのは、夜公演ではフィナーレのそのかがまったく見えなかったこと。
そのか、花道の端なんだもん、立ち位置。2階上手で観ていたわたしには、上手花道端から3人目のそのかが見えないっ。4番目からは見えるのに。昼公演で立ち位置チェック済みでなかったら混乱したよ、「そのかがいない?!」って。
そのかのことは積極的に探していたが、まさきのことは特に探していたわけでもなかった。
しかし、目に付く。
だってこの子さー、すっげー鼻息荒いんだもの(笑)。
全身からやる気があふれ出ている。
群舞でもそうなのに、少人数口になるともー、「あんたどこの大スターよ?」と聞きたくなるよーな気合いの入ったキザりぶり。
すげー。
あんまり愉快なんで、つい見てしまった。
そして、いちばん笑ったのはフィナーレ。
出演者全員が並び、客席に向けて手を振っているとき。
「みんな、今日はボクに会いに来てくれてありがとう! ボクもみんなのことが好きだよ!」
と言わんばかりの笑顔で、2階席も1階席も目線絨毯爆撃している龍真咲。
彼が立っているのは、大階段の端。つまり、背景。
や、誰も君を見てないから! 君まだただのデコレーション、背景位置だから!
周囲の人たちがみんな、目を泳がせて漠然と手を振っているのに、まさきひとりエンジン全開。にこにこ笑いながら、自分が主役であるかのよーに振る舞っている。……大階段に並んだ一山いくらの名もなき下級生たちの間で。その他大勢でしかないみんなお揃いの白い衣装着て。
おもしろい。おもしろいぞ龍真咲!! それでなきゃスター候補生はつとまらない! その恥ずかしいまでの自己顕示欲と自信が、明日への道を切り開くんだ。
ある意味、まさきにいちばんウケた。この子好きだわ〜〜。まっつと似たよーな顔してて、どうしてこうまで押し出しがチガウのだろう(笑)。
とゆーことで、あとはまた感想箇条書き。メドレーのソロ歌手についてひとことずつ。
・「おーい春風さん」というトホホな歌に乗って、きれーなパステルカラーのドレス燕尾で踊る6人の若手スターたち……って、センターがそのかとゆかりかよ?!
・上記6人をバックダンサーにして、れおん登場。えーっと、がんばれ。後ろのまさきの方が温度は高いし、マギーの方がクドいときたもんだ。
・すずみんソロは女の子たちを引き連れて。うんうん、女の子たちがバックの方が似合うねキミは!
・公演後、宙担デイジーちゃんとえんえんメールしていた。「あひの歌に手に汗握りました」「あひくん、自分が主役じゃないときはいい感じだよね」……あひくん、好きです。
・七・十・もりえのトリオは、十がセンターでびっくりした。もりえちゃん、けっこーきれいだったよね?
・登場するなりそこを昭和のステージに変えるほっくんにときめきます。なんかすげー軽々歌ってるよこいつ……。
・ほっくんのあとに登場すると、ともちが地味に思えるのは何故だろう……でかいのに……。でもともちの歌好き。さわやかな歌い方で、なんか照れる(何故)。
・登場するなりそこを昭和のステージに変えるらんとむにときめきます。らんとむ氏を見ると、なんかいつも恥ずかしいような気持ちになる。ドキドキする。あああ、いい男だらんとむ〜〜。
・……なのに、らんとむより後ろで踊っているそのかたち6人男とそのカノジョたちに目移りする。てゆーか音乃いづみを見ている場合ぢゃないから!
・しいちゃん登場! 衣装がごっつー派手です。そして、化粧も負けずに派手です。
・しいちゃん、どーしたのそのお化粧! 気合い入りすぎてるよ!!(笑)
・そのデコラティヴ立樹遥様に負けず、後ろで陶酔顔で踊るまさきも目についてこまります。
・ゆーひくん、最後に登場かぁ。ウメちゃんあいちゃんというゴージャス美少女連れて、なんてステキなんでしょー。
・で、そのゆーひくんとしいちゃんとらんとむというトリオで歌われると、絵面にとまどう。
・不思議な並びだ……しかし、好きな人ばかり3人並んでくれると、なんかものすごーく得をした気分。
・次期トップ決定のタニちゃんと、現2番手筆頭のきりやんは、特別扱い。ゆーひくん以下とわかりやすく取り扱い注意されている。
・そーいやトウコちゃんが長年そーゆー立場だったよなあ。感慨深いなあ。
・トウコちゃんが歌う「この恋は雲の涯まで」が好き。ドラマティックな、大袈裟な歌が似合うのよー、声とか歌い方とか。
・かしちゃんが、王子様だ。
・トップ3人はみんなそれぞれまったく別物の白い衣装(基本はドレス燕尾)を着ているのだけど、かしちゃんが着ている衣装がいちばん「王子様」ちっくなの。似合うの。
・トド様は、だんだん歌唱力が落ちて来ている気がする……。数年前はもっと歌えたよなぁ。
・みんなメドレーからずーっと同じ衣装のままフィナーレ突入するんだけど(たしか85期まで。それより下は全員おそろいの白)、スターが着ているドレス燕尾がほんとにばらばらで。
・ゆーひくんの衣装、地味だー(笑)。
・そんでもって、ゆーひとともちの衣装が、ペアルックだー(笑)。
・フィナーレの全員並びのしいちゃんの立ち位置の良さ、衣装の派手さ+化粧の濃さが大変ツボる(笑)。
・最後の挨拶、鳳蘭様にかかってはトドがすっかり下級生モード。
・内股になってるよ、トド様!!注意注意!(笑)
定価を出していなければ、出演者ゆえにたのしい舞台だったわ、『夢のメモランダム』。あのものすげー値段を出していたら、びんぼーなわたしはこんなにたのしめなかったかもしれない。や、お金持ちなら気にならないのだろうけど。わし、ほんまにびんぼーやさかい……
植爺はたしかに、「宝塚歌劇」に必要な人だったのだと思う。彼の功績を否定したいとは思わない。
だがそれも、昭和時代までだ。
あとはもうただひたすら、勇退を望む。彼のクリエイターとしての才能は、演出家としてではなく、時流に乗ることだったのだと思う。あの時代だったから成功したのであって、演出家としての才能ゆえではない。
もう時代は変わった。現実を知って欲しい。
それを祈り続ける。
手拍子を奏でる。@1万人の第九
2006年12月3日 その他 毎年恒例、『1万人の第九』コンサート当日。
会場の大阪城ホールの自分の座席にてわたしは、『ヘイズ・コード』のチケ取りしてました。うわーん、つながらねえええ。販売画面は見たのよ、販売画面は! 千秋楽B席がまだ売っていたのよ。でも、購入のための操作をしているウチに「販売枚数終了」。わーん! 1分経ってないよね?!
無謀だとわかっていて楽を入力したのは、トウコちゃんの千秋楽が好きだから。本人もファンもめちゃくちゃ盛り上がるんだもん。あの興奮と狂乱が好き。……手に入るわけナイって、わかってたけど、万に一つの願いをかけて!
で、あわてて他日を入力、よかった、まだある……しかしまた、その後の操作をしているウチに「販売枚数終了」。がーん。時計を見たら、まだ開始から3分足らず。
DCも取れてないんですが……どこにあるのよチケット。
そーいや昨年もわたし、『1万人の第九』会場で、星組『ベルばら』のチケ取りやってたわ……アレも販売画面まで行って、「販売枚数終了」になったんだった……。
日曜日の朝9時半集合なんだもん、『1万人の第九』。日曜朝10時から発売のチケットがあるのは常識でしょう。これからも毎年、会場で不自由な思いしながらチケ取りすることになるのかしら……自宅でなら取れたかもしれないのにー。
えー、『第九』の朝10時はなにをやっている時間かというと、「座席決め」です。
わたしたち合唱出演者は「仮座席」に坐っているので、当日席が決まるの。
まず合唱席の「中心」となる男性席を決めてから女性が決まるので、しばらくなにをするでもなくヒマなのね。自分の順番が来るまで、仮座席に坐って待機。
その間を利用して、わたしはもっぱらチケ取りですよ。……取れた試しないけど。
さて、今年の『1万人の第九』、今年のテーマはなんだっけか。プログラム買ったことナイからわかんない……。
公式ゲストは元ちとせ、当日まで秘密(恒例)のゲストは優香+落語家の月亭八方&桂ざこば。
優香はテレビ放送時のナビゲータらしいな。こーゆーとこも恒例。
参加するたびに気になることはチガウんだけど、今年わたしは、何故かティンパニばかり注目してました。
なんだろう。目をつぶっていても、ティンパニの音だけ追っているの。
打楽器は永遠のあこがれだからかなぁ。
わたしは音楽的才能が皆無のかなしい人間だが、とくにリズム感のなさは致命的だ。運動音痴で反射神経激ニブなのも関係しているだろう。
小学2年生だったかのとき、クラス対抗音楽会でわたしは木琴をすることになった。曲の最初にわたしのソロパートがある。
自分でも、そして音楽の先生も、気づいてなかったのよね、わたしがリズム感皆無だってことに。ただ、わたしが音楽ダイスキだったから、先生もわたしにやらせてあげよう、と思ったんだろう。
単調にリズムを刻む木琴ソロのあと、他楽器による演奏がはじまり、合唱に続く、という曲。わたしの木琴が曲の最初、冒頭、イントロ、ここでコケるとヘタレた印象で曲がはじまる……とゆーのに。
わたしには、リズム感がなかった。
言われたとおりに演奏しているつもりなのに、先生は苦い顔。
あまりに下手っぴだから、途中で奏者変更されそーになった。練習の最中、突然他の子を指名して、わたしの代わりに演奏させたのよ、先生。
でも、突然やれと言われてやった子は、わたしより下手だった。そりゃそーだ、どんなにわたしに才能がないからって、1ヶ月毎日練習してたんだ、今はじめてやる子よりはマシだろうよ。
音楽会まで時間もないしと、先生もあきらめたんだろう。結局わたしが演奏することになった。
本番がどーだったのかは知らない。先生は満足したのだろうか、わたしの演奏で。
ただ、下手なわたしを責める先生の顔が、脳裏に焼き付いている。
クラス全員の前で、1ヶ月ずーっとみんなと一緒に練習していたわたしを降ろし、他の子に変更しようとした、あのときの空気とか。
代わりに演奏させられた子も、気まずかったろうなあ。
わたしには自分の演奏のどこがダメなのか、ぜんぜんわからなかった。メトロノームを友だちに、正しいテンポで叩いていたつもりだったのに、ぜんぜんダメだったらしい。
むしろ、旋律のある他の楽器の方がまだ少しは上手に演奏できたんだよ、わたし。楽器演奏の成績はふつーだったのに。
リズム命のあんなパートでさえなければ……。
とゆートラウマ。
きっと一生忘れない。
その記憶を、苦く思い出していた。ティンパニの音を聴きながら。
さて、今年の第1部のクラシック曲は、ヨハン・シュトラウス1世の「ラデッキー行進曲」。さすがのわたしも部分は知ってる有名曲、ラデッキーって将軍の名前だよね?
毎年ゲネプロは進行をすべて真面目にやっていたのに、今年はなんか略しまくり。
「はい、ここはトークをする予定」
とか言って省略するの。前日のリハーサルも、ゲストの出演なかったし。……なかったよね?(遅刻した上に、タニ茶へ行くために早退した女)
まあ、同じトークを何度も聞かされるのも萎えるんで、本番のみにしてくれるのはいいんだけどさー。
てなふーに、省略しまくりのゲネプロだったので、「ラデッキー行進曲」もシークレットゲストの説明なし、トークなしでとにかく演奏。
だからゲネ時の「ラデッキー行進曲」の手拍子はおざなり、途中からどんどんしぼんでいく。
少なくとも、手拍子を入れる練習は、しなかった。練習になっていなかった。とくに「しろ」とも言われていなかった。
ところが。
本番、八方・ざこば両師匠を迎えてのトークから続く「ラデッキー行進曲」。
合唱団と観客、あわせて1万数千人の手拍子が、ぴたりと合うんですよ。
指揮者・佐渡裕に導かれるままに。
指揮って、楽器や歌手相手だけじゃないんだ。
観客を含む拍手や手拍子も、操れちゃうんだ。
100人越えの多人数オーケストラによる演奏と、1万数千人の素人たちの手拍子が、ひとつの音楽を作る。
す・げぇ。
あの一体感。
どこまで行くの、コレ?!
曲が終わったあと、どっちかの落語家が、「手拍子って音楽なんやな」と呆然と言ったのが、納得。
すごいすごーい。
手拍子もまた、リズム感が必要なモノだから。
わたしは苦手なんだけどねー。
だけどそんなこと忘れて、一緒になって手を叩いた。
指揮者の意図するままに。強く、速く、小さく、激しく!
すごいなー。
ひとって、こんなこともできるんだ。
第2部「第九」は、ゲネでいねむりこいていたのが嘘のよーに、目をランランさせて指揮者やオケや客席、合唱席を見てました。
ティンパニの音に集中しながら。
いろーんなことを、漠然と考えていた。
この長い長い曲は、考え事に最適だよな……毎年恒例だからこそ、1年を振り返る回想にうってつけ。暗いこと考えるとドツボにはまるので、そこは回避しつつ。
合唱自体は、わたし的に声のコンディションよかったっす。両隣の人よりアタマひとつでかかったが(笑)、今年は後ろの人から「アンタがでかすぎるせいで指揮者が見えないのよ!」とゆーよーなクレームは来なかったし。(去年は段差の少ないアリーナ席だったからなー)
歌、うまくなりたいなあ……。どうしてこう才能がないんだろう。
心残りは、張り切ってDS持っていったのに、誰ともすれ違えなかったこと!
誰も『ぶつ森』やってないのー?!
「きょうは1まんにんのだいくのひ」って手紙書いて、わざわざとたけけさんの音楽をプレゼントに付けて、海に流したのに!!
参加年齢を考えたら、無理もないか……。
わたしも含め、中・高齢者が大半を占めているイベントだもんよ……。
女の子はまだ多少若いお嬢さんたちもまざってるけどさ……。
会場の大阪城ホールの自分の座席にてわたしは、『ヘイズ・コード』のチケ取りしてました。うわーん、つながらねえええ。販売画面は見たのよ、販売画面は! 千秋楽B席がまだ売っていたのよ。でも、購入のための操作をしているウチに「販売枚数終了」。わーん! 1分経ってないよね?!
無謀だとわかっていて楽を入力したのは、トウコちゃんの千秋楽が好きだから。本人もファンもめちゃくちゃ盛り上がるんだもん。あの興奮と狂乱が好き。……手に入るわけナイって、わかってたけど、万に一つの願いをかけて!
で、あわてて他日を入力、よかった、まだある……しかしまた、その後の操作をしているウチに「販売枚数終了」。がーん。時計を見たら、まだ開始から3分足らず。
DCも取れてないんですが……どこにあるのよチケット。
そーいや昨年もわたし、『1万人の第九』会場で、星組『ベルばら』のチケ取りやってたわ……アレも販売画面まで行って、「販売枚数終了」になったんだった……。
日曜日の朝9時半集合なんだもん、『1万人の第九』。日曜朝10時から発売のチケットがあるのは常識でしょう。これからも毎年、会場で不自由な思いしながらチケ取りすることになるのかしら……自宅でなら取れたかもしれないのにー。
えー、『第九』の朝10時はなにをやっている時間かというと、「座席決め」です。
わたしたち合唱出演者は「仮座席」に坐っているので、当日席が決まるの。
まず合唱席の「中心」となる男性席を決めてから女性が決まるので、しばらくなにをするでもなくヒマなのね。自分の順番が来るまで、仮座席に坐って待機。
その間を利用して、わたしはもっぱらチケ取りですよ。……取れた試しないけど。
さて、今年の『1万人の第九』、今年のテーマはなんだっけか。プログラム買ったことナイからわかんない……。
公式ゲストは元ちとせ、当日まで秘密(恒例)のゲストは優香+落語家の月亭八方&桂ざこば。
優香はテレビ放送時のナビゲータらしいな。こーゆーとこも恒例。
参加するたびに気になることはチガウんだけど、今年わたしは、何故かティンパニばかり注目してました。
なんだろう。目をつぶっていても、ティンパニの音だけ追っているの。
打楽器は永遠のあこがれだからかなぁ。
わたしは音楽的才能が皆無のかなしい人間だが、とくにリズム感のなさは致命的だ。運動音痴で反射神経激ニブなのも関係しているだろう。
小学2年生だったかのとき、クラス対抗音楽会でわたしは木琴をすることになった。曲の最初にわたしのソロパートがある。
自分でも、そして音楽の先生も、気づいてなかったのよね、わたしがリズム感皆無だってことに。ただ、わたしが音楽ダイスキだったから、先生もわたしにやらせてあげよう、と思ったんだろう。
単調にリズムを刻む木琴ソロのあと、他楽器による演奏がはじまり、合唱に続く、という曲。わたしの木琴が曲の最初、冒頭、イントロ、ここでコケるとヘタレた印象で曲がはじまる……とゆーのに。
わたしには、リズム感がなかった。
言われたとおりに演奏しているつもりなのに、先生は苦い顔。
あまりに下手っぴだから、途中で奏者変更されそーになった。練習の最中、突然他の子を指名して、わたしの代わりに演奏させたのよ、先生。
でも、突然やれと言われてやった子は、わたしより下手だった。そりゃそーだ、どんなにわたしに才能がないからって、1ヶ月毎日練習してたんだ、今はじめてやる子よりはマシだろうよ。
音楽会まで時間もないしと、先生もあきらめたんだろう。結局わたしが演奏することになった。
本番がどーだったのかは知らない。先生は満足したのだろうか、わたしの演奏で。
ただ、下手なわたしを責める先生の顔が、脳裏に焼き付いている。
クラス全員の前で、1ヶ月ずーっとみんなと一緒に練習していたわたしを降ろし、他の子に変更しようとした、あのときの空気とか。
代わりに演奏させられた子も、気まずかったろうなあ。
わたしには自分の演奏のどこがダメなのか、ぜんぜんわからなかった。メトロノームを友だちに、正しいテンポで叩いていたつもりだったのに、ぜんぜんダメだったらしい。
むしろ、旋律のある他の楽器の方がまだ少しは上手に演奏できたんだよ、わたし。楽器演奏の成績はふつーだったのに。
リズム命のあんなパートでさえなければ……。
とゆートラウマ。
きっと一生忘れない。
その記憶を、苦く思い出していた。ティンパニの音を聴きながら。
さて、今年の第1部のクラシック曲は、ヨハン・シュトラウス1世の「ラデッキー行進曲」。さすがのわたしも部分は知ってる有名曲、ラデッキーって将軍の名前だよね?
