ワイルドさんとめがねっこ。@新人公演『My dear New Orleans』
2009年2月24日 タカラヅカ 初日を観たときに、思った。
コレ、新公どうすんだ??
トウコが男役スキル総動員して、歌唱力でねじ伏せて、スター力で支えている作品なんだけど、これの新公ってどうなっちゃうの?
新公主演って、真風だよね?? 88期卒業しちゃって、長の89期ですらない、研3の坊やがやるんだよね??
心から、心配しました。新人公演『My dear New Orleans』。
いやまあ、ともかく。
無事、終わってよかったね。
あの比重の高い役を、出ずっぱりで歌いまくり、そのくせ静で受け身でじっくりしっとりな難しい役を、よく最後まで演じきったね、真風くん。
演じたというか、とりあえず台詞言って段取りこなしていただけのよーな気もするが、それすらよくがんばったねと。
劇団はスターを求めている。
それはディープなファンにだけ支持されるコアなスターではなく、対メディア、対一般にも「わかりやすい」スターなんだな、と、真風を見て思った。
タカラヅカの男役、という枠で語りやすい素質。長身、男子らしい体格、切れ長の瞳に高い鼻、長い顔。この子を「スター」にしたいんだ。
明確な希望のもと、育てようとしているのがわかる。たしかに、大型スターになりそうな素質を持った子だ。
……劇団が早期抜擢する子が、ことごとく人気が出ない、とゆー現状を、この子で打破できることを祈る。うん。
とりあえず、がんばっていたよ。すごーくがんばってた。
しかし。
芝居ではルル@まりもちゃんに完璧に食われ、彼女のひとり芝居にうなずくだけの人形になっていたような。
そして。
レニー@みやるりと、ゲイブ@しーらんが、最初からフルスロットルなので、ジョイは吹き飛ばされていた印象。
つか、しーらんが爆走するのは予想の範囲内だが、みやるりもすげー気合い入ってた。
本公演だけでいっぱいいっぱいのわたしは、相変わらず予備知識ナシ、新公配役なんか、知るはずもなく。
ミッキーがしいちゃんの役だとか、ねねちゃんが柚長の役だとか、事前にどっかから間違った知識を入れていて、思い込んだまま見ていたので余計こんがらがったままだった(笑)。
ミッキーがふつーにすずみんの役で登場して、「そうか、アンダーソンとアルバートって出番かぶんないし、どっちも白人だから、2役OKなんだ」とか素直に思ったしな。アルバート@ミッキー鼻息荒いなー、その分アンダーソンががちがちで精彩に欠けるな、なんか別人みたいとか、先入観っておそろしい(笑)。←気づけよ。
ねねちゃんはルル母だと信じ切っていたので、シスター・サラはぜんぜん見ていない。←気づけよ。
とまあ、「ほんとに観たのかオマエ」的とんちんかんさではあるが、まあそれはともかく。
今回、思いがけないところでときめいた。
少年ジョイ、なんかいい男ぢゃなかったすか??
油断していたから、いきなりがつんと来て、びびった。
本公演の印象があるもんで、少年ジョイってのは「子役」だと思っていたんだ。幼児じゃなくて、少年。演じている人が「子役」だと思って若ぶっている、幼くしている感じ。
そんなもんだろうと、考えるまでもなく思っていたので。
少年ジョイが、「男」でおどろいた。
ふつーに、若い男だった。
少年ではあるけど、子どもではなく、ちゃんといろいろ大人になっていそうな。
しかも、ワイルド系。
無骨な不良少年っていうか。
少女ルルをかばって、キッと前を見据えるまなざしの強さ。
誰コレ。
こんなに大人っぽい演技する子、いたっけ? や、わたしもう星組には暗いので下級生ぜんぜんわかんないんだけど。
少年ジョイは横顔ばっかのイメージ。真正面からはあまり顔を見られない。だから新公でも、横顔しかおぼえてない。
厚めの唇と濃いぃ顔立ちしかわからず。
わたしには不良少年萌えとゆーのがあるので、このワルっぽい若者が、女の子をかばって彼女のために歌ったりするのは、ときめきです(笑)。
到底歌なんか歌うタイプに見えないところがまた、素敵。
このワイルド少年が大人になって、あのへなちょこな……失礼、あの真風ジョイになるのは、ちょい不思議な感じ。
演技というかキャラがつながっていないので、よくないことなのかな?