毎年ゲネプロは進行をすべて真面目にやっていたのに、今年はなんか略しまくり。
「はい、ここはトークをする予定」
とか言って省略するの。前日のリハーサルも、ゲストの出演なかったし。……なかったよね?(遅刻した上に、タニ茶へ行くために早退した女)
まあ、同じトークを何度も聞かされるのも萎えるんで、本番のみにしてくれるのはいいんだけどさー。
てなふーに、省略しまくりのゲネプロだったので、「ラデッキー行進曲」もシークレットゲストの説明なし、トークなしでとにかく演奏。
だからゲネ時の「ラデッキー行進曲」の手拍子はおざなり、途中からどんどんしぼんでいく。
少なくとも、手拍子を入れる練習は、しなかった。練習になっていなかった。とくに「しろ」とも言われていなかった。
ところが。
本番、八方・ざこば両師匠を迎えてのトークから続く「ラデッキー行進曲」。
合唱団と観客、あわせて1万数千人の手拍子が、ぴたりと合うんですよ。
指揮者・佐渡裕に導かれるままに。
指揮って、楽器や歌手相手だけじゃないんだ。
観客を含む拍手や手拍子も、操れちゃうんだ。
100人越えの多人数オーケストラによる演奏と、1万数千人の素人たちの手拍子が、ひとつの音楽を作る。
す・げぇ。
あの一体感。
どこまで行くの、コレ?!
曲が終わったあと、どっちかの落語家が、「手拍子って音楽なんやな」と呆然と言ったのが、納得。
すごいすごーい。
手拍子もまた、リズム感が必要なモノだから。
わたしは苦手なんだけどねー。
だけどそんなこと忘れて、一緒になって手を叩いた。
指揮者の意図するままに。強く、速く、小さく、激しく!
すごいなー。
ひとって、こんなこともできるんだ。
第2部「第九」は、ゲネでいねむりこいていたのが嘘のよーに、目をランランさせて指揮者やオケや客席、合唱席を見てました。
ティンパニの音に集中しながら。
いろーんなことを、漠然と考えていた。
この長い長い曲は、考え事に最適だよな……毎年恒例だからこそ、1年を振り返る回想にうってつけ。暗いこと考えるとドツボにはまるので、そこは回避しつつ。
合唱自体は、わたし的に声のコンディションよかったっす。両隣の人よりアタマひとつでかかったが(笑)、今年は後ろの人から「アンタがでかすぎるせいで指揮者が見えないのよ!」とゆーよーなクレームは来なかったし。(去年は段差の少ないアリーナ席だったからなー)
歌、うまくなりたいなあ……。どうしてこう才能がないんだろう。
心残りは、張り切ってDS持っていったのに、誰ともすれ違えなかったこと!
誰も『ぶつ森』やってないのー?!
「きょうは1まんにんのだいくのひ」って手紙書いて、わざわざとたけけさんの音楽をプレゼントに付けて、海に流したのに!!
参加年齢を考えたら、無理もないか……。
わたしも含め、中・高齢者が大半を占めているイベントだもんよ……。
女の子はまだ多少若いお嬢さんたちもまざってるけどさ……。
スポットライトをあびる人。@大和悠河お茶会。
2006年12月2日 タカラヅカ←オリジナル(タニちゃん名前入り!)クッキーと、プログラムに添付されていたオリジナルな舞台フォト♪
東京では「長田○子ご一行様」が大型バスで青年館に乗り付け、大変盛り上がっていたよーでうらやましいです。はぁ、まっつまっつ。(しかし全ツ組、何故にオサ様本名ご一行様バス……・笑)。
そーゆーわたしは大阪で恒例『1万人の第九』のリハーサル。
夜、東京ではまっつ茶が開催されていたはず。(指をくわえてまっつメイトからの報告を待っつ)
そしてわたしは寒風吹きすさぶ宝塚ムラにて、大和悠河お茶会初参加。
会場中央に作られた真四角のステージ。それを囲むカタチで設けられた座席。
タニちゃんはステージの上の椅子に坐り、その姿を参加者が四方から眺めるというわけだ。えーと。こんな座席配置のお茶会はじめてだー。
ふつーのテーブル形式よりシアター形式より、「プロレスリング観覧席」みたいなこの形式だと、すげータニちゃんが近い。
四方に分かれているわけだから、最後列の人でもシアター形式の最後列より4倍手前の席だし、端席が存在しないようなものなので、「前方だけど端っこだったからステージが遠かった」ということもない。
大和悠河という人を、はじめて長時間、ナマで近くでガン見した。
いちばん記憶に残ったのは、尻だ。
……ご、ごめんジュンタン。爆裂タニぃファンにまず謝ってみる。
ステージ上の椅子は360度回転するし、立っているときも四方すべてが「正面」になるよう、タニちゃんはなにかと向きを変えてくれる。
でもどうしても、「後ろ向き」の時間が存在してしまう。ふつーのテーブル形式やシアター形式ではありえないよな。「前」が決まっている場合は絶対尻を向けたりしないものな。
だが四面ステージではどうしても「死角」ができてしまう。
その後ろ向きに立っている間中、わたしはタニちゃんのお尻に見とれていた。
ちっちゃい〜〜。
それがまた彼は、お尻のカタチや動きがまんまわかる、エロいパンツを履いていたのですよ。
なんか、裸でいるのとあんま変わらないんぢゃ……? とゆーよーな「肉」の動きがまんま見えるパンツ。もちろん下着のラインは見えなかったわ。
尻に釘付け。
長い長い脚の上の、きゅっと引き締まった小さな尻。
うわー……。
その驚異のスタイルに圧倒される。なんなのあの小さな顔。細い身体に長い手足。どこの星から来た人ですか? 少なくとも、わたしと同じイキモノぢゃないよね? ちがいすぎるよね? ありえないよね?
ステージはスポットライトに照らされている。直視できないほどの強い光。ふつーの人なら臆してしまうだろう空間。
そこに彼は立つ。
あたりまえに。
椅子は深く坐り込むタイプのもの。
彼はいちいち、脚を組んで坐る。
決してふつーには坐らない。長い脚を強調するかのよーに、高く組む。
王のように。
傲慢なんですけど。
立ち居振る舞い、動作のひとつひとつが。
話し方はいちおー丁寧なんだけど。客に対して敬語を使っているのだけど。
でも、ニュートラルに「上」にいる。
ステージはとても高い。通常のトークショーのステージよりも高く作ってある。たとえ彼が着席したとしても、周囲の観客は彼を見上げるカタチになる。
王とその臣下の位置。
あー、これがこの「会」の雰囲気であり、ファンに見せる「スター」としての大和悠河の顔なんだろう。
なまじ昨日、フレッツのトークショーに参加しているから、タニちゃんの雰囲気の違いがわかる。フレッツトークショーで彼は、おとなしかった。どちらかというと地味だった。
しかし。
かっこいいんですけど。
傲慢な王として、玉座に坐り、下々の物を見下ろす様が。
すごい、かっこいい。
もー、きゃーきゃーにかっこいいんですけどっ?!
ヅカのスターさんって意識して「親しみやすさ」だとか「やさしさ」だとかをアピールするじゃないですか。フレンドリーだけど丁寧だったりへりくだっていたり。
タニちゃんはそうじゃないんだ。
や、ちゃんとフレンドリーであり、へりくだっている面もあるんだけど。
それよりも、全体のイメージとしては「王様」なの。「俺様」じゃないよ。個人の性格の問題ではなく、「立場」なの。えらそーなんじゃないの。それが「当然」だと思える雰囲気を作っているの。
傲慢な美しい王を見上げるのが、快感なの。
王様は足を高く組み椅子にふんぞり返り、自分のペースでお茶会を進める。
司会者、ナシ。
進行をマイクで話す人はいるけれど、時間を区切っている程度のことで、メインはタニちゃんが自分ひとりでやっている。なにを話し、どこへ話題を持っていくかはタニちゃん次第。
事前に集めた質問票をタニちゃん自身で読み上げ、それについての答えを話したり、それをきっかけとしたフリートークをしたりする。
ふつーのイベントなら、スタッフが前もって質問を選り分けておく。わたしも以前スタッフ側にいたことがあるが、前もって起票させて回収するのは質問を選別するためだ。答えをあらかじめ用意する場合だってある。問題なくイベントを遂行するために必要なことだからだ。
でもこのお茶会はそれがない。質問票はすべてまるっとタニちゃんの手元へ。タニちゃんが自分で開票してその場で目を通し、答えたいと思ったものだけ淡々と答えていく。
小細工ナシなんだろう、わたしとジュンタンの質問は続けて読み上げられたもの。提出したまんまの順番に。あ、質問内容は内緒。ま、昨日のわたしのフレッツトークショーの感想を読んでいる人があの場にいたら、どれがわたしの質問かバレバレかもしれないが(笑)。
選択権はスタッフではなく、タニちゃん本人にある。だから、しばらく無言時間が続くなと思ったら、1枚読んで「なかったこと」にし、また次の1枚読んでは「なかったこと」にし……なかなか話してくれないんだよ(笑)。
お茶会のメインはこのタニちゃんのフリートーク。「質問コーナー」じゃないよ、ただの「お題目」を得てのフリートークだ。通常の質問コーナーならこんなに、話題も温度もバラバラめちゃくちゃぢゃない。サイコロトーク以上に出たとこ勝負だ。
司会者がいないから、ほんとーに場を支配するのがタニちゃんひとりなんだ。
彼がしたいようにする。
ここは、彼の王国だ。
それが、心地いい。
あの美しい人の足下にひざまずき、彼の言葉を待つのがうれしい。たのしい。
昔に比べ大人びてきてはいるけれど、タニちゃんはやはり少年ぽくて。
若い、幼さの残る美貌の青年王が君臨する姿は、倒錯感に似た酩酊を呼ぶ。
たーのーしーいー。
ちょっとした「ごっこ」遊びみたいな昂揚。
嘘を嘘としてたのしむ感覚。
このわずかな時間だけ、王の足下にひれ伏すたのしさ。
もちろん、タニちゃんを好きでなければドン引きするおそれは大いにある。なにしろ最初から「タニちゃんを讃える歌」を歌うよう指示されたしな(笑)。すごいよ歌詞(笑)。
でも、ファンしか来ないことが前提の空間なんだから、なにやってもいいと思う。
わたしはタニちゃん好きだから無問題だ、王様素敵! わくわくする。どきどきする。
タニちゃんは、かしちゃんのことを語ってくれたよ。やさしい人だって。尊敬しているって。言葉を探しながら、自分の言葉で話してくれたよ。
かしちゃんの最後の公演を、心を込めて作り上げようと、完遂しようとしている。引き継ぐ物の重さを知り、大切にしてくれているよ。
や、わたしの海馬は不良品なんで、自分フィルターを通したニュアンスだけしかおぼえてないんだけどな。具体的にどんなふうに話したかなんて、なーんにもおぼえてないんだけど。
タニちゃんがかしちゃんのことを話す背中を見ていた。うん、後ろ姿だった(笑)そのときは。だからこそ余計に、直視できたかもな。
スポットライトが照らし出す、金色の輪郭を見ていたよ。
この人が、かしちゃんを見送るんだ。送り出すんだ。引き継ぐんだ。
落下傘で外様で、引き継ぐも組カラーもあったもんぢゃないけどさ。
でも人の心は誰とも関連付けずになんて在れないものだから。なにかの融合や接点、伝導があるものだから。
かしちゃんはきっと、どこかに伝わっている。
かしちゃんと出会ったいろんな人のなかに。
金色の王様は、ときにおちゃめにときにシリアスに、基本傲慢に、場を支配し続ける。
美しい人。
上に立つ人。
指導力があるかどうかは知らないが、崇拝者を持つことに慣れた人は、真ん中の意味を知っている。
握手のあとわたしは、ジュンタンの膝にすがりついて取り乱していた。
「どうしよう、タニちゃんかっこいいかっこいい! きれい! どーしよう! 体温上がっちゃって戻らない」
ジュンタンは満面の笑み。
わたしの言葉のひとつひとつに力強くうなずく。「そうでしょう」「そうでしょう」と。
そして、女神のよーに言うのだ。
「まっつファンやめて、大和ファンになっていいのよ(笑)」
や、ソレはない。即答してごめんね。
タニちゃんほどの美貌も輝きもなくても、まっつがいちばん好きです、はい。と、冒頭の話題にリンクしつつ締めるとしよう。
でもタニちゃんほんと素敵だった。ジュンタン、誘ってくれてありがとう。
オサ様に会いたかった。
あの人、『エンレビ』で「あやぶきまお おまえにだかれたい」って歌ったんですって?(注・オサ様は博多座時代から『エンレビ』でいろんなモノに「抱かれたい」と作詞なさってます)
あーもー、会いたかったよオサ様。しょぼん。
ゆみこちゃんの花組最後の日も見納めたかったさ。
そして東京の空の下では、まっつの楽屋出が大変愉快なことになっていたようだし。
あああ、見たかった見たかったよまっつ、まとぶんに後ろから襲われるまっつ! まとぶ×まっつ?! しかも出だから双方素顔だよなっ。まっつのことを「海馬」と呼ぶまとぶん! なんだよまっつ、愛されてるな!
わーん、そんなオイシイものをこの目で見られなかったなんて〜〜っ。わたしもギャラリーしたかったよー。
(まっつの情報には日々飢えています。みなさん、タレコミよろしくです!・笑)
それで今日わたしは大阪の空の下、檀ちゃんの『武士の一分』見た後は、ムラへ移動。
ジュンタンと一緒に「NTTフレッツトークショー」へ行ってきました。
なんかすげーよいお席GETできたんですが。どきどきどき。
フレッツトークショーは昨年の『落陽のパレルモ』オサ様、ふーちゃん、ゆみこちゃん出演、に引き続き2回目っす。
今回の出演者もセオリー通り、かしちゃん、るいちゃん、タニちゃんの3人。
ええ。去年の印象があったわけですよ。
いちゃいちゃいちゃいちゃしまくる男役トップ様と男役2番手と、話題に入れずぽつんとしている娘役トップ、という図の。
えー。
ステージの上に、はぁとをトバしまくる、ラヴラヴ新婚バカップルがいました。
そして、ソレにあてられて、腰が引けている男2がいました。
なんなの。
なんなの、あのラヴラヴっぷりはっ!!(笑)
いやあ、いいもん見ました。
通常タカラヅカでは「相手役」が固定されるのはトップだけだよね。(雪組裏トップコンビ・ハマコ×アミ除く)2番手以下は、決まった相手がいない。
芝居ごと、ショーの場面ごとに組むことはあっても、一時的なものだしな。
だから、「ただひとりの人」が決まったあと、どんなふーに相手を見るのかは、決まってからでないとわからない。
かしちゃんって、相手が決まると、こーゆー感じなる人だったの?!!
どういう感じか。
S属性を、感じます。
や、かわいいかっしーなのはそのままなんだけど。
きれーなおねーさんなのも、そのままなんだけど。
ヘタレなのもヘタレなままなんだけど。
それでいて、なんか、「この人性質Sだよね?」と思わせる始末に負えないやわらかさ・なめらかさを感じます。
かしちゃんがるいちゃんを好きで、ものすごーくかわいがっていることが、わかる。
るいちゃんがかしちゃんを好きで、全身でついてゆこうとしていることが、わかる。
この前提で。
かしちゃんは、愛情を隠さない。
いかなるときも、るいちゃんを見つめ、その反応を見守る。
ここまではいい。
微笑ましいことさ。
だが、かしちゃんは。
自分がまっすぐな愛情を向けることで、相手がどきまぎし、歓びに動揺したり自爆したりするのを、すっげーたのしそーに眺めている。
いじってるの。
るいちゃんを。
るいちゃんがかしちゃんに愛されて、それゆえにキャパ超えしちゃってぐるぐる回っているところを、すっげたのしそーに、わかっていていじっている。
強い鋭いオトコマエ系で鬼畜なんじゃなく、当たりはあくまでやわらかくヘタレテイストのまま、そのくせ根っこは鬼畜入ってますというか。
ど、どうしよう。あんなもん見せられたら、熱出ちゃうよぉ。
かしちゃんはかわいらしい、愛情たっぷりのいたずらっぽい笑顔でるいちゃんを見つめる。ええ、愛がビーム状態でるいちゃん直撃。
るいちゃんはかしちゃんに見つめられたまま、愛ゆえに言葉が出なくなってあたふたして、ついには自爆する。
それをまた、かしちゃんが笑顔でからかい、一旦オチがついて話題終了。
そしてまた次の話題。
かしちゃんはかわいらしい、愛情たっぷりのいたずらっぽい笑顔でるいちゃんを見つめる。ええ、愛がビーム状態でるいちゃん直撃。
るいちゃんはかしちゃんに見つめられたまま、愛ゆえに言葉が出なくなってあたふたして(以下略)。
この繰り返しで1時間。
このバカップルなんとかして。
新婚さんに盛大にアテられて終わったよ……もー、どーしよーかと。
俺様ムードの人がS属性なのとは、まったくちがってさらにやばい感じだ、かっしー(笑)。
あんなに「ふにゃっ」としたやわらかい人なのに、かわいい笑顔で相手を追いつめているなんて。そして、相手が「追いつめられてこまっている」ところを、たのしんでいるなんて。
愛がちゃんと見えるだけに、その上で存在する毒がこわい。
いやあ、あれはやばいですよ。
るいちゃんに感情移入すると、昇天したまま、還ってこられない。
るいちゃんのとまどいは、人ごとではないからです。
かしげちゃんみたく美しすぎる人から、愛のこもった目で見つめられたら、平静ではいられないでしょ?
で、かしちゃんは、わたしが「どうしよう、かしちゃんがわたしを見てる!」とどきまぎしてうろたえまくり、失敗しまくる様を、たのしそーに見てるんですよっ?!
るいちゃんの自爆っぷりが、「かしちゃんへの愛の深さ」でもあるんですよ。あんなに見つめられなければ、もっとまともに喋れるだろうに、かしちゃんがそれを許さない。
アレわざとだよね? るいちゃんがどきどきして喋れないよーに、わざとしてるよね? ソレで彼女の愛情計ってたのしんでるよね?
るいちゃんみたいな美しい娘さんでも、かしちゃんに見つめられたら、あんなにがたがたになっちゃうんだ……かしちゃんすげえ。
わーん、貴城けい好きだぁ〜〜っ!!
かっしー、おデコの面積もすばらしかったです。潔く開放されてました。あのデコがいいのよ、かっしーは。
目尻にシワ寄せて、でかい口をぱかりと開けて笑うのがかわいい。
大きな目をくりくりさせて、るいちゃんをたのしそーに見つめるのがいい。
去年のフレッツトークショーと、ギャップがすげえよ。
オサ様も、今年はこれくらい若い嫁とラヴラヴしてるのかしら……。
タニちゃんはラヴラヴ新婚カップルと同席させられ、大変そうでした。アテられっぱなし。
「奇っ怪な。どうしてあそこだけ明るいのか」ですよ、もお。
それでも。
こんなラヴいふたりなのに、今回の公演では、キスシーンすらないんですよ。
なんてこったい、もっと考えろよ演出家。
貴城けいの、男役生活最後のキスの相手は、大和悠河さんです。
……このネタで、かっしーはタニちゃんではなくるいちゃんをいじってましたよ。Sめ……(笑)。
とにかくもー、かしるい可愛すぎ。
健全な意味でも腐った意味でも萌えなカップルです。
トークショー行けて良かった。わーんダイスキ。
そんでもって。
湖月わたるの男役生活最後のキスの相手は、安蘭けいだったなー、とか、ふと思ってみたり。
あの人、『エンレビ』で「あやぶきまお おまえにだかれたい」って歌ったんですって?(注・オサ様は博多座時代から『エンレビ』でいろんなモノに「抱かれたい」と作詞なさってます)
あーもー、会いたかったよオサ様。しょぼん。
ゆみこちゃんの花組最後の日も見納めたかったさ。
そして東京の空の下では、まっつの楽屋出が大変愉快なことになっていたようだし。
あああ、見たかった見たかったよまっつ、まとぶんに後ろから襲われるまっつ! まとぶ×まっつ?! しかも出だから双方素顔だよなっ。まっつのことを「海馬」と呼ぶまとぶん! なんだよまっつ、愛されてるな!
わーん、そんなオイシイものをこの目で見られなかったなんて〜〜っ。わたしもギャラリーしたかったよー。
(まっつの情報には日々飢えています。みなさん、タレコミよろしくです!・笑)
それで今日わたしは大阪の空の下、檀ちゃんの『武士の一分』見た後は、ムラへ移動。
ジュンタンと一緒に「NTTフレッツトークショー」へ行ってきました。
なんかすげーよいお席GETできたんですが。どきどきどき。
フレッツトークショーは昨年の『落陽のパレルモ』オサ様、ふーちゃん、ゆみこちゃん出演、に引き続き2回目っす。
今回の出演者もセオリー通り、かしちゃん、るいちゃん、タニちゃんの3人。
ええ。去年の印象があったわけですよ。
いちゃいちゃいちゃいちゃしまくる男役トップ様と男役2番手と、話題に入れずぽつんとしている娘役トップ、という図の。
えー。
ステージの上に、はぁとをトバしまくる、ラヴラヴ新婚バカップルがいました。
そして、ソレにあてられて、腰が引けている男2がいました。
なんなの。
なんなの、あのラヴラヴっぷりはっ!!(笑)
いやあ、いいもん見ました。
通常タカラヅカでは「相手役」が固定されるのはトップだけだよね。(雪組裏トップコンビ・ハマコ×アミ除く)2番手以下は、決まった相手がいない。
芝居ごと、ショーの場面ごとに組むことはあっても、一時的なものだしな。
だから、「ただひとりの人」が決まったあと、どんなふーに相手を見るのかは、決まってからでないとわからない。
かしちゃんって、相手が決まると、こーゆー感じなる人だったの?!!
どういう感じか。
S属性を、感じます。
や、かわいいかっしーなのはそのままなんだけど。
きれーなおねーさんなのも、そのままなんだけど。
ヘタレなのもヘタレなままなんだけど。
それでいて、なんか、「この人性質Sだよね?」と思わせる始末に負えないやわらかさ・なめらかさを感じます。
かしちゃんがるいちゃんを好きで、ものすごーくかわいがっていることが、わかる。
るいちゃんがかしちゃんを好きで、全身でついてゆこうとしていることが、わかる。
この前提で。
かしちゃんは、愛情を隠さない。
いかなるときも、るいちゃんを見つめ、その反応を見守る。
ここまではいい。
微笑ましいことさ。
だが、かしちゃんは。
自分がまっすぐな愛情を向けることで、相手がどきまぎし、歓びに動揺したり自爆したりするのを、すっげーたのしそーに眺めている。
いじってるの。
るいちゃんを。
るいちゃんがかしちゃんに愛されて、それゆえにキャパ超えしちゃってぐるぐる回っているところを、すっげたのしそーに、わかっていていじっている。
強い鋭いオトコマエ系で鬼畜なんじゃなく、当たりはあくまでやわらかくヘタレテイストのまま、そのくせ根っこは鬼畜入ってますというか。
ど、どうしよう。あんなもん見せられたら、熱出ちゃうよぉ。
かしちゃんはかわいらしい、愛情たっぷりのいたずらっぽい笑顔でるいちゃんを見つめる。ええ、愛がビーム状態でるいちゃん直撃。
るいちゃんはかしちゃんに見つめられたまま、愛ゆえに言葉が出なくなってあたふたして、ついには自爆する。
それをまた、かしちゃんが笑顔でからかい、一旦オチがついて話題終了。
そしてまた次の話題。
かしちゃんはかわいらしい、愛情たっぷりのいたずらっぽい笑顔でるいちゃんを見つめる。ええ、愛がビーム状態でるいちゃん直撃。
るいちゃんはかしちゃんに見つめられたまま、愛ゆえに言葉が出なくなってあたふたして(以下略)。
この繰り返しで1時間。
このバカップルなんとかして。
新婚さんに盛大にアテられて終わったよ……もー、どーしよーかと。
俺様ムードの人がS属性なのとは、まったくちがってさらにやばい感じだ、かっしー(笑)。
あんなに「ふにゃっ」としたやわらかい人なのに、かわいい笑顔で相手を追いつめているなんて。そして、相手が「追いつめられてこまっている」ところを、たのしんでいるなんて。
愛がちゃんと見えるだけに、その上で存在する毒がこわい。
いやあ、あれはやばいですよ。
るいちゃんに感情移入すると、昇天したまま、還ってこられない。
るいちゃんのとまどいは、人ごとではないからです。
かしげちゃんみたく美しすぎる人から、愛のこもった目で見つめられたら、平静ではいられないでしょ?
で、かしちゃんは、わたしが「どうしよう、かしちゃんがわたしを見てる!」とどきまぎしてうろたえまくり、失敗しまくる様を、たのしそーに見てるんですよっ?!
るいちゃんの自爆っぷりが、「かしちゃんへの愛の深さ」でもあるんですよ。あんなに見つめられなければ、もっとまともに喋れるだろうに、かしちゃんがそれを許さない。
アレわざとだよね? るいちゃんがどきどきして喋れないよーに、わざとしてるよね? ソレで彼女の愛情計ってたのしんでるよね?
るいちゃんみたいな美しい娘さんでも、かしちゃんに見つめられたら、あんなにがたがたになっちゃうんだ……かしちゃんすげえ。
わーん、貴城けい好きだぁ〜〜っ!!
かっしー、おデコの面積もすばらしかったです。潔く開放されてました。あのデコがいいのよ、かっしーは。
目尻にシワ寄せて、でかい口をぱかりと開けて笑うのがかわいい。
大きな目をくりくりさせて、るいちゃんをたのしそーに見つめるのがいい。
去年のフレッツトークショーと、ギャップがすげえよ。
オサ様も、今年はこれくらい若い嫁とラヴラヴしてるのかしら……。
タニちゃんはラヴラヴ新婚カップルと同席させられ、大変そうでした。アテられっぱなし。
「奇っ怪な。どうしてあそこだけ明るいのか」ですよ、もお。
それでも。
こんなラヴいふたりなのに、今回の公演では、キスシーンすらないんですよ。
なんてこったい、もっと考えろよ演出家。
貴城けいの、男役生活最後のキスの相手は、大和悠河さんです。
……このネタで、かっしーはタニちゃんではなくるいちゃんをいじってましたよ。Sめ……(笑)。
とにかくもー、かしるい可愛すぎ。
健全な意味でも腐った意味でも萌えなカップルです。
トークショー行けて良かった。わーんダイスキ。
そんでもって。
湖月わたるの男役生活最後のキスの相手は、安蘭けいだったなー、とか、ふと思ってみたり。
同じタイトルの倉庫。
2006年12月1日 その他 ちょっくらここでお知らせ。
この「DIARY NOTE」ときたらあらゆる意味でヘボいサイトなので、いい加減限界を感じ、よそに倉庫を作りました。
だってここさあ、書いている本人ですら過去ログ読むの一苦労なんだよ? カテゴリ分けも検索もできないんだからさー。
おまけに過去記事は壊れて紛失してるし。
カウンターもぶっ壊れてそのままだし。
つーことで、過去の観劇日記はこちらへ。
まだ作りかけなので、2002年と2006年4月以降のデータしか移してないんだけど、追々完成させる予定。
夏ごろからやっていたわりには、ちっとも進まなくてなー(笑)。なにしろ過去ログ、壊れてるから、PCの中から原文探して復元させつつなのよー。もーうんざり。
あちらは倉庫として活用予定なんで、最新記事は読みにくくなってる。
だからいちおー、こっちで最新記事の更新はする。や、倉庫にも同時にupしていくけどさ。
公演ごとの感想だとか、時系列順の感想が必要なときに、倉庫をのぞいてやってくださいませ。
別サイトで「さくいん」を作っていたけれど、そっちはとりあえず作業Stop。さくいんのない2006年4月以降は倉庫を探してくださいな。
この「DIARY NOTE」ときたらあらゆる意味でヘボいサイトなので、いい加減限界を感じ、よそに倉庫を作りました。
だってここさあ、書いている本人ですら過去ログ読むの一苦労なんだよ? カテゴリ分けも検索もできないんだからさー。
おまけに過去記事は壊れて紛失してるし。
カウンターもぶっ壊れてそのままだし。
つーことで、過去の観劇日記はこちらへ。
彼女は陽気な破壊的気質を持っている。 http://koalatta.blog48.fc2.com/
まだ作りかけなので、2002年と2006年4月以降のデータしか移してないんだけど、追々完成させる予定。
夏ごろからやっていたわりには、ちっとも進まなくてなー(笑)。なにしろ過去ログ、壊れてるから、PCの中から原文探して復元させつつなのよー。もーうんざり。
あちらは倉庫として活用予定なんで、最新記事は読みにくくなってる。
だからいちおー、こっちで最新記事の更新はする。や、倉庫にも同時にupしていくけどさ。
公演ごとの感想だとか、時系列順の感想が必要なときに、倉庫をのぞいてやってくださいませ。
別サイトで「さくいん」を作っていたけれど、そっちはとりあえず作業Stop。さくいんのない2006年4月以降は倉庫を探してくださいな。
感傷を超えて。@陽月華次期宙組娘役トップスター内定発表
2006年11月30日 タカラヅカ なんだろう。
知ったときに、まず、悲しくなった。
ウメちゃんが宙組のトップスターになる。
それはとてもよろこばしいことで、アタマではわかっているのに。
いちばん最初の感情は「かなしい」だった。
感傷だ。
わたしは星組が好きだった。あのころの星組が。
ワタさんがいて、檀ちゃんがいて、トウコちゃんがいて。
しいちゃんがいて、まとぶんがいて、すずみんがいて、れおんがいた。
かのちかちゃんがいて、ウメちゃんがいて、コトコトやせんどーさんみなみちゃんがいて。
そしてもちろん、ケロがいた。
幸福だった過去にしばられて、誰かが「いなくなる」ことに傷つくんだ。
それが祝福すべき岐路であったとしても、ただわたしが「寂しい」というだけで。
退団していった人たちだって組替えしていった人たちだって、そこにあるのは祝福であるべきだ。みんなしあわせになるために決断し、自分の道を歩いているのだから。
「寂しい」のはわたしの勝手であり、自己中心的な感傷にすぎない。
さみしいよ、ウメちゃん。星組のウメちゃんが好きだった。星組でウメちゃんが見せてくれたものが、ダイスキだった。
……と。ただの自分勝手な感傷に、ちょっくら足を取られた後で。
考える。
タニちゃんと並ぶ、ウメちゃん。
……すごく、きれい。
でもってふたりで、ナニするんだろ。どんなモノを、見せてくれるんだろ。
考え出すと、すごくわくわくする。
いろいろと足りていないわたしは、感情と理性と知識と想像と、どうもうまく働かない+タイムラグがあるようです。
決まったこと。事実。現実。それを咀嚼して、ようやく未来が見えてきた。
これは、よろこびごとなんだ。
冷静に考えれば、とってもわくわくすることだもの。
とゆーことで。
一抹の寂しさはあるものの、それを超える期待を込めて。
ウメちゃん、宙組トップスター内定おめでとう。
知ったときに、まず、悲しくなった。
ウメちゃんが宙組のトップスターになる。
それはとてもよろこばしいことで、アタマではわかっているのに。
いちばん最初の感情は「かなしい」だった。
感傷だ。
わたしは星組が好きだった。あのころの星組が。
ワタさんがいて、檀ちゃんがいて、トウコちゃんがいて。
しいちゃんがいて、まとぶんがいて、すずみんがいて、れおんがいた。
かのちかちゃんがいて、ウメちゃんがいて、コトコトやせんどーさんみなみちゃんがいて。
そしてもちろん、ケロがいた。
幸福だった過去にしばられて、誰かが「いなくなる」ことに傷つくんだ。
それが祝福すべき岐路であったとしても、ただわたしが「寂しい」というだけで。
退団していった人たちだって組替えしていった人たちだって、そこにあるのは祝福であるべきだ。みんなしあわせになるために決断し、自分の道を歩いているのだから。
「寂しい」のはわたしの勝手であり、自己中心的な感傷にすぎない。
さみしいよ、ウメちゃん。星組のウメちゃんが好きだった。星組でウメちゃんが見せてくれたものが、ダイスキだった。
……と。ただの自分勝手な感傷に、ちょっくら足を取られた後で。
考える。
タニちゃんと並ぶ、ウメちゃん。
……すごく、きれい。
でもってふたりで、ナニするんだろ。どんなモノを、見せてくれるんだろ。
考え出すと、すごくわくわくする。
いろいろと足りていないわたしは、感情と理性と知識と想像と、どうもうまく働かない+タイムラグがあるようです。
決まったこと。事実。現実。それを咀嚼して、ようやく未来が見えてきた。
これは、よろこびごとなんだ。
冷静に考えれば、とってもわくわくすることだもの。
とゆーことで。
一抹の寂しさはあるものの、それを超える期待を込めて。
ウメちゃん、宙組トップスター内定おめでとう。
プログラムを事前に読んだりしてません。@夢のメモランダム
2006年11月29日 タカラヅカ 至福の黒燕尾づくしの興奮冷めやらぬまま幕が下り、次に出ていらっしゃったのは麻路さき様でございました。
耳馴染みのあるイントロ。そして。
マリコ、歌うんだ?!(白目)
植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』−植田紳爾・魂(こころ)の軌跡−(長いよ!!)のゲストに麻路さきがいることは、入り口でもらったプログラムに写真が載っていたから、わかっていた。
マリコといやあ植爺の超お気に入り、お披露目もサヨナラも植爺作品@もちろん超の付く大駄作だったという、歴史に残る気の毒な人だ。そりゃあこのイベントにいてもあたりまえだ。
そう思って、ソコでアタマがストップした。
わかってなかったんだ。
マリコさんが出演する、ということがどういうことなのか。
思ってなかったんだ。
マリコさんが、歌うなんて。
いや、歌うだろそりゃ。ナニしに来たと思ってたんだ自分!!