でもでも、大人ジョイより少年ジョイの方が魅力的に見えたよ、わたしには。
観劇後に、配役を確認した。
夏樹れいくんでした。ええ、あの顔の濃いぃ下級生。真風より下、まだ研2。
夏樹くんだったの?! ぜんっぜん、わかってなかった。
夏樹くんの役は、いちおー事前にチェックしていた。というか、本役が麻尋だったので、おぼえてたんだ。
本公演の感想でもいずれ書くつもりだが、またしてもまひろしゅんくんはグループ芝居で敗北してるっぽい。『スカーレット・ピンパーネル』のときと同じ。
「ストーリーヴィル・キッズ」のメンバーで、マーティン役って、キャラを付けにくいんだよな。谷間的というか、空気というか。
そのしゅんくんの役を、新公ではどうするのか……『スカピン』新公のスカピン団がダメダメだったんで、今回も新公には別に期待していなかったんだが。
マーティンは、めがねっこになっていた。
最初から、「舞台に岩井くん@『舞姫』がいる!」とウケてはいたんだ。
いかにもダメっこな丸眼鏡。
アレ誰だ、とオペラでよく見ると、たしかに夏樹くんっぽくて。そのあと台詞や立ち位置で、アレがまひろの役だと確認。
……あの美人な夏樹くんが、すべてを捨てて三枚目やってる?! と、その役作りの思い切りの良さに感心していた。
うまいかヘタかまではわかんないけど、小道具に頼ってのこととはいえ、キャラの差別化が出来ているのはえらいなと。
丸眼鏡のヘタレくん、のび太くんポジってのは、わかりやすくていいよー。眉を思い切りよく八の字にしてたり、にかっと笑っていたり、かわいいー。
マーティン役だけだと、ふつーに思い込んでいた。
2役だったのか! マーティンだけだと思い込んでいたから、少年ジョイの顔を見てもわかんなかったよ!
(2役じゃない人をそう思い込んで個別認識できなくなったり、2役の人をそうじゃないと思い込んで個別認識できなくなったり、なんか今回ダメダメ過ぎですよ、こあらった)
少年ジョイ役との差別化、同じ役者だとわからないようにする意味もあったんだな、あの眼鏡。
そして、少年ジョイという二枚目役があるから、本役では思い切り三枚目でいられた、つーのもあるのかもな。
なんにせよ、うれしい発見、拾いモノをした気分。
マーティン役ではちゃんとキャラ立ててきて、少年ジョイ役では「子役」にならず(男役スキルのない下級生は、子役ならできるのでそちらに流れやすい)、「男役」であったことがうれしい。
コレ、新公どうすんだ??
トウコが男役スキル総動員して、歌唱力でねじ伏せて、スター力で支えている作品なんだけど、これの新公ってどうなっちゃうの?
新公主演って、真風だよね?? 88期卒業しちゃって、長の89期ですらない、研3の坊やがやるんだよね??
心から、心配しました。新人公演『My dear New Orleans』。
いやまあ、ともかく。
無事、終わってよかったね。
あの比重の高い役を、出ずっぱりで歌いまくり、そのくせ静で受け身でじっくりしっとりな難しい役を、よく最後まで演じきったね、真風くん。
演じたというか、とりあえず台詞言って段取りこなしていただけのよーな気もするが、それすらよくがんばったねと。
劇団はスターを求めている。
それはディープなファンにだけ支持されるコアなスターではなく、対メディア、対一般にも「わかりやすい」スターなんだな、と、真風を見て思った。
タカラヅカの男役、という枠で語りやすい素質。長身、男子らしい体格、切れ長の瞳に高い鼻、長い顔。この子を「スター」にしたいんだ。
明確な希望のもと、育てようとしているのがわかる。たしかに、大型スターになりそうな素質を持った子だ。
……劇団が早期抜擢する子が、ことごとく人気が出ない、とゆー現状を、この子で打破できることを祈る。うん。
とりあえず、がんばっていたよ。すごーくがんばってた。
しかし。
芝居ではルル@まりもちゃんに完璧に食われ、彼女のひとり芝居にうなずくだけの人形になっていたような。
そして。
レニー@みやるりと、ゲイブ@しーらんが、最初からフルスロットルなので、ジョイは吹き飛ばされていた印象。
つか、しーらんが爆走するのは予想の範囲内だが、みやるりもすげー気合い入ってた。
本公演だけでいっぱいいっぱいのわたしは、相変わらず予備知識ナシ、新公配役なんか、知るはずもなく。
ミッキーがしいちゃんの役だとか、ねねちゃんが柚長の役だとか、事前にどっかから間違った知識を入れていて、思い込んだまま見ていたので余計こんがらがったままだった(笑)。
ミッキーがふつーにすずみんの役で登場して、「そうか、アンダーソンとアルバートって出番かぶんないし、どっちも白人だから、2役OKなんだ」とか素直に思ったしな。アルバート@ミッキー鼻息荒いなー、その分アンダーソンががちがちで精彩に欠けるな、なんか別人みたいとか、先入観っておそろしい(笑)。←気づけよ。
ねねちゃんはルル母だと信じ切っていたので、シスター・サラはぜんぜん見ていない。←気づけよ。
とまあ、「ほんとに観たのかオマエ」的とんちんかんさではあるが、まあそれはともかく。
今回、思いがけないところでときめいた。
少年ジョイ、なんかいい男ぢゃなかったすか??