彼が歌うのはもちろんお披露目の主題歌、「風になりたい」。
ああ、変わらぬ歌声!!
マリコさんは、マリコさんでした。
なにもかも、あのころのまま。
そりゃあ体格は二回りくらい立派になられてますが、トートやってたときも二重顎だったから無問題。ぜんぜん変わってない印象。
歌声も、記憶にあるまんまで……ツボに入って、笑いをこらえるのに四苦八苦。
当時、マリコの物まねを友人のキティちゃんがよくやってくれてね。この「風になりたい」は彼女の十八番、マリコそっくりに歌ってくれたの。キティちゃんは音大の声楽科卒で、「正しい音階」と「マリコの音階」と使い分けて歌ってくれたり……そりゃーもー見事だった。愛されキャラだったからなー、マリコ。
その記憶まで一緒によみがえってきて、ひとり客席で悶絶。
ああ……いいなあ、マリコさん。この人はとにかくカッコイイ人でしたよ。歌が「ホゲエエェェェ」で台詞が「フガフガフガ」でも、とにかくもー動いている様を見ていればうっとり酔える人でした。
そして。
再確信。タニちゃんトップ全然OK。
タニちゃんの歌なんか、マリコさんに比べたらぜんぜんうまいって!! やっぱり歌の破壊力歴代NO.1はマリコさんだって!!(笑顔)
はい、とゆーことで第二部はOGさん登場。
てっきり第一部で植爺とトークでもするのかと思ってたけど。(入り口でプログラム配ってたんだから、前もって読めよ)
んじゃ箇条書きスタート。
・麻実れい様登場です! そーいやターコさん出るんじゃん!(入り口でプログラム配ってたんだから、前もって読めよ)
・きゃーっ、おとなしめの歌なのに、ターコさん、入ってます。登場から、スイッチオンです!!
・すげーすげーっ、ノリノリ〜〜、エロ〜〜っ、ターコさんすごいわよサトリちゃん! ……あれ? なんで今日、サトリちゃんいないの?!
・おかしい……イベントなのに、しい担サトリちゃんがいないなんてっ。
・鳳蘭様は、こーゆーイベントにいて当然なので、プログラムを確認する必要もございませぬ。いやあ、大した人だ。マジ、オーラちがうっす。
・てゆーか鳳蘭様、2曲歌うんだ?! 他の人たち1曲なのに?(入り口でプログラム配ってたんだから、前もって読めよ)
・初風諄様はしっとりと、なんかヅカとはちがった意味で時代を感じさせる歌を歌われました。
・んで、やっぱりあるんだ、OGトーク。今回はないのかと期待したのに……。や、あればあれでおもしろいんだけどね。
・ネタは昼夜共同じでした。
・でも、昼の方がやりとりがうまかったし、まとまっていた。
・夜は同じ話をするもんだから、昼に説明したことを端折ってしまったり冗長になったりでめためた。
・てか、たった2回しかない公演のMCなんだから、内容変えればいいのに。植爺への感謝の思い出って、1個しかないのか……。大変だなー。
・あ、そーだ。マリコさん、白いずるっとした衣装着てたんだけどさ。真横からのラインが白衣に見えて、萌えでした。今、白衣がブームっす。まっつまっつ!
・さて、OGの「植爺のおかげで今の私があります、先生様ありがとう!」の輪唱が終わった後は、いよいよ本番再開です!!
・暗転した舞台に、スタンバッている男たちの影。
・ライトオン! スーツ+帽子の色男たち!! 赤スーツタニちゃんと、青スーツのスター男たち。
・わーいわーい、眼福だー。みんなかっこいー。
・男臭くノリノリで踊るのはいいが。掛け声アリなんだよね。「オラオラオラ〜〜!」「ハァッ」「ウッ」……なんか、下手の方ばっかで聞こえるんですけど?!
・わたしは上手のゆーひくん中心で見ていたんで、上手のおとなしさに比べ、下手のアツさに首をかしげ……。
・夜公演では、下手をチェックしました。
・オラオラ言ってるの、予想通りすずみんだ……。あの巻き舌は絶対星組だと思ったんだっ。
・てゆーか。
・すずみんとれおんだけ、胸にマイク付けてる!!
・このふたり、オラオラ〜巻き舌〜オラオラ要員?!(白目)
・上手の人はマイク誰もつけないっすよ……ゆーひくんの「ハッ」とか、ろくに聞こえねーっつの。言ってるのに。
・すずみん、めっちゃたのしそうだ……。
・タニちゃんがんばれー(笑)。
・タニちゃんひとりセリ下がり(消える瞬間まで気を抜かずカッコつけてますよ! よーし!)、残った男たちが見上げる先に、3つの影。
・『ナイト・アンド・デイ』来ましたー!! 暗闇の中、キザりきった歌声が響く。トウコ、かっしー、あさこだー!
・3組の『ナイト・アンド・デイ』。トウコ×あすか、かっしー×るいるい、あさこ×かなみん、並んで踊られるとすげー豪華!!
・やーんたのしーたのしー!! トウコちゃんとあすかちゃんが「組んで何年も経ってますがナニか?」てな余裕で絡んでるのがイイ!
・かしちゃんるいちゃんきれい。夢の中のカップルみたい。
・オペラグラスで追いかけるのに必死。2組のカップル、両方見たくてじりじりする(笑)。
・いい男たちが、自慢のいい女連れて、自信たっぷりに踊る姿はいいですなー。美男美女カップル、ああ、タカラヅカっていいなあ。
・上手花道でそれぞれポーズ、暗転……間際のトウコちゃんのウインクに悩殺される。うきゃー!
・トップカップルたちが消えたのと反対、下手セリを使って深紅のきりやん登場。銀橋をひとり歌いながら渡る。おおっ、貫禄だ。……シルエットでトドロキ様とどっちかなと迷ったのはナイショです。
・でもって、ここからお着替えなしです。フィナーレまで誰も着替えない。
・せっかくここまではアダルトだったのに、次の瞬間響くのは「おーい春風さーん!」の声。うわー……。
んじゃまた続く〜〜。
耳馴染みのあるイントロ。そして。
マリコ、歌うんだ?!(白目)
植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』−植田紳爾・魂(こころ)の軌跡−(長いよ!!)のゲストに麻路さきがいることは、入り口でもらったプログラムに写真が載っていたから、わかっていた。
マリコといやあ植爺の超お気に入り、お披露目もサヨナラも植爺作品@もちろん超の付く大駄作だったという、歴史に残る気の毒な人だ。そりゃあこのイベントにいてもあたりまえだ。
そう思って、ソコでアタマがストップした。
わかってなかったんだ。
マリコさんが出演する、ということがどういうことなのか。
思ってなかったんだ。
マリコさんが、歌うなんて。
いや、歌うだろそりゃ。ナニしに来たと思ってたんだ自分!!
彼が歌うのはもちろんお披露目の主題歌、「風になりたい」。
ああ、変わらぬ歌声!!
マリコさんは、マリコさんでした。
なにもかも、あのころのまま。
そりゃあ体格は二回りくらい立派になられてますが、トートやってたときも二重顎だったから無問題。ぜんぜん変わってない印象。
歌声も、記憶にあるまんまで……ツボに入って、笑いをこらえるのに四苦八苦。
当時、マリコの物まねを友人のキティちゃんがよくやってくれてね。この「風になりたい」は彼女の十八番、マリコそっくりに歌ってくれたの。キティちゃんは音大の声楽科卒で、「正しい音階」と「マリコの音階」と使い分けて歌ってくれたり……そりゃーもー見事だった。愛されキャラだったからなー、マリコ。
その記憶まで一緒によみがえってきて、ひとり客席で悶絶。
ああ……いいなあ、マリコさん。この人はとにかくカッコイイ人でしたよ。歌が「ホゲエエェェェ」で台詞が「フガフガフガ」でも、とにかくもー動いている様を見ていればうっとり酔える人でした。
そして。
再確信。タニちゃんトップ全然OK。
タニちゃんの歌なんか、マリコさんに比べたらぜんぜんうまいって!! やっぱり歌の破壊力歴代NO.1はマリコさんだって!!(笑顔)
はい、とゆーことで第二部はOGさん登場。
てっきり第一部で植爺とトークでもするのかと思ってたけど。(入り口でプログラム配ってたんだから、前もって読めよ)
んじゃ箇条書きスタート。
・麻実れい様登場です! そーいやターコさん出るんじゃん!(入り口でプログラム配ってたんだから、前もって読めよ)
・きゃーっ、おとなしめの歌なのに、ターコさん、入ってます。登場から、スイッチオンです!!
・すげーすげーっ、ノリノリ〜〜、エロ〜〜っ、ターコさんすごいわよサトリちゃん! ……あれ? なんで今日、サトリちゃんいないの?!
・おかしい……イベントなのに、しい担サトリちゃんがいないなんてっ。
・鳳蘭様は、こーゆーイベントにいて当然なので、プログラムを確認する必要もございませぬ。いやあ、大した人だ。マジ、オーラちがうっす。
・てゆーか鳳蘭様、2曲歌うんだ?! 他の人たち1曲なのに?(入り口でプログラム配ってたんだから、前もって読めよ)
・初風諄様はしっとりと、なんかヅカとはちがった意味で時代を感じさせる歌を歌われました。
・んで、やっぱりあるんだ、OGトーク。今回はないのかと期待したのに……。や、あればあれでおもしろいんだけどね。
・ネタは昼夜共同じでした。
・でも、昼の方がやりとりがうまかったし、まとまっていた。
・夜は同じ話をするもんだから、昼に説明したことを端折ってしまったり冗長になったりでめためた。
・てか、たった2回しかない公演のMCなんだから、内容変えればいいのに。植爺への感謝の思い出って、1個しかないのか……。大変だなー。
・あ、そーだ。マリコさん、白いずるっとした衣装着てたんだけどさ。真横からのラインが白衣に見えて、萌えでした。今、白衣がブームっす。まっつまっつ!
・さて、OGの「植爺のおかげで今の私があります、先生様ありがとう!」の輪唱が終わった後は、いよいよ本番再開です!!
・暗転した舞台に、スタンバッている男たちの影。
・ライトオン! スーツ+帽子の色男たち!! 赤スーツタニちゃんと、青スーツのスター男たち。
・わーいわーい、眼福だー。みんなかっこいー。
・男臭くノリノリで踊るのはいいが。掛け声アリなんだよね。「オラオラオラ〜〜!」「ハァッ」「ウッ」……なんか、下手の方ばっかで聞こえるんですけど?!
・わたしは上手のゆーひくん中心で見ていたんで、上手のおとなしさに比べ、下手のアツさに首をかしげ……。
・夜公演では、下手をチェックしました。
・オラオラ言ってるの、予想通りすずみんだ……。あの巻き舌は絶対星組だと思ったんだっ。
・てゆーか。
・すずみんとれおんだけ、胸にマイク付けてる!!
・このふたり、オラオラ〜巻き舌〜オラオラ要員?!(白目)
・上手の人はマイク誰もつけないっすよ……ゆーひくんの「ハッ」とか、ろくに聞こえねーっつの。言ってるのに。
・すずみん、めっちゃたのしそうだ……。
・タニちゃんがんばれー(笑)。
・タニちゃんひとりセリ下がり(消える瞬間まで気を抜かずカッコつけてますよ! よーし!)、残った男たちが見上げる先に、3つの影。
・『ナイト・アンド・デイ』来ましたー!! 暗闇の中、キザりきった歌声が響く。トウコ、かっしー、あさこだー!
・3組の『ナイト・アンド・デイ』。トウコ×あすか、かっしー×るいるい、あさこ×かなみん、並んで踊られるとすげー豪華!!
・やーんたのしーたのしー!! トウコちゃんとあすかちゃんが「組んで何年も経ってますがナニか?」てな余裕で絡んでるのがイイ!
・かしちゃんるいちゃんきれい。夢の中のカップルみたい。
・オペラグラスで追いかけるのに必死。2組のカップル、両方見たくてじりじりする(笑)。
・いい男たちが、自慢のいい女連れて、自信たっぷりに踊る姿はいいですなー。美男美女カップル、ああ、タカラヅカっていいなあ。
・上手花道でそれぞれポーズ、暗転……間際のトウコちゃんのウインクに悩殺される。うきゃー!
・トップカップルたちが消えたのと反対、下手セリを使って深紅のきりやん登場。銀橋をひとり歌いながら渡る。おおっ、貫禄だ。……シルエットでトドロキ様とどっちかなと迷ったのはナイショです。
・でもって、ここからお着替えなしです。フィナーレまで誰も着替えない。
・せっかくここまではアダルトだったのに、次の瞬間響くのは「おーい春風さーん!」の声。うわー……。
んじゃまた続く〜〜。
画面全部黒燕尾。@夢のメモランダム
2006年11月28日 タカラヅカ あれは、ここでブログを書きはじめて間もないころ。
「岡田良機せんせー、還暦おめでとー管弦楽団によるコンサート」という催しの存在を知り、なまあたたかい気持ちになった。わたしだったらそんなの絶対嫌だな、と。お祝いしてくれるのはうれしいけど、気持ちだけ受け取るから管弦楽団とかやめてくれよ、イタ過ぎる。
そのときに、笑い話として書いたんだよね。
植爺がやったらどうしよう、って。(2002-12-26参照)
笑い事ではなく、本気でやりやがりました。植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』−植田紳爾・魂(こころ)の軌跡−(長いよ!!)として!!
しかもしかも。
植爺自ら、舞台に立ちますよ!! しかも、家族込みで!!
数日前、プログラムが発表になってからのヅカファンの阿鼻叫喚ぶりを、あちこちで目に耳にできましたよ。わたしも思わず悲鳴あげたしな(笑)。
オーケストラの指揮をした小林公平氏を上回る厚顔ぶりに、ネタとしてウケてしまいました。そこまで捨て身でウケを取らなくてもいいだろうに、植爺ってば。
昼の部が終わり、夜の部を観るためにやってきたハイディさんと合流したとき、「で、植爺はどうでしたか?」と聞かれ、にこやかに、
「見てないから、わかんない」
と、答えてしまいました(いい笑顔)。
なにやってたんですか、と問われ、さらにきっぱりと、
「娘役ちゃんの点呼」
と答えました。はい。
もちろん、ソコでなんかやってるわけですから、目にしないわけはありません。多少語れるくらいには目に入ってしまいましたが、ここでなにも書くつもりはありません。
愛を持てない出演者については、なにも書かない主義ですから。
苦言文句いじり倒し、すべて愛ゆえですもの。愛がないのに語ったら、そりゃただの毒になってしまう。だからスルーですよ、はい。
つーことで『メモラン』語り箇条書き、続き行きま〜す。
・『花の道』でどーやら劇団は学習したらしい。植爺一家出演時には、現役生徒を多数出演させる。そーすりゃその間席を立つ人を減らせる。
・『花の道』はなー、公平氏の指揮の間観劇しない、という選択肢を選ぶ人が多数いたからなー。その間トイレやロビーに人がいる(笑)。コムちゃんの原寸大オスカル様と記念撮影する人たちとか(通常の開演前や休憩時間は人が多すぎて撮影が難しかったしな)、みんな思い思いに時間を有意義に過ごしていた。
・娘役50人によるコーラスですよ! 花道に娘役ぎっしり! すげー豪華。点呼点呼。ひとりずつ顔と名前を確認し、名前を思い出せない子を、並びから推測する、ということをやっていたらあっという間に終わりました、植爺発表会。
・だから、まったくもって無問題。
・かなみ、あすか、るいの美しい歌声も堪能。
・ん? となみちゃんは前のシーンに出ていたからここには出られないはずなのに、ソロを順番に歌うトップ娘役が4人いる? 4人目、トリを取るトップ娘役って誰だ?
・オペラで確認してギャフン、出雲綾様ですか!! やっぱりトップ娘役に昇格されてたんですね……宙組時代2番手でしたものね、かなみちゃんとWで!
・組2番手から専科を経てトップに。檀ちゃんやあすかちゃんと同じパターンですね。ははは(涙目)。またしても、かなみちゃんとWで今度はトップですか、そーですか。植爺作品といい、月組の受難は続きそうですな。ははは(涙目)。
・いやその、すばらしい歌声でございました。
・娘役を(いろんな意味で)堪能しているウチに、幕。
・あっ、第一部終わっちゃった!
・第二部は幕開きからすごいです。開演アナウンスと共に、黒燕尾男たちがスススッとスタンバイしているシルエットが見えます。
・ライト点灯! 見渡す限りの黒燕尾男たちキターーッ!!
・黒燕尾黒燕尾黒燕尾!! 大階段にも黒燕尾、本舞台にも黒燕尾、銀橋にも黒燕尾!! 黒燕尾、入れ食い状態!(鼻息)
・次々登場、次々入れ替わっていきます。当然です、そーでもしなけりゃ全員出てこられねえ!
・うきゃーっ!! 狂ったように点呼。ええ、点呼取りまくりです。できるだけたくさんの男たちを見たい、でもトウコちゃん、かっしー、ゆーひくんも見たい。ああ、ジレンマ……。
・ここでだっけな、シューマッハ再び。
・タニ、きり、ゆひの並びで男たちを率いて大階段を逆三角形に降りてくる。
・……大きくなったよね。
シューマッハ時代は、特別なモノだ。
ケロ、ゆーひ、きりやん、タニ。
持ち味もチガウ、学年もチガウ。個性豊かで映りのいい、すてきなユニットだった。
それぞれ、ダイスキだったよ。
ケロちゃんはダーリンだった。
でも、ゆーひくんにもときめいていた。
一時期はオペラできりやんばっかり追いかけてて、隣の席の見知らぬ方に「霧矢さんのファンですか?」と声をかけられたりもした。
タニちゃんの天真爛漫な輝きにあこがれた。
紆余曲折、いろいろあるよね。
だけど、みんなそれぞれ、充実した、しあわせな人生を歩んで欲しいと思う。
心から、そう願う。
・ケロちゃんを、なつかしく思う。彼の黒燕尾は端正でエロくて絶品ぢゃった……。しみじみ。
・ところで、ゆーひさんとそのかが同じフレームに収まると、心臓に悪いんですが。
・『MIND TRAVELLER』でまぁくんを見て、若いころのたかこを思い出し、せつなさで胸が痛かったというのに。
・大人になったゆーひと、若造のケロが一緒に踊っているなんて、どこの同人誌ですか。夢小説系二次創作のノリだろソレ!!(動揺)
その昔、『銀河英雄伝説』の同人誌で、ユリアン青年がタイムスリップだかなんだかで士官学校時代のヤンと出会い、彼と共にもう一度生きるという小説を読んだことがあるんだが……ソレ系のせつなさですよ、ええ。
ユリアンくんは「未来」を知っているから、ヤンと同盟の未来を守るためにいろいろがんばるんだけど、ユリアン自身年下のヤンを残して早死にするし、結局どうあがいてもヤンは若くして死ぬ運命なんだよね……。
いやその、ヲタクな話を持ち出して申し訳ないが。
「大人のゆーひと、若造のケロ」という並びは、せつなくて苦しくて、そして甘い痛みに満ちております。ぶっちゃけ萌えです(笑)。
・黒燕尾活け作り(違)は、どれだけ見ていてもあきないっす。倍くらいの時間があってもヨシ。
・ほんとに、点呼取ってるうちに終わったよ……。
つーことで、続く〜〜。
「岡田良機せんせー、還暦おめでとー管弦楽団によるコンサート」という催しの存在を知り、なまあたたかい気持ちになった。わたしだったらそんなの絶対嫌だな、と。お祝いしてくれるのはうれしいけど、気持ちだけ受け取るから管弦楽団とかやめてくれよ、イタ過ぎる。
そのときに、笑い話として書いたんだよね。
植爺がやったらどうしよう、って。(2002-12-26参照)
笑い事ではなく、本気でやりやがりました。植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』−植田紳爾・魂(こころ)の軌跡−(長いよ!!)として!!
しかもしかも。
植爺自ら、舞台に立ちますよ!! しかも、家族込みで!!
数日前、プログラムが発表になってからのヅカファンの阿鼻叫喚ぶりを、あちこちで目に耳にできましたよ。わたしも思わず悲鳴あげたしな(笑)。
オーケストラの指揮をした小林公平氏を上回る厚顔ぶりに、ネタとしてウケてしまいました。そこまで捨て身でウケを取らなくてもいいだろうに、植爺ってば。
昼の部が終わり、夜の部を観るためにやってきたハイディさんと合流したとき、「で、植爺はどうでしたか?」と聞かれ、にこやかに、
「見てないから、わかんない」
と、答えてしまいました(いい笑顔)。
なにやってたんですか、と問われ、さらにきっぱりと、
「娘役ちゃんの点呼」
と答えました。はい。
もちろん、ソコでなんかやってるわけですから、目にしないわけはありません。多少語れるくらいには目に入ってしまいましたが、ここでなにも書くつもりはありません。
愛を持てない出演者については、なにも書かない主義ですから。
苦言文句いじり倒し、すべて愛ゆえですもの。愛がないのに語ったら、そりゃただの毒になってしまう。だからスルーですよ、はい。
つーことで『メモラン』語り箇条書き、続き行きま〜す。
・『花の道』でどーやら劇団は学習したらしい。植爺一家出演時には、現役生徒を多数出演させる。そーすりゃその間席を立つ人を減らせる。
・『花の道』はなー、公平氏の指揮の間観劇しない、という選択肢を選ぶ人が多数いたからなー。その間トイレやロビーに人がいる(笑)。コムちゃんの原寸大オスカル様と記念撮影する人たちとか(通常の開演前や休憩時間は人が多すぎて撮影が難しかったしな)、みんな思い思いに時間を有意義に過ごしていた。
・娘役50人によるコーラスですよ! 花道に娘役ぎっしり! すげー豪華。点呼点呼。ひとりずつ顔と名前を確認し、名前を思い出せない子を、並びから推測する、ということをやっていたらあっという間に終わりました、植爺発表会。
・だから、まったくもって無問題。
・かなみ、あすか、るいの美しい歌声も堪能。
・ん? となみちゃんは前のシーンに出ていたからここには出られないはずなのに、ソロを順番に歌うトップ娘役が4人いる? 4人目、トリを取るトップ娘役って誰だ?
・オペラで確認してギャフン、出雲綾様ですか!! やっぱりトップ娘役に昇格されてたんですね……宙組時代2番手でしたものね、かなみちゃんとWで!
・組2番手から専科を経てトップに。檀ちゃんやあすかちゃんと同じパターンですね。ははは(涙目)。またしても、かなみちゃんとWで今度はトップですか、そーですか。植爺作品といい、月組の受難は続きそうですな。ははは(涙目)。
・いやその、すばらしい歌声でございました。
・娘役を(いろんな意味で)堪能しているウチに、幕。
・あっ、第一部終わっちゃった!
・第二部は幕開きからすごいです。開演アナウンスと共に、黒燕尾男たちがスススッとスタンバイしているシルエットが見えます。
・ライト点灯! 見渡す限りの黒燕尾男たちキターーッ!!
・黒燕尾黒燕尾黒燕尾!! 大階段にも黒燕尾、本舞台にも黒燕尾、銀橋にも黒燕尾!! 黒燕尾、入れ食い状態!(鼻息)
・次々登場、次々入れ替わっていきます。当然です、そーでもしなけりゃ全員出てこられねえ!
・うきゃーっ!! 狂ったように点呼。ええ、点呼取りまくりです。できるだけたくさんの男たちを見たい、でもトウコちゃん、かっしー、ゆーひくんも見たい。ああ、ジレンマ……。
・ここでだっけな、シューマッハ再び。
・タニ、きり、ゆひの並びで男たちを率いて大階段を逆三角形に降りてくる。
・……大きくなったよね。
シューマッハ時代は、特別なモノだ。
ケロ、ゆーひ、きりやん、タニ。
持ち味もチガウ、学年もチガウ。個性豊かで映りのいい、すてきなユニットだった。
それぞれ、ダイスキだったよ。
ケロちゃんはダーリンだった。
でも、ゆーひくんにもときめいていた。
一時期はオペラできりやんばっかり追いかけてて、隣の席の見知らぬ方に「霧矢さんのファンですか?」と声をかけられたりもした。
タニちゃんの天真爛漫な輝きにあこがれた。
紆余曲折、いろいろあるよね。
だけど、みんなそれぞれ、充実した、しあわせな人生を歩んで欲しいと思う。
心から、そう願う。
・ケロちゃんを、なつかしく思う。彼の黒燕尾は端正でエロくて絶品ぢゃった……。しみじみ。
・ところで、ゆーひさんとそのかが同じフレームに収まると、心臓に悪いんですが。
・『MIND TRAVELLER』でまぁくんを見て、若いころのたかこを思い出し、せつなさで胸が痛かったというのに。
・大人になったゆーひと、若造のケロが一緒に踊っているなんて、どこの同人誌ですか。夢小説系二次創作のノリだろソレ!!(動揺)
その昔、『銀河英雄伝説』の同人誌で、ユリアン青年がタイムスリップだかなんだかで士官学校時代のヤンと出会い、彼と共にもう一度生きるという小説を読んだことがあるんだが……ソレ系のせつなさですよ、ええ。
ユリアンくんは「未来」を知っているから、ヤンと同盟の未来を守るためにいろいろがんばるんだけど、ユリアン自身年下のヤンを残して早死にするし、結局どうあがいてもヤンは若くして死ぬ運命なんだよね……。
いやその、ヲタクな話を持ち出して申し訳ないが。
「大人のゆーひと、若造のケロ」という並びは、せつなくて苦しくて、そして甘い痛みに満ちております。ぶっちゃけ萌えです(笑)。
・黒燕尾活け作り(違)は、どれだけ見ていてもあきないっす。倍くらいの時間があってもヨシ。
・ほんとに、点呼取ってるうちに終わったよ……。
つーことで、続く〜〜。
第一部だけで、82人の点呼が可能でした、わたし的に。@夢のメモランダム
2006年11月27日 タカラヅカ 植爺を讃えに行って来ました。
植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』−植田紳爾・魂(こころ)の軌跡−(長いよ!!)のことですわ。
チケット暴落していたおかげで、気楽に2回観ました。『花の道』といい、このテのイベントは価格破壊が前提でいいでな、席どこでも1回観られればいいや、な人間には。ネックは値段なので(わたしはびんぼー)安ければリピートも気楽っす。
チケット価格の目安は「OGが出るかどうか」だと思ってます。現役生だけのイベントはそこそこ価値があるんだが、OGが出るとなると一気に落ちるよねぇ。
第一部が日本物で、祝舞と歌と、芝居『舞い込んだ神様』、植爺が家族と踊る『舞三代』。
第二部が洋物、男役100人の黒燕尾大階段ダンス、各スター歌い継ぎとダンス、OGの歌とトーク。
筋道立てて語るほどのものでもないんで、思いつくままに書きます。
・トウコちゃん、トップ初仕事おめでとー!!
・や、力一杯ソコにこだわって観に行きましたから。トウコちゃんが星組トップとしてあすかちゃんとふたり大劇場に立つ、最初の舞台。なにがなんでも観なければ。植爺どうのはどーでもいー。
・かしちゃんが、トップスターとして本拠地イベントに出演。
・や、力一杯ソコにこだわって観に行きましたから。TCAがないなら、もうコレしかないぢゃん! トップとして他組トップと並ぶかっしーはなにがなんでも観なければ。植爺どうのはどーでもいー。
・出演者、豪華過ぎ。てゆーか多すぎ。点呼を取るだけで終わってしまった。わたし的に。
・松本先生の祝舞にとなみちゃんのソロ、娘役たちのコーラス。娘たちは下手花道で3人ずつマイクを囲んで歌うのだが、これがなかなか個性の出る立ち位置だった。コーラスに徹する娘たちはマイクを丸く囲んで客席に横顔を見せているんだが、某トリオは3人とも真正面を向いていた。あのー、スタンドマイクの立場は? えーとアレって月娘?
・祝舞が終わってスター登場、『夜明けの序曲』主題歌を歌い継ぐあさこちゃん、かっしー、トウコ。
・トウコ、貫禄アリ過ぎ(笑)。
・トップ初仕事という初々しさはどこにもない。「ずっとトップスターでしたが、なにか?」みたいな。いいなー、トウコちゃん(笑)。
・トウコは植爺系のハッタリ歌い上げソングも合うんだよね、声質も芸風も。いやあ、派手でうさんくさくて昭和的(つまり、タカラヅカ的)でいいわぁ。
・大階段、花道とずらりと着物+袴姿のジェンヌが並ぶ。前1列以外は学年順だから、センター近くの顔ぶれの濃さといったら(笑)。
・紋付きではない、色とりどりの着物。個性出てるよねえ。でもって、トウコちゃんとゆーひくんが、ペアルックだー! と、ひそかにウケていたのは、秘密です。(すずみんも一瞬同じテイストの着物に見えたが、ちがった。彼のはもちろん、もっと派手です・笑)
・月組の次回公演の宣伝をあさこちゃんがしているとき、他の月組メンバーだけがそれぞれの位置で会釈するのだが。そのかも、一緒に頭を下げていて、感慨深かった。そのか、月組なんだ……。
・月組合流後最初の仕事とはいえ、組関係ないイベントだから、月組のそのかに対して、まだ免疫はない。ただ、せつない。
・そのかは上手本舞台の隅っこ。かろうじて本舞台、ひとつまちがえると花道要員(笑)。
・すずみんとともちの並びに萌える。ともちでかいよ、ともち! すずみんが女の子だー! カップルでもOKな映りのよさ。
・ルイスとゆーほの並びに、何故か心ときめく。
・「あの大勢口の中で、ゆーほチェックしてるんですか」とジュンタンに突っ込まれたが、みきちぐチェックしている人に言われてもな(笑)。
・いかなるときでもマチオ先輩だけは目に飛び込んでくる。
・一色瑠加氏も迷いなくチェック済みですとも。
・うきょーさん! うきょーさん!
・しいちゃんは相変わらずの立ち位置の良さ。イベントになると、ほんと美味しいよな、サトリちゃん。……あれ? なんで今日、サトリちゃんいないの?!
・Wコーラスの娘さんたちは、なんかみんな健康優良児系……?(笑)
・「あいらぶゆーらぶたからづか♪」は、ただひたすら恥ずかしい歌だ……。
・司会は何故か初風諄さん。……独特のスローテンポで、進行が遅れまくるのではないかと危惧。
・「植爺を讃える」タイトル看板が舞台上部に飾られるんだが、微妙。あれはレトロを狙って失敗したの? それともたんに素人が描いた、へたっぴレタリングの成果? 中学文化祭の生徒手書き看板のノリ。
・植爺作品のポスターが何十枚か背景に飾られていたが、つくづく、ポスターセンスがない。主要キャストが前を向いて並んでいるだけ。それが何十枚並んでるの。こわっ。
・唯一、映画ポスターを意識した『風と共に去りぬ』がきれい。そして、『パリの空よりも高く』がどれだけいいポスターかがわかる。
・植爺初演出作品『舞い込んだ神様』(1957年)は、単品としては悪くない。他愛なく、たのしい。
・デビュー作に「作家の本質が出る」と言うけれど。……ほんとに出まくっていて、苦笑した。
・意味のない暴力シーン、「男が女を殴る」ところからスタート。
・殴らせなくても同じテーマは表現できるのに、とにかく暴力。女も殴り返しているが、男の方が多く殴る。
・「主役」の意味がない。「主役」を中心に物語を構成できない、展開できない。
・無意味に冗長。同じ歌をえんえんえんえん繰り返す。構成力ないのはここからなのか……。
・歌詞がチガウから2回も3回も続けるのかと思いきや、全部同じ。1番が終わったと思ったら間奏の次に2番ではなくまた同じ1番、間奏の次にまた1番……なにコレ、1番から3番まであるんじゃなくて、1番しかない短い曲なの? じゃなんで繰り返すの? 1回でええやろがっ。
・『くらわんか』の貧ちゃんの歌を、もう一度聴けるとは。花組が出演していないのが残念。あっ、らんとむがいる!!