油断していたから、いきなりがつんと来て、びびった。
本公演の印象があるもんで、少年ジョイってのは「子役」だと思っていたんだ。幼児じゃなくて、少年。演じている人が「子役」だと思って若ぶっている、幼くしている感じ。
そんなもんだろうと、考えるまでもなく思っていたので。
少年ジョイが、「男」でおどろいた。
ふつーに、若い男だった。
少年ではあるけど、子どもではなく、ちゃんといろいろ大人になっていそうな。
しかも、ワイルド系。
無骨な不良少年っていうか。
少女ルルをかばって、キッと前を見据えるまなざしの強さ。
誰コレ。
こんなに大人っぽい演技する子、いたっけ? や、わたしもう星組には暗いので下級生ぜんぜんわかんないんだけど。
少年ジョイは横顔ばっかのイメージ。真正面からはあまり顔を見られない。だから新公でも、横顔しかおぼえてない。
厚めの唇と濃いぃ顔立ちしかわからず。
わたしには不良少年萌えとゆーのがあるので、このワルっぽい若者が、女の子をかばって彼女のために歌ったりするのは、ときめきです(笑)。
到底歌なんか歌うタイプに見えないところがまた、素敵。
このワイルド少年が大人になって、あのへなちょこな……失礼、あの真風ジョイになるのは、ちょい不思議な感じ。
演技というかキャラがつながっていないので、よくないことなのかな?
でもでも、大人ジョイより少年ジョイの方が魅力的に見えたよ、わたしには。
観劇後に、配役を確認した。
夏樹れいくんでした。ええ、あの顔の濃いぃ下級生。真風より下、まだ研2。
夏樹くんだったの?! ぜんっぜん、わかってなかった。
夏樹くんの役は、いちおー事前にチェックしていた。というか、本役が麻尋だったので、おぼえてたんだ。
本公演の感想でもいずれ書くつもりだが、またしてもまひろしゅんくんはグループ芝居で敗北してるっぽい。『スカーレット・ピンパーネル』のときと同じ。
「ストーリーヴィル・キッズ」のメンバーで、マーティン役って、キャラを付けにくいんだよな。谷間的というか、空気というか。
そのしゅんくんの役を、新公ではどうするのか……『スカピン』新公のスカピン団がダメダメだったんで、今回も新公には別に期待していなかったんだが。
マーティンは、めがねっこになっていた。
最初から、「舞台に岩井くん@『舞姫』がいる!」とウケてはいたんだ。
いかにもダメっこな丸眼鏡。
アレ誰だ、とオペラでよく見ると、たしかに夏樹くんっぽくて。そのあと台詞や立ち位置で、アレがまひろの役だと確認。
……あの美人な夏樹くんが、すべてを捨てて三枚目やってる?! と、その役作りの思い切りの良さに感心していた。
うまいかヘタかまではわかんないけど、小道具に頼ってのこととはいえ、キャラの差別化が出来ているのはえらいなと。
丸眼鏡のヘタレくん、のび太くんポジってのは、わかりやすくていいよー。眉を思い切りよく八の字にしてたり、にかっと笑っていたり、かわいいー。
マーティン役だけだと、ふつーに思い込んでいた。
2役だったのか! マーティンだけだと思い込んでいたから、少年ジョイの顔を見てもわかんなかったよ!
(2役じゃない人をそう思い込んで個別認識できなくなったり、2役の人をそうじゃないと思い込んで個別認識できなくなったり、なんか今回ダメダメ過ぎですよ、こあらった)
少年ジョイ役との差別化、同じ役者だとわからないようにする意味もあったんだな、あの眼鏡。
そして、少年ジョイという二枚目役があるから、本役では思い切り三枚目でいられた、つーのもあるのかもな。
なんにせよ、うれしい発見、拾いモノをした気分。
マーティン役ではちゃんとキャラ立ててきて、少年ジョイ役では「子役」にならず(男役スキルのない下級生は、子役ならできるのでそちらに流れやすい)、「男役」であったことがうれしい。