・太郎冠者@トド様、うまい。
・女房・花子@となみちゃん、うまい。
・いやあ、華やかでいいなあ、このふたり。
・貧乏神@まやさんが、たのしい。歩く姿とかかわいすぎ。なにをしているわけでもないのに、見てしまう。
・そしておたのしみの、貧ちゃんズ@2〜3番手スターのみなさん!!
・客席から登場なんだが、マジで誰が誰だかわからん。ざんばら髪でうつむき加減、幽霊メイク。
・それでも最初から、ゆーひくんだけわかったのは、愛のなせるワザでしょうか。
・アゴで区別が付く、あひくんとらんとむ氏って……。
・らんとむが貧ちゃん! 八五郎さんが貧ちゃんやってますよ、みなさん!!
・幽霊メイクのせいか、顔立ちの整った人は西洋人形みたいに見えた。あひくんとらんとむ、ほんとにバタくさくてきれいや……(立派なアゴを含む)。
・タニちゃんご機嫌! すげーかわいい!
・すずみさん、やりすぎ。幽霊ドーランの上、目の回り、真っ黒に塗っていて、タヌキ状態。1回目より、2回目の夜公演の方が、さらにものすごいことになっていた……アナタほんとにサービス精神の固まりねっ。愛しい。
・みっちゃん、ふつーにかわいい。
・ゆーひくんは、幽霊似合う。たぶんそーゆーキャラだから。病身の剣士とかイメージだもんなー。貧ちゃんもそのノリだ。てゆーか、綺麗。
・みんなじっとしていくれないから、全員チェックできず。くやしいわ。(ゆーひさんばっかり見ているからです)
・そして、再びゆったり異時代感漂う初風諄氏の司会ののちは、第一部最大の話題シーン、植爺一家で発表会!!
だが、ここで次の欄へ続く!
植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』−植田紳爾・魂(こころ)の軌跡−(長いよ!!)のことですわ。
チケット暴落していたおかげで、気楽に2回観ました。『花の道』といい、このテのイベントは価格破壊が前提でいいでな、席どこでも1回観られればいいや、な人間には。ネックは値段なので(わたしはびんぼー)安ければリピートも気楽っす。
チケット価格の目安は「OGが出るかどうか」だと思ってます。現役生だけのイベントはそこそこ価値があるんだが、OGが出るとなると一気に落ちるよねぇ。
第一部が日本物で、祝舞と歌と、芝居『舞い込んだ神様』、植爺が家族と踊る『舞三代』。
第二部が洋物、男役100人の黒燕尾大階段ダンス、各スター歌い継ぎとダンス、OGの歌とトーク。
筋道立てて語るほどのものでもないんで、思いつくままに書きます。
・トウコちゃん、トップ初仕事おめでとー!!
・や、力一杯ソコにこだわって観に行きましたから。トウコちゃんが星組トップとしてあすかちゃんとふたり大劇場に立つ、最初の舞台。なにがなんでも観なければ。植爺どうのはどーでもいー。
・かしちゃんが、トップスターとして本拠地イベントに出演。
・や、力一杯ソコにこだわって観に行きましたから。TCAがないなら、もうコレしかないぢゃん! トップとして他組トップと並ぶかっしーはなにがなんでも観なければ。植爺どうのはどーでもいー。
・出演者、豪華過ぎ。てゆーか多すぎ。点呼を取るだけで終わってしまった。わたし的に。
・松本先生の祝舞にとなみちゃんのソロ、娘役たちのコーラス。娘たちは下手花道で3人ずつマイクを囲んで歌うのだが、これがなかなか個性の出る立ち位置だった。コーラスに徹する娘たちはマイクを丸く囲んで客席に横顔を見せているんだが、某トリオは3人とも真正面を向いていた。あのー、スタンドマイクの立場は? えーとアレって月娘?
・祝舞が終わってスター登場、『夜明けの序曲』主題歌を歌い継ぐあさこちゃん、かっしー、トウコ。
・トウコ、貫禄アリ過ぎ(笑)。
・トップ初仕事という初々しさはどこにもない。「ずっとトップスターでしたが、なにか?」みたいな。いいなー、トウコちゃん(笑)。
・トウコは植爺系のハッタリ歌い上げソングも合うんだよね、声質も芸風も。いやあ、派手でうさんくさくて昭和的(つまり、タカラヅカ的)でいいわぁ。
・大階段、花道とずらりと着物+袴姿のジェンヌが並ぶ。前1列以外は学年順だから、センター近くの顔ぶれの濃さといったら(笑)。
・紋付きではない、色とりどりの着物。個性出てるよねえ。でもって、トウコちゃんとゆーひくんが、ペアルックだー! と、ひそかにウケていたのは、秘密です。(すずみんも一瞬同じテイストの着物に見えたが、ちがった。彼のはもちろん、もっと派手です・笑)
・月組の次回公演の宣伝をあさこちゃんがしているとき、他の月組メンバーだけがそれぞれの位置で会釈するのだが。そのかも、一緒に頭を下げていて、感慨深かった。そのか、月組なんだ……。
・月組合流後最初の仕事とはいえ、組関係ないイベントだから、月組のそのかに対して、まだ免疫はない。ただ、せつない。
・そのかは上手本舞台の隅っこ。かろうじて本舞台、ひとつまちがえると花道要員(笑)。
・すずみんとともちの並びに萌える。ともちでかいよ、ともち! すずみんが女の子だー! カップルでもOKな映りのよさ。
・ルイスとゆーほの並びに、何故か心ときめく。
・「あの大勢口の中で、ゆーほチェックしてるんですか」とジュンタンに突っ込まれたが、みきちぐチェックしている人に言われてもな(笑)。
・いかなるときでもマチオ先輩だけは目に飛び込んでくる。
・一色瑠加氏も迷いなくチェック済みですとも。
・うきょーさん! うきょーさん!
・しいちゃんは相変わらずの立ち位置の良さ。イベントになると、ほんと美味しいよな、サトリちゃん。……あれ? なんで今日、サトリちゃんいないの?!
・Wコーラスの娘さんたちは、なんかみんな健康優良児系……?(笑)
・「あいらぶゆーらぶたからづか♪」は、ただひたすら恥ずかしい歌だ……。
・司会は何故か初風諄さん。……独特のスローテンポで、進行が遅れまくるのではないかと危惧。
・「植爺を讃える」タイトル看板が舞台上部に飾られるんだが、微妙。あれはレトロを狙って失敗したの? それともたんに素人が描いた、へたっぴレタリングの成果? 中学文化祭の生徒手書き看板のノリ。
・植爺作品のポスターが何十枚か背景に飾られていたが、つくづく、ポスターセンスがない。主要キャストが前を向いて並んでいるだけ。それが何十枚並んでるの。こわっ。
・唯一、映画ポスターを意識した『風と共に去りぬ』がきれい。そして、『パリの空よりも高く』がどれだけいいポスターかがわかる。
・植爺初演出作品『舞い込んだ神様』(1957年)は、単品としては悪くない。他愛なく、たのしい。
・デビュー作に「作家の本質が出る」と言うけれど。……ほんとに出まくっていて、苦笑した。
・意味のない暴力シーン、「男が女を殴る」ところからスタート。
・殴らせなくても同じテーマは表現できるのに、とにかく暴力。女も殴り返しているが、男の方が多く殴る。
・「主役」の意味がない。「主役」を中心に物語を構成できない、展開できない。
・無意味に冗長。同じ歌をえんえんえんえん繰り返す。構成力ないのはここからなのか……。
・歌詞がチガウから2回も3回も続けるのかと思いきや、全部同じ。1番が終わったと思ったら間奏の次に2番ではなくまた同じ1番、間奏の次にまた1番……なにコレ、1番から3番まであるんじゃなくて、1番しかない短い曲なの? じゃなんで繰り返すの? 1回でええやろがっ。
・『くらわんか』の貧ちゃんの歌を、もう一度聴けるとは。花組が出演していないのが残念。あっ、らんとむがいる!!
・太郎冠者@トド様、うまい。
・女房・花子@となみちゃん、うまい。
・いやあ、華やかでいいなあ、このふたり。
・貧乏神@まやさんが、たのしい。歩く姿とかかわいすぎ。なにをしているわけでもないのに、見てしまう。
・そしておたのしみの、貧ちゃんズ@2〜3番手スターのみなさん!!
・客席から登場なんだが、マジで誰が誰だかわからん。ざんばら髪でうつむき加減、幽霊メイク。
・それでも最初から、ゆーひくんだけわかったのは、愛のなせるワザでしょうか。
・アゴで区別が付く、あひくんとらんとむ氏って……。
・らんとむが貧ちゃん! 八五郎さんが貧ちゃんやってますよ、みなさん!!
・幽霊メイクのせいか、顔立ちの整った人は西洋人形みたいに見えた。あひくんとらんとむ、ほんとにバタくさくてきれいや……(立派なアゴを含む)。
・タニちゃんご機嫌! すげーかわいい!
・すずみさん、やりすぎ。幽霊ドーランの上、目の回り、真っ黒に塗っていて、タヌキ状態。1回目より、2回目の夜公演の方が、さらにものすごいことになっていた……アナタほんとにサービス精神の固まりねっ。愛しい。
・みっちゃん、ふつーにかわいい。
・ゆーひくんは、幽霊似合う。たぶんそーゆーキャラだから。病身の剣士とかイメージだもんなー。貧ちゃんもそのノリだ。てゆーか、綺麗。
・みんなじっとしていくれないから、全員チェックできず。くやしいわ。(ゆーひさんばっかり見ているからです)
・そして、再びゆったり異時代感漂う初風諄氏の司会ののちは、第一部最大の話題シーン、植爺一家で発表会!!
だが、ここで次の欄へ続く!
母性だけが女の魅力ではないのだから。@MIND TRAVELLER
2006年11月26日 タカラヅカ こんな医者いねぇよ。
とは、誰のことでしょう?
a.白衣がステキな女医パメラ
b.白衣がステキなリチャード教授
「海馬の帝王」リチャード@まっつはそりゃーわかりやすく「こんな医者いねぇよ!」キャラだけど。
ヒロイン・パメラ@きほだって、十分過ぎるほど「こんな医者いねぇよ!」だわ。
はい、『MIND TRAVELLER』、いい加減ヒロインの話行きましょう。
前に書いた通り、パメラは仕事をしていない。大学病院の研究室にいながら、彼女がやっていることは中学生が老人ホームでやるボランティア程度のことだけだ。本人は医者のつもりらしいが、ほんとのところは助手以下の立場だろう。
いや、むしろ、教授他がなんの研究をしているかも知らず、興味も持たず、医者のつもりでふるまっているところを見ていると、ほんとうはパメラも被験者なのではないか? と思えてくる。だってふつーならありえないもの。周囲の空気を読めるなら、いたたまれないだろそんな。
だからパメラは、リチャードがアタマいじった子ぢゃないの? それで自分を医師だと思いこんでいるし、彼女がそうやってふるまっていても、周囲もなにも言わない。どんな後遺症が出るかわからないから、研究室に置いて術後を見守っている、と。
リチャード先生、手術のときに自分に恋するよう刷り込んでおかなきゃダメだよー。「落としたハンカチを拾ってあげる記憶」だとか、「暴漢から助けてあげる記憶」だとか「雨の中、捨て猫に餌をやっているところをのぞき見た記憶」だとかをちゃっかり書き加えておかなきゃだわ!(笑)
ベッタベタ過ぎて「プッ」てなエピソードだが、リチャード先生のセンスなんて、そんなもんだろ。(断言)
そんなことをしなくても、「あのコのハートは俺のモノ」と思い込んでいたんだろーがな。あさはかだわ。
いやまあ、リチャード先生のことはともかく。
パメラは、こまったキャラだなー、と。
設定がアホなだけで、彼女自身の感情の流れは別におかしくない。
医者より占い師になれば? てなうさんくささだが、この役をけなげに演じることは可能なはずだ。
なにゆえにパメラにはこう、感情移入できないのだろう?
きれいだし、美しい声で生きる意味の歌なんか歌っちゃうし。
しかしソレが何故にこうも説得力に欠けるのだろう?
「無垢な命」とかゆー、パメラの必殺ソングがある。
これって『ファントム』でいうところの「顔を見せて」の歌だよなー。心を閉ざした男に向かって「さあ」と手をさしのべ、その心を解き放つ。究極の癒しの歌だよな。
と、アタマではわかっている。でもな。『ファントム』でいうところの、と考えている段階ですでに感情移入から遠ざかっている。冷静にそんなことを考えているわけだから。
この歌を歌うのが彩音ちゃんだったら、歌は超へたっぴでも、感情移入してダダ泣きしてたのかなー、とか。
おかしい。
歌はこんなにきれいなのに。
きれいな音が通り過ぎるだけで、心に届かない。
きほちゃんはどうしてこう、温度が上がらないのだろう。
ちゃんと演じているのになあ。平均点は全部あるのに、それらが総合して良さを打ち消し合っているような。
サーシャ@『スカウト』もクリスティーヌ@『ファントム』新公も、そして今回のパメラも、全部同じに見えるんだが。
サーシャは心の壊れた人形だったから、まだ良かったんだけど。泣く、笑う、の技術だけで十分持って行けたし、相手役が愛情ダダ漏れのらんとむだったから、彼の高温に照らされてきほちゃんの低温ぶりもさほど気にならなかった。
クリスティーヌは……相手役もアレだったので大変なことになっていたし。
パメラ役は、マックス@まとぶんがどんどんよくなってきたから、それに引っ張られている分はたしかにあるんだけど、やっぱりまだ足りていない。
あすかちゃんがいたころは、あすかちゃんの劣化コピーになっていたから、彼女が組替えしたあとはオリジナルなきほちゃんが見られると思っていた。
ところがどっこい、お手本がいなくなると人形化してしまうのか。スタイル抜群のアンドロイドのよーだ。
きほちゃんにサーシャ@人形役をやらせた正塚はすげえな。なんて容赦ないアテ書き。
なんというか、きほちゃんはものすごーくじれったい。
真ん中の力を持ちながら、それを発揮し切れていないところが。
女医もどきなんかじゃダメなのかなあ。彼女の殻を破り去る役は。
パメラの温度の低さゆえ、マックスが彼女を選ぶ理由がわからない。いやまあ、脚本上そうなっていることは理解できるんだが、感情がついて行かなくて。
ただの、吊り橋恋愛に見える。
吊り橋が揺れてドキドキするのを、そのとき一緒にいた人に対してドキドキしているのだとカンチガイしてしまうという、アレ。
吊り橋(非常状態)を降り、日常に戻ったら恋も冷めるという、アレ。
記憶喪失だとか殺人犯だとか、とんでもない精神状態だからこそ、たまたまそばにいてやさしくしてくれた異性に、恋をしているとカンチガイした……そういうことだよな、マックス?
他の人が横にいて、その人がふつーにやさしい人でやさしくしてくれてたら、やっぱころりと惚れてるよな、マックス?
その程度に見える。
マックスの心が動くのはわかるんだけど……パメラ側に説得力がなくて。
彼女の「ナンチャッテ女医」設定があまりにバカバカしくて興ざめるってのも、たしかにあるよ。悪いのは脚本だよ。でもなあ。
きほちゃんに「母性」があれば、超えられると思う程度の粗だよ、脚本的には。
うーむ。彼女ほど包容力だとか母性だとか慈愛だとか、女性的なモノに欠ける娘役もめずらしい。
だからこそ、彼女のそういうところを生かしたキャラクタを演じれば、魅力爆発すると思うけどなあ。
それこそクールな女殺し屋だとか、アンドロイドだとか、超人的なヒールキャラ。悪の組織の大幹部系ですよ。アニメ的萌えキャラを追求しちゃえばいいのに。
クールを極め、「カッコイイ女」として女の子ファンをつけたあと、ヒロインキャラに必要なものを模索していくとかさ。
敵のクールな美女キャラって美味しいのになー。
なんだって、きほちゃんがいちばんできない役で、ヒロインやらせるかなぁ。そりゃ「女医」も「白衣」も知的クールなアイテムだから一見きほちゃんに合うけど。
実際女医じゃなかったわけだしさ。たたの「ボランティアのアタマのゆるい女の子」でしかなかったわけだし。
「包容力」だとか「慈愛」だとか「癒し」だとか、今のきほちゃんが手も足も出ない役を、わざわざさせなくてもいいだろうに、小池よ。もっと彼女が、ちゃんと発光できるよーになってから、やらせればよかったのに。
わずかな光が照らすには、ドラマシティは広すぎるよ。
きほちゃんが変われば、この『MIND TRAVELLER』の色も変わるんだろうな。
(某地味な教授が殻を破ってくれても、いろいろ変わるだろうけれど)
とは、誰のことでしょう?
a.白衣がステキな女医パメラ
b.白衣がステキなリチャード教授
「海馬の帝王」リチャード@まっつはそりゃーわかりやすく「こんな医者いねぇよ!」キャラだけど。
ヒロイン・パメラ@きほだって、十分過ぎるほど「こんな医者いねぇよ!」だわ。
はい、『MIND TRAVELLER』、いい加減ヒロインの話行きましょう。
前に書いた通り、パメラは仕事をしていない。大学病院の研究室にいながら、彼女がやっていることは中学生が老人ホームでやるボランティア程度のことだけだ。本人は医者のつもりらしいが、ほんとのところは助手以下の立場だろう。
いや、むしろ、教授他がなんの研究をしているかも知らず、興味も持たず、医者のつもりでふるまっているところを見ていると、ほんとうはパメラも被験者なのではないか? と思えてくる。だってふつーならありえないもの。周囲の空気を読めるなら、いたたまれないだろそんな。
だからパメラは、リチャードがアタマいじった子ぢゃないの? それで自分を医師だと思いこんでいるし、彼女がそうやってふるまっていても、周囲もなにも言わない。どんな後遺症が出るかわからないから、研究室に置いて術後を見守っている、と。
リチャード先生、手術のときに自分に恋するよう刷り込んでおかなきゃダメだよー。「落としたハンカチを拾ってあげる記憶」だとか、「暴漢から助けてあげる記憶」だとか「雨の中、捨て猫に餌をやっているところをのぞき見た記憶」だとかをちゃっかり書き加えておかなきゃだわ!(笑)
ベッタベタ過ぎて「プッ」てなエピソードだが、リチャード先生のセンスなんて、そんなもんだろ。(断言)
そんなことをしなくても、「あのコのハートは俺のモノ」と思い込んでいたんだろーがな。あさはかだわ。
いやまあ、リチャード先生のことはともかく。
パメラは、こまったキャラだなー、と。
設定がアホなだけで、彼女自身の感情の流れは別におかしくない。
医者より占い師になれば? てなうさんくささだが、この役をけなげに演じることは可能なはずだ。
なにゆえにパメラにはこう、感情移入できないのだろう?
きれいだし、美しい声で生きる意味の歌なんか歌っちゃうし。
しかしソレが何故にこうも説得力に欠けるのだろう?
「無垢な命」とかゆー、パメラの必殺ソングがある。
これって『ファントム』でいうところの「顔を見せて」の歌だよなー。心を閉ざした男に向かって「さあ」と手をさしのべ、その心を解き放つ。究極の癒しの歌だよな。
と、アタマではわかっている。でもな。『ファントム』でいうところの、と考えている段階ですでに感情移入から遠ざかっている。冷静にそんなことを考えているわけだから。
この歌を歌うのが彩音ちゃんだったら、歌は超へたっぴでも、感情移入してダダ泣きしてたのかなー、とか。
おかしい。
歌はこんなにきれいなのに。
きれいな音が通り過ぎるだけで、心に届かない。
きほちゃんはどうしてこう、温度が上がらないのだろう。
ちゃんと演じているのになあ。平均点は全部あるのに、それらが総合して良さを打ち消し合っているような。
サーシャ@『スカウト』もクリスティーヌ@『ファントム』新公も、そして今回のパメラも、全部同じに見えるんだが。
サーシャは心の壊れた人形だったから、まだ良かったんだけど。泣く、笑う、の技術だけで十分持って行けたし、相手役が愛情ダダ漏れのらんとむだったから、彼の高温に照らされてきほちゃんの低温ぶりもさほど気にならなかった。
クリスティーヌは……相手役もアレだったので大変なことになっていたし。
パメラ役は、マックス@まとぶんがどんどんよくなってきたから、それに引っ張られている分はたしかにあるんだけど、やっぱりまだ足りていない。
あすかちゃんがいたころは、あすかちゃんの劣化コピーになっていたから、彼女が組替えしたあとはオリジナルなきほちゃんが見られると思っていた。
ところがどっこい、お手本がいなくなると人形化してしまうのか。スタイル抜群のアンドロイドのよーだ。
きほちゃんにサーシャ@人形役をやらせた正塚はすげえな。なんて容赦ないアテ書き。
なんというか、きほちゃんはものすごーくじれったい。
真ん中の力を持ちながら、それを発揮し切れていないところが。
女医もどきなんかじゃダメなのかなあ。彼女の殻を破り去る役は。
パメラの温度の低さゆえ、マックスが彼女を選ぶ理由がわからない。いやまあ、脚本上そうなっていることは理解できるんだが、感情がついて行かなくて。
ただの、吊り橋恋愛に見える。
吊り橋が揺れてドキドキするのを、そのとき一緒にいた人に対してドキドキしているのだとカンチガイしてしまうという、アレ。
吊り橋(非常状態)を降り、日常に戻ったら恋も冷めるという、アレ。
記憶喪失だとか殺人犯だとか、とんでもない精神状態だからこそ、たまたまそばにいてやさしくしてくれた異性に、恋をしているとカンチガイした……そういうことだよな、マックス?
他の人が横にいて、その人がふつーにやさしい人でやさしくしてくれてたら、やっぱころりと惚れてるよな、マックス?
その程度に見える。
マックスの心が動くのはわかるんだけど……パメラ側に説得力がなくて。
彼女の「ナンチャッテ女医」設定があまりにバカバカしくて興ざめるってのも、たしかにあるよ。悪いのは脚本だよ。でもなあ。
きほちゃんに「母性」があれば、超えられると思う程度の粗だよ、脚本的には。
うーむ。彼女ほど包容力だとか母性だとか慈愛だとか、女性的なモノに欠ける娘役もめずらしい。
だからこそ、彼女のそういうところを生かしたキャラクタを演じれば、魅力爆発すると思うけどなあ。
それこそクールな女殺し屋だとか、アンドロイドだとか、超人的なヒールキャラ。悪の組織の大幹部系ですよ。アニメ的萌えキャラを追求しちゃえばいいのに。
クールを極め、「カッコイイ女」として女の子ファンをつけたあと、ヒロインキャラに必要なものを模索していくとかさ。
敵のクールな美女キャラって美味しいのになー。
なんだって、きほちゃんがいちばんできない役で、ヒロインやらせるかなぁ。そりゃ「女医」も「白衣」も知的クールなアイテムだから一見きほちゃんに合うけど。
実際女医じゃなかったわけだしさ。たたの「ボランティアのアタマのゆるい女の子」でしかなかったわけだし。
「包容力」だとか「慈愛」だとか「癒し」だとか、今のきほちゃんが手も足も出ない役を、わざわざさせなくてもいいだろうに、小池よ。もっと彼女が、ちゃんと発光できるよーになってから、やらせればよかったのに。
わずかな光が照らすには、ドラマシティは広すぎるよ。
きほちゃんが変われば、この『MIND TRAVELLER』の色も変わるんだろうな。
(某地味な教授が殻を破ってくれても、いろいろ変わるだろうけれど)
笑えない冗談と。@MIND TRAVELLER
2006年11月25日 タカラヅカ 実際、教授の冗談って、笑えないのよね。そう、教授。あたしの勤め先の研究室のボスなんだけど。
本人は洒落たこと言ってるつもりなんだろうけど、笑えないっつの。てゆーか、周囲凍ってんですけど。
教授ね、最近入った患者のこと、「眠れる森の王子」とか呼び出したの。守秘義務があるから詳しいこと言えないけど、その患者って記憶喪失でね、大怪我して意識失ったままなの。で、カルテのナンバーで呼んだり、ジョン・スミスとかてきとーな名前つけて呼んでたんだけど、教授がいきなり、
「眠れる森の王子だな」
とか言い出して。……凍ったわよ、みんな。
でも教授、ウケたと思ったのか、それからしきりに「王子様の様子はどうだね?」とかやたら「王子」「王子」って言うようになったのよ。周りはイエスマンばっかだから、教授がナニ言い出しても持ち上げるだけだしね。たまんないわよ。
え? ああ、たしかにきれいな顔してるわよ、その記憶喪失の患者。眠ってると王子様みたいではあるけど……女の子が言い出すならともかく、おっさんが、若い男相手に呼びかける言葉じゃないわよ。
うん、教授はまだ若いわよそりゃ。立場のわりにね。でもあたしから見れば十分おっさんよ。
そのおっさんが、毎日王子様に会いに行くわけよ。1日1回必ず病室へ行くの。そして、語りかけてるのよ。「やあ、王子様」って。眠ったままの患者によ? 「王子様」よ?
そしてひとりで語りかけながら、眠っている王子様の髪を撫でたり額だとか頬だとか触ってるの。
……いや、べつに教授、ホモってわけじゃないと思うわ。だって教授が王子様に話しかけてる内容、さらにやばかったもん。
「早く君の海馬に触れたい」
とか、
「君の海馬の征服が、人類の未来を変える一歩になる」
とか、
「君の海馬とめぐりあう運命だった」
とか、王子様の顔を見ているというより、脳みその中を想像してうっとりしてるんだと思う。教授、救いようのない海馬オタクだから。
……カイバっていうのは、記憶をつかさどる脳の部位で、教授はそれについての研究をしているんだけど。
やばいなと思うのは、その記憶喪失の眠れる王子様は、教授の研究にうってつけの人材なの。身元確認をしたけど警察からはなにも言ってこないし、このまま意識が戻ったとしても、彼はどこにも行き場がないのね。記憶もなくて迎える人もいないんじゃ、生きていけないじゃない? そりゃ支援してくれるところはあるでしょうけれど。
大体、若く健康な記憶喪失患者なんて、そうそう出会えるもんじゃないわよ。
教授、自分の研究を彼で試してみたくてうずうずしてるのよ。ラットではさんざん実験を繰り返してきたけど、所詮ラットだしね。生きた人間の若く健康な脳、そして欠損のある海馬なんて、探したって見つかるもんじゃないわ。
教授はこの研究をはじめたときからずっと、探し続けてたんだと思う。……彼、名無しの患者ジョン・スミス(仮名)を。何年も何年も、まだ見ぬ恋人を想うように、ずっと求め続けてきたんだと思う。
そして今、探し求めた相手は無防備に眠っていて、彼が目覚めさえすればすべてうまく行く、手術の準備しながら待ってるのよ。
教授にとって、彼はほとんうに、「眠れる森の王子」なのよ。
寝顔に一方的に焦がれる、ただひとりの運命の人なのよ。
……毎日、会いに行ってるんだもん、教授。眠ったままの王子様に。……正確には、王子様の海馬に。
この間とかちょっとトラブルがあって、72時間不眠不休で研究室詰めて、ボロボロになってるのにそれでも教授、絶対王子に会いに行くのやめなかったもん……目の下クマつくりながら、
「やあ私の王子様、今日も元気そうだね。君が目覚めるのはいつになるかな」
って……愛しそうに彼の髪を梳きながら話しかけて。
凍ったなんてもんじゃないわよ、回れ右して、見なかったことにしたわよ。
盗み見しているわけじゃないわ。あたしは教授の助手だから一緒にいることが多いし、教授の動向はチェックしてるのよ、仕事で、仕方なく。そして教授、べつに隠してないのよ、王子の部屋に日参してなにやらささやき続けてること。
どうやら、本人的には気の利いた冗談のつもりらしいわよ。
「こうして話しかけていると、早く眠りの魔法が解けるかな。いや、姫君のキスでないと無理か」
笑えないっつの。
ええ、言ってやったわよ、「それなら教授がキスされてみてはどうですか」って。そうしたら、
「王子様を目覚めさせるのはお姫様のキスだろう。王のキスじゃないよ」
……ねえコレ、どうリアクションしろっつーの? 誰が王様? 教授って自分を王様だと思ってるの?
まあ誰がキスしてもいいんだけど、それで王子様が目覚めちゃったらどうなるんだろ。
魔法云々じゃなくて。
教授よ。
十何年もずっと、ひとりの人と出会うことだけを夢見て来たわけでしょ。
ようやく出会えた相手は意識不明で。
毎日顔を見ながら、肌や髪に触れながら、相手が目覚めるのを待ち続けてるのよ。
……毎日、彼のことだけ考えてるのよ。
彼と「出会う」ことだけを、夢見ているの。
それで彼と出会ってしまったら。彼が目覚め、彼の海馬を好きにできるようになれば。
教授は、どうなってしまうんだろう。
深夜の病室で、王子様に話しかける姿見ながら、なんだかすごく、こわくなって。
うん、やばいよ? 教授って絶対やばい。ふつうじゃないもん、あんなの。王子様が目覚めることだけ、祈ってる。夢見てる。恋する少女みたいに。なんかすっごく、無邪気な目で話しかけてるの。「帝国」がどうとか、「君の犠牲が」とか、よくわかんないことを。
眠ったままの王子様の指を一本一本撫でてみたり、額から鼻筋にかけて指でなぞってみたり、顎をもちあげて顔をのぞき込んでみたり、性的な行為じゃないってわかっていても、なんかすごくやばいの。
教授にとって海馬が、研究がすべてだから。
そしてそれゆえに、王子様の存在を切望していたから。
ねえ。……それほどの執着を、達成してしまったら。
ひとは、どうなってしまうの?
……うん、マジで、転職考えてる。
理由、どうしようかな。「教授の冗談が笑えません」じゃダメか。実際笑えないんだけどね。冗談にしてしまいたいのにさ。
研究内容、結構倫理的にやばいから、「罪の意識に耐えかねた」ことにしようかな。
でももう少し、続けるつもり。
眠れる森の王子が目覚めるまで。
どうなるか、見届けたいの。
教授の執着が……あの壮絶な片恋がどこへ行くのか、見てみたい。
本人は洒落たこと言ってるつもりなんだろうけど、笑えないっつの。てゆーか、周囲凍ってんですけど。
教授ね、最近入った患者のこと、「眠れる森の王子」とか呼び出したの。守秘義務があるから詳しいこと言えないけど、その患者って記憶喪失でね、大怪我して意識失ったままなの。で、カルテのナンバーで呼んだり、ジョン・スミスとかてきとーな名前つけて呼んでたんだけど、教授がいきなり、
「眠れる森の王子だな」
とか言い出して。……凍ったわよ、みんな。
でも教授、ウケたと思ったのか、それからしきりに「王子様の様子はどうだね?」とかやたら「王子」「王子」って言うようになったのよ。周りはイエスマンばっかだから、教授がナニ言い出しても持ち上げるだけだしね。たまんないわよ。
え? ああ、たしかにきれいな顔してるわよ、その記憶喪失の患者。眠ってると王子様みたいではあるけど……女の子が言い出すならともかく、おっさんが、若い男相手に呼びかける言葉じゃないわよ。
うん、教授はまだ若いわよそりゃ。立場のわりにね。でもあたしから見れば十分おっさんよ。
そのおっさんが、毎日王子様に会いに行くわけよ。1日1回必ず病室へ行くの。そして、語りかけてるのよ。「やあ、王子様」って。眠ったままの患者によ? 「王子様」よ?
そしてひとりで語りかけながら、眠っている王子様の髪を撫でたり額だとか頬だとか触ってるの。
……いや、べつに教授、ホモってわけじゃないと思うわ。だって教授が王子様に話しかけてる内容、さらにやばかったもん。
「早く君の海馬に触れたい」
とか、
「君の海馬の征服が、人類の未来を変える一歩になる」
とか、
「君の海馬とめぐりあう運命だった」
とか、王子様の顔を見ているというより、脳みその中を想像してうっとりしてるんだと思う。教授、救いようのない海馬オタクだから。
……カイバっていうのは、記憶をつかさどる脳の部位で、教授はそれについての研究をしているんだけど。
やばいなと思うのは、その記憶喪失の眠れる王子様は、教授の研究にうってつけの人材なの。身元確認をしたけど警察からはなにも言ってこないし、このまま意識が戻ったとしても、彼はどこにも行き場がないのね。記憶もなくて迎える人もいないんじゃ、生きていけないじゃない? そりゃ支援してくれるところはあるでしょうけれど。
大体、若く健康な記憶喪失患者なんて、そうそう出会えるもんじゃないわよ。
教授、自分の研究を彼で試してみたくてうずうずしてるのよ。ラットではさんざん実験を繰り返してきたけど、所詮ラットだしね。生きた人間の若く健康な脳、そして欠損のある海馬なんて、探したって見つかるもんじゃないわ。
教授はこの研究をはじめたときからずっと、探し続けてたんだと思う。……彼、名無しの患者ジョン・スミス(仮名)を。何年も何年も、まだ見ぬ恋人を想うように、ずっと求め続けてきたんだと思う。
そして今、探し求めた相手は無防備に眠っていて、彼が目覚めさえすればすべてうまく行く、手術の準備しながら待ってるのよ。
教授にとって、彼はほとんうに、「眠れる森の王子」なのよ。
寝顔に一方的に焦がれる、ただひとりの運命の人なのよ。
……毎日、会いに行ってるんだもん、教授。眠ったままの王子様に。……正確には、王子様の海馬に。
この間とかちょっとトラブルがあって、72時間不眠不休で研究室詰めて、ボロボロになってるのにそれでも教授、絶対王子に会いに行くのやめなかったもん……目の下クマつくりながら、
「やあ私の王子様、今日も元気そうだね。君が目覚めるのはいつになるかな」
って……愛しそうに彼の髪を梳きながら話しかけて。
凍ったなんてもんじゃないわよ、回れ右して、見なかったことにしたわよ。
盗み見しているわけじゃないわ。あたしは教授の助手だから一緒にいることが多いし、教授の動向はチェックしてるのよ、仕事で、仕方なく。そして教授、べつに隠してないのよ、王子の部屋に日参してなにやらささやき続けてること。
どうやら、本人的には気の利いた冗談のつもりらしいわよ。
「こうして話しかけていると、早く眠りの魔法が解けるかな。いや、姫君のキスでないと無理か」
笑えないっつの。
ええ、言ってやったわよ、「それなら教授がキスされてみてはどうですか」って。そうしたら、
「王子様を目覚めさせるのはお姫様のキスだろう。王のキスじゃないよ」
……ねえコレ、どうリアクションしろっつーの? 誰が王様? 教授って自分を王様だと思ってるの?
まあ誰がキスしてもいいんだけど、それで王子様が目覚めちゃったらどうなるんだろ。
魔法云々じゃなくて。
教授よ。
十何年もずっと、ひとりの人と出会うことだけを夢見て来たわけでしょ。
ようやく出会えた相手は意識不明で。
毎日顔を見ながら、肌や髪に触れながら、相手が目覚めるのを待ち続けてるのよ。
……毎日、彼のことだけ考えてるのよ。
彼と「出会う」ことだけを、夢見ているの。
それで彼と出会ってしまったら。彼が目覚め、彼の海馬を好きにできるようになれば。
教授は、どうなってしまうんだろう。
深夜の病室で、王子様に話しかける姿見ながら、なんだかすごく、こわくなって。
うん、やばいよ? 教授って絶対やばい。ふつうじゃないもん、あんなの。王子様が目覚めることだけ、祈ってる。夢見てる。恋する少女みたいに。なんかすっごく、無邪気な目で話しかけてるの。「帝国」がどうとか、「君の犠牲が」とか、よくわかんないことを。
眠ったままの王子様の指を一本一本撫でてみたり、額から鼻筋にかけて指でなぞってみたり、顎をもちあげて顔をのぞき込んでみたり、性的な行為じゃないってわかっていても、なんかすごくやばいの。
教授にとって海馬が、研究がすべてだから。
そしてそれゆえに、王子様の存在を切望していたから。
ねえ。……それほどの執着を、達成してしまったら。
ひとは、どうなってしまうの?
……うん、マジで、転職考えてる。
理由、どうしようかな。「教授の冗談が笑えません」じゃダメか。実際笑えないんだけどね。冗談にしてしまいたいのにさ。
研究内容、結構倫理的にやばいから、「罪の意識に耐えかねた」ことにしようかな。
でももう少し、続けるつもり。
眠れる森の王子が目覚めるまで。
どうなるか、見届けたいの。
教授の執着が……あの壮絶な片恋がどこへ行くのか、見てみたい。
彼のハートを射止めるモノは?−腐女子注意報?−@MIND TRAVELLER
2006年11月24日 タカラヅカ 『MIND TRAVELLER』を観て、気になること。
ルーク@まぁくんをGETするのは誰だ?
作品全編通していちばんきらきら輝いている男の子。しかもフリー。
ワンパターン小池作品に絶対出てくる若者グループのリーダーくん、そしてこれもワンパターンで色恋沙汰ナシ。
候補として上がるのは、いちおー準ヒロインのジュディ@ののすみちゃんかしら?
ジュディは、気は強いけれど素直ないい子として描かれているし、ルークと並んだところはとってもお似合いだけど。
双方まったくその気ナシだもんなー。
ののすみちゃんはほんとにうまい。ジュディはリアルにかわいい女の子だ。てゆーかあの女子高生ルックはいったい? アメリカの女子高生もあーゆー格好しているのか……。いや単に、ののすみちゃんに着せたかっただけな気もするぞ。
屈折と純粋さがまっすぐに表れていて、とてもかわいい女の子。ヒロイン・パメラより魅力的に見えるのはどーしたもんか。
色恋まったく関係なく、ルークたち悪ガキグループに接しているのがいい。
アタマの悪い不良少年に見えるルークが、言葉を知らないなりにも他人をいたわることができる人間だということが、ジュディを通してもよく見える。「ジュディはお父さんを亡くしたばかりなんだぞ、もっといたわれ」って、直接的過ぎて、んな言われ方したら逆効果なんだけどね(笑)。
その配慮の足らないやさしさを、苦笑して受け止めるジュディ。ふたりの関係性がいい感じ。
不良少年と不良少女志望のお嬢様、対等な友情。
ジュディはマックスにあこがれていた風ではあるけれど、べつに恋ではまったくないんだよね。まあ、マックスは父の愛人だからそれ以上の感情を持ちようがないか……ゲフンゲフン。
この先ルークとジュディが恋をしても、ソレはソレでたのしい未来だ。
ふたりのやりとりを想像するだけでたのしい、かわいいカップル。
でも、今この時点では、あくまでもふたりはただの友人。ルークはフリー。
チーム内の女の子たちもかわいいけど(特に由舞ちゃん! かわいすぎ!!)、こちらもまた、色気はまったくなさそうな感じ。
それが対等な感じでいいんだけどさー。
ルークとの映りの良さでいうならば、DJピート@めぐむだよね?(笑顔)
10代の少年少女たち、つー感じのルークたちに対し、ピートはどう見ても年嵩なんだが、なんかあったりまえにチームに混ざってワカモノしている。
ルークから信頼されているようだし、これでピートがその気になって押しまくれば、未来があるかも?
めぐむはふつーにうまい。彼が苦手とするのは変に若い役であり(フアン@『La Esperanza』新公とかな)、大人寄りの役なら学年を忘れて見ていられる。
声がいいのは強いよね。歌える、というのは大きい。ドレッドヘアが似合っているかどうかは置くとして(笑)、自由自在の存在感がステキ。
中卒研5だから、まだぴっちぴちの若者、成長の遅くなった現代では「少年」カテゴリに入れてもいい年齢のハズなんだが、めぐむはフケてるよねええ(笑)。宙の暁郷と共に保護したい貴重種。
まぁくんとめぐむ、ふたりが並んで歌い踊ると、それだけでわくわくしますわ。
同期で同い年、長身でスタイル良シ、でも持ち味は正反対てのが素晴らしい。
「少年」できらきらしているまぁくんと、「大人」でクドかっこいいめぐむと。
いやあ、まぁくんがんばってるけど歌はほれ、かなりアレじゃないですか(笑)。まぁくんのあとにめぐむが歌うと、安定感と響きのちがいがツボに入りますわ〜〜。
えーと、とりあえずピート×ルークを基本にして。逆はちょっと、ビジュアル的にキツイかなぁと。
ピート一応兄貴キャラだから、あのあぶなっかしい弟をなんとか……してくれないか。ピートもルークと一緒になって暴れる悪ガキ系だもんなぁ(笑)。
ただ、ルークってわたし的には攻キャラなんだよなー。
下町のマドンナ(笑)的高嶺の花だと思うけど、あくまでもやんちゃ攻系。
お姫様だとかかわいこちゃん受ではナイ。
しかしピートを受にするのはなかなか悪食な気がする……。
だもんでここはやはり、本命のエディ@だいもんにがんばってもらうしかないでしょう!
悪ガキグループの中、ルークの親友ポジションの男の子。
いつも帽子(ヒポキャンパスターバン含む・笑)orタオル着用で髪の毛どーなってるの? てか、あるの? という疑問がつきまとう、ちょい地色の黒い元気少年。髪の色すらよくわかんねーぞヲイ、カッパハゲだったらどうしよう(笑)。
だいもんは学年が若いわりにストリートキッズぶりが「作り込んだ結果」っぽく見えて、クラシカルな男役なんだということがわかりますな。下町のあんちゃんより、スーツや黒タキの方が似合う。
そーいや文化祭の正塚芝居で主役やってたときも、正統派にクラシックな子だと思ったよなあ……この子もまぁくんとは持ち味正反対だなー。あ、でも大丈夫、めぐむよりは若く見えるから!(笑)
エディがルークにぞっこんなのは見ていてわかる(笑)ので、あとはルークがどう出るかですな。
おねーちゃんの事故のときの反応が、ふたりの関係を瞬時に表していて、じつに萌えっす。
ルークの身に一大事が!→間髪入れずエディ「一緒に行くよ!」(ルークをひとりになんかできない!)→他のみんなも一緒に行くと言い出すが、ルークがこれまた間髪入れず「エディだけでいい」(断言)
エディのルーク命っぷりとか、そんなエディをルークが信頼していることとか、見事にわかりますわな。ラヴリ〜。
今回ルークは特別マックスに心酔することがないので(小池のワンパタお約束では、若者リーダーは主役に惚れ込む)、ニュートラルな立ち位置ゆえにその後が気になります。
エディががんばれば、ルークを手に入れられるのでは? とりあえず現時点でいちばん愛されてるよね?
しかし問題がひとつ。
わたしの目には、エディも攻キャラに見えるのですよ。
こまったわ、攻ばっかりで受がいないわ。
やっぱりこれは、主役と敵役が受くさい反動かしら。
脇が攻キャラばっかになるというのは……。
まあエディくんはビジュアル的に受でも大丈夫なんで、なんとか踏ん張って欲しいですな。あー、でも、あのままルークが誰かに取られそうになったら、実力行使するかもなぁ。そしたらやっぱエディ×ルークになっちゃうなぁ。
悩むわー、問題だわー(笑)。
いやはや。
ルークを射止めるのは、誰なんでしょうね?
ルーク@まぁくんをGETするのは誰だ?
作品全編通していちばんきらきら輝いている男の子。しかもフリー。
ワンパターン小池作品に絶対出てくる若者グループのリーダーくん、そしてこれもワンパターンで色恋沙汰ナシ。
候補として上がるのは、いちおー準ヒロインのジュディ@ののすみちゃんかしら?
ジュディは、気は強いけれど素直ないい子として描かれているし、ルークと並んだところはとってもお似合いだけど。
双方まったくその気ナシだもんなー。
ののすみちゃんはほんとにうまい。ジュディはリアルにかわいい女の子だ。てゆーかあの女子高生ルックはいったい? アメリカの女子高生もあーゆー格好しているのか……。いや単に、ののすみちゃんに着せたかっただけな気もするぞ。
屈折と純粋さがまっすぐに表れていて、とてもかわいい女の子。ヒロイン・パメラより魅力的に見えるのはどーしたもんか。
色恋まったく関係なく、ルークたち悪ガキグループに接しているのがいい。
アタマの悪い不良少年に見えるルークが、言葉を知らないなりにも他人をいたわることができる人間だということが、ジュディを通してもよく見える。「ジュディはお父さんを亡くしたばかりなんだぞ、もっといたわれ」って、直接的過ぎて、んな言われ方したら逆効果なんだけどね(笑)。
その配慮の足らないやさしさを、苦笑して受け止めるジュディ。ふたりの関係性がいい感じ。
不良少年と不良少女志望のお嬢様、対等な友情。
ジュディはマックスにあこがれていた風ではあるけれど、べつに恋ではまったくないんだよね。まあ、マックスは父の愛人だからそれ以上の感情を持ちようがないか……ゲフンゲフン。
この先ルークとジュディが恋をしても、ソレはソレでたのしい未来だ。
ふたりのやりとりを想像するだけでたのしい、かわいいカップル。
でも、今この時点では、あくまでもふたりはただの友人。ルークはフリー。
チーム内の女の子たちもかわいいけど(特に由舞ちゃん! かわいすぎ!!)、こちらもまた、色気はまったくなさそうな感じ。
それが対等な感じでいいんだけどさー。
ルークとの映りの良さでいうならば、DJピート@めぐむだよね?(笑顔)
10代の少年少女たち、つー感じのルークたちに対し、ピートはどう見ても年嵩なんだが、なんかあったりまえにチームに混ざってワカモノしている。
ルークから信頼されているようだし、これでピートがその気になって押しまくれば、未来があるかも?
めぐむはふつーにうまい。彼が苦手とするのは変に若い役であり(フアン@『La Esperanza』新公とかな)、大人寄りの役なら学年を忘れて見ていられる。
声がいいのは強いよね。歌える、というのは大きい。ドレッドヘアが似合っているかどうかは置くとして(笑)、自由自在の存在感がステキ。
中卒研5だから、まだぴっちぴちの若者、成長の遅くなった現代では「少年」カテゴリに入れてもいい年齢のハズなんだが、めぐむはフケてるよねええ(笑)。宙の暁郷と共に保護したい貴重種。
まぁくんとめぐむ、ふたりが並んで歌い踊ると、それだけでわくわくしますわ。
同期で同い年、長身でスタイル良シ、でも持ち味は正反対てのが素晴らしい。
「少年」できらきらしているまぁくんと、「大人」でクドかっこいいめぐむと。
いやあ、まぁくんがんばってるけど歌はほれ、かなりアレじゃないですか(笑)。まぁくんのあとにめぐむが歌うと、安定感と響きのちがいがツボに入りますわ〜〜。
えーと、とりあえずピート×ルークを基本にして。逆はちょっと、ビジュアル的にキツイかなぁと。
ピート一応兄貴キャラだから、あのあぶなっかしい弟をなんとか……してくれないか。ピートもルークと一緒になって暴れる悪ガキ系だもんなぁ(笑)。
ただ、ルークってわたし的には攻キャラなんだよなー。
下町のマドンナ(笑)的高嶺の花だと思うけど、あくまでもやんちゃ攻系。
お姫様だとかかわいこちゃん受ではナイ。
しかしピートを受にするのはなかなか悪食な気がする……。
だもんでここはやはり、本命のエディ@だいもんにがんばってもらうしかないでしょう!
悪ガキグループの中、ルークの親友ポジションの男の子。
いつも帽子(ヒポキャンパスターバン含む・笑)orタオル着用で髪の毛どーなってるの? てか、あるの? という疑問がつきまとう、ちょい地色の黒い元気少年。髪の色すらよくわかんねーぞヲイ、カッパハゲだったらどうしよう(笑)。
だいもんは学年が若いわりにストリートキッズぶりが「作り込んだ結果」っぽく見えて、クラシカルな男役なんだということがわかりますな。下町のあんちゃんより、スーツや黒タキの方が似合う。
そーいや文化祭の正塚芝居で主役やってたときも、正統派にクラシックな子だと思ったよなあ……この子もまぁくんとは持ち味正反対だなー。あ、でも大丈夫、めぐむよりは若く見えるから!(笑)
エディがルークにぞっこんなのは見ていてわかる(笑)ので、あとはルークがどう出るかですな。
おねーちゃんの事故のときの反応が、ふたりの関係を瞬時に表していて、じつに萌えっす。
ルークの身に一大事が!→間髪入れずエディ「一緒に行くよ!」(ルークをひとりになんかできない!)→他のみんなも一緒に行くと言い出すが、ルークがこれまた間髪入れず「エディだけでいい」(断言)
エディのルーク命っぷりとか、そんなエディをルークが信頼していることとか、見事にわかりますわな。ラヴリ〜。
今回ルークは特別マックスに心酔することがないので(小池のワンパタお約束では、若者リーダーは主役に惚れ込む)、ニュートラルな立ち位置ゆえにその後が気になります。
エディががんばれば、ルークを手に入れられるのでは? とりあえず現時点でいちばん愛されてるよね?
しかし問題がひとつ。
わたしの目には、エディも攻キャラに見えるのですよ。
こまったわ、攻ばっかりで受がいないわ。
やっぱりこれは、主役と敵役が受くさい反動かしら。
脇が攻キャラばっかになるというのは……。
まあエディくんはビジュアル的に受でも大丈夫なんで、なんとか踏ん張って欲しいですな。あー、でも、あのままルークが誰かに取られそうになったら、実力行使するかもなぁ。そしたらやっぱエディ×ルークになっちゃうなぁ。
悩むわー、問題だわー(笑)。
いやはや。
ルークを射止めるのは、誰なんでしょうね?